JP2012518708A - エステル結合したポリ(エステル−ブロック−アミド)上における粒子発生を低減する親水性コーティング - Google Patents

エステル結合したポリ(エステル−ブロック−アミド)上における粒子発生を低減する親水性コーティング Download PDF

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Abstract

エステル結合したポリ(エステル−ブロック−アミド)基材を有するカテーテルまたはバルーンのような物品は加速劣化条件下において粒子の発生を抑制する潤滑性ヒドロゲルコーティングを有する。重合可能なコーティング組成物が、介在する下塗層の付与を伴わずに基材に付与されて硬化される。該コーティング組成物は、光開始剤基が結合していない非架橋型ポリビニルピロリドンポリマーと少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーとを含んでなる。

Description

本発明は、エステル結合したポリ(エステル−ブロック−アミド)上における粒子発生を低減する親水性コーティングに関する。
特許文献1は、エステル結合したPEBA(ポリ(エステル−ブロック−アミド)とナイロン11とのブレンド物から形成されたカテーテル管材料について記載している。該表面には潤滑性のヒドロゲルコーティングが施される。該潤滑性コーティングは、ポリウレタンとポリビニルピロリドンとのコポリマー、またはポリエチレンオキシドとポリヒドロキシエチルメタクリレートとの架橋コポリマーであってよい。
サーモディクス社(Surmodics,Inc.)は、特許文献2〜4において、ポリビニルピロリドンポリマーであって該ポリマー上に光開始剤基を備えたポリマーを使用する重合可能な組成物、およびそのような組成物のPebax(R)ポリマー基材上における使用について述べている。しかしながらこれらの組成物は、光開始剤基を備えたポリマーが特別に調製されなければならないため、生産には費用がかかる。
トロッタ(Trotta)の特許文献5および6には、Pebax(R)ポリマーのようなエステル結合したPEBA(「ポリエステルエーテルアミド」)のカテーテル管材料が該ポリマー中のエステル結合に起因するブルーミング現象を有することが記載されている。ブルーミングは加速劣化で発生し、親水性コーティングの付着性に悪影響を及ぼす。上記文献は、粒子ブルーミングを防止するために、70を越えるショアD硬度を有するポリエステルエーテルアミドポリマーを、エステル結合を含まないポリエーテルアミドと、またはポリアミドと、ブレンドすることを提案している。
イスラエルソン(Israelsson)の特許文献7も、エステル結合したPEBAポリマー(例えばPebax(R)ポリマー)がカテーテル管材料に使用されたときに生じるブルーミング現象について述べており、また、数か月保管した後にブルーミングが観察される場合があるという事実にもかかわらず、付着性の問題を回避するために、連続的に付与されたポリイソシアネートおよびポリビニルピロリドンのコーティングを使用することを教示している。これは、該コーティングが施される方法に起因する。この連続コーティングは、ポリビニルピロリドン−ポリウレアのインターポリマーコーティングを提供する。しかしながら、ポリイソシアネートコーティングのステップは、実質的にこの処理工程の費用を増大させる。
ブセミ(Busemi)らの特許文献8には、さらに非架橋型ヒドロゲルポリマーを含む組成物中で多官能性のアクリレートモノマーを重合させることにより形成される、カテーテル、バルーンなどのような挿入可能な医療用デバイスのための潤滑性コーティングが記載されている。使用可能な具体的な非架橋型ヒドロゲルポリマーには、ポリエチレンオキシド、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリ(ナトリウム−4−スチレンスルホネート)、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリビニルピロリドン、および2−ヒドロキシエチルメタクリレートが挙げられる。すでに市販されている、特許文献8による1つの特定の調合物は、ポリアクリレートネットワークがネオペンチルグリコールジアクリレートのポリマーであり、かつヒドロゲルポリマーがポリエチレンオキシドである、滑滑性コーティングである。このコーティングは、ポリエチレン、ポリエステル、金属、ポリエステル弾性体などのような種々の基材上において、大きな問題を伴うことなくうまく使用されてきた。該コーティングは、必要な付与が一回である、また急速に光硬化可能である、という長所を有している。しかしながら、ブルーミングを生じやすいPebax(R)ポリマーの基材に付与されると、このポリエチレンオキシド/ポリアクリレートは粒子が通り抜けるのを防止しない。高湿度加速劣化条件の下では、高い粒子計数値が急激に生じる。
