JP2012513776A - プルオン物品 - Google Patents

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Abstract

プルオン物品は、第1ウエスト域、第2ウエスト域およびこれらの間の股下域を有するシャーシを備える。この物品は、ウエスト開口および一対のレッグ開口を有するプルオン形状に形成される。ウエスト開口およびレッグ開口は、それぞれ、ウエスト弾性部材およびレッグ弾性部材を縁に有している。ウエスト弾性部材およびレッグ弾性部材は、テープ形状に形成され、比較的大きい幅寸法を有する。第1および第2ウエスト域ならびにレッグ弾性部材およびウエスト弾性部材は、それぞれ、少なくとも熱可塑性繊維を含む繊維不織布によって形成され、ここで、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材は、少なくとも弾性的に伸長可能な繊維を熱可塑性繊維として含む。プルオン物品は、第1ウエスト域、第2ウエスト域およびこれらの間の股下域を有するシャーシを備える。この物品は、ウエスト開口および一対のレッグ開口を有するプルオン形状に形成される。ウエスト開口およびレッグ開口は、それぞれ、ウエスト弾性部材およびレッグ弾性部材を縁に有している。ウエスト弾性部材およびレッグ弾性部材は、テープ形状に形成され、比較的大きい幅寸法を有する。第1および第2ウエスト域ならびにレッグ弾性部材およびウエスト弾性部材は、それぞれ、少なくとも熱可塑性繊維を含む繊維不織布によって形成され、ここで、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材は、少なくとも弾性的に伸長可能な繊維を熱可塑性繊維として含む。

Description

本願は、一般にプルオン物品に関し、より詳細には、使い捨てのおむつ、排便トレーニングパンツ、失禁ブリーフ等のプルオン物品に関する。
ウエスト開口と一対のレッグ開口とを有し、吸収性シャーシの前ウエスト域および後ウエスト域が溶融接合されることによって、立体構造を有する、プルオン物品、すなわちパンツ型着用物品は、例えば、特表2001−522703号公報によって公知である。特表2002−522703号公報に開示されるプルオン物品を含め公知のプルオン物品のほとんどは、外側カバーが、前ウエスト域、後ウエスト域およびこの前後ウエスト域間の股下域を含む。前ウエスト域の対向側縁は、後ウエスト域の対向側縁と溶融接合される。ウエスト開口およびレッグ開口には、それぞれ、ゴム製のストランド状の弾性部材を取り付けられることにより、これらの開口を画定している縁が、着用者の身体に密接することができる。これらの弾性部材は、両端において溶融シームに重なっており、この両端が外側カバーと一緒に溶融されることによって、脱落を防いでいる。
特表2001−522703号公報
上記物品の使用後は、溶融シームを解いて前ウエスト域と後ウエスト域とを互いに引き離し、この着用物品を着用者から外すことができる。このように外すことにより、排泄物が着用者の脚または他の領域に付着するのを防ぐことができる。この溶融シームを解く際には、着用者または介助者は、両手で前ウエスト域と後ウエスト域とを持って対向方向外側に引っ張ればよい。それぞれの溶融シームは、前ウエスト域と後ウエスト域とが引き離されることにより、ウエスト開口の近傍で解ける。しかし、着用者または介助者が持っているウエスト開口から離れたレッグ開口の近傍では、溶融シームが上手く解けないことがある。この場合、前ウエスト域および後ウエスト域を形成している外側カバーが溶融シームの横方向内側において不規則に破れることにより、溶融シームがスムーズに解けない。
さらに、外側カバーが破れた後でさえ、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材、特にウエスト弾性部材は、それぞれの溶融シームに対し強固に溶融接合したまま残り、溶融シームから容易に脱落しない。しかし、前ウエスト域および後ウエスト域の側縁が対向方向にさらに引っ張られた場合、レッグ弾性部材は、溶融シームから脱落するまで破れた外側カバーと溶融シームとの間でさらに引き伸ばされる。この際、スナップバックしたレッグ弾性部材が、着用者または介助者の両手に当たってしまう場合がある。
本発明者らは、何故上記公知物品が上述の問題を有するかについて、いくつかの理由を考えた。その理由の1つは、上記公知物品は、外側カバーとレッグ弾性部材およびウエスト弾性部材との間の破断伸度差が大きいことである。具体的には、外側カバーの破断伸度は、約40〜60%であり、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材の破断伸度は、上記ストランド状弾性部材が比較的大きな破断伸度を有するゴム材でできているので、少なくとも400%である。また別の理由としては、ウエスト開口を持って対向方向に引き離した場合、ウエスト開口から離れているレッグ開口に向かって引っ張る速度が速くなることである。このような高速の引張力が、溶融シームを解くことよりも外側カバーを破ることに関わると考えられる。
