JP2012527131A - 通信ネットワークにおけるリソースサーチ - Google Patents

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Abstract

必要なリソースを獲得する最初のリダイレクト試みが失敗するときに無線リソースの獲得を容易にする方法、装置、およびコンピュータプログラムプロダクトが提供される。開示された実施形態は、望ましいサービスがターゲットセットの無線リソース上で利用可能であるか否かについての決定をイネーブルにする。サービスを獲得することに失敗すると、追加無線リソースの優先的なサーチは、サービスの獲得のために行われる。開示されたコンセプトは、UMTS、GSM、3GPP WCDMAおよびLTE、3GPP2 1xRTTおよびHRPD、WLAN、WiMAX、DSLおよびPON(passive optical network)のような様々な技術に適用される。本要約書は、読み手が開示された主題の事柄を早く確かめることを可能にする要約の要件の規則を満たすという目的のためだけに提供されている。従って、本願の請求項の範囲または意味を解釈または限定するために使用されるべきではないということが理解されるべきである。

Description

関連出願への相互参照
本願は、2009年3月13日に出願された「Preferential Searching on Target in Case of Redirection Failure」と題された米国仮特許出願第61/160,206号の優先権を主張し、その全体は、参照によりここに組み込まれる。
本開示は、一般的には、無線通信の分野に関する。より具体的には、本開示は、望ましい無線リソースを獲得する最初の失敗の場合において、無線リソースのサーチを容易にすることに関する。
本節は、開示された実施形態に対する背景(background)や事情(context)を提供することを意図するものである。ここにおける記述は、達成し得るかもしれないが必ずしも以前に予期されたり達成されたりしていない概念を含み得る。従って、ここで知らされないかぎり、本節に記述されたものは、本願における記載および請求項に対する従来技術ではなく、本節での包含によって従来技術と認められるものでもない。
無線通信システムは、例えば音声、データなどのような様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く配備されている。これらシステムは、利用可能なシステムリソース(例、帯域幅および送信電力)を共有することによって、複数ユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムであってもよい。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPPロングタームエボリューション(LTE)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
一般に、無線多元接続通信システムは、複数の通信デバイスの通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上の伝送を通じて1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(あるいはダウンリンク)は、基地局から通信デバイスまでの通信リンクを指し、逆方向リンク(あるいはアップリンク)は通信デバイスから基地局までの通信リンクを指す。この通信リンクは、シングルインシングルアウト、マルチプルインシングルアウト、または、マルチプルインマルチプルアウト(MIMO)システムを通じて確立されることができる。
与えられたネットワーク内でロードバランシングのような動作を実行することに加え、他のネットワーク上で提供されるサービスを十分に活用するために、通信デバイスは、同じまたは異なるネットワーク内で一定のリソース(certain resources)を獲得するためにその現在の無線リソースのうちいくつかまたはすべてを解放(release)する必要がありうる。例えば、LTEシステムでは、通信デバイスは、「リダイレクションを伴う接続リリース(connection release with redirection)」と呼ばれるプロシージャを通じて接続モードから解放されることができ、そしてそれは、その現在の無線リソース制御(RRC)接続を解放するように、そして、アイドルモードでキャンプするためにターゲットキャリアに移動するように通信デバイスに命令する。ターゲットキャリアは、LTEシステムの一部分(例えば、ネットワークが複数の周波数にわたってそのキャンピングロードバランス状態を保つことを試みる場合)、または、異なる無線アクセス技術(RAT)の一部分であることができる。RATの非制限な例は、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、モバイルテレシステム(MTS)、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、シングルキャリア無線伝送技術(1xRTT)、ハイレートパケットデータ(HRPD)および同様なもの、を含む。
異なるシナリオでは、新しいRATへの通信デバイスのリダイレクションは、ハンドオーバまたはセル変更命令のいずれかでLTEネットワークから開始される回路交換(CS)フォールバックプロシージャによってトリガされることができる。CSフォールバックは、加入者が回路ネットワークに遷移して音声および/または他のサービスを受信することを可能にする。CSフォールバックプロシージャは、これらのサービスを得ようとして、通信デバイスにターゲットRAT上へと移動するように命令し、そして、サービングセルは、トリガリングメッセージにおいて指定される周波数およびRATへ向けたセル選択に基づいて選ばれる。これらおよび他のタイプの「リダイレクションプロシージャ(redirection procedures)」では、現在のネットワークは、通信デバイスに、別のRAT上でサービスを捜し出すように命令し、ターゲットRAT上で適切なサービングセルについてサーチして通信デバイスを導く情報を提供する。
通信デバイスがリダイレクション試みにおいて適切なリソースを獲得することができないとき、従来の失敗対処プロシージャは、オリジナルサービングネットワークに通信デバイスを戻す傾向がある。しかしながら、いくつかの場合において、通信デバイスがオリジナルネットワークに戻さない場合がより望ましい可能性がある。例えば、通信デバイスは、VoIPサービスを得るために、VoIPをサポートしないオリジナルLTEシステムからCS対応のRATに対して命令されうる。このような場合では、オリジナルLTEネットワークに戻すことは、CS対応のRATへの別のリダイレクトをトリガすることができ、そして、LTEネットワークにさらに戻すことが続き、通信デバイスが要求されるサービスを得ないようにする2つのネットワーク間で往復のピンポン動作(back-and-forth ping-pong action)を引き起こす。従って、ターゲットリソースを獲得するための最初のリダイレクト試みが失敗するときにリソースの獲得を容易にするインテリジェントリダイレクトプロシージャを提供することが有益である。
様々な実施形態は、1セットのリソースを獲得する最初のリダイレクション試みが失敗するときの追加無線リソースの優先的なサーチに関するシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラムプロダクトに関する。
ある開示された態様は、通信デバイス上で、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの利用可能性を、サービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関連する情報から決定することと、サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチを行うことと、を備える方法に関する。例えば、追加無線リソースは、ターゲットセットの無線リソースとは異なる可能性がある。一実施形態では、優先的なサーチを行うことは、リダイレクション試み失敗の後で実行されるが、別の実施形態では、情報は、リダイレクションの要因(cause of the redirection)を備え、優先的なサーチが少なくともリダイレクションの要因に従って行われる。例えば、ユーザは、リダイレクションの要因に基づいて、特定のリダイレクトプロシージャを実行することができる。さらなる例では、リダイレクションの要因は、ロードバランシング(load balancing)と回路交換フォールバック(circuit switched fallback)とから成るグループから選択された要因であってもよい。さらに別の例では、リダイレクションは、ハンドオーバ(handover)と変更セル命令(change cell order)とから成るグループから選択されたリダイレクションプロシージャに従って行われる。
ある実施形態では、情報は、ソースセットの無線リソース(source set of radio resources)から受信されることができる。このようなシナリオでは、ソースセットの無線リソースは、ソースキャリアを備えうる。ある変形においては、ターゲットセットの無線リソースと追加無線リソースとのうちの少なくとも1つは、ソースキャリアとは異なるキャリアの少なくとも一部分を備える。
別の実施形態によれば、情報はまた、ソースセットの無線リソースから受信されることができる。この実施形態では、ターゲットセットの無線リソースと追加無線リソースのうちの少なくとも1つは、ソースセットの無線リソースと関連づけられた無線アクセス技術とは異なる無線アクセス技術と関連づけられることができる。別の実施形態では、ターゲットセットの無線リソースと追加無線リソースは同じ無線アクセス技術と関連づけられているが、異なる実施形態では、ターゲットセットの無線リソースと追加無線リソースは、異なる無線アクセス技術と関連づけられる。さらに別の実施形態では、追加無線リソースのうちの少なくとも1つは、サービスを提供することができる。
別の提供される実施形態では、優先的なサーチが少なくともサービスのタイプに従って行われる。例えば、サービスのタイプは、音声呼出(voice call)、通信デバイス受信の緊急呼出(communication device terminated emergency call)、または通信デバイス発信の緊急呼出(communication device originated emergency call)であってもよい。一実施形態では、追加無線リソースが1つまたは複数の登録されたパブリックランドモバイルネットワークと1つまたは複数の登録されていないパブリックランドモバイルネットワークとから成るグループから選択された少なくとも1つの無線リソースを備えることができる。異なる実施形態では、優先的なサーチは、少なくとも、無線リソースの制御接続がリクエストされるというサービスのタイプに従って行われる。
他の提供される実施形態に従って、情報は、ソースセットのリソースから受信され、ソースセットの無線リソースは、所定期間の間、優先的なサーチから除外される。ある変形では、所定期間は、通信デバイス受信のサービスに関連する期間、通信デバイス発信のサービスに関連する期間、緊急呼出に関連する期間、または、非緊急呼出に関連する期間、のうちの少なくとも1つについて決定される。別の変形では、所定期間は、ソースセットのリソースと関連づけられたエンティティによって決定された期間、または、通信デバイスによって決定された期間、によって決定される。さらに別の変形によれば、所定期間は、リダイレクションの要因とサービスの持続時間、のようなパラメータに従って決定される。
開示された実施形態の別の態様は、情報エレメントを生成する方法に関し、情報エレメントは、ソースセットの無線リソースからの情報を備え、情報は、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関し、情報は、サービスはターゲットセットの無線リソース上で利用可能ではないという決定と、サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチと、をイネーブルにする。本方法はまた、情報エレメントを送信することを備える。
様々な実施形態の別の開示された態様は、通信デバイス上で、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの利用可能性を、サービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関連する情報から決定するための手段を含む装置に関する。本装置は、サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチを行うための手段、をさらに含む。
様々な実施形態のさらなる別の態様は、1つまたは複数の情報エレメントを生成するための手段を含む装置に関し、なお、情報エレメント(単数または複数)はソースセットの無線リソースからの情報を含み、情報は、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関する。情報はまた、サービスはターゲットセットの無線リソース上で利用可能ではないという決定と、サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチと、をイネーブルにする。本装置はまた、情報エレメント(単数または複数)を送信するための手段を含む。
様々な開示された実施形態の別の態様は、プロセッサと、プロセッサ実行可能なコードを含んでいるメモリと、を含む装置に関する。コンピュータ実行可能なコードは、プロセッサによって実行されるとき、通信デバイス上で、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの利用可能性を、サービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関連する情報から決定するように、装置を構成する。コンピュータ実行可能なコードはまた、プロセッサによって実行されるとき、サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチを行うように装置を構成する。
様々な開示された実施形態の別の態様では、プロセッサと、プロセッサ実行可能なコードを備えているメモリと、を含む装置が開示されている。コンピュータ実行可能なコードは、プロセッサによって実行されるとき、ソースセットの無線リソースを使用して情報を送信するように装置を構成し、情報は、ターゲットセットの無線リソース上の情報の獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関する。情報はまた、サービスはターゲットセットの無線リソース上で利用可能ではないという決定と、サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチと、をさらにイネーブルにする。
様々な開示された実施形態の別の態様は、コンピュータ可読媒体上で具現化されるコンピュータプログラムプロダクトに関する。コンピュータプログラムプロダクトは、通信デバイス上で、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの利用可能性を、サービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関連する情報から決定するためのプログラムコードを含む。コンピュータプログラムプロダクトはまた、サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチを行うためのプログラムコードを含む。
様々な提供された実施形態の別の態様では、コンピュータ可読媒体上で具現化されるコンピュータプログラムプロダクトが提供される。コンピュータプログラムプロダクトは、情報エレメントを生成するためのプログラムコード、を含み、なお、情報エレメントはソースセットの無線リソースからの情報を備え、情報は、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関し、情報は、サービスがターゲットセットの無線リソース上で利用可能ではないという決定と、サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチと、をイネーブルにする。コンピュータプログラムプロダクトはまた、情報エレメントを送信するためのコンピュータコードを備える。
いくつかの実施形態によって提供される1つの利点は、場合によっては異なる複数の無線アクセス技術上で望ましいサービスを位置させるより効率的な方法をいくつかの実施形態が提供するということである。
様々な実施形態のこれらおよび他の利点および特徴は、それらの動作の構成および方式とともに、図面と併せて、下記の詳細な説明から明らかとなるであろう、ここにおいて同様な参照番号は全体にわたって同様な部分を指すように使用される。
様々な開示された実施形態は、図面を参照することにより説明される。
図1は、多元接続無線通信システムを示す。 図2は、通信システムのブロック図を示す。 図3は、リソースについての優先的なサーチを実行するための開示されたシステムを示す。 図4は、通信ネットワークと関連づけられるピンポン効果の概略図を示す。 図5は、無線アクセス技術と関連づけられるリソースの優先的なサーチの例示的な概略図を示す。 図6は、リソースについての優先的なサーチを行うための開示された方法を表すブロック図を示す。 図7は、回路交換フォールバックと関連づけられたリダイレクトプロシージャにおいて無線リソースを得るための開示されたフロー図を示す。 図8は、ロードバランシングと関連づけられたリダイレクトプロシージャにおいて無線リソースを得るための別の提供されたフロー図を示す。 図9は、リダイレクション命令を処理するための方法を表すブロック図を示す。 図10は、リソースについての優先的なサーチを行う別の提供されたシステムを示す。 図11は、様々な開示された実施形態が実施されることができるシステムのブロック図を示す。 図12は、様々な開示された実施形態が実施されることができるユーザのブロック図を示す。
図面のうちのいくつかまたはすべては、説明目的の概略図であり、必ずしも図示される構成要件の実際の相対的なサイズまたは配置を図示していない、ということは理解されるであろう。図面は、請求項の意味または範囲を制限しないという明示的な理解を伴って、1つまたは複数の実施形態を説明する目的で提供されている。
下記の説明では、限定ではなく説明する目的のために、完全な理解を提供するために詳細および説明が記載されている。しかしながら、様々な実施形態はこれらの詳細および説明から逸脱する他の実施形態において実践されうる、ということは当業者にとって明らかであろう。
ここにおいて使用されるように、用語「コンポーネント(component)」、「モジュール(module)」、「システム(system)」、および同様なものは、コンピュータ関連のエンティティ、または、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェア、を指すように意図されている。例えば、コンポーネントは、限定されてはいないが、プロセッサ上で実行しているプロセス、プロセッサ、オブジェクト(object)、実行ファイル(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム、および/またはコンピュータ、であってもよい。例えば、コンピューティングデバイス上で実行中のアプリケーションとコンピューティングデバイスの両方はコンポーネントであることができる。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、また、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に局在化していてもよいし、および/または2以上のコンピュータの間で分散していてもよい。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を保存している様々なコンピュータ可読媒体から実行することが出来る。コンポーネントは、例えば1つまたは複数のデータパケット(例、ローカルシステムにおいて、分散型システムにおいて、および/または、信号を通って他のシステムを備えたインターネットのようなネットワークにわたって、別のコンポーネントと相互作用している1つのコンポーネントからのデータ)を有している信号に従って、ローカルおよび/または遠隔のプロセスで通信することができる。
さらに、ある実施形態は、通信デバイスとの関連においてここに説明されている。通信デバイスはまた、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末とも呼ばれることができ、システム、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、モバイル、無線端末、モバイルデバイス、ノード、デバイス、遠隔局、遠隔端末、端末、無線通信デバイス、無線通信装置またはユーザエージェント、の機能のいくつかまたはすべてを含めることができる。通信デバイスは、セルラ電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(SIP)電話、スマートフォン、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドへルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、無線モデムカードおよび/または無線システム上で通信するための別の処理デバイス、であることができる。さらに、様々な態様は、基地局と関連してここにおいて説明されている。基地局は無線端末(単数または複数)と通信するために使用されることができ、アクセスポイント、ノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、または、他の何らかのエンティティとも呼ばれることができ、そして、それらの機能のうちのいくつかまたはすべてを含めることができる。基地局は、無線端末と無線インタフェース上で通信する。通信は、1つまたは複数のセクタを通じて行われることができる。基地局は、受信された無線インタフェースフレームをIPパケットに変換することによって、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを含むことができる、アクセスネットワークの残りと無線端末との間でルータとして作用することができる。基地局はまた、無線インタフェースの属性の管理を調整することができ、また、有線ネットワークと無線ネットワークとの間のゲートウェイでありうる。
様々な態様、実施形態、または特徴は、多数のデバイス、コンポーネント、モジュール、および同様なものを含むことができるシステムの観点から提示される。様々なシステムは、さらなるデバイス、コンポーネント、モジュール、等を含んでもよい、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、コンポーネント、モジュール等のすべてを含まなくてもよい、ということは理解され、認識されるべきである。これらのアプローチの組み合わせもまた使用されることができる。
さらに、主題の説明(subject description)では、「例示的な(exemplary)」という用語は、例(example)、インスタンス(instance)、または例証(illustration)であることを意味するように、ここでは使用されている。ここに説明される、いずれの実施形態あるいは設計(design)も、「例示的な(exemplary)」であって、他の実施形態あるいは設計よりも、好ましいまたは有利であるものとして、必ずしも解釈されるべきではない。むしろ、「例示的な」という用語を使用することは、具体的な方法でコンセプトを提示するように意図されている。
様々な開示された実施形態は、通信システムへと組み込まれることができる。一例では、このような通信システムは、周波数サブチャネル、トーン、または周波数ビンとも呼ばれることができる複数の(N)サブキャリアに、全体的なシステム帯域幅を効率的に分割する直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。OFDMシステムの場合、送信されるべきデータ(すなわち、情報ビット)は、符号化されたビットを生成するために特定の符号化スキームで最初に符号化され、その符号化されたビットは、マルチビットシンボルへとさらにグループ化され、そのあとでマルチビットシンボルは、変調シンボルにマッピングされる。各変調シンボルは、データ伝送に使用される特定の変調スキーム(例えば、M−PSKまたはM−QAM)によって定義される信号コンスタレーションにおける点と対応する。各周波数サブキャリアの帯域幅に依存しうる各時間インターバルで、変調シンボルは、N周波数サブキャリアの各々の上で送信されることができる。従って、システム帯域幅にわたる異なる減衰の量によって特徴づけられる周波数選択フェージングによって引き起こされるシンボル間干渉(ISI)に取り組むために使用されることができる。
一般的に、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末のための通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上の伝送を通じて1つまたは複数の基地局と通信する。順方向リンク(あるいはダウンリンク)は、基地局から端末までの通信リンクを指し、逆方向リンク(あるいはアップリンク)は端末から基地局までの通信リンクを指す。この通信リンクは、シングルインシングルアウト、マルチプルインプットシングルアウト、または、マルチプルインマルチプルアウト(MIMO)システムを通じて確立されることができる。
MIMOシステムは、データ伝送に対して、複数の(N)送信アンテナと複数の(NR)受信アンテナを利用する。N送信アンテナとN受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、N独立チャネルへと分解されることができ、それらは、空間チャネルとも呼ばれる。なお、N≦min{N,N}である。N独立チャネルの各々は1次元(a dimension)に対応する。MIMOシステムは、複数の送信および受信アンテナによって生成されるさらなる次元(dimensionalities)が利用される場合には、改良された性能(例えば、より高いスループットおよび/またはより高い信頼性)を提供することができる。MIMOシステムはまた、時分割デュプレクス(TDD)と周波数分割デュプレクス(FDD)システムをサポートする。TDDシステムでは、順方向リンクおよび逆方向リンクの伝送は同じ周波数領域上にあるので、相互主義は、逆方向リンクチャネルからの順方向リンクチャネルの推定を可能にする。このことは、複数のアンテナが基地局において利用可能であるとき、基地局が順方向リンク上で送信ビームフォーミング利得を抽出することを可能にする。
図1は、様々な開示された実施形態が実施可能な無線通信システムを示す。基地局100は複数のアンテナグループを含むことができ、各アンテナグループはより多くのアンテナのうちの1つを備えることができる。例えば、基地局100は6つのアンテナを備える場合には、1つのアンテナグループは、第1のアンテナ104と第2のアンテナ106を備えることができ、別のアンテナグループは、第3のアンテナ108と第4のアンテナ110を備えることができ、第3のグループは、第5のアンテナ112と第6のアンテナ114を備えることができる。上述のアンテナグループの各々が2つのアンテナを有しているものとして識別されるが、より多くのまたはより少数のアンテナは各アンテナグループにおいて使用されうる、ということは留意されるべきである。
図1に戻って参照すると、第1の通信デバイス116は、例えば第5のアンテナ112および第6のアンテナ114と通信するように図示され、第1の順方向リンク120上の第1の通信デバイス116への情報の送信と、第1の逆方向リンク118上の第1の通信デバイス116からの情報の受信と、を可能にする。図1はまた、例えば第3のアンテナ108と第4のアンテナ110と通信している第2の通信デバイス122を図示し、第2の順方向リンク126上の第2の通信デバイス122に対する情報の送信と、第2の逆方向リンク124上の第2の通信デバイス122からの情報の受信と、を可能にする。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、図1で図示される通信リンク118、120、124、126は、通信ごとに異なる周波数を使用することができる。例えば、第1の順方向リンク120は、第1の逆方向リンク118によって使用されるものとは異なる周波数を使用することができる。
いくつかの実施形態では、各グループのアンテナおよび/またはそれらが通信するように設計されるエリアはしばしば、基地局のセクタと呼ばれる。例えば、図1で図示される異なるアンテナグループは、基地局100のセクタで通信デバイスに対して通信するように設計されることができる。順方向リンク120および126上の通信では、基地局100の送信アンテナは、異なる通信デバイス116および122についての順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを使用する。また、そのカバレッジエリア全体にランダムに散在した通信デバイスに対して送信するためにビームフォーミングを使用する基地局は、すべてのその通信デバイスに対して単一のアンテナを通じてオムニ方向に(omni-directionally)送信する基地局よりも、近隣セルにおける通信デバイスに対してより少ない干渉を引き起こす。
様々な開示された実施形態を適用させることができる通信ネットワークは、制御チャネルおよびトラヒックチャネルに分類されるロジカルチャネルを備えることができる。ロジカル制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのダウンリンクチャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)、ページング情報をトランスファするダウンリンクチャネルである、ページング制御チャネル(PCCH)、1つまたはいくつかのマルチキャストトラヒックチャネル(MTCHs)についてのマルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)スケジューリングおよび制御情報を送信するために使用されるポイント・ツー・マルチポイントのダウンリンクチャネルである、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)を備えることができる。一般に、無線リソース制御(RRC)接続を確立した後で、MCCHは、MBMSを受信する通信デバイスによってのみ使用される。専用制御チャネル(DCCH)は、専用制御情報、例えば、RRC接続を有する通信デバイスによって使用されるユーザ特有制御情報、を送信するポイント・ツー・ポイント双方向チャネルである別のロジカル制御チャネルである。共通制御チャネル(CCCH)はまた、ランダムアクセス情報に使用されることができるロジカル制御チャネルである。ロジカルトラヒックチャネルは、ユーザ情報のトランスファのために1つの通信デバイス専用のポイント・ツー・ポイントの双方向チャネルである、専用トラヒックチャネル(DTCH)を備えることができる。また、マルチキャストトラヒックチャネル(MTCH)は、トラヒックデータのポイント・ツー・マルチポイントのダウンリンク伝送に使用されることができる。
開示された実施形態を適用させる通信ネットワークは、ダウンリンク(DL)とアップリンク(UL)に分類されるロジカルトランスポートチャネルを追加的に備えることができる。DLトランスポートチャネルは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有データチャネル(DL−SDCH)、マルチキャストチャネル(MCH)、およびページングチャネル(PCH)を備えることができる。ULトランスポートチャネルは、ランダムアクセスチャネル(RACH)、リクエストチャネル(REQCH)、アップリンク共有データチャネル(UL−SDCH)、および複数の物理チャネルを備えることができる。物理チャネルはまた、1セットのダウンリンクおよびアップリンクチャネルを備えることができる。
いくつかの開示された実施形態では、ダウンリンク物理チャネルは、共通のパイロットチャネル(CPICH)、同期チャネル(SCH)、共通の制御チャネル(CCCH)、共有ダウンリンク制御チャネル(SDCCH)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)、共有アップリンク割り当てチャネル(SUACH)、アクナレッジメントチャネル(ACKCH)、ダウンリンク共有データチャネル(DL−PSDCH)、アップリンクパワー制御チャネル(UPCCH)、ページングインジケータチャネル(PICH)、ロードインジケータチャネル(LICH)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、および物理マルチキャストチャネル(PMCH)、のうちの少なくとも1つを備えることができる。アップリンク物理チャネルは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、チャネル品質インジケータチャネル(CQICH)、アクナレッジメントチャネル(ACKCH)、アンテナサブセットインジケータチャネル(ASICH)、共有のリクエストチャネル(SREQCH)、アップリンク物理共有のデータチャネル(UL−PSDCH)、ブロードバンドパイロットチャネル(BPICH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの少なくとも1つを備えることができる。
いくつかの開示された実施形態では、シングルキャリア波形の低いPAR(任意の与えられた時間において、チャネルは周波数において連続的または均一的に間隔があけられている)プロパティを保持するチャネル構造が提供される。
次の省略は様々な開示された実施形態を説明することにおいて使用されうるということは留意されるべきである。
AM アクナレッジモード(Acknowledged Mode)
AMD アクナレッジモードデータ(Acknowledged Mode Data)
ARQ 自動繰り返しリクエスト(Automatic Repeat Request)
BCCH ブロードキャスト制御チャネル(Broadcast Control Channel)
BCH ブロードキャストチャネル(Broadcast Channel)
C- 制御の(Control-)
CCCH 共通制御チャネル(Common Control Channel)
CCH 制御チャネル(Control Channel)
CCTrCH 符号化された合成トランスポートチャネル(Coded Composite Transport Channel)
CP サイクリックプリフィックス(Cyclic Prefix)
CRC サイクリック冗長性チェック(Cyclic Redundancy Check)
CS 回路交換の(Circuit Switched)
CSI チャネル状態情報(Channel State Information)
CTCH 共通トラヒックチャネル(Common Traffic Channel)
DCCH 専用制御チャネル(Dedicated Control Channel)
DCH 専用チャネル(Dedicated Channel)
DL ダウンリンク(DownLink)
DL-SCH ダウンリンク共有チャネル(Downlink shared channel)
DSCH ダウンリンク共有チャネル(Downlink Shared Channel)
DTCH 専用トラヒックチャネル(Dedicated Traffic Channel)
FACH 順方向リンクアクセスチャネル(Forward link Access Channel)
FDD 周波数分割デュプレクス(Frequency Division Duplex)
L1 層1(物理層)(Layer 1 (physical layer))
L2 層2(データリンク層)(Layer 2 (data link layer))
L3 層3(ネットワーク層)(Layer 3 (network layer))
LI 長さインジケータ(Length Indicator)
LSB 最小位ビット(Least Significant Bit)
MAC 媒体アクセス制御(Medium Access Control)
MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(Multimedia Broadcast Multicast Service)
MBSFN マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast broadcast single frequency network)
MCCH MBMSポイント・ツー・マルチポイント制御チャネル(MBMS Point-to-multipoint Control Channel)
