JP2012520949A - バインダー/充填剤集塊を用いた製紙方法 - Google Patents

バインダー/充填剤集塊を用いた製紙方法 Download PDF

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Abstract

アニオン性バインダーをカチオン化剤と接触させて、カチオン化されたバインダーを生成すること、該カチオン化されたバインダーをアニオン性顔料と接触させて、バインダー/顔料集塊を形成すること、該集塊を繊維の水性スラリーと接触させること、ならびに該スラリーから紙製品を形成させること、を含んでなる紙の製造方法。前記集塊は、紙の強度を受容できる水準に維持しながら、紙製造の総コストを低減させることができる。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2009年3月17日出願の米国仮出願第61/160,855号を基にした優先権を主張しており、その全体を参照することによって本明細書の内容とする。
本明細書の開示は、繊維のスラリーが紙製品の製造に用いられる製紙方法に関する。
紙は、セルロース系繊維を含むスラリーをワイヤーメッシュ上に濾し取って、紙ウェブを作り、これを次いで処理して紙製品を形成するプロセスを用いて主に作られている。しかしながら、繊維は比較的に高価である。当工業界は、この繊維の一部をより安価な材料、例えば無機顔料に置き換えることによって、紙のコストを低減する方途を長らく追求してきた。繊維を顔料で置き換えることの難点の1つは、そうすることによって紙製品が強度を失うことである。
紙強度の実質的な低下がなく、繊維を顔料で置換することを可能にする製紙方法を有することが望まれている。
1つの態様では、アニオン性バインダーを、このアニオン性バインダーをカチオン化バインダーに転換するのに十分な条件下で、カチオン化剤と接触させること;次いで、繊維の実質的な不存在の下で、このカチオン化バインダーをアニオン性顔料と接触させて、バインダー/顔料集塊を形成させること;この集塊、および所望による歩留向上剤および/または他の添加剤を繊維の水性スラリーと接触させること;ならびにこのスラリーから紙製品を形成させること、を含む改良されたプロセスがここに記載されている。
カチオン化されたアニオン性顔料の代わりに、本開示のカチオン化されたアニオン性バインダーを用いることによって紙を調製するプロセスは、多くの利点を有している。比較的に少量のバインダーが用いられるために、このバインダーカチオン化プロセスは、紙の製造では大量の顔料が用いられる(典型的には10〜20質量%)ことから、顔料の電荷転換のためのプロセスよりも、管理がより容易であり、従って、このプロセスの紙工業界による実施をより容易にさせる。更に、電荷の逆転に必要な材料の量がより少ないという事実が、このプロセスの経済的な実行可能性に貢献している。
意外にも、カチオン化バインダーから調製されたバインダー/顔料集塊を用いて調製した紙の性質は、顔料、カチオン化剤およびバインダーの順次的な添加を用いて調製した紙の性質よりも、より良好である。いずれかの特定の理論に拘束されることは望まないが、本開示のプロセスで生成された集塊は、アニオン性電荷によって完全には被覆されていない表面を有しており、そして従ってカチオン化バインダーのカチオン性表面は、アニオン性表面が暴露されているアニオン性繊維および他のバインダー/顔料集塊との改善された相互作用およびそれらの上への保持を可能にすると考えられる。ウエットエンドにおけるカチオン化剤のより少ない量の存在のために、その系が過剰にカチオン性になるという危険性がより小さく、そして従って、カチオン性顔料が用いられる系でのようには、顔料充填量の増加は制限されない。
本開示の目的では、用語「乾燥」は、水が実質的に存在しないことを意味し、そして用語「乾燥量基準」は、乾燥材料の質量を表している。
本開示の目的では、用語「コポリマー」は、少なくとも2種のモノマーから形成されたポリマーを意味している。
ここで用いられる用語「紙」は、約300グラム/m(gsm)以下の坪量(basis weight)を有する紙製品を意味している。
