JP2012508315A - カーボンブラック顆粒、カーボンブラック顆粒の製造方法及びカーボンブラック顆粒の使用 - Google Patents

カーボンブラック顆粒、カーボンブラック顆粒の製造方法及びカーボンブラック顆粒の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、8m/sの搬送速度及び27g/kgの固体負荷で測定される、20以下のAPC値と、5barcm/gより小の25μm‐加圧ろ過値とを有するカーボンブラック顆粒に関する。カーボンブラック顆粒は、カーボンブラック粉末を第1の混合造粒機において、バインダーを含むか、又はバインダーを含まない造粒液を添加しながら予造粒し、第2の混合造粒機において、造粒液のさらなる添加なしに仕上げ造粒することにより製造される。カーボンブラック顆粒は、充填剤、補強充填剤、UV安定剤、導電性カーボンブラック、顔料又は還元剤として使用可能である。

Description

本発明は、カーボンブラック顆粒、カーボンブラック顆粒の製造方法及びカーボンブラック顆粒の使用に関する。
周知の如く、カーボンブラックは、製造時には、微細に分散した粉末形状で生じる。一般に、この生成物のハンドリング特性を改善するために、カーボンブラック粉末を顆粒形状に加工することは、単に有用なだけでなく、極めて望ましいことである(Donnet,J.‐B.他、Carbon Black Science and Technology、第2版、Marcel Dekker,Inc.、New York、1993年、第27乃至31頁)。このハンドリング特性には、例えば:
・貯蔵特性、例えばサイロ内における貯蔵特性:落下時の強度、耐摩滅性、流動性、ブリッジ形成、経時固化等、
・輸送特性、例えば貨物自動車内における輸送特性又は空気圧式の搬送時における輸送特性:放出時間、粉じん負荷、耐摩滅性、流動性、ブリッジ形成等、
・作業性、例えば調量時における作業性又は分散時における作業性:粉じん負荷、流動性、分散時間、必要な分散性能、分散品質等、
・物理的かつ応用技術的な特性、例えば色料及び塗料のための顔料用カーボンブラックにおける物理的かつ応用技術的な特性:着色力、色の深み、汚点等、
が含まれる。
カーボンブラック粉末を乾式又は湿式の条件下で顆粒形状に移行させ得る一連の方法が公知である(Pietsch,W.、Agglomeration Processes、Wiley‐VCH Verlag GmbH、Weinheim、2002年、第133乃至227頁)。カーボンブラックの造粒のためには、周知の如く、大規模工業において2つの異なる方法が用いられる。これらの異なる方法は、回転するドラム内での乾式造粒(DE1262238号、US2422989号、EP0360236号、EP0814133号)及び高速回転型の混合造粒機内での湿式造粒である。後者の方法では、混合造粒機内で粉末状のカーボンブラックを水と、場合によってはバインダーを添加しながら、集中的に混合する。続いて、湿った顆粒を別の工程で乾燥させる。一般には、有刺軸を備える混合造粒機が使用される。この混合造粒機は、横置き配置された固定の管(ステータ)を有している。固定の管は、回転する有刺軸を内部に有している。有刺軸の軸と管壁との間には、造粒に用いられる造粒室がある。造粒室内でカーボンブラックは、管の一端に設けられた入口から、管の他端に設けられた出口に、回転する有刺軸によって搬送される。搬送時、造粒は、固定の管壁におけるカーボンブラックの転動によりなされる(DE1264412号、US3607086号、US3787161号、US4222727号、EP1464681号)。
乾式造粒はその用途が限定されている。一般に乾式造粒は、比較的悪い輸送特性を有する良分散性の生成物を生産する。特にハイストラクチャファーネスブラックは、適当な強度及び安定性のカーボンブラック顆粒を得るために、湿式造粒を必要とする。
湿式造粒の場合、輸送特性の明らかな改善は、従来、造粒時にバインダーを添加することを介してのみ達成可能であった。しかし、バインダーの添加は、分散性の明らかな悪化をもたらす。加えて、バインダーを添加することは、生成物の汚染を意味し、多数の用途において許容されていないために、往々にして不可である。
既に一連の湿式造粒法が提供されてはいるものの、優れたハンドリング特性を有するカーボンブラック顆粒の製造は、未だ満足の行くものではない。
例えば、US2828191号において公知のカーボンブラック顆粒の製造方法では、カーボンブラック粉末及び水を、35〜45%の水の質量割合で、上下に配置された複数のピン付き混合軸を備える装置内において、300〜400rpmの範囲の回転数で造粒している。しかし、400rpmを越える回転数では、難分散性のカーボンブラック顆粒が生じる。難分散性のカーボンブラック顆粒は、ゴム混合物中に不十分に分配された状態で存在する。
