JP2012501614A - フロントエンドモジュールおよびフロントエンドモジュールを検査する方法 - Google Patents

フロントエンドモジュールおよびフロントエンドモジュールを検査する方法 Download PDF

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Abstract

フロントエンドモジュールをより簡単にかつより速く検査するために、さらなるリンクされた動作状態が、スイッチおよび/またはそのデコーダに設けられ、複数の経路を、検査機器、特にネットワークアナライザで、より少数の検査ルーチンで検査するために、並列して有効化できるようにする。

Description

本発明は、簡素化された検査方法を実行することが可能なフロントエンドモジュールおよびフロントエンドモジュールを検査する方法に関する。
フロントエンドモジュールは、移動ワイヤレス通信用端末、特に携帯電話において使用される。これらは、RF電子機器間、特にRFトランシーバとアンテナとの間のインターフェイスを表わす。これらは、フロントエンドモジュールが制御する動作モード、特に異なる移動無線システムにおいて異なる送受信帯に関連付けられた送受信モードのための信号経路を含む。加えて、フロントエンドモジュールは、さまざまな動作モード間の切換のためのスイッチを含む。
例として、現代のフロントエンドモジュールは、異なる移動無線規格ならびにその他のワイヤレス無線および通信システムを用いる異なる移動無線システムにおいて、対応する送受信モードに関連付けられた10を超える異なる動作状態を制御することができる。このため、現代のフロントエンドモジュールは、設計が複雑化しているが、この複雑化に伴い、完成したフロントエンドモジュールを製造後に検査するために必要な手間も増している。
従来のフロントエンドモジュール検査方法では、フロントエンドモジュールの入力および出力を、たとえばネットワークアナライザの対応する入力および出力に接続する。次に、検査ルーチンを、フロントエンドモジュールのさまざまな動作状態において実行する。検査ルーチンでは、入力に検査信号を与え、出力で対応する出力信号を判定する。このような検査により、フロントエンドモジュールが、すべての動作状態において、移動無線および通信システムに対して規定された仕様を満たしているか否か判断する。
この場合、動作状態を連続して検査するので、可能な動作状態の数が多いほど、検査に要する検査時間も大幅に増す。
例として、図1は、フロントエンドモジュールの回路図を、回路図に基づいて概略的に示す。このフロントエンドモジュールFEMは、4つのGSMおよび3つのWCDMA移動無線規格を制御することができる。これは、低周波数帯(500から約1000MHz)および高周波数帯(1800から2100MHz)に対応する2つのセクションに分割される。各セクションは、パワーアンプPAに接続された送信入力を有する。
第1のスイッチS1は、各送信入力の直後に配置され、この送信入力を信号経路のうち1つに接続する。送受切換器DUまたは送信フィルタ(HBTX、LBTX)が、各信号経路に配置される。各セクションは、自身のアンテナA1、A2に対するアンテナ接続を有する。第2のスイッチS2は、アンテナ接続を送受切換器DUまたは送信フィルタHBTX、LBTXに接続する。
各受信信号経路には受信フィルタFR3−FR6が配置され、受信経路は同様に第2のスイッチS2、S2′に接続される。受信フィルタFR3−FR5および送受切換器DUの受信フィルタ素子は、受信出力RX1−RX7に接続される。
送受切換器DU1、DU2、DU7は各々、送信モードおよび受信モードにおいて1つのWCDMA帯を制御することができ、各々、互いに接続された送信フィルタ素子および受信フィルタ素子を有する。
加えて、各セクションは、各場合において2つのGSM移動無線システムで動作するように設計されている。このために、それぞれのセクションは、共通の、高周波数帯のための送信フィルタHBTXおよび低周波数帯のための送信フィルタLBTXを有し、これらフィルタは、それぞれの範囲またはそれぞれのセクションにおけるすべてのGSM送信周波数のためのローパスフィルタとして設計されている。2つの受信フィルタFR3およびFR4は、高周波数帯におけるGSM移動無線システムのために使用されるのに対し、受信フィルタFR5およびFR6は、低周波数帯のGSM受信信号のために設計されて設けられる。それぞれのアンテナ接続は、第2のスイッチS2、S2′を介して、送受切換器のうち1つに、共通送信フィルタに、または受信フィルタのうち1つに、選択的に接続できる。
図2は、関連するモードテーブルを用いて、フロントエンドモジュールFEMのスイッチS1およびS2の適切なスイッチ位置によって選択可能な9つの動作状態を示す。動作状態1−4が各々低周波数帯セクションに対応付けられているのに対し、動作状態5−9は高周波数帯セクションに対応付けられている。動作状態1−9は、昇順で、GSM850受信帯、GSM900受信帯、WCDMA900システムにおける二重モード、GSM低周波送信帯、WCDMA2100帯、WCDMA1900帯、GSM1800受信帯、GSM1900受信帯、および共通GSM高周波送信帯に対応付けられている。
このようなフロントエンドモジュールに対して製造プロセスの最後に行われる検査方法では、9つの検査ルーチンを順次実行することが必要である。これらの検査ルーチンは、フロントエンドモジュールを9つの動作状態に順次適切に切換えることによって順次行なわれなければならず、長時間を要する。第1のスイッチおよび第2のスイッチは、これらが個々に上記9つの動作状態すべてを制御できるように設計されている。
図3は、フロントエンドモジュールFEMを、検査のためにたとえばネットワークアナライザNAにどのようにして接続できるかを、概略的に示す。このために、ネットワークアナライザの第1の接続AT1は、第1の検査スイッチT1によって、2つの送信入力のうち一方とその後にある第1のスイッチとに選択的に接続される。第2の検査スイッチTS2は、第1のアンテナA1に対するアンテナ接続および第2のアンテナA2に対するさらなるアンテナ接続を、ネットワークアナライザNAの第2の接続AT2に選択的に接続する。
本発明の目的は、さまざまな送受信信号経路のための簡素化されかつ高速化された検査モードを可能にするように設計されたフロントエンドモジュールを規定することである。
本発明によれば、この目的は、請求項1に記載のフロントエンドモジュールによって達成される。この新たなフロントエンドモジュールを用いることで今回初めて可能となった検査方法および本発明の有利な改良が、その他の請求項で規定される。
本発明は、少なくとも1つのリンクされた動作状態を、周知の通常の個々の動作状態に加えて、フロントエンドモジュールに設けることを提案する。このリンクされた動作状態を、フロントエンドモジュールに対する簡素化された検査モードのために使用できる。具体的には、リンクされた動作状態は、たとえばフロントエンドモジュールを通して信号を送信するために使用される複数の経路を、並列に有効にすることを含む。さらにリンクされた動作状態では、複数の受信信号経路を並列に有効にすることができる。1つのリンクされた動作状態で、送信信号のために使用される信号経路と受信信号経路とを同時に有効にすることも可能である。
信号経路および/または受信信号経路は、フロントエンドモジュールの第1および第2のスイッチの適切な設定によって有効にされる。このフロントエンドモジュールの通常動作モードは、たとえば図1に示す公知のフロントエンドモジュールの動作モードに対応する。公知のフロントエンドモジュールでは、一般的にSPnT(単極n段)が使用され、各場合において1つのスイッチ入力(単極)が選択的に交互にn個の異なる出力のうち1つだけに接続される。しかしながら、ここでは、フロントエンドモジュールをリンクされた動作状態に切換えるために1つの接続を複数の出力に同時に接続することができるスイッチを提案し、このスイッチは、本発明のフロントエンドモジュールにとって必要である。上記リンクされた動作状態は追加の動作状態であるので、動作状態の数が増す可能性があり、その数は通常動作中の異なる動作モードの数より多いかもしれない。通常動作中の動作モードは、周波数帯の選択によって区別され、送信モードまたは受信モードと関連付けることによって区別されることもあるであろう。所与の規格に対する所与の移動無線システムは、一般的に2つの動作状態を有し、具体的には1つの送信帯の送信モードおよび1つの受信帯の受信モードである。m個の移動無線システムに対して設計されたフロントエンドモジュールは、2m個までの通常動作状態を有することができ、mは1よりも大きな整数である。