本開示の目的では、当業者によって理解されることと整合して、数値範囲は、その範囲中に包含される全ての可能な部分的範囲を包含し、かつ支持することが意図されていることが理解されなければならない。例えば、1〜100の範囲は、1.01〜100、1〜99.99、1.01〜99.99、40〜60、1〜55などを意味することを意図している。
本開示は、アニオン性バインダー、カチオン化剤、アニオン性顔料、および繊維を用いるプロセスの態様を提供する。
開示されたプロセスでは、アニオン性バインダーが用いられる。紙の製造における使用に十分な接着性または結合特性を有するバインダーが用いられる。バインダーの例としては、例えば、スチレン−ブタジエンラテックス、スチレン−アクリレートラテックス、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリルラテックス、スチレン−無水マレイン酸ラテックス、スチレン−アクリレート−無水マレイン酸ラテックス、アクリレートラテックス、中空粒子ラテックス、凝集中空粒子ラテックス、多糖、タンパク質、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、セルロース誘導体、エポキシアクリレート、ポリエステル、ポリエステルアクリレート、ポリウレタン、ポリエーテルアクリレート、ポリオレフィン分散体、含油樹脂、ニトロセルロース、ポリアミド、ビニルコポリマーおよび種々の形態のポリアクリレート、が挙げられる。好ましいバインダーの例としては、カルボキシル化スチレン−ブタジエンラテックス、カルボキシル化スチレン−アクリレートラテックス、カルボキシル化スチレン−ブタジエン−アクリロニトリルラテックス、カルボキシル化スチレン−無水マレイン酸ラテックス、カルボキシル化多糖、タンパク質、ポリビニルアルコール、およびカルボキシル化ポリビニルアセテートラテックスが挙げられる。ポリ多糖の例としては、アガー、アルギン酸ナトリウム、およびデンプン、例えば改質デンプン、例えば熱処理改質デンプン、カルボキシメチル化デンプン、ヒドロキシエチル化デンプンおよび酸化デンプンが挙げられる。本開示のプロセスで好適に用いることができるタンパク質の例としては、アルブミン、ダイズタンパク質、およびカゼインが挙げられる。1つの好ましい態様では、バインダーは、スチレン−ブタジエンラテックスである。幾つかのバインダーが、広く商業的に入手可能である。バインダーの混合物を用いることができる。
有利に用いることができるアニオン性バインダーは、合成ラテックスまたは、予め形成されたポリマーから調製された分散体、例えば少なくとも1種のポリオレフィンの分散体を含んでいる。合成ラテックスは、よく知られているように、1種もしくは2種以上のモノマーの乳化重合によって調製されたポリマー粒子の水性分散液である。このラテックスは、単峰性の、または多峰性の、例えば二峰性の粒径分布を有することができる。また、このラテックスは、コアシェル構造を有することができる。
出発材料としてアニオン性ラテックスを用いる1つの利点は、多種多様なアニオン性ラテックスの入手可能性であり、それによって製紙業者が、広範囲な、目標とする紙性能を達成することを可能にする。更に、カチオン化剤の種類および量は、アニオン性ラテックスに、広範囲で特異的な結合を与えて、最大の強度を与えるように選択することができ、そしてカチオン化の程度は、保持力を向上させるように調整することができる。
アニオン性バインダーは、紙の成分を一緒に結合するのに十分な量で用いられる。有利には、約2〜約20乾燥質量部のアニオン性バインダーが、顔料の100乾燥質量部当たりに用いられ、そして好ましくは約3〜約15乾燥質量部のアニオン性バインダーが用いられる。
カチオン化剤は、アニオン性バインダーの負の表面電荷を、正味の正の電荷に変換するために用いられる材料である。カチオン性ポリマーは、好ましいカチオン化剤である。カチオン化剤の混合物を用いることができる。
