JP6612052B2 - 高調波ミキサ及び信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波数信号をデジタル化するデジタイザにおいて、周波数変換に利用される高調波ミキサ及びその信号処理方法に関する。
デジタル・オシロスコープのような試験測定装置で利用可能な帯域幅は、入力信号をデジタル化するアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)によって制限される傾向にある。ADCの利用可能な帯域幅は、アナログ帯域幅未満か、又は、最大サンプル・レートの半分未満に制限される。既存のADCを用いて、より高い帯域幅の信号をデジタル化する種々の技術が開発されてきている。
効率良く、より高いサンプル・レートを実現するためには、例えば、同期時間インタリーブを用いることができる。時間的なずれ(オフセット)をもって1つのサンプル期間中に1つの入力信号を複数のADCでサンプルするものである。デジタル化された複数の出力は、1つに合成されて、サンプル・レートは事実上掛け算されたものとなる。しかし、ADCのアナログ帯域幅が制限要因となれば、より高い帯域幅を実現するために、複数経路のインタリーブ・トラック・ホールド増幅回路のような高帯域幅フロント・エンドが必要となる。
従来のトラック・ホールド増幅回路ベースのインタリーブ・システムでは、トラック・ホールド増幅回路をADCチャンネル帯域幅と同様か又はもっと遅いサンプル・レートでクロックすることとなるので、ADCには、ホールドされた値に安定するのに十分な時間がある。ADCは、各ホールド値をデジタル的に捕捉するために、トラック・ホールド増幅回路と同期してクロックされる。トラック・ホールド増幅回路におけるこうした制限は、回りまわって、ADCサンプル・レートを制限する。更には、ナイキスト・サンプリング定理を満たすため、ADCサンプル・レートは、ADCチャンネルの帯域幅の2倍よりも小さくされる。結果として、所望の性能を実現するには、多数の時間インタリーブADCチャンネルが必要となる。
特開2012−247423号公報
ADCチャンネルの個数が増加すると、全体的なコストと、システムの複雑さも増加する。例えば、フロント・エンド・チップは、望ましい値に達する正味の総合サンプル・レートを得るためには、今では、付加的なADC回路、クロック回路などを含んだより多数のADCチャンネルを駆動しなければならない。チップのサイズ及び複雑さは、通信パスがより長くなるという結果を生じ、それ故、寄生容量、電磁気的ノイズ、設計の困難さなどが増加する結果となる。
他の技術では、入力信号の複数のサブ帯域(sub-bands)を、より低いサンプル・レートのADCを通過できる周波数範囲へとダウンコンバートさせるというものもある。言い換えると、広い入力帯域幅を、複数の低い帯域幅のADCチャンネルに分割させるというものである。デジタル化した後、これらサブ帯域は、それぞれの元の周波数範囲にデジタル的にアップコンバートされ、そして、入力信号を表すものに結合される。この技術の重大な欠点は、任意の入力信号の周波数の内容を1つだけのADCチャンネルに送って、その入力信号をデジタル化するときに、先天的にノイズというペナルティがあることである。再結合された出力は、信号エネルギーは1つのADCからだけのものを含むが、ノイズ・エネルギーの方は複数全てのADCからのものを含み、このために、信号対ノイズ比(SNR)が悪化する。
そこで、本願出願人は、特許文献1において、非同期時間インタリーブ(ATI:asynchronous time-interleaved)アキテクチャを用いた複数のADCチャンネルの全てによって、任意の周波数の入力信号をデジタル化する装置及び方法を開示した。このとき、重要なのは、デジタイザに供給されるダウン・コンバートされた信号を生成する高調波ミキサであり、これを市販されているデバイスを用いて低コストで実現可能としつつ、市販デバイスを単純に使用したのでは実現できない高周波数帯域まで、ダウン・コンバートを可能にすることが望まれている。
本発明をいくつかの観点から見ていくと、本発明の概念1は、高調波ミキサであって、
入力信号を第1パスへの第1信号と第2パスへの第2信号に分配するよう構成された入力信号スプリッタと、
上記第1信号を高調波信号と混合し、上記第1パスにおいて混合信号を生成するミキサと、
上記第2パスからの上記第2信号と、上記第1パスからの上記混合信号を結合し、出力信号を生成するよう構成された結合器と
を具えている。
本発明の概念2は、上記概念1の高調波ミキサであって、このとき、上記混合信号は、第1混合信号であり、上記高調波信号は、第1高調波信号であって、
上記入力信号スプリッタは、上記入力信号を上記第1信号、上記第2信号及び第3パスへの第3信号に分配するよう更に構成され、
上記高調波ミキサは、上記第1高調波信号と異なる第2高調波信号と上記第3信号とを混合し、第2混合信号を上記第3パスにおいて生成するよう構成された第2ミキサを更に具え、
上記結合器は、上記第2信号、上記第1混合信号及び上記第2混合信号を結合するよう更に構成されている。
本発明の概念3は、上記概念1の高調波ミキサであって、このとき、上記高調波信号は、第1高調波信号であって、上記ミキサが、上記第1信号と、上記第1高調波信号と、該第1高調波信号と異なる第2高調波信号とを混合することを特徴としている。
本発明の概念4は、上記概念1の高調波ミキサであって、入力信号スプリッタが上記入力信号を対称的には分配しないことを特徴としている。