ワイヤレス通信システムのための提案しているフロントエンドモジュールは、複数の周波数帯で動作するように設計されている。これは、送信信号のための送信入力とアンテナ接続とを有する。各々1つの周波数帯に関連付けられる、少なくとも2つの信号経路があり、各々は、1つの送信入力を1つのアンテナ接続に接続する。少なくとも1つの第1のスイッチが設けられ、送信入力を、通常動作状態のための信号経路のうち1つに選択的に接続する。フロントエンドモジュールはまた、第1のスイッチを異なる動作状態に切換えるための1組の制御ラインを有し、この動作状態は、通常動作のための動作状態および検査モードのための動作状態を含む。本発明に従うフロントエンドモジュールを使用する際に検査モードに必要な動作状態の数は、公知のフロントエンドモジュールを使用する場合よりも少なく、結果として、検査する動作状態の数が少なくなるため、フロントエンドモジュールの検査の手間が減少する。
さらに、フロントエンドモジュールは、アンテナ接続を、通常動作のためのそれぞれの信号経路のうち1つの個別の信号経路に選択的に接続する、第2のスイッチを有していてもよい。加えて、この第2のスイッチも、検査モードのための少なくとも1つリンクされた動作状態を有し、共通接続が、アンテナ接続への複数の信号経路に対して設けられる。
リンクされた動作状態が、スイッチの一方側で、少なくとも2つの出力および入力を開く一方で、フロントエンドモジュールは、第1および第2のスイッチにおけるリンクされた動作状態の組合せからなる、組合された動作状態を有することもできる。この場合、第1のスイッチおよび第2のスイッチを、共通する1組の制御ラインによって同時に制御することが可能である。
この場合、第1のスイッチおよび第2のスイッチを、共通切換素子の形で、特に、共通半導体部品の形で設けることが有利であろう。
このように、提案しているフロントエンドモジュールに、通常動作状態すなわち通常動作のために設計された動作状態に加えて、複数の信号経路が並列に有効にされる、少なくとも1つまたはそれ以上のリンクされたまたは組合された動作状態を設けることもできる。
合計2つの送信入力、および、特にそれぞれのアンテナ接続を有する2つのアンテナを、低周波数帯セクションおよび高周波数帯セクション双方に対して設計されたフロントエンドモジュールに設けることができる。さらなる信号経路を切換えるために、このさらなる送信入力をさらなる第1のスイッチに接続し、さらなるアンテナ接続をさらなる第2のスイッチに接続する。これらのスイッチを介して、個々の信号経路を通常動作のために有効にすることができ、複数の経路を、リンクされた動作状態、特に組合された動作状態に対して並列に有効にすることができる。
フロントエンドモジュールはまた、アンテナ接続のうち1つを第2のスイッチを介して受信出力に接続する受信信号経路を含む。通常動作状態は、移動無線システムに対して設計された受信信号経路における純粋な受信動作のために、第1のスイッチおよび第2のスイッチを介して切換えることができる。加えて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを介してリンクされた動作状態を、選択することができ、この場合、1つの受信信号経路を有効にし、さらなる受信信号経路および送信信号のために設計された信号経路に、リンクするかまたは組合せる。
送信信号のための信号経路および受信信号経路すべてを検査するために、十分な数のリンクされた動作状態を設けることができる。しかしながら、フロントエンドモジュールを検査するために、リンクされた動作状態および通常動作状態を組合せることも可能である。こうすればこれらの状態を検査ルーチンによって順次検査することができる。しかしながらこの場合、検査する動作状態の数は常に、可能な通常動作状態の数よりも少ない。このため、本発明に従うフロントエンドモジュールを用いて、常に簡素化された検査モードが可能である。
このフロントエンドモジュールは、信号経路および受信信号経路を、たとえばGSMシステムおよびWCDMAシステムに対応付けられるよう、異なる移動無線規格に合うように設計することができる。一般的に、GSMシステムの場合、送信信号のための1つの信号経路を、送信入力およびアンテナ接続と、これとは別でありかつアンテナ接続を受信出力に接続する受信信号経路との間に設ける。これらの経路いずれにも、それぞれの送信フィルタまたは受信フィルタが設けられる。
WCDMAシステムでは、送受切換器を介して分離された対応する信号で、同時に送信および受信を行なうことが可能である。通常のWCDMA動作のための動作状態では、送受切換器を第2のスイッチを介してアンテナ接続のうち1つに接続する。同時に、第1のスイッチの適切なスイッチ位置および送受切換器の送信フィルタ素子によって、送信信号経路を有効にする。したがって、WCDMAシステムの送信および受信動作に必要なのは、第1のスイッチおよび第2のスイッチにおけるスイッチ位置の組合せのみである。これに対して、GSMシステムでは、通常動作について、各場合において第1および第2のスイッチで適切な経路を選択しなければならず、アンテナ接続が適切な受信信号出力に接続されるか、または、送信信号のための信号経路が送信信号入力および第2のスイッチまたはアンテナ接続に接続される。
所望の動作状態を選択するための第1のスイッチおよび第2のスイッチは、たとえばガリウム砒素半導体本体で実現でき、特に、HBT(へテロバイポーラトランジスタ)の形で実現してもよい。しかしながら、他のスイッチも可能であり、特に、シリコンまたはそれ以外の半導体材料上のpinダイオード、および、半導体技術に基づいていない機械的または電気機械的スイッチ、特にMEMSスイッチの形態のスイッチが可能である。これらのスイッチを、制御ラインを介して適切な動作状態に簡単に切換えられることが有利である。
第1および第2のスイッチの動作を、共通する1組の制御ラインによって、またはこれらの制御ラインを介した巧妙な制御信号シーケンスによって一体化することに加えて、これらのスイッチ個々を別々に動作させることも可能であるが、この場合、これらのスイッチは、適切にリンクされた共通する組合された動作状態を選択できるように、動作する。たとえ総数で通常のリンクされた動作状態の数よりも多い動作状態およびそれに伴って第1および第2のスイッチの切換状態が必要であっても、モジュールの複雑さは、フロントエンドモジュールの検査に要する手間の量が大幅に減少しているので、相殺されて余りある。提案しているフロントエンドモジュールはまた、比較可能な、通常の動作状態しかない公知のフロントエンドモジュールよりも費用効率が高いという点で、短縮された検査時間はコスト節約につながる。
しかしながら、リンクされた動作状態では、2つの経路が並列に有効にされているにもかかわらず2つの経路のうち一方を介した通常の動作も可能であるように、2つの経路とこれらに関連付けられた動作状態とを組合せることも可能である。このことは、リンクされた動作状態を、追加して有効にされた経路からの干渉を受けることなく通常の動作状態に対して使用できることを意味する。これにより、必要な動作状態の数は減少し、この場合、すべての経路はまた、確実にかつこの通常動作中の干渉を受けることなく機能することができる。
