JP2012504896A - 無線通信ネットワークにおける方法および装置 - Google Patents

無線通信ネットワークにおける方法および装置 Download PDF

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Abstract

第1のネットワークノード(101)がサービスを提供するセル(110)の第1のエリア識別子(A1)を第2のエリア識別子(A2)で置換するのを扱うための、第1のネットワークノード(101)およびユーザ装置(102)における方法および装置を提供する。更新されているセル内で第1および第2のエリア識別子を同時に通用可能にするために、エリア識別子置換期間を導入する。さらに、エリア識別子置換期間中のユーザ装置の呼び出しを扱うための第2のネットワークノードにおける方法および装置も提供する。

Description

本発明は、無線通信ネットワークにおける方法および装置に関し、より詳細には、第1のネットワークノードがサービスを提供するセルの第1のエリア識別子をそのセルに対する第2のエリア識別子で置換するための、第1のネットワークノードにおける方法および装置と、第1のネットワークノードがサービスを提供するセルの第1のエリア識別子のそのセルに対する第2のエリア識別子による置換に、エリア識別子置換期間の間、対応するための、ユーザ装置における方法および装置とに関する。さらに、本発明は、エリア識別子置換期間中にユーザ装置を呼び出す(paging)するための第2のネットワークノードにおける方法および装置に関する。
例えば無線通信ネットワークなどのセルラネットワークは、セルラネットワーク内に置かれているかまたはセルラネットワーク内を移動中で、ネットワークと通信が進行中ではない移動端末を追跡する能力を通常有する。移動端末の追跡(トラッキング)は、セルラネットワークの複数のセルを一般に登録エリアと呼ばれる特別のエリアに配置することにより達成され、そして移動端末は、その登録エリアを割り当てられる。登録エリアは複数のセルから成る。セルラネットワークのセルは特定のエリアであり、そのエリアへの信号を送信し、またそのエリアからの信号を受信する送受信部がサービスを提供する特定のエリアである。この場合、移動端末は、そのより正確な位置(すなわち、移動端末が登録エリアの複数のセルの中のどのセル内に位置するか)をネットワークに報告することなく、登録エリア内(すなわち、複数のセルがサービスを提供するエリア内)を移動してもよい。移動端末は、割り当てられた登録エリアを離れるとき、その新しい位置をネットワークに報告して、新しい登録エリアを割り当てられる。移動端末は、その新しい登録エリアの中をネットワークに報告することなく移動できる。移動端末は、割り当てられた登録エリアを離れていない場合でさえ、その位置をネットワークに定期的に報告することも求められている。これは、定期登録(periodic registration)と呼ばれることもある。このようにして、移動端末は、移動端末が依然として連絡可能であり、ネットワークとの連絡が途絶えていないことをネットワークに知らせる。この結果として、移動端末を呼び出すとき、セルラネットワークは、移動端末に割り当てた登録エリア内で移動端末を呼び出す必要があるだけである。
登録エリアを計画または構成するとき、登録エリアのサイズすなわち幾つのセルが1つの登録エリアを構成するか、および登録エリアの位置すなわちどのセルが1つの登録エリアを構成するかを、考慮しなければならない。言い換えると、ネットワークの登録エリア構成は、ネットワークのどのセルがどの登録エリアに属するかを決める。登録エリアが大きいと、移動端末からネットワークへの報告は少なくなるが、ネットワークが移動端末に連絡するとき、多くのセルで呼び出すことが必要になる。同様に、登録エリアが小さいと、呼び出しは効率的になる(中で呼び出しの必要なセルが少ない)が、割り当てられていない登録エリアに移動端末が入るときの移動端末からの報告が多くなる。どのセルを含めるべきかの検討は、例えば主要道路またはショッピングセンタなどに起因する移動端末の移動パターンによって決められる。その結果、呼び出すときのセル数を最小限にすることに向けた最適化と、位置報告に起因するネットワーク負荷を最小限にすることに向けた最適化との間にトレードオフがある。
ネットワークの登録エリア構成を最適化(またはほぼ最適化)するアルゴリズムを設計することができる。このアルゴリズムは、通常、移動パターンおよび移動端末が終点となるトラヒックの推定値または測定値に基づく。
さらに、無線ネットワークは本来動的で発展するものなので、セルラネットワークの登録エリア構成を一回限りで決定することはできない。それどころか、ネットワークが拡大するにつれて、ならびにユーザ/移動端末のトラヒックおよび移動行動が変化するにつれて、登録エリア構成は、呼び出しの最適化と位置報告の最適化の良好な(または最適に近い)トレードオフを提供するために、再計画および更新されなければならない。登録エリア構成のそのような更新または再計画は、登録エリア再構成(または登録エリアの再構成)と呼ばれる。
あるセルが属する登録エリアを変更するとき、そのセル内でブロードキャストされているシステム情報を更新する必要がある。システム情報は、登録エリアについての情報を含む。
第1の選択肢として、セルは、システム情報の更新中はサービスの提供を中止する。不都合なことに、これは、更新されるセル内、すなわちこのセルが現在関連づけられている登録エリアとは異なる登録エリアに割り当てられているセル内に、サービスの中断を引き起こす。そのために、更新をたびたび行うことは望ましくない。さらに、ネットワーク全体の更新は、同様にネットワーク全体のサービスの中断を必要とするであろう。このような手順は容認できないであろう。そうしないで、登録エリア再構成はどれも、ネットワークの全面的なサービス中断を避けるために、段階的に実施する必要があろう。
第2の選択肢として、セルのサービスを中止することなしにシステム情報を更新する。このアプローチの欠点は、更新されているセル内の移動端末がネットワークに行う報告の大きなピークを引き起こすであろうことである。多くのセルが同時に更新される場合、ネットワークは恐らく過負荷になって、実際にはサービス中断を引き起こすであろう。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のEPS(Evolved Packet System、SAE/LTE(System Architecture Evolution/Long Term Evolution)としても知られる)に関しては、効果的な登録エリアは、いわゆるトラッキングエリア(TA)リストから成る。トラッキングエリアは、(半固定的に)構成されたネットワーク特性である。トラッキングエリアリストは、ネットワークにおける位置報告に起因する負荷をいくぶん均等にするために、個別に構成されて各移動端末に割り当てられてもよい。場合によっては、ネットワーク内の各移動端末に対するトラッキングエリアリストは、特定のユーザまたは移動端末のそれぞれの移動パターンおよびトラヒック行動に適するように、移動端末またはそのユーザに個別に適合されてもよい。モビリティ管理エンティティ(またはMME、Mobility Management Entity)で代表されるネットワークは、移動端末がネットワークに接続されている(より詳しく言うと、3GPPのLTE用語によるとRRC_CONNECTEDモードの)ときはいつでも、どの移動端末にも新しいトラッキングエリアリストを割り当て得るが、通常トラッキングエリアリストの割り当てはトラッキングエリア更新手順中に行われる。トラッキングエリアリストが移動端末に通常割り当てられるもう1つの手順は、移動端末がネットワークに初期登録する時(例えば、移動端末の電源が入れられる時)、すなわちアタッチ手順中である。
さらに、各LTEセルは、1つのトラッキングエリアID(TAI)に関連しているシングルトラッキングエリア(TA)の1つに属する。トラッキングエリアIDは、公衆陸上移動通信網ID(例えば、移動国番号(MCC)+移動ネットワーク番号(MNC))およびトラッキングエリアコード(TAC)を備える。また、トラッキングエリアIDは、セル内にブロードキャストされるシステム情報に含まれる。LTE E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)ノードB(またはE−UTRAN NodeBまたはeNodeBまたはeNB)は、1つ以上のモビリティ管理エンティティ(MME)プールに属する。ここで、各MMEプールは少なくとも1つのMMEから成る。ネットワークにおいてトラッキングエリアをどのように計画してもよいかについての制約によると、トラッキングエリアは、異なるMMEプールに属するセルを備えることを許可されない、すなわち1つのトラッキングエリアのすべてのセルは、同じMMEプールに接続されているeNBに属さなければならない。
本発明の1つの目的は、無線通信ネットワークにおいてトラッキングエリアIDや登録エリアIDなどのエリア情報の更新を扱う改良した方法および装置を提供し、それによって、そのような置換または更新中におけるサービス中断およびネットワーク負荷を撲滅または減少することである。
この目的および他の目的は、添付の独立請求項に記載された方法および装置によって果たされる。具体的な実施形態は従属請求項に規定されている。
本発明の一態様は、第1のネットワークノードがサービスを提供するセルの第1のエリア識別子をそのセルに対する第2のエリア識別子で置換するための、第1のネットワークノードにおける方法を提供する。ここで、第1のネットワークノードは無線通信ネットワークに含まれる。第1のネットワークノードは、第1のエリア識別子をセル内のユーザ装置に送信する。さらに、第1のネットワークノードは、無線通信ネットワークに含まれる第2のネットワークノードから第2のエリア識別子を受信する。さらなるステップでは、第1のネットワークノードは、エリア識別子置換期間中、第1および第2のエリア識別子をユーザ装置に繰り返し送信する。次いでエリア識別子置換期間が経過した時、第1のネットワークノードは、第2のエリア識別子をユーザ装置に送信し、第1のエリア識別子の送信を中止する。このようにして、第1のエリア識別子が第2のエリア識別子で置換される。
3GPPのLTE用語を使用すると、第1のネットワークノードは、無線基地局またはeNodeBでもよく、第2のネットワークノードは、OSS(運用及びサポートシステム)またはMMEでもよい。
「ユーザ装置(user equipment)」または短縮したUEという用語は、無線送信/受信部、移動機、固定もしくは移動加入者部、移動端末、ポケットベル(ページャ)、セルラ電話機、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、または無線セルラ通信ネットワークにおいて動作できる任意の他のタイプのユーザデバイスを含むがこれらに限定されないことに注意されたい。
さらに、「エリア識別子」という表現は、トラッキングエリア識別子および登録エリア識別子を含むが、これらに限定されないことに注意してもよい。また、「エリア情報」という表現は、エリア識別子、トラッキングエリアおよび登録エリア、または類似のものを示すために使用される。
本発明の別の態様では、第1のネットワークノードがサービスを提供するセルの第1のエリア識別子をそのセルに対する第2のエリア識別子で置換するための、第1のネットワークノードにおける装置を提供する。ここで、第1のネットワークノードは無線通信ネットワークに含まれる。さらに、この装置は、第1のエリア識別子をセル内のユーザ装置に送信するように構成された送信部と、無線通信ネットワークに含まれる第2のネットワークノードから第2のエリア識別子を受信するように構成された受信部とを備える。送信部はさらに、エリア識別子置換期間中、第1および第2のエリア識別子をユーザ装置に繰り返し送信するように構成され、エリア識別子置換期間が経過した時、第2のエリア識別子をユーザ装置に送信するように構成され、且つ第1のエリア識別子の送信を中止するように構成される。それによって、第1のエリア識別子は、第2のエリア識別子で置換される。
エリア識別子置換期間は、変更元のエリア識別子と変更先のエリア識別子の2つの異なるエリア識別子が、更新されているセル内で同時に通用可能にするために導入されている。その結果として、影響を受けるセル内のユーザ装置からの位置報告の送信は、時間的に分散し得る。複数のエリア識別子が同時に有効である(または通用する)ことで十分である。以下の説明から明らかになるように、複数のエリア識別子が必ずしも同時にセル内で送信またはブロードキャストされる必要はない。
有利なことに、エリア識別子を置換する(またはエリア情報を構成する)ための第1のネットワークノードにおける方法および装置は、サービスの中断を必要とせずに、また報告によりネットワークに大きな負荷もかけずに、その置換を可能にするために提供される。ここで言うネットワークは、第2のネットワークノードで代表されてもよい。
本発明のまた別の態様は、第1のネットワークノードがサービスを提供するセルの第1のエリア識別子をそのセルに対する第2のエリア識別子で置換するのにエリア識別子置換期間中対応するための、ユーザ装置における方法を提供する。置換は、エリア識別子置換期間が経過した時に完了する。ユーザ装置は、エリア識別子を格納するように構成される。第1のネットワークノードおよびユーザ装置は、無線通信ネットワークに含まれる。さらに、ユーザ装置はそのセル内に位置している。ユーザ装置は、第1のネットワークノードから第2のエリア識別子を受信する。別のステップでは、ユーザ装置は、エリア識別子置換期間内の時点で位置報告を第2のネットワークノードに送信する。ここで、第1のネットワークノードは、第2のネットワークノードからサービスを提供されている。第2のエリア識別子は、位置報告とともに第2のネットワークノードに送信される。また別のステップでは、ユーザ装置は、位置報告および第2のエリア識別子に基づいたエリア識別子リストを第2のネットワークノードから受信し、それを格納する。
一般に、ユーザ装置から第2のネットワークノードへ位置報告などの情報を送信するのは、第1のネットワークノード経由で情報を送信することによって行われることに注意してもよい。
本発明のまた別の態様は、第1のネットワークノードがサービスを提供するセルの第1のエリア識別子を第2のエリア識別子で置換することに対応するための、ユーザ装置における装置を提供する。置換は、エリア識別子置換期間が経過したときに完了し、ユーザ装置は、エリア識別子を格納するように構成され、第1のネットワークノードおよびユーザ装置は無線通信ネットワークに含まれ、ユーザ装置はそのセル内に位置している。さらに、この装置は、第1のネットワークノードから第2のエリア識別子を受信するように構成された受信部と、エリア識別子置換期間内の時点で位置報告を第2のネットワークノードに送信するように構成された送信部とを備える。ここで、第1のネットワークノードは第2のネットワークノードからサービスを提供され、第2のエリア識別子は位置報告とともに第2のネットワークノードに送信される。受信部はさらに、第2のネットワークノードから格納すべきエリア識別子リストを受信するように構成される。このように、ユーザ装置は、複数のエリア識別子の同時運用を扱うように構成される。
