JP2012527381A - 補強成形部を有する容器体用金属蓋 - Google Patents

補強成形部を有する容器体用金属蓋 Download PDF

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Abstract


【課題】 開封に必要なけん引エネルギーを最適化及び減少させるように設計された新しい蓋構造を開発すること。
【解決手段】 本発明は容器体、詳細には金属缶タイプの容器のための金属蓋(1)に関し、前記蓋(1)は中心封鎖パネルを形成する中心部分(4)を含み、前記中心封鎖パネルは破断開始線(3)により区切られ、前記中心封鎖パネルには近位帯(3c)と遠位帯(3b2)の間の前記中心パネル(4)に定められた一般的けん引線(9)に沿って前記破断開始線(3)を破断するために前記中心パネル(4)にけん引力を与えるための把持部材(6)が設けられる。発明の中心パネル(4)はさらに一般的けん引線(9)に対して横方向の線に少なくとも沿った折り畳みに対するその抵抗力を強化するように配置された成形区分(10a、10b)により形成された一つ以上の内側成形部(10)を備え、内側成形区分(10b)の少なくとも二つはそれぞれ、一般的けん引線(9)の片側に設けられ、いわゆる「鞍」又は「瓦」効果を発生させるために一般的けん引線(9)からも互いにも発散するように延びる。
【選択図】 図1

Description

本発明は容器、詳細には金属缶のための金属蓋に関する。それはより詳細には、少なくとも一つの補強成形部が設けられ、「プルリング」タイプの把持部材が取り付けられた中心パネルに破断開始線を介して結合された周辺環状要素を備えるタイプの蓋に関する。
一定の金属容器、主として食品を詰める缶には缶切り型の工具の使用を避ける「容易な」開封装置が取り付けられる。
特に有益な解決策は、一般に「プルリング」と呼ばれる把持及びけん引部材が取り付けられた中心パネルに破断開始線を介して結合された周辺環状要素を備える一枚蓋にある。
このタイプの把持部材は従来、その長さにわたり二つの部分、すなわち、破断開始線に近接する蓋の中心パネルに取り付けられた「突出部」を支持する周辺部分と、開封操作される前は結合された中心パネルの上面に対して平坦化された把持輪を形成する内側部分とを備える。
容器を開封するために、使用者は把持部材の輪の自由部分をつかみ、次いで結合された中心パネルから把持部材を分離する。把持部材は次いで保持用突出部の形状をしたその周辺端部において使用者により回転される、破断のための破断開始線を引き起こす一種のレバーを形成する。
次いで、破断開始線上の開封運動を継続してその結合された環状要素から中心パネルを分離するには、使用者が把持部材に適宜なけん引力を与えることで十分である。
実際には、開封動作中に、中心パネルは通常は、一般的けん引線に対して横方向に向いた線に沿った折り畳み現象(言い換えれば、パネルの引き裂かれた部分はまだ引き裂かれないその部分に向かって折り返される傾向にある)を被る。
これらの現象は、けん引エネルギーの効率を低下させ、また消費者が破断開始線を引き裂くことを必要とする努力を増加させるという効果を有する。
この問題を制限するために、これらの望ましくない折り畳み又は曲がり現象に対するパネルの抵抗力を改善するように設計された補強成形部を中心パネル上に作ることが現在の慣行である。そうすれば蓋を開封するために消費者により加えられるけん引エネルギーは減少する。
しかしながら実際には、全ての補強成形部が消費者により加えられるけん引エネルギーを最適化するほど互いに有効であるわけではないことが分かる。
この理由により、出願人は開封に必要なけん引エネルギーを最適化及び減少させるように設計された、プルリングを有する新しい蓋構造を開発した。