カチオン性ポリマーカチオン化剤の例としては、ポリアミドアミン−エピハロヒドリンポリマー、ポリアルキルジアリルアミン−エピハロヒドリンポリマー、ポリエチレンイミン(これ以降PEI)、ポリ(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド)、ポリアクリルアミド、ポリアミン、ポリビニルアミン、およびカチオン性デンプンが挙げられる。カチオン化剤の好ましい分類としては、ポリアミドアミン−エピクロロヒドリンポリマー(これ以降PAE)がある。PAEの他の一般的な名称としては、ポリアミド−エピクロロヒドリン、ポリアミドアミン−エピクロロヒドリン、ポリアミド(アミン)エピクロロヒドリン、ポリ(アミノアミド)−エピクロロヒドリン、ポリアミノポリアミド−エピクロロヒドリン、アミノポリアミドエピクロロヒドリン、ポリアルキレンポリアミド−エピクロロヒドリンが挙げられる。
よく知られているように、ポリアミドアミン−エピハロヒドリンポリマー製造プロセスは、典型的には、ポリアミドアミンと過剰のエピハロヒドリンとを反応させて、ポリアミドアミン中のアミン基をエピハロヒドリン付加物へと転換することを含んでいる。この反応の間に、ハロヒドリン基が、ポリアミドアミンの第二級アミン基に付加される。多くのカチオン化剤が、商業的に入手可能である。このカチオン化剤は、架橋結合機能性を有していてもよい。例えば、ポリアミドアミン−エピハロヒドリンポリマーは、架橋結合機能性を有しており、そしてカルボキシル基とヒドロキシル基で架橋結合することができる。いずれかの理論によって拘束されることは望まないが、この機能性は、製紙プロセスにおいて、繊維への集塊の結合を強化することができる。
用いられるカチオン化剤の量は、アニオン性バインダーの負の表面電荷を正味の正の電荷に変換するのに十分な量である。バインダーに対するカチオン化剤の広範囲な比率を用いることができる。例えば、当業者にはよく知られているように、ポリマー系カチオン化剤の場合には、この比率は、電荷、電荷密度、分子量およびカチオン性ポリマーの構造(conformation)に強く依存している。また、当業者は、カチオン化剤への要求は、アニオン性ラテックスの表面電荷および表面積ならびにpHおよび電解質濃度に強く依存することを理解している。PAE樹脂の場合には、種々の態様における、バインダーに対するカチオン化剤の乾燥質量比は、例えば、1:1未満〜約1:5であることができ、または1:1未満〜約1:3であることができ、または約0.9:1〜約1:3であることができ、または約0.8:1〜約1:3であることができる。1つの態様では、バインダーに対するPAE樹脂の乾燥質量比は、1:1未満、約0.9:1未満、または約0.8:1未満であることができる。1つの態様では、バインダーに対するPAE樹脂の乾燥質量比は、約1:5以上、約1:4以上、または約1:3以上であることができる。
カチオン性ポリマーと併せて、多価化合物および一価金属化合物を、そのカチオン性ポリマーの効果を増大させるために用いることができる。多価金属化合物、例えば塩は、多価カチオンの供給源の例である。いずれかの好適な多価金属化合物を、アニオン性ラテックスの電荷変換を援けるように好適な形態で用いることができる。多価金属の例としては、Al、Ca、Mg、Co、Ti、Zr、V、Nb、Mn、Fe、Ni、Cd、Sn、Sb、Bi、およびZnが挙げられる。多価金属化合物の例としては、種々の硫酸アルミニウム化合物(例えば、「papermakers alum」または、単に「アルム(alum)」と称されるこれらの化合物)、例えばAl(SO)・18HO、Al(SO)・16HO、およびAl(SO)、ポリアルミニウム化合物または錯体、例えばAl12(OH)24AlO(HO)12、鉄化合物、例えばFeSO・7HOおよびFeCl・6HOおよびアルカリ土類金属化合物、例えばMgCl、MgCOおよびCaCl、が挙げられ、Al含有化合物が好ましい。硫酸カリウム化合物、例えばKSO・18HOは、一価金属化合物の例である。