関連出願の相互参照
本願は、2009年2月20日に出願された米国特許出願第61/154218号の利益を主張するものであり、前記出願の内容は参照により本願に組み込まれる。
米国特許第4,898,591号明細書 米国特許第7,348,055号明細書 米国特許出願公開第2006/0030669号明細書 米国特許出願公開第20060240072号明細書 米国特許第5,585,057号明細書 米国特許第5,433,713号明細書 米国特許第6,629,961号明細書 米国特許第5,693,034号明細書
本発明は、上記した懸案を鑑みてなされたものである。
本発明は、米国特許第5,693,034号明細書に記載された種類のコーティングについて、エステル結合したポリ(エーテル−ブロック−アミド)基材上での粒子発生は、ヒドロゲルポリマーも含んでいる多官能性アクリレートモノマー組成物を重合することにより形成された滑滑性コーティング中において、該ヒドロゲルポリマーがポリエチレンオキシドの代わりにポリビニルピロリドンである場合、該処理工程が高価な追加の下塗コーティングを含まず、かつ該組成物が光開始剤基を備えた高価なポリマーを含んでいなくても、著しく抑制されるという驚くべき発見に関係している。
1つの態様では、本発明は、エステル結合したポリ(エーテル−ブロック−アミド)ポリマーである基材を有する物品に関し、該基材は潤滑性コーティングで被覆され、該コーティングは重合した組成物であり、該組成物は、少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーとポリビニルピロリドンポリマーとを含んでなり、前記ポリビニルピロリドンポリマーは該ポリマー上に光開始剤基が存在しないことを特徴とする。
別の態様では、本発明は、エステル結合したポリ(エーテル−ブロック−アミド)ポリマー基材上における表面粒子の発生を抑制する方法に関し、該方法は、少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーと、ポリビニルピロリドンポリマーであって該ポリマー上に光開始剤基を有していないポリビニルピロリドンポリマーとを含んでなる組成物を基材に付与するステップと、次に、基材上に硬化コーティングを提供するために少なくとも1つのエチレン系不飽和モノマーを重合させるステップとを含んでなる。
いくつかの実施形態では、基材は医療用カテーテル管材料または医療用バルーンのうち少なくともいずれかである。いくつかの実施形態では、アクリレートモノマーは光照射によって重合される。いくつかの実施形態では、組成物は光開始剤を含まない。
本願の任意の箇所において言及された、米国特許文献をすべて含むあらゆる出版刊行物は、ここで参照によりその全体が明らかに本願に組み込まれる。本願の任意の箇所において言及された同時継続のいかなる特許出願も、ここで参照によりその全体が明らかに本願に組み込まれる。
本発明の被コーティング物品は、エステル結合したポリ(エーテル−ブロック−アミド)基材に重合可能なコーティング組成物を付与し、該組成物を硬化させることにより形成される。重合可能なコーティング組成物は、光開始剤基が結合していない非架橋型ポリビニルピロリドンポリマーと、少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーとを含んでなる。いくつかの実施形態では基材は活性化されるが、本発明では、プライマーが個別に付与される必要はない。任意選択で、組成物はフリーラジカル開始剤をさらに含有してもよい。組成物は、典型的には溶媒から付与され、該溶媒は硬化の前に蒸発せしめられる。
多官能性のエチレン系不飽和モノマーは、オリゴマー化合物などの化合物であって、該化合物上に2つ以上の、ラジカル機構により容易に重合されてポリマーを形成することができるエチレン系不飽和基を有する。いくつかの実施形態では、そのような化合物は、約5000以下、例えば約1000以下の数平均を有している。適切な多官能性のエチレン系不飽和モノマーには、二官能性および三官能性の(メタ)アクリレートエステル、ジビニルベンゼンおよびその他のジビニルモノマーが挙げられる。組成物中で使用可能な多官能性のエチレン系不飽和モノマーの例は、ネオペンチルグリコールジアクリレート(NPG)、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリルプロポキシトリアクリレートおよび1分子当たり約2〜約20モルのアルコキシレートを有しているアルコキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートである。いくつかの実施形態では、使用可能なエチレン系不飽和モノマーには、アルコキシ化された、望ましくはエトキシ化またはプロポキシ化された、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ブタンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、およびグリセリルトリアクリレート、例えばプロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリトリトールテトラ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート、プロポキシ化グリセリルトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエトキシレート(1EO/OH)メチルエーテルジアクリレートなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルコキシ化トリメチロールプロパントリアクリレートモノマー、適切にはエトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレートが使用される。そのような化合物は、米国ペンシルバニア州エクストン所在のサートマー社(Sartomer Company, Inc.)から入手可能である。例としては、3モルのエトキシ化を有し、分子量が454g/モルであり水中に15重量%の水溶解性を有するSR454;6モルのエトキシ化を有し分子量が560g/モルであるSR499;9モルのエトキシ化を有し分子量が693g/モルであるSR502、および15モルのエトキシ化を有し分子量が956g/モルであるSR9035が挙げられる。そのような、1モルおよびそれ以上のアルコキシ化を有する化合物は、米国ウィスコンシン州ミルウォーキー所在のアルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical Co.,Inc.)からも供給可能である。適切には、アルコキシ化(メタ)アクリレート化合物は、約15重量%以上、さらに望ましくは約50重量%以上の、ある程度の水溶解性を有する。
単官能性のエチレン系不飽和モノマーが組成物中に含められてもよい。例としては、モノ(メタ)アクリレートエステル、スチレン、アクリルアミド(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。好ましい実施形態では、官能性のエチレン系不飽和モノマーは、存在するにしても少量で、例えば組成物中のエチレン系不飽和モノマーの総重量の0〜10重量パーセントの量で存在する。
重合可能なコーティング組成物中で使用されるポリビニルピロリドンは、光反応性の化学種を含まない高分子量ポリマーである。少なくとも50,000以上の範囲の分子量が最も適切であり、例えば約100,000以上、約500,000以上、または約500,000〜200万(重量平均MW)である。ポリビニルピロリドンは、光開始剤基もグラフトされていない。特定の実施形態では、ポリビニルピロリドンは少なくとも500,000の分子量を有するホモポリマーである。本発明において有用なポリビニルピロリドン材料の例は、米国ニュージャージー州パーシッパニー所在のバスフ社(BASF Corp)からKollidon 90、Luviskol K90、Luviskol K80およびLuviskol K60として入手可能なもの、およびガフ社(GAF Corporation)からPlasdone 90、PVP K90およびPVP K120として入手可能なものである。
いくつかの実施形態では、ポリビニルピロリドンと多官能性のエチレン系不飽和モノマーとの好ましい重量比は、約3:1〜約12:1、または例えば約4:1〜約10:1の範囲にある。
重合可能なコーティング組成物の重合は、該コーティング組成物中に少量の非ポリマー系フリーラジカル開始剤を含めることによって促進可能である。非ポリマー系フリーラジカル開始剤は光開始剤であってよい。使用可能な非ポリマー系フリーラジカル光開始剤の非限定的な例には、ベンゾフェノン、ケトン、アクリル化アミン相乗剤、α−アミノケトン、ベンジルケタールが含まれる、本明細書中において有用性が見出される。ジアクリレートが使用される場合、フリーラジカル開始剤とエチレン系不飽和モノマーとのモル比は、例えば約10:1である。本発明における使用に適した光開始剤のより具体的な例には、限定するものではないが、2−フェニル−1−インダノン;いずれも1−ヒドロキシルシクロヘキシルフェニルケトン(HCPK)である、チバスペシャリティケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)のIRGACURE(R)184、マイゾ(Mayzo)のBENACURE(R)184、およびサートマーのSARCURE(R)SR1122;BENACURE(R)BPのベンゾフェノン;いずれもベンジルジメチルケタールまたは2’,2ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンであるBENACURE(R)651およびIRGACURE(R)651;BENACURE(R)1173の2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン;IRGACURE(R)907の2−メチル1−[4−メチルチオ)フェニル]2−モルホリノプロパン−1−オン;IRGACURE(R)369のモルホリノケトン;など、およびこれらのブレンド物が挙げられる。