JP2012512109A - 開口端とコーティングキャップを備える紙チューブ包装容器 - Google Patents

Abstract

生物分解性チューブ（１００）は、半固体合成物（１５０）を収納するための内腔を規定する非強剛である紙のチューブ状本体（１１０）と、本体（１１０）とスライド自在に対になった紙のチューブ状のキャップ（１２０）とを備え、本体（１１０）およびキャップ（１２０）の個々の内表面は、半固体合成物（１５０）に対して実質的に不浸透性のコーティングを有する。好適な実施形態において、チューブ本体とキャップは、先細り封止端部（１３２、１３４）を有し、
コーティングは、接着材を含み、チューブ／キャップの内壁は、コーティングが施された巻き取り紙材料を含む。想定される半固体生成物（１５０）は、例えば、リップクリーム、化粧クリーム、ローション、脱臭剤、日焼け止め、コーキング、グリーススティック、蚊駆散薬、および靴ずみを含む。
【選択図】なし

Description

［関連出願］
本出願は、優先権を主張し、２００８年１２月１６日に出願された米国仮特許出願番号第６１／１９３６８９号をここに参考文献として援用する。

本発明の分野は、容器であり、より具体的には、半固体合成物を投入するための生物分解性容器である。

米国人は、現在世界の他の国よりも多くの廃棄物を生み出している。不用のものの多くは、プラスチックおよび／または金属から生じるが、それらの双方は、非常に遅い速度で分解する。これらの材料は、再利用されるか、海洋または水路に廃棄されるか、または何世紀もそのままの状態である埋め立て地に堆積させられるに違いない。残念なことに、プラスチックを投入する容器は、たいてい消費者市場ごとに用いられている。

絶えず満杯である我々の埋め立て地の廃棄物を低減するために、生物分解性のおよび／または堆肥にすることができる容器を作成することは有効である。さらに減成できる容器を提供するための試みにおいて、ポリ塩化ビニル乳酸ポリマー（ＰＬＡ）などのプラスチックを使用することは、より普通になった。しかしながら、このようなプラスチックは、いまだ分解のための特定の処理および設備を必要としており、大幅なコストをもたらす。さらに、ＰＬＡおよび同種のプラスチックは、通常のプラスチックと明白には判別できない。もしＰＬＡが再利用されるために従来のプラスチックのグループに不注意に置かれると、ＰＬＡは全体のリサイクル工程に妨げる可能性があるので、これは問題であろう。

例えばヒルの米国特許出願番号第２００７／０１３１７１３号の使い捨ての投入容器を含む、従来技術において紙ベースの容器がある。残念なことに、ヒルは、おそらく内容物に対して容器を不浸透性にするための内側のプラスチック保護層を想定している。そのため、ヒルの容器は、１００パーセント生物分解性であることからはほど遠い。さらに、ヒルの紙容器は、１回限りの使用目的の容器であると思われる。

ヒルおよびここに説明された他のすべての異物は、それらの全体を参考文献として援用される。援用された参考文献の用語の定義または使用法が一貫しない、またはその用語の定義に反してここに提供した場合には、ここに提供されるその用語の定義は、適合するし、参考文献におけるその用語の定義は、適合しない。

ラウリーの欧州特許番号第１０３５０２５号は、紙で実質的に構成されている本体およびキャップを有する容器を教示しているが、ヒルと同様のそれは、内容物に対して容器を不浸透性にするための裏地としてある種類のポリマーまたはフォイルを用いる。ラウリーにおけるフォイルおよびポリマーの使用法は、生物分解性の問題を伝え、さらに我々の埋め立て地問題の一助となる。

プラスチック層の代わりに、液体に対して不浸透性にするためのコート紙が知られている。ホドソンの米国特許番号第７３４４７８４号は、液体に対する抵抗を備えるためにポリマーまたは混合物を、しみ込ませられる、そうでなければコーティングできる繊維シートを取り上げている。ホドソンは、そのコーティングシートが水差しやカップを含む多くの品物を製造するためにも用いることができることを想定している。

トウジョウの米国特許番号第７０４８９７５号は、内容物に対して不浸透性にするための容器の内側の表面上に（アクリル樹脂のような）合成樹脂のコーティングを利用するパルプ成形容器を教示する。トウジョウは、パルプ繊維を成型することにより従来の紙器に対する大幅な改良をしている。しかし、ヒルやラウリーと同様、トウジョウの合成樹脂は、生物分解性の問題を伝えている。さらに、トウジョウは、成型されたキャップが容器と一緒に用いることができることを想定しているものの、トウジョウは、コーティングされているキャップを想定していない。