2つの経路間の過剰なクロストークがなく干渉を受けない動作のために、フロントエンドモジュールの異なるセクションに関連付けられたこれらの経路を組合せることが可能である。よって、高周波数帯セクションからの経路を低周波数帯セクションからの経路と組合せることが有利である。さらに、セクションを分離することに加えて、異なるシステムアーキテクチャに関連付けられたこれらの経路を組合せることも有利であろう。したがって、リンクされた2つの動作状態のうち1つをWCDMAシステムに対して設計する一方で、他方をGSMシステムに対して設計することができる。
フロントエンドモジュールの信頼性の高い動作にとっては、リンクされた動作状態の異なる周波数帯の異なる周波数が、干渉範囲にある相互変調生成物を形成することができなければ、それも有利であろう。リンクされた動作状態において、経路が、異なるセクションに関連付けられているが同じシステムアーキテクチャに関連付けられている場合、送信信号のための信号経路と受信信号経路とを組合せることが有利である。
以下、代表的な実施例およびそれに関連する図面を参照しながら本発明についてより詳細に説明する。図4、図5、および図6は、モードテーブルを示し、これらのテーブルでは、動作状態を、本発明に従うフロントエンドモジュールのための通常動作状態、リンクされた動作状態、および通常動作状態とリンクされた動作状態との組合せとして示す。
この代表的な実施例は、図1に示すフロントエンドモジュールFEMに基づいており、第1のスイッチS1、S1′および第2のスイッチS2、S2′は本発明に従い設計される。図1に示す公知のフロントエンドモジュールは、図2のモードテーブルに示す通常動作の動作状態しか切換えることができないが、3つのさらなるリンクされた動作状態が、第1の代表的な実施例において追加され、これはフロントエンドモジュールの検査動作のためのものであり、スイッチを用いて選択できる適切に構成された切換状態の形で実現される。
図4は、リンクされた動作状態10−13を有するモードテーブルを示す。GSM850受信経路における送信動作は、さらなる動作状態10における低周波数帯動作モードとして、WCDMA2100移動無線システムにおける同時動作と組合される。このように、ここで接続される動作状態は、異なるシステムアーキテクチャ(GSMとWCDMA)およびセクション(低周波数帯と高周波数帯)を有する。
さらなるリンクされた動作状態11では、GSM900移動無線システムの受信動作は、WCDMA1900移動無線システムと組合される。
動作状態番号12の、第3のさらなるまたはリンクされた動作状態では、WCDMA900システムがGSM1800移動無線システムの受信動作と組合される。
動作状態13は、GSMシステムの低周波数帯セクションにおける送信動作を、GSM1900システムの受信動作と組合せる。ここでは2つのGSM移動無線システムを組合せているものの、これらは送信/受信動作モードおよびセクション(低周波数帯/高周波数帯)については異なっている。
リンクされた動作状態10−13によって、フロントエンドモジュールの検査プロセスを実行することが可能であり、このプロセスにおいて、検査モードにおける経路間の相互作用を懸念することなく、リンクされた動作状態の通常動作状態1−8の8つの経路を検査することができる。残りの9番目の通常動作状態の経路は、この代表的な実施例にはリンクされておらず、別途検査される。したがって、フロントエンドモジュールの検査にとってなおも必要なのは、4つのリンクされた動作状態および1つの通常動作状態を順次検査することであり、この場合、このために必要な検査時間は、9つの通常動作状態を順次検査する場合と比べて実際半減する。
図5は、さらなる代表的な実施例に従う動作状態を列挙したモードテーブルを示す。このモードテーブルは、合計9つの動作状態を含み、そのうち4つがリンクされた動作状態である。この場合のリンクされた動作状態は、接続された経路の個々の1つが並列に有効にされる第2の経路の影響を受けることなく通常動作でも使用できる経路の組合せのみで構成される。これもまた、異なるセクションからの経路のみを組合せてリンクされた動作状態を形成し得るという制約を受ける。
動作状態番号1は、GSM850移動無線システムにおける受信動作の通常動作状態として設けられる。モード番号2は、GSM900の受信動作の通常動作状態として設けられる。動作状態番号3は、純粋なWCDMA900の通常動作状態であり、動作状態番号4は、GSMシステムの低周波数帯セクションの送信動作のために確保される。モード(動作状態)番号5は、WCDMA2100システムにおける動作の通常動作状態である。リンクされた動作状態6では、WCDMA1900システムの経路およびGSM850の受信動作の経路が組合される。同時に、このモードまたはこのリンクされた動作状態を、WCDMA1900システムにおけるフロントエンドモジュールの通常動作に使用する。リンクされ同時に有効にされるGSM850受信信号経路は、WCDMA1900システムの通常動作に干渉しない。
リンクされた動作状態7では、GSM1800移動無線システムの受信動作が、GSM900移動無線システムの受信動作と組合される。同時に、このリンクされた動作状態をGSM1800システムの通常受信動作に使用できる。さらなるリンクされた動作状態8では、GSM1900システムの受信方法が、WCDMA900システムと組合される。同時に、このリンクされた動作状態では、GSM1900受信動作を、フロントエンドモジュールの通常動作中に使用できる。最後のリンクされた動作状態9では、GSM高周波数帯セクションの送信動作が、GSM低周波数帯セクションの送信動作と組合される。同時に、リンクされた動作状態9は、GSM高周波数帯セクションの送信動作の通常動作状態として使用される。
第3の代表的な実施例において、図6は、モードテーブルを使用して本発明に従うフロントエンドモジュールの9つの動作状態を示し、そのうち4つがリンクされた動作状態であり5つが通常のリンクされていない動作状態である。同時に、リンクされた動作状態で有効にされる経路のうち1つは、各場合において通常動作中も使用することができる。この代表的な実施例では、第1の動作状態(モード番号1)のGSM850動作における受信信号経路が、WCDMA2100システムと組合される。動作状態番号2では、GSM900システムの受信動作が、WCDMA1900システムと組合される。リンクされた動作状態番号3では、WCDMA900システムが、GSM1800システムの受信動作と組合される。第4の最後のリンクされた動作状態では、GSM低周波数帯セクションの送信動作が、GSM1900移動無線システムの受信動作と組合される。WCDMA2100システムは、動作状態番号5においてリンクされていない残りの通常モードとして実行され、WCDMA1900システムは動作状態番号6で、GSM1800システムの受信動作は動作状態番号7で、GSM1900システムの受信動作は動作状態番号8で、GSMシステムの高周波数帯セクションの送信動作は動作状態番号9で、実行される。
さらに、リンクされた動作状態1−4は、各場合において低周波数帯セクションに関連付けられるそれぞれ最初に示した動作モードの動作の通常動作状態としても使用できる。異なるセクションを関連付けておりかつ周波数を適切に組合せているため、ここではリンクされた動作状態の低周波数帯セクションにおける通常動作に干渉する可能性がある相互変調生成物も相互干渉も生じない。
例として、本発明に従うフロントエンドモジュールを、図3に示す接続状態で検査することができ、その条件は、2つの検査スイッチTS1およびTS2によって、さらなる第3の切換位置として、第1の送信入力およびさらなる第1の送信入力へ、および/または第2のスイッチおよびさらなる第2のスイッチへの、2つの経路の並列接続を可能とすることである。これは、リンクされた動作状態を選択しネットワークアナライザNAで測定することを可能にするための唯一の方法であり、各場合において第1および第2のセクションからの1つの信号経路を組合せる。
フロントエンドモジュールを測定するには、通常このモジュールを測定アダプタに差込む。測定アダプタは、フロントエンドモジュールの接続と接触し、ネットワークアナライザNAの対応する接続に対する接続を提供する。フロントエンドモジュールFEMは、ばね接点を用いて測定アダプタで保持することができる。ばね接点によって、フロントエンドモジュールを、容易にかつ素早くアダプタに差し込みアダプタから抜くことができるので、迅速に次のフロントエンドモジュールに変えることができる。
