JP2012254658A - タイヤ - Google Patents

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JP2012254658A JP2011127454A JP2011127454A JP2012254658A JP 2012254658 A JP2012254658 A JP 2012254658A JP 2011127454 A JP2011127454 A JP 2011127454A JP 2011127454 A JP2011127454 A JP 2011127454A JP 2012254658 A JP2012254658 A JP 2012254658A
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Abstract

【課題】タイヤサイド部全体の温度低減効果を図りつつ、情報伝達効果又は装飾効果を発揮することができるタイヤを提供する。
【解決手段】本発明に係るタイヤ1Aのタイヤサイド部3には、外側表面3Aから突出し、タイヤ径方向に延びる乱流発生用突条10が複数隣接して配置された第1領域R1と、乱流発生用突条10が配置されていない第2領域R2と、が設けられており、第2領域R2には、外側表面3Aから突出した突起部20が形成されており、突起部20は、情報を表示する文字及び記号の形状、又はデザインを表示する絵柄及び模様の形状であり、突起部20のタイヤサイド部3の外側表面3Aからの高さは、乱流発生用突条10のタイヤサイド部3の外側表面3Aからの高さの50%から100%である。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤサイド部の外側表面から突出し、タイヤ径方向に延び、且つタイヤ周方向に沿って間隔を隔てて配置された複数の乱流発生用突条を備えるタイヤに関する。
一般に空気入りタイヤのタイヤ温度の上昇は、材料物性の変化といった経時的変化を促進したり、高速走行時にはトレッドの破損などの原因になったりするため、耐久性の観点から好ましくない。よって、タイヤサイド部にタイヤ径方向に延びる乱流発生用突条を形成することで、外側表面における流速の速い乱流を発生若しくは促進させて、冷却効果を向上させたものがある(例えば、特許文献1参照)。タイヤを構成するゴムは熱伝導性の悪い材料であるため、放熱面積を拡大させて冷却効果を狙うよりも、乱流発生を促進することによる冷却効果のほうが有効であることが知られている。
特開2010−6141号公報
また、タイヤサイド部は、タイヤが車に装着された状態において視認できる部分であるため、文字や記号等を配置して情報を表示して情報伝達効果を発揮したり、絵柄やデザインを施して装飾性を高めたりしたいという要望がある。しかし、乱流発生用突条を高密度で配置すると、タイヤ温度低減効果を得ることができるものの、情報伝達効果を発揮したり、装飾効果を高めたりすることができない。
特に、例えば、軽自動車用のタイヤ等、タイヤ径方向における長さが比較的短いタイヤにおいては、タイヤサイド部のタイヤ径方向における長さも短く、スペースが制約されるため、タイヤサイズ等の情報表示と乱流発生用突条とを併設することが難しい場合がある。
また、タイヤサイド部のタイヤ周方向における全周に亘って乱流発生用突条を配置せず、タイヤサイド部に乱流発生用突条を配置する領域と、乱流発生用突条を配置しない領域と、を設けることが考えられる。しかし、乱流発生用突条を配置しない領域では温度低減効果を得ることができず、タイヤサイド部全体に亘って温度上昇を抑制することができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、タイヤサイド部全体の温度低減効果を図りつつ、情報伝達効果又は装飾効果を発揮することができるタイヤを提供すること例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的な側面としてのタイヤ(ランフラットタイヤ1A,1B,1C)は、タイヤサイド部(タイヤサイド部3)の外側表面(外側表面3A)から突出し、タイヤ径方向(タイヤ径方向trd)に延び、且つタイヤ周方向(タイヤ周方向tcd)に沿って間隔を隔てて配置された複数の乱流発生用突条(乱流発生用突条10)を備えるタイヤであって、前記タイヤサイド部には、前記乱流発生用突条が複数隣接して配置された第1領域(第1領域R1)と、該第1領域とタイヤ周方向において少なくとも一部が重なって配置され、かつ前記乱流発生用突条が配置されていない第2領域(第2領域R2)と、が設けられており、前記第2領域には、タイヤサイド部の外側表面から突出した突起部(突起部20)が形成されており、前記突起部のタイヤサイド部の外側表面からの高さは、前記乱流発生用突条のタイヤサイド部の外側表面からの高さの50%から100%である。
乱流発生用突条を備えるタイヤが回転することにより、タイヤサイド部の外側表面に接していた空気が乱流発生用突条を乗り越えて、乱流発生用突条の背面側で外側表面に対して略垂直方向に流れ、外側表面に突き当たる。そのため、外側表面に突き当たった空気流が、乱流発生用突条と乱流発生用突条との間における外側表面に停留する空気流と熱交換を行い、外側表面の温度上昇を抑制し、タイヤ耐久性を向上させることができる。
また、突起部は、タイヤサイド部の外側表面から突出しており、その外側表面からの高さが乱流発生用突条の高さの50%から100%である。したがって、突起部によっても、タイヤサイド部の外側表面における流速の速い乱流を発生若しくは促進させて、冷却効果を向上させることができる。よって、乱流発生用突条が設けられていない第2領域においても外側表面における放熱を促し、外側表面の温度上昇を抑制することができる。すなわち、乱流発生用突条が設けられた第1領域のみならず、乱流発生用突条が設けられていない第2領域も温度上昇の抑制を図ることができ、タイヤサイド部全体において温度低減効果を図ることが可能となる。
また、突起部が、情報を表示する文字及び記号の形状、又はデザインを表示する絵柄及び模様の形状であるため、乱流発生用突条を配置しないスペースに、文字や記号などのタイヤに必要な文字情報やデザインを付して、温度低減効果のみならず、情報の表示による情報伝達効果又はデザインを施すことによる装飾効果を発揮することができる。
例えば、軽自動車用のタイヤ等、タイヤ径方向における長さが比較的短いタイヤにおいては、タイヤサイド部のタイヤ径方向における長さも短いため、タイヤサイズ等の情報表示と乱流発生用突条とをタイヤ径方向に並べて配置することが難しい場合がある。しかし、乱流発生用突条と突起部とをタイヤサイド部に配置することにより、情報表示と乱流発生用突条とをタイヤ径方向に並べて配置せずに、空気の乱流による温度低減効果と情報伝達効果や装飾効果とを合わせて発揮することが可能となる。
なお、突起部は、情報を表示する文字及び記号の形状、又はデザインを表示する絵柄及び模様の形状のみによって構成してもよいし、情報を表示する文字等の形状及びデザインを表示する絵柄等の形状を組み合わせて構成してもよい。
また、突起部のタイヤサイド部の外側表面からの高さは、乱流発生用突条のタイヤサイド部の外側表面からの高さの50%〜100%であればよく、乱流発生用突条の高さと突起部の高さが略同じであってもよい。なお、タイヤサイド部の外側表面からの高さとは、タイヤサイド部の外側表面に対して垂直方向に延びる高さである。
また、本願発明に係るタイヤは、前記突起部が、前記乱流発生用突条のタイヤ径方向の外端部とタイヤ周方向において重なるように配置されていてもよい。
また、本発明に係るタイヤは、前記突起部のタイヤ径方向における長さが、前記乱流発生用突条のタイヤ径方向における長さの30%から80%であってもよい。具体的には、例えば、突起部のタイヤ径方向の長さが8mmであり、乱流発生用突条のタイヤ径方向の長さが13mmであり、61.5%である。
また、本発明に係るタイヤは、前記突起部のタイヤ径方向内側において、タイヤサイド部の外側表面から突出する突出部を更に備えており、前記突出部は、タイヤ径方向に延び、且つタイヤ周方向に沿って間隔を隔てて配置されていてもよい。