本発明の1つ以上の実施形態についての目的の1つは、外すときに前ウエスト域および後ウエスト域の側縁の溶融シームが解かれた際、着用者および介助者の手にレッグ弾性部材およびウエスト弾性部材が当たって不快になることのない、プルオン物品を提供することである。
本発明の1つ以上の実施形態についての別の目的は、着用者の大腿とウエストとに不快な圧迫感を与えず、且つ着用者の大腿とウエストとによく密着して着用者が排泄した排泄物がウエスト開口縁およびレッグ開口縁から漏れることを防ぐ、プルオン物品を提供することである。
本発明の1つ以上の実施形態についてのさらなる目的は、着用者の大腿およびウエスト周りに比較的広い領域にわたって効率的に密着するレッグ弾性部材およびウエスト弾性部材を設けた、プルオン物品を提供することである。
本発明の1つ以上の実施形態についてのさらなる目的は、第1ウエスト域および第2ウエスト域の溶融シームが解かれた際、第1ウエスト域および第2ウエスト域の溶融シームの近傍であってレッグ弾性部材およびウエスト弾性部材が接合されている領域において、これらの弾性部材が破断可能であり、従って第1ウエスト域および第2ウエスト域の側縁が対向方向へ互いにスムーズに分離する、プルオン物品を提供することである。
本発明の1つ以上の実施形態は、第1ウエスト域および第2ウエスト域およびこれら第1ウエスト域と第2ウエスト域との間の股下域を含むシャーシを備えたプルオン物品に関する。この股下域は、一対のレッグ開口の縁に沿って、バンド形状に形成されたレッグ弾性部材を備える。第1ウエスト域および第2ウエスト域もまた、ウエスト開口を画成する縁に沿って、バンド形状に形成されたウエスト弾性部材を備える。第1ウエスト域および第2ウエスト域は、溶融接合されて溶融シームを形成する側縁を有する。第1ウエスト域および第2ウエスト域、ならびにレッグ弾性部材およびウエスト弾性部材は、それぞれ少なくとも熱可塑性繊維を含む繊維不織布でできており、ここで、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材は、熱可塑性繊維として、少なくとも弾性的に伸長可能な繊維を含む。着用者からこの物品が外されるときに、第1ウエスト域および第2ウエスト域の溶融シームは、着用者または介助者の手によって、溶融シームに沿って解かれる。
好ましくは、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材は、少なくとも15の幅寸法を有し、そしてそれぞれ少なくとも15g/mの単位面積当たりの質量を有し、第1ウエスト域および第2ウエスト域の破断伸度(%)の3倍未満の破断伸度を有する。
本発明の1つ以上の実施形態は、縦方向と縦方向に直交する横方向とを有するプルオン物品に関する。この物品は、繊維性材料のシャーシを含み、縦方向に、対向する第1ウエスト域および第2ウエスト域ならびにこれらの間に存在する股下域を有する。両ウエスト域の横方向対向側縁は、溶融シームにおいて縦方向に間欠的に接合されて、ウエスト開口およびレッグ開口を形成する。この物品はさらに、ウエスト開口およびレッグ開口のうちの少なくとも一方の周囲に沿って取り付けられてウエスト弾性部材またはレッグ弾性部材のいずれかを形成する少なくとも1本の不織布のバンドを含む。この弾性部材の末端における弾性不織布は、溶融シームの少なくとも1つにおいて、シャーシの繊維性材料と間欠的に接合される。この弾性部材の弾性不織布の破断伸度は、第1ウエスト域および第2ウエスト域におけるシャーシの繊維性材料の破断伸度の3分の1未満である。
本発明の1つ以上の実施形態は、縦方向と縦方向に直交する横方向とを有するプルオン物品に関する。この物品は、繊維性材料のシャーシを含み、縦方向に、対向する第1ウエスト域および第2ウエスト域ならびにこれらの間に存在する股下域を有する。両ウエスト域の横方向対向側縁は、溶融シームにおいて縦方向に間欠的に接合されて、ウエスト開口およびレッグ開口を形成する。この物品はさらに、ウエスト開口およびレッグ開口のうちの少なくとも一方の周囲に沿って取り付けられてウエスト弾性部材またはレッグ弾性部材のいずれかを形成する少なくとも1本の弾性不織布のバンドを含む。この弾性部材の末端における弾性不織布は、溶融シームの少なくとも1つにおいて、シャーシの繊維性材料と間欠的に接合される。溶融シームの上記少なくとも1つの近傍におけるこの弾性不織布は、第1ウエスト域と第2ウエスト域とを互いに分離するのに十分な引張力に対応して破断可能であり、これにより、使用後に着用者からこの物品を取り外す際に、第1ウエスト域と第2ウエスト域との速やかな分離を容易にする。
図1は、プルオン物品のウエスト開口とレッグ開口とを広げた状態の斜視図である。説明のために、一部を破断して示す。 図2は、物品を展開した平面図である。説明のために、一部を破断して示す。
代表的な実施形態の詳細を、添付の図面を参照し、プルオン物品である使い捨ておむつを例にとって説明する。なお、図面において、縦方向をYで示し、縦方向に直交する横方向をXで示す。
