JP2012523632A - 医療過誤の低減 - Google Patents

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Abstract

医療過誤を低減するための方法、装置、およびシステムは、第1の従事者機器がある区域に入場するときに入場状況を含む入場信号を受信することを含み得る。第1の従事者機器が当該区域を退出するときには退出状況を含む退出信号が受信され得る。さらに、動作機器が作動される場合には、動作状況を含む動作信号が受信され得る。

Description

関連出願
本出願は、2009年4月8日に出願された米国仮特許出願第61/212,217号の利益を主張するものであり、その全内容は参照により本明細書に組み入れられる。
本開示は医療過誤を低減することに関し、より詳細には医療過誤を低減するための方法、装置、およびシステムに関する。
医療過誤は医療関連の感染を引き起こし得る。感染防止対策は医療過誤を低減し、それによって医療関連の感染を低減し得る。往々にして感染防止対策は確実に実施されない場合がある。さらに、感染防止対策の遵守の実施率を評価することが難しい場合もある。
米国特許出願第12/553,921号明細書 米国特許出願第12/553,900号明細書
医療機関の中には感染防止対策の遵守を全く評価しないものもある。感染防止対策の遵守を評価する医療機関の中にはその評価を目視観測法により行うものもある。目視観測法は時間がかかり、主観的であり、かつ/または同僚の間に不信感を生ずる場合もある。したがって、目視観測法への依存を低減し得る感染防止対策の遵守の評価が求められていると考えられる。
第1の実施形態において、医療過誤を低減するための方法は、第1の従事者機器がある区域に入場するときに入場状況を含む入場信号を受信することを含み得る。この方法はさらに、第1の従事者機器が当該区域から退出するときに退出状況を含む退出信号を受信することを含み得る。加えてこの方法は、動作機器が作動される場合に動作状況を含む動作信号を受信することも含み得る。
以下の特徴のうちの1つまたは複数が含まれ得る。遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無が、少なくとも部分的に、入場状況、退出状況、および動作状況のうちの少なくとも1つに基づいて、判定され得る。入場状況、退出状況、および動作状況のうちの少なくとも1つがサーバコンピュータに送信され得る。第1の従事者機器と、遵守機器および第2の従事者機器のうちの少なくとも1つとの近接性が計算され得る。区域は、少なくとも部分的に近接性に基づいて判定され得る。実施率が、少なくとも部分的に、少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて計算され得る。
実施態様によっては、入場状況、退出状況、および動作状況のうちの少なくとも1つが、日付および時刻、区域識別、動作機器識別、ならびに遵守機器識別のうちの少なくとも1つを含み得る。遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つが、日付および時刻、区域識別、動作機器識別、ならびに遵守機器識別のうちの少なくとも1つに基づいて判定され得る。
この方法はさらに、複数の入場状況、退出状況、および動作状況を、時間ベースの一連の事象へと集約することを含み得る。またこの方法は、一連の事象に少なくとも1つの事前定義の規則を適用することも含み得る。遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無は、少なくとも部分的に、一連の事象および少なくとも1つの事前定義の規則に基づいて判定され得る。実施率が、少なくとも部分的に、少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて計算され得る。
第2の実施形態において、医療過誤を低減するための装置は、第1の従事者機器がある区域に入場するときの入場状況を含む入場信号と、第1の従事者機器が当該区域から退出するときの退出状況を含む退出信号と、動作機器が作動される場合の動作状況を含む動作信号とを受信するように構成された第1の従事者機器を備え得る。以下の特徴のうちの1つまたは複数が含まれ得る。この装置はさらに、少なくとも部分的に、入場状況、退出状況、および動作状況のうちの少なくとも1つに基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定するように構成されたコンピュータ機器を備え得る。第1の従事者機器はさらに、入場状況、退出状況、および動作状況のうちの少なくとも1つをサーバコンピュータに送信するように構成され得る。第1の従事者機器はさらに、第1の従事者機器と、遵守機器および第2の従事者機器のうちの少なくとも1つとの近接性を計算するように構成され得る。また第1の従事者機器は、少なくとも部分的に近接性に基づいて区域を判定するようにも構成され得る。
第3の実施形態において、医療過誤を低減するためのシステムは、第1の従事者機器がある区域に入場するときの入場状況を含む入場信号と、第1の従事者機器が当該区域から退出するときの退出状況を含む退出信号と、動作機器が作動される場合の動作状況を含む動作信号とを受信するように構成された第1の従事者機器を備え得る。動作機器は動作機器作動される場合に動作状況を含む動作信号を送信するように構成され得る。
以下の特徴のうちの1つまたは複数が含まれ得る。遵守機器が、第1の従事者機器が当該区域に入場するときに入場状況を含む入場信号を送信し、第1の従事者機器が当該区域から退出するときに退出状況を含む退出信号を送信するように構成され得る。サーバコンピュータが、入場状況、退出状況、および動作状況のうちの少なくとも1つを受信するように構成され得る。第1の従事者機器、動作機器、遵守機器、およびサーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に、入場状況、退出状況、および動作状況のうちの少なくとも1つに基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定するように構成され得る。第1の従事者機器、動作機器、遵守機器、およびサーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に、少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて実施率を計算するように構成され得る。
実施態様によっては、第1の従事者機器および遵守機器のうちの少なくとも1つがさらに、第1の従事者機器と遵守機器との近接性を計算し、少なくとも部分的に近接性に基づいて区域を判定するように構成され得る。このシステムはさらに第2の従事者機器を備えることができ、その場合、第1の従事者機器および第2の従事者機器のうちの少なくとも1つがさらに、第1の従事者機器と第2の従事者機器との近接性を計算し、少なくとも部分的に近接性に基づいて区域を判定するように構成され得る。入場状況、退出状況、および動作状況のうちの少なくとも1つが、日付および時刻、区域識別、動作機器識別、ならびに遵守機器識別のうちの少なくとも1つを含み得る。
このシステムの第1の従事者機器、動作機器、遵守機器、およびサーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、複数の入場状況、動作状況、および退出状況を時間ベースの一連の事象へと集約し、一連の事象に少なくとも1つの事前定義の規則を適用するように構成され得る。遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無は、少なくとも部分的に、一連の事象および少なくとも1つの事前定義の規則に基づいて判定され得る。実施率が、少なくとも部分的に、少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて計算され得る。
第4の実施形態において、医療過誤を低減するための手指衛生システムは、装着式機器が患者区域に入場するときの入場状況を含む入場信号と、装着式機器が当該患者区域から退出するときの退出状況を含む退出信号とを送信するように構成された患者区域内のビーコン機器を備え得る。このシステムはさらに、分注器が作動される場合に分注状況を含む分注信号を送信するように構成された分注器を備え得る。装着式機器は、装着式機器が患者区域に入場するときの入場状況を含む入場信号、分注器が作動される場合の分注状況を含む分注信号、および装着式機器が患者区域から退出するときの退出状況を含む退出信号を受信するように構成され得る。
第5の実施形態において、医療過誤を低減するための方法は、モニタ機器が、ある区域と関連付けられた少なくとも1つの入場閾値信号強度を有する入場信号を受信するときに入場事象を検出することを含み得る。この方法はさらに、当該区域と関連付けられたタイマを設定することを含み得る。またこの方法は、動作機器が作動される場合に、モニタ機器が少なくとも1つの動作閾値信号強度を有する動作信号を受信するときに動作事象を検出することも含み得る。加えてこの方法は、タイマが切れるときに退出事象を検出することも含み得る。
以下の特徴のうちの1つまたは複数が含まれ得る。遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無が、少なくとも部分的に、入場事象、退出事象、および動作事象のうちの少なくとも1つに基づいて判定され得る。実施率が、少なくとも部分的に、少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて計算され得る。遵守機会は、少なくとも部分的に接触の確率に基づいて判定され得る。接触の確率はルックアップ表から検索され得る。