突出部は、タイヤサイド部の外側表面から突出し、タイヤ径方向に延び、且つタイヤ周方向に沿って間隔を隔てて配置されているため、乱流発生用突条と同様に、外側表面における流速の速い乱流を発生若しくは促進させて、温度上昇を抑制する効果を得ることができる。この突出部を突起部のタイヤ径方向内側に設けることにより、第1領域に乱流発生用突条を配置し、第2領域に突出部を配置し、タイヤサイド部の外側表面全周に亘って乱流発生効果を発揮することができる。よって、タイヤサイド部全体に亘って、乱流の発生や乱流の促進を図ることができる。
なお、突出部の形状は、乱流発生用突条と同じ形状であってもよいし、乱流発生用突条の一部分の形状であってもよい。更に、乱流発生用突条と突出部とをタイヤ周方向において等間隔を空けて均等に配置することにより、タイヤサイド部の表面全体において略均等に放熱を促し易くなる。
また、本発明に係るタイヤは、前記突出部が、前記乱流発生用突条のタイヤ径方向における内端部とタイヤ周方向において重なるように配置されていてもよい。
前記突出部の前記タイヤ径方向の長さは、前記乱流発生用突条の前記タイヤ径方向の長さよりも短い。突出部のタイヤ径方向における長さを短く構成することにより、突起部に対するタイヤ径方向内側に適宜配置することができる。また、突出部のタイヤ径方向外側には、突起部が形成されている。よって、突出部のタイヤ径方向における長さが、乱流発生用突条のタイヤ径方向における長さよりも短い場合であっても、突起部と突出部との組み合わせによって、空気の乱流による温度低減効果を得ることができる。
また、本発明に係るタイヤは、前記突出部のタイヤサイド部の外側表面からの高さが、前記乱流発生用突条のタイヤサイド部の外側表面からの高さの50%から100%であってもよい。
また、本発明に係るタイヤは、前記突出部のタイヤ径方向における長さは、前記乱流発生用突条のタイヤ径方向における長さの30%から80%であってもよい。
このように構成されたタイヤによれば、第1領域に乱流発生用突条が設けられているため、第1領域の温度低減効果を維持することができる。また、第2領域に突起部が設けられているため、乱流発生用突条が配置されていない第2領域の温度低減を図りつつ、情報伝達効果又は装飾効果を発揮することができる。したがって、タイヤサイド部全体の温度低減効果を得ることができる。
実施の形態1に係るタイヤの側面図である。 図1のA−A断面を示す要部断面図である。 図1のB−B断面を示す要部断面図である。 実施の形態2に係るタイヤの側面図である。 実施の形態3に係るタイヤの側面図である。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態1に係るタイヤの詳細を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、実施の形態1に係るタイヤとしてのランフラットタイヤ1A及びその要部を示している。図1はランフラットタイヤ1の側面図、図2は図1のA−A断面を示す要部断面図、図3は図1のB−B断面を示す要部断面図である。
〈ランフラットタイヤの概略構成〉
図1および図2に示すように、ランフラットタイヤ1Aは、路面と接触するトレッド部2と、タイヤ幅方向twdにおける両側のタイヤサイド部3と、それぞれのタイヤサイド部3の開口縁に沿って設けられたビード部4と、を備えて大略構成されている。そして、図1に示すように、タイヤサイド部3の外側表面3Aには、複数の乱流発生用突条10が配置されている。
図2に示すように、ビード部4は、タイヤサイド部3の開口部の縁部に沿って周回するように設けられた、ビードコア6Aおよびビードフィラー6Bを備えている。ビードコア6Aとしては、具体的にスチールコードなどが用いられている。ビード部3のタイヤ幅方向外側には、リムガード11が設けられている。
また、図2に示すように、ランフラットタイヤ1Aは、タイヤの骨格となるカーカス層7を有している。タイヤサイド部3に位置するカーカス層7の内側(タイヤ幅方向twd内側)には、補強ゴムとしてのサイドウォール補強層8が設けられている。このサイドウォール補強層8は、タイヤ幅方向断面において三日月形状のゴムストックによって形成されている。
カーカス層7のタイヤ径方向trd外側には、複数層のベルト層9が設けられている。ベルト層9のタイヤ径方向trd外側には、路面と接地する上記トレッド部2が設けられている。
