JP2012255296A - 防煙垂壁用パネル及びその製造方法 - Google Patents

防煙垂壁用パネル及びその製造方法 Download PDF

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【課題】シートタイプの防煙垂壁用パネルの製造方法であって,製造コストの大幅引きげと大量生産を容易にする方法,及びそのような方法よって製造できるシートタイプの防煙垂壁用パネルを提供すること。
【解決手段】枠体とこれに張られたシートを含んでなる防煙垂壁用パネルの製造方法であって,(a)パネルの外周部を構成する枠体と,該枠体の枠内を覆うことのできる広さのシートとを準備するステップと,(b)該シートの対向する少なくとも一組の縁部を相互に反対方向に引くことにより該シートの弛みを解消させた状態に維持し,該弛みを解消させた状態のシートに該枠体を押し当てて該枠体と該シートとを接着させるステップであって,該枠体と該シートとが接触する位置において予め該枠体及び/又は該シートに接着手段が備えられるものであるステップと,を含んでなる,製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は,防煙垂壁用のパネルに関し,より詳しくは,柔軟性のシートを用いた防煙垂壁用パネルに関する。
ビル等の一定以上の床面積を有する建築物には、建築基準法により,防煙区画を構成する防煙垂壁の設置が義務づけられている。防煙垂壁は,火災時に発生する煙から人が避難するための時間的猶予を与えるためのものである。従来一般的な防煙垂壁は、多数のガラス板を天井から所定の高さまで下ろしたものを連ねることによって構成されている。それらは多くの場合,天井裏の梁等の支持構造物に取り付けられた上側フレーム部材の下側にある細長い開口にガラス板の上縁を挿入し、ガラス板の下縁両端の角部を,上側フレーム部材から下げられた吊り金具の受け部に載せる等の方法で,取り付けられていた。このようなタイプの防煙垂壁は,力学的にあまり安定でないものが多く,一部のガラス板の角部が受け部から外れて落下すると,隣接のガラス板がその反動で同じ状態となって次々と連鎖的に落下し,防煙垂壁全体の崩落に至るという事態を引き起こし易い。その上,ガラス板はこれを支える構造体が歪んだ場合,応力を受けて割れ易い。このため,従来の防煙垂壁の大半は地震に弱く,ある程度の強さの地震が起こった場合,ガラス板の割れや破片の落下,あるいは崩落を起こし,頭上から落下してくるガラス板や床面等に衝突して飛散するガラス片による怪我等の重大な身体的危険や避難上の障害となり,また地震後の収束後は,大量に散乱したガラス片が,速やかな復旧作業を妨げるという問題があった。
このため,ガラス板に較べてはるかに軽く柔軟なシートを用いた防煙垂壁も一部において用いられている。防煙垂壁に用いられるシートとしては,基材としてのガラスクロスに,合成樹脂(例えば,ジアリルフタレート樹脂や不飽和ポリエステル樹脂)を含浸させ,あるいは更に樹脂にケイ酸その他の無機充填剤を含ませた,不燃性シートが知られている。防煙垂壁に一部用いられているそのような樹脂含浸ガラスシートは,柔軟であるため地震等により破損するおそれはないが,これを用いて防煙垂壁を構築する場合,特有の問題がある。すなわち,それらのシートは,薄く柔軟であるため,容易に撓む。このため,シートをそのまま天井から単に垂らすわけには行かず,例えば,シート毎にその縁部を取り囲んで押さえる枠体に取り付け,パネルの形にする必要がある。しかしながら,その場合にシートの縁部を枠体に単に嵌めて固定するだけでは,シートに弛みが残り,外観上,商品価値が著しく損なわれる。この問題の解消を目的として,枠体に可動部分や変形可能部分を設けておき,シートの縁部をそのような部分に固定した後,調節ねじ等による当該部分の移動によって枠体内のシートを引張し,シートに張力をかけて弛みを除去することが行われている(例えば,特許文献1参照)。
しかしながら,枠体に可動部を設けることは,枠体の構造も複雑化させ,部品点数を増大させて,枠体の製造コストを上昇させる。また,パネル毎に,調節ねじ等を回して可動部の位置を調節しシートにかかる張力を調節する作業は,人手を要し,このため,そのようなパネルの大量生産は困難である。これらの原因により,樹脂含浸ガラス繊維シートによる防煙垂壁用パネルは従来のガラス板によるものに比して非常に価格の高いものとなっている。その結果,防煙垂壁において樹脂含浸シートタイプのものの採用は低迷しており,現在でも大半の防煙垂壁ではガラス板が採用されている。また上述のように従来のシートタイプの防煙垂壁用パネルは大量生産が困難なため,地震等で大量の需要が発生した場合,速やかな対応が困難である。