本発明の概念5は、上記概念1の高調波ミキサであって、このとき、上記第1パスが、
上記第1信号を受ける第1アッテネータと、
該第1アッテネータからの第1信号を受けるハイパス・フィルタと、
該ハイパス・フィルタからの信号をうける第1増幅器と、
上記ミキサからの上記混合信号を受ける第2アッテネータと、
上記混合信号を上記結合器に出力するローパス・フィルタと
を有している。
本発明の概念6は、上記概念5の高調波ミキサであって、このとき、上記第2パスが、
第3アッテネータと、
剛性同軸遅延回路とを有し、
上記第2信号が、上記結合器で結合される前に上記第3アッテネータ及び上記剛性同軸遅延回路を通過することを特徴としている。
本発明の概念7は、上記概念5の高調波ミキサであって、このとき、上記第1パスが、上記ローパス・フィルタ及び上記結合器の間に第2増幅器を更に有している。
本発明の概念8は、上記概念5の高調波ミキサであって、このとき、上記第2パスが、
第3増幅器と、
剛性同軸遅延回路とを有し、
上記第2信号が、上記結合器で結合される前に上記第3増幅器及び上記剛性同軸遅延回路を通過することを特徴としている。
本発明の概念9は、上記概念6の高調波ミキサであって、このとき、上記第2パスが、
上記剛性同軸遅延回路及び上記結合器の間に第4増幅器を更に有している。
本発明の概念10は、上記概念1の高調波ミキサであって、このとき、上記高調波信号は、上記第1信号と混合される前に、バンドパス・フィルタ及びアッテネータを通過することを特徴としている。
本発明の概念11は、上記概念2の高調波ミキサであって、このとき、上記第3パスが、
上記第3信号を受ける第1アッテネータと、
該第1アッテネータからの第3信号を受けるハイパス・フィルタと、
該ハイパス・フィルタからの信号をうける第1増幅器と、
上記ミキサからの上記第2混合信号を受ける第2アッテネータと、
該第2アッテネータからの上記第2混合信号を受けるローパス・フィルタと、
該ローパス・フィルタからの上記第2混合信号を受けて、該第2混合信号を上記結合器に出力する増幅器と
を有している。
本発明の概念12は、上記概念11の高調波ミキサであって、このとき、上記第2高調波信号は、上記第3信号と混合される前に、バンドパス・フィルタ及びアッテネータを通過することを特徴としている。
本発明の概念13は、信号処理方法であって、
入力信号を第1パスへの第1信号と第2パスへの第2信号に分配する処理と、
上記第1信号を高調波信号と混合し、上記第1パスにおいて混合信号を生成する処理と、
上記第2パスからの上記第2信号と、上記第1パスからの上記混合信号を結合し、出力信号を生成する処理と
を具えている。
本発明の概念14は、上記概念13の方法であって、このとき、上記混合信号は、第1混合信号であり、上記高調波信号は、第1高調波信号であって、
上記方法は、更に、
上記入力信号を上記第1信号、上記第2信号及び第3パスへの第3信号に分配する処理と、
上記第1高調波信号と異なる第2高調波信号と上記第3信号とを混合し、第2混合信号を上記第3パスにおいて生成する処理と、
上記第2信号、上記第1混合信号及び上記第2混合信号を結合する処理と
を具えている。
本発明の概念15は、上記概念13の方法であって、このとき、上記高調波信号は、第1高調波信号であって、上記方法が、上記第1パスにおいて、上記第1信号と、上記第1高調波信号と、該第1高調波信号と異なる第2高調波信号とを混合する処理を更に具えている。
図1は、本発明の実施に適した高調波混合処理を用いた試験測定装置用ADCシステムのブロック図である。 図2は、再混合信号22のスペクトラム成分の例を表す。 図3は、再混合信号28のスペクトラム成分の例を表す。 図4は、フィルタ処理混合信号38のスペクトラム成分の例を表す。 図5は、フィルタ処理混合信号44のスペクトラム成分の例を表す。 図6は、再混合信号50のスペクトラム成分の例を表す。 図7は、再混合信号56のスペクトラム成分の例を表す。 図8は、再構成入力信号60のスペクトラム160を示す。 図9Aは、図1の高調波ミキサの例のブロック図である。 図9Bは、図1の高調波ミキサの例のブロック図である。 図10は、図1の高調波ミキサの例のブロック図である。 図11は、図1の高調波ミキサの例のブロック図である。 図12は、図1の高調波ミキサの例のブロック図である。 図13は、図11の高調波ミキサの実施形態の例のブロック図である。 図14は、図11の高調波ミキサの別の実施形態の例のブロック図である。 図15は、図11の高調波ミキサの更に別の実施形態の例のブロック図である。 図16は、高調波ミキサの別の例のブロック図である。
本発明は、高調波混合処理(ミキシング)を用いた試験測定装置用のアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)システムにおける利用に適した高調波ミキサの技術に関する。こうした本発明による高調波ミキサの好ましい実施形態は、特に図13〜図16に開示している。本願では、最初に、本発明による高調波ミキサの実施に適したADCシステムについて説明する。
