JP2012528031A - 屈伸/緩和機構を統合したワットリンク式サスペンション装置 - Google Patents

屈伸/緩和機構を統合したワットリンク式サスペンション装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、基礎構造に対して相対的に重量物(2)を、例えば、車両のシャーシに対して相対的にトラックの運転室(2)を屈伸又は緩和する形で懸架するためのサスペンション装置(1)に関する。このサスペンション装置は、重量物(2)と基礎構造の間に配置された、衝撃又は振動を緩和するための少なくとも一つのダンパー部材と少なくとも一つのスプリング部材の一方又は両方から成るスプリング/ダンパー構成(4,5)と、少なくとも一つのワットリンク(A,B,C,D,E)から成るワットリンク構成とを有する。本発明によるサスペンション装置(1)は、この少なくとも一つのスプリング部材と少なくとも一つのダンパー部材の一方又は両方が、ワット式連接棒とそのワット式連接棒に設けられた軸受収容部の間のワット式連接棒の領域に配置されていることを特徴とする。本発明によるサスペンション装置は、コンパクト、省スペース及び頑丈である。本発明によって、従来の別個に配備されていたスプリング/ダンパー部材をサスペンション装置に直に統合することができる。構造の簡略化が実現されるとともに、コスト削減の可能性が開かれる。

Description

本発明は、請求項1の上位概念に基づく、基礎構造に対して相対的に重量物を、例えば、車両のシャーシに対して相対的にトラックの運転室を屈伸又は緩和する形で懸架するためのサスペンション装置に関する。
例えば、トラック、農業用車両又は重量物運搬車両では、但し、これらに限られる訳ではないが、冒頭に述べた形式のサスペンション装置は、車両のシャーシの振動と動きに関して、当該の運転室を出来る限り完全に切り離すために使用されている。
重量物運搬車両では、車両の重量が重いために、並びにシャーシ内のスプリング荷重のかからない質量が大きいために、シャーシのスプリング/ダンパーユニットのばね定数又は減衰定数を止むを得ず大きく選定しなければならないので、今のところ多くの場合、車道の起伏が、或いは車軸及び駆動系統からの振動も、依然として大部分車軸スプリングを介してシャーシに伝わり、そして、そこから運転室にも伝わっている。
人間工学及び運転者の労働保護の意味で、そのような衝撃及び振動が運転室とそのため運転者の仕事場に伝わることを最小限に止めるために、車両のシャーシに専用のサスペンションシステムを使用して、運転室又は乗員室を支えるための運転室用サスペンションが開発されている。そのような運転室用サスペンションシステムは、車両と比べて運転室の重量が遥かに軽いために、車軸用サスペンションよりも小さいばね定数で設計でき、そのため、そのような運転室用サスペンションシステムが比較的柔らかいことによって、車道の起伏又は車両の駆動系統又は車軸から発生する振動を著しく良好に運転者の仕事場から分離することができている。
例えば、運転室のための、そのような形式の弾力的なサスペンション装置では、例えば、斜め又はカーブ走行時、さもなければ車道の起伏が片側の場合に、車両のシャーシに対して相対的な運転室の望ましくない横方向の動き又は揺動を軽減するために、運転室とシャーシの間にスプリング/ダンパー構成及びワットリンク機器を配置したサスペンション装置が開発されている。その場合、実施形態に応じて、ワットリンク機器は、シャーシに対する運転室の横方向の動きを阻止する役割又はシャーシに対して相対的な運転室の弾性運動がほぼ直線的に起こるようにする役割、即ち、ワットリンク機器を用いて、運転室とシャーシの間の運動の自由度を特に垂直な弾性運動に制限する役割を果たしている。
そのようなサスペンション装置は、例えば、特許文献1により周知である。その周知のサスペンション装置は、実施形態に応じて、例えば、トラックのシャーシに対する運転室の運動の自由度を垂直な動きだけに制限するか、或いは更にシャーシに対する運転室の相対的な揺動を阻止する役割を果たす一つ又は複数のワット式リンク機構を備えている。更に、それと同時に、運転室のスプリングの撓む大きさ内において、垂直軸に沿った運転室とシャーシの間の直線的な弾性運動が制限されずに可能となっている。
しかし、その周知のサスペンション装置では、前記の文書の教えによるワットリンク構成の一つ又は複数のワットリンクが垂直な弾性運動に関して実施すべき課題だけを果たすことができる一方、別個のスプリング/ダンパー部材の弾性運動時の本来の垂直方向の保持力又は緩和作用を果たさなければならないので、ワットリンク構成の領域には、運転室とシャーシの間に別個かつ追加のスプリング/ダンパー部材を配置することも必要である。更に、それらのスプリング/ダンパー部材は、対称性と構造的な配置構成の理由から、一般的に少なくとも二重の実施形態で配備するとともに、運転室の二つの隅の領域に配置しなければならない。
それは、負担がかかるとともに、比較的多くの数の構造体又はコンポーネントを必要とし、それに応じてコスト、所要の取付スペース及び構成部品の重量が大きくなる。また、この周知の運転室用サスペンションでは、スプリング/ダンパー部材は、比較的危険な状態で配置されており、そのため、特に、トラックのしばしば厳しい日常的な動作での損傷又は汚染に対して保護しなければならない。