本発明による金属蓋は(i)それを容器体に取り付けるための周辺部分と、(ii)破断開始線により区切られて前記周辺部分に接続された中心封鎖パネルを形成する中心部分とを備え、前記中心パネルの表面の一方には縦方向対称軸が通過する二つの部分、すなわち、前記中心パネルに取り付けられた第1の部分と、把持用の第2の部分とから成る把持部材が取り付けられ、この把持部材は、前記把持部材に隣接する近位帯から前記把持部材の反対端にある遠位帯まで前記破断開始線を破断するために前記中心パネルをけん引することを可能にし、それはこのけん引中に、前記近位帯と前記遠位帯の間の前記中心パネル上に定められた一般的けん引線の少なくとも近似的に長さにわたり、それに向き合って進行するように設計され、中心パネルはまた、前記一般的けん引線に対して横方向の線に少なくとも沿った曲がりに対するその抵抗力を強化するために配置された、諸区分で形成された一つ以上の内側成形部を備え、前記内側成形区分の少なくとも二つはそれぞれ前記一般的けん引線の片側に配置される。
発明によれば、この蓋は、前記内側成形区分が、それぞれが前記一般的けん引線の片側に配置された二つの横方向成形部分を形成し、前記横方向成形部分はそれぞれ(i)一般的けん引線の側にある内側成形区分と、(ii)前記内側区分と分離して間隔を置いて延び、前記破断開始線と向き合う外側成形区分とを備え、二つの横方向成形部分の前記内側区分及び/又は外側区分は(好都合にはそれらの長さの少なくとも一部にわたり)前記一般的けん引線に対し、また互いに発散するように延びて発散成形区分を形成することを特徴とする。
この蓋構造の価値は、それが横方向折り畳み(又は曲がり)現象を減少させ、従って、さらには開封に必要なけん引エネルギーを減少させることである。この利点は詳細には「鞍」又は「瓦(tile)」効果の創出、すなわち、把持部材をけん引する一般的線に対して横方向に向いたパネルの湾曲現象を引き起こすことに起因する。
互いに組み合わせて、あるいは互いに独立に採用することのできる他の好都合な利点は以下に明示される。すなわち、
−二つの横方向成形部分の内側区分は(好都合にはそれらの長さの少なくとも一部にわたり)前記一般的けん引線に対し、また互いに発散するように延び、二つの横方向成形部分の外側区分は(好都合にはそれらの長さの少なくとも一部にわたり)前記一般的けん引線に対し、また互いに発散するように延び、二つの横方向成形部分のこれらの内側区分と外側区分は発散成形区分を形成し、
−二つの横方向成形部分の内側及び/又は外側区分は破断開始線の遠位帯に向かって(好都合にはそれらの長さの少なくとも一部にわたり)前記一般的けん引線に対し、また互いに発散するように延び、
−発散成形区分はそれらの長さの少なくとも一部にわたり直線状又は少なくとも実質的に直線状に延び、
−発散成形区分は一般的けん引線に対して対称的又は実質的に対称的に延び、
−二つの横方向成形部分の内側区分は好都合には、一般的けん引線上に延びる第1の接合区分を介して一般的けん引線に近接する第1の端部において接続され、前記横方向成形部分のそれぞれの二つの区分は一般的けん引線から距離を置き、破断開始線に近接するそれらの第2の端部において第2の接合区分を介して接続され、
−全く同一の横方向成形部分の二つの成形区分は好都合には前記一般的けん引線に近接するそれらの端部から、一般的けん引線から遠いそれらの端部まで互いに発散し、
−一般的けん引線は少なくとも二つの部分、すなわち、(i)破断開始線の近位帯の側にあり、把持部材の縦軸と同軸方向又は少なくとも実質的に同軸方向に向いた近位部分と、(ii)前記開始線の遠位帯の側にあり、前記遠位帯を通過する中心パネルの中央軸と同軸方向又は少なくとも実質的に同軸方向に向いた遠位部分とから成り、この場合、発散成形部分は一般的けん引線の前記遠位部分上に配置され、なおこの場合、少なくとも二つの他の成形区分は好都合にはそれぞれ一般的けん引線の近位部分の両側に配置され、前記近位成形区分は破断開始線の一部に近接してそれに沿って延び、二つの横方向部分を有する内側成形部の場合、近位成形区分はそれぞれ前記横方向成形部分の内の一つの外側区分の第1の端部に接続され、