次に、リンクされていない動作状態またはリンクされた動作状態を検査するために、一連の検査信号を、ネットワークアナライザNAの2つの接続AT1およびAT2のうち一方で交互に生成し、その結果を他方の接続で測定する。分かり易くするために図面は受信信号出力RXの接続を示していないが、GSMシステムのおよびWCDMAシステムの受信動作モードを検査するためには、受信信号出力も同様にネットワークアナライザNAに接続しなければならない。ネットワークアナライザNAへの接続は検査のためにのみ行なわれるため、複数の受信信号出力RXをまとめて並列に検査接続ATのうち1つに接続することが可能である。
次に、検査のために第1の検査動作状態で検査ルーチンを実行する。この動作状態の検査ルーチンが終了すると、第2の動作状態を選択して再び検査ルーチンを実行する。この検査プロセスを、すべての経路を検査するまで、リンクされた動作状態をすべて含むさまざまな動作状態において検査ルーチンを繰返すことによって実行する。
個々の検査動作状態で測定した値を、フロントエンドモジュールの予め定められた仕様と比較し、「仕様を満たす」または「仕様を満たさない」という評価を、検査したモジュールに対して適切に与える。仕様を満たさないフロントエンドモジュールについては、検査結果から、仕様を満たさない理由に関する結論を導き出すことが可能である。これを用いて欠陥のある可能性のある製造プロセスに対処することによって、不良率を下げることができる。また、仕様を満たさない原因となる、認定された欠陥を、補修によってまたは調整可能な部品、特にフロントエンドモジュール上の調整可能な共振器または受動素子の調整によって仕様に適合するようにすることにより、補正することも可能である。
少なくともすべてのリンクされた動作状態を、検査プロセスにおける検査に使用する。リンクされた動作状態で有効にされない検査対象の残りの経路を、その通常動作状態の切換位置に基づいて検査する。この際、この経路のみを有効にする。この検査プロセスを実施するのに必要な時間は大幅に短縮されるが、その唯一の理由は、検査する動作状態の数が減少しているからである。検査ルーチンの実行に同様の検査時間を要する、リンクされた動作状態を、これらのような経路を並列に有効にして形成すれば、さらなる改善が可能である。結果として、可能な総検査時間は最短になる。
図7は、リンクされた動作状態において並列に有効にされた経路を並列に検査することができる、本発明に従う検査機構を示す。この図面も、図1に示す先行技術で公知のフロントエンドモジュールFEMを示す。ここでは、各々が第1のまたはさらなる第1のスイッチで開にされる2つの送信信号入力が、ネットワークアナライザNAの対応する接続AT1、AT2に並列接続される。2つのアンテナ接続、正確にはそれぞれのアンテナ接続に接続される第2のまたはさらなる第2のスイッチは、ネットワークアナライザNAのさらなる接続AT3、AT4に接続される。
受信信号入力RXの、ネットワークアナライザの対応する接続への接続は示していない。これは図面が複雑になり過ぎて不明瞭になることを避けるためである。したがって、入力または出力であるすべての接続は、測定中、ネットワークアナライザNAの対応する接続ATに接続される。検査中、ネットワークアナライザの対応する接続は、検査ルーチンの間に有効にされる。これと並列に、モード制御テーブルに基づき、検査対象であるそれぞれの動作状態が、スイッチ上で選択される。このスイッチは単一切換素子の形態でもよい。この場合、モードテーブルは物理的に1つまたは複数のスイッチのデコーダに組込まれる。このデコーダは、CMOSベースのものでもよく、シリコンチップに設けられていてもよい。しかしながら、1つまたは複数のスイッチとして同一の半導体部品に、このデコーダを、したがって、本発明を実現するさらなるリンクされた動作状態を有するモード制御テーブルを、設けることも可能である。
本発明は、上記のような9つの通常動作状態を有するフロントエンドモジュールに限定されない。
同じく、本発明を、上記代表的な実施例に対応するリンクされた動作状態に限定することはできない。実際、本発明は、簡素化された検査プロセスを用いる本発明によって、所望の数および組合せでアクセス可能な、所望の数の送信、受信および組合された送信−受信経路を有するすべてのフロントエンドモジュールに、広く適用できる。いずれの場合でも、さらなる動作状態は、フロントエンドモジュールまたはスイッチまたはその上にあるコントローラに物理的に設けられる。いずれにせよ、簡素化され短縮された検査プロセスは、時間を節約するだけでなく、手間したがってコストも節約するので、有利である。
参照符号リスト
A アンテナ接続
A′ さらなるアンテナ接続
DU 送受切換器
FR 受信フィルタ
HBTX HB送信フィルタ
LBTX LB送信フィルタ
NA ネットワークアナライザ
RX 受信信号出力
PA 送信入力
S1 第1のスイッチ
S2 第2のスイッチ
TA NA接続
TS 検査スイッチ
S1 第1のスイッチ
S2 第2のスイッチ
TA NA接続
S1′ さらなる第1のスイッチ
本発明は、簡素化された検査方法を実行することが可能なフロントエンドモジュールおよびフロントエンドモジュールを検査する方法に関する。
フロントエンドモジュールは、移動ワイヤレス通信用端末、特に携帯電話において使用される。これらは、RF電子機器間、特にRFトランシーバとアンテナとの間のインターフェイスを表わす。これらは、フロントエンドモジュールが制御する動作モード、特に異なる移動無線システムにおいて異なる送受信帯に関連付けられた送受信モードのための信号経路を含む。加えて、フロントエンドモジュールは、さまざまな動作モード間の切換のためのスイッチを含む。
例として、現代のフロントエンドモジュールは、異なる移動無線規格ならびにその他のワイヤレス無線および通信システムを用いる異なる移動無線システムにおいて、対応する送受信モードに関連付けられた10を超える異なる動作状態を制御することができる。このため、現代のフロントエンドモジュールは、設計が複雑化しているが、この複雑化に伴い、完成したフロントエンドモジュールを製造後に検査するために必要な手間も増している。
従来のフロントエンドモジュール検査方法では、フロントエンドモジュールの入力および出力を、たとえばネットワークアナライザの対応する入力および出力に接続する。次に、検査ルーチンを、フロントエンドモジュールのさまざまな動作状態において実行する。検査ルーチンでは、入力に検査信号を与え、出力で対応する出力信号を判定する。このような検査により、フロントエンドモジュールが、すべての動作状態において、移動無線および通信システムに対して規定された仕様を満たしているか否か判断する。
この場合、動作状態を連続して検査するので、可能な動作状態の数が多いほど、検査に要する検査時間も大幅に増す。
例として、図1は、フロントエンドモジュールの回路図を、回路図に基づいて概略的に示す。このフロントエンドモジュールFEMは、4つのGSMおよび3つのWCDMA移動無線規格を制御することができる。これは、低周波数帯(500から約1000MHz)および高周波数帯(1800から2100MHz)に対応する2つのセクションに分割される。各セクションは、パワーアンプPAに接続された送信入力を有する。
第1のスイッチS1は、各送信入力の直後に配置され、この送信入力を信号経路のうち1つに接続する。送受切換器DUまたは送信フィルタ(HBTX、LBTX)が、各信号経路に配置される。各セクションは、自身のアンテナA1、A2に対するアンテナ接続を有する。第2のスイッチS2は、アンテナ接続を送受切換器DUまたは送信フィルタHBTX、LBTXに接続する。
各受信信号経路には受信フィルタFR3−FR6が配置され、受信経路は同様に第2のスイッチS2、S2′に接続される。受信フィルタFR3−FR6および送受切換器DUの受信フィルタ素子は、受信出力RX1−RX7に接続される。