ドイツ特許公開第102005043998号明細書
上記の背景に鑑みて、本発明の課題は、前述した従来技術の欠点を克服することができる、基礎構造に対して相対的に重量物を屈伸又は緩和する形で懸架する、特に、トラックの運転室を懸架するためのサスペンション装置を実現することである。この場合、サスペンション装置は、特に、サスペンション装置のスプリング部材とダンパー部材の一方又は両方の柔軟な構成と同時に、構造的な負担、取付スペース、コスト及び構成部品数の削減が可能なものとする。
本課題は、請求項1の特徴を有するサスペンション装置によって解決される。有利な実施構成は、従属請求項に記載されている。
本発明によるサスペンション装置は、先ず第一に周知の通り、基礎構造に対して相対的に重量物を屈伸する形で懸架する役割、即ち、例えば、車両のシャーシに対してトラックの運転室を懸架する役割を果たす。
同様に周知の通り、本サスペンション装置は、衝撃又は振動を緩和するための少なくとも一つのダンパー部材と少なくとも一つのスプリング部材の一方又は両方から成るスプリング/ダンパー構成と、更に、重量物及び基礎構造と相対的に動けるように接続された少なくとも一つのワット式リンク機構から成るワットリンク構成とを有する。この場合、この少なくとも一つのワット式リンク機構は、重量物又は基礎構造の軸受収容部と回転可能な形で軸支されたワット式連接棒を有するとともに、基礎構造に対する重量物の運動の自由度を制限する役割、例えば、運転室を車体又はシャーシの主要な垂直の衝撃方向に沿ってほぼ直線的に誘導する役割を果たす。
しかし、本発明では、サスペンション装置は、そのスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのスプリング部材と少なくとも一つのダンパー部材の一方又は両方がワット式連接棒とそのワット式連接棒に設けられた軸受収容部の間のワット式連接棒の領域に配置されていることを特徴とする。
この場合、本発明は、基礎構造(例えば、シャーシ)に対する相対的な重量物(例えば、運転室)の弾性運動時に、重量物又は基礎構造においてワット式連接棒に設けられた軸受収容部に対する相対的なワット式連接棒の回転運動が起こるという知見に基づいている。従って、ワットリンク構成を備えたサスペンション装置において、重量物と基礎構造の間に従来は常に別個に配置されていたスプリング部材とダンパー部材の一方又は両方をワットリンク構成の一つのワット式連接棒に直に組み込むことが可能である。
そうすることによって、もはや(例えば、運転室の後方の隅の領域に)それぞれ二つのスプリング部材又はダンパー部材を配備する必要が無くなり、そこで、本発明によって、相応の屈伸又は緩和作用を実現するためには、当該のワット式連接棒の領域における僅か一つの中央のスプリング部材又はダンパー部材だけで十分であるとの利点が先ず第一に得られる。
それに応じて、本発明によって、それによるサスペンション装置の個別部品又は構造体数の削減、所要の取付スペースの低減、並びに重量の軽減が得られ、そのため、それに応じたコスト削減も達成することができる。
この場合、先ず第一に弾性運動時に起こるワット式連接棒に設けられた軸受収容部に対して相対的なワット式連接棒の回転が、それに対応してワット式連接棒に設けられたスプリング部材とダンパー部材の一方又は両方の変動を引き起こし、そのため、それに対応してワット式連接棒に対する屈伸又は緩和する形の反力を引き起こす限り、このスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのスプリング部材と少なくとも一つのダンパー部材の一方又は両方を如何なる構造で構成して、それに対応するワット式連接棒と連結するのかに関係無く、本発明を実現することができる。
しかし、本発明の有利な実施構成では、ワット式連接棒に設けられたスプリング部材又はダンパー部材は回転ダンパー又は回転ばねとして構成される。このような回転ダンパー又は回転ばねとしての構成は、特に、ワット式連接棒の回転又は旋回運動時にそれが通過する領域内にほぼ完全に回転ダンパー又は回転ばねを配置することができるので、サスペンション装置を特に省スペースかつコンパクトに実現できるとの利点を有する。それに応じて、本発明のそのような実施構成によるサスペンション装置は、特に小さい取付スペースしか必要とせず、そのため、別の機能又は構造体のための取付スペースが得られる。
更に、スプリング部材、ダンパー部材又はスプリング部材とダンパー部材の両方がサスペンション装置の一つ又は複数のワット式連接棒の領域に配置されるか否かに関係無く、本発明を実現することができる。
そのような背景に鑑みて、本発明の有利な実施構成では、先ずは、このスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのダンパー機器がワット式連接棒とそのワット式連接棒に設けられた軸受収容部の間に配置される一方、このスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのスプリング機器が重量物と基礎構造の間に直に配置されるものと規定する。
