JP2012502016A - 2,4−二置換1,3−オキサチオランヌクレオシドの鏡像異性体分割 - Google Patents

2,4−二置換1,3−オキサチオランヌクレオシドの鏡像異性体分割 Download PDF

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Abstract

シス若しくはトランス配置の、式(B):
Figure 2012502016

〔式中、RおよびRは、本明細書に定義される通りである。〕
の化合物の単一の鏡像異性体は、酸と該化合物とを反応させて、(−)結晶および(+)結晶の1:1混合物である該ラセミ化合物の塩のIRスペクトルが、該単一の鏡像異性体のそれぞれのものと同一であり、該ラセミ化合物の塩が、双方の単一の鏡像異性体の塩よりも低い融点を有する、という特性を有するコングロマリット塩を産生することによって、その鏡像異性体混合物から分離することができる。その後、該コングロマリット塩は、優先的結晶化によって分離される。

Description

本発明は、式(A):
Figure 2012502016
〔式中、Rは、ピリミジン塩基またはその医薬的に許容される誘導体である。〕
のシスヌクレオシドまたはヌクレオシド類似体および誘導体の(−)異性体および(+)異性体を産生するための新規方法に関する。
式(A)の化合物のクラス、特に、2,4−二置換1,3−オキサチオランピリミジンヌクレオシドおよびその誘導体は、強力な抗ウイルス活性を有することが見出されている。特に、これらの化合物は、当該技術分野で公知の化合物よりも細胞毒性の副作用が少なく、T−リンパ球におけるHIV−1複製の強力な阻害剤として長期間にわたって作用することが見出されている(Belleau et al(1993)Bioorg.Med.Chem.Lett.Vol.3,No.8,pp.1723−1728を参照のこと)。これらの化合物はまた、3TC耐性HIV株に対して活性であることも見出されている(Taylor et al(2000)Antiviral Chem.Chemother.Vol 11,No.4,pp.291−301、Stoddart et al(2000)Antimicrob.Agents Chemother.Vol.44,No.3,pp.783−786を参照のこと)。さらに、式(A)の化合物はまた、B型肝炎ウイルス感染症の予防および治療にも有用である。
これらの化合物の製造方法は、国際公開第92/08717号、第95/29176号、第02/102796号、並びにBelleau et al(1993)Bioorg.Med.Chem.Lett.Vol.3,No.8,pp.1723−1728、Wang et al(1994)Tetrahedron Lett.Vol.35,No.27,pp.4739−4742、Mansour et al,(1995)J.of Med.Chem.Vol.38,No.1,pp.1−4、およびCaputo et al in Eur.J.Org.Chem.Vol.6,pp.1455−1458(1999)による刊行物に開示されている。
これらの方法の生成物は、多くの場合、ラセミ化合物である。これらのラセミ化合物は、純粋な鏡像異性体を得るためにさらなる処理を必要とする。単一の鏡像異性体の産生のための好ましい方法は、直接的優先結晶化、ジアステレオマー塩の結晶化、速度論的分割、酵素的分割、選択吸収、および不斉合成等によるラセミ化合物の分割である。例えば、欧州特許第EP0515156号、第EP0515157号、第EP0560794号、第EP0756595号、第EP0757684号、第EP1153924号、第EP1361227号、第EP1406896号、第EP1473294号、第EP1632490号、米国特許第US5,663,320号、第US5,693,787号、第US6,600,044号、第US2006/0199786号、国際公開第92/20669号、第92/20696号、第2006/096954号を参照のこと。
例えば、Cimpoiaら(米国特許第US2006/0199786号)は、シス−オキサチオラン化合物とキラル酸とを反応させて2種のジアステレオマー塩を形成させること、ジアステレオマー塩の1つを回収すること、および回収したジアステレオマー塩を塩基化合物の鏡像異性体に戻すように変換することによって、光学的に活性なシス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランおよびその誘導体を製造する方法を開示する。
ラセミ化合物が、「真の」ラセミ化合物である場合、2種の鏡像異性体のうちの均一な固相は、同一の単位格子に共存する。これらの物質は、ジアステレオマー結晶化を介して分離され得、これは、一般的に、光学的に純粋な酸または塩基(すなわち、分割剤)とラセミ化合物とを反応させて、ジアステレオマー塩の混合物を形成させることを含む。これらの混合物は、優先的結晶化によって分離され得る。しかしながら、いくつかのラセミ化合物は、コングロマリットの形態で存在し得る。コングロマリットにおいて、個々の鏡像異性体はそれぞれ、単一の結晶格子として結晶化する。したがって、コングロマリット塩は、実際には、各一つが異性体である2つの別個の結晶型の物理的混合物である。しかし、コングロマリットは、一般に、全てのラセミ化合物の20%未満で認められる。例えば、Lorenz,H.,et al.,J.of the Univ.of Chem.Tech.and Metallurgy,(2007),42(1),5−16[ラセミ化合物の5〜10%がコングロマリット形成群に属する]を参照のこと。
コングロマリットは、原理上は、機械的に分離できる、2つの結晶性鏡像異性体の等モル混合物として定義することができる。コングロマリットの相図は、50%および50%の混合物で、鏡像異性体混合物の共晶点である明瞭な最低温度を示す。優先的結晶化の成功は、この事実に依存する。
優先的結晶化またはエントレインメントによる分割としても知られている、コングロマリット塩の形成によってあるラセミ化合物を分割するための方法は、例えば、Tungら(米国特許第US4,994,604号)、Manimaranら(米国特許第US5,302,751号)、およびCoquerelら(米国特許第US6,022,409号)に記載され、これらの全開示は、参照することによって本明細書に組み込まれる。
コングロマリット化合物は、結晶格子において、単一の鏡像異性体として結晶化される、すなわち、各結晶格子は、単一の鏡像異性体で構成されている。したがって、コングロマリットであるためには、(−)結晶および(+)結晶の1:1混合物であるラセミコングロマリット塩のIRスペクトルが、単一の鏡像異性体のスペクトルと同一でなければならない。コングロマリット挙動の別の特性は、ラセミコングロマリット塩は、通常、双方の単一の鏡像異性体の融点よりも低い融点を有することである。
コングロマリットが得られる場合、最も可溶性の組成物がラセミ化合物であるため、鏡像異性体過剰率の増加のために使用され得る。概して、コングロマリットが、1種の鏡像異性体を過剰に有する場合、その過剰分は回収され得る、すなわち、X%の鏡像異性体過剰率のコングロマリットは、ラセミ液を残して単一の鏡像異性体の収率X%を与える。
ラセミ形態のコングロマリットはまた、ラセミ溶液に単一の鏡像異性体を播種して、その鏡像異性体の優先的な速度論的沈殿をもたらすエントレインメント方法において使用され得る。例えば、Lorenz,H.,et al.,J.of the Univ.of Chem.Tech.and Metallurgy,(2007),42(1),5−16を参照のこと。