MCE MBMSコーディネーティングエンティティ(MBMS coordinating entity)
MCH マルチキャストチャネル(Multicast channel)
MRW 移動受信ウィンドウ(Move Receiving Window)
MSB 最大位ビット(Most Significant Bit)
MSCH MBMS制御チャネル(MBMS control channel)
MSCH MBMS ポイント・ツー・マルチポイントスケジューリングチャネル(MBMS Point-to-multipoint Scheduling Channel)
MTCH MBMS ポイント・ツー・マルチポイントトラヒックチャネル(MBMS Point-to-multipoint Traffic Channel)
PCCH ページング制御チャネル(Paging Control Channel)
PCH ページングチャネル(Paging CHannel)
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル(Physical downlink control channel)
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル(Physical downlink shared channel)
PDU プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit)
PHY 物理層(PHYsical layer)
PhyCH 物理チャネル(Physical Channels)
RACH ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel)
RAT 無線アクセス技術(Radio Access Technology)
RLC 無線リンク制御(Radio Link Control)
RRC 無線リソース制御(Radio Resource Control)
SAP サービスアクセスポイント(Service Access Point)
SDU サービスデータユニット(Service Data Unit)
SHCCH 共有チャネル制御チャネル(SHared channel Control Channel)
SN シーケンス番号(Sequence Number)
SUFI スーパーフィールド(SUper FIeld)
TCH トラヒックチャネル(Traffic Channel)
TDD 時分割デュプレクス(Time Division Duplex)
TFI トランスポートフォーマットインジケータ(Transport Format Indicator)
TM トランスパレントモード(Transparent Mode)
TMD トランスパレントモードデータ(Transparent Mode Data)
TTI 伝送時間インターバル(Transmission Time Interval)
U- ユーザの(User-)
UE ユーザ機器(User Equipment)
UL アップリンク(UpLink)
UM アクナレッジされていないモード(Unacknowledged Mode)
UMD アクナレッジされていないモードデータ(Unacknowledged Mode Data)
UMTS ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunications System)
UTRA UMTS地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access)
UTRAN UMTS地上無線アクセスネットワーク(UMTS Terrestrial Radio Access Network)
図2は、様々な実施形態に適用させることができる例示的な通信システムのブロック図を示す。図2で図示されるMIMO通信システム200は、MIMO通信システム200において、送信機システム210(例えば基地局またはアクセスポイント)と、受信機システム250(例えばアクセス端末、通信デバイス、ユーザ機器など)と、を備える。図示されるように、基地局は送信機システム210を指し、通信デバイスは受信機システム250を指しているのにも関らず、これらのシステムの実施形態は双方向通信が可能であるということは当業者によって理解されるであろう。その点で、用語「送信機システム210」と「受信機システム250」は、いずれのシステムからの単一の双方向通信という意味を含むように使用されるべきではない。送信機システム210で、多数のデータストリームについてのトラヒックデータは、データソース212から送信(TX)データプロセッサ214に対して提供される。各データストリームは、それぞれの送信機システム上で送信されることができる。TXデータプロセッサ214は、符号化されたデータを提供するために、そのデータストリームについて選択された特定の符号化スキームに基づいて、各データストリームについてのトラヒックデータをフォーマット化し、符号化し、そしてインタリーブする。
各データストリームの符号化されたデータは、例えば、OFDM技術を使用して、パイロットデータで多重化されることができる。パイロットデータは、既知の方法で処理される、一般的には既知データであり、チャネルレスポンスを推定するために受信機システムにおいて使用されることができる。各データストリームについての多重化されたパイロットと符号化データは、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームについて選択される特定の変調スキーム(例、BPSK、QPSK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調される(シンボルマッピングされる)。各データストリームのデータレート、符号化、および変調は、送信機システム210のプロセッサ230によって、実行される命令によって決定されることができる。
図2の例示的なブロック図では、すべてのデータストリームについての変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ220に対して提供されることができ、そしてそれは、変調シンボル(例、OFDM用)をさらに処理することができる。TX MIMOプロセッサ1220は、N送信機システムトランシーバ(TMTR)222a〜222tに対してN変調シンボルストリームを提供する。一例では、TX MIMOプロセッサ220は、データストリームのシンボルに対して、そしてシンボルが送信されているアンテナに対して、ビームフォーミング重み付けをさらに適用することができる。
各送信機システムのトランシーバ222a〜222tは、1以上のアナログ信号を提供するためにそれぞれのシンボルストリームを受信し処理し、MIMOチャネル上の送信に適した変調信号を提供するためにアナログ信号をさらに条件づける。いくつかの実施形態では、限定ではないが、条件づけることは、増幅、フィルタリング、アップコンバージョン、および同様なもののような動作を含めることができる。送信機システムのトランシーバ222a〜222tによって生成された変調信号は、図2で図示される送信機システムのアンテナ224a〜224tから送信される。
受信機システム250で、送信された変調信号は、受信機システムのアンテナ252a〜252rによって受信されることができ、受信機システムのアンテナ252a〜252rの各々からの受信信号は、それぞれの受信機システムのトランシーバ(RCVR)254a〜254rに対して提供される。各受信機システムのトランシーバ254a〜254rは、それぞれの受信信号を条件づけ、サンプルを提供するためにその条件づけられた信号をデジタル化し、対応する「受信された」シンボルストリームを提供するためにサンプルをさらに処理することができる。いくつかの実施形態では、限定ではないが、条件づけることは、増幅、フィルタリング、ダウンコンバージョン、および同様なもののような動作を含めることができる。
RXデータプロセッサ260は、複数の「検出された」シンボルストリームを提供するために特定の受信機処理技術に基づいて受信機システムのトランシーバ254a〜254rからシンボルストリームを受信し処理する。一例では、各検出されたシンボルストリームは、対応するデータストリームについて送信された変調シンボルの推定値であるシンボルを含むことができる。RXデータプロセッサ260は、対応するデータストリームについてのトラヒックデータを回復するために各検出されたシンボルストリームを、少なくとも部分的に、復調し、デインタリーブし、そして復号する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214によって実行されるものの相補でありうる。RXプロセッサ260は、さらに、データシンク264に対して、処理されたシンボルストリームを提供することができる。
いくつかの実施形態では、RXデータプロセッサ260によって生成されたチャネル応答推定値は、受信機システム250において空間/時間処理を実行すること、パワーレベルを調節すること、変調レートまたはスキームを変更すること、および/または他の適切な動作に使用されることができる。さらに、RXデータプロセッサ260は、検出されたシンボルストリームの信号対雑音(SNR)および信号対干渉比(SIR)のようなチャネル特性をさらに推定することができる。RXデータプロセッサ260は、プロセッサ270に対して、推定されたチャネル特徴を提供することができる。一例では、受信機システム250のRXデータプロセッサ260および/またはプロセッサ270は、システムについての「動作」SNRの推定値をさらに導出することができる。受信機システム250のプロセッサ270はまた、チャネル状態情報(CSI)を提供することができ、そしてそれは、通信リンクおよび/または受信されたデータストリームに関する情報を含むことができる。例えば動作SNRおよび他のチャネル情報を含むことができるこの情報は、送信機システム210(例えば、基地局またはeNodeB)によって使用されることができ、例えば通信デバイススケジューリング、MIMO設定、変調および符号化選択および同様なものに関して適切な決定を行う。受信機システム250では、プロセッサ270によって生成されるCSIは、TXデータプロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、受信機システムのトランシーバ254a〜254rによって条件づけられ、そして、送信機システム210に戻って送信される。さらに、受信機システム250におけるデータソース236は、TXデータプロセッサ238によって処理されるべき追加データを提供することができる。
いくつかの実施形態では、受信機システム250におけるプロセッサ270はまた、どのプレコーディングマトリクスを使用するかを周期的に決定することができる。プロセッサ270は、マトリックスインデクス部分とランク値部分とを備える逆方向リンクメッセージを公式化する。逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。逆方向リンクメッセージは、データソース236から多数のデータストリームについてのトラヒックデータを受信することもできる受信機システム250においてTXデータプロセッサ238によって処理される。処理された情報は、変調器280によって変調され、受信機システムのトランシーバ254a〜254rのうちの1つまたは複数によって条件づけられ、そして、送信機システム210に戻って送信される。
MIMO通信システム200のいくつかの実施形態では、受信機システム250は、空間多重化信号を受信し処理することができる。これらのシステムでは、空間多重化は、送信機システムアンテナ224a〜224t上で異なるデータストリームを多重化し送信することによって送信機システム210において生じる。これは、複数の送信機システムのアンテナ224a〜224tから同じストリームが送信される、送信ダイバーシチスキームの使用と対照である。空間多重化信号を受信し処理することができるMIMO通信システム200では、プレコードマトリクスは、送信機システムのアンテナ224a〜224tの各々から送信された信号が互いに十分に相関を失わされるということを確実にするために、送信機システム210において一般的に使用される。この脱相関(decorrelation)は、いずれの特定の受信機システムのアンテナ252a〜252rで到達している合成信号が受信されることができるということを確実にし、個々のデータストリームは、他の送信機システムのアンテナ224a〜224tから他のデータストリームを搬送する信号の存在の下で決定されることができる。
ストリーム間の相関量は環境によって影響される可能性があるので、受信機システム250が受信信号について送信機システム210に対して情報をフィードバックするという利点がある。これらのシステムでは、送信機システム210且つ受信機システム250は、多数のプレコードマトリクスを備えたコードブックを含む。これらのプレコードマトリクスの各々は、いくつかの例において、受信信号で経験した相関量に関連することができる。マトリクスにおける値よりも特定のマトリクスのインデクスを送信することに有利なので、受信機システム250から送信機システム210へと送信されたフィードバック制御信号は、特定のプレコードマトリクスのインデクスを一般的に含む。いくつかの例では、フィードバック制御信号はまた、どのくらい独立データストリームを空間多重化で使用するかを送信機システム210に対して示すランクインデクスを含む。
MIMOシステム通信200の他の実施形態は、上述される空間多重化されたスキームの代わりに伝送ダイバーシチスキームを使用するように構成される。これらの実施形態では、同じデータストリームが送信機システムアンテナ224a〜224tにわたって送信される。これらの実施形態では、受信機システム250に供給されるデータレートは、空間多重化されたMIMO通信システム200よりも一般的に低い。通信チャネルのロバストネスおよび信頼性の観点から、これらの実施形態に対して利点がある。伝送ダイバーシチシステムでは、送信機システムアンテナ224a〜224tから送信された信号の各々は、異なる干渉環境(フェージング、リフレクション、マルチパスフェーズシフト)を経験するであろう。これらの実施形態では、受信機システムアンテナ252a〜254rにおいて受信される異なる信号特性は、適切なデータストリームを決定することにおいて有用である。これらの実施形態では、ランクインジケータは一般的に1に設定され、送信機システム210に空間多重化を使用しないように指示する。
他の実施形態は、空間多重化と伝送ダイバーシチの組み合わせを使用することができる。例えば、4つの送信機システムアンテナ224a〜224tを利用するMIMO通信システム200では、第1のデータストリームは、送信機システムアンテナ224a〜224tのうちの2つ上で送信されることができ、第2のデータストリームは、残りの2つの送信機システムアンテナ224a〜224t上で送信される。これらの実施形態では、ランクインデクスは、プレコードマトリクスのフルランクよりも小さい整数に設定され、そしてそれは、空間多重化および伝送ダイバーシチの組み合わせを使用するように送信機システム210に対して示す。
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号は、送信機システムアンテナ224a〜224tによって受信され、送信機システムのトランシーバ222a〜222tによって条件づけられ、送信機システムの復調器240によって復調され、そして、RXデータプロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。他の実施形態では、送信機システムのプロセッサ230は、今後の順方向リンク伝送にどのプレコーディングマトリクスを使用するかを決定し、その抽出されたメッセージを処理する。他の実施形態では、プロセッサ230は、今後の順方向リンク伝送についてビームフォーミング重みを調整するために、受信信号を使用する。
他の実施形態では、報告されたCSIは、送信機システム210のプロセッサ230に対して提供されることができ、例えば、データレート、そして1つまたは複数のデータストリームに使用されるべき符号化および変調スキームを決定するために使用されることができる。決定された符号化および変調スキームは、量子化のために、および/または、受信機システム250への後の送信で使用するために、送信機システム210において1つまたは複数の送信機システムのトランシーバ222a〜222tに対して提供されることができる。追加的におよび/または代替的に、報告されたCSIは、TXデータプロセッサ214とTX MIMOプロセッサ220についての様々な制御を生成するために送信機システム210のプロセッサ230によって使用されることができる。一例では、CSIおよび/または、送信機システム210のRXデータプロセッサ242によって処理される他の情報は、データシンク244に提供されることができる。
いくつかの実施形態では、送信機システム210におけるプロセッサ230と受信機システム250におけるプロセッサ270は、それらのそれぞれのシステムにおいて動作を命令することができる。さらに、送信機システム210におけるメモリ232と受信機システム250におけるメモリ272は、それぞれ、送信機システムプロセッサ230と受信機システムプロセッサ270によって使用されるプログラムコードおよびデータについてのストレージを提供することができる。さらに、受信機システム250において、様々な処理技術は、N送信シンボルストリームを検出するために、N受信信号を処理するために使用されることができる。これらの受信機処理技術は、イコライゼーション技術を含むことができる空間および時空受信機処理技術、および/または、「連続ヌリング/イコライゼーションおよび干渉キャンセル」の受信機処理技術、および/または、「連続干渉キャンセル」または「連続キャンセル」の受信機処理技術、を含むことができる。
