JP2012521837A - アンカー付きガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

カテーテル用ガイドワイヤであって、体腔、管路または血管内に配置された際に、ガイドワイヤの長手方向の動きを抑制する固定力を提供するアンカーを含む。アンカーが、組織に対して外向きにかつアンカーと組織との間に閉路接触線が規定されるように押すことによって把持力を提供することができる。アンカー付ガイドワイヤを使用する心血管インターベンションのためのシステムを開示する。アンカー付ガイドワイヤのための配置システムを開示する。

Description

本発明は、カテーテル用ガイドワイヤ、ガイドワイヤ用配置システムおよび同ガイドワイヤおよび配置システムの使用方法に関する。本発明は、特に、完全配置時にガイドワイヤの長手方向の移動を制御および/または制限するためのアンカー機構を有するガイドワイヤに関する。
ガイドワイヤは一般に、心臓血管系、消化管系および泌尿器系等の体腔へのアクセスを容易にするために用いられる。ガイドワイヤは、対象部位への第1のルートを提供し、デリバリーシステムは、ワイヤ上を通って、最小レベルの外傷および位置の喪失なしにその部位へ到達することができる。
心血管インターベンション(interventional cardiology)ガイドワイヤは、患者の血管内腔内で使用され、心臓にアクセスする。ワイヤは一般に鼠蹊部で大腿動脈または静脈内へ挿入され心臓の左または右側まで送られる。
たとえば、冠状動脈用ガイドワイヤは、大腿動脈内へ挿入されて、心臓の冠状動脈内へ送られ、バルーンシステムを運んで、狭くなった動脈を開かせることができる。他の例では、電気生理学的カテーテルを、ガイドワイヤ上で大腿動脈および右心房内に通し、心臓の電気的障害を検出し治療することができる。これらの技術は、これまで15年余にわたって利用されており、確立したワイヤ誘導技術である。
より最近では、弁置換術を含む構造的インターベンションが経皮的に行われている。このことで、処置が行われている間、ガイドワイヤが位置を維持する必要性がより増大する。ワイヤの末端が血管内を、実質上自由に浮遊するのであれば、ユーザーは、その位置をほとんど制御できない。
弁置換術等の処置の間、デリバリーシステムを対象部位に置くためには、かなりの操作が必要になる。曲りくねった人体および小さな曲げ半径により、デリバリーカテーテルとワイヤにストレスがかかり得る。ガイドワイヤに沿ったデリバリーカテーテルの押し出しを容易にするためには、ワイヤとカテーテル相互にかなりの押力と引張力を付与して、たとえば、デリバリーカテーテルの部分を一部まっすぐにする必要があるかもしれない。ガイドワイヤの端部が自由なら、この作業は実現が難しい。
たとえば、肺動脈弁置換には、大腿静脈の構造と、右心房の曲率と、3尖弁に侵入する場合と肺動脈弁を横切る場合とで180の回転、しかもこれらすべてを右心室の範囲で行うこと、に対処するデリバリーカテーテルとワイヤが必要である。
肺の位置であれ、大動脈の部位であれ、弁の正確な配置は非常に重要である。弁が不正確に整列すると、弁不全または弁周囲漏出が生じ得る。
また、ガイドワイヤは、デリバリーシステムを制御するために十分な剛性が必要である。この剛性によって、大動脈の穿刺など患者の損傷の危険が増大する。このリスクを低減するためにより柔らかい末端をガイドワイヤに設けることも出来る。しかしながら、致命的な血胸症の可能性が残る。
本発明の目的は、先行技術に関連して上に述べた課題の1以上を克服する装置および方法を提供することである。
発明の一局面によれば、カテーテルのためのガイドワイヤが提供され、このガイドワイヤが体腔、管路または血管内での配置時に、ガイドワイヤの長手方向の動きを抑制するためのアンカーを含み、このアンカーが、体腔、管路または血管を把持し、それにより固定力(anchoring force)を付与するよう半径方向外向きに押すよう構成される。
好ましくは、アンカーが、係合部を含み、この係合部が、使用時にアンカーが配置されると、係合部と、体腔、管路または血管との間に接触がない領域を閉じ込める閉路の形で、係合部と、体腔、管路または血管との間に接触線が存在するように、体腔、管路または血管と係合するよう構成される。
このように、閉路が、体腔、管路または血管の腔を形成する部分の軸にわたる閉ループを含むことができる。言い換えれば、閉路は、体腔を取り囲み、随意にはなんらかの円周方向に局所的な構造(ジグザグ等)を有して、体腔を中心とする概して円周状の軌跡をたどり把持を改善し得る。この場合、閉路または閉ループの「軸」は、アンカーが配置される領域における体腔の長手方向の軸に平行ということができる。他の例では、閉路または閉ループは、体腔の側壁の局所的な領域を押圧する閉じたセルでもよい。この場合、閉路または閉ループの軸は、アンカーの領域における体腔の長手方向の軸に実質的に直角をなすように整列していると言うことができる(ループの平面は、それが接触する内腔の壁の部分に実質的に平行である)。いずれにしても、閉路の接触線を設けることにより、閉路に相当する係合部の部分が体腔の壁に押圧される場合、組織が接触線(突出部が、内腔に対する軸線に沿った接触線の実質的に前方または後方になる部分を含む)のいずれかの側に半径方向内側に突き出す傾向にあるという事実により、アンカーの把持力が改善される。この組織の突出部によりアンカーの長手方向の移動が抑制されるが、これは、組織がアンカーを移動させるのに必要な変形に抵抗するためである(したがって、組織のほかの部分も突出することが必要となる)。この効果は、閉ループの接触線とその半径方向にすぐ外側の組織の部分との間にも生じる通常の摩擦力に追加される。
ガイドワイヤ上に効率的なアンカーを設けて、配置されたガイドワイヤの長手方向の動きを抑制することで、後続の処置が行われる間、確実にガイドワイヤが体腔、管路または血管内のその位置を維持できるよう支援する。たとえば、アンカーは、ガイドワイヤにわずかな長手方向の引張力を付与することができ、この力を利用して、ガイドワイヤおよび/またはガイドワイヤ上を供給されるデリバリーカテーテルをまっすぐにすることができる。デリバリーカテーテルをこうしてガイドワイヤに沿ってより容易に押すことができ、しかもガイドワイヤの端部が自由でしっかり固定されない状況に比べて、患者に対するリスクが低減される。このことは、対象の部位にデリバリーシステムを配置するために多くの操作を必要としかつ曲がりくねった人体と小さな曲げ半径のなかをナビゲートすることが求められる、上記の弁置換等の処置においては特に重要かもしれない。