送受切換器DU1、DU2、DU7は各々、送信モードおよび受信モードにおいて1つのWCDMA帯を制御することができ、各々、互いに接続された送信フィルタ素子および受信フィルタ素子を有する。
加えて、各セクションは、各場合において2つのGSM移動無線システムで動作するように設計されている。このために、それぞれのセクションは、共通の、高周波数帯のための送信フィルタHBTXおよび低周波数帯のための送信フィルタLBTXを有し、これらフィルタは、それぞれの範囲またはそれぞれのセクションにおけるすべてのGSM送信周波数のためのローパスフィルタとして設計されている。2つの受信フィルタFR3およびFR4は、高周波数帯におけるGSM移動無線システムのために使用されるのに対し、受信フィルタFR5およびFR6は、低周波数帯のGSM受信信号のために設計されて設けられる。それぞれのアンテナ接続は、第2のスイッチS2、S2′を介して、送受切換器のうち1つに、共通送信フィルタに、または受信フィルタのうち1つに、選択的に接続できる。
図2は、関連するモードテーブルを用いて、フロントエンドモジュールFEMのスイッチS1およびS2の適切なスイッチ位置によって選択可能な9つの動作状態を示す。動作状態1−4が各々低周波数帯セクションに対応付けられているのに対し、動作状態5−9は高周波数帯セクションに対応付けられている。動作状態1−9は、昇順で、GSM850受信帯、GSM900受信帯、WCDMA900システムにおける二重モード、GSM低周波送信帯、WCDMA2100帯、WCDMA1900帯、GSM1800受信帯、GSM1900受信帯、および共通GSM高周波送信帯に対応付けられている。
このようなフロントエンドモジュールに対して製造プロセスの最後に行われる検査方法では、9つの検査ルーチンを順次実行することが必要である。これらの検査ルーチンは、フロントエンドモジュールを9つの動作状態に順次適切に切換えることによって順次行なわれなければならず、長時間を要する。第1のスイッチおよび第2のスイッチは、これらが個々に上記9つの動作状態すべてを制御できるように設計されている。
図3は、フロントエンドモジュールFEMを、検査のためにたとえばネットワークアナライザNAにどのようにして接続できるかを、概略的に示す。このために、ネットワークアナライザの第1の接続AT1は、第1の検査スイッチTS1によって、2つの送信入力のうち一方とその後にある第1のスイッチとに選択的に接続される。第2の検査スイッチTS2は、第1のアンテナA1に対するアンテナ接続および第2のアンテナA2に対するさらなるアンテナ接続を、ネットワークアナライザNAの第2の接続AT2に選択的に接続する。
本発明の目的は、さまざまな送受信信号経路のための簡素化されかつ高速化された検査モードを可能にするように設計されたフロントエンドモジュールを規定することである。
本発明によれば、この目的は、請求項1に記載のフロントエンドモジュールによって達成される。この新たなフロントエンドモジュールを用いることで今回初めて可能となった検査方法および本発明の有利な改良が、その他の請求項で規定される。
本発明は、少なくとも1つのリンクされた動作状態を、周知の通常の個々の動作状態に加えて、フロントエンドモジュールに設けることを提案する。このリンクされた動作状態を、フロントエンドモジュールに対する簡素化された検査モードのために使用できる。具体的には、リンクされた動作状態は、たとえばフロントエンドモジュールを通して信号を
送信するために使用される複数の経路を、並列に有効にすることを含む。さらにリンクされた動作状態では、複数の受信信号経路を並列に有効にすることができる。1つのリンクされた動作状態で、送信信号のために使用される信号経路と受信信号経路とを同時に有効にすることも可能である。
信号経路および/または受信信号経路は、フロントエンドモジュールの第1および第2のスイッチの適切な設定によって有効にされる。このフロントエンドモジュールの通常動作モードは、たとえば図1に示す公知のフロントエンドモジュールの動作モードに対応する。公知のフロントエンドモジュールでは、一般的にSPnT(単極n段)が使用され、各場合において1つのスイッチ入力(単極)が選択的に交互にn個の異なる出力のうち1つだけに接続される。しかしながら、ここでは、フロントエンドモジュールをリンクされた動作状態に切換えるために1つの接続を複数の出力に同時に接続することができるスイッチを提案し、このスイッチは、本発明のフロントエンドモジュールにとって必要である。上記リンクされた動作状態は追加の動作状態であるので、動作状態の数が増す可能性があり、その数は通常動作中の異なる動作モードの数より多いかもしれない。通常動作中の動作モードは、周波数帯の選択によって区別され、送信モードまたは受信モードと関連付けることによって区別されることもあるであろう。所与の規格に対する所与の移動無線システムは、一般的に2つの動作状態を有し、具体的には1つの送信帯の送信モードおよび1つの受信帯の受信モードである。m個の移動無線システムに対して設計されたフロントエンドモジュールは、2m個までの通常動作状態を有することができ、mは1よりも大きな整数である。
ワイヤレス通信システムのための提案しているフロントエンドモジュールは、複数の周波数帯で動作するように設計されている。これは、送信信号のための送信入力とアンテナ接続とを有する。各々1つの周波数帯に関連付けられる、少なくとも2つの信号経路があり、各々は、1つの送信入力を1つのアンテナ接続に接続する。少なくとも1つの第1のスイッチが設けられ、送信入力を、通常動作状態のための信号経路のうち1つに選択的に接続する。フロントエンドモジュールはまた、第1のスイッチを異なる動作状態に切換えるための1組の制御ラインを有し、この動作状態は、通常動作のための動作状態および検査モードのための動作状態を含む。本発明に従うフロントエンドモジュールを使用する際に検査モードに必要な動作状態の数は、公知のフロントエンドモジュールを使用する場合よりも少なく、結果として、検査する動作状態の数が少なくなるため、フロントエンドモジュールの検査の手間が減少する。
さらに、フロントエンドモジュールは、アンテナ接続を、通常動作のためのそれぞれの信号経路のうち1つの個別の信号経路に選択的に接続する、第2のスイッチを有していてもよい。加えて、この第2のスイッチも、検査モードのための少なくとも1つリンクされた動作状態を有し、共通接続が、アンテナ接続への複数の信号経路に対して設けられる。
リンクされた動作状態が、スイッチの一方側で、少なくとも2つの出力および入力を開く一方で、フロントエンドモジュールは、第1および第2のスイッチにおけるリンクされた動作状態の組合せからなる、組合された動作状態を有することもできる。この場合、第1のスイッチおよび第2のスイッチを、共通する1組の制御ラインによって同時に制御することが可能である。
この場合、第1のスイッチおよび第2のスイッチを、共通切換素子の形で、特に、共通半導体部品の形で設けることが有利であろう。
このように、提案しているフロントエンドモジュールに、通常動作状態すなわち通常動作のために設計された動作状態に加えて、複数の信号経路が並列に有効にされる、少なく
とも1つまたはそれ以上のリンクされたまたは組合された動作状態を設けることもできる。
合計2つの送信入力、および、特にそれぞれのアンテナ接続を有する2つのアンテナを、低周波数帯セクションおよび高周波数帯セクション双方に対して設計されたフロントエンドモジュールに設けることができる。さらなる信号経路を切換えるために、このさらなる送信入力をさらなる第1のスイッチに接続し、さらなるアンテナ接続をさらなる第2のスイッチに接続する。これらのスイッチを介して、個々の信号経路を通常動作のために有効にすることができ、複数の経路を、リンクされた動作状態、特に組合された動作状態に対して並列に有効にすることができる。