US2872336号において公知の輸送安定性のカーボンブラック顆粒の製造方法では、カーボンブラックに、ビーズ化中、四ホウ酸ナトリウムを、乾燥した最終生成物に関して0.1〜0.7%の質量割合で添加している。結果として得られるカーボンブラック顆粒は、全体のビーズ硬さ及び個々のビーズ硬さの上昇を示す。
さらに、DE2255637号において公知の、カーボンブラック顆粒を製造する湿式ビーズ化法では、水の添加を2段階で行っている。第1の工程で、カーボンブラックと、必要なビーズ化水の3〜75%とを、極めて高いせん断率、例えばハンマーミル又は微粉機内の極めて高いせん断率で混合する。その際、装置内の回転速度を3500〜6500rpmに選択する。第2の工程で、最終的に、残りの水を混合する。結果として得られるカーボンブラック顆粒は、明らかに増大された強度を有するという欠点を有している。
これらの公知の方法は、悪い輸送特性を有する比較的良分散性の生成物の製造を可能とするか、又は普通乃至悪い分散特性を有する輸送安定性の生成物の製造を可能とする。
本発明の課題は、優れた輸送特性と分散特性とを同時に示すカーボンブラック顆粒を提供することである。
本発明の対象は、カーボンブラック顆粒において、8m/sの搬送速度及び27g/kgの固体負荷(Feststoffbeladung)で測定されるAPC値が、20質量%以下、有利には15質量%以下、特に有利には12質量%以下、殊に有利には8質量%以下であり、25μm‐加圧ろ過値(25μm‐Druckfilterwert)が、5.0bar・cm/g以下、有利には2.0bar・cm/g以下、特に有利には0.7bar・cm/g以下、殊に有利には0.3bar・cm/g以下であることを特徴とするカーボンブラック顆粒である。
APC値は、空気圧式の圧送時のカーボンブラック顆粒の摩滅挙動及び破損挙動を表している。カーボンブラック顆粒の粒度分布が、試験区間を介した搬送の前後で計測される。空気圧式の搬送中の、カーボンブラック顆粒の粉じんの割合の上昇を介して、使用されるカーボンブラック顆粒タイプの搬送挙動が推定される。APC値は、空気圧式の搬送試験装置を用いて特定される(Kaeferstein P.、Moerl L.、Dalichau J.、Behns W.、Anlage zum Schlussbericht des AiF‐Projektes 「Zerfallsverhalten von Partikeln in Wirbelschichten」、Forschungsvorhaben‐Nr.11151B、Magdeburg、1999年、第17乃至21頁)。これとは異なり、顆粒サンプルは、ベンチュリインジェクタを介して供給される。使用される空気圧式の圧送試験装置は、DE102007025928.1号に記載されている。この空気圧式の圧送試験装置は、主に、
・ 2つの搬送シュート、
・ 空気流制御弁、
・ ベンチュリインジェクタ、
・ 搬送区間(「ループ+ベンド」)、
・ レーザ回折測定装置、
・ 排気ボックス
・ 防音ボックス
からなる。
図1は、搬送装置の構造を示している:
1 振動シュート 負荷区間、
2 振動シュート 基準測定、
3 ベンチュリインジェクタ、
4 レーザ回折分光計、
5 空気流制御弁、
6 排気ボックス、
7 負荷区間。
防音ボックスは、1.9×1.3×1.0m(長さ/高さ/幅)の寸法を有している。特殊鋼からなる管路は、44mmの内径を有している。ループは、1.5mの周長を有している。ベンドは、0.5mの長さを有している。空気及び必要な搬送圧は、圧縮空気網(6bar)から取り出される。空気流制御弁を介して、空気流量あるいは空気速度が調節される。この装置は、180m/hの最大空気流量のために設計されている。空気速度は、44mmの管横断面に関して8m/sに調節される。下降管内へのカーボンブラック顆粒の調量は、振動シュートを介して行われる。振動シュート及び下降管の開口は、音響絶縁の目的でハウジング内に格納されている。ホッパの充填のために、透明のプラスチックカバーが開放される。振動シュートにおける搬送率は、空気1kg当たり27gの固体負荷が生じるように選択される。搬送区間へのカーボンブラックの送給のために、ベンチュリインジェクタが必要とされる。このインジェクタは、狭窄箇所において22mmの直径を有し、50mmの加速区間を有している(カーボンブラック顆粒導入部からホッパを介してディフューザ端部までの長さ)。インジェクタの下流には、搬送区間(ループ+ベンド)が続いている。搬送区間において、カーボンブラック顆粒が負荷される。次に、カーボンブラックは、ホッパを介して、レーザ回折測定装置の、拡散されたレーザビーム内に到達する。粒度分布が測定される。空気・粒子流は、排気ボックスを介して吸出管路、ひいては建屋の吸出系に到達する。カーボンブラック顆粒の負荷なしの基準測定のために、第2の振動シュートが用いられる。第2の振動シュートでは、相応の下降管が直接ホッパに通じており、レーザ回折の測定域に通じ、続いてやはり吸出管路に通じている。APC値は、カーボンブラック顆粒の空気圧式の搬送後の<125μmの粒度の割合(質量%)と、負荷されない(空気圧式の搬送なしの)カーボンブラック顆粒の<125μmの粒度の割合(質量%)との差である。
