JP2012512077A - 固定補助器具及びタイヤ・ホイール組立体固定方法 - Google Patents

固定補助器具及びタイヤ・ホイール組立体固定方法 Download PDF

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Abstract

ホイールガイド500は、タイヤがホイール20に組み付けられたタイヤ・ホイール組立体をハブ50に固定する際に用いられる。ホイールガイド500は、ボルト孔63と螺合するねじ部510と、ホイールガイド部520とを備える。ホイールガイド部520は、ホイール20に形成されたボルト孔23の内周面22aを摺動可能な外径を有する。また、ねじ部510の軸線と、ホイールガイド部520の軸線とは一致する。

Description

本発明は、タイヤ・ホイール組立体を、複数のハブボルトなどによって車両のハブに固定する際に用いられる固定補助器具、及び固定補助器具を用いたタイヤ・ホイール組立体固定方法に関する。
従来、自動四輪車などの車両では、タイヤがホイールに組み付けられたタイヤ・ホイール組立体を、複数のハブボルト(またはハブナット)を用いて車軸、具体的には、車両に設けられたハブに固定する構造が広く用いられている。
このような車両では、タイヤ・ホイール組立体を車両に装着する際に、車軸(ハブ)の軸線と、タイヤ・ホイール組立体の回転軸線とを一致させることが肝要である。すなわち、タイヤが正確にリムに組み付けられるとともに、ホイールバランスがとられたタイヤ・ホイール組立体であっても、タイヤ・ホイール組立体の回転軸線が車軸の軸線から少しでも偏心した状態でタイヤ・ホイール組立体がハブに固定されると、走行時、特に高速走行時における振動の原因となる。
そこで、車軸の軸線と、タイヤ・ホイール組立体の回転軸線とを一致させた状態でタイヤ・ホイール組立体をハブに固定する様々は方法が提案されている。例えば、タイヤ・ホイール組立体のタイヤ部分を挟んだ状態で周期的な振動を与える加振器を用いる方法が知られている(特許文献1参照)。このような方法によれば、タイヤ・ホイール組立体に振動を与えることによって、タイヤ・ホイール組立体をハブに取り付ける際に、ホイールとハブボルト(またはハブナット)との接触面においてタイヤ・ホイール組立体が上下左右に動き易くなり、タイヤ・ホイール組立体の回転軸線が車軸の軸線から偏心した状態でハブに固定されることを低減できる。
日本国公開特許公報・特開2001−1964号(第3頁、第1図)
しかしながら、上述した従来のタイヤ・ホイール組立体のハブへの固定方法には、次のような問題があった。すなわち、近年では、車両の性能向上などに伴って、車両に装着されるホイール(タイヤ)の径サイズが大型化する傾向が著しい。このため、径の大型化に伴って重たくなったタイヤ・ホイール組立体を動き易くするために充分な振動を与える加振器を製作することが難しい問題があった。
具体的には、径の大型化に伴って重たくなったタイヤ・ホイール組立体に充分な振動を与えるためには、タイヤ部分を挟む加振器自体の質量も増大しなければない。つまり、加振器自体の質量も増大するため、結局のところ、タイヤ・ホイール組立体に充分な振動を与えることができず、16インチを上回るサイズのタイヤ・ホイール組立体には、当該方法を適用できない問題があった。
また、近年では、車両の走行速度の向上に伴う走行安定性を確保するため、車両のサスペンションは強化され、タイヤ・ホイール組立体が起こした小さな振動でも車体側に伝達される傾向が強くなっている。特に、タイヤの整備現場では、振動に関するクレーム中で、車軸の軸線と、タイヤ・ホイール組立体の回転軸線とのずれに起因するものが最も多いのが実情である。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、タイヤ・ホイール組立体の径サイズにかかわらず、車軸の軸線と、タイヤ・ホイール組立体の回転軸線とを一致させた状態でタイヤ・ホイール組立体を車両のハブに固定できる固定補助器具及びタイヤ・ホイール組立体固定方法の提供を目的とする。
(第1発明)
まず、第1発明の第1の特徴は、タイヤ(タイヤ30)がホイール(ホイール20)に組み付けられたタイヤ・ホイール組立体(タイヤ・ホイール組立体40)を、締結器具(例えば、ハブボルト200)を用いて車両(自動車10)のハブ(ハブ50)に固定するタイヤ・ホイール組立体固定システムであって、
前記タイヤ・ホイール組立体固定システムは、前記ホイールに取り付けられる固定補助器具(ハブカラー100)を含み、
前記固定補助器具は、
前記ホイールの回転軸心部(回転軸心部21)に形成されたハブ孔(ハブ孔22)と嵌合するとともに、前記ハブが挿入される円環状のハブリング部(ハブリング部110)と、
前記ハブリング部の内周面(内周面110c)に設けられるハブガイド部(ハブガイド120)と
を備え、
前記ハブガイド部は、
前記ハブの径方向の内側に向けて付勢されるとともに、前記ハブリング部に前記ハブが挿入されることによって前記ハブと当接し、前記径方向に沿って拡径可能な可動片を(可動片121)有し、
前記可動片が前記ハブに当接していない状態において、前記可動片が形成する第1直径(直径φ11)は、前記ハブの直径(直径φ21)よりも小さく、
前記可動片が前記ハブによって拡径させられることによって形成可能な第2直径(直径φ12)は、前記ハブの直径よりも大きく、
前記締結器具は、
前記ハブに形成されたハブ側螺合部(ボルト孔63)と螺合する器具側螺合部(ねじ部240)と、
前記器具側螺合部に連なり、前記器具側螺合部よりも車幅方向外側に位置するヘッド部(ヘッド部210)と、
前記器具側螺合部と前記ヘッド部との間に位置し、前記ホイールに形成された前記車両への取付孔(ボルト孔23)の周囲と接触するホイール固定部(ホイール固定部230)と、
前記ホイール固定部と前記ヘッド部との間に介在し、前記器具側螺合部及び前記ホイール固定部に対して滑動可能な滑動板部(滑動板部220)と
を有し、
前記ホイール固定部は、前記器具側螺合部の軸線(軸線A10)と直交する方向に移動可能に前記器具側螺合部に取り付けられることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記可動片は、前記ハブリング部に連なる弾性部分(弾性板部121a)を有し、
前記弾性部分は、前記ハブリング部の内周面よりも前記ハブの径方向内側に位置し、前記ハブの径方向内側に向けて前記可動片を付勢することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記弾性部分のバネ定数は、0.01mm/10kg〜0.01mm/80kgであることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴に係り、前記第1直径は、前記ハブの公差を含む最小直径(最小直径φMIN)よりも0.1mm〜0.2mm小さいことを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至第4の特徴に係り、前記第2直径は、前記ハブの公差を含む最大直径(最大直径φMAX)よりも0.05mm〜0.10mm大きいことを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至第5の特徴に係り、前記ホイール固定部は、前記器具側螺合部が挿入される挿入孔(挿入孔230a)を有し、
前記挿入孔の直径(直径φ30)は、前記器具側螺合部の外径(外径φ40)よりも0.06mm〜0.15mm大きいことを要旨とする。
(第2発明)
第2発明の第1の特徴は、タイヤ(タイヤ30)がホイール(ホイール20)に組み付けられたタイヤ・ホイール組立体(タイヤ・ホイール組立体40)を、締結器具(ハブボルト200)を用いて車両(自動車10)のハブ(ハブ50)に固定するタイヤ・ホイール組立体固定方法であって、
前記タイヤ・ホイール組立体が移動できる状態で、前記タイヤ・ホイール組立体を前記ハブに仮止めするステップと、
前記ハブと嵌合する前記ホイールに形成されたハブ孔(ハブ孔22)と、前記ハブとの間に形成された隙間の寸法に応じた細板状のスペーサー(スペーサー310)を挿入するステップと、
前記ホイールに形成された前記車両への取付孔に前記締結器具を挿入するとともに、前記ハブに形成されたハブ側螺合部に前記締結器具を螺入することによって前記タイヤ・ホイール組立体を前記ハブに固定するステップと