上記の手順は、式(A):
Figure 2012502016
〔式中、Rは、ピリミジン塩基またはその医薬的に許容される誘導体である。〕
のシスヌクレオシドまたはヌクレオシド類似体および誘導体の単一の異性体を得るための有効な手段を提供するが、一方、より単純かつより経済的な方法が必要とされる。
本発明は、特定のコングロマリット塩を用いる直接結晶化の手法によって、鏡像異性体を直接的かつ効率的に分離することを可能にする方法の発見に基づくものである。
したがって、本発明の方法の局面によれば、シス配置の式(B):
Figure 2012502016
〔式中、Rは、ピリミジン塩基またはその医薬的に許容される誘導体であり、
は、水素、カルボキシル官能性−C(O)−Rであるか、またはそれが結合している酸素原子と一体となって多官能性の酸(リン酸または2個以上のカルボキシル基を含有するカルボン酸、例えば、式HOC(CH1−10COHのジカルボン酸)に由来するエステルを形成し、
は、水素、直鎖若しくは分岐鎖(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブチル、n−ブチル)、または非置換若しくは置換の1〜30個の炭素原子を有する環状アルキル、非置換若しくは置換の2〜30個の炭素原子を有するアルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、非置換若しくは置換の7〜18個の炭素原子を有するアラルキル(例えば、ベンジル)、非置換若しくは置換の7〜18個の炭素原子を有するアリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、非置換若しくは置換の6〜14個の炭素原子を有するアリール(例えば、ハロゲン、C1−4アルキル若しくはC1−4アルコキシによって任意に置換されたフェニル)、置換ジヒドロピリジニル(例えば、N−メチルジヒドロピリジニル)、C1−6−アルキル−若しくはC7−18−アラルキルスルホニル等のスルホン酸エステル(例えば、メタンスルホニル)、硫酸エステル、アミノ酸エステル(例えば、L−バリル若しくはL−イソロイシル)、並びに一、二若しくは三リン酸エステルから選択される。〕
の化合物の単一の鏡像異性体並びにその医薬的に許容される塩およびエステルの製造方法であって、該方法は、
酸を用いて、式(B)の化合物のラセミ混合物または鏡像異性体的に富化された混合物のコングロマリット塩を形成させる工程であって、得られたコングロマリット塩が、
(−)結晶および(+)結晶の1:1混合物である該ラセミ化合物の塩のIRスペクトルが、単一の鏡像異性体のそれぞれのものと同一であり、
該ラセミ化合物の塩が、双方の単一の鏡像異性体のものよりも低い融点を有する、という特性を有するものである、工程と、
結晶化によって鏡像異性体の塩の鏡像異性体的に富化された混合物を得る工程と、
標準的な方法(すなわち、塩を遊離塩基に変換すること)によって、鏡像異性体的に富化された混合物の遊離塩基を得る工程と、
を含む、方法が提供される。
該コングロマリット塩の形成後、これらの鏡像異性体は、Tungら(米国特許第US4,994,604号)、Manimaranら(米国特許第US5,302,751号)、およびCoquerelら(米国特許第US6,022,409号)に記載されるような優先的結晶化によって分離することができる。これらの鏡像異性体はまた、エントレインメント法または周期的エントレインメント法によって分離することもできる。
本発明において、式Bのシスヌクレオシドの溶液は、所望の単一の鏡像異性体の結晶を播種し、播種した異性体を過剰に有するさらに大きい結晶を成長させることによって、および母液中に濃縮された逆の異性体を残すことによって、エントレインメントし得る。式Bのシスヌクレオシドの単一の鏡像異性体の産生に有用であるエントレインメントの結晶化手順については、得られた鏡像異性体的に富化されたヌクレオシドは、再結晶または一連の再結晶を通して鏡像異性的に純粋に成長させ得ることが望ましい。逆の異性体的に富化された母液は、さらに処理され得る。逆の異性体は、同様の再結晶化を介して抽出され得るか、またはラセミ化され得る。そして、上記の播種方法は、母液中の全ての物質が必要とされるシス異性体に向けられるように繰り返される。したがって、本発明の方法は、式Bのシスヌクレオシドの所望の異性体の、より高い鏡像異性体過剰率(ee)の結晶を提供する。これにより、本発明を式Bのシスヌクレオシドの低いeeを最初に生成する方法(許容できないeeの物質を生成する不斉合成の方法等)と組み合わせて、所望の生成物のはるかに高いeeを有する最終生成物を得ることが可能である。
また、この方法を使用して、トランス構造の式(B)の化合物の単一の鏡像異性体も製造し得る。
本発明の代替的な実施形態において、シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのコングロマリット塩を形成する。その単一の鏡像異性体は、極性溶媒中でそのラセミ化合物よりもはるかに低い溶解性を示す。
本発明は、管理条件下で、所望の単一の鏡像異性体2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンコングロマリット塩を、2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンコングロマリット塩の過飽和溶液に播種することによって、分割剤を必要とせずに、シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの鏡像異性体混合物または2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのシス/トランスの組み合わせを、直接鏡像異性体分離することを含む。
本発明はまた、式(B)の化合物の単一の鏡像異性体またはその医薬的に許容される塩若しくはエステルの製造方法であって、該鏡像異性体は、2ppm以下の量でメチルトシレートを含み、該方法は、
(a)トシル酸を用いて、式(B)の化合物のラセミ混合物または鏡像異性体的に富化された混合物のコングロマリット塩を形成させる工程と、
(b)結晶化によって、該鏡像異性体の塩の鏡像異性体的に富化された混合物を得る工程と、
(c)2ppm以下の量でメチルトシレートを含む該鏡像異性体的に富化された混合物の遊離塩基を得る工程と
を含む、方法を含む。
本発明はまた、2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの単一の鏡像異性体またはその医薬的に許容される塩若しくはエステルを含む組成物も含み、該鏡像異性体は、2ppm以下の量でメチルトシレートを含む。
本発明の様々な特徴および付随する利点は、添付図に関して考慮することによって、より完全に理解され、より理解が深まるであろう。
化合物(1)のp−トルエンスルホン酸塩の相図である。 実施例2に示される結晶化方法の紫外線および旋光度のモニタリングを例示する。
したがって、本発明の第1の態様において、シス配置の式(B):
Figure 2012502016
〔式中、RおよびRは、上記に定義される通りである。〕
の化合物の単一の鏡像異性体、およびその医薬的に許容される塩およびエステルを、酸を用いて式(B)の化合物のラセミ混合物または鏡像異性体的に富化された混合物のコングロマリット塩を形成させることによって製造する方法であって、得られたコングロマリット塩は、(−)結晶および(+)結晶の1:1混合物であるラセミ化合物の塩のIRスペクトルが、単一の鏡像異性体のそれぞれのものと同一であり、該ラセミ化合物の塩が、双方の単一の鏡像異性体の融点よりも低い融点を有するという特性を有する、方法を提供する。