2つのエリア識別子が同時に通用するエリア識別子置換期間の結果として、1つ以上のどのセルでユーザ装置を呼び出したらよいかもはや明らかでない。それ故、更新されるセル内のユーザ装置を呼び出すための方法(strategy)が必要である。
従って、本発明のさらなる態様は、エリア識別子置換期間中にユーザ装置を呼び出すための、第2のネットワークノードにおける方法を提供する。第1のエリア識別子の第2のエリア識別子での置換は、エリア識別子置換期間内に完了する。ここで、第1および第2のエリア識別子は、エリア識別子置換期間中は、第1のネットワークノードのセルと関連付けられ、第1のネットワークノードは第2のネットワークノードからサービスを提供され、第1および第2のネットワークノードは、無線通信ネットワークに含まれる。第2のネットワークノードは、ユーザ装置から位置報告を受信し、この位置報告とともに第2のエリア識別子も受信する。さらなるステップでは、第2のネットワークノードは、第2のエリア識別子を含むエリア識別子を格納する。第2のネットワークノードにおいて、エリア識別子はユーザ装置と関連付けられる。さらに、エリア識別子置換期間の開始前に受信工程が起こった場合、且つ第1および第2のエリア識別子のいずれか1つがエリア識別子リストの中に用意されている場合、第2のネットワークノードは、エリア識別子置換期間中にセル内のユーザ装置を呼び出す。
本発明のまた別の態様は、エリア識別子置換期間中にユーザ装置を呼び出すための、第2のネットワークノードの装置を提供する。第1のエリア識別子の第2のエリア識別子での置換は、エリア識別子置換期間が経過した時に完了可能である。ここで、第1および第2のエリア識別子は、エリア識別子置換期間中第1のネットワークノードのセルと関連付け可能であり、第1のネットワークノードは第2のネットワークノードからサービス提供可能であり、第1および第2のネットワークノードは、無線通信ネットワークに含まれる。さらに、装置は、ユーザ装置から位置報告を受信するように構成された受信部と、第2のエリア識別子を含むエリア識別子を格納するように構成された格納部と、エリア識別子置換期間の開始前に位置報告を受信した場合、且つ第1および第2のエリア識別子のいずれか1つがエリア識別子のリストに用意されている場合、エリア識別子置換期間中セル内のユーザ装置を呼び出すように構成されたページング部とを備える。ここで、第2のエリア識別子は、位置報告とともに受信可能であり、第2のネットワークノードの中で、エリア識別子はユーザ装置と関連付けられる。有利なことに、第2のネットワークノードにおける方法および装置は、エリア識別子置換期間中における効率的な呼び出し方法を提供する。
提案の方法および装置のさらなる利点は、サービスの中断および報告による過負荷を回避するので、エリア識別子(またはエリア情報)をより頻繁に置換(または更新)することが許容されることである。また、第2のネットワークにおける方法および装置のおかげで、効果の少ない呼び出しが回避されることである。異なる言い回しをすると、構成の更新を考慮する気にさせ得る閾値が下げられる。その結果として、自動エリア情報計画および最適化スキームを、上述の欠点をもたらすことなしに無線通信ネットワークに適用し得る。自動エリア情報計画および最適化スキームの利点は、エリア情報構成をネットワークの変化する状態に適合し得るので、その結果として、無線通信ネットワークの発展に対して最適なエリア構成をより密接に追いかけ得ることである。例えば、最適な構成は、ネットワークの拡大(例えば、無線基地局がより密に配備される)、ネットワークの利用者数の増加、または無線通信システムにおけるユーザ装置の行動の変化の結果として時間とともに変わり得る。
さらに別の利点は、ネットワーク全体の完全な更新が可能であろうことである、すなわち、再構成の必要があるすべてのセルに影響を及ぼす更新が許容される。このようにして、最適化されたエリア情報構成が直ぐ達成されるか、またはエリア情報構成が直ぐ実際上できる範囲で最適になる。また、TA構成アルゴリズムがネットワーク全体に対する最適なTA構成を計算すると、新しいTA構成は、(同期TA構成更新(下記参照)を使用して)ネットワーク全体で同時に実施されてもよい。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の特許請求の範囲および以下の説明を検討することで明らかになるであろう。本発明の様々な特徴が、本発明の範囲から逸脱することなしに、以下に述べる実施形態以外の実施形態を考案するために組み合わせ得ることを、当業者は認識する。
個々の特徴および利点を含む本発明の様々な態様は、以下の詳細説明および添付図面から容易に理解されるであろう。
無線通信ネットワークの概観図である。 図1の無線通信ネットワークにおける方法の実施形態のシグナリング図である。 第1のネットワークノードにおける方法の実施形態のフロー図である。 図3のステップを実行するように構成された、第1のネットワークノードにおける装置の一実施形態のブロック図である。 ユーザ装置における方法の実施形態のフロー図である。 図5のステップを実行するように構成された、ユーザ装置における装置の一実施形態のブロック図である。 第2のネットワークノードにおける方法の実施形態のフロー図である。 図7のステップを実行するように構成された、第2のネットワークノードにおける装置の一実施形態のブロック図である。 図1の無線通信ネットワークにおいてエリア情報を更新するための、無線通信ネットワークにおける方法のいくつかの実施形態のシグナリングおよびフロー合成図である。 エリア情報を更新するための、第1のネットワークノードにおける方法のさらなる実施形態のフロー図である。 エリア情報を更新するための、図1の無線通信ネットワークにおける方法のいくつかの実施形態のシグナリング図である。 図11に従ってエリア情報を更新するための、第1のネットワークノードにおける方法のフロー図である。 エリア情報を更新するための、無線通信ネットワークにおける方法のいくつかの実施形態による、図1の無線通信ネットワークのシグナリングおよびフロー合成図である。 図13に従ってエリア情報を更新するための、第1のネットワークノードにおける方法のフロー図である。
「エリア識別子更新」「エリア識別子置換」「エリア構成手順」「エリア構成更新」「エリア情報更新」「TAC更新」などの用語は、同義的に使用されており、同じ手順、方法またはメカニズムを述べると理解されることに注意されたい。「トラッキングエリア識別子」「登録エリア」「エリア情報」および「エリア識別子」という用語は、同じものを表すために使用されていることにも注意されたい。さらに、「古いトラッキングエリア識別子」という表現は、「第1のエリア識別子」を指し、同様に「新しいトラッキングエリア識別子」という表現は、「第2のエリア識別子」を指す。
以下で言及するとき、用語「ネットワークノード」は、基地局、E−UTRAN Node−B(eNodeB)、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、モビリティ管理エンティティ(MME)もしくは運用及びサポートシステム(OSS)、または無線通信ネットワークで動作できる他の任意のタイプのインタフェースデバイスを含むがこれらに限定されない。
以下の説明を通して、適用できるときは同様の参照数字が、同様のステップ、部分、項目または構成要素を表すために使用されている。
図1では、無線セルラ通信ネットワーク100が示されており、このネットワーク100は、運用及びサポートシステム(OSS)105、モビリティ管理エンティティ(MME)106、基地局101および移動端末102を備える。基地局101とMME106との間のインタフェースは、S1インタフェース124である。基地局またはeNB101は、破線矢印120、121、122で示されるように、3つのセル110、111、112にサービスを提供する。セル111およびセル112は、それぞれトラッキングエリアA1およびA2に関連する。基地局は、矢印123で示されるように、古いトラッキングエリアA1を新しいトラッキングエリアA2で置換するように、第3のセル110内でブロードキャストされたシステム情報を更新する。
基地局(第1のネットワークノードとも呼ぶ)は、更新要求に様々なやり方で応答できる。図2および図9を参照して、それぞれ基地局動作形態1および基地局動作形態2(あるいは解決形態1および解決形態2)と呼ぶ2つの例について説明する。
OSS105は、新しいTA構成に変更することが有益であると判定した後に、TA構成を変更し始めてもよい。OSS105は、影響を受けるeNB101のそれぞれに、新しいトラッキングエリアコード(TAC)、古いTACの有効期間、および場合によってはTAC更新手順の開始時間を通知して準備をさせてもよく、また影響を受けるMME106のそれぞれに基本的にeNB101と同じ情報を通知して準備をさせてもよい。代替または追加で、OSS105は、影響を受ける各MME106だけに準備をさせてもよく、次に影響を受ける各MME106がS1インタフェースを通じて影響を受ける各eNB101に準備をさせる。またはその逆でもよい、すなわちOSS105は、影響を受ける各eNB101に準備をさせ、次に影響を受ける各eNB101が、S1インタフェースを通じて影響を受ける各MME106に通知する。S1インタフェースは、eNB101とMME106との間のインタフェースである。
影響を受けるeNB101の隣接eNB(図1には示されていない)が、UEの禁止TAリストの中に含まれる新しいTACを有するセル110、111、112へのUE102のハンドオーバを防止できるように、OSS105は、影響を受けるeNB101の隣接eNBにも通知してもよい。隣接eNodeBは、影響を受けるeNBに属する少なくとも1つのセルに隣接する少なくとも1つのセルを有する。禁止TAリストが存在する場合、禁止TAリストは、UE102の登録を許可しない(すなわち、ネットワークはそのTA内ではUEにサービスを提供しない)1つ以上のTAを明らかにする。影響を受けるeNBに関する情報のその隣接eNBへの送信は、影響を受けるeNBが、隣接eNB間のインタフェースまたはその代わりにS1インタフェースを通じて処理してもよい。
新たなTACが導入されるかまたは古いTACが削除される場合、あるいはTACがあるMMEプールから別のMMEプールに移動される場合、OSS105は、いくつかのMMEプール間のインタフェースを通じた送信メッセージのルーティング(他のMMEプールの探索)の点から見て、新しい状況を考慮しなければならない。これは、いくつかの事例では例えば隣接関係自動構成(ANR)およびMMEプール間ハンドオーバと併せて、TAI/TACに基づいてもよい。従って、TAI/TACのMMEプールへのマッピングが正しくなるように、(それぞれのTAI/TACを所有するMMEプールを探索するために使用される)TAI/TACに基づくルーティングデータの発生はどれも、更新されたTA構成に合わせて更新されなければならない。
TACを管理するとき、OSSは、TACをあるMMEプールから他のMMEプールへ移動することにより起こり得る結果を検討すべきである。これは、いくつかのUEのTAリストを複数のMMEプールにまたがらせるかもしれない。これは、TAリスト割り当ての一般原則に反し、これらのUEの1つを呼び出すとき複数のMME(すなわち、在圏(serving)MMEだけでない)が関与しなければならないので、呼び出し手順を著しく複雑にする。それ故、TA構成を更新するとき、新しいMMEプールにおいて既存のTACを再使用するのは好ましくない、すなわち、要するにTACを新しいMMEプールに移動するのは好ましくない。
TA構成の更新中にTACが削除される場合、OSSは、進行中または遅れているANR(隣接関係自動構成)手順およびMMEプール間ハンドオーバ手順またはそのいずれかを完了させるために、削除されるTACに基づくルーティングデータを一定の時間維持するように、関与するネットワークノードに指示してもよい。
図2を参照すると、図1に示される無線通信ネットワーク100においてトラッキングエリアを更新または再構成するときの、解決形態1によるステップを表すシグナリング図が示されている。図2の例では、以下のステップ200〜281が行われてもよい。オプションのステップは図の中では破線矢印で示されている。矢印と「ノード」の縦線との交差個所の黒点は、メッセージ(または手順)がそのノードによって中継(または転送)されることを示す。
ステップ200:基地局101が、セル110内にブロードキャストシステム情報の中で古いTACをブロードキャストまたは送信する。
ステップ210:いくつかの実施形態によれば、OSSは、トラッキングエリアの更新の準備をさせる指示を基地局に送信する。
ステップ211:いくつかの実施形態によれば、OSSは、トラッキングエリアの更新の準備をさせる指示をMMEに送信する。
ステップ212:ステップ210は実行されたがステップ211は実行されなかった場合、基地局は、トラッキングエリアの更新の準備をさせる指示をMMEに送信してもよい。
ステップ213:ステップ211は実行されたがステップ210は実行されなかった場合、MMEは、トラッキングエリアの更新の準備をさせる指示をステップ213において基地局に送信してもよい。
ステップ214:いくつかの実施形態では、影響を受ける隣接基地局にTAC更新についての情報を送信するオプションのステップ214が実行されてもよい。
ステップ215:ステップ214の代替として、ステップ215で、OSSが、影響を受ける隣接基地局にTAC更新についての情報を送信してもよい。
ステップ230:一実施形態では、新旧のTACと必要に応じて古いTACの有効期間とがブロードキャストシステム情報の一部としてUEに送信される、すなわち2つのTACがユーザ装置に並行してブロードキャストされる。これは、パラレルTACブロードキャストと呼ばれてもよい。
ステップ250:UEは、基地局経由でMMEに遅延型TA更新を送信する(またはその位置を報告する)。UEの動作について、以降でさらに詳しく述べる。
ステップ260:基地局は、TACが更新されたセル内のUEにシステム情報の中で新しいTACを送信する(すなわち、今は古いTACはシステム情報から削除されている)。
ステップ261:オプションで、基地局101は、セル110内で新しいTACだけをブロードキャストしている(そして、もはや古いTACをブロードキャストしていない)ことを通知するコミットメッセージをMMEに送信する。
ステップ262:オプションで、基地局101は、セル110内で新しいTACだけをブロードキャストしている(そして、もはや古いTACをブロードキャストしていない)ことを通知するコミットメッセージを、影響を受ける隣接基地局に送信する。