上述されるように、異なる無線リソース間の通信デバイスのモビリティは、例えば、他の無線アクセス技術を通じて利用可能である様々なサービスの利益を得るために、必要とされうる。このような技術の非包括的なリストは、WLAN、WiMAX、およびDSL且つPON(passive optical network)またはケーブルのような固定アクセス技術、に加え、UMTS、GSM、3GPP WCDMAおよびLTE、3GPP2 1xRTTおよびHRPDを含む。そのため、現在のネットワークは、通信デバイスに別のRAT上でサービスを見つけるように命令することができ、ターゲットRAT上で適切なサービングセルについてそのサーチで通信デバイスをガイドする情報を提供する。しかしながら、適切なリダイレクト失敗の回復プロシージャがないときには、失敗したリダイレクト試みは、通信デバイスにオリジナルネットワークに戻すことを引き起こすことがあり、そしてそれは、失敗を引き起こした同じネットワークに対して再びリダイレクトされうる。このピンポン動作は無限または長い間続くので、通信デバイスが望ましいリソースを獲得することを防ぐ。通信デバイスが同じネットワークおよび/または無線アクセス技術内で異なるセットの無線リソースを獲得するためにリダイレクトされるときには、同様なシナリオがまた生じる可能性がある。用語「無線リソース(radio resources)」が通信ネットワークにおいてサービスの獲得に必要とされうるリソースまたは複数リソースのうちいずれの一部分を指すことができるということは理解されるべきである。無線リソースの包括的ではない例は、ネットワーク、RAT、周波数帯、キャリア、タイムスロット、1つまたは複数の物理チャネル、トランスポートチャネル、および/またはロジカルチャネル、またはそれらの組み合わせを含むことができる。開示された実施形態を理解することを容易にするために、用語「ソースセットの無線リソース(source set of radio resources)」は、通信デバイスに割り付けられているが、通信デバイスから既に割り付け解除されているまたは割り付け解除されなくてはならない、無線リソースのいくつかまたはすべてを指すように使用される。同様に、用語「ターゲットセットの無線リソース(target set of radio resources)」は、通信装置によって獲得されるべき無線リソースを指すように使用されるであろう。
図3は、通信デバイスは最後の知られた「良い」無線リソース(例えば、最後のよいキャリア)に繰り返し戻るピンポン効果の概略図を示す。図3の概略図は、LTEネットワーク基地局(例えば、図2の送信機システム210)に最初に接続される通信デバイス(例えば、図2の受信機システム250)のコンテキストで説明される。しかしながら、様々な開示された実施形態はまた他のネットワークおよびシステムに適用可能であるということが理解される。図3は、横方向のアクセスに沿って、3セットの無線リソースを示す。これらの無線リソースは、ソースセットの無線リソース302(例、LTE無線リソース);説明目的で利用不可とされる第1ターゲットセットの無線リソース304、;第2ターゲットセットの無線リソース306;である。ソースセットの無線リソース302と関連づけられたLTEネットワークは、例えば、「リダイレクションを伴う接続リリース(connection release with redirection)」と呼ばれるプロシージャを通じて接続モードから通信デバイス308を解放し、そしてそれは、ソースセットの無線リソース302から第1ターゲットセットの無線リソース304へと指し示す矢印310によって図3で図示される。リダイレクションを伴う接続リリースは、その現在の無線リソース制御(RRC)接続を解放し、そして。第1ターゲットセットの無線リソース304(例、異なるキャリア)に移りアイドルモードでキャンプするように、通信デバイス308に命令する。いくつかの実施形態では、第1ターゲットセットの無線リソース304は、LTEシステムの部分(例、ネットワークは、周波数にわたってそのキャンピングロードバランスを維持することを試みる場合)または異なる無線アクセス技術(RAT)の部分(例、UMTS、GSM、1xRTT、HRPD、および同様なもの)であることができる。
リダイレクションの試みはまた、回路交換(CS)フォールバックプロシージャを通じてトリガされることができ、そしてそれは、例えば、ハンドオーバまたはセル変更命令を伴ったLTEネットワークから開始されることができるであろう。上述されるように、CSフォールバックは、その現在のネットワークで利用可能ではないあるサービスを得るために、加入者が回路ネットワークへ遷移することを可能にする。例えば、代わりにCSドメインにおける音声サービスを得るために、CS対応のRATに対してVoIPをサポートしないオリジナルLTEシステムから通信デバイスは命令されることができる。ハンドオーバは、一般的に、無線リソース制御(RRC)接続が配備される(in place)ときに生じるセル遷移を指す。ハンドオーバは、ネットワークによってのみ開始されることができる。ハンドオーバの間に、ネットワークは通信デバイスにハンドオーバコマンドを送信し、そしてそれは、デスティネーションセルについての情報を提供する。他方で、セル再選択は、アイドルモードにおいて、または、データをアクティブに送信しながら、のいずれかで、通信デバイスのサービングセルを変更するプロセスを指す。セル再選択は、通信デバイスまたはネットワークによって開始されることができる。ネットワークがセル再選択を開始するとき、ネットワークはセル変更命令を一般的に送信し、そしてそれは、通信デバイスがターゲットセルを見出し遷移するのに必要なパラメータを提供する。
CSフォールバックプロシージャの結果、図3で図示される通信デバイス308は、第1ターゲットセットの無線リソース304へと移動し、サービスを得ることを試みるように命令されることができる。上述されるように、「リダイレクションプロシージャ(redirection procedure)」という用語は、本明細書全体にわたって使用されており、別のRAT上で、ある場合においては、同じRAT内で、あるターゲット無線リソースを求めるように通信デバイスにネットワークが命令するいずれのプロシージャを伝達する(convey)。リダイレクションプロシージャはしばしば、ターゲットキャリア上で適切なサービングセルについてのそのサーチにおいて通信デバイス308をガイドする情報を含む。
失敗対処プロシージャはしばしば、通信デバイスの失敗に適応するように配備され、ターゲットシステム上で適切なリソースを得る。これらのプロシージャは異なるが、従来の失敗対処プロシージャは、例えば望ましいサービスを得るためにオリジナルキャリアを使用するために、ソースセットの無線リソース302を提供したオリジナルシステムに通信デバイス308を戻す傾向がある。最後に知られたよいキャリアに戻ることとしても知られているこの動作は、例えば、第1ターゲットセットの無線リソース304からソースセットの無線リソース302へ指す図3の矢印312によって図示される。接続モードのCSフォールバックプロシージャでは、失敗対処プロシージャは、通信デバイス308に「ソース設定(source configuration)」に戻るように、そして、ソースセットの無線リソース302を提供したLTEに関する接続再確立を実行するように命令することができる。接続確立動作は、例えば、ソースセットの無線リソース302上で通信デバイス308から発信し受信する図3の矢印314によって図示される。
リダイレクションを伴った接続リリースの場合において、通信デバイス308が第1ターゲットセットの無線リソース304(例、ターゲットキャリア)上でキャンプすることができない場合には、通信デバイス308は、ターゲットセットの無線リソース304上で「保存された情報のセル選択」を実行するように命令される。具体的には、3GPP RATでは、「保存された情報のセル選択」プロシージャは定義されるが、意図的に許容される方法で指定される。そのため、通信デバイス308がキャンプすることができるセルを発見するための、また、この目的のために特定のセルを選択するための、方法を選ぶかなりの余地がある。しかしながら、RAT間リダイレクションの場合には、いくつかの通信デバイスの実施は、後節で詳述されるようにリダイレクト失敗を取り扱うという問題に出くわす可能性がある。
セル選択プロセスをスピードアップするために、いくつかのターゲットセットの無線リソースについての保存された情報は、通信デバイス308において利用可能であることができる。「保存された情報のセル選択」プロシージャは、特定セル上で以前使用された無線リソースに関連した通信デバイス308に対してアクセス可能である保存された情報、例えばキャリア周波数および他のパラメータを使用する。しかしながら、「保存された情報のセル選択」が、特定の通信デバイス308で実施されるように、サービスが最近利用可能であったソース(すなわちオリジナル)セットの無線リソース302(例、オリジナル呼出、周波数、またはRAT)に戻って通信デバイス308に命令することを「好む」傾向がある場合には、通信デバイス308は、通信デバイス308がちょうどリダイレクトされた同じソースセットの無線リソース302に戻って移動するであろう。これらの動作は、ソースセットの無線リソース302から第1ターゲットセットの無線リソース304へと発信する矢印316(例、リダイレクションを伴った接続リリース)と、第1ターゲットセットの無線リソース304からソースセットの無線リソース302へと指し示す矢印318(例、最後の知られたよいキャリアに戻る)と、ソースセットの無線リソース302上で通信デバイス308から発信し受信する矢印320(例、接続再確立)と、によって図示される。第1ターゲットセットの無線リソース304を獲得することを失敗すると、通信デバイス308は、ソースセットの無線リソース302を提供したネットワークへの再接続を登録する必要がある場合がある(すなわち、登録するためにRRC_CONNECTED状態に戻る)。ソースセットの無線リソース302を提供したオリジナルネットワーク(例、LTEシステム)が通信デバイス308は他の場所に行ってしまったと考えるかもしれないため、接続の登録は必要とされる。通信デバイス308は再びリダイレクトされる可能性があり、場合によってはピンポン動作を生じさせ、ソースセットの無線リソース302上で通信デバイス308から発信される図3の点線矢印322によって図示される。通信デバイス308がソースセットの無線リソース302と第1ターゲットセットの無線リソース304との間でいったりきたりバウンスするピンポン動作の代わりに、通信デバイス308が1つ(または複数の)「ピン(pings)」に従っているときに同様な課題が生じる、ということは留意されるべきである。このシナリオでは、通信デバイス308は、第1ターゲットセットの無線リソース304またはソースセットの無線リソース302のいずれかを1つまたは複数のリダイレクション失敗の結果として位置づけることができない(unable to locate)。
図3はまた、第2ターゲットセットの無線リソース306を図示しており、通信デバイス308は、サービスを得ることが可能であろう。しかしながら、図3の例示的な図では、通信デバイス308は、「最後のよいキャリアに戻る(return to the last good carrier)」というヒューリスティックがソースセットの無線リソース302に戻って通信デバイスデバイス308に送信し続けるので、第2ターゲットセットの無線リソース306を発見する機会を一度も得ない。
通信デバイス308が、キャンプする適切なセルを決定するために、例えば周波数およびRATのような無線リソースのプライオリティの内部リストに依存するように構成される場合には、同様なピンポン効果が生じうる。このような場合、適切なターゲットセットの無線リソースを獲得することを失敗すると、オリジナルネットワークおよび/またはソースセットの無線リソースに繰り返して戻って、通信デバイス308はまた自身を見出すことができる。オリジナルリダイレクトがLTEネットワークから開始される例示的なシナリオでは、通信デバイス308のビヘービアは、通信デバイス308が実際に他の周波数より上のLTE周波数をプライオタイズするように命令されるか否かに依存する。しかしながら、LTEシステム上で一番最近に接続された通信デバイス308の場合、LTEネットワークは通信デバイス308によって比較的高いプライオリティを与えられることが当然ながら確実である。
上述されたピンポンシナリオは、最終的に、通信デバイス308によって必要とされる無線リソースの獲得を遅延するため望ましくない。さらに悪いことには、特定のサービスを提供するRATに対して通信デバイス308に命令するようにリダイレクションが実行された場合には(例えば、ユーザはVoIPをサポートするLTEシステムからCS対応のRATへとリダイレクトされる)、ユーザは、ループが壊れるまで望ましいサービスを得ることが不可能であり、通信デバイス308は、ターゲットRAT上で周波数をどうにかして選択することができる。
同様なピンポン効果はCSフォールバックプロシージャの結果として生成されることができ、ここでは通信デバイス308は、ハンドオーバまたはセル変更命令プロシージャを通じて、CSサービスをサポートする別のRATへと第1のネットワーク(例、E−UTRAN)からトランスファされる。CSフォールバック失敗の場合では、通信デバイス308がオリジネーティングネットワークの設定に戻るように構成される場合には、通信デバイス308は、RRC接続再確立プロシージャを開始し、セル選択を実行する。上述されるように、自然の実行(natural implementation)が、失敗の場合にソースセットの無線リソース(例、周波数および/またはRAT、例えばE−UTRAN)に戻るようにユーザに命令することであってもよい。CSフォールバックプロシージャが異なるRATに対して通信デバイス308をトランスファするように意図されたため、オリジナルRRC接続はネットワークによって解放される可能性があり、従って、接続再確立プロシージャが失敗するように生じさせ、そして、アイドルモードで通信デバイス308を設定する。この場合、通信デバイス308は、CSサービスリクエストを再び開始することができ、そこでは、全体のCSフォールバックプロシージャは、複製されなくてはならず、場合によっては同じまたは同様な非生産的な結果を伴う。
様々な開示された実施形態は、追加無線リソースの優先的なサーチをイネーブルにする方法、デバイス、およびコンピュータプログラムプロダクトに関し、そして、通信デバイス308に適切な無線リソースを得させないピンポン効果を除去する、および/または、減らす。一実施形態に従って、通信デバイス308は、優先的なサーチの失敗がないかぎり、ソースシステムおよび/またはソースセットの無線リソースに戻らない。
図4は、様々な提供される実施形態に従ってサービス効果の拒絶およびピンポンを緩和するシステム400を示す。システム400は、他のキャリア、すなわちより一般的には追加無線リソース、の優先的なサーチを実行するために、無線リソース選択を決定する(governing)一般的なルールをオーバライドおよび/またはオーギュメントするように構成される。追加無線リソースは、オリジナルターゲットセットの無線リソースと関連づけられることができる、または、ターゲットセットの無線リソースとは異なるシステム(例、RAT、ネットワークなど)の一部であることができる。システム400は、ソースシステム402とターゲットシステム404とを備える。ソースシステム402は、例えばLTEシステムであることができ、ターゲットシステム404は、例えば別のRATであることができる。ソースシステム402の様々な無線リソースを使用するために割り当てられるおよび/または利用する装置406は、いくつかのプロシージャのうちのいずれか1つによって、ソースシステム402からターゲットシステム404に対して命令されることができる。いくつかの実施形態では、これらのプロシージャは、限定されないが、リダイレクション、ハンドオーバ、およびセル変更命令と関連づけられたトランスファプロシージャを含む。装置406は、ターゲットシステム404上でリソースまたは望ましいサービスを獲得することができないとき、装置406は、開示された実施形態に従ってこれらのトランスファシチュエーションをインテリジェントに処理するように構成される。上述されるように、ソースシステム402およびターゲットシステム404は、同じまたは異なるシステム内の異なるセットの無線リソースを表すことができる。
開示された実施形態のいくつかは、説明という目的のため、LTEシステムから別のRATへのリダイレクションを参照して説明される。さらに、LTE関連用語は、本明細書全体にわたって使用されて、例示的な実施形態の理解を容易にする。しかしながら、開示された実施形態は、LTEおよびRATに限定されておらず、ここに開示されるように一般的なビヘービアは、オリジナルシステム内またはオリジナルシステム外で、あるターゲット無線リソースを獲得する命令でユーザ(例、通信デバイスおよび/またはユーザ機器)に命令することを含むいずれのモビリティ関連のアクティビティに適用される。リダイレクションは、例えば、特定のセル、周波数、またはターゲットシステム404上の他のリソース、に対してであってもよい。
図4に戻って参照すると、装置406は、ソースセットの無線リソース(例えば、ソースシステム402と関連づけられたリソース)からターゲットセットの無線リソース(例えば、ターゲットシステム404と関連づけられたリソース)間の、リダイレクション、ハンドオーバ、またはセル変更命令のプロシージャに起因する失敗から回復するように構成される。ターゲットセットの無線リソースは、ソースセットの無線リソースとは異なることができる。例示的な実施形態に従って、装置406がソースシステム402からトランスファするように命令されるときには、ターゲットセットの無線リソースは指定される。いくつかのシチュエーションでは、装置406は、望ましいサービスは、ターゲットシステム404と関連づけられたターゲットセットの無線リソース上の得られることができないということを決定することができる。この決定に基づいて、装置406は、他の場所でサービスをサーチする前にターゲットリソースと関連づけられることができる追加無線リソースを優先的にサーチすることができる。この優先的なサーチは、少なくとも部分的にリダイレクションの要因に基づいて、行なわれることができる。別の例示的な実施形態に従って、装置406は、リダイレクション、ハンドオーバ、またはセル変更命令がトリガされる後、可変の期間の間、サーチからソースセットの無線リソースを除外することができる。
図5は、開示された実施形態に従って、ターゲットシステム(例えば、図4のターゲットシステム404)についての優先的なサーチを可能にするシステム500を示す。図5の例示的な図において、システム500は、例えばターゲットシステム504の周波数またはセル上で望ましいサービスを獲得することを通信デバイス508が失敗した後で、ソースシステム502(例、図4のソースシステム402)からターゲットシステム504(例、図4のターゲットシステム404)へとトランスファされる、シチュエーションをインテリジェントに対処することができる。図5で図示されるシステム500は、図3に関連して以前に説明されたピンポン効果を緩和することができる。