フロントエンドモジュールはまた、アンテナ接続のうち1つを第2のスイッチを介して受信出力に接続する受信信号経路を含む。通常動作状態は、移動無線システムに対して設計された受信信号経路における純粋な受信動作のために、第1のスイッチおよび第2のスイッチを介して切換えることができる。加えて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを介してリンクされた動作状態を、選択することができ、この場合、1つの受信信号経路を有効にし、さらなる受信信号経路および送信信号のために設計された信号経路に、リンクするかまたは組合せる。
送信信号のための信号経路および受信信号経路すべてを検査するために、十分な数のリンクされた動作状態を設けることができる。しかしながら、フロントエンドモジュールを検査するために、リンクされた動作状態および通常動作状態を組合せることも可能である。こうすればこれらの状態を検査ルーチンによって順次検査することができる。しかしながらこの場合、検査する動作状態の数は常に、可能な通常動作状態の数よりも少ない。このため、本発明に従うフロントエンドモジュールを用いて、常に簡素化された検査モードが可能である。
このフロントエンドモジュールは、信号経路および受信信号経路を、たとえばGSMシステムおよびWCDMAシステムに対応付けられるよう、異なる移動無線規格に合うように設計することができる。一般的に、GSMシステムの場合、送信信号のための1つの信号経路を、送信入力およびアンテナ接続と、これとは別でありかつアンテナ接続を受信出力に接続する受信信号経路との間に設ける。これらの経路いずれにも、それぞれの送信フィルタまたは受信フィルタが設けられる。
WCDMAシステムでは、送受切換器を介して分離された対応する信号で、同時に送信および受信を行なうことが可能である。通常のWCDMA動作のための動作状態では、送受切換器を第2のスイッチを介してアンテナ接続のうち1つに接続する。同時に、第1のスイッチの適切なスイッチ位置および送受切換器の送信フィルタ素子によって、送信信号経路を有効にする。したがって、WCDMAシステムの送信および受信動作に必要なのは、第1のスイッチおよび第2のスイッチにおけるスイッチ位置の組合せのみである。これに対して、GSMシステムでは、通常動作について、各場合において第1および第2のスイッチで適切な経路を選択しなければならず、アンテナ接続が適切な受信信号出力に接続されるか、または、送信信号のための信号経路が送信信号入力および第2のスイッチまたはアンテナ接続に接続される。
所望の動作状態を選択するための第1のスイッチおよび第2のスイッチは、たとえばガリウム砒素半導体本体で実現でき、特に、HBT(へテロバイポーラトランジスタ)の形で実現してもよい。しかしながら、他のスイッチも可能であり、特に、シリコンまたはそれ以外の半導体材料上のpinダイオード、および、半導体技術に基づいていない機械的または電気機械的スイッチ、特にMEMSスイッチの形態のスイッチが可能である。これ
らのスイッチを、制御ラインを介して適切な動作状態に簡単に切換えられることが有利である。
第1および第2のスイッチの動作を、共通する1組の制御ラインによって、またはこれらの制御ラインを介した巧妙な制御信号シーケンスによって一体化することに加えて、これらのスイッチ個々を別々に動作させることも可能であるが、この場合、これらのスイッチは、適切にリンクされた共通する組合された動作状態を選択できるように、動作する。たとえ総数で通常のリンクされた動作状態の数よりも多い動作状態およびそれに伴って第1および第2のスイッチの切換状態が必要であっても、モジュールの複雑さは、フロントエンドモジュールの検査に要する手間の量が大幅に減少しているので、相殺されて余りある。提案しているフロントエンドモジュールはまた、比較可能な、通常の動作状態しかない公知のフロントエンドモジュールよりも費用効率が高いという点で、短縮された検査時間はコスト節約につながる。
しかしながら、リンクされた動作状態では、2つの経路が並列に有効にされているにもかかわらず2つの経路のうち一方を介した通常の動作も可能であるように、2つの経路とこれらに関連付けられた動作状態とを組合せることも可能である。このことは、リンクされた動作状態を、追加して有効にされた経路からの干渉を受けることなく通常の動作状態に対して使用できることを意味する。これにより、必要な動作状態の数は減少し、この場合、すべての経路はまた、確実にかつこの通常動作中の干渉を受けることなく機能することができる。
2つの経路間の過剰なクロストークがなく干渉を受けない動作のために、フロントエンドモジュールの異なるセクションに関連付けられたこれらの経路を組合せることが可能である。よって、高周波数帯セクションからの経路を低周波数帯セクションからの経路と組合せることが有利である。さらに、セクションを分離することに加えて、異なるシステムアーキテクチャに関連付けられたこれらの経路を組合せることも有利であろう。したがって、リンクされた2つの動作状態のうち1つをWCDMAシステムに対して設計する一方で、他方をGSMシステムに対して設計することができる。
フロントエンドモジュールの信頼性の高い動作にとっては、リンクされた動作状態の異なる周波数帯の異なる周波数が、干渉範囲にある相互変調生成物を形成することができなければ、それも有利であろう。リンクされた動作状態において、経路が、異なるセクションに関連付けられているが同じシステムアーキテクチャに関連付けられている場合、送信信号のための信号経路と受信信号経路とを組合せることが有利である。
先行技術のフロントエンドモジュールの回路図を概略的に示した図である。 図1のフロントエンドモジュールに対応するモードテーブルを示す図である。 フロントエンドモジュールを検査のためにネットワークアナライザNAに接続する方法を概略的に示す図である。 本発明の第1の代表的な実施例に従うモードテーブルを示す図である。 本発明の第2の実施例に従うモードテーブルを示す図である。 本発明の第3の実施例に従うモードテーブルを示す図である。 本発明に従う検査機構を示す図である。
以下、代表的な実施例およびそれに関連する図面を参照しながら本発明についてより詳細に説明する。図4、図5、および図6は、モードテーブルを示し、これらのテーブルでは、動作状態を、本発明に従うフロントエンドモジュールのための通常動作状態、リンクされた動作状態、および通常動作状態とリンクされた動作状態との組合せとして示す。
この代表的な実施例は、図1に示すフロントエンドモジュールFEMに基づいており、第1のスイッチS1、S1′および第2のスイッチS2、S2′は本発明に従い設計される。図1に示す公知のフロントエンドモジュールは、図2のモードテーブルに示す通常動作の動作状態しか切換えることができないが、3つのさらなるリンクされた動作状態が、第1の代表的な実施例において追加され、これはフロントエンドモジュールの検査動作のためのものであり、スイッチを用いて選択できる適切に構成された切換状態の形で実現される。
図4は、リンクされた動作状態10−13を有するモードテーブルを示す。GSM850受信経路における送信動作は、さらなる動作状態10における低周波数帯動作モードとして、WCDMA2100移動無線システムにおける同時動作と組合される。このように、ここで接続される動作状態は、異なるシステムアーキテクチャ(GSMとWCDMA)およびセクション(低周波数帯と高周波数帯)を有する。
さらなるリンクされた動作状態11では、GSM900移動無線システムの受信動作は、WCDMA1900移動無線システムと組合される。
動作状態番号12の、第3のさらなるまたはリンクされた動作状態では、WCDMA900システムがGSM1800移動無線システムの受信動作と組合される。
動作状態13は、GSMシステムの低周波数帯セクションにおける送信動作を、GSM1900システムの受信動作と組合せる。ここでは2つのGSM移動無線システムを組合せているものの、これらは送信/受信動作モードおよびセクション(低周波数帯/高周波数帯)については異なっている。