サリヴァンの米国特許番号第５２１７１６４号は、杖形の製品を収容するために紙の内スリーブおよび外スリーブを用いる生物分解性の紙容器を教示している。サリヴァンは、生産物に対して不浸透性にするために内スリーブ（それは生産物の内腔を規定する）の同心のはぎとり式の部分の内側表面をコーティングすることを想定している。しかしながら、サリヴァンは、内スリーブの他の領域または外スリーブのキャップ部をコーティングすることを想定していない。したがって、トウジョウと同様、サリヴァンは、コーティングキャップを有する紙器を想定していない。

したがって、半固体合成物に対して実質的に不浸透性にするためにコーティングされた内表面を有する生物分解性のチューブおよび対になるキャップへのニーズがなお存在する。

本発明の主題は、生物分解性チューブが、内腔を規定する非強剛な紙チューブ状本体と、本体と対になった紙のチューブ状キャップとを備え、本体とキャップの個々の内表面は、半固体合成物に対して実質的に不浸透性のコーティングを有する装置、システムおよび方法を提供する。

ここに用いられるように、用語「紙」は、複数の離散的な繊維により特徴づけられた繊維性材料を意味する。フィラメントは、合成され取り出された植物または動物、またはこれらのある組み合わせでありうる。「植物から取り出された繊維性材料」において、フィラメントは、少なくとも主に植物由来であり、例えば、木材、パピルス、米、クワ属、クワ、繊維、綿、イトラン、サイザルソウ、サンセベリアおよびマオランを含む。さらに、ここで用いられるように、用語「繊維の内壁」は、大幅な構造的成分として繊維性材料を含む内壁を意味する。ここに想定される繊維の内壁は、好ましくは、少なくとも繊維の２、５、１０、２０または３０乾重量パーセントを有している。好ましくは、繊維の内壁は、少なくとも繊維の８０または９０乾重量パーセントを有している。紙は、一般に、湿った繊維をプレスして水分除去することにより通常作られる繊維性材料であり、典型的には、木材、ぼろ、または草から取り出されたセルローズパルプである。好適な実施形態において、チューブ本体とキャップとの紙材は、実質的に同一の化学成分を有する。

もしコンテキストが逆のものを規定しなければ、ここに述べられる範囲は、すべてそれらのエンドポイントに包括的であると解釈されるべきであり、オープンエンドの範囲は、実用的価値のみを商業的に含めるために解釈されるべきである。同様に、もしコンテキストが逆のものを示さなければ、中間値に包括的であるものとして、すべての値のリストは、検討されるべきである。

ここに用いられるように、用語「半固体合成物」は、少なくとも５０〜２００，０００，０００センチポアズの粘性を有する任意の化合物を意味する。好適な半固体合成物は、２，０００〜２，０００，０００のセンチポアズの粘性がある媒体粘性合成物であるが、２，０００，０００を超え最大１００，０００，０００のセンチポアズの範囲の高粘性合成物と同様に、少なくとも５０〜２０００センチポアズ未満の範囲の低粘度合成物も想定される。想定される半固体合成物は、リップクリーム、口紅、スキンクリーム、シャンプー、脱臭剤、練り歯磨き、靴ずみ、汚れスティック除去剤、およびグリーススティックを含む。アイスクリームなどの凍った物品もまた想定される。

ここに用いられるように、用語「実質的に不浸透性のコーティング」は、室温および常気圧（ＳＴＰ）で６か月の期間当たり５０μリットル／ｃｍ^２以下の水および／またはひまわり油の伝達比を有する浸透バリアを意味する。コーティングは、組み立てに先立って、または組み立ての後にでも、チューブの部分に適用してもよいことが想定される。好適な実施形態において、チューブ／キャップの内壁は、内壁の内表面および外表面上にコーティングされた巻き取り紙材料を含む。さらに、コーティングは、（１）チューブ本体およびキャップのうちの少なくとも１つの外表面または内表面になされることができる（２）チューブおよびキャップの内壁を形成する材料内にしみ込ませることができる、または、（３）チューブ本体およびキャップのうち少なくとも１つの層の間に配置されることができることが想定される。浸透バリアが「実質的に内腔のすべての領域」に存在することは、浸透バリアが本体およびキャップの内表面上、本体およびキャップの内側および外表面の間、または内腔を規定する表面の少なくとも９５％の本体およびキャップの外表面上のいずれかに存在することを意味する。したがって、非バリア層がバリア層により支えられているとしても、これはなお「実質的に内腔のすべての領域」である。「ここに用いられるように、「内腔」は、本体またはキャップの内壁によって規定された内部スペースを意味する。