〈乱流発生用突条の構成〉
本実施形態のように、三日月形補強ゴムでなるサイドウォール補強層8が設けられたタイヤサイド部3を有するランフラットタイヤ1Aにおいては、特にタイヤサイド部3の温度を低減させることが、耐久性向上の観点から有効になる。そこで、本実施形態のランフラットタイヤ1Aでは、上述したように、タイヤサイド部3の外側表面3Aに複数の乱流発生用突条10を突設して乱流を発生させる若しくは乱流を促進することによって、このタイヤサイド部3における冷却効果を高めるようにしている。
タイヤサイド部3の外側表面3Aには、複数の乱流発生用突条10が隣接して配置された第1領域R1と、乱流発生用突条10が隣接して配置されていない第2領域R2とが設けられている。第2領域R2には、複数の突起部20が隣接して配置されている。第1領域R1と第2領域R2とは、タイヤ周方向において一部重なって配置されている。
複数の乱流発生用突条10は、タイヤサイド部3の外側表面3Aから突出し、タイヤ径方向に沿って延在され、且つタイヤ周方向に沿って間隔を隔てて配置されている。乱流発生用突条10は、図1に示すように、タイヤサイド部3の外側表面3Aに、タイヤ回転軸を中心として放射状に配置されている。各乱流発生用突条10は、長手方向がタイヤ径方向trdに沿うように延在している。この乱流発生用突条10のタイヤ周方向tcdの断面は、図3に示すように、矩形状に形成されている。乱流発生用突条10は、ランフラットタイヤ1Aの回転時にタイヤサイド部3の外側表面3Aに乱流を発生させたり、乱流を促進させたりするための長尺状の突起である。
複数の突起部20は、タイヤサイド部3の外側表面3Aから突出し、タイヤ周方向に沿って間隔を隔てて配置されている。突起部20は、図1に示すように、タイヤサイド部3の外側から視認した際に認識される文字形状であり、所定の情報を表示している。この乱流発生用突条20のタイヤ周方向の断面は、図3に示すように、矩形状に形成されている。突起部20は、ランフラットタイヤ1Aの回転時にタイヤサイド部3の外周表面に乱流を発生させたり、乱流を促進させたりする。
突出部30は、タイヤサイド部3の外側表面3Aに対して突出している。突出部30は、突起部20のタイヤ径方向内側においてタイヤ周方向に沿って間隔を隔てて配置されている。突出部30は、ランフラットタイヤ1Aの回転時にタイヤサイド部3の外周表面に乱流を発生させたり、乱流を促進させたりする。突出部30は、図2に示すように、タイヤサイド部3の外側表面3Aに、タイヤ回転軸を中心として放射状に配置されている。
各突出部30は、長手方向がタイヤ径方向に沿うように延在している。この突出部30のタイヤ周方向の断面は、略矩形である。突出部30のタイヤ周方向におけるピッチは、乱流発生用突条10のタイヤ周方向におけるピッチPと同じ長さである。
このように、第1領域R1に乱流発生用突条10を配置し、第2領域R2に突出部30及び突起部20を配置することにより、タイヤサイド部3の外側表面3A全周に亘って乱流を発生させたり、乱流を促進させたりして、タイヤの温度を効果的に低減することができる。
ここで、図3を用いて乱流の発生のメカニズムを説明する。ランフラットタイヤ1Aの回転に伴い、乱流発生用突条10や突起部20が形成されていないタイヤサイド部3の外側表面3Aに接触していた空気の流れS1が乱流発生用突条10や突起部20によって外側表面3Aから剥離されて乱流発生用突条10や突起部20を乗り越える。この乱流発生用突条10や突起部20の背面側には、空気の流れが滞留する部分(領域)S2が生じる。
そして、空気の流れS1は、次の乱流発生用突条10や突起部20との間の底部に再付着して、次の乱流発生用突条10や突起部20で再び剥離される。このとき、空気の流れS1と次の乱流発生用突条10等との間には、空気の流れが滞留する部分(領域)S3が生じる。ここで、乱流S1が接触する領域上の速度勾配(速度)を速くすることが冷却効果を高めるために優位となると考えられる。つまり、タイヤサイド部3の外側表面3Aに乱流発生用突条10や突起部20を突設して流速の速い空気の流れS1と滞留部分S2,S3を生じさせて、タイヤサイド部3の外側表面3Aにおいて乱流の発生を促進させることによって、タイヤサイド部3の冷却効果が高められる。