モニタシステムおよび/または機器を示す図である。 医療過誤低減プロセスの一実施態様を示す図である。 医療過誤低減プロセスを示す流れ図である。 図3の医療過誤低減プロセスの一実施態様を示す図である。 図3の医療過誤低減プロセスの一実施態様を示す図である。 医療過誤低減プロセスの間に機器間で送信され得る情報を示す一連の表である。 医療過誤低減についての実施率の計算を示す表である。 医療過誤低減についての実施率を計算するのに使用される事象の検出を示す表である。 医療過誤低減についての実施率の計算を示す流れ図である。 医療過誤低減プロセスの間に表示され得るウェブページである。 医療過誤低減プロセスの間に表示され得るウェブページである。 医療過誤低減プロセスの別の実施形態を示す流れ図である。 医療過誤低減プロセスの一実施形態と関連付けられる表である。
図1および図2を参照すると、モニタ機器10が示されている。モニタ機器10は、本出願に従って動作するように構成され得るシステムおよび/または機器の一例にすぎない。モニタ機器10は、対象物に取り付けられ、または人(人214や人220など)に装着され得る電子タグとすることができる。モニタ機器10は、筐体(筐体100など)に収容された、いくつかの構成部分を備え得る。筐体100は、対象物(人214や人220など)に取り付けられ得るコンパクトな形状のものとすることができる。筐体100は、襟、ネックレス、ブレスレット、または他の装着可能な装身具に固定され得る。そのような場合、筐体100は、職場(病院など)において従業員により装着されるIDタグやバッジといった通常のタグの形をとり得る。モニタ機器10は、統合マイクロコントローラ(IMC:integrated microcontroller)および無線周波数(RF:radio frequency)モジュール102と、フラッシュメモリ記憶104と、複数のセンサ106と、ソフトスイッチ108と、LED112、電池114、電源管理回路116およびドッキングポート118を制御し得る、発光ダイオード(LED:light emitting diode)コントローラ110とを含み得る。一実施形態では、図2に示すように、RFモジュール(RFモジュール216など)がIMCと分離されていてもよく、受信機204および送信機206を含んでいてもよい。
加えて、複数のセンサ106は温度センサ106aおよび加速度計106bも含んでいてよく、これらはモニタ機器10に関する環境条件を評価し得る。複数のセンサ106のうちの1つまたは複数が、モニタ機器10が取り付けられ得る対象物の1つまたは複数の特性を評価してもよい。例えば、温度センサ106aは、環境入力120を受信することもでき、環境の周囲温度や、モニタシステム10に取り付けられた対象物の表面といった近接面の温度を検出するように適合され得る。また例えば、加速度計106bは、それが取り付けられ得るモニタシステム10および/または対象物の加速、減速および他の運動を検出し得る3軸加速度計とすることができる。加速度計106bは、4つのアナログ出力を利用して、IMCモジュール102にリアルタイムで測定値を提供し得る。あるいは、複数のセンサ106の代わりに他のセンサを使用し、または複数のセンサ106に他のセンサを加えることにより、環境または対象物に関連する他の測定値を提供することもできる。例えば、代替のセンサは、オーディオ(人間の音声など)、周辺光、湿度、高度、または対象物(人など)の心拍数を測定することもできる。
IMCモジュール102はモニタ機器10の動作モードにより決定されるいくつかの機能を果たすことができる。IMC102は、複数のセンサ106からアナログ信号を受信することができ、それらの信号をアナログ/ディジタル変換器(ADC:analog-to-digital converter)を用いてディジタル信号に変換することができる。さらにIMC102は、IMC102またはフラッシュメモリ104において記憶された1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムに従ってこれらの信号を取り込み、処理することができる。信号はIMC102において、例えば信号を様々な間隔でサンプリングし、条件付き選択信号を導出し、信号に基づいて事象を検出し、または信号に関連するデータを作成することにより処理され得る。処理された事象データは、シリアル周辺インターフェース(SPI:serial peripheral interface)を介してフラッシュメモリ104に記憶され得る。また事象データは、アンテナ120を用いて(IMC102の)無線(RF)モジュールにも送信することができ、そこで事象データは無線通信122によりコンピュータ124またはリモート機器126に送信され得る。コンピュータ124は、サーバコンピュータ、基地局、アクセスポイント、パーソナルコンピュータ、または他のシステムとすることができる。リモート機器126はモニタ機器10と同様の機器とすることができ、モニタシステム10の特徴のうちのいずれかを含み得る。またIMC102のRFモジュールは、コンピュータ124または1つもしくは複数のリモート機器(リモート機器126など)から無線信号を受信し、データ転送または他の通信を可能にすることもできる。
例えば、モニタ機器10および/またはリモート機器126の1つの動作モードは、発見モードおよび/またはpingモードとすることができる。発見モードおよび/またはpingモードにある間、モニタ機器10および/またはリモート機器126は、参照により本明細書に組み入れられる米国特許出願第12/553,921号明細書に記載されている発見プロトコルに従って動作するように構成され得る。またモニタ機器10および/またはリモート機器126は他の通信方法および/またはプロトコルも使用してもよい。
実施形態によっては、コンピュータ124は、イーサネット、WiFi、WiMax、GSM上のネットワークに、またはUSBを介して、それ自体がネットワークに接続され得るコンピュータに接続された壁電源またはUSB電源の基地局とすることができる。基地局はタグのためのアクセスポイントとすることができ、例えば病院などにおいて中央に位置することができ、タグにネットワーク上のコンピュータサーバとの間で情報を転送させることができる。転送される情報には、それだけに限らないが、タグファームウェア更新、フラッシュメモリ104に記憶されたデータ、リアルタイムの状況メッセージ、状況情報、および機器設定が含まれ得る。
IMC102は、特定の読取り値または信号を検出するようにプログラムされ得る。この読取り値または信号は、複数のセンサ106の1つまたは複数から、コンピュータ124との通信またはリモート機器(リモート機器126など)との通信から受信され得る「事象」を意味し得る。事象に応答して、IMC102はLEDコントローラ110に信号を送信することができ、LEDコントローラ110は1つまたは複数のLED灯112を作動させるよう指示し得る。LED灯112は、事業の発生を指示するために点灯し、または点滅パターンに入ることができる。例えば1つまたは複数のLED灯112が、電池114が消耗していること、フラッシュメモリ104が一杯であること、周囲温度が閾値に達していること、または別の機器(リモート機器126など)が近接していることを指示するために明滅し得る。
さらに、ソフトスイッチ108はIMC102に接続することができ、電源オン、電源オフ、低電力動作といった、モニタ機器10の動作モードを切り換えるように構成され得る。またIMC102はドッキングポート118とインターフェースすることもでき、ドッキングポート118は基地局のポートに接続し得る。このリンクを介してIMC120は、フラッシュメモリ104において記憶されたデータと、ハードウェアおよびソフトウェア設定、記憶容量、ファームウェアバージョンといったモニタ機器10に関する情報とを転送し得る。またIMC102は、基地局から、更新されたファームウェアを伴ったIMC102のファームウェアを更新するためのコマンドのような、コマンドおよびデータも受信し得る。
前述のように、実施形態によっては、RFモジュールはIMC102と分離されていてもよい。図2に示すように、RFモジュール216は受信機204および送信機206を含むことができ、どちらもモニタ機器(従事者機器200など)に含まれ得る。受信機204および送信機206は、赤外線信号、可視光信号、音響信号、または他の媒体において変調されたデータを送受信し得る。RF信号を送受信するとき、モニタ機器(従事者機器200など)はRFモードとすることができる。RFモードでは、受信機204および送信機206はRF信号を送受信するように構成され得る。しかし、モニタ機器(従事者機器200など)は、Bluetooth(ブルートゥース)、ZigBee(ジグビー)、WiFi(802.11)、および/または赤外線(IR)信号を使って通信する(すなわち、送受信する)ために他のモードに切り換わってもよい。
発見モードおよび/またはpingモードは、環境内の各機器(モニタ機器10および/またはリモート機器126など)が、他の機器の有無に関して最新の知識を維持することを可能にし得る。この環境は、相互に発見し合うことのできる複数の機器(モニタ機器10および/またはリモート機器126など)が存在する領域とすることができる。またこの環境をネットワークと呼ぶこともできる。