特開2006−335775号公報
上記背景において,本発明の目的は,シートタイプの防煙垂壁用パネルの製造方法であって,製造コストの大幅引きげと大量生産を容易にする方法,及びそのような方法よって製造できるシートタイプの防煙垂壁用パネルを提供することを目的とする。
本発明者は,従来の方法の代わりに,枠体の枠内を覆うことのできる寸法のシートに張力を掛けて弛みなく張った状態とし,これに枠体を押し当てて(但し,枠体とシート接触面の一方又は両方に接着手段を事前に適用しておく),枠体とシートをと結合させることで極めて効率的且つ低コストでシートタイプの防煙垂壁用パネルの量産が可能になることを見出し,更に検討を重ねて本発明を完成させた。すなわち本発明は以下を提供する。
1.枠体とこれに張られたシートを含んでなる防煙垂壁用パネルの製造方法であって,
(a)パネルの外周部を構成する枠体と,該枠体の枠内を覆うことのできる広さのシートとを準備するステップと,
(b)該シートの対向する少なくとも一組の縁部を相互に反対方向に引くことにより該シートの弛みを解消させた状態に維持し,該弛みを解消させた状態のシートに該枠体を押し当てて該枠体と該シートとを接着させるステップであって,該枠体と該シートとが接触する位置において予め該枠体及び/又は該シートに接着手段が備えられるものであるステップと,
を含んでなる,製造方法。
2.(c)該枠体に接着させた該シートを該枠体に機械的固定手段により固定するステップを更に含んでなる,上記1の製造方法。
3.上記ステップ(a)において,該枠体である第1の枠体と同形の第2の枠体をも準備し,上記ステップ(b)において,該シートを挟んで該第2の枠体に重なるように押し当てることにより,第2の枠体をも該シートと接着させるものであって,該枠体と該シートとが接触する位置において予め該枠体及び/又は該シートに接着手段が備えられるものである,上記1の製造方法。
4.(c)該第1の枠体,該シート及び該第2の枠体を,機械的固定手段により固定するステップを更に含んでなる,上記3の製造方法。
5.上記ステップ(a)において,該枠体である第1の枠体と同形の第2の枠体をも準備し,上記ステップ(b)において,該シートを挟んで該第2の枠体を該第1の枠体に重なるように押し当てた状態で,該シート,該第1の枠体及び第2の枠体を機械的固定手段により固定するものである,上記1の製造方法。
6.該枠体からはみ出たシート部分を切除するステップを更に含んでなる,上記1〜5の何れかの製造方法。
7.該シートが,不燃性シートである,上記1〜6の何れかの製造方法。
8.枠体とこれに張られたシートを含んでなる防煙垂壁用パネルであって,該シートが該枠体の片面に接着手段によって又は,接着手段及び機械的固定手段によって,張られているものである,防煙垂壁用パネル。
9.該枠体と同形の第2の枠体を更に含み,両枠体の間に該シートが挟み込まれているものである,上記8の防煙垂壁用パネル。
10.該シートが,不燃性シートである,上記8又は9の防煙垂壁用パネル。
本発明によれば,不燃性シートを用いた防煙垂壁用パネルの製造において,従来のようにシートを枠体内に弛みなく張った状態とするために可動部分等の調節ねじネジ等を操作する必要がなくなるため,パネルの組み立て作業が極めて容易になり,作業効率を大幅に向上させることができる。また,枠体としても従来のような可動部分や調節ねじ等を備える必要がないことから,構造的も単純化でき,枠体の製造コスト自体も低減することができる。このため,これらの効果により,シートタイプの防煙垂壁用パネルの製造コストを全体として大幅に低減させ且つ大量生産にも適したものとすることができる。
図1は,本発明の実施例1の防煙垂壁の製造方法の概略を示す斜視図である。 図2は,本発明の実施例3及び4の防煙垂壁の製造方法の概略を示す斜視図である。
本発明において,防煙垂壁用パネルの製造において使用するシートとしては,当該用途に適合する不燃性シートであればよい。そのようなシートの一例として,樹脂含浸ガラス繊維シートが知られている。樹脂含浸ガラスシートは複数のものが市販されており,例えば,ガラス繊維から作った織布(ガラスクロス)に合成樹脂(ジアリルフタレート樹脂又は不飽和ポリエステル樹脂等)を含浸させ,あるいは更に含浸樹脂にケイ酸その他の無機充填剤を含ませてある,国土交通大臣認定の不燃性シートが販売されており(合成樹脂含浸ガラスクロス,認定番号NM−2820,株式会社トッパン・コスモ製),本発明において好適に用いることができるものの一つである。