図5の例示的なシステム500は、3セットの無線リソース;ソースセットの無線リソース502(例、LTEキャリアA)、通信デバイス508に対して説明目的で利用不可とされる第1ターゲットセットの無線リソース504(例、ターゲットRATキャリアB)、第2ターゲットセットの無線リソース506(例、RATキャリアC);を示す。第2ターゲットセットの無線リソース506は、第1ターゲットセットの無線リソース504および/またはソースセットの無線リソース502)と関連づけられたものとは全体的に異なるネットワーク上の無線リソースを表すことができる、または、第1ターゲットセットの無線リソース504および/またはソースセットの無線リソース502)と関連づけられたものとして同じネットワークまたはRAT上の異なるリソース(例、周波数)を表すことができる、ということが留意されるべきである。通信デバイス508は、ソースセットの無線リソース502から第1ターゲットセットの無線リソース504へと指し示す矢印510によって図示されるように、リダイレクションを伴ったソースセットの無線リソース502から解放されることができる(すなわち、通信デバイス508は、「リダイレクションを伴う接続リリース(connection release with redirection)」に従う)。この動作は、図3に関連して上述されるものと同様である。しかしながら、図5の例示的なシナリオでは、リダイレクションプロシージャの一部として、通信デバイス508はまた、リダイレクト失敗の場合に、例えば、他の場所で探す前にターゲットRATの他の周波数をサーチする追加命令512を「受け継ぐ(inherit)」。そのため、通信デバイスは、第1ターゲットセットの無線リソース504上で必要なサービスを獲得することに最初に失敗すると、提供された命令512に従って追加リソース(例、他の周波数)について優先的なサーチを行う、結果、適切なRAT上で適切なサービスを提供する第2ターゲットセットの無線リソース506を発見する。
リダイレクションプロシージャは、通信デバイス508がソースキャリアおよび/またはソースセットの無線リソース502から「逸脱する(departs)」とすぐに完全になると考えられうる、ということは留意されるべきである。従って、他のリソース(例、ターゲットRAT上の他の周波数)の優先的なサーチは、リダイレクションプロシージャのさらなる態様として解釈されることができる。代替的にまたは追加的に、どのようにして通信デバイス508が適切なリソースを選択するためのプロシージャを実現することを選択するかという態様について優先的なサーチプロシージャが考慮されることができる。例えば、UMTSセル選択プロシージャでは、優先的なサーチプロシージャは、どのようにして特定の通信デバイス508がターゲットシステム上で「保存された情報のセル選択」(または同様な)プロセスを実施することを選ぶという態様であることができる。
上述されるように、ソースシステムから通信デバイス508が逸脱することは、限定されないがリダイレクション、ハンドオーバ、セル変更命令を含む異なる複数プロシージャにアトリビュートされうる。様々な開示された実施形態に従って、通信デバイス508は、リダイレクションプロシージャの要因を完全に認識している、従って、特定のトリガリングの要因についてあつらえられる(tailored)特定ステップに関してインテリジェント決定を行うことができる。例えば、CSフォールバックプロシージャにおける通信デバイス508は、ソースシステムに戻る前に、オリジナルターゲットRATだけではなく、また、適切なCSサービスを通信デバイス508に提供することができるすべての利用可能なRATを使う(exhaust)ことができる。リダイレクションの要因に基づいたターゲットリソースのこのような優先的なサーチ/選択は、図5の例示的な図を参照することによって図示されることができ、そこでは、通信デバイス508は、逸脱の要因を識別する異なるトリガリングメッセージでソースセットの無線リソース502を逸脱させることができる。このことは、いずれの音声サービスがとにかく失敗接続よりも強く好まれ、そして、CS対応のRATが非加入の通信デバイス508に対してさえもサービスを提供することがしばしば要求される、緊急呼出の場合においては有用である。緊急呼出がリダイレクションのトリガリング要因であるということを知って、通信デバイス508は、緊急呼出を行うことに必要なリソースを追求してすべての利用可能なRATの優先的なサーチを行うことができる。そのため、通信デバイス508は、リダイレクションの要因および/またはオリジナル接続試みに基づいて「ターゲット優先度(target preference)」を適用するか否かについての裁量(discretion)を有する。例えば、開示された実施形態は、リダイレクションがCSフォールバックによって引き起こされるシナリオに適用可能であることができる。このようなシナリオは、通信デバイスは、音声サービスを得るために他の無線リソースについての拡張サーチを行うことの好むということを暗に意味することができる。別の例では、開示された実施形態は、緊急呼出を設置するようにオリジナル接続試みが実行されたシナリオに適用されることができる。このシナリオでは、通信デバイスはまた、緊急呼出を行うための音声サービスを得る無線リソースについての拡張サーチを行うことを決定することができる。他の無線リソースの優先的なサーチは、指定された方式で配列される無線リソースのリストに従って実行されうるということは留意されるべきである。例えば、リストは優先的な順序でランク付けされる多数の周波数を識別することができ、異なる複数の周波数は、場合により異なる複数のRATに属する。
上記で示され開示される例示的なシステムの観点から、開示された主題の事柄に従って実施されることができる方法は、次のフローチャートへの参照により、より理解されるであろう。説明を簡略するために、方法は一連のブロックとして示され、そして説明されているが、開示された実施形態がブロックの数あるいは順序によって制限されていないということが認識され、理解されるべきであり、いくつかのブロックは、ここにおいて図示され説明されたものから他のブロックと、異なる順序でおよび/または実質的には同時に生じうる。さらに、必ずしもすべての図示されたブロックが下記で説明された方法を実施することを必要とされなくてもよい。ブロックと関連づけられた機能は、ソフトウェア、ハードウェア、それらの組み合わせ、あるいはいずれの他の適切な手段(例、デバイス、システム、プロセス、コンポーネント)によって実施されることができるということが理解されるべきである。さらに、本明細書全体にわたって開示された方法は、様々なデバイスに対してそのような方法をトランスポートし、トランスファすることを容易にするために製造品上で保存されることができるということがさらに理解されるべきである。当業者は、方法は、ステート図におけるような、一連の相互関連づけられた状態あるいはイベントとして代替的に表されることができるであろうということを理解し、認識するであろう。
図6は、一実施形態に従って、ハンドオーバ、セル変更命令プロシージャ、または、ソースセットの無線リソース(例、図3の302と図5の502)からターゲットセットの無線リソース(例、図3の304および306、図5の504および506)へのリダイレクション、という失敗から回復するための方法600を示す。方法600は、602で、トランスファ情報が受信されるときに、開始する。トランスファ情報は、ソースセットの無線リソースからターゲットセットの無線リソースへと移動する命令であることができる。ソースセットの無線リソース(例、図3の302と図5の502)は、ソースシステムであることができ、ターゲットセットの無線リソースは、ターゲットシステムであることができる。さらに、ターゲットセットの無線リソース(例、図3の304および306、図5の504および506)は、ソースと異なることができ、そして、例えばトランスファ命令において、指定されることができる。
次に、604で、ターゲットセットの無線リソース(例えば、指定されたターゲットセットのリソース、図3の304および306、図5の504および506)上で関連の通信デバイス(例えば図3の308)についてサービスは利用可能ではないという決定が行われる。上述されるように、図6に関連して、そして、本明細書全体にわたって、使用される「サービス(service)」という用語は、通信ネットワークにおいて無線リソースを使用することを必要とするいずれの動作も備えることができる。例えば、サービスという用語は、音声、データ、ビデオ、および他のサービスのような無線通信ネットワークのユーザに対して提供されるサービスを指し、さらに、LTEネットワークにおけるロードバランシングおよび同様なもののような無線ネットワークの維持および管理について提供されるサービスも指す。図6に戻って参照すると、606で、追加無線リソースの優先的なサーチが実行される。追加無線リソースは、ターゲットセットの無線リソース(例えば、同じターゲットシステム内の第2セットのターゲット無線リソース)と関連づけられることができる。サーチがターゲットリソース(例、図3の304および306、図5の504および506)に関連して他の無線リソースを発見しない場合には、追加無線リソースのサーチは、他の場所でサービスについて拡張されることができる(例、他のネットワーク、システム、RAT、および同様なもの上で)。最後に、608で、サービスは、ターゲットリソースまたは拡張されたリソース(「優先的にサーチされた無線リソース(preferentially searched radio resources)」とも呼ばれる)と関連づけられた追加無線リソースから得られる。
開示された実施形態に従って、ソースセットの無線リソース(例、図3の302と図5の502)はキャリアである。ターゲットセットの無線リソース(例えば図3の304および306、図5の504および506)は、ソースキャリアとは異なるキャリアの一部またはすべてを含むことができる。別の実施形態では、ターゲットセットの無線リソース(例、図3の304および306、図5の504および506)は、ソースセットの無線リソース(例、図3の302と図5の502)の無線アクセス技術とは異なる無線アクセス技術を使用しているシステムのキャリアであることができる。
別の実施形態に従って、ターゲットセットのリソース(例、図3の304および306、図5の504および506)との優先的にサーチされた無線リソースの関連づけは、同様な無線アクセス技術と関連づけられていることを備える。別の変形では、ターゲットセットのリソース(例、図3の304および306、図5の504および506)で優先的にサーチされた無線リソースの関連づけは、通信デバイスがターゲットセットの無線リソース(例、図3の304および306、図5の504および506)から得ることを対象とする同様なサービスを提供することができる無線アクセス技術と関連づけられることを備える。
別の実施形態に従って、優先的にサーチされた無線リソースは、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)によって求められたサービスのタイプによって決定される。サービスは、限定されないが、音声呼出および/または通信デバイス(例、図3の308と図5の508)受信の緊急呼出を含むことができる。いくつかの実施形態では、サービスは、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)発信の緊急呼出を含む。さらに、優先的にサーチされた無線リソースは、登録されたパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)、登録されていないPLMN、またはそれらの組み合わせからのリソースであることができる。登録されたPLMNとは、通信デバイスが登録エリア内で(すなわちロケーション登録(LR)を実行されている)、その存在を成功裏に登録したPLMNである。
通信デバイス(例、図3の308と図5の508)は、特定のリダイレクションプロシージャについて優先的なサーチ方法600に適用するかどうかを決定することができる。決定は、少なくとも部分的に、ソースネットワークによって提供されるリダイレクションの要因に基づくことができる。いくつかの実施形態では、決定は、少なくとも部分的に、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)がRRC接続をリクエストしたというサービスのタイプに基づくことができる。さらに、ソース技術またはシステムは、リダイレクション、ハンドオーバ、または、セル変更命令プロシージャがトリガされた後、可変期間の間、サーチから除外されることができる。例えば、除外の期間(period of exclusion)は、リダイレクションにおいてネットワークによって示される、および/または、値はネットワークによって示されるタイマによって定義されることができる。
代替的にまたは追加的に、除外の期間は、少なくとも部分的に、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)によって、決定されることができる。例えば、除外の期間は、優先的にサーチされたリソース上で通信デバイス(例、図3の308と図5の508)によって求められたユーザサービスの持続時間によって、少なくとも部分的に、決定されることができる。代替的にまたは追加的に、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)の決定は、リダイレクションの要因に、少なくとも部分的に、基づくことができる。除外の期間を定義するために使用される基準は、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)発信のサービスおよび通信デバイス(例、図3の308と図5の508)受信のサービスごとに異なることができる。一実施形態において、除外の期間は、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)受信の場合におけるタイマによって少なくとも部分的に、そして、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)発信の場合における呼出の試みの終了によって少なくとも部分的に、定義されることができる。いくつかの実施形態では、除外の期間は、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)発信のサービスおよび通信デバイス受信のサービスごとに異なって決定されることができる。代替的にまたは追加的に、除外の期間は、緊急呼出および非緊急呼出ごとに異なって決定されることができる。除外の期間はまた、値は、少なくとも部分的に、通信デバイス(例、図3の308と図5の508)によって決定されるタイマによって定義されることができる。
図7は、例示的な実施形態に従って、CSフォールバックに起因してLTEシステムからのリダイレクションについての呼出フローまたは方法700を示す。通信デバイス702、第1(またはソース)セットの無線リソース704(例、LTE)、第2(またはターゲット)セットの無線リソース706(例、RAT−X)、および第3セットの無線リソース708(例、RAT−Y)が図示される。図7の例示的なフロー図において通信デバイス702はモバイル電話として図示されているにも関らず、いずれの通信デバイス702も、ここに示され説明されるものとは他のセットの無線リソースに加え、開示された態様に従って使用されることができる、ということは理解されるべきである。図7の呼出フロー700は、無線リソース704上にありながら、着信しているCS呼出を処理するように通信デバイス702が構成されるシナリオを示す。
図示されるように、通信デバイス702は、第1セットの無線リソース704上にキャンプされる。様々な通信は、第1セットの無線リソース704(LTEとして図7で図示される)と通信デバイス702との間で生じることができる。例えば、「ページング:CN−ドメイン:CS」は、LTEから通信デバイス702へと送信される。通信デバイス702は、「RRC接続リクエスト」を送信し、第1セットの無線リソース704は「RRC接続セットアップ」で返答し、「RRC接続セットアップ完了」メッセージと「NAS DT」メッセージは、通信デバイス702によって送信される。次に、710で、音声呼出を処理するように利用可能なVoIPサービスがないという決定がされる。従って、「RRC接続リリース」は、第1セットの無線リソース704によって、第2セットの無線リソース706へのリダイレクションを伴って、送信される。このときに、タイマは、開始されることができる。タイマは、例えばT秒で秒読みするカウントダウンタイマであってもよい。
712で、第2セットの無線リソース706へのリダイレクション試み(図7では「RAT−X 706」と図示される)が実行される。この動作は、図9に関連してさらに詳細に簡潔に説明される。リダイレクションの試みの後で、リダイレクションが成功であったか否かの決定は、714で行われる。リダイレクションが成功であった場合には(「YES」)、第1セットの無線リソース704の選択は、716で、呼出の持続時間の間、ディスエイブルにされる。様々なメッセージは、第2セットの無線リソース706と通信デバイス702との間で交換されることができる。このようなメッセージは、通信デバイス702からの接続リクエストを含む。第2セットの無線リソース706は、接続セットアップで返答することができ、通信デバイス702は、接続セットアップ完了メッセージで返答することができる。この時点で、音声呼出は、718で示されているように進行中である。
714で、第2セットの無線リソース706へのリダイレクションが成功ではなかった(「NO」)と決定される場合には、720で、第3セットの無線リソース708へのリダイレクション試み(図7では、「RAT−Y 708」と図示される)が実行される。722で、第3セットの無線リソース708へのリダイレクションは成功であったか否かについての決定を行うことができる。第3セットの無線リソース708が成功ではなかった場合には(「NO」)、方法は、724に進み、タイマが失効したか否か(例えば、タイマカウントがゼロに達する)についての決定がなされる。タイマが失効していない場合(「NO」)、方法700は712に進み、そこでは、第2セットの無線リソース706への別のリダイレクション試みが実行される。724で、タイマが失効したということが決定される場合には(「YES」)、方法は、726に進み、そこでは、通信デバイス702は、第1のセットの無線リソース704に戻って参照される。
722で、第3セットの無線リソース708へのリダイレクションが成功である(「YES」)という決定である場合には、728で、呼出の持続時間について第1セットの無線リソース704は、システム選択がディスエイブルにされ、方法700は、進み、通信デバイス702および第3セットの無線リソース708がメッセージ(例、接続リクエスト、接続セットアップ、接続セットアップ完了)を交換し、730で音声呼出のプログレッションが続く。図7の例示的な図は、第2セットの無線リソース706と第3セットの無線リソース708に接続する通信デバイスの試みを図示しているだけであり、開示された原理に従って、2より多くの、または2より少ない、RATへのリダイレクション試みが同様に実行されうるということは理解される、ということは留意されるべきである。