より一般的には、本発明が提供するガイドワイヤの位置に対する改善された制御によって、ガイドワイヤを用いて治療部位へ運ばれる要素の位置決めの制御が容易になる。このことは、多くの応用において非常に重要である。たとえば、弁置換術の処置においては、上記のとおり正確な弁置換は、肺の部位であれ大動脈の部位であれ、重要である。弁が不正確に整列すると、弁の障害や弁周囲漏出が発生する可能性がある。
随意には、ガイドワイヤが、一本の長手のワイヤから形成され、かつアンカーがワイヤの末端部を整形することによって形成される。たとえば、把持力を与えるために、ワイヤの末端を、配置場所である体腔、管路または血管の壁を半径方向に押すように整形してもよい。このような構成が有利なのは、安価に製造でき、継手および/またはそれ以外の構造的な複雑さがないために信頼性の向上が図られ、また当然体腔、管路または血管内の流体の流れの中断を最小限にする傾向にあるためであり、このことは多くの応用においても有利である。
随意には、アンカーは、ガイドワイヤの挿入に適した半径方向に圧縮された状態と、固定力を付与するのに適した半径方向に拡張された状態との間で可逆的に切り替えが可能である。切り替えは複数回できることが好ましい。この機能性によりアンカーの取り外しおよび/または再位置決めが容易になる。
閉路接触線をつくる係合部が設けられ、閉路の素子とアンカーの長手方向の軸に平行な方向との間の平均角度は、半径方向に圧縮された状態よりも半径方向に拡張された状態においてより大きい。この特徴は、半径方向に拡張された状態における把持を首尾よく強化する一方で、半径方向に圧縮された状態の把持を低減する。
アンカーが、体腔、管路または血管と係合するよう構成された係合部と、ガイドワイヤのステムに係合部を接続するための接続部とをさらに含み、接続部が、デリバリーカテーテルの長手方向の進行によって前記接続部と係合が可能で、かつ半径方向に拡張された状態と半径方向に圧縮された状態との間でアンカーの切り替えを引き起こすことができるよう構成される。
随意には、係合部が、可倒式フレームを含む。
接続部が、アンカーの軸に対して斜めに角度をつけかつその根元から係合部との複数の別々の接続点へ分岐する複数のロッドを含む。
随意には、アンカーは、体腔、管路または血管内の流体の流れの中断を最小限にするよう形成される。たとえば、アンカーの領域内のフローインピーダンスが、アンカーが領域に存在しない同じ領域のフローインピーダンスに比べて5%を超えては増大しないのが好ましい。フローインピーダンスは、2%、1%、0.1%または0.01%を超えて増大しないことがより好ましい。
随意には、ガイドワイヤの長手方向に、ユーザーが付与する引張力の関数として増大する力を、体腔、管路または血管の壁に半径方向に与えるようにアンカーを形成する。この構成により、ユーザーが付与する力に比例して把持力を増大させることができる。こうして、少なくとも所与の閾値までの力については、アンカーにより付与される固定力が、付与される力と均衡するようにし(ガイドワイヤが長手方向に動かないように)、その一方でアンカーの存在により生じる体腔、管路または血管内のストレスを最小限にする。言い換えれば、アンカーが均衡を取る(すなわち引張力が閾値の力と等しくなる)最大引張力を維持するのに十分な半径方向の力をアンカーが常に付与するように構成するのではなく、本発明のアンカーは、可変の半径方向の力を付与して、比較的小さな固定力のみが必要な場合にはより小さい半径方向の力を可能にするものである。
閾値を超えて付与される長手方向の力については、アンカーは、単純に崩壊するよう構成されてもよく、それにより別の装置を用いる必要なくガイドワイヤの除去が容易になる。したがって、製造コストは低減されかつ複雑性および/またはガイドワイヤを介して患者に挿入すべき異なる要素の数を減らせる点が有利である。他の例では、取り外し可能カテーテルを用いて、使用後のガイドワイヤの取り外しを支援してもよい。
発明の他の局面によれば、心血管インターベンションを実施するためのシステムを設けてもよく、このシステムは、本発明の実施例によるガイドワイヤと、心臓病治療または診断を実行するための要素を運搬するためのデリバリーカテーテルとを含む。
本発明の他の局面によれば、配置システムが提供され、同システムは、本発明の実施例によるガイドワイヤと、ガイドワイヤを体腔、管路または血管内の所望の位置まで運搬するためのガイドワイヤデリバリーカテーテルとを含み、ガイドワイヤデリバリーカテーテルが、アンカーを起動するための手段を含む。
本発明の実施例について添付の模式図を参照し例示のみを目的として説明するが、図において、対応の参照記号は対応の部分を示すものとする。
ガイドワイヤデリバリーカテーテル内の半径方向に圧縮されたアンカーを有するガイドワイヤの図である。 ガイドワイヤデリバリーカテーテルが一部後退し、アンカーが半径方向に拡張された、配置構成での図1Aのガイドワイヤを示す図である。 肺動脈内に配置される先行技術のガイドワイヤの模式図である。 正しい位置にある覆われたステント上に運ばれた経皮的肺動脈弁を有する肺動脈における図2の先行技術のガイドワイヤの図である。 肺動脈幹内に配置される本発明の実施例によるガイドワイヤの図である。 左肺動脈内へ配置される発明の実施例によるガイドワイヤの図である。 左肺動脈の末端副分枝に配置される発明の図である。 本発明の実施例のアンカーが配置された状態で、ガイドワイヤを押すことで半径方向外向きに屈曲させることができる様子を示す図である。 本発明の実施例のアンカーが配置された状態で、ガイドワイヤを引くことで半径方向内向きに屈曲させることができる様子を示す図である。 本発明の他の実施例によるガイドワイヤの正面図である。 図9Aのガイドワイヤの側面図である。 小さな長手方向の引張力が加えられた体腔、管路または血管内に配置される本発明の実施例によるガイドワイヤの模式図である。 より大きな引張力が加えられた図10Aのガイドワイヤの実施例の模式図である。 さらにより大きな引張力が加えられアンカー部のバックリングが生じた図10Bのガイドワイヤの実施例の模式図である。 さらにより大きい引張力が加えられ、ガイドワイヤの側面が反転され、ガイドワイヤが体腔、管路または血管から外される、図10Cのガイドワイヤの実施例の模式図である。 アンカーのうち体腔、管路または血管の壁に接触する部分の側面を示す、図10AのボックスAの領域における模式断面正面図である。 可逆的に拡張可能なフレームを含むアンカーを配置するプロセスを示す図である。 可逆的に拡張可能なフレームを含むアンカーを配置するプロセスを示す図である。 可逆的に拡張可能なフレームを含むアンカーを配置するプロセスを示す図である。 図12Aから図12Cのアンカーを回収するプロセスを示す図である。 図12Aから図12Cのアンカーを回収するプロセスを示す図である。 図12Aから図12Cのアンカーを回収するプロセスを示す図である。 可逆的に拡張可能なフレームを含む他の実施例によるアンカーを示す図である。 