開示されたプロセスは、アニオン性バインダーをカチオン化剤に、このアニオン性バインダーをカチオン化バインダー、すなわち正味の正の電荷を有するバインダーに変換するのに十分な条件下で、接触することを含んでいる。このことは、当業者に知られているように、種々の方法で成し遂げることができる。例えば、アニオン性ラテックスの電荷またはカチオン性ポリマーの電荷のいずれかは、このプロセスの開始時に低下もしくは中和して、2つの系を相溶性にすることができる。これらの系が一旦相溶性になったならば、この混合物のカチオン性(cationicity)を増大させて、カチオン化ラテックスの安定化および正味の正の電荷の存在が可能となる。ポリマーおよび分散体の電荷変更の典型的な方法は、その系のpHを変えるのに用いることができる。アニオン性バインダー、例えばカルボキシル化ラテックスは、高いpHでよりアニオン性になる傾向があるが、アミノ基を備えた多くのカチオン性ポリマーは、高いpHではそれらのカチオン性の電荷を失う一方で、第四級アンモニウム基は、高いpHで正に荷電されたままである。このプロセス、安定性または最終用途での性能を改良するために、電荷変換プロセスの異なる段階において、添加剤または他のポリマーを用いることが可能である。例えば、多価カチオンの供給源を、アニオン性ラテックスの負の電荷を抑制するために用いることができ、そしてカチオン性ポリマーをその後に加えて、その電荷をカチオン性に変換し、そしてカチオン化ラテックスを安定化させることができる。他の例としては、最初に、より低い添加水準でアニオン性ラテックスをカチオン化ラテックスへと変換することができるカチオン性ポリマーを用いて、そしてその後に、他のカチオン性ポリマーを、更なる機能性、例えば架橋結合および/またはpH安定性を与えるために用いることができる。
1つの態様では、カチオン化の工程は、2つの異なるポリマー系カチオン剤を順次に用いる。例えば、第1のカチオン性ポリマーは、正に荷電した基を有することができ、これはより低いpHで中和される可能性がある。第2のカチオン性ポリマーは、第1のポリマーでのアニオン性バインダーの電荷変換の後に加えることができ、そして例えば正の電荷を増大させる、新しい機能性(例えば、架橋結合)をもたらす、またはより広い操作pH範囲を可能にして(例えば、第四級アンモニウム基)、その系をアルカリ性の製紙条件の下で、高度に荷電させる、ように選択することができる。
有利には、バインダーとの接触の前に、カチオン化剤のpHを高くして、カチオン化剤のカチオン性を低減させる。態様によっては、例えば、カチオン化剤としてPEIを用いる場合には、pHは8以上、または約9以上に調整することができる。1つの態様では、pHは、約11以上に調整することができる。pH調節は、有利には、塩基を用いて行なわれる。塩基は、よく知られた材料であり、そして幾つかは商業的に入手可能である。NaOHは、塩基の例である。
有利には、カチオン化剤と接触させる前に、バインダーは、低下した固形分含量を得るように希釈される。このことは、主にカチオン化ラテックスの粘度を低下させるために行なわれる。1つの態様では、バインダーの固形分は、このバインダーに、約10〜約25固形分%、または他の態様では、約11〜約15固形分%の希釈固形分含量を得るのに十分な量の水を加えることによって調整される。
この希釈されたバインダーおよびpH調整されたカチオン化剤は、混合物を形成するように接触される。1つの態様では、この希釈されたバインダーとpH調整されたカチオン化剤は、結果として得られる混合物が、カチオン化バインダーの均一な水性分散液であるような条件の下で接触される。1つの態様では、例えば、希釈されたバインダーは、混合しながらpH調整されたカチオン化剤に加えられる。
1つの態様では、希釈されたバインダーとpH調整されたカチオン化剤との混合物のpHは、この系のカチオン性の電荷を増大させ、そしてバインダーをカチオン性バインダーに変換するために、低下することができる。この混合物のpHは、酸で低下させることができる。多くの酸が商業的に入手可能である。酸の例としては、HCl、HSOおよびクエン酸が挙げられる。1つの態様では、pHは、約5未満に低下することができる。例えば、この混合物のpHは、10%塩酸(HCl)水溶液で、3.5に低下させて、カチオン化バインダーを与えることができる。