−二つの発散成形区分は一般的けん引線の近位から遠位への方向に離れ、この場合、中心パネルは好都合には二つの横方向区分により接続された二つの縦方向区分を備える破断開始線により区切られた概ね非円形の形状を有し、把持部材は、その近位破断帯を形成するために前記破断開始線の第1の横方向区分と第1の縦方向区分との接合部に対応する前記破断開始線の隅に取り付けられ、二つの発散成形区分は、一般的けん引線から出発して、遠位破断帯を形成するための前記破断開始線の第2の横方向区分に向って離れ、
−あるいは、二つの発散成形区分は一般的けん引線の方向と逆の方向に分離してもよく(すなわち、それらは遠位から近位への方向に発散する)、
−中心パネルはまた「周辺」区分と呼ばれる成形区分を備え、前記周辺成形区分は、それと前記破断開始線との距離が0.5ないし5mmとなるように破断開始線の長さの少なくとも一部に沿ってそれに近接して延び、
−中心パネルの内側及び周辺成形区分は単一の連続成形部を形成するように互いに接続され、
−内側成形区分、及び随意には周辺成形区分は、前記把持部材の持ち上げ動作中に前記横方向線上の中心パネルの折り畳みを促進するために前記把持部材の縦軸に対して横方向に延びる線上にある近位端を備える。
発明はまた、以下の添付図面に関する以下の説明により、全く限定されることなく例示される。
その中心パネルが連続補強成形部を備える本発明による蓋の、上から見た外観図である。 図1の蓋の平面II−IIに沿った断面図である。
図1に示されるように、蓋1は金属容器体(図示せず)の上縁に取り付けられるように設計される。
この容器体は通常は側壁の帯の下縁(円、正方形、矩形等の断面を有する)に結合された底部要素からなる。
蓋1と容器体の接続は通常は圧着技術により成される。
蓋1は従来は、破断開始線3により中心の取り外し可能な封鎖パネルを形成する部分4と結合された周辺環状要素を形成する部分2から成る。
それは好都合には、アルミ、鋼等のタイプの金属で出来たシートを基にプレス技術により単一部品で作られる。
上から見たときに、蓋1は概ね非円形、この場合は矩形をしている。
環状要素2は従って矩形形状を有する。それは、蓋1がやはり矩形断面(上に指摘されるように、この概略形状は異なってもよい)をもつ容器側壁に対して圧着されるように構成される。
破断開始線3(以下「破断線」とも呼ばれる)はこの場合は上から見たときにやはり概ね矩形形状を有する(図1)。それは二つの横方向区分3b1と3b2により接続された二つの縦方向区分3a1と3a2を備える。
この破断線3は蓋が製造されるときに適当な工具の使用により遂行される材料の薄化により作られる。
破断線3はこの場合は閉じられており/完了しており(それは封鎖パネル4の全周にわたっている)、あるいはそれは部分的のみであってもよい。
一方、中心封鎖パネル4もまた、縦方向対称軸4’をもつ概ね矩形の形状を有する。
このパネル4の上面には、使用者によるその操作が蓋1の容易な開封(すなわち、線3の破断による周辺環状要素2からの中心パネル4の完全又は部分的分離)を可能にする把持部材6が取り付けられる。
この把持部材6は一般的に当業者により「プルリング」として知られている。
プルリング6は図1において、ただ目安として模式的に破線で示される。
この場合、それは前記破断線3の第1の横方向区分3b1と第1の縦方向区分3a1との接合部により形成された破断線3の隅に取り付けられ、破断線3のこの隅は近位又は上流帯と呼ばれる破断帯3cに対応する。
このリング6は近位帯3cを二等分する線と同軸方向に向いた対称軸6’に沿って配置された二つの部分、すなわち、
−突出部(図示せず)を備え、破断線3に近接する、パネル4に取り付けられた周辺部分7と、
−中心パネル4の上面に対してプレスされた把持輪を形成する内側部分8と
を備える。
