JP2012525993A - 熱調節によるインキ供給の変更に関連して高粘度インキによりフレキソ印刷を行う方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、また印刷システム、より詳しく言えば、高粘度インキで作業可能なインキ装置を有するセンタードラム型印刷システムに関するものである。
1‐熱乾燥法:
a.広く知られた方法で、液状インキによるあらゆる印刷材料の95%を超える生産物に対応している。
b.基材上に濡れたインキ層を最初に被着させた後、温風により溶剤を蒸発させることを基本とした技法。
c.幅50cmを超える設備での液状インキを用いた印刷物のほぼ100%を占めている。
d.概して、粘度は50cPs‐500cPsの範囲を占めている。
電子線を用いて作業可能な技術および装置の両方が存在するにも拘らず、放射線による硬化を利用する大多数の印刷機は、紫外線(UV)装置を用いて作業している。
ほとんどすべての印刷機は、特に、自己粘着式ラベルおよびスタンプ・セグメントを印刷する場合、いわゆる狭帯域または最大50cmの印刷幅を使用し、そのさい、基材の費用(紙または粘着フィルム)のため、溶剤インキよりはるかに高価なインキの使用が許容されるが、他方、それにより、無駄が省かれ、印刷品質が高まる点で好結果を示している。
通常、粘度は250cPs‐2500cPsの範囲である。
熱乾燥の欠点は、溶剤インキの印刷品質が、紫外線(UV)装置を用いた硬化より低くなることが多く、また大気汚染を引き起こす揮発性有機化合物(VOC’s)を多量に遊離する不都合が見られる点である。
前述の不都合な点の大半を有していない一例は、連続オフセット印刷であり、この印刷は、印刷工程の最後にだけ行われる電子線照射装置による硬化を利用できる可変反復印刷機により、これまで比較的良好に行われてきた。
これらのシステムの大きな利点は、他の中間乾燥および/または硬化システムが不要なことである。しかし、良好な印刷品質を得るには、全システムの完全な設定が必要であり、特に非吸収性基材使用時には、紙のようにはインキを吸収しないので、湿し水量の設定が重要になる。
基材表面に残るインキは、オフセット印刷ではカラーの連続印刷のため、より変形損傷しやすい。画像を転写するゴム胴は、インキの付着していない区域をも含めて基材全表面に接触するので、図1に示すように、先刷りインキを取り消す可能性がある。
この目的を達成するための大きな挑戦が、100‐500ポアズの範囲で変化するインキを用いてセンタードラム型フレキソ印刷機で作業できるインキ装置を集成することである。前記粘度は、現在の標準値である約200‐300cPs(センチポアズ)、つまり100倍低い粘度とは著しく異なっている。
何人かの著者は、幾つかの解決策、例えば現在の解決策とほとんど等しいフレキソ印刷インキ装置の使用を提案しているが、その場合、熱処理によって、使用中にインキ粘度が減少し、最終基材に適用後、粘度が増すようにすることで、米国特許第5,690,028号に開示されているように、次のカラーが印刷され、高品質の画像が得られる。
前記米国特許では考えられていない別の副次効果は、粘度にシャープ振動が観察される場合、アニロックスローラを有するシステムでは、インキ供給量の転移が生じるという点である。
粘度変化によりアニロックスローラのインキ供給量の転移が変化するのは、粘度減少時に、より液状のインキのアニロックスローラ凹点表面への粘着性が低減することで、前記アニロックスローラから基材へより多量のインキが転移可能になることで説明できよう。
したがって、現代の印刷方法が要求する安定的かつ定常的な成績を目指して複数インキ層のウエット・トラッピングを制御する観点から、温度を利用するのは、極めて厄介であり、安定性を確保するには大規模な制御装置を必要とする。
本発明は、インキ自体の出発粘度でのウエット印刷の能力を基本とし、印刷機が、該粘度のインキを機械的手段および電気‐電子的措置によって処理できるようにし、その措置により、インキ粘度に影響を与えることなく、前記インキの小幅かつ制御可能な熱変更に基づく転移量の小幅な調節も可能である。
また、慣習的な実際の印刷では、特に印刷機のセットアップ時に、何回か印刷機の停止と再始動が行われるが、そのことで、また版シリンダの一様な熱設定が必要となるが、米国特許第5,690,082号に開示された方法により、すべての生産段階を通じて一様な成績を得ることができるだろう。