1つの態様では、カチオン化バインダーを調製するのに用いられたカチオン化剤と同じ、または異なっていてよい、更なるカチオン化剤を、所望によって、この時点でカチオン化バインダーに加えてもよく、あるいはこれを所望により完成紙料(paper furnish)に加えることができる。アルム(Alum)は、製紙においては一般的な添加剤である。例えば、0.85質量%のアルムを、カチオン化バインダーに加えることができる。ポリ塩化アルミニウムは、用いることができる他の材料の例である。
用いられる顔料または充填剤は、アニオン性粒子を含んでいる。1つの態様では、この顔料は、主には無機物である。有利には、この顔料は、水酸化アルミニウム、アラゴナイト、硫酸バリウム、カルサイト、硫酸カルシウム、石膏、ドロマイト、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、マグネサイト、炭酸カルシウム、粉砕炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、二酸化チタン(例えば、ルチルおよび/またはアナターゼ)、サテン白、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ三水和物、マイカ、タルク、クレー、カオリン、か焼クレー、珪藻土、およびバテライト、あるいはそれらのいずれかの組み合わせから選ばれる少なくとも1つの物質を含んでいる。好ましい顔料としては、いずれかの好適な形態の炭酸カルシウム、カオリン、いずれかの好適な形態の二酸化チタン、および硫酸カルシウムが挙げられ、粉砕炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウムがより好ましい。顔料の混合物を用いることができる。1つの態様では、ポリマー系、またはプラスチックの顔料、例えばラテックスの形態のポリスチレン粒子、がこの顔料を構成する。種々の顔料が、商業的に入手可能である。
用いられる顔料の量は、広範囲に変えることができる。この顔料は、紙の製造において、紙の光学的性質の向上を含めた、幾つかの機能を有することができる。種々の態様において、用いられる顔料の量は、最終的な紙製品の、約10〜約80質量%であり、または最終的な紙製品の、約20質量%〜約60質量%である。
このプロセスは、更にカチオン化バインダーをアニオン性顔料と接触させて、バインダー/顔料集塊を形成させることを含んでいる。1つの態様では、この接触は、カチオン化バインダーをアニオン性顔料のスラリーに加えることによって成し遂げられる。この接触は、繊維の実質的な不存在の下で成し遂げることができる。好ましくは、この接触は、結果として得られる混合物が、この集塊の均一な水性分散液であるような方法で行なわれる。この集塊の形成は、当業者にはよく知られた因子、例えば、混合の速度、粘度、添加の速度、および混合機の種類と構成、によって制御することができる。
カチオン化バインダーおよびアニオン性顔料の集塊は、その一方の成分はカチオン化バインダーであり、そして他方はアニオン性顔料であるので、「へテロ集塊」と表すことができる。
この集塊は、少なくとも繊維の一部を紙ウェブへと結合するのに十分な量で用いられる。有利には、約5〜約70質量%の集塊が最終の紙中に用いられ、そして好ましくは約10〜約50質量%の集塊が用いられる。
この集塊は、この集塊を慣用の製紙条件下で用いることによって、紙製品、例えば板紙、および印刷用、筆記用もしくは包装用の紙、を調製するために用いることができる。1つの態様では、この製品は、ミネラルウール、パーライトまたはその両方を実質的に含まない。1つの態様では、紙製品には、天井タイルまたはフローリングフェルトを含まず、何故ならば、天井タイルまたはフローリングフェルトは、典型的には300gsm超の坪量を有しているからである。
用いることのできる繊維の選択を含めた、紙の製造において含まれるプロセスと材料は、当業者にはよく知られている。1つの態様では、用いられる繊維は、主にセルロース系繊維である。
有利には、本開示の集塊は、製紙プロセスにおいて、繊維に対して比較的により多量の顔料の使用を可能にする。例えば、紙の配合中の約5〜約70乾燥質量%の繊維を、本開示の凝集した顔料で置き換えることが可能である。
