JP2012504602A - C型肝炎抗体およびその使用 - Google Patents
C型肝炎抗体およびその使用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012504602A JP2012504602A JP2011530033A JP2011530033A JP2012504602A JP 2012504602 A JP2012504602 A JP 2012504602A JP 2011530033 A JP2011530033 A JP 2011530033A JP 2011530033 A JP2011530033 A JP 2011530033A JP 2012504602 A JP2012504602 A JP 2012504602A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hcv
- antibody
- antibodies
- epitope
- binding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/08—Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
- C07K16/10—RNA viruses
- C07K16/116—Togaviridae (F); Matonaviridae (F); Flaviviridae (F)
- C07K16/118—Hepatitis C virus; GB virus C [GBV-C]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/395—Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum
- A61K39/42—Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum viral
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P1/00—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
- A61P1/16—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
- A61P31/14—Antivirals for RNA viruses
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/63—Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
- C12N15/79—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
- C12N15/85—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/505—Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising antibodies
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/20—Immunoglobulins specific features characterized by taxonomic origin
- C07K2317/21—Immunoglobulins specific features characterized by taxonomic origin from primates, e.g. man
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/50—Immunoglobulins specific features characterized by immunoglobulin fragments
- C07K2317/56—Immunoglobulins specific features characterized by immunoglobulin fragments variable (Fv) region, i.e. VH and/or VL
- C07K2317/565—Complementarity determining region [CDR]
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/70—Immunoglobulins specific features characterized by effect upon binding to a cell or to an antigen
- C07K2317/76—Antagonist effect on antigen, e.g. neutralization or inhibition of binding
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Virology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Oncology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Mycology (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
本発明は、C型肝炎ウィルス(HCV)のエンベロープタンパク質E2の立体配座エピトープの同定および特徴付けを提供する。本発明は、E2の立体配座エピトープを認識するヒトモノクローナル抗体のパネルを提供する。抗体は、HCVに感染した患者に由来する。本発明は、HCV抗体を治療、診断および/または予防薬として利用する方法を提供する。本発明は、完全な立体配座エピトープを有するミモトープおよびミモトープを用いる方法を提供する。本発明は、HCVに対する患者の反応に基づいて患者を層別化する方法を提供する。本発明は、1つまたは複数のHCV抗体を含む、HCVの予防および治療用の医薬組成物を提供する。
Description
政府支援
本願は、国立衛生研究所により授与された助成金番号HL079381の下、政府支援により成された。合衆国政府は本発明に一定の権利を有する。
本願は、国立衛生研究所により授与された助成金番号HL079381の下、政府支援により成された。合衆国政府は本発明に一定の権利を有する。
全世界の1億7千万人以上がC型肝炎ウィルス(HCV)に感染している。急性感染は通常無症状であるが、感染者の大多数が持続性感染症を発症する(非特許文献1;参照により本明細書に組み込まれている)。しかし、わずかな割合の急性感染においてウィルス血症が消失し、疾患の消失を伴う。頑健かつ持続的CD4+T細胞反応が疾患の消失につながるウィルスのクリアランスに一時的に随伴するので、細胞性免疫が必要である(非特許文献2;参照により本明細書に組み込まれている)。
単独またはリバビリン(すなわち、ウィルスゲノム複製を妨げるヌクレオシド類似体)との併用で服用される抗ウィルス薬(例えば、インターフェロンまたはペグ化インターフェロン)は、慢性C型肝炎を有する人の治療に用いることができるが、治療の費用は非常に高い。インターフェロン単独による治療は、患者の約10%〜20%で有効であるが、インターフェロンとリバビリンとの併用は、患者の約30%〜50%で有効である。
Majorら、2001年、「Hepatitis C viruses」、Fields Virology、1127〜1162頁
Shoukryら、2004年、Annu. Rev. Microbiol.、58巻、391頁
本発明は、HCVの予防、治療および/または診断に有用であり得る抗体を開発することができるという認識を含む。抗体に基づくワクチンの開発の重要な課題は、保存防御エピトープを明確にし、これらのエピトープを特異的に認識する抗体を発生させることである。
本発明は、複数のC型肝炎ウィルス(HCV)遺伝子型および/またはサブタイプに結合する、ヒトモノクローナル抗体を含むモノクローナル抗体を提供する。そのような抗体は、HCVの予防、治療、診断および/または研究に有用である。特に、本発明は、HCVエンベロープ糖タンパク質E2の保存立体配座エピトープに結合するモノクローナル抗体を提供する。いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、多く、ほとんどまたはすべての症例のHCVに結合することができる。いくつかの実施形態では、モノクローナル抗体は、様々な診断アッセイに用いられる。本発明によるHCV抗体は、感染者のウィルス負荷を減少させるための受動免疫療法に用いられる。本発明によるHCV抗体の使用は、標的細胞の感染も妨げる可能性がある。保存エピトープを認識する抗体は、ペプチドおよび立体配座的に定義されたエピトープ模倣体(例えば、有機化合物、有機金属化合物、無機化合物、小分子等)の合理的デザインのテンプレートとなるように用いることができる。いくつかの実施形態では、HCV E2タンパク質およびその断片の保存領域を、治療、予防、診断および/または他の目的に用いるために提供する。
いくつかの実施形態では、本発明による抗体は、HCVのE2タンパク質の立体配座エピトープを標的とする。E2の立体配座および線状エピトープは、モノクローナル抗体のパネルおよびE2の一連の欠失構築物を用いて同定された。以前の試験(例えば、米国特許第6,692,908号ならびに米国特許公開2006/0104980および2006/0188571;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)でHCV1bのE2アミノ酸411〜644間の立体配座エピトープに結合する抗体のクラスが報告された。このクラスの抗体は、E2とCD81との相互作用を阻害することが見いだされた。他のクラスの抗体は、HCV1bのE2アミノ酸470〜644間の立体配座エピトープに結合することが見いだされた。第3のクラスの抗体は、HCV1bのE2アミノ酸470〜644間の立体配座エピトープに結合するが、CD81へのE2の結合を阻害しない。第4のクラスは、HCV1bのE2アミノ酸644〜661間の立体配座エピトープに結合する。第5のクラスは、HCV1bのE2アミノ酸230〜313間の立体配座エピトープに結合する。第6のクラスは、複数の遺伝子型に由来する線状HCV E1エピトープに結合する。第7のクラスは、HCV1a E2アミノ酸657〜698を一部含む立体配座エピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、HCV抗体が標的とする立体配座エピトープは、HCV遺伝子型(例えば、遺伝子型1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11および/またはそれらの組合せ)間で保存されている。いくつかの実施形態では、HCV抗体が標的とする立体配座エピトープは、HCVサブタイプ(例えば、サブタイプ1a、1b、1c、2a、2b、2c、3a、3b、4a、4b、4c、4d、4e、5a、6a、7a、7b、8a、8b、9a、10a、11aおよび/またはそれらの組合せ)間で保存されている。いくつかの実施形態では、HCV抗体が標的とする立体配座エピトープは、HCV株間で保存されている。遺伝子型およびサブタイプ表示の後に数値表示(例えば、1、2、3等)が与えられている100株以上のHCVが存在すると推定されている。
本発明は、上述のエピトープのいずれよりも詳細に定義されているHCV E2エピトープを認識するモノクローナル抗体を提供する。本発明による抗体は、一部の以前に記載された抗体と交差競合する(cross−compete)。しかし、本発明による一部の抗体は、高い評価を得ているモデル系において以前に記載された抗体より大きい効力でHCVを中和する。したがって、本発明は、本明細書で述べる新規同定の抗体は、以前に記載された抗体より大きい治療上および/または予防上の有用性を提供する可能性があるという認識を含む。
いくつかの実施形態では、抗HCV E2抗体は、受託番号PTA−9416のもとにAmerican Type Culture Collection(ATCC)に寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるヒトモノクローナル抗体HC−1;受託番号PTA−9417のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるヒトモノクローナル抗体HC−3;受託番号PTA−9418のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるヒトモノクローナル抗体HC−11;および受託番号PTA−9419のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるヒトモノクローナル抗体CBH−23からなる群から選択される。
本発明による抗体は、医薬製剤を得るために薬学的に許容される賦形剤と混ぜ合わせることができる。本発明は、C型肝炎感染の治療、予防および/または診断用の医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本発明による医薬組成物は、HCVエンベロープ糖タンパク質E2に結合することができ、HCV感染をin vitroおよびin vivoで中和することができるヒト抗体を含む。
いくつかの実施形態では、本発明による医薬組成物は、全抗体の抗原結合特性を実質的に保持するHCV抗体(例えば、HC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23)の断片を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、当技術分野で周知の組換え法により産生されるHCV抗体を含んでいてよい。
本発明は、本発明によるHCV抗体の様々な治療上、予防上および/または診断上の使用を提供する。いくつかの実施形態では、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23抗体を含む医薬組成物は、HCV E2に結合することができる、治療上有効量の抗体またはその断片を患者に投与することによる慢性および/または急性C型肝炎感染の治療に用いることができる。治療上有効量は、1つまたは複数の特定の生物学的効果を達成するのに十分な量である。治療上有効量は、単一用量で1回投与することができ、または複数の個別の用量(同じもしくは異なる大きさ)で経時的に分配することができ、または連続的送達(一定もしくは可変速度で)で投与することができる。特定の実施形態では、治療上有効量は、(i)HCV感染の1つまたは複数の症状を軽減すること、(ii)個人および/または個人の臓器のいずれか1つ(例えば、肝臓)における循環ウィルス粒子の数を減少させること;(iii)HCV感染の1つまたは複数の症状の再出現を予防し、再出現の可能性を減少させ、かつ/または再出現を遅延させること;かつ/または(iv)HCV感染者および/または個人の臓器のいずれか1つ(例えば、肝臓)における循環ウィルス粒子の数の増加を予防し、増加の可能性を減少させ、かつ/または増加の開始を遅延させることを含むが、これらに限定されない1つまたは複数の所望の生物学的結果を達成するのに有効な量である。本発明による医薬組成物は、HCV感染を予防し、その再発を減少させ、かつ/またはその発生を遅延させるために用いることができる。それらは、例えば、HCVに最近曝露された、もしくはHCVに曝露するリスクのある人、HCV陽性の母親から生まれた新生児、および/または肝臓移植患者(例えば、そのような患者における可能な再発性HCV感染を予防するため)の受動免疫法に用いることができる。
本発明はまた、追加の有効成分としての少なくとも1つの他の抗ウィルス薬と配合した治療上有効量の本発明による抗体を含む医薬組成物を提供する。そのような薬剤は、インターフェロン(例えば、インターフェロンα−2b、インターフェロンγ等)、抗HCVモノクローナル抗体、抗HCVポリクローナル抗体、RNAポリメラーゼ阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、リバビリン、IRES阻害剤、ヘリカーゼ阻害剤、免疫調節剤、アンチセンス化合物、短鎖干渉RNA、短鎖ヘアピンRNA、マイクロRNA、RNAアプタマー、リボザイムおよびそれらの組合せを含むが、これらに限定されない。
本発明による抗体は、HCV E2タンパク質における立体配座エピトープを定義するものであり、そのようなエピトープを含む組成物および化合物を提供する。例えば、本発明は、HCV E2タンパク質の立体配座エピトープをタンパク質、ペプチドおよび小分子を提供する。ペプチドは、本発明による抗体により認識される1つまたは複数のエピトープを含む。特定の実施形態では、タンパク質は、少なくとも1つがHCVの少なくとも1つの立体配座エピトープを含み、オプションの連結配列を有する連鎖状のペプチドのストリングである。該ストリングのペプチドは、HCV E2タンパク質の異なる立体配座エピトープを含んでいてよい。あるいは、該ストリングのペプチドはすべて、同じエピトープを含んでいてよい。一般的に、該ストリングのペプチドは、天然で出現するのと実質的に同様に立体配座エピトープ(複数可)を示すために適切に折りたたまれていることが望ましい。そのようなタンパク質およびペプチドは、ワクチンの調合に用いるか、または診断試験に用いることができる。
本発明はまた、HCVに対する免疫応答に基づいて患者を層別化し、HCV免疫療法によく反応する可能性がある患者を特定する方法を提供する。例えば、患者の血清を、HCVの特定のエピトープに対する抗体の存在について試験するのに用いることができる。患者がそのようなエピトープ、具体的にはHCV E2タンパク質の立体配座エピトープに対する十分なレベルの抗体を有さない場合、該エピトープに対するヒトモノクローナル抗体を該患者に投与することができる。患者自身の免疫応答は、本発明による抗体またはその組成物によって補うことができる。特定の実施形態では、免疫療法は、HCVウィルスのクリアランスおよび/またはHCV感染の消失を促進する。特定の実施形態では、本発明による免疫療法は、慢性HCV感染を治療し、かつ/または予防する。
定義
アミノ酸:本明細書で用いているように、その最も広い意味での「アミノ酸」という用語は、ポリペプチド鎖に組み込むことができるあらゆる化合物および/または物質を意味する。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、一般式H2N−C(H)(R)−COOHを有する。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、天然に存在するアミノ酸である。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、合成アミノ酸であり、いくつかの実施形態では、アミノ酸は、D−アミノ酸であり、いくつかの実施形態では、アミノ酸は、L−アミノ酸である。「標準アミノ酸」は、天然に存在するペプチドに一般的に見いだされる20種の標準L−アミノ酸のいずれかを意味する。「非標準アミノ酸」は、合成により調製されるか、あるいは自然源から得られるかに関係なく、標準アミノ酸以外のあらゆるアミノ酸を意味する。本明細書で用いているように、「合成アミノ酸」は、塩、アミノ酸誘導体(アミドなど)および/または置換体を含むが、これらに限定されない化学的に修飾されたアミノ酸を含む。ペプチドにおけるカルボキシおよび/またはアミノ末端アミノ酸を含むアミノ酸は、それらの活性に有害な影響を及ぼすことなく、ペプチドの循環半減期を変化させることができるメチル化、アミド化、アセチル化、基の保護および/または他の化学基による置換により修飾することができる。アミノ酸は、ジスルフィド結合に関与してもよい。アミノ酸は、1つまたは複数の化学部分(例えば、メチル基、酢酸基、アセチル基、リン酸基、ホルミル部分、イソプレノイド基、硫酸基、ポリエチレングリコール部分、脂質部分、炭水化物部分、ビオチン部分等)との結合などの1つまたは複数の翻訳後修飾を含んでいてもよい。「アミノ酸」という用語は、「アミノ酸残基」と同義で用いられ、遊離アミノ酸および/またはペプチドのアミノ酸残基を意味しうる。遊離アミノ酸を意味するのか、またはペプチドの残基を意味するのかは、該用語が用いられる文脈から明らかであろう。
アミノ酸:本明細書で用いているように、その最も広い意味での「アミノ酸」という用語は、ポリペプチド鎖に組み込むことができるあらゆる化合物および/または物質を意味する。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、一般式H2N−C(H)(R)−COOHを有する。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、天然に存在するアミノ酸である。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、合成アミノ酸であり、いくつかの実施形態では、アミノ酸は、D−アミノ酸であり、いくつかの実施形態では、アミノ酸は、L−アミノ酸である。「標準アミノ酸」は、天然に存在するペプチドに一般的に見いだされる20種の標準L−アミノ酸のいずれかを意味する。「非標準アミノ酸」は、合成により調製されるか、あるいは自然源から得られるかに関係なく、標準アミノ酸以外のあらゆるアミノ酸を意味する。本明細書で用いているように、「合成アミノ酸」は、塩、アミノ酸誘導体(アミドなど)および/または置換体を含むが、これらに限定されない化学的に修飾されたアミノ酸を含む。ペプチドにおけるカルボキシおよび/またはアミノ末端アミノ酸を含むアミノ酸は、それらの活性に有害な影響を及ぼすことなく、ペプチドの循環半減期を変化させることができるメチル化、アミド化、アセチル化、基の保護および/または他の化学基による置換により修飾することができる。アミノ酸は、ジスルフィド結合に関与してもよい。アミノ酸は、1つまたは複数の化学部分(例えば、メチル基、酢酸基、アセチル基、リン酸基、ホルミル部分、イソプレノイド基、硫酸基、ポリエチレングリコール部分、脂質部分、炭水化物部分、ビオチン部分等)との結合などの1つまたは複数の翻訳後修飾を含んでいてもよい。「アミノ酸」という用語は、「アミノ酸残基」と同義で用いられ、遊離アミノ酸および/またはペプチドのアミノ酸残基を意味しうる。遊離アミノ酸を意味するのか、またはペプチドの残基を意味するのかは、該用語が用いられる文脈から明らかであろう。
動物:本明細書で用いているように、「動物」という用語は、動物界のメンバーを意味する。いくつかの実施形態では、「動物」は、いずれかの性であり、任意の発生段階にあるヒトを意味する。いくつかの実施形態では、「動物」は、任意の発生段階のヒト以外の動物を意味する。特定の実施形態では、ヒト以外の動物は、哺乳動物(例えば、げっ歯類、マウス、ラット、ウサギ、サル、イヌ、ネコ、ヒツジ、ウシ、霊長類の動物および/またはブタ)である。いくつかの実施形態では、動物は、哺乳動物、鳥、爬虫類の動物、両生類の動物、魚、昆虫および/または虫を含むが、これらに限定されない。特定の実施形態では、動物は、HCVによる感染に罹患しやすい。いくつかの実施形態では、動物は、トランスジェニック動物、遺伝子組換え動物および/またはクローンであってよい。
抗体:本明細書で用いているように、「抗体」という用語は、天然であるか、または完全もしくは部分的に合成により生産されたかを問わず、あらゆる免疫グロブリンを意味する。特異的結合能を維持しているそのすべての誘導体も該用語に含まれる。該用語は、免疫グロブリン結合ドメインと相同またはおおむね相同である結合ドメインを有するタンパク質も対象として含む。そのようなタンパク質は、自然源由来であるか、または完全もしくは部分的に合成により生産されてよい。抗体は、モノクローナルまたはポリクローナルであってよい。抗体は、ヒトクラスのいずれかを含むいずれかの免疫グロブリンクラス:IgG、IgM、IgA、IgDおよびIgEのメンバーであってよい。特定の実施形態では、抗体は、IgG免疫グロブリンクラスのメンバーであってよい。本明細書で用いているように、「抗体断片」または「抗体の特徴的部分」という用語は、同義で用いられ、全長より小さい抗体の誘導体を意味する。一般的に、抗体断片は、全長抗体の特異的結合能の少なくとも重要な部分を保持する。抗体断片の例は、Fab、Fab’、F(ab’)2、scFv、Fv、dsFvダイアボディーおよびFd断片を含むが、これらに限定されない。抗体断片は、あらゆる手段により生産することができる。例えば、抗体断片は、完全な抗体の断片化により酵素的もしくは化学的に生産することができ、かつ/または部分的抗体配列をコードする遺伝子から組換えにより生産することができる。あるいはまたはさらに、抗体断片は、全体的または部分的に合成により生産することができる。抗体断片は、単鎖抗体断片を場合によって含んでいてよい。あるいはまたはさらに、抗体断片は、例えば、ジスルフィド結合により互いに連結した多重鎖を含んでいてよい。抗体断片は、多分子複合体を場合によって含んでいてよい。機能的抗体断片は、一般的に少なくとも約50アミノ酸、より一般的には少なくとも約200アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト抗体であってよい。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体であってよい。
おおよそ:本明細書で用いているように、「おおよそ」または「約」という用語は、対象の1つまたは複数の値に適用されるように、規定された基準値と同様の値であることを意味する。特定の実施形態では、「おおよそ」または「約」という用語は、特に断らない限り、または文脈から別の方法で明らかでない限り(そのような数が可能な値の100%を超える場合を除く)、規定された基準値のいずれかの方向(より大きいまたはより小さい)の25%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%またはそれ未満の範囲内に入る値の範囲を意味する。
生物学的に活性な:本明細書で用いているように、「生物学的に活性な」という語句は、生物学的系(例えば、細胞培養、生物体等)において活性を有する物質の特性を意味する。例えば、生物体に投与したとき、当生物体に対して生物学的効果を有する物質は、生物学的に活性であるとみなされる。特定の実施形態では、タンパク質またはポリペプチドが生物学的に活性である場合、当タンパク質またはポリペプチドの少なくとも1つの生物学的活性を共有する当タンパク質またはポリペプチドの一部は、「生物学的に活性な」部分と一般的に呼ばれる。
特徴的な部分:本明細書で用いているように、最も広い意味での物質の「特徴的な部分」という用語は、物質全体について程度の配列または構造の同一性を共有するものである。特定の実施形態では、特徴的な部分は、完全な物質と少なくとも1つの機能特性を共有している。例えば、タンパク質またはポリペプチドの「特徴的な部分」は、タンパク質またはポリペプチドの特徴をともに示すアミノ酸の連続的連なりまたはアミノ酸の連続的連なりの集合を含むものである。いくつかの実施形態では、それぞれのそのような連なりは、一般的に少なくとも2、5、10、15、20、50個またはそれ以上のアミノ酸を含む。一般的に、物質(例えば、タンパク質、抗体等の)の特徴的な部分は、上で明記した配列および/または構造の同一性に加えて、関連する完全な物質と少なくとも1つの機能特性を共有しているものである。いくつかの実施形態では、特徴的な部分は、生物学的に活性であってよい。
発現:本明細書で用いているように、核酸配列の「発現」は、次の事象の1つまたは複数のものを意味する。(1)DNA配列からのRNA鋳型の生成(例えば、転写による);(2)RNA転写物のプロセシング(例えば、スプライシング、エディティング、5’キャップ形成および/または3’末端形成による);(3)RNAのポリペプチドもしくはタンパク質への翻訳;および/または(4)ポリペプチドもしくはタンパク質の翻訳後修飾。
機能的:本明細書で用いているように、「機能的」生物学的分子は、それが特性を示す形態および/またはそれが特徴付けられる活性の生物学的分子である。
遺伝子:本明細書で用いているように、「遺伝子」という用語は、当技術分野で理解されている意味を有する。「遺伝子」という用語が遺伝子調節配列(例えば、プロモーター、エンハンサー等)および/またはイントロン配列を含むことは、当業者により十分理解されるであろう。遺伝子の定義が、タンパク質をコードせずに、tRNA、RNAi誘導物質等などの機能的RNA分子をコードする核酸への言及を含むことは、さらに十分理解されるであろう。明確にする目的のために、我々は、本出願で用いているように、「遺伝子」という用語はタンパク質をコードする核酸の一部を一般的に意味することを指摘する。該用語は、当業者には文脈から明らかなように、調節配列を場合によって含みうる。この定義は、「遺伝子」という用語の非タンパク質コーディング発現ユニットへの適用を排除するものではなく、ほとんどの場合に、該用語が本文書で用いているようにタンパク質コーディング核酸を意味することを明確にするものである。
遺伝子産物または発現産物:本明細書で用いているように、「遺伝子産物」または「発現産物」という用語は、一般的に遺伝子から転写されたRNA(プロセシング前および/または後)あるいは遺伝子から転写されたRNAよりコードされるポリペプチド(修飾前および/または後)を意味する。
相同性:本明細書で用いているように、「相同性」という用語は、ポリマー分子間、例えば、核酸分子(例えば、DNA分子および/またはRNA分子)間および/またはポリペプチド分子間の全体的な同系性を意味する。いくつかの実施形態では、ポリマー分子の配列が少なくとも25%、30%,35%,40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または99%同一である場合、ポリマー分子は互いに「相同」であるとみなされる。いくつかの実施形態では、ポリマー分子の配列が少なくとも25%、30%,35%,40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または99%類似している場合、ポリマー分子は互いに「相同」であるとみなされる。
同一性:本明細書で用いているように、「同一性」という用語は、ポリマー分子間、例えば、核酸分子(例えば、DNA分子および/またはRNA分子)間および/またはポリペプチド分子間の全体的な同系性を意味する。例えば、2つの核酸配列の同一性の割合の計算は、最適比較目的のために2つの配列を整列させること(例えば、最適整列のためにギャップを第1および第2の核酸配列の1つまたは両方に導入することができ、非同一配列を比較目的のために無視することができる)により行うことができる。特定の実施形態では、比較目的のために整列させた配列の長さは、参照配列の長さの少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%または実質的に100%である。次に対応するヌクレオチド位置におけるヌクレオチドを比較する。第1の配列におけるある位置が、第2の配列における対応する位置と同じヌクレオチドによって占められている場合、分子は当位置で同一である。2つの配列の間の同一性の割合は、2つの配列の最適な整列のために導入する必要があるギャップの数および各ギャップの長さを考慮に入れた、配列により共有された同一の位置の数の関数である。2つの配列の間の配列の比較および同一性の割合の決定は、数学的アルゴリズムを用いて行うことができる。例えば、2つのヌクレオチド配列間の同一性の割合は、PAM120重み残基表(weight residue table)、12のギャップ長ペナルティーおよび4のギャップペナルティーを用いてALIGNプログラム(version2.0)に組み込まれたMeyersおよびMillerのアルゴリズム(CABIOS、1989年、4巻、11〜17頁)を用いて決定することができる。2つのヌクレオチド配列間の同一性の割合は、あるいは、NWSgapdna.CMPマトリックスを用いたGCGソフトウエアパッケージにおけるGAPプログラムを用いて決定することができる。
分離された:本明細書で用いているように、「分離された」という用語は、(1)。(天然においてかつ/または実験的状況においてかを問わず)最初に生産されたときにそれが結合していた成分の少なくとも一部から分離され、かつ/または(2)人の手により生産され、調製され、かつ/または製造された物質および/または実体に適用される。分離された物質および/または実体は、それらが最初に結合していた他の成分の約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%または約99%以上から分離されていてよい。いくつかの実施形態において、分離された物質は、約80%、約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%または約99%以上純粋である。本明細書で用いているように、物質が他の成分を実質的に含まない場合、物質は「純粋」である。本明細書で用いているように、分離された物質および/または実体の純度パーセントの計算は、賦形剤(例えば、緩衝液、溶媒、水等)を含めるべきでない。
ミモトープ:本明細書で用いているように、「ミモトープ」という用語は、エピトープの構造を模倣した巨大分子を意味する。いくつかの実施形態では、ミモトープは、その対応するエピトープによって誘発されるものと同じまたは類似の抗体反応を誘発する。いくつかの実施形態では、エピトープを認識する抗体は、エピトープを模倣したミモトープも認識する。いくつかの実施形態では、ミモトープは、ペプチドである。いくつかの実施形態では、ミモトープは、小分子、炭水化物、脂質または核酸である。いくつかの実施形態では、ミモトープは、立体配座保存HCVエピトープのペプチドまたは非ペプチドミモトープである。いくつかの実施形態では、立体配座的に定義されたウィルスエピトープの構造を模倣することによって、ミモトープは、HCVウィルス粒子がその天然結合パートナー(例えば、HCV標的受容体、E1タンパク質等)に結合する能力を、例えば、天然結合パートナー自体に結合することによって妨害する。
核酸:本明細書で用いているように、「核酸」という用語は、その最も広い意味で、オリゴヌクレオチド鎖に組み込まれるまたは組み込むことができる化合物および/または物質を意味する。いくつかの実施形態では、核酸は、ホスホジエステル結合によりオリゴヌクレオチド鎖に組み込まれるまたは組み込むことができる化合物および/または物質である。いくつかの実施形態では、「核酸」は、個々の核酸残基(例えば、ヌクレオチドおよび/またはヌクレオシド)を意味する。いくつかの実施形態では、「核酸」は、個々の核酸残基を含むオリゴヌクレオチド鎖を意味する。本明細書で用いているように、「オリゴヌクレオチド」および「ポリヌクレオチド」という用語は、同義で用いることができる。いくつかの実施形態では、「核酸」は、RNAならびに一本および/または二本鎖DNAおよび/またはcDNAを含む。さらに、「核酸」、「DNA」、「RNA」および/または同様な用語は、核酸類似体、すなわち、ホスホジエステル主鎖以外を有する類似体を含む。例えば、当技術分野で公知であり、主鎖にホスホジエステル結合の代わりにペプチド結合を有する、いわゆる「ペプチド核酸」は、本発明の範囲内にあるとみなされる。「アミノ酸配列をコードするヌクレオチド」という用語は、互いの縮重した型であり、かつ/または同じアミノ酸配列をコードするすべてのヌクレオチド配列を含む。タンパク質をコードするヌクレオチド配列および/またはRNAは、イントロンを含んでいてよい。核酸は、天然源から精製し、組換え発現システムを用いて生産し、場合によって精製し、化学的に合成する等ができる。適切な場合、例えば、化学的に合成された分子の場合、核酸は、化学的に修飾された塩基もしくは糖、主鎖修飾等を有する類似体のようなヌクレオシド類似体を含みうる。核酸配列は、特に示さない限り、5’→3’の方向で示す。「核酸セグメント」という用語は、より長い核酸配列の一部である核酸配列を指すために本明細書において用いる。多くの実施形態では、核酸セグメントは、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10またはそれ以上の残基を含む。いくつかの実施形態では、核酸は、天然ヌクレオシド(例えば、アデノシン、チミジン、グアノシン、シチジン、ウリジン、デオキシアデノシン、デオキシチミジン、デオキシグアノシンおよびデオキシシチジン);ヌクレオシド類似体(例えば、2−アミノアデノシン、2−チオチミジン、イノシン、ピロロピリミジン、3−メチルアデノシン、5−メチルシチジン、C−5プロピニルシチジン、C−5プロピニルウリジン、2−アミノアデノシン、C5−ブロモウリジン、C5−フルオロウリジン、C5−ヨードウリジン、C5−プロピニルウリジン、C5−プロピニルシチジン、C5−メチルシチジン、2−アミノアデノシン、7−デアザアデノシン、7−デアザグアノシン、8−オキソアデノシン、8−オキソグアノシン、O(6)−メチルグアノシンおよび2−チオシチジン);化学的に修飾された塩基;生物的に修飾された塩基(例えば、メチル化塩基);挿入塩基(intercalated bases);修飾糖(例えば、2’−フルオロリボース、リボース、2’−デオキシリボース、アラビノースおよびヘキソース);および/または修飾リン酸基(例えば、ホスホロチオエートおよび5’−N−ホスホルアミダイト結合)であるか、または含む。いくつかの実施形態では、本発明は、送達を促進または達成するために化学的に修飾されなかった核酸(例えば、ヌクレオチドおよび/またはヌクレオシドを含むポリヌクレオチドおよび残基)を意味する「非修飾核酸」を特に対象とする。
タンパク質:本明細書で用いているように、「タンパク質」という用語は、ポリペプチド(すなわち、ペプチド結合により互いに結合した少なくも2つのアミノ酸のストリング)を意味する。タンパク質は、アミノ酸以外の部分(例えば、糖タンパク質、プロテオグリカン等であってよい)を含んでいてよく、かつ/または他の方法でプロセシングもしくは修飾されていてよい。当業者は、「タンパク質」が細胞により産生された完全なポリペプチド鎖(シグナル配列を含むもしくは含まない)であり得るか、またはその特徴的部分であり得ることを十分に理解するであろう。当業者は、タンパク質が1つまたは複数のジスルフィド結合により連結された、または他の手段により結合された複数のポリペプチド鎖を時として含みうることを十分に理解するであろう。ポリペプチドは、L−アミノ酸、D−アミノ酸または両方を含んでいてよく、当技術分野で公知の様々なアミノ酸修飾または類似体のいずれかを含んでいてよい。有用な修飾は、例えば、末端アセチル化、アミド化、メチル化等を含む。いくつかの実施形態では、タンパク質は、天然アミノ酸、非天然アミノ酸、合成アミノ酸およびそれらの組合せを含んでいてよい。「ペプチド」という用語は、一般的に約100アミノ酸未満、約50アミノ酸未満、20アミノ酸未満または10アミノ酸未満の長さを有するポリペプチドを指すのに用いられる。いくつかの実施形態では、タンパク質は、抗体、抗体断片、その生物学的に活性な部分および/またはその特徴的な部分である。
再発性HCV感染:本明細書で用いているように、「再発性HCV感染」は、感染の臨床上および/または臨床検査上の証拠、例えば、感染の1つまたは複数の症状あるいは循環HCV粒子および/または対象の肝臓におけるHCV粒子の存在の再発を意味する。いくつかの実施形態では、再発性HCV感染は、以前にHCVに感染したが、肝臓移植を受けた対象におけるそのような状態を意味する。
小分子:一般的に、「小分子」は、約2000g/モル未満、約1500g/モル未満、約1000g/モル未満、約800g/モル未満または約500g/モル未満である有機分子であると当技術分野で理解されている。いくつかの実施形態では、小分子は、ポリマーでない。いくつかの実施形態では、小分子は、タンパク質、ペプチドまたはアミノ酸でない。いくつかの実施形態では、小分子は、核酸またはヌクレオチドでない。いくつかの実施形態では、小分子は、糖または多糖でない。
対象:本明細書で用いているように、「対象」または「患者」という用語は、例えば、実験、診断、予防および/または治療の目的のために本発明の組成物を投与することができる生物を意味する。一般的な対象は、動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヒト以外の霊長類の動物およびヒトなどの動物;昆虫;虫等)を含む。いくつかの実施形態では、対象は、HCVに感染し、苦しみ、かつ/またはその影響を受けやすい可能性がある。
実質的に:本明細書で用いているように、「実質的に」という用語は、問題としている特性または性質の完全またはほぼ完全な程度または度合を示す定性的状態を意味する。生物学分野の技術者は、生物学的および化学的現象が、もしあるとすれば、まれに完了まで進み、かつ/または完全な状態まで進み、あるいは絶対的結果を達成もしくは回避することを理解する。「実質的に」という用語は、したがって、多くの生物学的および化学的現象に固有の完全な状態の潜在的欠如をとらえるために本明細書で用いている。