好ましい実施形態において、この単一の鏡像異性体は、1%以下の量で式(B)の化合物の第2の異性体をさらに含む。例えば、単一の鏡像異性体が(−)シス異性体の場合には、第2の異性体は、(+)シス異性体、(−)トランス異性体、(+)トランス異性体、およびそれらの混合物から選択され得ることが理解されよう。
酸は、好ましくは、マレイン酸、トシル酸等のアキラル酸、およびそれらの混合物から選択される。
本発明は、式(B)〔式中、Rは、ピリミジン塩基またはその医薬的に許容される誘導体であり、Rは、水素であるか、またはそれが結合している酸素原子と一体となって多官能性の酸のエステルを形成するか、またはカルボキシル官能性の−C(O)−Rであり、ここでエステル基の非カルボニル部分Rは、水素、直鎖若しくは分枝鎖のアルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブチル、n−ブチル)、C3−8環状アルキル、アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、アリール(例えば、ハロゲン、C1−4アルキル若しくはC1−4アルコキシによって任意に置換されたフェニル)、置換ジヒドロピリジニル(例えば、N−メチルジヒドロピリジニル)、アルキル−若しくはアラルキルスルホニル等のスルホン酸エステル(例えば、メタンスルホニル)、硫酸エステル、アミノ酸エステル(例えば、L−バリル若しくはL−イソロイシル)、並びに一、二若しくは三リン酸エステルから選択される。〕の2−置換4−置換1,3−オキサチオランのコングロマリット塩の形成に基づくものである。
好ましくは、Rは、以下の式:
Figure 2012502016
〔式中、RおよびRは、いずれの場合にも、独立して、H、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC1−6アルキル、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC2−6アルケニル、C6−14アリール、または1〜3個のヘテロ原子を含有するC5−10芳香族複素環であり、ここで、各へテロ原子は、O、N、およびSのヘテロ原子であり、
は、水素、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC1−6アルキル、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC2−6アルケニル、臭素、塩素、フッ素、またはヨウ素である。〕
から選択される。
は、例えば、シトシンまたは5−フルオロシトシンであり得る。
はまた、2個以上のカルボキシル基を含有するカルボン酸、例えば、ジカルボン酸HOC(CHCOH〔式中、nは1〜10の整数である。〕(例えば、コハク酸)またはリン酸などの多官能性の酸に由来するエステルも含む。例えば、Rは、式HOC(CHCO−O−〔式中、nは1〜10である。〕のものであり得る。このようなエステルを製造するための方法は、公知である。例えば、E.Hahn et al.,“Nucleotide dimers as anti−human immunodeficiency virus agents”,Nucleotide Analogues As Antiviral Agents,J.C.Martin,Ed.Symposium Series #401,American Chemical Society,pp.156−159(1989)およびM.Busso et al.,“Nucleotide dimers suppress HIV expression in vitro”,AIDS Research and Human Retroviruses,4(6),pp.449−455(1988)を参照のこと。
本発明は、シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのコングロマリット塩の形成を含む。その単一の鏡像異性体は、極性溶媒中でラセミ化合物よりもはるかに低い溶解性を示す。管理条件下で、単一の鏡像異性体を、ラセミ化合物の過飽和溶液に播種することによって、分割剤を必要とせずに、直接鏡像異性体分離を達成することができる。この分離はまた、その任意の誘導体においても達成し得る。
本発明の一実施形態は、シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランまたはその誘導体若しくは塩を分割するための方法を含み、
a)アキラル酸と、該シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランとを反応させて、シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩を産生する工程と、
b)0を越える鏡像異性体過剰率を有するシス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩の溶液を製造する工程と、
c)結晶化を開始するのに十分な量の(+)または(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩を該溶液に添加する工程と、
d)該(+)または(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩のうちの実質的に1つを回収する工程と、
e)該(+)または(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩を、該(+)または(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランまたは塩に変換する工程と、
を含む。
コングロマリット塩の形成に有用なアキラル酸の例には、とりわけ、塩酸(HCl)、臭化水素酸(HBr)、硫酸(HSOテトラフルオロホウ酸(HBF)、メタンスルホン酸(CHSOH)、ベンゼンスルホン(BS)酸(CSOH)、p−トルエンスルホン酸(p−CHSOH)、p−アミノBS酸(p−NHSOH)、p−クロロBS酸(p−ClCSOH)、p−ヒドロキシBS酸(p−HOCSOH)、クロロ酢酸(ClCHCOOH)、ジクロロ酢酸(ClCHCOOH)、トリクロロ酢酸(ClCHCOOH)、グリコール酸(HOCHCOOH)、ピルビン酸(CHCOCOOH)、コハク酸(HOOC(CHCOOH)、アジピン酸(HOOC(CHCOOH)、マレイン酸(シス−HOOCCH=CHCOOH)、フマル酸(Tr−HOOCCH=CHCOOH)、クエン酸(HOC(COH)(CHCOH))、およびそれらの混合物等が含まれる。
本発明の別の態様に従って、式(B)の化合物の単一の鏡像異性体またはその医薬的に許容される塩若しくはエステルの製造方法であって、該鏡像異性体は、2ppm以下の量でメチルトシレートを含み、該方法は、
(a)トシル酸を用いて、式(B)の化合物のラセミ混合物または鏡像異性体的に富化された混合物のコングロマリット塩を形成する工程と、
(b)結晶化によって、該鏡像異性体の塩の鏡像異性体的に富化された混合物を得る工程と、
(c)2ppm以下の量でメチルトシレートを含む該鏡像異性体的に富化された混合物の遊離塩基を得る工程と、
を含む、方法が提供される。