それに対して、本発明のそれに代わる実施構成は、このスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのスプリング機器がワット式連接棒とそのワット式連接棒に設けられた軸受収容部の間に配置される一方、このスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのダンパー機器が重量物と基礎構造の間に直に配置されるものと規定する。
本発明のこれら二つの実施構成の共通の利点は、そのようにして重量物又は運転室の屈伸及び緩和機構を別個かつ異なる位置に実現又は配置できることである。即ち、例えば、ダンパー機器をサスペンション装置のワット式連接棒に配置するとともに、スプリング機器を運転室と基礎構造の間に直に配置するか、或いは屈伸機構をワット式連接棒に配置する一方、ダンパー機器を運転室と基礎構造の間に直に配置することができる。従って、本発明のこれら二つの実施構成によって、特に、運転室のサスペンション装置に使用した場合に、スプリング機器とダンパー機器の特に柔軟な配置が可能となる。
本発明の別の特に有利な実施構成は、この少なくとも一つのスプリング機器又は少なくとも一つのダンパー機器が一つのワット式連接棒に配置されるものと規定する。従って、この実施構成では、当該のワット式連接棒は、それがスプリング機器、例えば、回転ばねと、ダンパー機器、例えば、回転ダンパーの一方又は両方を、例えば、それに対応するワット式連接棒の収容部に収容することによって、更に筐体としての機能を有する。
本発明の別の実施構成では、このスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのスプリング機器と少なくとも一つのダンパー機器の両方がワット式連接棒とそのワット式連接棒に設けられた軸受収容部の間に配置されるものと規定する。
この場合、有利には、このワットリンク構成は、少なくとも二つのワット式リンク機構を有し、この少なくとも一つのスプリング機器は、この少なくとも一つのダンパー機器とは別のワットリンク構成のワット式連接棒に組み込まれる。
本発明の別の有利な実施構成では、ワットリンク構成は、二つのワットリンクを有し、それらの直線的な誘導方向は一致し、その共通の直線的な誘導方向に沿って互いに間隔を開けて配置されており、それらの運動面は、互いに平行に延びている。
一方のワットリンクにスプリング機器を組み込み、他方のワットリンクにダンパー機器を組み込むことによって、使用可能な取付スペースが最適に活用されるとともに、ダンパー機器とスプリング機器の両方が互いに別個に最適にアクセス可能となる。更に、この実施構成では、又もやスプリング機器とダンパー機器をそれぞれスプリング機器又はダンパー機器に設けられたワット式連接棒に収容することも実現可能であり、そのために、又もやワット式連接棒を筐体の形態で構成することができる。
本発明による間隔を隔てた少なくとも二つのワット式リンクを備えた実施構成は、基本的に、既に単一のワットリンクによって実現できる重量物又は運転室の直線的な誘導に加えて、シャーシに対する重量物又は運転室の揺動も更なる補助手段無しに効果的に抑制できるとの利点を有する。それは、基礎構造と重量物の間に間隔を開けて配置されたワットリンクが、(単一のワットリンクのような)横方向の力だけでなく、ワットリンク間の間隔がレバーアームとして作用するために、回転モーメント、特に、横揺れモーメントも伝達又は誘導できることに関連している。
更に、そのような背景に鑑みて、本発明の別の特に有利な実施形態では、二つのワット式リンク機構の横方向スラスト支柱に設けられた外側の連接点が、それぞれ対となって二つのワットリンクに共通の旋回軸上に位置するものと規定する。
更に、この場合、有利には、異なるワットリンクの横方向スラスト支柱が、それぞれ対となって、特に、V字形の組合せ支柱の形で一体的に構成される。それによって、二つのワットリンクの横方向スラスト支柱の外側の連接点が、二つの別個のワット式リンクの場合のように四つの連接軸を必要とする代わりに、全体として二つの連接軸だけに分けられる。
更に、特に、共通に回動自在に連結された二つの横方向スラスト支柱が更にそれぞれ三角形の連接棒と似たV字形の構成部品を構成する実施構成は、二つのワット式リンク機構の四つの横方向スラスト支柱全ての外側の連接点を連結するために僅か二つの自在軸受だけが必要なので、必要な構成部品数、特に、必要なナックル継手の数を低減することによって、構造の簡略化をもたらす。従って、このようにして、構成部品とそのためコストが削減される。更に、このようにして、ワットリンク構成がコンパクトで取付スペースを削減した形で構成されるとともに、構造的に、四つではなく、僅か二つのフレーム側連結点だけが必要となる。
更に、このような構成では、二つのワット式連接棒が引き起こす、フレーム側連結点に作用する力は、ベクトル加算のために部分的に互いに相殺されるので、横方向スラスト支柱が別個に回動自在に連結された二つのワットリンクの場合よりも容易に、そのため安価にフレーム側連結位置を設計することができる。更に、エラストマー製軸受を採用した場合、エラストマー製軸受のために低減された剛性を活用でき、それは、より良好な固体振動音の分離を期待させる。最終的に、そのようにして、二つのワットリンクの全ての横方向スラスト支柱も一つの同じ運動面内に問題無く配置することができ、それは、又もや取付スペースを削減する。
更に、本発明の別の特に有利な実施構成では、ワットリンクの少なくとも一つの連接点が重量物又は基礎構造と相対的に動けるように接続されるものと規定する。この場合、ワットリンクの連接点と重量物の間の相対的な位置は、ほぼ直線的に作用する少なくとも一つのアクチュエータを用いて変更可能である。
