JP2012252009A - 分散型取込み装置 - Google Patents

分散型取込み装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012252009A
JP2012252009A JP2012129111A JP2012129111A JP2012252009A JP 2012252009 A JP2012252009 A JP 2012252009A JP 2012129111 A JP2012129111 A JP 2012129111A JP 2012129111 A JP2012129111 A JP 2012129111A JP 2012252009 A JP2012252009 A JP 2012252009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distributed
acquisition
filter
unit
ddc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012129111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6151483B2 (ja
Inventor
A Martin Gregory
グレゴレリー・エイ・マーティン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tektronix Inc
Original Assignee
Tektronix Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tektronix Inc filed Critical Tektronix Inc
Publication of JP2012252009A publication Critical patent/JP2012252009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6151483B2 publication Critical patent/JP6151483B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/25Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof using digital measurement techniques
    • G01R19/2506Arrangements for conditioning or analysing measured signals, e.g. for indicating peak values ; Details concerning sampling, digitizing or waveform capturing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R13/00Arrangements for displaying electric variables or waveforms
    • G01R13/02Arrangements for displaying electric variables or waveforms for displaying measured electric variables in digital form
    • G01R13/0218Circuits therefor
    • G01R13/0272Circuits therefor for sampling
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0223Computation saving measures; Accelerating measures
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0248Filters characterised by a particular frequency response or filtering method
    • H03H17/0264Filter sets with mutual related characteristics
    • H03H17/0273Polyphase filters
    • H03H17/0275Polyphase filters comprising non-recursive filters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/06Non-recursive filters
    • H03H17/0621Non-recursive filters with input-sampling frequency and output-delivery frequency which differ, e.g. extrapolation; Anti-aliasing
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/06Non-recursive filters
    • H03H17/0621Non-recursive filters with input-sampling frequency and output-delivery frequency which differ, e.g. extrapolation; Anti-aliasing
    • H03H17/0635Non-recursive filters with input-sampling frequency and output-delivery frequency which differ, e.g. extrapolation; Anti-aliasing characterized by the ratio between the input-sampling and output-delivery frequencies
    • H03H17/0685Non-recursive filters with input-sampling frequency and output-delivery frequency which differ, e.g. extrapolation; Anti-aliasing characterized by the ratio between the input-sampling and output-delivery frequencies the ratio being rational
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/1205Multiplexed conversion systems
    • H03M1/121Interleaved, i.e. using multiple converters or converter parts for one channel
    • H03M1/1215Interleaved, i.e. using multiple converters or converter parts for one channel using time-division multiplexing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】高帯域信号をデジタル・サンプルとして取り込めるようにする。
【解決手段】システム200は、デジタル・ダウン・コンバージョン(DDC)を時間インタリーブ取込みシステムとして実現する。取込みデータは、M個の分散型取込み部でインタリーブされ、並行して処理される。分散型取込み部の夫々には、アップ・サンプラ205と、相対的位相オフセットを補うための遅延段とがあり、更に加算部215で一体化波形270が形成される。DDC225では、周波数シフト、フィルタ処理、ダウン・サンプルを行って、I/Qデータ・サンプルy[n]を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、試験測定装置に適した分散型取込み装置に関し、特に、時間インタリーブされた取込みデジタル・ダウン・コンバージョンを行う分散型取込み装置に関する。
本願は、2011年6月6日に出願された米国仮出願第61/493,831号の利益を主張するものである。
伝統的に、スペクトラム・アナライザやベクトル・アナライザのような試験測定装置は、トリガ能力が比較的低く、また、リアルタイム帯域幅も限られたものであった。米国テクトロニクス社が提供するMDO4000型シリーズのようなミックスド・ドメイン・オシロスコープ(MDO)は、試験測定装置の新しい製品カテゴリであり、これは、時間インタリーブ信号取込みシステムに支えられた非常に広い帯域幅までのリアルタイムによる広帯域信号取込みスパン帯域幅をサポートするのに加えて、リアルタイム・スペクトラム・アナライザ(RTSA)製品の周波数領域でのスペクトラム取込み能力、トリガ能力及び表示能力と、伝統的なオシロスコープの機能とを統合したものである。伝統的なオシロスコープの時間領域測定機能及びRTSAの周波数領域測定機能をサポートするのに加えて、MDO製品は、信号取込み機能、トリガ機能、表示機能及び分析機能に関して、時間領域及び周波数領域(領域=ドメイン)間で相互に関連づけることが可能である。
こうした新しい形態の製品では、RF入力信号は、RF入力信号からの成分情報に基づいて、デジタル的にダウン・コンバートされてI(同相)及びQ(直交)成分が生成される。より具体的には、RF信号を数値演算で正弦波及び余弦波と乗算することにより、I及びQ成分情報が生成され、これらはオリジナルのRF信号(の関心のあるスパン内)中に存在する全ての情報を含んでいる。もし所望の関心のあるスパンが、システムの最大帯域幅より狭い場合には、取込みデータを更に間引きしても良い。このようにすれば、メモリ・サイズが固定で制約がある場合であっても、関心のあるスパンが短かければ、それだけ長い時間について取込みメモリに取り込むことが可能になる。スペクトラム分析モードにおいて、より長い取込み時間をサポートすれば、それだけより狭い分解能帯域幅(RBW)を実現できる。
従来のオシロスコープ及びデジタイザでは、サンプル・レート及び帯域幅を調整可能とし、取込みシステムの能力が個々のアナログ・デジタル変換回路又はデジザイザ部を超えるように、試験測定装置の取込みシステムを構築するための1つのアプローチが、時間インタリーブによるデータ取込み手法である。例えば、図1は、オシロスコープで使われている従来の時間インタリーブ取込みシステムの一例である。トラック・ホールド部105のような高帯域サンプラは、入力信号130のサンプルしたものを、取込みシステムの総合サンプル・レート及びインタリーブされたADC又はデジタイザ部の合計数に基いて、サンプリング時間に適切な差分(オフセット)がある複数のADC110に配分する。
次に、構成部分115のようなデジタイザ部は、入ってくるサンプルを処理し、取込みメモリ120中に蓄積するのに使用される。デジタイザ部115は、オシロスコープのデバイス中の取込み、トリガ、表示及び分析機能を構成するブロックの1種である。通常、時間インタリーブされた取込みデータ・サンプルを結合し、更なる処理及び分析をするために、異なるデジタイザ部間を相互接続するものがあり、これによって、取込みシステムのフル・サンプル・レートで時系列に一体化した波形125が得られる。
特開平5−225225号公報 特開2003−329709号公報
ミックスド・ドメイン機能(時間領域、周波数領域等の複数の領域(ドメイン)を複合的に処理できる機能)を可能にする従来の手法は、主に1つのデジタイザで構成されるシステムを対象としたものであり、サンプル・レート及び取り込み可能なリアルタイム帯域幅に制約があった。RF取込みシステムでより高い周波数範囲を可能にするためには、従来の場合、入力信号をADC部の前でアナログの状態でダウン・コンバートするために高価なRF発振回路とミキサ部が必要とされてきた。この形式のシステムでは、リアルタイムで取込み可能な帯域幅スパンの観点から1つのADCの帯域幅にまだ制限がある。
そこで、デジタル・ダウン・コンバージョン(DDC)機能を、複数の分散された時間インタリーブ取込み構成部に分散させることができる取込み技術が望ましい。また、より長い取込み時間を可能にし、これによって、より小さい周波数分解能帯域幅(RBW)を実現することが望ましい。更に、時間インタリーブされたシステムの総合帯域幅内の任意の位置におけるより狭い関心のある周波数帯域から効率よくスペクトラム・データを取込むことができ、分散型取込み部の夫々において時間インタリーブ・デジタイザ部から取り込まれてダウン・コンバートされ、メモリに記憶された波形データを再構築できることが望ましい。
本発明の概念1は、分散型取込み装置であって、
被試験信号を受けるように構成されるサンプラ部と、
上記サンプラ部と動作可能に結合され、上記被試験信号のデジタル化サンプルを生成するよう構成される複数のアナログ・デジタル変換部と、
相互接続された複数の分散型取込み部を含み、該分散型取込み部の夫々が上記デジタル化サンプルの一部を記憶するよう構成される取込みメモリと、上記分散型取込み部間の上記デジタル化サンプルをデ・インタリーブするよう構成される1つ以上の加算部とを有する時間インタリーブ取込み処理ネットワークと、
複数の上記分散型取込み部からなる上記インタリーブ処理ネットワークにつながっており、上記デジタル化サンプルの一部を記憶するよう構成される取込みメモリと、上記分散型取込み部間の上記デジタル化サンプルをデ・インタリーブするよう構成される1つ以上の加算部とを有する最後の分散型取込み部と
を具え、
上記最後の分散型取込み部が、複数の上記分散型取込み部からデ・インタリーブされた上記デジタル化サンプルを受け、再合成一体波形を出力するよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念2は、概念1の分散型取込み装置であって、
上記最後の分散型取込み部につながったデジタル・ダウン・コンバータ(DDC)部を更に具え、
上記DDC部が
上記再合成一体波形を受けて、複素正弦波を乗算し、数学的な実数部及び虚数部を有するミックスド信号を生成するミキサ部と、
上記ミキサ部に結合され、上記ミックスド信号を受けてフィルタ処理する1つ以上の間引きフィルタと、
1つ以上の上記間引きフィルタに結合され、上記ミックスド信号をダウン・サンプルする1つ以上のダウン・サンプラとを有し、