所望であるならば、1種もしくは2種以上の慣用の添加剤を、本開示の組成物中に、その性質を改質するために、混合することができる。それらの添加剤の例としては、慣用の増粘剤、分散剤、染料および/または着色剤、殺生物剤、消泡剤、蛍光増白剤、湿潤紙力増強剤、潤滑剤、保水剤、架橋剤、界面活性剤などが挙げられる。
以下の例は、本発明を説明するために与えられており、そしてその範囲を限定すると解釈されるべきではない。全ての部およびパーセントは、特に断りのない限り、質量基準である。
試験方法
引張強度
引張強度の測定は、Instron 3365(米国、マサチューセッツ州、Illinois Tool Works Inc.から入手可能)で、下記の設定を用いて実施した。
− 速度=25mm/分
− クランプ間の距離:6cm
− 試料の長さ:75mm
− 試料の幅(末端):10mm
− 試料の幅(中間):5mm
試料の厚さは、試験片の複数の点を測定した。最も小さい(最も弱い点)を、最大荷重における引張応力の計算に使用した(N/mmで報告)。他の報告した値は最大荷重である(Nで報告)。
材料
これらの例においては、下記の材料を用いた。
顔料A:85%が2μm未満の粒径である天然の粉砕炭酸カルシウムの水中の分散体(スイス国、Oftringen、Omyaから入手可能な、Hydrocarb(登録商標)HO-ME 65)で、65%固形分。
ラテックスA:カルボキシル化スチレン−ブタジエンラテックス(米国、ミシガン州、ミッドランド、The Dow Chemical Companyから入手可能なDL 945)、水中で50%固形分。ラテックスAは、130nmの平均粒径および6℃のガラス転位温度を有している。
カチオン性ラテックスB:カチオン重合されたスチレン−ブタジエンラテックス。カチオン性ラテックスBは、140nmの平均粒径および−0.7℃のTgを有している。このラテックスのゼータ電位は、pH7.0で17.9mVである。
PAE樹脂:カチオン性ポリアミドアミン−エピクロロヒドリン樹脂(独国、Hercules GmbHから入手可能なKymene 920)。
固定剤:Catiofast VHF(独国、BASFから入手可能)
凝集剤:Polymin 540(独国、BASFから入手可能)
アルム:硫酸アルミニウム16水和物(Al(SO)・16H0)(スイス国、Sigma Aldrichから入手可能)
硬木繊維:Jariliptus(ブラジル国、Jari Celullose S. A.から入手可能)
軟木繊維:Botnia長繊維軟木パルプ(フィンランド国、Oy Metsa-Botnia ABから入手可能)
例1:カチオン化バインダーの調製
2種のカチオン性ラテックスバインダー系を、表1中に記載した配合を用いて調製して、それぞれカチオン化ラテックス1:1とカチオン化ラテックス1:3と表記した。ラテックスAを水で希釈して最終的に12質量%の固形分を得た。Kymene 920のpHを、NaOHで11に上昇させた。この希釈したラテックスを、電磁攪拌器で混合しながら、Kymene 920にゆっくりと加えた。結果として得た混合物のpHを、10%塩酸で3.5に下げて、この系をカチオン性にした。次いで、0.85質量%(乾燥量/乾燥量)のアルム(Al(SO)・16HO)を、このカチオン化ラテックス混合物に加えた。
Figure 2012520949
例2:バインダー/顔料集塊の調製
顔料Aを希釈して、12%の最終的な固形分含量に到達させた。電磁攪拌器で混合しながら、種々のラテックスを、この顔料Aのスラリーに加えた。この混合物を16時間に亘って攪拌した。集塊の作製におけるそれぞれの成分の量を、表2中に示した。2種のヘテロ集塊を、それぞれHeC 945 1:1およびHeC 945 3:1と表記し、そして例1のカチオン化ラテックスを用いて調製した。比較の目的で、1つの集塊をカチオン性ラテックスBを用いて調製して、B35:3と表記した。
Figure 2012520949
比較例3:対照用紙の調製(本発明の態様ではない)
