JP2012521238A - 画像プレート及びその画像情報を制御する装置並びに当該装置を制御する方法 - Google Patents

Abstract

少なくとも画像プレートと、対象の画像を当該画像プレート上に生成するＸ線デバイスと、画像プレートによって保持された画像情報を読み取る読み取りデバイスとを備える医用撮像システム。画像プレートに関連してタグがあり、当該タグは、装置が、該タグの情報を読み取ると、読み取った情報によって制御される少なくとも１つの動作を実行するように装置を制御するための情報を含む。
【選択図】図１

Description

本発明は、画像プレートと、検査対象の画像を当該画像プレート上に生成するためのＸ線を発生させるＸ線デバイスと、画像プレートに含まれる画像情報を読み取る読み取りデバイスとを備える医用撮像に関する。詳細には、本発明は、医用撮像において画像プレート及び当該画像プレートの画像情報を制御する装置、テンプレート、及び方法、並びに当該装置を制御する方法に関する。また、本発明は、当該方法を実施する画像プレートパッキング手段に関する。

現代の医用撮像では、対象の画像は、画像情報が読み取りデバイスによって読み取られる画像プレート上に撮影される。１つの画像プレートは、通常、数回用いることができ、そこに含まれる画像情報は、撮像動作の間でリセットされる。多くの異なる人々が所与の画像プレートをその寿命の間に用い、画像プレートが、数人の患者の画像を含み、異なる患者の異なる身体の部分さえも含むことは明らかである。

したがって、問題は、使用された画像プレートを取り違える場合があることである。例えば、画像プレートから読み取られた画像情報が、最後に誤った医師の手に渡る場合もあり、画像情報が誤った患者に関連付けられる場合もあり、プレートの相互の順序が重要である一連の画像プレートの場合には、プレートが誤った順序になる場合もあり、その結果、複数の画像プレートからの画像情報からなる画像を再構成することが事実上不可能になる場合さえある。状況によっては、画像プレートの画像情報を後に正しい患者に関連付けることができない。

既知の解決策は、画像情報が、例えば、最終的に所与の医師のデータベースに行き着くように、当該医師に読み取りデバイスを前もって予約し、予約の直後に、画像プレートによって含まれる画像情報を読み取ることである。しかしながら、これは、読み取りデバイスの予約時間が画像プレートの読み取りを開始するのに十分長くないとき、他の誰かが同時予約を行う場合があり、したがって、最初の予約者の画像情報が最終的に誤った場所に行き着く場合もあり、誤った患者にさえ行き着く場合もあるという欠点を有する。別の欠点は、一連の複数の画像プレートでは、プレートを特定の順序で読み取らなければならず、例えば、ヒューマンエラーが起こった場合に、その順序が混乱する場合があることである。

本発明の目的は、従来技術に関連した上述した不都合を軽減する解決策を提供することである。本発明の１つの目的は、画像プレートに含まれる画像情報を、適切な対象、例えば、正しい患者又は画像を撮影した若しくは解釈することになる医師に関連付けることができるように、当該画像情報が最終的に正しい場所、例えば、画像を撮影した及び／若しくは解釈することになる関係者、例えば医師へ、並びに／又はマスストレージデバイスに行き着くことをどのように確認するのかという問題を解決することである。

本発明の別の目的は、読み取りデバイス内への画像プレートの挿入を可能にし、かつ、画像列内の各画像プレートが、例えば、画像列内の他の画像プレート、検査対象の生体組織構造、及び／又は撮像機器に対して或る特定の位置を有する、複数の画像プレートからなる画像列に関しても、画像プレートを任意の順序で読み取ることを可能にすることである。

本発明の目的は、請求項１に記載の装置、請求項１９に記載の方法、請求項２１に記載の読み取りデバイス、及び請求項２２に記載のＸ線デバイスによって達成される。

本発明による装置は、装置の請求項１において特定されるものを特徴とする。

本発明による方法は、方法の請求項１９において特定されるものを特徴とする。

本発明による読み取りデバイスは、読み取りデバイスを対象とした請求項２１において特定されるものを特徴とする。

本発明によるＸ線デバイスは、Ｘ線デバイスを対象とした請求項２２において特定されるものを特徴とする。

１つの実施の形態では、医用撮像向けの画像プレートに関連し又は当該画像プレートに関連付けられた移送及び／若しくは保護手段に関連して、タグがあり、当該タグは、遠隔で書き込み及び／又は読み取りを行うことができ、かつ、当該装置が、当該タグ内の情報を読み取ると、読み取った当該情報によって制御される少なくとも１つの動作を実行するよう適合されるように当該装置を制御する情報を含む。

１つの実施の形態では、タグ内の情報は、画像プレートに含まれる画像情報が、タグから読み取られた情報によって指定される関係者、例えば画像を撮影した及び／若しくは解釈することになる関係者、所与の部屋にある画像処理手段、又は或る特定の医師に配信されるように当該装置を制御するのに用いられる。画像情報は、当該画像情報をその特定の撮像イベント及び／又は関与する人に関連付けることができるように、マスストレージデバイスに配信することもできる。タグ内の情報によって制御されると、例えば、問題となっている対象のフォルダー又はデータベースをマスストレージデバイス内に作成し、画像データを記憶することができる。画像データは、タグ内の情報により制御されて、マスストレージデバイス内の既存のフォルダー、例えば画像を解釈することになるか又は画像を撮影した医師のフォルダーに転送することもできる。

１つの実施の形態では、当該装置は、タグを読み取ると、タグに関連付けられた情報をデータベース手段から読み取り、その情報によって制御される動作を実行するように適合されている。当該装置を制御する上記で説明した実施の形態は、タグから読み取られた情報がそれ自体、装置を制御するために用いられる実施の形態の一代替形態として用いることができることに留意すべきである。

１つの実施の形態では、画像プレートタグに書き込まれる情報又はデータベース手段内のタグに関連付けられた情報は、撮像の際の画像プレートの位置に関係付けられた情報、例えば、検査対象の生体組織構造、動作の際に用いられる他の画像プレート、及び／又は撮像機器に対する、撮像動作の際の画像プレートの位置を示す位置情報を含む。位置情報は、例えば撮像動作中に書き込むことができる。本発明の別の実施の形態では、当該装置は、例えば一連の複数の画像に関連した画像情報を、位置情報によって示されるように、読み取られた当該一連の画像における位置に配信するように適合されている。この位置は、画像プレートが撮像動作の際に用いられた位置である。同様に、当該装置は、個々の画像プレートの画像情報を、患者の生体組織構造を表すモデルにおけるロケーションにも配信することができる。このロケーションは、撮像動作の際に画像プレートに用いられたものである。したがって、例えば、左上犬歯の画像情報は、患者の歯の少なくとも一部の画像列テンプレートにおいて左上犬歯を表すロケーションに配信されることになる。

画像プレート並びに／又はその移送及び／若しくは保護手段と共に用いられるタグを、短距離無線、例えばＲＦＩＤ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、Ｗｌａｎ、Ｗｕｓｂ、Ｚｉｇｂｅｅ（登録商標）、又はＷｉｂｒｅｅに基づく装置を用いて実施することができる。