25μm‐加圧ろ過値は、DIN EN 13900‐5に準拠して、GKD‐Gebr.Kufferath社のフィルタディスクの型式の、4層で、最も細かい層=25μmの正方形ふるい目を有する25μmふるいを用いて求められる。
カーボンブラック顆粒は、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、ガスブラック、プラズマブラック、アークブラック、アセチレンブラック、インバージョンブラック(DE19521565号において公知)、Si含有ブラック(WO98/45361号又はDE196113796号において公知)、金属含有ブラック(WO98/42778号において公知)、又は重金属含有ブラック(例えば合成ガス生産時に副生成物として発生)であってよい。
カーボンブラック顆粒は、窒素吸着を介してBrunauer、Emmet、Teller(ASTM 6556‐01aに基づくBET)にしたがって測定される、10〜1200m/g、有利には15〜600m/g、特に有利には18〜400m/g、殊に有利には40〜300m/gの比表面積を有していてよい。
カーボンブラック顆粒は、STSA(ASTM D‐5816‐99)にしたがって測定される、15〜400m/g、有利には20〜300m/g、特に有利には50〜250m/gの比表面積を有していてよい。
カーボンブラック顆粒は、20〜200ml/100g、有利には30〜160ml/100g、特に有利には40〜140ml/100g、殊に有利には80〜135ml/100gの吸油数(パラフィンオイル、Marcol 82を用いたASTM D‐2414‐01に基づくOAN値)を有していてよい。
カーボンブラック顆粒は、0.5〜0.71mmの粒群において測定される、0.1〜8.0g、有利には1.0〜6.0g、特に有利には1.5〜3.5gの個々のビーズ硬さを有していてよい。個々のビーズ硬さは、ASTM 5230に準拠して、0.5〜0.71mmの粒群の顆粒が、在KarlsruheのETEWE社のGFP(manuell)なる名称の手動操作可能な測定装置を用いて測定されるという相違をともなって測定される。
カーボンブラック顆粒は、20質量%より小、有利には5質量%より小、特に有利には2質量%より小、殊に有利には1質量%より小の5分‐微粉量(5min‐Feinanteil:ASTM D‐1508‐01)を有していてよい。
カーボンブラック顆粒は、10質量%より小、有利には5質量%より小、特に有利には2質量%より小、殊に有利には1質量%より小の18分‐摩滅(18min‐Abrieb)を有していてよい。18分‐摩滅は、ASTM D 1508に準拠して、<125μmの微粉量が、5分の代わりに、既に2分のふるい分け時間の後に分離され、続いて、残されたサンプルが、15分の代わりに、さらに18分ふるい内で負荷されるという相違をともなって測定される。
カーボンブラック顆粒は、100〜800g/l、有利には200〜650g/l、特に有利には300〜500g/l、殊に有利には340〜430g/lのかさ密度(ASTM D‐1513‐05)を有していてよい。
カーボンブラック顆粒は、150〜1500μm、有利には250〜900μm、特に有利には400〜750μm、殊に有利には450〜750μmの平均顆粒粒度Q3:50%を有していてよい。平均顆粒粒度Q3:50%は、顆粒粒度分布から特定される。体積基準の積算分布Q3は、在HaanのRetsch GmbH社のCAMSIZERなる名称の商用の測定装置を用いて特定される。この測定装置は、面光源と、画像撮影のための2つのCCDカメラと、生成物供給のための貯蔵ホッパを備える調量シュートDR 100‐45とを有している。積算分布10%(=Q3:10%)、50%(=Q3:50%)及び90%(=Q3:90%)が通る顆粒粒度は、特性量として考慮される。