図1は、本発明の実施に適した高調波混合処理を用いた試験測定装置用のADCシステムのブロック図である。この実施形態では、装置には、スプリッタ10があり、これは、特定の周波数を有する入力信号12を複数の分配(スプリット)信号14及び16に分配するよう構成され、分配信号の夫々は、入力信号12のほぼ全スペクトラムを含んでいる。スプリッタ10としては、入力信号12を複数の信号に分配できるのであれば、種々の回路があり得る。例えば、スプリッタ10は、抵抗分割回路としても良い。このように、入力信号12のほぼ全周波数成分が、分配信号14及び16の夫々に存在することができる。しかし、パスの個数、使用される高調波信号などによって、スプリッタ10の種々の分配信号の周波数応答は、異なることがある。
分配信号14及び16は、高調波ミキサ18及び24に夫々入力される。高調波ミキサ18は、分配信号14を高調波信号20と混合(ミックス)し、混合信号22を生成するよう構成される。同様に、高調波ミキサ24は、分配信号16を高調波信号26と混合し、混合信号28を生成するよう構成される。
本願では、高調波ミキサは、信号を複数の高調波と混合するように構成されるデバイスである。詳しくは後述するように、乗算又は混合処理は、高調波混合処理と関連して説明されるが、信号を複数の高調波と乗算する効果を持つデバイスは、高調波ミキサとして利用可能である。
いくつかの実施形態では、複数の高調波は、0次の高調波、つまり、DC(直流)成分を含んでも良い。例えば、いくつかの実施形態では、高調波信号20は、数式1で表される信号としても良い。
Figure 0006612052
ここで、Fは、1次高調波を表し、tは時間を表す。このように、数式1の形式を有する信号は、DCと周波数Fにおいて高調波を有する。
高調波信号26は、数式2で表される信号としても良い。
Figure 0006612052
高調波信号20と同様に、高調波信号26は、DCと周波数Fにおいて高調波を有する。しかし、周波数Fにおける1次高調波は、高調波信号20中の同様の1次高調波に比較して、180度位相がずれている。
デジタイザ30は、混合信号22をデジタル化するよう構成される。同様に、デジタイザ32は、混合信号28をデジタル化するよう構成される。デジタイザ30及び32としては、種々のデジタイザがあり得る。図示せずも、デジタイザ30及び32の夫々は、必要に応じて、増幅回路、フィルタ、減衰回路などのアナログ回路を設けても良い。そのため、デジタイザ30に入力された混合信号22は、デジタル化される前に、増幅や減衰されたり、また、フィルタ処理されることがある。
デジタイザ30及び32は、有効サンプル・レートで動作するよう構成される。いくつかの実施形態では、デジタイザ30は、1つのアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)を含むとしても良い。しかし、別の実施形態では、デジタイザ30は、より低いサンプル・レートで動作するインタリーブされた複数のADCを含むとし、より高い有効サンプル・レートを実現するようにしても良い。
高調波信号20及び26の少なくとも一方の1次高調波は、デジタイザ30及び32の少なくとも一方の有効サンプル・レートとは異なっている。例えば、高調波信号20の1次高調波Fは、34GHzということがあり得る。デジタイザ30のサンプル・レートは、50GS/sということがあり得る。このように、1次高調波Fは、有効サンプル・レートとは異なる。
いくつかの実施形態では、高調波信号の1次高調波は、複数のデジタイザの少なくとも1つの有効サンプル・レートの整数倍又は約数である必要はない。言い換えると、いくつかの実施形態では、高調波ミキサに関連する高調波信号の1次高調波は、複数のデジタイザの少なくとも1つの有効サンプル・レートの整数倍又は約数ではない。
いくつかの実施形態では、高調波信号の1次高調波は、複数のデジタイザの少なくとも1つの有効サンプル・レートと、複数のデジタイザの少なくとも1つの有効サンプル・レートの半分の間としても良い。具体的には、詳しくは後述するように、こうした周波数であれば、1次高調波の前後の高い周波数成分を、デジタイザ30のサンプル・レートの半分より低い周波数に混合処理により低下させることができる。そのため、こうした周波数成分であれば、デジタイザ30によって効果的にデジタル化できる。
当然のことながら、入力信号12の全ての帯域が全てのパスを通過する。言い換えると、1つの入力信号12を処理するのに、2つ以上のチャンネルが組み合わせられた場合、各チャンネル又はパスは、入力信号12の全帯域幅を受ける。入力信号12は、全てのデジタイザを通って伝送されるので、信号対ノイズ比は、大幅に改善される。
フィルタ36は、デジタイザ30からのデジタル化混合信号34をフィルタ処理するように構成しても良い。同様に、フィルタ42は、デジタイザ32からのデジタル化混合信号40をフィルタ処理するように構成しても良い。高調波ミキサ46及び52は、フィルタ処理混合信号38及び44を高調波信号48及び54と夫々混合(ミックス)するように構成される。いくつかの実施形態では、高調波信号48及び54は、対応する高調波信号20及び26と、周波数及び位相に関して、実質的に同様としても良い。高調波信号20及び26がアナログ信号である一方、高調波信号48及び54はデジタル信号であるが、これら高調波信号についての拡大縮小率(scaling factor)は、互いに同じか又は同様としても良い。出力信号50及び56は、再混合信号50及び56と呼ばれる。結合器(combiner)58は、再混合信号50及び56を結合し、再構成入力信号60にする。いくつかの実施形態では、結合器58は、単なる信号の加算以上のことを実施しても良い。例えば、平均化処理、フィルタ処理、拡大縮小処理などを、結合器58で実施しても良い。