上記DDC部はダウン・コンバートされた一体化複素I(同相)及びQ(直交)データを生成するよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念3は、概念2の分散型取込み装置であって、
1つ以上の上記ダウン・サンプラは、1つ以上の上記間引きフィルタ間に間隔をおいて配置されることを特徴としている。
本発明の概念4は、概念2の分散型取込み装置であって、上記DDC部は、最後の分散型取込み部の1つ以上の加算部から、再構築された一体化波形を受けるように構成されることを特徴としている。
本発明の概念5は、概念1の分散型取込み装置であって、上記分散型取込み部の上記取り込みメモリは、実数データ・サンプルを記録するよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念6は、概念1の分散型取込み装置であって、
上記分散型取込み部の夫々が上記取り込みメモリに結合されたアップ・サンプラを含み、係数Mで上記デジタル化サンプルをアップ・サンプルするよう構成されており、このとき、Mが最後の取込み部を含む分散型取込み部の合計個数であることを特徴としている。
本発明の概念7は、概念1の分散型取込み装置であって、
上記分散型取込み部の夫々が、デジタル・ダウン・コンバータ(DDC)部を有し、各DDC部が
上記デジタル化サンプルの対応部分を受けて複素正弦波形を乗算し、数学的実数部及び虚数部を有するミックス信号を生成するミキサ部と、
上記ミキサ部に結合され、上記ミックス信号を受けてフィルタ処理するよう構成される1つ以上の間引きフィルタと、
1つ以上の上記間引きフィルタに結合され、上記ミックス信号をダウン・サンプルするよう構成される1つ以上のダウン・サンプラとを有し、
上記DDC部の夫々が、ダウン・コンバートされた複素同相及び直交(I/Q)データを生成するよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念8は、概念7の分散型取込み装置であって、1つ以上の上記ダウン・サンプラが、1つ以上の上記間引きフィルタの間に間隔をあけて配置されることを特徴としている。
本発明の概念9は、概念7の分散型取込み装置であって、上記分散型取込み部夫々の1つ以上の上記加算部が、対応する上記DDC部の出力部に結合され、このとき、1つ以上の上記加算部が、上記DDC部から受けたダウン・コンバートされたデータをデ・インタリーブするよう構成されていることを特徴としている。
本発明の概念10は、概念1の分散型取込み装置であって、
上記分散型取込み部の夫々が、
対応する上記取り込みメモリの入力部に結合され、上記デジタル化サンプルの対応部分を受けて複素正弦波形と乗算し、数学的実数部及び虚数部を有するミックス信号を生成するミキサ部と、
上記取り込みメモリの出力部に結合され、上記ミックス信号を受けてフィルタ処理するよう構成される多相補間フィルタと、
対応する上記多相補間フィルタに結合され、フィルタ処理された上記信号をダウン・サンプルするよう構成される1つ以上のダウン・サンプラと
を有している。
本発明の概念11は、概念10の分散型取込み装置であって、
上記多相補間フィルタが、z変換で表現される後述の数3に示す周波数応答を有する1つ以上のフィルタを有することを特徴としている。このとき、H(z)は、所与の帯域幅スパン及び目的のサンプル・レートについての所望のデジタル・ダウン・コンバージョン・フィルタ応答、mは多相フィルタの1つの並列パスについての0からM−1の中から選択される多相の相対的位相、Mは最後の取込み部を含む分散型取込み部のインタリーブ処理ネットワーク中の分散型取込み部の合計個数である。
本発明の概念12は、概念11の分散型取込み装置であって、
分散型取込み部間の相対的サンプリング位相オフセットを補正するための遅延段を更に具えている。
本発明の概念13は、概念11の分散型取込み装置であって、
Lを所与の帯域幅スパン及び関連するサンプル・レートについてのダウン・サンプル係数として、LがM以上の場合に、1つ以上の上記フィルタが、z変換で表現される全域に渡る周波数応答を有することを特徴としている。
本発明の概念14は、概念1の分散型取込み装置であって、
上記分散型取込み部の夫々が、
上記取り込みメモリの入力部に結合される取込みDDC部を有し、
該取込みDDC部の夫々が、
上記デジタル化サンプルの対応部分を受けて複素正弦波形と乗算し、数学的実数部及び虚数部を有するミックス信号を生成するミキサ部と、
該ミキサ部に結合され、上記ミックス信号を受けてフィルタ処理するよう構成される1つ以上の間引きフィルタと、
1つ以上の上記間引きフィルタに結合され、係数L/Mで上記ミックス信号をダウン・サンプルするよう構成される1つ以上のダウン・サンプラと、
部分的時間シフト・フィルタを有し、対応する上記取り込みメモリの出力部に結合された複素有限インパルス応答(FIR)フィルタ部とを有し、
Mは最後の取込み部を含む分散型取込み部のインタリーブ処理ネットワーク中の分散型取込み部の合計個数であり、Lは所与の帯域幅スパン及び関連するサンプル・レートについてのダウン・サンプル係数であることを特徴としている。
本発明の概念15は、概念14の分散型取込み装置であって、
1つ以上の上記ダウン・サンプラが、1つ以上の上記間引きフィルタの間に間隔をあけて配置されることを特徴としている。
本発明の概念16は、概念14の分散型取込み装置であって、
上記最後の分散型取込み部の1つ以上の上記加算部に結合される第2複素FIRフィルタを更に具え、
上記第2複素FIRフィルタがフィルタ処理された複素I/Qデータ・サンプルを生成するよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念17は、概念14の分散型取込み装置であって、
上記複素FIRフィルタ部が、上記取込み部夫々の部分的時間シフト及び任意複素FIRフィルタを組み合わせた1つの複素FIRフィルタを有することを特徴としている。
本発明の概念18は、概念14の分散型取込み装置であって、
上記分散型取込み部の夫々が、対応する上記取り込みメモリの出力部及び対応する複素FIRフィルタ部の入力部に結合されたスピンDDC部を更に有し、
上記取込みDDC部は、対応する上記取り込みメモリに取り込みデータを記憶する前にリアルタイムで動作するよう構成され、
上記スピンDDC部は、上記取り込みメモリから受けた情報を処理するよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念19は、概念1の分散型取込み装置であって、
上記最後の分散型取込み部の1つ以上の上記加算部に結合されるスピンDDC部と、
該スピンDDC部に結合される周波数変換部とを更に具え、
上記周波数変換部が周波数領域の複素スペクトラム・データを生成するよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念20は、概念1の分散型取込み装置であって、
上記最後の分散型取込み部の1つ以上の上記加算部に結合される取込みバッファと、
該取込みバッファに結合される周波数変換部とを更に具え、
上記周波数変換部が周波数領域の複素スペクトラム・データを生成するよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念21は、概念1の分散型取込み装置であって、
上記分散型取込み部の夫々が上記取り込みメモリの入力部に結合される取込みDDC部を有し、
該取込みDDC部が、
上記デジタル化サンプルの対応部分を受けて複素正弦波形と乗算し、数学的実数部及び虚数部を有するミックス信号を生成するミキサ部と、
該ミキサ部に結合され、上記ミックス信号を受けてフィルタ処理するよう構成される1つ以上の間引きフィルタと、
1つ以上の上記間引きフィルタに結合され、係数L/Mで上記ミックス信号をダウン・サンプルするよう構成される1つ以上のダウン・サンプラと、
部分的時間シフト・フィルタを有し、対応する上記取り込みメモリの出力部に結合された複素有限インパルス応答(FIR)フィルタ部と
対応する上記取り込みメモリの出力部に結合され、周波数領域の複素スペクトラム・データを生成するよう構成される周波数変換部とを有し、
Mは最後の取込み部を含む分散型取込み部のインタリーブ処理ネットワーク中の分散型取込み部の合計個数であり、Lは所与の帯域幅スパン及び関連するサンプル・レートについてのダウン・サンプル係数であることを特徴としている。
本発明の概念22は、概念21の分散型取込み装置であって、
1つ以上の上記ダウン・サンプラが、1つ以上の上記間引きフィルタの間に間隔をあけて配置されることを特徴としている。
本発明の概念23は、概念21の分散型取込み装置であって、
上記分散型取込み部夫々の1つ以上の上記加算部が、対応する周波数変換部夫々の出力部に結合され、1つ以上の上記加算部が上記周波数変換部から受ける上記複素スペクトラム・データをデ・インタリーブするよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念24は、概念21の分散型取込み装置であって、
上記取り込みメモリの出力部及び上記周波数変換部の入力部に結合されるスピンDDC部を更に具えている。
本発明の概念25は、概念1の分散型取込み装置であって、
上記最後の分散型取込み部の1つ以上の上記加算部に結合されるスピンDDC部と、
該スピンDDC部に結合される複素FIRフィルタ部とを更に具え、
該複素FIRフィルタ部が、フィルタ処理された複素I/Qデータ・サンプルを生成する複素有限インパルス応答(FIR)フィルタを含むことを特徴としている。
図1は、オシロスコープで使用される従来の時間インタリーブ取り込みシステムのブロック図である。 図2は、本発明の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図3は、本発明の別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図4は、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図5は、図4の多相補間フィルタの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図6は、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図7は、本発明の更に別の実施形態例によるもので、取り込みメモリの後に第2デジタル・ダウン・コンバージョン段を有する時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図8は、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図9は、周波数領域におけるスペクトラム出力データに関心がある場合のもので、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図10Aは、周波数領域におけるスペクトラム出力データに関心がある場合のもので、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図10Bは、周波数領域におけるスペクトラム出力データに関心がある場合のもので、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図である。 図11は、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図であり、第2の複素FIRフィルタ段があることが望ましい場合のものである。 図12は、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図であり、第2の複素FIRフィルタ段があることが望ましい場合のものである。 図13Aは、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図であり、第2の複素FIRフィルタ段があることが望ましい場合のものである。 図13Bは、本発明の更に別の実施形態例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システムの種々の構成部の処理の流れを示す図であり、第2の複素FIRフィルタ段があることが望ましい場合のものである。 図14は、本発明の実施形態例による試験測定装置のブロック図である。
本願で開示する本発明による実施形態は、試験測定装置の複数の分散型時間インタリーブ取込み部の夫々に分散型デジタル・ダウン・コンバート(DDC)機能を与える手法を提供し、これによって、非常に高いサンプル・レート及び帯域幅による取込みを可能にするものである。
デジタル・ダウン・コンバートによって、例えば、時間インタリーブ・システムの合成帯域幅内の任意の帯域幅スパンなど、関心のある周波数範囲内のスペクトラム・データについてデータ圧縮して取込みメモリに入れることが可能になる。取込みメモリのサイズが固定の場合に、これによって、より長い期間の取込みが可能となり、これが、より小さいスペクトラム分解能幅(RBW)を可能にする。これら技術は、インタリーブ・システムの総合帯域幅内の任意の位置の関心のある狭い周波数帯域からのスペクトラム・データを効率よく取り込むことを可能にする。更に、本願で開示する実施形態は、時間インタリーブ構成要素から取り込まれてダウン・コンバートされ、分散型取込み部の夫々と関連するメモリに記憶された波形を再構築する処理についても示す。
本願で開示する本発明の概念は、スペクトラム・アナライザ、オシロスコープ、ベクトル・アナライザ、ミックスド・ドメイン・オシロスコープ(MDO)のような種々の試験測定装置や、その他の適切な試験測定装置内で実施できる。また、本願で開示する本発明の概念は、試験測定装置以外のアプリケーションにも適用できる。本願では、デジタル・ダウン・コンバート(DDC)取込み機能を、複数の分散型時間インタリーブ取込み部に分散し、DDCをリアルタイムで実施可能なシステム及び処理を開示する。更に、分散型取込み部の夫々から取り込んだデータ・サンプルから、本願で開示する更なる処理を可能にする処理を用いて、一体化波形を再構築することが可能である。
デジタル・ダウン・コンバート機能は、RFトリガ、周波数領域波形処理及び表示、並びにRF時間領域波形処理及び表示などのスペクトラム分析機能の基本的な構成ブロックの1つである。コンセプトとしては、デジタル・ダウン・コンバートには、次の3つのステップがある。
1.入力波形を複素数値制御発振(NCO)波形と混合(ミックス)し、取込みデータの所望中心周波数を直流(DC)まで下へシフトする。つまり、ローパス・フィルタ処理及び間引きを行う前に、関心のある所望周波数スパンの中心をDCとするようにしても良い。