に罹る(に苦しむ):疾患、障害および/または状態(例えば、HCV感染)に「罹って」いる個人は、疾患、障害および/または状態と診断され、かつ/または疾患、障害および/または状態の1つもしくは複数の症状を示す。
に罹りやすい:疾患、障害および/または状態(例えば、HCV感染)に「罹りやすい」個人は、疾患、障害および/または状態と診断されなかった。いくつかの実施形態では、疾患、障害および/または状態に罹りやすい個人は、疾患、障害および/または状態の症状を示す可能性がある。いくつかの実施形態では、疾患、障害および/または状態に罹りやすい個人は、疾患、障害および/または状態の症状を示さない可能性がある。いくつかの実施形態では、疾患、障害および/または状態に罹りやすい個人は、疾患、障害および/または状態の症状を発現する。いくつかの実施形態では、疾患、障害および/または状態に罹りやすい個人は、疾患、障害および/または状態を発現しない。
治療上有効量:本明細書で用いているように、「治療上有効量」という用語は、疾患、障害および/または状態(例えば、HCV感染)に罹患している、または罹りやすい対象に投与した場合に、疾患、障害および/または状態を治療、診断、予防する、かつ/またはその発症を遅延させるのに十分である発明の組成物の量を意味する。
治療薬:本明細書で用いているように、「治療薬」という語句は、対象に投与した場合、治療効果を有し、かつ/または所望の生物学的および/または薬理学的効果を発現させる薬剤を意味する。いくつかの実施形態では、治療薬は、HCV感染の1つもしくは複数の症状もしくは特徴を軽減し、改善し、緩和し、抑制し、予防し、その発症を遅延させ、その重症度を低下させ、かつ/またはその発生率を低下させるのに用いることができる物質である。
治療:本明細書で用いているように、「治療する」、「治療」または「治療すること」という用語は、疾患、障害および/または状態(例えば、HCV感染)の1つもしくは複数の症状もしくは特徴を部分的もしくは完全に軽減し、改善し、緩和し、抑制し、予防し、その発症を遅延させ、その重症度を低下させ、かつ/またはその発生率を低下させるために用いる方法を意味する。治療は、疾患、障害および/または状態の徴候を示さない対象に適用することができる。いくつかの実施形態では、治療は、疾患、障害および/または状態に関連する病状を発現するリスクを低減する目的のために疾患、障害および/または状態の初期の徴候のみを示す対象に適用することができる。
ベクター:本明細書で用いているように、「ベクター」は、それが結合している他の核酸を輸送することができる核酸分子を意味する。いくつかの実施形態では、ベクターは、真核および/または原核細胞などの宿主細胞中のそれらが結合している核酸の染色体外複製および/または発現を可能にする。作動可能に連結した遺伝子の発現を導くことができるベクターは、本明細書において「発現ベクター」と呼ぶ。
HCV命名法
HCV命名法が一般的にHCV遺伝子型を表すアラビア数字(例えば、「1」、「2」、「3」、「4」等)およびHCVサブタイプを表す小文字(例えば、「a」、「b」等)を用いることは、当業者により周知されている。命名の規則は当技術分野で一般的に受け入れられているが、当業者は、出版、発表、会話等において当業者が必ずしも厳格に命名の規則に従っていないことを認識している。したがって、当業者は、例えば、「HCV1a」、「HCV遺伝子型1a」および「HCVサブタイプ1a」は当業者により同義で用いることができることは暗黙的であり、3つの用語すべてがHCV遺伝子型1、サブタイプaを意味するものであることを認識するであろう。
HCV命名法が一般的にHCV遺伝子型を表すアラビア数字(例えば、「1」、「2」、「3」、「4」等)およびHCVサブタイプを表す小文字(例えば、「a」、「b」等)を用いることは、当業者により周知されている。命名の規則は当技術分野で一般的に受け入れられているが、当業者は、出版、発表、会話等において当業者が必ずしも厳格に命名の規則に従っていないことを認識している。したがって、当業者は、例えば、「HCV1a」、「HCV遺伝子型1a」および「HCVサブタイプ1a」は当業者により同義で用いることができることは暗黙的であり、3つの用語すべてがHCV遺伝子型1、サブタイプaを意味するものであることを認識するであろう。
本明細書で用いているように、アラビア数字(例えば、「1」、「2」、「3」、「4」等)は、HCV遺伝子型を指すのに用い、小文字(例えば、「a」、「b」等)は、HCVサブタイプを指すのに用いる。本明細書で特定の遺伝子型のHCVに言及する場合、それが挙げられた遺伝子型のすべてのサブタイプを含むことを意味することも理解されるであろう。一例を示すと、「遺伝子型1」は、本明細書で遺伝子型1のすべてのサブタイプ(例えば、遺伝子型1、サブタイプa;遺伝子型1、サブタイプb;等)を指すために用いる。
本明細書で用いているように、遺伝子型の後に存在するアラビア数字(例えば、「1」、「2」、「3」、「4」等)およびサブタイプ表示は、HCV株を意味すると理解されるであろう。
本発明は、C型肝炎ウィルス(HCV)エンベロープ糖タンパク質2(E2)を認識する抗体を提供する。いくつかの実施形態では、HCV E2抗体は、ヒトモノクローナル抗体などのモノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、HCV E2抗体は、1つまたは複数のC型肝炎ウィルス(HCV)遺伝子型および/またはサブタイプに付随するE2に結合する。いくつかの実施形態では、HCV E2抗体は、治療、診断および/または予防適用分野において有用である。本発明は、HCV E2抗体を含む医薬組成物およびHCV E2抗体を用いて患者を治療する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、HCV E2抗体は、同定され、感染患者の血清から分離される。実施例で述べるように、高血清結合中和力価(high serum neutralization of binding titers)を有する3人のHCV感染者の末梢B細胞からの1群のヒトモノクローナル抗体を産生させ、特徴付けした。HCV E2に対する4つのヒトモノクローナル抗体HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23が産生され、分離された。4つの抗体すべてがHCVの遺伝子型1a、1b、2a、2b、3a、4、5および6に結合する(図1)。これらの抗体は、ウィルス型および遺伝子型にわたって保存されている立体配座エピトープに結合する。HC−1、HC−11およびCBH−23は、E2タンパク質とヒトCD81との相互作用を阻害する(図6)。HC−3は、CD8へのE2の結合を阻害しない(図6)。
いくつかの実施形態では、本発明によるHCV E2抗体は、広範囲のHCV遺伝子型および/またはサブタイプの中和をもたらす。多数のHCV遺伝子型および/またはサブタイプに対する反応性の広さと感受性細胞へのHCVビリオンの結合を妨害する能力の両方は、治療上有用な中和抗体について望ましい。本発明はまた、HCVエンベロープタンパク質のペプチドおよび非ペプチド構造模倣体のデザインを提供する。
C型肝炎ウィルス(HCV)
C型肝炎ウィルス(HCV)は、その遺伝情報が9.5kbプラス鎖RNAゲノムにコードされている、エンベロープを有するウィルスである。341bpの高度に保存された非コーディング領域がこのウィルスゲノムの5’末端に局在化しており、これに約3010アミノ酸のポリタンパク質をコードする長い読取り枠が続いている。2つの推定上のエンベロープ糖タンパク質E1(gp35)およびE2(gp72)がそれぞれ5または6および11N−結合グリコシル化部位により同定された。高レベルの遺伝的変異性は、エンベロープ遺伝子に関連する。この変異性は、E2遺伝子の5’末端で高度に強められており、ここでのHVR1およびHVR2と呼ばれる2つの超可変領域が記載された。HVR1に対する抗体は、細胞培養およびチンパンジー保護試験においてウィルス中和を媒介すると思われる(Farciら、1996年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、93巻、15394〜15399頁;およびShimizuら、1994年、J. Virol.、68巻、1494〜1500頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。HVR1関連配列に対するより広い免疫応答の誘導に進歩があった(Puntorieroら、1998年、EMBO J.、17巻、3521〜3533頁;参照により本明細書に組み込まれている)が、残念なことに、HVR1に対する抗体は、分離株特異的である傾向があり、時間の経過により、既存の免疫応答が認識しない新たなウィルス変異体の複製が誘導される(Farciら、1994年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、91巻、7792〜7796頁;Weinerら、1992年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、89巻、3468〜3472頁;およびKatoら、1993年、J. Virol.、67巻、3923〜3930頁;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。HCVエンベロープ抗原は、グリコシル化形で発現する場合に高度に免疫原性であるように思われる(da Silva Cardosoら、1997年、Ann. Hematol.、74巻、135〜7頁;参照により本明細書に組み込まれている)。予備的データは、E2タンパク質内の保存エピトープの存在を示唆している(Lesniewskiら、1995年、J. Med. Virol.、45巻、415〜22頁;参照により本明細書に組み込まれている)。感染患者からの血清中の中和抗体の存在が提唱された。
C型肝炎ウィルス(HCV)は、その遺伝情報が9.5kbプラス鎖RNAゲノムにコードされている、エンベロープを有するウィルスである。341bpの高度に保存された非コーディング領域がこのウィルスゲノムの5’末端に局在化しており、これに約3010アミノ酸のポリタンパク質をコードする長い読取り枠が続いている。2つの推定上のエンベロープ糖タンパク質E1(gp35)およびE2(gp72)がそれぞれ5または6および11N−結合グリコシル化部位により同定された。高レベルの遺伝的変異性は、エンベロープ遺伝子に関連する。この変異性は、E2遺伝子の5’末端で高度に強められており、ここでのHVR1およびHVR2と呼ばれる2つの超可変領域が記載された。HVR1に対する抗体は、細胞培養およびチンパンジー保護試験においてウィルス中和を媒介すると思われる(Farciら、1996年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、93巻、15394〜15399頁;およびShimizuら、1994年、J. Virol.、68巻、1494〜1500頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。HVR1関連配列に対するより広い免疫応答の誘導に進歩があった(Puntorieroら、1998年、EMBO J.、17巻、3521〜3533頁;参照により本明細書に組み込まれている)が、残念なことに、HVR1に対する抗体は、分離株特異的である傾向があり、時間の経過により、既存の免疫応答が認識しない新たなウィルス変異体の複製が誘導される(Farciら、1994年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、91巻、7792〜7796頁;Weinerら、1992年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、89巻、3468〜3472頁;およびKatoら、1993年、J. Virol.、67巻、3923〜3930頁;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。HCVエンベロープ抗原は、グリコシル化形で発現する場合に高度に免疫原性であるように思われる(da Silva Cardosoら、1997年、Ann. Hematol.、74巻、135〜7頁;参照により本明細書に組み込まれている)。予備的データは、E2タンパク質内の保存エピトープの存在を示唆している(Lesniewskiら、1995年、J. Med. Virol.、45巻、415〜22頁;参照により本明細書に組み込まれている)。感染患者からの血清中の中和抗体の存在が提唱された。
哺乳類細胞中で発現したHCV E1−E2タンパク質を用いた試験で、感染者は本質的には立体配座および線状であるエピトープを一部含むHCV E2に対する抗体反応を有することが示された(Haradaら、1994年、J. Gen. Virol.、76巻、1223〜1231頁;参照により本明細書に組み込まれている)。HCV E2タンパク質に対するヒトモノクローナルまたは組換え抗体の分離に関連する試験で、これらの抗体の実質的な部分が立体配座エピトープを認識することが示された(da Silva Cordosoら、1998年、J. Med. Virol.、55巻、28〜34頁;参照により本明細書に組み込まれている)。これらのドメインの生物学的機能に関しては、ウィルスはin vitroでは成長できないので、研究者らは、ウィルスの中和への洞察を得るために代用アッセイを用いた(Houghton、「Hepatitis C viruses」、In Fields、Knipe、Howley(編)、Virology、Lippincott−Raven、Philadelphia、1035〜1058頁;参照により本明細書に組み込まれている)。1つの代用アッセイである結合の中和(NOB)アッセイは、HCV E2タンパク質とヒトT細胞系との結合を妨げる所定の抗体または血清の能力を評価するものである(Rosaら、1996年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、93巻、1759〜1763頁;参照により本明細書に組み込まれている)。ワクチン接種により保護されたチンパンジーから得られた血清抗体がNOBアッセイにおいて強度に陽性であったという所見は、ウィルス中和活性の尺度としての該アッセイの妥当性を裏付けている(Rosaら、前出;およびIshiiら、1998年、Hepatology、28巻、1117〜1120頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。
ヒトテトラスパンニング(tetraspanning)細胞表面タンパク質CD81(TAPA−1としても公知である;レビューについてはLevyら、1998年、Ann. Rev. Immunol.、16巻、89〜109頁を参照;参照により本明細書に組み込まれている)は、NOBアッセイにおいてHCV E2により結合される標的タンパク質である(Pileriら、1998年、Science、282巻、938〜941頁;参照により本明細書に組み込まれている)。さらに、ヒトCD81は、遊離ビリオンに結合し、その後に、HCVの可能な受容体である(Pileriら、前出)。しかし、異なる遺伝子型および/またはサブタイプのHCV E2タンパク質における以前に同定されたNOB陽性抗体により認識されるエピトープの保存についてはほとんど知られていない。
HCVの検出およびHCVからの防御への他のアプローチは、ペプチド模倣体の開発などである。例として、AおよびC型肝炎ウィルスタンパク質のペプチド模倣体は、検出アッセイおよびワクチン接種療法用のランダム発生合成およびファージディスプレイペプチドライブラリーの作製により創出された(Mattioliら、1995年、J. Virol.、69巻、5294〜5299頁;およびPrezziら、1996年、J. Immunol.、156巻、4504〜4513頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。しかし、これらのミモトープの有効抗体結合は、線状に定義されたウィルスエピトープのみと比較された。いくつかの線状に定義された免疫優性HCVエピトープの配列組換え融合が、診断アッセイ用に記載された(Cheinら、1999年、J. Clin. Microbiol.、37巻、1393〜1397頁;参照により本明細書に組み込まれている)。しかし、線状エピトープからデザインされた多エピトープ融合抗原は、立体配座模倣体と同じ能力で機能するように作製されなかった。それは、標的受容体への結合を妨げるようにデザインされなかった。
HCVに関する背景情報を提供する参考文献は、すべてが参照により本明細書に組み込まれている、Abrignani、1997年、Springer Semin. Immunopathology、19巻、47〜55頁;Simmonds、1995年、Hepatology、21巻、570頁、583頁;およびMahaneyら、1994年、Hepatology、20巻、1405〜1411頁などである。HCVゲノムの一部を有するワクシニアウィルスまたはバキュロウィルス構築物は、Ralstonら(1993年、J. Virology、67巻、6733〜6761頁;参照により本明細書に組み込まれている)およびLanfordら(1993年、J. Virology、197巻、225〜235頁;参照により本明細書に組み込まれている)により記載されている。
HCV抗体
HCVエンベロープ糖タンパク質遺伝子は、遺伝子型およびサブタイプにわたるいくつかの最大レベルの遺伝的異質性を示し、E2がE1より大きい変異性を示す。E2のN末端に認められる超可変領域(HVR1)は、高度に免疫原性であり、分離株特異的中和抗体反応の主要な決定因子である(Farciら、1996年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、93巻、15394頁;およびShimizuら、1994年、J. Virol.、68巻、1494頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。特定の患者から26年間にわたり採取された血清試料から得られた連続HCV分離株の試験で、血清抗体が同時点に存在する同時優性E1E2種を中和しなかったことが示された(von Hahnら、2007年、Gastroenterology、132巻、667頁;参照により本明細書に組み込まれている)。逸脱(escape)は、結合の低減につながるHVR1の突然変異およびこの患者から得られた最も初期の分離株に対して産生されたHVR1に対するモノクローナル抗体による中和に関連している。より広くは中和抗体は、通常E2内の立体配座エピトープに対するものである(Allanderら、2000年、J. Gen. Virol.、81巻、2451頁;Bugliら、2001年、J. Virol.、75巻、9986頁;Habersetzerら、1998年、Virology、249巻、32頁;Hadlockら、2000年、J.Virol.、74巻、10407頁;およびIshiiら、1998年、Hepatology、28巻、1117頁;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。
HCVエンベロープ糖タンパク質遺伝子は、遺伝子型およびサブタイプにわたるいくつかの最大レベルの遺伝的異質性を示し、E2がE1より大きい変異性を示す。E2のN末端に認められる超可変領域(HVR1)は、高度に免疫原性であり、分離株特異的中和抗体反応の主要な決定因子である(Farciら、1996年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、93巻、15394頁;およびShimizuら、1994年、J. Virol.、68巻、1494頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。特定の患者から26年間にわたり採取された血清試料から得られた連続HCV分離株の試験で、血清抗体が同時点に存在する同時優性E1E2種を中和しなかったことが示された(von Hahnら、2007年、Gastroenterology、132巻、667頁;参照により本明細書に組み込まれている)。逸脱(escape)は、結合の低減につながるHVR1の突然変異およびこの患者から得られた最も初期の分離株に対して産生されたHVR1に対するモノクローナル抗体による中和に関連している。より広くは中和抗体は、通常E2内の立体配座エピトープに対するものである(Allanderら、2000年、J. Gen. Virol.、81巻、2451頁;Bugliら、2001年、J. Virol.、75巻、9986頁;Habersetzerら、1998年、Virology、249巻、32頁;Hadlockら、2000年、J.Virol.、74巻、10407頁;およびIshiiら、1998年、Hepatology、28巻、1117頁;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。
本発明者らは、遺伝子型1bHCVに感染した人の末梢B細胞由来のHCV E2上の立体配座エピトープに対する中和および非中和ヒトモノクローナル抗体のパネルを以前に記載した。交差競合分析により、異なる機能および特性を有するオーバーラップエピトープの3つの免疫原性クラスターが同定された(Keckら、2005年、J. Virol.、79巻、13199頁;およびKeckら、2004年、J. Virol.、78巻、9224頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。すべての非中和抗体は、ドメインAと呼ばれる1つのクラスター内に含まれていた(Keckら、2005年、J. Virol.、79巻、13199頁;参照により本明細書に組み込まれている)。中和抗体は、ドメインBおよびCと呼ばれる2つのクラスターに分かれ、ドメインB抗体は、ブロッキング遺伝子型2a伝染性細胞培養ウィルス(HCVcc)感染においてドメインC抗体より大きい効力を有する(Keckら、2007年、J. Virol.、81巻、1043頁;参照により本明細書に組み込まれている)。すべてのドメインB抗体ならびにドメインC抗体は、宿主細胞へのHCVppおよびHCVccの侵入に必須であることが示されたHCVの受容体であるCD81に対するE2の結合を阻害することが示された(Hsuら、2003年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、100巻、7271頁;およびTschemeら、2006年、J. Virol.、80巻、1734頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。
ドメインB内のオーバーラップエピトープに対する4つの抗体が1人のHCV感染者から以前に分離されたが、E2上のドメインBエピトープが免疫応答の主要な標的であるという程度まで、それは不明のままである。実施例1で以前のパネルからのドメインB抗体と交差競合し、したがって、このドメイン内のオーバーラップエピトープの数を拡大する、遺伝子型1aHCV感染者からの2つの新規ヒトモノクローナル抗体HC−1およびHC−11の分離について述べる。これらの抗体は、すべての遺伝子型および/またはサブタイプ間で保存されている立体配座エピトープに対するものであり、HCVppおよびHCVccを中和し、一部は、このドメインに対する他の抗体について以前に認められたものより大きい効力を有する。これらの抗体による中和のメカニズムは、CD81へのE2の結合を阻害することによるものである。さらに、CD81に関与するように定められた領域におけるE2上のアラニン置換試験(Owsiankaら、2006年、J. Virol.、80巻、8695頁;参照により本明細書に組み込まれている)で、これらのHCV抗体エピトープ内のいくつかの接触残基がCD81へのE2の結合に必要な同じ接触残基であることが示されている。第3のヒトモノクローナル抗体であるCBH−23は、遺伝子型1bHCV感染者から分離された。CBH−23は、ドメインCに対する代表的な抗体と交差競合し、CD81へのE2の結合を阻害することによって中和を媒介する。第4のヒトモノクローナル抗体HC−3は、遺伝子型1bHCV感染者から分離された。HC−3は、以前のパネルからの代表的なドメインA、BおよびC抗体と交差競合せず、したがって、Dと呼ばれる新たなドメインが示されている。HC−3は、CD81へのE2の結合を阻害しない(図6)。本発明は、HC−3がウィルスの中和を媒介するメカニズムは、ウィルスがCD81と相互作用するときのウィルスの侵入時にほぼ同時に起こるという認識を含む。いずれか1つの特定の理論により束縛されることを望むものではないが、HC−3は、CD81へのE2の結合の前に起こる、ウィルスの付着を阻害すること;E2がCD81に結合する直前または後に異なるコレセプターとのウィルスの相互作用を阻害すること;かつ/またはウィルスの侵入の成功に関与する1つもしくは複数のウィルスエンベロープ糖タンパク質における立体配座の変化を阻害することによってウィルスの中和を媒介する可能性がある。
抗体の様々な結合プロファイルに基づいて、汎抗HCV抗体を提供するように、複数の種類および遺伝子型および/またはサブタイプを検出する診断アッセイを用いることができる。いくつかの実施形態では、抗体は、HCVのリスクのある人向けの防御療法としてのまたはHCVに対する血清陽性である人向けの療法としての受動免疫法に用いることができる。
HCVに対する抗体の使用に関する参考文献は、すべてが参照により本明細書に組み込まれている、Akatsukaら、1993年、Hepatology、18巻、503〜510頁;DeLallaら、1993年、J. Hepatol.、18巻、163〜167頁;Mondelliら、1994年、J. Virol.、68巻、4829〜4836頁;Siemoneitら、1994年、Hybridoma、13巻、9〜13頁;およびMoradpourら、1996年、J. Med. Virol.、48巻、234〜241頁などである。
本発明によるHCV抗体は、HCVに対する既存の抗体と比べていくつかの利点がある。非相同(non−homlogous)一次アミノ酸配列は免疫学的に同一の3次元タンパク質構造を定義する可能性があるため、構造的に保存されたエピトープに結合する抗体は、天然立体配座における複数の連続的に非常に異なるHCV遺伝子型および/またはサブタイプを認識することができるが、線状または変性したエピトープのみを認識する抗体は、そうでない可能性がある。特に、E2の立体配座依存性エピトープを認識する抗体は、HCVウィルスとその細胞標的受容体との相互作用を効果的に妨げる可能性がある。標的細胞受容体(例えば、CD81)に結合する天然HCVウィルスの能力を能動的に妨げるために立体配座依存性エピトープを認識する抗体を使用することは、特に最近の臓器移植受容者、腎臓透析を受けている人、HCV感染母親から生まれた乳児および/または血友病もしくは他の血液凝固障害の治療を受けている感染者におけるウィルス負荷を低減し、かつ/または非感染者における臓器の感染もしくは再感染を予防する(例えば、(i)種々のHCV遺伝子型および/またはサブタイプによりコードされるHCV E2タンパク質を認識すること;(ii)HCV粒子に結合すること;および/または(iii)HCVウィルス粒子のそれらの標的細胞への付着および侵入を予防することにより)ための特異的治療への適用分野を有する。いくつかの実施形態では、他の受容者は、最近HCVに曝露された人(例えば、HCVを含む体液への曝露による)を含む。いくつかの実施形態では、HCV抗体は、抗体が産生された対象であったHCVの株と同一のHCVの株を有する患者の治療に有用であり得る。いくつかの実施形態では、HCV抗体は、抗体が産生された対象であったHCVの株と異なるHCVの株を有する患者の治療に有用であり得る。個々のHCV抗体およびいくつかのエピトープを認識するいくつかのHCV抗体のカクテルを用いることができる。
いくつかの実施形態では、HCV抗体は、CD81との直接的相互作用を妨げること以外のメカニズムによりE2結合ウィルス感染を妨げる可能性がある。いくつかの実施形態では、HCV抗体は、コレセプタータンパク質へのE2の結合を妨げること、標的細胞結合に必要なE2タンパク質の立体配座変化を妨げること、E2媒介性の標的細胞へのウィルス融合を阻害すること、および/またはHCVビリオンの脱外被を抑制することなどの多くの可能なメカニズムによりウィルス感染性を妨げる可能性がある。いくつかの実施形態では、CD81へのE2の結合を直接妨げるHCV抗体は、他のメカニズムにより感染性を妨げるHCV抗体を効果的に補足する。
ウィルスエピトープを認識し、ウィルス/標的受容体相互作用を妨げる本発明によるHCV抗体およびそのような抗体に結合するウィルスエピトープは、ウィルスエピトープのペプチドおよび他の構造模倣体を合理的にデザインするための鋳型としても役立つ可能性がある。これらのHCV抗体により定義される構造分子模倣体は、標的受容体自体への結合により標的受容体への天然ウィルスの結合を阻止するそれらの能力に用いられる。
ヒトまたはヒト化モノクローナル抗体を生産することにより、HCVに対するヒト免疫応答を直接的に分析することが可能である。場合によって、ヒトまたはヒト化モノクローナル抗体を用いることが望ましい。ヒトモノクローナル抗体を用いることにより、外来抗原としての抗体自体に対する免疫応答を最小限にすることができるが、ヒト以外の源から生産されるモノクローナル抗体は、外来抗原として認識されるので、それらに対する激しい免疫応答が一般的に発生する。保存ウィルス立体配座エピトープを認識するHCV抗体を選択することは、線状または変性エピトープのみに結合することができる抗体よりもHCV感染を改善または予防するためのこれらの試薬のより広くかつより有効な治療への適用を可能とする。本明細書で述べる抗体は、複数の異なる遺伝子型および/またはサブタイプの高度に保存されているHCV E2タンパク質である立体配座エピトープを認識する。したがって、本明細書で述べる抗体は、多くの以前に記載された中和抗体より広い範囲のHCV分離株に対して強力であるという利点を有する。その他の利点は、本明細書で述べる抗体により認識されるエピトープの高度の保存が、これらの抗体がHCV E2タンパク質内の機能および/または構造上の重要性を有する配列を認識することを示すものであることである。したがって、これらの抗体で分離されるペプチドまたは小分子は、HCV E2内の機能領域である高い確率を有する。
HCV抗体の生産および特徴付け
対象HCV抗体の開発に用いた全体的戦略を実施例1で述べる。手短に述べると、(1)HCVへの曝露の証拠を有する人を特定した;(2)それらの末梢血からの抗原特異的B細胞をin vitroで拡大し、活性化した;(3)これらの細胞を適切なマウス−ヒトヘテロミエローマを用いた電気融合により不死化した;(4)ハイブリドーマを分泌する適切なヒト抗体を同定した;および(5)クローニングにより適切なハイブリドーマを安定化した。この戦略は、HCV E2タンパク質に特異的であり、HCV遺伝子型1a、1b、2a、2b、3a、4、5および6のE2の立体配座エピトープに結合するHCV抗体の同定をもたらした(図1)。
対象HCV抗体の開発に用いた全体的戦略を実施例1で述べる。手短に述べると、(1)HCVへの曝露の証拠を有する人を特定した;(2)それらの末梢血からの抗原特異的B細胞をin vitroで拡大し、活性化した;(3)これらの細胞を適切なマウス−ヒトヘテロミエローマを用いた電気融合により不死化した;(4)ハイブリドーマを分泌する適切なヒト抗体を同定した;および(5)クローニングにより適切なハイブリドーマを安定化した。この戦略は、HCV E2タンパク質に特異的であり、HCV遺伝子型1a、1b、2a、2b、3a、4、5および6のE2の立体配座エピトープに結合するHCV抗体の同定をもたらした(図1)。
実施例1で述べるように、HCV1aまたは1b感染および高血清抗体中和活性を有する人からの末梢B細胞を用いて、ヒトモノクローナル抗体のパネルを生産し、特徴付けした。最初のスクリーニングでは、1a感染ドナー由来の抗体をスクリーニングするために遺伝子型1bのE2タンパク質を、または1b感染ドナー由来の抗体をスクリーニングするために1aE2タンパク質を利用した。このステップは、ドナーが遺伝子型1aまたは1b分離株に感染していたので、用いたスクリーニングアプローチを、遺伝子型1aおよび1b間で保存されていたエピトープに対する抗体の選択に偏らせるものであった。そのようなスクリーニングにより同定された抗体(すなわち、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23)は、ウェスタンブロットによりE2タンパク質を認識しなかったが、免疫沈降によりE2タンパク質を認識した。これらの結果は、これらのHCV抗体が立体配座エピトープを認識することを示唆するものである。
HCV抗体HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23はすべて、HCV遺伝子型1a、1b、2a、2b、3a、4、5および6のE1E2に結合することができた(図1)。HC−1およびHC−11は、HCV遺伝子型1a、1b、2a、2b、3a、4、5および6HCVpp1a(図4)および2a感染、ならびにHCVcc1aおよび1b感染(図4)の大多数を中和する。HC−3は、HCVpp1aおよびHCVcc2aを中和することができた。HC−3は、1aHCVppおよび2aHCVccを中和し(図4)、CBH−23は、遺伝子型1a、1b、2aHCVppおよび2aHCVccを中和する(図4)。これらのデータから、4つのHCV抗体のすべてが複数のHCV遺伝子型を認識し、中和することができることが分かる。CD81捕捉アッセイで、これらの4つの抗体のうちの3つ(すなわち、HC−1、HC−11およびCBH−23)がE2とCD81との相互作用を阻害することができることが示されている(図6)。本発明は、HCV E2内のCD81結合部位と部分的または完全に重なるエピトープは、本質的に立体配座性であり、高度に保存されていることを示している。CD81結合部位における高度な配列保存は、HCV E2とCD81との相互作用が生物学的に関連性があるという主張と一致する。本発明は、HC−3がHCV1aおよび2aを中和するが、CD81へのE2の結合を阻害しないので、HC−3はウィルスの中和の別のメカニズムを利用していることになるという認識を含む。
HCV E2における同様な結合部位を有する抗体を明らかにするために、競合分析を用いた。HCV E2ドメインA、BまたはCの1つを認識する以前に同定されたHCV抗体をビオチニル化し、漸増量の競合HCV抗体(すなわち、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23)の存在下でのHCV E2に対するビオチニル化抗体の結合を測定した。HCV抗体HC−1およびHC−11は、ドメインBを認識する抗体と効果的に競合したが、ドメインAまたはCについてはそうでなかった。CBH−23は、ドメインCを認識する抗体と効果的に競合したが、ドメインAまたはBについてはそうでなかった。HC−3は、ドメインA、BまたはC抗体と競合しなかった。
これらの結果から、HCV E2糖タンパク質内の立体配座エピトープは、異なるHCV遺伝子型および/またはサブタイプ間で高度に保存されていることが分かる。これらのエピトープを認識する抗体は、HCV E2の構造をより十分に明確にするための試薬として有用である。さらに、ヒトCD81へのHCVビリオンの結合を阻害した抗体は、当技術分野で十分に受け入れられているHCVモデルであるHCVppおよびHCVccモデルのウィルス中和を媒介することが示された。実際、当業者は、HCVppおよび/またはHCVccの中和の成功がin vivoでの治療活性を予測するものであることを認識している(例えば、Lavieら、2007年、Curr. Issues Mol. Biol.、9巻、71〜86頁;Bartoschら、2003年、J. Exp.Med.、197巻、633〜642頁;およびLawら、2008年、Nat. Med.、14巻、25〜27頁を参照;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。
したがって、本発明は、HCV E2抗体HC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23を提供する。本発明は、HC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23と同じまたは類似のエピトープを認識する抗体を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、E2タンパク質への結合についてHC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23と競合する抗体を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、E2タンパク質に結合するHC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23を約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%または約95%を超えて減少させる抗体を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、E2タンパク質への結合についてHC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23と競合する物質(例えば、小分子、ペプチド、核酸、脂質、ナノ粒子等)を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、E2タンパク質に結合するHC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23を約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%または約95%以上減少させる(例えば、小分子、ペプチド、核酸、脂質、ナノ粒子等)を提供する。
HCVpp(HCV偽型粒子)モデルは、非修飾HCV E1およびE2タンパク質を有する偽型の感染性レトロウィルス粒子を含む(例えば、Bartoschら、2003年、J. Exp. Med.、197巻、633〜642頁;Drummerら、2003年、FEBS Lett.、546巻、385〜390頁;Op De Beeckら、2004年、J. Virol.、78巻、2994〜3002頁;およびHsuら、2003年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、100巻、7271〜7276頁を参照;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。HCVppは、選択的にヒト肝細胞に感染し、抗E2抗体により中和され、HCV感染患者血清により中和され、ウィルス侵入を含むHCV感染の初期段階を模倣する(Bartoschら、2003年、前出;およびLavieら、2007年、Curr. Issues Mol. Biol.、9巻、71〜86頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。HCVppに基づくアッセイは、ウィルスの侵入を観察し、in vivo生理的条件と相関させるのに有用であり、新たな抗ウィルス療法の開発に適している(Bartoschら、2003年、前出)。
HCVcc(細胞培養HCVビリオン)モデルは、感染性で、完全に複製型のHCVビリオンの生産を可能にする細胞培養システムを提供する(Lindenbachら、2005年、Science、309巻、623〜626頁;Wakitaら、2005年、Nat. Med.、11巻、791〜796頁;およびZhongら、2005年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、102巻、9294〜9299頁;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。HCVccシステムは、劇症肝炎患者からクローニングした遺伝子型2aJFH1株のゲノムHCV RNAによるヒト肝癌細胞系Huh−7のトランスフェクションに基づいている。異なるHCV株間の比較試験を可能にするために、異なる遺伝子型からの構造タンパク質およびJFH1分離株からの非構造タンパク質をコードするキメラゲノムも作製した(Pietschmannら、2006年)。HCVccモデルは、細胞培養においてin vitroで、またチンパンジーにおいてin vivoで複製することができる(Wakitaら、2005年、前出)。HCVccシステムは、完全ウィルスサイクル寿命の試験を可能にし、HCVppシステムを用いて得られたデータを確認する。