図1および図2を参照すると、この実施形態に係るおむつ10は、いわゆるプルオン型のおむつである。おむつ10は、前ウエスト域11、後ウエスト域12および前ウエスト域と後ウエスト域との間の股下域とを有するシャーシ20を含む。
このシャーシ20はさらに、身体側内面を形成する身体側ライナー21と、非身体側外面を形成する外側カバー22とを備える。シャーシ20は、横方向Xにそれぞれ対向する、前ウエスト域11に位置する前側縁23と、後ウエスト域12に位置する後側縁24と、股下域13に位置する股下側縁25とを含む。さらに、シャーシ20は、縦方向Yに対向するシャーシ前後端縁26,27を含む。
おむつ10は、身体側ライナー21と外側カバー22との間に位置する吸液構造体40をさらに備える。吸液構造体40は、吸液性芯材41と、これを覆う液拡散シート42と、液拡散シート42と外側カバー22との間に位置する漏れ防止シート43とを含む。この吸液構造体40は、少なくとも股下域13に位置し、この股下域13から前後ウエスト域11,12に向かって縦方向Yに延びている。
吸液構造体40は、横方向Xに対向する吸液両側縁44,44と、縦方向Yに対向する吸液前後端縁45,46とを含み、吸液両側縁44,44は、股下域13において、縦中心線P−Pに向かって湾曲し、横方向Xの幅寸法が短くなるようにしている。このように幅寸法が短くなることによって、吸液構造体40が嵩張らずに着用者の股下に密着するようにしている。吸液両側縁44,44の横方向Xの外側に向かって、身体側ライナー21と外側カバー22とが延出し、これら延出した身体側ライナー21と外側カバー22との間には、バンドとしてのレッグ弾性部材50が取り付けられている。また、吸液前後端縁45,46の縦方向Yの外側にも身体側ライナー21と外側カバー22とが延出し、これら身体側ライナー21と外側カバー22との間にはバンドとしてのウエスト弾性部材60が取り付けられている。
本実施形態においては吸液構造体が存在しているが、吸液構造体は省略されてもよく、あるいは異なる形態であってもよい。
さらに、ウエスト弾性部材を省略するか、または代替の形態にしてもよい。例えば、ウエスト弾性部材は、レッグ弾性部材とは異なる形状であってもよく、または異なる弾性特性を有していてもよい。
レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60は、少なくとも熱可塑性繊維を含む弾性繊維不織布によって形成されている。具体的には、レッグ弾性部材50は、例えば熱可塑性のポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維およびポリエチレン繊維とポリオレフィン繊維との混合物などの熱可塑性のポリオレフィン繊維と、例えば熱可塑性のポリウレタン繊維などの熱可塑性の弾性的に伸長可能な繊維とを含み、混合比1:1で単位面積当たりの質量が約15〜40g/m、例えば約35g/mである繊維不織布を用いる。結果として、この繊維不織布は、非弾性的に伸長可能な繊維を含むが、伸長性である。用語「非弾性的に伸長可能」とは、不織布が、伸長によって長さ方向に可塑的に変形することによって伸長可能であることを意味する。次いで、この繊維不織布は、周知のギア延伸加工されることにより、非弾性的に伸長可能な繊維が、非弾性的に伸長する。ギア延伸加工において、繊維不織布は、互いにかみ合って回転する一対のギアの間を通される。一方のギアの歯先が他方のギアの溝の底から間隔をあけた状態で互いにかみ合うことができる一対のギアを使用することが、好ましい。不織布は、ゴムの性質を有さない非弾性的に伸長可能な繊維を十分な含量で含んでいて、それゆえに使用者に対し布のような感触を提供することに留意されたい。
レッグ弾性部材50はそれぞれ、股下域13の股下側縁25に沿って、伸長状態で収縮可能にシャーシ20に接着剤で取り付けられている。より詳細には、レッグ弾性部材50は、前後端部51,52から横中心線Q−Qに向かうにしたがって縦中心線P−Pへと湾曲している。このようなレッグ弾性部材50の前端部51は、前ウエスト域11に位置し、後端部52は、後ウエスト域12に位置している。それぞれのレッグ弾性部材50は、少なくとも前後端部51,52の付近において、約15〜30mm、好ましくは約20mmの幅寸法を有する。ここで幅寸法とは、図2の縦方向Yの長さ寸法をいう。このようにレッグ弾性部材50を形成することによって、股下域13の股下側縁25を着用者の股下に密着させることができ、この股下側縁25からの尿等の漏れを防止することができる。
ウエスト弾性部材60は、シャーシ前後端縁26,27に沿って、横方向Xに伸長状態で収縮可能にシャーシ20に接着剤で取り付けられている。シャーシ前端縁26に沿って延びるウエスト弾性部材60の両端部61,61は、前側縁23にそれぞれ位置し、シャーシ後端縁27に沿って延びるウエスト弾性部材60の両端部61,61は、後端縁24にそれぞれ位置している。それぞれのウエスト弾性部材60は、少なくともその両端部61,61において約15〜30mm、好ましくは約20mmの幅寸法を有する。