好ましくは、トシル酸は、p−トルエンスルホン酸であり、式(B)の化合物は、2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンであり、この鏡像異性体は、シス配置である。
さらに別の態様に従って、本発明は、2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの単一の鏡像異性体またはその医薬的に許容される塩若しくはエステルを含む組成物であって、該鏡像異性体は、2ppm以下の量でメチルトシレートを含む、組成物を提供する。好ましくは、該鏡像異性体は、シス配置である。
「誘導体」という用語は、式(B)の化合物の医薬的に許容される塩、エステル、またはこのようなエステルの塩である化合物、またはレシピエントに投与した際、式(B)の化合物またはその抗ウイルス活性の代謝産物または残渣物を(直接的または間接的に)提供することが可能である、任意の他の化合物である。式(B)の化合物は、塩基部分の官能基で、その医薬的に許容される誘導体を提供するために修飾され得ることが当業者により理解されよう。
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、別途特定されない限り、1〜30個の炭素原子、好ましくは、1〜6個の炭素原子を有する、飽和直鎖、分岐鎖若しくは環状の、一級、二級若しくは三級炭化水素を指し、これらは非置換であるか、またはヒドロキシ、N、CN、SH、アミノ、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、C6−12−アリール、C1−6−アルキル、C2−12−アルコキシアルキル、またはニトロによって任意に一置換若しくは二置換される。具体的には、メチル、エチル、シクロプロピル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、および2,3−ジメチルブチルを含む。
したがって、Rは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、ハロゲン化C1−6−アルキル、C1−6−ヒドロキシアルキル、またはC1−6−アミノアルキルであり得る。
本明細書で使用される「アルケニル」という用語は、別途特定されない限り、1つ若しくは複数の−CH−CH−基が、各場合において、−CH=CH−によって置換されている本明細書で定義されるアルキルラジカルを示す。該アルケニル基は、アルキル基についての上記の様式で置換することができる。
本明細書に使用されるアルコキシアルキルは、最大30個の炭素原子、好ましくは最大6個の炭素原子を有するアルキル−O−アルキル基を指し、これらは各場合において、非置換であるか、またはヒドロキシ、N、CN、SH、アミノ、またはハロゲン(F、Cl、Br、I)によって任意に一置換若しくは二置換される。具体的には、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、およびブトキシメチルを含む。
「アリール」という用語は、非置換であるか、またはヒドロキシ、N、CN、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および/若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)によって1回若しくは複数回置換され、少なくとも1つのベンゼノイド型環を含む、芳香族部分を表す。アリール基は、6〜14個の炭素原子(例えば、フェニルおよびナフチル)、特に、6〜10個の炭素原子を含む。
「アラルキル」という用語は、アルキル基によって隣接する原子に結合したアリール部分を表す。アラルキルのアリール部分は、ヒドロキシ、N、CN、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および/若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)によって1回若しくは複数回任意に置換され、少なくとも1つのベンゼノイド型環を含む。
「アリールオキシアルキル」という用語は、酸素原子によってアルキル基に結合したアリール部分、すなわち、アリール−O−アルキルを表す。アリールオキシアルキルのアリール部分は、ヒドロキシ、N、CN、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、および/若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)によって1回若しくは複数回任意に置換され、少なくとも1つのベンゼノイド型環を含む。
本明細書で使用される「保護された」という用語は、別途定義されない限り、酸素、窒素、またはリン原子のさらなる反応を防止するために、または他の目的のために、酸素、窒素、またはリン原子に付加される基を指す。多種多様な酸素および窒素保護基が、有機合成の当業者に知られている。好適な保護基は、例えば、Greene,et al.,“Protective Groups in Organic Synthesis,”John Wiley and Sons,Second Edition,1991に記載されており、参照することにより本明細書に組み込まれる。
本発明の実施形態によれば、
は、以下の式:
Figure 2012502016
から選択され、
は−C(O)−Rであり、
は、メチル、エチル、シクロプロピル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、メトキシメチル、フェニル、ハロゲン、C1−46アルキルまたはC1−4アルコキシによって置換されたフェニル、ベンジル、またはフェノキシメチルであり、
およびRは、いずれの場合にも、独立して、H、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC1−6アルキル、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC2−6アルケニル、C6−14アリール、または1〜3個のO、N、またはSのヘテロ原子を含有するC5−10芳香族複素環であり、
は、水素、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC1−6アルキル、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC2−6アルケニル、臭素、塩素、フッ素、またはヨウ素である。
本発明の別の実施形態によれば、
は、シトシンまたは5−フルオロシトシンであり、
は、−C(O)−Rであり、
は、メチル、エチル、シクロプロピル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、メトキシメチル、フェニル、ハロゲン、C1−46アルキルまたはC1−4アルコキシによって置換されたフェニル、ベンジル、またはフェノキシメチルであり、
本発明は、所望の鏡像異性体の種結晶の使用を必要とせずに、所望の鏡像異性体的に富化された結晶性シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンを形成させることを含む。
本発明はまた、所望の鏡像異性体の種結晶を用いて、結晶性シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンを形成させることも含む。