2.全体の帯域幅を関心のある所望周波数スパンに減少させるようにローパス・フィルタ処理を行う。
3.関心のある所望周波数スパン及び第2ステップで用いたローパス・フィルタの応答に基づいて、フィルタ処理済みデータ・サンプルを間引いて適切なサンプル・レートとするようにダウン・サンプルすることによって、エイリアスを低減及び防止する。
第2及び第3ステップは一緒にしても良く、フィルタ処理及びダウン・サンプリングを入れ替えた複数工程として、この複数工程において、関心のあるスパンを所望スパンまで減少させても良い。
MDO及びRTSA機器では、取り込んだデータをダウン・コンバートして使う主要な用途が2つある。1つは、周波数領域におけるスペクトラム・データを用いた表示及び処理に利用されるスペクトラム・デジタル・フォスファー技術、いわゆるDPX(登録商標)である(テクトロニクス社のデジタル・フォスファー技術では、蛍光体(フォスファー)を有するブラウン管でのアナログ信号表示に似せて、データ頻度や表示後の経過時間に応じて、データの表示輝度を変化させる)。もう1つは、時間領域における複素ダウン・コンバート処理(つまり、復調)されたサンプルを用いたRF時間領域における表示及び処理である。本発明の実施形態では、他の一般的なRF時間及び周波数領域のデータ取込み及び分析アプリケーションにも応用可能である。本発明の実施形態は、インタリーブDDC処理を可能にする。例えば、こうしたインタリーブDDC処理は、上述したアプリケーション類や処理機能と統合される。つまり、これら処理機能はインタリーブDDC処理と統合できるので、時間インタリーブ取込みシステム中の複数の分散型取込み部から得られる取込みデータが再合成され、再構成された一体化波形を得ることができ、これはシステムでのその後の処理に利用可能である。
図2は、本発明の実施形態の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム200の種々の構成部における処理の流れを示す図である。システム200は、DDCを時間インタリーブ取込みシステムとして実現する。この実施形態では、1つのDDC部225が、時間インタリーブ取込み構成部の処理ネットワーク(例えば、相互接続された環状構成部ないし他の分散型取込み部品の適切なインタリーブ・ネットワーク[0]、[1]、[2]...、[M−1])の最後に配置されている。本願で用いる用語「取込み部」は、一般に、本願で説明及び図示する1つ以上の分散型取込み部[0]、[1]、[2]...、[M−1]のことを指している。再合成処理においては、全てのデータがデ・インタリーブ(インタリーブされていない状態にする処理)され、時間的に連続するものになる。つまり、分散型取込み部間のデータがデ・インタリーブされ、デ・インタリーブ処理の後、インタリーブ処理系統の最後の分散型取込み部(つまり、[0])において、DDC処理が行われる。分散型取込み部間のサンプルは、図のアップ・サンプル部205の後にあるz-n遅延段(nサンプル遅延を示す)で示されるように時間インタリーブのサンプリング位相オフセットを考慮し、分散型取込み部の合計個数Mでアップ・サンプルすることによってデ・インタリーブでき、この後には、各分散型取込み部における単純な加算演算部215が続く。結果として、最後の取込み部(つまり、[0])の加算部215に結合されたDDC部225は、合算されて一体化した波形270に対して動作する。分散型取込みデータをデ・インタリーブするために別の相互接続形態を用いても良く、これには、放射及び網型ネットワーク(Star and mesh network:複合網)などが含まれ、同じ一体化波形270が結果として得られる。
これに代えて、DDC動作を分散型処理系統のもっと早い段階で行っても良く(例えば、後処理パス中においてデ・インタリーブ処理する前に、データを取込みメモリに記憶するようにし、また、取込みメモリにデータを記憶する前にリアルタイム取込みデータ・パスにデータを入れるようにする、など)、これによって、システムの機能及び処理能力が向上する。これについては、詳しくは後述する。
図2に示すように、取込みデータは、M個の分散型取込み部[0]、[1]、[2]...、[M−1]に渡ってインタリーブされる。M個の分散型取込み部[0]、[1]、[2]...、[M−1]の夫々は、複数のアナログ・デジタル変換部(ADC:図示せず)から時間インタリーブされたデジタル化サンプルを受けるようにしても良い。このとき、ADCは、サンプル・データをトラック・ホールド部202のような高帯域サンプラから受ける。図では、分散型取込み部が入力波形x[n](時間インタリーブ取込みシステムの総合サンプル・レートで効率的にサンプルされたもの)を直接受けるように描いているが、入力波形x[n]を受ける入力信号経路上にADCや高帯域サンプラを配置しても良く、また、各分散型取込み部がサポートするサンプル・レートに合わせた関連する時間インタリーブ・サンプリング時間オフセットで入力波形x[n]を効率よく間引きしても良い。
このように、入力波形x[n]は、サブ・サンプル位相(例えば、z0、z1、z2、z(M-1))の構成要素に分割され、これらは、複数の分散型取込み部中で同時に(例えば、並行して)処理されるようにできる。分散型取込み部の夫々について、それらの前のトラック・ホールド部において明示的でない(Implicit)のダウン・サンプリングと、その結果としてのサンプリング位相オフセットがあり、これらは相対的なサンプル遅延(例えば、z0、z1、z2、z(M-1))で表され、これらは、x[n]の並列パスの夫々について、ダウン・サンプラ210の前に示されている。分散型取込み部には、夫々に関して取込みメモリ(例えば、220)があり、これらが、その取込み部に関するデジタル化サンプルを記憶する。また、分散型取込み部の夫々には、1つ以上のアップ・サンプラ(例えば、205)があり、これらの後には、M個の分散型取込み部間のデータ・サンプルをデ・インタリーブするために、相対的時間インタリーブ・サンプリング・オフセットに対応する相対的位相オフセットを補うための遅延段と、加算部(例えば、215)が続き、これらによって、合算されて一体化した波形270が生成される。実施形態によっては、アップ・サンプラ205において示すように、アップ・サンプリングが係数Mで実行される。アップ・サンプラ205は、取込みメモリ220の出力に結合されている。
凡例(記号一覧)230に示すように、慣例に従って、実線の矢印は、実数のデータ・サンプルやデータ・パスを表すとし、破線の矢印は、複素数のI/Qデータ・サンプルやデータ・パスを表すこととする。凡例を全ての図面では示さないが、この慣例は、以下の他の図面でも適用する。
DDC部225は、デジタル・ダウン・コンバージョン処理を実行すると共に、数値制御発信部(NCO)を含み、関心のある取り込みスパンの所望の(又は選択された)中心を直流(DC)にシフトする。ミキサ又は乗算部235は、波形270に複素NCO正弦波を乗算する。これは、次の式で示される。
Figure 2012252009
ここで、fcは関心のある取り込みスパンの所望又は選択された中心周波数、fsは取り込みシステムの有効総合サンプル・レート、nは整数の離散時間サンプル指数、jは複素数表現であることを示す虚数単位である。NCO波形は、数学的な実数部と虚数部を有する複素波形で定義される。
複素正弦関数s[n]は、NCOを表し、そして、ミックス(混合)処理は、周波数領域におけるスペクトラム・データをシフトし、直流が中心となるように関心のある周波数スパンの中心周波数を動かす。このようにミキサ部235は、(全分散型取込み部からの取り込みデータをデ・インタリーブ処理した後の)一体波形270及び複素正弦波s[n]に基づいて、周波数シフトした出力信号を生成する。DDC部225中の1つ以上のローパス・フィルタH(z)が、ミキサ部235に結合されている。フィルタ225は、ミキサ235で生成されたミキサ処理信号を受けてフィルタ処理する。ダウン・サンプラ240がフィルタ225に結合され、周波数シフト及びローパス・フィルタ処理された信号をダウン・サンプルする。DDC部225中のフィルタH(z)及びダウン・サンプラ240は、DDC部における複数の有効なローパス間引きフィルタの組み合わせを表す。ダウン・サンプラ240は、1つ以上の間引きフィルタ又はフィルタ段の間に、間隔を置いて配置された1つ以上のダウン・サンプラを含むとしても良い。Lは、インタリーブ取り込みシステムの入力総合サンプル・レートに対する所与の帯域幅スパンに関する所望又は選択されたサンプル・レート低減係数としての固有のダウン・サンプリング係数(つまり、DDC225段にある全ダウン・サンプリングの組み合わせの合計)である。フィルタH(z)は、ミキサ又は乗算部235からの周波数シフト信号を受けて、ダウン・サンプラ240と共に、ダウン・コンバートされて一体化されたベースバンドI/Qデータ・サンプルを出力信号y[n]として生成する。
ダウン・サンプル係数Lとしては、実数データ・サンプルをダウン・コンバートされた複素I/Qデータ・サンプルに変換する処理において、その元々の性質上、係数2によるダウン・サンプルを含むとしても良い。取り込んだオリジナル実数データ・サンプルに対して、複素I/Qデータ・サンプルで等価なスペクトラム・データを表すには、オリジナルのサンプル・レートの半分だけが必要である。これは、実数波形は、周波数領域においては共役で対称であり、データを複素サンプル表現に変換するときに、中心周波数をシフトし、ローパス・フィルタ処理することによって、鏡像となる半分が削除されるようにできるからである。
上述のように、DDC部225は、インタリーブ処理系統中の最後の分散型取込み部の後に続いてある。DDC部225は、最後の分散型取込み部(つまり、時間インタリーブ・サンプリング位相[0])の1つ以上の加算部215からの再構築一体波形270を受けて、ダウン・コンバートされた一体化(coherent)I/Qデータを表す出力波形y[n]を出力する。放射及び網型(star and mesh)形態のような他の相互接続形態を用いて、全ての分散型取込み部からの取り込みデータをデ・インタリーブして組み合わせ、同じ一体化波形を得るようにしても良い。ダウン・コンバートされた一体化複素I/Qベースバンド・データは、その後の分析及び機能処理(図示せず)で利用可能なようにできる。
この実施形態では、フル・サンプル・レートで取り込まれたデータは、取り込み部それぞれのメモリに記憶される。更には、周波数領域及びRF時間領域波形処理、分析及び表示機能のような後処理は、最後の分散型取込み部(つまり、時間インタリーブ・サンプリング位相[0])で行われるか、又は、最後の分散型取込み部からデータを取り出すか、若しくは直接ストリーミングして外部のFPGA、外部のプロセッサ、その他適切な外部回路において行われる。
この実施形態は、装置の全又は約全帯域のような広帯域スパンに対して特に有用であり、このとき、フル・サンプル・レートによる(つまり、リアルタイム取り込みデータをメモリに記憶する前に間引きができない)実数データ・サンプルだけが、取り込みメモリにうまく取り込まれるようにできる。これは、所与のスパン帯域幅についてのデータに必要なサンプル・レート、高帯域スパンでのフィルタ処理への配慮(及びリアルタイムでのそうしたフィルタ処理をサポートするのに必要な関係回路のサイズや面積)、データ・サンプルを記憶するのに必要となるデータ・サイズ、メモリ帯域幅要件などが原因である。この実施形態は、低い間引き係数を用いれば、構成部間の通信帯域幅に必要な要件を最も低くできる。例えば、分散型取込み部間で交換する必要があるのは、8ビット実数サンプルだけで良く、より大きな複素I/Qデータ・サンプルは必要ない。DDC部225がフル取り込みサンプル・レート出力で動いているとき(つまり、スパン低減のために間引きをしないとき)、DDC処理(上述のように実数の取り込みデータ・サンプルを複素I/Qデータ・サンプルに変換)で必要なのは係数2での間引きだけである。
図3は、本発明の実施形態の別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム300の種々の構成部における処理の流れを示す図である。図3のいくつの観点及び構成部は、図2に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
この実施形態では、デジタル・ダウン・コンバージョン処理をデ・インタリーブ処理の前に行う。分散型取込み部[0]、[1]、[2]、...、[M−1](時間インタリーブ・サンプリング位相)の夫々には、夫々と関連のある対応するDDC部[0]、[1]、[2]、...、[M−1]がある。このように、最後の取り込み部で全体のDDC動作を行う代わりに、DDC動作が各取り込み部に分散している。言い換えると、デ・インタリーブ処理が完了した後にDDC動作を行うのでなく、DDC動作は、分散型取込み部間の加算演算によってデータ・サンプルを再合成して一体化波形にする前に実行される。アップ・サンプラ205がインタリーブ係数Mでアップ・サンプリングを行い、その後に続いて、対応するDDC段に進む前に、分散型取込み部夫々における相対的なサンプリング位相オフセットを補正するための遅延段がある。DDC部の夫々には、ミキサ部235があり、これは、(Mでアップ・サンプリングした後)対応する取り込みメモリ220に記憶されたデジタル化サンプルの一部と、複素正弦波形s[n]とを受けて乗算する。各DDC部は、ダウン・コンバートされたI/Qデータを生成する。分散型取込み部夫々の1つ以上の加算部215が、対応するDDC部の出力端子に結合されている。この1つ以上の加算部は、全分散型取込み部に渡るDDC部から受けるダウン・コンバートされたI/Qデータをデ・インタリーブするように構成され、一体化波形の結果y[n]を生成する。
この実施形態では、複素I/Qデータ・サンプルが伝送されて分散型取込み部間でデ・インタリーブされる。そのため、フル・サンプル・レートでの実数データ・サンプルを、選択されたシステム設定(例えば、非常に広い帯域幅スパンなど)に基づいて、取り込みメモリに記憶する必要がある場合では、図2を参照して説明した本願で開示する別の実施形態例を用いるのが好ましく、これによれば、分散型取込み部間でのデ・インタリーブ処理に必要となる相互接続した帯域幅が減少し、フル・サンプル・レートでの実数データ・サンプルを、数値表現における量子化ノイズが等しいレベルのダウン・コンバートされたI/Qデータ・サンプルと比較して、よりコンパクトな形で記憶できる。
図4は、本発明の実施形態の更に別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム400の種々の構成部における処理の流れを示す図である。図4のいくつの観点及び構成部は、図2や図3に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