上記のようなおむつ10は、前ウエスト域11と後ウエスト域12をそれぞれの前後側縁23,24に沿って互いに接合して溶融シーム30を形成することにより、プルオン型おむつ、すなわち、パンツ型おむつになる。このようにパンツ型おむつが形成されることによって、シャーシ前端縁26は、シャーシ後端縁27と共にウエスト開口28を形成し、股下域13の股下側縁25によってレッグ開口29が形成される。
溶融シーム30は、例えば周知の超音波溶融技術によって形成されていてもよく、身体側ライナー21と外側カバー22とが互いに溶融接合された複数の接合部位31と、身体側ライナー21と外側カバー22とが互いに溶融接合されていない複数の非接合部位32とを有する。接合部位31は、縦方向Yに間欠的に並んでいて、具体的には、接合部位31と非接合部位32とが、縦方向Yに交互に並んで形成されている。より具体的には、接合部位31は、2列に並んで形成されて、接合部位31と非接合部位32とが、縦方向Yのみならず横方向Xにも交互に並ぶように形成されている。溶融シーム30が形成された前ウエスト域11の前側縁23および後ウエスト域12の後側縁24には、レッグ弾性部材50の前後端部51,52およびウエスト弾性部材60の両端部61,61がそれぞれ位置している。好ましくは、レッグ弾性部材50の前後端部51,52およびウエスト弾性部材60の両端部61,61もまた、前後ウエスト域11,12のそれぞれの前後側縁23,24と溶融接合している。レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60の各端部51,52,61と、溶融シーム30とが重なる部分においては、少なくとも接合部位31と非接合部位32とが一箇所ずつ形成されるようにしている。
なお、図2における溶融シーム30、接合部位31および非接合部位32は、説明のために仮想線で示されたものであり、図1のそれぞれに対応して示されている。
上記のようなおむつ10を着用者から外すときには、排泄物が着用者の脚に付着しないようにするために、前後ウエスト域11,12を開くように前後ウエスト域11,12の前後側縁23,24の溶融シーム30を解くことができる。
上記溶融シーム30を解く際には、着用者または介助者の一方の手で前ウエスト域11の前側縁23近傍を、横方向Xから見て溶融シーム30に沿って挟持し、他方の手で後ウエスト域12の後側縁24近傍を、横方向Xから見て溶融シーム30に沿って挟持して、互いに引き離すことができる。次いで、それぞれの手で挟持した、ウエスト開口28を形成しているシャーシ20のシャーシ前後端縁26,27を、レッグ開口29に向かって引っ張る。上述の通り、ウエスト弾性部材60は、シャーシ前後端縁26,27に沿ってシャーシ20に接着剤で取り付けられていて、さらには、ウエスト弾性部材60の両端部61,61は、身体側ライナー21および外側カバー22に、それぞれの溶融シーム30によって溶融接合されている。同様に、レッグ弾性部材50は、それぞれの股下側縁25に沿ってシャーシ20に接着剤で取り付けられていて、さらには、それぞれのレッグ弾性部材50は、身体側ライナー21および外側カバー22に、それぞれの溶融シーム30によって溶融接合されている。
レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60は、それぞれ熱可塑性繊維を含む伸縮性繊維不織布によって形成されているので、これら弾性部材50,60は、溶融されて、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材と同様に熱可塑性繊維(弾性的に伸長可能な繊維を除く)でできた身体側ライナー21および外側カバー22に接合している。これら弾性部材50,60の単位面積当たりの質量は、約15〜40g/m、好ましくは約35g/mである。
これら弾性部材50,60は、それぞれ、バンド形状に形成されている。レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60は、少なくとも溶融シーム30とそれぞれ重なっている部分において、約15〜30mm、好ましくは約20mmの幅寸法を有し、ストランド状のものを用いた場合に比べてその幅方向の寸法が大きい。
これら身体側ライナー21および外側カバー22ならびにレッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60を剥離し、溶融シーム30を解くことによって、溶融シーム30において前後ウエスト域11,12を互いに引き離すことができる。これにより、レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60が、これらのスナップバックの際に着用者または介助者の手に弾くことを防止することができる。