好適な実施形態において、コーティングは、接着材を含み、接着材は、アイテムを相互に接着するまたは接合するために用いられる液体または半液体状態内の任意の化合物でありえ、生物分解性素材から形成される。使用に先立って、接着材は、ペースト（非常に厚い）または接着剤（相対的に流体）でありうる。すべての好適な接着材は、例えば、エルマー（商標）接着剤（ポリ酢酸ビニル）、または単純に水、粉乳、酢および重曹から作られた接着剤（例えば生物分解性の接着材）を含んで想定される。さらに、コーティングは、サトウキビタンパク質を含むことができることが想定される。他の好適なコーティング材は、ホドソンの米国特許番号第７３４４７８４号またはウイルスの米国特許出願番号第２００５／０１３０２６１号に開示されたものを含む。

チューブおよびキャップの本体の内壁は、好ましくは任意の好適な繊維性材料から、好ましくは紙、ボール紙、またはファイバーボードを含む生物分解性材料から構成される。巻き付けられる材料は、最良の強度とコストの特性を有するように思われる。典型的な実施形態において、チューブ状本体とキャップは、１００％の消費財廃棄物である巻き付けられた６０ポンドの用紙から作られる。ここに用いられるように、「生物分解性素材」は、好機の下でのバクテリア、菌類、藻類などの自然に生じる微生物の作用により、６か月の期間内に少なくとも９０％がＨ_２Ｏ、ＣＯ_２およびバイオマスにまで崩壊する材料を意味する。例えば、ミルク、重曹、肉、植物、木材、綿、ポリ乳酸ポリマー、繊維石および紙は、すべて、生物分解性材料になりうることをここに認める。

好適な実施形態において、非強剛なチューブ本体およびキャップは、先細り封止端部を有する筒状体を形成する。さらに、本体およびキャップは、多角形の、楕円形の、または他の水平の横断面形状を有するように内壁が形成されてもよいことが想定される。さらに、内壁は円錐をも形成してもよいし、または裁頭円錐形状であってもよい。チューブとキャップの本体の壁は、任意の厚さであってもよいが、各々が厚さ．５ｍｍを超えないことが好適である。ここに用いられているように、用語「チューブ」は、物体、固体、液体、および半固体を収容するために用いられる、圧縮可能または圧縮不可能な任意の容器を意味する。ここに用いられるように、「細管」は、チューブの長さが、少なくともチューブの長軸に垂直にとられた本体の開口端の横断面積の３／π倍である。チューブ／キャップの内壁は、典型的には、１層〜５層（例えば、ラップ）を含み、最も好ましくは、紙／コーティング組み合わせの３層である。ここに用いられるように、本体に関する用語「非強剛である」は、ユーザが半固体を十分に投入するために本体の内壁のある一部を圧縮するために彼または彼女の指を現実的に用いることができることを意味する。

チューブ本体およびキャップの内壁は、好適には開口端と封止端部を有する。ここに用いられるように、用語「開口端」は、典型的な使用の間に通常開いている開口を内壁が規定することを意味する。同様に、ここに用いられるように、用語「封止端部」は、典型的な使用の間に通常閉まっている端部を内壁が規定することを意味する。これらの定義の下では、典型的な使用の間にキャップが開放位置から（に）取り除かれるまたは配置されるので、通常のシャンプー容器は、開いた上部を備えた内壁を有する容器である。さらに、これらの定義の下では、典型的な使用の間に上部が取り外されるので、プルタブトップを備えたキャンベルスープ缶は、開いた上部を備えた内壁を有する。但し、典型的な使用の間に底が取り除かれないので、このようなスープ缶の底は閉まっている。

典型的な実施形態において、チューブ本体およびキャップの封止端部は、つまみ取られる、縮められる、折りたたまれることができる横断シールを形成するために先細りであるが、他の任意の好適なシールも想定される。有利には、チューブ本体の端部は、ユーザが半固体合成物を投入するためのチューブのテーパエンドを容易に圧縮することを可能にするように先細りである。ここに用いられるように、「横断シール」は、チューブの前後軸に垂直に及ぶ任意の型のシールを意味する。さらに、封止端部は、中心円盤を取り巻く縁部を形成する、または円筒状の封止端部をさらに有するために内部に折りたたみになることができることが想定される。

キャップは、スナップ嵌合、滑りばめ、ねじ山、または他の好適な対になる配置によって、チューブ本体と対になれる。ここに用いられるように、用語「キャップ」は、チューブ（チューブの開口端が材料の内スリーブまたは外スリーブから形成されるか否かに関わらず）の開口端のエッジにわたってフィットする任意の物体を意味する。

好適な実施形態において、キャップの開口端は、スライド自在にチューブ状本体の開口端の外表面をふさぐために、大きさを合わせられ必要な大きさにされる。好適なキャップは、チューブ本体の前後面未満である前後面を有する。但し、キャップは、キャップ内に入れ子状にされるチューブ本体を収容するために、チューブ本体よりも大きな前後面を有してもよいことも想定される。さらに別の実施形態において、キャップは、本体とキャップとが対になる場合、チューブ本体に半固体合成物を押し進める内部の平坦面を含むことができ、さらに、半固体合成物を入れることを助力ためにチューブ本体の内腔内に滑るように動く先細りの挿入物を配置することができる。さらに、安全開口片は、異物混入を防ぐためにチューブ本体とキャップとをしっかりと結合させることができることも想定される。