HCVccビリオンを用いて実施した実際上すべての実験の結果がHCVppビリオンを用いて実施した同様な実験の結果と一致することは十分に立証されている。Lindenbachら、2005年、Science、309巻、623〜626頁;Lavieら、2007年、Curr. Issues Mol. Biol.、9巻、71〜86頁;Chapelら、2007年、J. Gen. Virol.、88巻、1133〜1143頁;Regeardら、2007年、FEBS J.、274巻、4705〜4718頁;Pietschmannら、2006年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、103巻、7408〜7413頁;Wakitaら、2005年、Nature Medicine、11巻、791〜796巻;Yiら、2006年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、103巻、2310〜2315頁;Zhongら、2005年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、102巻、9294〜9299頁を参照のこと(すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。
HCVを試験するための他の確立されたモデルは、「HCV−トリメラ」マウスモデルである(Ianら、2002年、J. Infect. Dis.、185巻、153〜61頁;参照により本明細書に組み込まれている)。HCV−トリメラマウスモデルは、HCVにex vivoで感染させたヒト肝断片を移植した重症複合免疫不全(SCID)マウス骨髄細胞で再構成された致死線量照射マウスを用いて開発された。HCVトリメラマウスは、候補HCV治療および/または診断薬のin vivoでの治療効力を評価するのに有用であり得る(Ilanら、2002年、J. Infect. Dis.、185巻、153〜61頁;Erenら、2006年、J. Virol.、80巻、2654〜2664頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。
培養システムにおいてHCVccまたはHCVppを用いて実施された実験の結果がヒト肝臓−マウスキメラモデルを実施された動物実験の結果と一致することは、十分に立証されている(Erenら、2006年、J. Virol.、80巻、2654〜2664頁;およびLawら、2006年、Nat. Med.、14巻、25〜27頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。さらに、in vitroアッセイおよび拡大によるin vivo小動物ヒトマウスキメラモデル、例えば、トリメラマウスモデルにおけるHCV複製の抑制がヒト以外の霊長類の動物におけるin vivoでのHCVの阻害と相関することが立証された。例えば、チンパンジーにおける感染の予防における選択されるポリクローナルヒトIgG製剤の能力に一部焦点を合わせた試験において、HCVppアッセイにより明らかにされた高い中和力価を有する製剤は防護的であったが、低い中和力価を有する製剤はそうでなかった。Yuら、2004年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、101巻、7705〜7710頁(参照により本明細書に組み込まれている)を参照のこと。
これらのモデルシステムの予測値を考慮すると、当業者は、HC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23(あるいはHC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23と同じエピトープを認識する抗体)はin vivoでのHCVの中和に成功裏で用いることができることを容易に認識するであろう。肝臓移植においてB型肝炎免疫グロブリンを用いて達成された成功(Dickson、1998年、Liver Transpl. Surg.、4巻(5増補1)、S73〜S78頁;およびMarkowitzら、1998年、Hepatology、28巻、585〜589頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)と同様に、1つの可能な適用は、広範に反応性の中和ヒトモノクローナル抗体を用いて肝臓移植受容者におけるHCV感染を抑制することである。
ヒトモノクローナル抗体を提供するが、他の源からの他の抗体は、本明細書で述べたヒト抗体に認識される同じエピトープを認識する可能性があり、用いることもできる。一般的にネズミ科源(例えば、マウス、ラット、ウサギ目等)および家畜動物(例えば、ウサギ、モルモット、ヤギ、ヒツジ、ニワトリ、ウマ、ハムスター等)からの抗体が用いられる。遺伝子工学を用いた哺乳類源の保存領域を有し、本明細書で提供されるHCV抗体の定常領域を置換する抗体を製造することができ、あるいは動物を免疫化するために免疫原として下記のタンパク質を用い、次に得られるB細胞を不死化し、下記のように同様な広範囲の結合特異性を有するモノクローナル抗体を産生する不死化細胞についてスクリーニングすることができる。対象HCV抗体との競合アッセイにおいてスクリーニングすることにより、非ヒト抗体が同じエピトープに結合するかどうかを判断することができる。
抗体の源としてハイブリドーマを用いる代わりに、HCV抗体またはその一部をコードする遺伝子を分離し、適切な哺乳類宿主細胞、例えば、CHO、CHO−K1、293T、Huh7、Huh7.5、HeLa、CV1または同様なものに導入することができる。適切な発現プラスミドは、pcDNA3.1、Zeo、pIND(SP1)、pREP8(すべてがInvitrogen、Carlsbad、CAから入手可能である)および同様なものなどである(実施例1参照のこと)。抗体遺伝子は、MLVベースのベクター、ワクシニアウィルスベースのベクター等により例示することができるウィルスまたはレトロウィルスベクターにより発現させることができる。同様に、抗体遺伝子は、復元して完全な抗体を形成することができる2つの独立した鎖としてのM13ファージの表面上のpCOMBシリーズを用いて発現させることができる。あるいは、抗体は、少なくとも可変領域を含む単鎖として発現させることができる。遺伝子は、宿主細胞の寿命に基づく既定の期間にわたり抗体の連続的または間欠的源を提供するために、抗体を構成的または誘導的に発現させ、分泌させることができる、リンパ球、筋肉細胞、線維芽細胞などの適切な細胞に遺伝子を導入することによって遺伝子治療に用いることができる。マーカー遺伝子(例えば、抗生物質耐性;蛍光標識;栄養素選択等)と連結した遺伝子は、対象から採取した細胞の細胞培養に導入し、マーカーにより改変細胞を選択し、マーカー付き細胞を宿主に戻すことができる。DNAは、2、3例を挙げると、種々のプラスミドDNA、裸のDNA、DNAウィルス構築物(例えば、アデノウィルス、アデノ随伴ウィルスまたはワクシニアウィルス)および/またはRNAウィルス(例えば、Vesicular stomatitisウィルス、シンビスウィルスおよびセミリキホレストウィルス)を用いて細胞に導入することができる。いくつかの実施形態では、DNA構築物は、転写因子が対象細胞に存在するまたは誘導もしくは導入することができるプロモーターおよびそのようなプロモーターの転写制御下にある遺伝子を有する。分泌のためのリーダー、エンハンサー、RNA安定化配列等のような他の調節配列も存在してよい。
いくつかの実施形態では、抗体は、IgGクラスの抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、IgG1またはIgG2クラスの抗体である(図3)。いくつかの実施形態では、抗体は、IgG1クラスの抗体である。特定の実施形態では、抗体は、IgG1κクラスの抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、IgG1γ、IgG1δまたはIgG1λクラスの抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、IgG2、IgG3またはIgG4クラスの抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、IgA、IgD、IgEまたはIgMクラスの抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、IgA1またはIgA2クラスの抗体である。
抗体は、それらの天然形で用いることができ、あるいはFabまたはF(ab’)2断片を提供するために切断することができる。重および軽鎖をコードする遺伝子は、多くの異なる方法で分離し、修飾することができる。好都合には、RT−PCRを用いて、さらなる操作のための都合のよい構築における遺伝子のためのcDNAを得ることができる。重および軽鎖の可変領域のヌクレオチド配列を分離し、3nヌクレオチドの鎖を介して直接的または間接的に接合することができ、ここで、2つの可変領域の間のアミノ酸のリンカーとするために、少なくとも1で、約60以下、通常約40以下である。鎖の長さは、キレート化、表面または他の分子または同様なものへの結合のための最適な親和力および他の特性、例えば、メルカプト、カルボキシもしくはアミノ基を介しての結合を得るために経験的に決定することができる。
標識またはタグは、発現抗体の特異的親和性分離法、表面への付着、識別のための標識またはタグなどを可能にするために抗体をコードする遺伝子に取り付けることができる。標識またはタグは、分離抗体遺伝子の有用性を別な方法で改善することができる。いくつかの実施形態では、標識またはタグは、開裂性アーム、プロテアーゼ部位などのリンカーを介して抗体と結合している。いくつかの実施形態では、標識またはタグは、抗体、抗体をコードする遺伝子またはその断片に直接結合している(例えば、共有結合によりまたは非結合により)。
標識は、酵素、キレート基、リガンド結合タンパク質への結合のためのリガンド、例えば、ビオチン/ストレプトアビジン、ジゴキシゲニン/抗ジゴキシゲニン等、緑色蛍光タンパク質などを含んでいてよい。E.coliビオチンカルボキシラーゼ担体タンパク質(BCCP)のビオチニル化配列は、E.coliにおいて発現したタンパク質のin vivoビオチニル化に用いるか、E.coliの溶解物に導入することができる。固定化二価カチオンを含むカラムへの抗体の結合を可能にするのに適する6ヒスチジンの配列または交互ヒスチジンおよびアスパラギン酸の配列を用いることができる。FLAGエピトープDYKDDDDK(配列番号1)、T7タグ配列MASMTGGQMG(配列番号2)、S−タグ配列KETAAAKFERQHMDS(配列番号3)またはその相関結合メンバーもしくはタンパク質試薬に対する高親和性結合をもたらす他の配列などの高親和性エピトープをコードする配列を用いることができる。融合タンパク質は、上で示したものの他に、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、ルシフェラーゼ、肝細胞上に認められる細胞表面受容体に対するリガンド、T細胞または他の望ましい細胞標的を含む。そのような融合体は、通常、タンパク質の二官能性を促進する3〜50アミノ酸のリンカー配列を介して結合している。
いくつかの実施形態では、標識は、蛍光、放射性、化学発光および/または酵素的に検出可能部分を含む。あるいは、抗体は、キレート化有毒重金属または放射性同位体(例えば、テクネチウム、放射性ヨウ素等)に結合させることができる。抗体は、発蛍光団または化学発光分子に化学的に結合させることができる。化学的結合は、システインと反応する、活性化カルボン酸基またはビオチンC11−ヒドロキシスクシンイミドエステルを用いたビオチニル化;抗体を結合させるための様々なビーズ(セファロース、アガロース、磁性、ポリスチレン等)または表面のCNBr活性化を使用することによる結合など;リシンもしくは他の塩基性残基を修飾することにより、または遊離スルフヒドリル基に特異的な試薬を用いることにより通常達成される、抗体を有用な化学部分に架橋させることを一般的に含むかなり多くの他の方法を含みうる。
いくつかの実施形態では、標識は、マレイミド基を有するチオエーテルを生成するためのシステイン、金属をキレート化するためのポリヒスチジン/システインまたはポリヒスチジン/アスパラギン酸、還元的アミノ化(animation)反応におけるアルデヒドとの反応用のポリリシン等を備えていてよい。
いくつかの実施形態では、標識は、ジフテリア毒素、リシン、アブリンなどの毒素、リボソーム不活性化タンパク質、アポトーシスシグナリングタンパク質、細孔形成タンパク質(ペルホリン)等であってよい。
抗体重鎖および軽鎖可変領域(特に可変領域の超可変領域)の遺伝子は、抗体結合親和力を増大または反応性を拡大するために公知の方法により突然変異させることができる。ファージディスプレイ法、配列のランダムもしくは定方向突然変異誘発、または他の同様な方法を用いて最適結合抗体を同定するためにin vitro選択を用いることができる。あるいは、超可変領域のアラニンまたはグリシンウォークを用いて必須アミノ酸を同定し、次にそれらまたは他の部位のアミノ酸を変化させてエピトープの結合の改善を確認することができる。例えば、Gramら、1992年、Proc. Natl. Acad. USA、89巻、3576〜80頁;Griffithsら、1993年、EMBO J.、12巻、725〜34頁;de Kruifら、1995年、J. Mol. Biol.、248巻、97〜105頁;Lowら、1996年、J. Mol. Biol.、260巻、359〜368頁;Hanesら、2000年、Nat. Biotechnol.、18巻、1287〜1292頁;Boderら、2000年、Proc. Natl. Acad. USA、97巻、10701〜10705頁;Graffら、2004年、Protein Eng. Des. Sel.、17巻、293〜304頁;Cumbersら、2002年、Nat. Biotechnol.、20巻、1129〜1134頁;ChowdhuryおよびDastan、1999年、Nat. Biotechnol.、17巻、568〜572頁;NeubergerおよびMilstein、1995年、Curr. Opin. Immunol.、7巻、248〜254頁;Jollyら、1996年、Semin. Immunol.、8巻、159〜168頁;Neubergerら、1998年、Immunol. Rev.、162巻、107〜116、Neuberger、2002年、Biochem. Soc. Trans.、30巻、341〜350頁;Beersら、2000年、Clin. Cancer Res.、6巻、2835〜2843頁;ならびにSalvatoreら、2002年、Clin. Cancer Res.、8巻、995〜1002頁(すべてが参照により本明細書に組み込まれている)を参照のこと。
ヒト抗体の生産に関する参考文献は、Foungら、1990年、J. Immunol. Methods、70巻、83〜90頁;およびZimmermannら、1990年、J. Immunol. Methods、134巻、43〜50頁(両方が参照により本明細書に組み込まれている)などである。コンビナトリアルライブラリーを用いる修飾抗体の生産に関する参考文献は、BurtonおよびBarbas、Dixon FJ(編)、Advances in Immunology、57巻、Vi+391p.、Academic Press, Inc.、San Diego、CA、191〜280頁、1994年;Plaisantら、1997年、Res. Virol.、148〜169頁;ならびにBarbasおよびBurton、Monoclonal Antibodies fromCombinatorial Libraries、Cold Spring Harbor Laboratory Course Manual、Cold Spring Harbor、NY、1994年(すべてが参照により本明細書に組み込まれている)などである。修飾抗体は、突然変異誘発とそれに続く、標的抗原に対する親和性の増大またはより広いもしくはより狭い特異性などの望ましい特性のin vitro選択によって生産することができる。抗体は、毒素または他の生物活性分子により修飾することができる。HCV E2に結合する抗体に関するアッセイは、Rosaら(1996年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、93巻、1759〜1763頁;参照により本明細書に組み込まれている)により記載されている。
立体配座エピトープ
エピトープの特徴付け
抗体は、それらが結合するE2タンパク質上の構造的エピトープを同定するために用いることができる。立体配座エピトープを同定するためにモノクローナル抗体を用いる2つの基本的アプローチを用いることができる。第一に、HCV分離株の天然変異体または突然変異分析を用いて、モノクローナル抗体により認識されるエピトープに関与する領域および最終的に個々のアミノ酸を同定することができる(Schwartzら、1999年、J. Mol. Biol.、287巻、983〜999頁;参照により本明細書に組み込まれている)。抗体を多くの異なるHCV E2分離株に対してスクリーニングし、個々の抗体と選択的に非反応性である分離株を同定する。次にキメラの一部が1つのHCV遺伝子型のE2タンパク質由来であり、他の部分が他のHCV遺伝子型のE2タンパク質由来である、「キメラ」E2エンベロープタンパク質を構築する。キメラE2タンパク質は、重複断片のPCR増幅により、かつ/または両E2タンパク質に共通な制限部位を用いることにより、構築する。代替法は、バイオテクノロジー会社MaxyGenにより開拓されたDNAシャフリングである(Cohen、2001年、Science、293巻、237頁;Locherら、2005年、DNA Cell Biol.、24巻、256〜263頁;Locherら、2004年、Expert Opin. Biol. Ther.、4巻、589〜597頁;Locherら、2004年、Curr. Opin. Mol. Ther.、6巻、34〜39頁;Kurtzmanら、2001年、Curr. Opin. Biotech.、12巻、361〜370頁;ならびにMinshullおよびStemmer、1999年、Curr. Opin. Chem. Biol.、3巻、284〜290頁にレビューされている;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。各種キメラE2タンパク質と各種モノクローナル抗体との観測される結合反応性を調査することにより、立体配座エピトープの形成に関与するE2タンパク質におけるアミノ酸領域が同定される。関連する領域が同定されたならば、異なる遺伝子型間で異なる個々のアミノ酸を突然変異させて、反応性E2配列を構成する。完全な反応性を回復する突然変異体は、エピトープの形成に関与するアミノ酸を同定する。
エピトープの特徴付け
抗体は、それらが結合するE2タンパク質上の構造的エピトープを同定するために用いることができる。立体配座エピトープを同定するためにモノクローナル抗体を用いる2つの基本的アプローチを用いることができる。第一に、HCV分離株の天然変異体または突然変異分析を用いて、モノクローナル抗体により認識されるエピトープに関与する領域および最終的に個々のアミノ酸を同定することができる(Schwartzら、1999年、J. Mol. Biol.、287巻、983〜999頁;参照により本明細書に組み込まれている)。抗体を多くの異なるHCV E2分離株に対してスクリーニングし、個々の抗体と選択的に非反応性である分離株を同定する。次にキメラの一部が1つのHCV遺伝子型のE2タンパク質由来であり、他の部分が他のHCV遺伝子型のE2タンパク質由来である、「キメラ」E2エンベロープタンパク質を構築する。キメラE2タンパク質は、重複断片のPCR増幅により、かつ/または両E2タンパク質に共通な制限部位を用いることにより、構築する。代替法は、バイオテクノロジー会社MaxyGenにより開拓されたDNAシャフリングである(Cohen、2001年、Science、293巻、237頁;Locherら、2005年、DNA Cell Biol.、24巻、256〜263頁;Locherら、2004年、Expert Opin. Biol. Ther.、4巻、589〜597頁;Locherら、2004年、Curr. Opin. Mol. Ther.、6巻、34〜39頁;Kurtzmanら、2001年、Curr. Opin. Biotech.、12巻、361〜370頁;ならびにMinshullおよびStemmer、1999年、Curr. Opin. Chem. Biol.、3巻、284〜290頁にレビューされている;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。各種キメラE2タンパク質と各種モノクローナル抗体との観測される結合反応性を調査することにより、立体配座エピトープの形成に関与するE2タンパク質におけるアミノ酸領域が同定される。関連する領域が同定されたならば、異なる遺伝子型間で異なる個々のアミノ酸を突然変異させて、反応性E2配列を構成する。完全な反応性を回復する突然変異体は、エピトープの形成に関与するアミノ酸を同定する。
立体配座エピトープを定義することに対する第二の基本的アプローチは、HCV E2の所望の配列をコードする長さが10〜15残基の一連の重複ペプチドを合成することである(例えば、Petitら、2003年、J. Biol. Chem.、278巻、44385〜44392頁;Moskalenkoら、2000年、J. Virol.、74巻、1761〜1766頁;Pettersson、1992年、Mol. Biol. Rep.、16巻、149〜53頁;Gerlofs−Nijlandら、2003年、Nephron Exp. Nephrol.、94巻、e25〜34頁を参照のこと;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。次に高濃度の抗体(しばしば100μg/ml以上)を用いて、ペプチドを抗体に対してスクリーニングする。完全な立体配座エピトープを含む個々の領域は、検出することができる抗体との残存結合活性をしばしば保持している。これらの領域が同定されたならば、それらは、ペプチドに照らして、または立体配座的に完全なHCV E2タンパク質に置き換えることにより、ペプチドの10〜15残基を対象とする突然変異試験を用いて確認することができる。この方法の変形形態は、Reinekeら(1999年、Nat. Biotech.、17巻、271〜275頁;参照により本明細書に組み込まれている)。
いくつかの実施形態では、本発明は、HCV E2タンパク質における立体配座エピトープの定義を提供し、そのようなエピトープを含む組成物および化合物をさらに提供する。例えば、本発明は、HCV E2タンパク質の立体配座エピトープを含む模倣物質(例えば、タンパク質、ペプチド、小分子、炭水化物、脂質、ナノ粒子、核酸、ミモトープ、有機化合物、有機金属化合物、無機化合物等)を提供する。ペプチド物質は、本発明の抗体により認識される1つまたは複数のエピトープを含んでいてよい。特定の実施形態では、タンパク質は、その少なくとも1本がHCV E2の立体配座エピトープを含む、連鎖ペプチドのストリングである。該ストリングのペプチドは、HCVの異なる立体配座エピトープを含んでいてよく、あるいは該ペプチドは、同じエピトープを含んでいてよい。該ストリングのペプチドは、それが実質的に天然で出現するように立体配座エピトープを示すために、好ましくは適切に折りたたまれているべきである。そのようなタンパク質およびペプチドは、ワクチンを調合するのに用いることができ、あるいは診断試験に用いることができる。
本発明は、HCVに対する免疫応答に基づいて患者を層別化し、HCV免疫療法によく反応する可能性がある患者を特定する方法を提供する。例えば、患者の血清を用いて、HCV E2の特定のエピトープに対する抗体の存在について試験することができる。患者がそのようなエピトープに対する十分なレベルの抗体を有さない場合、該エピトープに対するヒトモノクローナル抗体を患者に投与することができる。
HCVに対するワクチンを調合する際に、HCV E2タンパク質の少なくとも1つの立体配座エピトープを模倣する物質を用いることができる。いくつかの実施形態では、ワクチンにおいて提示されるエピトープは、ウィルスの異なる遺伝子型間またはウィルスの異なる株間で保存されているものを含む。いくつかの実施形態では、HCVのE2の立体配座的に定義されたエピトープを含むペプチドまたはタンパク質を、HCVによる感染を予防またはHCV感染を治療するためのワクチンの調合に用いる。いくつかの実施形態では、ペプチドまたはタンパク質模倣体は、長さが500未満、200未満、100未満、50未満、40未満、30未満または20未満アミノ酸であってよい。いくつかの実施形態では、ワクチンの調合に用いるペプチドは、HCVのE2タンパク質のペプチド断片である。いくつかの実施形態では、ペプチドは、天然E2タンパク質におけるその折りたたみと同様な方法で折りたたまれ、それにより、立体配座エピトープの3次元構造を保存する。
ワクチンは、抗体に対して望ましい立体配座エピトープを有する連鎖ペプチドを提示するタンパク質も含んでいてよい。各ペプチドが異なるエピトープを含むように多量体を構成する数種のペプチドを用いてもよく、あるいは同じペプチドを多量体に複数回用いてもよい。
ペプチドは、メリフィールド固相化学を含む、当技術分野で公知のいずれかの方法を用いて合成することができる。ペプチドは、E1またはE2タンパク質の開裂および精製によっても得ることができる。ペプチドは、当分野で利用可能な技術を用いてE.coli、酵母(例えば、S.cerevisiae)、昆虫細胞(例えば、Sf9細胞)または哺乳類細胞(例えば、CHO細胞)において組換えにより調製し、産生させることができる(Sambrookら;MillerおよびCalos編、Gene Transfer vectors for Mammalian Cells、1987年;Ausubelら編、Current Protocols in Molecular Biology、1987年;それぞれが参照により本明細書に組み込まれている)。ペプチドは、免疫原性、水溶液中の溶解度を増大させるために、または正しく折りたたまれている傾向を増大させるために修飾することができる。例えば、ペプチドは、グリコシル化、ファルネシル化、ヒドロキシル化、還元、酸化などがされていてよい。
いくつかの実施形態では、ペプチドは、HCVのE2タンパク質のアミノ酸657〜698を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドは、HCVのE2タンパク質のアミノ酸D658、F679、L692、1696またはD698の1つまたは複数を含む。当業者により理解されているように、HCVのいずれかの遺伝子型のE2タンパク質の類似のアミノ酸配列を用いることができる。類似の配列は、HCVの異なる株または遺伝子型のE2タンパク質の複数の配列を整列させることによって決定することができる。所望のエピトープを保存する相同配列もワクチンの調合に用いることができる。いくつかの実施形態では、配列は、HCVのE2タンパク質の天然配列と少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、またはそれ以上相同である。
いくつかの実施形態では、本明細書で述べる全長HCV E2タンパク質は、野生型HCVポリタンパク質由来である。いくつかの実施形態では、本明細書で述べる全長HCV E2タンパク質は、非野生型HCVポリタンパク質由来である。種々のHCVポリタンパク質(例えば、異なる遺伝子型、サブタイプ、分離株等)のアミノ酸配列は、当技術分野で公知であり、GenBankなどの公開データベースで利用可能である。複数のHCV遺伝子型、サブタイプおよび/または分離株の具体例としてのHCVポリタンパク質配列を下の表1に示す。
いくつかの実施形態では、HCVポリタンパク質の一部は、配列番号4〜9からなる群から選択される配列の約50個の連続したアミノ酸を含むアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、HCVポリタンパク質の一部は、配列番号4〜9からなる群から選択される配列の約50個のアミノ酸の連続した連なりと約60%同一、約70%同一、約80%同一、約85%同一、約90%同一、約91%同一、約92%同一、約93%同一、約94%同一、約95%同一、約96%同一、約97%同一、約98%同一、約99%同一または約100%同一であるアミノ酸配列を有する。
いくつかの実施形態では、HCVポリタンパク質の一部は、配列番号4〜9からなる群から選択される配列の約42個の連続したアミノ酸を含むアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、HCVポリタンパク質の一部は、配列番号4〜9からなる群から選択される配列の約42個のアミノ酸の連続した連なりと約60%同一、約70%同一、約80%同一、約85%同一、約90%同一、約91%同一、約92%同一、約93%同一、約94%同一、約95%同一、約96%同一、約97%同一、約98%同一、約99%同一または約100%同一であるアミノ酸配列を有する。
いくつかの実施形態では、HCVポリタンパク質の一部は、配列番号4〜9からなる群から選択される配列の約45個、約40個、約35個、約30個、約25個、約20個、約15個、約10個または約5個の連続したアミノ酸を含むアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、HCVポリタンパク質の一部は、配列番号4〜9からなる群から選択される配列の約45個、約40個、約35個、約30個、約25個、約20個、約15個、約10個または約5個の連続したアミノ酸の連続した連なりと約60%同一、約70%同一、約80%同一、約85%同一、約90%同一、約91%同一、約92%同一、約93%同一、約94%同一、約95%同一、約96%同一、約97%同一、約98%同一、約99%同一または約100%同一であるアミノ酸配列を有する。
当業者は、表1に示したHCVポリタンパク質はHCVポリタンパク質の単に代表的な例であることを認識するであろう。HCVの様々な遺伝子型、サブタイプおよび/または分離株が存在し、同定され続けている。当業者ならば、別の遺伝子型、サブタイプおよび/または単離株の配列を用いるのに、本明細書に示す方法および組成物を適応できることを理解するであろう。そのような変異体は、予期され、本明細書に記載する方法および組成物の範囲内に含まれる。
ミモトープ
ミモトープは、その最も広い意味では、エピトープの構造を模倣する巨大分子を意味する。いくつかの実施形態では、ミモトープは、その対応するエピトープにより誘発されるものと同じまたは同様な抗体反応を誘発する。いくつかの実施形態では、エピトープを認識する抗体は、そのエピトープを模倣するミモトープも認識する。いくつかの実施形態では、ミモトープは、ペプチドである。いくつかの実施形態では、ミモトープは、小分子、炭水化物、脂質または核酸である。
ミモトープは、その最も広い意味では、エピトープの構造を模倣する巨大分子を意味する。いくつかの実施形態では、ミモトープは、その対応するエピトープにより誘発されるものと同じまたは同様な抗体反応を誘発する。いくつかの実施形態では、エピトープを認識する抗体は、そのエピトープを模倣するミモトープも認識する。いくつかの実施形態では、ミモトープは、ペプチドである。いくつかの実施形態では、ミモトープは、小分子、炭水化物、脂質または核酸である。
本発明による抗体は、ミモトープをスクリーニングするのに用いることができる。ミモトープは、ファージディスプレイを用いて調製し、ペプチドを対象抗体を用いてスクリーニングすることができる(Livnahら、1996年、Science、273巻、464頁;およびPrezziら、1996年、J. Immunol.、156巻、4504頁;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。いくつかの実施形態では、ミモトープは、立体配座が保存されたHCVエピトープのペプチドまたは非ペプチドミモトープである。立体配座が保存されたHCVエピトープを認識する抗体は、立体配座エピトープまたはミモトープのペプチドまたは非ペプチド構造模倣体の合理的デザインのための鋳型として用いることができる。
いくつかの実施形態では、立体配座的に定義されたウィルスエピトープの構造を模倣することにより、ミモトープは、例えば、天然結合パートナー自体に結合することにより、HCVウィルス粒子のその天然結合パートナー(例えば、HCV標的受容体)に結合する能力を妨げる。例えば、モノクローナル抗体と腫瘍壊死因子(TNF)との接合部分を定義する溶解結晶構造(solved crystal structure)の分析により、TNF受容体に結合することによってTNFの生物学的機能に拮抗することができる非ペプチド模倣体の妥当なデザインが可能であった(Takasakiら、1997年、Nat. Biotech.、15巻、1266〜1270頁;参照により本明細書に組み込まれている)。ペプチド構造模倣体のデザインに用いる一次アミノ酸配列からタンパク質の折りたたみを合理的に推定するために用いることができる計算手法は、Teichmannら(1999年、Curr. Opin. Struct. Biol.、9巻。390〜399頁;参照により本明細書に組み込まれている)にレビューされている。立体配座が保存されたエピトープの構造的モデリングに用いるコンピュータプログラムの実際的適用は、Schwartzら(1999年、J. Mol. Biol.、287巻、983頁;参照により本明細書に組み込まれている)により記載されている。抗体エピトープのペプチド構造模倣体を合理的に創出する代替法は、不連続の抗体結合部位の直線表示であるようにデザインされた合成ペプチドの系統的な置換を伴う(Reinckeら、1999年、Nat. Biotech.、17巻、271頁;参照により本明細書に組み込まれている)。
ペプチドまたは他の小分子は、モノクローナル抗体に対する特異的親和性を有する可能性があり、立体配座的に完全なE2タンパク質のエピトープと競合的である可能性がある。あるいはまたはさらに、ペプチドまたは他の小分子は、モノクローナル抗体に対する特異的親和性を有する可能性があり、E1と複合したE2のエピトープと競合的である可能性がある。そのようなペプチドは、ワクチンとして、診断アッセイに、特定のHCVエピトープに対する抗体の生産のための免疫付与に、遺伝子型および/またはサブタイプを定義するための競合的アッセイなどに用いることができる。例えば、Puntorieroら(1998年、EMBO J.、17巻、3521〜3533頁;参照により本明細書に組み込まれている)、Meolaら(1995年、J. Immunol.、154巻、3162〜3172頁;参照により本明細書に組み込まれている)およびTafiら(1997年、Biol. Chem.、378巻、495〜502頁;参照により本明細書に組み込まれている)を参照のこと。
立体配座が保存されたHCVエピトープの構造的模倣体を効率よく創出する他のアプローチは、立体配座的依存性HCV抗体に対する抗イディオタイプ抗体を生産することである。抗イディオタイプ体は、天然ウィルスのその標的受容体との結合を効果的に阻害する可能性がある(Chanhら、1987年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、84巻、3891〜3895頁;Kopeckyら、1999年、Intervirol.、42巻、9〜16頁;およびXueら、1993年、J. Gen. Virol.、74巻、73〜79頁;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。HCV抗体HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23のいずれか1つの立体配座結合部位を認識する抗イディオタイプ抗体は、標的細胞タンパク質に対するE2の結合を妨げることによって、または標的細胞へのビリオンの付着を妨げることによってウィルス感染を予防することができるであろう。
いくつかの実施形態では、エピトープ模倣体(例えば、ミモトープ)は、薬物の発見のための手段としての役割を果たしうる。1つの例を示すと、HCV抗体へのE2タンパク質の結合を模倣するエピトープ模倣体(例えば、ペプチド、小分子等)は、エピトープに結合する他の物質(例えば、ペプチド、タンパク質、抗体、小分子等)をスクリーニングするのに用いることができる可能性がある。いくつかの実施形態では、そのような同定された物質は、HCV E2抗体が示すのと同様なE2エピトープに対する結合特異性および/または親和力を示す可能性がある。いくつかの実施形態では、そのような同定された物質は、HCV E2抗体が示すよりE2エピトープに対する高い結合特異性および/または親和力を示す可能性がある。
適用
いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、予防、治療および/または診断の目的のために用いることができる。いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、HCV感染、HCV媒介性肝疾患、および/または他のHCV関連の状態を治療する(例えば、その1つもしくは複数の症状もしくは特徴を軽減し、改善し、緩和し、その発症を遅延させ、その進行を抑制し、その重症度を低下させ、かつ/またはその発生率を低下させる)のに用いることができる。いくつかの実施形態では、HCV抗体は、様々な治療目的、例えば、免疫療法のために用いることができる。いくつかの実施形態では、HCV抗体は、様々な予防目的および/または受動免疫のために、HCVのワクチンの開発のために用いることができる。いくつかの実施形態では、HCV抗体は、様々な診断目的のために、例えば、HCVビリオンおよび/またはE2タンパク質を捕捉し、かつ/または同定するために用いることができる。HCV抗体のこれらおよび他の使用は、以下の項でさらに詳細に述べる。いくつかの実施形態では、治療、診断および/または予防適用分野では、本明細書で述べるように、HCV抗体および/またはその医薬組成物を利用する。本明細書で述べるように、抗体は、立体配座エピトープを標的とすることができることは十分に理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、予防、治療および/または診断の目的のために用いることができる。いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、HCV感染、HCV媒介性肝疾患、および/または他のHCV関連の状態を治療する(例えば、その1つもしくは複数の症状もしくは特徴を軽減し、改善し、緩和し、その発症を遅延させ、その進行を抑制し、その重症度を低下させ、かつ/またはその発生率を低下させる)のに用いることができる。いくつかの実施形態では、HCV抗体は、様々な治療目的、例えば、免疫療法のために用いることができる。いくつかの実施形態では、HCV抗体は、様々な予防目的および/または受動免疫のために、HCVのワクチンの開発のために用いることができる。いくつかの実施形態では、HCV抗体は、様々な診断目的のために、例えば、HCVビリオンおよび/またはE2タンパク質を捕捉し、かつ/または同定するために用いることができる。HCV抗体のこれらおよび他の使用は、以下の項でさらに詳細に述べる。いくつかの実施形態では、治療、診断および/または予防適用分野では、本明細書で述べるように、HCV抗体および/またはその医薬組成物を利用する。本明細書で述べるように、抗体は、立体配座エピトープを標的とすることができることは十分に理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、HCV E2抗体は、将来新たなHCV遺伝子型が発見されたならば、1つのHCV遺伝子型、2つのHCV遺伝子型、3つのHCV遺伝子型、4つのHCV遺伝子型、5つのHCV遺伝子型、6つのHCV遺伝子型、7つのHCV遺伝子型、8つのHCV遺伝子型、9つのHCV遺伝子型、10のHCV遺伝子型、11のHCV遺伝子型、または11を超えるHCV遺伝子型のE2エピトープを標的とすることができる。
いくつかの実施形態では、HCV E2抗体は、将来新たなHCVサブタイプが発見されたならば、1つのHCVサブタイプ、2つのHCVサブタイプ、3つのHCVサブタイプ、4つのHCVサブタイプ、5つのHCVサブタイプ、6つのHCVサブタイプ、7つのHCVサブタイプ、8つのHCVサブタイプ、9つのHCVサブタイプ、10のHCVサブタイプ、11のHCVサブタイプ、12のHCVサブタイプ、13のHCVサブタイプ、14のHCVサブタイプ、15のHCVサブタイプ、16のHCVサブタイプ、17のHCVサブタイプ、18のHCVサブタイプ、19のHCVサブタイプ、20のHCVサブタイプ、21のHCVサブタイプ、または21を超えるHCVサブタイプのE2エピトープを標的とすることができる。
いくつかの実施形態では、HCV E2抗体は、将来新たなHCV株が発見されたならば、1つのHCV株、2つのHCV株、3つのHCV株、4つのHCV株、5つのHCV株、6つのHCV株、7つのHCV株、8つのHCV株、9つのHCV株、10のHCV株、20のHCV株、30のHCV株、40のHCV株、50のHCV株、75のHCV株、100のHCV株、または100を超えるHCV株のE2エピトープを標的とすることができる。
治療への適用