このように弾くことを効果的に防止するために、弾性部材それぞれの破断伸度(%)が前後ウエスト域の破断伸度の約3倍未満であることが好ましい。具体的には、前者の破断伸度が100〜200%であり、後者の破断伸度が40〜60%であることが、好ましい。
破断伸度の値(%)は、JIS L 19130(1998)に従う引っ張り試験に基づくが、以下の測定条件を用いた。
サンプルの幅寸法:25mm
伸長速度:100mm/分
チャック間の距離: 100mm
日本で市販されているおむつの一例において、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材ならびに前後ウエスト域のそれぞれの破断伸度は、以下であったことに留意されたい。
レッグ弾性部材:400〜500%
前後ウエスト域:40〜60%
レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60は、繊維で形成されているため、従って、身体側ライナー21および外側カバー22が、溶融シーム30が解かれる際に破れたとしても、レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60は、身体側ライナー21および外側カバー22が破れるのと共に解けて、横方向Xに引き離される。詳細には、レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60は、接合部位31および非接合部位32を含むことによって、非接合部位32における繊維が、接合部位31の周囲で対向方向に引っ張られるので、堅く破断しない点として機能することができ、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材の繊維が、接合部位31の周囲で交絡が外れる。非接合部位32が形成されず、接合部位31が縦方向Yに連続的に形成されていた場合には、その周囲で繊維の交絡が外れることができる基点として機能する点がないため、レッグ弾性部材およびウエスト弾性部材の繊維は容易に引き離されることはなく、弾性部材は容易に破断しない。
さらに、レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60を形成する弾性化された繊維不織布は、上述の延伸加工処理を受けているため、レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材における非弾性的に伸長可能な繊維は、部分的にその径が細くなっているので、容易に交絡が解ける。繊維の交絡が解けることにより、繊維不織布は破断しやすくなる。
本明細書中で記載されるウエスト弾性部材60は、シャーシ20のシャーシ前後端縁26,27の近傍に位置するが、弾性部材60は、さらに股下域13にも形成されてもよく、これにより、前後ウエスト域11,12が、着用者のウエスト全体に密着することができる。上記レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60の幅寸法は一例であり、この数値に限定されるものではない。特に、大人用または乳幼児用の着用物品であるかによって、弾性部材の幅寸法は異なり、また、同じ大人用または乳幼児用の着用物品であってもそのサイズによって異なり、適宜最適寸法の選択が可能である。
本発明において、シャーシ20を身体側ライナー21および外側カバー22によって形成することとしているが、これらのいずれか一方によって形成することができる。この場合には、レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60の一方の面のみをシャーシ20に接合する。レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60を繊維不織布にすることによって、ストランド等の弾性部材を使用する場合よりも、接合面積を大きくすることができるから、その分接合強度を大きくすることができ、弾性部材50,60を身体側ライナー21および外側カバー22の2枚で挟んで固定する必要がない。さらに、別の視点からもまた、弾性部材50,60を身体側ライナー21および外側カバー22の2枚で挟んで固定する必要がないといえる。具体的には、これら弾性部材50,60は、熱可塑性繊維を含む繊維不織布によって形成されているので、弾性部材50,60自身が溶融しシャーシ20に接合することができ、したがって、部材点数を減少させることができるとともに、製造工程の減少も図ることができる。
レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60であって溶融シーム30で接合されている前後端部51,52および両端部分61は、その幅寸法を少なくとも15mmとしているので、レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60と身体側ライナー21および外側カバー22との接合面積を効果的に大きくすることができる。したがって、使用時に、レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60が、身体側ライナー21および外側カバー22から抜けるのを抑制することができる。