ステップ280:ステップ280では、基地局101は、更新が首尾よく行われたか否かをOSSに通知する報告をOSSに送信する。この報告は、望ましくは、少なくともステップ210が実行された場合には送信され、できればステップ210が実行されなかった場合であっても送信される。
ステップ281:ステップ281では、MME106がOSSに報告を送信する。その報告は、ステップ280の報告と同様の働きをする。この報告は、望ましくは、少なくともステップ211が実行された場合には送信され、できればステップ211が実行されなかった場合であっても送信される。
図3は、第1のネットワークノード101がサービスを提供するセル110の第1のエリア識別子A1をそのセル110の第2のエリア識別子A2で置換するための、第1のネットワークノード101において行われる方法を表す例示のフロー図を示す。第1のエリア識別子の第2のエリア識別子での置換は、エリア識別子置換期間が経過した時に完了する。第1のネットワークノード101は、無線通信ネットワーク100に含まれる。以下のステップが実行される。オプションのステップについては、その旨を説明し、破線のボックスで示す。
ステップ200:図3には示されていないが、第1のネットワークノード101または基地局は、第1のエリア識別子A1をセル110内のユーザ装置102に送信する。ある基地局がサービスを提供するセルから別の基地局がサービスを提供するセルへUEが移動する場合のように、第1のエリア識別子A1をUEに送信する別の基地局もあってもよい。
ステップ210または213:第1のネットワークノード101は、無線通信ネットワーク100に含まれる第2のネットワークノード104、105、106から第2のエリア識別子A2を受信する。ステップ210と213の両方ではなく、どちらかが行われるのが好ましい。
第1のネットワークノードにおける方法の実施形態では、第1のネットワークノードは、エリア識別子置換期間(例えば、開始時刻および終了時刻あるいは開始時刻およびエリア識別子置換期間の長さ)をさらに受信する。詳しくは、エリア識別子置換期間は、トラッキングエリアコード更新準備コマンドの一部として、ステップ210または213で第1のノードに送信されてもよい。その結果として、エリア識別子置換期間は動的に変更されてもよい。例えば、更新されるセルすなわちエリア識別子が置換されるセルに移動端末が多くある場合、識別子置換期間が長い方が多分適しているであろう。
ステップ214:eNBまたは第1のネットワークノードは、エリア識別子の置換についての情報を、影響を受ける隣接eNBに送信してもよい。
ステップ215:OSSが、エリア識別子の置換についての情報を、影響を受ける隣接eNBに送信してもよい。ステップ214と215の両方ではなく、どちらかが行われるのが好ましい。
ステップ230:第1のネットワークノードは、エリア識別子置換期間中、第1および第2のエリア識別子すなわち新旧のエリア識別子A1、A2の両方をユーザ装置102に繰り返し送信する。
第1のネットワークノードにおける方法のいくつかの実施形態では、第1のネットワークノードは、ステップ230中に、さらにエリア識別子置換期間をユーザ装置102に送信する。このようにして、第1のネットワークノードは、第1のエリア識別子の有効期間がいつ終了するかについて、更新されるセル内のすべての移動端末に通知する。どの移動端末も、第1のエリア識別子の有効期間が終了する前に、ネットワークにトラッキングエリア更新(TAU)報告を行わなければならない。
ステップ250:第1のネットワークノードは、UEからのTAU要求を第2のネットワークノード、具体的に言うとMMEに転送する。第1のネットワークノードは、TAU要求の転送に使用するメッセージ(すなわち、第2のネットワークノードに転送するとき、UEからのTAU要求メッセージを含めるメッセージ)の中に、必要に応じて第2のエリア識別子を含めてもよい。
ステップ260:エリア識別子置換期間が経過した時、第1のネットワークノードは、第2のエリア識別子A2をユーザ装置102に送信するが、第1のエリア識別子A1は送信しない。その結果として、第2のエリア識別子A2は、セル110に関連付けられる唯一のエリア識別子になる。
ステップ261および262:上記参照。
ステップ280:このステップはオプションである。第2のネットワークノードがOSSの場合、第1のネットワークノードは、第2のエリア識別子だけをユーザ装置に送信しているというメッセージを、第2のネットワークノードに送信する。このようにして、ネットワークは、第1のネットワークノードの現状、すなわち第1のネットワークノードのセルが更新されているか否かについての情報を常に得ている。
パラレルTACブロードキャストの進行中に、eNBは、禁止TAリストの中に新しいTACを含むアクティブUEについて、許可された隣接セルへのハンドオーバを試みてもよい。eNBは、新しいTACが禁止されているアクティブUEに、古いTACの有効期間が終了するまでセル内に留まることを許可してもよいが、その後その接続は、(首尾よく許可された隣接セルにハンドオーバされない限り)中断される。
基地局動作形態1によるTA構成の変更を可能にするためには、ブロードキャストされたシステム情報の許可された(指定された)コンテンツを変更する必要があることに注意してもよい。システム情報は、セル内のシステム情報の中で2つのTACをブロードキャストすることを可能にするように構成される。2つのTACは、新旧のTACすなわちそれぞれ変更前のTACと変更後のTACである。また、有効期間は、少なくとも古いTACに関連付けられて、ブロードキャストシステム情報に含まれてもよい。無限の有効期間すなわち有効期間が全くないことは、新しいTACに関連付けられてもよい。有効期間は、絶対時間、古いTACの終了までに残された時間、終了までに残されたSU(システム情報スケジューリング部)の送信数、またはブロードキャストチャネル(BCH)に示されるシステムフレーム番号(SFN)として表されてもよい。
図4は、第1のネットワークノード101がサービスを提供するセル110の第1のエリア識別子A1を第2のエリア識別子A2で置換するための、第1のネットワークノード101の装置400のブロック図を示す。第1のネットワークノード101は、無線通信ネットワーク100に含まれる。装置は、第1のエリア識別子A1をセル内のユーザ装置102に送信するように構成された送信部420と、無線通信ネットワーク100に含まれる第2のネットワークノード104、105、106から第2のエリア識別子を受信するように構成された受信部410とを備える。送信部はさらに、エリア識別子置換期間中に第1および第2のエリア識別子A1、A2をユーザ装置102に繰り返し送信するように構成され、エリア識別子置換期間が経過した時、第2のエリア識別子A2をユーザ装置102に送信するように構成され、且つ第1のエリア識別子A1の送信を中止するように構成され、それによって第1のエリア識別子A1を第2のエリア識別子A2で置換するように構成されている。
さらに、第1のネットワークノードの装置400のいくつかの実施形態によれば、装置は、装置400が送受信するデータを処理するように構成された処理部430を備えてもよい。例えば、処理部430は、装置が正しい時点に第2のエリア識別子をUEに送信し得るように、エリア識別子置換期間の経過を管理してもよい。
第1のネットワークノードの装置のいくつかの実施形態では、受信部410は、エリア識別子置換期間(例えば、開始時刻および終了時刻、あるいは開始時刻およびエリア識別子置換期間の長さ)を受信するようにさらに構成される。エリア識別子置換期間は、第1および第2のエリア識別子A1、A2を送信する前に受信することが好ましい。
第1のネットワークノードの装置のいくつかの実施形態では、送信部420は、例えば有効期間の形態などのエリア識別子置換期間をユーザ装置102に送信するようにさらに構成される。
第1のネットワークノードの装置のいくつかの実施形態では、送信部420は、メッセージを第2のネットワークノードに送信するようにさらに構成される。ここで、そのメッセージは、第2のエリア識別子だけをユーザ装置に送信しているというものである。第2のネットワークノードはMMEでもOSSでもよい。一方において第2のネットワークノードがMMEである場合、メッセージは、エリア識別子が首尾よく置換されたことを示すコミットメッセージである。他方において第2のネットワークノードがOSSである場合、メッセージは、エリア識別子置換が実行されたことを示す報告メッセージである。
ここで図5を参照すると、第1のネットワークノード101がサービスを提供するセル110の第1のエリア識別子をそのセルに対する第2のエリア識別子で置換することにエリア識別子置換期間中対応する、ユーザ装置102における方法の一実施形態を示すフロー図が示されている。置換は、エリア識別子置換期間が経過した時に完了する。さらに、ユーザ装置102は、エリア識別子を格納するように構成される。第1のネットワークノード101およびユーザ装置は、無線通信ネットワーク100に含まれる。ユーザ装置はセル110内に位置する。以下のステップが行われる。オプションのステップについては、そのように述べ、破線のボックスで示す。
ステップ200:このステップはオプションである。ユーザ装置が、第1のエリア識別子すなわち古いTACを受信する。
ステップ230:ユーザ装置は、第1のネットワークノードから、多分第1のエリア識別子に加えて、第2のエリア識別子を受信する。
ステップ250:ユーザ装置は、エリア識別子置換期間内の時点で位置報告を第2のネットワークノード105に送信する。さらに、第1のネットワークノード101は、第2のネットワークノード105からサービスを提供されており、位置報告とともに第2のエリア識別子が第2のネットワークノード105に送信される。第1のネットワークノードが位置報告を第2のネットワークノードに転送するとき、位置報告に第2のエリア識別子A2を加えるのが好ましいこともあるし、また第1のネットワークノードが第2のエリア識別子A2を第2のネットワークノードに送信するのが好ましいこともある。第2のネットワークノードはMMEである。
ステップ260:ユーザ装置は、第2のネットワークノード105から位置報告および第2のエリア識別子に基づいたエリア識別子リストを受信し、ユーザ装置102に格納する。好ましくは、エリア識別子リストは、第2のエリア識別子すなわち新しいTACを含む。
第2のエリア識別子がエリア識別子リストの中のいずれか1つのエリア識別子と同じである場合、エリア情報更新(TAU)すなわちネットワークへの移動端末位置の報告を行う必要はない。第2のエリア識別子がエリア識別子リストの中のいずれか1つのエリア識別子と同じである場合、移動端末は、ネットワークに報告することなしにそのセル内にいることが許可される。言い換えると、ステップ250の位置報告の送信は、第2のエリア識別子A2がユーザ装置102に格納されたどのエリア識別子とも異なる場合だけ行われる。
ユーザ装置における方法の実施形態では、第1のエリア識別子A1は、第1のネットワークノード101から受信され、その時点(ステップ250でユーザ装置がその位置をMMEに報告する時点)は、第2のエリア識別子A2の受信から可変の時点である。このようにして、更新の開始時にセル内に位置していた移動端末は、ネットワークへの報告を時間的に分散させるであろう。その結果として、ネットワークの負荷は、そのような時間的分散がない場合より少なくなるであろう。
ユーザ装置における方法のいくつかの実施形態では、第1のエリア識別子A1は、ネットワークノード101とは異なるネットワークノードから受信され、その時点(ステップ250で述べられた時点)は、セル110のエリア情報の更新が始まった後に、ユーザ装置102がセル110に入る時点である。更新されているセルに入る移動端末は、ネットワークに報告する前にある時間待つ必要がない。移動端末が入る時点はほぼ確実に時間的に分散しているからである。ある時間待たないで、移動端末は、セルに入った直後に、上述のように位置報告を送信してもよい。
ユーザ装置における方法のいくつかの実施形態では、その時点は、エリア識別子置換期間内のランダムの位置にあるのが多分好ましいだろう。それによって、移動端末からの報告は、時間的にランダムに散らばって、ネットワーク負荷を減少し、古い識別子の有効期間終了前にTAUが確実に行われる。
ユーザ装置における方法のいくつかの実施形態では、ユーザ装置は、エリア識別子が更新されている(すなわち、エリア識別子置換期間が始まっているが終わっていない)セル110に入った後に、第1および第2のエリア識別子A1、A2のいずれか1つがユーザ装置102に格納されたどのエリア識別子とも異なる場合、その位置を第2のネットワークノードに報告する(ステップ250)。この動作は、これ以降ユーザ装置動作形態2と呼ぶ。
ステップ200では、ユーザ装置は、必要に応じて第1のネットワークノードから、例えば第1のエリア識別子と関連する有効期間の形態などのエリア識別子置換期間を受信してもよい。このようにして、エリア識別子置換期間は、更新されるセル数、更新されるセル内のユニット数、およびアクティブ移動端末数またはそのいずれかなどのネットワークの現状に応じて変更されてもよい。
以下では、移動端末またはUEが第1のネットワークノードまたはeNBに関連するセルのエリア情報更新によってどのような影響を受けるかについて検討する。最初は、パラレルTACブロードキャストの開始時にセル内に存在しているUEだけが、多分影響を受けるであろう。セル内に存在するUEは、そのTAリストの中にそのセルのTACを含んでいる。TACのパラレルブロードキャストの開始時、新しいTACをTAリストかまたはユーザ装置のエリア情報の中に含んでいない、セル内に存在するすべてのUEは、トラッキングエリア更新(TAU)を行わなければならない。すなわち、UEはどのトラッキングエリアに位置しているかをネットワークに報告しなければならない。しかし、影響を受けるすべてのUEがTAUの実行を同時に試みる場合、同期TAC更新に起因して特にいくつかのセルでこれが同時に起こる場合、望ましくないTAUのピークがあるだろう。それ故、結果として行われるTAUは、遅延型TAUの採用によって、パラレルTACブロードキャストの期間にわたって散らばることが望ましい(上記参照)。
セル内に存在するアイドルUEは、(TACのパラレルブロードキャストの開始時)(新しいTACが既にUEの現在のTAリストにある場合を除いて)古いTACの有効期間が終了するまでに残された時間内で時間をランダムに選択し、TAUを実行する。MMEは、UEに新しいTACを含むTAリストを提供する。ここで注意すべきは、パラレルブロードキャストの開始時に既にセル内に存在するUEは、TAリストに関してネットワーク/MMEと同期していることである。すなわち、古いTACがUEのTAリストに含まれている。