を備えることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記スペーサーを挿入するステップでは、前記隙間のうち、互いに異なる位置に複数の前記スペーサーを挿入することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記スペーサーを挿入するステップでは、少なくとも3つ以上の前記スペーサーを挿入することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記スペーサーを挿入するステップでは、互いに隣接する前記取付孔、または前記ハブ孔を形成する内周面(内周面22a)に設けられた前記ハブとの嵌合用突起のうち、互いに隣接する前記嵌合用突起を結ぶ直線によって形成される多角形の対角線上となる位置を基準として、前記スペーサーを挿入することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第2乃至第4の特徴に係り、前記隙間にシックネスゲージ(シックネスゲージ400)を挿入し、前記シックネスゲージを用いて前記隙間の寸法を測定するステップを備え、
前記スペーサーを挿入するステップでは、前記測定するステップにおいて測定された前記隙間の寸法の略半分の厚さを有する前記スペーサーを前記隙間に挿入することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至第5の特徴に係り、前記スペーサーには、前記隙間に挿入された状態において前記ハブの軸線(軸線A1)と交差する方向に沿って、破線状の切断用孔(ミシン目300a)が形成され、
前記切断用孔は、前記スペーサーが前記隙間に挿入された状態において前記ハブの先端と、前記ハブ孔を形成する前記ホイールの外側面との間に位置し、
前記スペーサーを前記切断用孔に沿って切断するステップを備えることを要旨とする。
(第3発明)
第3発明の第1の特徴は、タイヤ(タイヤ30)がホイール(ホイール20)に組み付けられたタイヤ・ホイール組立体(タイヤ・ホイール組立体40)を(自動車10)のハブ(ハブ50)に固定する際に用いられる固定補助器具(例えば、ホイールガイド500)であって、前記ハブに形成されたハブ側螺合部(ボルト孔63)と螺合する器具側螺合部(ねじ部510)と、前記器具側螺合部が前記ハブ側螺合部と螺合された状態において、前記器具側螺合部よりも車幅方向外側に形成されるホイールガイド部(例えば、ホイールガイド部520)とを備え、前記ホイールガイド部は、前記ホイールに形成された前記車両への取付孔(ボルト孔23)の内周面(内周面22a)を摺動可能な外径(外径φ50)を有し、前記器具側螺合部の軸線(軸線A3)と、前記ホイールガイド部の軸線(軸線A4)とは一致することを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記ホイールガイド部の外径は、前記取付孔の直径(直径φ60)よりも小さく、前記ホイールガイド部の外径と、前記取付孔の直径との差は、0.03mm以下であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または第2の特徴に係り、前記ホイールガイド部は、
前記取付孔の内周面を摺動可能な外径を有するガイド部分(ガイド部分521)と、
前記ガイド部分に連なり、前記器具側螺合部が前記ハブ側螺合部と螺合された状態において、前記ガイド部分よりも車幅方向外側に形成される延長部分(延長部分522)と
を有し、
前記延長部分の外径(外径φ55)は、前記ガイド部分の外径よりも細いことを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記ホイールガイド部は複数備えられ、前記ホイールガイド部の外径は、互いに異なっていることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至第4の特徴に係り、前記器具側螺合部には、前記ハブに形成された雌ねじ(ボルト孔63)と螺合する雄ねじ(雌ねじ510a)が形成されることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1または第2の特徴に係り、前記器具側螺合部には、前記ハブ側螺合部(ハブボルト64)に形成された雄ねじと螺合する雌ねじ(雌ねじ720b)が形成されることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、タイヤがホイールに組み付けられたタイヤ・ホイール組立体を、固定補助器具と複数の締結器具とを用いて車両のハブに固定するタイヤ・ホイール組立体固定方法であって、
前記固定補助器具は、
前記ハブに形成されたハブ側螺合部と螺合する器具側螺合部と、
前記器具側螺合部が前記ハブ側螺合部と螺合された状態において、前記器具側螺合部よりも車幅方向外側に形成されるホイールガイド部と
を備え、
前記ホイールガイド部は、前記ホイールに形成された前記車両への取付孔の内周面を摺動可能な外径を有し、
前記器具側螺合部の軸線と、前記ホイールガイド部の軸線とは一致し、
前記固定補助器具を前記ハブ側螺合部に螺入するステップと、
前記ハブに仮止めされた前記ホイールに形成されている前記取付孔の少なくとも何れかに前記固定補助器具が挿入された状態において、前記固定補助器具が挿入されていない取付孔と対応する前記ハブ側螺合部に前記締結器具を螺入し、前記タイヤ・ホイール組立体を前記ハブに固定するステップと
を備えることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記固定補助器具を前記ハブから取り外すステップと、
前記固定補助器具が取り外された前記ハブ側螺合部に前記締結器具を螺入し、前記タイヤ・ホイール組立体を前記ハブに固定するステップと
をさらに備えることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第7または第8の特徴に係り、前記固定補助器具を前記ハブ側螺合部に螺入するステップでは、複数の前記ハブ側螺合部に、前記固定補助器具がそれぞれ螺入されることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、本発明の第9の特徴に係り、前記固定補助器具は、前記ハブを中心として対角線上に位置する複数の前記ハブ側螺合部に螺入されることを要旨とする。
本発明の第11の特徴は、本発明の第7乃至第10の特徴に係り、前記固定補助器具は複数備えられ、前記固定補助器具の前記ホイールガイド部の外径は互いに異なり、
測定工具を用いて前記取付孔の直径を測定するステップと、
前記測定するステップにおいて測定された前記取付孔の直径に応じた前記固定補助器具を選択するステップと
をさらに備えることを要旨とする。
図1は、第1実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の全体概略斜視図である。 図2は、第1実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40のハブ50への取付状態を示す図である。 図3は、第1実施形態に係るホイール20及びハブカラー100の拡大図である。 図4は、第1実施形態に係るハブカラー100の正面図である。 図5は、第1実施形態に係るハブカラー100の側面図である。 図6は、図4に示したF6−F6線に沿ったハブカラー100の断面図である。 図7は、第1実施形態に係るハブボルト200の側面図である。 図8は、第1実施形態に係るハブボルト200の分解斜視図である。 図9は、第1実施形態に係るハブ50とハブガイド120との寸法の関係を示す図である。 図10は、第1実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定作業フローを示す図である。 図11は、第1実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40のハブ50への取り付け前後の状態を示す図である。 図12は、第1実施形態に係るハブ50の直径と、ハブガイド120の可動片121が形成する直径との関係を示す図である。 図13は、第1実施形態の変更例に係るハブガイド120Aの使用概略を示す図である。 図14は、第1実施形態の変更例に係るハブカラー100Aの正面図である。 図15は、第1実施形態の変更例に係るハブナット200Aの側面図である。 図16は、第1実施形態の他の変更例に係るハブボルト200B及びハブナット200CCの側面図である。 図17は、第2実施形態に係るスペーサーロール300の斜視図である。 図18は、第2実施形態に係るスペーサー310の平面図である。 図19は、第2実施形態に係るシックネスゲージ400の全体概略斜視図である。 図20は、第2実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定作業フローを示す図である。 図21は、第2実施形態に係るハブ孔22とハブ50との間に形成された隙間に3つのスペーサー310が挿入された状態を示す図である。 