カーボンブラック顆粒は、100質量%より小、有利には50質量%より小、特に有利には35質量%より小、殊に有利には25質量%より小のNSP値を有していてよい。NSP値は、非球状の顆粒の割合である。NSP値は、在HaanのRetsch GmbH社のCAMSIZERなる名称の商用の測定装置を用いて特定される。この測定装置は、光学式に検出される各々の顆粒粒子から、球形度(投影面積対周長の二乗)を算出する。NSP値は、球形度が0.9(球=1)より小さな顆粒粒子の、百分率で表した割合(個数基準)を表している。
カーボンブラック顆粒は、100barcm/gより小、有利には50barcm/gより小、特に有利には20barcm/gより小、殊に有利には10barcm/gより小の5μm‐加圧ろ過値を有していてよい。5μm‐加圧ろ過値は、DIN EN 13900‐5に準拠して、Haver&Boeker社のPorostarなる型式の5μmのふるいを用いて実施される。
カーボンブラック顆粒は、500ppmより小、有利には100ppmより小、特に有利には50ppmより小、殊に有利には30ppmより小の、フラットシート試験(Flachfolientest)における総欠陥面積を有していてよい。総欠陥面積は、フラットシート試験において求められる。フラットシート試験は、カーボンブラックの分布及びカーボンブラック/プラスチック・濃縮物の希釈特性についての量的な情報を提示することを目的としている。総欠陥面積は、DIN EN 13900‐6の規格案に準拠して、在WittenのOCS(optical control systems)社の自動的なシート品質分析システムを用いて実施される。定量評価は、電子的な画像処理(OCS社のwinfs5‐Software)により透過光中で行われる。このために、検査したいカーボンブラック/プラスチック・濃縮物は、適当な検査ポリマー内で、一軸スクリュ押出機により1%のカーボンブラック濃度に希釈され、フラットシートに加工される。製作されたフラットシートは、オンラインで電子的な画像処理により透過法で定量評価される。この検査では、試験毎に7.5mのシートが評価される。その際、カーボンブラックアグロメレート及び不純物により惹起される光透過の減少は、これを欠陥として検出するためにカメラシステムにより利用される。シート品質を判定するために、欠陥は、50μmの円形の横断面のサイズに等しい面積から、10の等級で求められ、分類される。さらに、シートの総欠陥面積は、ppmで算出される。顕微鏡を用いた評価の際の閾値及びシート分析システムの閾値は、レベル35に設定される。レベル35の閾値は、光透過が前の値の35%より下に減少して初めて欠陥が欠陥として認識されることを意味している。シートの光透過値は、幅及び長さのある程度の変動の影響を免れないので、絶対的な閾値は、常時新しく算出される。シートの露出時間を制御するグレー値は、自動的に補正される。シートが測定中に過度に暗くなり、かつ設定されたグレー値が補正できなくなると、測定は自動的に終了する。疑わしい場合には、測定を繰り返さなければならない。グレー値は、170の値に置かれる。
カーボンブラック顆粒は、200より小、有利には50より小、特に有利には30より小、殊に有利には20より小の分散硬さ(Dispergierhaerte:DIN EN 13900‐2)を有していてよい。
カーボンブラック顆粒は、バインダーフリーであってもよいし、バインダーを含有していてもよい。
本発明の別の対象は、カーボンブラック顆粒の製造方法において、カーボンブラック粉末を一定の流量で第1の混合造粒機において、造粒液を添加しながら予造粒し、第2の混合造粒機において、造粒液のさらなる添加なしに仕上げ造粒することを特徴とする、カーボンブラック顆粒の製造方法である。
有利には、第1の混合造粒機は、高速回転型であってよい。ロータ回転数は、300〜1000rpm、有利には450〜900rpm、特に有利には600〜800rpmであってよい。
有利には、第2の混合造粒機は、高速回転型であってよい。ロータ回転数は、300〜1000rpm、有利には450〜900rpm、特に有利には600〜800rpmであってよい。
カーボンブラック粉末は、第1の混合造粒機の入口に質量流量調量又は体積流量調量により供給可能である。このために、セルホイール型ロックゲートあるいはロータリフィーダ(Zellenradschleuse)、スクリュ、質量流量調量スケール(Massenstromdosierwaage)、調量スクリュ(Dosierschnecke)、ロータ型調量スケール(Rotordosierwaage)等が使用可能である。質量流量の測定は、バッフルプレートシステム(Prallplattensystem)により実施可能である。それゆえ、混合造粒機のカーボンブラック処理能力は、調量機構の搬送率と同じであってよく、これにより広範囲に設定可能である。