セル内のアクティブUE(TACのパラレルブロードキャストの開始時にセル内に存在したアクティブUE)も、(新しいTACが既にUEの現在のTAリストにある場合を除いて)古いTACの有効期間が終了するまでに残された時間内でランダムな時間の後、TAUを実行する。アクティブUEは、関連した物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の表示によってシステム情報の変更を通知される。この場合もやはり、TACのパラレルブロードキャストの開始時にUEがセルに(アクティブまたはアイドルとして)存在したので、UEは、TAリストに関してネットワーク/MMEと同期していることに注意してもよい。すなわち、古いTACがユーザ装置のTAリストの中に含まれている。UEにセル内ハンドオーバを行うように命令することによってか、または他のもっと明示的なコマンド例えばUEにTAUを実行するように指示する専用RRC(無線リソース制御)メッセージによって、eNBがTAUをトリガすることも可能ではあろう。しかし、eNBからTAUをトリガするのは好ましい選択肢ではない。仮にeNBからTAUをトリガしたとしたら、eNBは、すべてのUEをトリガするであろう。TAリストの中に既に新しいTACを有し、それ故にTAUを行う必要がないはずのUEさえトリガするであろう。この問題を巧みに逃れるやり方は、新しいTACがUEのTAリストに含まれていないという条件が満足される場合だけ、セル内ハンドオーバを条件付きで行うようにUEに指示する(またはTAUを条件付きで行うように明示的にUEに指示する)ことである。別の回避策は、MMEからeNBに(新しいTACに関する)アクティブUEのTAリスト状態についての情報を提供させて、eNBがどのアクティブUEをトリガするかを選択し得るようにすることであろう。各UEのTAリストは、例として、各アクティブUEに関してMMEがeNBに提供するUEコンテキストの中に多分含まれるであろう。しかし、好ましい解決手段は、eNBがアクティブUEにブロードキャストされたシステム情報の変更を知らせて、次いでアクティブUEに自装置のTAUをスケジュールさせるという既存のメカニズムにとにかく頼ることである。アクティブUEに関してTAUを遅延させるのは、UEへの表示/メッセージを遅らせ得るeNBによってか、または表示/メッセージの受信後に遅延させ得るUEによって、行われてもよい。
新しいTACを禁止TAリストに含んでいるUEは、TAUを行わないが、古いTACの有効期間が終了するまでアイドルモードまたはアクティブモードで依然としてセル内に留まることができる。その間に、そのようなアイドルUEは、滞在すべき別の(許可される)セルの発見を試みる(すなわち、許可されるセルのセル再選択を行う)べきであり、eNBは、許可される隣接セルへのアクティブUEのハンドオーバを試みてもよい。
今までのところ、エリア情報更新が始まる時にセル内に存在していたUEだけについて検討してきた。TA構成更新中におけるUEによるセル内への移動およびセル間での移動についても検討しなければならない。この状況は、セル内でTACブロードキャストが始まる時に、UEがセル内に存在しているときとは異なる。上述のように、パラレルTACブロードキャストが進行中であるセル(すなわち、TAC更新を現在行っているセル)にUEが入るとき、パラレルTACブロードキャストがセル内で始まってから経過した時間は、原理上ランダムである。従って、UEが予定されているTAUをランダムに遅延させる理由はない。以下では、パラレルTACブロードキャストが進行中のセルに入るUEの動作について、2つの例を説明する。
UE動作1と呼ぶ第1の例では、TAC更新が進行中であることを示すパラレルTACがブロードキャストされているセルにアイドルまたはアクティブのUEが入ると、UEは、新しいTACだけを考慮し、それに沿って動作する。すなわち、新しいTACがUEのTAリストに含まれていない場合、UEはTAUを実行する。そうでなくて、新しいTACがUEのTAリストに含まれている場合、UEは何もしない。
UE動作2と呼ぶ第2の例では、TAC更新が進行中であることを示すパラレルTACがブロードキャストされているセルにアイドルまたはアクティブのUEが入ると、UEは、TAUが必要かどうかを判定するとき、新旧両方のTACを考慮する。新TACまたは旧TACのいずれか1つがUEのTAリストに含まれていない場合、UEはTAUを実行する。すなわち、新旧両方のTACがUEのTAリストに含まれている場合だけ、UEはTAUを実行しない。
平均するとUE動作2は、TAC更新と同時にUEが呼び出されるときに、関与するセル数が少なくなるが、顕著な欠点は、この動作がTAUを必要以上に多く行いかねないことである。TAC更新にかかわっているセルを素早く通り抜けるUEまたはセル境界を越えて行ったり来たりするUEは、TAUを多分頻繁に行うであろうし、通常必要であろうよりはるかに多く行うであろう。この欠点ゆえに、本発明における判定では、UE動作1の方が好ましい。
UE動作1が使用されるかそれともUE動作2が使用されるかにかかわらず、UEの禁止TAリストの中に新しいTACが含まれるセルへのセル選択またはセル再選択を行うのは好ましくない。ただし、このセルが、UEが許容できる品質で伝送を受信し得る唯一のセルであって、且つ古いTACがUEの禁止TAリストに含まれていないという条件(且つ古いTACが依然として有効という条件)の場合は別である。
図6を参照すると、第1のネットワークノード101がサービスを提供するセル110の第1のエリア識別子A1を第2のエリア識別子A2で置換するのに対応するための、ユーザ装置102の装置600が示されている。置換は、エリア識別子置換期間が経過した時に完了する。ユーザ装置102は、エリア識別子を格納するように構成される。さらに、第1のネットワークノード101およびユーザ装置102は、無線通信ネットワークに含まれる。ユーザ装置はセル110内に位置する。装置は、第1のネットワークノード101から第2のエリア識別子A2を受信するように構成された受信部と、エリア識別子置換期間内の時点で位置報告を第2のネットワークノード105に送信するように構成された送信部とを備え、ここで、第1のネットワークノード101は第2のネットワークノード105からサービスを提供され、第2のエリア識別子A2は位置報告とともに第2のネットワークノード105、106に送信される。第1のネットワークノードが位置報告を第2のネットワークノードに転送するとき、その位置報告に第2のエリア識別子A2を加えるように第1のネットワークノードが構成されるか、または第1のネットワークノードが第2のエリア識別子A2を第2のネットワークノードに送信するように構成されるのが好ましいであろう。さらに、受信部は、第2のネットワークノード105、106から、ユーザ装置102に格納すべきエリア識別子リストを受信するように構成される。
UEの装置600のいくつかの実施形態では、受信部610は、第1のネットワークノード101から第1のエリア識別子A1を受信するように構成され、時点(すなわち、UEがその位置を第2のネットワークノードすなわちMMEに報告するステップ250で言及されている時点)は、第2のエリア識別子A2の受信から可変の時点である。
UEの装置600のいくつかの実施形態では、受信部610は、第1のネットワークノード101とは異なるネットワークノードから第1のエリア識別子A1を受信するように構成され、(ステップ250で言及されている)時点は、セル110のエリア識別子の置換開始後にユーザ装置102がセル110に入る時点である。
UEの装置600のいくつかの実施形態では、(ステップ250で言及されている)時点は、エリア識別子置換期間内のランダムの位置にある。このように、UEから送信される報告は時間的に散らばる。
いくつかの実施形態では、第1および第2のエリア識別子A1、A2の両方ともUE内に格納されたエリア識別子のいずれかと同じである場合、UEはその位置をネットワークに報告する必要がない。異なる言い回しをすると、第1および第2のエリア識別子A2のいずれか1つでもUEに格納されたエリア識別子のどれとも異なる場合、位置報告が送信されることになる。
UEの装置600のいくつかの実施形態では、送信部620は、第1および第2のエリア識別子A1がユーザ装置102に格納されたどのエリア識別子とも異なる場合だけ、位置報告を送信するようにさらに構成される。
UEの装置600のいくつかの実施形態では、受信部610は、第1のネットワークノードから例えば第1のエリア識別子A1の有効期間の形態などのエリア識別子置換期間を受信するようにさらに構成される。
図7は、エリア識別子置換期間中にユーザ装置102を呼び出すための、第2のネットワークノード106における方法の一実施形態のフロー図を示す。第1のエリア識別子A1の第2のエリア識別子A2での置換は、エリア識別子置換期間が経過した時に完了し、ここで第1および第2のエリア識別子A1、A2は、エリア識別子置換期間中は第1のネットワークノード101のセル110に関連付けられる。第1のネットワークノード101は、第2のネットワークノード105、106からサービスを提供される。第1および第2のネットワークノードは、無線通信ネットワーク100に含まれる。以下のステップが実行される。オプションのステップについては、その旨を説明し、破線のボックスで示す。
ステップ211〜213:これらのステップはオプションである。これらのステップの働きは、第2のネットワークノードに第1のエリア識別子から第2のエリア識別子への更新が迫っているとの情報を受信させ(ステップ211またはステップ212)、例えば第2のエリア識別子の形態などの関連情報を第1のネットワークノード101に場合によっては送信して、第1のネットワークノードに更新に対する準備をさせることである。第1の代替形態として、ステップ211は実行されるが、ステップ212と213は実行されない(この場合、第2のネットワークノードが関与しないステップ210も実行される)。第2の代替形態として、212は実行されるが(この場合、第2のネットワークノードが関与しないステップ210が先に実行される)、ステップ211と213は実行されない。第3の代替形態として、ステップ211と213は実行されるが、ステップ212は実行されない(第2のネットワークノードが関与しないステップ210は実行されない)。
ステップ250:第2のネットワークノード106は、ユーザ装置から位置報告を受信する。ここで、第2のエリア識別子が位置報告とともに受信される。異なった表現をすると、UEは、トラッキングエリア更新要求を第1のネットワークノードに送信し(TAUを実行し)、その第1のネットワークノードは、第2のエリア識別子についての情報を加える。次いで、第2のエリア識別子についての情報は、位置報告とともにかまたはその一部としてMMEである第2のネットワークノードに送信(または転送)されてもよい。第2のエリア識別子は、第2のネットワークノードによってユーザ装置に関連付けられているエリア識別子リストの中に含められる(すなわち、新しいTACを含むTAリストを作成する)。次に、第2のネットワークノードは、更新済みエリア識別子(すなわち、新しいTAリスト)をUEに提供(または第1のネットワークノード経由で送信)する。
ステップ730:このステップはオプションである。ステップ250において(すなわち、ユーザ装置がTAUを実行したとき)第2のネットワークノードがユーザ装置から第2のエリア識別子を受信した時、エリア識別子置換期間が依然として継続中だったとすれば、第2のネットワークノードは、どのUEがエリア識別子置換に同期しているかの経過を追えるように、表示をユーザ装置と関連付ける。同期しているUEは、エリア識別子置換期間の開始後、位置報告を第2のネットワークノードに送信したUEすなわちTAU(またはアタッチ手順)を実行したUEである。
ステップ740:ネットワークがユーザ装置を呼び出す必要があるとき、第1の条件セットと第2の条件セットのどちらかが満足される場合、第2のネットワークノード106は、そのセル内のユーザ装置を呼び出す。(UE動作1が使用される場合に適用されてもよい)第1の条件セットを適用するとき、エリア識別子置換期間の開始前(且つ呼び出しステップの前)に、ユーザ装置から第2のエリア識別子を受信するステップ(すなわちステップ250)が行われた場合(すなわち、ユーザ装置がエリア識別子置換に同期していない場合)、且つ第1および第2のエリア識別子のいずれかがエリア識別子リストの中に用意されている場合(すなわち、第1または第2(または両方)のTACがユーザ装置に関連しているTAリストに含まれる場合)に、第2のネットワークノードはユーザ装置を呼び出す。第2の条件セットを適用するとき、ユーザ装置から第2のエリア識別子を受信するステップ(すなわちステップ250)がエリア識別子置換期間中且つ呼び出しのステップの前に起こった場合(すなわち、ユーザ装置がエリア識別子置換に同期している場合)、且つ第2のエリア識別子がエリア識別子リストの中に用意されている場合(すなわち、第2のTACがユーザ装置に関連するTAリストに含まれている場合)、第2のネットワークノードはユーザ装置を呼び出す。
第2のネットワークノードにおける方法の実施形態では、エリア識別子置換期間の開始前(且つ呼び出しステップの前)にステップ250において第2のネットワークノードが第2のエリア識別子A2を受信した場合(すなわち、ユーザ装置が同期していない場合)、且つ第1のエリア識別子A1がエリア識別子リストに用意されている場合(すなわち、第1のTACがユーザ装置に関連するTAリストに含まれる場合)、第2のネットワークノードがユーザ装置を呼び出すように、(ユーザ装置動作2が使用される場合)第2のネットワークノードは上記第1の条件セットの代替形態を適用してもよい。このようにして、ユーザ装置動作2を採用するユーザ装置は、正しく効率的に呼び出され得る。以下の検討を参照されたい。
第2のネットワークノードにおける方法の実施形態では、受信ステップがエリア識別子置換期間の開始後に起こった場合(すなわち、ユーザ装置が同期している)、且つ第2のエリア識別子がエリア識別子リストの中に用意されている場合、エリア識別子置換期間中にユーザ装置を呼び出すステップがさらに実行される。この事例では、第2のネットワークノードはユーザ装置から位置報告を受信しており、これによりユーザ装置はエリア識別子置換に同期する。その結果、ユーザ装置がどのセル内に位置し得るかを第2のネットワークノードが判定するのが易しくなる。従って、第2のネットワークノードは、それらのセル内すなわち第2のエリア識別子に関連付けられているセルにおいてだけユーザ装置を呼び出す。
図8では、エリア識別子置換期間中にユーザ装置102を呼び出すための、第2のネットワークノード106の装置800のブロック図を示す。第1のエリア識別子A1の第2のエリア識別子A2での置換は、エリア識別子置換期間が経過した時に完了可能である。ここで、第1および第2のエリア識別子A1、A2は、エリア識別子置換期間中、第1のネットワークノード101のセル110に関連付け可能である。第1のネットワークノード101は、第2のネットワークノード106からサービス提供可能である。第1および第2のネットワークノードは、無線通信ネットワーク100に含まれる。さらに、装置は、ユーザ装置から位置報告を受信するように構成された受信部810と、第2のネットワークノード106の中に第2のエリア識別子A2を含むエリア識別子を格納するように構成された格納部830と、エリア識別子置換期間の開始前に位置報告が受信された場合、且つ第1および第2のエリア識別子A1、A2のいずれか1つがエリア識別子リストの中に用意されている場合、エリア識別子置換期間中にセル110においてユーザ装置102を呼び出すように構成されたページング部820とを備える。ここで、第2のエリア識別子は位置報告とともに受信可能であり、エリア識別子はユーザ装置102に関連付けられる。