フィルタ36及び42、高調波ミキサ46及び52、高調波信号48及び54、結合器58、その他の関連する要素は、デジタル的に実現しても良い。例えば、好ましい適切な周辺デバイスと共に、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、マイクロプロセッサ、プログラマブル・ロジック・デバイス、汎用プロセッサその他の処理システムを、デジタル化信号の処理機能を実現するために利用しても良い。こうした機能を実現するのに、完全に集積されたものから、完全なディスクリート部品までの間の種々なものが利用できる。
何らかの形で、高調波信号20、26、48及び54の同期処理が用いられる。例えば、高調波信号20及び26の高調波は、デジタイザ30及び32に関するクロックにロックしてもよい。他の例では、高調波信号をデジタル化しても良い。そして、1次高調波を高調波信号48及び54を同期するのに利用できる。他の例では、混合信号22及び28の1つ以上に帯域外のトーン(tones)を加えても良い。34GHzの1次高調波を用いて、19.125GHz及び21.25GHzのトーン、つまり、34GHzの9/16及び10/16を混合信号22に加えても良い。これらトーンは、フィルタ36で結果的にもたらされるフィルタ処理の帯域幅、つまり、遷移帯域によって決まる約18GHzの外であるから、これらトーンは、再構築信号60に対する影響は無視できる。しかし、これらトーンは、ナイキスト周波数よりも小さい、つまり、50GS/sのサンプル・レートについての25GHzよりも小さいので、これらトーンは、フィルタ処理される前のデジタル化混合信号34を用いて取込むことができる。この技術を用いるかに関係なく、高調波信号20及び26並びにデジタル高調波信号48及び54間の位相及び周波数の関係は維持できる。
図2〜図8は、図1の試験測定装置用のADCシステム中の種々の信号のスペクトラム成分の例を示している。図1及び図2を参照すると、スペクトラム100は、入力信号12の、よって、分配信号14のスペクトラムとしてあり得るものである。上述の数式1で定義される高調波信号の例を用いると、分配信号14のDC成分は、スペクトラム100で表されるように通過する。しかし、入力信号12中のスペクトラム100は、周波数Fで1次高調波とも混合される。結果として得られるスペクトラム102は、こうした混合処理の生成物である。こうして、混合信号22は、スペクトラム100及びスペクトラム102の成分を含む。ここにおいて、そして他の図において、スペクトラム成分は、分離し、重複するよう描かれているが、実際のスペクトラムは、スペクトラム100及び102を組み合わせたものである。
図1及び図3を参照すると、スペクトラム112は、同様にして、入力信号12を高調波信号26のDC高調波と混合処理したことによる混合信号28の成分を表す。しかし、図2と対比して、スペクトラム112は、図2のスペクトラム102に比較して180度の位相差がある。上述のように、高調波信号26の1次高調波は、高調波信号20の1次高調波から180度位相がシフトしている。高調波信号26中の180度の位相シフトは、スペクトラム112における180度の位相シフトを誘発する。180度の位相差は、点線として示されている。
図4及び図5は、フィルタ処理混合信号38及び44のスペクトラムを表す。いくつかの実施形態では、フィルタ処理は、対応するデジタイザ30及び32が固有に備えるフィルタ処理機能としても良く、フィルタ36及び42、その他の機能としても良い。図1では、フィルタ処理は、デジタイザ36及び42の後で行われるとして描かれているが、フィルタ処理は、他の位置で実行されても良い。例えば、フィルタ処理は、デジタル化する前に行っても良い。混合信号22及び28は、デジタイザ30及び32の有効サンプル・レートの半分に近いカットオフ周波数を有するローパス・フィルタで、フィルタ処理されるとしても良い。フィルタ36及び42のフィルタ処理を、こうした固有又は誘発されるフィルタ処理に加えても良い。
いくつかの実施形態では、混合信号22及び28の正味のフィルタ処理は、高調波信号20及び26の1次高調波の周波数の約半分に関して、ほぼ相補的な周波数応答という結果が得られるようにしても良い。つまり、周波数F/2よりあるオフセットだけ高い位置での周波数応答と、周波数F/2よりあるオフセットだけ低い位置での周波数応答が加えられる。1つを例として用いたが、信号の拡大縮小処理などの要求に応じて、他の値を用いても良い。更には、上述の例は、理想的な場合として記述されている。つまり、実現されるフィルタ処理は、理想的でない成分、校正処理などを考慮して、異なる応答を持つようにしても良い。
上述した34GHzのFを用いた周波数応答の具体例では、周波数F/2は17GHzとなる。DCから16GHzまでは、周波数応答は1となる。16から18GHzまでは、周波数応答は1からゼロまで線形に変化し、17GHzで1/2を通過する。
図4に示す結果として得られるスペクトラム成分は、フィルタ処理混合信号38を表し、スペクトラム120で表されるスペクトラム100の低周波数部分と、スペクトラム122で表されるスペクトラム102の低周波数部分とを含む。混合処理によって、スペクトラム122は、周波数に関して反転しているが、スペクトラム100の高い方のサブ帯域の周波数成分を含むことに注意されたい。同様に、図5のスペクトラム成分130及び132は、図3のスペクトラム110及び112の低周波数成分に対応する。スペクトラム112の180度の位相関係は、スペクトラム132でも保持されている。