カーボンブラック顆粒は、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、ガスブラック、プラズマブラック、アークブラック、アセチレンブラック、インバージョンブラック(DE19521565号において公知)、Si含有ブラック(WO98/45361号又はDE196113796号において公知)、金属含有ブラック(WO98/42778号において公知)、又は重金属含有ブラック(例えば合成ガス生産時に副生成物として発生)であってよい。
カーボンブラック粉末は、窒素吸着を介してBrunauer、Emmet、Teller(BET)にしたがって測定される、10〜1200m/g、有利には15〜600m/g、特に有利には18〜400m/g、殊に有利には40〜300m/gの比表面積を有していてよい。
カーボンブラック粉末は、STSAにしたがって測定される、15〜400m/g、有利には20〜300m/g、特に有利には50〜250m/gの比表面積を有していてよい。
カーボンブラック粉末は、20〜200ml/100g、有利には30〜160ml/100g、特に有利には40〜140ml/100g、殊に有利には80〜135ml/100gの吸油数(OAN値)を有していてよい。
造粒液は、第1の混合造粒機の入口に、入口の極めて近傍において供給可能である。供給は、3〜7barの圧力で複数の噴霧ノズルを介して実施可能である。噴霧ノズルは、複数の噴霧ノズルホルダに装着可能である。
造粒液として、水又は炭化水素、例えばガソリン又はシクロヘキサンが、バインダー、例えば糖蜜、砂糖、リグニンスルホン酸塩及び多数の別の物質単独若しくはこれらの組み合わせの添加をともなってか、又は添加をともなわずに、使用可能である。
混合造粒機からのカーボンブラック顆粒は、続いて乾燥可能である。乾燥機温度は、100〜300℃、有利には140〜200℃であってよい。乾燥機出口におけるカーボンブラック顆粒の温度は、30〜140℃、有利には40〜70℃であってよい。
混合造粒機のステータは、造粒中、カーボンブラックがステータの内壁に付着することを実質的に防止するために、20〜150℃、有利には80〜120℃の温度に加熱可能である。
「混合造粒機・造粒室/カーボンブラック粉末体積流量」の商から求められる、直列に接続される高速回転型の混合造粒機内におけるカーボンブラックの滞留時間は、50〜500秒、有利には100〜350秒、特に有利には150〜250秒であってよい。
充填量及び滞留時間は、入口に対する出口の持ち上げにより延長可能である。その際に生じる造粒機の軸線と水平線との間の角度は、0〜15°の間で変更可能である。
混合造粒機内のカーボンブラックの温度は、10〜100℃、有利には30〜90℃、特に有利には50〜80℃であってよい。
高速回転型の混合造粒機内の混合工具の最大の周速度は、10〜50m/s、有利には12〜30m/s、特に有利には15〜25m/sであってよい。
高速回転型の混合造粒機として、環状層混合造粒機(Ringschichtmischgranulator)、例えば在PaderbornのRuberg‐Mischtechnik社又はLoedige社の環状層混合造粒機か、又は、ピン付き軸若しくは有刺軸又は高速回転型の混合軸に取り付けられている他の混合工具、例えばピン、パドル又はベーンを備える貫流型混合造粒機(Durchflussmischgranulator)が使用可能である。
刺あるいはスパイクは、有刺軸周りの3つのつる巻き線内に配置可能である。刺と壁との間隔は、4mm〜15mm、有利には4mm〜6mmであってよい。
第1の混合造粒機は、EP1464681号において公知であるような環状層混合造粒機であってよい。
第2の混合造粒機も、EP1464681号において公知であるような環状層混合造粒機であってよいが、造粒液の添加のための装置が不要である点で相違する。
本発明に係る方法は、有刺軸を備える直列に接続される2つの環状層混合造粒機によって実施可能である。このような直列接続(RMG1(A)及びRMG2(B))並びにこのような環状層混合造粒機の構造は、概略的に図2に示されている。
造粒機は、それぞれ、横置き配置される固定の管又は槽1としてのステータと、ステータ内に軸方向で配置され回転する、螺旋状に配置される刺3を備える有刺軸2とを有していてよい。有刺軸は、駆動モータ4により駆動される。有刺軸2とステータ1との間には、造粒機の造粒室が存在する。カーボンブラック粉末は、環状層混合造粒機に入口5において供給可能である。入口の領域には、有刺軸上に、搬送スクリュ6が存在していてよい。搬送スクリュ6は、カーボンブラックを軸方向で出口7に向かって搬送する。ステータ1は、二重壁に構成されていてよく、液体8によるステータ壁の温度調節を可能にする。ステータに沿って複数の貫通孔9が設けられてよい。貫通孔9を介して、造粒液を添加するための噴霧ノズルが導入可能である。