本発明において「枠体」は,形状が通常長方形(正方形を包含)であるシートの縁部を保持するための枠組であり,シートの縁部を全周に沿って保持する概略長方形の形状とすればよいが,長方形の一辺を省略してコの字状とすることもできる。対向する一組の縁部を引いて弛みを解消させた状態のシートを,コの字状の枠体の対向する2辺に固定すれば,弛みの再発生は防止できるからである。また枠体,例えば長方形の枠体は,平面的なものに限らず,一方向に湾曲していてもよい。枠体を形成する素材としては,シートを張った状態で安定に保持できる強さと長期間の使用に耐える耐久性があればよく,それ以外には特に限定されない。そのような素材の例として,アルミニウム,アルミニウム合金その他の金属や,各種の不燃性樹脂(各種の有機/無機充填材を含有するものを含む)が挙げられる。
本発明においてパネルの製造に用いるシートのサイズとしては,枠体の枠内を覆うことができるものであり,接着手段が適用される部分とシートをシートを引くために用いる部分とが縁部に確保できるものであれば十分である。なお,枠体からはみ出る大きさのシートを用いた場合には,枠体への(接着による又は機械的な)固定の後,はみ出た部分は切除すればよい。接着手段は,枠体とシートを重ね合わせる時までに,予め枠体及び/又はシートの所定位置に適用しておく。接着手段を何時適用するかは,用いる接着手段に応じて適宜決定でき,枠体とシートを重ね合わせる直前(例えば瞬間接着剤の場合)であっても,また,それより前,例えば,枠体とシートの必要量を準備する段階において(例えば両面テープの場合)でもよく,接着手段の特性に合わせて適切な時点を選べばよい。
枠体を押し当てるに先だってシートの対向する一組の縁部を相互に反対方向に引いてシートの弛みを解消させた状態に維持するには,特段に強く引く必要はなく,人が手で楽に引くことのできる程度の大きさの力で十分に弛みをなくすことができる。通常は対向する一組の縁部を引くだけで十分であるが,同時に,これとは直行する方向に併せて引いてもよい。引くためにシートの縁部を保持する手段は任意であり,万力その他の適宜の道具で挟んでもよく,また持ちやすい太さの適宜の器具(例えば角棒)を両面テープで縁部に沿って取り付けてもよい。これらの道具や器具は,それらに手を掛けて引いてもよく,またそれらの一方を不動に固定しておき,他方を適宜の可動の台上に取り付け,台の位置を例えばネジ機構を操作する等によってスライドさせることにより,シートを引くこともできる。勿論,当業者には,これらの操作の一部又は全体を,慣用の適宜な手段を用いて直ちに様々な具体的形態で機械化や自動化することが可能であり,本発明はそのような手段により機械化した方法も包含する。
なおシートは,通常,縁部に沿って平行且つ一様に引けばよいが,例えばシートの縁部の複数の離散部位をそれぞれ保持して引く場合には,各部位を,例えば,平行に引いても,またシートの中央から離れる方向(すなわち放射方向)に引いても,またそれらの中間的な引き方をしてもよい。
縁部を引いて弛みを解消させている状態のシートに(枠体又及び/又はシートに予め適用された)接着手段を挟んで枠体の接着手段を備えた面を押し当てる操作は,例えば,シートを台上に載せて引いておき,その状態でシート上に枠体を置いて上から押さえるという方法で行ってもよく,または逆に,引いた状態のシートを枠体に被せて,シートの反対側から押さえてもよい。また,枠体が一方向に湾曲している場合には,例えば,当該方向に引いてあるシートを,張力を保ったまま枠体の凸側の面に回り込むように押しつけることで,枠体にシートを接着することができる。またシートを接着させる枠体の湾曲面に合致する湾曲を有するように用意した把持部を備えた一対の万力等の器具を用いてシートを引き,それにより枠体に沿った形に湾曲させた形でシートに張力を付与し,これに枠体を押し当ててもよい。
防煙垂壁用パネルは,1個の枠体の片面にシートを張って固定したものであってもよく,また,例えば,同形である一対の枠体の間にシートを挟み込んで固定するようにしてもよい。後者の場合,接着手段はシートの一方の側のみにあっても,両側にあってもよい。