図3におけるアップ・サンプラ205が実行する係数Mによるアップ・サンプル及び分散型DDC部が実行するDDCフィルタH(z)の代わりに、例えば、多相フィルタ405のような複数の多相(多相)補間フィルタが分散型取込み部に結合されることで、システムで等価な機能が得られる。この場合、DDC動作のミキサ(乗算)部235を用いるNCO部は、各分散型取込み部の各取り込みメモリ220の前に配置される。言い換えると、ミキサ部235は、対応する取り込みメモリ220の入力部に結合される。この実施形態では、ミキサ部235は、対応するデジタル化サンプルの一部分を受けて、関連する複素正弦NCO波形s[n]の一部分と乗算され、数学的な実数部と虚数部を有する周波数シフト信号を生成する。
これが可能なのは、ミックス(混合:mixing)動作がアップ・サンプル動作と代替可能だからである。更には、ミックス動作は、リアルタイム取込み機能の一部を構成する。結果として、取り込みデータは、取り込みメモリ中に、生の実数取り込みデータ値の代わりに、複素I/Qデータ・サンプルとして記憶される(どちらのデータもフル・サンプル・レート)。多相補間フィルタ405は、取り込みメモリ220の出力部に結合され、取り込みメモリから複素I/Qデータ・サンプル410を受けて、フィルタ処理し、フィルタ処理済みデータ415を出力する。多相補間フィルタ405の後には遅延段があり、これは分散型取込み部間の相対的なサンプリング位相オフセットを補正する。1つ以上のダウン・サンプラ240が多相補間フィルタ(及びこれに続く遅延段)の出力部に結合され、フィルタ処理済み信号を関心のある所望周波数スパンに適したサンプル・レートにダウン・サンプルするよう設定される。フィルタ処理及びダウン・サンプルされた信号は、例えば、1つ以上の加算部215を用いてデ・インタリーブされる。
この実施形態では、NCOの実行時においてインタリーブされており、このとき、分散型取込み部の夫々におけるNCOには、対応する所与の取込み部のインタリーブされた相対的サンプル時間オフセットに合致する適切な量の相対的な位相オフセットがあって、これは、例えば、トラック・ホールド部202のような高帯域サンプラによって定まる。言い換えると、分散型取込み部夫々のNCO波形は、サンプル・ベースでのサンプルと、タイミングが揃っている。これは、例えば、分散型取込み部の間で、取込みの開始時点を揃えることで実現される。
分散型取込み部夫々のNCO波形は、次の式で定義できる。
Figure 2012252009
このとき、fcは関心のある取込みスパンの所望の又は選択された中心周波数、fsは取り込みシステムの有効総合サンプル・レート、nは所与の分散型取込み部に関する整数の離散時間サンプル指数、mは所与の分散型取込み部の相対的時間インタリーブ・サンプリング位相(つまり、0からM−1)、Mはインタリーブ取り込みシステム(つまり、分散型取込み部のインタリーブ系統)中の分散型取込み部の合計個数、jは複素数表現であることを示す虚数単位である。NCO波形は、数学的な実数部と虚数部を有する複素波形で定義される。
図5は、図4の多相補間フィルタ405の種々の構成要素間の信号の流れを示す図である。多相補間フィルタ405は、取り込みメモリから複素I/Qデータ・サンプル410を受けて、1つ以上のフィルタ505を用いて、データをフィルタ処理し、アップ・サンプラ510を用いて係数Mでアップ・サンプルし、アップ・サンプラ510に続く遅延段は、並列な多相フィルタ・パスの相対的な位相に対応したものとなっている。加算部515は、並列多相フィルタ・パスの出力を結合する(combine:組み合わせる)のに用いられ、これによって多相補間フィルタとしての機能が実現される。フィルタ処理済みデータは、多相補間フィルタ405からデータ415として出力される。
多相補間フィルタ405のフィルタ505の理想的な周波数応答は、多相の位相mについて、周波数領域では次の形で示される(z変換で表現)。
Figure 2012252009
ここで、mは分散型取込み部夫々の並列フィルタ・パス505の多相の相対的位相(0からM−1)、Mは補間フィルタ405の多相構成部の合計個数で、これは分散型取込み部のインタリーブ処理系統中の分散型取込み部の合計個数に等しい。上述した多相補間フィルタ505の理想的周波数応答が、本発明の好ましい実施形態を表す一方で、ほぼ理想に近いフィルタ応答やこれに代わるフィルタ形態を用いても良いと理解すべきである。
時間領域においては、多相フィルタ構成要素の夫々は、デジタル・ダウン・コンバータ(DDC)フィルタのインパルス応答h[n]全体を、ダウン・サンプルされたサンプル・レートを基準としてm/Mサンプルの部分的(fractional:分数の)位相シフトを用いて、又は、ダウン・サンプリングする前のオリジナル・サンプル・レートを基準としてm個のサンプル(フィルタ・タップ)を用いて、ダウン・サンプルしたものに等しい。これは、次の式で示され、これは上述したHm(z)の時間領域での表現である。
Figure 2012252009
図4及び図5を参照すると、ダウン・サンプラ240の係数Lによるダウン・サンプリング動作は、多相補間フィルタ部405及びこれに続く遅延段の後で行われる。このとき、遅延段は、分散型取込み部間の相対的サンプリング位相オフセットを補正する。これは、多相補間フィルタの複数の位相が使用されないという結果となり、関係する多相の複数位相に関する出力サンプルは常に破棄される。このように、多相補間フィルタ部405を最適化する場合では、使用しない複数位相を多相フィルタ構造から排除でき、これによって、ハードウェアを節約し、システム実現コストが低減される。
例えば、ダウン・サンプル係数Lは、所与の帯域幅スパンについての所望の出力サンプル・レートで決まり、一度、ダウン・サンプル係数Lを分散型取込み部のインタリーブ係数Mと等しくすれば、各分散型取込み部において実際に必要となるのは、図5に示す多相補間フィルタ全体の1つの位相だけである。このように、図4に示すインタリーブ・システム中の分散型取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1]時間インタリーブ・サンプリング位相)の夫々は、分散型取込み部間に相対的サンプリング時間オフセットが存在するとしたときに、多相補間フィルタ405の異なる位相の1つを利用できる。例えば、取込み部[0]は位相m=0を利用でき、取込み部[1]は位相m=M−1を利用でき、取込み部[2]は位相m=M−2を利用でき、取込み部[M−1]は位相m=1を利用できる。こうした場合では、フィルタ応答zm/Mに関連する相対的遅延は、並列多相フィルタ・パスのアップ・サンプラ部510に続く遅延z-mで事実上キャンセルされ、所与の分散型取込み部に関する位相は、ノーブル恒等式(Noble identity:特許文献1参照)の結果として、分散型取込み部全体において有効なフィルタ応答H(zM)という結果が得られる。
図6は、本発明の実施形態の更に別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム600の種々の構成部における処理の流れを示す図である。図6のいくつの観点及び構成部は、図2、図3及び図4に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
この実施形態では、取り込まれたデータは、分散型取込み部[0]、[1]、[2]、...、[M−1]夫々の取り込みメモリ220に記憶される前に、リアルタイムで間引きされる。これによると、本願で上述したフル・サンプル・レートで実数データ・サンプルを記憶するのに必要な要件と比較して、メモリ中で利用可能な記録長が固定とした場合に、帯域幅スパンがフル帯域幅からリアルタイムで減少されるので、より長い期間をメモリに取り込むことが可能となる。スペクトラム・アナライザのアプリケーションでは、例えば、取り込みメモリのサイズが固定とした場合に、最小分解能帯域幅(RBW)の仕様及び最大RF時間領域時間スパン期間仕様が改善される。
具体的には、分散型取込み部の夫々が、分散型取込み部のデータ・パスに沿って、取り込みメモリ220の前に配置された取込みデジタル・ダウン・コンバータ(DDC)部610を有し、複素有限インパルス応答(FIR)フィルタ部615が取り込みメモリ220の後に配置される。複素FIRフィルタ部615は、種々の方法で実現され、その1つには、FFTベースのブロック・コンボリューション(block convolution)技術がある。DDC部610には、オールパス又はローパス・フィルタ625があり、このとき、複素FIRフィルタ部615は、部分(fractional)時間シフト・フィルタ応答を有する。部分時間シフト・フィルタは、図4での多相補間フィルタの後にある(分散型取込み部間の相対的サンプリング位相オフセットを補正するための)遅延段を置き換え、ノーブル恒等式を利用した入れ替えにより、この機能が係数Lのダウン・サンプル段(図4でのダウン・サンプラ240)の後で生じるようにしたもので、詳しくは後述する。DDC部610に関するフィルタ625の理想的な周波数応答は、分散型取込み部の夫々に分解することができ、次のように示される(z変換で表現)。
Figure 2012252009
ここで、mは分散型取込み部の相対的時間インタリーブ・サンプリング位相(つまり、0からM−1)、Mは分散型取込み部のインタリーブ処理系統中の分散型取込み部の合計個数、V(z)はオリジナルDDCローパス・フィルタのダウン・サンプルされたもの(つまり、係数Mでダウン・サンプルされたH(z))である。Tm(z)フィルタ部については、後述する。周波数領域では、係数Mによるダウン・サンプリングは、もしH(z)がFS/(2*M)を超える周波数成分をもっていれば、エイリアシングを利用して、係数Mでスペクトラムを折り畳むのに等しい。ここで、Fsは時間インタリーブ取り込みシステムの総合サンプル・レートである。なお、上述したDDC部610に関するフィルタ625の理想周波数応答は、本発明の好ましい実施形態ではあるが、この理想周波数応答にほぼ近いものや代替のフィルタ形態も利用可能であると理解されたい。
もしDDCダウン・サンプル係数Lがインタリーブ係数Mに等しく、H(z)が理想的ローパス・フィルタなら、理想的DDCローパス・フィルタのカットオフ周波数は、Mによる全ての間引きをサポートするFS/(2*M)である。H(z)のスペクトラムがM回折り畳まれてV(z)のスペクトラム(つまり、H(z)のダウン・サンプル・バージョン)が得られると、これは事実上、V(z)についての理想的オールパス・フィルタという結果になり、この場合、フィルタ応答は、極僅かな(trivial)離散時間インパルス関数となり、このため、実際のフィルタを実装する必要がなくなる。つまり、V(z)=1→v[n]=δ[n]である。このとき、nは離散時間サンプル指数であり、δ[n]はn=0を中心とした離散時間インパルスであり、これは次のように示される。
Figure 2012252009
上述した式の他の要素、Tm(z)は、部分時間シフト・フィルタを表し、これは分散型取込み部間の相対的サンプリング位相オフセットを補正するするもので、分散型取込み部のフル・サンプル・レートを基準にして、分散型取込み部の時間インタリーブ・サンプリング位相mについて、m/Mサンプルだけ時間がシフトされる。このフィルタは、m/Mのスロープのある線形位相応答を有するオールパス・フィルタ(又は適切なローパス・フィルタ)を用いて実現できる。
この実施形態例は、もしDDCダウン・サンプル係数Lがインタリーブ係数Mよりも大きい場合に特に有効である。DDCダウン・サンプル係数Lがインタリーブ係数Mより大きい場合、図6に示すように、リアルタイム分散型取込み部データ・パスにおいて、残留(residual)ダウン・サンプル係数L/Mで動作するダウン・サンプラ620は、部分的時間シフト・フィルタ605の前に配置され、また、取り込みメモリ220の前に配置される。取込み部間に分解して配置構成された多相フィルタでは、分散型取込み部間の入力x[n]データ・サンプルの時間インタリーブによって、係数Mによる暗黙のダウン・サンプリング(例えば、210)がパスに組み込まれ、このため、残留ダウン・サンプルL/Mが残る。
L>Mの場合では、オリジナル・システムのDDCローパス・フィルタが≦FS/(2*L)のカットオフ周波数(これは、係数L/Mでダウン・サンプリング後の新しいサンプル・レートのナイキスト周波数より低い)を有するので、V(z)はローパス・フィルタとなる。ダウン・サンプル後の新しいナイキスト周波数は、FS/(2*L)である。
更には、L/Mによる残留ダウン・サンプル動作の前に配置する以外にも、上述したTm(z)で表される部分的時間シフト・フィルタ605を、分散型取込み部夫々のデータ・パスに沿って、ダウン・サンプル動作の後で、かつ取り込みメモリ220の後にも配置できる。更には、ノーブル恒等式を用いてフィルタを変形し、フィルタをL/Mでダウン・サンプリングした後の(分散型取込み部のフル・サンプル・レートに比較して)低いサンプル・レートで動作するように変形しても良く、これは次のフィルタT’m(z)として得られる(z変換で表現)。
Figure 2012252009
ここで、mは所与の分散型取込み部の相対的時間インタリーブ・サンプリング位相(つまり、0からM−1)、Mは分散型取込み部のインタリーブ系統中の分散型取込み部の合計個数、Lは時間インタリーブ取り込みシステムの総合入力サンプル・レートに対する所与の帯域幅スパンについての所望の又は選択されたサンプル・レート低減係数から定まるダウン・サンプル係数である。上述した部分的時間シフト・フィルタ605の理想周波数応答は,本発明の好ましい実施形態を表しているが、理想フィルタ応答に近いものや、代替のフィルタ形態も用いても良いと理解されたい。
こうした変形で可能な順番を入れ替えた動作を考えると、上述したダウン・サンプルされたローパス・フィルタ625、V(z)、ダウン・サンプラ620による係数L/Mでのダウン・サンプル動作は、分散型取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])の夫々において、リアルタイム取込みパス中で、取り込みメモリ220の前に移動させることができる。フィルタ625、V(z)、ダウン・サンプラ620による係数L/Mでのダウン・サンプル動作は、種々の手段で実現でき、これには、例えば、多相間引き半帯域有限インパルス応答(FIR)段が含まれる。NCO及びミキサ235の段が、625の関連するV(z)及び620のL/Mでのダウン・サンプル動作と共に用いられると、一般的なDDCブロックと事実上同じ動作の結果を生じる。従って、1つの取込み部の動作をサポートするために用いられる一般的なDDCブロックは、複数の分散型取込み部に渡る時間インタリーブされたDDC動作をサポートするために、変形させることができる。