現在、印刷機の大部分でスリーブ技術が用いられ、アニロックスローラや版シリンダは、環状スリーブであり、通常、印刷機の固定マンドレルに一方の側から釣り合いがとれるようにはめ込まれているため、熱処理が一層複雑になる。なぜなら、印刷セットの不連続および伸びの差というリスクによりシステムが不正確になるからである。
インキ装置は、効率は高いにもかかわらず、その寸法と複雑さのために、現在のセンタードラム型フレキソ印刷機の比較的狭い空間内に取り付けるのは非常に難しい。フレキソ印刷機は、通常、直径約2mのセンタードラムの周囲に8‐12色を含み、このため、古典的なオフセット・インキ装置にはカラー間のスペースが極めて限られてくる。
このため、フレキソ印刷のインキ装置に出来るだけ近い概念を維持することが、ペースト状インキの作業条件においても、フレキソ印刷で粘性インキを用いて作業する目的を達成する最良の形式であることが判明した。
本発明が製造を目指すセンタードラム型フレキソ印刷システムでは、適正なインキ装置および粘性インキの使用によりウエット印刷で色を重ねることができ、印刷工程の終わりに電子線(EB)装置または紫外線(UV光)装置により硬化処理が行われる。
ここに開示される概念は、伝統的ないわゆる乾式オフセットまたは「凸版」に極めて近いが、使用する版は、よりフレキシブルであり、版の直接印刷であり、間接印刷ではない。
図1には、オフセット印刷システムが略示され、この印刷方法では、インキがブランケット胴1bとして知られるゴム胴を介して基材に転移され、ブランケット胴は平滑(plain)だが、これは、オフセット印刷の場合、画線部と非画線部との分離が、水(有極性)と油(無極性)との間の斥力という物理的原理により行われるからである。したがって、オフセット印刷では、図2のフレキソ印刷とは異なり、版シリンダ2aに示されているように、印刷される区域(画線部)と印刷されない区域(非画線部)が分離されるように版面が使用される一方、ブランケット胴1bのゴムからの印刷は基材Sの全表面に接触し、ブランケット胴1bのインキのない区域でも接触する。他方、フレキソ印刷法(図2)では、インキ着けされている区域のみが基材Sに接触する。
しかし、適正な湿し水が欠ける場合には、先刷りインキが後続のブランケット胴1bにより除去されることが予想され、それにより様々な印刷障害が発生する。
フレキソ印刷の場合は、インキの有無を問わず基材Sの表面に接触するのはインキ着けされた版区域だけなので、版シリンダ2aの表面上のインキ層が、先刷りインキを除去する可能性は常に少なく、固体表面よりインキが除去される可能性も少ないと考えられる。
図3の例1は、センタードラム型フレキソ印刷の場合に、高粘度のインキを処理できるインキ装置の可能な集成体の一例を示したものである。
インキは、手操作またはポンプ装置により補給される。該ポンプ装置は、無溶剤式ラミネート装置に備えられ、インキパン1.1内のチップ1.2によって使用される。インキパン1.1は、アニロックスローラ1.3上に合うように成形されているので、通常は、接触域で穏やかな圧力が加えられてもインキ漏れは生じない。接触域は、アニロックス・セラミクスの摩耗を防止するために、適切な材料で被覆されている。この適切な材料とは、例えばナイロン、ポリプロピレン、ヴィトン等である。
a)インキパン集成体1.1の全体を接近または離間させる、
b)インキパン1.1に対するブレード位置を変えることで、アニロックスローラに対しブレードdを接近または離間させ、アニロックスローラ1.3へのブレードdの掻き取り圧力を調整する、
c)インキパン集成体1.1を、その支持体周囲で回動させることによって、アニロックスローラ1.3へのブレードdの圧力を増減させる。
図3の例2は、高粘度インキを使用するためのセンタードラム型フレキソ印刷機の別の可能な集成体を示している。例1の印刷機とは異なり、シリンダ2.3と2.4の存在によって、インキの前調量が可能になり、これによって、アニロックスローラ1.3の回転速度から生じるブレードdに対するインキ液圧を軽減できる。図3の例2の場合、この液圧の制限は、回転速度を印刷機の回転速度とは無関係に変更可能なシリンダ2.3,2.4間の圧力によりブレードdに到達するインキ層に対して低減されることで行われる。