さらに、発見モードおよび/またはpingモードは、リアルタイムの行動分類を使ってping周期が動的に調整されるように最適化され得る。信頼性の高い機器発見が維持され得る間は、ネットワーク内の発見可能な機器ごとの平均ping周期を最大化することができる。言い換えると、機器が動作状態にあるときには、より短いping周期(すなわちより高速なping速度)が必要となり得る。これは、環境内のネットワーク構造(すなわち各機器のping周期)の頻繁な変更を引き起こし得る。機器(モニタ機器10および/またはリモート機器126など)のping周期は、参照により本明細書に取り入れられる、米国特許出願第12/553,900号明細書に記載されているような動作状態分類を使って調整され得る。
従事者機器200は、モニタ機器10および/またはリモート機器126と同様のものとすることができ、これらの特徴のいずれかを含み得る。従事者機器200は、例えば看護師などの人により装着されるタグやバッジとすることができる。従事者機器200は、手首に巻いたブレスレット(ブレスレット218や220など)として、首にかけたネックレスとして装着されてもよく、別の方法で人(人214や人220など)に取り付けられてもよい。例示として、従事者機器200は、人214によりブレスレットとして装着されるものとして図示されている。モニタシステム10と同様に、従事者機器200は、1つまたは複数のセンサ(センサ202など)、受信機(受信機受信機204など)、送信機(送信機206など)、コントローラ(コントローラ208など)、および電池(電池610など)を含み得る。コントローラ208は、モニタ機器10のIMC102と同様のものとすることができる。実施形態によっては、コントローラ208は、本明細書で説明する動作を実行するように構成された、任意の種類のマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、またはプロセッサとすることができる。さらに、受信機204および送信機206は、送受信機やRFモジュールといった単一モジュールに含まれていてもよい。同様に、受信機204、送信機206、およびコントローラ608も、モニタ機器10のIMC/RFモジュール102といった同じモジュールの一部とすることができる。
例えば、モニタ機器10は、発見および/またはpingモードにあるときに、ビーコン機器または従事者機器200から信号を受信し得る。ビーコン機器は信号を送信することができ、その信号は周期的信号とすることができる。信号はpingとすることもでき、その信号は短いRFパケットのバーストとすることができる。pingは、例えば、図5の入場状況502に示すように、日付、時刻、区域ID(すなわち場所)、および/または、ビーコン機器と関連付けられ得る遵守機器IDといった状況情報を含み得る。複数のビーコン機器が、病院のような環境全体に配置されてもよく、複合区域を生じるように論理的に接続されてもよい。
さらに、モニタ機器10は、信号の信号強度、または受信信号強度表示(RSSI:received signal strength indication)を測定することができる。RSSIは、dBm単位、すなわち、1ミリワットを基準とした測定される電力のデシベル(dB)単位の電力比で測定され得る。モニタ機器10は、事象を検出するためにRSSIに事象検出アルゴリズムを適用し得る。例えば、モニタ機器10がある一定の閾値を上回るRSSIを有する信号を受信する場合、モニタ機器10は事象を検出し得る。さらに例を挙げると、モニタ機器10を装着している看護師がモニタ機器10と関連付けられた−1dBmのRSSI閾値を有する病室に入り、モニタ機器10が病室内のビーコン機器から0dBmのRSSIを有する信号を受信する場合、モニタ機器10は入場事象(すなわちモニタ機器10がその病室に入ったこと)を検出し得る。このようにして、モニタ機器10は、それだけに限らないが、入場事象(モニタ機器10がある場所に入ったときなど)、退出事象(モニタ機器10がある場所から出たときなど)および/または動作事象(モニタ機器10が、液体せっけんディスペンサといった動作機器が作動されたことを検出するなど)を含む様々な事象を検出し得る。
前述のように、従事者機器200は、人(建物内の従事者や病院内の看護師など)により装着されるタグ、バッジ、ストリップ、挿入物など(例えば、IDタグ)とすることができる。言い換えると、従事者機器200は装着式機器とすることができる。例えば、従事者機器200が病院内の看護師により装着されるIDタグである場合、従事者機器200は病院内に位置する基地局と通信し得る。従事者機器200は、病院内での看護師の移動を記述する情報を基地局に中継し得る。さらに、従事者機器200は、病院内の他の機器(他の従事者機器、ビーコン機器、モニタ機器、および/またはリモート機器など)と通信してもよく、前述のように、発見プロトコルに従ってそのような機器を発見してもよい。従事者機器200は充電式としてもよく、例えば、バッジ充電器などで充電されてもよい。バッジ充電器は16台用充電器とすることができ、数時間でバッジ(従事者機器など)に充電することができる。従事者機器200は、従業員(看護師など)の交替の間にバッジ充電器に格納され、かつ/または充電され得る。
別の実施形態では、第1の看護師により装着される第1の従事者機器(従事者機器200など)(人214により装着されるブレスレット218など)が、第2の看護師により装着される第2の従事者機器(人214より装着されるブレスレット222など)から信号を受信し得る。これらの信号はコントローラ208により事象データを生成するように処理され得る。事象データは、環境、ならびに看護師の挙動、例えば、その看護師の行動(その看護師が歩いているか、走っているか、それとも休んでいるかなど)、および/または、他の従事者機器から受信される信号により証明され得る、従事者機器(リモート機器など)を装着している他の人々とその看護師との相互作用などに関連し得る。事象データは、リアルタイムでコンピュータ機器(コンピュータ124など)に送信されてもよく、後で転送するためにメモリ(フラッシュメモリ104など)に記憶されてもよい。コンピュータ124は、ネットワークを介してコンピュータサーバに事象データを報告し、またはデータを転送してもよく、それ自体でデータを分析してもよい。事象データには、従事者機器を装着している人々(看護師など)の挙動をモニタするために(例えば管理者などにより)アクセスされ得る。従事者機器200は、少なくとも部分的に、看護師の病院内での移動に基づいて、または他の機器との関連で様々な警報を提供し得る。
機器(従事者機器200など)は、各機器の状態に関するポイントツーポイント情報をやりとり(例えば送受信)し得る。これらの機器は、ネットワーク内の各機器を集中的に同期させるためのシステムコントローラなしでやりとりしてもよい。言い換えると、ネットワーク内の機器(従事者機器200など)は、ネットワーク内の各機器を同期させるための中央機器を必要としなくてもよい。このようにして、ネットワーク内の複数の従事者機器が、各機器間の通信に含まれる情報の時間ベースの記録を記憶することができる。
ネットワークには、様々なクライアント電子機器が直接的または間接的に結合され得る。例えば、パーソナルコンピュータが、配線によるネットワーク接続を介してネットワークに直接結合されてもよい。ノート型コンピュータが、配線によるネットワーク接続を介してネットワークに直接結合されてもよい。ラップトップコンピュータが、当該ラップトップコンピュータと、ネットワークに直接結合され得る無線アクセスポイント(すなわちWAP)との間に確立された無線通信チャネルを介してネットワークに無線で結合されてもよい。WAPは、例えば、ラップトップコンピュータとWAPとの間で無線通信チャネルを確立することのできる、IEEE802.11a、802.11b、802.11g、WiFi、および/またはBluetoothの機器などとすることができる。携帯情報端末が、当該携帯情報端末と、ネットワークに直接結合され得るセルラネットワーク/ブリッジとの間に確立された無線通信チャネルを介してネットワークに無線で結合されてもよい。
当分野で公知のように、すべてのIEEE802.11x規格は、パス共用のために、イーサネットプロトコルおよびキャリア検知多重アクセス衝突回避(すなわちCSMA/CA:carrier sense multiple access with collision avoidance)を使用し得る。様々な802.11x規格は、例えば、位相偏移(すなわちPSK:phase-shift keying)変調や、相補符号(すなわちCCK:complementary code keying)変調を使用し得る。当分野で公知のように、Bluetoothは、例えば、携帯電話、コンピュータ、携帯情報端末などの短距離無線接続を使った相互接続を可能にする通信業界の規格である。
医療過誤の低減
次に図3および図4を参照して、医療過誤の低減の例を説明する。例示のためにすぎないが、図4aおよび図4bには、本開示に従って医療過誤を低減するように構成された病室が示されている。しかし、本開示の主題は、それだけに限らないが、手術準備領域、検査室、およびトイレを含む、病室とその他の領域にも適用され得ることに留意すべきである。図3および図4に示すように、第1の従事者機器(従事者機器404など)がある区域(入場区域406など)に入場するときに、入場信号(信号402など)が受信され得る300。従事者機器404は、例示のためにすぎないが、図4aおよび図4bにおいてはブレスレットに取り付けられるものとして図示されている。入場信号402は、従事者機器404により受信されてもよく、入場状況を含み得る。さらに、入場信号402は遵守機器408により送信され得る。遵守機器408はビーコン機器とすることができ、病室内の患者ベッドの近くに配置され得る。従事者機器404は、ビーコン機器への近接性を検出し得る。遵守機器408は、従事者機器404が入場区域406に入場するときに入場信号402を送信するように構成され得る。