本発明に係るカーボンブラック顆粒は、充填剤、補強充填剤、UV安定剤、導電性カーボンブラック又は顔料として使用可能である。本発明に係るカーボンブラックは、ゴム、プラスチック、印刷用色料、インキ、インクジェット用インキ、トナー、塗料、色料、紙、ビチューメン、コンクリートその他の建築材料に使用可能である。本発明に係るカーボンブラックは、還元剤として冶金において使用可能である。
本発明に係るカーボンブラック顆粒は、極めて搬送安定性であると同時に、容易に分散可能であるという利点を有する。
本発明に係る方法は、極めて高い処理率が達成可能であるという利点を有する。
搬送装置の構造を示す図である。 環状層混合造粒機を示す図である。
例:
例1乃至8で使用されるカーボンブラック粉末は、DE19521565号にしたがって製造される。
例9及び10で使用されるカーボンブラック粉末は、US2002/0156177A1号にしたがって製造される。
カーボンブラック顆粒の製造‐比較例
比較カーボンブラックは、1950mmの槽長さ及び620mmの槽内径を有する有刺軸・環状層混合造粒機(Ruberg Mischtechnik KG社のRMG 800)内で製造される。軸直径は、150mmである。刺は、有刺軸周りの3つのつるまき線に配置されており、15〜16mmの直径を有している。刺と壁との間隔は、4〜10mmである。造粒機は、95℃の水で温度調節される。造粒液の供給は、それぞれ2つの噴霧ノズルを備える2つのノズルホルダを介して、3.5bar一定の噴霧ノズルにおける造粒液圧で実施される。ノズルの噴霧方向は、カーボンブラックの流動方向に対してかつ流動方向に向かって45°の角度を有している。噴霧ノズルは、その際、最適な造粒作用をRMG 800の残された長さにわたって得るために、カーボンブラック入口の可及的近傍においてRMG 800内に配置される。バインダーとして、造粒液にはリグニンスルホン酸ナトリウムが0〜2000ppmの濃度で添加される。次に、カーボンブラックビーズは、ドラム型乾燥機において180℃の温度で乾燥される。
カーボンブラック顆粒の製造‐本発明に係る例
図2に記載の、直列に接続される2つの環状層混合造粒機によって、それぞれ異なる本発明に係るカーボンブラックタイプが造粒される。第1の環状層混合造粒機(Ruberg Mischtechnik KG社のRMG 800)は、1950mmの槽長さ及び620mmの内径を有している。軸直径は、150mmである。第2の環状層混合造粒機(Ruberg Mischtechnik KG社のRMG 600)は、2180mmの槽長さ及び515mmの槽内径を有している。軸直径は290mmである。両環状層混合造粒機内の刺は、有刺軸周りの3つのつるまき線に配置されており、15〜16mmの直径を有している。刺と壁との間隔は、4〜10mmである。造粒機は、95℃の水で温度調節される。第1の環状層混合造粒機における造粒液の供給は、それぞれ2つの噴霧ノズルを備える2つのノズルホルダを介して、3.5bar一定の噴霧ノズルにおける造粒液圧で実施される。ノズルの噴霧方向は、カーボンブラックの流動方向に対してかつ流動方向に向かって45°の角度を有している。噴霧ノズルは、その際、最適な造粒作用をRMG 800の残された長さにわたって得るために、カーボンブラック入口の可及的近傍においてRMG 800内に配置される。バインダーとして、造粒液にはリグニンスルホン酸ナトリウムが0〜2000ppmの濃度で添加される。次に、カーボンブラックビーズは、ドラム型乾燥機において180℃の温度で乾燥される。
比較カーボンブラック及び本発明に係るカーボンブラック顆粒は、表1に記載のプロセスパラメータにより製造される。
乾燥されたカーボンブラック顆粒の分析的かつ応用技術的な特性は、表2a及び2bにまとめられている。
Figure 2012508315
Figure 2012508315
Figure 2012508315
測定方法:
カーボンブラック顆粒の分析的かつ応用技術的なデータは、以下の規格にしたがってあるいは以下の規格に準拠して測定される。
BET‐表面積:ASTM 6556‐01aにしたがう。
STSA‐表面積:ASTM D‐5816‐99にしたがう。
吸油数:ASTM D‐2414‐01にしたがう。吸油数の測定のために、Exxon社のパラフィンオイル、Marcol 82を使用する。
個々の顆粒硬さ:ASTM 5230に準拠する。ただし、0.5〜0.71mmの粒群の顆粒が、在KarlsruheのETEWE GmbH社のGFP(manuell)なる名称の手動操作可能な測定装置を用いて測定される点で相違する。