リンクされた動作状態10−13によって、フロントエンドモジュールの検査プロセスを実行することが可能であり、このプロセスにおいて、検査モードにおける経路間の相互作用を懸念することなく、リンクされた動作状態の通常動作状態1−8の8つの経路を検査することができる。残りの9番目の通常動作状態の経路は、この代表的な実施例にはリンクされておらず、別途検査される。したがって、フロントエンドモジュールの検査にとってなおも必要なのは、4つのリンクされた動作状態および1つの通常動作状態を順次検査することであり、この場合、このために必要な検査時間は、9つの通常動作状態を順次検査する場合と比べて実際半減する。
図5は、さらなる代表的な実施例に従う動作状態を列挙したモードテーブルを示す。このモードテーブルは、合計9つの動作状態を含み、そのうち4つがリンクされた動作状態である。この場合のリンクされた動作状態は、接続された経路の個々の1つが並列に有効にされる第2の経路の影響を受けることなく通常動作でも使用できる経路の組合せのみで構成される。これもまた、異なるセクションからの経路のみを組合せてリンクされた動作状態を形成し得るという制約を受ける。
動作状態番号1は、GSM850移動無線システムにおける受信動作の通常動作状態として設けられる。モード番号2は、GSM900の受信動作の通常動作状態として設けられる。動作状態番号3は、純粋なWCDMA900の通常動作状態であり、動作状態番号4は、GSMシステムの低周波数帯セクションの送信動作のために確保される。モード(動作状態)番号5は、WCDMA2100システムにおける動作の通常動作状態である。リンクされた動作状態6では、WCDMA1900システムの経路およびGSM850の受信動作の経路が組合される。同時に、このモードまたはこのリンクされた動作状態を、WCDMA1900システムにおけるフロントエンドモジュールの通常動作に使用する。リンクされ同時に有効にされるGSM850受信信号経路は、WCDMA1900システムの通常動作に干渉しない。
リンクされた動作状態7では、GSM1800移動無線システムの受信動作が、GSM900移動無線システムの受信動作と組合される。同時に、このリンクされた動作状態をGSM1800システムの通常受信動作に使用できる。さらなるリンクされた動作状態8では、GSM1900システムの受信方法が、WCDMA900システムと組合される。同時に、このリンクされた動作状態では、GSM1900受信動作を、フロントエンドモジュールの通常動作中に使用できる。最後のリンクされた動作状態9では、GSM高周波
数帯セクションの送信動作が、GSM低周波数帯セクションの送信動作と組合される。同時に、リンクされた動作状態9は、GSM高周波数帯セクションの送信動作の通常動作状態として使用される。
第3の代表的な実施例において、図6は、モードテーブルを使用して本発明に従うフロントエンドモジュールの9つの動作状態を示し、そのうち4つがリンクされた動作状態であり5つが通常のリンクされていない動作状態である。同時に、リンクされた動作状態で有効にされる経路のうち1つは、各場合において通常動作中も使用することができる。この代表的な実施例では、第1の動作状態(モード番号1)のGSM850動作における受信信号経路が、WCDMA2100システムと組合される。動作状態番号2では、GSM900システムの受信動作が、WCDMA1900システムと組合される。リンクされた動作状態番号3では、WCDMA900システムが、GSM1800システムの受信動作と組合される。第4の最後のリンクされた動作状態では、GSM低周波数帯セクションの送信動作が、GSM1900移動無線システムの受信動作と組合される。WCDMA2100システムは、動作状態番号5においてリンクされていない残りの通常モードとして実行され、WCDMA1900システムは動作状態番号6で、GSM1800システムの受信動作は動作状態番号7で、GSM1900システムの受信動作は動作状態番号8で、GSMシステムの高周波数帯セクションの送信動作は動作状態番号9で、実行される。
さらに、リンクされた動作状態1−4は、各場合において低周波数帯セクションに関連付けられるそれぞれ最初に示した動作モードの動作の通常動作状態としても使用できる。異なるセクションを関連付けておりかつ周波数を適切に組合せているため、ここではリンクされた動作状態の低周波数帯セクションにおける通常動作に干渉する可能性がある相互変調生成物も相互干渉も生じない。
例として、本発明に従うフロントエンドモジュールを、図3に示す接続状態で検査することができ、その条件は、2つの検査スイッチTS1およびTS2によって、さらなる第3の切換位置として、第1の送信入力およびさらなる第1の送信入力へ、および/または第2のスイッチおよびさらなる第2のスイッチへの、2つの経路の並列接続を可能とすることである。これは、リンクされた動作状態を選択しネットワークアナライザNAで測定することを可能にするための唯一の方法であり、各場合において第1および第2のセクションからの1つの信号経路を組合せる。
フロントエンドモジュールを測定するには、通常このモジュールを測定アダプタに差込む。測定アダプタは、フロントエンドモジュールの接続と接触し、ネットワークアナライザNAの対応する接続に対する接続を提供する。フロントエンドモジュールFEMは、ばね接点を用いて測定アダプタで保持することができる。ばね接点によって、フロントエンドモジュールを、容易にかつ素早くアダプタに差し込みアダプタから抜くことができるので、迅速に次のフロントエンドモジュールに変えることができる。
次に、リンクされていない動作状態またはリンクされた動作状態を検査するために、一連の検査信号を、ネットワークアナライザNAの2つの接続AT1およびAT2のうち一方で交互に生成し、その結果を他方の接続で測定する。分かり易くするために図面は受信信号出力RXの接続を示していないが、GSMシステムのおよびWCDMAシステムの受信動作モードを検査するためには、受信信号出力も同様にネットワークアナライザNAに接続しなければならない。ネットワークアナライザNAへの接続は検査のためにのみ行なわれるため、複数の受信信号出力RXをまとめて並列に検査接続ATのうち1つに接続することが可能である。
次に、検査のために第1の検査動作状態で検査ルーチンを実行する。この動作状態の検
査ルーチンが終了すると、第2の動作状態を選択して再び検査ルーチンを実行する。この検査プロセスを、すべての経路を検査するまで、リンクされた動作状態をすべて含むさまざまな動作状態において検査ルーチンを繰返すことによって実行する。
個々の検査動作状態で測定した値を、フロントエンドモジュールの予め定められた仕様と比較し、「仕様を満たす」または「仕様を満たさない」という評価を、検査したモジュールに対して適切に与える。仕様を満たさないフロントエンドモジュールについては、検査結果から、仕様を満たさない理由に関する結論を導き出すことが可能である。これを用いて欠陥のある可能性のある製造プロセスに対処することによって、不良率を下げることができる。また、仕様を満たさない原因となる、認定された欠陥を、補修によってまたは調整可能な部品、特にフロントエンドモジュール上の調整可能な共振器または受動素子の調整によって仕様に適合するようにすることにより、補正することも可能である。
少なくともすべてのリンクされた動作状態を、検査プロセスにおける検査に使用する。リンクされた動作状態で有効にされない検査対象の残りの経路を、その通常動作状態の切換位置に基づいて検査する。この際、この経路のみを有効にする。この検査プロセスを実施するのに必要な時間は大幅に短縮されるが、その唯一の理由は、検査する動作状態の数が減少しているからである。検査ルーチンの実行に同様の検査時間を要する、リンクされた動作状態を、これらのような経路を並列に有効にして形成すれば、さらなる改善が可能である。結果として、可能な総検査時間は最短になる。
図7は、リンクされた動作状態において並列に有効にされた経路を並列に検査することができる、本発明に従う検査機構を示す。この図面も、図1に示す先行技術で公知のフロントエンドモジュールFEMを示す。ここでは、各々が第1のまたはさらなる第1のスイッチで開にされる2つの送信信号入力が、ネットワークアナライザNAの対応する接続AT1、AT2に並列接続される。2つのアンテナ接続、正確にはそれぞれのアンテナ接続に接続される第2のまたはさらなる第2のスイッチは、ネットワークアナライザNAのさらなる接続AT3、AT4に接続される。