本発明の１つの実施の形態では、当該装置を制御するために、情報をタグに直接書き込むことができる。別の実施の形態では、当該装置を制御する制御情報を、例えばタグとは別個のデータベース手段に記憶して、タグのＩＤに関連付けることができるように、タグは、当該タグを識別するコード（ＩＤ）を含むことができる。その場合、当該装置の制御は、例えば、まずタグのＩＤが読み取られ、次に、データベース手段から、ＩＤに関連付けられた制御情報、例えば、ＩＤに関連付けられた画像プレートの画像情報を適切なロケーションに記憶する制御コマンドが読み取られるように実施することができる。

タグがＩＤを含む一実施の形態では、タグは、読み取り専用タグ、例えば、光学的に読み取られるコード、バーコード、２Ｄバーコード、英数字、又は当業者に知られている他の読み取り可能コードで実施することもできる。

１つの実施の形態では、タグは、当該タグが関連付けられた画像プレートが画像情報を含むことを示す提示情報を含み、当該装置は、当該提示情報の読み取りに基づいて、例えば画像プレート読み取りデバイスをアクティブ化するように適合されている。さらに、１つの実施の形態では、画像情報を読み取るか又はリセットすると、当該装置は、画像情報が読み取られかつ／又は当該画像プレートが画像情報を含んでいないことを示すようにタグ内の提示情報を変更するよう適合されている。

本発明の１つの実施の形態では、当該装置を、撮像動作中に画像プレートを既に制御することによっても制御することができる。例えば、別個のテンプレート上で或る場所を画像プレート用に確保することができる。この場所は、検査対象の生体組織構造、撮像動作の際に用いられる他の画像プレート、及び／又は撮像機器を基準にして識別することができる。後の段階で、当該画像プレートを当該場所に関連付けることができるように、識別されるべき当該場所に関連付けられた識別情報、例えば位置情報が生成されて配信される。

１つの実施の形態では、テンプレート上の画像プレートの当該場所に関連付けられた識別情報、例えば位置情報は、画像プレートのタグに書き込まれる。別の実施の形態では、当該画像プレートのタグのＩＤが最初に読み取られ、次に、タグの識別情報及びテンプレート上の画像プレートの場所に関連付けられた識別情報、例えば位置情報が、互いに関連付けができるようにデータベース手段に配信される。

１つの実施の形態では、Ｘ線デバイスに関連したリーダー手段が、検査対象の生体組織構造に対する画像プレートの位置情報を画像プレートのタグから読み取り、タグから読み取った位置情報に従って、画像プレートが撮像動作の際に不正確に位置決めされている場合、そのことについての通知が与えられかつ／又は撮像動作が中断される。

１つの実施の形態では、タグ内又は画像プレートのデータベース手段内の位置情報が、当該テンプレート上の画像プレートの位置と比較され、画像プレートに関連付けられた位置情報が、画像プレートがテンプレート上に配置されている位置に対応する位置情報と一致していない場合には、テンプレート上の不正確な位置の表示が与えられる。

本発明の１つの実施の形態では、例えば患者の感染症についての情報を、患者データ及び／又は画像プレートタグに含めることができる。患者の感染症についての当該情報は、例えば感染症にかかっていることを示す患者の画像を含む画像プレートのクリーニングを、例えば画像プレートの走査のために中断することを許可しないことによって、装置の動作を制御するのに用いることができる。この中断は、画像プレートが当該情報を含んでいない場合に可能である。そのような情報は、他の或る所定の情報とすることもできる。さらに、当該装置は、感染症情報又は他の或る同様の情報に基づいて、読み取りデバイスのクリーニングを自動的に起動するように実施することができる。加えて、読み取りデバイス又は当該装置の他の或る構成要素が、別々にクリーニングされる部品を備える場合、当該装置は、感染症にかかっていることを示す患者の撮像後にそのような部品をクリーニング及び／又は交換するようユーザーに促すように構成することができる。

さらに、本発明の１つの実施の形態では、画像プレートは、画像プレート移送及び／又は保護手段を装備し、それによって、画像プレートに関連付けられた位置情報は、画像プレート並びに／若しくはその移送及び／若しくは保護手段上に取り付け可能となるように印刷され、かつ／又は画像プレートに関連付けられた上記位置情報は、画像プレートタグ及び／若しくは当該位置情報を画像プレートに関連付けることができるデータベース手段に書き込まれ、位置情報は、検査対象の生体組織構造、撮像動作の際に用いられる他の画像プレート、及び／又は撮像機器に対する画像プレートの位置を示す。画像プレートに画像プレート移送及び／又は保護手段を装備することは、例えば本書面で説明されるパッキング手段を用いて行うことができる。

本発明の１つの実施の形態では、画像プレート読み取りデバイスは、画像プレートのタグ並びに／又はその移送及び／若しくは保護手段並びに／又は他の或るデバイス上のタグのＩＤに関連付けられた制御情報を読み取り、読み取った当該情報によって制御される少なくとも１つの動作を実行するように適合されている。

加えて、本発明の別の実施の形態では、画像プレート又は当該画像プレートに関連した他の或るデバイス上に画像情報を露光することを目的としたＸ線デバイスが、画像プレートのタグ並びに／又はその移送及び／若しくは保護手段並びに／又は他の或るデバイス上のタグのＩＤに関連付けられた制御情報を読み取りかつ／又は書き込み、読み取った当該情報によって制御される少なくとも１つの動作を実行するように適合されている。制御情報は、例えば、画像プレートに欠陥があるか又は既に画像情報を含んでいることを示すことができる。

本発明は、多数の利点を有する。例えば、画像プレートタグによって、画像プレートを、特定の部屋、医師、及び／又は患者用に構成することもできるし、撮像動作の際の画像プレートの位置に関する位置情報に関連付けることもでき、それによって、画像プレートの画像情報は、正しい関係者、又は例えば患者の歯若しくは他の或る生体組織部位を表すテンプレートにおける正しい生体組織の点を常に正しく目標とする。

本発明によって、例えば一連の複数の画像に関連する画像プレートを読み取りデバイス内に供給し、完全に任意の順序で読み取ることができ、当該装置が、画像プレートの情報を、例えば、画像列に関連した生体組織の位置を表すテンプレート上の、撮像動作の際の画像プレートの位置に対応する位置に関連付けることができることがさらに可能になる。

さらに、例えば、画像情報を含む画像プレートが読み取りデバイスの近くに運ばれたときにタッチなしで又は最小限のタッチで読み取りデバイスを自動的にアクティブ化させることができるように、画像プレートが画像情報を含んでいることをタグが示すことができるときは、読み取りデバイスの衛生状態を改善することができる。したがって、読み取り動作に関与した人々は、読み取りデバイスを物理的にタッチする必要がなく、感染症の拡大が最小になる。