光開始剤も様々なブレンド物として市販されている。市販のブレンド物の例を挙げると、限定するものではないが、SARCURE(R)SR1136は4−メチルベンゾフェノンとベンゾフェノンとのブレンド物であり;SARCURE(R)SR1137はトリメチルベンゾフェノンとメチルベンゾフェノンとのブレンド物であり;BENACURE(R)500は、1−ヒドロキシルシクロヘキシルフェニルケトンとベンゾフェノンとのブレンド物である。
本発明のいくつかの実施形態では、重合可能な組成物はフリーラジカル開始剤を含まない。
組成物の硬化特性またはブルーミング特性に実質的に影響しないその他の任意選択の添加剤が、重合可能なコーティング組成物中で使用されてもよい。例えば、限定するものではないが、流動性または粘性調整剤、酸化防止剤、カップリング剤、界面活性剤などである。いかなるそのような成分も、典型的には組成物の乾燥重量(すなわち溶媒を除く)に基づいて5%未満、より従来方式では2%未満の含量で組成物中に組み入れられて、含められる。
基材へ付与するためのコーティング組成物を調製する際、ポリビニルピロリドンは溶媒中でエチレン系不飽和モノマーと適切に混合される。適切な有機溶媒の例には、限定するものではないが、低級アルコール、例えばメタノール、エタノール、およびイソプロピルアルコール(IPA);水;直鎖または環式カルボキサミド、例えばN,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、N,N−ジエチルアセトアミド ジメチルホルムアミド(DMF)、エチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド;N−メチル−2−ピロリドン(NMP);ジメチルスルホキシド(dimethylsulphoxide)(DMSO);アセトニトリル;アセトンおよびアセチルアセトン;アクリロニトリル;ベンゾニトリルジメチルアセトアミド;1,4−ジオキサン;ジプロピルスルホン;芳香族溶媒、例えばトルエンおよびキシレン;ニトロベンゼン;酢酸フェニル;プロピオニトリル;などが挙げられる。好ましい溶媒は水溶性である。溶媒のブレンド物、例えば水/IPAブレンド物が使用されてもよい。1つの好ましい実施形態では、イソプロピルアルコールを水と組み合わせると適切な溶媒として作用する。
コーティング厚は、溶媒とコーティング組成物との比率および付与技法によって影響されることになる。いくつかの実施形態では、コーティング厚は、0.2〜4マイクロメートル、例えば0.5〜2マイクロメートルの範囲にあることが望ましい。カテーテル本体へのスポンジ塗工の適用を用いるいくつかの実施形態では、この範囲のコーティング厚は、溶媒または溶媒ブレンド物中のコーティング組成物の濃度を約2〜約20重量%、例えば3〜15重量%または約4〜10%として提供可能である。
溶媒とコーティング組成物との混合物は、当分野で既知の任意の方法、例えば、限定するものではないが噴霧、浸漬、塗装、ローリング、スポンジ塗装などによって医療用デバイスに付与されうる。その後、コーティングは溶媒の蒸発によって乾燥されることになる。溶媒は、室温乾燥が好ましいが、より容易に高温で蒸発せしめられてもよい。
本発明によれば、コーティング組成物が付与される基材はエステル結合したPEBAポリマーである。該基材は例えばカテーテル管材料または医療用バルーンのような医療用管材料であってよい。本発明の目的に関しては、基材は、コーティングの下のバルク材料ではなくコーティングが施される表面材料として定義される。例えば、エステル結合したPEBAポリマーの基材は、下層が別の材料で形成されている多層のチューブまたはバルーンの表面層であってよい。いくつかの実施形態では、エステル結合したPEBAポリマーは、約55〜約75、例えば55、63、70または72のショアD硬度を有する。具体例にはPebax(R)5533、Pebax(R)6333、Pebax(R)7033、Pebax(R)7233およびこれらのブレンド物が挙げられる。
コーティングが施される前には、基材に下塗層もカップリング剤も付与されない。しかしながら、いくつかの実施形態では、基材はコーティング組成物の付与前にプラズマ放電またはコロナ放電で処理されてもよい。