「入場信号」、「退出信号」、および「動作信号」の各用語は、本開示全体を通して、モニタ機器(従事者機器404など)により受信され、かつ/または送信される信号を記述するのに使用され得る。前述のように、これらの信号はpingとすることができ、関連付けられたRSSIを有し得る。「入場信号」は、モニタ機器が、例えば、ある区域のRSSI閾値に基づいて当該区域に入ったと判定する時刻またはその前後にモニタ機器により受信されるpingとすることができる。同様に、「退出信号」は、モニタ機器が、例えば、ある区域のRSSI閾値に基づいて当該区域から出たと判定し、または入場事象が検出されるときに設定されるタイマの満了を判定する時刻またはその前後にモニタ機器により受信されるpingとすることができる。「動作信号」は、モニタ機器が、例えば、作動される動作機器のRSSI閾値に基づいて動作が行われたと判定する時刻またはその前後にモニタ機器により受信されるpingとすることができる。
「入場事象」、「退出事象」、および「動作事象」の各用語は、本開示全体を通して、モニタ機器により検出される事象を記述するのに使用され得る。「入場事象」は、ある区域と関連付けられた少なくとも1つのRSSI閾値の信号強度を有する信号が受信されるときにモニタ機器(従事者機器404など)により検出され得る。「退出信号」は、例えば、ある区域と関連付けられたRSSI閾値以下の信号強度を有する信号が受信されるときに、またはタイマが満了するときに、モニタ機器(従事者機器404など)により検出され得る。「動作事象」は、ある動作機器(作動されるときに信号を送信する液体せっけんディスペンサなど)と関連付けられた少なくとも1つのRSSI閾値の信号強度を有する信号が受信されるときに、モニタ機器(従事者機器404など)により検出され得る。
「入場状況」、「退出状況」、および「動作状況」の各用語は、本開示全体を通して、それぞれ、入場信号、退出信号、または動作信号と共に受信され、かつ/または送信される情報を記述するのに使用され得る。「入場状況」、「退出状況」、および「動作状況」の各用語は、それぞれ、それだけに限らないが、図5に示す情報を含む、モニタ機器(従事者機器404など)により受信されるping内に含まれるRFパケットに含まれる情報を指示し得る。
入場区域406は、例えば、患者の周りの領域、すなわち「患者区域」とすることができる。また入場区域406は、従業員(看護師など)が手洗いを行い、または当該区域に入場した後で別の医療過誤低減行動を行うことを必要とし得る任意の領域とすることもできる。他の医療過誤低減行動の例には、それだけに限らないが、病院ベッドシーツの交換、手袋、マスク、および/またはヘアネットの着用、医療用装置の清掃、ならびに医療機器の保守が含まれる。また入場区域406は調整可能とすることもできる。一実施態様では、入場区域406は、入場するときに患者接触が発生し得る領域とすることができる。
また次に図6bおよび図10も参照すると、入場事象610は、モニタ機器(従事者機器404など)がある区域(入場区域406など)と関連付けられた少なくとも入場閾値信号強度(入場閾値信号強度614など)を有する入場信号(入場信号612など)を受信するときに検出され得る1000。入場閾値信号強度614は当該区域(入場区域406など)と関連付けられ得る。言い換えると、入場事象610が検出されるとき、モニタ機器(従事者機器404など)は、当該区域(入場区域406など)内に存在し得る。モニタ機器は、入場信号612の信号強度(RSSI)を入場閾値信号強度614と比較するために事象検出アルゴリズムを適用することができる。さらに、モニタ機器(従事者機器404など)は、当該区域(入場区域406など)と関連付けられ得るタイマ616を設定する1002ことができる。タイマ616は、入場事象610が検出された後で設定され得る。タイマ616は、設定されると、調整可能な期間(図6bに示す120秒間など)のカウントダウンを開始することができる。調整可能な期間は、病院内の従業員(看護師など)が病室にいる必要のある時間量を表し得る。このようにしてモニタ機器(従事者機器404など)は、タイマ616が満了するときに退出事象624を検出する1006ことができる。モニタ機器(従事者機器404など)は、入場事象610および/もしくは退出事象624をそのメモリ(フラッシュメモリ104など)に記憶することができ、かつ/または入場事象610および/もしくは退出事象624の指示をコンピュータ124に送信することができる。
前述の例を続けて、退出信号(信号410など)は、第1の従事者機器404が入場区域406から退出するときに受信され得る302。退出信号410は、従事者機器404により受信されてもよく、退出状況を含んでいてもよい。さらに、退出信号410は遵守機器408により送信されてもよい。退出信号410は、入場区域406と関連付けられた入場閾値信号強度614以下のRSSIを有し得る。入場信号が受信され、次いで入場閾値信号強度614以下のRSSIを有する退出信号が受信された後で、従事者機器404は退出事象を検出することができる。モニタ機器(従事者機器404など)は、退出信号410の信号強度(RSSI)を入場閾値信号強度614と比較するために事象検出アルゴリズムを適用することができる。
また、一実施形態では、退出信号410も、従事者機器404が退出区域(退出区域412など)から退出するときに従事者機器404により受信され得る。退出区域412は、入場区域406の周りの領域とすることができ、入場区域406を複数回出入りする従事者機器404を説明することができる。また退出区域412も患者区域とすることができる。例えば、図4bを参照すると、従業員(看護師など)がある患者を介護している場合、当該看護師は入場区域406を出たり入ったりし得る。看護師は患者に投薬を行うことがあり、そのために看護師は入場区域406内に入場することを必要とされ得る。また看護師は医療機器414に向かうこともあり、医療機器414は入場区域406のすぐ外側に位置することもあり、看護師が入場区域406の外に出ることを必要とする場合もある。さらに看護師には、静脈内投与システム418の皮下注射針416を調整することが要求されることもあり、そのために看護師は入場区域406内に再入場することを必要とされ得る。看護師が退出区域412を離れるときに退出信号410を受信することにより、比較的短い期間における入場区域406への看護師の複数回の入場および退出を説明することができる。遵守機器408は、従事者機器404が入場区域406または退出区域412から退出するときに退出信号410を送信するように構成され得る。
またさらに別の例では、退出区域412は退出閾値信号強度も有し得る。従事者機器404は、退出閾値信号強度に対応するRSSIを有する信号を受信するとき、タイマ616をリセットすることができる。退出閾値信号強度は入場閾値信号強度より低くすることができる。言い換えると、従事者機器404は、入場閾値信号強度以下であるが、退出閾値信号強度以上であるRSSIを有する信号を受信する場合、タイマ616をリセットすることができる。モニタ機器(従事者機器404など)は、信号の信号強度(RSSI)を、入場閾値信号強度および退出閾値信号強度と比較するために事象検出アルゴリズムを適用することができる。入場閾値信号強度および退出閾値信号強度は、モニタ機器を入場または退出行動と関連付けるのに望ましい相対的近接性に基づいて調整され得ることに留意すべきである。次いでタイマ616は再度、調整可能な期間をカウントダウンすることができ、タイマ616が満了するときに退出事象(退出事象624など)を検出することができる。このようにして従事者機器404は、前述のように、短い期間における入場区域406への看護師の複数回の入場および退出を説明することができる。
別の実施態様では、退出信号410は、従事者機器404がある期間にわたって入場区域406または退出区域412内にあることを検出しなかったときに、従事者機器404により受信され得る。例えば従事者機器404は、入場区域406または退出区域412のどちらかに出入りし、従事者機器404が退出区域412内にあることを検出せずに180秒間が経過した後で、退出信号410を受信してもよい。この期間は調整可能とすることができる。退出区域412は調整可能な半径を有していてよく、これは半径12フィート(約365.76cm)になるように構成され得る。
次に図10を参照すると、別の実施形態では、モニタ機器は、モニタ機器(従事者機器404など)の現在の区域を区域IDに設定する1012ことができ、区域IDは入場信号に含まれ得る。別の信号が同じ区域IDおよび退出閾値信号強度以上のRSSIと共に(遵守機器408などから)受信される1014場合、タイマ(タイマ616など)はリセットされ得る。このようにして従事者機器404には、たとえタイマが満了した場合でさえも、それがまだ当該区域IDを有する患者区域内にあることを知らせることができる。また、別の信号が当該患者区域と異なる区域IDおよび入場閾値信号強度以上のRSSIと共に(遵守機器408からなど)受信される1016場合にも、退出事象が従事者機器404に記録され、従事者機器404の現在の区域は新しい区域IDに設定され、タイマはリセットされ得る。入場閾値信号強度は、異なる区域IDを有する異なる患者区域と関連付けられたものとし得ることに留意すべきである。このようにして従事者機器404に、たとえタイマが満了していない場合でさえも、それが異なる患者区域内にあることを知らせることができる。