図22は、第3実施形態に係るホイールガイド500の側面図である。 図23は、第3実施形態に係る孔径測定工具600の斜視図である。 図24は、第3実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定作業フローを示す図である。 図25は、第3実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40をハブ50に取り付ける直前におけるハブ50周辺の一部断面図である。 図26は、第3実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40をハブ50に取り付けた後におけるハブ50周辺の一部断面図である。 図27は、第3実施形態の変更例に係るホイールガイド700の側面図、平面図及び断面図を示す図である。 図28は、第3実施形態の変更例に係るホイールガイド700の使用状態を示す図である。 図29は、第3実施形態の変更例に係るボルト孔測定工具650の側面図である。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、第1実施形態〜第3実施形態及びその他実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
第1実施形態では、タイヤが組み付けられるホイールに取り付けられる固定補助器具(ハブカラー)と、従来とは異なる特別な締結器具(ハブボルト)とを含むタイヤ・ホイール組立体固定システムについて説明する。
具体的には、(1)タイヤ・ホイール組立体固定システムの構成、(2)固定補助器具の構成、(3)締結器具の構成、(4)タイヤ・ホイール組立体の固定方法、及び(5)変更例について説明する。
(1)タイヤ・ホイール組立体固定システムの構成
図1は、本実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の全体概略斜視図である。タイヤ・ホイール組立体40は、タイヤ30が合金製のホイール20に組み付けられたものである。タイヤ・ホイール組立体40は、複数のハブボルト200(締結器具)を用いて自動車10(車両)のハブ50に固定される。
図2は、タイヤ・ホイール組立体40のハブ50への取付状態を示す図である。図2に示すように、ハブカラー100は、ホイール20に取り付けられる。具体的には、ホイール20に形成されたハブ孔22には、ハブカラー100(固定補助器具)が嵌め込まれる。
ハブカラー100が嵌め込まれたタイヤ・ホイール組立体40は、ハブ50に嵌め込まれる。ハブ50は、ディスクブレーキ60の中心部分に設けられる。ハブ50は、ホイール20の回転軸心部21に形成されたハブ孔22と嵌合する。
ディスクブレーキ60は、ハブ50とともに回転するディスクローター61と、ディスクローター61を挟みディスクローター61の回転を制止するブレーキキャリパー62とを備える。
ディスクローター61には、4つのボルト孔63(ハブ側螺合部)が規定のピッチ円直径(PCD)に従って形成される。ホイール20には、ホイール20の自動車10への取付孔、具体的には、ボルト孔63と同一のPCDに従って4つのボルト孔23が形成される。
ハブ50が設けられたディスクブレーキ60にタイヤ・ホイール組立体40が取り付けられると、ハブカラー100がハブ50に嵌め込まれるとともに、ホイール20の内側面21aがディスクローター61のホイール取付面60aと接触する。
図3は、ホイール20及びハブカラー100の拡大図である。図3に示すように、ハブカラー100は、円環状のハブリング部110と、ハブリング部110に挿入されるハブ50(図2参照)の位置をガイドするハブガイド120とを有する。
(2)固定補助器具の構成
次に、本実施形態において固定補助器具を構成するハブカラー100の構成について説明する。図4は、ハブカラー100の正面図である。図5は、ハブカラー100の側面図である。図6は、図4に示したF6−F6線に沿ったハブカラー100の断面図である。
(2.1)全体構成
図4〜図6に示すように、ハブカラー100は、ハブリング部110とハブガイド120とを有する。ハブリング部110は、円環状である。ハブリング部110には、ハブ50が挿入される。ハブガイド120は、ハブリング部110の内周面110cに設けられる。
本実施形態では、ハブリング部110及びハブガイド120は、金属製である。なお、ハブリング部110及びハブガイド120は、合成樹脂製としてもよい。
(2.2)ハブリング部110
ハブリング部110の外周面110aは、ホイール20の内周面22a(図3参照)と接触する。つまり、ハブカラー100がハブ孔22に嵌め込まれると、ハブカラー100がホイール20から脱落しないようにハブ孔22に装着される。
また、ハブカラー100は、フランジ部110bを有する。フランジ部110bは、ホイール20の内側面21aと係止し、ハブカラー100が必要以上にハブ孔22に入り込むことを規制する。
(2.3)ハブガイド120の構成
ハブガイド120は、ハブリング部110の内周面110cに複数設けられる。本実施形態では、4つのハブガイド120が設けられる。隣接するハブガイド120との間隔は、すべて同様である。つまり、ハブガイド120は、90度の間隔毎に内周面110cに設けられる。
図6に示すように、ハブガイド120は、可動片121を有する。可動片121は、ハブ50の径方向の内側に向けて付勢される。可動片121は、ハブリング部110にハブ50が挿入されることによってハブ50と当接し、ハブ50の径方向に沿って拡径可能である。
可動片121は、ハブリング部110に連なる弾性板部121a(弾性部分)を有する。本実施形態では、弾性板部121aは、ベース部123を介してハブリング部110に連なる。
弾性板部121aは、ハブリング部110の内周面110cよりもハブ50の径方向内側に位置し、ハブ50の径方向内側に向けて可動片121を付勢する。
図9は、ハブ50とハブガイド120との寸法の関係を示す。図9に示すように、可動片121がハブ50に当接していない状態において、可動片121が形成する直径φ11(第1直径)は、ハブ50の直径φ21よりも小さい。つまり、ハブ50が形成する挿入側の直径(直径φ21)は、ハブ50の受け入れ側の直径(直径φ11)よりも大きい、或いは、ハブ50の受け入れ側の直径が挿入側の直径よりも小さいという条件を満たす。
弾性板部121aのバネ定数は、0.01mm/10kg〜0.01mm/80kgである。また、ハブカラー100に設けられる4つのハブガイド120におけるバネ定数の偏差(バラツキ)は、0.01mm/80kg以下である。
(3)締結器具の構成
図7は、本実施形態において締結器具を構成するハブボルト200の側面図である。図8は、ハブボルト200の分解斜視図である。
ハブボルト200は、ヘッド部210、滑動板部220、ホイール固定部230、及びねじ部240を有する。
ヘッド部210は、ねじ部240に連なる。ヘッド部210は、ねじ部240がボルト孔63(図2参照)に螺入されると、ねじ部240よりも車幅方向外側に位置する。
滑動板部220は、ホイール固定部230とヘッド部210との間に介在する。滑動板部220は、ねじ部240及びホイール固定部230に対して滑動可能である。具体的には、滑動板部220は、PTF樹脂などの自己潤滑性を持つ材料によって形成される。
自己潤滑性を有する滑動板部220がホイール固定部230とヘッド部210との間に介在するため、ハブボルト200のボルト孔63への螺入に伴うヘッド部210及びねじ部240の回転がホイール固定部230に伝達することが緩和される。つまり、ヘッド部210及びねじ部240の回転によってホイール固定部230が回転し、ハブカラー100によって正確にセンタリングされたタイヤ・ホイール組立体40が動いてしまうことを防止できる。
ホイール固定部230は、ヘッド部210とねじ部240との間に位置する。ホイール固定部230は、ホイール20のボルト孔23の周囲と接触する。つまり、ホイール固定部230は、ホイール20に接触しホイール20を直接固定する。
ホイール固定部230は、ねじ部240に対して自由に回転するようにねじ部240に取り付ける。つまり、ホイール固定部230は、ねじ部240の軸線A10と直交する方向に移動可能にねじ部240に取り付けられる。
ホイール固定部230のねじ部240側の面、及びヘッド部210のホイール固定部230側の面は、ねじ部240の軸線A10と直交する。このため、軸線A10に直交する方向、及びねじ部240の回転方向に対して力が発生しにくい。つまり、ねじ部240をボルト孔63に螺入した場合でもタイヤ・ホイール組立体40の径方向に向かう力が発生しないように考慮されている。