コーティングが基材に付与されたら、コーティングは、該コーティングを熱またはUV光のような化学線に短時間曝露することにより硬化される。これにより、エチレン系不飽和モノマーの重合架橋が開始される。少なくとも一部のエチレン系不飽和モノマーの多官能性により、重合の際に高い架橋度が生じる。少なくともアクリレートエステル系の組成物については、低酸素雰囲気下、例えば窒素、ヘリウムまたはアルゴンガスに覆われた状態で硬化することが概ね望ましい。表面を硬化させる所要時間は、エネルギー源、組成物中の構成成分の相対量、所望のコーティング厚、およびその他の要因に依存する。一般に、熱硬化に必要な時間は約1〜30分間である。UV硬化が要する時間はより少なく、一般に約2分以下の範囲であってよい。基材の周囲における、かつ基材に沿った硬化は、一定間隔で配置されたランプもしくは反射体のうち少なくともいずれか;基材、光源、ライトビームの回転;基材、光源もしくはライトビームの縦運動;またはそのような技法の組み合わせを使用した多様な角度からの光照射を使用することにより、漸増的または連続的に遂行可能である。
重合可能な組成物は、典型的には、紫外線(UV)、X線またはeビームの放射のような活性化放射の適切な供給源を用いた光照射によって硬化される。光源は狭スペクトルでも広スペクトルでもよく、レーザビーム源であってもよい。適切には、混合物は、UVC領域(280nm〜100nm)においてある程度の出力を有する水銀アーク毛細管ランプのような高輝度広スペクトル紫外線ランプを使用して硬化される。いくつかの実施形態では、組成物は、硬化サイクル中のある程度の熱放出を許容する方法で配列またはパルス化されたUVランプを用いて光硬化される。
ポリビニルピロリドンポリマーは光活性基を該ポリマー上に有していないが、使用される硬化条件により、ポリビニルピロリドンポリマーとエチレン系不飽和モノマーの硬化により生産されたポリマーとの間にある程度の架橋が提供される場合があり、例えば紫外線照射によってポリマーから水素原子が引き抜かれる場合、またはポリマーが停止反応もしくは連鎖移動反応に関与するようになる場合である。いくつかの実施形態では、該組成物の特有の利点は、硬化後、ポリビニルピロリドン成分は水およびIPAによってほとんど抽出され得ないことである。
硬化されたコーティングは、高温かつ高湿度の条件における長期間劣化後も高耐久性を有し、下層を為しているエステル結合したPEBA基材に由来する表面粒子の発生を著しく妨げる。
いくつかの実施形態では、該コーティングは薬物送達システムとして有用かもしれない。PVP分子量およびエチレン系不飽和モノマーの官能性のようなパラメータを変えることによって、薬物が硬化コーティングのポリマーネットワークに組み込まれるのを可能にするコーティング組成物を調合可能である。薬物は硬化前にコーティング組成物に加えられてもよいし、コーティングが硬化された後でコーティング内に吸収されてもよい。薬物はポリマーネットワーク内に担持され、コーティングが湿ったときにコーティングから浸出して、薬物を身体のすぐ隣接した領域に送達する。
本発明について、以下の非限定的な実施例によって例証する。
原料:
ポリビニルピロリドン(PVP)、分子量1,300,000、アルドリッチ、#43719−0
ネオペンチルグリコールジアクリレート(NPG)
2−プロパノール(IPA)、HPLC 99.5%
RO水
Pebax(R)7033の先端側シャフトを有するボストン・サイエンティフィック・コーポレイション(Boston Scientific Corporation)製のオーバーザワイヤ式カテーテルを、本実施例において使用した。これらのカテーテルを、コーティングに先立って市販の処理システムでヘリウムプラズマに曝露した。プラズマ処理後24時間以内にコーティングを付与して硬化させた。
コーティング組成物:
水およびIPAの溶媒混合物を、重量ベースで1:3の水:IPAとして調製した。その後、ポリビニルピロリドン(10重量部)を90重量部の溶媒に溶解した(「10%PVP溶液」)。その後、1重量部のネオペンチルグリコールジアクリレートを50重量部の10%PVP溶液に加えることによりコーティング組成物を調製した。該組成物を「W/IPA 1/3」とした。
別のコーティング組成物を、溶媒混合物を水とIPAの重量比を1:6とすることを除いては、同じ方法にて調製した。この追加の組成物を「W/IPA 1/6」とした。
比較用は、「PEO/アクリレート」と呼ばれる市販のUV硬化可能なコーティング組成物であって、およそ2%の固形分を有し、かつポリエチレングリコールとネオペンチルグリコールジアクリレートとを約10:1の重量比で、水/IPA溶媒混合物(重量比1:4)中に含有している組成物である。該PEO/アクリレート組成物中には、アゾビスイソニトリルがNPGに対する重量比で約0.008%の量で存在していた。
付与および硬化:
カテーテルを、それぞれのコーティング組成物の溶媒混合物を用いて、スポンジワイプ塗工機を使用して外側シャフトに沿ってバルーンまでコーティングした。
コーティングされたカテーテルを、取付具の中に間隔を置いて真っ直ぐ並列な配置に取り付け、次いで該取付具をUV硬化炉に入れて、コーティングが該管状物の周面に沿って硬化するように複数の角度からカテーテルの表面にUVエネルギーを与える硬化プロトコールに供した。総合UVエネルギー強度を、カテーテル表面の近くの数地点で計測した。W/IPA 1/3試料については、硬化の間UVランプを交互に入れたり切ったりした。典型的な用量を、平均測定強度に照射時間を掛けて得た。