この実施構成は、アクチュエータが揺動の安定化に必要な力を発生できる限り、如何なる形式のアクチュエータであるか、並びにそれが如何なる構造で構成されているかに関係無く実現される。即ち、アクチュエータは、例えば、受動式、半能動式又は能動式アクチュエータとすることができる。この場合、受動式アクチュエータは、例えば、簡単な形では、スプリング部材に置き換えることができ、半能動式アクチュエータは、例えば、油圧式ダンパー又はガス圧式スプリングによって構成することができ、能動式アクチュエータは、例えば、油圧式、空気圧式又は電気式リニアアクチュエータの形で実現される。
特に、能動式アクチュエータを用いて実現可能な、ワットリンクの少なくとも一つの連接点と重量物又は基礎構造の間の相対的な位置が能動的に変更可能なことによって、アクチュエータを用いて、そのワットリンクの少なくとも一つの連接点を(その重量物又は基礎構造との接続部に対して相対的に)スライドさせることで、基礎構造に対する重量物の望ましくない横揺れを能動的に阻止することが更に可能となる。
言い換えると、それは、例えば、トラックの運転室とシャーシの間の横揺れ角度もそのようにして能動的に変更でき、そのため、例えば、シャーシが横方向に傾いた場合に、それでも運転室の水平な位置が維持されるか、或いは少なくとも運転室の横方向の傾きがシャーシの傾きよりも小さく保持されることを意味する。
この実施構成は、先ず第一に、アクチュエータの長手方向の変化がそれに応じて基礎構造に対して相対的な重量物又は運転室の横揺れ角度の変化を引き起こす限り、その少なくとも一つのアクチュエータが如何なる構造で構成されており、その少なくとも一つのワット式リンク機構に如何にして連結されているかに関係無く実現される。即ち、例えば、一つ又は複数のワットリンクの直線的な誘導方向に対してほぼ平行に配置された二つのアクチュエータを配備することもできる。
別の有利な実施構成では、アクチュエータは、レバーアームを用いてワットリンクの連接点と連結される。この場合、アクチュエータの作用方向は、この少なくとも一つのワットリンクの直線的な誘導方向に対して垂直に延びる。
このようにして、レバーアームの長さに応じて、アクチュエータが作用するワットリンクのリンク機構、そのため、重量物又は運転室に対する回転モーメントを発生させることができる。従って、そのようなアクチュエータが発生する回転モーメントを用いて、運転室の望ましくない揺動を能動的に阻止することができる。
この実施構成は、例えば、サスペンション装置のワットリンク構成が複数のワット式リンク機構ではなく、唯一つのワット式リンク機構を有する場合でも、横揺れの安定化のために用いることができる。その場合、一つのワットリンクは、特に、基礎構造に対して相対的な重量物又は運転室の横方向の(並進的な)動きを阻止する役割を果たす。そのような場合、一つのレバーアームを介して連結されたアクチュエータは、屈伸する形のサスペンションの運動方向に沿った重量物又は運転室の横揺れの能動的な安定化と(ほぼ)平行誘導の両方を行うことができる。
更に、そのようなワットリンク構成の直線的な誘導方向に対してほぼ垂直なアクチュエータの作用方向の構成によって、一方のワットリンクの直線的な誘導、例えば、トラックの運転室の垂直方向の誘導と、この場合ほぼ水平な方向に作用するアクチュエータによる運転室の揺動の制御との間の最適な分離が実現される。
本発明のそれに代わる実施構成では、ワットリンク構成におけるアクチュエータの連接点がワットリンク構成の一つのワット式連接棒の回転の中心と直に接続されるものと規定する。その場合、それと同時に、この少なくとも一つのアクチュエータの作用方向は、ワットリンク構成の直線的な誘導方向に対してほぼ垂直に延びる。
この実施構成では、特に省スペースな構成と同時に、アクチュエータの良好な梃子作用及びそれと関連するアクチュエータの比較的小さい力とそれに応じた小さいサイズ設計が得られる。それは、場合によっては、重量物又は運転室に対する外部の横揺れモーメントと逆向きに作用する、ワットリンク構成の二つのワット式連接棒の間の大きな間隔と関連し、その間隔は、この実施構成では、アクチュエータが発生する回転モーメントに関する梃子の腕を形成する。
以下において、単に実施例を図示する図面に基づき、本発明を詳しく説明する。
本発明によるワットリンク構成と第一のワット式連接棒に配置したダンパー部材とを備えたサスペンション装置の実施構成の模式図 本発明による第二のワット式連接棒にダンパー部材を配置したサスペンション装置の実施構成の図1に対応する図 本発明によるダンパー部材とアクチュエータを備えたサスペンション装置の実施構成の図1と2に対応する図 本発明による同じワット式連接棒にスプリング部材とダンパー部材を配置したサスペンション装置の実施構成の図1〜3に対応する図 本発明による異なるワット式連接棒にスプリング部材とダンパー部材を配置したサスペンション装置の実施構成の図1〜4に対応する図 本発明による異なるワット式連接棒にスプリング部材とダンパー部材を配置したサスペンション装置の同様の実施構成の図1〜5に対応する図 本発明による同じワット式連接棒にスプリング部材とダンパー部材を配置したサスペンション装置の別の実施構成の図1〜6に対応する図