加えて、例えば感染症についての情報等の患者についての必須の情報を用いて、例えば、画像プレートのクリーニングを制御しかつ／又は読み取りデバイスの関連のある構成要素をクリーニング若しくは交換するようにユーザーに促すことができるとき、当該装置の衛生状態、効率性、及び使いやすさを改善することができる。このように、低い衛生状態レベルは、当該装置において通常状態で適用することができ、高くした衛生状態レベルは、患者が感染症にかかっていることが判明したときに、ユーザーが特に手配する必要なく適用することができる。

さらに、タグが、画像プレートに欠陥があることを示すか、又は画像プレートが空であるか若しくは画像情報を保持しているかを知らせる場合、特定の画像プレート、例えば画像情報を含む画像プレート、欠陥のある画像プレート、既に読み取られた画像プレート、又はリセットされた画像情報を有する画像プレートを、画像プレートタグによって、例えば山積みのいくつかの画像プレートから識別することができる。この識別は、例えば、タグ内の情報、又はデータベース手段内でタグのＩＤに関連付けられた情報を読み取ると、当該装置の構成要素、例えば読み取りデバイス、Ｘ線デバイス、若しくは他の或るデバイスが、可聴表示及び／又は可視表示を生成するように実施することができる。代替的に又は付加的に、当該画像プレート情報をユーザーに示すディスプレイデバイスが、当該装置、例えば読み取りデバイス又はＸ線デバイスと接続される。１つの実施の形態では、読み取りデバイスは、欠陥のある画像プレートに気付くと、画像プレートを挿入孔若しくは取り出し孔（exit aperture）又はプレートコレクターに残したままとし、画像プレートに欠陥があることを、上記で説明した方法のいくつかで示し、画像プレートを取り除くようにユーザーに促すことができる。

画像プレートタグに基づいて、読み取りデバイスは、例えば、プレートコレクター内の読み取られた画像プレートの数、欠陥のない画像プレートの数、及びリセットされた画像プレートの数、並びに読み取りデバイスの近くに位置する画像プレートの情報の性質を示すことができる。情報は、タグから直接読み取ることもできるし、代替的にタグＩＤを含むデータベースから読み取ることもできる。

本発明の有利な実施の形態は、従属請求項に提示されている。

添付図面を参照して、本発明の有利な実施形態を以下でもう少し詳細に説明することにする。

本発明の一実施形態による、医用撮像システムを制御する装置を示す図である。 本発明の一実施形態による、画像プレート及び当該画像プレートに含まれる画像情報を管理し、それによって医用撮像システムを制御するテンプレートを示す図である。 本発明の一実施形態による、画像プレートに画像プレート移送及び／又は保護手段を提供し、それによって医用撮像システムを制御するパッキング手段を示す図である。

図１は、本発明の一実施形態による医用撮像システムを制御する装置１００を示している。この実施形態において、装置１００は、少なくとも、画像プレート１０１と、当該画像プレート上に対象の画像を生成するＸ線デバイス１０２と、画像プレートが保持する画像情報を読み取る読み取りデバイス１０３とを備える。Ｘ線デバイス１０２は、画像プレートホルダー１０２ｇを備えることもできる。

本発明の１つの実施形態では、画像プレート１０１又は当該画像プレートに関連付けられた移送及び／若しくは保護１０４手段に関連したタグ１０５があり、このタグ１０５は、システムが、タグ内の情報を読み取ると、読み取った情報によって制御される少なくとも１つの動作を実行するよう適合されるように、遠隔で書き込み及び／又は読み取りを行うことができかつシステムを制御する情報を含む。保護手段１０４は、遮蔽袋、カセット、又は他の何らかの保護デバイスを含むことができる。

１つの実施形態では、画像情報を、撮像の対象及び／又は撮像に関与した人に関連付けることができるようにするため、読み取りデバイス１０３は、当該読み取りデバイスによって読み取られた当該画像情報を、タグから読み取られた制御情報によって示される宛先、例えば、画像を撮影した及び／若しくは解釈することになる関係者１０６、並びに／又はマスストレージデバイス１０７に配信するように適合された手段１０３ａを備える。

例えば、画像プレートに含まれる画像情報が記憶されるべきターゲットに関する情報は、撮像中又は撮像の前にタグに記憶しておくことができる。このターゲットは、例えば、ファイルパス、又は医師若しくは患者の個人用ファイルフォルダー、又はデータベースとすることができる。

位置情報も、例えば、撮像中にタグに記憶することができ、この位置情報は、例えば、検査対象の生体組織構造、撮像で用いられる他の画像プレート、及び／又は撮像機器に対する、撮像動作の際の画像プレートの位置を示す。例えば、口腔内撮像では、位置情報は、画像プレートに含まれる画像情報が左上犬歯の撮影画像に関係していることを示すことができる。この場合、読み取りデバイス１０３内の読み取り手段１０３ａは、位置情報を読み取り、手段１０３ｂと共に、患者の歯を表すテンプレート上の左上犬歯に対応する位置に当該位置情報を配信するか、又は少なくとも、当該位置に関係付けられた情報を、画像プレートから読み取られて送られた画像情報に添付するように適合されている。読み取りデバイスは、例えば、画像情報を位置情報と共にデータベース手段１０７に記憶することができる。画像情報と共に、他の情報、例えば撮像パラメーター及び／又は患者情報も、データベース手段に記憶することができることに留意すべきである。

これは、一連の複数の画像プレートでは、各個々の画像プレートの画像情報を、撮像で用いられかつタグから読み取られた情報によって示される画像列内のその特定の位置に配信することができるという利点を有する。この場合、読み取りデバイスは、タグによって示される位置情報に対して正しい順序で画像情報を配置することができるので、画像情報を含む画像プレートを特定の順序で読み取る必要はない。

さらに、読み取りデバイス１０３は、情報を画像プレートタグに書き込む手段１０３ｃを備えることができ、また、画像プレートの状態を推定する手段１０３ｄも備えることができる。書き込み手段１０３ｃは、例えば、画像プレートの状態に関係する手段１０３ｃによって生成された情報を画像プレートタグに書き込むように適合されている。したがって、例えば、画像プレートタグに、プレートに欠陥があることを示す１つの情報を書き込むことが可能であり、それによって、次のデバイスも、画像プレートに欠陥があることを知ることになる。

本発明の１つの実施形態では、例えば、Ｘ線デバイス１０２と共に手段１０２ａがあり、当該手段は、画像プレートが画像情報を含むことを撮像中に画像プレートタグに書き込むように適合されている。加えて、Ｘ線デバイス１０２と共に、画像プレートタグを読み取る手段１０２ｂが存在することもでき、当該手段は、タグ内の情報を読み取るように適合され、例えば、手段１０２ｃと共に、そのタグに従って、画像情報を既に含んでいる画像プレートを用いようとしたと際に、表示を生成するように適合されている。

Ｘ線デバイス１０２と共に手段１０２ｄも存在することができる。この手段１０２ｄは、手段１０２ｂが、画像プレートの状態に関する情報をタグから読み取った後、例えば画像プレートに欠陥があることを示すように適合されている。画像プレートに欠陥があること、及び場合によっては画像プレートが画像情報を既に保持していることも、可聴表示及び／又は可視表示を用いて示すこともできるし、Ｘ線デバイスがプレートを起動又は露光することを拒否することによって示すこともできる。１つの実施形態では、当該情報をユーザーに示すＸ線デバイスと共にディスプレイがある。