図8は、開示された実施形態に従ってロードバランシングという目的のために実行される第1セットの無線リソース804(例、LTEシステム)からのリダイレクションのための別の例示的な方法800を示す。図8は、「ロードバランシングトラッキングエリア更新(TAU)」としての解放要因で第1セットの無線リソース804から通信デバイス802がリダイレクトされるシナリオを示す。LTEシステムにおけるロードバランシングは、システムキャパシティを改善するために近隣セル間のローカルトラヒックロードアンバランスにカウンターアクトするように一般的に実行されるが、1つまたは複数のセルから成る特定のトラッキングエリア内の通信デバイスに関する登録情報を更新する、トラッキングエリア更新が実行される。上述されるように、「RAT−X/Yへのリダイレクト試み(redirection attempt to RAT-X/Y」」とラベル付けされた動作に関する詳細は、図9を参照して下記で説明される。
図8は、通信デバイス802、第1(またはソース)セットの無線リソース804(例、LTE)、第2(またはターゲット)セットの無線リソース806(例えばRAT−X)、および第3セットの無線リソース808(例、RAT−Y)を示す。上述されるように、図8はモバイル電話を図示しているが、任意の通信デバイス802、そして、これらのここに図示され説明されるものとは他のセットの無線リソースは、開示された実施形態に従って利用されることができるということは理解されるべきである。
図8は、第1セットの無線リソース804(LTEとして図8で図示される)上でキャンプされる通信デバイス802を図示し、第1セットの無線リソース804と通信デバイス802との間で様々なメッセージが交換される(例えば、ッページング:CN−ドメイン、CS;RRC接続リクエスト;RRC接続セットアップ;およびRRC接続セットアップ完了)。810で、システムオーバロードが生じ、メッセージが通信デバイス802に対して送信される(例えば、「RRC接続リリース要因:ロードバランシングTAUが必要とされる」および「リダイレクション:RAT−X周波数1」)。図7のフロー図と同様に、この時点で、タイマは、T秒という持続時間の間、810で開始される。図7のフロー図に関連して上述されるように、このタイマは、例えばT秒で秒読みするカウントダウンタイマであってもよい。
812で、第2セットの無線リソース806へのリダイレクション試みが行われ(例えば、「RAT−X」として図8で図示される)、そして、814で、第2セットの無線リソース806へのリダイレクションが成功であったか否かについての決定がされる。816で、リダイレクション試みが成功である場合には(「YES」)、818で、第1セットの無線リソース804システム選択は、例えばT秒という待機期間の間ディスエイブルにされ、通信デバイス802は、第2セットの無線リソース806上にキャンプされる。
814で、第2セットの無線リソース806へのリダイレクションは成功でなかった(「NO」)ということが決定される場合には、820で、第3セットの無線リソース808へのリダイレクション(図8で「RAT−Y」と図示される)の試みがなされる。822で、第3セットの無線リソース808へのリダイレクション試みが成功したかどうかについての決定が行われる。第3セットの無線リソース808へのリダイレクション試みが成功ではなかった場合(「NO」)、824で、LTE 804選択は、待機タイマの失効のときに(例えば、T秒後)、イネーブルにされる。待機タイマが失効されていない場合には、以前にサーチされた無線リソース(例えば、第1セットの無線リソース、第2セットの無線リソース、または第3セットの無線リソース)のうちのいずれかへのさらなるリダイレクション試みの試みがなされるということは留意されるべきである。あるいは、待機タイマは、LTE804選択がすぐにイネーブルされるように割り付けられたT秒よりも早く失効することが可能でありうる。822で、第3セットの無線リソース808へのリダイレクションが成功である(「YES」)ということが決定される場合には、826で、第1セットの無線リソース804の選択は、待機タイマの持続時間の間(例えば、T秒の間)ディスエイブルにされ、828で、通信デバイス802は、第3セットの無線リソース808上でキャンプされる。
図9は、開示された実施形態に従ってリダイレクション試みを処理するための方法900を示す。図900は、ハンドオーバおよびセル変更命令を含む様々なシナリオの下、ネットワークからリダイレクション命令を受信することに応じて通信デバイス(例えば図3の308、図5の508、図7の702)によって実行される例示的なステップを示す。図9はまた、通信デバイス(例えば図3の308、図5の508、図7の702)発信(例えばモバイル発信(MO))のCS呼出の試み、緊急呼出の試み、通信デバイス(例えば図3の308、図5の508、図7の702)受信(例えば、モバイル受信(MT))のCS呼出のページングを通じたインジケーションの受信、およびロードバランシング要件、に関する例示的なプロシージャを示す。限定ではなく、例として、図9のフロー図は、それぞれ、図7の712と図8の812で実行される第2セットの無線リソース706および第3セットの無線リソース708へのリダイレクション試みに対する通信デバイスの応答を示すことができる。
例示的な方法900は、902で、第2セットの無線リソース706および/または第3セットの無線リソース708について、例えばリダイレクション情報エレメント(IE)において、指定された周波数上でセル選択について試みがなされるとき、開始する。904で、指定された周波数に関するセル選択が成功したか否かについての決定を行われる。成功である場合には(「YES])、方法900は、906に進み、リダイレクションの要因がロードバランシングであったか否かについての決定を行なう。ロードバランシングが要因だった場合には(「YES」)、908で、第1セットの無線リソースの選択は、待機期間の持続時間(例えばT秒)の間、ディスエイブルにされる。908で、ロードバランシングシナリオについて第1セットの無線リソース(図8の804)のシステム選択をディスエイブルにすることはまた、図8の816および826で図示される。
906で、ロードバランシングがリダイレクションの要因でなかったということが決定される場合には(「NO」)、910で、リダイレクション要因がCSフォールバックであったどうかについての決定が行われる。CSフォールバックが要因でなかった場合には(「NO」)、方法900は、908に進み、第1セットの無線リソースのシステム選択は、待機期間(例、T秒)の間ディスエイブルにされる。他方で、CSフォールバックがリダイレクション要因であったということが決定される場合には(「YES])、方法900は、912に進み、第1セットの無線リソースのシステム選択は、呼出の持続時間の間ディスエイブルにされる。CSフォールバックシナリオについて第1セットの無線リソース704のシステム選択を、呼出の持続時間の間、ディスエイブルにすることはまた、図7の716および728で図示される。
904で、セル選択が指定された周波数上で成功しなかったという決定であった場合には(「NO」)、914で、ターゲットセットのリソース(例えば、第2セットの無線リソース706および第3セットの無線リソース708)と関連づけられた他の周波数上のセル選択について試みがなされる。916で、他の周波数におけるセル選択が成功であったかどうかについての決定が行われる。少なくとも1つの他の周波数のセル選択が成功であった場合(「YES])、方法900は進み、906で、上述されるように、ロードバランシングがリダイレクション要因であったか否かについての決定が行われる。他の周波数上のセル選択が成功でなかった場合には(「NO」)、方法900は進み、918で、無線リソースについてのサーチが実行されることができるさらなるRATがあるか否かついての決定が行われる。他のRATがある場合には(「YES」)、他のRAT上でリダイレクションの試みがなされる。920で、任意の数の試みが他のRAT上で行われることができるようにこのことは再帰的であることができるということに留意されるべきである。930で、別のRATへのリダイレクション試みが成功であったという決定がなされる場合には、方法900は、906で、ロードバランシングがリダイレクションの要因であったか否かについての決定を行うことによって進む。失敗すると、930で、別のRATに対して成功裏にリダイレクトし、方法は進み、918で、さらなるRATをチェックする。方法900は、例えばリダイレクションメッセージにリスト化される、さらなるRATへのリダイレクション試みをシステマティックに行うことができるということが留意されるべきである。追加的に、または、代替的に、方法900は、例えば、待機タイマと関連づけられた期間Tが失効した場合には、すべてのリスト化されたRATへのリダイレクション試みを完了する前に終了しうる。
918で、さらなるRATが存在していないと決定が示す場合には(「NO」)、922で、リダイレクションの要因がCSフォールバックであったか否かについての決定がなされる。リダイレクションの要因がCSフォールバックではなかった場合には(「NO」)、924で、LTEシステム選択は、いったん待機タイマ期間が失効すると(例えば、T秒後)イネーブルにされる。922で、リダイレクションの要因がCSフォールバックであったということを決定が示す場合には、926で、呼出が通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)発信(以後、簡略化のためモバイル発信(MO)と呼ぶ)の呼出であるかということ、そして、ユーザが呼出を終了したかということが決定される。MO呼出が終了した場合には(「YES」)、方法900は、進み、924で、いったん待機タイマ期間が失効すると(例、T秒後)、LTEシステムをイネーブルにする。呼出が通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)発信の呼出でない場合、または、終了していない場合(「NO」)、928で、呼出が通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)の受信の(簡略化のため、以後モバイル受信(MT)と呼ぶ)呼出であるか、そして、待機時間が失効したか、という決定が行われる。待機タイマが失効し、呼出がMT呼出(「YES」)である場合には、方法900は、進み、924で、第1セットの無線リソースの選択は、いったん待機タイマ期間が失効すると(例、T秒後)イネーブルされる。928で、タイマが失効するまたは呼出がMT呼出でないということが決定である場合には、方法900は、進み、902で、セル選択試みを行う。図9で図示される例示的な方法900から明らかであるように、CSフォールバックプロシージャにおけるMOおよびMT呼出は、異なって扱われることができる。MO呼出の場合では、ユーザ(例、通信デバイス)が呼出を開始するのに対し、MT呼出は、ユーザ(例、通信デバイス)が着信を受信するシチュエーションに対応する。同様に、図9で具体的に説明されていないが、呼出の本質および緊急性に基づいてさらなる裁量が図られる。例えば、MO緊急呼出は、他のMOおよび/またはMT呼出とは異なって扱われることができる。
図10は、開示された実施形態に従って、第1セットの無線リソースからリソースを獲得することを失敗することから回復するシステム1000を示す。リダイレクションは、例えば、ハンドオーバ、セル変更命令プロシージャ、または、接続リリースを伴うリダイレクション、に起因していてもよい。システム1000は、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)内で少なくとも部分的に常駐することができる。システム1000は、機能ブロックを含んでいるものとして表されており、そしてそれは、プロセッサ、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせに加え、デジタルおよび/またはアナログ回路、によって実施される機能を表す機能ブロックであることができる、ということは理解されるべきである。
図10のシステム1000は、通信ネットワークにおいてターゲットセットの無線リソース上のサービスの獲得についての通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)のリダイレクションに関する情報を受信するように構成されるコンポーネント1004を含むことができる。このような情報は、リダイレクションメッセージの一部分としてソースセットの無線リソースから受信されることができる。上述されるように、図10で、および、本明細書全体にわたって、説明される様々なコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、およびそれらの組み合わせにおいて実施されることができる。例えば、システム1000のさまざまなコンポーネントは電子コンポーネントでありうる。システム1000の図10はまた、別々にまたは共に作用することができる電子コンポーネントのロジカルグルーピング1002を含む。ロジカルグルーピング1002は、指定されたターゲットセットの無線リソース上でサービスが利用可能ではないということを決定するように構成されるコンポーネント1006を含むことができる。ターゲットセットの無線リソースは、ソースセットの無線リソースによって指定されることができる。またロジカルグルーピング1002に含まれるものは、追加無線リソースの優先的なサーチを行うように構成されるコンポーネント1008である(「優先的にサーチされた無線リソース(preferentially-searched radio resources)」とも呼ばれる)。例えば、優先的なサーチは、他の場所でサービスをサーチする前にターゲットセットの無線リソースに関連する他の無線リソースのサーチを構成することができる。
ターゲットセットの無線リソースとの優先的にサーチされた無線リソースの関連づけは、同じ無線アクセス技術と関連づけられていることから構成されることができる。ターゲットセットの無線リソースとの優先的にサーチされた無線リソースの関連づけは、通信デバイスがターゲットセットの無線リソースから得ることを対象とした同じサービスを与えることができる無線アクセス技術と関連づけられていることから構成されることができる。いくつかの実施形態に従って、優先的にサーチされた無線リソースは、通信デバイスによって求められたサービスのタイプによって決定されることができる。例えば、サービスは、音声呼出、または、通信デバイス終了の緊急呼出を備えることができる。優先的にサーチされた無線リソースは、登録されたPLMN(単数または複数)からのものであることができる。他の実施形態によれば、サービスは、通信デバイス発信の緊急呼出を備える。優先的にサーチされた無線リソースは、登録されたPLMN(単数または複数)および登録されていないPLMN(単数または複数)からのものである。
いくつかの実施形態では、ロジカルグルーピング1002は、特定のリダイレクションプロシージャの機能として優先的なサーチを呼び起こすかどうかを決定するためのコンポーネントを含む。その決定は、部分的に、リダイレクションの要因、または、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)がRRC接続をリクエストしたというサービスのタイプ、に基づくことができる。
ターゲットセットの無線リソースは、キャリアであることができる。ターゲットセットの無線リソースはまた、ソースセットのリソースと関連づけられたキャリアとは異なるキャリアの一部またはすべてを構成することができる。いくつかの実施形態では、ターゲットセットの無線リソースは、ソースセットの無線リソースとは異なる無線アクセス技術を使用しているシステムのキャリアである。
ある実施形態では、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)は、特定のリダイレクションプロシージャのための方法を適用するかどうかを決定することができる。通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)の決定は、ネットワークによって提供されるリダイレクションの要因に少なくとも部分的に基づいている。代替的にまたは追加的に、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)の決定は、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)がRRC接続をリクエストしたというサービスのタイプに少なくとも部分的に基づくことができる。
いくつかの実施形態では、ロジカルグルーピング1002は、リダイレクション、ハンドオーバ、またはセル変更命令のプロシージャがトリガされた後、可変期間の間、サーチからソースセットのリソースを除外するためのコンポーネントを含むことができる。除外の期間は、リダイレクションにおいて、例えばネットワークによって、示されることができる。除外の期間は、値が、例えばネットワークによって、示されるタイマによって定義されることができる。
代替的にまたは追加的に、除外の期間は、少なくとも部分的に、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)によって、決定される。除外の期間は、優先的にサーチされたリソース上で通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)によって求められたユーザサービスの持続時間によって少なくとも部分的に決定されることができる。通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)の決定は、リダイレクションの要因に少なくとも部分的に基づくことができる。除外の期間を定義するために使用される基準は、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)発信のサービス、そして、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)受信のサービス、ごとに異なることができる。除外の期間は、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)受信の場合におけるタイマによって少なくとも部分的に、および/または、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)発信の場合における呼出の試みの終了によって少なくとも部分的に、定義されることができる。いくつかの実施形態では、除外の期間は、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)発信のサービスおよび通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)受信のサービスごとに異なって決定される。さらに、除外の期間は、緊急呼出および非緊急呼出ごとに異なって決定されうる。除外の期間は、例えば値は通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)によって少なくとも部分的に決定されるタイマによって定義されることができる。