記載の実施形態において、溶融シーム30の接合部位31は、縦中心線P−Pに対して傾斜して形成されるようにされているが、これが縦中心線P−Pと直交あるいは平行するような直線で形成されていてもよいし、曲線またはドット状に形成されるようにしても良い。
この実施形態では、身体側ライナー21および外側カバー22によって、前後ウエスト域11,12および股下域13が形成される構成としているが、例えば、各域がそれぞれ別のユニットである前ウエストユニット、後ウエストユニットおよび股下ユニット等によって形成され、これらを接続させて物品を形成するようなものであってもよい。そのような場合には、レッグ弾性部材が股下ユニットには存在することなく、前後ウエストユニットにのみ存在したり、股下ユニットに位置する弾性部材がレッグ弾性部材を兼用したりする実施態様もまた、可能である。
身体側ライナー21および外側カバー22ならびにレッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60として、例えば、スパンポンド繊維不織布、または、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS)の複合繊維不織布のような複合繊維からなる繊維不織布、エアスルー繊維不織布および溶融結合された繊維不織布など、当技術分野の慣用素材を用いることができる。レッグ弾性部材50およびウエスト弾性部材60の繊維不織布については、上述の通りである。漏れ防止シート43は、透湿性のプラスチックフィルム等、吸液性芯材41は、当技術分野の慣用素材、例えば、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と、必要に応じて熱可塑性の短繊維との混合物を用いることができる。溶融シーム30は、超音波処理またはヒートシール処理等、当技術分野の慣用技術によって形成することができる。
本願発明の上述の形態として、少なくとも以下の項目を挙げることができる。
(1)前記プルオン物品は、縦方向Yおよび前記縦方向に直交する横方向Xを有し、
シャーシ20と、ウエスト開口28と、一対のレッグ開口29とを備え、
前記シャーシは、前記横方向に対向する第1側縁23と、前記第1側縁の間の第1端縁26とを含み、少なくとも熱可塑性の繊維を含む繊維不織布で形成された第1ウエスト域11、前記横方向に対向する第2側縁24と、前記第2側縁の間にあり且つ前記第1端縁と前記縦方向に対向する第2端縁27とを含み、少なくとも熱可塑性の繊維を含む繊維不織布で形成された第2ウエスト域12、および前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域との間にあり、前記横方向に対向する第3側縁25を有する股下域13を含み、
前記ウエスト開口28および前記レッグ開口29は、前記第1側縁23と前記第2側縁24とを前記縦方向に間欠的に溶融接合して溶融シーム30を形成することによって画定され、
前記股下域は、前記第3側縁に沿ってレッグ弾性部材50を備えており、前記レッグ弾性部材は、帯状に形成され且つ少なくとも熱可塑性繊維を含む伸縮性繊維不織布によって作られていることを特徴とする。
上記項目(1)に記載の本願発明の形態は、以下の1つ以上の有利な効果を提供し得る。
(a)着用者および介助者の手が、物品を脱ぐ際に前後ウエスト域の側縁の溶融シームを解いたとき、レッグ弾性部材によって強く叩かれることがない。
(b)この物品は、着用者の大腿部に不快な圧力をかけることがなく、着用者の大腿に対して優れた密閉効果を提供するため、着用者が排泄した排泄物がレッグ開口縁から漏れるのを効果的に防止する。
(c)この物品は、レッグ弾性部材により、着用者の大腿まわりの比較的広い領域に亘って、効果的に密閉することができる。
(d)このレッグ弾性部材は、弾性部材が前後ウエスト域に取り付けられていて、前後ウエスト域の側縁の溶融シームが解けるときに、溶融シームの近傍において破断可能であり、それにより、側縁をスムーズに対向方向に引き離すことができる。
さらに、以下の実施態様の1つ以上が、さらなる形態において提供される。
(1)前記レッグ弾性部材50は、前記縦方向における両端51,52を有し、前記両端は、前記第1側縁23および前記第2側縁24に間欠的に溶融接合されて、前記溶融シームの一部を形成している。
(2)前記レッグ弾性部材50はそれぞれ、約15〜30mmの幅寸法及び15〜40g/mの単位面積当たりの質量を有する。
(3)前記レッグ弾性部材50を形成する前記伸縮性繊維不織布は、前記熱可塑性繊維として、弾性的に伸長可能な熱可塑性繊維と非弾性的に伸長可能な熱可塑性繊維とを含む。
(4)前記レッグ弾性部材50は、前記非弾性的に伸長可能な繊維を含む前記繊維不織布が一対のギアの間を通されることによって伸長可能になるよう、ギア延伸加工処理されている。
(5)前記レッグ弾性部材50の破断伸度(%)が、前記第1ウエスト域11および前記第2ウエスト域12の破断伸度の3倍未満である。