可逆的に拡張可能なフレームを含む他の実施例によるアンカーを示す図である。 可逆的に拡張可能なフレームを含む他の実施例によるアンカーを示す図である。 直線のデリバリーカテーテル内にあるガイドワイヤの図である。 曲げたデリバリーカテーテルにおけるガイドワイヤを示し、摩擦力によって曲がった経路を通る挿入が制限される様子を示す図である。 デリバリーカテーテル内の円筒状スペーサに含まれるガイドワイヤを示す図である。 低摩擦コーティングがガイドワイヤおよびデリバリーカテーテルの内部表面の両方に塗布された、デリバリーカテーテル内のガイドワイヤを示す図である。 拡張(配置)された状態の2つの摩擦低減素子を有するアンカーの図である。 挿入の準備ができた、半径方向に圧縮した状態の図17Bのアンカーを示す図である。 図17Aのアンカーの斜視図である。 組織の外傷のリスクを低減するため、より低い剛性の先端領域を有するアンカーの模式側面図である。 組織の外傷のリスクを低減するため半径方向内向きに角度をつけた先端領域を有するアンカーの模式側面図である。 組織の外傷のリスクを低減するため半径方向内向きに角度をつけた先端領域を有するアンカーの模式端面図である。
図1Aおよび図1Bは、ステム104およびアンカー部102を含むガイドワイヤ100の例を示す図である。図1Aにおいて、ガイドワイヤは、たとえば筒型であるガイドワイヤデリバリーカテーテル106の中に完全に収まっている。アンカー102は、カテーテル106により半径方向に圧縮されるが、この状態は、挿入する間の患者の損傷のリスクや不快感を低減するために望ましい。
一旦ガイドワイヤが体腔、管路または血管内で完全に配置されると、ガイドワイヤデリバリーカテーテル106を長手方向(矢印108)に後退させ、アンカー102を露出させる。ガイドワイヤ100とカテーテル106がこの構成で図1Bに示される。半径方向に圧迫されていないので、アンカー102はさっと開き(矢印110)、ガイドワイヤ100を固定する機能を果たすことができる。アンカー102を、随意には、拡張と後退の複数のサイクルによって、可逆的に拡張させることもできる。これにより、アンカー102を簡単にはずしかつ/または再び位置決めすることができる(複数の拡張/後退サイクルが可能な場合)。デリバリーカテーテルの長手方向の動きによってアンカーの半径方向の拡張を制御する実施例のより詳細については、図12aから図14を参照して以下に記載する。
他の配置機構についても、本発明の範囲を逸脱することなく採用することができる。たとえば、カテーテルの長手方向の動きに依存しない機構を設けて、ガイドワイヤの挿入に適した半径方向に圧縮された(狭い)形状から、固定機能を実行するのに適した半径方向に拡張した状態に、アンカーの変形を開始してもよい。追加のまたは他の例では、アンカー102が拡張された状態にある間にガイドワイヤ100を挿入できるようにして、半径方向に圧縮された状態から拡張した状態に変形させる必要がないように、アンカー102を構成してもよい。たとえば、アンカー102を、ガイドワイヤ100の挿入に抗する限定された力だけを付与し、(挿入方向に反対に)付与される引張力に対抗するかなりのより大きな力を付与するよう構成してもよい。このような構成の場合、ガイドワイヤ100を比較的容易に挿入することができるが、それでも、体腔、管路または血管からガイドワイヤ100を引張だす力に抗するかなりの固定力を提供することができ、この際、半径方向に圧縮した状態と半径方向に拡張した状態を切り替えるための別の機構は必要ない。
この実施例のアンカー102を、体腔、管路または血管の壁に対抗して配置する場合、アンカー102の外表面と閉路の形を取る壁との間の接触線が存在する。図示の例では、このような閉路はさまざまに存在する。たとえば、アンカー102を構成する格子の閉じたセルの境界(境界が連続するので、「閉じている」)は、閉路を構成する。これらは、配置領域においてガイドワイヤの軸に対して軸方向に直角をなすと表現することが可能な閉路の例である(すなわち、これらは、アンカーが押して、把持力を与える組織の壁に外向きである)。他の例では、配置領域においてガイドワイヤ104に対して軸方向に平行な閉じたループを構成するアンカー−102の円周の周りにジグザグ経路をたどることも可能である(すなわち、このループは、血管等の管腔の軸に整列する)。いずれの場合も、アンカー102が組織に押し付けられて、組織がアンカー材料(閉路の接触線のいずれかの側)における空隙の間に突き出し、アンカー102の組織に対する長手方向の移動に抗する。
図2から図8は、肺動脈系および右心室の一部を示す模式図である。特に、肺動脈幹208のうち、右心室壁206を通り、左右肺動脈209および210ならびに末端の副分枝212内へ延びる部分を示す。図2から図8は、完全に配置されたガイドワイヤの様々な形状を示しており、図2および図3は、先行技術の構成を示し、かつ図4から図8は、本発明の実施例の応用を示す。
図2および図3は、肺動脈幹208へ覆われたステント204を挿入するための処置を示すスナップショットである。図2は、ガイドワイヤ200のみを肺動脈幹208内へ挿入する準備工程を示し、ガイドワイヤ200の自由端が、左肺動脈210内へ延びる。ガイドワイヤ200が配置されると、ガイドワイヤ200を介して、種々のデリバリーカテーテルを治療部位に運び、必要なインターベンションを行うことができる。図3に示す通り、この例においては、インターベンションの結果は、覆われたステント204の配置である。
人体の構造が屈曲しかつ/または小さい曲げ半径存在する場合には、デリバリーカテーテルおよび/またはガイドワイヤに対してかなりのストレスをかける必要があるかもしれない。デリバリーカテーテルをまっすぐにして、ガイドワイヤ上を押し通しやすくするよう、ガイドワイヤ200とカテーテルと間で相互に相対的に引いたり押したりすることが必要なことが多い。このデリバリーカテーテルとガイドワイヤとの間の相対的動きは、ガイドワイヤの端部が自由なので、制御が難しい。さらに、このような操作は、ガイドワイヤのかなりの長手方向の移動を引き起こすので、患者に対して損傷の危険性があるかもしれない。たとえば、ガイドワイヤ200を長手方向に移動させすぎると、ガイドワイヤの自由端が体腔、管路または血管の内壁に穴をあけるかもしれない。