動作機器(動作機器422など)が作動される場合には、動作信号(信号420など)が受信され得る304。動作信号420は従事者機器404により受信されてもよく、動作状況を含み得る。さらに、動作信号420は動作機器422により送信されてもよい。動作機器422は、モニタ機器10および/またはリモート機器126と同様の機器とすることができ、やはり、圧搾、圧力、動き、または他の動作を検出するように構成された構成部分を含み、またはこれと通信することができる。動作機器422は、液体せっけん容器(液体せっけん容器424など)、手指殺菌剤ディスペンサ、栓、蛇口、手袋取り出し容器、紙タオル取り出し容器、および/またはハンドドライヤに取り付けることができる。例えば、手指殺菌剤容器はエラストマースリーブを含んでいてもよく、エラストマースリーブは、圧搾を検出するように構成された構成部分を保持し得る。手指殺菌剤容器が従業員(看護師など)により圧搾される場合、当該構成部分は動作機器422を作動させる(すなわち活動化させる)ことができる。これに応答して、動作機器422はさらに動作信号420を送信することができ、動作信号420は従事者機器404により受信され得る。
動作機器422が作動される場合、モニタ機器(従事者機器404など)は、モニタ機器(従事者機器404など)が、少なくとも動作閾値信号強度622を有する動作信号(動作信号620など)を受信するときに動作事象618を検出する1004ことができる。動作閾値信号強度622は動作機器422と関連付けられ得る。言い換えると、動作事象618が検出されるときに、モニタ機器(従事者機器404など)は、モニタ機器を装着している看護師が動作機器422を作動させる役割を果たし得るように、動作機器422の十分近くに位置し得る。モニタ機器(従事者機器404など)は、動作信号620の信号強度(RSSI)を動作閾値信号強度622と比較するために事象検出アルゴリズムを適用することができる。動作閾値信号強度622は、従事者機器404を動作機器422の作動と関連付けるのに望ましい相対的近接性に基づいて調整され得る。さらにモニタ機器(従事者機器404など)は、動作事象618をそれ自体のメモリ(フラッシュメモリ104など)に記憶してもよく、かつ/または動作事象618の指示をコンピュータ124に送信してもよい。
別の例では、液体せっけん容器424は、ポンピングを検出する感圧板のような、圧力を検出するための構成部分を含み、またはこれと通信することができる。液体せっけん容器424が従業員(看護師など)によりポンピングされる場合、当該構成部分は動作機器422を作動させる(すなわち活動化させる)ことができる。これに応答して、動作機器422はさらに動作信号420を送信し、動作信号420は従事者機器404により受信され得る。液体せっけん容器または手指殺菌剤容器に含まれる動作機器を本明細書では「分注器」と呼ぶこともあり、分注器は分注器が作動される場合に分注状況を含む分注信号を送信するように構成され得る。分注信号および分注状況は、本明細書でいうところの動作信号および動作状況と同様のものとすることができる。
次に図5を参照すると、入場状況(入場状況502など)、退出状況(退出状況512など)、および動作状況(動作状況522など)のうちの少なくとも1つが、日付および時刻、区域識別、動作機器識別、ならびに遵守機器識別のうちの少なくとも1つを含み得る。例えば、入場状況502は、日付504、時刻506、区域識別(すなわち区域ID)508、および遵守機器識別(すなわち遵守機器ID)510を含み得る。日付504および時刻506は、従業員(看護師など)が入場区域(入場区域406など)に入場した日付および時刻とすることができる。区域ID508は、当該入場区域が位置する病室を識別することもでき、医療過誤低減が求められる別の領域とすることもできる。遵守機器ID510は、例えば、病室内の遵守機器(遵守機器408など)を識別し得る。
同様に、退出状況512も、日付514、時刻516、区域識別(すなわち区域ID)518、および遵守機器識別(すなわち遵守機器ID)520を含み得る。日付514および時刻516は、従業員(看護師など)が入場区域(入場区域406など)から退出した日付および時刻とすることができる。さらに、前述のように、日付514および時刻516は、従業員(看護師など)が退出区域(退出区域412など)から退出した日付および時刻とすることができる。区域ID518は、入場区域が位置する病室を識別することができる、あるいは医療過誤低減が求められる別の領域を識別することができる。遵守機器ID510は、例えば、病室内の遵守機器(遵守機器408など)を識別し得る。
動作状況522は、日付524、時刻526、区域識別(すなわち区域ID)528、および遵守機器識別(すなわち遵守機器ID)530を含み得る。日付524および時刻526は、従業員(看護師など)が液体せっけん容器(液体せっけん容器424など)を使用し、さらに、動作機器(動作機器424など)を作動させた日付および時刻とすることができる。区域ID528は当該動作が位置する病室を識別することができ、あるいは医療過誤低減が求められる別の領域とすることができる。作業機器ID530は、例えば、病室内の作業機器(動作機器424など)を識別し得る。
入場状況502、退出状況512、および動作状況522は、それぞれ、入場信号402、退出信号410、および退出信号420に含まれ得る。入場信号402、退出信号410、および退出信号420はそれぞれ、いくつかのパケット(RFパケットなど)を含むいくつかのpingを含み得る。さらに各パケットは、入場状況502、退出状況512、および動作状況522を表す値、ならびに図5にそれぞれについて示す情報を含むことができる。図5の情報は例として示すものにすぎず、前述の信号および状況は他の情報も含み得ることに留意すべきである。
次に図3および図6aも参照すると、入場状況502、退出状況512、および動作状況522のうちの少なくとも1つが、サーバコンピュータ(図1に示すコンピュータ124など)または他のコンピュータ機器に送信され得る322。これらの状況は従事者機器404によりコンピュータ124に送信され得る。コンピュータ124は、入場状況502、退出状況512、および動作状況522のうちの少なくとも1つを受信するように構成され得る。さらに、遵守機会(遵守機会602、606など)および遵守動作(遵守動作604など)のうちの少なくとも1つの有無が、少なくとも部分的に、入場状況502、退出状況512、および動作状況522、またはそこに含まれる任意の情報に基づいて判定され得る306。図6bおよび図10を参照すると、遵守機会(遵守機会602、606など)および遵守動作(遵守動作604など)のうちの少なくとも1つの有無は、少なくとも部分的に、入場事象610、退出事象624、および動作事象618のうちの少なくとも1つに基づいて判定され得る1008。遵守機会および遵守動作は、サーバコンピュータ(コンピュータ124など)により、従事者機器404自体により、またはそうするように構成された別のコンピュータ機器により判定され得る。実施態様によっては、従事者機器404は事象および/または状況を基地局に送信することができ、次いで基地局はその状況をサーバコンピュータに送信することができる。
機関(病院など)は、全従業員(医師、看護師、技師、環境サービススタッフ、輸送補助員、ボランティアなど)に従事者機器を装着するよう要求することができる。このようにして、1つまたは複数の基地局および/またはサーバコンピュータが、機関内の全従業員(病院内の医療従事者など)についての行動データを表す状況を、1日24時間、1週7日間にわたって収集することができる。行動データは、従業員ごとに、特定の領域について、または機関全体についての医療過誤低減遵守統計を求めるのに使用され得る。
例えば、従事者機器404を装着して病院内を移動する従業員(看護師など)が05:22:34PMに入場区域406に入場し、05:28:12PMに入場区域406から退出した場合には、遵守機会602が生じたと判定され得る。さらに、当該従業員が、05:28:46PMに液体せっけん容器424の動作機器422を作動させた場合には、遵守動作604が発生したと判定され得る。遵守機会には、それだけに限らないが、従業員(看護師など)が自分の手指を洗浄し、または他のやり方で手指衛生行動を行う機会が含まれ得る。遵守動作には、それだけに限らないが、手指の洗浄および/もしくは清浄化、または別の手指衛生行動を含み得る。
同様に、当該従業員が06:15:00PMに検査室107と関連付けられた入場区域に入場し、06:17:23PMに当該入場区域から退出した場合には、遵守機会606が生じたと判定され得る。しかし、当該従業員が検査室107と関連付けられた動作機器を作動させるのを怠った場合には、当該従業員は遵守動作を行うのを怠ったと判定され得る。このようにして、遵守機会602および遵守動作604のうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に、日付(日付504、514、524など)および時刻(時刻506、516、526など)、区域識別(区域ID508、518、528など)、動作機器識別(動作機器ID530など)、ならびに遵守機器識別(遵守機器ID510、520など)のうちの少なくとも1つに基づいて判定され得る。第1の従事者機器、動作機器、遵守機器、およびサーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に、入場状況、退出状況、および動作状況のうちの少なくとも1つに基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定するように構成され得る。本明細書で説明する様々な機器は、それぞれ、相互に状況情報を転送し合うように構成され得ることに留意すべきである。このようにして、本明細書で説明する機器はいずれも、他の機器の状況、ならびに、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定するなど、本明細書で説明する動作を行うための他の状況情報を含む信号を受信することができる。