図1は、本発明によるサスペンション装置1の実施構成を非常に模式的な図面で図示している。この図示されたサスペンション装置1は、図1に懸架点の形で模式的に表示されたトラックのシャーシ3に対して、(特に、運転室の後端の領域において)トラックの運転室2を屈伸及び緩和する形で懸架する役割を果たす。この図示された実施例では、シャーシ3に対して運転室2を屈伸する形で懸架するために、シャーシ3と運転室2の間に二つのスプリング部材4,5が配置されている。
更に、図1では、運転室2とシャーシ3の間に配置されたサスペンション装置1が、スプリング部材4,5の外に、二つのワットリンク6,7から成るワットリンク構成を有することが分かる。各ワットリンク6,7が、図1において英字A,B,C,D,Eで表示された五つの継手を有することが分かる。図示された実施構成では、継手A〜Eの中のAとEが、それぞれシャーシと固定された形で軸支されており(シャーシ3と回動自在に接続されており)、それに対して、Cは、それぞれ運転室と固定された形で軸支されている(運転室2と回動自在に接続されている)。この場合、上方のワットリンク6の回転の中心Cの回動自在な連結部は、運転室2に直に配置される一方、下方のワットリンク7の回転の中心Cの回動自在な連結部は、強固なブラケット8を用いて運転室2と接続されている。この場合、二つのワットリンク6,7の各々の連接点A〜Eは、それぞれ二つの横方向スラスト支柱9,10と一つの中央のワット式連接棒11から成る構造によって互いに接続されている。
更に、図1では、二つのワット式リンク機構6,7が垂直方向に関して上下に配置されていることが分かる。この場合、二つのワットリンク6,7の横方向スラスト支柱9,10にそれぞれ設けられた外側の連接点A,Eは、それぞれA又はEでの二つのワットリンクに共通の旋回軸によって、対となってシャーシ3と旋回可能な形で接続されている。
従って、二つのワットリンク6,7の横方向スラスト支柱9,10がA,Eでの共通の旋回軸上において対となってシャーシと回動自在に連結されている、この実施構成は、二つのワット式リンク機構6,7の四つの横方向スラスト支柱9,10全ての外側の連接点を連結するために僅か二つの自在軸受だけが必要なので、二つの別個のワットリンクから成るサスペンション装置と比べて、さもなければ横方向スラスト支柱9,10のために更に必要であった二つの軸支点が不要となるため、構造の簡略化をもたらす。従って、そのようにして、構成部品とそのためコストが削減される。更に、そのようにして、ワットリンク構成1が、コンパクトかつ取付スペースを削減した形で構成されるとともに、構造的に四つのシャーシ側連結部の代わりに僅か二つのシャーシ側連結部だけが必要となる。
更に、この配置構成では、二つのワットリンク6,7によって引き起こされる、A,Eでのフレーム側連結点に作用する力が、ベクトル加算のために部分的に互いに相殺されるので、シャーシ側連結部は、それぞれ別個に回動自在に連結された横方向スラスト支柱9,10から成る二つのワットリンクの場合よりも容易に、そのため安価に設計することができる。更に、シャーシ側連結部にエラストマー製軸受を採用した場合、エラストマー製軸受のために軽減した剛性を使用することができ、それは、より良好に固体振動音を分離することとなる。
この場合、分かるものと看做される通り、図1による有利なワットリンク6又は7の運動力学のために、ここで先ずはシャーシ3に対して相対的な運転室2の横方向の動きが、それぞれ二つのワットリンク6,7の継手A,C及びEによって支持される一方、ワットリンク6,7が、垂直線に沿った運転室2とシャーシ3の相対的な動きVを妨げずに許容する。
それは、当該のワット式連接棒11の中央の回転の中心Cが、それに設けられた二つの横方向スラスト支柱9,10によって強制的に誘導されるために(そのためには、これらの横方向スラスト支柱は、同じ長さを持たなければならず、それらの外側の連接点AとEが、ワット式連接棒11の長さと一致する垂直方向の間隔を持たなければならない)、その垂直方向の運動軌道から逸脱できないことと関連している。従って、それによって、運転室2とシャーシ3は、先ず第一に常に図示されている垂直方向に関して互いに中心の位置に保持される。そのため、二つのワットリンク6,7によって、シャーシ3に対して相対的な運転室2の横方向の相対運動が起こらず、その結果、この実施構成では、如何なる場合でもワットリンク6又は7の領域、即ち、例えば、運転室2の後方の領域において、運転室2を更に横方向に誘導又は支持する必要はない。従って、運転室2とシャーシ3の間の垂直方向の動きは、当該のワット式連接棒9が垂直方向に自由に動けるために、全く妨げられず、先ずは二つのスプリング機器4,5によってのみ吸収又は支持される。
更に、二つのワット式連接棒11の中央の回転の中心Cは、垂直線に沿って強制的に誘導されるので、回転運動に対する、言わば、図1の場合によっては起こる揺動Wに対する運転室2の安定化も実現される。
それは、言い換えると、図面に図示された実施例では、運転室2がシャーシ3に対して相対的な(望ましい)垂直方向の補正運動Vのみを尚も実行できるが、ワットリンク構成6,7によって、シャーシ3に対する運転室2の横方向の相対運動又は回転Wが阻止されることを意味する。