受信信号入力RXの、ネットワークアナライザの対応する接続への接続は示していない。これは図面が複雑になり過ぎて不明瞭になることを避けるためである。したがって、入力または出力であるすべての接続は、測定中、ネットワークアナライザNAの対応する接続ATに接続される。検査中、ネットワークアナライザの対応する接続は、検査ルーチンの間に有効にされる。これと並列に、モード制御テーブルに基づき、検査対象であるそれぞれの動作状態が、スイッチ上で選択される。このスイッチは単一切換素子の形態でもよい。この場合、モードテーブルは物理的に1つまたは複数のスイッチのデコーダに組込まれる。このデコーダは、CMOSベースのものでもよく、シリコンチップに設けられていてもよい。しかしながら、1つまたは複数のスイッチとして同一の半導体部品に、このデコーダを、したがって、本発明を実現するさらなるリンクされた動作状態を有するモード制御テーブルを、設けることも可能である。
本発明は、上記のような9つの通常動作状態を有するフロントエンドモジュールに限定されない。
同じく、本発明を、上記代表的な実施例に対応するリンクされた動作状態に限定することはできない。実際、本発明は、簡素化された検査プロセスを用いる本発明によって、所望の数および組合せでアクセス可能な、所望の数の送信、受信および組合された送信−受信経路を有するすべてのフロントエンドモジュールに、広く適用できる。いずれの場合でも、さらなる動作状態は、フロントエンドモジュールまたはスイッチまたはその上にあるコントローラに物理的に設けられる。いずれにせよ、簡素化され短縮された検査プロセス
は、時間を節約するだけでなく、手間したがってコストも節約するので、有利である。
参照符号リスト
A アンテナ接続
A′ さらなるアンテナ接続
DU 送受切換器
FR 受信フィルタ
HBTX HB送信フィルタ
LBTX LB送信フィルタ
NA ネットワークアナライザ
RX 受信信号出力
PA 送信入力
S1 第1のスイッチ
S2 第2のスイッチ
TA NA接続
TS 検査スイッチ
S1 第1のスイッチ
S2 第2のスイッチ
TA NA接続
S1′ さらなる第1のスイッチ

Claims (14)

  1. ワイヤレス通信システムのためのフロントエンドモジュールであって、
    前記フロントエンドモジュールは、
    複数の周波数帯で動作するように設計され、
    送信信号のための送信入力(PA)を有し、
    アンテナ接続(A)を有し、
    各々が1つの周波数帯に関連付けられるとともに、各々が前記送信入力を前記アンテナ接続(A)に接続する、少なくとも2つの信号経路を有し、
    前記送信入力を、選択された動作状態に対応する、前記信号経路のうち1つに選択的に接続する第1のスイッチ(S1)を有し、
    1組の制御ラインを有し、
    前記第1のスイッチは、前記フロントエンドモジュールの通常動作の動作状態、および、それに加えて検査モードの少なくとも1つのリンクされた動作状態を、前記1組の制御ラインを介して選択できるように設計される、フロントエンドモジュール。
  2. 前記リンクされた動作状態において、共通接続が、前記送信入力(PA)への複数の信号経路に対して設けられる、請求項1に記載のフロントエンドモジュール。
  3. 前記アンテナ接続(A)を、選択された動作状態に従って前記信号経路のうちの1つに接続する第2のスイッチ(S2)を有し、前記フロントエンドモジュールの通常動作の動作状態およびそれに加えて検査モードの少なくとも1つのリンクされた動作状態は、第2のスイッチでも選択可能であり、
    前記リンクされた動作状態において、共通接続が、前記アンテナ接続への複数の信号経路に対して設けられる、請求項1または2に記載のフロントエンドモジュール。
  4. 2つのスイッチ(S1、S2)は、1組の共通制御ラインで、異なる組合された動作状態に切換えられ、
    リンクされた動作状態において、個々の信号経路の選択的な有効化および複数の信号経路の並列した有効化の双方が、組合された動作状態として与えられる、請求項3に記載のフロントエンドモジュール。
  5. さらなる信号経路、さらなる第1のスイッチ(S1′)およびさらなる送信入力(PA2)が設けられ、前記さらなる第1のスイッチ(S1′)は、前記さらなる送信入力(PA2)におよび前記さらなる信号経路の個々の各信号経路に接続される、請求項1から4のいずれか1つに記載のフロントエンドモジュール。
  6. さらなる第2のスイッチ(S2′)およびさらなるアンテナ接続(A′)が設けられ、
    前記さらなる第2のスイッチは、前記さらなるアンテナ接続を、さらなる信号経路のうち1つ以上に選択的に接続する、請求項1から4のいずれか1つに記載のフロントエンドモジュール。
  7. 複数のまたはすべての第1および第2のスイッチ(S1、S2)が、1つの半導体部品に設けられる、請求項1から6のいずれか1つに記載のフロントエンドモジュール。
  8. 1つの送信フィルタまたは送受切換器が、各信号経路に設けられる、請求項1から7のいずれか1つに記載のフロントエンドモジュール。
  9. 複数の受信信号経路および各受信経路に対する受信出力が設けられ、前記受信出力は毎回受信経路に接続され、
    受信フィルタまたは前記送受切換器のうち1つが各受信信号経路に配置され、
    各受信経路は、受信出力を送受切換器にまたは前記第2のスイッチのうち1つに接続し、
    1つまたは複数の前記第2のスイッチは、動作状態として、各場合において前記アンテナ接続への個々の信号経路または受信信号経路の選択的な接続を与えるだけでなく、前記アンテナ接続への複数の信号経路または受信信号経路の共通接続を与える、請求項1から8のいずれか1つに記載のフロントエンドモジュール。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載のフロントエンドモジュールを検査する方法であって、
    少なくとも1つの送信入力(PA)および1つのアンテナ接続(A)が、ネットワークアナライザ(NA)の対応する入力および出力に接続され、
    第1または第2のスイッチ(S1、S2)が、第1の組合された動作状態に切換えられ、
    検査信号が前記ネットワークアナライザを介して前記送信入力(PA)に与えられるとともに、検査出力信号が前記アンテナ接続(A)で測定される第1の検査ルーチンが実行され、
    第1または第2のスイッチが、少なくとも1つの第2の動作状態に切換えられ、
    対応する第2の検査ルーチンも、この第2の動作状態で実行され、
    検査された動作状態のうち1つはリンクされた動作状態であり、リンクされた動作状態では複数の信号経路が前記検査信号に対して同時に有効にされる、方法。
  11. 2つの経路が、前記リンクされた動作状態において並列に有効にされ、異なるディケードに配置される異なる中間周波数に関連付けられる、請求項10に記載の方法。
  12. 2つの経路が、前記リンクされた動作状態において並列に有効にされ、異なる移動無線システムに関連付けられるとともに、TDMAシステムに加えてWCDMAシステムを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記リンクされた動作状態において、1つの信号経路および1つの受信信号経路が並列して有効にされる、請求項11または12に記載の方法。
  14. 十分な数の検査ルーチンが、すべての信号経路およびすべての受信信号経路が各々少なくとも一度有効にされる対応する数の動作状態において実行され、
    実行される検査ルーチンの数は、通常動作における可能な動作状態の数よりも少なく、かつ、フロントエンドモジュールにおけるすべての信号経路および受信信号経路の総数よりも少ない、請求項11から13のうちいずれか1つに記載の方法。
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