本発明の１つの実施形態では、読み取りデバイス１０３の機能を、手段１０３ａによってタグから読み取られた情報に基づいて制御することができる。当該手段１０３ａは、画像プレートタグから、例えば、読み取りデバイスの近くに運ばれた画像プレートが画像情報を含むことを読み取ることができる。それによって、手段１０３ｅは、画像プレート読み取りデバイスをアクティブ化するように、例えば読み取りデバイスを非アクティブモードからアクティブモードに切り換えるように適合されている。１つの実施形態では、読み取りデバイス１０３は、タグ内の情報によって制御される画像プレートのタグに関する情報を示すように適合されたディスプレイ１０３ｆも備えることができる。別の実施形態では、タグは、当該タグに関連付けられた画像プレートの操作者、例えば医師又は看護師に関係付けられた情報も含むことができ、それによって、読み取りデバイスは、ディスプレイ手段１０３ｆを通じて、操作者に関連付けられた情報を示すように適合することができる。このように、より多くの経験を有するユーザーに対するよりも詳細かつ徹底した情報を未経験の操作者のためにディスプレイ手段に表示することができるように、とりわけ、未経験の操作者の検出を可能にしている。

１つの実施形態では、読み取りデバイス１０３は、自身の書き込み手段１０３ｃを用いて、情報を画像プレートタグ内に書き込むように適合されている。この情報は、画像プレートに含まれる画像情報が読み取られたこと及び／又は画像プレートがもはや画像情報を含んでいないことを示す。

本発明の１つの実施形態では、画像プレートタグは、タグを識別するＩＤを含むことができる。その場合、画像プレートに関係するシステム制御情報をタグの当該ＩＤに関連付けてデータベース手段１０７に記憶することができるように、データベース手段１０７は、当該ＩＤに関連付けられた情報を含むこともできる。この実施形態では、撮像システムの構成要素が、画像プレート処理のさまざまな段階でシステムを制御するシステム制御情報をタグのＩＤに基づいてデータベース手段から読み取ることができるように、上記で説明した実施形態に従って、タグに書き込まれた制御情報をタグのＩＤに関連付けてデータベース手段に書き込むことができる。

画像プレートのタグのＩＤは、例えば＃１２３とすることできる。それによって、撮像中に、例えば、問題となっているＩＤに関係するシステム制御情報をデータベース手段に記憶することが可能である。したがって、例えば、読み取りデバイス１０３は、タグのＩＤを画像プレートタグから読み取り、次いで、関連付けられたシステム制御情報をデータベース手段１０７から読み取ることができる。この場合、読み取りデバイス１０３は、データベース手段から読み取られた制御情報に基づいて、ロケーション情報がタグから直接読み取られる、本書面でこれまでに説明した一実施形態と同様のやり方で、画像プレートの画像情報を正しいロケーション、例えばファイルフォルダーに配信するように適合されている。

加えて、制御情報を特定のタグ、さらにはタグに関連付けられた画像プレートに関連付けることができるように、読み取りデバイス１０３及び／又はＸ線デバイス１０２は、データベース手段１０７内に、画像プレート及び／又は撮像イベントに関連付けられたシステム制御情報を書き込むこともできる。読み取りデバイス１０３は、この場合、データベース手段内に、例えば、特定のタグに関連付けられた画像プレートに欠陥があることを書き込むことができる。それによって、Ｘ線デバイス１０２は、タグのＩＤに関連付けられた情報を撮像動作中にデータベース手段から読み取ることができ、タグに関連付けられた画像プレートに欠陥があることを検出して示すことができる。同様に、読み取りデバイス１０３が、後に、画像プレートのタグのＩＤを読み取ると、撮像動作の際の画像プレートの位置に関する情報をデータベース手段１０７から読み取り、その情報に基づいて、画像情報を正しいロケーションに方向付けることができるように、Ｘ線デバイス１０２は、撮像動作の際の画像プレートの位置を示す情報をデータベース手段内に書き込むこともできる。

タグからの情報の読み取り及びタグへの情報の書き込みは、例えば、短距離無線技術で実施することができる。加えて、タグのＩＤのみが読み取られる実施形態では、タグは、例えば、バーコード又は２Ｄバーコードで実施することができ、その場合、タグの読み取りは光学的に行うことができることに留意すべきである。

手段１０３ａ乃至１０３ｆの少なくともいくつかは、読み取りデバイス内に統合することもできるし、代替的に、読み取りデバイスとは別個のものではあるが読み取りデバイスと共に動作するもの、例えば、当業者に知られている何らかの通信リンクを通じて読み取りデバイスに接続された手段とすることもできることに留意すべきである。

さらに、１つの実施形態では、Ｘ線デバイス１０２と共に、画像プレートタグ内又はデータベース手段内に撮像動作の際の画像プレートの位置に関係する情報をタグのＩＤに関連付けて書き込む手段１０２ｅがある。１つの実施形態では、手段１０２ｅは、例えば、Ｘ線デバイスに接続されたコントロールキー又はコンピューター等によって実施することができる。これらは、例えば、画像プレートの位置を表す位置情報をメニューから選択するのに用いることができる。

１つの実施形態では、Ｘ線デバイス１０２の手段１０２ｆは、例えば、パッキングデバイス又は他の或るデバイス若しくは素子が撮像動作に対する画像プレートの位置を既に生成している状況において、画像プレートタグ及び／又はデータベース手段から手段１０２ｂを通じて、タグＩＤに関連付けられた画像プレート撮像位置情報を読み取るように適合されている。さらに、手段１０２ｆは、例えば、ディスプレイ手段、可聴表示、及び／又は可視表示を通じて、画像プレート位置情報をユーザーに示すように適合されている。

１つの実施形態では、Ｘ線デバイス１０２に伴った読み取り手段１０２ｆは、画像プレートの撮像位置情報がタグ内に前もって生成されている際に、画像プレートタグから手段１０２ｂを通じて、検査対象の生体組織構造に対する画像プレートの位置情報を読み取るように適合されている。また、タグから読み取られた位置情報によって、画像プレートが撮像動作の際に不正確に位置決めされている場合、手段１０２ｆは、ディスプレイ手段、可聴表示、及び／又は可視表示を通じて、画像プレートが不正確に位置決めされかつ／又は撮像動作が中断されることを示すように適合されている。

Ｘ線デバイスに伴った手段１０２ａ乃至１０２ｆの少なくともいくつかは、Ｘ線デバイス内に統合することもできるし、代替的に、Ｘ線デバイスとは別個のものではあるがＸ線デバイスと共に動作するもの、例えば、当業者に知られている何らかの通信リンクを通じてＸ線デバイスと接続された手段とすることもできることに留意すべきである。加えて、手段１０２ａ乃至１０２ｆの少なくともいくつかは、Ｘ線デバイス内の画像プレートホルダー１０２ｇの一部を構成することもできることに留意すべきである。