しかし、図1によるサスペンション装置1では、従来技術と異なり、ダンパー機器は、運転室2の側面又は隅の領域にスプリング機器4,5と一緒に配置されていない。むしろ、図1によるサスペンション装置1では、ダンパー機器は、ここでは模式的に表示された二つのダンパー部材12の形で上方のワットリンク6のワット式連接棒11と運転室2の間に直に配置されている。
従って、垂直方向の弾性運動V時に、運転室2又はブラケット8上の当該の連接点Cの周りの二つのワット式連接棒11の回転が起こるので、そのような弾性運動Vは、それに対応する二つのダンパー部材12の変動も引き起こす。そのため、そのようにして、運転室2の垂直運動Vの緩和は、ワット式連接棒11に直に配置されたダンパー部材12を用いて、符号3,4での運転室2の側面又は隅の領域に配置された従来技術によるスプリング/ダンパー部材と同様に良好に行われる。
従来技術と比べて、特に、本発明の実施構成で規定される通り、回転ダンパーである場合、本発明に基づきダンパー部材12をワット式連接棒11の領域に直に配置することによって、取付スペースが削減される。
本発明によるサスペンション装置の別の実施構成が図2に図示されている。図2による実施構成と図1による実施構成の相違点は、図2による実施構成でのダンパー機器又は回転ダンパー12が上方のワットリンク6のワット式連接棒11ではなく、下方のワットリンク7のワット式連接棒11に配置されていることである。運転室2の垂直方向の弾性運動V時に、二つのワット式連接棒11が、それぞれ同じ大きさの角度だけ回転又は旋回するので、下方のワットリンク7のワット式連接棒11に回転ダンパー12を配置することは、図1による上方のワットリンク6のワット式連接棒11に回転ダンパー12を配置するのと同じ緩和効果を生じさせる。そのため、回転ダンパー12を上方のワットリンク6のワット式連接棒11に配置する(図1参照)か、或いは下方のワットリンク7のワット式連接棒11に配置する(図2参照)かは、それ以外の構造上の状況に委ねられる。
図3による実施構成は、先ず第一に又もや図1による実施構成に相当し、特に、それは、上方のワットリンク6のワット式連接棒11に回転ダンパー12を配置することと関連している。
しかし、その限りにおいて、更に、図3による実施構成と図1による実施構成の相違点は、図3による実施構成では、それぞれ前の図1と図2の通り確かに符号A又はEでの共通の旋回軸に回動自在に連結されているが、それにも関わらず別個である二つのワットリンク6,7の二つの横方向スラスト支柱9,10が、それぞれ尚も対となって組合せ支柱13又は14の形で一体的に構成されていることである。
従って、この実施構成では、既に前述した共通の回動自在に連結された横方向スラスト支柱9,10(図1参照)が、ここではそれぞれ三角形の連接棒13,14と似たV字形の構成部品を構成して、更なる構造的な簡略化と更なる利点をもたらす。即ち、先ず第一に必要な構成部品の数が一層削減される。この場合にも、特に、二つのワットリンク6,7の四つの横方向スラスト支柱9,10のために、もはや四つの外側の自在軸受を必要とせず、二つのV字形の組合せ支柱13,14の外側の連接点A,Eを連結するための僅か二つの軸受だけが必要である。更に、そのようにして統合された二つのワットリンク6,7は、ほぼ一つの同じ空間面内に(ここでは、図面の面に対して平行に)配置することができ、それは、取付スペースを一層削減するとともに、剛性を向上させる役割を果たす。最終的に、そのようにして、ワットリンク構成内で支配的な引張力又は押圧力も、そのような力を先ずはシャーシ又は運転室に伝達することによって迂回させる必要無しに、部分的に互いに相殺される。
この実施構成では、ここでは一体的なV字形の組合せ支柱13,14において弾性運動時に発生する僅かな運動力学的応力は、組合せ支柱13,14の僅かな弾性変形によって問題無く緩和される。
更に、図1による実施構成に対する図3による実施構成の別の相違点は、図3による実施構成では、下方のワットリンク7のワット式連接棒11の回転の中心Cがブラケット8に直に配置されている(図1参照)のではなく、図3による実施構成では、アクチュエータ15がブラケット8と下方のワットリンク7のワット式連接棒11の回転の中心Cの間に配置されていることである。例えば、油圧式リニアアクチュエータとすることができるアクチュエータ15は、図3による実施構成では、下方のワットリンク7のワット式連接棒11の回転の中心Cを能動的に水平にスライドさせる役割を果たし、そのようにして、シャーシ3に対する運転室2の揺動Wの能動的な制御を行うことができる。
従って、この実施構成では、それにより得られる下方のワット式連接棒11の回転の中心Cと運転室2のブラケット8の間の相対的な位置を水平方向に変更可能なことによって、アクチュエータを用いて下方のワット式連接棒11の回転の中心Cを水平にスライドさせて、シャーシ3に対する運転室2の望ましくない揺動Wを能動的に解消することができる。
同様に、そのようにして、重量物と基礎構造の間、即ち、例えば、トラックの運転室とシャーシの間の横揺れ角度Wを能動的に変えることができ、そのため、シャーシが横方向に傾いた場合(例えば、カーブ走行、斜め走行、さもなければ起伏した地面での駐車時)でも、運転室の水平な位置を保持するか、或いは少なくとも運転室の横方向の傾きをシャーシの傾きよりも小さくすることができる。