実際には、この環状要素6は使用者が中心パネル4をけん引して前述の近位又は上流帯3c(把持部材6に隣接する)から前記リング6の反対にある遠位又は下流帯まで破断開始線3を破断できるようにする。この遠位帯はこの場合、前述の第1の横方向区分3b1の反対にある破断線3の第2の横方向区分3b2に対応する。
けん引行為の間、リング6は、少なくとも近似的に近位帯3cと遠位帯3b2の間の中心パネル上に定められる一般的けん引線9の長さにわたり、それに向き合って進行する。
この一般的けん引線9は図1では破線で表わされる。それはこの場合、概ね直線形状の二つの部分、すなわち、
−破断開始線3の近位帯3cの側にあり、把持部材6の縦軸6’と同軸方向又は少なくとも実質的に同軸方向に向いた近位部分9aと、
−前記破断線3の遠位帯3b2の側にあり、前記遠位帯3b2を通過する中心パネル4の中央軸4’と同軸方向又は少なくとも実質的に同軸方向に向いた(この中央軸4’はここでは破断線3の二つの縦方向区分3aと平行にその間に延びる)遠位部分9bと
から成る。
けん引線9のこれら二つの部分9aと9bはこの場合、破断開始線3の角(かど)にあるリング6の位置のために互いに角度を成す。それらは概ね円弧形状をした接合部分9cにより接続され、リングは普通は近位部分3aから遠位部分3bに徐々に通過する。
中心パネル4はまた、中心パネル4を補強するように構成された、この場合は凹部(あるいは凸部)としての成形部又はプレス部を備える。
この場合、中心パネル4は破断開始線3の長さに沿ってそれに近接して延びる「周辺」成形部と呼ばれる第2の成形部11により囲まれた、「中心」又は「内側」成形部と呼ばれる第1の成形部10を備える。
これらの「内側」成形部10と「周辺」成形部11はここでは連続であり、あるいはそれらは互いにかつ/あるいはそれら自身不連続であってもよい。
これらの成形部は単純な成形部(一つの高さ変化のみ)により区切られ、それらは例えば凹部又は凸部の単一リブを形成する二重成形部により定められてもよい。
発明によれば、中心成形部10を定める成形区分の少なくともいくつかは、それが開封されるときに中心パネル4に対して「鞍」又は「瓦」効果(すなわち、一般的けん引線9に対して横方向のこのパネル4の曲がり、あるいは言い換えれば、その中央軸4’の水準に達する高い点をもつ破断線3の二つの縦方向区分3aから始まる曲がり)を発生させるように配置される。
このために、以下に説明するように、内側成形部10の区分の少なくとも二つはそれぞれ一般的けん引線9の片側に配置され、前記一般的けん引線9に対して、また互いに発散するように延びる。
より正確には、内側成形部10は、それぞれけん引線9の近位部分9aと、遠位部分9bと、その両側とに延びる「近位」又は「上流」と呼ばれる成形区分10aと「遠位」又は「下流」と呼ばれる他の成形区分10bから成る。
内側成形部10の遠位区分10bは、概ね取っ手状又はU字状の、またそれぞれ一般的けん引線9の遠位部分9bの片側に配置された二つの横方向成形部分13を形成する。
これらの横方向成形部分13はそれぞれ(i)一般的けん引線9の側にある内側成形区分10b1と、(ii)前記内側区分10b1と分離して間隔を置いて延び、前記破断開始線3と向き合う外側成形区分10b2と、(iii)一般的けん引線9から距離を置き、破断開始線3の遠位帯3b2に近接するそれらの下流端にある二つの成形区分10b1と10b2を接続する接合区分10b3とを備える。
この場合、求められる鞍又は瓦効果を発生可能な発散成形区分を形成するのは内側区分10b1と外側区分10b2である。
これらの内側区分10b1と外側区分10b2は一般的けん引線9に対して特にその遠位部分9bから対称的又は少なくとも実質的に対称的に延びる。
それらはこの遠位部分9bの実質的に全長に向き合ってそれに沿って、ここではパネル4の長さのおよそ半分にわたり延びる。
内側区分10b1は直線状又は少なくとも実質的に直線状に延びる。