従って、高調波混合処理を通して、入力信号の2つのサブ帯域は、サブ帯域のスパンがデジタイザ30及び32に関するナイキスト帯域を超えていたとしても、デジタル化される。この実施形態では、混合信号の夫々は、アナログ、デジタル、フィルタ処理されているのいずれであっても、入力信号12のサブ帯域夫々の成分を含んでいる。つまり、この例では、混合信号22及び28からフィルタ処理デジタル化混合信号38及び44までの信号の夫々が、スペクトラム100の低周波数サブ帯域及び高周波数サブ帯域の両方を含んでいる。
具体的には、入力信号12の複数のサブ帯域は、ベ―スバンド・サブ帯域の帯域幅内に周波数シフトされている。いくつかの実施形態では、入力信号12のサブ帯域の夫々は、1つのサブ帯域の帯域幅内に周波数シフトされても良い。しかし、サブ帯域及び高調波信号の数によっては、各サブ帯域が各混合信号中に存在しないかもしれない。
図6及び図7は、再混合信号50及び56のスペクトラムを表す。図1及び図6を参照すると、スペクトラムは、再混合信号50を表す。上述のように、フィルタ処理デジタル化混合信号38は、高調波ミキサ46において、高調波信号20と周波数及び位相に関して実質的に同様な高調波信号48と混合される。従って、図4のスペクトラムは、DC成分及び1次高調波と混合される。
スペクトラム140及び142は、図4のスペクトラム120及び122をDC成分と混合することから生じるスペクトラムを表す。スペクトラム144は、スペクトラム120を1次高調波と混合した結果を表す。スペクトラム146及び148は、図4のスペクトラム122と1次高調波の混合処理を表す。
同様に、図7は、再混合信号56のスペクトラムを表す。スペクトラム150及び152は、DC成分と図5のスペクトラムの混合処理を表す。スペクトラム154は、高調波信号54の1次高調波と図5のスペクトラム130の混合処理を表す。具体的には、高調波信号54の1次高調波は、相対的な180度位相シフトがあるので、得られるスペクトラム154も、点線で表される180度位相シフトがある。
図5のスペクトラム132も高調波信号54の1次高調波と混合されるが、スペクトラム132には、180度の誘発された位相シフトが既にある。そのため、追加の180度位相シフトは、スペクトラム156及び158の実線で表される、事実上の0度の位相シフトという結果になる。
図8は、図8の再構成入力信号60のスペクトラム160を示す。スペクトラム162及び164は、スペクトラム160を形成するサブ帯域の成分を表す。スペクトラム166は、図6及び図7に関して記述された混合処理から生じる付随の側波帯(サイドバンド)を表す。この実施形態では、スペクトラム166をフィルタ処理で除いても良いが、他の実施形態では、サブ帯域が1次高調波周波数Fを超えて広がっていることがある。そうした実施形態では、低周波数サブ帯域から生成されるスペクトラム166を、相殺する組合せを用いて除去するようにしても良い。
再混合信号50及び56の成分の相対的な位相合わせによって、元々の周波数範囲にあるサブ帯域は、建設的に結合する一方、元々の周波数範囲にないサブ帯域は、相殺的に結合するように位相が合わせられる。図6〜図8を参照すると、結合した場合に、スペクトラム140及び150は建設的に結合し、スペクトラム162が得られる。スペクトラム142及び152は、スペクトラムが180度位相がずれているので、相殺的に結合する。こうして、ベースバンド・サブ帯域内のスペクトラムから残るサブ帯域は、元々のサブ帯域である。
同様に、約F/2からFまでのサブ帯域については、スペクトラム146及び156は建設的に結合してスペクトラム164となる一方、スペクトラム144及び154は相殺的に結合する。スペクトラム148及び158は建設的に結合してスペクトラム166となるが、これは、この場合では、おおよそ周波数Fより下の期待される入力信号周波数範囲を超えているので、フィルタ処理で除いても良い。
スペクトラム162及び164で示されるように、周波数F/2のあたりで遷移が生じる。この遷移は、図4及び図5を参照して上述したフィルタ処理の結果である。具体的には、スペクトラム162及びスペクトラム164の傾斜は、相補的である。そのため、スペクトラム162及び164の周波数成分が結合されると、スペクトラム160の中の得られる部分は、元の周波数スペクトラムとほぼ一致する。
従って、入力信号12を種々の高調波信号と混合処理することによって、入力信号12のサブ帯域は、デジタイザのより低い帯域幅を通過できる。混合信号は、重複するサブ帯域を含んでいたとしても、複数の高調波信号の位相合わせ処理のために、これらサブ帯域は建設的及び相殺的に結合し、結合されたときに、上述のように、入力信号12をほぼ正確に表すものを生成する。
図9〜図12は、図1の高調波ミキサの例のブロック図である。いくつかの実施形態では、ミキサは、分配信号14及び16を、夫々と対応する高調波信号20及び26と混合するために利用できる。全てポートにおいてDC及びベースバンド信号が通過できるミキサが、高調波ミキサとして利用できる。
図9A及び図9Bは、高調波ミキサの例を示し、これらは、上述した高調波ミキサ18、24、46及び52の任意の1つ以上のものを表すとして良い。図9Aは、2出力時間インタリーブ・スイッチを示す。図9Bは、N出力時間インタリーブ・スイッチを示す。