装置１００は、読み取りデバイス１０３によって配信された情報を解釈及び／又は表示する手段も含むことができ、当該手段は、例えば、要素１０６に伴ったデータ処理手段１０８であり、読み取りデバイス１０３によって配信された情報に基づいて、画像プレートから読み取られた画像情報を適切な医師に表示するように適合されているか、又は適切な患者に関連付けられるように適合されている。読み取りデバイス１０３は、例えば、画像情報、及び患者又は画像を解釈する医師に関する関連付けられた情報を配信することができる。それによって、データ処理手段１０８は、適切な画像情報を、例えば、データ処理手段１０８にログインした医師に対して表示するように適合されている。１つの実施形態では、データ処理手段１０８は、画像情報及び関連付けられた位置情報を受信し、当該画像情報を、例えば患者の歯を表す画像テンプレート上の適切なロケーションに取り付けるか又は表示するように適合されている。当該適切なロケーションは、当該画像情報が、位置情報に従って撮像動作の際に関係付けられたものである。１つの実施形態では、データ処理手段１０８の上記で説明した機能は、適切なコンピューターソフトウェア製品で少なくとも部分的に実施することができる。

１つの実施形態では、画像プレート１０４と共に、アクティブタグ１０５ａ及び方向センサー１０９がある。アクティブタグ１０５ａは、撮像動作中は、例えばＲＦＩＤタグとすることができる。アクティブタグは、撮像中に、方向センサーによって生成された方向情報を登録するように適合されている。方向センサーは、例えば、Ｘ線又はＲＦビームが方向センサーに当たった瞬間に縦方向及び／又は横方向にどのように位置決めされているのかについての情報を提供することができる。その後、タグは、後の段階で、本書面で説明する任意の実施形態に関連した撮像動作中に、画像プレートの方向を示すこともできる。この場合、後の段階で、画像プレートが、例えば撮像動作の際にどのように位置決めされていたのかを確認することができる。ここでは、ＲＦＩＤタグが一例として用いられているが、この実施形態は、例えば、ＲＦ技術、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）に基づく他のデバイスによって、他のアクティブタグを同様に用いて実施することもできることに留意すべきである。

さらに、本発明の別の実施形態に関して、少なくとも１つのパッシブＲＦＩＤ識別器が、撮像動作中に、他の１つのパッシブＲＦＩＤ識別器よりもＸ線デバイスのＲＦ読み取り及び／又は書き込み手段の近くになるように撮像動作の際に配置される、画像プレートと接続された少なくとも２つのパッシブ識別器、例えばＲＦＩＤ識別器が存在することができる。例えば、第１のＲＦＩＤ識別器が放射線放出Ｘ線管のより近くにあり、第２のＲＦＩＤ識別器がそれよりも遠くに離れている。ここで、第１の識別器及び第２の識別器は、例えば画像プレート及び／又は金属プレート若しくは他の或る手段によって分離されている。次に、画像プレートの方向及び識別器の順序を、例えば以下のように求めることができる。

アクティブタグ及びパッシブタグ、例えばＲＦＩＤ識別器の代わりに又はこれらのタグに加えて、準アクティブタグ、例えばＲＦＩＤも、画像プレート１０４で用いることができる。

第１の方法によれば、Ｘ線デバイスのＲＦ読み取り手段は、双方の識別器によって放出されたＲＦ放射線を読み取り、これらの２つの放射線の強度に基づいて、ＲＦ放射線を放出した識別器のいずれが読み取り手段のより近くにあるのか、及びいずれがより遠く離れているのかを判断する。より近くにあるＲＦ放射器によって放出された放射線は、より遠くに離れているＲＦ放射器の強度よりも大きな強度を有する。強度の差は、ＲＦ放射線吸収材料、例えば金属がＲＦ放射器の間に配置されている場合に特に大きい。この金属素子は、その場合、撮像動作中、より遠い側のＲＦ放射器とＸ線デバイスのＲＦ読み取り手段との間に位置付けることができる。

１つの実施形態では、第１の方法に関して、Ｘ線設備は、上記で説明した方法で、画像プレートが撮像動作の際に逆に位置決めされているか否か、すなわち第２のＲＦ識別器よりもＸ線設備のＲＦ読み取り手段の近くにあるべき第１のＲＦ識別器が第２のＲＦ識別器よりも遠く離れていると判明したか否かを示すように適合することができる。

１つの実施形態では、画像プレートの方向は、１つのＲＦ識別器によっても求めることができる。ＲＦ識別器は、当該ＲＦ識別器の一方の側にＲＦ放射線を吸収する材料、例えば金属プレートが存在するように画像プレート内に配置することができる。その場合、例えば撮像動作中に、当該ＲＦ識別器によって放出されたＲＦ放射線の強度を測定することができ、特に、ＲＦ識別器とＲＦ放射線を読み取るデバイスとの間に吸収材料がない場合及び／又は吸収材料がある場合のいずれかの当該ＲＦ識別器によって放出されたＲＦ放射線の強度が知られている際、測定強度に基づいて、当該ＲＦ放射線吸収材料が、ＲＦ識別器とＲＦ放射線を読み取るデバイスとの間に位置付けられているか否かを判断することができる。さらに、当該ＲＦ放射線吸収材料が、撮像中にＲＦ識別器とＲＦ放射線を読み取るデバイスとの間にあるか否かに基づいて、画像プレートが正しい順序か又は逆であるかを判断することが可能である。

１つの実施形態では、システム、例えばＸ線デバイス又は当該Ｘ線デバイスに関連したデバイスは、上記で説明した実施形態による判断に基づいて、画像プレートが逆になっていることの表示を提供することができる。この表示は、例えば、本書面で説明した或る方法で行うことができる。さらに、システムは、画像プレートが露光されることを防止することができかつ／又は画像プレートの向きを変えるようにユーザーに促すことができる。

第２の方法では、識別器は、Ｘ線デバイスのＲＦ読み取り手段が、例えばＲＦ識別器を読み取っているとき若しくはＲＦ識別器に書き込んでいる状況で、又はそれ以外にＲＦ放射線をＲＦ識別器に向けている状況で、識別器に当たるＲＦ放射線の強度の度合いを示すように適合されている。これによって、後の段階で、識別器が受け取った放射線の強度に基づいて、いずれの識別器がより近くにあったのか及びいずれの識別器がより遠く離れていたのかを判断することが可能である。この実施形態では、より近くにある識別器は、より遠く離れている識別器よりも強いＲＦ放射線を受けることになる。

１つの実施形態では、画像プレートは、アクティブタグと、自身に当たるＸ線放射線を検知するように適合された放射線センサーとを装備することができる。その場合、タグは、何ら特別な書き込み動作なしで、自動的に、画像プレートがＸ線を受け取ったこと及び画像プレートが露光されたことを示すことができる。

１つの実施形態では、装置１００又は当該装置１００内のデバイス、例えば読み取りデバイス１０３又は当該デバイス１０３に関連したデータ処理手段は、システム内の画像プレートの記録又は統計と、当該画像プレートの状態の記録又は統計とを保持することができ、例えば、欠陥のある画像プレートの数が或る特定の閾値を超えた時をディスプレイ手段を通じてユーザーに示し、かつ／又は欠陥のない画像プレートの数が或る特定の閾値を下回った状況で追加の画像プレートを自動的に発注するように構成することもできる。