シリンダ2.3,2.4間の圧力により生じる薄いインキ層は、アニロックスローラ2.5の表面上に低圧で付着し、ローラ表面が、インキパン2.1のブレードによって掻き取られ、インキは、ローラ2.5の凹点内にのみ残され、次いで、凹点から版シリンダ2.6の表面に付着され、版シリンダから、またセンタードラムに当てがわれた基材に転移される。
この構成の重要な点は、インキ量制限シリンダ3.3が付加されている点である。なぜなら、該シリンダ3.3を欠くと、アニロックスローラ3.4の回転によりインキがインキパン3.1から溢れ出すからである。制限シリンダ3.3を備えることにより、アニロックスローラ3.4の表面に薄いインキ層を付着させることができ、インキパン3.1の構造物内に固定されたブレードdによる掻き取り処理を進めることが容易になる。制限シリンダ3.3の回転制御によって、ブレードdが掻き取った過剰インキが、インキパン3.1へ戻される。
図3の例4には別の実施例が示されているが、この実施例にはインキパンが備えられていず、ロール4.1,4.4間の接触部を構成する無溶剤式インキ供給装置から手操作または自動式にインキを受け取るようになっている。実際には、ここに提案されているインキ供給装置は、無溶剤式のラミネータに使用されるシステムと等しいが、通常はナイロン製の制限装置4.3が付加され、側部からのインキ漏れが防止されている。
ブレードdにより掻き取られ、凹点にのみインキを有するアニロックスローラ4.6は、版シリンダ4.7にインキ着けし、版シリンダは、またそのインキをセンタードラムに当てがわれた基材に転移する。
図4の略示図は、図3の例4に示したインキ量制限シリンダ3.3の別形式を示したものである。
前記制限シリンダに替えてシールド4.3が備えられ、該シールドは、アニロックスローラ4.4に対し位置調節が可能で,ブレードdが掻き取った過剰インキをインキパン4.1に戻すのに必要な傾斜を付されている。
熱によるインキの状態調節が可能な点は残されているが、インキパン自体の状態調節または制限装置4.3の寸法増大が必要であり、そうすることによって、インキとの十分な接触面積や、熱流体の通過スペースまたは抵抗の挿入スペースを得ることができよう。
加えて、シリンダを非回転部材に替えることは、掻き取り作業時にシリンダを使用しないための実際的な手段を備えることを意味している。
図5の略示図は、アニロックスローラのインキ装置を、完全に無溶剤式ラミネート装置に替えた別形式を示している。この場合、版シリンダ5.5へのインキ着け機能を有するシリンダ5.4は、もはや彫刻シリンダではなく、無溶剤式ラミネート装置から特別にインキ供給されるようなシリンダであり、十分な抵抗性があるように、通常、特殊合金製の極めて硬質かつ完全に円形のシリンダである。この場合、複雑な主な点は、シリンダ5.4の表面のインキ層の補充と均一化を確実に行うことであり、シリンダ5.4の表面は、版シリンダ5.5へのインキ着け後、十分なインキ層を有する区域と、版シリンダ5.5により部分的にインキを除かれた他の区域とを有することになろう。均一なインキ層は、調量シリンダ5.3とインキ着けシリンダ5.4との回転差により、へらで伸ばすような効果が得られ、それにより確実に均一な付着が可能になる。
特別に高性能のインキを使用することにより、マイナスの影響を部分的に補償できるだろう。なぜなら、使用インキの性能が高ければ高いだけ、所要カラー濃度に必要なインキ層は薄くなるからである。
図5の場合、作業形式は、図3の4で提案した形式と等しいが、アニロックスローラとブレードdとを備えず、速度の可変な調量シリンダ5.3を備えている。
図6に示したのは従来型のオフセット印刷システムまたはリソグラフィ・システムだが、これを示す意味は、システムがインキを適正に分配かつ均一化させるのに要するシリンダの数(インキパン)を示すためだが、この数は、センタードラム型フレキソ印刷システムの場合、利用可能かつ接近可能なスペースが狭いため理想的ではない。
センタードラム型フレキソ印刷システムで作業可能な高粘度インキを使用するには、幾つかの機械的な変更が必要である。すなわち図3および図4が、この変更をよりよく理解する助けとなろう。