微粉量<125μm:ASTM D‐1508‐01に準拠する。ただし、5分のふるい分け時間後の微粉量に対して付加的に、2分及び10分のふるい分け時間後の微粉量も測定される点で相違する。
摩滅、18分:ASTM D 1508に準拠する。ただし、<125μmの微粉量が、5分の代わりに、2分のふるい分け時間後に既に分離され、次に、残されたサンプルが、15分の代わりにさらに18分ふるい内で負荷される点で相違する。
APC値:APC値は、空気圧式の圧送時のカーボンブラック顆粒の摩滅特性及び破損特性を表している。カーボンブラック顆粒の粒度分布は、試験区間を介した搬送の前後で測定される。空気圧式の搬送中のカーボンブラック顆粒の粉じんの割合の上昇を介して、使用されるカーボンブラック顆粒タイプの搬送特性が推定される。
APC値は、空気圧式の搬送試験装置を用いて測定される(Kaeferstein P.、Moerl L.、Dalichau J.、Behns W.、Anlage zum Schlussbericht des AiF‐Projektes 「Zerfallsverhalten von Partikeln in Wirbelschichten」、Forschungsvorhaben‐Nr.11151B、Magdeburg、1999年、第17乃至21頁)。これとは異なり、顆粒サンプルは、ベンチュリインジェクタを介して供給される。使用される空気圧式の圧送試験装置は、DE102007025928.1号に記載されている。空気圧式の圧送試験装置は、主に、
‐ 2つの搬送シュート、
‐ 空気流制御弁、
‐ ベンチュリインジェクタ、
‐ 搬送区間(「ループ+ベンド」)、
‐ レーザ回折測定装置、
‐ 排気ボックス、
‐ 防音ボックス、
からなる。
使用される空気圧式の搬送試験装置の概略図は、図1に示されている。
防音ボックスは、1.9×1.3×1.0m(長さ/高さ/幅)の寸法を有している。特殊鋼からなる管路は、44mmの内径を有している。ループは、1.5mの周長を有している。ベンドは、0.5mの長さを有している。
空気及び必要とされる搬送圧は、圧縮空気網(6bar)から引き出される。空気流制御弁を介して、空気流量あるいは空気速度が調節される。装置は、180m/hの最大の空気流量のために設計されている。試験時、44mmの管横断面に関して、8m/sの空気速度が設定される。
下降管内へのカーボンブラック顆粒の調量は、振動シュートを介して実施される。振動シュート及び下降管の開口部は、音響絶縁の目的でハウジングにより包囲されている。ホッパの充填のために、透明のプラスチックカバーが開放される。この試験では、振動シュートにおける搬送率が、空気1kg当たり27gの固体負荷が生じるように選択される。
搬送区間へのカーボンブラックの送給のために、ベンチュリインジェクタが必要とされる。このインジェクタは、狭窄箇所において22mmの直径を有しており、かつ50mmの加速区間を有している(カーボンブラック顆粒供給部からホッパを介してディフューザ端部までの長さ)。
インジェクタの下流には、搬送区間(ループ+ベンド)が続いている。搬送区間において、カーボンブラック顆粒が負荷される。次に、カーボンブラックは、ホッパを介して、レーザ回折測定装置の拡散されたレーザビーム内に到達する。粒度分布が測定される。空気・粒子流は、排気ボックスを介して吸出管路、ひいては建屋の吸出系に到達する。
カーボンブラック顆粒の負荷なしの基準測定のために、第2の振動シュートが用いられる。第2の振動シュートでは、相応の下降管が直接ホッパに通じており、レーザ回折の測定域に通じ、続いてやはり吸出管路に通じている。
APC値は、カーボンブラック顆粒の空気圧式の搬送後の<125μmの粒度の割合(質量%)と、負荷されない(空気圧式の搬送なしの)カーボンブラック顆粒の<125μmの粒度の割合(質量%)との差である。
顆粒粒度分布:体積基準の積算分布Q3は、面光源と、画像撮影のための2つのCCDカメラと、生成物供給のための貯蔵ホッパを備える調量シュートDR 100‐45とを備える、在HaanのRetsch GmbH社のCAMSIZERなる名称の商用の測定装置を用いて測定される。積算分布10%(=Q3:10%)、50%(=Q3:50%)及び90%(=Q3:90%)が通る顆粒粒度は、特性量として考慮される。
非球状顆粒の割合(NSP):NSP値は、在HaanのRetsch GmbH社のCAMSIZERなる名称の商用の測定装置を用いて測定される。この測定装置は、各々の光学的に検出される顆粒粒子から、球形度(投影面積対周長の二乗)を算出する。NSP値は、球形度が0.9(球=1)より小さな顆粒粒子の、百分率で表した割合(個数基準)を表している。