ホイール固定部230は、ねじ部240が挿入される挿入孔230aを有する。挿入孔230aの直径φ30は、ねじ部240の外径φ40よりも0.06mm〜0.15mm大きい。本実施形態では、ホイール固定部230がねじ部240から脱落しないようにホイール固定部230を係止する係止爪241がねじ部240に設けられる。
ねじ部240は、ハブ50、具体的には、ディスクローター61に形成されたボルト孔63と螺合する。本実施形態において、ねじ部240は、器具側螺合部を構成する。
(4)タイヤ・ホイール組立体の固定方法
次に、本実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定方法について説明する。図10は、本実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定作業フローを示す。
ステップS10において、ホイール20のハブ孔22(図2参照)にハブカラー100を装着する。
ステップS20において、ディスクローター61に設けられたハブ50(図2参照)に、タイヤ・ホイール組立体40を取り付ける。
ここで、図11(a)は、タイヤ・ホイール組立体40がハブ50に取り付けられる前の状態を示す。一方、図11(b)は、タイヤ・ホイール組立体40がハブ50に取り付けられた後の状態を示す。図11(a)及び(b)に示すように、タイヤ・ホイール組立体40がハブ50に取り付けられ、ホイール20の内側面21aがホイール取付面60aと接触すると、ハブ50の外周面50aが可動片121の弾性板部121aと接触する。具体的には、ハブリング部110にハブ50が嵌め込まれると、可動片121がハブ50によって径方向外側に押し広げられる。つまり、可動片121は、ハブ50によって拡径させられる。
図11(b)に示すように、タイヤ・ホイール組立体40がハブ50に取り付けられた状態において、ハブリング部110に設けられた4つのハブガイド120は、ハブ50の外周面50aと、ハブリング部110の内周面110cとの距離がハブリング部110の円周上において均一となるように、タイヤ・ホイール組立体40を支持する。つまり、ハブガイド120は、ハブ50の軸線A1と、タイヤ・ホイール組立体40(ハブカラー100)の回転軸線A2とが一致した状態でタイヤ・ホイール組立体40を支持する。
図12は、ハブ50の直径と、ハブガイド120の可動片121が形成する直径との関係を示す。上述したように、可動片121がハブ50によって拡径させられることによって形成可能な直径φ12(第2直径)は、ハブ50の直径φ21(図9参照)よりも大きい。
可動片121がハブ50に当接していない状態において、可動片121が形成する直径φ11は、ハブ50の公差を含む最小直径φMINよりも0.1mm〜0.2mm小さい。一方、直径φ12は、ハブ50の公差を含む最大直径φMAXよりも0.05mm〜0.10mm大きい。
図10に示すように、その後、ステップS30において、ハブボルト200をディスクローター61に形成されたボルト孔63に螺入する。ハブボルト200がボルト孔63に螺入されると、ハブボルト200のホイール固定部230(図7及び図8参照)がホイール20のボルト孔23の周囲と接触する。ホイール固定部230は、ボルト孔63に螺入されるねじ部240に対して自由に移動できる構成、具体的には、ねじ部240の軸線A10と直交する方向に移動可能に構成されている。このため、ねじ部240が螺入されてもハブガイド120によって高精度にセンタリングされたタイヤ・ホイール組立体40の移動を抑制できる。
ステップS40において、複数のハブボルト200を用いたタイヤ・ホイール組立体40のハブ50(ディスクローター61)への締め付けが完了したか否かをチェックする。タイヤ・ホイール組立体40のハブ50への締め付けが完了した場合(ステップS40のYES)、タイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定作業が完了する。
(5)変更例
次に、本実施形態に係る固定補助器具及び締結器具の変更例について説明する。
(5.1)変更例1
図13は、固定補助器具の変更例に係るハブガイド120Aの使用概略を示す。図13に示すように、ハブガイド120Aは、ホイール20ではなく、ハブ50に設けられる。ハブガイド120Aの可動片121Aが形成する直径は、ホイール20のハブ孔22の直径よりも大きい。
ハブ50がハブ孔22に嵌め込まれると、可動片121Aは、ハブ孔22の内周面22aと接触し、径方向内側に押し広げられる。この結果、可動片121Aが形成する直径は、ハブ孔22の直径よりも小さくなる。つまり、ハブガイド120Aは、ハブ50と、内周面22aとの距離がハブ孔22の円周上において均一となるように、タイヤ・ホイール組立体40を支持する。
(5.2)変更例2
図14は、固定補助器具の変更例に係るハブカラー100Aの正面図である。図14に示すように、ハブカラー100Aでは、ハブリング部110の内周面110cの全周に渡ってハブガイド120が設けられる。なお、ハブリング部110の内周面110cの全周に渡ってハブガイド120を設ける場合、内周面110cに沿ったハブガイド120の幅、つまり、ハブガイド120の個数は、ハブガイド120の材質などによって適宜変更してもよい。
(5.3)変更例3
図15は、締結器具の変更例に係るハブナット200Aの側面図である。ハブナット200Aは、ボルト孔63ではなくハブボルト(不図示)がディスクローター61に設けられる場合に用いられる。ハブナット200Aは、ヘッド部210A、滑動板部220A、及びホイール固定部230Aを有する。ヘッド部210A、滑動板部220A及びホイール固定部230Aは、ハブボルト200のヘッド部210、滑動板部220及びホイール固定部230とそれぞれ同様の形状と機能とを有する。
図16(a)及び(b)は、締結器具の他の変更例に係るハブボルト200B及びハブナット200Cの側面図である。ハブボルト200B及びハブナット200Cは、ホイール20のボルト孔23の形状が異なる場合、例えば、ボルト孔23にテーパー部分がない合金製ホイールなどに適合する。
ハブボルト200Bの滑動板部220B、ホイール固定部230B、及びハブナット200Cの滑動板部220C、ホイール固定部230Cもハブボルト200の滑動板部220及びホイール固定部230とそれぞれ同様の形状と機能とを有する。
(5.4)その他の変更例
上述した実施形態では、ハブカラー100は、ハブリング部110とハブガイド120とによって構成されていたが、ハブカラー100は、ハブリング部110とハブガイド120とを一体として形成してもよい。
上述した実施形態では、ホイール20とハブカラー100とは別体であったが、ホイール20にハブカラー100の機能を組み込むようにしてもよい。つまり、ハブガイド120を備える車両用ホイールとして提供してもよい。
上述した実施形態では、タイヤ・ホイール組立体40を高精度にセンタリングするため、ハブカラー100とハブボルト200とを併用したが、何れか一方を用いてもタイヤ・ホイール組立体40のセンタリングの精度を向上できる。つまり、ハブカラー100とハブボルト200との何れか一方を用いてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態では、上述したハブカラー100を用いることができない自動車10やホイール20において、タイヤ・ホイール組立体40のセンタリングの精度を向上できるタイヤ・ホイール組立体の固定方法について説明する。
具体的には、ホイール20のハブ孔22と、ハブ50との間に形成された隙間に細板状のスペーサーを挿入することによって、タイヤ・ホイール組立体40のセンタリングを実現する。
なお、以下、上述した第1実施形態と同様の部分については、同様の符号を用い、その説明及び図示を適宜省略する。
(1)スペーサーの形状
図17は、本実施形態において用いられるスペーサーロール300の斜視図である。図18は、スペーサーロール300を所望の長さで切断することによって得られるスペーサー310の平面図である。
スペーサーロール300は、多数用意され、スペーサーロール300のそれぞれは、ホイール20のハブ孔22と、ハブ50との間に形成された隙間の寸法に応じて、スペーサー310の厚さが異なる。このため、スペーサーロール300の側面には、スペーサーロール300の厚さを示す厚さ識別マーク320Aが付されている。同様に、スペーサー310には、スペーサー310の厚さを示す厚さ識別マーク320Bが付されている。
スペーサー310の幅は、5mm〜50mmであることが好ましい。また、スペーサー310の長さは、30mm〜1mであることが好ましい。ただし、スペーサー310は、1m以上であっても構わない。スペーサー310は、0.01mm単位で、0.03mm〜0.20mmまでの厚さが用意される。つまり、スペーサー310は、細板状の薄片である。