(6)前記第1ウエスト域11および前記第2ウエスト域12の前記破断伸度は、約40〜60%であり、前記レッグ弾性部材の前記破断伸度は、約100〜200%である。
(7)前記レッグ弾性部材50は、前記シャーシの身体側の面21に位置する。
(8)前記第1端縁26および前記第2端縁27に沿って備えられ且つ少なくとも熱可塑性繊維を含む伸縮性繊維不織布で形成されたウエスト弾性部材をさらに含む。この実施形態の利点は、以下である。
(9)前記ウエスト弾性部材は、前記第1ウエスト域および前記第2ウエスト域に取り付けられている場合、前記第1ウエスト域および前記第2ウエスト域の側縁の前記溶融シームが解ける際に、溶融シームの近傍で破断可能であり、それによって、側縁をスムーズに対向方向に引き離すことが可能になる。
(10)前記ウエスト弾性部材は、前記横方向における両端61を有し、前記両端は、前記第1端縁および前記第2端縁に間欠的に溶融接合されて、前記溶融シームの一部を形成している。
(11)前記ウエスト弾性部材60はそれぞれ、約15〜30mmの幅寸法及び15〜40g/mの単位面積当たりの質量を有する。
(12)前記ウエスト弾性部材を形成する前記伸縮性繊維不織布は、前記熱可塑性繊維として、弾性的に伸長可能な熱可塑性繊維と非弾性的に伸長可能な熱可塑性繊維とを含む。
(13)前記ウエスト弾性部材は、前記非弾性的に伸長可能な繊維を含む前記繊維不織布が一対のギアの間を通されることによって伸長可能になるよう、ギア延伸加工処理されている。
(14)前記ウエスト弾性部材60の破断伸度(%)が、前記第1ウエスト域11および前記第2ウエスト域12の破断伸度の3倍未満である。
(15)前記第1ウエスト域11および前記第2ウエスト域12の前記破断伸度は、約40〜60%であり、前記ウエスト弾性部材60の前記破断伸度は、約100〜200%である。
(16)前記ウエスト弾性部材は、シャーシ20の前記身体側の面21に位置する。
(17)前記シャーシ20の前記身体側の面21に位置する吸液構造体40をさらに含む。
(18)前記吸液構造体40は、シャーシ20の前記身体側の面21に位置する吸液性芯材41を含み、前記吸液性芯材は、少なくともその外側表面が液拡散性シート42で覆われている。
上記(2)〜(19)の態様に従って、上記(a)〜(d)に記載の有利な効果の1つ以上がよりよく達成される。それぞれの実施態様のさらなる有利な効果は、それぞれに対応する説明において議論されている。
(19)前記プルオン物品10は、縦方向Yおよび前記縦方向に直交する横方向Xを有し、
繊維素材のシャーシ20を備え、前記シャーシ20は、前記縦方向に対向する第1ウエスト域11および第2ウエスト域12ならびにそれらの間に位置する股下域13を備え、前記両ウエスト域11,12の前記横方向に対向する側縁23、24が溶融シーム30において前記縦方向に間欠的に接合されてウエスト開口28と、一対のレッグ開口29と形成し、弾性化不織布のバンド50,60の少なくとも1つが、ウエスト周りおよびレッグ周りの少なくとも1方に沿って取り付けられてウエスト弾性部材およびレッグ弾性部材の少なくとも1つを形成し、弾性化不織布は、前記弾性部材の両端51,61においてシャーシの繊維素材に少なくとも1つの溶融シームにおいて間欠的に接合され、そして前記弾性部材の前記弾性化不織布の破断伸度は、前記第1および第2ウエスト域における前記シャーシの繊維素材の破断伸度の3倍未満である。
上記項目(19)に記載の本願発明の形態は、上記(a)〜(d)に記載の有利な効果の1つ以上を提供し得る。
(20)前記物品は、ウエスト開口およびレッグ開口に沿って弾性ストランドを有さない。結果として、(a)および/または(d)の有利な効果が達成される。
(21)プルオン物品10は、縦方向Yおよび前記縦方向Yに直交する横方向Xを有し、繊維素材のシャーシ20を備え、前記シャーシ20は、前記縦方向に対向する第1ウエスト域11および第2ウエスト域12ならびにそれらの間に位置する股下域13を備え、前記両ウエスト域11,12の前記横方向に対向する側縁23、24が溶融シーム30において前記縦方向に間欠的に接合されてウエスト開口28と、一対のレッグ開口29と形成し、
弾性化不織布のバンド50,60の少なくとも1つが、ウエスト周りおよびレッグ周りの少なくとも1方に沿って取り付けられてウエスト弾性部材およびレッグ弾性部材の少なくとも1つを形成し、弾性化不織布は、前記弾性部材の両端51,61においてシャーシの繊維素材に少なくとも1つの溶融シームにおいて間欠的に接合され、そして前記少なくとも1つの溶融シームの近傍において、前記弾性化不織布は、引っ張る力(図示せず)に応じて、前記第1および第2ウエスト域を互いに引き離すのに十分に破断可能であり、それによって前記物品を使用後に取り外す際に、前記第1および第2ウエスト域をスムーズに引き離すことができる。この点は、上記(d)で議論されている通りである。上記(a)〜(c)および(e)に記載の有利な効果もまた、得られ得る。