本発明の実施例のアンカー102を設けることで、これらの問題はかなり低減できる。アンカー102によってガイドワイヤ100の長手方向の移動が抑制され、これにより体腔、管路または血管内でのガイドワイヤの正確な位置を制御することがより簡単になる。この改善された制御を、ガイドワイヤ100の長手方向の位置および対象部位におけるガイドワイヤの半径方向の位置のいずれかまたは両方に適用することができる。ガイドワイヤ100の長手方向の位置が制御できるのは、ガイドワイヤ100に付与される引張力および/押力に対抗することによって長手方向の過剰な動きを阻止するという理由と、アンカー102が、好ましくは体腔、管路または血管内の開口および/または合流箇所で固定されるよう構成されるという両方の理由によってである。たとえば、アンカー102は、内部にガイドワイヤ100が配置される筒状の体腔、管路または血管よりわずかに大きい直径まで拡張されるようにして、ガイドワイヤ100の端部を、より大きい容量にされた前記筒の開口に対応する位置に固定するようにしてもよい。他のまたは追加の例では、配置時、ガイドワイヤのステム104のうちアンカー102にすぐ隣接する部分が、内部にガイドワイヤ100の終端部が延在する体腔、管路または血管(たとえば、図4の肺動脈幹)の中央向かって運んでこられるように、アンカー102を構成してもよい。他の例では、アンカー102は、ガイドワイヤステム104のうちアンカー102のすぐそばの部分を、ガイドワイヤ100の終端部が位置する体腔、管路または血管の断面の他の位置に位置決めするよう構成されてもよい(すなわち体腔、管路または血管の中央から半径方向に移動した位置に)。
肺動脈弁置換術用ガイドワイヤに関して、アンカー102は、肺血管系内の様々な位置で係合するよう構成され得る。図4から図6は、3つの可能な態様を示す。図4は、肺動脈幹内に係合するアンカー102を示し、図5は、肺動脈210内に係合するアンカー102を示し、かつ図6は、左肺動脈210の末端の副分枝212内に係合するアンカー102を示す。アンカー102を、たとえば図4から6に示す位置の各々でアンカー102の変形なしで(すなわち、同じアンカーで)係合するために、異なる半径寸法の体腔内に効果的に係合することができるよう構成する。他の例では、アンカーをより専門的に、特定の寸法または寸法範囲の断面積の体腔内で、かなり効率的に作用するように構成してもよい。この場合、図4から図6に示す3つの異なる応用の各々について異なるアンカー102を設けることが有益かもしれない。アンカー102の特性は、アンカーの形状や材料を変更するか、またはアンカーが整形されたワイヤから形成される場合には、ワイヤの太さを変更することで調節できる。
上記のとおり、本発明のガイドワイヤ100の利点の1つは、アンカー102によって、ガイドワイヤ100の端部が前方および後方に対応する長手方向の移動を経なくても、より大きい長手方向の引張力および/または押力を付与することができる点である。体腔、管路または血管内での損傷の危険性やガイドワイヤ端部の位置を喪失する危険性が低減される点に加えて、ガイドワイヤの端部が固定されているという事実も、アンカー102とユーザーおよび外界と間の領域におけるガイドワイヤステム104の形状をより大きく操作することを容易にする。特に図7および図8に示すように、固定したガイドワイヤ100を押したり引いたりすることで体腔、管路または血管内でガイドワイヤステム104の形状をかなりかつ制御可能な形で変更することが可能になる。図7は、押力(すなわち挿入方向に平行な方向に付与される力)は、経路のある領域内(たとえば図7では、肺動脈幹内)のガイドワイヤステム104の曲率を増大させ、かつ/または体腔、管路または血管の所与の壁に向かって(図7の例では、肺動脈幹の右壁に向かって)ガイドワイヤステム104を押すために効果的である様子を示す。図8は、ガイドワイヤ100に対して引張をかけることで、ガイドワイヤステム104の曲率が対応した分減らせ、ガイドワイヤステム104を体腔、管路または血管の対抗する壁に向かって(図8の例では、肺動脈幹の左の壁に向かって)引っ張ることができるかを示す図である。これらの操作を利用して、ガイドワイヤ100に沿ってデリバリーカテーテルを治療部位まで非常に容易に挿入することができる。先行技術の構成では、ガイドワイヤ200およびカテーテルを相互に相対的に押したり引いたりすることによってのみ、デリバリーカテーテルをまっすぐにするよう試みることが可能であり、しかも可能な範囲が限られていた。本件の実施例では、ガイドワイヤ100の形状も操作することができる。ガイドワイヤは、体腔内により固定して置かれるので、ガイドワイヤ100とデリバリーカテーテル106との間により大きくかつ制御された力を付与することによって、デリバリーカテーテルをより大きなレベルで「まっすぐにする」ことも可能になるかもしれない。
図1および図4から図8の実施例においては、アンカー102は、自己拡張するよう構成され、ガイドワイヤステム104とは別に形成される。しかしながら、他の構成も考えられる。たとえば、アンカー102を、様々な手段によって付与可能な起動力が付与された際のみに拡張するよう構成してもよい。他のまたは追加の例では、アンカー102は、ガイドワイヤステム104と一体的に形成してもよい。ある実施例では、ガイドワイヤステム104とアンカー102とは、1本のワイヤから形成されてもよく、この場合アンカー102は、末端で適切な整形を行うことで構築される。図9Aおよび図9Bは、このタイプの構成を示す図である。
図9Aは、1本のワイヤから形成されたガイドワイヤ900の正面図である。この実施例では、ステム904の端部904Aからワイヤを曲げて、アンカー902の領域において、総じて挿入方向に非平行なベクトル成分とガイドワイヤ900のステム904により規定される軸に対して半径方向外向を指すベクトル成分とを有する方向に曲げ戻したループ部906を有する形状にすることでアンカー902を形成する。図9Bは、図9Aの実施例の側面図である。
ループ部分906は、ガイドワイヤを整形して第1の経路903に、そしてその後第2の経路905に沿うように形成する。この経路903は、アンカー902の領域において、すべての点で、ワイヤの挿入方向に対抗する(図9Bの右方向の)ベクトル成分を有し、かつ経路905は、アンカー902の領域において、すべての点で、ガイドワイヤの挿入方向に平行する(すなわち図9Bの左方向の)ベクトル成分を有する。
これらのループ形状は、損傷や不快感のリスクは最小限で、適切な大きさの固定力を生成するのに特に適している。
ループ部または「ペタル」906は、ガイドワイヤ900に引張力が付与される際に、湾曲の形状が半径方向に外向きに、アンカー902がその内部に配置される体腔、管路または血管の壁に向かって押す傾向にあり、「ロックワイヤ」を構成する。ワイヤに対する引張力が増すと、アンカー902が崩れかつ/またはほぐれて、固定が失われる「離脱点」まで半径方向の力の上昇が生じる。
離脱点は、閾値の力を参照して規定することができる。閾値の力を下回るすべての引張力および/または押力について、アンカー902が付与する固定力は、引くまたは押す方向におけるガイドワイヤ900の長手方向の動きに抵抗するように増大する。力が閾値以上なら、アンカー902は崩壊し引張力または押力の大きさに釣り合った固定力を維持することはできず(すなわち固定力は不可逆的に閾値の力より実質的に低い値にまで下落し)、アンカー902は、スリップする。