第2のネットワークノードの装置800のいくつかの実施形態では、ページング部820は、第1のエリア識別子A1がエリア識別子リストの中に用意されている場合だけエリア識別子置換期間中にユーザ装置を呼び出すようにさらに構成される。このようにして、ユーザ装置動作2を採用するユーザ装置は、正しく効率的に呼び出され得る。以下の検討を参照されたい。
第2のネットワークノードの装置800のいくつかの実施形態では、ページング部820は、エリア識別子置換期間の開始後に位置報告が受信された場合、且つ第2のエリア識別子A2がエリア識別子リストの中に用意されている場合、エリア識別子置換期間中にセル110内のユーザ装置102を呼び出すようにさらに構成される。
ここで続けて、同期および非同期のトラッキングエリア構成に関する呼び出し方法の検討を行う。
MMEの視点からは、エリア構成の更新によって影響を受けるかもしれないUEは、TAC更新を行っているセル内に実際に存在しているUEだけでなく、MMEが入手可能な情報から判断して、TAC更新を行っているセル内にひょっとすると存在することになるかもしれないすべてのUEである。この意味することは、セルXがTAC=1からTAC=2に変更している場合、2つのTACのパラレルブロードキャストがセルX内で始まる時にTAリストの中にTAC=1を含んでいるすべてのUEは、(MMEの視点からは)セルXに存在する可能性がある。セルXに存在する可能性があるUEのうち、TAリストの中に新しいTACすなわちTAC=2も含んでいるUEは、TAC更新によって影響を受けない。この意味することは、MMEの視点からは、セルX内のTAC更新で影響を受けるUEは、TAリストの中にTAC=1(古いTAC)を有するがTAC=2(新しいTAC)を含んでいない、MMEがサービスを提供するUEである。
影響を受けるUEまたは影響を受けないUEという概念が、MMEの呼び出し方法を決定する。呼び出し方法は、各セルのTAC更新が他のセルの更新と無関係かどうか、すなわち異なるセルにおけるTAC更新が同期しているか否かにも依存する。
非同期TAC更新の間、各セルのTAC更新手順は、他のセルのTAC手順とは無関係に行われる。TAC更新は、複数のセルで並行して進行中でもよいが、手順は、時がたてば(一部重なりながら)移ってもよい。MMEに関してこれは、その呼び出し方法を決定するとき、各セルを別々に考慮しなければならないことを意味する。
UEを呼び出すセルをどのように選択するかの直接的アプローチは、UEのTAリストの中に古いTAC(すなわち、変更元のTAC)または新しいTAC(すなわち、変更先のTAC)のどちらかが含まれているすべてのセルにおいて、UEを呼び出すことである。これは、単純だがあまり効率的ではない方法である。MMEが入手可能な情報から(もっと賢い方法を使用した場合に)UEが位置することができないと推定できるセルにおいて、UEを呼び出す結果になるからである。無線リソースをより効率よく利用する呼び出し方法が好ましい。
以下は、よりリソース効率のよい方法を使用するMMEの動作についての概念記述である。
MMEがサービスを提供するUEのそれぞれに関して、MMEは、UEがいつ最後のTAUを行ったかを示すタイムスタンプを維持する。これには、通常のTAU、定期的TAU、およびMMEが求めなかったUEのTAリストのあらゆる更新(例えば、アタッチ手順中)を含む。このタイムスタンプは、TAUタイムスタンプと呼ばれ、その値は、最後のTAU時刻と呼ばれる。
MMEがUEを呼び出すとき、呼び出しに含めるべきセルを選択しなければならない。この場合MMEは、セルを3つの異なるカテゴリに分類し、異なるカテゴリに対して異なる選択手順を使用する。3つのセルカテゴリは以下の通りである。
・カテゴリ1のセル:TAC更新を実施中のセル(すなわち、パラレルTACブロードキャストが進行中のセル)且つUEの最後のTAU時刻の後にTAC更新(すなわち、パラレルTACブロードキャスト)を開始したセル。
・カテゴリ2のセル:TAC更新を実施中のセル(すなわち、パラレルTACブロードキャストが進行中のセル)且つUEの最後のTAU時刻の前にTAC更新(すなわち、パラレルTACブロードキャスト)を開始したセル。
・カテゴリ3のセル:TAC更新を実施中でないセル。
MMEは、UEを呼び出すセルを選択するとき、以下の基準を使用する。
・カテゴリ1のセルの中から、MMEは、UE動作1が使用されているかそれともUE動作2が使用されているかに応じて、異なるセルを選択する。
UE動作1が使用されている場合、MMEは、UEのTAリストにそのセルの古いTACかまたは新しいTACが含まれているセルを選択する。(言い換えると:あるセルの古いTACかまたは新しいTACがUEのTAリストに含まれる場合、そのカテゴリ1のセルは呼び出しに含まれる)。
UE動作2が使用されている場合、UEのTAリストにそのセルの古いTACが含まれているセルを選択する。(言い換えると:あるセルの古いTACがUEのTAリストに含まれる場合、そのカテゴリ1のセルは呼び出しに含まれる)。
・カテゴリ2のセルの中から、MMEは、UEのTAリストにそのセルの新しいTACが含まれているセルを選択する。(言い換えると:あるセルの新しいTACがUEのTAリストに含まれる場合、そのカテゴリ2のセルは呼び出しに含まれる)。この選択基準は、UE動作1と2の両方に対して同じである。
・カテゴリ3の中から、MMEは、UEのTAリストにそのセルの唯一のTACが含まれているセルを選択する(すなわち、通常の呼び出し動作)。(言い換えると:あるセルの唯一のTACがUEのTAリストに含まれている場合、そのカテゴリ3のセルは呼び出しに含まれる)。この選択基準は、UE動作1と2の両方に対して同じである。
MMEは、セル選択手順の全部を自装置で行う必要は多分ないであろう。代わりにMMEは、どのeNBが呼び出しを行うかを決定し、次いでeNBへの呼び出し指示の一部としてUEのTAリストおよび最後のTAU時刻を送信するだけでよい。次いで各eNBは、そのセルのどれが(eNBが1つ以上のセルを有し得ることに注意)選択基準を満足するかを決定するだろう。
明らかにUE動作2の方が、平均して呼び出しに含まれるセル数が少ない結果になるが、上述のようにUE動作1が依然として好ましい。
以下は、非同期TAC更新中の呼び出し方法の別の概念記述であり、UE動作1に関して外部から観察できる動作は同じになる(すなわち、呼び出しに同じセルが含まれる)。注意すべきは、この概念記述は、UE動作1が使用される場合だけ上記の記述と同等であるが、UE動作1が好ましいので、一例としてこの概念記述を提示することは依然として多分役立つであろう。
セル内でTACのパラレルブロードキャストが始まると、MMEは、(MMEの視点から)MMEがサービスを提供したUEの中から、TAC更新によって影響を受けるすべてのUEのリストを作成する、すなわち、TAリストに古いTACは含んでいるが新しいTACを含んでいないUEのリストを作成する。注意すべきは、TAリストに(古いTACに加えて)新しいTACを含むUEを、影響を受けるUEのリストに含めるか否かは、実際のところMMEがどのセルにおいてUEを呼び出すかに影響を及ぼさないことである。しかし、そのようなUEを含めないように選択することによって、影響を受けるUEのリストを短くすることになり、利点になり得る。注意すべきは、MMEはそのリストをセル毎に作成する、すなわちTAC切替えを行っているそれぞれのセルに対して1つのリストを作成することである(この動作が非同期TAC更新に適合されているからである)。
影響を受けるUEのリストの中のUEを呼び出すとき、MMEは、当該セルを古いTACを有するTAの一部であると見なす、すなわち、そのセルにおいてUEを呼び出す複数のセルの中の1つであると見なす(影響を受けるUEのリストのすべてのUEは、TAリストに古いTACを含んでいるからである)。
(どのセルに関しても)影響を受けるUEのリストに含まれるUEがTAUを実行したときはいつでも(どのTAでTAUが実行されるか、およびMMEがどのTAをUEに提供するTAリストに含めるかに関係なく)、MMEは、影響を受けるUEのリストから(すなわち、そのUEが含まれ得る影響を受けるUEのすべてのリストから)そのUEを取り除く。
あるセルに関して影響を受けるUEのリストに含まれないUEを呼び出すとき、MMEは、そのセルを新しいTACを有するTAの一部であると見なす、すなわちそのUEのTAリストに新しいTACが含まれている場合だけ、そのセルにおいてUEを呼び出す。
あるセルで古いTACの有効期間が終了し、パラレルTACブロードキャストが終了すると、MMEは、そのセルに関する影響を受けるUEのリストを全部削除する。その後MMEは、そのセルをすべてのUEに関して新しい(そして今や唯一の)TACを有するTAの一部であると見なす。
MMEは、TAC更新を実施中の各セル、すなわちパラレルTACブロードキャストが進行中の各セルに関して、この動作および呼び出し方法を維持する。
同期TAC更新中は、影響を受けるすべてのセルにわたってTA構成変更が同時に実施される、すなわち、パラレルTACブロードキャストの開始と終了は、影響を受けるすべてのセルに関して同期している。同期TAC更新に関する呼び出し方法について以下に説明する。
この場合もまた、UEのTAリストにそのセルの古いTAC(すなわち変更前のTAC)または新しいTAC(すなわち変更後のTAC)が含まれるすべてのセル内でUEを呼び出す直接的な方法を使用し得る。要するにこれが意味するであろうことは、UEがTAリストの新旧のTA構成表現の合同で、呼び出されるということである。しかし、同期TAC更新に関してもまた、よりリソース効率のよい方法が好ましく、それについて以下に説明する。
非同期TAC更新に関するのと同じ概念の呼び出し方法がこの場合も使用されてもよいが、関与するすべてのセルにおいてTAC更新が同時に始まることで、より簡単なアプローチが可能になる。
MMEは、各UEに対するTAUタイムスタンプを時間的に連続するように維持する必要があるわけではない。代わりに、同期TAC更新(すなわち、パラレルTACブロードキャスト)が始まると、MMEは、サービスを提供しているすべてのUEに「新しいTA構成に同期していない」と印をつける。(そのUEのTAリストの中に少なくとも1つの古いTACを有する、すなわち少なくとも1つのセルにおける変更元のTACを有するあらゆるUEに印をつければ十分であろうが、すべてのUEに印をつける方が簡単で、同じ結果を生じる)。UEが新しいTA構成に同期しているか否かの表示は、TAC更新(すなわち、パラレルTACブロードキャスト)の開始前または開始後にUEが最後のTAUを実行したか(または別のやり方でMMEから新しいTAリストを受信したか)どうかの表示と同等である。従って、これは、基本的にTAUタイムスタンプの簡易バージョンであり、原理上同じ目的に使用される。
続いて、UEがTAUを実行する(または他のやり方でMMEから新しいTAリストを割り当てられる)と、MMEはUEの「印を外す」(または「新しいTA構成に同期している」と印を付ける)。同期TAC更新が完了すると(すなわち、パラレルTACブロードキャストが終了すると)、MMEは、サービスを提供しているすべてのUEの「印を外す」(または「新しいTA構成に同期している」と印を付ける)。
呼び出しのためにセルを選択する場合、2つのセルカテゴリだけが関係する。
・カテゴリAのセル:TAC更新を実施中のセル(すなわち、パラレルTACブロードキャストが進行中のセル)。
・カテゴリBのセル:TAC更新を実施中でないセル。
「新しいTA構成に同期していない」と印を付けられているUEを呼び出すとき、MMEは、以下の基準に従って、呼び出すためのセルを選択する。
・カテゴリAのセルの中から、MMEは、UE動作1が使用されているかそれともUE動作2が使用されているかに応じて、異なるセルを選択する。UE動作1が使用されている場合、MMEは、UEのTAリストにそのセルの古いTACかまたは新しいTACが含まれているセルを選択する。(言い換えると:あるセルの古いTACかまたは新しいTACがUEのTAリストに含まれている場合、そのカテゴリAのセルは「印の付いた」UEの呼び出しに含まれる)。注意すべきは、カテゴリAのセルにおいて印の付いたUEを呼び出すのは、非同期TAC更新と併せてカテゴリ1のセルにおいてUEを呼び出すのと同等であることである。UE動作2が使用されている場合、MMEは、UEのTAリストにそのセルの古いTACが含まれているセルを選択する。(言い換えると:そのセルの古いTACがUEのTAリストに含まれている場合、そのカテゴリAのセルは、「印の付いた」UEのページに含まれる)。
・カテゴリBのセルの中から、MMEは、UEのTAリストにそのセルの唯一のTACが含まれているセルを選択する(すなわち、通常の呼び出し動作)。(言い換えると:あるセルの唯一のTACがUEのTAリストに含まれている場合、そのカテゴリBのセルは、「印の付いた」UEの呼び出しに含まれる。この選択基準は、UE動作1とUE動作2の両方に対して同じである。注意すべきは、カテゴリAのセル内での印の付いているまたは印の付いていないUEを呼び出すことは、非同期TAC更新と併せてカテゴリ3のセル内でUEを呼び出すのと同等であるということである。
「新しいTA構成に同期していない」と印を付けられていない(例えば、「印が付いていない」または「新しいTA構成に同期している」と印の付いた)UEを呼び出すとき、MMEは、以下の基準に従って、呼び出すためのセルを選択する。
・カテゴリAのセルの中から、MMEは、UEのTAリストにそのセルの新しいTACが含まれているセルを選択する(言い換えると:UEのTAリストにあるセルの新しいTACが含まれている場合、そのカテゴリAのセルは「印を付けられていない」UEの呼び出しに含まれる。この選択基準は、UE動作1と2の両方に対して同じである。注意すべきは、カテゴリAのセルにおいて印を付けられていないUEを呼び出すことは、非同期TAC更新と併せてカテゴリ2のセルにおいてUEを呼び出すことと同等である。
・カテゴリBのセルの中から、MMEは、UEのTAリストにそのセルの唯一のTACが含まれているセルを選択する(すなわち、通常の呼び出し動作)。(言い換えると、あるセルの唯一のTACがUEのTAリストに含まれている場合、そのカテゴリBのセルは「印の付いていない」UEの呼び出しに含まれる)。この選択基準は、UE動作1と2の両方に対して同じであり、呼び出されるUEが「印を付けられている」ときと同じである。
MMEは、セル選択手順を自装置で全部行う必要は多分ないであろう。代わりにMMEは、どのeNBが呼び出しを行うかを決定し、次いでeNBへの呼び出し指示の一部としてUEのTAリストおよび「印の付いている」/「印の付いていない」状態を送信する。