それらは前記一般的けん引線9において、又それを通って延びる接合区分10b4(円弧の概略形状をしている)により一般的けん引線9に近接するそれらの上流端において一緒に接続される。
従ってこれらの区分10b1は一緒に、遠位破断帯3b2の方向に開くV字状を形成し、その対称軸はパネル4の中央軸4’に対応する。
これらの内側区分10b1は上流から下流への方向に(すなわち、やはり前記遠位破断帯3b2の方向に)互いに発散する。
内側区分10b2は直線状又は少なくとも実質的に直線状に延びる二つの部分、すなわち、向き合うけん引線9に対して発散する上流部分10b2’と、縦方向破断区分3a1に平行又は少なくとも実質的に平行な下流部分10b2”とを備える。
上流区分10b2’はまた上流から下流への方向に(すなわち、やはり前記遠位破断帯3b2の方向に)互いに発散する。
同様に、全く同一の横方向成形部分13の二つの成形区分10b1と10b2(特に上流区分10b2’にある)は一般的けん引線9(遠位部分9bの上流側の)に近接するそれらの上流端から、一般的けん引線9(遠位部分9bの下流側の)から距離を置いたそれらの下流端まで互いに発散する。
この特定の構造はさらに、求められる「瓦」又は「鞍」効果を強化する。
さらに、図1にも示されるように、近位成形区分10aはまたそれぞれ、一般的けん引線9の片側に、主としてその近位部分9aに、また接合部分9cにも配置される。
これらの区分10aの機能は破断線3の引き裂きの開始を最適化するためにパネル4を補強することである。
これらの近位成形区分10a1の二つは破断開始線3の一部に近接してそれに沿って延びる。それらは向き合う破断開始線3のその部分と同一又は同様の形状を有する。
この場合、区分10a1’の一方(図1の右で、第1の縦方向破断区分3a1の一部に向き合う)は単純な直線形状を有し、他方の区分10a1”(図1の左で、第1の横方向区分3b1と第2の縦方向破断区分3a2の一部に向き合う)は概ねL字状をしている。
これら二つの近位成形区分10a1はこの場合はそれぞれ、湾曲接合部を介して横方向成形部分13の内の一つの外側区分10b2の上流端に接続される。
この接合はこの場合、近位から遠位への方向に互いに集束する、直線又は実質的に直線の成形部分10a2により達成される。
これらの集束区分10a2は特に、横方向遠位部分13の区分10b1と10b2の発散特性を強化するために使用される。
さらに、上に論じられたように、中心パネル4はまた破断線3に沿って延びる周辺成形区分11を備える。
目安として、これらの周辺成形区分11と前記破断開始線3を分離する幅は好都合には0.5ないし5mmである。
これらの周辺成形区分11は一緒に単一の連続成形部を形成するように近位内側区分10aの上流端に接続される。
内側区分10と周辺区分11との二つの接続部14(それらの近位端にある)は互いに距離を置いてけん引線9の両側にあり、それらはまた、リング6の要求空間の外側に、近位破断帯3cから距離を置いて位置する。
これら二つの接続部14は前記把持部材6の持ち上げ動作中に前記横方向線15での中心パネル4の折り畳みを促進するために前記把持部材6の縦軸6’に対して横方向に延びる線15上に位置する。
図1はまた近位成形区分10aの間にリング6の進行軸9上に位置する円形成形部16の存在を示す。
この成形部16はまた、缶が開封されるときに消費者が握るのをより容易にするためにリング6の輪8に位置するように設計される。
実際には、蓋は近位から遠位への方向に専用リング6をけん引することにより従来のように開封される。
このけん引動作中に、このリング6は上に詳述された一般的けん引線9に実質的に沿って移動する。
二つの横方向成形部分13が求められる鞍又は瓦効果を生じるのは特にこのけん引線9の遠位部分9bにおいてである。
破断線の引き裂きに関するけん引エネルギーの効率は、これらの区分がけん引線に平行に延びる成形部が設けられた蓋と比較して特に改善される。