また、タイヤサイド部3におけるタイヤ径方向内側の突出部30も、タイヤ径方向外側における放熱に寄与する。具体的には、ランフラットタイヤ1Aの回転時における遠心力の影響でタイヤ径方向の内側から外側へと向かう空気の流れが生じるため、タイヤ径方向内側に設けた突出部30がタイヤ径方向外側における放熱にも寄与する。タイヤサイド部3の少なくともタイヤ径方向内側部分に、乱流発生用突条10と突出部30とを設けることにより、タイヤ径方向内側部分のみならず、タイヤ径方向外側部分の放熱も促し、タイヤサイド部3の外側表面全域における冷却効果を効率良く高めることができる。
また、本実施形態のランフラットタイヤ1Aにおいて、乱流発生用突条10の外側表面3Aからの高さ10Hは、0.7mmである。突起部20の外側表面3Aからの高さ20Hは、0.6mmである。突起部20の高さ20Hは、乱流発生用突条10の高さ10Hの50%から100%の範囲内である、86%である。突起部20の高さ20H、乱流発生用突条10の高さ10H、及び突出部30の高さ30Hが大き過ぎると、タイヤサイド部の転動時の変形に追従し難くなり、繰り返し変形をうけた際に特に乱流発生用突条の根元に歪が集中し、クラックが発生しやすくなることがある。
一方、突起部20の高さ20Hが、乱流発生用突条10の高さ10Hに対して小さくなり過ぎると、すなわち乱流発生用突条10の高さ10Hの50%未満であると、文字の視認性が低下したり、乱流の発生効果を十分に得ることができなかったりするおそれがある。したがって、突起部20の高さ20Hは、乱流発生用突条10の高さ10Hの50%から100%の範囲内であることが望ましい。
また、突起部20は、乱流発生用突条10のタイヤ径方向trdの外端部10Xとタイヤ周方向tcdにおいて重なるように配置されている。すなわち、乱流発生用突条10の外端部10Xを通るタイヤ周方向tcdに伸びる仮想線C1上に突起部20が配置される。突起部20の外端部20Xは、乱流発生用突条10の外端部10Xよりもタイヤ径方向外側に配置されており、突起部20の外端部20Xと乱流発生用突条10の外端部10Xとのタイヤ径方向における長さ21Lは、6.4mmである。
なお、突起部20の外端部20Xと乱流発生用突条10の外端部10Xとのタイヤ径方向における長さ21Lは、2〜8mmが好ましい。また、突出部30と突起部20とのタイヤ径方向の距離は、1.5〜3mm程度離して設置することが好ましく、より好ましくは、2mm離して設置することが望ましい。また、乱流発生用突条10と突起部20との距離は周方向に6〜12mm程度離しておくのが好ましい。
また、突出部30のタイヤ径方向trdの内端部30Yは、乱流発生用突条10のタイヤ径方向trdの内端部10Yとタイヤ周方向tcdにおいて重なるように配置されている。すなわち、乱流発生用突条10の内端部10Yを通るタイヤ周方向tcdに伸びる仮想線C2上に突出部30が配置される。このように突起部20及び突出部30を配置することにより、タイヤ周方向に沿って移動する空気を連続して乱流発生用突条10及び突起部20に接触させることができる。
突起部20のタイヤ径方向trdにおける長さ20Lは、乱流発生用突条10のタイヤ径方向trdにおける長さ20Lの30%から80%である。突起部20の長さ20Lが、乱流発生用突条10の長さ10Lに対して小さくなり過ぎると、すなわち30%未満であると、文字の視認性が低下したり、乱流の発生効果を十分に得ることができなかったりするおそれがある。したがって、突起部20の長さ20Lは、乱流発生用突条10の長さ10Lの30%から80%の範囲内であることが望ましい。
以上のように構成されたランフラットタイヤ1Aによれば、第1領域R1に乱流発生用突条10が設けられ、かつ第2領域R2に突起部20及び突出部30が設けられているため、乱流発生用突条によって第1領域R1の温度低減効果を維持しつつ、突起部20及び突出部30によって第2領域R2の温度低減を図ること可能となる。また、突起部20によって文字を表示できるため、空気の乱流による温度低減効果と情報伝達効果とを合わせて発揮することが可能となる。