全体の顆粒硬さ(マス強度):ASTM D‐1937‐05による。
かさ密度:ASTM D‐1513‐05による。
加圧ろ過試験、25μm/5μm:DIN EN 13900‐5に準拠する。GKD‐Gebr.Kufferath社のフィルタディスクの型式の、4層で、最も細かい層=25μmの正方形ふるい目を有する25μmふるいあるいはHaver&Boeker社のPorostarの型式の5μmふるいを使用する。
フラットシート試験:フラットシート試験は、カーボンブラックの分布及びカーボンブラック/プラスチック・濃縮物の希釈特性についての量的な情報を提供することを目的としている。フラットシート試験は、DIN EN 13900‐6の規格案に準拠して、在WittenのOCS(optical control systems)社の自動的なシート品質分析システムを用いて実施される。定量評価は、電子的な画像処理(OCS社のwinfs5‐Software)により透過光中で行われる。
このために、検査したいカーボンブラック/プラスチック・濃縮物は、適当な検査ポリマー内で、一軸スクリュ押出機により1%のカーボンブラック濃度に希釈され、フラットシートに加工される。製造されたフラットシートは、オンラインで電子的な画像処理により透過法で定量評価される。
この試験では、試験毎に7.5mのシートが評価される。その際、カーボンブラックアグロメレート及び不純物により惹起される光透過の減少は、これを欠陥として検出するためにカメラシステムにより利用される。
シート品質を判定するために、欠陥は、50μmの円形の横断面のサイズに等しい面積から、10の等級で求められ、分類される。さらに、シートの総欠陥面積は、ppmで算出される。
その際、発見される欠陥数は、本質的に、ソフトウエアにおいて設定される感度/閾値に依存している。光学顕微鏡を用いた評価とシート分析システムとの比較は、レベル35と呼ばれる閾値が比較可能な結果を提供することを示している。レベル35の閾値は、光透過が前の値の35%より下に減少して初めて欠陥が欠陥として認識されることを意味している。シートの光透過値は、幅及び長さのある程度の変動の影響を免れないので、絶対的な閾値は、常時新しく算出される。シートの露出時間を制御するグレー値は、自動的に補正される。シートが測定中に過度に暗くなり、かつ設定されたグレー値が補正できなくなると、測定は自動的に終了する。疑わしい場合には、測定を繰り返さなければならない。グレー値は、170の値に置かれた。
分散硬さ:DIN EN 13900‐2による。
本発明に係るカーボンブラック顆粒(例4乃至10)の利点は、カーボンブラック顆粒が極めて搬送安定性であると同時に、容易に分散可能である点にある。このことは、比較例(例1乃至3)のAPC値が25質量%より大であるのに対して、20質量%より小のAPC値(8m/sの搬送速度、空気1kg当たり27gの固体負荷)に表れている。また、本発明に係るカーボンブラック顆粒は、摩滅に関して明らかな利点を示す。加圧ろ過値、個々のビーズ硬さ、分散硬さ及びフラットシート試験における総欠陥面積により示される分散特性に関して、本発明に係るカーボンブラック顆粒(例4乃至10)は、比較例(例1乃至3)と同じく良好な分散特性を示す。例えば、25μm‐加圧ろ過値は、すべての場合において、2barcm/g以下である。5μm‐加圧ろ過値は、例4乃至8において、30barcm/g以下である。
この優れた顆粒特性は、本発明に係る方法において、比較的高い処理量であっても、例1と例6との比較が示すように達成可能である。

Claims (4)

  1. カーボンブラック顆粒において、8m/sの搬送速度及び27g/kgの固体負荷で測定されるAPC値が、20質量%以下であり、25μm‐加圧ろ過値が、5barcm/gより小であることを特徴とする、カーボンブラック顆粒。
  2. 請求項1記載のカーボンブラック顆粒の製造方法において、カーボンブラック粉末を第1の混合造粒機において、バインダーを含むか、又はバインダーを含まない造粒液を添加しながら予造粒し、第2の混合造粒機において、造粒液のさらなる添加なしに仕上げ造粒することを特徴とする、カーボンブラック顆粒の製造方法。
  3. 充填剤、補強充填剤、UV安定剤、導電性カーボンブラック、顔料又は還元剤としての請求項1記載のカーボンブラックの使用。
  4. ゴム、プラスチック、印刷用色料、インキ、インクジェット用インキ、トナー、塗料、色料、紙、ビチューメン、コンクリートその他の建築材料における請求項1に記載のカーボンブラックの使用。
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