実施態様によっては、実施率(実施率608など)が、少なくとも部分的に、少なくとも1つの遵守機会(遵守機会602など)および遵守動作(遵守動作604など)に基づいて計算され得る308(1010)。実施率608は、遵守動作の合計回数を遵守機会の合計回数で割ったものとすることができる。実施率608は、所与の日付/時間、特定の区域および/もしくは場所、特定の従事者機器、特定の従業員、またはそれらの組合せについての遵守動作および遵守機会に基づいて計算され得る。例えば実施率608は、まる1ヶ月のある病院全体の全区域について計算され得る。別の例では、図6に示すように、実施率608は、(ある特定の従業員と関連付けられ得る)従事者機器404について、日付/時間12/13/2009の05:00:00PMから07:00:00PMまで計算され得る。1回の遵守動作(遵守動作604など)と2回の遵守機会(遵守機会602、606など)では、計算は1/2=0.5とすることができる。またこの計算に100%をかけて、50%の実施率(実施率608など)とすることもできる。第1の従事者機器、動作機器、遵守機器、およびサーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に、少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて実施率を計算するように構成され得る。
図2および図3に戻って、近接性(近接性224など)が、第1の従事者機器218と、遵守機器(遵守機器408など)および第2の従事者機器222のうちの少なくとも1つとの間で計算され得る310。近接性224は、少なくとも部分的に、第1の従事者機器218と第2の従事者機器222との間で交換される信号中の情報に基づいて計算され得る。これらの信号は従事者機器状況を含むことができ、従事者機器状況は、従事者機器識別、日付、および時刻を含み得る。近接性224が調整可能な距離より小さい場合、第1および第2の従事者機器218、222は、従事者機器を装着している従業員の間で対面接触が発生したと判定し得る。対面接触は遵守機会を意味し得る。第1の従事者機器、第2の従事者機器、および遵守機器のうちの少なくとも1つが、第1の従事者機器と遵守機器との近接性を計算するように構成され得る。一実施形態では、近接性は、第1と第2の従事者機器の間で交換される信号の信号強度に基づいて計算され得る。
さらに、区域226が、少なくとも部分的に近接性224に基づいて判定され得る312。区域226は、従事者機器218、222の周りの領域を表し得る。第1および第2の従事者機器218、222を装着している従業員は区域226に出入りすることがあり、これにより遵守機会が生じ得る。またさらに区域228も、少なくとも部分的に、近接性224および区域226のうちの少なくとも1つに基づいて判定され得る。区域226、228は、遵守機会の有無を判定するのに使用され得る。例えば、第2の従事者機器222が区域226に入場するときに第2の従事者機器222により入場信号が受信され得る。この入場信号は、第1の従事者機器228により送信されてもよく、入場状況を含み得る。第2の従事者機器222が区域226から退出するときに第2の従事者機器222により第1の退出信号が受信されてもよく、この信号は第1の退出状況を含み得る。第1の退出信号は第1の従事者機器218により送信されてもよく、この信号は第1の退出状況を含み得る。実施形態によっては、第2の従事者機器222が区域228から退出するときに第2の従事者機器222により第2の退出信号が受信され得る。区域228は区域226の周りの領域とすることができ、区域226を複数回出入りする第2の従事者機器222を説明することができる。例えば、第2の従事者機器222を装着している従業員が病院の廊下で第1の従事者機器218を装着している従業員と相互に作用し合う場合、各従業員は互いに相手の周りを移動し、第1および第2の従事者機器218、222に区域226を複数回出入りさせ得る。第2の従事者機器222が区域228から退出するときに第2の退出信号を受信することにより、比較的短い期間における各従業員の区域226への複数回の出入りを説明することができる。第1の従事者機器、第2の従事者機器、および遵守機器のうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に近接性224に基づいて区域226および/または区域228を判定するように構成され得る。また区域226および/または区域228は、第1と第2の従事者機器の間で交換される信号の信号強度によっても判定され得る。
図3および図7を参照すると、複数の入場規則(statutes)、退出状況、および動作状況(複数の状況702など)が時間ベースの一連の事象(一連の事象704など)に集約され得る314。複数の状況702は、複数の入場信号、退出信号、および動作信号に含まれていてもよく、これらの信号は、1名または複数の従業員より装着された1つまたは複数の従事者機器により受信され得る。また複数の状況702は、サーバコンピュータに送信されてもよく、そこで集約されてもよい。第1の従事者機器、動作機器、遵守機器、およびサーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、複数の入場状況、退出状況、および動作状況を時間ベースの一連の事象へと集約するように構成され得る。また、複数の入場事象、退出事象、および動作事象も時間ベースの一連の事象(一連の事象704など)へと集約され得る。
一連の事象704には、少なくとも1つの事前定義の規則(事前定義の規則706など)が適用され得る316。遵守機会(遵守機会708、710、712など)および遵守動作(遵守動作714、716など)のうちの少なくとも1つの有無は、少なくとも部分的に、一連の事象(一連の事象704など)および少なくとも1つの事前定義の規則(事前定義の規則706など)に基づいて判定され得る318。事前定義の規則706は、手指衛生といった遵守動作に関する職場方針を反映するアルゴリズムとすることができる。このアルゴリズムは、遵守機会が発生する前に看護師が病室に滞在し得る時間量を含む、様々な方針を反映し得る。第1の従事者機器、動作機器、遵守機器、およびサーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、一連の事象に少なくとも1つの事前定義の規則を適用し、かつ/または、少なくとも部分的に、一連の事象および少なくとも1つの事前定義の規則に基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定するように構成され得る。
例えば、遵守機会は、手指衛生についての世界保健機関(WHO)方針に従って判定されてもよい。WHOは、医療従事者(看護師や、従事者機器を装着し得る他の者など)が、以下の「機会」が発生するときに手指を洗浄するよう推奨している。(i)患者に触れる前、(ii)清浄/無菌処置の前、(iii)体液の暴露/リスクの後、(iv)患者に触れた後、および(v)患者の周囲の物に触れた後。本明細書で論じる医療過誤低減プロセスおよび/または機器は、機器により交換される信号および状況情報に基づいてこれらの機会を判定するように構成され得る。これらの機会は、事前定義の規則により判定されてもよく、遵守機会としてカウントされ得る。
次に図11を参照すると、遵守機会は、少なくとも部分的に接触の確率(確率1202など)に基づいて判定され得る。さらに接触の確率はルックアップ表(表1200など)から検索され得る。前述のように、WHOの機会(i)、(iv)、および(v)は、それぞれ、患者に触れる前、患者に触れた後、および患者の周囲の物(ベッドシーツ、枕、患者のガウンなど)に触れた後とすることができる。一実施態様では、入場事象および退出事象、ならびにそれぞれの状況が患者との接触の確率を判定するのに使用され得る。接触の確率に基づき、入場事象と退出事象とが、それぞれ、「患者接触の前」と「患者接触の後」とに類別され得る。それだけに限らないが、当該状況が記録された時刻(時刻1204など)、バッジ装着者の役割(すなわち、看護師、理学療法士、医師、訪問者など)、患者区域の種別(個室、半個室、多床室内のベッド、患者装着ビーコンなど)、および当該患者区域が位置する病院を含む入場および退出状況からの情報が患者接触の確率を判定するのに使用されてもよく、患者接触の確率はさらに、当該入場事象および/または退出事象がWHO機会として類別することができるかどうか判定するのに使用することができる。また、患者接触の確率は、事象にまたがる平均遵守率を計算するときの重み係数としても使用することもできる。
例えば、89%の接触の確率(接触の確率1202など)が、少なくとも部分的に、事象持続期間(事象持続期間やLog10持続期間1208など)および時間1204に基づいて判定され得る。事象持続期間1208は、入場事象と退出事象との間の時間量とすることができる。接触の確率1202が閾値確率(80%など)より大きい場合には、入場事象と退出事象とが「患者接触の前」と「患者接触の後」と類別されると判定され得る。「患者接触の前」および「患者接触の後」は、確率と共に、遵守機会があるか否か判定し、または後続の判定および/または計算を行うのに使用され得る。
前述のように、接触の確率1202は表1200から検索することができ、表1200はルックアップ表とすることができる。表の値は、観測データ、発見的方法、および他の手段から事前に計算され得る。閾値確率は調整可能とすることができる。表には、入場および/または退出事象の時間帯、ならびに入場事象と退出事象の間の持続期間により索引付けされ得る。表1200には、濃淡および/または色の明るいものから暗いものへと増加する確率目盛(目盛1206など)が示されているが、他の変化も使用され得る。