<実施の形態2>
実施の形態1に係るランフラットタイヤ1Aの乱流発生用突条は、タイヤ径方向に沿って延在しているが、本発明に係る乱流発生用突条は、この構成に限られない。次いで、図4に基づいて実施の形態2に係るランフラットタイヤ1Bを説明する。実施の形態2に係るランフラットタイヤ1Bは、乱流発生用突条10、突起部20及び突出部30がタイヤ径方向に対して傾斜する方向に延在している。なお、実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成については同符号を用いて説明を省略する。
タイヤサイド部3の外側表面3Aには、複数の乱流発生用突条10と、突起部20と、突出部30とが設けられている。突出部30のタイヤ周方向におけるピッチP1は、乱流発生用突条10のタイヤ周方向におけるピッチP2と同じ長さである。
突出部30のタイヤサイド部3の外側表面3Aからの高さは、0.7mmである。しかし、例えば、突出部30のタイヤサイド部3の外側表面3Aからの高さは、0.5mm〜1.5mmとすることができる。また、突出部30のタイヤ径方向における長さは、4.4〜10mmとすることができる。このように突出部30を構成することにより乱流発生用突条10が配置されていない第2領域R2においても、温度上昇を効果的に抑制することが可能となる。
また、実施の形態2に係る突起部20は、情報としてのタイヤサイズを表示する数字の形状の情報突起部20Aと、デザインを表示するためのデザイン突起部20Bと、を有する。情報突起部20A及びデザイン突起部20Bは、図1に示すように、タイヤサイド部3の外側表面3Aを視認した際に、数字等が認識されるように配置されている。このような突起部20を設けることにより、タイヤサイド部の全周にわたってタイヤサイド部から突出した部分(乱流発生用突条10、突起部20及び突出部30)を設けることができる。よって、タイヤサイド部の全周にわたって効果的に乱流を発生させて、タイヤサイド部全体を冷却することができる。
<実施の形態3>
次いで、実施の形態3に係るランフラットタイヤ1Cを図5に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態3において、実施の形態1と同様の構成については同符号を用いて説明を省略する。実施の形態3に係るランフラットタイヤ1Cは、タイヤサイド部3の外側表面3Aに、乱流発生用突条10及び突起部20が設けられている。乱流発生用突条10のタイヤ径方向trdの長さ10Lと、突起部20のタイヤ径方向trdの長さ30Lと、は略同じ長さである。
また、乱流発生用突条10のタイヤ径方向trdの外端部10Xと、突起部20のタイヤ径方向trdの外端部20Xとはタイヤ周方向において重なっている。更に、乱流発生用突条10のタイヤ径方向の内端部10Yと、突起部20のタイヤ径方向trdの内端部20Yとはタイヤ周方向において重なっている。したがって、第1領域R1と第2領域R2とは、タイヤ周方向tcdにおいて重なって配置されている。
このように、乱流発生用突条10と突起部20とをタイヤ周方向において重なるように配置することにより、乱流発生用突条10又は突起部20に当たった空気流を、隣接した乱流発生用突条又は突起部に連続して当たるようにすることができる。よって、効果的に乱流を促進することができる。これにより、タイヤサイド部3の外側表面3Aのタイヤ周方向全域を温度低減することができる。
<その他の実施の形態>
上述した実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述した実施の形態では、乱流発生用突条20の形状が細長い直方体形状としたが、タイヤ周方向の断面形状が台形状や他の形状であってもよい。また、乱流発生用突条20は、ほぼタイヤ径方向に沿って延在されているが、タイヤ径方向に対して斜めに傾斜した角度を有するように配置してもよい。
また、上述した実施の形態では、空気入りタイヤとしてランフラットタイヤへの適用を例示したが、オフザロードラジアル(ORR)タイヤ、トラックバスラジアルタイヤ(TBR)などの他のタイプのタイヤに適用できることは勿論である。