本発明の主題の様々な目的、特徴、態様および有利性は、同種の符号が同種の構成要素を表わす添付の図面と共に、好適な実施形態の以下の詳細な説明によるより明らかになるであろう。

本発明の生物分解性チューブの１つの実施形態の透視図であり、チューブ本体とキャップの双方の密封された端部は、先細り波形端部を有している。 チューブ本体から分離されたキャップを示す、図１のチューブの断面図である。さらに、図２は、キャップとチューブ本体の層の引き伸ばし図を含む。 縁部を規定する封止端部を有する代替のチューブの透視図である。 図３Ｂは、円筒状の封止端部を有する代替のチューブの透視図である。 チューブの開口端から突出する半固体合成物のために折りたたみ式の端部を有する別の代替のチューブの透視図である。 チューブの内腔に配置された先細りの挿入物を示す、図１のチューブ本体の断面図である。 平らな内蓋の押し上げ機能を示す、図１のキャップの断面図である。 チューブ本体をキャップに安全に固定する安全開口片を表す。 スナップ嵌合を形成するためのキャップの内表面に対応するくぼみと対になったチューブ本体の外部表面の突起したスナップリングを表す。 図９Ａは、ウィンドウを有する別の代替のチューブをさらに表す。 ビューウィンドウを有する紙材料を表す。 ハート形のキャップを有する別の代替のチューブの透視図である。 骨形の端部を有する別の代替のチューブの透視図である。 チューブ本体の端部から伸びる後部で漫画キャラクタ形のキャップを有するさらに別の代替チューブの透視図である。

図１は、チューブ状本体１１０と、本体１１０と対になったチューブ状のキャップ１２０を含む、本発明のチューブ１００を一般に表す。図１において示されるように、本体１１０およびキャップ１２０は、先細り封止端部１３２および１３４をそれぞれ有している。

図２は、チューブ状本体１１０およびキャップ１２０を有する図１のチューブ１００の断面図である。図２において示されるように、本体１１０は、開口端１１２、先細り封止端部端部１３２、および半固体合成物１５０を収納する本体１１０の内壁によって規定された内腔１１４を有する。キャップ１２０は、開口端１２２および先細り封止端部１３４、およびキャップ１２０の内壁によって規定された内腔を有するように表される。キャップ１２０の開口端１２２は、（点線１２４Ａおよび１２４Ｂによって示される）本体１１０の開口端１１２の外表面１１８をスライド自在にふさぐために大きさを合わせられ、必要な大きさにされる。本体１１０の内表面１１９およびキャップ１２０の内表面１２９は、半固体合成物１５０に対して実質的に不浸透性のコーティング（図示せず）を有していることが想定される。

好適な実施形態において、図１および２において示されるように、本体１１０およびキャップ１２０の内壁は、それぞれ、非強剛であり、先細り封止端部１３２および１３４を有する円筒状の空管を形成する。投入する半固体合成物１５０に適している多角形、楕円形、または他の水平の横断面形状を有するように、本体１１０およびキャップ１２０が形成されてもよいことが想定される。さらに、本体１１０およびキャップ１２０は、さらに円錐または裁頭円錐形状でもよい。

チューブとキャップの本体の内壁は、任意の厚さでもよいが、各々が厚さ０．５ｍｍを超えないことが好適である。さらに、本体１１０およびキャップ１２０の直径は、任意の好適な寸法を有してもよいが、好ましくは、少なくとも０．５ｃｍから３ｃｍ、より好ましくは１ｃｍから２ｃｍの範囲である。さらに、好適な実施形態において、本体１１０の前後面１４２は、キャップ１２０の前後面１４４と等しいもしくはより大きい。さらに、好適な実施形態において、その比率は３：１であるが、代替の比率は、例えば１：１、１：１．５、１：２、１：４、１：５、１．６または１：１０が可能である。さらに、キャップは、キャップ内に入れ子にされるチューブ本体を収容するためにチューブ本体より大きな前後面を有してもよく、別の端部ピース（図示せず）は、チューブを封止するためのキャップと対になっていることが想定される。