これら実施形態では、スイッチ180及び181は、入力信号182を受けるように構成される。2出力スイッチ180を使う場合、入力信号182は、制御信号188に応答して出力端子184及び186へとスイッチされる。N出力スイッチ181を使う場合では、入力信号182は、制御信号188に応答して、出力184、186から第N番出力187までへとスイッチされる。例えば、スイッチ181は、N投(N-throw)スイッチまでの3投スイッチ、4投スイッチなどでも良く、これは、入力信号182がその時間のN分の1を各ポイント、つまり、出力端子において過ごす。更なるパス及びサブ帯域が追加されたら、高調波信号の高調波が適切に位相整合されるようにしても良い。いくつかの実施形態では、高調波信号の相対的な位相シフトは、1周期をサブ帯域の数で割った時間シフトだけ位相に関して間隔を空けるようにしても良い。
クロック・サイクル全体に比較してパルスが短くなれば、高調波の含有がもっと豊富になる。例えば、2出力又は3出力スイッチについては、0次高調波(DC)及び1次高調波が使用される。4出力又は5出力スイッチについては、0次高調波、1次高調波及び2次高調波を使用できる。6出力又は7出力スイッチについては、0次高調波、1次高調波、2次高調波及び3次高調波を使用できる。Nが増加するほどパルスが狭くなり、それによって、高調波の含有がもっと豊富なものを生成する。制御信号188は、1次高調波の基本周波数か、上述した他の適切な高調波周波数を有する信号としても良い。
入力信号182の全帯域は、全パスを通過する、つまり、出力パスの夫々に行く(例えば、184、186から第N番出力187まで)
例えば、スイッチ180を参照すると、制御信号188は、34GHzの基本周波数を有する矩形波としても良い。スイッチングの結果として、出力184は、制御信号の周期の半分の間は入力信号182を受け、周期の反対の半分の間は約ゼロである。事実上、出力184は、入力信号184に矩形波を乗算したものであり、34GHzでゼロと1の間を変動する。こうした矩形波は、数式3で表すことができる。
Figure 0006612052
数式3は、このような矩形波のテイラー級数展開である。DCと最初の2つの高調波を載せている。ここで、Fは、34GHzである。成分の振幅は異なるものの、数式1及び3は、類似する高調波を含んでいる。
出力186は、出力184と同様であるが、入力信号182が出力186に送られる時間周期は、出力184に比較して反転している。その効果は、再度、入力信号182に、数式4で定義される矩形波を乗算したものと同様となる。
Figure 0006612052
数式3と同様に、数式4は、数式2に記載された高調波信号と類似する。このように、スイッチ180のスイッチングの乗算効果は、上述の分配信号を高調波信号に混合処理するのとほぼ同様である。加えて、この例では、スイッチは、スプリッタ10並びに高調波ミキサ18及び24の両方の役割もする。しかし、他の実施形態では、スイッチ180は、単極単投スイッチとして、1つの高調波ミキサとして作用するとしても良い。
DC成分及び1次高調波の相対的な振幅は異なるが、こうしたバランスの悪さは、適切なパス中の補償フィルタを通すことで補正できる。例えば、上述した周波数F/2及び周波数F間のサブ帯域は、ベースバンド・サブ帯域に比べて、結合器58における再結合の間、異なる利得が適用されるようにしても良い。
加えて、上記数式3及び4は、3次高調波も記載している。いくつかの実施形態では、3次高調波が望ましいことがある。しかし、もしなければ、こうした高調波の効果は、適切なフィルタ処理で補償できる。例えば、入力信号12は、周波数Fより上の周波数成分を除去するためにフィルタ処理されても良い。このため、3*Fの周波数で混合するような、こうした周波数成分は存在しないようになる。更には、デジタイザの前のフィルタ処理によって、エイリアシングによってデジタル化信号に影響を与えかねない任意の高次周波数成分を除去できる。
アナログ不整合(ミスマッチ)が原因のインタリーブ・エラーの場合には、混合処理クロックの振幅及び位相についてハードウェアを調整しても良い。次に、その調整では、インタリーブ不整合(ミスマッチ)による疑似信号を最小化するよう校正しても良い。これに代えて、又は、上記やり方に加えて、ハードウェア不整合の特性を調べ、線形時間可変補正フィルタを用いて、インタリーブ疑似信号をキャンセルするようにしても良い。更に、場合によっては、スイッチが完璧には動作しないかもしれない。例えば、正常状態からずれたスイッチでは、1方向において他方向でよりも多くの時間を費やし、これによって、デューティー・サイクルにスキューを起こすことがある。デジタル高調波ミキサ46及び52は、アナログ高調波信号20又は26中に存在することがある位相及び振幅エラーを、デジタル高調波信号48又は54の振幅又は位相を微調整することによって、補償する構成しても良い。
図10は、他の高調波ミキサの例である。スイッチング回路200は、2つの入力信号202及び204を、制御信号206に応答して、出力208及び210に交互にスイッチするように構成される。制御信号206は、スイッチング回路200の中のスイッチがスイッチ動作可能となるように、再度、矩形波又は他の同様な信号としても良い。制御信号206の半サイクルの間、入力信号202が出力208にスイッチされる一方、入力信号204は出力210にスイッチされる。残りの半サイクルの間は、入力信号202が出力210にスイッチされる一方、入力信号204は出力208にスイッチされる。