脱離または閾値の力は、実際に装置運搬に必要と考えられる牽引力より確実に高くなるよう、材料および/または断面を適切に選ぶことによって適切に設定することができる。
この方法の利点は、一度特定の処置が完了すると、ガイドワイヤ900を閾値力より高い力で引っ張って除去するか、またはカテーテルを最初の屈曲部(ステム904の端部904A)にまでワイヤ上を送り、ワイヤをカテーテルを介してまっすぐに引き戻すことができる点である。
図9Aおよび図9Bは、アンカーの特定の形状についてのこの原則を示す図である。この実施例において、3つのループ部または「ペタル」906は、ワイヤに牽引力が付与されることを可能にする逆止めキャッチとして作用する。ワイヤを解放するには、ペタルが折りたたまれる点(閾値の力)まで引き、ガイドワイヤ900が解放される。
図10Aから図10Dはこのプロセスを模式図で描いたものである。図10Aでは、比較的小さい引張力が付与される(矢印910)。血管901に挿入されたガイドワイヤ900は、あまり大きく変形することはなく、比較的小さい半径方向外向きの力が血管901の壁に対してアンカー902のループ部材906により付与される。
引張力が増大すると(矢印912)、アンカー902のループ部材906により付与される半径方向に外向きの力が増大し、血管901の壁の局所的変形が増大し、固定力が増大する(この力と引張力912とが均衡する)。
図10Cは、引張力(矢印914)が閾値力を超えて付与され、アンカー902のループ部材906のバックリングが起こった直後の状況を示す図である。この時点でアンカー902のループ部材906により与えられる半径方向に外向きの力および/またはアンカー902により与えられる長手方向の固定力が大きく減少し、その固定位置からガイドワイヤ900がスリップするか解放される。
図10Dは、図10Cに示す種類の崩壊後の状況を示し、ガイドワイヤ100が閾値力(矢印916)より小さくなった引張力に取り除かれ、バックルされたアンカー902はすでに何等の固定力を与える効力も有していない。ガイドワイヤはこうして、最小限の損傷のリスクで、体腔、管路または血管から簡単に取り外すことができる。アンカー902をバックルするのに必要な比較的大きな力を短期間の間に与えるだけで良い。
図11は、ループ部材906のうちの1つの半径方向の最末端部が、図10Aにおける点線の矩形Aにより境界決めされる領域における血管901の壁に接触し得る様子を示す。この実施例により、ループ部材906は、アンカー902の滑らかな連続(途切れない)部分のみが血管901の壁と接触するように配列される。より一般的には、アンカー906は、配置されると、アンカー906の別の部分によりワイヤの端部が体腔、管路または血管の壁と接触しないような形状にされてもよい。ガイドワイヤの端部が血管の壁から半径方向に距離を保たれかつ/またはアンカー906を形成するワイヤの比較的スムーズな部分のみが血管の壁901と直接接触が可能になるような状況を確実にして、患者に対する損傷の危険性および/または不快感を低減する。
本発明の実施例によれば、アンカー102をガイドワイヤ100の末端に置いてもよい。しかしながら、アンカー102をガイドワイヤ100の中間の位置に置くことも可能で、そうすればガイドワイヤステム104の一部が、アンカー102前後に存在することになる。
本発明の実施例によれば、アンカー102は、基本的に挿入方向の固定力を付与するよう構成されてよい(引張力と均衡をとるように)。しかしながら、アンカー102を、基本的に挿入方向に対抗する方向の固定力を付与するよう(押力と均衡をとるように)構成してもよい。ほかの例では、アンカー102は、引くおよび押すの両方向に固定力を付与するよう構成してもよい。最大固定力(閾値力)を引くおよび押すの方向に同じにしたり別にしたりしてもよい。
図12Aから図14は、半径方向に圧縮した(狭い)状態と半径方向に拡張した(広い固定)状態との間で可逆的に切り替え可能なアンカー1202を示す。言い換えれば、この実施例によるアンカー1202を、体腔、血管または管路に挿入して半径方向に圧縮した状態で扱うことができ、ガイドワイヤが適所にあるときは、拡張して固定機能を実行することができ、かつその後、ガイドワイヤが取り除かれる際には、再び回収することができる。好ましい実施例では、このサイクルを複数回行ってガイドワイヤを複数の異なる位置に位置決めすることができる。この機能性は、固定部位の位置において比較的小さな変化を用いるだけで、所与の動作または複数の動作の最大パフォーマンスのため、ガイドワイヤの位置を調整するために有用である。別のまたは追加の例では、この機能性が、たとえば、異なる動作について治療位置が実質的に異なったり、さまざまな(制御可能な)質の固定が好ましいなどの理由で、実質的に異なる固定点を使用して動作を行う場合に役立つ。たとえば、ある実施例において、体腔、血管または管路のある(比較的狭いかまたは弱い)部分内に固定する場合には、比較的強い固定(すなわち高い最大固定力)または便利な位置決めを提供するが、アンカー1202と接触する組織の領域にはストレスが与えられるかもしれない。したがって、このような領域にアンカー1202を配置する時間はできるだけ短くし、可逆性の拡張能力を利用して(必要となる固定力および/または位置決めの便宜といった観点から)より要求が厳しくない次の動作のためのより丈夫な位置へアンカー1202を再位置決めすることは有益かもしれない。
図12Aから図14に示す実施例では、半径方向に圧縮された状態から半径方向に拡張した状態へおよびその逆の切り替えは、筒型のデリバリーカテーテル1206の長手方向の動きによって起動される。
図12Aから図12Cはガイドワイヤデリバリーカテーテル1206、ガイドワイヤ1204およびアンカー1202を示す上面平面図である。カテーテル1206が長手方向に進行することでアンカー1202が拡張された状態(図12A)から半径方向に崩れて、部分的に半径方向に圧縮された状態(図12B)、そして完全に半径方向に圧縮された状態になる(図12C)。
本実施例によるアンカー1202は、固定力を付与するため、体腔、血管または管路の壁に係合して使用するよう構成される係合部1202Aを含む。係合部1202Aはたとえば、半径方向に自己拡張しかつ/または実質的に円筒状の形状でもよい。