また、第1領域と第2領域は、各々複数設けられて交互に配置されていてもよいし、1個ずつ配置されていてもよい。
突起部は、実施の形態に係るタイヤのように複数設けられていてもよいし、1個設けられていてもよい。更に、突起部が複数設けられている構成においては、タイヤサイド部3の外側表面3Aからの高さが全ての突起部において同じ高さであってもよいし、それぞれ異なる高さであってもよい。更に、突起部の形状に応じて高さを異ならせるように構成してもよい。例えば、乱流発生用突条よりも乱流効果を発生させ易い形状であれば、突起部の高さを乱流発生用突条の高さよりも低くし、乱流発生用突条よりも乱流効果を発生させ難い形状であれば、突起部の高さを乱流発生用突条の高さよりも高くすることができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
1A,1B,1C…ランフラットタイヤ、 2…トレッド部、 3…タイヤサイド部、 3A…外側表面、4…ビード部、 6A…ビードコア、 6B…ビードフィラー、 7…カーカス層、 8…サイドウォール補強層、 9…ベルト層、 10…乱流発生用突条、 10H…乱流発生用突条の外側表面からの高さ、 10L…乱流発生用突条のタイヤ径方向における長さ、 10X…乱流発生用突条のタイヤ径方向の外端部、 10Y…乱流発生用突条のタイヤ径方向の内端部、 11・・・リムガード、 20…突起部、 20A…情報突起部、 20B…デザイン突起部、 20H…突起部の外側表面からの高さ、 20L…突起部のタイヤ径方向における長さ、 20X…突起部のタイヤ径方向の外端部、 20Y…突起部のタイヤ径方向の内端部、 30…突出部、 tcd…タイヤ周方向、 trd…タイヤ径方向、 twd…タイヤ幅方向

Claims (7)

  1. タイヤサイド部の外側表面から突出し、タイヤ径方向に延び、且つタイヤ周方向に沿って間隔を隔てて配置された複数の乱流発生用突条を備えるタイヤであって、
    前記タイヤサイド部には、前記乱流発生用突条が複数隣接して配置された第1領域と、該第1領域とタイヤ周方向において少なくとも一部が重なって配置され、かつ前記乱流発生用突条が配置されていない第2領域と、が設けられており、
    前記第2領域には、前記タイヤサイド部の外側表面から突出した突起部が形成されており、
    前記突起部は、情報を表示する文字及び記号の形状、又はデザインを表示する絵柄及び模様の形状であり、
    前記突起部の前記タイヤサイド部の外側表面からの高さは、前記乱流発生用突条の前記タイヤサイド部の外側表面からの高さの50%から100%である、タイヤ。
  2. 前記突起部は、前記乱流発生用突条のタイヤ径方向の外端部とタイヤ周方向において重なるように配置されている、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記突起部のタイヤ径方向における長さは、前記乱流発生用突条のタイヤ径方向における長さの30%から80%である、請求項1又は請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記突起部に対するタイヤ径方向内側において、前記タイヤサイド部の前記外側表面から突出する突出部を更に備えており、
    前記突出部は、タイヤ径方向に延びており、且つタイヤ周方向に沿って間隔を隔てて配置されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 前記突出部の前記タイヤ径方向の長さは、前記乱流発生用突条の前記タイヤ径方向の長さよりも短い、請求項3に記載のタイヤ。
  6. 前記突出部の前記タイヤサイド部の外側表面からの高さは、前記乱流発生用突条の前記タイヤサイド部の外側表面からの高さの50%から100%である、請求項4又は請求項5に記載のタイヤ。
  7. 前記突出部のタイヤ径方向における長さは、前記乱流発生用突条のタイヤ径方向における長さの30%から80%である、請求項4から請求項6のいずれかに記載のタイヤ。
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