スペーサー310には、所定の間隔でミシン目300aが形成される。ミシン目300aは、スペーサーロール300からバリなどが残らないように綺麗に切断されたスペーサー310の端部310aから15mm〜50mmの範囲に形成される。ミシン目300aは、破線状の切断用孔によって形成される。
スペーサー310は、ハブ孔22とハブ50との間に形成された隙間にスペーサー310を挿入した後、ミシン目300aに沿って切断される。
(2)シックネスゲージの形状
図19は、ハブ孔22とハブ50との間に形成された隙間に応じた厚さのスペーサー310を選択する際に用いられるシックネスゲージ400の全体概略斜視図である。
図19に示すように、シックネスゲージ400は、複数のリーフ410(薄鋼片)を有する。具体的には、リーフ410は、0.02mm単位で、0.06mm〜0.40mmまでの20枚の厚さが用意される。それぞれのリーフ410には、厚さを示す識別マーク420が付されている。リーフ410の長さは、100mm〜150mmであることが好ましい。また、リーフ410の幅は、5mm〜15mmであることが好ましい。
シックネスゲージ400は、ハブ孔22とハブ50との間に形成された隙間の寸法を測定する。リーフ410には、リーフ410の厚さ(例えば、0.06mm)に対して半分の厚さを有するスペーサー310(スペーサーロール300)に付されている厚さ識別マーク320B(厚さ識別マーク320A)と同じ色(または形状や模様)の識別マーク420が付されている。つまり、ハブ50に対して遊動的に仮止めされたホイール20は、自重で鉛直方向に下がるため、ハブ孔22とハブ50との間に形成された隙間を鉛直方向下側で測定すると、スペーサー310で実際に埋めるべき隙間の2倍になることを考慮して、スペーサー310の厚さをリーフ410の厚さの半分としている。
(3)固定方法
次に、本実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定方法について説明する。図20は、本実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定作業フローを示す。
ステップS110において、タイヤ・ホイール組立体40が移動できる状態で、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に仮止めする。具体的には、複数のボルト孔63のうち、最上部に位置するボルト孔63にハブボルト200(図21参照)を螺入し、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に仮止めする。
ステップS120において、ホイール20のハブ孔22と、ハブ50との間に形成された隙間にシックネスゲージ400を挿入する。すなわち、シックネスゲージ400を用いて当該隙間の寸法を測定する。
ステップS130において、当該隙間に挿入できたシックネスゲージ400のリーフ410に付されている識別マーク420を確認する。
ステップS140において、当該隙間の寸法に応じたスペーサー310を挿入する。具体的には、当該隙間に挿入できたシックネスゲージ400のリーフ410に付されている識別マーク420と同じ色(または形状や模様)の厚さ識別マーク320Aが付されているスペーサーロール300を選択する。
さらに、選択したスペーサーロール300を規定の長さ(例えば、100mm)に切断し、ミシン目300aを有するスペーサー310を用意する。用意されたスペーサー310は、当該隙間に挿入される。
なお、上述したように、リーフ410には、リーフ410の厚さに対して半分の厚さを有するスペーサー310に付されている厚さ識別マーク320Bと同じ色の識別マーク420が付されているため、測定された当該隙間の寸法の略半分の厚さを有すスペーサー310が当該隙間に挿入される。
ステップS150において、選択されたスペーサー310が当該隙間に3箇所以上挿入したかをチェックする。
図21は、ハブ孔22とハブ50との間に形成された隙間に3つのスペーサー310が挿入された状態を示す。
図21に示すように、当該隙間のうち、互いに異なる位置に複数のスペーサー310が挿入される。本実施形態では、少なくとも3つ以上のスペーサー310が挿入される。具体的には、互いに隣接するボルト孔23を結ぶ直線によって形成される多角形の対角線上となる位置を基準として、3つ以上のスペーサー310を挿入することが好ましい。なお、スペーサー310を挿入する位置は、当該対角線上となる位置を基準として、隣接するスペーサー310との間隔が保たれていればよく、必ずしも当該対角線上の位置にスペーサー310を挿入しなくても、スペーサー310の挿入位置が略対角線上にあれば構わない。また、ホイール20のハブ孔22を形成する内周面22a(図3参照)にハブ50との嵌合用突起24(図3において、二点鎖線で表示)が設けられている場合、互いに隣接する嵌合用突起24を結ぶ直線によって形成される多角形の対角線上となる位置を基準として、スペーサー310を挿入してもよい。
3つ以上のスペーサー310が当該隙間に挿入されると、ホイール20のハブ孔22とハブ50との間隙が、ハブ50の外周面50a(図9参照)上において均一となるようにタイヤ・ホイール組立体40が支持される。つまり、スペーサー310は、ハブ50の軸線A1と、タイヤ・ホイール組立体40の回転軸線A2(図9参照)とが一致した状態でタイヤ・ホイール組立体40を支持する。
図20に示すように、スペーサー310が当該隙間に3箇所以上挿入された場合(ステップS150のYES)、ステップS160において、ハブボルト200をディスクローター61に形成されたボルト孔63に螺入する。つまり、ホイール20のボルト孔23にハブボルト200を挿入するとともに、ボルト孔63にハブボルト200を螺入することによってタイヤ・ホイール組立体40をハブ50に固定する。
ステップS170において、複数のハブボルト200を用いたタイヤ・ホイール組立体40のハブ50(ディスクローター61)への締め付けが完了したか否かをチェックする。
タイヤ・ホイール組立体40のハブ50への締め付けが完了した場合(ステップS170のYES)、ステップS180において、ホイール20の外側面20a(図21参照)から飛び出しているスペーサー310をミシン目300aに沿って切断する。
図21に示すように、ミシン目300aは、ハブ孔22とハブ50との間に形成された隙間に挿入された状態においてハブ50の軸線A1と交差する方向に沿って形成される。ミシン目300aは、スペーサー310が当該隙間に挿入された状態において、ハブ50の先端50bと、ハブ孔22を形成するホイール20の外側面20aとの間に位置する。
スペーサー310がミシン目300aに沿って切断されると、ミシン目300aよりも端部310a側のスペーサー310の部分は、当該隙間に残存するが、ホイール20の外側面20aから飛び出しているスペーサー310の部分を除去できる。スペーサー310を切断後、ハブ孔22にホイール20のセンターキャップ(不図示)を嵌め込めばよい。
(4)変更例
本実施形態では、第1実施形態と同様のハブボルト200が用いられているが、ハブ孔22とハブ50との間に形成された隙間にスペーサー310を挿入することによって、タイヤ・ホイール組立体40がセンタリングされた状態で比較的しっかりと支持されるため、ハブボルト200ではなく、従来から用いられている一般的なハブボルトを用いることもできる。また、ディスクローター61にハブボルトが設けられている場合には、従来から用いられている一般的なハブナットを用いることもできる。
また、複数のハブボルト200を用いてタイヤ・ホイール組立体40のハブ50(ディスクローター61)への締め付けが完了した後、1本ずつ従来のハブボルトと交換してもよい。このような方法によれば、従来のハブボルトよりも高価なハブボルト200を恒久的に用いる必要がなく、ユーザが負担すべきコストを抑制できる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、ホイール20のハブ孔22の大きさがハブカラー100の仕様に適していない場合でも、タイヤ・ホイール組立体40のセンタリングの精度を向上できるタイヤ・ホイール組立体の固定補助器具及び孔径測定工具について説明する。
また、本実施形態に係る固定補助器具や孔径測定工具は、ハブ50が変形しているためハブカラー100やスペーサー310を用いることが困難な自動車10でも、ディスクローター61に形成されたボルト孔63(またはハブボルト)、つまり、ピッチ円直径(PCD)が正確であれば適用できる。一般的に、自動車10の使用過程において、ハブ50が変形することは比較的多いがPCDが変化することは殆どない。すなわち、本実施形態に係る固定補助器具や孔径測定工具は、この点において、ハブカラー100やスペーサー310よりも汎用性が高いと言える。