同様にこの事例に関しても、UE動作2の方が平均して呼び出しに含まれるセル数が少ないが、UE動作1の方が依然として好ましい。
以下は、同期TAC更新中の呼び出し方法の別の概念記述であり、UE動作1に関して外部から観察できる動作は同じになる(すなわち、呼び出しに同じセルが含まれる)。注意すべきは、この概念記述は、UE動作1が使用される場合だけ上記の記述と同等であるが、UE動作1が好ましいので、一例としてこの概念記述を提示することは依然として多分役立つであろう。
この概念記述は、非同期TAC更新の場合の呼び出し方法の概念記述とある種の類似点があるが、セルのTAC更新が同期されるときは、MMEは、セル毎に影響を受けるUEのリストを作成および維持する必要がない。代わりに、TAC更新(すなわち、パラレルTACブロードキャスト)の開始時、MMEは、影響を受けるセルの少なくとも1つにおいて、古いTACのそれぞれに関してすなわち変更元のTACのそれぞれに関して、影響を受けるUEのリストを作成する。古いTACに関する影響を受けるUEのリストは、作成されると、MMEがサービスを提供するあらゆるUEを含むはずであり、それらのUEは、そのTAリストに当該の古いTACを含んでいる。
影響を受けるUEのリストに含まれるUEが(どのTACに関しても)TAUを実行した(または他のやり方でMMEから新しいTAリストを受信した)ときはいつでも(どのTAでTAUが実行されたか、およびMMEがUEに提供するTAリストにどのTAを含めたかに関係なく)、MMEは、影響を受けるUEのリストのすべてからそのUEを取り除く。
UEを呼び出すためのセルを選択するとき、MMEは、以下の基準を使用する。
UEのTAリストに含まれるあらゆるTACに関して、
・MMEは、当該TAC(この場合セルの唯一のTACである)を有する非TAC更新(non-TAC updating)セルをすべて常に選択する。(これは、通常の動作にすぎない)。
・MMEは、当該TAC(すなわち、UEのTAリストの中のTAC)が新しいTAC(すなわち、変更先のTAC)であるTAC更新を実施中(すなわち、パラレルTACブロードキャストが進行中)のセルをすべて常に選択する。
・当該TAC(すなわち、UEのTAリストの中のTAC)に関して、UEが影響を受けるUEのリストに含まれる場合、MMEは、古いTAC(すなわち、変更元のTAC)として当該TACを有するセルも選択する。
セル内の古いTACの有効期間が終了し、パラレルTACブロードキャストが終了すると、MMEは、すべての古いTACに関して影響を受けるUEのリストを全部取り除き、通常の呼び出し動作に戻る。
図9は、無線通信ネットワーク100における方法のさらなる実施形態を説明する信号伝達およびフロー合成図を示す。図の破線矢印は、メッセージ(または手順)がオプションであることを示す。矢印と「ノード」の縦線との交差個所の黒点は、ノードがメッセージ(または手順)を中継することを示す。この実施形態では、(基地局動作形態2と呼ぶ)第1のネットワークノードの動作は、上記の例の第1のネットワークノードの動作とは異なる。初期のステップ200、210、211、212、213、214、215については、図2に関連して説明している。簡潔にするために、これらについての説明はここでは省略する。
ステップ235:第1のネットワークノードが、第2の(または新しい)TACをユーザ装置に送信する。基地局動作1(すなわち、上記の例)との違いは、第1のネットワークノードが第1の(または古い)TACを第2の(または新しい)TACと同時にユーザ装置に送信し続けないことである。このステップは、第1の(または古い)TACと第2の(または新しい)TACの両方とも有効である(とは言え、第2の(または新しい)TACだけがユーザ装置に送信される)遷移TAC更新期間(transient TAC update period)(またはエリア識別子置換期間)の開始でもある。
ステップ250:このステップは、図2と関連して前に説明している。それ故、ここでは省略する。
ステップ265:遷移TAC更新期間(またはエリア識別子置換期間)が終了する。その結果、第1の(または古い)TACはもはや有効ではない。
最後のステップ261、262、280、281は、図2に関連して説明している。簡潔にするために、これらについての説明はここでは省略する。
図10は、セル(110)の第1のエリア識別子(A1)をそのセル(110)に対する第2のエリア識別子(A2)で置換するための、第1のネットワークノード(101)における方法の別の実施形態を表すフロー図を示す。図10の実施形態は、図3に示される実施形態とよく似ているので、ここで述べない要素、部分、条件またはステップの説明に関しては図3を参照されたい。以下のステップが実行される。
ステップ210、212、213および214:上記参照。
ステップ235:第1のネットワークノードが、エリア識別子置換期間(または遷移更新期間)中、第2のエリア識別子A2をユーザ装置102に送信する。この遷移更新期間中は、第1のエリア識別子A1も第2のエリア識別子A2も有効であるが、第2のエリア識別子A2だけがユーザ装置に送信される。
ステップ250:上記参照。
ステップ265:エリア識別子置換期間(または遷移更新期間)が終了する。これが意味することは、第1のエリア識別子A1がもはや有効ではないということである。エリア識別子置換期間(または遷移更新期間)が経過した時には、(エリア情報更新の影響を受ける)すべてのUEは、TAUを実行していなければならない。
ステップ261、262および280:上記参照。
上記による第1のネットワークノードまたはeNBの動作については、基地局動作形態2と呼ぶ。基地局動作形態2は、好ましい形態であり、LTEの無線インタフェースへの変更なしに実施し得る、例えばブロードキャストシステム情報の中に入れるのに許可を必要とする情報がない。しかし、当業者が2つのやり方の組み合わせを適用し得ることも理解されるはずである。
解決形態1と解決形態2との最大の違いは、解決形態2ではエリア識別子置換期間中の新旧のエリア識別子(TAC)のパラレルブロードキャストが省略されていることである。この遷移期間中はシステム情報の中で新しいエリア識別子だけがブロードキャストされるが、しかしながら、この遷移更新期間中は新旧両方のエリア識別子が有効であるという意味で、エリア識別子置換期間は依然として使用されている(とは言え、いくつかの実施形態では、このことは、影響を受けるユーザ装置が暗黙のうちに知っているに過ぎない)。
解決形態1と解決形態2とのもう1つの大きな違いは、エリア識別子置換期間が影響を受けるユーザ装置に明示的に示されていない解決形態2の実施形態では、影響を受けるユーザ装置、すなわちエリア識別子置換期間の開始時にエリア識別子更新を行っているセルの中に存在するユーザ装置は、エリア識別子のパラレルブロードキャストの開始からエリア情報の更新を検出するのではなく、システム情報の2つのブロードキャスト事象の間でエリア識別子が変わったことから検出するということである。eNBはまた、呼び出しメッセージによってアイドルUEに、そしてシステム情報が変更されているというシグナリングチャネル上の表示によってアクティブUEに知らせてもよい。
エリア識別子置換期間、特にその長さは、解決形態2では固定されてもよい、例えば標準化または(MMEおよびUEおよび場合によってはeNBで)事前構成されてもよい。この標準化または事前構成されたデータは、MMEでは、修正呼び出し方法をどのくらい長く使用するかを決定するとき使用されるであろう。そしてUEでは、それはTAUのランダム遅延に対する上限を設定するであろう。eNBでは、それは、新しいTACが禁止されているアクティブUEがセルに留まるのをeNBが許容する時間を支配できよう。もう少しだけ柔軟な代替形態として、エリア識別子置換期間は、ネットワークで半静的に設定可能で、アタッチ手順中(すなわち、ユーザ装置が最初にネットワークに登録する時)にユーザ装置に転送できよう。またもう1つの代替形態は、ブロードキャストシステム情報の中で(1つまたは2つの)永続的パラメータ(すなわち、エリア識別子置換中に存在するだけでなく)として、遷移期間の長さを(および場合によっては開始時間も)知らせることである。エリア識別子置換期間は、システム情報の中の(1つ以上の)オプションのパラメータで知らせることもできよう。そのオプションのパラメータは、識別子置換期間中およびエリア識別子置換期間の開始の少し前だけシステム情報に含まれるであろう。(エリア識別子置換期間がブロードキャストシステム情報の中で示される)これら後の方の代替形態が使用される場合、(1つ以上の)パラメータは、計画されたエリア情報更新(TAC更新)に先立ち変更でき、遷移更新期間を解決形態1と同じほど柔軟にするであろう。
解決形態1に見られるように、OSSは、新しいTA構成に変更することが有益であると判定した後で、TA構成変更を開始する。同様に解決形態1に見られるように、OSSは、影響を受けるeNBとMMEの両方か、または影響を受けるeNBもしくはMME(この場合、これらは、S1インタフェース越しに互いに通知する)、ならびに場合によっては影響を受けるeNBの隣接のeNBにも準備させる。解決形態1との違いは、TAC更新期間の長さが標準化またはeNBで事前設定されているならば、eNBは古いTACの有効期間を用意してもらう必要がないことである。しかし、システム情報の中でTAC更新期間(またはエリア識別子置換期間)を知らせる手段が使用される場合、OSSは、TA構成更新が実際に実行されるいくらか前に、システム情報の中でTAC更新期間長を変更するように(影響を受ける)eNBに指示することで、特定のTA構成更新のそれぞれに遷移TAC更新期間を適合できよう。
呼び出し方法の点から見たMME動作は、原理上(同期と非同期の両方のTA構成更新に関して)解決形態1と同じである。違いは、MMEが影響を受けるUEに対して修正呼び出し方法を使用する遷移期間が、影響を受けるセル内のパラレルTACブロードキャストの期間と一致するわけではなく、代わりに他のTA構成更新準備データ(ことによると特定のTA構成更新中だけ有効)に加えて、標準化された、半静的に構成された、または(例えばOSSから)動的に構成されたパラメータによって支配されることである。
図11および13を参照すると、それぞれ解決形態1および2に関してMMEプール切替えを必要とするエリア構成更新のためのシグナリングが示されている。この場合もやはり、破線矢印はメッセージ(または手順)がオプションであることを意味することに注意してもよい。矢印と「ノード」の縦線との交差個所の黒点は、メッセージ(または手順)がノードによって中継されることを示す。図11および13には、新しいMMEと呼ぶさらなるMMEがあり、このMMEは、eNBが切替わる先のMMEプールの中のMMEである。さらに、図11のPDN GWはパケットデータネットワークゲートウェイ(Packet Data Network Gateway)の短縮である。
図11に示されるように、以下のステップが行われる。オプションのステップについては、そのように述べ、破線の矢印で示す。
ステップ210〜215:これらのステップについては前に説明しており、従って簡潔にするために、これらのステップの説明はここでは省略する。
ステップ216:このステップはオプションであり、ステップ217が実行されない場合に行われるのが好ましい。OSSが、新しいMMEを構成し用意するが、この新しいMMEは、エリア更新を実施中で別のMME(またはMMEプール)に切替わる必要があるeNBを扱うためのものである。
ステップ220:現在のeNBと新しいMMEプールとの間に、S1インタフェースが確立される。
ステップ217:このステップはオプションであり、ステップ216が実行されない場合に行われるのが好ましい。エリア更新を実施中で別のMME(またはMMEプール)に切替わる必要があるeNBは、新しいMMEの準備をする。
ステップ220:eNBは、新しいMME(実際のところ新しいMMEプールの中の各MME)へのS1インタフェースを確立する。
ステップ230:上記説明参照。
ステップ240:これは、eNBを新しいMMEに切替える実際のステップである。eNBのセル内ハンドオーバおよびMME再配置(MME relocation)が行われる。
ステップ250:UEがアクティブの場合、UEは、TAUを実行する、すなわちeNB経由でMMEにその位置を報告する。
ステップ251:UEがアイドルの場合、TAUを実行する。
ステップ260および262:上述している。簡潔にするために、これらのステップの説明はここでは省略する。
ステップ270:MME(プール)切替えを実施中のeNBと変更元の古いMMEとの間のS1インタフェース(実際のところ古いMMEプールの中の各MMEへのS1インタフェース)が、取り除かれる。
ステップ280:簡潔にするために、このステップについては上の説明を参照されたい。しかし、上の説明に加えて、eNBからの報告は、MME/S−GW(モビリティ管理エンティティ/在圏ゲートウェイ、Mobility Management Entity/Serving Gateway)プール切替えの実施についての情報を有してもよい。
ステップ282:このステップはオプションである。新しいMMEは、OSSにS1インタフェースが確立したことを報告する。また、新しいMMEは、エリア識別子の更新が成功したことを報告してもよい。
ステップ283:このステップはオプションである。古いMMEは、OSSにS1インタフェースを除去したことを報告する。また、古いMMEは、エリア識別子の更新が成功したことを報告してもよい。
図12は、エリア情報を更新(すなわち、エリア識別子を置換)するための、eNB動作形態1を採用する第1のネットワークノードにおける方法のフロー図を示す。ここで、エリア情報を更新するためには、第1のネットワークノードが、その現在のMMEプールから別のMMEプールへ切替わる必要がある。以下では、これまでに説明していないステップについてだけ説明する。
ステップ210〜214:上の説明参照。
ステップ220:TA構成を実施中のeNB(または第1のネットワークノード)と新しいMMEプールとの間にS1インタフェースが確立される。
ステップ217、230、240および250:簡潔化のために、これらのステップについての上の説明を参照されたい。
ステップ250および251:第1のネットワークノードは、それぞれアクティブUEおよびアイドルUEに関して、ユーザ装置からTAU手順のメッセージを受信しMMEに転送する、また逆方向にも行う。第1のネットワークノードは、TAU要求を転送するために使用するメッセージ(すなわち、MMEに転送するときUEからのTAU要求メッセージを含めるメッセージ)の中に、必要な場合、第2のエリア識別子を含めてもよい。
ステップ260および262:上記参照。
ステップ270:S1インタフェースが除去される、すなわちeNBと新しいMMEプールとの間のインタフェースが解消される。
ステップ280:上の説明参照。