本発明は、HCV感染に罹患している、罹りやすい、および/またはその症状を示している患者を治療するためのシステムおよび方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、HCV感染に罹患している、罹りやすい、および/またはその症状を示している患者を層別化するのに有用なシステムおよび方法を提供する。
本発明は、HCV感染に罹患している、罹りやすい、および/またはその症状を示している患者を治療するためのシステムおよび方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、HCV感染に罹患している、罹りやすい、および/またはその症状を示している患者を層別化するのに有用なシステムおよび方法を提供する。
いくつかの実施形態では、治療への適用は、治療上有効量の本発明による少なくとも1つのHCV抗体をそれを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、対象へのHCV抗体の投与は、HCV感染の1つもしくは複数の徴候、症状および/または特徴を軽減し、改善し、緩和し、その発現を遅延させ、その進行を抑制し、その重症度を低下させ、かつ/またはその発生率を低下させる可能性がある。
いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、対象におけるHCVビリオンの循環のレベルを低下させる(例えば、新たな細胞を感染させることができるHCVビリオン)。いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、対象における循環するHCVビリオンのレベルを無処置対象と比較して約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%、または約100%低下させる。
いくつかの実施形態では、HCV抗体は、対象におけるウィルス負荷をin vitroで減少させるのに用いることができる。身体構成要素、特にHCVに感染した患者の身体構成要素のウィルス負荷を減少させるために、患者の血液をHCVビリオンを捕捉するための表面または固体担体に結合された抗体を含む装置に通す(例えば、米国特許第5,698,390号および第4,692,411号を参照;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。文献に認められる他の様々な装置は、同様な結果を達成するために対象抗体とともに用いることができる。身体構成要素は、生体液(例えば、血液、血清等)、組織、肝臓などの臓器などであり得る。
いくつかの実施形態では、「対象における循環するHCVビリオンのレベル」は、対象における循環するビリオンの絶対数を意味する。いくつかの実施形態では、「対象における循環するHCVビリオンのレベル」は、対象の血液の単位容積(例えば、ミリリットル、リットル等)当たりのビリオン数を意味する。いくつかの実施形態では、「対象における循環するHCVビリオンのレベル」は、ウィルス負荷および/またはHCV RNAレベルを意味する。
いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、例えば、非感染細胞の感染を阻止することにより、対象におけるHCVビリオンの複製を抑制する。いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、対象におけるHCVビリオンの複製を無処置対照と比較して約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、約10000倍、または約10000倍を超えて抑制する。
いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、対象におけるHCVビリオンを殺滅し、かつ/または不活性化する。いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、無処置対照と比較して対象におけるHCVビリオンの約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%、または約100%殺滅し、かつ/または不活性化する。
いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、細胞標的タンパク質へのウィルスの結合を抑制する。いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、少なくとも1つの細胞標的タンパク質へのウィルスの結合を無処置対照と比較して約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、約10000倍、または約10000倍以上抑制する。1つの例を示すと、HCV抗体の投与は、CD81へのHCVウィルスの結合を抑制する可能性がある。いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、CD81へのHCV結合を無処置対照と比較して約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、約10000倍、または約10000倍を超えて抑制する。
いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、標的細胞とのウィルス媒介性融合を抑制する。いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、標的細胞とのウィルス媒介性融合を無処置対照と比較して約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、約10000倍、または約10000倍を超えて抑制する。
いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、ウィルスの侵入に関連する1つまたは複数のタンパク質の立体配座変化を抑制する。いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、ウィルスの侵入に関連する1つまたは複数のタンパク質の立体配座変化を無処置対照と比較して約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、約10000倍、または約10000倍を超えて抑制する。
いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、抗体媒介性補体活性化を促進する。いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、抗体媒介性補体活性化を無処置対照と比較して約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、約10000倍、または約10000倍を超えて促進する。
いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、食細胞によるクリアランスにつながる、ビリオンの抗体媒介性凝集を促進する。いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、ビリオンの抗体媒介性凝集を無処置対照と比較して約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、約10000倍、または約10000倍を超えて促進する。
チンパンジーは、HCVワクチンおよび治療薬をスクリーニングするための受け入れられている動物モデルである(例えば、Farciら、1996年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、93巻、15394〜15399頁;Farciら、1994年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、91巻、7792〜7796頁;Farciら、1992年、Science、258巻、135〜140頁;Krawczynskiら、1996年、J. Infect. Dis.、173巻、822〜828頁;およびBassettら、1998年、J. Virol.、72巻、2589〜2599頁を参照;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。抗体の有効性は、定量的PCR法を用いてHCV RNAの存在および力価をモニターすることによって判断することができる。試験動物または対象におけるウィルス負荷の成功裡の減少または感染の予防は、血清中のHCV RNAの減少または除去として反映される。アラニンアミノトランスフェラーゼもしくは他の肝酵素の測定などの酵素試験および/または連続針パンチ肝生検も有効性を試験するのにも用いることができ、これらの場合、いずれかの評価の改善がウィルス誘発性肝障害の低減を示す。
いくつかの実施形態では、HCV抗体の投与は、細胞感染力に必要なウィルスエンベロープタンパク質の立体配座変化の妨げをもたらす。例えば、投与されたHCV抗体は、そのようなウィルスエンベロープタンパク質に結合し、それにより、細胞表面(例えば、細胞表面上のタンパク質、例えば、CD81;脂質;炭水化物;受容体など)を認識し、かつ/またはそれと相互作用するエンベロープタンパク質の能力を阻害する。いくつかの実施形態では、投与されたHCV抗体は、そのようなウィルスエンベロープタンパク質に結合し、それにより、エンベロープタンパク質が細胞表面(例えば、細胞表面上のタンパク質、脂質、炭水化物、受容体)を認識し、かつ/またはそれと相互作用することを不可能にするような仕方で、エンベロープタンパク質の3次元配座を変化させる。
いくつかの実施形態では、治療方法は、治療を受ける個人に合わせて特に調整する。手短に述べると、治療する患者を準備し、患者から血清の試料を採取する。次に血清試料を特定の抗体、いくつかの例を示すと、中和抗体、HCVのタンパク質の特定の領域またはエピトープに結合する抗体等の存在について分析する。本願書で述べたものを含むが、それらに限定されない、当技術分野で公知の方法を用いて、検出すべき抗体の存在を確定することができる(例えば、ELISA、競合アッセイ、ウィルス結合中和アッセイ等)。患者の血清中の抗体のレベルに基づいて、当該患者について治療をデザインすることができる。例えば、天然受容体へのビリオンの結合を妨げることが公知である抗体を持たない患者は、この型のモノクローナル抗体で治療することができる。いくつかの実施形態では、患者(例えば、HCV感染、HCV媒介性肝疾患および/または他のHCV関連状態に罹り、罹りやすく、感染し、かつ/またはその症状を示している患者)からの血清は、1/100以上、1/200以上、1/300以上、1/400以上、1/500以上、1/600以上、1/700以上、1/800以上、1/900以上、または1/1000以上の患者の血清の希釈度でE2結合の50%以上の阻害が得られる場合、競合抗体の存在について陽性とみなされる。
いくつかの実施形態では、治療を受ける特定の個々の患者に合わせて治療が調整され、例えば、必要であり、患者によって天然で産生されない抗体のみが投与されるため、上述のような方法は有利である可能性がある。これによって、必要でない治療薬を投与することによる有害反応のリスクが回避または低減される。そのような方法は、そのような治療から利益を得ないような患者を治療する費用を不要にするものである。例えば、患者がE2の特定のエピトープに対する治療レベルの抗体を既に産生していた場合には、該エピトープに対して外生的に誘導されたヒトモノクローナル抗体を投与する必要はない。
HCV抗体による対象の治療は、他の治療の過程中、および/または他の抗ウィルス化合物の治療の中断後に単独で行うことができる。あるいはまたはさらに、HCV抗体は、アポトーシスまたは他の細胞死過程を誘発することができる公知の毒素またはタンパク質に物理的に結合させる(例えば、共有結合または非共有結合により)ことができる。修飾HCV抗体は、HCV感染、HCV媒介性肝疾患および/または他のHCV関連状態に罹り、罹りやすく、感染し、かつ/またはその症状を示している個人にHCV感染細胞を殺滅する手段として投与することができる。
予防への適用
いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、予防への適用に利用することができる。いくつかの実施形態では、予防への適用は、HCV感染、HCV媒介性肝疾患および/または他のHCV関連状態に罹りやすく、かつ/またはその症状を示している個人におけるHCV感染、HCV媒介性肝疾患および/または他のHCV関連状態を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。いくつかの実施形態では、予防への適用は、慢性肝疾患を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。いくつかの実施形態では、予防への適用は、慢性肝疾患を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。いくつかの実施形態では、予防への適用は、肝疾患を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。いくつかの実施形態では、肝不全を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。
いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、予防への適用に利用することができる。いくつかの実施形態では、予防への適用は、HCV感染、HCV媒介性肝疾患および/または他のHCV関連状態に罹りやすく、かつ/またはその症状を示している個人におけるHCV感染、HCV媒介性肝疾患および/または他のHCV関連状態を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。いくつかの実施形態では、予防への適用は、慢性肝疾患を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。いくつかの実施形態では、予防への適用は、慢性肝疾患を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。いくつかの実施形態では、予防への適用は、肝疾患を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。いくつかの実施形態では、肝不全を予防し、その進行を抑制し、かつ/またはその発現を遅延させるシステムおよび方法を対象として含む。
いくつかの実施形態では、HCVに対するワクチンは、受動免疫(すなわち、抗体を対象に投与する免疫処置)に用いることができる。いくつかの実施形態では、受動免疫用のHCVに対するワクチンは、本明細書で述べる組成物のいずれかのように、HCV抗体を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、受動免疫は、妊娠中に抗体が母親から胎児に移される場合に起こる。いくつかの実施形態では、抗体を個人に直接的に投与する(例えば、注射により、経口的に等)。
いくつかの実施形態では、予防への適用は、ワクチンを投与することを含んでいてよい。いくつかの実施形態では、ワクチン接種は、個々の患者に合わせて調製される。例えば、上述のように、血清を患者から採取し、HCV抗体の存在について試験することができる。いくつかの実施形態では、ワクチンは、患者に欠如していることが認められた抗体の産生を誘発するようにデザインすることができる。いくつかの実施形態では、ワクチン組成物が、天然立体配座を有する抗原を含み、防御反応(例えば、補体活性化、ウィルス中和等)を媒介し、かつ/または強い抗体反応を誘発することができることが望ましい。いくつかの実施形態では、ワクチンは、エピトープまたはそのミモトープに対する抗体が個人において天然で産生されないエピトープまたはそのミモトープを含む。例えば、HCV抗体(例えば、複数の遺伝子型および/サブタイプを認識するHCV抗体)により分離される合成ペプチドミモトープは、該ミモトープの最初の分離に用いられた抗体と同様な強力な免疫応答を誘発する可能性を有する。そのようなワクチンの投与は、患者の免疫系が投与されたエピトープに対する一組の抗体を産生することを開始させることを誘導するであろう。本発明によるミモトープ(またはエピトープ)は、単独で、あるいは組換えタンパク質、不活性化HCVウィルス、死滅HCVウィルスと組み合わせて、かつ/または数種のミモトープのカクテルとして用いることができることは十分に理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、HCVに対するワクチンを能動免疫(すなわち、微生物、タンパク質、ペプチド、エピトープ、ミモトープ等を対象に投与する免疫処置)に用いることができる。いくつかの実施形態では、HCVに対するワクチンは、HCV E2タンパク質の少なくとも1つの立体配座エピトープを模倣する物質を含んでいてよく、用いることができる。例えば、該物質は、ペプチド、タンパク質、糖ペプチド、糖タンパク質、小分子、ミモトープ、有機化合物、脂質、糖、有機金属化合物、無機化合物等であってよい。いくつかの実施形態では、ワクチンにおいて提示されるエピトープは、感染を予防することが公知である抗体が標的とするものを含む。いくつかの実施形態では、本発明によるワクチンにおいて提示されるエピトープは、ウィルスの異なる遺伝子型および/またはサブタイプ間またはウィルスの異なる株間で保存されているものを含む。いくつかの実施形態では、HCVのE2の立体配座的に定義されたエピトープを含むペプチドまたはタンパク質を、HCVによる感染を予防、その発症を遅延させ、その症状を改善し、かつ/またはその重症度を低下させるワクチンの調合に用いる。いくつかの実施形態では、HCV E2エピトープは、線状エピトープであってよい。いくつかの実施形態では、E2エピトープは、線状および立体配座エピトープの混合であってよい。いくつかの実施形態では、E2エピトープは、立体配座エピトープであってよい。いくつかの実施形態では、ペプチドエピトープは、長さが100アミノ酸未満である。いくつかの実施形態では、ペプチドエピトープは、長さが50未満、40未満、30未満、20未満、または10アミノ酸未満である。いくつかの実施形態では、ワクチンの調合に用いられるペプチドは、HCVのE2タンパク質のペプチド断片である。一般的に、天然E2タンパク質におけるその3次元の折りたたみと同様な様式で折りたたまり、それにより立体配座エピトープの3次元構造を保存しているペプチドを用いる。
いくつかの実施形態では、ワクチンは、抗体が望ましい1つまたは複数の立体配座エピトープを有する連鎖状ペプチドを示すタンパク質を含んでいてよい。各ペプチドが異なるエピトープを含むように多量体を構成する数種のペプチドを用いることができ、あるいは同じペプチドを多量体において複数回用いることができる。
本発明によるペプチドは、メリフィールド固相化学を含む、当技術分野で公知のいずれかの方法を用いて合成することができる(例えば、AthertonおよびSheppard、1989年、Solid Phase Peptide Synthesis: A Practical Approach、ILR. Press、Oxford、England;StewartおよびYoung、1984年、Solid Phase Peptide Synthesis、第2版、Pierce Chemical Company、Rockford;Merrifield、1963年、J. Am. Chem. Soc.、85巻、2149〜2154頁を参照;すべてが参照により本明細書に組み込まれている)。あるいはまたはさらに、ペプチドは、E2の開裂および開裂生成物の場合による精製によって得ることができる。いくつかの実施形態では、ペプチドは、当分野で利用可能な技術を用いてE.coli、酵母(例えば、S.cerevisiae)、昆虫細胞(例えば、Sf9細胞)および/または哺乳類細胞(例えば、CHO細胞)において組換えにより調製し、産生させることができる(例えば、Sambrookら;MillerおよびCalos編、Gene Transfer vectors for Mammalian Cells、1987年;Ausubelら編、Current Protocols in Molecular Biology、1987年;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。いくつかの実施形態では、ペプチドは、それらの免疫原性、水溶液中の溶解度を増大させるために、および/または正しく折りたたまれている傾向を増大させるために修飾することができる。例えば、ペプチドは、グリコシル化、ファルネシル化、ヒドロキシル化、還元、酸化、メチル化などがされていてよい。
特定の実施形態では、ペプチドは、HCVサブタイプ1a、1b、2a、2b、3a、4、5および/または6のE2タンパク質のアミノ酸523〜540であるか、または含む。当業者により理解されるように、HCVの他のサブタイプのE2タンパク質の類縁、相同、類似および/または同一アミノ酸配列を用いることができる。類縁配列は、HCVの異なる株またはサブタイプのE2タンパク質複数の配列を整列させることによって決定することができる。所望のエピトープを保存している相同、類似および/または同一配列もワクチンの調合に用いることができる。
いくつかの実施形態では、配列は、HCV 1a、1b、2a、2b、3a、4、5および/または6E2タンパク質の天然配列と約50%相同、約60%相同、約70%相同、約80%相同、約90%相同、約95%相同、約99%相同、または約99%以上相同である。いくつかの実施形態では、配列は、HCV 1a、1b、2a、2b、3a、4、5および/または6E2タンパク質の天然配列と約50%類似、約60%類似、約70%類似、約80%類似、約90%類似、約95%類似、約99%類似、または約99%以上類似である。いくつかの実施形態では、配列は、HCV 1a、1b、2a、2b、3a、4、5および/または6E2タンパク質の天然配列と約50%同一、約60%同一、約70%同一、約80%同一、約90%同一、約95%同一、約99%同一、または約99%以上同一である。
いくつかの実施形態では、配列は、HCV 1a、1b、2a、2b、3a、4、5および/または6E2タンパク質の天然配列と少なくとも50%相同、少なくとも60%相同、少なくとも70%相同、少なくとも80%相同、少なくとも90%相同、少なくとも95%相同、少なくとも99%相同、または実質的に100%相同である。いくつかの実施形態では、配列は、HCV 1a、1b、2a、2b、3a、4、5および/または6E2タンパク質の天然配列と少なくとも50%類似、少なくとも60%類似、少なくとも70%類似、少なくとも80%類似、少なくとも90%類似、少なくとも95%類似、少なくとも99%類似、または実質的に100%類似である。いくつかの実施形態では、配列は、HCV 1a、1b、2a、2b、3a、4、5および/または6E2タンパク質の天然配列と少なくとも50%同一、少なくとも60%同一、少なくとも70%同一、少なくとも80%同一、少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも99%同一、または実質的に100%同一である。
いくつかの実施形態では、ワクチン組成物は、少なくとも1つのアジュバントを含む。いかなるアジュバントも本発明により用いることができる。多数のアジュバントが公知であり、多くのそのような化合物の有用な一覧は、国立衛生研究所(National Institutes of Health)により作成されており、インターネット上に見いだすことができる(www.niaid.nih.gov/daids/vaccine/pdf/compendium.pdf)。Allison(1998年、Dev. Biol. Stand.、92巻、3〜11頁;参照により本明細書に組み込まれている)、Unkelessら(1998年、Annu. Rev. Immunol.、6巻、251〜281頁;参照により本明細書に組み込まれている)およびPhillipsら(1992年、Vaccine、10巻、151〜158頁;参照により本明細書に組み込まれている)も参照のこと。数百種のアジュバントが当技術分野で公知であり、本発明の実施に際して用いることができるであろう。本発明により利用することができる具体例としてのアジュバントは、サイトカイン、ゲル型アジュバント(例えば、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、リン酸カルシウム等);微生物アジュバント(例えば、CpGモチーフを含む免疫調節DNA配列;モノホスホリル脂質Aなどの内毒素;コレラ毒素、E.coli易熱性毒素および百日咳毒素などの外毒素;ムラミルジペプチド等);油エマルジョンおよび乳化剤ベースのアジュバント(例えば、フロイントアジュバント、MF59[Novartis]、SAF等);粒子状アジュバント(例えば、リポソーム、生分解性ミクロスフェア、サポニン等);合成アジュバント(例えば、非イオン性ブロックコポリマー、ムラミルペプチド類似体、ポリホスファゼン、合成ポリヌクレオチド等);および/またはそれらの組合せを含むが、これらに限定されない。他の具体例としてのアジュバントとしては、ある種のポリマー(例えば、ポリホスファゼン;参照により本明細書に組み込まれている米国特許第5,500,161号に記載されている)、Q57、QS21、スクアレン、テトラクロロデカオキシド等がある。
薬学的に許容される賦形剤は、「医薬組成物」と題する項でさらに詳細に述べる。
診断への適用
いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、診断への適用に用いる。例えば、HCV抗体の結合プロファイルの多様性のため、サブトラクション分析により個々の遺伝子型および/またはサブタイプを同時に分析することができるようにしながら、汎HCV抗体(pan−HCV antibody)を提供するように、複数のHCV遺伝子型および/またはサブタイプを検出する診断アッセイを用いることができる。
いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、診断への適用に用いる。例えば、HCV抗体の結合プロファイルの多様性のため、サブトラクション分析により個々の遺伝子型および/またはサブタイプを同時に分析することができるようにしながら、汎HCV抗体(pan−HCV antibody)を提供するように、複数のHCV遺伝子型および/またはサブタイプを検出する診断アッセイを用いることができる。
診断の目的のために、抗体は、E2タンパク質を検出し、HCV遺伝子型および/またはサブタイプを識別し、ビリオンおよび抗体を検出するために様々な方式で用いることができる(例えば、米国特許第5,695,390号を参照;参照により本明細書に組み込まれている)。抗体は、個別に、あるいは対象群の他の抗体もしくは他の抗体と、あるいはHCVエンベロープタンパク質(すなわち、E1またはE2)上に存在するグリコシル基に結合するレクチンおよび/またはHCV E2と複合する他のタンパク質(例えば、HCVE1:HCVE2複合体)と組み合わせて用いることができる。診断の目的のために、大部分について以前に言及した、様々な標識を用いることができる。これらは、発蛍光団、化学発光部分、放射性同位体、酵素、粒子(例えば、コロイド炭素粒子、金粒子、ラテックス粒子等)、高親和性受容体が存在するリガンド、ならびに検出可能なシグナルを得るために活性化することができるプロラベルを含むが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、表面を、遊離タンパク質(例えば、循環タンパク質)としてまたは完全もしくは部分的に完全なビリオンの一部としてHCV抗原に結合することができるタンパク質で被覆する。複数のHCV遺伝子型および/またはサブタイプあるいはレクチン(例えば、Galanthus nivalisレクチン;「GNA」)に結合する対象発明の抗体を用いることができる。HCVサブタイプ1、2、3、4、5および6に結合する本発明による抗体も用いることができる。いくつかの実施形態では、本発明による抗体は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは5つを超える異なる遺伝子型および/またはサブタイプに結合する。
いくつかの実施形態では、アッセイは、表面を遊離またはHCV結合タンパク質(複数可)を含む培地と接触させることを含んでいてよく、培地は、1つもしくは複数の遺伝子型および/またはサブタイプの公知のE2の試料もしくは溶液であってよい。インキュベートおよび非特異的に結合したタンパク質を除去するための洗浄の後、何をアッセイするかによって、様々な方法でアッセイを続行することができる。血清反応陽性と推定される血液試料をアッセイしている場合、試料をE2タンパク質の層に加え、インキュベートし、洗浄し、タンパク質層に結合したヒト抗体の存在を判断する。標識α−ヒト抗体(対象抗体を最初に用いた場合、対象抗体のイソタイプに対する以外)を用いることができる。血清反応陽性対象における抗体についてのアッセイでは、対象抗体を対照として用い、同じ試薬を用いて、そのような対象の血清中のヒト抗HCV抗体を検出する。試料中の抗体の特異性は、抗ヒト抗体と異なった形で標識した対象抗体を用い、それらが試料中の抗体によってブロックされたかどうかを判定することによって確認することができる。
試料をHCV E2タンパク質についてアッセイする場合、検出に標識対象抗体を用いる。これは、遺伝子型の決定またはE2タンパク質の検出に関心があるかどうかによる選択である。非特異的に結合した抗体を洗い流した後、公知の手法に従って標識の存在を検出することにより、標識抗体の存在を確定する。あるいはまたはさらに、対象抗体が表面に結合している場合、E2の標識レクチンを用いてE2タンパク質の存在を検出する。
本発明による抗体は、血清中の抗体、モノクローナル抗体、遺伝子操作の結果として発現した抗体等を含む他の抗体の反応性を測定するのに用いることができる。いくつかの実施形態では、完全なビリオンを用いる。いくつかの実施形態では、立体配座保存エンベロープタンパク質を用いる。ビリオン捕捉については、例えば、Kimuraら、1998年、J. Med. Virology、56巻、25〜32頁;Moritaら、1996年、Hapato−Gastroenterology、43巻、582〜585頁;Sataら、1993年、Virology、196巻、354〜357頁;およびHijikataら、1993年、J. Virol.、67巻、1953〜1958頁;(すべてが参照により本明細書に組み込まれている)を参照のこと。1つのプロトコールは、固体担体をレクチン(例えば、GNA)で被覆し、次いで表面を完全HCVビリオンを含む培地(例えば、血清反応陽性患者の血清)と接触させるステップを含む。ビリオンを破壊するような添加物は、通常避けるべきである(例えば、洗剤)。培地をインキュベートし、洗浄して非特異的に結合した培地成分を除去した後、ビリオンを本発明による抗体および試料の抗体と接触させることができる。これは、並行して、または試料を最初に加えた場合には連続して実施することができる。他の抗体による置換に敏感に反応する量の対象抗体を用いる。そのような量は経験的に決定することができ、一連の試験において異なる量の対象抗体を用いることを望む可能性がある。試料の不存在下および存在下で得られるシグナルを知ることによって、試料中の抗体の反応性または結合親和力を測定することができる。様々な手法を用いて、ビリオンに結合した対象抗体の量を測定することができる。対象抗体を例えば、ビオチンまたはジゴキシゲニンで標識する場合、発蛍光団または基質が検出可能なシグナルを発生する酵素で標識されたストプトアビジンまたは抗ジゴキシゲニンは、対象抗体の量を測定する役割を果たすことができる。
標識対象抗体は、生検材料におけるHCVの存在をアッセイするのに用いることができる。標識抗体は、肝臓切片などの固定化生検材料、1つまたは複数の対象標識抗体の溶液とともにインキュベートすることができる。非特異的に結合した抗体を洗い流した後、生検組織の細胞に結合した抗体の存在を標識の性質に従って検出することができる。
いくつかの実施形態では、本発明によるHCV抗体は、HCV受容体を同定するのに用いることができる。当業者は、これを達成することができる数多くの方法を十分理解するであろう(Sambrook J.、Fritsch E.およびManiatis T.、Molecular Cloning: A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Press、Cold Spring Harbor、NY、1989年;およびAusubelら編、Current Protocols in Molecular Biology、1987年;両方が参照により本明細書に組み込まれている)。一般的に、タンパク質およびペプチド受容体は、E2に対する抗体がHCV感染に罹患しやすい細胞へのHCVビリオンの付着を抑制することができるかどうかを判断することによって同定することができる。したがって、この方法でHCV E2タンパク質およびペプチドの受容体を同定することができる。感受性細胞をHCVおよび抗HCV E2抗体の存在下でインキュベートし、細胞結合アッセイを用いて、抗体の存在下で付着が減少するかどうかを測定することができる。
HCVの推定受容体を発現する細胞および/またはHCVの推定受容体のライブラリーを、HCVに結合するそれらの能力についてスクリーニングすることができる。例えば、細胞の表面上の推定受容体へのHCVタンパク質またはペプチドの結合を可能にするのに十分な時間および条件下で、推定HCV受容体(例えば、HCV E2の受容体)を発現する細胞を、抗体の存在下でHCVタンパク質またはペプチドと接触させることができる。あるいはまたはさらに、HCVタンパク質、ペプチドまたはビリオンは、細胞表面上の推定受容体と接触させる前に、抗体とプレインキュベートすることができる。結合は、当技術分野で公知のいずれかの手段、例えば、フローサイトメトリ等により検出することができる(AusubelらまたはSambrookら、前出を参照)。抗体の不存在下での細胞の不存在下での結合と比較して抗体の存在下での細胞の表面への結合の減少は、HCV受容体の同定を示すものである。
いくつかの実施形態では、HCV受容体(例えば、E2受容体など)を同定する方法としては、ビーズなどの固体担体、カラムなどの使用などがある。例えば、HCVタンパク質およびペプチド(例えば、E2タンパク質および/またはその断片)の受容体および/またはHCVビリオンは、HCV抗体を固体担体に付着させ、次いで、HCVタンパク質またはペプチドが抗体に結合するのに十分な時間にわたり抗体をHCVタンパク質またはペプチドと接触させることによって同定することができる。これは、HCVタンパク質またはペプチドへの受容体の結合を可能にするのに十分な時間および条件下で固体担体上の抗体:リガンド複合体と接触させることができる推定HCV受容体のHCVタンパク質リガンドを与える。タンパク質は、ライブラリーから発現させるか、または天然もしくは組換え細胞から細胞抽出物もしくは精製タンパク質調製物として得ることができる。HCVタンパク質ペプチド間の特異的結合複合体が生成したならば、非結合HCVタンパク質またはペプチド、例えば、HCVタンパク質またはペプチドに特異的に結合しなかったライブラリータンパク質またはペプチドを、例えば、標準的洗浄ステップにより除去する。結合タンパク質を溶離させ、例えば、ゲル電気泳動により同定する。
投与
本発明のHCV抗体および本発明のその医薬組成物は、治療に有効な任意の量および任意の投与経路を用いて投与されてよい。
本発明のHCV抗体および本発明のその医薬組成物は、治療に有効な任意の量および任意の投与経路を用いて投与されてよい。
必要とされる正確な量は、人種、年齢、および患者の全身状態、感染症の重症度、特定の組成、その投与様式、その活性様式などに応じて患者毎に異なることになる。投与を容易におよび用量を均一化するために、HCV抗体は一般的に用量単位フォームに調製される。しかし、本発明の組成物の1日の全使用量が、適切な医学的判断に従って主治医により決定されることは理解されよう。任意の個別患者または生物に対する具体的な治療上有効な用量レベルは、その治療する病気およびその病気の重症度、使用する特定のHCV抗体の活性、投与する特定の医薬組成物、投与後の組成物の半減期、患者の年齢、体重、全体的な健康、性および食事、投与の時間、投与の経路および使用する特定の化合物の排出率、治療の継続期間、使用する特定の化合物と併用または同時に使用する薬剤、などの医療従事者に周知である要因を含めた様々な要因に左右されることになる。
本発明の医薬組成物は、任意の経路により投与されてよい。いくつかの実施形態では、本発明の医薬組成物は、経口的(PO)、静脈(IV)、筋肉内(IM)、動脈内、脊髄内、クモ膜下腔内、皮下(SQ)、心室内、経皮的、皮膚間、皮内、直腸(PR)、経膣的、腹膜内(IP)、胃内(IG)、局所的(例えば粉末、軟膏、クリーム、ゲル類、ローションおよび/または滴下)、粘膜、鼻腔内、口内、経腸、硝子体、舌下を含めた様々な経路によって、気道内注入、気管支内挿管および/または吸入によって、口内スプレー、鼻腔用スプレーおよび/または噴霧器、および/または門脈カテーテルとして投与される。
一般に、最適な投与の経路は、投与される薬剤の性質(例えば、消化管の環境におけるその安定性)、患者の状態(例えば、患者が特定の投与様式を許容できるかどうか)などを含めた様々な要因に左右されることになる。具体的な実施形態として、本発明に基づくHCV抗体および/またはその医薬組成物は、静脈内へ、例えば 静脈内点滴により投与されてよい。具体的な実施形態として、本発明のHCV抗体および/またはその医薬組成物は、筋内注射により投与されてよい。具体的な実施形態として、本発明のHCV抗体および/またはその医薬組成物は、皮下注射により投与されてよい。具体的な実施形態として、本発明のHCV抗体および/またはその医薬組成物は、門脈カテーテルを介して投与されてよい。しかし本発明は、薬物送達の学問において、見込まれる進歩を考慮した任意の適切な経路によって本発明のHCV抗体および/またはその医薬組成物を送達することを包含している。
ある種の実施形態では、所望の治療効果を得るために、本発明のHCV抗体および/または本発明のその医薬組成物は、患者体重kgにつき1日あたり約0.001mg/kg〜約100mg/kg、約0.01mg/kg〜約50mg/kg、約0.1mg/kg〜約40mg/kg、約0.5mg/kg〜約30mg/kg、約0.01mg/kg〜約10mg/kg、約0.1mg/kg〜約10mg/kg、または、約1mg/kg〜約25mg/kgを送達するのに十分な投与量レベルで投与されてよい。所望の投与量は、1日につき3回より多く、1日につき3回、1日につき2回、1日につき1回、1日おき、3日毎、毎週、2週間毎、3週間毎、4週間毎、2カ月毎、6カ月毎または12カ月毎に与えられてよい。ある種の実施形態では、所望の投与量は、複数回の投与(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14またはより多くの投与)で与えられてよい。
本発明のHCV抗体および/またはその医薬組成物が併用療法において使用され得ることはいうまでもない。併用レジメンにおいて、使用する特定の治療法の組合せ(例えば、治療法または手順)は、所望の治療法および/または手順と所望の達成されるべき治療効果の適合性を考慮することになる。使用するそれらの治療法は、同じ目的に対して所望の効果をもたらしてもよく(例えば、HCV感染の発症の治療、予防および/または遅延に役立つHCV抗体は、HCV感染の発症の治療、予防および/または遅延に役立つ他の薬剤と並行して投与されてよい)、またはそれらが異なる効果をもたらしてもよい(例えば、任意の副作用の制御)ことは、いうまでもない。本発明は、それらの生物学的利用能を向上させ、それらの代謝を減少および/または改善し、それらの排出を阻害し、および/または、それらの体内分布を改善する可能性がある薬剤と組み合わせた医薬組成物の送達を包含している。
本発明の医薬組成物は、単独でまたは1つ以上の他の治療薬と組み合わせて投与されてよい。「と組み合わせて」によって、これら送達方法は本発明の範囲内であるが、これらの薬剤が同時に投与されなければならない、および/または同時に送達するために調合されなければならないということを意味するものではない。組成物は、1つ以上の他の所望の治療法または医療処置と同時に、前に、または後に投与できる。組み合わせて利用される治療効果のある薬剤は、単一の組成物として一緒に、または異なる組成物として別々に投与されてもよいことはいうまでもない。一般に、各薬剤は1服でおよび/またはその薬剤のために決められた時間割に基づいて投与されることになる。
一般に、組み合わせて利用される薬剤は、それらが個別に利用されるレベルを超えないレベルで利用されることが期待される。いくつかの実施形態では、組合せで利用されるそのレベルは、個別に利用されるレベルより低くなることになる。
いくつかの実施形態では、本発明のHCV E2抗体(例えば、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23)は、インターフェロンと、リバビリンと、またはインターフェロンとリバビリンの両方と一緒に投与されてよい。