本実施形態では、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に固定する際に、タイヤ・ホイール組立体40の固定補助器具として機能するホイールガイドが用いられる。ホイールガイド500は、ホイール20のボルト孔23を基準として、タイヤ・ホイール組立体40のセンタリングを実現する。
なお、以下、上述した第1実施形態または第2実施形態と同様の部分については、同様の符号を用い、その説明及び図示を適宜省略する。
(1)固定補助器具の構成
図22は、本実施形態において固定補助器具を構成するホイールガイド500の側面図である。図22に示すように、ホイールガイド500は、ねじ部510、ホイールガイド部520及びヘッド部530を有する。また、ホイールガイド部520は、ガイド部分521と延長部分522とを有する。
ねじ部510は、ハブ50(ディスクローター61)に形成されたボルト孔63(ハブ側螺合部)と螺合する。本実施形態においてねじ部510は、器具側螺合部を構成する。ねじ部510には、ボルト孔63に形成された雌ねじ(不図示)と螺合する雌ねじ510aが形成される。
ホイールガイド部520は、ねじ部510がボルト孔63と螺合された状態において、ねじ部510よりも車幅方向外側に形成される。具体的には、ホイールガイド部520は、ねじ部510がボルト孔63と螺合された状態において、ホイール20のボルト孔23と対応する位置に設けられる。
ガイド部分521は、ボルト孔23の内周面22a(図25参照)を摺動可能な外径を有する。ガイド部分521の外径φ50は、ボルト孔23の直径φ60よりも小さい。具体的には、ホイールガイド部520は、ボルト孔23の内周面22aを摺動可能な外径を有する。
より具体的には、外径φ50と、直径φ60との差は、0.03mm以下である。また、ねじ部510の軸線A3と、前記ホイールガイド部の軸線A4とは一致する。
つまり、公差を含むホイール20のボルト孔23の直径φ60(図25参照)に対応するため、ホイールガイド500は複数備えられ、ガイド部分521の外径φ50は、互いに異なっている。本実施形態では、表1に示す外径φ50(表中のホイールガイド部外径)を有するホイールガイド500がそれぞれ備えられる。
Figure 2012512077
表1に示すように、本実施形態では、0.01mmピッチで外径φ50が異なる複数のホイールガイド500が備えられる。本実施形態では、外径φ50の寸法の把握を容易とするため、外径φ50の寸法を示す識別マーク540が延長部分522に付されている。識別マーク540としては、色、形状或いは模様などが用いられる。
延長部分522は、ガイド部分521に連なり、ねじ部510がボルト孔63と螺合された状態において、ガイド部分521よりも車幅方向外側に形成される。延長部分522の外径φ55は、ガイド部分521の外径φ50よりも細い。延長部分522は、ねじ部510をボルト孔63に螺入する際、及びタイヤ・ホイール組立体40の固定後にホイールガイド500を取り外す際に、作業者によって把持される。
ヘッド部530は、ホイールガイド部520に連なり、ねじ部510がボルト孔63と螺合された状態において、ホイールガイド部520よりも車幅方向外側に形成される。ヘッド部530には、六角レンチ用の六角溝530aが形成される。つまり、六角溝530aに六角レンチなどの工具を差し込むことによって、ねじ部510をボルト孔63に容易に螺入したり、ホイールガイド500を取り外したりできる。
(2)孔径測定工具の構成
図23は、ホイール20のボルト孔23の直径を測定する孔径測定工具600の斜視図である。図23に示すように、孔径測定工具600は、測定部610及びハンドル部620を有する。
測定部610は、ホイール20のボルト孔23に挿入される。測定部610は、円錐台状であり、ハンドル部620に行くに連れて徐々に径が大きくなっている。測定部610は、
ボルト孔23の周囲によって係止されるまでボルト孔23に挿入される。
測定部610の側部には、識別マーク611が付されている。識別マーク611は、測定部610の径の応じて異なる色(または形状や模様)が用いられる。識別マーク611の色は、ホイールガイド500に付されている識別マーク540の色と対応している。つまり、識別マーク611の色と同一色の識別マーク540が付されたホイールガイド500を選択することによって、ボルト孔23の直径φ60に応じた適切な外径φ50を有するホイールガイド500を容易に選択できる。
ハンドル部620は、作業者によって把持され、測定部610のボルト孔23への挿入を容易にする。
(3)固定方法
次に、本実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定方法について説明する。図24は、本実施形態に係るタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定作業フローを示す。
ステップS210において、ホイール20のボルト孔23に孔径測定工具600を挿入する。つまり、孔径測定工具600を用いてボルト孔23の直径φ60を測定する。
ステップS220において、ボルト孔23に挿入できた測定部610の位置に付されている識別マーク611を確認する。
ステップS230において、識別マーク611の色と同一色の識別マーク540が付されたホイールガイド500を選択する。つまり、ステップS210において測定されたボルト孔23の直径φ60に応じたホイールガイド500を選択する。
ステップS240において、ボルト孔23の直径φ60に応じたホイールガイド500をディスクローター61に形成されたボルト孔63に螺入する。
ステップS250において、ホイールガイド500が複数位置に螺入されたかをチェックする。つまり、タイヤ・ホイール組立体40を高精度にセンタリングするため、複数のボルト孔63のうち、少なくとも2つ、好ましくは3つのボルト孔63にホイールガイド500を螺入することが好ましい。具体的には、互いに隣接するボルト孔23を結ぶ直線によって形成される多角形の対角線上となる位置を基準として、3つ以上のホイールガイド500を挿入することが好ましい。
ホイールガイド500が複数位置に螺入された場合(ステップS250のYES)、ステップS260において、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に取り付ける。具体的には、ボルト孔63に螺入されたホイールガイド500を、ホイール20のボルト孔23に挿通させ、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に取り付ける。
図25は、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に取り付ける直前におけるハブ50周辺の一部断面図である。図26は、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に取り付けた後におけるハブ50周辺の一部断面図である。
図25に示すように、ホイールガイド500のねじ部510がボルト孔63と螺合すると、ホイールガイド部520がディスクローター61から突出した状態となる。そこで、ディスクローター61から突出したホイールガイド部520をホイール20のボルト孔23に挿通させ、ホイール20(タイヤ・ホイール組立体40)をハブ50に取り付ける。
ホイールガイド部520をホイール20のボルト孔23に挿通させ、ホイール20をハブ50に取り付けると、図26に示す状態となる。この状態では、ホイールガイド部520(ガイド部分521)の外径φ50は、ボルト孔23の直径φ60よりも0.03mm以内の範囲で小さいため、直径φ60が公差を有する場合でもホイール20(タイヤ・ホイール組立体40)を高精度でセンタリングできる。
図24に示すように、ステップS270において、ハブボルト200(締結器具)をディスクローター61に形成されたボルト孔63に螺入する。具体的には、ホイール20に形成されているボルト孔23の少なくとも何れかにホイールガイド500が挿入された状態において、ホイールガイド500が挿入されていないボルト孔23と対応するボルト孔63にハブボルト200を螺入し、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に固定する。
ステップS280において、ハブボルト200を用いたタイヤ・ホイール組立体40のハブ50(ディスクローター61)への締め付けが完了したか否かをチェックする。
タイヤ・ホイール組立体40のハブ50への締め付けが完了した場合(ステップS280のYES)、ステップS290において、ボルト孔63と螺合しているホイールガイド500をハブ50(ディスクローター61)から取り外す。