本明細書中で、用語「第1」、「第2」および「第3」は、類似の要素を識別するためにのみ使用される。さらに、本明細書中で「第1ウエスト域」という語は、前後ウエスト域のいずれかを意味し、「第2ウエスト域」という語は、他方を意味する。

Claims (17)

  1. 縦方向および前記縦方向に直交する横方向を有し、シャーシと、ウエスト開口と、一対のレッグ開口とを備えたプルオン物品であって、
    前記シャーシは、
    前記横方向に対向する第1側縁と、前記第1側縁の間の第1端縁とを含み、少なくとも熱可塑性の繊維を含む繊維不織布で形成された第1ウエスト域、
    前記横方向に対向する第2側縁と、前記第2側縁の間にあり且つ前記第1端縁と前記縦方向に対向する第2端縁とを含み、少なくとも熱可塑性の繊維を含む繊維不織布で形成された第2ウエスト域、
    および前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域との間にあり、前記横方向に対向する第3側縁を有する股下域を含み、
    前記ウエスト開口および前記レッグ開口は、前記第1側縁と前記第2側縁とを前記縦方向に間欠的に溶融接合して溶融シームを形成することによって画定され、
    前記股下域は、前記第3側縁に沿ってレッグ弾性部材を備えており、前記レッグ弾性部材は、帯状に形成され且つ少なくとも熱可塑性繊維を含む伸縮性繊維不織布によって作られていることを特徴とする、前記物品。
  2. 前記レッグ弾性部材は、前記縦方向における両端を有し、前記両端は、前記第1側縁および前記第2側縁に間欠的に溶融接合されて、前記溶融シームの一部を形成している、請求項1に記載の物品。
  3. 前記レッグ弾性部材はそれぞれ、約15〜30mmの幅寸法及び15〜40g/mの単位面積当たりの質量を有する、請求項1または2に記載の物品。
  4. 前記レッグ弾性部材を形成する前記伸縮性繊維不織布は、前記熱可塑性繊維として、弾性的に伸長可能な熱可塑性繊維と非弾性的に伸長可能な熱可塑性繊維とを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品。
  5. 前記レッグ弾性部材は、前記非弾性的に伸長可能な繊維を含む前記繊維不織布が一対のギアの間を通されることによって伸長可能になるよう、ギア延伸加工処理されている、請求項4に記載の物品。
  6. 前記レッグ弾性部材の破断伸度(%)が、前記第1ウエスト域および前記第2ウエスト域の破断伸度の3倍未満である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の物品。
  7. 前記第1ウエスト域および前記第2ウエスト域の前記破断伸度は、約40〜60%であり、前記レッグ弾性部材の前記破断伸度は、約100〜200%である、請求項5または6に記載の物品。
  8. 前記レッグ弾性部材は、前記シャーシの身体側に位置する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の物品。
  9. 前記第1端縁および前記第2端縁に沿って備えられ且つ少なくとも熱可塑性繊維を含む伸縮性繊維不織布で形成されたウエスト弾性部材をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の物品。
  10. 前記ウエスト弾性部材は、前記横方向における両端を有し、前記両端は、前記第1端縁および前記第2端縁に間欠的に溶融接合されて、前記溶融シームの一部を形成している、請求項9に記載の物品。
  11. 前記ウエスト弾性部材はそれぞれ、約15〜30mmの幅寸法及び15〜40g/mの単位面積当たりの質量を有する、請求項9または10に記載の物品。
  12. 前記ウエスト弾性部材を形成する前記伸縮性繊維不織布は、前記熱可塑性繊維として、弾性的に伸長可能な熱可塑性繊維と非弾性的に伸長可能な熱可塑性繊維とを含む、請求項9〜11のいずれか1項に記載の物品。
  13. 前記ウエスト弾性部材は、前記非弾性的に伸長可能な繊維を含む前記繊維不織布が一対のギアの間を通されることによって伸長可能になるよう、ギア延伸加工処理されている、請求項12に記載の物品。
  14. 前記ウエスト弾性部材の破断伸度(%)が、前記第1ウエスト域および前記第2ウエスト域の破断伸度の3倍未満である、請求項9〜13のいずれか1項に記載の物品。
  15. 前記第1ウエスト域および前記第2ウエスト域の前記破断伸度は、約40〜60%であり、前記ウエスト弾性部材の前記破断伸度は、約100〜200%である、請求項14に記載の物品。
  16. 前記シャーシの身体側に位置する吸液構造体をさらに含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の物品。
  17. 前記吸液構造体は、吸液性芯材を含み、前記吸液性芯材は、少なくともその外側表面が液拡散性シートで覆われている、請求項16に記載の物品。
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