本発明において,「接着手段」とは,枠体の表面とシートとを速やかに接着させて,シートが目につく弛みなしに枠体を覆って張られた状態を維持できるものであればよい。接着手段は,枠体又はシート又は双方の接着面に適用される。接着の後シート及び枠体を更に機械的固定手段により固定する場合には,機械的固定手段による固定時までシートを弛みなく張った状態を維持できる暫定的なものであれば十分である。
そのような暫定的な接着手段としては,好ましくは感圧性接着手段が用いられる。「感圧性接着」は,常温で短時間圧力を加えるだけで接着する接着する性能をいい,これには例えば両面テープを好適に用いることができる。例えば,枠体の片面(又はシート片面若しくは両面)に両面テープを貼ったものを予め必要数準備しておくことができ,パネルの組み立て時,引張して弛みを解消させたシートに枠体を押し当てる前に剥離紙を剥がして接着剤層を露出させ,これを枠体ごとシートに押し当てることで,引張されて弛みが解消したシートをそのままの状態で枠体に結合させることができる。勿論,両面テープその他の接着テープに用いられているのと同様の感圧性接着材適宜の接着剤を,枠体に塗布する等により使用することも可能である。なお,接着手段は,枠体のシートに触れる側の面の全体に備えられている必要はなく,必要とする接着強度が得られる限り,枠体のそれぞれの辺に対応する(枠体及び/又はシートの)領域に部分的(例えば2〜3箇所等)に設けておけば足りる。
暫定的なものでない接着手段としては,用いるシートと枠体の素材に適合した接着剤を用いることができ,例えば市販されている多種多様のものから,適宜選択することができる。
本発明において,「機械的固定手段」とは,枠体とシートとを物理的機構により固定するための手段をいい,例えば,ボルトとナット,リベット,カシメ,ノックピン,ハトメ等と,これらに対応させて枠体にあけた穴(ネジ溝の有るもの又は無いもの)が挙げられるが,これらに限定されない。上記の接着手段のみで枠体とシートを固定する場合には,機械的固定手段を用いる必要はないが,用いてもよい。
本発明のパネルが1つの枠体の片面にシートを固定したものであり,対となる第2の枠体を含まない場合には,機械的固定手段はシートを該1つの枠体に固定するものであればよい。また,本発明のパネルが2つの枠体の間にシートを挟み込んだ形態のものである場合には,機械的固定手段は,両枠体と共にシートを固定する。機械的固定手段として,ボルト(又はこれとナットの組み合わせ),リベット,カシメ,ノックピン,ハトメ等,点状に固定する手段を用いる場合,枠体の辺あたりそれらの個数は適宜設定すればよく,通常は2個あれば通常十分であるが,枠体のサイズに応じて適宜,3個,4個又はこれ以上に設定してもよい。
以下,機械的固定手段を用いた場合の実施例を参照して本発明を更に具体的に説明するが,本発明がそれらの実施例に限定されることは意図しない。
なお,以下の実施例において,シートとしては,前述の合成樹脂含浸ガラスクロス(認定番号NM−2820,株式会社トッパン・コスモ製)を用いた。
〔実施例1〕
図1を参照し,アルミニウム製の長方形の枠体1(例えば,外寸:500mm×2000mm)を用意する。枠体1の4辺の各々に,ボルトを通す貫通穴3を2個ずつあけておくと共に,両面テープ5を辺あたり2箇所に貼っておく(剥離紙は除去)。枠体1よりひと周り大きいサイズに切断したシート7の対向する一組の縁部8,9をそれぞれ,定位置に固定された第1の万力及びネジ機構により前後にスライドさせることができる台上に取り付けた第2の万力で挟み,第1の万力から遠ざける方向に第2の万力の台のネジ機構を操作することにより,シートに張力を与えて弛みを除去し,その状態のまま,枠体1の両面テープ5を貼ってある側をシート7の片面に当て(黒矢印),シート7の反対側の面から枠体1を軽く押しつけることにより,シート7と枠体1とを両面テープの位置で接着する。次いで,各貫通穴3の位置シート1に穴をあけ,これを通して各貫通穴3にボルトを挿入し,これに反対側にからナット(図示せず)を螺着して締めた後,シート7の枠体1の外周からはみ出ている部分を切除することにより,枠体1に弛みなくシート7が張られたパネルが得られる。
〔実施例2〕
実施例1と同様の枠体1及びシートを用意し,シートを平らで滑らかな台上に載せた状態で,両面テープを貼った一組の角棒状器具(縁部とほぼ同じ長さのもの)をシートの一組の縁部にそれぞれ押し当てて接着させ,これを手掛かりとしてシートを引いて弛みを除去し,その状態のまま,両面テープを貼った側を下にしてシート上に枠体を置き,上から軽く押して両者を接着させ,以下実施例1の場合と同様にボルトで固定し,シート7の枠体1の外周からはみ出ている部分を角棒状器具と共に切除することにより,枠体1に弛みなくシート7が張られたパネルが得られる。