ステップS300において、ホイールガイド500が取り外されたボルト孔63にハブボルト200を螺入し、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に固定する。
ステップS310において、複数のハブボルト200を用いたタイヤ・ホイール組立体40のハブ50(ディスクローター61)への締め付けが、すべてのボルト孔63において完了したか否かをチェックする。すべてのボルト孔63においてタイヤ・ホイール組立体40のハブ50への締め付けが完了した場合(ステップS310のYES)、タイヤ・ホイール組立体40の自動車10への固定作業が完了する。
(4)変更例
次に、本実施形態に係る固定補助器具の変更例について説明する。
(4.1)ナットタイプのホイールガイド
図27は、固定補助器具の変更例に係るホイールガイド700の側面図、平面図及び断面図を示す。図27に示すように、ホイールガイド700は、ナット部710及び胴体部720を有する。ホイールガイド700は、ディスクローター61にハブボルトが設けられている場合に用いられる。
ナット部710は、レンチなどの工具を用いて回動させられる六角形状である。ナット部710は、胴体部720と連なる。
胴体部720は、上述したホイールガイド500のホイールガイド部520に対応する。つまり、ガイド部721の外径は、ボルト孔23の内周面22aを摺動可能な外径を有する。具体的には、胴体部720の外径と、直径φ60との差は、0.03mm以下である。本変更例においても、ホイールガイド500と同様に、表1に示す外径を有するホイールガイド700がそれぞれ備えられる。
胴体部720には、空洞部720a及び雌ねじ720bが形成される。空洞部720aは、ホイールガイド700の一端から他端まで貫通している。ナット部710と反対側寄りの空洞部720aには、雌ねじ720bが形成される。
図28は、ホイールガイド700の使用状態を示す図である。図28に示すように、雌ねじ720bは、ハブ50(ディスクローター61)に設けられたハブボルト64に形成された雄ねじと螺合する。雌ねじ720bは、ガイド部721の先端から1mm〜30mmの位置から、10mm〜50mmに渡って形成される。雌ねじ720bが形成されていない空洞部720aの直径は、雌ねじ720bと螺合するハブボルト64よりも少なくとも1mm以上大きく、ハブボルト64が空洞部720aを形成する内壁に接触しないように構成される。
また、ホイールガイド500の識別マーク540と同様に、胴体部720に識別マーク730が付されている。
(4.2)孔径測定工具
図29は、孔径測定工具の変更例に係るボルト孔測定工具650の側面図である。図29に示すように、ボルト孔測定工具650は、測定部660及びハンドル部670を有する。ボルト孔測定工具650は、上述した孔径測定工具600(図23参照)と比較すると、測定部660の形状が異なる。測定部660は、ハンドル部670に行くに連れて段階的に径が大きくなる階段状である。測定部660の各段には、識別マーク611と同様の識別マーク661が付されている。ボルト孔測定工具650は、孔径測定工具600と比較して製造が容易であり、特定の車種やホイールを対象とした作業の場合は、コスト負担を小さくできる利点がある。
(4.3)その他の変更例
上述したホイールガイド500は、ねじ部510とホイールガイド部520とが一体として形成されていたが、ホイールガイド部520をホイールガイド500本体から分離できる形態としてもよい。この場合、ホイールガイド部520の部分のみを外径φ50の寸法に応じて複数備えればよい。さらに、ホイールガイド500は、六角溝530aが形成されていたが、六角溝530aに代えて、多角形(例えば、四角形や六角形)のボルトとしてもよい。
また、本実施形態でもハブボルト200ではなく、従来から用いられている一般的なハブボルトを用いることもできる。
[作用・効果]
(1)従来方法の問題
上述したように、従来、タイヤ・ホイール組立体を車両に装着する際に、車軸(ハブ)の軸線と、タイヤ・ホイール組立体の回転軸線とを一致させることが肝要であることは、認識されてきた。上述した先行技術文献(日本国公開特許公報・特開2001−1964号)に開示された方法以外にも、様々な方法が知られている。
例えば、日本国実用新案公報・実公昭59−24563号では、ハブボルトまたはハブナットと、ホイールとの接触部分を平板のワッシャーとすることによって、ハブボルトまたはハブナットのテーパー面による噛み合いの深さのバラツキの許容のために生じる車軸とタイヤ・ホイール組立体の回転軸線とのずれを抑制する方法が知られている。つまり、この方法は、ハブの精度によって位置決めされたホイールを、位置決めされた状態を崩すことなくハブに固定するという思想に基づくものである。この方法によれば、車軸とタイヤ・ホイール組立体の回転軸線とのずれの抑制に対して一定の効果が認められる。
しかしながら、市場において流通する市販品の場合、製造コスト上の問題などから、ハブやホイールの各部には、一定の公差を設けざるを得ず、ハブの公差が大きい場合には、車軸とタイヤ・ホイール組立体の回転軸線とのずれを抑制できない問題があった。
上述した本発明の第1実施形態〜第3実施形態は、このようなハブやホイールの各部に対して一定の公差を許容しつつ、車軸とタイヤ・ホイール組立体の回転軸線とのずれを確実に抑制する方法を提供する。
(2)比較試験
次に、従来方法と、本発明による方法との比較試験の結果について説明する。
(2.1)試験方法
表2及び表3は、異なる車両において同様の比較試験を実施した結果を示す。具体的には、表2は、ドイツ製FF車(FF車(1))を用いてタイヤ・ホイール組立体40のセンタリング措置を実施した際における残留アンバランスの値を示す。表3は、フランス製FF車(FF車(2))を用いてタイヤ・ホイール組立体40のセンタリング措置を実施した際における残留アンバランスの値を示す。
Figure 2012512077
Figure 2012512077
表2及び表3において、「センタリング措置」における各内容は、以下のとおりである。
・ 「なし」: センタリング措置なし
・ 「従来方法」: 特開2001−1964号に開示された方法
・ 「実施例1」: 第3実施形態に係る方法
・ 「実施例2」: 第2実施形態に係る方法
FF車(1)及びFF車(2)とも、近年の傾向に沿って大径化された18インチ或いは19インチのホイール(タイヤ)が装着される。
残留アンバランスは、タイヤ・ホイール組立体40をFF車(1)(またはFF車(2))に装着した状態において、フィニシングバランサー(オン・ザ・カータイプ)を用いてタイヤ・ホイール組立体40のアンバランスを測定した結果である。
(2.2)試験結果
表2及び表3に示すように、FF車(1)及びFF車(2)とも、実施例1及び実施例2における残留アンバランスが極めて少ない。つまり、ハブ50の軸線A1と、タイヤ・ホイール組立体40の回転軸線A2とを高精度に一致させた状態でタイヤ・ホイール組立体40がハブ50に固定されていることを意味する。このため、タイヤ・ホイール組立体40の径サイズが大型化された場合でも、高速走行時などにおける不要な振動の発生を抑制できる。
(3)作用・効果
次に、各実施形態の作用・効果について説明する。
(3.1)第1実施形態
ハブカラー100のハブガイド120は、ハブ50の外周面50aと、ハブリング部110の内周面110cとの距離がハブリング部110の円周上において均一となるように、タイヤ・ホイール組立体40を支持する。つまり、ハブガイド120は、ハブ50の軸線A1と、タイヤ・ホイール組立体40(ハブカラー100)の回転軸線A2とが一致した状態でタイヤ・ホイール組立体40を支持する。
また、ハブカラー100は、上述したようなバネ定数とすることによって、タイヤ・ホイール組立体40の径サイズが大型化された場合でも用いることができる。つまり、タイヤ・ホイール組立体40の径サイズが大型化された場合でも、高速走行時などにおける不要な振動の発生を抑制できる。
(3.2)第2実施形態
ホイール20のハブ孔22と、ハブ50との間に形成された隙間に細板状のスペーサー310を挿入することによって、ホイール20のハブ孔22とハブ50との間隙が、ハブ50の外周面50a上において均一となるようにタイヤ・ホイール組立体40が支持される。つまり、スペーサー310は、ハブ50の軸線A1と、タイヤ・ホイール組立体40の回転軸線A2とが一致した状態でタイヤ・ホイール組立体40を支持する。
スペーサー310は、タイヤ・ホイール組立体40の径サイズにかかわらず用いることができる。つまり、タイヤ・ホイール組立体40の径サイズが大型化された場合でも、高速走行時などにおける不要な振動の発生を抑制できる。