試験:
各硬化プロトコールに由来するカテーテルを初期(t=0)の潤滑性および耐久性(L&D)試験用に選択した。カテーテルを切断して等しい長さの断片とし、これらの断片を水中に沈め、80グラムのおもりで押し下げ、相互に引き押しするサイクルに供して、初期(t=0)および連続的サイクルを経て該カテーテル断片を動かすのに必要な摩擦力(グラム)を計測した。選択されたカテーテルの先端側区域および基端側区域の両方を試験した。コーティング厚はカテーテルの中央部分について測定した。PEO/アクリレートコーティングの平均コーティング厚は約0.2マイクロメートルであった。本発明のコーティングの平均コーティング厚は、高い固形分濃度および粘性に起因して約1.2〜2マイクロメートルの範囲であった。
3つのさらなるカテーテルをt=0における表面粒子の計測に使用した。カテーテルを、臨床上の展開配置の特徴をシミュレートするために構築された湾曲部を備えた管状試験装置の中に挿入した。該カテーテル上に水を一定期間循環させた。循環水中へ運ばれた10マイクロメートル超の粒子を、レーザー粒子計数器を使用して計数した。
各バッチ由来の他のカテーテルを40℃および75%RHの加速劣化オーブンに入れた。
加速劣化オーブン内で90日後(t=90)、各バッチ由来のカテーテルを取り出し、上述のように潤滑性および耐久性または粒子計数について試験した。
各バッチ由来のいくつかのカテーテルを加速劣化オーブン中に180日間(T=180)残しておき、その後該カテーテルを取り出して供し、各バッチからさらに6本のカテーテルを劣化オーブンから取り出した。t=180において、3本をL&Dについて、また3本を粒子計数について試験した。これらの条件は、典型的な室温および湿度における18か月間の劣化にほぼ相当すると考えられる。
表1は、0日、90日および180日におけるカテーテルコーティングについて試験した特性に関する平均値を示す。データから見られるように、本発明の実施例は潤滑性、耐久性および粒子計数において非常に優れている。
Figure 2012518708
上記の実施例および開示は例示を意図したものであり、網羅的なものではない。この実施例および説明により、当業者には多くの変形形態および代替形態が示唆されるであろう。これらの代替形態および変形形態はすべて特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図されており、特許請求の範囲において用語「含む、含んでなる(comprising)」は、「含むがそれに限定されるものではない」ことを意味している。当業者であれば、本明細書に記載された特定の実施形態の別の等価物(いずれの等価物も特許請求の範囲に包含されるように意図される)を認識することができよう。さらに、従属クレームにおいて提示される特定の特徴は、本発明の範囲内で別の組み合わせかたで互いに組み合わせることが可能であり、従って本発明は、従属クレームの特徴の任意の他の可能な組み合わせを有する他の実施形態をも明確に対象とするものとして認識されるべきである。例えば、クレーム公開の目的のためには、後続するいかなる従属クレームも、その従属クレームにおいて引用されるすべての先行内容を有するすべてのクレームへの多数従属形式で代替的に記載されているものとして(そのような多数従属形式が管轄地域で容認される形式である場合は)扱うべきである。多数従属形式が制限される管轄地域では、後続する従属クレームは、その従属クレームにおいて列挙された特定のクレームではなく、先行内容を含むクレームに従属させる単一従属クレーム形式で代替的に記載されているものとしてそれぞれ扱うべきである。

Claims (19)

  1. エステル結合したポリ(エーテル−ブロック−アミド)ポリマーである基材を有し、該基材は潤滑性コーティングで被覆され、該コーティングは重合した組成物である、物品であって、該組成物は少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーとポリビニルピロリドンポリマーとを含んでなることと、前記ポリビニルピロリドンポリマーは該ポリマー上に光開始剤基が存在しないこととを特徴とする、物品。
  2. 前記物品は医療用のカテーテルまたはバルーンである、請求項1に記載の物品。
  3. 前記少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーは多官能性アクリレートモノマーまたはそのブレンド物である、請求項1または2に記載の物品。