いくつかの実施形態では、併用療法のための組成物は、単一の立体配座エピトープに対する複数の抗体を含むことができる。いくつかの実施形態では、併用療法のための組成物は、異なった立体配座エピトープ(例えば、その同じウィルスエンベロープタンパク質上の、または、異なるウィルスエンベロープタンパク質上の)を認識し、これによりその感染過程における複数の機序を同時に妨害する複数の抗体を含むことができる。
ある種の実施形態では、本発明の組成物は、E2に対する厳密に1つの抗体(例えば、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23)を含んでいる。ある種の実施形態では、組成物は、厳密に2種、厳密に3種、厳密に4種、厳密に5種、厳密に6種、または6種を超えるHCV E2抗体を含んでいる。いくつかの実施形態では、組成物は、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23のすべての可能な置換および組合せを含んでいる。HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択した1つ、2つ、3つ、または4つの抗体を含む例示的な組成物を、表2に示している:
H−1、HC−3、HC−11およびCBH−23の任意の置換または組合せを、任意の他の抗体(例えば、E1、E2および/または他のエンベロープタンパク質を認識する抗体)と組み合わせて、複数の異なる抗体を含む組成物を調製できることは、当業者にとっていうまでもない。ある種の実施形態では、HC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23は、次の以前に記載されているE2に対する任意の抗体と組み合わされることができる:CBH−2、CBH−4G、CBH−5、CBH−7、CBH−8C、CBH−8E、CBH−9、CBH−11、それら断片、および/またはそれらの混合物(米国特許第6、692,908号、および米国特許出願公開第2006/0104980号および第2006/0188511号を参照;これらすべてを参照により本書に組み込む)。ある種の実施形態では、HC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23は、H−111、H−114(その両方が、E1に対する以前に記載されている抗体である)、それらの断片および/またはそれらの混合物と組み合わされることができる(米国特許出願公開第2003/180284号を参照;参照により本書に組み込む)。ある種の実施形態では、HC−1、HC−3、HC−11および/またはCBH−23は、ヒト化AP33(Owsiankaら、J. Virol.、79巻:11095〜104頁、2005年;参照により本書に組み込む)、Fab e137(Perottiら、J. Virol.、82巻:1047〜52頁、2008年;参照により本書に組み込む)、mAb 1:7およびA8(Johanssonら、Proc. Natl. Acad. Sci., USA、104巻:16269〜74頁、2007年;参照により本書に組み込む)、AR3ヒトMAb(Lawら、Nat. Med.、14巻:25〜27頁、2008年;参照により本書に組み込む)、その断片、および/またはその混合物と組み合わされることができる。
医薬組成物
本発明は、少なくとも1つのHCV抗体および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含むHCV抗体および医薬組成物を提供する。このような医薬組成物は、1つ以上の追加の治療効果のある物質を任意に含んでよい。いくつかの実施形態によれば、それを必要としている患者に対しHCV抗体を投与することを含む医薬組成物を投与する方法が提供される。いくつかの実施形態では、医薬組成物はヒトに投与される。本開示の目的で、語句「活性成分」は、通常、本発明のHCV抗体を指している。ある種の実施形態では、HCV抗体はE2エンベロープタンパク質を認識する抗体である。ある種の実施形態では、HCV抗体はE2エンベロープタンパク質の立体配座エピトープを認識する抗体である。
本発明は、少なくとも1つのHCV抗体および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含むHCV抗体および医薬組成物を提供する。このような医薬組成物は、1つ以上の追加の治療効果のある物質を任意に含んでよい。いくつかの実施形態によれば、それを必要としている患者に対しHCV抗体を投与することを含む医薬組成物を投与する方法が提供される。いくつかの実施形態では、医薬組成物はヒトに投与される。本開示の目的で、語句「活性成分」は、通常、本発明のHCV抗体を指している。ある種の実施形態では、HCV抗体はE2エンベロープタンパク質を認識する抗体である。ある種の実施形態では、HCV抗体はE2エンベロープタンパク質の立体配座エピトープを認識する抗体である。
HCV E2抗体を投与するための医薬組成物は、無菌の注射可能な形態(例えば、皮下注射または静脈内点滴に適した形態)で提供されてよい。例えば、いくつかの実施形態では、抗体は、注射に適した液体剤形で提供される。いくつかの実施形態では、抗体は、任意に真空下で凍結乾燥された無菌の粉末として提供され、これは注射の前に水性の希釈剤(例えば、水、緩衝液、食塩水、など)で再溶解される。いくつかの実施形態では、抗体は、水、塩化ナトリウム溶液、酢酸ナトリウム塩溶液、ベンジルアルコール溶液、リン酸緩衝生理食塩水、などで希釈および/または再溶解される。いくつかの実施形態では、粉末は、水性の希釈剤と穏やかに混合されなければならない(例えば、振らない)。
いくつかの実施形態では、抗体製剤は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤(例えば、防腐剤、不活性希釈剤、分散助剤、界面活性剤および/または乳化剤、緩衝薬剤など)を含んでいる。いくつかの実施形態では、抗体製剤は、1つ以上の防腐剤を含んでいる。いくつかの実施形態では、抗体製剤は防腐剤を含んでいない。
いくつかの実施形態では、抗体は冷蔵および/または冷凍できる形態で提供される。いくつかの実施形態では、抗体は冷蔵および/または冷凍できない形態で提供される。いくつかの実施形態では、再溶解された抗体溶液および/または液体剤形抗体は、再溶解後の一定期間(例えば、2時間、12時間、24時間、2日間、5日間、7日間、10日間、2週間、1カ月間、2カ月間、またはより長く)保存されてよい。いくつかの実施形態では、指定した時間よりも長く抗体製剤を保管すると、抗体は分解する。
液体剤形および/または再溶解された抗体溶液は、投与前に粒子状物質および/または変色を含む可能性がある。通常、変色または濁った場合、および/または濾過後に粒子状物質が残っている場合、溶液を使用してはならない。
本明細書において、記載されている医薬組成物の製剤は公知のまたは薬理学の当業者に今後開発される任意の方法により調製されてよい。通常このような調製法は、活性成分を賦形剤および/または1つ以上の他の付属成分と関連させ、次いで、必要ならばおよび/または希望するならば、所望する1つのまたは複数の単位投与量に産物を成形および/または包装するステップを含んでいる。
本発明の医薬組成物は、単一の単位投与量としておよび/または複数の単一の単位投与量として大量に調製され、包装され、および/または販売されてよい。本明細書において、使用しているように、「単位投与量」は、予め定めた量の活性成分を含んでいる別々の量の医薬組成物である。その活性成分の量は、通常患者に投与される活性成分の投与量に等しい、および/または例えばその投与量の2分の1または3分の1などその投与量に便利な分数である。
本発明の医薬組成物中のその活性成分、その薬学的に許容される賦形剤および/または任意の追加成分の相対量は、同一性、サイズおよび/または治療されるその患者の状態に応じて、さらに組成物が投与されるその経路に応じて変化することになる。例えば、組成物は、0.1%〜100%(重量/重量)の活性成分を含んでもよい。
本発明の医薬製剤は、追加で、薬学的に許容される賦形剤を含んでもよく、本明細書で使用される通り、それは任意のおよびすべての溶剤、分散剤、希釈剤、あるいは他の液体賦形剤、分散または懸濁補助剤、界面活性剤、等張剤、増粘または乳化剤、防腐剤、固体結合剤、潤滑剤などを所望の特定の剤形に適するように含んでいる。レミントン(Remington)のThe Science and Practice of Pharmacy、第21版、A. R. Gennaro、(Lippincott, WilliamsおよびWilkins、ボルティモア、メリーランド州、2006年)は、医薬組成物の調製において使用される様々な賦形剤およびそれらを調製するための公知の技術を開示している。何らかの有害な生物学的効果を生じることによって、さもなければ医薬組成物のいずれかの他の構成成分と有害な形で相互作用することによって、など、いずれかの通常の賦形剤が、材料またはその誘導体と適合しない場合を除いて、その使用は本発明の範囲内であると考えられる。
いくつかの実施形態では、その薬学的に許容される賦形剤は、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%の純度である。いくつかの実施形態では、その賦形剤は、ヒト用におよび獣医用に承認されている。いくつかの実施形態では、その賦形剤は、アメリカ合衆国食品医薬品局により承認されている。いくつかの実施形態では、その賦形剤は、医薬品等級である。いくつかの実施形態では、その賦形剤は、アメリカ合衆国薬局方(USP)、ヨーロッパ薬局方(EP)、英国薬局方および/または国際薬局方の規格を満たしている。
医薬組成物の製造において、使用される薬学的に許容される賦形剤としては、限定はされないが、不活性希釈剤、分散および/または粒状化剤、界面活性剤および/または乳化剤、崩壊剤、結合剤、防腐剤、緩衝剤、潤滑剤、および/または油類、が挙げられる。このような賦形剤は、任意で製剤に含まれてよい。例えばカカオバターおよび坐薬ワックス、着色剤、被覆剤、甘味料、香料および/または芳香剤などの賦形剤は、調剤者の判断に従ってその組成物中に含めることができる。
典型的な希釈剤としては、限定はされないが、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸ナトリウム、乳糖、ショ糖、セルロース、微結晶性セルロース、カオリン、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、塩化ナトリウム、乾燥澱粉、コーンスターチ、粉砂糖など、および/またはそれらの組合せが挙げられる。
典型的な粒状化および/または分散化剤としては、限定はされないが、ジャガイモ澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉、澱粉グリコール酸ナトリウム、粘土、アルギン酸、グアーガム、柑橘類のパルプ、寒天、ベントナイト、セルロースおよび木製品、天然スポンジ、陽イオン交換樹脂、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、炭酸ナトリウム、架橋化したポリ(ビニル−ピロリドン)(クロスポビドン)、カルボキシメチル澱粉ナトリウム(澱粉グリコール酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、架橋化したカルボキシメチルセルロースナトリウム(クロスカルメロース)、メチルセルロース、予めゼラチン化した澱粉(澱粉1500)、微結晶澱粉、水不溶性澱粉、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(VEEGUM、(登録商標))、ラウリル硫酸ナトリウム、第四級アンモニウム化合物など、および/またはそれらの組合せが挙げられる。
典型的な界面活性剤および/または乳化剤としては、限定はされないが、天然乳化剤(例えば、アカシア、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、トラガカントゴム、コンドラックス(chondrux)、コレステロール、キサンタン、ペクチン、ゼラチン、卵黄、カゼイン、羊毛脂、コレステロール、ワックスおよびレシチン)、コロイド粘土(例えば、ベントナイト[ケイ酸アルミニウム]およびVEEGUM(登録商標)[ケイ酸アルミニウムマグネシウム])、長鎖アミノ酸誘導体、高分子量アルコール(例えば、ステアリルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、トリアセチンモノステアリン酸、エチレングリコールジステアリン酸、グリセリルモノステアリン酸、およびプロピレングリコールモノステアリン酸、ポリビニルアルコール)、カルボマー(例えば、カルボキシポリメチレン、ポリアクリル酸、アクリル酸ポリマー、および カルボキシビニルポリマー )、カラギーナン、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、粉末状セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース)、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート[TWEEN(登録商標)20]、ポリオキシエチレンソルビタン[TWEEN(登録商標)60]、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート[TWEEN(登録商標)80]、ソルビタンモノパルミテート[SPAN(登録商標)40]、ソルビタンモノステアレート[SPAN(登録商標)60]、ソルビタントリステアレート[SPAN(登録商標)65]、グリセリルモノオレエート、ソルビタンモノオレエート[SPAN(登録商標)80])、ポリオキシエチレンエステル(例えば、ポリオキシエチレンモノステアリン酸[MYRJ(登録商標)45]、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエトキシルヒマシ油、ポリオキシメチレンステアリン酸、およびSOLUTOL(登録商標))、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(例えば、CREMOPHOR(登録商標)、ポリオキシエチレンエーテル(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル[BRIJ(登録商標)30])、ポリ(ビニル−ピロリドン)、ジエチレングリコールモノラウリン酸、オレイン酸トリエタノールアミン、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸エチル、オレイン酸、エチルラウリン酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム、PLURONIC(登録商標)F68、POLOXAMER(登録商標)188、臭化セトリモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、ドクサートナトリウムなど、および/またはそれらの組合せが挙げられる。
典型的な結合剤としては、限定はされないが、澱粉(例えば、コーンスターチ、澱粉ペースト、など)ゼラチン、糖(例えば、ショ糖、ブドウ糖、D 形グルコース、デキストリン、糖蜜、乳糖、ラクチトール、マンニトール、など)、天然および合成ゴム(例えば、アカシア、アルギン酸ナトリウム、トチャカ抽出物、パンワールガム、ガッチガム、イサポール皮粘着液、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶性セルロース、酢酸セルロース、ポリ(ビニル−ピロリドン)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム[VEEGUM(登録商標)]、カラマツアラビノガラクタン、など)、アルギン酸塩、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、無機カルシウム塩、ケイ酸、ポリメタクリル酸、ワックス、水、アルコールなど、およびそれらの組合せが挙げられる。
典型的な防腐剤としては、限定はされないが、酸化防止剤、キレート剤、抗菌性防腐剤、抗真菌性防腐剤、アルコール防腐剤、酸性防腐剤および/または他の防腐剤を含んでもよい。典型的な酸化防止剤としては、限定はされないが、αトコフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル(acorbyl palmitate)、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、モノチオグリセロール、メタ重亜硫酸カリウム、プロピオン酸、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウムおよび/または亜硫酸ナトリウムが挙げられる。典型的なキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、クエン酸一水和物、エデト酸二ナトリウム、エデト酸二カリウム、エデト酸、フマル酸、リンゴ酸、リン酸、エデト酸ナトリウム、酒石酸および/またはエデト酸三ナトリウムが挙げられる。典型的な抗菌性防腐剤としては、限定はされないが、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、ブロノポール、セトリミド、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、クロロブタノール、クロロクレゾール、クロロキシレノール、クレゾール、エチルアルコール、グリセリン、ヘキセチジン、イミド尿素、フェノール、フェノキシエタノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀、プロピレングリコールおよび/またはチメロサールが挙げられる。典型的な抗真菌性防腐剤としては、限定はされないが、ブチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、安息香酸カリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウムおよび/またはソルビン酸が挙げられる。典型的なアルコール防腐剤としては、限定はされないが、エタノール、ポリエチレングリコール、フェノール、フェノール合成物、ビスフェノール、クロロブタノール、ヒドロキシベンゾエートおよび/またはフェニルエチルアルコールが挙げられる。典型的な酸性防腐剤としては、限定はされないが、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、β−カロチン、クエン酸、酢酸、デヒドロ酢酸、アスコルビン酸、ソルビン酸および/またはフィチン酸が挙げられる。他の防腐剤としては、限定はされないが、トコフェロール、酢酸トコフェロール、デターオキシムメシレート、セトリミド、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、エチレンジアミン、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ナトリウムラウリルエーテルスルファート(SLES)、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム、GLYDANT PLUS(登録商標)、PHENONIP(登録商標)、メチルパラベン、GERMALL(登録商標)115、GERMABEN(登録商標)II、NEOLONE(登録商標)、KATHON(登録商標)および/またはEUXYL(登録商標)が挙げられる。
典型的な緩衝剤としては、限定はされないが、クエン酸緩衝液、酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、塩化アンモニウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、グルビオン酸カルシウム、グルセプト酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、D−グルコン酸、グリセロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、プロパン酸、レブリン酸カルシウム、ペンタン酸、第二リン酸水素カルシウム、リン酸、第三リン酸カルシウム、水酸化カルシウムリン酸塩、酢酸カリウム、塩化カリウム、グルコン酸カリウム、カリウム混合物、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸カリウム混合物、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸ナトリウム混合物、トロメタミン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルギン酸、発熱性物質除去水、等張食塩水、リンガー溶液、エチルアルコールなど、および/またはそれらの組合せが挙げられる。
典型的な潤滑剤としては、限定はされないが、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、二酸化ケイ素、タルク、麦芽、ベヘン酸グリセリル、硬化植物油、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ロイシン、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムなど、およびそれらの組合せが挙げられる。
典型的な油類としては、限定はされないが、アーモンド、杏仁、アボカド、ババス、ベルガモット、黒カシス種子油、ルリヂサ、ケード、カモミール、カノーラ、キャラウェー、ブラジルロウヤシ、ヒマシ油、シナモン、カカオバター、ココナッツ、タラ肝臓、コーヒー、トウモロコシ、綿実、エミュー、ユーカリ、マツヨイグサ、魚、亜麻仁、ゲラニオール、ヒョウタン、ブドウの種、ハシバミの実、ヤナギハッカ、ミリスチン酸イソプロピル、ホホバ油、ククイの実、ラバンジン、ラベンダー、レモン、リツェアクベバ、マカダミナナッツ(macademia)、ゼニアオイ、マンゴーの種、メドウフォームの種、ミンク、ナツメグ、オリーブ、オレンジ、オレンジラフィー、パーム、パームヤシの種、桃の実、ピーナッツ、ケシの実、カボチャの種、菜種、米糠、ローズマリ、ベニバナ、ビャクダン、サザンカ、セイボリー、シーバックソーン、ゴマ、シアバター、シリコーン、大豆、ヒマワリ、茶の木、アザミ、椿、ベチベルソウ、クルミおよび小麦麦芽油が挙げられる。典型的な油としては、限定はされないが、ステアリン酸ブチル、トリカプリルグリセリル、カプリン酸トリグリセリド、シクロメチコン、セバシン酸ジエチル、ジメチコーン360、ミリスチン酸イソプロピル、鉱油、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、シリコーンオイルおよび/またはそれらの組合せが挙げられる。
経口的および非経口的に投与するための液体剤形としては、限定はされないが、薬学的に許容される乳剤、マイクロエマルジョン剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤および/またはエリキシル剤が挙げられる。活性成分に加えて液体剤形は、例えば水、あるいはエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実、落花生、トウモロコシ、胚芽、オリーブ、ヒマシ油および胡麻油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルおよびそれらの混合物などの他の溶剤、可溶化剤および乳化剤など、当業者に一般に使用される不活性希釈剤を含んでもよい。不活性希釈剤の他に、経口用組成物は、湿潤剤、乳化および懸濁剤、甘味料、香料、および/または芳香剤などの補助剤を含むことができる。非経口投与のためのある種の実施形態では、組成物はCREMOPHOR(登録商標)、アルコール類、油類、変性油類、グリコール類、ポリソルベート類、シクロデキストリン類、ポリマー類および/またはそれらの組合せなどの可溶化剤と混合される。
例えば、無菌の注射可能な水溶性または油性懸濁剤の注射用製剤は、公知の技術に従って、適正な分散剤、湿潤剤、および/または懸濁剤を使用して調合されてよい。無菌注射用製剤は、毒性のない非経口的に許容できる希釈剤および/または溶剤(例えば1,3−ブタンジオールの溶剤として)の、無菌の注射可能な溶剤、懸濁剤および/または乳剤であってよい。使用され得る許容可能な賦形剤および溶剤には、水、リンゲル液、U.S.P.、および等張塩化ナトリウム溶液がある。無菌の固定油類は、溶剤または懸濁媒剤として一般的に用いられている。このために、合成モノ−またはジグリセリドを含めた、任意の刺激の少ない固定油類を使用できる。オレイン酸などの脂肪酸は、注射可能薬剤の製剤に使用され得る。
例えば、細菌保持フィルタで濾過することによって、および/または使用前に滅菌水または他の滅菌注射可能な媒体に溶解または分散させることが可能な滅菌固形組成物の形態で滅菌剤を入れることによって、注射可能製剤を滅菌できる。
活性成分の効果を長くするために、しばしば皮下または筋肉内注射からの活性成分の吸収を遅らせることが望ましい。これは、水溶性が乏しい結晶質または非晶質材料の液体懸濁剤の使用によって、果たされてよい。薬剤の吸収速度はその溶解速度に依存し、その溶解速度は、今度は結晶のサイズおよび結晶の形態に依存する。あるいは、非経口的に投与される薬剤形態の遅延吸収は、油状賦形剤に薬剤を溶解または懸濁することによって果たされる。注射可能なデポー剤の形態は、ポリ乳酸−ポリグリコール酸などの生分解性ポリマー中に薬剤のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって得られる。薬剤対ポリマーの割合および使用される特定のポリマーの性質に依存して、薬剤の放出速度を調節できる。他の生分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル類)およびポリ(無水物)が挙げられる。体組織に適合性のあるリポソームまたはマイクロエマルジョン中に薬物を封入することによって、注射可能なデポー製剤が調製される。
直腸または膣投与用の組成物は、通常、周囲温度では固体だが体温では液体であり、そのため直腸または膣腔で溶解して、活性成分を放出するカカオバター、ポリエチレングリコールまたは坐薬ワックスなどの適切な非刺激性賦形剤と組成物を混合することによって調製できる坐薬である。
経口投与用の固形の剤形としては、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤が挙げられる。このような固形の剤形において、その活性成分は少なくとも1つの不活性かつ薬学的に許容される、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムなどの賦形剤、および/または充填材、または増量剤(例えば、澱粉、乳糖、ショ糖、ブドウ糖、マンニトールおよびケイ酸)、結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、ショ糖およびアカシア)、湿潤剤(例えば、グリセロール)、崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ澱粉、タピオカ澱粉、アルギン酸、ある種のケイ酸塩、および炭酸ナトリウム)、溶液緩染剤(例えば、パラフィン)、吸収促進剤(例えば、第四級アンモニウム化合物)、湿潤剤(例えば、セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロール)、吸収剤(例えば、カオリンおよびベントナイト粘土)、および潤滑剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)、およびそれらの混合物などと混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、その剤形は緩衝剤を含んでもよい。
類似の型の固体組成物は、ラクトースすなわち乳糖および高分子量ポリエチレングリコール等の賦形剤を用いる軟質および硬質充填ゼラチンカプセル剤における充填剤として使用されてよい。錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、丸剤および顆粒剤の固体剤形は、腸溶性被覆および薬物調合技術分野で周知の他の被覆など、被覆および殻と一緒に調製されることができる。それらは任意で不透明化剤を含んでもよく、また任意に徐放方式で、腸管の特定の部分のみでまたは優先的に、その活性成分を放出する組成物であり得る。使用できる包埋組成物の例としては、ポリマー物質およびワックス類が挙げられる。類似の型の固体組成物は、ラクトースすなわち乳糖および高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を用いる軟質および硬質ゼラチンカプセル剤における充填剤として使用してもよい。
本発明の化合物を局所的にまたは経皮的に投与するための剤形は、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、スプレー剤、吸入剤、および/またはパッチ剤を含んでよい。通常、必要に応じて活性成分は無菌条件下で薬学的に許容される賦形剤および/または任意の必要とされる防腐剤および/または緩衝剤と混合される。さらに、本発明は経皮パッチの使用を想定しており、このパッチにはしばしば身体への化合物の制御送達を提供するという付加的な利点がある。例えば適当な媒質にその化合物を溶解および/または分散させることによって、このような剤形は調製されてよい。あるいは、またはさらにその速度は、速度制御膜を提供することによって、および/あるいはポリマー基材および/またはゲル中にその化合物を分散させることによって制御されてよい。
本明細書に記載の皮内用医薬組成物の送達に用いる適切な装置としては、米国特許第4、886、499号;米国特許第5,190,521号;米国特許第5,328,483号;米国特許第5,527,288号;米国特許第4,270,537号;米国特許第5,015,235号;米国特許第5,141,496号;および米国特許第5,417,662号に記載されているような短い針の装置が挙げられる。皮内用組成物は、PCT公開WO 99/34850号に記載の装置など、皮膚への針の効果的な貫入長を制限する装置およびその機能的等価物により投与されてよい。液体ジェット式注射器を介して、および/または角質層を貫通し、真皮に届くジェットを生じる針を介して真皮に液体ワクチンを送達するジェット式注射装置は有用である。ジェット式注射装置は、例えば、米国特許第5,480,381号;米国特許第5,599,302号;米国特許第5,334,144号;米国特許第5,993,412号;米国特許第5,649,912号;米国特許第5,569,189号;米国特許第5,704,911号;米国特許第5,383,851号;米国特許第5,893,397号;米国特許第5,466,220号;米国特許第5,339,163号;米国特許第5,312,335号;米国特許第5,503,627号;米国特許第5,064,413号;米国特許第5,520,639号;米国特許第4,596,556号;米国特許第4,790,824号;米国特許第4,941,880号;米国特許第4,940,460号;およびPCT公開WO 97/37705号およびPCT公開WO 97/13537号に記載されている。圧縮ガスを使用して皮膚の外層貫いて真皮へ粉末形態のワクチンを加速するバリスティック粉剤/粒剤送達装置は有用である。別法としてまたは付加的に、従前どおりのシリンジを皮内投与の古典的なマントー法に使用してよい。
局所投与に適している製剤としては、限定はされないが、液剤および/または半液状剤、例えば塗布剤、ローション剤、水中の油剤および/または、油性乳剤中の水剤(例えば、クリーム剤、軟膏剤および/またはペースト剤など)、および/または溶剤および/または懸濁剤などが挙げられる。活性成分の濃度が、溶媒中の活性成分の溶解度限界と同程度の高さになってよいが、局所的に投与可能な製剤は、例えば、約1%〜約10%(重量/重量)の活性成分を含んでもよい。局所投与用製剤は、さらに本明細書に記載の1つ以上の追加成分を含んでもよい。
本発明の医薬組成物は、口腔を経由する肺投与に適している製剤として、調製、包装、および/または販売されてもよい。このような製剤は、活性成分を含みさらに約0.5nm〜約7nmまたは約1nm〜約6nmの範囲の直径の乾燥粒剤を含んでいてもよい。このような組成物は、推進剤の流れが向けられその粉末が拡散されてよい乾燥粉末貯蔵部を含む装置を使用する、および/または密封容器内で低沸点推進剤に溶解および/または懸濁された活性成分を含む装置のような自己推進溶液/粉末を調剤する容器を使用する、投与に都合の良い乾燥粉末の形態である。これらの粉末は、重量%で少なくとも98%の粒子が0.5nmより大きい直径を有し、数で少なくとも95%の粒子が7nm未満の直径を有する粒子を含んでいる。あるいは、重量%で少なくとも95%の粒子は1nmより大きい直径を有し、数で少なくとも90%の粒子は6nm未満の直径を有する。乾燥粉末組成物は、糖のような固体の微粉末希釈剤を含んでもよく、また簡便に単位用量形態で提供される。
低沸騰推進剤は、一般に、大気圧で華氏65°F以下の沸点を有する液体推進剤を含んでいる。通常、この推進剤は組成物の50%〜99.9%(重量/重量)を構成してもよく、その活性成分は組成物の0.1%〜20%(重量/重量)を構成してもよい。推進剤は、液体非イオン性および/または固体陰イオン性界面活性剤および/または固体の希釈剤(これはら活性成分を含む粒子と同じ桁の粒径を有してもよい)などの追加成分をさらに含んでもよい。
肺送達用に調合される本発明の医薬組成物は、液体および/または懸濁液の滴剤の形で活性成分を提供してもよい。このような製剤は活性成分を含み、任意で無菌の水溶液剤および/または希釈したアルコール溶液剤および/または懸濁剤として調製、包装、および/または販売されてよく、任意の噴霧化および/または微粒化装置を使用して簡便に投与されてよい。このような製剤はさらに、限定はされないが、サッカリンナトリウム、揮発性油、緩衝剤、界面活性剤などの賦香剤および/またはヒドロキシ安息香酸メチルなどの防腐剤を含めた1つ以上の追加の成分を含んでもよい。この投与経路により提供される滴剤は、約0.1nm〜約200nmの範囲の平均直径であってよい。
肺送達に有用であるとして本明細書に記載の製剤は、医薬組成物を鼻腔内に送達するのに有用である。鼻腔内投与に適している他の製剤は、活性成分を含み約0.2μm〜500μmの平均粒子を有する粗末である。このような製剤は、嗅ぎタバコを吸う要領で、すなわち、鼻の近くに保持された粉剤の容器から鼻腔を通して素早く吸入することにより投与される。
経鼻投与に適している製剤は、例えば、活性成分をわずか約0.1%(重量/重量)〜100%(重量/重量)も含んでもよく、本明細書に記載の追加の成分を1つ以上含んでよい。本発明の医薬組成物は、口内投与に適した製剤として調製、包装および/または販売されてよい。このような製剤は、例えば、従来法を使用して作成する錠剤および/または、トローチ剤の形態であってよく、また例えば、0.1%〜20%(重量/重量)の活性成分、その残りは経口で溶解性および/または分解性組成物、および任意で、本書に記載の追加成分を1つ以上含んでよい。あるいは、口内投与に適している製剤は、活性成分を含む散剤および/またはエアロゾル化および/または霧状化した液剤および/または懸濁剤を含んでもよい。このような粉末化および/またはエアロゾル化した製剤は、分散させたときに約0.1nm〜約200nmの範囲のサイズ平均の粒子および/または液滴であってよく、さらに本書に記載の追加の成分を1つ以上含んでもよい。
本発明の医薬組成物は、眼の投与に適した製剤として調製、包装および/または販売されてよい。このような製剤は、水性または油性液体賦形剤中に例えば活性成分が0.1/1.0%(重量/重量)の液剤および/または懸濁剤を含んでいる、例えば点眼薬の形態でよい。このような滴剤は、さらに緩衝剤、塩類および/または本書に記載の1つ以上の他の追加の成分を含んでもよい。有効なその他の点眼投与可能な製剤として、微結晶形態および/またはリポソーム調剤中に活性成分を含む滴剤が挙げられる。耳滴剤および/または点眼剤は、本発明の範囲内にあると意図される。
医薬品の製剤化および/または製造において全体的に考慮すべき事柄は、例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy、第21版、Lippincott WilliamsおよびWilkins編、2005年、に見られる。
キット
本発明は、本発明による方法を簡便におよび/または効果的に実施するための様々なキットを提供する。キットは、一般的に本発明による1つ以上のHCV抗体(例えば、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23)を含んでいる。いくつかの実施形態では、キットは、異なる目的(例えば、診断、治療および/または予防)に使用する異なるHCV抗体の一式を含んでいる。一般的に、キットは、使用者が患者に複数回の投与を実施できるようにおよび/または複数の実験を行えるように、十分な量のHCV抗体を含むことになる。いくつかの実施形態では、キットは、購入者により特定された1つ以上のHCV抗体を一緒にまたは含めて供給される。
本発明は、本発明による方法を簡便におよび/または効果的に実施するための様々なキットを提供する。キットは、一般的に本発明による1つ以上のHCV抗体(例えば、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23)を含んでいる。いくつかの実施形態では、キットは、異なる目的(例えば、診断、治療および/または予防)に使用する異なるHCV抗体の一式を含んでいる。一般的に、キットは、使用者が患者に複数回の投与を実施できるようにおよび/または複数の実験を行えるように、十分な量のHCV抗体を含むことになる。いくつかの実施形態では、キットは、購入者により特定された1つ以上のHCV抗体を一緒にまたは含めて供給される。
ある種の実施形態では、本発明で用いるキットは1つ以上の参照試料、説明書(例えば、試料を処理するための、試験を実施するための、結果を解釈するための、HCV抗体を可溶化するための、HCV抗体を貯蔵するための、など)、緩衝液、および/または試験を実施するために必要な他の試薬を含んでもよい。ある種の実施形態では、キットは抗体のパネルを含むことができる。キットの他の構成要素は、細胞、細胞培養培地、組織および/または組織培養培地を含んでもよい。
キットは、使用説明書を含んでもよい。例えば、説明書は、HCV抗体を含む医薬組成物を調剤するために適切な手順および/または患者に対して医薬組成物を投与するために適切な手順を使用者に通知してもよい。
いくつかの実施形態では、キットはHCV抗体を含む医薬組成物の多くの単位投与量を含んでいる。例えば数字、文字および/または他の印の形態で、および/またはカレンダ挿入物で投薬を行える治療計画の日/時を示して、記憶補助が提供されてよい。プラセボ投薬、および/またはカルシウム栄養補助食品は、医薬組成物の投薬に類似のまたは異なる形態で含められ、毎日投薬されるキットで提供されてよい。
キットは、個々の構成要素または試薬が別々に収納されていることを確実にするために1つ以上の容器または入れ物を含んでもよい。キットは、例えば説明書、包装材料(例えば発泡スチロール)などが同封されてよいプラスチック箱など、委託販売するために、比較的厳重に閉じ込めて個々の容器を入れるための手段を含んでよい。
いくつかの実施形態では、キットは、HCVに罹患しているおよび/または感受性のある患者の治療、診断および/または予防に使用される。いくつかの実施形態では、これらのキットは(i)少なくとも1つのHCV抗体、(ii)患者に少なくとも1つのHCV抗体を投与するための注射器、針、塗布用具など、(iii)使用説明書を含んでいる。
いくつかの実施形態では、キットは、HCVに罹患しているおよび/または感受性のある患者の治療、診断および/または予防に使用される。いくつかの実施形態では、これらのキットは、(i)凍結乾燥粉末として提供される少なくとも1つのHCV抗体、および(ii)凍結乾燥粉末を再溶解するための希釈剤を含んでいる。これらのキットは、任意で、患者に少なくとも1つのHCV抗体を投与するための注射器、針、塗布用具など、および/または使用説明書を含んでよい。
本発明は、少なくとも1つのHCV抗体を含むワクチンを生成するための試薬を含んでいるキットを提供する。いくつかの実施形態では、これらのキットは、(i)HCV抗体、その特徴的な部分および/またはその生物学的に活性な部分を発現している細胞、(ii)細胞増殖用培地、(iii)抗体精製に便利なカラム、樹脂、緩衝液、チューブおよび他の道具を含んでよい。いくつかの実施形態では、これらのキットは、(i)HCV抗体、その特徴的な部分および/またはその生物学的に活性な部分をコードしているヌクレオチドを含むプラスミド、(ii)VeroおよびMDCK細胞系を含むがこれに限定されない哺乳動物細胞系など、このプラスミドを形質転換させることができる細胞、(iii)細胞増殖用培地、(iv)陰性対照としてHCV抗体をコードしているヌクレオチドを含まない発現プラスミド、(v)抗体精製に便利なカラム、樹脂、緩衝液、チューブおよび他の道具、(vi)使用説明書を含んでよい。