パルプを、パルプ打解機(Karl Frank GmbHのtype 967)で崩壊させて、2%の濃度にした。こう解は、実験用のこう解機(Lorentzen Wettreのtype 3-3)で行なった。Jariliptusパルプのこう解は、ショッパー−リーグラー30°まで行い、そしてBotniaパルプは、ショッパー−リーグラー25°までこう解した。このパルプを70:30の比率(Jariliptus:Botnia)で混合して、そして濃度もしくは固形分を0.5%に設定した。固定剤Catiofast VHFを、水道水で1質量%に希釈した。Polymin 540を、水道水で0.05質量%に希釈した(混合しながら一滴ずつ添加)。手漉き紙用の配合を表3中に記載した。それぞれの工程の間の時間は、約10秒間であった。
混合機への、以下の添加順序を、上記の段落の手順で用いた。
1.繊維混合物を添加
2.希釈した固定剤Catiofast VHFを添加
3.顔料Aを添加
4.希釈したラテックスを添加(所望による。比較実験4にだけ)
5.凝集剤Polymin 540を添加
6.すべての配合物を抄紙機中に添加
手漉き紙を、この例中に記載したように調製した配合を用いて、抄紙機(Karl Frank GmbHのtype 853)で作った。乾燥時間は、96℃で、約10分間であった。手漉き紙の目標質量は、2.55gであった。顔料および他の成分の保持量は、目標質量に対して実際の質量を比較することによって計算した。解析を単純化するために、全ての損失質量を、添加した充填剤の量から減じて、「実質充填剤%」を得て、表12中に示した。結果として得た紙、ならびに以下の例および比較実験で調製した紙の性質を表12中に示した。
Figure 2012520949
比較実験4 対照用紙の調製(本発明の態様ではない)
表4の配合を用い、そしてPAE樹脂を工程3(顔料A)と工程4(ラテックス)との間に加えた以外は、例3の手順を繰り返した
Figure 2012520949
比較実験5 対照用紙の調製(本発明の態様ではない)
表5の配合を用い、そして「カチオン化ラテックス1:1」をラテックスAの代わりに用いた以外は、例3の手順を繰り返した。
Figure 2012520949
比較実験6 対照用紙の調製(本発明の態様ではない)
表6の配合を用い、そしてカチオン重合したカチオン性ラテックスBを工程4の中で加えた以外は、例3の手順を繰り返した。
Figure 2012520949
比較実験7 対照用紙の調製(本発明の態様ではない)
表7の配合を用い、そして比較の集塊B35:3(表2に記載したもの)を工程2(固定剤)および工程5(凝集剤)の間に加えたこと以外は、例3の手順を繰り返し、そして顔料AまたはラテックスAは加えなかった。
Figure 2012520949
例8
集塊HeC 945 1:1が、工程2(固定剤)および工程5(凝集剤)の間に加えられ、そして顔料AまたはラテックスAの添加がない以外は、例3の手順を繰り返した。
Figure 2012520949
例9
表9の配合を用いた以外は、例8の手順を繰り返した。この例では、集塊の量を増加させた。
Figure 2012520949
例10
表10の配合を用いた以外は、例9の手順を繰り替えした。集塊の量は、更に増加させた。
Figure 2012520949
例11
表11の配合を用いた以外は、例8の手順を繰り返した。この例では、用いた集塊は、HeC 945 3:1であり、これはアニオン性ラテックスに対してPAE樹脂のより小さい比率(1:3)でカチオン化ラテックスを用いて調製されており、従ってこの集塊のカチオン性は、HeC 945 1:1に比べて低下している。
Figure 2012520949
Figure 2012520949
表13に、比較実験、例および比較例3中で作った紙の性質をまとめた。これらのデータは、表12から計算した。正規化された強度および充填剤増加値は、比較例に対するパーセントでの増加を示すために、パーセント単位とした。正規化された強度は、表12中に与えられた引張応力値から計算した。繊維置換値は、質量%であり、そして実際の充填剤質量%から計算した(実際の充填剤%−比較例3の実際の充填剤%)。
Figure 2012520949