加えて、部分時間シフト・フィルタT’m(z)は、後処理(つまり、取り込みデータがメモリに記憶された後)においてインタリーブDDC動作を完了するように実現しても良い。インタリーブされた取込みサンプルを再構成して一体化波形y[n]を得るためのメモリ中に記憶された取り込みデータの後処理において、複素FIR部615(又はFFTベースのブロック・コンボリューション技術のようなフィルタを実現するための他の手段)を、このフィルタを実現するために用いても良い。取込み部の相対サンプリング位相オフセットを補正するために、異なるフィルタや分散型取込み部に関連する他のものを搭載し、好ましくは各分散型取込み部が固有の部分的時間シフト・フィルタ応答を持つようにしても良い。
例えば、図6に示すように、部分的時間シフト・フィルタz-0は取込み部[0]に関連し、部分的時間シフト・フィルタz-1/Lは取込み部[1]と関連し、部分的時間シフト・フィルタz-2/Lは取込み部[2]と関連し、部分的時間シフト・フィルタz-(M-1)/Lは取込み部[M−1]と関連する、などとしても良い。ダウン・コンバートされた一体化複素ベースバンドI/Qデータ・サンプルは、図6においてy[n]で示すように、インタリーブ処理系統における分散型取込み部の最後(つまり、[0])におけるデ・インタリーブ加算処理の後に続く後方での処理やクライアントで利用可能である。
図7は、本発明の実施形態の更に別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム700の種々の構成部における処理の流れを示す図である。システム700には、第2のデジタル・ダウン・コンバージョン段があり、これはメモリ中の予め取り込まれたデータを処理するときに、本発明の実施形態の例に従って利用される。図7のいくつの観点及び構成部は、図2、図3、図4及び図6に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
システムの観点からは、これは、本質的にデジタル・ダウン・コンバージョンを2つのブロック段に分割するものである。1つは取り込みメモリ220の前、つまり、取込みDDC部610であり、もう1つは取り込みメモリ220の後、つまり、スピンDDC部705である。部分的時間シフト・フィルタ605は、全ての間引き量に合うように調整でき、このため、部分的時間シフト・フィルタは、総合ダウン・サンプル・レートについてのL及びKの積の係数と関係するようになる。総合ダウン・サンプル・レートは、次のようになる(z変換で表現)。
Figure 2012252009
ここで、mは所与の分散型取込み部の相対的時間インタリーブ・サンプリング位相(つまり、0からM−1)、Mは分散型取込み部のインタリーブ系統中の分散型取込み部の合計個数、Lは時間インタリーブ取り込みシステムの総合入力サンプル・レートに対する所与の帯域幅スパンについての所望の又は選択されたサンプル・レート低減係数から定まるダウン・サンプル係数、Kは取り込みデータを取り込みメモリに記憶した後に起きる任意の追加のデジタル・ダウン・コンバージョン/間引きの有効間引き率である。上述した部分的時間シフト・フィルタ605の理想周波数応答は,本発明の好ましい実施形態を表しているが、理想フィルタ応答に近いものや、代替のフィルタ形態も用いても良いと理解されたい。
図7は、得られた時間インタリーブ2ステージ(段)DDC動作を示している。この実施形態は、図7に示すように、取込みDDC部(つまり、リアルタイムDDC)610、スピンDDC部(つまり、第2後処理DDC)705及び複素FIRフィルタ部615の組み合わせで実現できる。スピンDDC部705は、取り込みメモリ220の出力部に結合されると共に、複素FIRフィルタ部615の入力部に結合される。
スピンDDC部705では、vm[n]がスピンDDC部705で利用されるNCO及びミックス処理で使われる第2複素正弦波形を表し、これはインタリーブされたNCOであって、取込みDDC部610におけるNCOのもの同様に機能できる。言い換えると、ミキサ及び乗算部735は、第2複素正弦波形vm[n]を取り込みメモリ220から受けたダウン・コンバートされたサンプルとミックスし、それによって、取り込んだスペクトラムをシフトするために更なるフィルタ処理及び間引き処理の前に、更なる周波数オフセットを与える。加えて、この方法によれば、取り込んだスペクトラム内で、取り込んだ周波数スパン範囲の所望のサブセット(部分データ)を「拡大(zooming)」することができる。
取込み部の相対サンプリング位相オフセットを補正するために、異なるフィルタや分散型取込み部に関連する他のものを搭載しても良い。例えば、図7に示すように、部分的時間シフト・フィルタz-0は取込み部[0]に関連し、部分的時間シフト・フィルタz-1/(L-K)は取込み部[1]と関連し、部分的時間シフト・フィルタz-2/(L-K)は取込み部[2]と関連し、部分的時間シフト・フィルタz-(M-1)/(L-K)は取込み部[M−1]と関連する、などとしても良い。
図6の実施形態例と同様に、ダウン・コンバートされた一体化複素ベースバンドI/Qデータ・サンプルは、図7においてy[n]で示すように、インタリーブ処理系統における分散型取込み部の最後(つまり、[0])におけるデ・インタリーブ加算処理の後に続く後方での処理やクライアントで利用可能である。
図8は、本発明の実施形態の更に別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム800の種々の構成部における処理の流れを示す図である。図8のいくつの観点及び構成部は、図2、図3、図4、図6及び図7に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
インタリーブされたDDC取込み及び後処理動作をサポートすることは、スペクトラム(つまり、周波数領域)波形表示及び処理に関するブロックを構築するのに有用である。例えば、MDOアーキテクチャの構成要素は、上述の時間インタリーブDDC取り込みシステムの本発明の観点と統合されて、時間インタリーブ取り込みシステムにおけるスペクトラムDPX表示及び処理に利用できる。
この実施形態は、広スパン帯域幅などのために、実数データ・サンプルを分散型取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])の取り込みメモリ(例えば、220)に取り込む必要があるときに特に有用である。この実施形態では、上述の取込みDDC部及び関連動作は使用する必要はない。この実施形態例は、スピンDDC部225の後に続いて周波数変換部805が加わっている点が明確に異なってはいるが、図2に示したものと同様である。周波数変換部805は、ウィンドウ関数w[n]を用いたウィンドウ処理、FFT810を用いたFFT動作及びフィルタ応答C[k]を用いた周波数応答補正を提供する。周波数応答補正には、振幅を平坦にする補正や周波数に対する位相補正を含んでいても良く、詳細は後述する。
凡例830に示すように、慣例に従って、実線の矢印は、実数のデータ・サンプルやデータ・パスを表すとし、破線の矢印は、複素数のI/Qデータ・サンプルやデータ・パスを表すこととする。加えて、FFT動作の後に続く太い矢印は、数学的な実数成分及び虚数成分を含むスペクトラム(つまり、周波数領域)値サンプルを表す。凡例を全ての図面では示さないが、この慣例は、以下の他の図面でも適用する。
周波数変換部805では、810でのFFT動作の前に、乗算部820が、時間領域において複素信号にウィンドウ関数w[n]をかける。いくつかの実施形態では、ウィンドウ関数w[n]は実数値の関数であるが、複素ウィンドウ関数w[n]であっても良いと理解されたい。
更に、乗算部825は、810でのFFT動作の後、周波数領域において、FFT810から受ける信号835に振幅/位相補正フィルタ応答C[k]をかける。周波数変換部805においては、ウィンドウ処理、FFT及び振幅/位相補正動作を実行できる。結果として得られる一体化スペクトラム出力波形Y[k]は、その後での処理においてスペクトラム分析や表示機能のために利用できる。
スピンDDC部225は、分散型取込み部の最後(つまり、[0])の加算部215に結合される。周波数変換部805は、スピンDDC部225に結合され、複素時間領域データ・サンプルを複素スペクトラム・サンプルに変換するように構成される。
図9は、本発明の実施形態の更に別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム900の種々の構成部における処理の流れを示す図である。図9のいくつの観点及び構成部は、図2、図3、図4、図6、図7及び図8に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
この実施形態例は、図6の実施形態と類似しており、インタリーブDDCデータ・フローが含まれ、このとき、ダウン・コンバートされた複素I/Qデータ・サンプルは、分散型取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])夫々の取り込みメモリ220に記憶される。同様に、複数の分散型取込み部間のデータをデ・インタリーブするのを補助し、インタリーブされた後処理の流れにおける最後の取込み部(つまり、[0])において一体化I/Qデータ・サンプルを得るために、複素FIRフィルタ部915(又は等価な実施形態)を用いて部分時間シフト・フィルタ処理が適用される。この方法は、全スパン帯域幅によって、DDC間引き係数が時間インタリーブ・システム中の分散型取込み部の個数よりも大きいという結果となり、このため、取り込みメモリ220にデータを記憶する前に、ある程度の間引きを適用できるという状況において、特に有用である。
図9では、ダウン・コンバートされた複素ベースバンドI/Qデータが、インタリーブ系統の分散型取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])夫々の取り込みメモリ220に取り込まれている。部分的(fractional)時間シフト・フィルタ処理は、複素FIRフィルタ部915を用いた後処理動作として実行される。この実施形態例では、分散型取込み部の後処理の流れの中で、複素FIRフィルタ部915を用いて部分的時間シフト・フィルタが適用された後、例えば、加算部215を用いた加算処理により、データがデ・インタリーブされる。得られるデ・インタリーブされた一体化波形データは、取込みバッファ902に記憶できるが、これはインタリーブ処理系統中の最後の取込み部(つまり、[0])の取り込みメモリ220に配置しても良いし、完全に分離されたメモリ・バッファとしても良い。
スペクトラム(つまり、周波数領域)データ・サンプルへの変換は、最後の分散型取込み部(つまり、[0])だけにある周波数変換部805を用いて行われる。図8を参照して上述したようなウィンドウ処理、FFT、振幅平坦化及び位相補正フィルタ処理といったスペクトラム変換機能は、取込みバッファ902からの処理された複素データ・サンプル920に適用される。代替の実施形態では、一体化時間領域取込み データ・サンプル(つまり、加算部215による分散型取込み部夫々のデ・インタリーブ/加算処理の結果)を、取込みバッファ部902に一度記憶することなく、周波数変換部805へ直接流し込むようにしても良い。
図9では別のものとして示しているが、複素FIRフィルタ処理部915は、周波数変換部805と同じブロックとしても良いが、もしFFTブロックがブロック・コンボリューション技術を用いて複素FIRフィルタ処理を実行するのに使われるなら、複素FIRフィルタ処理部915は、2つの異なる時間に使われることになる。言い換えると、これらは同じ構成要素であり、部分的時間シフト・フィルタ処理は915において適用されると共に、スペクトラム変換動作は805において適用され、このとき、データのパス(pass)とスピン(spin)の2つの異なる後処理において、基本的に同じハードウェア構成要素が用いられる。これに代えて、ブロック915及び805を別々のものとし、それらのハードウェアやソフトウェアをそれぞれ独自のものから構成しても良い。
取込みバッファ902は、最後の分散型取込み部(つまり、[0])の1つ以上の加算部215に結合される。周波数変換部805は、取込みバッファ902に結合され、複素スペクトラム(つまり、周波数領域)サンプルを生成するよう構成される。
2つの異なる後処理パスを1つの後処理パスへと減らす一つの方法は、デ・インタリーブ部(例えば、加算部215を含む)を最後の取込み部(つまり、[0])の複素FIRフィルタ部915の前に移動させることである(図示せず)。分散型取込み部[0]は、部分的時間シフト・フィルタとしてほぼ機能しない(Trivial、つまり、時間シフトが0)ので、取込み部[0]に関する特別な複素FIR部915で特別なフィルタ処理をする必要はない。このため、デ・インタリーブ動作が完了した後において、取込み部[0]に関する複素FIR部915は、スペクトラム変換機能を実行するように再度その目的が設定される(つまり、複素FIRフィルタ部がFFTベースのブロック・コンボリューションとして実装される)。この場合、複数のパス間の一時記憶すべきデータがないので取込みバッファ902は必要なく、むしろ、後処理の流れに沿ってデータはそのまま流れる。
どの場合においても、最後の分散型取込み部(つまり、[0])中の805でのスペクトラム変換動作の後、出力スペクトラム・データY[k]は、インタリーブ系統中の最後の取込み部(つまり、[0])の中か、その後において、後ほどの行う分析や表示機能へと直接流れることができる。
図10Aは、本発明の実施形態の更に別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム1000の種々の構成部における処理の流れを示す図である。図10Aのいくつの観点及び構成部は、図2、図3、図4、図6、図7、図8及び図9に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
図10Aは、取り込みメモリ220に記憶されたダウン・コンバートされたデータについて、時間インタリーブ分散型FFT/スペクトラム処理を実行する実施形態例を示している。このとき、周波数変換部805が、インタリーブ系統中の取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])の夫々に分散される。加えて、スペクトラム変換動作(例えば、ウィンドウ関数w[n]を用いたウィンドウ処理動作、FFT810を用いたFFT動作、フィルタ応答C[k]を用いた振幅/位相補正、など)を、部分的時間シフト・フィルタ(Tm’[k])と組合せる。これは、分散型取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])の夫々に関する周波数変換部内の、これらフィルタを直接乗算することによって行われる。