いくつかの実施形態では、キットは1つ以上の試料中に存在するHCVを検出するために使用される。これらの試料は、限定はされないが、血液、血清/血漿、末梢血単核細胞/末梢血リンパ球(PBMC/PBL)、痰、尿、排泄物、咽頭スワブ、真皮病変スワブ、脳脊髄液、頸管スミア、膿試料、食品マトリックスおよび脳、脾臓および肝臓など身体の様々な部分に由来する組織を含む病理学試料であってよい。これらの試料は、限定はされないが、土壌、水およびフローラを含む環境試料であってよい。記載されなかった他の試料も適用できる可能性がある。いくつかの実施形態では、これらのキットは、(i)少なくとも1つのHCV抗体、(ii)陽性対照としてHCVを含むことが公知の試料、(iii) 陰性対照としてHCVを含まないことが公知の試料、(iv) 使用説明書を含む。
いくつかの実施形態では、キットは1つ以上の試料において、HCVを中和するために使用される。これらのキットは、少なくとも1つのHCV抗体を用いてHCVを含んでいる試料を処理するために、および未処理の試料と比較して処理した試料が培養細胞に感染する能力を試験するために必要な材料を提供してよい。これらのキットは、(i)少なくとも1つのHCV抗体、(ii)培養およびHCVに感染させることができる細胞、(iii)陰性対照として、HCVに結合し中和する能力のない抗体、(iv)陽性対照として、HCVに結合し中和する能力がある抗体、(v)陰性対照として、HCVを含まないことが公知の試料、(vi)陽性対照として、HCVを含むことが公知の試料、(vii)使用説明書を含んでよい。
本発明のこれらのおよび他の態様は、以下の実施形態を考慮することによりさらに理解されることになり、それらの実施形態は本発明のある具体例を例示するものとするが、請求項に定義される通りその範囲を制限するものではない。
(実施例1)
ヒトモノクローナル抗体を中和することによるHCV E2糖タンパク質上の保存されている免疫優性ドメインの定義付け
材料および方法
細胞および培養条件
293TおよびCHO−K1細胞を、ATCCから入手した。Huh7細胞をMichael Lai博士(南カリフォルニア大学)から入手し、Huh7.5細胞をCharles Rice博士(ロックフェラー大学)から入手した。細胞を、10%のウシ胎児血清(FCS、シグマアルドリッチ、セントルイス、ミズーリ州)および2mMのグルタミンを補充したダルベッコ変法最小基本培地(DMEM、インビトロジェン、カールスバッド、カリフォルニア州)中で増殖させた。CHO−K1細胞を、L−グルタミンを含み10%のFCSを補充したF−12カイグンズ(Kaighn)培地(インビトロジェン、カタログ番号21127−022)中で増殖させた。
ヒトモノクローナル抗体を中和することによるHCV E2糖タンパク質上の保存されている免疫優性ドメインの定義付け
材料および方法
細胞および培養条件
293TおよびCHO−K1細胞を、ATCCから入手した。Huh7細胞をMichael Lai博士(南カリフォルニア大学)から入手し、Huh7.5細胞をCharles Rice博士(ロックフェラー大学)から入手した。細胞を、10%のウシ胎児血清(FCS、シグマアルドリッチ、セントルイス、ミズーリ州)および2mMのグルタミンを補充したダルベッコ変法最小基本培地(DMEM、インビトロジェン、カールスバッド、カリフォルニア州)中で増殖させた。CHO−K1細胞を、L−グルタミンを含み10%のFCSを補充したF−12カイグンズ(Kaighn)培地(インビトロジェン、カタログ番号21127−022)中で増殖させた。
ウィルスおよびウィルスモデル
HCVpp(遺伝子型1a)の産生および精製は、以前に記載されている(Bartoschら.、J. Exp. Med.、197巻:633〜42頁、2003年、およびKeckら、J. Virol.、79巻:13199〜208頁、2005年;その両方を参照により本書に組み込む)。簡単に述べると、リン酸カルシウム法を使用して、293T細胞にHCVppプラスミドをトランスフェクションした。増殖の48時間後に、孔径0.45μmのフィルタを使用して無細胞上清を採取した。
HCVpp(遺伝子型1a)の産生および精製は、以前に記載されている(Bartoschら.、J. Exp. Med.、197巻:633〜42頁、2003年、およびKeckら、J. Virol.、79巻:13199〜208頁、2005年;その両方を参照により本書に組み込む)。簡単に述べると、リン酸カルシウム法を使用して、293T細胞にHCVppプラスミドをトランスフェクションした。増殖の48時間後に、孔径0.45μmのフィルタを使用して無細胞上清を採取した。
感染性の遺伝子型2a JFH−1ウィルスHCVccを産生するために、(Wakitaら、Nat. Med.、11巻:791〜96頁、2005年;参照により本書に組み込む)、XbaIで線状化したpJFH−1プラスミドを、in vitroで転写し(メガスクリプト(MEGAscript)、アンビオン、オースティン、テキサス州)、Huh7.5細胞に電気穿孔した。簡単に述べると、4mmのキュベット中の10μgの仔ウシ肝臓tRNAを含む無カルシウムPBS中のin vitroで転写した10μgのJFH−1 RNAを0.4×106個のHuh7.5細胞と混合し、バイオラッド(BioRad)ジーンパルサーシステムを使用して0.27kVで960μFでパルスした。電気穿孔した細胞を、10%のFCSを含む10mLの完全DMEMが入った10cmの細胞培養ディッシュに播種した。HCV E2の発現を、各継代の細胞において間接免疫蛍光法(IFA)で確認した。JFH−1ウィルスを産生するためにトランスフェクションした細胞を、新しい培養フラスコへ1:4〜1:5に分けて4〜5日の間隔で継代した。少量に分注した採取ウィルスを、−80℃で貯蔵した。1a HJ3−5 HCVccの産生は、以前に記載されている(Yiら、Proc. Natl. Acad. Sci., USA、103巻:2310〜15頁、2006年、およびYiら、J. Virol.、81巻:629〜38頁、2007年;その両方を参照により本書に組み込む)。
抗体および試薬
HCV E2に対する抗体であるCBH−4Gは、以前に記載されている(Hadlockら、J. Virol.、74巻:10407頁、2000年、およびKeckら、J. Virol.、79巻:13199頁、2005年;その両方を参照により本書に組み込む)。c−mycに対するマウスMAbを、サンタクルズバイオテクノロジー(Santa Cruz Biotechnology(サンタクルーズ、カリフォルニア州)から購入した。CD81 LELを、Shoshana Levy博士(スタンフォード大学)から入手した。FITC−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgG、Fcγ断片特異的かつR−フィコエリトリン−コンジュゲートF(ab’)2断片ヤギ抗−マウスIgG(H+L)を、ジャクソンイムノリサーチ(Jackson Immuno Research)(ウェストグローブ、ペンシルバニア州)から入手した。アルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgG(H+L)およびアルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−マウスIgG(H+L)を、プロメガ(マディソン、ウィスコンシン州)から購入した。Galanthus nivalisレクチン(GNA)およびp−ニトロフェニルリン酸2ナトリウム六水和物(ホスファターゼ基質)を、シグマ(セントルイス、ミズーリ州)から購入した。
HCV E2に対する抗体であるCBH−4Gは、以前に記載されている(Hadlockら、J. Virol.、74巻:10407頁、2000年、およびKeckら、J. Virol.、79巻:13199頁、2005年;その両方を参照により本書に組み込む)。c−mycに対するマウスMAbを、サンタクルズバイオテクノロジー(Santa Cruz Biotechnology(サンタクルーズ、カリフォルニア州)から購入した。CD81 LELを、Shoshana Levy博士(スタンフォード大学)から入手した。FITC−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgG、Fcγ断片特異的かつR−フィコエリトリン−コンジュゲートF(ab’)2断片ヤギ抗−マウスIgG(H+L)を、ジャクソンイムノリサーチ(Jackson Immuno Research)(ウェストグローブ、ペンシルバニア州)から入手した。アルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgG(H+L)およびアルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−マウスIgG(H+L)を、プロメガ(マディソン、ウィスコンシン州)から購入した。Galanthus nivalisレクチン(GNA)およびp−ニトロフェニルリン酸2ナトリウム六水和物(ホスファターゼ基質)を、シグマ(セントルイス、ミズーリ州)から購入した。
モノクローナル抗体産生および精製
末梢血B細胞からの新規なHCV抗体の産出を、基本的にHadlockら(J. Virol.、74巻:10407頁、2000年;参照により本書に組み込む)に記載の通り実施した。目標抗原としてサブタイプ1aまたは1b HCVppに感染した細胞(GenBank、受託番号AF348705)の溶解物を使用する間接免疫蛍光法(IFA)によって特異的HCV抗体を選択した。単一クローン性を限界希釈クローニング法よって達成し、IgG遺伝子のDNA塩基配列決定(シークテック(Sequetech)、マウンテンビュー、カルフォルニア州)によって確認した。IgG遺伝子のVLおよびVHドメインのクローニングおよび分析を、以前に記載されている通り実施した(Keckら、J. Virol.、78巻:7257頁、2004年;参照により本書に組み込む)。HCV抗体の産生および精製を、基本的に以前に記載されている通り実施し、Hadlockら(J. Virol.、74巻:10407頁、2000年;参照により本書に組み込む)、抗体のビオチン化を、製造業者(ピアースバイオテクノロジー(Pierce Biotechnology Inc.)、ロックフォード、イリノイ州)の説明書に従って実施した。
末梢血B細胞からの新規なHCV抗体の産出を、基本的にHadlockら(J. Virol.、74巻:10407頁、2000年;参照により本書に組み込む)に記載の通り実施した。目標抗原としてサブタイプ1aまたは1b HCVppに感染した細胞(GenBank、受託番号AF348705)の溶解物を使用する間接免疫蛍光法(IFA)によって特異的HCV抗体を選択した。単一クローン性を限界希釈クローニング法よって達成し、IgG遺伝子のDNA塩基配列決定(シークテック(Sequetech)、マウンテンビュー、カルフォルニア州)によって確認した。IgG遺伝子のVLおよびVHドメインのクローニングおよび分析を、以前に記載されている通り実施した(Keckら、J. Virol.、78巻:7257頁、2004年;参照により本書に組み込む)。HCV抗体の産生および精製を、基本的に以前に記載されている通り実施し、Hadlockら(J. Virol.、74巻:10407頁、2000年;参照により本書に組み込む)、抗体のビオチン化を、製造業者(ピアースバイオテクノロジー(Pierce Biotechnology Inc.)、ロックフォード、イリノイ州)の説明書に従って実施した。
IgGサブクラスの分類
IgGサブクラスの分類を、ヒトIgGサブクラスSD Combi BINDARDIDキット(バインディングサイト(The Binding Site Inc.)、サンディエゴ、カリフォルニア州)を使用して、製造業者の手順に従って実施した。
IgGサブクラスの分類を、ヒトIgGサブクラスSD Combi BINDARDIDキット(バインディングサイト(The Binding Site Inc.)、サンディエゴ、カリフォルニア州)を使用して、製造業者の手順に従って実施した。
間接免疫蛍光法
293T細胞に遺伝子型1〜6のE1E2配列を有する構築物をトランスフェクションし、トランスフェクションの40〜48時間後に、細胞をHTC Super Crude24スポットスライドガラス(セルラインアソシエート(Cel−Line Associates)、ニューフィールド、ニュージャージー州)上に100%アセトンを用いて室温で10分間固定した。示した通りに、固定した細胞を抗体と一緒に37℃で30分間インキュベートし、PBS、pH7.4で5分間洗浄した。次いで、エバンスブルー対比染色剤の0.001%溶液およびフルオレセインイソチオシアネート(FITC)−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgG(ジャクソンイムノリサーチラボラトリー(Jackson ImmunoResearch Laboratories)、ウェストグローブ、ペンシルバニア州)と一緒に、スライドを37℃で30分間インキュベートした。固定した細胞に結合した抗体を、記載されている通り、蛍光顕微鏡検査によって、明らかにした(Hadlockら、J. Virol.、71巻:5828〜40頁、1997年;参照により本書に組み込む)。
293T細胞に遺伝子型1〜6のE1E2配列を有する構築物をトランスフェクションし、トランスフェクションの40〜48時間後に、細胞をHTC Super Crude24スポットスライドガラス(セルラインアソシエート(Cel−Line Associates)、ニューフィールド、ニュージャージー州)上に100%アセトンを用いて室温で10分間固定した。示した通りに、固定した細胞を抗体と一緒に37℃で30分間インキュベートし、PBS、pH7.4で5分間洗浄した。次いで、エバンスブルー対比染色剤の0.001%溶液およびフルオレセインイソチオシアネート(FITC)−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgG(ジャクソンイムノリサーチラボラトリー(Jackson ImmunoResearch Laboratories)、ウェストグローブ、ペンシルバニア州)と一緒に、スライドを37℃で30分間インキュベートした。固定した細胞に結合した抗体を、記載されている通り、蛍光顕微鏡検査によって、明らかにした(Hadlockら、J. Virol.、71巻:5828〜40頁、1997年;参照により本書に組み込む)。
抗体の塩基配列決定
ヒトモノクローナル抗体VLおよびVHドメインCDRの配列決定を、記載の通り実施した(Keckら、J. Virol.、78巻:7257〜63頁、2004年;参照により本書に組み込む)。基本的に、H−111の重鎖および軽鎖のすべての可変領域を配列決定し、FRおよびCDR、生殖細胞系のV遺伝子対応部を同定して、Vドメインの成熟状態を定量した。以前に記載されている通り、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23のVLおよびVHドメインを、対応するハイブリドーマ細胞より単離した細胞全RNA(RNeasyミニキット、キアゲン、バレンシア、カリフォルニア州)から、5’ファミリー特異的Vリーダープライマーおよび3’J領域プライマーを使用するRT−PCRによって増幅した(Campbellら、Mol. Immunol.、29巻:193〜203頁、1992年、およびChanら、Blood、97巻:1023〜26頁、2001年;その両方を参照により本書に組み込む)配列を、ベクターNTI(インビトロジェン、サンディエゴ、カリフォルニア州)を使用して分析し、V−QUESTおよびVBASEデータベースを使用して生殖細胞系配列と一緒に整列させた(CookおよびTomlinson、Immuno. Today、16巻:237〜42頁、1995年;参照により本書に組み込む)。
ヒトモノクローナル抗体VLおよびVHドメインCDRの配列決定を、記載の通り実施した(Keckら、J. Virol.、78巻:7257〜63頁、2004年;参照により本書に組み込む)。基本的に、H−111の重鎖および軽鎖のすべての可変領域を配列決定し、FRおよびCDR、生殖細胞系のV遺伝子対応部を同定して、Vドメインの成熟状態を定量した。以前に記載されている通り、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23のVLおよびVHドメインを、対応するハイブリドーマ細胞より単離した細胞全RNA(RNeasyミニキット、キアゲン、バレンシア、カリフォルニア州)から、5’ファミリー特異的Vリーダープライマーおよび3’J領域プライマーを使用するRT−PCRによって増幅した(Campbellら、Mol. Immunol.、29巻:193〜203頁、1992年、およびChanら、Blood、97巻:1023〜26頁、2001年;その両方を参照により本書に組み込む)配列を、ベクターNTI(インビトロジェン、サンディエゴ、カリフォルニア州)を使用して分析し、V−QUESTおよびVBASEデータベースを使用して生殖細胞系配列と一緒に整列させた(CookおよびTomlinson、Immuno. Today、16巻:237〜42頁、1995年;参照により本書に組み込む)。
競合アッセイ
以前に記載されている通りに、抗体交差競合実験を実施した(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)。簡単に述べると、1b HCVpp細胞溶解物を、PBS中のGNAを用いて37℃で1時間被覆した96穴プレート上に捕捉した。洗浄およびブロッキング後に、各ウェルに20μg/mLの競合する抗体を添加して、室温で30分間インキュベートし、続いて2μg/mLのビオチン化試験抗体を添加した。室温で1.5時間インキュベートした後、アルカリホスファターゼ−コンジュゲートストレプトアビジン(R&Dシステム(R&D Systems)、ミネアポリス、ミネソタ州)を使用し、続いて発色のためのp−ニトロフェニルリン酸をインキュベートすることによって、試験抗体を検出した。吸光度を、マルチウェルプレート読取機(モレキュラーデバイス(Molecular Dvices)、サニーベール、カリフォルニア州)を用いて405nmで測定し、570nmで読んだバックグラウンドを差し引いた。競合抗体存在下でE2に対するビオチン化試験HCV抗体で測定したその平均OD値を、競合抗体無しでE2に対するビオチン化試験HCV抗体から測定したシグナルで割って、続いてE2に結合した試験抗体の百分率を得るために100倍した。以前に記載されている通り、他の抗体と新規なHCV抗体の相関性を、算術平均を用いた変法非加重結合法によって定量した(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)。この方法は、競合抗体による二方向性阻害の範囲を、エピトープの重なりの範囲として推測する。一方向性の阻害または増大は、近位であるが重なり合わないエピトープであると解釈される。
以前に記載されている通りに、抗体交差競合実験を実施した(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)。簡単に述べると、1b HCVpp細胞溶解物を、PBS中のGNAを用いて37℃で1時間被覆した96穴プレート上に捕捉した。洗浄およびブロッキング後に、各ウェルに20μg/mLの競合する抗体を添加して、室温で30分間インキュベートし、続いて2μg/mLのビオチン化試験抗体を添加した。室温で1.5時間インキュベートした後、アルカリホスファターゼ−コンジュゲートストレプトアビジン(R&Dシステム(R&D Systems)、ミネアポリス、ミネソタ州)を使用し、続いて発色のためのp−ニトロフェニルリン酸をインキュベートすることによって、試験抗体を検出した。吸光度を、マルチウェルプレート読取機(モレキュラーデバイス(Molecular Dvices)、サニーベール、カリフォルニア州)を用いて405nmで測定し、570nmで読んだバックグラウンドを差し引いた。競合抗体存在下でE2に対するビオチン化試験HCV抗体で測定したその平均OD値を、競合抗体無しでE2に対するビオチン化試験HCV抗体から測定したシグナルで割って、続いてE2に結合した試験抗体の百分率を得るために100倍した。以前に記載されている通り、他の抗体と新規なHCV抗体の相関性を、算術平均を用いた変法非加重結合法によって定量した(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)。この方法は、競合抗体による二方向性阻害の範囲を、エピトープの重なりの範囲として推測する。一方向性の阻害または増大は、近位であるが重なり合わないエピトープであると解釈される。
免疫沈降
1b HCVppを産生している293T細胞を10mMのトリスHCl、pH 7.5、150mMのNaCl、1%のNP−40、20mMのα−ヨードアセトアミドおよびプロテアーゼ阻害剤を含む緩衝液で溶解した。これを抗原の供給源として使用し、免疫沈降あたり約225のng/mLのE2を使用した。2μg/mLのHCV抗体を、抗原と共に4℃で1.5時間インキュベートし、その後に固定したプロテインA(ピアース、ロックフォード、イリノイ州)と共に4℃でさらに1.5時間インキュベートを続けた。各ステップの間に、IP溶解緩衝液でビーズを1回洗浄した。最終工程の後にこれらをIP溶解緩衝液で3回、蒸留水で1回洗浄した。沈殿物を、SDS−PAGE試料緩衝液中にて70℃で5分間加熱し、10%のSDS−ポリアクリルアミドゲルで泳動して、ニトロセルロース膜に転写した。この膜を、マウスMAb AP33で免疫ブロットし(Owsiankaら、J. Virol., 79巻:11095頁、2005年;参照により本書に組み込む)、続けてHRP−コンジュゲート二次抗体(サンタクルーズバイオテクノロジー、サンタクルーズ、カリフォルニア州)とインキュベートし、GEヘルスケア(GE Healthcare)のECL Plusウェスタンブロット検出システムを使用して検出した。
1b HCVppを産生している293T細胞を10mMのトリスHCl、pH 7.5、150mMのNaCl、1%のNP−40、20mMのα−ヨードアセトアミドおよびプロテアーゼ阻害剤を含む緩衝液で溶解した。これを抗原の供給源として使用し、免疫沈降あたり約225のng/mLのE2を使用した。2μg/mLのHCV抗体を、抗原と共に4℃で1.5時間インキュベートし、その後に固定したプロテインA(ピアース、ロックフォード、イリノイ州)と共に4℃でさらに1.5時間インキュベートを続けた。各ステップの間に、IP溶解緩衝液でビーズを1回洗浄した。最終工程の後にこれらをIP溶解緩衝液で3回、蒸留水で1回洗浄した。沈殿物を、SDS−PAGE試料緩衝液中にて70℃で5分間加熱し、10%のSDS−ポリアクリルアミドゲルで泳動して、ニトロセルロース膜に転写した。この膜を、マウスMAb AP33で免疫ブロットし(Owsiankaら、J. Virol., 79巻:11095頁、2005年;参照により本書に組み込む)、続けてHRP−コンジュゲート二次抗体(サンタクルーズバイオテクノロジー、サンタクルーズ、カリフォルニア州)とインキュベートし、GEヘルスケア(GE Healthcare)のECL Plusウェスタンブロット検出システムを使用して検出した。
抗体親和性の測定
抗体親和性の測定を、1μg/mLのE2糖タンパク質を含む1a HCVpp細胞溶解物を用いて実施した。500ngのGNAで各ウェルを被覆することによって、マイクロタイタプレートを調製し、続けてTBST(20mMのトリスHCl、pH 7.5、150mMのNaCl、0.1%のTween−20)中の2.5%の脱脂粉乳および2.5%の正常ヤギ血清からなるBLOTTOを使用してこれらのウェルをブロッキングした。ブロッキング後に、細胞溶解物中のE2をGNAによって、プレート上に捕捉し、後に0.01μg/mL〜200μg/mLの範囲のHCV抗体を結合させた。結合したHCV抗体を、アルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgG(プロメガ、マディソン、ウィスコンシン州)と共にインキュベートし、続けて発色のためにp−ニトロフェニルリン酸をインキュベートした。吸光度を、405nmおよび570nmで測定した。プリズムソフトウェア(Prism software)、(グラフパッド、GraphPad)を使用してデータを非線形回帰によって、分析し、抗体解離定数、Kdおよび最大結合量であるBmax(OD)を測定した。
抗体親和性の測定を、1μg/mLのE2糖タンパク質を含む1a HCVpp細胞溶解物を用いて実施した。500ngのGNAで各ウェルを被覆することによって、マイクロタイタプレートを調製し、続けてTBST(20mMのトリスHCl、pH 7.5、150mMのNaCl、0.1%のTween−20)中の2.5%の脱脂粉乳および2.5%の正常ヤギ血清からなるBLOTTOを使用してこれらのウェルをブロッキングした。ブロッキング後に、細胞溶解物中のE2をGNAによって、プレート上に捕捉し、後に0.01μg/mL〜200μg/mLの範囲のHCV抗体を結合させた。結合したHCV抗体を、アルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgG(プロメガ、マディソン、ウィスコンシン州)と共にインキュベートし、続けて発色のためにp−ニトロフェニルリン酸をインキュベートした。吸光度を、405nmおよび570nmで測定した。プリズムソフトウェア(Prism software)、(グラフパッド、GraphPad)を使用してデータを非線形回帰によって、分析し、抗体解離定数、Kdおよび最大結合量であるBmax(OD)を測定した。
HCV RNAのトランスフェクションおよびウィルス産生
XbaIで線状化したpJFH−1プラスミドを、in vitroで転写し、(MEGAscript、アンビオン、オースティン、テキサス州)、Huh7.5細胞に電気穿孔した。簡単に述べると、10μgの仔ウシ肝臓tRNAを含む無カルシウムPBS中の0.4×106個のHuh7.5細胞と10μgのin vitro転写したJFH−1RNAを4mmのキュベット中で混合し、バイオラッドの遺伝子パルサーシステムを使用して0.27kV、960μFで電気パルスした。電気穿孔した細胞を、10%のFCSを含む10mLの完全DMEMが入った10cmの細胞培養ディッシュに播種した。HCV E2の発現を、IFAによって各継代の細胞で確認した。JFH−1ウィルスを産生するために、トランスフェクションした細胞を、新しい培養フラスコへ1:4〜1:5に分けて4〜5日の間隔で継代した。プールした培地のウィルス力価を、後述するようにフォーカス形成単位(FFU)として測定し、少量に分注して、−80℃に保った。
XbaIで線状化したpJFH−1プラスミドを、in vitroで転写し、(MEGAscript、アンビオン、オースティン、テキサス州)、Huh7.5細胞に電気穿孔した。簡単に述べると、10μgの仔ウシ肝臓tRNAを含む無カルシウムPBS中の0.4×106個のHuh7.5細胞と10μgのin vitro転写したJFH−1RNAを4mmのキュベット中で混合し、バイオラッドの遺伝子パルサーシステムを使用して0.27kV、960μFで電気パルスした。電気穿孔した細胞を、10%のFCSを含む10mLの完全DMEMが入った10cmの細胞培養ディッシュに播種した。HCV E2の発現を、IFAによって各継代の細胞で確認した。JFH−1ウィルスを産生するために、トランスフェクションした細胞を、新しい培養フラスコへ1:4〜1:5に分けて4〜5日の間隔で継代した。プールした培地のウィルス力価を、後述するようにフォーカス形成単位(FFU)として測定し、少量に分注して、−80℃に保った。
第2の感染性のHCVウィルスは、JFH−1ウィルスゲノムのコア−NS2断片をサブタイプ1a H77ウィルスの相当する断片と置き換えることによって、作成した遺伝子型間のキメラウィルスである(Yi etら、J. Virol.、81巻:629頁、2007年;参照により本書に組み込む)。このキメラウィルスH−[NS2/NS3]−J/Y361H/Q1251L(以下「HJ3−5」と記載する)は、細胞培養における増殖を促進する2箇所の補償的突然変異を含んでおり、示した通り、その1つがE1配列内(ポリタンパク質残基361)にある(Yiら、J. Virol.、81巻:629頁、2007年;参照により本書に組み込む)。ウィルスストックを、FT3−7細胞中に作成した(Blightら、J. Virol.、76巻:13001頁、2002年;参照により本書に組み込む)。
HCVpp中和アッセイ
以前に記載されている通りに、HCVppの中和を実施した(Keckら、J. Virol.、81巻:1043〜47頁、2007年、およびKeckら、J. Virol.、79巻:13199〜208頁、2005年;その両方を参照により本書に組み込む)。簡単に述べると、Huh−7細胞を、感染の24時間前に不透明な白色の96穴プレートに1ウェルにつき8×103個細胞で播種した。感染培地を様々な濃度の抗体と37℃で60分間インキュベートし、抗体無しの対照としてPBSを使用してHuh−7細胞に添加した。15時間インキュベートした後、HCVpp培地を、新しい完全培地と交換し、追加で72時間インキュベートした。抗体中和活性を、PBSを含んでいる感染培地と比較したルシフェラーゼ活性の百分率の減少によって定量した。
以前に記載されている通りに、HCVppの中和を実施した(Keckら、J. Virol.、81巻:1043〜47頁、2007年、およびKeckら、J. Virol.、79巻:13199〜208頁、2005年;その両方を参照により本書に組み込む)。簡単に述べると、Huh−7細胞を、感染の24時間前に不透明な白色の96穴プレートに1ウェルにつき8×103個細胞で播種した。感染培地を様々な濃度の抗体と37℃で60分間インキュベートし、抗体無しの対照としてPBSを使用してHuh−7細胞に添加した。15時間インキュベートした後、HCVpp培地を、新しい完全培地と交換し、追加で72時間インキュベートした。抗体中和活性を、PBSを含んでいる感染培地と比較したルシフェラーゼ活性の百分率の減少によって定量した。
HCVcc感染力アッセイ
HCVccの中和を、免疫ブロット法により観察される通り感染した細胞におけるNS3発現量の減少によって評価した。350μLアリコートの2a JFH−1ウィルス(105FFU/mL)または1a HJ3−5 HCVccに感染した細胞培養上清を20μg/mLの抗体と37℃で1時間インキュベートし、24時間前に24ウェルプレートの1ウェルにつき32,000個の細胞密度で播種したナイーブHuh 7.5細胞上へ接種した。感染3時間後(hpi)に、HCV/抗体を含む培地を除去し、細胞をPBS洗浄して、新しい完全DMEMに交換した。細胞を、ウェスタンブロット分析のために72hpiに採取した。試料を、SDS−PAGE試料緩衝液中にて70℃で5分間加熱し、10%のSDS−ポリアクリルアミドゲルで泳動して、ニトロセルロース膜に転写した。膜を、抗−NS3抗体で免疫ブロットし、続けてHRP−コンジュゲート二次抗体(サンタクルーズバイオテクノロジー、サンタクルーズ、カリフォルニア州)とインキュベートし、GEヘルスケアのECL PLUSウェスタンブロット検出システムを使用して検出した。画像を、バイオラッドゲルドキュメントシステムで取り込んだ。中和の百分率を、抗体無しの対照と比較した。RO4は、HCMVに対するアイソタイプ適合性モノクローナル抗体であり、陰性対照として使用した。
HCVccの中和を、免疫ブロット法により観察される通り感染した細胞におけるNS3発現量の減少によって評価した。350μLアリコートの2a JFH−1ウィルス(105FFU/mL)または1a HJ3−5 HCVccに感染した細胞培養上清を20μg/mLの抗体と37℃で1時間インキュベートし、24時間前に24ウェルプレートの1ウェルにつき32,000個の細胞密度で播種したナイーブHuh 7.5細胞上へ接種した。感染3時間後(hpi)に、HCV/抗体を含む培地を除去し、細胞をPBS洗浄して、新しい完全DMEMに交換した。細胞を、ウェスタンブロット分析のために72hpiに採取した。試料を、SDS−PAGE試料緩衝液中にて70℃で5分間加熱し、10%のSDS−ポリアクリルアミドゲルで泳動して、ニトロセルロース膜に転写した。膜を、抗−NS3抗体で免疫ブロットし、続けてHRP−コンジュゲート二次抗体(サンタクルーズバイオテクノロジー、サンタクルーズ、カリフォルニア州)とインキュベートし、GEヘルスケアのECL PLUSウェスタンブロット検出システムを使用して検出した。画像を、バイオラッドゲルドキュメントシステムで取り込んだ。中和の百分率を、抗体無しの対照と比較した。RO4は、HCMVに対するアイソタイプ適合性モノクローナル抗体であり、陰性対照として使用した。
フォーカス形成単位(FFU)減少アッセイ
60μLアリコートのストックHJ3−5またはJFH−1ウィルス(約100FFU)を等容量の希釈した抗体と混合し、37℃で1時間インキュベートした後、100uLのウィルス/抗体混合物を24時間前に8ウェルのチャンバースライド(登録商標)(ナルゲヌンク(Nalge Nunc)ロチェスター、ニューヨーク州)に播種したHuh7.5細胞上へ接種した。培養物を、5%CO2環境にて37℃で24時間静置し、200μLの培地を追加で供給し、そして追加の48時間再インキュベートした。記載されている通り、上清の液体を除去し、細胞をPBSで1回洗浄し、細胞を1:1のメタノール−アセトンを用いて固定し、コアタンパク質(アフィニティバイオリージェント(Affinity BioReagents)、ゴールデン、コロラド州)に対して特異的な1:300のMAb C7−50で標識した(Yiら、J. Virol.、81巻:629頁、2007年;参照により本書に組み込む)。徹底的に洗浄した後、1:100の希釈のFITC−コンジュゲートヤギ抗−マウスIgG(カタログ番号1010−02、サザンバイオテック(Southern Biotech)、バーミンガム、アラバマ州)を用いて二次標識し、核をビスベンズイミドH(ヘキスト(Hoechst)、フランクフルトアムマイン、ドイツ)で対比染色し、スライドを装着してツァイス(Zeiss)紫外蛍光顕微鏡で調べた。抗原に陽性な細胞のフォーカスを各スライドにおいて計数し、記載されている通り、コア抗原に対して陽性に染まった感染した細胞の各集団を、単一の感染性フォーカス形成単位(FFU)を構成しているとみなした、(Yiら、J. Virol.、81巻:629頁、2007年、およびYiら、Proc. Natl. Acad. Sci., USA、103巻:2310頁、2006年;その両方を参照により本書に組み込む)。無関係な対照抗体であるRO4とインキュベートしたウィルスと比較した中和の百分率を、FFUの減少として算出した。
60μLアリコートのストックHJ3−5またはJFH−1ウィルス(約100FFU)を等容量の希釈した抗体と混合し、37℃で1時間インキュベートした後、100uLのウィルス/抗体混合物を24時間前に8ウェルのチャンバースライド(登録商標)(ナルゲヌンク(Nalge Nunc)ロチェスター、ニューヨーク州)に播種したHuh7.5細胞上へ接種した。培養物を、5%CO2環境にて37℃で24時間静置し、200μLの培地を追加で供給し、そして追加の48時間再インキュベートした。記載されている通り、上清の液体を除去し、細胞をPBSで1回洗浄し、細胞を1:1のメタノール−アセトンを用いて固定し、コアタンパク質(アフィニティバイオリージェント(Affinity BioReagents)、ゴールデン、コロラド州)に対して特異的な1:300のMAb C7−50で標識した(Yiら、J. Virol.、81巻:629頁、2007年;参照により本書に組み込む)。徹底的に洗浄した後、1:100の希釈のFITC−コンジュゲートヤギ抗−マウスIgG(カタログ番号1010−02、サザンバイオテック(Southern Biotech)、バーミンガム、アラバマ州)を用いて二次標識し、核をビスベンズイミドH(ヘキスト(Hoechst)、フランクフルトアムマイン、ドイツ)で対比染色し、スライドを装着してツァイス(Zeiss)紫外蛍光顕微鏡で調べた。抗原に陽性な細胞のフォーカスを各スライドにおいて計数し、記載されている通り、コア抗原に対して陽性に染まった感染した細胞の各集団を、単一の感染性フォーカス形成単位(FFU)を構成しているとみなした、(Yiら、J. Virol.、81巻:629頁、2007年、およびYiら、Proc. Natl. Acad. Sci., USA、103巻:2310頁、2006年;その両方を参照により本書に組み込む)。無関係な対照抗体であるRO4とインキュベートしたウィルスと比較した中和の百分率を、FFUの減少として算出した。
CD81に対するE2の結合の妨害
示されている通り、1μg/mLのE2を含んでいる293T中で発現している遺伝子型1b E1E2を、10μg/mLの各HCV抗体と一緒に室温で1時間インキュベートし、次いで抗体−抗原複合体をCD81で予め被覆したウェル上へ添加した。ウェルを洗浄し、5μg/mLのビオチン化CBH−4Dと一緒に1時間インキュベートした。結合したCBH−4Dを、アルカリホスファターゼ−コンジュゲートストレプトアビジン(R&Dシステム(R&D Systems)、ミネアポリス、ミネソタ州)を用いて、続けて発色のためにp−ニトロフェニルリン酸をインキュベートして検出した。モレキュラーデバイス(サニーベール、カリフォルニア州)のプレート読取機スペクトラマックス190を使用して、吸光度を405nmで測定した。CBH−5を、陽性対照としておよびRO4を陰性対照として使用した。
示されている通り、1μg/mLのE2を含んでいる293T中で発現している遺伝子型1b E1E2を、10μg/mLの各HCV抗体と一緒に室温で1時間インキュベートし、次いで抗体−抗原複合体をCD81で予め被覆したウェル上へ添加した。ウェルを洗浄し、5μg/mLのビオチン化CBH−4Dと一緒に1時間インキュベートした。結合したCBH−4Dを、アルカリホスファターゼ−コンジュゲートストレプトアビジン(R&Dシステム(R&D Systems)、ミネアポリス、ミネソタ州)を用いて、続けて発色のためにp−ニトロフェニルリン酸をインキュベートして検出した。モレキュラーデバイス(サニーベール、カリフォルニア州)のプレート読取機スペクトラマックス190を使用して、吸光度を405nmで測定した。CBH−5を、陽性対照としておよびRO4を陰性対照として使用した。
部位特異的突然変異によるエピトープマッピング
アラニンスキャン突然変異を、クイックチェンジII部位特異的突然変異キット(ストラタジーン(Stratagene)、ラホヤ、カリフォルニア州)を使用して提供された手順に従って実施した。突然変異を、遺伝子型1a H77c株のE2(GenBank受託番号AF009606)に導入した。すべての変異体を配列決定して(シークテック、マウンテンビュー、カリフォルニア州)、これらのクローンが予想される突然変異だけを持つことを確認した。変異したE2タンパク質を、293T細胞中で発現させ、ELISAによって分析した。簡単に述べると、マイクロタイタプレートを1ウェルにつき500ngのGalanthus nivalisレクチン(GNA)で被覆し、続けてTBST(20mMのトリスHCl、pH 7.5、150mMのNaCl、0.1%のTween−20)中の2.5%の脱脂粉乳および2.5%の正常ヤギ血清からなるBLOTTOでブロッキングした。ブロッキングの後、BLOTTOで希釈したトランスフェクションした細胞の溶解物を、プレートに添加した。結合した変異体E2タンパク質を、次いでHC−1またはHC−11、続けてアルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgGと一緒にインキュベートした。次いで試料をp−ニトロフェニルリン酸二ナトリウム六水和物を加えて可視化し、405nmで吸光度を読み取った。結果を、図7に示す。変異体E2タンパク質について得た値を、次いで野生型H77c E2について観察した値の百分率として示した。変異させたアミノ酸をy軸に表している。2つの置換したアミノ酸の間の数字は、参照株H(GenBank受託番号AF009606)のポリタンパク質における位置に相当する。各変異体に結合しているHC−1 HC−11 HCV抗体量を、CBH−17(E2上の線形エピトープ対する抗体)の結合量によって標準化し、野生型に結合しているHC抗体量で割った結合値の百分率としてx軸上に表している。