ここで図13を参照すると、エリア識別子を置換するための方法の一実施形態が示されている。ここで、エリア識別子の更新を実施中のeNBは、別のMMEプールに切替わる必要がある。以下では、図11の実施形態と図13の実施形態の違いだけについて検討する。同じまま(または類似のまま)のステップに関しては、上の説明を参照されたい。
ステップ265:eNBがステップ235においてシステム情報の中で新しいTACのブロードキャストを開始した時に始まった遷移切替期間(またはエリア識別子置換期間)が経過した時、(エリア情報更新で影響を受ける)すべてのUEはTAUを実行していなければならない。他のすべてのステップにつては上に説明していることに注意されたい。
図14は、エリア情報を更新(すなわち、エリア識別子を置換)するための、eNB動作形態2を採用する第2のネットワークノードにおける方法のフロー図を示す。ここで、エリア情報を更新するためには、第1のネットワークノードが、その現在のMMEプールから別のMMEプールへ切替わる必要がある。以下では、これまでに説明していないステップだけについて検討する。
ステップ265:eNBがステップ235においてシステム情報の中で新しいTACのブロードキャストを開始した時に始まった遷移更新期間(またはエリア識別子置換期間)が経過した時、(エリア情報更新で影響を受ける)すべてのUEはTAUを実行していなければならない。eNBは、実際のところ(セルの中に留まっている新しいTACが禁止されているアクティブUEのどれも切断してもよいことを除いて)どのステップも実行しないで、新しいエリア識別子のブロードキャストの開始以降の時間の経過を管理するだけである。
以上、MMEプール切替えを含むエリア構成更新の2つの例について説明した。以下では、一般論としてMMEプール切替えを含むエリア構成更新中にどんな問題を処理する必要があるかについて検討する。
・OSSは、TAC更新(または切替え)のため、およびMMEプール切替えのために、(ことによるとeNB経由で)新旧両方のMMEプールの準備をする。
・OSSは、eNBが別のMMEプールに切替わる必要があるTAC更新に対して、eNBを準備させるとき、UEが新しいMMEプール向けのS1インタフェースを確立するために必要な指示および情報を提供する。
・eNBは、(上述のようにパラレルTACブロードキャスト有りまたは無しの)TAC更新の開始前に、初期配備中と同じ手順を使用して、新しいMMEプール向けにS1インタフェースを確立する。
・遷移TAC更新期間中、すなわち(パラレルTACブロードキャスト有りまたは無しの)エリア識別子置換期間中、eNBは、新旧両方のMMEプール向けのS1インタフェースを維持する。遷移TAC更新期間が終了する(例えば、古いTACの有効期間が終了する)時、eNBは、古いMMEプール向けのS1インタフェースを解除する。
・エリア構成更新を実施中のセル内のアイドルUEがTAUを実行すると、eNBは、そのTAUを新しいMMEプールに向ける。これを可能にするために、eNBは、アイドルUEから受信したNAS(ネットワークアクセスストラタム、Network Access Stratum)メッセージを探らなければならない。そうすることによって、eNBは、TAU要求を確認できる。(注意すべきは、UEがTAU要求を送信するとき、UEは原理上アイドルではないことである。UEは、メッセージを送信できるようにRRC_CONNECTED状態に切替わらなければならないからである。従って、「アイドルUEからのNASメッセージ」は、RRC_CONNECTED状態への切替え後、すなわちランダムアクセス手順後に、UEから受信した厳密に最初のNASメッセージを指す。他のNASメッセージはMMEの中にUEコンテキストが存在するかどうかに依存することがあるので、すべてのNASメッセージを新しいMMEプールに向けるのは上手く行かないだろう。しかし、NASメッセージを探るのを避ける見込のある代替形態は、eNBが、NASメッセージをそのタイプにかかわらずバッファし、在圏MMEへのS1接続を確立し、次いで新しいMMEへのMME再配置を行ってから、バッファしたNASメッセージを新しいMMEに転送するものである。この手順は、恐らく何らかの新しいかまたは変更したメカニズムを必要とするだろう。
・新しいMMEプールの中のMMEは、それらMMEの新しいセルに対して(上述の)修正呼び出し方法を使用する必要はない。MMEが新しいセル内でサービスを提供するUEは、既にTAUを実行しているからである。
・アクティブUEは、新しいMMEプールおよび新しいS−GWプールに再配置されなければならず、これにはパス切替えがかかわる。それ故、eNBは、セル内のアクティブUEのそれぞれに対してMMEプール向けのS1 HO(ハンドオーバ)手順を実行する。この状況では、MMEは、ソースeNBとターゲットeNBが同じであることを受け入れられなければならない(ソースeNBからのHANDOVER REQUIREDメッセージの中で、(eNBのIDに関して)ソースID情報要素とターゲットID情報要素とがこの場合同じであることで、MMEに知らせる)。MMEは、ソースeNBとターゲットeNBが同じIDを有することを常に受け入れるように設計されてもよい。そうでなければ、影響を受けるすべてのMMEが、eNBによるMMEプールの切替えに気付いて、この遷移状況に対して準備済みであるように、OSSは、影響を受けるMMEプールに確実に準備させるべきである。原理上、UEは、このHO手順にかかわる必要はないが、簡潔化のために、eNBがUEも関与させ、完全な「S1セル内HO」手順にする方がよいだろう。いずれにせよ、新しいMMEは、新しい一時的なID(GUTI(Globally Unique Temporary Identity):NASシグナリングによってUEに転送される)を割り当てる。上の検討から好ましいように、新しいMMEプールにおいては既存のTACの再使用を避けると想定すると、セル内のすべてのアクティブUEは、TAC変更中にTAUを実行する必要がある。通常の手順によれば、アクティブUEは、TAリストに含まれていないTA内のセルへのハンドオーバの完了直後に、TAUを通常実行する。この原理は、TAC更新の状況の中でも利用されてもよい。
以下に、アクティブUEを扱う2つの例(1および2と呼ぶ)を続ける。
1.eNBが、影響を受ける各UEに対してセル内HOを開始する。(MMEプール間のTAC移動の禁止が順守されているのを条件として)MMEプール切替えの場合はすべてのアクティブUEが影響を受けるので、これまで説明した影響を受けるUEを特定するやり方は、MMEプール切替えの場合は必要ない。セル内HO後、UEは、新しいTACだけを考慮すべきであり、それ故TAUを実行する。アクティブUEを扱うこのやり方を使用する場合、好ましくは、アクティブUEは、セル内HOでトリガされるまでTAUを行うべきでない(即時型TAUも遅延型TAUも行うべきでない)。注意すべきは、これが求めていることは、セル内HOがアクティブUEに対するTAUのトリガとして使用されるのに加えて、MMEプール切替え無しのTAC更新のトリガとしても使用されることである。UEは、MMEプール切替え有りのTAC更新とMMEプール切替え無しのTAC更新とを区別することができないからである。あるいは、前に説明したように、あらゆるアクティブUEが、依然として遅延型TAUをスケジュールする。アクティブUEが遅延型TAUをスケジュールし、このスケジュールしたTAUが、UEが新しいAGWに再配置される前に行われる場合、この状況の扱い方に関して3つの代替手法がある。
・TAU要求が、確立されているS1接続によって在圏(古い)MMEに向けられる。続いてセル内HOが行われても、これは、2回目のTAUを行うようにUEをトリガする必要はないはずである。その理由は、UEの視点からは、(UEは既に新しいTACを使用しているので)TAはハンドオーバ中に変更されず、新しいMMEは古いMMEからUEコンテキストを既に受信しているからである。セル内ハンドオーバ後に万一UEがとにかくTAUを実行した場合、これは、新しい在圏MMEに向けられるであろう。
・eNBは、UEが新しいMME(およびS−GW)に再配置されるまで、MMEにTAU要求を転送しない。すなわち、eNBは、まだ再配置されていないアクティブUEからTAU要求を受信すると、TAU要求をバッファし、直ぐにセル内HOをトリガして再配置を開始する。再配置が終了すると、eNBは、TAU要求を新しいMMEに転送する。新しいMMEはUEに新しいTACを含む新しいTAリスト提供するので、セル内HO後に2回目のTAUはない。TAU要求を認識するためにeNBがNASメッセージを探るのを許可されるのでなければ、eNBは、再配置の前にUEから到着するすべてのNASメッセージに関してこの動作(すなわち、再配置の完了までバッファする)を行わなければならない(通常eNBは、異なるNASメッセージ間の違いが分からないからである)。これは、上記の代替形態より複雑である。
・eNBは、新しいMMEプールの中のMMEにS1接続を確立し、そのMMEにTAU要求を向ける。この意味することは、eNBが、古いMMEプールの中の在圏MMEへの接続と新しいMMEプールの中の選択したMMEへの接続との、(当該UEに対する)同時に2つのS1接続を維持するということである。UEが新しいMME(およびS−GW)に再配置されると、新しいMMEは、渡されたUEコンテキストを既に存在するUEコンテキストと照合できる必要がある。これは、TA構成更新を促進するためだけに、面倒な事態が持ち込まれて望ましくないように見える。
2.eNBは、アクティブUEのセル内HOをトリガしないが、すべてのアクティブUEに対して1つずつMMEおよびS−GWの(ネットワーク部分の)再配置手順をやはり行う。TAUに関しては、影響を受けるあらゆるUEが、TAUをスケジュールしてランダムな遅延の後に実行する前述のメカニズムに依存する。UEが新しいMME(およびS−GW)に再配置される前にTAUが行われたとしても、問題はないはずである。MME(およびS−GW)の再配置が続いて行われると、新しいMMEは、古いMMEからUEコンテキストを受信し、自装置が当該UEに対する新しい在圏MMEであると、ホーム加入者サーバ(HSS)に通知し得る。新しいMMEが依然として(何らかの理由で)UEによるTAUを万一期待している場合、この状況を扱う上述の3つの代替手法の後の2つの手法を使用できよう(MMEおよびS−GWの再配置がUEのセル内HOのトリガを伴わない点を除く)。
以下は、MMEプールが重なり合う場合の更新手順に関して、どんな事項を考慮に入れる必要があるかについての説明である。あるeNodeBが1つを超えるMMEプールに属するとき、それらのMMEプールは、サービスエリアが重なり合い、オーバーラッピングMMEプール(overlapping MME pool)と呼ばれる。eNBがMMEプールを切替えない上述の場合について、これ以降、非MMEプール切替事例(non-MME pool switch case)と呼ぶ。同様に上述のeNBがあるシングルMMEプールから別のシングルMMEプールへ切替わる場合について、これ以降、基本MMEプール切替事例と呼ぶ。
eNBが元のMMEプールを維持しながら、シングルプールからマルチプールへ切替わる事例について、これ以降、第1のマルチプール切替事例と呼ぶ。
以下に検討する違いは別として、第1のマルチプール切替事例は、非MMEプール切替事例に似ている。新しいMMEプールのそれぞれへのS1インタフェースは、確立されなければならないが、すべてのオーバーラッピングMMEプールは、重なり合う地域のすべてのTAをサポートするので、アクティブUEの再配置は必要ない。eNBは、例えば負荷分散の理由またはMMEプール選択の原則などから、いくつかのUEを再配置することをやはり選択してもよい。アイドルUEによるTAUは、通常のMMEプール選択原則に基づき、オーバーラッピングMMEプールのいずれかに向けられる。
eNBが元のMMEプールを維持しないで、シングルプールからマルチプールに切替わるさらなる事例について、これ以降、第2のマルチプール切替事例と呼ぶ。
この事例は、基本MMEプール切替事例に似ている。しかし、第1の違いは、複数のMMEプールへの新しいS1インタフェースが確立され(そして古いS1インタフェースと一時的に同時に維持され)なければならないことであり、第2の違いは、eNBが、UEを再配置するかまたはTAU要求を転送するとき、異なるUEに対して異なるMMEプールおよびS−GWプールを選択してもよいことである。
eNBが、元の複数のMMEプール中の1つのMMEプールを維持しながら、マルチプールからシングルプールへ切替わるまた別の事例は、これ以降、第1のシングルプール切替事例と呼ぶ。
この事例は、ある意味において非MMEプール切替事例と基本MMEプール切替事例との中間の事例と説明してもよい。それにもかかわらず、新しいS1インタフェースを確立する必要はないが、もはやeNBに関係しない複数のMMEプールの中のそれぞれのMMEプールへのS1インタフェースが取り除かれることに注意してもよい。この事例では(MMEプール間のTAC移動の禁止が順守されるときでさえ)UEのTAリストは新旧両方のTACをたぶん含むだろうから、すべてのUEが(アクティブに加えてアイドルも)TAUを実行する必要があるわけではない。さらに、eNBは、すべてのアクティブUEを再配置する必要はない。代わりに、eNBに依然としてサービスを提供しているMMEプール以外のMMEプールからサービスを提供されているUEだけが、再配置される必要がある。
eNBが、複数のオーバーラッピングプールの中の1つのオーバーラッピングプールも維持しないで、マルチプールからシングルプールへ切替わるまた別の事例は、これ以降、第2のシングルプール切替事例と呼ぶ。
この事例は、基本MMEプール切替事例に似ている。しかし、違いは、パラレルTAC動作の終了時に、複数の(古い)S1インタフェースが取り除かれる必要があることである。
eNBが、元の複数のMMEプールの中の少なくとも1つのMMEプールを維持しながら、マルチプールからマルチプールへ切替わるまた別の事例は、これ以降、第1のマルチ・マルチプール切替事例と呼ぶ。
第1のマルチ・マルチプール切替事例も、非MMEプール切替事例と基本MMEプール切替事例との間のどこかにある。本事例では、eNBは、新しいMMEプールのどれにもS1インタフェースを確立し、維持されないMMEプールのどれからもS1インタフェースを取り除く。アイドルUEからのTAU要求は、新しいMMEプールかまたは維持されているMMEプールに向けられる。維持されないMMEプールからサービスを提供されているアクティブUEは、新しいMMEプールかまたは維持されているMMEプールに再配置される。
オーバーラッピングMMEプールの最後の事例として、eNBが元のMMEプールのどれも維持しないで、マルチプールからマルチプールへ切替わる事例は、これ以降、第2のマルチ・マルチプール切替事例と呼ぶ。
この事例も、基本MMEプール切替事例に似ている。しかし、第1の違いは、複数のMMEプールに確立されるS1インタフェースと複数のMMEプールから取り除かれるS1インタフェースとの両方があることであり、第2の違いは、eNBがTAU要求を向けるときおよびUEを再配置するとき、選択できる複数のMMEプールを有することである。