代替実施例(図示せず)によれば、リング6は破断線の横方向区分3b1の中央又は少なくとも実質的に中央に置かれてもよい。このリング6は従って、その軸6’がパネル4の中央軸4’と同軸となるように向いている。
この場合、リング6の移動線9は直線又は少なくとも実質的に直線である。内側補強成形部10はそのとき、最適な「鞍」効果を得るためにパネル4の実質的に全長にわたり延びる二つの横方向部分13により形成することができる。
1 蓋
2 周辺環状要素
3 破断開始線
3a 破断開始線の縦方向部分
3b 破断開始線の横方向部分
3c 破断開始線の隅
4 封鎖パネル
6 プルリング、把持部材
6’ 把持部材の縦対称軸
7 把持部材の第1の部分
8 把持部材の第2の部分
9 一般的けん引線
9a けん引線の近位部分
9b けん引線の遠位部分
10 内側成形部
10a 内側成形部の近位区分
10b 内側成形部の遠位区分
11 周辺成形部
13 横方向成形部分
14 内側成形部と周辺成形部の接続部
15 把持部材の縦軸に対して横方向に延びる線
16 円形成形部

Claims (13)

  1. 容器体、詳細には金属缶タイプの容器のための金属蓋において、
    前記蓋(1)は(i)それを前記容器体に取り付けるための周辺部分(2)と、(ii)破断開始線(3)により区切られて前記周辺部分(2)に接続された中心封鎖パネルを形成する中心部分(4)とを備え、
    前記中心パネル(4)の表面の一方には縦方向対称軸(6’)が通過する二つの部分、すなわち、前記中心パネル(4)に取り付けられた第1の部分(7)と、把持用の第2の部分(8)とから成る把持部材(6)が取り付けられ、
    前記把持部材(6)は、前記把持部材(6)に隣接する近位帯(3c)から前記把持部材(6)の反対端にある遠位帯(3b2)まで前記破断開始線(3)を破断するために前記中心パネル(4)をけん引することを可能にし、
    前記把持部材(6)はこのけん引中に、前記近位帯(3c)と前記遠位帯(3b2)の間の前記中心パネル(4)上に定められた一般的けん引線(9)の少なくとも近似的に長さにわたり、それに向き合って進行するように設計され、
    前記中心パネル(4)はまた、前記一般的けん引線(9)に対して横方向の線に少なくとも沿った曲がりに対するその抵抗力を強化するために配置された、諸成形区分(10a、10b)で形成された一つ以上の内側成形部(10)を備え、少なくとも二つの内側成形区分(10b1、10b2)はそれぞれ前記一般的けん引線(9)の片側に配置されている
    蓋(1)であって、
    前記内側成形区分(10b)は、それぞれが前記一般的けん引線(9)の片側に配置された二つの横方向成形部分(13)を形成し、前記横方向成形部分(13)はそれぞれ(i)一般的けん引線(9)の側にある内側成形区分(10b1)と、(ii)前記内側区分(10b1)と分離して間隔を置いて延び、前記破断開始線(3)と向き合う外側成形区分(10b2)とを備え、
    前記二つの横方向成形部分(13)の前記内側区分(10b1)及び/又は外側区分(10b2)は前記一般的けん引線(9)に対し、また互いに発散するように延びて発散成形区分を形成することを特徴とする蓋。
  2. 前記二つの横方向成形部分(13)の内側区分(10b1)は前記一般的けん引線(9)に対し、また互いに発散するように延び、前記二つの横方向成形部分(13)の外側区分(10b2)は前記一般的けん引線(9)に対し、また互いに発散するように延び、前記二つの横方向成形部分(13)の前記内側区分(10b1)と前記外側区分(10b2)は前記発散成形区分を形成することを特徴とする請求項1に記載の蓋。
  3. 前記二つの横方向成形部分(13)の内側区分(10b1)及び/又は外側区分(10b2)は前記破断開始線(3)の前記遠位帯(3b2)に向かって前記一般的けん引線(9)に対し、また互いに発散するように延びることを特徴とする請求項1及び2の何れか一つに記載の蓋。