本発明はまた、2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのシス/トランス混合物から出発する結晶性シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの形成も含み、ここでシス/トランス比は、約1/1〜約5/1である。
本発明はまた、エントレインメント方法も含む。第1に、ラセミシス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンまたは誘導体の飽和溶液を、所定温度で製造する。特に対象となるのは、式(B)の化合物の結晶化を支持する溶媒である。好適な溶媒には、水、メタノール、エタノール、トルエン、tert−ブチルメチルエーテル、イソプロパノール、n−プロパノール、アセトン、およびそれらの組み合わせが含まれる。
本発明の実施形態において、シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのラセミ混合物またはその誘導体の量は、好適な溶媒中で溶解または懸濁される。加熱を使用して、溶解を完了し得る。飽和点を超える濃度が使用され得る。塩を形成するために、2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンまたはその誘導体の溶液または懸濁液に、過剰のマレイン酸を添加することによって、コングロマリットが形成される。使用したアキラル酸の量は、約1当量を超えるものである。アキラル酸の量は、約1〜約3当量であり得る。このコングロマリット塩は、従来の手段によって結晶化され得る。このコングロマリット塩の融点は、単一の鏡像異性体塩の融点よりも約20℃低い。2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのp−トルエンスルホン酸塩の共晶点は、約185℃〜187℃である。2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのマレイン酸塩の共晶点は、約171℃〜173℃である。
コングロマリット塩が形成されると、反応混合物に、所望の単一の鏡像異性体塩の結晶を播種することができるか、またはその混合物を従来の手段によって進行させて、結晶化させることができる。その後、播種された若しくは未播種の混合物を冷却し、結晶化が起こると、沈殿生成物が収集される。この沈殿生成物は、所望の単一の鏡像異性体塩の重量をはるかに超えたことを示す。母液は、過剰の鏡像異性体(播種を使用した場合、播種に使用されるものとは反対)を示す。
この沈殿生成物は、好適な再結晶化溶媒中で沈殿生成物を再懸濁することによって再結晶化され得る。好適な再結晶化溶媒には、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール、アセトン、およびそれらの組み合わせが含まれ得る。
遊離塩基を得るために、該沈殿生成物は、好適な溶媒中で再懸濁される。好適な再結晶化溶媒には、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール、アセトン、およびそれらの組み合わせが含まれる。必要に応じて、混合物が塩基性(pH≧7)であるようにpHを調節する。塩基を使用して、酸を除去する。塩基は、トリエチルアミン、ジエチルシクロヘキシルアミン、ジエチルメチルアミン、ジメチルエチルアミン、ジメチルイソプロピルアミン、ジメチルブチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、トリブチルアミン、ジエチルメチルアミン、ジメチルイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の遊離アミン、またはそれらの組み合わせ、あるいはアニオン交換樹脂等の固定化塩基、さらにはアンモニアであり得る。樹脂を使用する場合、濾過によって樹脂を除去することができる。遊離塩基を冷却し、得られた沈殿物を乾燥させる。得られた結晶性シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンを、所望の鏡像異性体に富化する。添加した塩基の量は、酸性対イオンの全てを除去するのに十分であるべきである。
p−トルエンスルホン酸等のトシル酸を利用して、コングロマリット塩を形成する際、得られた鏡像異性体は、好ましくは、2ppm以下の量でメチルトシレートを含む。
上記の手順から得られる母液は、逆の鏡像異性体を用いて播種することによって上記の手順に再度供し得る、過度の一鏡像異性体を含む。逆の鏡像異性体を用いて交互に播種する結晶化の反復方法(周期的エントレインメント)によって、原理上は、完全にラセミ2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの量を、その鏡像異性体の成分に分離することが可能である。
本発明の鏡像異性体富化率(ee)の手順において、再結晶化は、様々な溶媒中で行われ得る。これらの溶媒を選択することができ、過飽和溶液の形成をもたらす従来の技術によって結晶化方法を引き起こす。このような従来の技術の例には、飽和溶液の冷却、飽和溶液からの溶媒蒸発、またはシス−2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジン等の所望の最終生成物の溶解性が低い、対イオン溶媒を利用することによるものを含む。
さらに、本発明は、2−置換4−置換1,3−オキサチオランのシス/トランス混合物を用いて上記のコングロマリット塩を製造することを含み、ここでそのシス/トランス比(C/T)は、約1/4〜約4/1、例えば、1.6/1〜3.5/1、特に、2/1〜3/1である。
一般に、式(B)の化合物の鏡像異性体的に富化された混合物またはシス/トランスの組み合わせ(ここで、C/T>1)が分離される場合、この方法は、以下の工程で進行し得る:1)コングロマリット塩の形成、2)鏡像異性体的に富化された沈殿した塩の単離、3)適切な塩基と該塩との反応によって、沈殿した塩から鏡像異性体的に富化された遊離塩基(式(B)の化合物)の単体分離、4)鏡像異性体的に富化された式(B)の化合物の沈殿物の単離。
本発明の一実施形態は、(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランを産生する方法であって、
a)0ではない鏡像異性体過剰率を有するシス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩の溶液を製造する工程と、
b)(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩を実質的に結晶化する工程と、
c)該(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩を回収する工程と、
d)該(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩を、該(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランまたはその医薬的に許容される塩に変換する工程と、
を含む、方法である。
本発明の別の実施形態は、約185℃〜187℃の共晶点を有する2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのp−トルエンスルホン酸塩である。
本発明の別の実施形態は、約171℃〜173℃の共晶点を有する2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのマレイン酸塩である。