〔実施例3〕
図2を参照し,実施例1と同様に,貫通穴3をあけ両面テープを貼った枠体1を用意するほか,これと同形の別の枠体2を用意する(両面テープは図で下側の面に貼られている)。実施例1と同様にシートに張力を与えて弛みを除去し,その状態のまま,枠体1の両面テープ5を貼ってある側をシート7の片面に当てる(黒矢印)とともに,シートの反対側から枠体2を枠体1に重ね合わせ,両者でシート7を挟み付み込んで押圧することにより,接着材層の位置で枠体1,2とシートとを接着する。次いで各貫通穴3上でシート1に穴をあけ,枠体1,2の各貫通穴3にボルトを通し,これに反対側にからナット(図示せず)を螺着して締めることにより,枠体1,2の間に弛みなくシート7が張られたパネルが得られる。
〔実施例4〕
図2を参照し,実施例3と同様に枠体1及び枠体2を用意する(但し,枠体2には両面テープは貼らず)。実施例3と同様に,張力を与えて弛みを除去したシート7に,枠体1の両面テープ5を貼ってある側をシート7の片面に当て(黒矢印),シート7の反対側から軽く押すことにより,シート7と枠体1とを接着剤層の位置で接着する。次いで,各貫通穴3上でシート1に穴をあけ,枠体2をシート7上から枠体1に重ね合わせて,枠体1,2の貫通穴3を用いて両枠体をリベットで結合することにより,枠体1,2の間に弛みなくシートが張られたパネルが得られる。
本発明は,シートタイプの防煙垂壁用パネルを,従来に比して大幅な低コストで,且つ効率的に量産することを可能にし,現在主流を占めるガラス板を用いた防煙垂壁を防災上安全性の高いシートタイプへと交換するに必要な大量のパネルを,迅速に生産し且つ低価格で供給するのに有用である。
1: 枠体
2: 枠体
3: 貫通穴
5: 両面テープ
7: シート
8: 縁部
9: 縁部

Claims (10)

  1. 枠体とこれに張られたシートを含んでなる防煙垂壁用パネルの製造方法であって,
    (a)パネルの外周部を構成する枠体と,該枠体の枠内を覆うことのできる広さのシートとを準備するステップと,
    (b)該シートの対向する少なくとも一組の縁部を相互に反対方向に引くことにより該シートの弛みを解消させた状態に維持し,該弛みを解消させた状態のシートに該枠体を押し当てて該枠体と該シートとを接着させるステップであって,該枠体と該シートとが接触する位置において予め該枠体及び/又は該シートに接着手段が備えられるものであるステップと,
    を含んでなる,製造方法。
  2. (c)該枠体に接着させた該シートを該枠体に機械的固定手段により固定するステップを更に含んでなる,請求項1の製造方法。
  3. 上記ステップ(a)において,該枠体である第1の枠体と同形の第2の枠体をも準備し,上記ステップ(b)において,該シートを挟んで該第2の枠体に重なるように押し当てることにより,第2の枠体をも該シートと接着させるものであって,該枠体と該シートとが接触する位置において予め該枠体及び/又は該シートに接着手段が備えられるものである,請求項1の製造方法。
  4. (c)該第1の枠体,該シート及び該第2の枠体を,機械的固定手段により固定するステップを更に含んでなる,請求項3の製造方法。
  5. 上記ステップ(a)において,該枠体である第1の枠体と同形の第2の枠体をも準備し,上記ステップ(b)において,該シートを挟んで該第2の枠体を該第1の枠体に重なるように押し当てた状態で,該シート,該第1の枠体及び第2の枠体を機械的固定手段により固定するものである,請求項1の製造方法。
  6. 該枠体からはみ出たシート部分を切除するステップを更に含んでなる,請求項1〜5の何れかの製造方法。
  7. 該シートが,不燃性シートである,請求項1〜6の何れかの製造方法。
  8. 枠体とこれに張られたシートを含んでなる防煙垂壁用パネルであって,該シートが該枠体の片面に接着手段によって又は,接着手段及び機械的固定手段によって,張られているものである,防煙垂壁用パネル。
  9. 該枠体と同形の第2の枠体を更に含み,両枠体の間に該シートが挟み込まれているものである,請求項8の防煙垂壁用パネル。
  10. 該シートが,不燃性シートである,請求項8又は9の防煙垂壁用パネル。
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