  4. 前記少なくとも1つの多官能性アクリレートモノマーは、ネオペンチルグリコールジアクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリルプロポキシトリアクリレート、エトキシ化またはプロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート、エトキシ化またはプロポキシ化ブタンジオールジアクリレート、エトキシ化またはプロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化またはプロポキシ化グリセリルトリアクリレート、およびこれらの混合物からなる群に属するものである、請求項3に記載の物品。
  5. 前記ポリビニルピロリドンポリマーは少なくとも100,000の分子量を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品。
  6. 前記ポリビニルピロリドンポリマーはホモポリマーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の物品。
  7. 前記ポリビニルピロリドンポリマーは、前記少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーに対して3:1〜約12:1の範囲の重量比で前記組成物中に存在する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の物品。
  8. 前記少なくとも1つのエチレン系不飽和モノマーは約5000以下の数平均を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の物品。
  9. 前記組成物はフリーラジカル開始剤を含まない、請求項1〜8のいずれか1項に記載の物品。
  10. 前記少なくとも1つのエチレン系不飽和モノマーは、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1分子当たり約2〜約20モルのアルコキシレートを有しているアルコキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、またはこれらの混合物であり;前記ポリビニルピロリドンは500,000〜200万の分子量を有し;前記ポリビニルピロリドンポリマーは、前記少なくとも1つのエチレン系不飽和モノマーに対して約4:1〜約10:1の重量比で前記組成物中に存在する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の物品。
  11. 前記コーティングは約0.5〜約2マイクロメートルの厚さを有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の物品。
  12. 前記コーティングは約0.2〜約4マイクロメートルの厚さを有する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の物品。
  13. エステル結合したポリ(エーテル−ブロック−アミド)ポリマーの基材上における表面粒子の発生を抑制する方法であって、該基材に、少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーと、ポリビニルピロリドンポリマーであって該ポリマー上に光開始剤基が存在しないことを特徴とするポリビニルピロリドンポリマーとを含んでなる組成物を付与するステップと、次いで、基材上に硬化コーティングを提供するために、少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーを重合させるステップと、からなる方法。
  14. 基材は、該基材への前記組成物の付与の前にプラズマ放電またはコロナ放電で処理されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 組成物は基材上で光硬化されることを特徴とする、請求項13または14に記載の方法。
  16. 前記少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーは多官能性アクリレートモノマーまたはそのブレンド物である、請求項13〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記組成物は溶媒との混合物から付与され、該溶媒は、少なくとも1つの多官能性のエチレン系不飽和モノマーの重合の前に蒸発せしめられる、請求項13〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記溶媒混合物中の前記組成物の濃度は約2〜約20重量%である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記基材は医療用のカテーテルまたはバルーンの表面である、請求項13〜18のいずれか1項に記載の方法。
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