具体的には、部分的時間シフト・フィルタ(Tm’[k])のスペクトラム変換を、振幅平坦化/位相補正関数C[k]と組み合わせても良い。これらは、周波数領域で直接乗算できる。これら2つのスペクトラム関数の組合せは、時間インタリーブ・システム中の分散型取込み部の夫々を対象とする複数の合成フィルタ機能のシリーズを生成するために、予め計算しておいても良く、これを分散型取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])の夫々における周波数変換部805か、又は、これに関連するものに実装するようにしても良い。
この実施形態例では、分散型取込み部夫々の周波数変換部805は、対応する取り込みメモリ220の出力部に結合される。図8を参照して上述したウィンドウ処理、FFT、振幅平坦化/位相補正フィルタ処理のようなスペクトラム変換機能は、対応する取り込みメモリ220から夫々受ける複素データ・サンプルに対して適用される。周波数変換部805の夫々は、その分散型取込み部についての複素スペクトラム・サンプルを生成するように構成される。
この実施形態例では、周波数変換部805でスペクトラム変換及びフィルタ処理動作が行われた後、スペクトラム・データは、例えば、1つ以上の加算部1005を用いた加算処理によりデ・インタリーブされる。言い換えると、スペクトラム変換後の複素スペクトラム・データ・サンプル(実数部及び虚数部を有する)は、加算され、インタリーブ処理系統中の分散型取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])間でデ・インタリーブされる。分散型取込み部夫々の1つ以上の加算部1005は、対応する周波数変換部805の出力部に結合され、その周波数変換部から受ける複素スペクトラム・データをデ・インタリーブするよう構成される。
時間領域入力データ・サンプルの個数が、FFT出力スペクトラム・サンプルの個数に近くなるか、これよりも多くなる場合では、合計データ・サイズの観点から、図10Aに示す実施形態例は、図9に示す実施形態に比較して、より効率的である。なぜなら、これは、部分的時間シフト・フィルタ及び周波数変換機能を、分散型取込み部の夫々において、1つのFFT動作だけが必要となるように、凝縮したものだからである。
図9及び図10に示す実施形態例のどちらも、図7を参照して上述した第2スピンDDC部と同じか同様のやり方で、第2(つまり、スピン(spin))DDC部をサポートするように拡張できる。例えば、図10Bは、こうした実施形態を示すもので、この場合では、スピンDDC1010が、分散型取込み部夫々の取り込みメモリ220及び周波数変換部805の間に配置されている。
図11は、本発明の実施形態の更に別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム1100の種々の構成部における処理の流れを示す図である。図11のいくつの観点及び構成部は、図2、図3、図4、図6、図7、図8、図9及び図10に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
本願で説明する時間インタリーブ分散型DDCのコンセプトは、時間インタリーブ取り込みシステムにおいて、RF時間領域波形(つまり、ダウン・コンバートされた複素ベースバンドI/Qデータ、時間に対する振幅、周波数、位相の波形、復調及びプロトコル復号、など)をサポートするように拡張できる。デジタル・ダウン・コンバージョン動作(例えば、スピンDDC動作)をサポートするのに加えて、後ほど(図示する回路から出力された後)行われるRF時間領域波形の描画、分析、復調、復号その他の後処理機能をサポートするように、例えば、複素FIRフィルタ1105を用いた振幅平坦化/位相補正フィルタ処理が適用される。言い換えると、複素FIRフィルタ1105は、フィルタ処理された一体化複素ベースバンドI/Qデータ・サンプルを生成できる。
図11の実施形態例は、実数データ・サンプルがフル・サンプル・レートで取り込みメモリ220に記憶されるという意味で、図2のものと類似している。加えて、スピンDDC部225が、デ・インタリーブ処理の後に配置されている。例えば、1つ以上の加算部215を用いて複数の分散型取込み部の全部からのデータ・サンプルを加算処理してデ・インタリーブ処理することで、一体化波形が生成されるが、スピンDDC部225は、この加算処理部の後に配置される。言い換えると、スピンDDC部225は、その後の処理のために、加算処理した一体化波形を受ける。スピンDDC部225は、最後の分散型取込み部(つまり、[0])の1つ以上の加算部215に結合される。複素FIRフィルタ部1105が、スピンDDC部に結合され、フィルタ処理した複素ベースバンドI/Qデータ・サンプルを生成する。
この実施形態例では、複素FIRフィルタ部1105は、振幅/位相補正フィルタP(z)を適用するために用いられる。複素FIRフィルタ部1105の後においては、データは一体化され、補正されており、分析、測定、表示、復調、復号等の後ほどの処理に直接流用できるものとなっている。
図12は、本発明の実施形態の更に別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム1200の種々の構成部における処理の流れを示す図である。図12のいくつの観点及び構成部は、図2、図3、図4、図6、図7、図8、図9、図10及び図11に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
米国テクトロニクス社のMDO型シリーズのような試験測定装置におけるRF時間領域動作では、ダウン・コンバートされた複素ベースバンドI/Qデータ・サンプルを時間領域で処理するアプリケーション(変調分析など)をサポートできる。取り込みメモリにダウン・コンバートされた複素データが記憶された場合をサポートするように、インタリーブRF時間領域波形を拡張するには、図6に示した時間インタリーブ分散型DDCデータの流れに、RF時間領域処理に利用される振幅平坦化/位相補正複素FIRフィルタを加えても良い。例えば、図12に示すように、複素FIRフィルタ1205が、インタリーブ処理系統中の最後の分散型取込み部(つまり、[0])の1つ以上の加算部215の後に配置される。このやり方では、複素FIR1205の振幅平坦化/位相補正フィルタP(z)が、加算処理された波形データ1210に適用される。
複素FIRフィルタ1205は、最後の分散型取込み部(つまり、[0])の1つ以上の加算部215に結合される。更に、複素FIRフィルタは、フィルタ処理複素I/Qデータ・サンプルを生成するように構成しても良い。
図13Aは、本発明の実施形態の更に別の例による時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム1300の種々の構成部における処理の流れを示す図である。図13Aのいくつの観点及び構成部は、図2、図3、図4、図6、図7、図8、図9、図10、図11及び図12に関して上述しているので、簡単のため、こうした点の説明は省略する。
この実施形態例では、振幅平坦化/位相補正複素FIRフィルタが、分散型取込み部(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])の夫々に分散配置される。複素振幅平坦化/位相補正フィルタP(z)及び部分的時間シフト・フィルタ(例えば、分散型取込み部の夫々についてz-0、z-1/L、z-2/L、...、z-(M-1)/L)を組み合わせて、複素FIRフィルタ部1315を用いて分散型取込み部の夫々において1つのフィルタ動作としても良く、これは、図13Aに示すように、分散型取込み部の夫々に配置される。これら2つのフィルタの組合せは、時間領域におけるフィルタ・インパルス応答のコンボリューション(畳み込み積分)で実現しても良いし、周波数領域におけるフィルタ応答の乗算として実現しても良く、これを予め計算し、複数要素の合成フィルタ(composite filters)として分散型取込み部の夫々に実装しても良い。これにより、図13Aに示すデータの流れが得られる。
この実施形態例では、インタリーブ処理系統の最後の取込み部(つまり、[0])において、デ・インタリーブ加算処理部(つまり、加算部215)の後においては、データが結合されて一体化している。得られる一体化出力波形y[n]は、上述のように、その後の処理で直接利用できる。
図13Aは、取込みDDC部610だけを示しているが、分散型複素FIRフィルタ部1315は、図7を参照して上述したように、取込みDDC及び第2のスピンDDC部の両方があるやり方で実現しても良い。例えば、図13Bは、こうした実施形態を示し、スピンDDC1310は、分散型取込み部夫々の取り込みメモリ220と複素FIRフィルタ部1315の間に配置される。
図14は、本発明の実施形態例による試験測定装置1405のブロック図である。試験測定装置1405は、時間インタリーブ取り込みシステム1420を含み、これは、図2〜13を参照して説明した種々の実施形態(例えば、200、300、400、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300)の1つ又は複数と同じか、同様としても良い。
試験測定装置1405は、トラック・ホールド部1415のような高帯域サンプラを有しても良く、これはデジタル化サンプルをADC(アナログ・デジタル変換部)1410に供給する。試験測定装置1405は、取り込みメモリ1425を有しており、これについては詳しくは後述する。更に、時間インタリーブ取り込みシステム1420は、後述するように、分散型取込み部1430(例えば、[0]、[1]、[2]、...、[M−1])及び関連構成部を有している。分散型取込み部の夫々は、ADCの少なくとも1つと動作可能に結合しており、デジタル化サンプルの時間インタリーブされた部分を受けるように構成されている。分散型取込み部1430は、ADC1410からデジタル化サンプルを受けて、後述のように、フィルタ処理、間引き処理、デ・インタリーブ処理など、様々な動作を実行する。
特定の実施形態を説明して来たが、本発明の原理はこれら実施形態に限定されるものではない。例えば、インタリーブ・スペクトラム動作について、別のオプションを利用しても良い。FFTサイズが大きいものについては、時間的に間引きし、FFT機能を複数の分散型取込み部に渡って分解することは、FFT演算負荷を分散することで実現できる。このやり方では、分散型取込み部間でデータがデ・インタリーブされ、その次に、分散型取込み部の全ての間で間引き/再インタリーブされる。この第2の後処理動作では、データは、分散型取込み部の夫々において、全ての取込み部で異なる位相オフセットを用いて間引きされたサンプルである。もし実数インタリーブ・データ・サンプルについてFFTが実行される(ダウン・コンバージョン無し)と、この時間的間引きのやり方では、全ての分散型取込み部が基本的に正確に分散されたデータを有しているので、上述の工程は飛ばすことができる。
M重インタリーブ・システムでは、各分散型取込み部が、N/Mの大きさのFFTを並列に計算できる。このときNは、FFTの合計サイズである。中間FFTデータの全ては、インタリーブ処理系統の最後の取込み部(つまり、[0])に送るようにでき、ここでは、各取込み部で並列に計算された中間FFTの結果を組み合わせるために、最後にlog2(M)radix-2(底2)のFFTステージを実行する。例えば、8重インタリーブ・システムでは、分散型取込み部の夫々で並列に計算された中間FFTの結果をつなぎ合わせるには、3radix2のFFTステージが最後の取込み部(つまり、[0])に必要である。
最後の取込み部におけるFFTの最終結果として、一体化スペクトラム波形が得られ、これは、後ほどの処理で利用可能なものである。この状況において、FFTを並列に行うことで得られる演算上の利点は、データをデ・インタリーブ及び再供給するためにかかる超過時間と比較して考えるべきであるが、このやり方では、FFTサイズが非常に大きい場合にサイズ上のメリットがある。
別の実施形態例としては、セグメント(分割された部分)ベースのバッチ(batch:1回にまとめる)FFTアプローチが利用できる。このアプローチでは、データが複数の取込みレコード・セグメント(時間的に連続)としてインタリーブ処理系統の異なる取込み部に分配され、これらは、並行してメモリに同時に記憶された多数の取込みセグメントを効率よく処理する。例えば、8重インタリーブ・システムでは、8個の取込みセグメンントを並行して処理できる。この場合、上述のように、分散型取込み部の全て渡るデータがデ・インタリーブされ、時間的に連続する取込みレコードが生成される。得られるセグメントは、そのセグメントを更に処理するために、内部の構成要素の相互接続を通じて、分散型取込み部の1つに供給される。その次のセグメントは、異なる分散型取込み部へと渡されるので、全てのセグメントの処理負荷が利用可能な全ての分散型取込み部に分配されることとなり、これによってシステムの処理能力が改善される。
いくつかの状況においては、FFTで利用される取込みレコード間に重複が生じることがあるので、重複する取込みセグメントをサポートするため、いくらかのデータが複数の取込み部に同時に送られる。各取込み部が、処理可能なデ・インタリーブされた一体化した取込みレコードを得たら、インタリーブ系統中の全ての取込み部は、取込みレコードを並行して処理する。その結果(例えば、測定値、波形表示画像、統計値など)は、種々の手段によって、全ての分散型取込み部の間でまとめられ、上述のようにして処理された全ての取込みセグメントを統合した各要素の合成結果が生成される。
本発明の実施形態としては、コンピュータが実行可能な命令を記録したコンピュータ読み出し可能な有形な媒体(メディア)としても良い。媒体に記録される命令は、プロセッサが実行したときに、本願で上述した方法を実行する。実施形態は、本発明の原理を離れることとなく種々の変更が可能である。本願で説明した機能は、ソフトウェアやハードウェア、又は、これらの組合せを含む種々の手段で実現される。
200 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
202 トラック・ホールド部
205 アップ・サンプラ
210 ダウン・サンプラ
215 加算部
220 取込みメモリ
225 DDC部
230 凡例
235 ミキサ又は乗算部