図4〜7には、本発明によるサスペンション装置の別の実施例が図示されている。図4〜7では、先ず第一に図1〜3による実施例と異なり、図4〜7による実施例では、もはやスプリング部材4,5が運転室2の側面又は隅に配置されていないことが分かる。図4〜7による実施例では、図1〜3の実施例によるスプリング部材4,5の機能は、それに代わる回転ばね又は渦巻きばね16に引き継がれている。
図4〜7を比較すると、回転ばね16が、上方のワットリンク6のワット式連接棒11の直ぐ近くの領域か、さもなければ下方のワットリンク7のワット式連接棒11の直ぐ近くの領域に配置できることが分かる。しかし、全ての場合に、回転ばね16は、当該のワット式連接棒11とその運転室2の回転の中心Cとの連結部の間の直ぐ近くで、運転室2に直に作用する(図4と6参照)か、或いは運転室2と接続されたブラケット8に作用する(図5と7参照)。
従って、垂直方向の弾性運動V時に、運転室2又はブラケット8の当該の連結点Cの周りの二つのワット式連接棒11の回転又は旋回運動が起こるので、弾性運動Vは、それに応じて渦巻きばね又は回転ばね16の回転する変動も引き起こす。そのため、そのようにして、ここでは当該のワット式連接棒11の領域の直ぐ近くに配置された回転ばね16を用いて、運転室2の側面又は隅の領域に配置された従来技術によるスプリング部材4,5(図1〜3参照)と同様に運転室2の垂直運動Vの緩和を良好に行うことができる。
従って、本発明により回転ばね16ワット式連接棒11の領域の直ぐ近くに配置することによっても、そのような従来技術と比べて、取付スペースが更に大幅に削減される。それは、特に、スプリング部材とダンパー部材の両方を回転ばね16又は回転ダンパー12の形に構成して、ワット式連接棒11に配置した場合に言える。この場合、図4〜7は、回転ばね16と回転ダンパー12に関する様々な可能な構成を図示している。上方のワットリンク6のワット式連接棒11の回転の中心Cか、さもなければ下方のワットリンク7のワット式連接棒11の回転の中心Cへの回転ばね16と回転ダンパー12の両方の配置を著しく自由に行うことができることが分かる。
(特に、実施例には図示されていないが)回転ばね16と回転ダンパー12の一方又は両方を上方のワットリンク6のワット式連接棒11の回転の中心Cにも下方のワットリンク7のワット式連接棒11の回転の中心Cにも同様に良好に配置することが可能である。そのようにして、特に、より大きなばね定数又は減衰定数と回転ばね16又は回転ダンパー12のより小さいサイズの一方又は両方を達成できる。後者は、特に、回転ばね16又は回転ダンパー12をワット式連接棒11自体に統合する場合に、そのため、それと同時に回転ばね16又は回転ダンパー12を収容するための筐体としてワット式連接棒11を構成する場合に重要である。
結局のところ、本発明によって、スプリング部材とダンパー部材の一方又は両方を特に柔軟に配置する手段が得られる、重量物、例えば、トラックの運転室を屈伸と緩和の一方又は両方により懸架するためのサスペンション装置が実現されることが明らかとなった。この場合、本発明によりスプリング部材とダンパー部材の一方又は両方をワット式連接棒に配置することは、ワットリンクを備えたサスペンション装置の実際に周知の全ての実施構成と(アクチュエータで能動的に制御されるワットリンク式サスペンション装置とも)組み合わせることができるとともに、基本的に構造上の負担、取付スペース、構成部品数及びそのためコストの軽減をもたらす。
従って、本発明は、特に、トラックの運転室システムの領域への採用に関して、当該の形式のサスペンション装置のための顕著な簡略化手段及び開発手法を開示している。
1 サスペンション装置
2 重量物、運転室
3 基礎構造、シャーシ
4,5 スプリング部材
6,7 ワットリンク
8 レバーアーム、ブラケット
9,10 ワットリンクの横方向スラスト支柱
11 ワット式連接棒
12 ダンパー部材、回転ダンパー
13,14 組合せ支柱、三角形の連接棒
15 アクチュエータ
16 回転ばね
A,B,C,D,E ワットリンクの連接点

Claims (13)

  1. 基礎構造(3)に対して相対的に、特に、車両のシャーシに対して相対的に重量物(2)を、特に、トラックの運転室(2)を屈伸と緩和の一方又は両方により懸架するためのサスペンション装置(1)であって、このサスペンション装置(1)は、衝撃又は振動を緩和するための少なくとも一つのダンパー部材と少なくとも一つのスプリング部材の一方又は両方から成るスプリング/ダンパー構成と、ワット式連接棒(11)を用いて相対的に動けるように重量物(2)及び基礎構造(3)と接続された、基礎構造(3)に対する重量物(2)の運動の自由度を制限するための少なくとも一つのワットリンク(A,B,C,D,E)から成るワットリンク構成(6,7)とを有し、この少なくとも一つのワットリンク(A,B,C,D,E)のワット式連接棒(11)が重量物(2)又は基礎構造(3)の軸受収容部(C)に回転可能な形で軸支されているサスペンション装置において、
    このスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのスプリング部材(16)と少なくとも一つのダンパー部材(12)の一方又は両方が、ワット式連接棒(11)とそのワット式連接棒(11)に設けられた軸受収容部(C)の間のワット式連接棒(11)の領域に配置されていることを特徴とするサスペンション装置。