さらに、システム100は、ターゲットセットの無線リソース上でサービスが利用可能ではないかを決定するように構成されるコンポーネント1006および/またはリソースの優先的なサーチを実行するように構成されるコンポーネント1008と関連づけられた機能を実行するための命令を保持するメモリ1010を含むことができる。メモリ1010はまた、システム1000の追加コンポーネントと関連づけられた命令を保存することができ、そして、他の情報とデータを保存することができる。図10で図示されるメモリ1010は単一のブロックで図示されているが、別個の物理および/またはロジカルユニットを構成する2以上の別個のメモリを備えることができる、ということは留意されるべきである。メモリ1010に外付けされているものとして図示されているが、図10で図示されるコンポーネント1006および1008のうちの1つまたは複数はメモリ1010内に存在することができるということもまた理解されるべきである。
開示された実施形態に関連して説明されるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかであることができ、または、揮発性且つ不揮発性であるメモリを含むことができる、ということは理解されるであろう。限定されないが例として、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、あるいはフラッシュメモリを含むことが出来る。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして作用するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことが出来る。限定されないが例として、RAMは、シンクロナスRAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、およびダイレクトラムバスRAM(DRRAM(登録商標))、のような多くの形態で利用可能である。
図11は、様々な開示された実施形態に関して使用されることができる、および/または、適用することができる、例示的なシステム1100を示す。図11のシステム1100は、基地局またはアクセスポイント1102を備える。図示されるように、基地局1102は、1つまたは複数の受信アンテナ1106によって1つまたは複数の通信デバイス1104(例えば、1つまたは複数の通信デバイス)から信号(単数または複数)を受信し、1つまたは複数の送信アンテナ1108を通じて1つまたは複数の通信デバイス1104に対して送信する。
基地局1102は、1つまたは複数の受信アンテナ1106から情報を受信する受信機1110をさらに備え、受信情報を復調する復調器1112と操作的に関連づけられる。復調されたシンボルは、他の情報および/またはコンピュータ実行可能なプログラムコードに加え、ブロードキャスト−マルチキャスト波形に関連する情報を保存するメモリ1116に結合されるプロセッサ1114によって分析される。変調器1118は、通信デバイス1104に対して1つまたは複数の送信アンテナ1108を通じて送信機1120による送信のために信号を多重化することができる。
図12は、様々な開示された実施形態との関連において使用されることができる、および/または、適用することができる、別の例示的なシステム1200を示す。例えば、図12で図示されるシステム1200は、様々な開示された実施形態に従って、リダイレクション、ハンドオーバ、またはセル変更命令プロシージャ、という失敗からの回復を容易にするように構成されることができる。図12のシステム1200は、少なくとも部分的に、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)において常駐することができる。システム1200は、例えば1つまたは複数の受信機アンテナ、から信号を受信することができる受信機1202を備える。受信機1202は、フィルタにかけること、増幅すること、ダウンコンバートすること、および同様なもののような一般的な信号条件づけ動作を実行することができる。受信機1202はまた、サンプルを得るために条件づけられた信号をデジタル化することができる。復調器1204は、各シンボル期間の間、受信されたシンボルを得ることができ、プロセッサ1206に対して受信されたシンボルを提供することができる。
図12のプロセッサ1206は、受信機コンポーネント1202によって受信された情報を分析することおよび/または送信機1208による送信についての情報を生成すること、に特化したプロセッサであることができる。追加的に、または、代替的に、プロセッサ1206は、受信機1202によって受信された情報を分析するように、および/または、送信機1208による送信についての情報を生成するように、構成されるシステム1200の1つまたは複数のコンポーネントを制御することができる。プロセッサ1206は、追加通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)で通信を調整することができるコントローラコンポーネントを含むことができる。
図12のシステム1200は、プロセッサ1206に操作的に結合されるメモリ1208を追加的に備えることができ、通信を調整することに関連する情報、いずれの他の適切な情報、そして、システムに様々な動作を実行させるためのコンピュータ実行可能なコード、を保存することができる。例えば、メモリ1210は、リダイレクション、ハンドオーバ、または、セル変更命令プロシージャという失敗から回復することと関連づけられたプロトコルを保存することができる。上述されるように、主題のシステムおよび/または方法のメモリ1208は、限定されないが、異なるタイプのメモリを備えるように意図される。図12のシステム1200は、それぞれ、信号を変調するように構成されたシンボル変調器1212と、その変調された信号を送信するように構成された送信機1208とをさらに備えることができる。
図12で図示される受信機1202は、指定されたターゲットセットの無線リソース上でサービスが利用可能であるか否かを決定するように構成される利用可能性決定器1214にさらに操作的に結合される。受信機1202はまた、追加無線リソースを優先的にサーチするように構成されるサーチコンポーネント1216に操作的に結合される。例えば、優先的なサーチは、他の場所でサービスをサーチする前にターゲットリソースに関連するサーチまたは無線リソースを含むことができる。
開示された実施形態は、ハンドオーバとセル変更命令とを含んでいる無線ネットワークの他のモビリティ関連態様を含むように、「リダイレクションプロシージャ(redirection procedure)」コンセプトの拡張を提供する。さらに、開示された実施形態は、リダイレクションプロシージャの要因に関する依存性(dependence on cause of the redirection procedure)を提供する。ロードバランシングおよびCSフォールバックは、リダイレクションをトリガしうる2つの制限されない例である。さらに、開示された実施形態は、(オプションでリダイレクションの要因に依存して)ソースシステムに戻る前に通信デバイスが他の適切なRATを選択することを可能にすることによってさらなるフレキシビリティを提供する。代替的にまたは追加的に、ソースセットのリソースに戻ることが禁止されるまたは非推奨である、時間の長さは、プロシージャの要因によって異なる場合がある。
ここにおいて説明される実施形態および特徴は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらのいずれの組み合わせによって実施されうるということは理解されるべきである。ここに説明される様々な実施形態は、方法またはプロセスの一般的なコンテキストにおいて説明され、そしてそれらは、ネットワーク化された環境の中でコンピュータによって実施されるコンピュータ実行可能な命令、例えばプログラムコードを含む、コンピュータ可読媒体において具現化された、コンピュータプログラムプロダクトによって一実施形態において実施されることができる。上述されるように、メモリおよび/またはコンピュータ可読媒体は、限定はされないが、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)、および同様なものを含んでいるリムーバブルおよびノンリムーバブルストレージデバイスを含むことができる。ソフトウェアで実施される場合には、機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令あるいはコードとして、記憶されてもよく、あるいは、送信されることができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムのトランスファを容易にするいずれの媒体も含んでいる、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスされることができる、いずれの利用可能な媒体であることができる。限定されないが例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMあるいは他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージあるいは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令あるいはデータストラクチャの形態において望まれるプログラムコード手段を保存あるいは搬送するために使用されることができる、また、汎用または専用コンピュータ、または、汎用または専用プロセッサによってアクセスされることができる、任意の他の媒体も備えることができる。
また、いずれの接続もコンピュータ可読媒体と適切に名付けられる。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、あるいは、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア(twisted pair)、デジタル加入者ライン(digital subscriber line)(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術を使用している他の遠隔ソース、から送信される場合には、そのときには、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術は、媒体(medium)の定義に含まれている。ここに使用されるように、ディスク(disk)とディスク(disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(laser disc)、光学ディスク(optical disc)、デジタル汎用ディスク(digital versatile disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(blu-ray disc)を含んでおり、「ディスク(disks)」は、大抵、データを磁気で再生しているが、「ディスク(discs)」は、レーザーで光学的に再生する。上記の組み合わせはまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または、特定のアブストラクトデータタイプを実施する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むことができる。コンピュータ実行可能な命令、関連づけられたデータ構造、そしてプログラムモジュールは、ここに開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。このような実行可能な命令または関連づけられたデータ構造の特定シーケンスは、このようなステップまたはプロセスに説明される機能を実施するための対応する動作の例を表す。
開示された態様との関連においてここに説明された様々な説明のためのロジック、ロジックブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラマブルロジック回路、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここに説明された機能を行うするように設計されたそれらのいずれの組み合わせで実施あるいは実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、いずれの従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステートマシン(state machine)であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス(computing devices)の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用しての1以上のマイクロプロセッサ、あるいはいずれの他のそのような構成のもの、として実施されることができる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上記で説明されたステップおよび/または動作のうちの1つまたは複数を実行することが動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることができる。
ソフトウェア実施の場合、ここで説明された技法は、ここに説明された機能を実施するモジュール(例、プロシージャ、機能、など)で実行されることが出来る。ソフトウェアコードは、メモリユニット内に保存され、プロセッサによって実行されることが出来る。メモリユニットは、プロセッサ内で、および/または、プロセッサ外で実施されることが出来、この場合には、それは、当技術分野で知られているような様々な手段を通じてプロセッサに通信的に結合されることが出来る。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、ここにおいて説明された機能を実行することが動作可能な1つまたは複数のモジュールを含むことができる。
ここにおいて記載された技術は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および他のシステムのような様々な無線通信システムに使用されることができる。用語「システム(system)」および「ネットワーク(network)」はしばしば互換性をもって使用される。CDMAシステムは、ユニバーサル地上ブロードキャストアクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実施することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変形を含む。さらに、CDMA2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856標準を含む。TDMAシステムは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)のような無線技術を実施することができる。OFDMAシステムは、発展型UTRA(E−UTRA)、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE802.20(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などのような無線技術を実施することができる。UTRAとE−UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの解放であり、そしてそれは、ダウンリンク上でOFDMAを、アップリンク上でSC−FDMAを、利用する。UTRA、E−UTRA、LTEおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体の文書の中で説明されている。さらに、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体の文書の中で説明されている。さらに、このような無線通信システムは、ペアでないライセンスされていないスペクトラム(unpaired unlicensed spectrums)、802.xx無線LAN、BLUETOOTH(登録商標)、およびいずれの他の短距離のあるいは長距離の無線通信技術をしばしば使用している、ピアツーピア(例、通信デバイス間)のアドホックネットワークシステムを追加的に含むことができる。
シングルキャリア変調および周波数ドメインイコライゼーションを利用するシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、開示された実施形態で利用されることができる技法である。SC−FDMAは、OFDMAシステムのものと、同様な性能を有し、本質的に同様の全体的な複雑さを有する。SC−FDMA信号は、その固有のシングルキャリア構造ゆえ、ピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点から、より低いPAPRが通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)に利益を与えることができるアップリンク通信において利用されることができる。