240 ダウン・サンプラ
270 一体化波形
300 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
400 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
405 多相補間フィルタ
410 複素I/Qデータ・サンプル
415 フィルタ処理済みデータ
505 フィルタ
510 アップ・サンプラ
515 加算部
600 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
605 部分的時間シフト・フィルタ
610 取込みDDC部
615 複素FIRフィルタ部
620 ダウン・サンプラ
625 フィルタ
700 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
705 スピンDDC部
735 ミキサ及び乗算部
800 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
805 周波数変換部
810 FFTブロック
815 複素時間領域データ・サンプル
820 乗算部
825 乗算部
830 凡例
835 FFTブロックからの信号
900 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
902 取込みバッファ
915 複素FIRフィルタ部
920 複素データ・サンプル
1000 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
1001 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
1005 加算部
1010 スピンDDC部
1100 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
1105 複素FIRフィルタ
1200 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
1205 複素FIRフィルタ
1210 加算処理された波形データ
1300 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
1301 時間インタリーブ・デジタル・ダウン・コンバージョン・システム
1310 スピンDDC
1315 複素FIRフィルタ部
1405 試験測定装置
1410 ADC
1415 トラック・ホールド部
1420 時間インタリーブ取り込みシステム
1430 分散型取り込み部

Claims (7)

  1. 被試験信号を受けるように構成されるサンプラ部と、
    上記サンプラ部と動作可能に結合され、上記被試験信号のデジタル化サンプルを生成するよう構成される複数のアナログ・デジタル変換部と、
    相互接続された複数の分散型取込み部を含み、該分散型取込み部の夫々が上記デジタル化サンプルの一部を記憶するよう構成される取込みメモリと、上記分散型取込み部間の上記デジタル化サンプルをデ・インタリーブするよう構成される1つ以上の加算部とを有する時間インタリーブ取込み処理ネットワークと、
    複数の上記分散型取込み部からなる上記インタリーブ処理ネットワークにつながっており、上記デジタル化サンプルの一部を記憶するよう構成される取込みメモリと、上記分散型取込み部間の上記デジタル化サンプルをデ・インタリーブするよう構成される1つ以上の加算部とを有する最後の分散型取込み部と
    を具え、
    上記最後の分散型取込み部が、複数の上記分散型取込み部からデ・インタリーブされた上記デジタル化サンプルを受け、再合成一体波形を出力するよう構成されることを特徴と分散型取込み装置。
  2. 上記最後の分散型取込み部につながったデジタル・ダウン・コンバータ(DDC)部を更に具え、
    上記DDC部が
    上記再合成一体波形を受けて、複素正弦波を乗算し、数学的な実数部及び虚数部を有するミックスド信号を生成するミキサ部と、
    上記ミキサ部に結合され、上記ミックスド信号を受けてフィルタ処理する1つ以上の間引きフィルタと、
    1つ以上の上記間引きフィルタに結合され、上記ミックスド信号をダウン・サンプルする1つ以上のダウン・サンプラとを有し、
    上記DDC部はダウン・コンバートされた一体化複素I(同相)及びQ(直交)データを生成するよう構成されることを特徴とする請求項1記載の分散型取込み装置。
  3. 上記分散型取込み部の夫々が、デジタル・ダウン・コンバータ(DDC)部を有し、各DDC部が
    上記デジタル化サンプルの対応部分を受けて複素正弦波形を乗算し、数学的実数部及び虚数部を有するミックス信号を生成するミキサ部と、
    上記ミキサ部に結合され、上記ミックス信号を受けてフィルタ処理するよう構成される1つ以上の間引きフィルタと、
    1つ以上の上記間引きフィルタに結合され、上記ミックス信号をダウン・サンプルするよう構成される1つ以上のダウン・サンプラとを有し、
    上記DDC部の夫々が、ダウン・コンバートされた複素同相及び直交(I/Q)データを生成するよう構成されることを特徴とする請求項1記載の分散型取込み装置。
  4. 上記分散型取込み部の夫々が、
    対応する上記取り込みメモリの入力部に結合され、上記デジタル化サンプルの対応部分を受けて複素正弦波形と乗算し、数学的実数部及び虚数部を有するミックス信号を生成するミキサ部と、
    上記取り込みメモリの出力部に結合され、上記ミックス信号を受けてフィルタ処理するよう構成される多相補間フィルタと、
    対応する上記多相補間フィルタに結合され、フィルタ処理された上記信号をダウン・サンプルするよう構成される1つ以上のダウン・サンプラと
    を有する請求項1記載の分散型取込み装置。
  5. 上記分散型取込み部の夫々が、
    上記取り込みメモリの入力部に結合される取込みDDC部を有し、
    該取込みDDC部の夫々が、
    上記デジタル化サンプルの対応部分を受けて複素正弦波形と乗算し、数学的実数部及び虚数部を有するミックス信号を生成するミキサ部と、
    該ミキサ部に結合され、上記ミックス信号を受けてフィルタ処理するよう構成される1つ以上の間引きフィルタと、
    1つ以上の上記間引きフィルタに結合され、係数L/Mで上記ミックス信号をダウン・サンプルするよう構成される1つ以上のダウン・サンプラと、
    部分的時間シフト・フィルタを有し、対応する上記取り込みメモリの出力部に結合された複素有限インパルス応答(FIR)フィルタ部とを有し、
    Mは最後の取込み部を含む分散型取込み部のインタリーブ処理ネットワーク中の分散型取込み部の合計個数であり、Lは所与の帯域幅スパン及び関連するサンプル・レートについてのダウン・サンプル係数であることを特徴とする請求項1記載の分散型取込み装置。
  6. 上記分散型取込み部の夫々が上記取り込みメモリの入力部に結合される取込みDDC部を有し、
    該取込みDDC部が、
    上記デジタル化サンプルの対応部分を受けて複素正弦波形と乗算し、数学的実数部及び虚数部を有するミックス信号を生成するミキサ部と、
    該ミキサ部に結合され、上記ミックス信号を受けてフィルタ処理するよう構成される1つ以上の間引きフィルタと、
    1つ以上の上記間引きフィルタに結合され、係数L/Mで上記ミックス信号をダウン・サンプルするよう構成される1つ以上のダウン・サンプラと、
    部分的時間シフト・フィルタを有し、対応する上記取り込みメモリの出力部に結合された複素有限インパルス応答(FIR)フィルタ部と
    対応する上記取り込みメモリの出力部に結合され、周波数領域の複素スペクトラム・データを生成するよう構成される周波数変換部とを有し、
    Mは最後の取込み部を含む分散型取込み部のインタリーブ処理ネットワーク中の分散型取込み部の合計個数であり、Lは所与の帯域幅スパン及び関連するサンプル・レートについてのダウン・サンプル係数であることを特徴とする請求項1記載の分散型取込み装置。
  7. 上記最後の分散型取込み部の1つ以上の上記加算部に結合されるスピンDDC部と、
    該スピンDDC部に結合される複素FIRフィルタ部とを更に具え、
    該複素FIRフィルタ部が、フィルタ処理された複素I/Qデータ・サンプルを生成する複素有限インパルス応答(FIR)フィルタを含むことを特徴とする請求項1記載の分散型取込み装置。
JP2012129111A 2011-06-06 2012-06-06 分散型取込み装置 Active JP6151483B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161493831P 2011-06-06 2011-06-06
US61/493,831 2011-06-06
US13/270,752 2011-10-11
US13/270,752 US9239343B2 (en) 2011-06-06 2011-10-11 Interleaved digital down-conversion on a test and measurement instrument

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012252009A true JP2012252009A (ja) 2012-12-20
JP6151483B2 JP6151483B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=46582525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012129111A Active JP6151483B2 (ja) 2011-06-06 2012-06-06 分散型取込み装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9239343B2 (ja)
EP (1) EP2533057B1 (ja)
JP (1) JP6151483B2 (ja)
CN (1) CN102820853B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013057663A (ja) * 2011-09-06 2013-03-28 Tektronix Inc 試験測定装置及び時間インターリーブrfトリガ・アクイジション実現方法

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10681412B2 (en) * 2012-04-05 2020-06-09 Maxlinear, Inc. Method and system for full spectrum capture sample rate adaptation
US9304148B2 (en) 2012-10-23 2016-04-05 Tektronix, Inc. Internal chirp generator with time aligned acquisition in a mixed-domain oscilloscope
EP2743709A1 (en) * 2012-12-11 2014-06-18 Tektronix Inc. Real time spectrum analyzer with zoom display
WO2015077371A1 (en) * 2013-11-19 2015-05-28 Massachusetts Institute Of Technology METHODS AND APPARATUSES FOR MONITORING OCCUPANCY OF WIDEBAND GHz SPECTRUM, AND SENSING RESPECTIVE FREQUENCY COMPONENTS
US9450598B2 (en) 2015-01-26 2016-09-20 Guzik Technical Enterprises Two-stage digital down-conversion of RF pulses
US10527650B2 (en) * 2016-03-01 2020-01-07 Keysight Technologies, Inc. Measurement system having a digital edge trigger detection circuit that is capable of operating at the full signal bandwidth of the measurement system
US9985650B2 (en) * 2016-05-04 2018-05-29 Texas Instruments Incorporated Digital down converter
US10534019B2 (en) * 2016-08-30 2020-01-14 Teledyne Lecroy, Inc. Variable resolution oscilloscope
US10608916B2 (en) * 2017-03-23 2020-03-31 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Measuring device and method for dynamically selecting a channel bandwidth
CN108198571B (zh) * 2017-12-21 2021-07-30 中国科学院声学研究所 一种基于自适应带宽判断的带宽扩展方法及系统
US10502764B2 (en) * 2018-01-05 2019-12-10 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Signal analyzing circuit and method for auto setting an oscilloscope
US11567106B2 (en) * 2018-08-01 2023-01-31 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Measurement apparatus and measurement method
US20210194494A1 (en) * 2018-09-11 2021-06-24 Nalu Scientific, LLC System and method for high-sample rate transient data acquisition with pre-conversion activity detection