本発明の１つの実施形態では、患者の健康についての情報、例えば感染症の可能性を、装置１００の患者データ及び／又は画像プレートタグに含めることができる。患者の感染症についての当該情報は、例えば読み取りデバイス１０３における、例えば感染症にかかっていることを示す患者の画像を含む画像プレートのクリーニングの中断を許可しないことによって、装置１００の動作を制御するのに用いることができる。代替的に又は付加的に、装置１００は、そのような画像の読み取り後に、読み取りデバイス１０３の自動クリーニングを起動することもできるし、読み取りデバイス１０３が例えば構成要素を備える場合には、装置は、患者がそのような感染症情報に関連付けられたことを受けて、読み取りデバイス１０３のそのような構成要素をクリーニング及び／又は交換するようにユーザーに促すように構成することもできる。

図２は、画像プレート１０１及び画像プレートに含まれる画像情報を管理し、それによって、本発明の一実施形態による医用撮像システムを制御するテンプレート２００を示している。テンプレート２００は、少なくとも１つの画像プレート１０１の場所２０１と、例えば口腔内撮像では、歯の撮像に用いられる各画像プレートの個々の場所とを含む。図２に一例として示すテンプレート２００は、全ての上下の歯、前歯、及び臼歯の場所２０１を含む。

１つの実施形態では、テンプレート２００上の場所２０１は、識別可能となるように配置され、識別子、例えば特定の場所、例えばＦＭＸ１、ＦＭＸ２、・・・、ＦＭＸ１７、ＦＭＸ１８を識別する位置識別子に関連付けることができる。したがって、撮像動作の際にテンプレート２００の或る特定の場所２０１で用いられる画像プレートは、例えば、その場所の位置識別情報、例えばＦＭＸ３を、画像プレートに取り付けられたタグ１０５（又は画像プレートの移送及び／若しくは保護手段１０４）内に書き込むことによって、後の段階でその特定の場所に関連付けることができる。代替的に、当該位置識別情報は、位置識別情報をタグのＩＤに関連付けることができるようにデータベース手段内に書き込むことができ、例えば図１に示すデータベース手段１０７内に書き込むことができる。その場所から、後に位置識別情報を読み取ることができ、それによって、撮像動作の際の画像プレートの位置も求めることができる。

１つの実施形態では、画像プレートを後の段階でテンプレートの場所に関連付けることができるように、テンプレート２００は、テンプレートの少なくとも１つの場所に関係する識別子、例えば位置識別子を、当該場所に関連付けられた当該画像プレートに取り付けられたタグ又はデータベース手段のいずれかに配信する手段２０２を備える。１つの実施形態では、テンプレート上の場所のそれぞれは、例えばＲＦＩＤ書き込み手段２０２ｒを備えることができる。ＲＦＩＤ書き込み手段２０２ｒは、テンプレートの場所の位置識別子、例えばＦＭＸ１７を、その特定の場所で用いられた画像プレートに取り付けられているＲＦＩＤタグ内に書き込むように適合されている。

別の実施形態では、テンプレート２００は、画像プレートに取り付けられたタグを読み取りかつタグのＩＤを読み取る手段２０３を備えることができる。テンプレートは、その後、タグのＩＤを後の段階でテンプレートの場所に関連付けることができるように、データベース手段に、テンプレート上の画像プレートの場所に関係する位置情報を、画像プレートに取り付けられたタグのＩＤと共に配信することができる。

１つの実施形態では、テンプレート２００は、画像プレートのタグ内に書き込まれた位置情報を読み取ることもできるし、当該タグのＩＤに関連付けることができる位置情報をデータベース手段から読み取ることもできる。ここで、この位置情報は、当該テンプレート上の画像プレートの場所に関係している。さらに、テンプレート２００は、画像プレートの位置情報を、テンプレート上の画像プレートの場所と比較し、加えて、当該画像プレートの位置情報が、画像プレートが位置するテンプレートの場所を示す情報と一致しない場合には、可聴表示及び／若しくは可視表示によって、又はテンプレートに統合されているか若しくは通信リンクを通じてテンプレートに接続されているディスプレイ手段を用いて、テンプレート上の画像プレートの不正確なロケーションを示すように適合された手段２０４を備えることができる。

１つの実施形態では、他の情報をタグのＩＤに関連付けることができるように、テンプレートは、他の情報もタグ内又はデータベース手段内に書き込むように構成される。他の情報は、例えば、検査対象若しくは患者に関連した情報、又は例えば画像プレートの画像情報の宛先に関する制御情報、例えば或る特定の医師を指定するファイルパス若しくは情報である。

加えて、１つの実施形態では、テンプレートは、画像プレートタグに基づいて又はデータベース手段に含まれたＩＤに関連付けられている情報に基づいて、テンプレート上の欠陥のある画像プレートを検出する手段２０５を備えることができる。手段２０５は、有利には、例えば本書面で説明したように、例えば可聴表示及び／若しくは可視表示又はディスプレイデバイスを用いて、画像プレートに欠陥があることを示すように構成される。

１つの実施形態では、テンプレート２００の上述した機能は、例えばテンプレートに接続されたコンピューターによって制御することができ、ここで、コンピューターは、例えば、テンプレート上に配置された画像プレートのタグに、テンプレート上の画像プレートのロケーションについての情報を書き込むのに用いることができる。コンピューターは、テンプレートのロケーションに配置された画像プレートのタグから情報を読み取るのにも用いることができる。コンピューター又は同様のデバイスを用いてテンプレートを制御するとき、テンプレート２００は、タグからの読み取り及びタグへの書き込みを行う読み取り及び／又は書き込み手段、並びにテンプレートを制御するのに用いられるデバイスと通信する手段を備えることは明らかである。

１つの実施形態では、撮像に関連して手動でも、位置情報をタグ及び／又はデータベース手段に書き込むことができることに留意すべきである。

図３は、本発明の一実施形態による、画像プレート移送及び／又は保護手段１０４を有する画像プレート１０１を提供し、それによって、医用撮像システムを制御するパッキング手段３００を示している。パッキング手段３００は、１つの実施形態では、画像プレート、若しくはタグを対象とした移送及び／若しくは保護手段に関連付けられたタグを読み取る手段３０１、並びに／又はタグに書き込む手段３０２を備える。代替的に、手段３０１及び３０２は、タグのＩＤを読み取り、タグに関連付けられた情報のデータベース手段への書き込み及び／又は当該情報のデータベース手段からの読み取りを行うようにように適合することができる。

１つの実施形態では、パッキング手段は、撮像動作の際の画像プレートの位置に関する位置情報を読み取るように適合されている。ここで、位置情報は、検査対象の生体組織構造、撮像で用いられる他の画像プレート、及び／又は撮像機器に対する画像プレートの位置を示す。パッキング手段は、例えば、画像プレートに取り付けられたタグ又はタグのＩＤを利用するデータベース手段から手段３０１を通じて位置情報を読み取ることができる。