例8〜11は、比較例に比べて、8〜16%の充填剤の置換を示している。これらの実験結果は、本開示の集塊を用いて強度値を維持することによって、充填剤の水準を、紙中の20質量%〜30質量%超増加することができることを示している。
比較実験4は、充填剤による8質量%の繊維の置換を可能としながら、比較例3と極めて同様の強度を与えた。カチオン化ラテックスが炭酸カルシウムの後に加えられた比較実験5は、比較例3に近い強度値を与えたが、しかしながら充填剤による6質量%だけの繊維の置換を可能にし、そして従って、比較実験4の取り組みよりも、より悪い取り組みであることが証明された。
比較実験6および7は、カチオン重合したラテックスの使用を説明している。これらは、比較的に高い充填剤保持を示しているが、しかしながら強度値は、受け入れられない低さであった。
例8は、8質量%の繊維が凝集した充填剤で置き換えられているにも関わらず、比較例3よりも高い強度値を示した。例8の結果を比較実験4の結果と比較すると、同等の繊維の置換で、例8は、予想外に優れた強度を与えている。
例9は、より高い度合いの繊維の置換(13質量%)を示しており、そして強度値は、比較例3の強度値に相当に近い。例9の結果を、比較実験7の結果と比較すると、同等の繊維の置換で、例9は、予想外に優れた強度を与えている。
例10は、最も高い繊維の置換パーセント(16質量%)を示している。バインダー量を低く保ちながらの高い充填剤充填量のために、強度は低下した。しかしながら、例10は、より低い充填剤の水準を有する比較実験7に対して、明らかに優れた強度を示した。
例11は、比較例の値の87%の強度を示したが、しかしながらPAE樹脂の量が有意に低減されている場合でさえも、10質量%の繊維の置換を可能とした。例11の結果を、比較実験6の結果と比較すると、同等の繊維の置換で、例11は、予想外に優れた強度を与えている。

Claims (10)

  1. アニオン性バインダーをカチオン化剤と、該アニオン性バインダーをカチオン化バインダーに変換するのに十分な条件下で接触させること、次いで繊維の実質的な不存在の下で、該カチオン化バインダーをアニオン性顔料と接触させて、バインダー/顔料集塊を形成させること、該集塊、および場合による歩留向上剤および/または他の添加剤を繊維の水性スラリーと接触させること、ならびに該スラリーから紙製品を形成させること、を含んでなる方法。
  2. 前記バインダーが、合成ラテックスを含む、請求工記載の方法。
  3. 前記カチオン化剤が、架橋結合機能性を有する、請求項1〜2のいずれか1項記載の方法。
  4. 前記カチオン化剤が、ポリアミドアミン−エピハロヒドリンポリマーである、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 前記バインダーに対する前記カチオン化剤の乾燥質量比率が、約1:1〜約1:3である、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 少なくとも2つの異なるカチオン化剤が用いられる、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 前記カチオン化剤が、ポリアミドアミン−エピクロロヒドリンポリマーである、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 前記紙製品が、印刷用紙または筆記用紙である、請求項1記載の方法。
  9. アニオン性ラテックスをポリアミドアミン−エピクロロヒドリンポリマーと、該アニオン性テックスをカチオン化ラテックスに変換するのに十分な条件下で接触させること、次いで繊維の実質的な不存在の下で、該カチオン化ラテックスをアニオン性顔料と接触させて、ラテックス/顔料集塊を形成させること、該集塊、および場合による歩留向上剤を繊維の水性スラリーと接触させること、ならびに該スラリーから紙製品を形成させること、を含んでなる方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の方法で調製された紙製品。
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