  4. 前記二つの横方向成形部分(13)の前記内側区分(10b1)は、前記一般的けん引線(9)上に延びる第1の接合区分(10b4)を介して前記一般的けん引線(9)に近接する第1の端部において接続され、前記横方向成形部分(13)のそれぞれの前記二つの区分(10b1、10b2)は前記一般的けん引線から距離を置き、前記破断開始線(3)に近接するそれらの第2の端部において第2の接合区分(10b3)を介して接続されることを特徴とする請求項1ないし3に何れか一つに記載の蓋。
  5. 全く同一の横方向成形部分(13)の前記二つの成形区分(10b1、10b2)は前記一般的けん引線(9)に近接するそれらの端部から、前記一般的けん引線(9)から遠いそれらの端部まで互いに発散することを特徴とする請求項1ないし4の何れか一つに記載の蓋。
  6. 前記発散成形区分(10b1、10b2)はそれらの長さの少なくとも一部にわたり直線状又は少なくとも実質的に直線状に延びることを特徴とする請求項1ないし5の何れか一つに記載の蓋。
  7. 前記発散成形区分(10b1、10b2)は前記一般的けん引線(9)に対して対称的又は実質的に対称的に延びることを特徴とする請求項1ないし6の何れか一つに記載の蓋。
  8. 前記一般的けん引線(9)は少なくとも二つの部分、すなわち、
    −前記破断開始線(3)の前記近位帯(3c)の側にあり、前記把持部材(6)の縦軸(6’)と同軸方向又は少なくとも実質的に同軸方向に向いた近位部分(9a)と、
    −前記開始線(3)の前記遠位帯(3c2)の側にあり、前記遠位帯(3c2)を通過する前記中心パネル(4)の中央軸(4’)と同軸方向又は少なくとも実質的に同軸方向に向いた遠位部分(9b)とから成り、
    前記発散成形部分(10b1、10b2)は前記一般的けん引線(9)の前記遠位部分(9b)上に配置される
    ことを特徴とする請求項1ないし7の何れか一つに記載の蓋。
  9. 少なくとも二つの他の成形区分(10a)はそれぞれ前記一般的けん引線(9)の前記近位部分(9a)の両側に配置され、前記近位成形区分(9a)は前記破断開始線(3)の一部に近接してそれに沿って延びることを特徴とする請求項8に記載の蓋。
  10. 前記近位成形区分(10a)はそれぞれ前記横方向成形部分(13)の内の一つの前記外側区分(10b2)の前記第1の端部に接続されることを特徴とする請求項9に記載の蓋。
  11. 前記二つの発散成形区分(10b1、10b2)は前記一般的けん引線(9)の近位から遠位への方向に離れることを特徴とする請求項1ないし10の何れか一つに記載の蓋。
  12. 前記中心パネル(4)は二つの横方向区分(3b)により接続された二つの縦方向区分(3a)を備える破断開始線(3)により区切られた概ね非円形の形状を有し、
    前記把持部材(6)は、その近位破断帯(3c)を形成するために前記破断開始線(3)の第1の横方向区分(3b1)と第1の縦方向区分(3a1)との接合部に対応する前記破断開始線(3)の隅に取り付けられ、
    前記二つの発散成形区分(10b1、10b2)は、前記一般的けん引線(9)を出発して、前記遠位破断帯を形成する前記破断開始線(3)の前記第2の横方向区分(3b2)に向かって離れることを特徴とする請求項11に記載の蓋。
  13. 前記中心パネル(4)はまた、前記破断開始線(3)の長さの少なくとも一部に沿ってそれに近接して延びる成形区分(11)を備え、前記中心パネル(4)の前記内側成形区分(10)と周辺成形区分(11)は互いに接続されて、一緒に単一の連続成形部を形成していることを特徴とする請求項1ないし12の何れか一つに記載の蓋。
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