パッキング手段は、画像プレートの位置情報を画像プレート上又はその移送及び／若しくは保護手段上に印刷する手段３０３も備えることができる。

１つの実施形態では、パッキング手段は、例えば一連の複数の画像プレートにおいて、位置情報を生成する手段３０４を備え、それによって、パッキング手段は、自身が生成した位置情報を、例えば画像プレートタグ及び／又はデータベース手段に書き込むように適合することができる。データベース手段では、位置情報をタグのＩＤに関連付けることができる。パッキング手段は、当該パッキング手段と通信するデータ処理デバイスによって制御することもでき、それによって、このデータ処理デバイスは、当該位置情報を生成し、当該情報をパッキング手段に配信することができ、パッキング手段は、次に、例えば上記で説明した方法で、当該情報を書き込み、印刷するように適合することができる。

１つの実施形態では、パッキング手段は、読み取り手段３０１によって読み取られたタグ内の情報が、タグに関連付けられた画像プレートに欠陥があることを示す場合に、その画像プレートを使用から外す手段３０５を備える。一実施形態によるパッキング手段では、当該パッキング手段が、画像プレートタグ又は画像プレートに関連付けられた情報からデータベース手段を通じて、画像プレートの状態についての情報を取得し、画像プレートの状態についての当該情報が、画像プレートに欠陥があることを示す場合にはその画像プレートを使用から外すように適合されている。

パッキング手段は、例えば短距離無線技術を用いて、タグの読み取り及び／又はタグへの書き込みを行うことができる。加えて、タグのＩＤのみが読み取られる実施形態では、タグは、例えばバーコード又は２Ｄバーコードで実施することができ、この場合、タグの読み取りは、光学的に行うことができることに留意すべきである。

本発明による解決策の少数の実施形態のみを上記で説明した。本発明による原理は、例えば実施態様の詳細及び応用分野に関して、当然、特許請求の範囲によって画定される本発明の範囲内で変更することができる。特に、上記で説明した実施形態の多くにおいて、制御情報がタグから読み取られかつ／又はタグに書き込まれる一例が与えられているが、実施形態は、タグのＩＤに関連した制御情報がデータベース手段から読み取られかつ／又は当該制御情報がタグのＩＤに関連付けられてデータベース手段に書き込まれるように実施することもできることに留意すべきである。タグが画像プレートに関連付けられることが上記で述べられたが、タグは、画像プレートに直接、又は代替的に画像プレートに関連付けられた移送及び／若しくは保護手段に取り付けることができることにも留意すべきである。

本書面で述べたもの以外の情報、例えば装置を制御する情報も、タグに書き込むことができ又はタグのＩＤに関連付けてデータベース手段に書き込むことができることにさらに留意すべきである。確かに、本発明の１つの目的は、装置又はその構成要素デバイスの制御に当該情報を用いることである。また、他の種類の情報を書き込むこともできる。例えばＤｉｃｏｍ情報は、照会、医師、患者、及び／又は撮像動作に関連した情報を含む。

さらに、装置に関係する上記で説明した機能、例えば、読み取りデバイス、Ｘ線源、テンプレート、及び／又はパッキング手段は、適切なコンピューターソフトウェアを用いて少なくとも部分的に実施することができることに留意すべきである。

本発明を、例えば、口腔内撮像に用いられるシステムにおいて適用することができるが、例えば、用いられる画像プレート又は画像プレートに関連して用いられる保護手段のサイズを問わず、画像プレートが用いられる他の医用Ｘ線撮像技法においても適用することができることにも留意すべきである。

Claims (22)