いくつかの実施形態では、入力信号204は、入力信号202を反転及び拡大/縮小したものとしても良い。こうした上述の入力及びスイッチングの結果として、図9Aのスイッチ180に関して上述したレベルから、DCと他の高調波がバランスを取り戻す。例えば、入力信号204は、入力信号202の分数で且つ反転したものとしても良い。図9Aのスイッチ180を用いた1及び0の間のスイッチングに代えて、出力端子208及び210の有効出力は、例えば、1と(2−π)/(2+π)の間でスイッチングするとしても良い。このように、複数の高調波間で所望のバランスとなるように、振幅及びDCレベルを希望に応じて調整しても良い。
図11は、高調波ミキサの別の例を示す。高調波ミキサ170は、スプリッタ172、ミキサ175及び結合器177を含む。スプリッタ172は、入力信号171を信号173及び174として分配するよう構成される。信号174は、結合器177に入力される。信号174は他の信号と混合されないので、信号174は、上述の高調波ミキサのDC成分としての役割を果たす。
信号173は、ミキサ175に入力される。信号176が、信号173と混合される。いくつかの実施形態では、信号176は、上述の周波数Fのような単一の高調波としても良い。もし追加の高調波を希望するなら追加のミキサを用意すれば良く、夫々の出力は結合器177で結合される。
別の実施形態では、信号176が複数の高調波を含んでも良い。ミキサ175のポートの帯域幅が所望の周波数範囲を収容できる限り、1つのミキサ175を利用できる。しかし、上述の高調波信号のDC成分は、異なるパスによって結合器177に渡されるので、信号173及び176を受けるミキサのポートは、DCに至るまで動作する必要はない。従って、広く多種のミキサを用いることができる。信号179及び174が結合器177で結合された時点で、出力信号178は上述の混合信号とほぼ同様となり得る。
いくつかの実施形態では、スプリッタ172は、入力信号171を対称に分配できるが、対称に分配する必要はない。スプリッタの信号174を出力する側は、上述のフィルタ処理カットオフ周波数以上の帯域幅を持つようにしても良い。スプリッタ172の信号173を出力する側は、信号176の高調波が中心に来る周波数範囲であって、上述のフィルタ処理カットオフ周波数の2倍以上の帯域幅を持つ周波数範囲を持つようにしても良い。言い換えると、スプリッタ172の周波数応答は、各パスについて等しい必要はなく、希望に応じて設定しても良い。
図12は、図9Aの一般的な形態の高調波ミキサの別の例である。この実施形態では、高調波信号224は、トランス225を通して、ミキサと同様なダイオード・リング220に入力できる。入力信号222は、トランス225のタップに入力できる。従って、高調波信号224に応じて、入力信号222は、出力端子226及び228の間でスイッチされる。例えば、高調波信号224は、トランスの下部がプラスで上部がマイナスのときに左ダイオード227をオンにし、トランスの極性が反対のときに右ダイオード229をオンにする。このようにして、入力信号222は、出力端子228及び出力端子226に交互に送られる。いくつかの実施形態では、追加のダイオード・リングを用いて出力端子を終端したり、入力信号222のサブ帯域の反転部分を入れて、より高い利得を実現したり、図10の形態のように、複数の高調波のバランスの悪さを補償したりといったことなどを行うようにしても良い。
いくつかの実施形態では、2つのパス及び重複する2つのサブ帯域が実現される。しかし、上述のように、任意の数のパス及びサブ帯域を用いても良い。このような実施形態では、使用する高調波の数は、1にサブ帯域の数の半分を加えて端数を切り捨てたものにでき、このとき、DCは、0次高調波として含まれる。例えば、3つのサブ帯域については、2つの高調波だけが利用できる。上記周波数範囲を例として用いると、1次高調波は、周波数Fよりも高い周波数をベースバンド・サブ帯域まで周波数シフトできる。高調波信号の複数の1次高調波は、120度の複数の相対位相シフトに位相を合わせるようにしても良い。
従って、結合器58における結合処理中に、サブ帯域が適切な周波数範囲にあるときは、サブ帯域のスペクトラムは、0度の相対位相シフトのような同じ位相シフトを持つことになる。対照的に、適切でない周波数範囲にある1つのサブ帯域の3つの成分は、位相に関して互いに120度だけずれる。結果として得られるスペクトラムは、適切でないサブ帯域を除去するように相殺的に結合する。更にパスとサブ帯域が追加されたら、複数の高調波信号の高調波の位相を適切に合わせるようにしても良い。いくつかの実施形態では、高調波信号の相対的な位相シフトは、1周期をサブ帯域の数で割った時間シフトだけ位相に関して間隔を空けるようにしても良い。
上述してきた実施形態では、デジタル化信号は、ほぼ直ぐに処理されるものとしたが、こうしたデジタル化後の処理は、希望があれば、遅らせることができる。例えば、デジタイザ30及び32からのデジタル化データは、後で処理するために、メモリに蓄積することができる。
本発明によれば、図11の高調波ミキサ170は、入手の容易な市販部品を用いたハードウェア構成で実現可能となり、これは、直流から非常に広い帯域幅まで動作可能である。
図13は、市販部品を用いた図11の高調波ミキサの一例を示している。図13に示す高調波ミキサ1300は、直流(DC)から高帯域幅まで対応した高調波ミキサである。高調波ミキサ1300は、入力信号1302を受ける。入力信号1302は、パワー分配器(スプリッタ)1304で、第1パス1306への第1信号と、第2パス1308への第2信号と分配される。第1及び第2パス1306及び1308のそれぞれの第1及び第2信号は、直流(DC)成分も含め、入力信号1302に存在した全ての周波数成分を含んでいる。後述のように、パワー分配器1304が、入力信号1302を3つ以上のパスへと分配するようにしても良い。