CN110190829B (zh) * 2019-05-30 2023-05-23 北京星网锐捷网络技术有限公司 一种滤波器及滤波方法
US11431323B2 (en) * 2019-06-28 2022-08-30 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Signal acquisition circuit, a single-housed device as well as method of acquiring data of an input signal
US11137428B2 (en) * 2019-06-28 2021-10-05 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Interleaved acquisition system, single-house device as well as method of acquiring a high bandwidth input signal
USD947693S1 (en) 2019-09-20 2022-04-05 Tektronix, Inc. Measurement probe head assembly
CN110557122B (zh) * 2019-09-25 2022-04-19 电子科技大学 一种tiadc系统频响非一致性误差的校正方法
CN111953352B (zh) * 2020-08-24 2022-09-30 中电科思仪科技股份有限公司 一种基于fpga系统的数据压缩显示方法、设备及存储介质
CN111800091B (zh) * 2020-09-08 2020-12-08 深圳市鼎阳科技股份有限公司 一种数字下变频的实现方法及存储介质
US20220357363A1 (en) * 2021-05-03 2022-11-10 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Measurement instrument and method for acquiring an input signal
US11722144B2 (en) * 2021-06-30 2023-08-08 Jariet Technologies, Inc. Integrated timing skew calibration with digital down conversion for time-interleaved analog-to-digital converter
CN116359871B (zh) * 2023-03-24 2024-01-19 上海毫微太科技有限公司 一种信号处理方法和图像采集设备

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000341123A (ja) * 1999-03-24 2000-12-08 Advantest Corp A/d変換装置およびキャリブレーション装置
JP2002009554A (ja) * 2000-06-27 2002-01-11 Leader Electronics Corp 広帯域信号周波数の変換方法および装置
US6339390B1 (en) * 2000-10-04 2002-01-15 Scott R. Velazquez Adaptive parallel processing analog and digital converter
JP2002022773A (ja) * 2000-05-17 2002-01-23 Tektronix Inc 測定機器及びオシロスコープ
JP2006284587A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Tektronix Inc オシロスコープ
WO2006126656A1 (ja) * 2005-05-25 2006-11-30 Advantest Corporation アナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体
JP2009267931A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Advantest Corp アナログデジタル変換装置、アナログデジタル変換方法、試験装置、および、プログラム
JP2010505124A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 テクトロニクス・インコーポレイテッド 実時間オシロスコープにおける実時間スペクトラム・トリガ・システム
US20100328125A1 (en) * 2009-06-26 2010-12-30 Syntropy Systems, Llc Sampling/Quantization Converters
JP2011055271A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Fujitsu Ltd 無線通信装置
JP2011102804A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Agilent Technologies Inc デジタルnmr信号処理システムおよび方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6232897B1 (en) * 1999-07-12 2001-05-15 National Instruments Corporation System and method for calibrating an analog to digital converter through stimulation of current generators
US6819279B2 (en) * 2003-03-05 2004-11-16 Lecroy Corporation Method and apparatus for the recovery of signals acquired by an interleaved system of digitizers with mismatching frequency response characteristics
CN101495043B (zh) * 2005-10-14 2012-02-22 奥林巴斯Ndt公司 利用具有4x内插器的可调数字滤波器的超声波检测测量系统
US7408495B2 (en) * 2006-05-15 2008-08-05 Guzik Technical Enterprises Digital equalization of multiple interleaved analog-to-digital converters
US20080243406A1 (en) * 2007-03-27 2008-10-02 Lecroy Corporation Temporally aligned waveform processing
US8452571B2 (en) * 2010-03-16 2013-05-28 Tektronix, Inc Trigger figure-of-merit indicator
CN201830240U (zh) * 2010-09-27 2011-05-11 上海华魏光纤传感技术有限公司 可控触发周期信号的高速高分辨率数字采集器

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000341123A (ja) * 1999-03-24 2000-12-08 Advantest Corp A/d変換装置およびキャリブレーション装置
JP2002022773A (ja) * 2000-05-17 2002-01-23 Tektronix Inc 測定機器及びオシロスコープ
JP2002009554A (ja) * 2000-06-27 2002-01-11 Leader Electronics Corp 広帯域信号周波数の変換方法および装置
US6339390B1 (en) * 2000-10-04 2002-01-15 Scott R. Velazquez Adaptive parallel processing analog and digital converter
JP2006284587A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Tektronix Inc オシロスコープ
WO2006126656A1 (ja) * 2005-05-25 2006-11-30 Advantest Corporation アナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体
JP2010505124A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 テクトロニクス・インコーポレイテッド 実時間オシロスコープにおける実時間スペクトラム・トリガ・システム
JP2009267931A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Advantest Corp アナログデジタル変換装置、アナログデジタル変換方法、試験装置、および、プログラム
US20100328125A1 (en) * 2009-06-26 2010-12-30 Syntropy Systems, Llc Sampling/Quantization Converters
JP2011055271A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Fujitsu Ltd 無線通信装置
JP2011102804A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Agilent Technologies Inc デジタルnmr信号処理システムおよび方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013057663A (ja) * 2011-09-06 2013-03-28 Tektronix Inc 試験測定装置及び時間インターリーブrfトリガ・アクイジション実現方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102820853A (zh) 2012-12-12
EP2533057A2 (en) 2012-12-12
EP2533057A3 (en) 2017-12-20
US20120310601A1 (en) 2012-12-06
CN102820853B (zh) 2017-04-12
EP2533057B1 (en) 2024-04-17
US9239343B2 (en) 2016-01-19
JP6151483B2 (ja) 2017-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6151483B2 (ja) 分散型取込み装置
JP6151900B2 (ja) 試験測定装置及び時間インターリーブ・アクイジション実現方法
Johansson et al. Reconstruction of nonuniformly sampled bandlimited signals by means of digital fractional delay filters
US7257497B2 (en) Sequential frequency band acquisition apparatus for test and measurement instruments
JP6258573B2 (ja) 試験測定装置及び信号デジタル化方法
US9112524B2 (en) System and method for high speed analog to digital data acquisition
WO2006055935A2 (en) High bandwidth oscilloscope
JP2006504100A (ja) 高帯域幅リアルタイムオシロスコープ
CN106526268B (zh) 包括数字化器和线性时间周期滤波器的测试和测量仪器
JP2008521014A (ja) 高帯域幅オシロスコープ
WO2012118543A2 (en) Method and apparatus for complex in-phase quadrature polyphase nonlinear equalization
US20110276284A1 (en) Methods and apparatuses for estimation and compensation on nonlinearity errors
Monsurrò et al. Streamline calibration modelling for a comprehensive design of ATI-based digitizers
JP6889523B2 (ja) 試験測定装置及び入力信号デジタル化方法
JP6096904B2 (ja) デジタルアナログ変換器
Pan et al. Frequency response mismatch calibration in 2-channel time-interleaved oscilloscopes
JP6612052B2 (ja) 高調波ミキサ及び信号処理方法
Monsurrò et al. Multi-rate signal processing based model for high-speed digitizers
Hunter et al. Arbitrary waveform generators for synthetic instrumentation
KR20160127649A (ko) 임의 파형 발생기 대역폭 및 샘플 레이트를 확장하는 고조파 시간 도메인 인터리브

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20150507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160817

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20161014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6151483

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250