1. 少なくとも画像プレートと、該検査対象の画像を該画像プレート上に生成するＸ線デバイスと、該画像プレートに含まれる画像情報を読み取る読み取りデバイスとを備える医用撮像用の装置であって、遠隔で書き込み及び／又は読み取りを行うことができるタグが、該画像プレート並びに／又はその移送及び／若しくは保護手段に取り付けられる、装置において、
   該タグは、該装置を制御する情報を含み、該装置が、該タグ内及び／又は該情報が該タグの該ＩＤに関連付けられている別の手段内で該情報を読み取ると、該装置が、該読み取った情報によって制御される少なくとも１つの動作を実行するよう適合されるようになっていることを特徴とする、装置。
2. 該タグは、該装置を制御する情報を含み、それによって、該読み取りデバイスが該画像プレートに含まれる該画像情報を読み取ると、該装置は、該画像情報を該タグから読み取られた該情報によって示される場所、例えば該画像を撮影した及び／若しくは解釈することになる関係者、並びに／又はマスストレージデバイスに配信するように適合され、それによって、該画像の該対象及び／又は該撮像に関与した人に該画像情報を関連付けることができる、請求項１に記載の装置。
3. 該タグは、該タグに関連付けられた該画像プレートが画像情報を含むことを示す提示情報を含み、それによって、該装置は、該提示情報の読み取りに基づいて、例えば画像プレート読み取りデバイスをアクティブ化するように適合されている、請求項１に記載の装置。
4. 該装置は、該画像情報を読み取るか又はリセットすると、該タグ内の該提示情報を、該画像情報が読み取られたこと及び／又は該画像プレートが画像情報を含んでいないことを示すよう変更するように適合されている、請求項３に記載の装置。
5. 該装置は、該検査対象の該生体組織構造、該撮像動作の際に用いられる他の画像プレート、及び／又は撮像機器に対して、該撮像動作の際に該画像プレートが関連付けられた該タグから読み取られた該情報によって示されるような該ロケーションに該画像情報を配信するように適合されている、請求項２に記載の装置。
6. 該撮像動作の間に、該画像プレートに関連したアクティブタグ、例えばＲＦＩＤ識別器、及び方向センサーがあり、該アクティブタグは、該撮像の間に該方向センサーによって生成された方向情報を登録するように適合されている、請求項１乃至５のいずれか１項に記載の装置。
7. 該画像プレートに関連して、ＲＦ放射線を放出する少なくとも１つのＲＦ識別器があり、該ＲＦ識別器に関連して、実質的にその他方の側には、ＲＦ放射線を吸収する材料があり、該Ｘ線デバイスに関連したＲＦ読み取り手段は、該ＲＦ識別器によって放出されたＲＦ放射線の強度を読み取り、該ＲＦ放射線吸収材料が該ＲＦ放射線放出識別器と該ＲＦ読み取り手段との間に位置付けられているか否かを判断するように適合され、該装置は、該判断に基づいて該画像プレートの方向を求めるようにさらに適合されている、請求項１乃至５のいずれか１項に記載の装置。
8. 該画像プレートに関連して、少なくとも２つのＲＦ放射線放出ＲＦ識別器があり、該少なくとも２つのＲＦ放射線放出ＲＦ識別器は、該撮像動作の際に、少なくとも１つの第１のＲＦ識別器が、１つの第２のＲＦ識別器よりも該Ｘ線デバイスの該ＲＦ読み取り手段の近くになるように配置され、それによって、該ＲＦ読み取り手段は、該撮像の間に、該第１のＲＦ識別器及び該第２のＲＦ識別器によって放出された該ＲＦ放射線の強度を求め、該強度に基づいて、該ＲＦ識別器の相互の順序を求め、さらに、該順序に基づいて、該画像プレートの方向を求めるように適合されている、請求項１乃至５のいずれか１項に記載の装置。
9. 該画像プレートが逆に位置決めされている場合、該装置は示し、該画像プレートを正しい向きに向けるように該ユーザーに促し、かつ／又は該画像プレートの露光を防止するように適合されている、請求項７又は８に記載の装置。
10. 該読み取りデバイスは、画像プレートの状態を分析し、該画像プレートの該状態に関係付けられた情報、例えば該画像プレートに欠陥があることを示す情報を該画像プレートタグに書き込むように適合されている、請求項１乃至９のいずれか１項に記載の装置。
11. 該装置は、該Ｘ線デバイスに関連して、画像プレートタグから情報を読み取る読み取り手段をさらに備え、該装置は、該タグの該提示情報に基づいて、該画像プレートが空である場合かつ／又は該タグ内の該画像プレートについての該情報が、該画像プレートに欠陥があることを示す場合に、該装置は、表示を行うか又は該撮像動作を中断するように適合されている、請求項１乃至１０のいずれか１項に記載の装置。
12. 該装置は、該Ｘ線デバイスに関連して、画像プレートタグから位置情報を読み取る読み取り手段をさらに備え、該装置は、該タグ内の該位置情報に基づいて、該画像プレートが該撮像動作の際に正しい位置にない場合に、該装置は、表示を行いかつ／又は該撮像動作を中断するように適合されている、請求項１乃至１１のいずれか１項に記載の装置。
13. 該装置は、該撮像動作の間に、画像プレートの位置情報を該タグに書き込む書き込み手段を備え、該位置情報は、該検査対象の該生体組織構造、該撮像で用いられる他の画像プレート、及び／又は撮像機器に対する該画像プレートの位置を示す、請求項１乃至１２のいずれか１項に記載の装置。
14. 該装置は、該装置の該画像プレートの統計及び該画像プレートの状態を保持し、欠陥のある画像プレートの数が或る特定の閾値を超えている場合に、表示を行うか又は自動的に発注するように適合されている、請求項１乃至１３のいずれか１項に記載の装置。
15. 該装置は、該検査対象の該健康に関する情報を受信するように適合され、該情報に基づいて、該装置は、次のもの、すなわち、該検査対象の画像を含む画像プレートの該クリーニングの該中断の防止、該検査対象の該画像の該読み取り後に該読み取りデバイスの該クリーニングの起動、該検査対象の該画像の該読み取り後に該読み取りデバイスの少なくとも１つの構成要素をクリーニングするようにユーザーに促すこと、及び該検査対象の該画像の該読み取り後に、該読み取りデバイスの少なくとも１つの構成要素を交換するようにユーザーに促すこと、の少なくとも１つを行うように適合されている、請求項１乃至１４のいずれか１項に記載の装置。
16. 該装置は、画像プレートに画像プレート移送及び／又は保護手段を提供するパッキング手段をさらに備え、該パッキング手段は、画像プレートに関連付けられた位置情報を、該画像プレート並びに／若しくはその移送及び／若しくは保護手段上に添付することができるように印刷し、かつ／又は該画像プレートに関連付けられた該位置情報を、該画像プレートタグ及び／若しくは該位置情報を該画像プレートに関連付けることができるデータベース手段に書き込むように適合され、該位置情報は、該検査対象の該生体組織構造、該撮像動作の際に用いられる他の画像プレート、及び／又は撮像機器に対する該画像プレートの位置を示す、請求項１乃至１５のいずれか１項に記載の装置。
17. 該パッキング手段は、該画像プレートタグによって示される該画像プレート位置情報、データベース手段内で該画像プレートに関連付けられた位置情報を読み取るように適合され、かつ／又は該パッキング手段は、該位置情報を生成するように適合されている、請求項１６に記載の装置。
18. 該パッキング手段は、画像プレートタグから又はデータベース手段内で該画像プレートに関連付けられた情報から、該画像プレートの該状態についての情報を取得し、該画像プレートの該状態についての該情報が、該画像プレートに欠陥があることを示す場合には、該画像プレートを使用から外すように適合されている、請求項１６に記載の装置。
19. 医用撮像の方法であって、画像プレート上にＸ線デバイスによって、検査対象の画像が生成され、該画像プレートに含まれる該画像情報が読み取りデバイスによって読み取られ、遠隔で書き込み及び／又は読み取りを行うことができるタグが、該画像プレート並びに／又はその移送及び／若しくは保護手段に取り付けられる、方法において、
    該方法は、該タグ内にありかつ／又は別の手段において該タグの該ＩＤに関連付けられた該情報であって、該装置が、該タグ内の該情報を読み取ると、読み取った該情報によって制御される少なくとも１つの動作を実行するように、該装置を制御するための該情報を用いることを特徴とする、方法。
20. 画像プレートが画像プレート移送及び／又は保護手段を装備し、画像プレートに関連付けられた位置情報は、該画像プレート並びに／若しくはその移送及び／若しくは保護手段上に添付可能となるように印刷され、かつ／又は該画像プレートに関連付けられた該位置情報は、該画像プレートタグ及び／若しくは該位置情報を該画像プレートに関連付けることができるデータベース手段に書き込まれ、該位置情報は、該検査対象の該生体組織構造、該撮像動作の際に用いられる他の画像プレート、及び／又は撮像機器に対する該画像プレートの位置を示す、請求項１９に記載の方法。
21. 画像プレートを読み取る読み取りデバイスであって、該画像プレート並びに／又はその移送及び／若しくは保護手段に関連して、遠隔で書き込み及び／又は読み取りを行うことができるタグがある、読み取りデバイスにおいて、
    該読み取りデバイスは、該タグ及び／又は別の手段の該タグのＩＤに関連付けられた制御情報を読み取るように適合されていることを特徴とし、該読み取りデバイスは、読み取った該情報によって制御される少なくとも１つの動作を実行するようにさらに適合されている、読み取りデバイス。
22. 画像情報を画像プレート上に露光するＸ線デバイスであって、該画像プレート並びに／又はその移送及び／若しくは保護手段は、遠隔で書き込み及び／又は読み取りを行うことができるタグに関連付けられる、Ｘ線デバイスにおいて、
    該Ｘ線デバイスは、該タグ及び／若しくは別の手段の該タグのＩＤに関連付けられた制御情報を読み取るように適合されていることを特徴とし、該Ｘ線デバイスは、読み取った該情報によって制御される少なくとも１つの動作を実行するようにさらに適合され、かつ／又は該Ｘ線デバイスは、制御情報であって、後の段階で該制御情報に基づいて該装置を制御するための制御情報を、該タグに及び／若しくは該制御情報を該タグの該ＩＤに関連付けることができる別の手段に書き込むように適合されている、Ｘ線デバイス。

Images