第一に、市場に出回っているあらゆる印刷機に備えられている現在の密閉型「ドクターブレード」システムは、印刷機の内外双方の部品が同じように動作するが、それとは全く異なり、アニロックスローラは対向方向に回転し、高粘度インキを使用する場合には、密閉型「ドクターブレード」システムは勧められない。それによって、大幅な変更が加えられることで、印刷機の内外のインキ装置間に不均衡が発生するからである。
以下の例は、更に本発明を理解するのに役立つだろうが、いかなる点でも本発明の範囲を制限する意味のものではない。
逆時計回りの番号付けによれば:
例1および例2は、印刷機の内部を示し、高粘度インキ印刷機が作業できるように施された幾つかの必要な変更が示されている。
実際には、例1は、オフセット印刷機のインキ装置に酷似しているが、この場合は、アニロックスローラ表面用の掻き取りブレードを有している。
例1の最大の弱点は、温度によるインキ量の変更制御の実現が比較的難しい点である。なぜなら、現在の印刷機では、アニロックスローラの温度変更は勧められないからである。これは、印刷機の大部分が版シリンダまたはアニロックスローラ用のスリーブ・システムを採用しており、これらの既に高価かつ精巧な部材に更に複雑さと費用を加えるのは望ましくないと考えられるためである。
例1では、インキ装置に対する直接の熱調節によるインキの状態調節は存続しており、また例1のインキ装置は、かなり簡単なので、熱交換の可能性は、他のシリンダ等の付加部材には不要なため、限られている。
更に効率的にインキ供給を制御するには、また印刷機に標準的なアニロックスローラや版シリンダに加えて使用されるすべての付加シリンダの速度のために、インキがインキ装置を迂回するのを防止するには、図3に符号aで示した高粘度インキを処理可能な付加シリンダが、前記アニロックスローラおよび版シリンダとは無関係に減速または速度制御されるのが望ましい。
例1および例2の場合は、アニロックスローラの回転方向を考慮して、ブレードがパンの下部に配置されているが、これと異なり、例3および例4の場合には、ブレードがシリンダ上部に配置されており、これによって、パン構造物が統合でき(例3の場合)、同じく「無溶剤」式ラミネータ原理を利用してパンを欠く例4の場合には、自前のロールで溜めが形成され、ブレードが溜めの独立的な部材となっている。
合成材料を選択した場合の欠点は寿命が短いことであり、このことは、フレキソ印刷機の作業負荷のかかる装置には望ましくない。
シリンダを金属製にした場合は、このシリンダとアニロックスローラとの直接接触を防止する限界設定システムが勧められ、それにより、例えば約0.01‐0.2mmの狭い隙間が保持される。
図5の例では、インキ装置の新たな可能性を定義でき、図3の例4の説明で既に述べたように、無溶剤の概念を使用してインキパンを形成するにとどまらず、無溶剤式システムの完全な概念を使用して、インキ装置からアニロックスローラを除去することさえできる。
無溶剤式のインキ装置の新たな原理の基本は、インキがシリンダ1,3間に受容されることである。通常、シリンダ1は、固定させるか、矢印方向に緩速回転させることができる。
シリンダ3の速度は、制御され、通常はシリンダ4より低速で回転する。周速のこの差によってシリンダ4の表面上のインキ層に対しへらで伸ばすような効果が生じ、先行回転で印刷版5によって除去されたインキが蓄積される。
ブロッキングには好結果が予想され、ドット印刷の点では、ドットゲインが幾分大きくなろう。
これによって、インキ使用が極めて経済的となる。なぜなら、印刷面積または1回分が小さい場合、粘性インキ装置は、インキ1‐2キログラム程度の、ごく少量で作業できるからである。
印刷機には、無溶剤式ラミネータ同様の形式でポンプ装置により自動式にインキ供給でき、ポンプ装置は、特に、仕事量が多く、多色の大量のインキを要する場合、印刷機の作業を補助するレベルセンサを介してインキが送られる。
熱調節によるインキ供給の変更に関して、インキ温度の勧められる変更範囲は、室温と室温プラス25°Cとの間である。より大きい変更が可能であっても、より高い温度の場合には、その制御とインキの扱い自体とが、より複雑になる。印刷濃度の重要な調節には、25°C未満の変更で十分である。
通常、フレキソ印刷機のセンタードラムは28°C‐32°Cに保たれるが、勧められる使用温度は22°C‐26°Cであり、これがウエット印刷時の本発明の使用を確実に増加させる。