アンカー1202は、係合部1202Aをガイドワイヤ1204のステムに接続するための接続部1202Bを含む。接続部1202Bは、デリバリーカテーテル1206の長手方向の前進(矢印1226参照)により、接続部1202Bとカテーテル1206との係合が起こり、結果として結合部1202Bが、半径方向により圧縮された形状をとるよう強制され、このことで次に係合部1202Aが半径方向により圧縮された形状をとるよう強制される。たとえば、図12Aから図12Cに記載の通り、接続部1202Bは、複数の角度をつけられたロッド1220を含んでもよく、これらはアンカー1202の根本部分1222から(アンカーの軸に対して)斜めに分岐して、係合部1202Aの長手方向の近位端の複数の円周方向に離れた(異なる)点で係合部1202Aに接続されるようになっている。カテーテル1206の長手方向の前進により、アンカー1202の軸に対して角度のあるロッド1220が形成する角度が小さくなり、そのせいで今度はロッド1220の末端のアンカー1202の軸からの乖離が小さくなるとともにロッド1220の末端の円周方向の乖離が小さくなる。適切に半径方向に圧縮された形状を採用することにより、係合部1202Aをロッド1220の末端の位置におけるこのような変化に反応できるフレームから形成する。この圧縮プロセスを図12Bに示す(矢印1224を参照)。フレーム内の素子が相互により整列して半径方向に圧縮する間、アンカー1220は、小さな量だけ拡張し得る。本実施例では、係合部1202Aが半径方向の圧縮(たとえば図12Bに示す状態を介する)の間および完全な半径方向の圧縮が起こった後も(図12C)、実質的に円筒状のままである。しかしながら、カテーテル1206が接続部1202Bに抗して進むと、係合部の半径方向の範囲ならびに/または半径方向のおよび/もしくは最大固定力が減少する限り、他の形状も可能である。
ロッド1220のすぐ後の、軸方向の領域1225のサブロッドは、アンカー1202の軸を中心とする閉じられたループのジグザグパターンを構成し、使用の際には把持が必要な組織に接触する閉じられた経路またはループを規定する。アンカー1202が半径方向に拡張された状態から半径方向に圧縮された状態へ切り替わると、隣接するサブロッド同士の(またはアンカーの係合部と組織との間の接触線の”素子”同士の)角度1223Aが小さくなる。このことは、サブロッドと、アンカー(またガイドワイヤもしくは内腔)の軸に対して平行な(アンカーが配置される内腔の円筒状表面の中にある)方向との間の平均角度の減少としても表現することができる。この効果により、アンカーが圧縮しているという事実により与えられる半径方向の外向きの力を減らすことによって達成される低減に加えて、アンカーにより与えられる把持力を低減する傾向にある(必要に応じて)。
図13Aから図13Cは、逆のシーケンスを示す図であり、カテーテル1206が引っ込み(矢印1328を参照)、アンカー1202の半径方向の拡張を可能になる様子を示す(矢印1330を参照)。この半径方向の拡張は、接続部1202Bおよび/または係合部1202Aの自己拡張特性により駆動され得る。いずれにしても、カテーテル1206が引っ込むことによりロッド1220の角度が増大し、これにより、今度は係合部1202Aのフレームが半径方向に拡張する。
図14Aから図14Cは、図12Aから図13Cを参照して上に述べたものと同じ一般原則に従い動作するよう構成されたアンカー1402の他の実施例を示す図である。図14Aは側面図であり、図14Bは端面図であり、かつ図14Cは斜視図である。
カテーテル(図示せず)の長手方向の進行が接続部1402Bの分岐する角度をつけたロッド1420を押し、図12Aから図13Cの実施例と同じ態様で実質的に円筒状の係合部1402Aの半径方向の圧縮を引き起こす。しかしながら、図12Aから図13Cの実施例においては、角度のついたロッド1220は、係合部1202Aのフレームを構成するロッドと実質的に同じ材料(厚さと組成)から形成されるのに対して、本実施例では、角度のついたロッド1420は、係合部1402Aのフレームを構成するロッドに対して強化される。この強化は、角度のついたロッド1420の厚さを増すこと(図14Aから図14Cの模式図を参照)および/または角度のついたロッド1420の材料等を変更することにより実行され得る。
これらの素子が強化されれば、半径方向に圧縮された状態から半径方向に拡張された状態への移行のために必要な弾性力を付与する上で、角度をつけられたロッド1420の役割は、増大するかもしれない。特定の変形例によれば、角度をつけられたロッド1420は、そのような移行に必要な力の実質的にすべてを付与するよう構成することができる。このように、係合部1402Aの特性を体腔、血管または管路の壁と効果的に係合するという役割に特化したものにできる(すなわち、それにより患者にとって最小限の不快感で必要な摩擦力が付与される)。
接続部1202B/1402Aの強化も、たとえばアンカー1202/1402のかなりの量の調整および/または再位置決めが必要になる拡張・圧縮の繰り返されるサイクルに対するロバストネスという観点からも有利かもしれない。
図15Aおよび図15Bは、長手方向の挿入力1530を付与することにより、対象部位の位置にアンカーとガイドワイヤとを挿入する際に発生しうる問題点を示す図である。
デリバリーカテーテル1506がまっすぐの場合(図15A)、アンカー1502およびガイドワイヤ1504は、比較的簡単に通すことができる。しかしながら、アンカー1502を配置する予定の部位に到達するまでの患者を通る経路は、いくつもの比較的鋭角な屈曲部を含むことが一般的である。この場合、図15Bに示すように、ガイドワイヤ1504は、カテーテル1506の外側内表面1532に対して半径方向外側に押される傾向にあり、これによりアンカー1502とガイドワイヤ1504の挿入に抗する大きな摩擦力が生じる。
図16A、図16B、図17Aから図17Dは、この問題の対処についての他の様々な方法を示す。
図16Aにおいては、中空の円筒状スペーサ1634がアンカー1602の背後およびデリバリーカテーテル1606の内部表面とガイドワイヤ1604との間に設けられる(矢印1630の方向に押される)。この円筒状スペーサ1634は、横方向にガイドワイヤ1604を圧縮して、カテーテル1606内の軸方向の中心にありかつカテーテル1606の全断面積の80%未満、好ましくは50%未満かつより好ましくは10%未満である断面積を有する円筒状領域内にとどまる。ガイドワイヤ1604をこのように圧縮することで、ガイドワイヤ1604が屈曲部を押し通される場合に発生する摩擦力の大きさが低減される(ガイドワイヤ1604が強制的にスペーサやカテーテル等の圧縮素子の内部表面と接触状態にされる角度を低減することにより少なくとも部分的に低減される)。
図16Bは、カテーテル1606の内部表面が低摩擦材料1636でコーティングされる別の構成を示す(別の例では、摩擦材料はカテーテル1606と一体構成でもよい)。随意には、アンカー1602の外表面の全部もしくは一部またはガイドワイヤ1604の全部もしくは一部をコーティングしたり、低摩擦材料1636から形成したりしてもよい。