本体１１０およびキャップ１２０の好適な内壁は、構造材料（好ましくは、４０−８０ポンドのロール状の再生紙）およびコーティング（すなわち浸透障壁材料）から本質的には構成される。それに加えてまたはその代わりに、例えば他の型の生物分解性繊維材料を含む他の構造材料を用いてもよい。ロールされていることとは対照的に、本体１１０およびキャップ１２０の構造材料を成型してもよい。本体１１０およびキャップ１２０の構造材料は、繊維性材料（例えば、ティッシュペーパー、板紙、織布、不織布、植物葉、クラフト紙、特に処理された木製単板）または、非繊維材料（例えば、ポリ塩化ビニル乳酸ポリマー、革またはセロハン）から形成されてもよいことはさらに想定される。本体１１０およびキャップ１２０の両方の構造材料は、実質的に同一の化学成分を含む、または異なる成分から構成することができる。その代わりに、チューブ本体１１０およびキャップ１２０は、単一ピースが繊維材料または加硫ラテックスから構成されるように、成型されてもよい。

好適な実施形態において、図２の引き伸ばし図に示されるように、キャップ１２０および本体１１０の内壁は、非強剛であり、半固体材料を投入するための隔壁材料の十分な圧縮性を可能にするために巻き付けられた紙の３つの層（１６０Ａ、１６０Ｂ、１６０Ｃ）を有している。その代わりに、チューブの用途に依存した、巻き付けられた繊維性材料の１つの層または２、４、５または６以上の層のみがあってもよい。さらに、その層が異なる繊維または非繊維材料の組み合わせを含むことができることも想定される。さらに、単に１枚の材料は、単一のラップが長手継目を形成するために相互に接合した隔壁材料のエッジを有するチューブ本体およびキャップを形成することができるように、少なくとも１、２、３、４またはＮ個の材料を有するように用いられてもよいことも想定される。長手継目は、重なるエッジを接合することもできるし、またはシェティの米国特許出願番号第２００４／００５２９８７号において開示されたような長手継目の構成を含むこともできる。さらに、本体１１０およびキャップ１２０の内壁は、相当な厚さを有する巻取紙から形成される内壁などのように強剛でもよいことも想定される。

本体１１０およびキャップ１２０のそれぞれの好適な封止端部１３２および１３４は、横断シールであるが、一方で、螺旋状に形成されたシールや、他の形式のシールも想定される。図１および図２に示されるように、本体１１０およびキャップ１２０は、好適には、つまみ取るまたは縮らせることにより形成された、横断先細り封止端部１３２および１３４をそれぞれ有している。本体１２０の好適な開口端１１２（すなわち投入端部）は、本体の内壁の縁部によって規定された開口であるが、さらに、開口端１１２は、例えば練り歯磨きチューブで利用されるようなノズルを含む付加的または代替的な投入端部を含んでもよいことが想定される。

図３Ａは、本体２１０Ａおよびキャップ２２０Ａが封止端部２３２Ａおよび２３４Ａをそれぞれ有する代替チューブ２００Ａを表しており、本体２１０Ａおよびキャップ２２０Ａの内壁は、本体２１０Ａおよびキャップ２２０Ａの端部を封止するために利用される平らな円盤または他の端部閉鎖部材でもよい中心部（図示せず）を取り囲む縁部２３６Ａを規定するために内部に折りたたみ式である。チューブ２００Ａは、生物分解性でもよいが、必須ではない。さらに、図３Ａは、図１および図２で示された先細り封止端部を形成するためにつまみ取るまたは縮らせるのに先立って、図１〜図２で論じられたチューブを表すことが想定される。図３Ｂは、円筒状の封止端部２３２Ｂおよび２３４Ｂを有する別の代替のチューブ２００Ｂを表す。端部キャップまたは他の回転端部閉鎖部材を対にして、そして任意の好適な方法によって端部を封止して、円盤の挿入によって円筒状の封止端部２３２Ｂおよび２３４Ｂを形成してもよいことが想定される。

図４は、半固体合成物３５０が本体３１０の開口端３１２から突出するように、折りたたみ式の封止端部３３２を有する別の代替のチューブ３００（キャップなし）をさらに表す。例えば熱接着剤を含む他の多くの封止方法が、さらに想定される。

好適なコーティング（すなわち浸透バリア）は、生物分解性であり、凝乳を作成するために練混ぜ水、粉乳および酢によって形成される乳タンパク質から構成される接着材または接着剤であり、凝乳から酢を分離し、次に、乳タンパク質接着剤を形成するために凝乳に対して水と重曹を加算する。さらに、コーティングがサトウキビタンパク質を含んでもよいことが想定される。さらに、コーティングは、代替のＦＤＡ承認食品用接着材、上薬、および、ホドソンの米国特許番号第７３４４７８４号またはウイルスの米国特許出願番号第２００５／０１３０２６１号に開示されたものを含む、βヒドロキシ酪酸酸性ポリマーまたは他の好適なコーティング材から構成されるインナーライナーなどの他の生物分解性材料から構成することができる。