タックを低くすることは、カラートラッピングを改善することによって印刷品質を改善するためのルーチン形式である。
この技法は、オフセット印刷で、特に非吸収性基材の場合に広く利用され、先刷りインキが後刷りインキによって損なわれないようにタックおよび粘度の両方を低減したインキを塗布するものである。
このように、高粘度インキで作業可能なインキ装置の相互作用は、カラー選択の順序に一定の制限はあるが、印刷インキのタックおよび粘度の設定と連携し、印刷の品質を高めかつ印刷を容易にする。
更に、既述のように、一方では、フレキソ印刷の具体化された形式の場合、オフセット印刷形式と等しい品質を有することは難しいが、他方、唯一可能な利点は、インキ着けされた区域が、印刷可能な基材か先刷りインキ層のいずれかに接触できる点である。
これにより、インキが、タック低減概念に適合したインキに接触し、常に、粘度およびタックの低いインキが、粘度およびタックが高い別のインキに接触することが保証される。
フレキソ印刷で高粘度インキを使用することから派生する付加的な利得は、このような制限を著しく補償する傾向があることである。主な利点の中から次の利点を指摘できる:
a)ドットゲインの明確な低減、
b)塗布インキの低減によりインキ顔料の高濃度の関数としての一定濃度が得られる、
c)画像の輪郭の明瞭度が増大する、
d)提案のインキ装置は液状インキと比較して、より少量で作業するので、残存インキの再吸収が低減され、製造の終了が早まる、
e)熱調節により転移インキ量の調節が少なくて済む。
Claims (11)
- センタードラム型フレキソ印刷の方法において、
a)インキ装置を改良して、現行の密閉型ドクターブレード・システムと、ポンプ装置とを除去し、高粘度インキを使用可能な新たなインキ装置を付加する段階と、
b)カラーの重なりに耐える前記高粘度インキの能力によりウエット印刷を可能にする段階と、
c)印刷工程の最終部分でだけ放射線による硬化を行う段階とを含む、センタードラム型フレキソ印刷の方法。 - 前記高粘度インキが、約50‐500ポアズの、好ましくは約80‐260ポアズの粘度を有する、請求項1記載の方法。
- 前記高粘度インキが、作業温度で揮発性の有機化合物(VOC‘s)を含有しないインキを含み、該インキが放射線により硬化可能である、請求項1記載の方法。
- インキ装置の改良が、先ず、従来のドクターブレード・システムと、インキ再循環ポンプ装置およびタンクとを除去する段階と、図3および図4に示した、但しそれらに限定されない従来式フレキソ印刷システムに、通常使用する粘度より100倍高い50‐500ポワズの粘度のインキを使用可能なインキ装置を付加する段階とを含む、請求項1記載の方法。
- 前記ウエット印刷が、熱や放射線による乾燥または硬化の中間工程なしに、基材にインキの連続層を塗付する作業を含み、その場合、適正な画像が、カラーの連続的な重なりに堪える高粘度インキの能力に基づいて得られる、請求項1記載の方法。
- 前記放射線が紫外線または電子線である、請求項1記載の方法。
- 温度調節によるインキの供給量変更が、インキ温度の上昇による流動化のためインキ転移速度が変化し、それにより同じアニロックスローラのインキ付着度が変化することで可能になる、請求項1記載の方法。
- 何らかの外的影響によるインキ温度の上昇で作業が容易になるのは、25‐50°Cの範囲であり、インキのより高い安定性は、低いほうの温度で得られる、請求項1記載の方法。
- 温度制御のさいの前記外部の影響とは、電気抵抗、赤外線放射、温水、熱オイル、熱空気等々だが、これらに限定されない、請求項9記載の方法。
- タックおよび粘度の低減勾配が利用され、印刷機のカラー順序に従って前記2つのインキ特性の値が連続的に低減することにより、後刷りカラーが、常に前刷りのカラーよりも低いタックおよび粘度を有することが保証され、このことにより印刷工程が補助される、請求項1記載の方法。
- 新たな無溶剤インキ供給概念の使用において、
印刷版のインキ着けを促進するためにアニロックスローラを必要とせず、シリンダ間で周速度を異にすることにより、最終インキ着けシリンダと印刷版間で転移されるインキ量が調節される、新たな無溶剤インキ供給概念の使用。
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