図17Aから図17Cは、低摩擦部または「ベアリング」1738A/Bが、アンカー1702に取り付けられる別の構成を示す。図17Aは、配置された拡張状態にあるアンカー1702を示し、図17Bは、挿入に備えて、半径方向に圧縮された状態のアンカー1702を示す。図17Cは、図17Aのアンカー1702の斜視図を示す。
この場合、低摩擦ベアリング1738A/Bが、低摩擦ポリマーからなる管から形成される。2つのベアリングが図示の例には設けられるが、そのうちの1つが、アンカー1702の先端付近の1738Aであり、もう一つが、後端付近の1738Bである。
ベアリング1738A/Bは、アンカー1702が、半径方向に圧縮された状態になると、デリバリーカテーテルを介して、アンカー1702とガイドワイヤ1704の挿入を支援するデリバリーカテーテルの内壁との間に低摩擦接触を与える。好ましくは、ベアリング1738A/Bは、半径方向に圧縮された状態(図17Bに示すような)のアンカー1702の把持部よりさらに半径方向に突き出すように構成され、それにより、アンカーよりも優先的にデリバリーカテーテルの内壁を押圧する。運搬経路が(閾値の曲率まで)湾曲した場合でさえ、挿入中は、アンカー1702とデリバリーカテーテルとの間には接触がない範囲で、ベアリング1738A/Bが突き出すことが好ましい。
アンカー1702が使用において配置されても、ベアリング1738A/Bは依然として、その把持が行われる体腔、管路または血管の壁と接触状態になり得るが(必須ではない)、それらは、アンカー1702がその機能を実行する妨げにはならない。
ベアリング1738A/Bがアンカー1702の係合部の全体を覆うわけではない場合には、係合部のうち組織の壁を押し、通常の態様で把持力を付与する領域ができる。
ベアリング(または低摩擦コーティング)が、アンカー1702の係合部の全体を覆う場合でも、組織の壁を押すアンカー1702の半径方向に外向きの力により、依然として組織がアンカーに対して内向きに突き出しかつ把持を与えるため、依然として把持が行われる。たとえばウォールを押圧する閉じたセルとしてまたは軸方向に整列したループとしての閉路に沿って、係合部が接触線を形成するよう構成される場合は特にそうである。
上記の低摩擦コーティングおよび/または材料は、所望の特性を有する様々な材料から形成され得る。一般に、静止乾燥摩擦係数は、0.5未満、好ましくは0.1未満、より好ましくは0.05未満である必要がある。たとえば、PTFEなどを使用することができる。
図18は、隣接する領域1842に対して剛性が低い(より小さい厚さおよび/または低い剛性の材料を使用して達成)先端領域1840を有するアンカー1802の図である。このアンカー1802の先端は、より容易にたわむので組織への外傷の危険性は低減される。
図19Aおよび図19Bは、アンカー1902の先端1945により引き起こされる組織の外傷の危険性を低減する他の構成を示す図である。図19Aは、この構成の側面図である。図19Bは、正面図である。ここで、先端領域の部分1948は、(使用において)組織の壁から離れる方向に、軸点1944から先端1945へ前方へ半径方向に内向きに突っ込むように配列される。ポイント1944のすぐ背後の領域が組織の壁を押圧し、半径方向に内向きの部分1948と組織の壁との間の乖離を維持するのに必要な支持を提供する。図19Aおよび図19Bにおいて、アンカーは、図18に示す構成により、より剛性が低い領域とより剛性が高い領域とを含み、組織の外傷のリスクをさらに低減するが、これについては随意である。この構成を必要であれば別に設けることができる。

Claims (33)

  1. カテーテル用ガイドワイヤであって、
    ガイドワイヤが体腔、管路または血管内で配置時に、ガイドワイヤの長手方向の動きを抑制する固定力を付与するためのアンカーを含み、
    前記アンカーが、前記体腔、管路または血管を把持し、それにより前記固定力を付与するよう半径方向外向きに押圧するよう構成される、ガイドワイヤ。
  2. 前記アンカーが、係合部を含み、前記係合部が、使用時に前記アンカーが配置されると、前記係合部と、前記体腔、管路または血管との間に接触がない領域を閉じ込める閉路の形で、前記係合部と、前記体腔、管路または血管との間に接触線が存在するように、前記体腔、管路または血管と係合するよう構成される、請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記閉路が、前記体腔、管路または血管の断面部にわたるように、前記アンカーが構成される、請求項2に記載のガイドウェア。
  4. アンカーが配置される場所において、前記閉路が、前記体腔、管路または血管の長手方向の軸と整列する軸を有するループを形成するように、前記アンカーが構成される、請求項3に記載のガイドワイヤ。
  5. 前記閉路が、前記体腔、管路または血管の一方の側面のみを押圧するように、前記アンカーが構成される、請求項2に記載のガイドワイヤ。
  6. アンカーが配置される場所において、前記閉路が、前記体腔、管路または血管の長手方向の軸に対して直角をなして整列する軸を有するループを形成するように、前記アンカーが構成される、請求項5に記載のガイドワイヤ。
  7. 前記アンカーが、前記体腔、管路または血管へのガイドワイヤの挿入に適した半径方向に圧縮された状態と、前記固定力を付与するのに適した半径方向に拡張された状態との間で可逆的に切り替え可能である、請求項1から6のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  8. 請求項2に従属する場合に、前記閉路の要素と、前記アンカーの長手方向の軸に平行な方向との間の平均角度が、半径方向に圧縮された状態よりも半径方向に拡張された状態においてより大きい、請求項7に記載のガイドワイヤ。
  9. デリバリーカテーテルの長手方向の動きにより前記アンカーを前記半径方向に圧縮された状態と前記半径方向に拡張された状態のとの間で切り替えることができるよう構成された、請求項8に記載のガイドワイヤ。
  10. 請求項2に従属する場合に、前記アンカーが、前記ガイドワイヤのステムに前記係合部を接続するための接続部をさらに含み、前記接続部が、前記接続部と係合するためのデリバリーカテーテルの長手方向の進行によって、前記半径方向に拡張された状態と前記半径方向に圧縮された状態との間で前記アンカーの切り替えを引き起こすことができるよう構成された、請求項9に記載のガイドワイヤ。
  11. 前記係合部が、前記閉路により規定される前記閉じたセルを有する可倒式フレームまたは可倒式格子構造を含む、請求項10に記載のガイドワイヤ。