上述および下述に参照した、全ての特許出願、特許、および刊行物の全開示は、参照することによって本明細書に組み込まれる。
実施例1
Figure 2012502016
化合物(1)を、国際公開第02/102796号に記載されるように製造した。ナトリウムメトキシド(0.1当量)を、室温で、化合物1(1.0当量)のメタノール懸濁液(70mL)に一度に添加した。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。TLC分析(ヘキサン/EtOAc:1/9)は、出発物質の消失およびさらに極性の脱保護物(1)の出現を示した。p−トルエンスルホン酸(1.14当量)を、室温でこの溶液に一度に添加した。反応混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を、0℃〜5℃に冷却した。懸濁液を、この温度で、1時間撹拌し、その後、濾過した。固体を乾燥させ、白色固体として、純粋な化合物(2)および(3)を得た。
鏡像異性体およびラセミ化合物の両方のp−TSA塩を製造し、メタノール/水/IPAから再結晶した。同一の溶媒系を用いて、マレイン酸塩を得た。そのIRスペクトルおよび示差走査熱量測定(DSC)の結果を、表1、表2、および図1に示す。
Figure 2012502016
同様の方法で、マレイン酸塩を製造した。
Figure 2012502016
実施例2
化合物(2)および(3)溶液の13重量%のラセミ混合物を、700mlの水中の104.60gのラセミ化合物に溶解することによって製造した。4.36gの化合物(2)をこの混合物に添加することによって、4%のeeを得た。50℃でスラリーを加熱することによって、固体を溶解した。温溶液を20℃まで急速冷却し、その後、この温度で、さらに1時間攪拌して、その安定性を確保した。次に、過飽和溶液に、202mgの微粉砕した化合物(2)(25mg/100g 溶液)を播種した。温度は、一定に攪拌しながら、20±1℃で一定に維持した。結晶化の経過は、278nmでの紫外線および偏光分析法によって監視した(下の図2を参照のこと)。
出発点での過飽和溶液の旋光度は、−0.44°であった。3時間の誘導期間は、結晶化が発生する前に記録された。結晶化を開始して約20分間、溶液の旋光度は、0まで低下した。さらに、旋光度は、符号を変え、結晶化してから50分後、最大の+0.56°に達した。上清液の旋光度の符号の変化は、エントレインメントおよび分割が生じたことを示す。固体を濾過し、光学純度を決定した。単離した固体は、初期の過飽和溶液よりも高い光学純度を有した。
実施例3
Figure 2012502016
ナトリウムメトキシド(0.1当量)を、室温で、化合物(4)(1.0当量、C/T=3.04/1、95% ee、96.6%純度)のメタノール懸濁液に一度に添加した。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。TLC分析(ヘキサン/EtOAc:1/9)は、出発物質(Rf0.10(トランス)および0.16(シス))の消失、並びにさらに極性の脱保護した化合物(4)(Rf0.00)の出現を示した。p−トルエンスルホン酸(1.14当量)を、室温でこの溶液に一度に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、その後、濾過した。固体を真空内で乾燥させ、白色固体として、化合物(2)塩を得た(62/1 シス/トランス:98% ee、85% 修正済みのシス収率)。
実施例4
Figure 2012502016
ナトリウムメトキシド(0.1当量)を、室温で、化合物(6)(1.0当量、C/T=2.7/1、95% ee、96.6%純度)のメタノール懸濁液に一度に添加した。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。TLC分析(ヘキサン/EtOAc:1/9)は、出発物質(Rf0.10(トランス)および0.16(シス))の消失、並びにさらに極性の脱保護した化合物(4)(Rf0.00)の出現を示した。p−トルエンスルホン酸(1.13当量)を、室温でこの溶液に一度に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、その後、濾過した。沈殿物を真空内で乾燥させ、白色固体として、化合物(3)塩を得た(62/1 シス/トランス:99% ee、86% 修正済みのシス収率)。
実施例5
Figure 2012502016
化合物(2)(9.76mmol、1.0当量)を、40℃で、メタノール中で懸濁した。樹脂DOWEX 550A−OH(140%w/w)を、40℃で懸濁液に一度に添加した。反応混合物を、40℃で2時間撹拌した。この溶液のpHが、塩基性(pH≧7)であることを確認し、試料をH NMRによって分析し、p−トルエンスルホン酸の消失を示した。反応混合物を濾過した。樹脂は、40℃で、メタノールで洗浄した。MeOHを蒸留し、3容量に容量を調節した。この溶液を冷却し、沈殿が生じた。さらなる沈殿が観察されなくなるまで、懸濁液を撹拌し、その後、濾過した。固体を乾燥させ、白色固体として、化合物(5)を得た(99.7% ee、82% シス収率)。
実施例6
Figure 2012502016
化合物(2)(99.1% ee、C/T=27/1)、シスの6.23mmol、1.0当量)を、25℃で、エタノール中に懸濁した。トリエチルアミン(9.33mmol、1.5当量)を、25℃で、懸濁液に一度で添加した。反応混合物を40℃で加熱し、この温度で1時間撹拌した。この溶液のpHが、塩基性(pH≧7)であることを確認した。この溶液を冷却し、沈殿が生じた。さらなる沈殿が観察されなくなるまで、懸濁液を撹拌し、その後、濾過した。固体は、低温エタノールで洗浄した。固体を乾燥させ、白色固体として、化合物(5)を得た(99.4% ee、80% シス収率)。
実施例7
化合物(5)を、以下のHPLC条件を用いて、C18カラム(長さ15cm、直径4.6mm、粒径3μm)で分析した。
等張溶出
移動相:43% アセトニトリル、57% 水+リン酸1/1000
流速:2mL/分
停止時間:10分間
注入量:20μL
波長:225nm
オーブン温度:40℃
化合物(5)の各バッチにおける検出されたメチルトシレートおよびイソプロピルトシレートの量(ppm)を表3に示す。
Figure 2012502016
LOQは、定量の限度である。
LODは、検出の限度である。
実施例8
シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのコングロマリットのスクリーニング
シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのアミン官能基を、アキラル酸を用いた塩の形成によって誘導体化した。コングロマリット挙動を示す候補であり得る塩を同定するために、4種の主要な酸基をスクリーニングした:
・無機酸(例えば、HCl、HBr、HSO、HBF)、
・スルホン酸(例えば、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−ヒドロキシトルエンスルホン酸、スルファニル酸、p−クロロベンゼンスルホン酸)、
・置換酢酸(例えば、グリコール酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸)、および
・ポリカルボン酸およびオキシ酸(例えば、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、ピルビン酸)。