別の例では、事前定義の規則706は、医療過誤を判定するための以下のアルゴリズムの1つまたは複数を含み得る。状況情報が、従事者機器が、(i)患者区域を退出していること、(ii)遵守動作を検出していないこと、および(iii)別の患者区域に入場していることを示す場合には、当該従事者機器を装着している従業員が遵守動作を行うのを怠ったと判定することができ、これは医療過誤を意味し得る。状況情報が、従事者機器が、(i)患者区域を退出していること、および(ii)2分間にわたって遵守動作を検出していないことを示す場合には、当該従事者機器を装着している従業員が遵守動作を行うのを怠ったと判定することができ、やはり医療過誤を意味する。この時間量は、機関(病院など)の方針に基づいて構成可能とすることができる。同様に、状況情報が、従事者機器が、(i)2分間にわたって遵守動作を検出していないこと、および(ii)患者区域に入場していることを示す場合には、当該従事者機器を装着している従業員が遵守動作を行うのを怠ったと判定することができ、やはり医療過誤を意味する。さらに、状況情報が、(i)第1の従事者機器を装着している第1の看護師が病院または病院の診療科に入場し、(ii)第1の従事者機器を装着している第1の看護師が第2の従事者機器を装着している第2の看護師と対面接触をもち、(iii)第2の看護師が病院または病院の診療科を離れ、および(iv)遵守動作が検出されないことを示す場合には、第2の看護師が遵守動作を行うのを怠ったと判定することができ、さらに医療過誤を意味する。
実施率(実施率718など)は、少なくとも部分的に、少なくとも1つの遵守機会(遵守機会708、710、712など)および遵守動作(遵守動作714、716など)に基づいて計算され得る320。実施率718は、遵守動作の合計回数を遵守機会の合計回数で割ったものとすることができる。2回の遵守動作(遵守動作714、716など)と3回の遵守機会(遵守機会708、710、712など)では、計算は2/3=0.66とすることができる。またこの計算に100%をかけて66%の実施率(実施率718など)とすることもできる。第1の従事者機器、動作機器、遵守機器、およびサーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に、少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて実施率を計算するように構成され得る。
遵守機会および遵守動作は、医療過誤、または、遵守動作を行うのを怠ったことを見つけるのに使用され得る。遵守機会、遵守動作、医療過誤、および実施率は、電子医療記録システムに記録されてもよく、かつ/またはバッジを装着している従業員、監督者、および/または病院管理者に報告されてもよい。例えば、オンデマンドの手指衛生遵守報告が、個人レベルで収集されるデータから導出され得る。個人別報告により管理者は、個々の医療従事者が手指衛生方針をどの程度遵守しているか採点することができる。場所報告は、手指衛生の配置を調整する必要があり得る問題領域を際立たせることができる。カテゴリ報告は、役割、部署、シフトまたは他の任意の定義されるカテゴリごとに遵守を比較するのに使用され得る。さらに、個人別報告は、医療従事者に、各医療従事者が、まとめて平均値としてではなく各自の遵守に関して評価され得ることを知らせることもできる。
また従事者機器は、患者および/または訪問者により装着されてもよく、患者機器および/または訪問者機器と呼ぶこともできる。したがって、従事者機器、患者機器、および/または訪問者機器という用語は、それぞれ、従事者、患者、および/または訪問者により装着されるモニタ機器を指すのに互いに同じように使用され得る。一実施形態では、患者は病室内にビーコン機器を備える代わりに患者機器を装着してもよく、患者機器が従事者機器に、入場、退出、および動作の各信号を送信してもよい。加えて、本明細書で論じたモニタ機器(従事者機器、患者機器、訪問者機器など)のいずれかが出力機能を有していてもよく、機器を装着している人(看護師などの従業員、患者、訪問者、またはその他の人など)に、規則を遵守していないことを通知してもよい。例えば、モニタ機器は、従事者が規則を遵守していないときに振動する振動モータまたはブザーや、従事者が規則を遵守していないときに警報を出力するスピーカを含み得る。また前述のようにモニタ機器は、従事者が規則を遵守していないときに表示し得るLEDも含み得る。
状況、データ、および判定される分析は、それだけに限らないが、コンピュータディスプレイ上に、またはウェブページ上にそのような情報を表示することを含めて、いくつかのやり方で報告され得る。例えば、図8に示すように、ウェブページ(ウェブページ800など)に、例えば医師などの個別従業員に関するデータを示してもよい。最新の手洗い時刻802がウェブページに表示されてもよく、これは当該医師により装着された従事者機器により受信される様々な状況に基づいて判定され得る。さらに、リスクレベル804が、少なくとも部分的に最新の手洗い時刻802に基づいて、事前定義の規則706により判定され得る。ウェブページ上の特定の医師を選択することによりウェブページにチャート806を表示させることができ、チャート806には、少なくとも部分的に当該医師の従事者機器により記録された手洗い時刻(遵守動作など)に基づいて、ある期間にわたって当該医師により生じたリスクのグラフを示すことができる。
実施態様によっては、ウェブページ(ウェブページ900など)に、ある機関(病院など)の特定の領域または部屋に関する遵守データを示し得る。ウェブページ900は、遵守問題を識別し、挙動変更プログラムをサポートするためのツールを提供し得る。例えば、ウェブページ900には、特定の領域または部屋の医療過誤低減遵守レベルを示す色分けされた図(図902など)が含まれ得る。図902は、例えば、当該領域(すなわち12病棟203号室)についての高いパーセンテージの遵守を示す緑の領域(領域904など)を含み得る。図902はさらに、当該領域(すなわち12病棟204号室)についての低いパーセンテージの遵守を示す赤い領域(領域906など)を示し得る。また図902は、当該領域(すなわち10病棟205号室)についての極めて低い遵守レベルを示す濃い赤の領域(領域908など)も示し得る。ウェブページ900により提供されるツールは、記録された遵守機会の回数および/または記録された遵守動作の回数に基づいて様々な領域を示すことができる。
それだけに限らないが、判定および計算を含む前述の特徴の中には、コンピューティングシステムのプロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて、かつ/または、プロセッサにより実行されると上記発見プロセスの各部分を実行する命令を有する記憶装置、記憶媒体、もしくはコンピュータ可読媒体上に記憶され得るコンピュータプログラム製品において実施され得るものもある。記憶装置器、記憶媒体、またはコンピュータ可読媒体は、それだけに限らないが、フロッピーディスク、光ディスク、CD−ROM(コンパクトディスク読取り専用メモリ)、CD−RW(書き換え可能なコンパクトディスク)、光磁気ディスクを含む任意の種類のディスク、ROM(読取り専用メモリ)などの半導体デバイス、ダイナミックおよびスタティックRAMなどのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、EEPROM(電子的消去書込み可能ROM)、フラッシュメモリ、磁気もしくは光カード、または電子的命令を記憶するのに適する任意の種類の媒体が含まれ得る。他の実施形態がプログラム可能な制御機器により実行されるソフトウェアモジュールとして実施されてもよい。
各図における流れ図およびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法およびコンピュータプログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能、および動作を例示し得るものである。この点において、流れ図またはブロック図における各ブロックは、モジュール、セグメント、またはコードの部分を表すことができ、これは、指定される(1つまたは複数の)論理機能を実施するための1つまたは複数の実行可能命令を含む。また、代替の実施態様によっては、ブロックに記される機能が各図に記される順序以外で行われ得ることにも留意すべきである。例えば、連続して示される2つのブロックが、実際には、実質的に同時に実行されることもあり、またはそれらのブロックが、場合によっては、関与する機能に応じて、逆の順序で実行されることもある。さらに、ブロック図および/または流れ図に示す1つまたは複数のブロックが、ある実施態様では実行され、別の実施態様では不要とされることもあり得る。また、ブロック図および/または流れ図の各ブロック、ならびにブロック図および/または流れ図の各ブロックの組合せは、指定される機能または動作、あるいは専用のハードウェアおよびコンピュータ命令の組合せを実行する専用のハードウェアベースのシステムによって実施することができることも理解されるであろう。
以上、いくつかの実施態様を説明した。とはいえ、様々な改変が加えられ得ることが理解されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲内には他の実施態様も含まれるものである。

Claims (27)

  1. 医療過誤を低減するための方法であって、