  12. 前記接続部が、前記アンカーの軸に対して斜めに角度をつけかつその根元から前記係合部との複数の異なる接続点へ分岐する複数のロッドを含む、請求項10または11に記載のガイドワイヤ。
  13. 前記ガイドワイヤが、長手のワイヤから形成されかつ前記アンカーが前記固定力を付与するような態様で前記ワイヤの一部を整形することによって形成される、請求項1から9のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  14. 前記アンカーが、配置されると、アンカーが存在する領域内の体腔、管路または血管内のフローインピーダンスが、アンカーが前記領域に存在しない場合のフローインピーダンスに比べて5%を超えては上昇しないよう形成される、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  15. 前記ガイドワイヤが、身体の血管内腔、心血管インターベンションの1以上において使用されるためのものである、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  16. 前記アンカーの半径方向に外側の部分上に設けられ、前記体腔、管路または血管内の位置への前記アンカーの挿入を容易にするための摩擦低減素子をさらに含む、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  17. 前記摩擦低減素子が、0.1を下回る静止乾燥摩擦係数を有する材料から形成され、かつ使用において、体腔、管路または血管の壁に接触して、前記アンカーの少なくとも一部と、前記体腔、管路または血管の壁との間に位置決めされるよう配列される、請求項16に記載のガイドワイヤ。
  18. 前記アンカーが、配置された際、予め定められた閾値の力までの外部的に付与された力に実質的に等しい固定力を付与するよう構成される、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  19. 前記アンカーが、前記閾値の力以上の外部の力が付与された後、前記固定力が前記閾値の力を実質的に下回る値まで低下するようさらに構成される、請求項18に記載のガイドワイヤ。
  20. 前記ガイドワイヤが、長手のワイヤから形成され、かつ前記アンカーが前記ワイヤの一部を整形することにより形成されて、体腔、管路または血管内に配置された際に前記固定力を付与するようになっており、かつ
    前記ワイヤの前記部分が、少なくとも部分的ループを形成するように整形され、前記アンカーと、前記体腔、管路または血管の前記壁との接触が、前記ループの途切れていない部分を介して行われ、前記固定力を付与する、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  21. 請求項18または19に従属する場合に、前記ループが、前記予め定められた力以上の付与された力について、崩壊するよう構成され、それにより、前記閾値の力を実質的に下回る固定力を付与するかまたは実質的になんらの固定力も付与しないようにする、請求項20に記載のガイドワイヤ。
  22. 前記ループが、ガイドワイヤを整形することにより形成されて、第1の経路を、その後に第2の経路を追随し、第1の経路が、すべてのポイントで、前記アンカーの領域における前記ワイヤの挿入方向に反対のベクトル成分を有し、かつ第2の経路が、すべてのポイントで前記アンカーの領域において前記ガイドワイヤの前記挿入方向に平行なベクトル成分を有する、請求項の20または21に記載のガイドワイヤ。
  23. ワイヤの前記部分が、複数の前記ループを形成するよう整形される、請求項20、21または22に記載のガイドワイヤ。
  24. 前記アンカーは、ワイヤの一部を整形することにより形成され、かつ前記ガイドワイヤの端部に位置決めされ、かつ前記アンカーが、配置されると、前記アンカーの他のより半径方向外向きの部分の存在により、前記ワイヤの端部が前記体腔、管路または血管の壁に接触しないように整形される、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  25. 前記アンカーが、前記ガイドワイヤの末端に位置する、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  26. 前記アンカーが、使用時に、ユーザーが前記ガイドワイヤを引っ張って実質的にぴんと張ることができるのに十分な固定力を付与するよう構成される、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  27. 前記アンカーの軸方向に先端の部分が、使用において配置された際に、前記体腔、管路または血管の壁と接触するよう構成される前記アンカーの軸方向に隣接する部分より低い剛性を有するよう形成される、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  28. 前記アンカーが、使用において配置された際に、より半径方向外向きのアンカーの他の部分の存在により、前記アンカーの先端が前記体腔、管路または血管の壁と接触しないように整形される、先行の請求項のいずれかに記載のガイドワイヤ。
  29. 心血管インターベンションを行うためのシステムであって、
    本発明の実施例によるガイドワイヤと、
    心臓病治療または診断を行うための要素を運搬するためのデリバリーカテーテルとを含む、システム。
  30. 請求項1から28のいずれかに記載のガイドワイヤと、
    前記ガイドワイヤを前記体腔、管路または血管内の所望の位置まで運搬するためのガイドワイヤデリバリーカテーテルとを含み、前記ガイドワイヤデリバリーカテーテルが、前記アンカーを起動するための手段を含む、配置システム。
  31. 前記アンカーを起動するための前記手段が、前記アンカーを半径方向に圧縮された状態から半径方向に拡張された状態へ選択的に切り替えるための手段を含む、請求項30に記載の配置システム。
  32. 前記ガイドワイヤデリバリーカテーテルが、中空の円筒状スペーサを設けられ、前記ガイドワイヤ上を前記アンカーの軸方向の背後に位置決めされ、前記スペーサが、前記カテーテル内の軸方向に中央の円筒状領域内にガイドワイヤを横方向に圧縮するよう構成されかつカテーテルの全断面積の50パーセント未満の断面積を有する、請求項30または31に記載の配置システム。
  33. 前記ガイドワイヤ、前記デリバリーカテーテルの内部表面または円筒形スペーサおよび前記アンカーの少なくとも1つが低摩擦コーティングでコーティングされ、前記低摩擦コーティングが0.1未満の静止乾燥摩擦係数を付与する、請求項30から32のいずれかに記載の配置システム。
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