コーティングは、もっぱら、半固体合成物に対して実質的に不浸透性である本体およびキャップの内壁の下塗りのために用いることができるし、または内壁層を結合させるための接着材としての機能を実行してもよいし、またはその両方の機能を実行してもよい。さらに、本体１１０およびキャップ１２０の封止端部１３２および１３４は、コーティング、または例えば粘液を含む他の好適な生物分解性の接着剤を用いて封止することができる。

好適な表面コーティングは、薄膜（恐らく０．０００１ｍｍ〜１ｍｍの厚さ）である。好適な実施形態において、コーティングは、チューブ本体１１０およびキャップ１２０を含むペーパーの両面上になされる。他の実施例において、コーティングは、（１）本体およびキャップの内表面に限定され、（２）本体およびキャップの少なくとも１つの外表面に限定され、（３）本体およびキャップの少なくとも１つの層の間に配置され、または（４）本体およびキャップの層の少なくとも１つの中にしみ込ませてもよい。コーティングは、例えば薄層構造を含む、当該技術分野において知られている噴霧、ローリングまたは他の技術を介して施すことができる。さらに、コーティングは、チューブの形成の前に、間に、または後に、施すことができる。さらに、コーティングは、「実質的に内腔のすべての領域」存在することが想定され、コーティングは、本体およびキャップの内表面上、本体およびキャップの内側および外表面の間、または内腔を規定する表面の少なくとも９５％の本体およびキャップの外表面上のいずれかに存在することを意味する。

さらに別の代替の実施例において、本体１１０およびキャップ１２０の構造壁材料は、例えば加硫ラテックスシートを含む、コーティングの必要性がなく半固体合成物に対して本質的に不浸透性である包装材料によって形成することができる。さらに、チューブのいくつかの用途は、コーティングを必要としないであろうことが想定されるし、または、その様々な用途は、異なる量または種類のコーティングを必要とするであろうことが想定される。

想定される半固体生成物１５０は、（１）リップクリーム、化粧クリーム、ローション、脱臭剤、髪染料、ファンデーションスティック、アイライナー、足クリーム、小じわ用クリーム、鎮痛性のスティック、半固体ハンド消毒剤、日焼け止め、ブロンザー、爪光沢剤、および他の健康製品および化粧品、（２）アイスクリーム、ヨーグルト、マジパン、ソフトチョコレート、ピーナッツバター、ソフトチーズ、ケチャップ、からし、マヨネーズ、ソース、調味料および他の食用品または消費可能な製品、（３）パテ、コーキング、シリコーン、シーラント、木材目止め剤、接着剤スティック、金属およびプラスチックフィラー、合成研磨剤、グリーススティックおよび他の潤滑剤、蚊その他の駆散薬、発火具、汚れ除去剤、船槽漏れ用ペースト、ロジン、靴その他の光沢剤、および他の自宅修理製品および整備製品を含むが、それらに限定されない。典型的には、半固体または他の生成物１５０は、基づいた水または油のいずれかであるし、その双方の組み合わせでもよい。ここで用いられるように、「油」は、室温での液体の任意の疎水性の材料を意味する。これは、例えば、石油、植物油、バター、ピーナッツバター、グリースおよび液体の動物性脂肪を含む。生成物（例えば、キャンディー、たばこ、香辛料、粉末飲料、プロテイン粉末、ピン、鋲、ねじ、爪、宝石および調合薬）として、チューブにおける液体または固体は、用いられてもよい。上述のリストは、多くの付加的な半固体合成物、冷凍または乾燥の合成物が想定されるように、決して完全なものではない。

図５は、本体４１０の内腔４１４に配置された、滑るように動く先細りの挿入物４７０を有する別の代替のチューブ４００（キャップと一緒に用いられるが、ここではキャップなしで表される）を示す。滑るように動く先細りの挿入物は、チューブの本体の中から半固体合成物を投入することの助力となる。先細りの挿入物は、例えば木製または他の生物分解性材料を含む任意の好適な材料から構成することができる。図示されるように、先細りの挿入物は円錐形であるが、挿入物は他の好適な形状でもよいことが想定される。言うまでもなく、好ましくは挿入物４７０の大きさは、内腔内を快適に滑走するために大きさを合わせられるだろう。さらに、チューブ４００は、例えば半固体合成物を投入するための従来のＨｐバームチューブで用いられるもの、および生物分解性材料で作られているものを含む他の好適な生物分解性のプッシャも含むことができることが想定される。さらに、チューブ２００Ｂの円筒状の封止端部２３２Ｂは、半固体合成物を投入するためのプッシャとして作用するために上方へ押し進めることができることが想定される。