上記のオーバーラッピングMMEプールの事例を参照すると、eNBがオーバーラッピングMMEプールの1つのセットSet1(1〜NのMMEプールから成る)からオーバーラッピングMMEプールの別のセットSet2(1〜MのMMEプールから成る)へ切替わるとき、以下の一般的条件が適用される(群論の中のシンボル:∈は「属する」を意味し、▲∈|▼は「属さない」を意味し、\は以下の例で説明されてもよい:A\Bは、グループAの中のグループBに属さないすべての要素)。
・eNBは以下のあらゆるMMEプール(の中の各MME)にS1インタフェースを確立すべきである。
MMEプール∈Set2 かつ ▲∈|▼Set1、すなわち集合Set3=Set2\Set1の中のあらゆるMMEプール。
・eNBは以下のあらゆるMMEプール(の中の各MME)へのS1インタフェースを削除すべきである。
MMEプール∈Set1 かつ ▲∈|▼Set2、すなわち集合Set4=Set1\Set2の中のあらゆるMMEプール。
・eNBは、アイドルUEからのTAU要求のすべてを、Set2の中から選択されたMMEプールの中から選択されたMMEへ(すなわち、UEの古い在圏MMEプールが、Set2に属するか、それともSet1に属するか、それともどちらにも属さないかに無関係に)向けるべきである。
・eNBは、Set2のMMEプールに属さない在圏MMEを有するあらゆるアクティブUEを再配置すべきである。ターゲットMMEは、Set2の中から選択されたMMEプールの中から選択されるべきである。
上記を参照して、同期および非同期のTA構成更新の利点について検討する。
同期TA構成更新中は、異なるセルのTAC更新が(OSSによって制御され)相互に同期されるのに対して、非同期TA構成更新中は、各セルのTAC更新は時間的には他のセルの更新とは無関係である。
同期した方法の利点は、遷移TAC更新期間中のMMEの動作および呼び出し方法が非同期の方法より単純なことである。他方では、同期した方法はより多くのUEが影響を受けることを意味する。これは、階層的に上位のノード例えばMME、S−GWおよびホーム加入者サーバ(HSS)の負荷がより大きいことを意味する。これが意味することは、負荷のピークを均すために、遷移TAC更新期間を非同期構成より長くすべきであるということである。その結果として、MMEは、より長時間、修正動作および修正呼び出し方法を維持する必要があろう。
TA構成の最適化はネットワーク全体にわたる最適のTA構成を恒常的に検討し直すことによって行われるという想定に基づくと、同期した方法を使用することが当然のように多分思えるであろう。新しい最適のTA構成を検討したら、OSSに、影響を受けるすべてのセルにおけるTAC更新を同時にスケジュールさせることによって、その新しい最適のTA構成をネットワーク全体に同時に導入したほうがよさそうである。
例えば新しいeNBおよびMMEおよびS−GWまたはそのいずれかの追加に起因するより局所的な性質の変更などの他のタイプのTA構成変更は、全体的な同期最適化と全体的な同期最適化との間に行われてもよい。従って、このようなTA構成変更は、全体のTA構成とは時間的に分離して行われるように制約される。
同期TA構成更新が使用される場合、OSSは、ネットワーク内で一度に1つのTA構成更新だけが進行中でもよいことを保証する。この管理はまた、同じノードに対して矛盾するTAC更新命令が出されるのを確実に回避する。
以上の検討を考慮すると、遷移TAC更新期間がより長いにもかかわらず、同期TA構成更新の方が多分好ましいであろう。
本発明について本発明を例示する特定の実施形態を参照して説明してきたが、当業者には、多くの様々な変更、修正などが明らかになるであろう。それ故、説明した実施形態は、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲を限定する意図はない。

Claims (18)

  1. 無線通信ネットワーク(100)に含まれた第1のネットワークノード(101)がサービスを提供するセル(110)の第1のエリア識別子(A1)を前記セル(110)に対する第2のエリア識別子(A2)で置換するための、前記第1のネットワークノード(101)における方法であって、
    前記第1のエリア識別子(A1)を前記セル内のユーザ装置(102)に送信する工程(200)と、
    前記無線通信ネットワーク(100)に含まれる第2のネットワークノード(104、105、106)から前記第2のエリア識別子(A2)を受信する工程(210、213)と、
    エリア識別子置換期間中、前記第1および第2のエリア識別子(A1、A2)を前記ユーザ装置(102)に繰り返し送信する工程(230)と
    前記エリア識別子置換期間が経過した時、前記第2のエリア識別子(A2)を前記ユーザ装置(102)に送信し(260)、前記第1のエリア識別子(A1)の送信を中止し、それによって前記第1のエリア識別子を前記第2のエリア識別子で置換する工程と
    を有することを特徴とする方法。
  2. 前記第1および第2のエリア識別子(A1、A2)を送信する工程の前に、前記エリア識別子置換期間を受信する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1および第2のエリア識別子(A1、A2)を送信する工程は、前記エリア識別子置換期間を前記ユーザ装置(102)に送信する工程をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. メッセージを前記第2のネットワークノード(105、106)に送信する工程(280)をさらに有し、
    前記メッセージはただ1つのエリア識別子が前記ユーザ装置(102)に送信されるというものであり、前記ただ1つのエリア識別子は前記第2のエリア識別子(A2)であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第2のネットワークノード(105、106)は、モビリティ管理エンティティまたは運用及びサポートシステムであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 無線通信ネットワーク(100)に含まれた第1のネットワークノード(101)がサービスを提供するセル(110)の第1のエリア識別子(A1)を前記セル(110)に対する第2のエリア識別子(A2)で置換するための、前記第1のネットワークノード(101)における装置であって、
    前記第1のエリア識別子(A1)を前記セル内のユーザ装置(102)に送信するように構成された送信部(420)と、
    前記無線通信ネットワーク(100)に含まれる第2のネットワークノード(104、105、106)から前記第2のエリア識別子を受信するように構成された受信部(410)とを備え、
    前記送信部はさらに、エリア識別子置換期間中、前記第1および第2のエリア識別子(A1、A2)を前記ユーザ装置(102)に繰り返し送信するように構成され、前記エリア識別子置換期間が経過した時、前記第2のエリア識別子(A2)を前記ユーザ装置(102)に送信するように構成され、且つ前記第1のエリア識別子(A1)の送信を中止するように構成され、それによって前記第1のエリア識別子(A1)を前記第2のエリア識別子(A2)で置換するように構成されることを特徴とする装置。
  7. 第1のネットワークノード(101)がサービスを提供するセル(110)の第1のエリア識別子(A1)を前記セルに対する第2のエリア識別子(A2)で置換することにエリア識別子置換期間中対応するための、ユーザ装置(102)における方法であって、前記置換は前記エリア識別子置換期間が経過した時に完了し、前記ユーザ装置(102)はエリア識別子を格納するように構成され、前記第1のネットワークノード(101)および前記ユーザ装置は無線通信ネットワーク(100)に含まれ、前記ユーザ装置は前記セル(110)内に位置しており、前記方法は、
    前記第1のネットワークノードから前記第2のエリア識別子(A2)を受信する工程と、
    前記エリア識別子置換期間内のある時点で位置報告を第2のネットワークノード(105、106)に送信する工程と、
    前記位置報告および前記第2のエリア識別子(A2)に基づいた、前記ユーザ装置(102)に格納すべきエリア識別子リストを、前記第2のネットワークノード(105、106)から受信する工程とを有し、
    前記第1のネットワークノード(101)は、前記第2のネットワークノード(105、106)からサービスを提供され、前記第2のエリア識別子(A2)は、前記位置報告とともに前記第2のネットワークノード(105、106)に送信されることを特徴とする方法。
  8. 前記ある時点は、前記第2のエリア識別子(A2)を受信する工程から可変的な時点であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記ある時点は、前記ユーザ装置(102)が前記セル(110)に入った後であり、好ましくは前記セル(110)に入った直後であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 前記ある時点は、前記エリア識別子置換期間内のランダムな位置にあることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記第2のエリア識別子(A2)は前記ユーザ装置(102)に格納されたエリア識別子のどれとも異なることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記第1および第2のエリア識別子(A1、A2)のいずれか1つが前記ユーザ装置(102)に格納されたエリア識別子のどれとも異なる場合、前記送信する工程がさらに行われることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記第1のネットワークノード(101)から前記エリア識別子置換期間を受信する工程をさらに有することを特徴とする請求項7乃至12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 第1のネットワークノード(101)がサービスを提供するセル(110)の第1のエリア識別子(A1)を前記セル(110)に対する第2のエリア識別子(A2)で置換することに対応するためのユーザ装置(102)における装置であって、前記置換はエリア識別子置換期間が経過した時に完了し、前記ユーザ装置(102)はエリア識別子を格納するように構成され、前記第1のネットワークノード(101)および前記ユーザ装置(102)は無線通信ネットワークに含まれ、前記ユーザ装置は前記セル(110)内に位置しており、前記装置は、
    前記第1のネットワークノード(101)から前記第2のエリア識別子(A2)を受信するように構成された受信部と、
    前記エリア識別子置換期間内の時点で位置報告を第2のネットワークノード(105、106)に送信するように構成された送信部とを備え、
    前記第1のネットワークノード(101)は前記第2のネットワークノード(105、106)からサービスを提供され、前記第2のエリア識別子(A2)は前記位置報告とともに前記第2のネットワークノード(105、106)に送信され、前記受信部はさらに、前記ユーザ装置(102)に格納すべきエリア識別子リストを前記第2のネットワークノード(105、106)から受信するように構成されることを特徴とする装置。
  15. エリア識別子置換期間中にユーザ装置(102)を呼び出すための第2のネットワークノード(105、106)における方法であって、第1のエリア識別子(A1)の第2のエリア識別子(A2)による置換は前記エリア識別子置換期間が経過した時に完了し、前記第1および第2のエリア識別子(A1、A2)は前記エリア識別子置換期間中第1のネットワークノード(101)のセル(110)に関連付けられており、前記第1のネットワークノード(101)は前記第2のネットワークノード(105、106)からサービスを提供され、前記第1および第2のネットワークノードは無線通信ネットワーク(100)に含まれており、前記方法は、
    前記ユーザ装置から位置報告を受信する工程と、
    前記第2のネットワークノード(105、106)に前記第2のエリア識別子(A2)を含むエリア識別子を格納する工程と、
    前記エリア識別子置換期間の開始前に前記受信工程が行われる場合、且つ前記第1および第2のエリア識別子(A1、A2)のいずれか1つが前記エリア識別子リストの中に用意されている場合、前記エリア識別子置換期間中に前記セル(110)内の前記ユーザ装置を呼び出す工程と
    を有し、
    前記第2のエリア識別子は前記位置報告とともに受信され、前記エリア識別子は前記ユーザ装置(102)と関連付けられることを特徴とする方法。
  16. 前記エリア識別子置換期間中に前記ユーザ装置を呼び出す工程は、前記第1のエリア識別子(A1)が前記エリア識別子リストの中に用意されている場合だけ行われることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. エリア識別子置換期間中にユーザ装置を呼び出すための第2のネットワークノード(105、106)における装置であって、第1のエリア識別子(A1)の第2のエリア識別子(A2)での置換は前記エリア識別子置換期間が経過した時に完了可能であり、前記第1および第2のエリア識別子(A1、A2)は前記エリア識別子置換期間中第1のネットワークノード(101)のセル(110)に関連付け可能であり、前記第1のネットワークノード(101)は前記第2のネットワークノード(105、106)からサービス提供可能であり、前記第1および第2のネットワークノードは無線通信ネットワーク(100)に含まれており、前記装置は、
    前記ユーザ装置から位置報告を受信するように構成された受信部(810)と、
    前記第2のネットワークノード(105、106)に前記第2のエリア識別子(A2)を含むエリア識別子を格納するように構成された格納部(830)と、
    前記エリア識別子置換期間の開始前に前記位置報告が受信された場合、且つ前記第1および第2のエリア識別子(A1、A2)のいずれか1つが前記エリア識別子リストの中に用意されている場合、前記エリア識別子置換期間中前記セル(110)内の前記ユーザ装置(102)を呼び出すように構成されたページング部(820)と
    を備え、
    前記第2のエリア識別子は前記位置報告とともに受信可能であり、前記エリア識別子は前記ユーザ装置(102)に関連付けられることを特徴とする装置。
  18. 前記ページング部(820)はさらに、前記第1のエリア識別子(A1)が前記エリア識別子リストの中に用意されている場合だけ、前記エリア識別子置換期間中にユーザ装置(102)を呼び出すように構成されることを特徴とする請求項17に記載の装置。
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