いずれの場合にも、ラセミ混合物および単一の鏡像異性体の塩は、ヌクレオシドが完全に溶解されるまで、水中で酸とヌクレオシドとを反応させることによって生成された。必要に応じて、透明な溶液が得られるまで、混合物を加熱した。水溶液の減圧濃縮、次いで、イソプロパノールの添加によって、塩を沈殿させた。塩の形成は、H NMRで確認した。HClおよびHBr塩のいずれの場合にも、硝酸銀滴定を行った。固体を得た場合、IRスペクトルを得た。
コングロマリット化合物は、結晶格子において、単一の鏡像異性体として結晶化される。これは、コングロマリット化合物については、ラセミ化合物(鏡像異性体の1:1混合物)のIRスペクトルが、単一の鏡像異性体のものと同一であり得ることを意味する。コングロマリット挙動の別の特性は、ラセミ塩が、双方の単一の鏡像異性体塩よりも少なくとも25℃低い融点を有するものである。
スクリーニングした塩について、各固体(下表4を参照のこと)のDSCデータを得、二成分融点の図表を生成した。
Figure 2012502016
DSCデータは、コングロマリットとしてp−トルエンスルホナート塩を確認し、ラセミ化合物の融点は、鏡像異性体塩のものよりも27.6〜28.6℃(186.6℃)低かった(下記参照のこと)。水およびメタノール中の溶解性試験は、ラセミp−トルエンスルホナート塩(約13mL/g)の溶解性が、鏡像異性体塩(約25mL/g)のものよりも著しく高いことを示した。同様に、メタノール中において、鏡像異性体塩の溶解性が65mL/gである一方、ラセミp−トルエンスルホナート塩は、37mL/gの溶解性を有した。IR一致を確認した。
Figure 2012502016
*修正した値
他の候補物質は、メタノール/水/IPAおよびメタノール/水の混合物から再結晶化した。ラセミマレイン酸塩に対して得た結果は、不確定である。IRスペクトルは一致し、融点の差異は顕著である(下記を参照のこと)。他の候補物質は、非コングロマリットとして確認された。
Figure 2012502016
前述の実施例は、一般的または具体的に記載される反応物質、および/または本発明の操作条件を、前述の実施例において使用されるものと置換することによって、同様の成功をもって繰り返すことができる。
以上の説明から、当業者は、本発明の本質的特性を容易に確認することができ、その趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明の様々な変更および修正を行い、それを様々な使用法および条件に適応させることができる。

Claims (34)

  1. シス若しくはトランス配置の、式(B):
    Figure 2012502016
    〔式中、Rは、ピリミジン塩基またはその医薬的に許容される誘導体であり、
    は、水素、−C(O)−Rであるか、またはそれが結合している酸素原子と一体となって多官能性の酸に由来するエステルを形成し、
    は、水素、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル、アルコキシアルキル、アラルキル、アリールオキシアルキル、アリール、置換ジヒドロピリジニル、スルホン酸エステル、硫酸エステル、アミノ酸エステル、一、二若しくは三リン酸エステルである。〕
    の化合物の単一の鏡像異性体、またはその医薬的に許容される塩若しくはエステルの製造方法であって、前記方法は、
    酸を用いて、式(B)の化合物のラセミ混合物または鏡像異性体的に富化された混合物のコングロマリット塩を形成させる工程であって、得られたコングロマリット塩が、
    (−)結晶および(+)結晶の1:1混合物である前記ラセミ化合物の塩のIRスペクトルが、前記単一の鏡像異性体のそれぞれと同一であり、
    前記ラセミ化合物の塩が、双方の単一の鏡像異性体のものよりも低い融点を有する、という特性を有するものである、工程と、
    結晶化によって前記混合物を分割する工程と、
    を含む、方法。
  2. 前記結晶化方法は、優先的結晶化である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記結晶化方法は、エントレインメントまたは周期的エントレインメントである、請求項1に記載の方法。
  4. は、以下の式:
    Figure 2012502016
    〔式中、RおよびRは、いずれの場合にも、独立して、H、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC1−6アルキル、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC2−6アルケニル、C6−14アリール、またはO、N、およびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5〜10員の芳香族複素環であり、
    は、水素、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC1−6アルキル、直鎖、分岐鎖若しくは環状のC2−6アルケニル、臭素、塩素、フッ素、またはヨウ素である。〕
    から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. は、水素、直鎖若しくは分枝鎖のアルキル、アルコキシアルキル、アラルキル、アリールオキシアルキル、アリール、置換ジヒドロピリジニル、アルキルスルホニル、アラルキルスルホニル、硫酸エステル、アミノ酸エステル、および一、二若しくは三リン酸エステル、並びにその医薬的に許容される塩およびエステルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブチル、n−ブチル、メトキシメチル、ベンジル、フェノキシメチル、フェニル、ハロゲン、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシによって置換されたフェニル、N−メチルジヒドロピリジニル、メタンスルホニル、L−バリル、またはL−イソロイシルである、請求項5に記載の方法。
  7. は、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブチル、n−ブチル、メトキシメチル、ベンジル、フェノキシメチル、フェニル、またはハロゲン、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシによって置換されたフェニルである、請求項6に記載の方法。
  8. は、式HOC(CHCOH〔式中、nは1〜10の整数である。〕のジカルボン酸に由来するエステルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. トランス配置の式(B)の単一の鏡像異性体が製造される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. シス配置の式(B)の単一の鏡像異性体が製造される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記コングロマリット塩の前記単一の鏡像異性体は、極性溶媒中で前記コングロマリット塩のラセミ化合物よりもはるかに低い溶解性を示す、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記鏡像異性体混合物の鏡像異性体分離は、所望の単一の鏡像異性体を、前記コングロマリット塩の過飽和溶液に播種することによって行われる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. は、シトシンまたは5−フルオロシトシンである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. はシトシンである、請求項13に記載の方法。