本実施形態では、ハブ孔22とハブ50との隙間の複数箇所に対してスペーサー310を挿入することによって、センタリングの精度をさらに向上できる。また、スペーサー310には、ミシン目300aが形成されているため、タイヤ・ホイール組立体40をハブ50に固定した後、不要となったスペーサー310をミシン目300aに沿って容易に切断できる。
本実施形態では、シックネスゲージ400を用いることによって、作業者は、シックネスゲージ400に付された識別マーク420、及びスペーサー310(スペーサーロール300)に付されている厚さ識別マーク320B(厚さ識別マーク320A)に基づいて、容易に適切なスペーサー310を選択できる。
また、スペーサー310を用いたタイヤ・ホイール組立体40の固定方法は、ハブカラー100を用いることができない自動車10やホイール20にも適用できる。
(3.3)第3実施形態
ホイール20のボルト孔23の直径φ60よりも少しだけ小さい外径φ50を有するホイールガイド500を、ボルト孔23に挿通させることによって、ハブ50の軸線A1と、タイヤ・ホイール組立体40の回転軸線A2とが一致した状態でタイヤ・ホイール組立体40が支持される。
ホイールガイド500は、タイヤ・ホイール組立体40の径サイズにかかわらず用いることができる。つまり、タイヤ・ホイール組立体40の径サイズが大型化された場合でも、高速走行時などにおける不要な振動の発生を抑制できる。
本実施形態では、ホイールガイド500は、ガイド部分521の外径φ50よりも細い外径φ55を有する延長部分522を有する。このため、ホイールガイド500をボルト孔23に挿通させ易くするとともに、作業者によるホイールガイド500のボルト孔63への螺入やホイールガイド500の取り外しが容易となる。
本実施形態では、孔径測定工具600を用いることによって、作業者は、孔径測定工具600に付された識別マーク611、及びホイールガイド500に付されている識別マーク540基づいて、容易に適切なホイールガイド500を選択できる。
また、ホイールガイド500を用いたタイヤ・ホイール組立体40の固定方法は、ハブカラー100やスペーサー310を用いることができない自動車10やホイール20にも適用できる。
(3.4)総括
上述したように、本発明の第1実施形態〜第3実施形態によれば、従来方法では困難であったタイヤ・ホイール組立体40の自動車10への取付状態に起因する振動問題を短時間で解決できる。
すなわち、自動車10のユーザの時間的或いは経済的な不具合や、サービス提供者側における再整備などの時間的或いは経済的な不具合をも解消できる。さらに、ハブ50の軸線A1と、タイヤ・ホイール組立体40の回転軸線A2とのずれに起因する振動や走行安定性の欠如に伴うドライバーの疲労も軽減され、安全性の向上にも寄与する。
[その他実施形態]
第2実施形態に係るスペーサー310は、ハブ50とハブ孔22とが精度よく仕上げられていること、及び変形などがないことが前提である。また、ホイール20の中央部にセンターホールがない場合や、センターホールが非常に小さい場合には適用できない。
また、第3実施形態に係るホイールガイド500は、ディスクローター61に形成されたボルト孔63、及びホイール20のボルト孔23が精度よく仕上げられていることが前提である。したがって、これらの部分の精度が劣っている場合には適用できない。
一般的に、これらの部分は、精度よく仕上げられているが、自動車10の使用過程において、何らかの変形などが生じる可能性は否定できない。しかしながら、ハブ50側と、ホイール20側との双方に問題が同時に発生する確率は低いと推定されるため、スペーサー310とホイールガイド500とを組み合わせた整備キットとして提供することによって、高精度なタイヤ・ホイール組立体40のセンタリングを様々なケースにおいて実現できる。
また、上述した第1実施形態〜第3実施形態では、ホイール20には、4つのボルト孔23が形成されていたが、ホイール20に形成されるボルト孔23は、5つ以上であってもよい。或いはボルト孔23は、3つ以下でもよい。特に、第1実施形態に係るハブカラー100、及び第2実施形態に係るスペーサー310は、ホイール20に形成されるボルト孔23は一つのもの、つまり、いわゆるセンターロック方式の場合に適用してもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
以上のように、本発明に係る固定補助器具、締結器具及びタイヤ・ホイール組立体固定方法は、車軸の軸線と、タイヤ・ホイール組立体の回転軸線とを一致させた状態でタイヤ・ホイール組立体を車両のハブに固定できるため、自動車の整備などにおいて有用である。

Claims (11)

  1. タイヤがホイールに組み付けられたタイヤ・ホイール組立体を車両のハブに固定する際に用いられる固定補助器具であって、
    前記ハブに形成されたハブ側螺合部と螺合する器具側螺合部と、
    前記器具側螺合部が前記ハブ側螺合部と螺合された状態において、前記器具側螺合部よりも車幅方向外側に形成されるホイールガイド部と
    を備え、
    前記ホイールガイド部は、前記ホイールに形成された前記車両への取付孔の内周面を摺動可能な外径を有し、
    前記器具側螺合部の軸線と、前記ホイールガイド部の軸線とは一致する固定補助器具。
  2. 前記ホイールガイド部の外径は、前記取付孔の直径よりも小さく、
    前記ホイールガイド部の外径と、前記取付孔の直径との差は、0.03mm以下である請求項1に記載の固定補助器具。
  3. 前記ホイールガイド部は、
    前記取付孔の内周面を摺動可能な外径を有するガイド部分と、
    前記ガイド部分に連なり、前記器具側螺合部が前記ハブ側螺合部と螺合された状態において、前記ガイド部分よりも車幅方向外側に形成される延長部分と
    を有し、
    前記延長部分の外径は、前記ガイド部分の外径よりも細い請求項1または2に記載の固定補助器具。
  4. 前記固定補助器具は複数備えられ、
    前記ホイールガイド部の外径は、互いに異なっている請求項2に記載の固定補助器具。
  5. 前記器具側螺合部には、前記ハブに形成された雌ねじと螺合する雄ねじが形成される請求項1乃至4の何れか一項に記載の固定補助器具。
  6. 前記器具側螺合部には、前記ハブ側螺合部に形成された雄ねじと螺合する雌ねじが形成される請求項1または2に記載の固定補助器具。
  7. タイヤがホイールに組み付けられたタイヤ・ホイール組立体を、固定補助器具と複数の締結器具とを用いて車両のハブに固定するタイヤ・ホイール組立体固定方法であって、
    前記固定補助器具は、
    前記ハブに形成されたハブ側螺合部と螺合する器具側螺合部と、
    前記器具側螺合部が前記ハブ側螺合部と螺合された状態において、前記器具側螺合部よりも車幅方向外側に形成されるホイールガイド部と
    を備え、
    前記ホイールガイド部は、前記ホイールに形成された前記車両への取付孔の内周面を摺動可能な外径を有し、
    前記器具側螺合部の軸線と、前記ホイールガイド部の軸線とは一致し、
    前記固定補助器具を前記ハブ側螺合部に螺入するステップと、
    前記ハブに仮止めされた前記ホイールに形成されている前記取付孔の少なくとも何れかに前記固定補助器具が挿入された状態において、前記固定補助器具が挿入されていない取付孔と対応する前記ハブ側螺合部に前記締結器具を螺入し、前記タイヤ・ホイール組立体を前記ハブに固定するステップと
    を備えるタイヤ・ホイール組立体固定方法。
  8. 前記固定補助器具を前記ハブから取り外すステップと、
    前記固定補助器具が取り外された前記ハブ側螺合部に前記締結器具を螺入し、前記タイヤ・ホイール組立体を前記ハブに固定するステップと
    をさらに備える請求項7に記載のタイヤ・ホイール組立体固定方法。
  9. 前記固定補助器具を前記ハブ側螺合部に螺入するステップでは、複数の前記ハブ側螺合部に、前記固定補助器具がそれぞれ螺入される請求項7または8に記載のタイヤ・ホイール組立体固定方法。
  10. 前記固定補助器具は、前記ハブを中心として対角線上に位置する複数の前記ハブ側螺合部に螺入される請求項9に記載のタイヤ・ホイール組立体固定方法。
  11. 前記固定補助器具は複数備えられ、前記固定補助器具の前記ホイールガイド部の外径は互いに異なり、
    測定工具を用いて前記取付孔の直径を測定するステップと、
    前記測定するステップにおいて測定された前記取付孔の直径に応じた前記固定補助器具を選択するステップと
    をさらに備える請求項7乃至10の何れか一項に記載のタイヤ・ホイール組立体固定方法。
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