アラニンスキャン突然変異を、クイックチェンジII部位特異的突然変異キット(ストラタジーン(Stratagene)、ラホヤ、カリフォルニア州)を使用して提供された手順に従って実施した。突然変異を、遺伝子型1a H77c株のE2(GenBank受託番号AF009606)に導入した。すべての変異体を配列決定して(シークテック、マウンテンビュー、カリフォルニア州)、これらのクローンが予想される突然変異だけを持つことを確認した。変異したE2タンパク質を、293T細胞中で発現させ、ELISAによって分析した。簡単に述べると、マイクロタイタプレートを1ウェルにつき500ngのGalanthus nivalisレクチン(GNA)で被覆し、続けてTBST(20mMのトリスHCl、pH 7.5、150mMのNaCl、0.1%のTween−20)中の2.5%の脱脂粉乳および2.5%の正常ヤギ血清からなるBLOTTOでブロッキングした。ブロッキングの後、BLOTTOで希釈したトランスフェクションした細胞の溶解物を、プレートに添加した。結合した変異体E2タンパク質を、次いでHC−1またはHC−11、続けてアルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgGと一緒にインキュベートした。次いで試料をp−ニトロフェニルリン酸二ナトリウム六水和物を加えて可視化し、405nmで吸光度を読み取った。結果を、図7に示す。変異体E2タンパク質について得た値を、次いで野生型H77c E2について観察した値の百分率として示した。変異させたアミノ酸をy軸に表している。2つの置換したアミノ酸の間の数字は、参照株H(GenBank受託番号AF009606)のポリタンパク質における位置に相当する。各変異体に結合しているHC−1 HC−11 HCV抗体量を、CBH−17(E2上の線形エピトープ対する抗体)の結合量によって標準化し、野生型に結合しているHC抗体量で割った結合値の百分率としてx軸上に表している。
ELISAによるE2変異体に対するHCV抗体の結合
変異体E2糖タンパク質に対する抗体結合量を測定するためにELISAを実施した。マイクロタイタプレートをウェル当たり500ngのGNAで被覆し、続けてBLOTTO(TBST[20mMのトリスHCl、pH 7.5、150mMのNaCl、0.1%のTween−20]中に2.5%の脱脂粉乳および2.5%の正常ヤギ血清)で1時間ブロッキングした。293T細胞の溶解物中で発現した野生型および変異体E2糖タンパク質を、GNA被覆したプレート上へ捕捉させた。結合したE2を各抗体によって検出し、各ウェル中のE2の量を抗c−mycマウスMAbを用いて標準化した。結合した抗体をアルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgGとインキュベートし、続けて発色のためにp−ニトロフェニルリン酸をインキュベートした。405nmおよび570nmで吸光度を測定した。次に変異体E2タンパク質から得た値を、野生型E2に対して観察した値の百分率として示した。
変異体E2糖タンパク質に対する抗体結合量を測定するためにELISAを実施した。マイクロタイタプレートをウェル当たり500ngのGNAで被覆し、続けてBLOTTO(TBST[20mMのトリスHCl、pH 7.5、150mMのNaCl、0.1%のTween−20]中に2.5%の脱脂粉乳および2.5%の正常ヤギ血清)で1時間ブロッキングした。293T細胞の溶解物中で発現した野生型および変異体E2糖タンパク質を、GNA被覆したプレート上へ捕捉させた。結合したE2を各抗体によって検出し、各ウェル中のE2の量を抗c−mycマウスMAbを用いて標準化した。結合した抗体をアルカリホスファターゼ−コンジュゲートヤギ抗−ヒトIgGとインキュベートし、続けて発色のためにp−ニトロフェニルリン酸をインキュベートした。405nmおよび570nmで吸光度を測定した。次に変異体E2タンパク質から得た値を、野生型E2に対して観察した値の百分率として示した。
HCVpp中和の時間的経過
吸着後の異なる時間間隔におけるHCVpp感染の抗体を媒介した中和を、基本的には記載の通り(Evansら、Nature、446巻:801〜5頁、2007年;参照により本書に組み込む)変更を加えて実施した。HCVppを含んでいる293T細胞から採取した培養上清を0.45μmフィルタを用いて濾過し、4℃へ冷却した。Huh7.5細胞を、ポリ−L−リシンで被覆した24ウェル組織培養プレートにウェル当たり3.2×104個播種し、24時間後に感染させた。示した通り、Huh 7.5細胞を4℃で予め冷却した後に、t=−120分で抗体の有り無しで、培地を4μg/mLのポリブレンおよび50mMのHepesを含む200uLのHCVpp上清と交換した。プレートを、4℃で120分間2100rpmで遠心分離した。t=0分に、プレートを1mLの冷PBSで2回洗浄し、次いで4μg/mLポリブレンを含んでいる37℃の新しい培地を、抗体の有り無しで添加して、続けて37℃のCO2インキュベーター中にプレートを静置した。異なる時間間隔で、指示した濃度で抗体を培地に添加した。感染後18時間目に、培養培地を抗体のない新しい培地に交換した。感染後3日目に細胞を100μLの培養細胞溶解緩衝液中に採取し、ルシフェラーゼリポータの発現をプロメガ(マディソン、ウィスコンシン州)のブライトGlo(Bright Glo)試薬を100μL添加して測定した。
吸着後の異なる時間間隔におけるHCVpp感染の抗体を媒介した中和を、基本的には記載の通り(Evansら、Nature、446巻:801〜5頁、2007年;参照により本書に組み込む)変更を加えて実施した。HCVppを含んでいる293T細胞から採取した培養上清を0.45μmフィルタを用いて濾過し、4℃へ冷却した。Huh7.5細胞を、ポリ−L−リシンで被覆した24ウェル組織培養プレートにウェル当たり3.2×104個播種し、24時間後に感染させた。示した通り、Huh 7.5細胞を4℃で予め冷却した後に、t=−120分で抗体の有り無しで、培地を4μg/mLのポリブレンおよび50mMのHepesを含む200uLのHCVpp上清と交換した。プレートを、4℃で120分間2100rpmで遠心分離した。t=0分に、プレートを1mLの冷PBSで2回洗浄し、次いで4μg/mLポリブレンを含んでいる37℃の新しい培地を、抗体の有り無しで添加して、続けて37℃のCO2インキュベーター中にプレートを静置した。異なる時間間隔で、指示した濃度で抗体を培地に添加した。感染後18時間目に、培養培地を抗体のない新しい培地に交換した。感染後3日目に細胞を100μLの培養細胞溶解緩衝液中に採取し、ルシフェラーゼリポータの発現をプロメガ(マディソン、ウィスコンシン州)のブライトGlo(Bright Glo)試薬を100μL添加して測定した。
クッションペレットウィルスアッセイ
記載されている通り(Bartoschら、J. Exp. Med.、197巻:633〜42頁、2003年および、Keckら、J. Virol.、79巻:13199〜208頁、2005年;その両方を参照により本書に組み込む)、293T細胞にenv欠損プロウィルスゲノムを含むプラスミドとHCV糖タンパク質(gps)をコードする発現プラスミドをコトランスフェクションすることによって、HCVの偽粒子(HCVpp)を作成した。ここで、HCVppは、HC−3がエピトープに結合するのに関与する6つの変異残基(R657A、D658a、F679A、L692A、I696A、D698A)を各々有している。野生型のH77cおよび/またはE431A(HC−3エピトープより外側に位置する残基)が陽性対照である。HCV E1E2を発現している細胞およびウィルスを含んでいる細胞外培地を、トランスフェクション後48時間目に別々に採取した。溶解緩衝液(150mMのNaCl、20mMのトリス(pH 7.5)、0.5%のデオキシコレート、1.0%のノニデット−P40(Nonidet−P40)(登録商標)、1mMのEDTA、0.5mg/mLのペファブロック、2μg/mLのアプロチニン、2μg/mLのロイペプチン、1μg/mLのペプスタチン)を使用してHCV E1E2を発現している細胞を再懸濁することによって、細胞溶解物を調製した。18,000xgで4℃で10分間、遠心分離することによって、核をペレット化し、結果として得られた細胞質抽出物をウェスタンブロット解析用に採取した。先ず、ウィルスを含んでいる細胞外培地を0.45μmフィルタを通過させることによって細胞残屑から分離し、さらにフィルタを通した30mLの上清を、ベックマンコールター(Beckman Coulter)SW 28ローターを使用する超遠心分離(25,000rpm、4℃で2時間)による20%のショ糖クッションによって処理することによりさらに濃縮した。クッションペレット化したウィルスを、150μLのNTE緩衝液(150mMのNaCl、1mMのEDTA、10mMのトリスHCl、pH 7.4)中に再懸濁した。ウェスタンブロット法のために、等容量の20%のショ糖クッションペレット懸濁液または293T細胞の溶解物を、等容量の2xSDS試料緩衝液と混合し、95℃で5分間加熱して変性させた。すべての試料を、トリスHClクライテリオンゲル(Criterion)(登録商標)(バイオラッドラボラトリーズ(Bio−Rad Laboratories)、ハーキュリーズ、カリフォルニア州)を使用する10%のSDS−PAGEによって、分離した。ゲル上のタンパク質をニトロセルロース膜に転写した。フィルタを、0.1%のT−TBS(150mMのNaClおよび0.1%のTween−20を含んでいる20mMのトリスHCl、pH 7.5、)中の5%の粉ミルクでブロッキングした。
記載されている通り(Bartoschら、J. Exp. Med.、197巻:633〜42頁、2003年および、Keckら、J. Virol.、79巻:13199〜208頁、2005年;その両方を参照により本書に組み込む)、293T細胞にenv欠損プロウィルスゲノムを含むプラスミドとHCV糖タンパク質(gps)をコードする発現プラスミドをコトランスフェクションすることによって、HCVの偽粒子(HCVpp)を作成した。ここで、HCVppは、HC−3がエピトープに結合するのに関与する6つの変異残基(R657A、D658a、F679A、L692A、I696A、D698A)を各々有している。野生型のH77cおよび/またはE431A(HC−3エピトープより外側に位置する残基)が陽性対照である。HCV E1E2を発現している細胞およびウィルスを含んでいる細胞外培地を、トランスフェクション後48時間目に別々に採取した。溶解緩衝液(150mMのNaCl、20mMのトリス(pH 7.5)、0.5%のデオキシコレート、1.0%のノニデット−P40(Nonidet−P40)(登録商標)、1mMのEDTA、0.5mg/mLのペファブロック、2μg/mLのアプロチニン、2μg/mLのロイペプチン、1μg/mLのペプスタチン)を使用してHCV E1E2を発現している細胞を再懸濁することによって、細胞溶解物を調製した。18,000xgで4℃で10分間、遠心分離することによって、核をペレット化し、結果として得られた細胞質抽出物をウェスタンブロット解析用に採取した。先ず、ウィルスを含んでいる細胞外培地を0.45μmフィルタを通過させることによって細胞残屑から分離し、さらにフィルタを通した30mLの上清を、ベックマンコールター(Beckman Coulter)SW 28ローターを使用する超遠心分離(25,000rpm、4℃で2時間)による20%のショ糖クッションによって処理することによりさらに濃縮した。クッションペレット化したウィルスを、150μLのNTE緩衝液(150mMのNaCl、1mMのEDTA、10mMのトリスHCl、pH 7.4)中に再懸濁した。ウェスタンブロット法のために、等容量の20%のショ糖クッションペレット懸濁液または293T細胞の溶解物を、等容量の2xSDS試料緩衝液と混合し、95℃で5分間加熱して変性させた。すべての試料を、トリスHClクライテリオンゲル(Criterion)(登録商標)(バイオラッドラボラトリーズ(Bio−Rad Laboratories)、ハーキュリーズ、カリフォルニア州)を使用する10%のSDS−PAGEによって、分離した。ゲル上のタンパク質をニトロセルロース膜に転写した。フィルタを、0.1%のT−TBS(150mMのNaClおよび0.1%のTween−20を含んでいる20mMのトリスHCl、pH 7.5、)中の5%の粉ミルクでブロッキングした。
次の一次抗体および二次抗体の組を使用して、試料中のタンパク質の量を検出した:E1検出用に、2μg/mLのH111(Keckら、J. Virol.、78巻:7257〜63頁、2004年;参照により本書に組み込む)および抗−ヒトIgG HRP(1:5000、GEヘルスケア)、E2検出用に、2μgのAP33(Owsiankaら、J. Virol.、79巻:11095〜104頁、2005年;参照により本書に組み込む)およびヤギ抗−マウスIgG(1:2000、サンタクルーズバイオテクノロジー)、ヤギ抗−HIV p24(1:2500、ウイロシュタット(ViroStat)、ポートランド、オレゴン州)およびウシ抗−ヤギIgG HRP(1:5000、サンタクルーズバイオテクノロジー)。GAPDHおよびP24タンパク質を、細胞タンパク質およびHCV粒子産生の内部対照としてそれぞれ使用し、マウス抗−GAPDHおよびヤギ抗−マウスIgG HRP(サンタクルーズバイオテクノロジー)によって検出した。このフィルタをECL Plusとインキュベートし、化学発光画像をバイオラッドのケミ−ドク画像システムを使用して捕捉した。
HCVppの感染力アッセイ
先ず、ウィルスを含む培地中のウィルス量をクイックタイター(QuickTiter)レンチウィルス力価キット(セルバイオラボラボラトリー(Cell Biolabs Lab、サンディエゴ、カリフォルニア州)を使用して、製造業者の説明書に従って、p24の発現量で標準化した。その後、白色非透明な96穴プレート中に予め播種したHuh−7.5細胞(8×103個細胞/ウェル)へ等量のウィルスを添加し、感染細胞を室温で2時間、730×gで遠心分離して、その後37℃で5%のCO2が入っている加湿した細胞培養容器中に置いた。結合していないウィルスを新しい完全培地で交換し、合計で72時間インキュベートした。100μLの再構成したBright−Glo(プロメガ)を各ウェルに添加した後、続けて室温で2分間混合し、ルシフェラーゼ活性をベリタス(Veritas)マイクロプレート照度計、ターナーバイオシステムス、(Turner Biosystems)によって測定した。ウィルスの感染力を、ルシフェラーゼ活性(RLU)として示している。
先ず、ウィルスを含む培地中のウィルス量をクイックタイター(QuickTiter)レンチウィルス力価キット(セルバイオラボラボラトリー(Cell Biolabs Lab、サンディエゴ、カリフォルニア州)を使用して、製造業者の説明書に従って、p24の発現量で標準化した。その後、白色非透明な96穴プレート中に予め播種したHuh−7.5細胞(8×103個細胞/ウェル)へ等量のウィルスを添加し、感染細胞を室温で2時間、730×gで遠心分離して、その後37℃で5%のCO2が入っている加湿した細胞培養容器中に置いた。結合していないウィルスを新しい完全培地で交換し、合計で72時間インキュベートした。100μLの再構成したBright−Glo(プロメガ)を各ウェルに添加した後、続けて室温で2分間混合し、ルシフェラーゼ活性をベリタス(Veritas)マイクロプレート照度計、ターナーバイオシステムス、(Turner Biosystems)によって測定した。ウィルスの感染力を、ルシフェラーゼ活性(RLU)として示している。
結果
HCV E2糖タンパク質に対する新規なドメインB HCV抗体の単離
HCV E2は、異なった特性および生物学的機能を有する少なくとも3つの免疫原性立体配座領域を含んでいる(Keckら、J. Virol.、81巻:1043頁、2007年、Keckら、J. Virol.、79巻:13199頁、2005年、およびKeckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年; それらすべてを参照により本書に組み込む)。各ドメインは、類似の特性および機能を有する複数の重なり合うエピトープを含んでいる。中和抗体のパネルを拡大するために、高い血清中和力価を有するHCVに感染した3人の患者の末梢B細胞由来のヒトモノクローナル抗体の1群を作成し、特徴付けた。HCV 1aまたは1bに感染し高い血清中和抗体活性を有する患者由来の末梢B細胞を使用して、ヒトモノクローナル抗体のパネルを作成し特徴付けた。
HCV E2糖タンパク質に対する新規なドメインB HCV抗体の単離
HCV E2は、異なった特性および生物学的機能を有する少なくとも3つの免疫原性立体配座領域を含んでいる(Keckら、J. Virol.、81巻:1043頁、2007年、Keckら、J. Virol.、79巻:13199頁、2005年、およびKeckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年; それらすべてを参照により本書に組み込む)。各ドメインは、類似の特性および機能を有する複数の重なり合うエピトープを含んでいる。中和抗体のパネルを拡大するために、高い血清中和力価を有するHCVに感染した3人の患者の末梢B細胞由来のヒトモノクローナル抗体の1群を作成し、特徴付けた。HCV 1aまたは1bに感染し高い血清中和抗体活性を有する患者由来の末梢B細胞を使用して、ヒトモノクローナル抗体のパネルを作成し特徴付けた。
1aに感染したドナーに対して遺伝子型1b E2タンパク質を、または1bに感染したドナーに対して1a E2タンパク質を使用して第1のスクリーニングを行った。記載の通り、B細胞をエプスタインバーウィルスによって活性化し、ヒトハイブリドーマを作成するために使用した(Hadlockら、J. Virol.、74巻:10407頁、2000年;参照により本書に組み込む)。間接免疫蛍光測定法(IFA、図1)によって、サブタイプ1a HCVppおよび1b E2に結合するが1b E1糖タンパク質に結合しない抗体を分泌しているHC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23と命名した4つのハイブリドーマを選抜した。以前示したように、このスクリーニングにより保存されたエピトープに対するHCV抗体の選択が強調され、これらの抗体がE2に対するものであることが示された。(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)。
記載の通り、2回の単一細胞のクローニングによりIgG遺伝子を配列決定することによって、確認したハイブリドーマのモノクローン性を確立した(Keckら、J. Virol.、78巻:7257頁、2004年;参照により本書に組み込む)。加えて、これら4つの抗体を配列決定し、各抗体の重鎖および軽鎖の相補性決定領域(CDR)を決定した(図2)。加えて、4つすべての抗体の各IgGサブクラスを決定した(図3)。
異なるHCV遺伝子型および/またはサブタイプに共通するエピトープの保存範囲を調べるために、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23をサブタイプ1a、1b、2a、2b、3a、4、5および6HCVppに感染したHuh7.5細胞に対するIFAによって試験した、(Owsiankaら、J. Gen. Virol.、89巻:653〜9頁、2008年;参照により本書に組み込む、図4)。
図4に要約されているように、HCV抗体のHC−1およびHC−11は、HC−1に対する遺伝子型4およびHC−11に対する遺伝子型5を除くすべてのHCVpp遺伝子型を中和することが可能であった。HC−1およびHC−11の両方が、HCVcc 1aおよび2aを中和する。CBH−23は、HCVpp 1aおよび1bの感染およびHCVcc 2aの感染を中和することが可能であった。HC−3は、HCVpp 1aおよびHCVcc 2aを中和することが可能であった。一方で、CMV特異的タンパク質に対する抗体であり、アイソタイプ適合性の対照であるRO4は、いかなるHCVpp遺伝子型にも結合することができなかった。4つの抗体すべてがE2を免疫沈降させることが可能であったが(図1)、還元条件下ではELISAまたはウェスタンブロット解析によって、E2を検出しなかったことは、HCV抗体がHCV E2糖タンパク質上の立体配座エピトープに対するものであることを示している。HC−3、HC−11およびCBH−23ヒトハイブリドーマは、IgG1抗体を分泌し、HC−1はIgG2を分泌する(図3)。抗体産生量は、使用した上清中に20μg/mL〜60μg/mLであった。それらIg遺伝子(VLおよびVH)の配列分析から、HC−1、HC−3、HC−11および、CBH−23が、固有の組合せの重鎖および軽鎖のCDR1、2および3領域を発現している独立したB細胞に由来することが明らかになった(図2)。
初期のパネルとこれらの新規な抗体の関係を明確にするために、ビオチン標識した代表的なドメインA(CBH−4D)、B(CBH−5)およびC(CBH−7)HCV抗体を用いて競合分析を実施した(図5)。HC−1およびHC−11が、ドメインAおよびCの抗体と最少の競合をまた競合せず、またCBH−5と60%〜80%の競合を示したことから(図5)、これらの新規な抗体により認識されるエピトープがドメインB内に位置することが示唆される。CBH−23がドメインAおよびB抗体と最少の競合を示すあるいは競合せず、またCBH−7と90%を超える競合を示したことから、このエピトープがドメインC内に位置することが示唆される。HC−3がドメインA、BおよびCの抗体と最少の競合または競合しなかったことから、この抗体が新規な別の領域を認識していることが示唆される。
ドメインBエピトープは、中和抗体を顕在化させる
領域内で重なり合うエピトープのモデルが、類似の特性および機能を有している場合、(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)、HC−1、HC−11およびCBH−23は、初期のドメインBおよびCのHCV抗体で観察した通り、HCVも中和するはずである。20μg/mLの抗体の中和活性を、先ず1aおよび1b HCVppの感染を用いて測定したところ、各HCV抗体は両方の分離株を中和した。1b HCVppに対するこれらHCV抗体の平均的中和活性は、64%でCBH−5と同等であった。一方で、1a HCVpp感染においては、CBH−5が60%であるのと比較して、すべてのHCV抗体で平均80%の中和活性を観察した。実際、HC−11を用いたより詳細な中和分析により、この抗体が0.9μg/mLのIC50を有していることが明らかになった。この値は、1a HCVppの中和能において、CBH−5の4.0ug/mLよりもおよそ5倍高い。CBH−5は1bに感染した患者から単離し、これらの新規なHCV抗体は1aに感染した患者から単離したので、このことがサブタイプ間のそれらエピトープの差を反映している可能性がある。感染性サブタイプ1aおよび2a HCVccを用いて中和をさらに試験した(図4)。2a HCVccについて中和活性を、2つのアッセイ、ウェスタンブロット解析によるHuh7.5感染細胞におけるNS3タンパク質発現の阻害およびFFU減少によって測定した。1a HCVcc感染力に対する各抗体の効果を、FFU減少によって定量した。図4に示した様に、HCV NS3発現によって測定した通り、各10μg/mLのHCV抗体のHC−1、HC−3、およびHC−11を用いた2a HCVccに対する中和は完璧であった。一方で、2a HCVccの感染力は、陰性対照(すなわち、RO4抗体または抗体なし(PBS)対照)による影響を受けなかった。内部対照として使用したβ−アクチンタンパク質のレベルは、異なる試料同士で同等であった。これらの結果は全体として、類似の機能を有するE2糖タンパク質上の異なる免疫原性領域内の重複立体配座エピトープモデルと整合性がある。ドメインBに対するHC−1およびHC−11の単離が成功したことから、ドメインBのエピトープが高い免疫原性を持ち、強力な中和抗体を誘導するという確証が得られる。
領域内で重なり合うエピトープのモデルが、類似の特性および機能を有している場合、(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)、HC−1、HC−11およびCBH−23は、初期のドメインBおよびCのHCV抗体で観察した通り、HCVも中和するはずである。20μg/mLの抗体の中和活性を、先ず1aおよび1b HCVppの感染を用いて測定したところ、各HCV抗体は両方の分離株を中和した。1b HCVppに対するこれらHCV抗体の平均的中和活性は、64%でCBH−5と同等であった。一方で、1a HCVpp感染においては、CBH−5が60%であるのと比較して、すべてのHCV抗体で平均80%の中和活性を観察した。実際、HC−11を用いたより詳細な中和分析により、この抗体が0.9μg/mLのIC50を有していることが明らかになった。この値は、1a HCVppの中和能において、CBH−5の4.0ug/mLよりもおよそ5倍高い。CBH−5は1bに感染した患者から単離し、これらの新規なHCV抗体は1aに感染した患者から単離したので、このことがサブタイプ間のそれらエピトープの差を反映している可能性がある。感染性サブタイプ1aおよび2a HCVccを用いて中和をさらに試験した(図4)。2a HCVccについて中和活性を、2つのアッセイ、ウェスタンブロット解析によるHuh7.5感染細胞におけるNS3タンパク質発現の阻害およびFFU減少によって測定した。1a HCVcc感染力に対する各抗体の効果を、FFU減少によって定量した。図4に示した様に、HCV NS3発現によって測定した通り、各10μg/mLのHCV抗体のHC−1、HC−3、およびHC−11を用いた2a HCVccに対する中和は完璧であった。一方で、2a HCVccの感染力は、陰性対照(すなわち、RO4抗体または抗体なし(PBS)対照)による影響を受けなかった。内部対照として使用したβ−アクチンタンパク質のレベルは、異なる試料同士で同等であった。これらの結果は全体として、類似の機能を有するE2糖タンパク質上の異なる免疫原性領域内の重複立体配座エピトープモデルと整合性がある。ドメインBに対するHC−1およびHC−11の単離が成功したことから、ドメインBのエピトープが高い免疫原性を持ち、強力な中和抗体を誘導するという確証が得られる。
ドメインB抗体は、CD81に対するE2の結合を阻害する
初期のドメインBおよびC HCV抗体による中和の機序は、E2がCD81に結合することを阻害することによる。このことを、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23を用いてCD81捕捉アッセイで実験した。図6に示すように、15μg/mLのHCV抗体HC−1、HC−11、CBH−23またはCBH−5の存在下でE2糖タンパク質を予めインキュベートすると、E2のCD81への結合はRO4陰性対照と比較して90%以上減少した。他のドメインBまたはC HCV抗体と同様に、これらのHCV抗体はCD81に対するE2の結合を妨害することによってHCVを中和する。一方で、HC−3存在下でE2糖タンパク質を予めインキュベートしても、CD81に対するE2の結合は減少しなかった。
初期のドメインBおよびC HCV抗体による中和の機序は、E2がCD81に結合することを阻害することによる。このことを、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23を用いてCD81捕捉アッセイで実験した。図6に示すように、15μg/mLのHCV抗体HC−1、HC−11、CBH−23またはCBH−5の存在下でE2糖タンパク質を予めインキュベートすると、E2のCD81への結合はRO4陰性対照と比較して90%以上減少した。他のドメインBまたはC HCV抗体と同様に、これらのHCV抗体はCD81に対するE2の結合を妨害することによってHCVを中和する。一方で、HC−3存在下でE2糖タンパク質を予めインキュベートしても、CD81に対するE2の結合は減少しなかった。
部位特異的突然変異によるHC−1およびHC−12のエピトープマッピング
アラニンスキャニング突然変異生成を実施して、E2−CD81相互作用に関わるHCV抗体エピトープ内の残基を明らかにした。523〜540の範囲のアミノ酸部位に変異のある一連のタンパク質を、部位特異的突然変異によって得た。この領域は、CD81に対してE2が結合するための接触点の残基であるTyr527、Trp529、Gly530およびAsp535を含んでいる(Owsiankaら、J. Virol.、80巻:8695頁、2006年;参照により本書に組み込む)。さらに、残基Gly523、Pro525、Gly530、Asp535およびAsn540は、CBH−5エピトープに関与している(Owsiankaら、J. Gen. Virol.、89巻:653〜9頁、2008年;参照により本書に組み込む)。これらの変異体について、HC−1結合に対する効果をE2−c−myc融合タンパク質をコードしている変異体プラスミドをトランスフェクションした細胞由来のE2を使用して分析した。変異体E2タンパク質を、それらのHC−1に対する反応性についてELISAで評価した(図7)。この評価を、フロー分析によって確認した。c−mycはC末端タグなので、PE−抗−c−mycにより検出されたc−mycの量をE2の発現レベルを標準化するための内部対照として使用した。変異体E2タンパク質に対するHC−1結合の百分率を評価するために、E2/c−myc比率を各変異体について計算し、野生型タンパク質で得た比率と比較した。非中和性抗体CBH−4Gを対照として使用し、HC−1に特異的な残基を同定した。CBH−4GおよびHCV抗体両方の置換部位における結合の欠如は、E2構造の全体的な変化または中和エピトープと非中和エピトープ間のある程度の重複を示唆した。我々は、以前E2に対する中和および非中和HCV抗体の間のある程度の交差競合が、E2上のこれら免疫原性ドメインの空間的近さを示唆していることに注目した(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)。
アラニンスキャニング突然変異生成を実施して、E2−CD81相互作用に関わるHCV抗体エピトープ内の残基を明らかにした。523〜540の範囲のアミノ酸部位に変異のある一連のタンパク質を、部位特異的突然変異によって得た。この領域は、CD81に対してE2が結合するための接触点の残基であるTyr527、Trp529、Gly530およびAsp535を含んでいる(Owsiankaら、J. Virol.、80巻:8695頁、2006年;参照により本書に組み込む)。さらに、残基Gly523、Pro525、Gly530、Asp535およびAsn540は、CBH−5エピトープに関与している(Owsiankaら、J. Gen. Virol.、89巻:653〜9頁、2008年;参照により本書に組み込む)。これらの変異体について、HC−1結合に対する効果をE2−c−myc融合タンパク質をコードしている変異体プラスミドをトランスフェクションした細胞由来のE2を使用して分析した。変異体E2タンパク質を、それらのHC−1に対する反応性についてELISAで評価した(図7)。この評価を、フロー分析によって確認した。c−mycはC末端タグなので、PE−抗−c−mycにより検出されたc−mycの量をE2の発現レベルを標準化するための内部対照として使用した。変異体E2タンパク質に対するHC−1結合の百分率を評価するために、E2/c−myc比率を各変異体について計算し、野生型タンパク質で得た比率と比較した。非中和性抗体CBH−4Gを対照として使用し、HC−1に特異的な残基を同定した。CBH−4GおよびHCV抗体両方の置換部位における結合の欠如は、E2構造の全体的な変化または中和エピトープと非中和エピトープ間のある程度の重複を示唆した。我々は、以前E2に対する中和および非中和HCV抗体の間のある程度の交差競合が、E2上のこれら免疫原性ドメインの空間的近さを示唆していることに注目した(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)。
図7Aに示すように、Trp529(列3)、Gly530(列4)およびAsn540(列12)をアラニンで置換したときに、野生型と比較してHC−1の結合が10%にまたはそれより低く有意に減少したことに注目した。Asn540変異体もCBH−4G結合に影響を及ぼしたので、この残基がHC−1エピトープに関与するかどうかは不明である。位置Asp535(列9)の突然変異により、HC−1結合は80%を超えて減少した。図7Bに示すように、HC−11についてはGly530およびAsp535をアラニンで置換交換したときに、結合の有意な減少が観察された。
突然変異Gly530(列4)は、HC−1結合を80%を超えて減少させた。HC−1とは対照的に、Trp529(列3)の突然変異は、野生型と比較してHC−11結合を44%だけ減少させた。両方の抗体について、Gly523(列1)の置換は60%減少させた(図7Aおよび7B)。Pro525(列2)、Ala531(列5)、Asn532(列6)、Asp533(列7)、Thr534(列8)の置換は、HC−1およびHC−12の結合に影響を及ぼさなかったかまたは+/−20%でわずかに及ぼした。Val536(列10)、Phe537(列11)およびAsn540(列12)の置換はHC−1 HC−11の結合を75〜95%減少させたが、CBH−4Gの結合も70〜95%減少させた。総括すると、これらの結果はTrp529、Gly530およびAsp535がHC−1に対する接触残基であり、Gly530およびAsp535がHC−11に対する接触残基であることを示している。したがって、本発明は、HCV抗体HC−1およびHC−11がCD81に対してE2が結合する接触点である残基を直接妨害することによって HCVppおよびHCVccの感染を中和する、という認識を包含している。いかなる1残基置換も結合を100%ノックダウンしないという事実は、CD81に対するE2の結合に直接関与している可能性があるまたは無い明確にすべき他の接触点で、HCV抗体HC−1および−11が不連続なエピトープに対して結合していることと整合している。
HC−3のエピトープマッピングの結果、530〜535の間の残基は関与しないことが明らかになったが、残基R657、D658、F679、L692、I696およびD698で90%を超える結合の減少が明らかになった(図8)。
HC−3が侵入経路の間に阻害する段階を予測するために、ドメインBおよびCD81に対する抗体と比較して時間的経過実験を実施した。感染性HCVccを4℃に予め冷やしたHuh−7.5細胞とインキュベートし、ウィルスが吸着はできるが侵入はできないようにした。次いで、ウィルス−細胞複合体を37℃のインキュベーター中に置いた後に、15分間隔で試験抗体を添加した。図9に示すように、抗−CD81およびドメインB HCV抗体であるHC−11の両方で、ウィルスの侵入妨害にあたって類似した型の進行性の消失がある。このことから、CD81に対するE2の結合を妨害することによって、ドメインB HCV抗体がウィルスの侵入を阻害すると期待される。これら2つの抗体とHC−3の型における類似性は、HC−3がCD81とウィルスの相互作用と時間的に近い段階でウィルスの侵入を阻害していることを示唆している。このことは、SR−B1などの異なるHCV共受容体とE2の相互作用またはCD81会合直後の段階を阻害する可能性を含んでいる。R657、D658、F679、L692、I696およびD698におけるHC−3に対する接触残基の同定、および530〜535の間に接触残基が無いことは、HC−3がCD81に対するE2の結合を妨害するのとは異なる段階でウィルスの侵入を阻害しているというこれらの所見と整合する。
それらもE1E2二量体化の媒介に関与しているかどうか調べるために、E2に対するHC−3の結合に関与するアミノ酸を、クッションペレットアッセイで試験した。このアッセイにおいてHCVppは、HC−3 E2エピトープの一部である6つの変異残基(R657A、D658AおよびF679A、L692A、I696AまたはD698A)を各々保有している。これに対してHCVppは、野生型H77cまたはE431A突然変異(HC−3エピトープの外側に位置する残基)を陽性対照として保有している。HCV E1E2を発現している細胞を、細胞外培地(ウィルスを含んでいる)から分離した。細胞溶解物およびクッションしたウィルスペレットを調製し、ウェスタンブロット用ゲルにロードした。
H77cと比較して、HCVpp変異体R657AおよびD658A(およびより小さい範囲で、F679A)は、E1の有意な減少を示した(図10)。このことは、これらの残基がE1とE2のヘテロ二量体形成に関与していることを示唆している。これらの残基は、E1E2の二量体化に関与するとまだ同定されていなかった。類似の所見が、細胞溶解物由来のE1E2で観察された(図10)。E431A変異体は、ヘテロ二量体形成に影響を及ぼさない突然変異の対照になる。
HC−3に対する接触点に突然変異を有しているウィルスの感染力(すなわち、R657A、D658AおよびF679A、L692A、I696AまたはD698Aに突然変異を持つウィルスの感染力)を定量した。これらの実験の結果は、各突然変異がウィルスに対して致死的であることを示している(図11)。E431Aの対照突然変異は、変化を示さなかった。図10における所見と合わせると、これらのデータは、E1E2ヘテロ二量体からウィルスが内部へ移行し、次に細胞質ゾルへ放出されるために必要な状態へと移行するのに影響を及ぼすことによって、HC−3が中和を仲介していることを示唆している。本発明は、これらのアミノ酸残基の1つ以上がHC−3の効果を模倣し、この移行段階に影響を及ぼす可能性がある小分子の標的になり得るという認識を包含する。
考察
HCVは、病原性ウィルス変異体の放出を引き起こす多種性を生成する特別な能力を有する。免疫封じ込めを回避するこの能力にもかかわらず、受動免疫療法を用いる動物防御の実証および広域中和抗体が感染した患者中に見つかるという所見は、これらの抗体を誘導する能力を備えているワクチン療法を支持する。良好なワクチンの開発には、異なる遺伝子型、サブタイプおよび/または株の間で広く保存されているウィルスの中和を媒介する免疫優性エピトープの特徴付けが必要になる。この実施例では、これらのHCV抗体(すなわち、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23)は、サブタイプ1aまたは1bに感染したB細胞ドナーに由来している。これらの抗体を293T細胞中で発現しているサブタイプ1aまたは1b E2を使用するIFAによって、スクリーニングし、保存されているエピトープに対するHCV抗体の選択に重点を置いた。4つのHCV抗体のうちの3つはIgG1であり、このことはHCV感染に対する抗体反応が主にIgG1サブクラスとしてであるという以前の所見と一致する (Chenら、Gastroenterology、116巻:135頁、1999年、およびHadlockら、J. Virol.、74巻:10407頁、2000年;その両方を参照により本書に組み込む)。4つのHCV抗体は、IFAによって検出した通りサブタイプ1〜6全体で保存されているエピトープに結合し、HCVppを免疫沈降することはできるがウェスタンブロット分析によってE2を検出することができないことから明らかな通り、立体配座エピトープに対する抗体である。変性した抗原に対して結合が消失することから、抗体が立体配座エピトープに対するものであることがさらに証明された。交差競合実験により、これらの抗体は関連のあるHCV抗体の初期群に分類され、密接に重なり合うエピトープの一群を含んでいるドメインBと分類された。ドメインB HCV抗体の初期のセット内で、CBH−5として表されるいくつかの抗体は、すべてのサブタイプおよびサブタイプHCVppに結合して中和するが、一方でCBH−8Cとして表される他の抗体は、いくつかのサブタイプ/サブタイプに結合または中和せず、より制限されている(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年、およびOwsiankaら、J. Gen. Virol.、89巻:653〜9頁、2008年;その両方を参照により本書に組み込む)。CBH−5と同様に、HC−1およびHC−11は、1aおよび1b HCVpp、ならびに1aおよび2a HCVccで実験した通り広域に中和する。達成された中和の範囲は、1b HCVppに関してはCBH−5と同様であったが、いくつかのHCV抗体の1aに対する中和効力は、CBH−5とよりもはるかに大きかった。このことは、それらの接触残基におけるいくつかの差異を示唆しており、B細胞のドナーが1a HCV分離株に感染したという事実と整合している。ドメインB HCV抗体の拡大パネルの中で、中和効力は抗体の結合親和性と相関があった。サブタイプ1aに対するHCV抗体の2.4〜6.6×10−9M Kdの親和性と比較して、CBH−5は、2.2×10−7M Kdという低い抗体結合親和性を有している(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)。