図６は、チューブの本体とキャップ５００とが対になる場合の、チューブ（図示せず）の本体に半固体合成物を押し進めるための内部の平坦面５８０を有する代替のキャップ５００を示す。さらに、表面５８０は、円錐形、または半固体合成物（例えば口紅）の端部の形状を維持するための他の好適な形状を有してもよいことが想定される。

図７は、異物混入を防ぐための、キャップ６２０および本体６１０を封止するために用いられる安全開口片６３０を表す。開口片６３０は、使用するチューブを開くためにユーザが片をはがすことを可能にする任意の好適な生物分解性素材でありうる。図７は、片６３０の封止構成６３２と、さらに片６３０のわずかにはがされていない位置６３４とを表す。あるいは、チューブ本体からのキャップの分割を可能にするためにエッジの近くのキャップの一部を切り離す（いわば取り出す）ことができる小断面突出部を有するチューブ本体に接着しているキャップエッジの近くにひもを埋め込んでもよい。

好適な本体１１０およびキャップ１２０は、図１に示されるようなジャストサイズの取り付けを形成するためにスライド自在に対になっている。さらに、本体１１０の開口端１１２の近くの外部表面は、本体１２０に対になったキャップ１１０を保持するのを支援する、ラフまたは摩耗性のコーティングを含んでもよいことが想定される。図８は、スナップクロージャを形成するためのキャップ７２０の内表面７６０上の対応するくぼみ７５０と対になっている、チューブ本体７１０の外部表面７３０上に突起したスナップリング７４０を有する別の代替のチューブ７００をさらに表す。さらに、本体１１０およびキャップ１２０は、スレッドを介して相互に対になっていてもよいことが想定されるが、例えば化学的または静的で電気的な親和性を与える材料を含む他のすべての好適な結合も想定される。

図９Ａは、本体８１０、キャップ８２０、およびチューブの内容物を見るためのウィンドウ８３０を有する別の代替のチューブ８００をさらに表す。好適なウィンドウは、例えばグラシン紙を含むセロハンまたは他のクリアーなセルロース化合物／生物分解性素材から作ることができる。図９Ｂは、空間８６０Ａ、８６０Ｂおよび８６０Ｃを切り取った紙材料８５０を表しており、空間８６０Ｂは、紙８５０に密着する両方の範囲にウィンドウ空間より大きな長方形セロハンウィンドウ８７０を有しているように表され、チューブは、図９Ａに表されるようなその完成した形状８００に接着され回転される。

生物分解性チューブを作る典型的な方法は、１００パーセントの消費財廃紙または他の繊維性材料で始まる。好適な紙は、１３ｃｍ×７．５ｃｍの寸法を有する。以上に論じられたように、複数の様々な型の生物分解性接着剤／接着材は、本体とキャップとを作る際に用いるのに適している。必要な印刷は、すべて、回転加工に先立って紙に適用される。印刷のために用いられるインクは、大豆インクであり、生物分解性である。次に、生物分解性の接着剤が、紙に対して適用され、次に、マンドレルのまわりで回転される。回転加工処理の間には、パーム油でコーティングされた中空マンドレルが用いられる。本体のための紙がマンドレル上で回転されるにつれて、縫い目が形成され接着される。縫い目は、チューブの本体の縦方向の長さに及ぶ。本体は、好ましくは約１ｃｍ〜２ｃｍの外径で作られる。

回転加工の後、本体は、封止端部を形成できるように切り離し位置からおよそ２．５ｃｍであるマンドレル上のポイントに滑らせられる。接着剤または接着材が、端部に適用される。そして、端部は、密閉を形成するためにつまみ取られる。このクリンピングは、露出された端部の約０．３ｃｍから軸端シールまで単純なクランプで伝えられることができる機械的圧力を印加することにより行われる。続いて、本体が除去され、接着剤または接着材を乾かせる。キャップは、同様の方式で作ることができるが、本体の外部表面で対になることを容易にするために、より短く、本体よりわずかに大きい径を有している。

乾燥の後、本体は、本体の開口端を通る半固体合成物で満たされ、次に、キャップが本体にセットされる。半固体合成物を投入するために、キャップを取り除き、本体の端部をつまみ取ることにより、消費者は生物分解性チューブを単純に操作することができる。半固体合成物が使い尽くされると、キャップを含めたチューブ全体は、消費者の堆肥の山に置かれるか、または他の紙物品で再利用されることができる。

上述の処理は、典型である。本体とキャップが生物分解性の接着剤または接着材によって接合することができる生物分解性材料から作られる限り、チューブ状本体とキャップのどのような形式でも、半固体合成物を包むために用いることができる。