  15. は5−フルオロシトシンである、請求項13に記載の方法。
  16. 前記酸は、塩酸、臭化水素酸、硫酸テトラフルオロホウ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−アミノベンゼンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、p−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、グリコール酸、ピルビン酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、またはそれらの混合物である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記酸は、p−トルエンスルホン酸、マレイン酸、またはそれらの混合物である、請求項16に記載の方法。
  18. 形成された前記コングロマリット塩は、シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンである、請求項1に記載の方法。
  19. シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのコングロマリット塩が形成され、ここでその単一の鏡像異性体が前記極性溶媒中で前記ラセミ化合物よりも低い溶解性を示す、請求項1に記載の方法。
  20. シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの前記コングロマリット塩は、約185℃〜187℃の共晶点を有する2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのp−トルエンスルホン酸塩である、請求項19に記載の方法。
  21. シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの前記コングロマリット塩は、約171℃〜173℃の共晶点を有する2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンのマレイン酸塩である、請求項19に記載の方法。
  22. 前記単一の鏡像異性体は、1%以下の量で、式(B)の化合物の第2の異性体をさらに含む、請求項1〜21のいずれか1項に記載の方法。
  23. シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランまたはその誘導体若しくは塩を分割するための方法であって、
    a)アキラル酸と、前記シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランとを反応させて、シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩を産生する工程と、
    b)0を越える鏡像異性体過剰率を有するシス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩の溶液を製造する工程と、
    c)結晶化を開始するのに十分な量の(+)または(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩を前記溶液に添加する工程と、
    d)前記(+)または(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩のうちの実質的に1つを回収する工程と、
    e)前記(+)または(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオラン・アキラル酸塩を、前記(+)または(−)−シス−2−ヒドロキシメチル−4−(シトシン−1’−イル)−1,3−オキサチオランまたは塩に変換する工程と、
    を含む、方法。
  24. 前記アキラル酸は、塩酸、臭化水素酸、硫酸テトラフルオロホウ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−アミノベンゼンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、p−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、グリコール酸、ピルビン酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、またはそれらの混合物である、請求項23に記載の方法。
  25. 前記酸はp−トルエンスルホン酸である、請求項23に記載の方法。
  26. シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの前記コングロマリット塩は、約185℃〜187℃の共晶点を有する2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの前記p−トルエンスルホン酸塩である。
  27. シス2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの前記コングロマリット塩は、約171℃〜173℃の共晶点を有する2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの前記マレイン塩である。
  28. 式(B)の単一の鏡像異性体またはその医薬的に許容される塩若しくはエステルの製造方法であって、前記鏡像異性体は、2ppm以下の量でメチルトシレートを含み、前記方法は、
    (a)トシル酸を用いて、式(B)の化合物のラセミ混合物または鏡像異性体的に富化された混合物のコングロマリット塩を形成させる工程と、
    (b)結晶化によって、前記鏡像異性体の塩の鏡像異性体的に富化された混合物を得る工程と、
    (c)前記鏡像異性体的に富化された混合物の遊離塩基を得る工程と、
    を含む、方法。
  29. 前記トシル酸はp−トルエンスルホン酸である、請求項28に記載の方法。
  30. 前記式(B)の化合物は2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンである、請求項28または請求項29に記載の方法。
  31. 前記鏡像異性体は、シス配置である、請求項28〜30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 前記鏡像異性体は、1%以下の量で、式(B)の化合物の第2の異性体をさらに含む、請求項28〜31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 2’−デオキシ−3’−オキサ−4’−チオシチジンの単一の鏡像異性体またはその医薬的に許容される塩若しくはエステルを含む組成物であって、前記鏡像異性体が、2ppm以下の量で、メチルトシレートを含む、組成物。
  34. 前記鏡像異性体は、シス配置である、請求項33に記載の組成物。
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