さらに、ここにおいて説明された様々な態様あるいは特徴は、標準プログラミングおよび/または工学技術を使用して、方法、装置、あるいは、製造品(article of manufacture)として、実施されることができる。ここにおいて使用されている用語「製造品(article of manufacture)」は、いずれのコンピュータ可読デバイス、キャリア、あるいはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを含むように意図されている。例えば、コンピュータ可読媒体は、限定されてはいないが、磁気ストレージデバイス(例、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ(magnetic strips)…)、光学ディスク(例、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(digital versatile disk)(DVD)…)、スマートカード、また、フラッシュメモリデバイス(例、EPROM、カード、スティック、キードライブ等)を含むことができる。さらに、ここにおいて説明されている様々な記憶媒体は、1つまたは複数のデバイス、および/または、情報を保存するための他の機械可読媒体を表すことができる。用語「機械可読媒体(machine-readable medium)」は、限定されていないが、命令(単数または複数)および/またはデータを保存し、含み、および/または、搬送することができる、無線チャネルおよび様々な他の媒体を含むことができる。さらに、コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータにここにおいて説明された機能を実行させることが動作可能な1つまたは複数の命令あるいはコードを有するコンピュータ可読媒体を含むことができる。
さらに、開示された態様との関連においてここに説明された方法あるいはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、直接的にハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されたソフトウェアモジュールにおいて、あるいはこれら2つの組み合わせにおいて、具現化されることができる。ソフトウェアモジュール、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMあるいは当技術分野において知られている記憶媒体のいずれの他の形態、において常駐することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合されるので、プロセッサは記憶媒体から情報を読み取ることができ、また記憶媒体に情報を書き込むことができる。あるいは、記憶媒体は、プロセッサに一体化されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、プロセッサと記憶媒体は、ASICにおいて常駐することができる。さらに、ASICは、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)において常駐することができる。あるいは、プロセッサと記憶媒体は、通信デバイス(例、図3の308、図8の508、図7の702)においてディスクリートコンポーネントとして常駐することができる。さらに、いくつかの実施形態では、方法あるいはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上で、1つ、あるいは、いずれの組み合わせ、あるいは、セットの、コードおよび/または命令として、常駐することができ、コンピュータプログラムプロダクトへ組み込まれることができる。
以上の開示は、説明の態様および/または実施形態を説明しているが、様々な変更および修正が、特許請求項の範囲によって定義されるような、記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、ここにおいてなされることができるであろうということに留意されるべきである。従って、記載された実施形態は、特許請求の範囲内に入る、すべてのそのような変更、修正、および変形を含むように意図されている。さらに、説明された実施形態の構成要素は、単数形で説明または特許請求されうるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が意図されている。さらに、いずれの実施形態のすべてあるいは一部分は、述べられていない限り、いずれの他の実施形態のすべてあるいは一部分を用いて、利用されることができる。
さらに、用語「含む(includes)」が、詳細な説明あるいは特許請求の範囲のいずれかにおいて使用されている範囲内において、そのような用語は、用語「備えている(comprising)」がトランジショナルワード(transitional word)として請求項において使用されるときに解釈されるように、用語「備えている(comprising)」と同様な方法で包括的であるように意図されている。さらに、詳細な説明または請求の範囲のいずれかに使用される用語「あるいは(or)」は、排他的な「あるいは(or)」よりも、包含的な「あるいは(or)」を意味するように意図される。すなわち、指定されていないかぎり、あるいは、文脈から明瞭でないかぎり、フレーズ「XはAまたはBを利用する(X employs A or B)」は、自然な包括置換のうちのいずれかを意味するように意図されている。すなわち、フレーズ「XはAまたはBを使用する(X employs A or B)」は、次の例、XはAを使用する、XはBを使用する、あるいは、XはAとBの両方を使用する、のうちのいずれかによって満たされる。さらに、本願および特許請求項の範囲で使用される、冠詞「a」および「an」は、指定されていないかぎり、あるいは、単数形に指図されるように文脈から明らかでないかぎり、「1つまたは複数(one or more)」を意味するように一般に解釈されるべきである。

Claims (45)

  1. 通信デバイス上で、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの利用可能性を、前記サービスの獲得についての前記通信デバイスのリダイレクションに関連する情報から決定することと、
    前記サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチを行うことと、
    を備える方法。
  2. 前記優先的なサーチを行うことは、リダイレクション試み失敗の後で実行される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記情報は、前記リダイレクションの要因を備え、前記優先的なサーチは、少なくとも前記リダイレクションの要因に従って行われる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記通信デバイスは、前記リダイレクションの要因に基づいて特定のリダイレクトプロシージャを実行する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記リダイレクションの要因は、ロードバランシングと回路交換フォールバックとから成るグループから選択された要因である、請求項3に記載の方法。
  6. 前記リダイレクションは、ハンドオーバと変更セル命令とから成るグループから選択されたリダイレクションプロシージャに従って行われる、請求項1に記載の方法。
  7. 前記情報は、ソースセットの無線リソースから受信され、前記ソースセットの無線リソースは、ソースキャリアを備える、請求項1に記載の方法。
  8. 前記ターゲットセットの無線リソースと前記追加無線リソースのうちの少なくとも1つは、ソースキャリアとは異なるキャリアの少なくとも一部分を備える、請求項7に記載の方法。
  9. 前記情報は、ソースセットのリソースから受信され、前記ターゲットセットの無線リソースと前記追加無線リソースのうちの少なくとも1つは、前記ソースセットの無線リソースと関連づけられた無線アクセス技術とは異なる無線アクセス技術と関連づけられる、請求項1に記載の方法。
  10. 前記ターゲットセットの無線リソースと前記追加無線リソースは、同じ無線アクセス技術と関連づけられる、請求項1に記載の方法。
  11. 前記ターゲットセットの無線リソースと前記追加無線リソースは、異なる無線アクセス技術と関連づけられる、請求項1に記載の方法。
  12. 前記追加無線リソースのうちの少なくとも1つは、前記サービスを提供することができる、請求項1に記載の方法。
  13. 前記優先的なサーチは、少なくとも前記サービスのタイプに従って行われる、請求項1に記載の方法。
  14. 前記サービスのタイプは、音声呼出、通信デバイス受信の緊急呼出、および通信デバイス発信の緊急呼出、から成るグループから選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記追加無線リソースは、1つまたは複数の登録されたパブリックランドモバイルネットワーク(単数または複数)と1つまたは複数の登録されていないパブリックランドモバイルネットワーク(単数または複数)とから成るグループから選択された無線リソースを備える、請求項1に記載の方法。
  16. 前記優先的なサーチは、少なくとも、無線リソースの制御接続がリクエストされるというサービスのタイプに従って行われる、請求項1に記載の方法。
  17. 前記情報は、ソースセットのリソースから受信され、前記ソースセットの無線リソースは、所定期間の間、前記優先的なサーチから除外される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記所定期間は、モバイル受信のサービスに関連する期間、モバイル発信のサービスに関連する期間、緊急呼出に関連する期間、および非緊急呼出に関連する期間、から成るグループから選択された期間である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記所定期間は、前記ソースセットのリソースと関連づけられたエンティティによって決定された期間と、前記通信デバイスによって決定された期間と、から成るグループから選択される、請求項17に記載の方法。
  20. 前記所定期間は、リダイレクションの要因、前記サービスの持続時間と、から成るグループから選択されたパラメータに従って決定される、請求項17に記載の方法。
  21. 情報エレメントを生成することと、なお、前記情報エレメントは、ソースセットの無線リソースからの情報を備え、前記情報は、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関し、前記情報は、前記サービスは前記ターゲットセットの無線リソース上で利用可能ではないという決定と、前記サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチと、をイネーブルにする;
    前記情報エレメントを送信することと;
    を備える方法。
  22. 通信デバイス上で、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの利用可能性を、前記サービスの獲得についての前記通信デバイスのリダイレクションに関連する情報から決定するための手段と、
    前記サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチを行うための手段と、
    を備える装置。
  23. 情報エレメントを生成するための手段と、なお、前記情報エレメントは、ソースセットの無線リソースからの情報を備え、前記情報は、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関し、前記情報は、前記サービスは前記ターゲットセットの無線リソース上で利用可能ではないという決定と、前記サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチと、をイネーブルにする;
    前記情報エレメントを送信するための手段と;
    を備える装置。
  24. プロセッサと、
    プロセッサ実行可能なコードを備えるメモリと、
    を備え、前記プロセッサ実行可能なコードは、前記プロセッサによって実行されるとき、通信デバイス上で、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの利用可能性を、前記サービスの獲得についての前記通信デバイスのリダイレクションに関連する情報から決定するように、そして、前記サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチを行うように、前記装置を構成する、装置。
  25. 前記情報は、前記リダイレクションの要因を備え、前記プロセッサ実行可能なコードは、前記プロセッサによって実行されるとき、少なくとも前記リダイレクションの要因に従って前記優先的なサーチを行うように前記装置をさらに構成する、請求項24に記載の装置。
  26. 前記プロセッサ実行可能なコードは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記リダイレクションの要因に基づいて特定のリダイレクトプロシージャを行うように前記装置を構成する、請求項25に記載の装置。
  27. 前記リダイレクションの要因は、ロードバランシングと回路交換フォールバックとから成るグループから選択された要因である、請求項25に記載の装置。
  28. 前記プロセッサ実行可能なコードは、前記プロセッサによって実行されるとき、ハンドオーバと変更セル命令とから成るグループから選択されるリダイレクションプロシージャを使用して前記リダイレクションを実行するように前記装置を構成する、請求項24に記載の装置。
  29. 前記情報は、ソースセットの無線リソースから受信され、前記ソースセットの無線リソースは、ソースキャリアを備える、請求項24に記載の装置。
  30. 前記ターゲットセットの無線リソースと前記追加無線リソースのうちの少なくとも1つは、ソースキャリアとは異なるキャリアの少なくとも一部分を備える、請求項29に記載の装置。
  31. 前記情報は、ソースセットの無線リソースから受信され、前記ターゲットセットの無線リソースと前記追加無線リソースのうちの少なくとも1つは、前記ソースセットの無線リソースと関連づけられた無線アクセス技術とは異なる無線アクセス技術と関連づけられる、請求項24に記載の装置。
  32. 前記ターゲットセットの無線リソースと前記追加無線リソースは、同じ無線アクセス技術と関連づけられる、請求項24に記載の装置。
  33. 前記ターゲットセットの無線リソースと前記追加無線リソースは、異なる無線アクセス技術と関連づけられる、請求項24に記載の装置。
  34. 前記追加無線リソースのうちの少なくとも1つは、前記サービスを提供することができる、請求項24に記載の装置。
  35. 前記プロセッサ実行可能なコードは、前記プロセッサによって実行されるとき、少なくとも前記サービスのタイプに従って前記優先的なサーチを行うように前記装置を構成する、請求項24に記載の装置。
  36. 前記サービスのタイプは、音声呼出、モバイル受信の緊急呼出、およびモバイル発信の緊急呼出、から成るグループから選択されたサービスである、請求項35に記載の装置。
  37. 前記追加無線リソースは、1つまたは複数の登録されたパブリックランドモバイルネットワーク(単数または複数)と1つまたは複数の登録されていないパブリックランドモバイルネットワーク(単数または複数)とから成るグループから選択された無線ネットワークを備える、請求項24に記載の装置。
  38. 前記プロセッサ実行可能な命令は、前記プロセッサによって実行されるとき、少なくとも、無線リソースの制御接続がリクエストされるサービスのタイプに従って前記優先的なサーチを行うように前記装置を構成する、請求項24に記載の装置。
  39. 前記情報は、ソースセットのリソースから受信され、前記プロセッサ実行可能なコードは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記情報を受信した後、所定期間の間、前記優先的なサーチから前記ソースセットの無線リソースを除外するように前記装置を構成する、請求項24に記載の装置。
  40. 前記所定期間は、モバイル受信のサービスに関連する期間、モバイル発信のサービスに関連する期間、緊急呼出に関連する期間、および非緊急呼出に関連する期間、から成るグループから選択された期間である、請求項39に記載の装置。
  41. 前記所定期間は、前記ソースセットのリソースと関連づけられたエンティティによって決定された期間と、前記通信デバイスによって決定された期間と、から成るグループから選択される、請求項39に記載の装置。
  42. 前記所定期間は、リダイレクションの要因、前記サービスの持続時間と、から成るグループから選択されたパラメータに従って選択される、請求項39に記載の装置。
  43. プロセッサと、
    プロセッサ実行可能なコードを備えるメモリと、
    を備え、前記プロセッサ実行可能なコードは、前記プロセッサによって実行されるとき、情報エレメントを生成するように、なお、前記情報エレメントはソースセットの無線リソースからの情報を備え、前記情報は、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関し、前記情報は、前記サービスは前記ターゲットセットの無線リソース上で利用可能ではないという決定と、前記サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチと、をイネーブルにする;前記情報エレメントを送信するように;前記装置を構成する、装置。
  44. コンピュータ可読媒体上で具現化されたコンピュータプログラムプロダクトであって、前記コンピュータ可読媒体は、
    通信デバイス上で、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの利用可能性を、前記サービスの獲得についての前記通信デバイスのリダイレクションに関連する情報から決定するためのプログラムコードと、
    前記サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチを行うためのプログラムコードと、
    を備える、コンピュータプログラムプロダクト。
  45. コンピュータ可読媒体上で具現化されたコンピュータプログラムプロダクトであって、前記コンピュータ可読媒体は、
    情報エレメントを生成するためのプログラムコードと、なお、前記情報エレメントは、ソースセットの無線リソースからの情報を備え、前記情報は、ターゲットセットの無線リソース上のサービスの獲得についての通信デバイスのリダイレクションに関し、前記情報は、前記サービスは前記ターゲットセットの無線リソース上で利用可能ではないという決定と、前記サービスの獲得についての追加無線リソースの優先的なサーチと、をイネーブルにする;
    前記情報エレメントを送信するためのプログラムコードと;
    を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
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