図１０は、ハート形の端部９３０を有するキャップ９２０を備えた別の代替のチューブ９００をさらに表す。ハートは、プレスまたはダイにより、または他の所望の形状を作成するための適切な方法によって端部９３０を形成してもよいことは想定される。チューブ９００は、キャップ９２０および本体９１０に接合した装飾要素（図示せず）をさらに含むことができる。図１１は、それぞれ骨の端部に似ている端部１０３２および１０３４を有する本体１０１０およびキャップ１０２０を備えたチューブ１０００を表す。端部１０３２および１０３４は、例えば、星、葉または他のオブジェクト、または一言または銘を有する拡張タブでさえも含む、他の好適な形状に形造ることができる。図１２は、漫画キャラクタ１１３４の頭が形成されたキャップ１１２０を備えた別のチューブ１１００と、そこから伸びる後部１１３６を有する本体１１１０の端部１１３２とをさらに表す。さらに、キャップ１１２０は、虎の頭、有名な政治的要人または芸術家、または他の動物または人間のような容姿に似せることができることが想定される。

ここの発明概念から逸脱せずに、既に記述されてたものに加えたさらなる多くの変形が可能であることは、当業者にとって明らかであるに違いない。したがって、本発明の主題は、添付された特許請求の範囲の精神を除いては限定されない。さらに、明細書と特許請求の範囲との両方を解釈する際に、用語はすべてコンテキストと矛盾しない可能な限り幅の広い方式で解釈されるべきである。特に、用語「備える、含む（comprises）」および「備える、含む（comprising）」は、非排他的な方式で、要素、構成要素またはステップを参照し、被参照の要素、構成要素またはステップがありえる、利用できる、または明示的に参照されない他の要素、構成要素またはステップと組み合わせることができることを示すものと解釈されるべきである。明細書の特許請求の範囲がＡ、Ｂ、Ｃ、‥‥Ｎから構成されるグループから選択されるものの少なくとも１つを表す場合には、テキストは、Ｎ＋ＡやＮ＋Ｂなどではなく、そのグループから１つの要素だけを必要とするものと解釈されるべきである。もしコンテキストが逆のものを規定しなければ、ここに述べられる範囲は、すべてそれらのエンドポイントに包括的であるものとして解釈されるべきであり、オープンエンドの範囲は、実用的価値のみを商業的に含めるために解釈されるべきである。同様に、もしコンテキストが逆のものを示さなければ、中間値に包括的であるものとして、すべての値のリストは、検討されるべきである。

Claims (20)

1. 開口端と封止端部とを備える第１の紙を有する非強剛なチューブ状本体であって、半固体合成物を収納する内腔を規定する前記本体と、
   開口端と封止端部とを備える第２の紙を有するチューブ状キャップであって、前記キャップの前記開口端が前記本体の前記開口端と対になっている前記キャップとを備え、
   前記本体と前記キャップとの個々の内表面は、前記半固体合成物に対して実質的に不浸透性のコーティングを有していること
   を特徴とするチューブ。
2. 前記半固体合成物は、リップクリームと、口紅と、スキンクリームとのうちの１つを含むことを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
3. 前記半固体合成物は、シャンプーと、脱臭剤と、練り歯磨きとのうちの１つを含むことを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
4. 前記半固体合成物は、靴ずみと、汚れスティック除去剤と、グリーススティックとのうちの１つを含むことを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
5. 前記チューブ状本体は、０．５ｍｍを超えない壁厚を有することを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
6. 前記第２の紙は、前記第１の紙と同一の化学成分を実質的に有することを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
7. 前記本体と前記キャップとの前記封止端部の各々は、横断シールであることを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
8. 前記横断シールは、縮らせることと、折り重ねることとの少なくとも１つにより形成されることを特徴とする請求項７に記載のチューブ。
9. 前記本体の前記開口端の外表面をスライド自在にふさぐために、前記キャップの開口端は、大きさを合わせられ、必要な大きさにされることを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
10. 前記キャップは、前記本体の前後面未満の前後面を有することを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
11. 前記内腔に配置された、滑るように動く先細りの挿入物をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
12. 前記チューブ状キャップは、前記キャップが本体と対になる場合に、前記チューブ状本体に前記半固体合成物を押し進める内部平坦面をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
13. 前記コーティングは、乳タンパク質を含むことを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
14. 前記コーティングは、サトウキビタンパク質を含むことを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
15. 開口部片をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
16. 前記コーティングは、接着材であることを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
17. 前記コーティングは、前記本体と前記キャップとのうちの少なくとも１つの外側表面上になされることを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
18. 前記コーティングは、前記本体と前記キャップとのうちの少なくとも１つの層の間に配置されることを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
19. 前記コーティングは、前記第１の紙と前記第２の紙とのうちの少なくとも１つにしみ込ませることを特徴とする請求項１に記載のチューブ。
20. 前記本体の前記外表面は、前記キャップの前記内表面上の対応するくぼみと対になる突起したリングを含むことを特徴とする請求項９に記載のチューブ。

Images