    第1の従事者機器がある区域に入場するときに入場状況を含む入場信号を受信すること、
    前記第1の従事者機器が前記区域から退出するときに退出状況を含む退出信号を受信すること、および
    動作機器が作動される場合に動作状況を含む動作信号を受信すること
    を含む方法。
  2. 少なくとも部分的に、前記入場状況、前記退出状況、および前記動作状況のうちの少なくとも1つに基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定すること
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記入場状況、前記退出状況、および前記動作状況のうちの少なくとも1つをサーバコンピュータに送信すること
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の従事者機器と、遵守機器および第2の従事者機器のうちの少なくとも1つとの近接性を計算すること、および
    少なくとも部分的に前記近接性に基づいて、前記区域を判定すること
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  5. 少なくとも部分的に、前記少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて、実施率を計算すること
    をさらに含む請求項2に記載の方法。
  6. 前記入場状況、前記退出状況、および前記動作状況のうちの少なくとも1つが、日付および時刻、区域識別、動作機器識別、ならびに遵守機器識別のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記遵守機会および前記遵守動作のうちの少なくとも1つが、前記日付および時刻、前記区域識別、前記動作機器識別、ならびに前記遵守機器識別のうちの少なくとも1つに基づいて判定される請求項6に記載の方法。
  8. 複数の入場状況、退出状況、および動作状況を時間ベースの一連の事象へと集約すること、
    前記一連の事象に少なくとも1つの事前定義の規則を適用すること、
    少なくとも部分的に、前記一連の事象および前記少なくとも1つの事前定義の規則に基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定すること、ならびに
    少なくとも部分的に、前記少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて、実施率を計算すること
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. 医療過誤を低減するための装置であって、
    第1の従事者機器がある区域に入場するときの入場状況を含む入場信号と、前記第1の従事者機器が前記区域から退出するときの退出状況を含む退出信号と、動作機器が作動される場合の動作状況を含む動作信号とを受信するように構成された前記第1の従事者機器
    を備える装置。
  10. 少なくとも部分的に、前記入場状況、前記退出状況、および前記動作状況のうちの少なくとも1つに基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定するように構成されたコンピュータ機器
    をさらに備える請求項9に記載の装置。
  11. 前記第1の従事者機器はさらに、
    前記入場状況、前記退出状況、および前記動作状況のうちの少なくとも1つをサーバコンピュータに送信する
    ように構成されている請求項9に記載の装置。
  12. 前記第1の従事者機器はさらに、
    前記第1の従事者機器と、遵守機器および第2の従事者機器のうちの少なくとも1つとの近接性を計算し、
    少なくとも部分的に前記近接性に基づいて、前記区域を判定する
    ように構成されている請求項9に記載の装置。
  13. 医療過誤を低減するためのシステムであって、
    第1の従事者機器がある区域に入場するときの入場状況を含む入場信号と、
    前記第1の従事者機器が前記区域から退出するときの退出状況を含む退出信号と、
    動作機器が作動される場合の動作状況を含む動作信号と
    を受信するように構成された前記第1の従事者機器
    を備え、前記動作機器は、前記動作機器が作動される場合に前記動作状況を含む前記動作信号を送信するように構成されているシステム。
  14. 前記第1の従事者機器が前記区域に入場するとき前記入場状況を含む前記入場信号を送信し、
    前記第1の従事者機器が前記区域から退出するとき前記退出状況を含む前記退出信号を送信する
    ように構成された遵守機器
    をさらに備える請求項13に記載のシステム。
  15. 前記入場状況、前記退出状況、および前記動作状況のうちの少なくとも1つを受信するように構成されたサーバコンピュータ
    をさらに備える請求項14に記載のシステム。
  16. 前記第1の従事者機器、前記動作機器、前記遵守機器、および前記サーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に、前記入場状況、前記退出状況、および前記動作状況のうちの少なくとも1つに基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定するように構成されている請求項15に記載のシステム。
  17. 前記第1の従事者機器、前記動作機器、前記遵守機器、および前記サーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に、前記少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて、実施率を計算するように構成されている請求項16に記載のシステム。
  18. 前記第1の従事者機器および前記遵守機器のうちの少なくとも1つがさらに、
    前記第1の従事者機器と前記遵守機器との近接性を計算し、
    少なくとも部分的に前記近接性に基づいて、前記区域を判定する
    ように構成されている請求項14に記載のシステム。
  19. 第2の従事者機器
    をさらに備え、前記第1の従事者機器および前記第2の従事者機器のうちの少なくとも1つがさらに、
    前記第1の従事者機器と前記第2の従事者機器との近接性を計算し、
    少なくとも部分的に前記近接性に基づいて、前記区域を判定する
    ように構成されている請求項13に記載のシステム。
  20. 前記入場状況、前記退出状況、および前記動作状況のうちの少なくとも1つが、日付および時刻、区域識別、動作機器識別、ならびに遵守機器識別のうちの少なくとも1つを含む請求項13に記載のシステム。
  21. 前記第1の従事者機器、前記動作機器、前記遵守機器、および前記サーバコンピュータのうちの少なくとも1つが、
    複数の入場状況、退出状況、および動作状況を時間ベースの一連の事象へと集約し、
    前記一連の事象に少なくとも1つの事前定義の規則を適用し、
    少なくとも部分的に、前記一連の事象および前記少なくとも1つの事前定義の規則に基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定し、
    少なくとも部分的に、前記少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて、実施率を計算する
    ように構成されている請求項15に記載のシステム。
  22. 医療過誤を低減するための手指衛生システムであって、
    装着式機器が患者区域に入場するときの入場状況を含む入場信号、および
    前記装着式機器が前記患者区域から退出するときの退出状況を含む退出信号
    を送信するように構成された前記患者区域におけるビーコン機器と、
    分注器が作動される場合に分注状況を含む分注信号を送信するように構成された前記分注器と、
    前記装着式機器が前記患者区域に入場するときの前記入場状況を含む前記入場信号、
    前記装着式機器が前記患者区域から退出するときの前記退出状況を含む前記退出信号、および
    前記分注器が作動される場合の前記分注状況を含む前記分注信号
    を受信するように構成された前記装着式機器と
    を備える手指衛生システム。
  23. 医療過誤を低減するための方法であって、
    モニタ機器がある区域と関連付けられた少なくとも1つの入場閾値信号強度を有する入場信号を受信するときに入場事象を検出すること、
    前記区域と関連付けられたタイマを設定すること、
    動作機器が作動される場合に、前記モニタ機器が少なくとも1つの動作閾値信号強度を有する動作信号を受信するときに動作事象を検出すること、および
    前記タイマが切れるときに退出事象を検出すること
    を含む方法。
  24. 少なくとも部分的に、前記入場事象、前記退出事象、および前記動作事象のうちの少なくとも1つに基づいて、遵守機会および遵守動作のうちの少なくとも1つの有無を判定すること
    をさらに含む請求項23に記載の方法。
  25. 少なくとも部分的に、前記少なくとも1つの遵守機会および遵守動作に基づいて、実施率を計算すること
    をさらに含む請求項24に記載の方法。
  26. 前記遵守機会は、少なくとも部分的に、接触の確率に基づいて判定される請求項24に記載の方法。
  27. 前記接触の確率はルックアップ表から検索される請求項26に記載の方法。
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