HCVは、病原性ウィルス変異体の放出を引き起こす多種性を生成する特別な能力を有する。免疫封じ込めを回避するこの能力にもかかわらず、受動免疫療法を用いる動物防御の実証および広域中和抗体が感染した患者中に見つかるという所見は、これらの抗体を誘導する能力を備えているワクチン療法を支持する。良好なワクチンの開発には、異なる遺伝子型、サブタイプおよび/または株の間で広く保存されているウィルスの中和を媒介する免疫優性エピトープの特徴付けが必要になる。この実施例では、これらのHCV抗体(すなわち、HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23)は、サブタイプ1aまたは1bに感染したB細胞ドナーに由来している。これらの抗体を293T細胞中で発現しているサブタイプ1aまたは1b E2を使用するIFAによって、スクリーニングし、保存されているエピトープに対するHCV抗体の選択に重点を置いた。4つのHCV抗体のうちの3つはIgG1であり、このことはHCV感染に対する抗体反応が主にIgG1サブクラスとしてであるという以前の所見と一致する (Chenら、Gastroenterology、116巻:135頁、1999年、およびHadlockら、J. Virol.、74巻:10407頁、2000年;その両方を参照により本書に組み込む)。4つのHCV抗体は、IFAによって検出した通りサブタイプ1〜6全体で保存されているエピトープに結合し、HCVppを免疫沈降することはできるがウェスタンブロット分析によってE2を検出することができないことから明らかな通り、立体配座エピトープに対する抗体である。変性した抗原に対して結合が消失することから、抗体が立体配座エピトープに対するものであることがさらに証明された。交差競合実験により、これらの抗体は関連のあるHCV抗体の初期群に分類され、密接に重なり合うエピトープの一群を含んでいるドメインBと分類された。ドメインB HCV抗体の初期のセット内で、CBH−5として表されるいくつかの抗体は、すべてのサブタイプおよびサブタイプHCVppに結合して中和するが、一方でCBH−8Cとして表される他の抗体は、いくつかのサブタイプ/サブタイプに結合または中和せず、より制限されている(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年、およびOwsiankaら、J. Gen. Virol.、89巻:653〜9頁、2008年;その両方を参照により本書に組み込む)。CBH−5と同様に、HC−1およびHC−11は、1aおよび1b HCVpp、ならびに1aおよび2a HCVccで実験した通り広域に中和する。達成された中和の範囲は、1b HCVppに関してはCBH−5と同様であったが、いくつかのHCV抗体の1aに対する中和効力は、CBH−5とよりもはるかに大きかった。このことは、それらの接触残基におけるいくつかの差異を示唆しており、B細胞のドナーが1a HCV分離株に感染したという事実と整合している。ドメインB HCV抗体の拡大パネルの中で、中和効力は抗体の結合親和性と相関があった。サブタイプ1aに対するHCV抗体の2.4〜6.6×10−9M Kdの親和性と比較して、CBH−5は、2.2×10−7M Kdという低い抗体結合親和性を有している(Keckら、J. Virol.、78巻:9224頁、2004年;参照により本書に組み込む)。
一般に、抗体を媒介するウィルス中和の主要機序は、ウィルス侵入の初期段階を阻害することによるものであり、大部分はE2糖タンパク質を対象にしているように見える。有力な証拠により、グリコサミノグリカン、リポタンパク質受容体スカベンジャー受容体クラスB型1、SR−B1およびCD81とE2との相互作用は、HCVppおよびHCVccの侵入に関与していることが明らかになった。(Moradpourら、Nat. Rev. Microbiol.、5巻:453頁、2007年に概説される;参照により本書に組み込む)。細胞接着分子の大きなファミリーの1つであり、最近CD81に対するE2の結合に続く侵入に不可欠な段階であることが明らかになったクラウディン−1との相互作用など、E2が後の段階において重要であるかどうかは、依然として決定されないままである(Evansら、Nature、446巻:801頁、2007年;参照により本書に組み込む)。他のドメインB HCV抗体で明らかなように、HCV抗体のうち各々が、CD81に対するE2の結合を阻害する(Hadlockら、J. Virol.、74巻:10407頁、2000年;参照により本書に組み込む)。本明細書に記載のそれらの実験を遂行し、ドメインB HCV抗体が他のHCV受容体分子と一緒にE2の相互作用を阻害するかどうか解明できるということは、当業者には容易に認識されよう。
CD81結合に重要な特定の残基は、主にE2上の2つの不連続な配列に局在していた(Drummerら、J. Virol.、80巻:7844頁、2006年、およびOwsiankaら、J. Virol.、80巻:8695頁、2006年;その両方を参照により本書に組み込む)。それらは、HVR1およびHVR2(アミノ酸436〜443)の間に位置する保存されているモチーフ、(Drummerら、J. Virol.、80巻:7844頁、2006年;参照により本書に組み込む)およびすべてのサブタイプ/サブタイプ、Trp420、Tyr527、Trp529、Gly530およびAsp535に保存されている特定の残基を含んでいる(Owsiankaら、J. Virol.、80巻:8695頁、2006年;参照により本書に組み込む)。523〜540残基のこれら2領域のうちの1つ上におけるアラニン置換実験により、全群を代表するHCV抗体のうちの2つが重要な共有接触残基を現すことが明らかになった。HC−1はTrp529、Gly530およびAsp535を必要とし、HC−12はGly530およびAsp535を必要とする。これらの2パターンはHC−12を、Gly530およびAsp535と関与するがGly523に少なくとも1つの異なる接触点を有するCBH−5エピトープに類似させる。(Owsiankaら、J. Gen. Virol.、89巻:653〜9頁、2008年;参照により本書に組み込む)。実際、競合実験でも、HC−11エピトープがいずれのHC−1に対してよりもCBH−5に対して空間的近いことが明らかになった。HC−1およびHC−11は両方ともGly523のアラニン置換に結合するがCBH−5は結合を示さなかった。最近の実験では、サブタイプ2bに感染した患者から単離した組合せライブラリー由来の広域ヒト中和抗体も、Gly523、Trp529、Gly530およびAsp535を含んでいるエピトープを認識することが明らかになった(Johanssonら、Proc. Natl. Acad. Sci., USA、104巻:16269頁、2007年;参照により本書に組み込む)。HC−1およびHC−12がCBH−5よりも、サブタイプ1aに対して大きな中和能力を有する理由は、部分的には、サブタイプ1aに対するHC−1、HC−12およびKdにして約2桁低いCBH−5の異なる抗体親和性に起因している可能性がある。これは、Kd値および中和活性の差異の原因となり得る523〜540より外側の接触残基上にあるそれらのエピトープの差異を反映している可能性がある。また、すべてのドメインB HCV抗体に重要な接触残基であるHCV E2上のGly530およびAsp535の位置は、HCVに対する中和抗体反応を調節するE2上の特定の糖鎖形成部位の追加的な証拠を提供している。2つの独立した実験において、Asn532のグリカンが、HCVポリクローナル血清およびHCV特異的中和モノクローナル抗体の中和活性を減少させることが明らかになった(Falkowskaら、J. Virol.、81巻:8072頁、2007年、およびHelle ら、J. Virol.、81巻:8101頁、2007年;その両方を参照により本書に組み込む)。この残基をアラニンで置換した場合、変異体HCVppはこれらの抗体による中和に対してより大きな感受性を示した。Asn532における多糖の位置は、Gly530およびAsp535における2つの共有接触残基に対するすべてのドメインB HCV抗体の接近を減少させる可能性がある。Asn417およびAsn645における他の2つの多糖も、ドメインB HCV抗体であるCBH−5の中和活性を減少させることが明らかになった(Helleら、J. Virol.、81巻:8101頁、2007年;参照により本書に組み込む)。追加実験により、これら2つの多糖の近傍にドメインB HCV抗体の他の接触点の証拠が得られる可能性がある。
要約すると、HCVサブタイプ1a、1bまたは2b分離株に感染した患者から、異なる研究室由来の3セットの関連した中和モノクローナル抗体を単離した(Hadlockら、J. Virol.、74巻:10407頁、2000年、Johanssonら、Proc. Natl. Acad. Sci., USA、104巻:16269〜74頁、2007年、およびKeckら、J. Virol.、81巻:1043頁、2007年;そのすべてを参照により本書に組み込む)。CD81に対するE2の結合に関与するHCV E2上の領域に対する交差競合実験およびエピトープマッピングにより、これらの抗体は異なるHCVサブタイプおよびサブタイプ分離株の間で様々な保存度の重複しているエピトープであることが証明された。明らかに、ドメインBは複数の重複するエピトープを含んでいるHCV E2上の免疫優性領域である。Asn532におけるHCVppアラニン置換変異体が、サブタイプ1a、1b、2b、3、4および5に感染した患者から入手した血清パネルにより中和されることに強い感受性を有するという事実が、これらの血清がこの領域に対する抗体を含んでいることを示しており、このことがさらにドメインB中のエピトープが免疫反応の選択的な標的であることを確信させている(Falkowskaら、J. Virol.、81巻:8072頁、2007年;参照により本書に組み込む)。大半のドメインB HCV抗体は保存されているエピトープに対してであるが、CBH−8CおよびCBH−11などいくつかがサブタイプ1a分離株に対して結合しないことから、いくつかのドメインBエピトープに対する抗体反応が逃避ウィルス変異体の原因となっている可能性があることが示唆される。有効なワクチン療法は、逃避変異体に関与するエピトープを除去すると共に、HCV抗体に代表されるそれらのエピトープに対する抗体反応を誘発させることを含む場合がある。これは点変異よって、または最近、高頻度可変領域に対して示されたように、E2糖タンパク質の天然の構造を変えることのない欠失により達成され得る(McCaffreyら、J. Virol.、81巻:9584頁、2007年;参照により本書に組み込む)。最後に、HCV抗体の生化学的および機能的な特徴付け、ドメインB HCV抗体の初期の群およびその記載された組換えヒト抗体は、類似の生物物理学的および機能的特性を有する領域内で関連したエピトープに対する抗体について提案されたモデルと整合している。
(実施例3)
抗体生産
以下の実施形態は、HCVモノクローナル抗体を生産するために利用できる方法を提供する。
抗体生産
以下の実施形態は、HCVモノクローナル抗体を生産するために利用できる方法を提供する。
プラスミドベクターに由来する抗体の発現および精製
完全長の抗体分子をコードしている遺伝子を、その親ハイブリドーマからRT−PCTによって、増幅し、真核生物細胞系中で構成的または誘導可能な方法で抗体の発現を駆動する能力を有する異種発現カセットにクローニングすることができる。例えば、抗体遺伝子は、pcDNA3.1 Zeo、pIND(SP1)、pREP8(すべてインビトロジェン、カールスバッド、カリフォルニア州、製)などの発現プラスミドおよび/または他の発現ベクター中で発現させることができる。あるいはまたはさらに、抗体遺伝子は、例えばMLVに基づくベクター、牛痘ウィルスに基づくベクターおよび/またはアデノウィルスに基づくベクターなどのウィルスまたはレトロウィルスベクターを介して発現させることができる。同様に、抗体遺伝子は、バキュロウィルスベクターなどの昆虫ウィルスベクター中で発現させることができる。他のベクター、例えばpCOMB系列ベクターは抗体の重鎖および軽鎖の一対、あるいはM13ファージの表面上または細菌で単鎖抗体の発現を可能にする。
完全長の抗体分子をコードしている遺伝子を、その親ハイブリドーマからRT−PCTによって、増幅し、真核生物細胞系中で構成的または誘導可能な方法で抗体の発現を駆動する能力を有する異種発現カセットにクローニングすることができる。例えば、抗体遺伝子は、pcDNA3.1 Zeo、pIND(SP1)、pREP8(すべてインビトロジェン、カールスバッド、カリフォルニア州、製)などの発現プラスミドおよび/または他の発現ベクター中で発現させることができる。あるいはまたはさらに、抗体遺伝子は、例えばMLVに基づくベクター、牛痘ウィルスに基づくベクターおよび/またはアデノウィルスに基づくベクターなどのウィルスまたはレトロウィルスベクターを介して発現させることができる。同様に、抗体遺伝子は、バキュロウィルスベクターなどの昆虫ウィルスベクター中で発現させることができる。他のベクター、例えばpCOMB系列ベクターは抗体の重鎖および軽鎖の一対、あるいはM13ファージの表面上または細菌で単鎖抗体の発現を可能にする。
一旦発現させたら、例えばプロテインAまたはプロテインGセファロースを使用して抗体を精製することができ、精製した抗体を次のいずれかの方法で化学的にまたは酵素的に修飾できる:ビオチン化(例えば、ビオチン−C11−ヒドロキシスクシンイミドエステル、など)、様々な形態のビーズとの結合(例えば、セファロース、アガロース、磁性、ポリスチレン、臭化シアンを用いて、など)、および/または有用な化学的部分の抗体の架橋(例えば、リシン残基の修飾によって、塩基性残基の修飾によって、および/または遊離スルフヒドリル基に特異的な試薬を用いて、など)。
等価物および範囲
当業者は、本明細書に記載の本発明の特定の実施形態の多くの等価物を わずかな通常の実験を用いて、認識しまたは確認できる。本発明の範囲は、前記説明に制限されるものではなく、むしろ添付の請求項に記載した通りである。
当業者は、本明細書に記載の本発明の特定の実施形態の多くの等価物を わずかな通常の実験を用いて、認識しまたは確認できる。本発明の範囲は、前記説明に制限されるものではなく、むしろ添付の請求項に記載した通りである。
当業者は、本明細書に記載の本発明の特定の実施形態の多くの等価物を わずかな通常の実験を用いて、認識しまたは確認できる。本発明の範囲は、前記説明に制限されるものではなく、むしろ添付の請求項に記載した通りである。
本請求項において、「a、」「an、」および「the」などの冠詞は、それとは反対に記載されている、さもなければ前後関係から明白でない限り1または1より多くを意味することと、する。したがって、例えば、「ある抗体」の参照は、これら抗体の複数を含み、「その細胞」の参照は、当業者に公知の1つ以上の細胞の参照、などを含んでいる。1つ、1つより多く、またはその群の要素のすべてが、所与の産物または方法に含まれるか、使用されるか、さもなければ関連する場合、それとは反対に記載されているかさもなければ前後関係から明白でない限り、ある群の1つ以上の要素の間で「or」を含む請求項または説明を、満足であるとみなす。本発明は、その群の正確に1つの要素が所与の産物または方法に含まれるか、使用されるか、さもなければ関連する実施形態を含んでいる。本発明は、1つより多くのまたはその群のすべての要素が所与の産物または方法に含まれるか、使用されるか、さもなければ関連する実施形態を含んでいる。さらにまた、本発明が 1つ以上の列挙した請求項に由来する1つ以上の制限、要素、条項、記述用語、などが別の請求項に組み込まれるすべての変化、組合せ、および置換を包含することは理解されよう。例えば、別の請求項に従属する任意の請求項は、同じ基礎請求項に従属する他の任意の請求項において、見られる1つ以上の制限を含むために修飾されることができる。さらにまた、請求項が組成物を列挙する場合、別段の指示がない限りまたは、矛盾または不一致が起こることが当業者に明白にならない限り、本明細書に開示されるためのいずれかについてその組成物を使用する方法が含まれること、および本明細書に開示される製造法のいずれか、または当該技術分野において、公知の他の方法によって、その組成物を製造する方法が含まれていることは理解されよう。
要素を列挙して、例えば、マーカッシュ群形式(Markush group format)で示す場合、その要素の各サブグループも開示され、任意の要素がその群から除去される得ることは理解されよう。それが、一般に、本発明または本発明の態様が、特定要素、特徴、などを含むと称される場合、本発明の特定の実施形態または本発明の態様が、これらの要素、特徴、などから構成される、または、本質的には構成されることは理解されなければならない。簡素化するために、それらの実施形態は、本明細書において、この通りの言葉で具体的に記載されなかった。用語「を含む」は制限がなく、追加の要素またはステップを含めることができることに注意されたい。
範囲が与えられる場合、端点は含まれる。さらに、別段の指示がない限り、さもなければ文脈および当業者の理解から明白でない限り、範囲として表される値は、本発明の別の実施形態において、定めた範囲内の任意の具体的な値または部分的な範囲を、文脈が明確に別の点を指示しない限り、その範囲の下限の単位の10分の1まで仮定し得ることは理解されよう。
加えて、先行技術範囲に含まれる本発明の任意の具体な実施形態が、任意の1つ以上請求項から明示的に除外され得ることは理解されよう。これらの実施形態は当業者に公知であるとみなされるので、その除外が本明細書において、明示的に記載されていない場合であっても、それらは除外され得る。本発明の組成物の任意の具体的な実施形態(例えば、任意のHCV遺伝子型/サブタイプ、任意のHCV抗体、任意のエピトープ、任意の医薬組成物、任意の投与方法、任意の医療適用、など)は、先行技術の存在に関連するかどうかにかかわらず、何らかの理由で、1つ以上の任意の請求項から除外され得る。
上記および本文全体で述べた刊行物は、本出願の出願日より前に、単にそれらの開示のためにだけに提供されている。本明細書のいずれも、発明者が、事前開示によるこれらの開示に先だつ権利を付与されないことを承認するものと解釈してはならない。
他の実施形態
上記が単にある種の本発明の好ましい実施形態だけを表しているということが、当業者には容易に理解されよう。下記の請求項にて説明したように、本発明のその精神または範囲から逸脱することなく、上記の手順および組成物に対する様々な変更および修正を加えることができる。
上記が単にある種の本発明の好ましい実施形態だけを表しているということが、当業者には容易に理解されよう。下記の請求項にて説明したように、本発明のその精神または範囲から逸脱することなく、上記の手順および組成物に対する様々な変更および修正を加えることができる。
Claims (55)
- C型肝炎ウィルス(HCV)エンベロープ糖タンパク質2(E2)のアミノ酸523〜540の範囲内の立体配座エピトープに対する抗体。
- モノクローナル抗体HC−1である抗体。
- モノクローナル抗体HC−3である抗体。
- モノクローナル抗体HC−11である抗体。
- モノクローナル抗体CBH−23である抗体。
- HC−1により認識されるエピトープに対する抗体。
- HC−3により認識されるエピトープに対する抗体。
- HC−11により認識されるエピトープに対する抗体。
- CBH−23により認識されるエピトープに対する抗体。
- HC−1と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
- HC−3と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
- HC−11と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
- CBH−23と、そのエピトープへの結合について競合する抗体。
- モノクローナル抗体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の抗体。
- ヒト化抗体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の抗体。
- 哺乳類抗体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の抗体。
- HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体の断片であって、該断片は、全抗体の抗原結合活性を保持する、抗体の断片。
- 請求項1から17のいずれか一項に記載の抗体を発現する細胞系。
- B細胞系である、請求項18に記載の細胞系。
- ヒト細胞系である、請求項18に記載の細胞系。
- 哺乳類細胞系である、請求項18に記載の細胞系。
- 真核細胞系である、請求項21に記載の細胞系。
- ハイブリドーマである、請求項18に記載の細胞系。
- HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体、ならびに
薬学的に許容される賦形剤
を含む医薬組成物。 - HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体により認識されるエピトープを認識する抗体、ならびに
薬学的に許容される賦形剤
を含む医薬組成物。 - HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される抗体の断片であって、該断片は全抗体の抗原結合活性を保持する、抗体の断片、ならびに
薬学的に許容される賦形剤
を含む医薬組成物。 - 少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬をさらに含む、請求項24から26のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がインターフェロン、抗HCVモノクローナル抗体、抗HCVポリクローナル抗体、RNAポリメラーゼ阻害剤、リバビリン、プロテアーゼ阻害剤、IRES阻害剤、ヘリカーゼ阻害剤、アンチセンス化合物、短鎖干渉RNA、短鎖ヘアピンRNA、マイクロRNA、RNAアプタマーおよびリボザイムからなる群から選択される、請求項27に記載の医薬組成物。
- 前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がインターフェロンである、請求項27に記載の医薬組成物。
- 前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がリバビリンである、請求項27に記載の医薬組成物。
- 前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬がインターフェロンとリバビリンの組合せである、請求項27に記載の医薬組成物。
- 前記少なくとも1つの追加の抗ウィルス薬が抗HCVモノクローナル抗体である、請求項27に記載の医薬組成物。
- 前記抗HCVモノクローナル抗体がエンベロープ糖タンパク質2(E2)を認識する、請求項32に記載の医薬組成物。
- 前記抗体が同一HCV遺伝子型のタンパク質に対するものである、請求項32に記載の医薬組成物。
- 前記抗体が2つ以上のHCV遺伝子型のタンパク質に対するものである、請求項32に記載の医薬組成物。
- HCVに感染した、またはHCV感染に罹患しやすい患者を準備するステップ、および
請求項1から35のいずれか一項に記載の抗体または医薬組成物を該患者に投与するステップ
を含むHCVに感染した患者を治療する方法。 - HCVに感染した、またはHCV感染に罹患しやすい患者を準備するステップ、および
請求項1から35のいずれか一項に記載の抗体または医薬組成物を該患者に投与するステップ
を含むHCVに曝露された患者を治療する方法。 - 治療上有効な量が前記対象におけるHCV感染を治療するのに十分な量である、請求項36または37に記載の方法。
- 治療上有効な量が前記対象におけるHCV感染の再発を低減させるのに十分な量である、請求項36または37に記載の方法。
- 治療上有効な量が前記対象におけるHCV感染の発症を予防または遅延させるのに十分な量である、請求項36または37に記載の方法。
- 前記対象がHCV感染母から生まれた乳児である、請求項36または37に記載の方法。
- 前記対象が肝臓移植受容者である、請求項36または37に記載の方法。
- 前記対象がHCV感染に罹患しやすい個人である、請求項36または37に記載の方法。
- 前記対象がHCV感染に罹患している個人である、請求項36または37に記載の方法。
- 薬学的に許容される賦形剤ならびに
(a)受託番号PTA−9416のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体HC−1;
(b)受託番号PTA−9417のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体HC−3;
(c)受託番号PTA−9418のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体HC−11;
(d)受託番号PTA−9419のもとにATCCに寄託されたハイブリドーマ細胞系により分泌されるモノクローナル抗体CBH−23;および
(e)全抗体の抗原結合特性を保持している(a)〜(d)の抗体の断片
からなる群から選択されるヒトモノクローナル抗体を含む、有効量の医薬組成物をそれを必要とする患者に投与することを含む方法。 - HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される少なくとも1つのHCV抗体;
該少なくとも1つのHCV抗体を対象に投与するための注射器、針またはアプリケータ;および
使用説明書
を含むキット。 - HC−1、HC−3、HC−11およびCBH−23からなる群から選択される少なくとも1つのHCV抗体を含む凍結乾燥粉末;
該粉末を再構成するのに用いられる希釈剤
を含むキット。 - HC−1と同じエピトープに結合する小分子。
- HC−3と同じエピトープに結合する小分子。
- HC−11と同じエピトープに結合する小分子。
- CBH−23と同じエピトープに結合する小分子。
- HC−1と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
- HC−3と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
- HC−11と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
- CBH−23と、そのエピトープへの結合について競合する小分子。
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| PCT/US2008/078884 WO2010039154A1 (en) | 2008-10-05 | 2008-10-05 | Hepatitis c antibodies and uses thereof |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012504602A true JP2012504602A (ja) | 2012-02-23 |
| JP2012504602A5 JP2012504602A5 (ja) | 2012-11-01 |
Family
ID=42073762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011530033A Withdrawn JP2012504602A (ja) | 2008-10-05 | 2008-10-05 | C型肝炎抗体およびその使用 |
Country Status (12)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US8858947B2 (ja) |
| EP (1) | EP2331573A4 (ja) |
| JP (1) | JP2012504602A (ja) |
| KR (1) | KR20110061624A (ja) |
| CN (1) | CN102197050A (ja) |
| AU (1) | AU2008362482A1 (ja) |
| BR (1) | BRPI0823197A2 (ja) |
| CA (1) | CA2738644A1 (ja) |
| EA (1) | EA201170353A1 (ja) |
| IL (1) | IL212040A0 (ja) |
| MX (1) | MX2011003613A (ja) |
| WO (1) | WO2010039154A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015133467A1 (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-11 | 株式会社シノテスト | C型肝炎ウイルスのワクチン及び診断に用いるためのHBc/HCV E2ペプチドキメラタンパク質 |
Families Citing this family (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102596996B (zh) * | 2009-10-30 | 2014-06-18 | 东丽株式会社 | 对丙型肝炎病毒(hcv)具有感染抑制活性的抗体及其用途 |
| WO2012107589A1 (en) * | 2011-02-11 | 2012-08-16 | INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) | Methods and pharmaceutical compositions for the treatment and prevention of hcv infections |
| US9512183B2 (en) | 2011-05-02 | 2016-12-06 | The Johns Hopkins University | Synthetic hepatitis C genome and methods of making and use |
| KR102165384B1 (ko) | 2012-08-07 | 2020-10-16 | 메사추세츠 인스티튜트 오브 테크놀로지 | 항-뎅기 바이러스 항체 및 이들의 용도 |
| CN103172705B (zh) * | 2013-02-27 | 2014-08-20 | 北京大学人民医院 | 丙型肝炎病毒b细胞表位肽puhi16及其应用 |
| CN103113458B (zh) * | 2013-02-27 | 2014-08-20 | 北京大学人民医院 | 丙型肝炎病毒b细胞表位肽puhi34及其应用 |
| RU2539770C1 (ru) | 2013-12-27 | 2015-01-27 | Татьяна Николаевна Власик | Способ нейтрализации вируса гепатита с, полностью человеческое моноклональное антитело против вируса гепатита с (варианты), композиция полностью человеческих моноклональных антител против вируса гепатита с и гибридная мышь/человек клеточная линия - продуцент полностью человеческих моноклональных антител против вируса гепатита с (варианты) |
| CA2938495A1 (en) | 2014-02-11 | 2015-08-20 | Massachusetts Institute Of Technology | Full spectrum anti-dengue antibody |
| CN104327170A (zh) * | 2014-05-16 | 2015-02-04 | 中国疾病预防控制中心病毒病预防控制所 | 丙型肝炎病毒(hcv)细胞进入抑制肽zte1序列及应用 |
| GB201415714D0 (en) * | 2014-09-05 | 2014-10-22 | Medical Res Council | Antibodies and antigen binding fragments thereof |
| CN105254756B (zh) * | 2015-11-27 | 2018-09-07 | 武汉大学 | 一种针对丙型肝炎病毒包膜蛋白e2的单克隆抗体及应用 |
| KR102438140B1 (ko) * | 2016-03-22 | 2022-08-31 | 엥스띠뛰 나씨오날 드 라 쌍떼 에 드 라 흐쉐르슈 메디깔 | 인간화 항-클라우딘-1 항체 및 이의 용도 |
| CN107011435B (zh) * | 2016-06-01 | 2019-02-12 | 苏州银河生物医药有限公司 | 抗丙型肝炎病毒的全人单克隆抗体8d6 |
| EP4095156A1 (en) * | 2021-05-28 | 2022-11-30 | Universität zu Köln | Neutralizing antibodies against hepatitis c virus |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7091324B2 (en) | 1998-11-05 | 2006-08-15 | Board Of Trustees Of Leland Stanford Junior University | Prevention and treatment of HCV infection employing antibodies directed against conformational epitopes |
| US6692908B1 (en) * | 1998-11-05 | 2004-02-17 | Stanford University | Prevention and treatment of HCV infection employing antibodies that inhibit the interaction of HCV virions with their receptor |
| NZ543467A (en) | 2003-04-10 | 2008-07-31 | Novartis Vaccines & Diagnostic | The severe acute respiratory syndrome coronavirus |
-
2008
- 2008-10-05 KR KR1020117008883A patent/KR20110061624A/ko not_active Withdrawn
- 2008-10-05 WO PCT/US2008/078884 patent/WO2010039154A1/en not_active Ceased
- 2008-10-05 CA CA2738644A patent/CA2738644A1/en not_active Abandoned
- 2008-10-05 JP JP2011530033A patent/JP2012504602A/ja not_active Withdrawn
- 2008-10-05 EA EA201170353A patent/EA201170353A1/ru unknown
- 2008-10-05 US US13/122,598 patent/US8858947B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2008-10-05 CN CN2008801313970A patent/CN102197050A/zh active Pending
- 2008-10-05 EP EP08824626A patent/EP2331573A4/en not_active Withdrawn
- 2008-10-05 MX MX2011003613A patent/MX2011003613A/es unknown
- 2008-10-05 BR BRPI0823197-4A patent/BRPI0823197A2/pt not_active IP Right Cessation
- 2008-10-05 AU AU2008362482A patent/AU2008362482A1/en not_active Abandoned
-
2011
- 2011-03-31 IL IL212040A patent/IL212040A0/en unknown
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015133467A1 (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-11 | 株式会社シノテスト | C型肝炎ウイルスのワクチン及び診断に用いるためのHBc/HCV E2ペプチドキメラタンパク質 |
| JPWO2015133467A1 (ja) * | 2014-03-06 | 2017-04-06 | 株式会社シノテスト | C型肝炎ウイルスのワクチン及び診断に用いるためのHBc/HCV E2ペプチドキメラタンパク質 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| BRPI0823197A2 (pt) | 2015-06-23 |
| EP2331573A1 (en) | 2011-06-15 |
| US20120039846A1 (en) | 2012-02-16 |
| CN102197050A (zh) | 2011-09-21 |
| US8858947B2 (en) | 2014-10-14 |
| AU2008362482A1 (en) | 2010-04-08 |
| MX2011003613A (es) | 2011-08-03 |
| IL212040A0 (en) | 2011-06-30 |
| EP2331573A4 (en) | 2012-09-05 |
| CA2738644A1 (en) | 2010-05-08 |
| EA201170353A1 (ru) | 2011-12-30 |
| KR20110061624A (ko) | 2011-06-09 |
| WO2010039154A1 (en) | 2010-04-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8858947B2 (en) | Hepatitis C antibodies and uses thereof | |
| JP5642972B2 (ja) | C型肝炎ウイルス(hcv)に対するヒト抗体およびその使用 | |
| JP5698137B2 (ja) | C型肝炎ウイルス感染の阻害のためのモノクローナル抗クローディン1抗体 | |
| JP6483337B2 (ja) | デングウイルス血清型1のeタンパク質に対して特異性を有するヒトモノクローナル抗体およびその使用 | |
| KR20220158053A (ko) | 중증 급성 호흡기 증후군 코로나바이러스 2(SARS-CoV-2)에 대한 인간 단클론 항체 | |
| US20240050565A1 (en) | Antibodies that potently neutralize rabies virus and other lyssaviruses and uses thereof | |
| US20140322204A1 (en) | Treatment and prevention of viral infections | |
| CN102143975B (zh) | 特异性配体在msrv相关疾病中的治疗用途 | |
| JP2012513457A (ja) | Hcv感染の治療的処置および予防のための医薬としての抗hcvモノクローナル抗体 | |
| US20100104555A1 (en) | HCV neutralizing epitopes | |
| JP2006504645A (ja) | 立体構造及び直鎖状エピトープに対する抗体を用いたhcv感染の予防及び治療 | |
| WO2010047829A1 (en) | Mutant hepatitis c virus e2 polypeptides for hcv treatment | |
| CN103429265A (zh) | 用于治疗和预防hcv感染的抗包膜抗体和抗受体抗体组合物 | |
| CN121729618A (zh) | 针对乙型流感病毒的广泛反应性抗体 | |
| AU2013251185A1 (en) | Human antibodies against hepatitis C virus (HCV) and uses thereof | |
| HK1138297B (en) | Human antibodies against hepatitis c virus (hcv) uses thereof | |
| AU2012254920A1 (en) | Improvements in or relating to treatment and prevention of viral infections |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A072 | Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination] |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20121227 |
|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130108 |