  2. 当該のスプリング部材が回転ばね(16)として構成されているか、当該のダンパー部材が回転ダンパー(12)として構成されているか、或いは当該のスプリング部材が回転ばね(16)として構成され、当該のダンパー部材が回転ダンパー(12)として構成されていることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
  3. 当該のスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのダンパー機器(12)が、ワット式連接棒(11)とそのワット式連接棒(11)に設けられた軸受収容部(C)の間に配置される一方、当該のスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのスプリング機器(4,5)が、重量物(2)と基礎構造(3)の間に直に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサスペンション装置。
  4. 当該のスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのスプリング機器(16)が、ワット式連接棒(11)とそのワット式連接棒(11)に設けられた軸受収容部(C)の間に配置される一方、当該のスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのダンパー機器が、重量物(2)と基礎構造(3)の間に直に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサスペンション装置。
  5. 当該の少なくとも一つのスプリング機器(16)と少なくとも一つのダンパー機器(12)の一方又は両方が一つのワット式連接棒に配置されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一つに記載のサスペンション装置。
  6. 当該のスプリング/ダンパー構成の少なくとも一つのスプリング機器(16)と少なくとも一つのダンパー機器(12)の両方が、ワット式連接棒(11)とそのワット式連接棒(11)に設けられた軸受収容部(C)の間に配置されていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載のサスペンション装置。
  7. 当該のワットリンク構成が、少なくとも二つのワットリンク(A,B,C,D,E)から構成され、当該の少なくとも一つのスプリング機器(16)が、当該の少なくとも一つのダンパー機器(12)と異なるワットリンク構成のワット式連接棒(11)に組み込まれていることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一つに記載のサスペンション装置。
  8. 当該のワットリンク構成が、二つのワットリンク(A,B,C,D,E)から構成され、これらの少なくとも二つのワットリンク(A,B,C,D,E)の直線的な誘導方向(V)が一致し、これらのワットリンク(A,B,C,D,E)が、共通の直線的な誘導方向(V)に沿って互いに間隔を開けて配置されており、これらの二つのワットリンク(A,B,C,D,E)の運動面が互いに平行に延びていることを特徴とする請求項1から7までのいずれか一つに記載のサスペンション装置。
  9. 当該の二つのワットリンク(A,B,C,D,E)の横方向スラスト支柱(9,10)に設けられた外側の連接点(A,E)が、それぞれ対となって、これらの二つのワットリンク(A,B,C,D,E)に共通の旋回軸(A,E)上に位置することを特徴とする請求項8に記載のサスペンション装置。
  10. 当該の二つのワットリンク(A,B,C,D,E)の横方向スラスト支柱(9,10)が、それぞれ対となって、ほぼV字形の組合せ支柱(13,14)の形で一体的に構成されていることを特徴とする請求項9に記載のサスペンション装置。
  11. 当該の少なくとも一つのワットリンク(A,B,C,D,E)の連接点(A,C,E)の中の少なくとも一つが、重量物(2)又は基礎構造(3)と相対的に動けるように接続されており、この連接点(A,C,E)と重量物(2)又は基礎構造(3)の間の相対的な位置が、少なくとも一つアクチュエータ(15)を用いて変更可能であることを特徴とする請求項1から10までのいずれか一つに記載のサスペンション装置。
  12. 当該のアクチュエータ(15)の作用方向が、当該の少なくとも一つのワットリンク(A,B,C,D,E)の直線的な誘導方向(V)に対してほぼ垂直に延びており、このアクチュエータ(15)が、レバーアーム(8)を用いて、ワットリンクの連接点(A,E)と連結されていることを特徴とする請求項11に記載のサスペンション装置。
  13. 当該のアクチュエータ(15)とワットリンク構成(A,B,C,D,E)の連接点(C)が、ワットリンク構成(A,B,C,D,E)の中の一つのワット式連接棒(11)の回転の中心(C)と直に接続されており、アクチュエータ(15)の作用方向が、ワットリンク構成(A,B,C,D,E)の直線的な誘導方向(V)に対してほぼ垂直に延びていることを特徴とする請求項11又は12に記載のサスペンション装置。
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