第1パス1306は、周波数変換パスとも呼ばれ、複数の市販部品から構成される。例えば、図13に示すように、第1パス1306上の第1信号は、ミキサ1316で混合される前に、アッテネータ1310、ハイパス・フィルタ1312及び増幅器1314を通過する。アッテネータ1310は、例えば、−3dBアッテネータとしても良い。アッテネータ1310は、入力アイソレーションを行うと共に、ハイパス・フィルタ1312に入力される低帯域についてインピーダンス・マッチングするようにする。ハイパス・フィルタ1312は、低帯域にダウン・コンバートされる高帯域が、逆方向に通過し、ミキサ1316の入力端子に現れるのを防止する。増幅器1314は、ミキサ1316に入力される前の第1信号の振幅を増加させる。増幅器1314は、局部発振器(LO)の最小周波数の1/2(つまり、直流を含まない)から、設計上、通過させたい最大周波数までのレンジに渡ってだけ動作すれば良い。
ミキサ1316は、LO(図示せず)からの高調波信号1318も受ける。この高調波信号は、周波数乗算回路などから余計な高調波がミキサ1316に入り込むのを防止するために、バンドパス・フィルタ1320を通過する。バンドパス・フィルタ1320は、マルチバンドパス・フィルタとしても良く、これによって、複数の所望高調波だけをそれぞれ通過させるようにしても良い。この高調波信号1318は、−3dBアッテネータ1322も通過し、これによって、アイソレーションすると共に、第1パス1306のミキサ1316のLO入力端子に印加されるLO高調波をインピーダンス・マッチングさせるようにする。
アッテネータ1322からの高調波信号1318は、第1パス1306の第1信号とミキサ1316で混合(ミックス)される。ミキサ1316は、混合信号1324を出力し、これは、別の−3dBアッテネータ1326とローパス・フィルタ1328を通した後、結合器1330に入力される。ローパス・フィルタ1328は、使用される最小LO周波数の1/2以上の帯域幅を有している。ローパス・フィルタ1328は、ミキサ1316に供給されるLO高調波が、高調波ミキサ1300全体の最終出力信号1332に現れるのを防止する。
第2パス1308(1.0スルー・パスとも呼ぶ)では、第2信号が、−6dBアッテネータ1334と剛性同軸遅延回路1336を通過する。アッテネータ1334は、第2パス1308と第1パス1306間で、アッテネーション(減衰量)が調和(一致)し続けるように調整する。第2パス1308上の第2信号は、剛性同軸遅延回路1336を通過してパワー結合器1330へ供給される。剛性同軸遅延回路1336は、第2パス1308上の第2信号が第1パス1306の第1信号と同じ時点でパワー結合器1330に到着するように、第2信号の遅延量を調整する。
この実施形態におけるパワー結合器1330は、2入力(2-way)パワー結合器である。パワー結合器1330は、第2パス1308の剛性同軸遅延回路1336からの出力信号と、第1パス1306のローパス・フィルタ1328からの出力信号を結合し、出力信号1332を出力する。パワー結合器1330は、直流からデジタイザのサンプリング・レートの1/2までの帯域幅に対応する。後述のように、パワー結合器は、M入力(M-way)パワー結合器としても良く、このとき、Mは、高調波ミキサ内で使用されるパスの個数である。
図14は、高調波ミキサの別の実施形態を示す。図14に示す実施形態は、図13に示すものと同様であるが、この高調波ミキサ1400には、第1パス1306の第1信号と、第2パス1308の第2信号とをそれぞれバッファする2つの増幅器1402及び1404を含む点が異なる。第1パス1306及び第2パス1308上にそれぞれ配置された増幅器1402及び1404は、例えば、0dBmの入力信号から0dBmに近い出力信号が得られるというように、このシステム全体としての利得が0となるように、利得を増加させる。増幅器1402及び1404は、パワー結合器1330を通って逆方向に通過しようとする信号を緩和(防止)する機能も果たす。
図15は、高調波ミキサの更に別の実施形態を示す。この構成では、図14の実施形態に比較して、増幅器1404が、アッテネータ1334の位置に移動して、入れ替わっている点で異なる。
図16は、3入力パワー結合器1600を用いた実施形態を示している。この実施形態では、パワー分配器1602が、入力信号1302を、第1パス1306への第1信号、第2パス1308への第2信号、第3パス1604への第3信号という、3つの信号に分配する。第1及び第2パス1306及び1308は、図14に示したものと同一である。そこで、図16では、これらパスに関する説明は省略する。
第3パス1604の構成は、第1パス1306の構成と同一であり、よって、第2周波数変換パスと呼ぶこともできる。しかし、高調波信号1618は、高調波信号1318とは異なっている。もし必要があれば、更なる周波数変換パスを高調波ミキサ1300に追加しても良い。
第3パス1604には、第1パス1306の全ての構成要素がある。即ち、第3パス1604には、アッテネータ1610、ハイパス・フィルタ1612、増幅器1614、ミキサ1616、バンドパス・フィルタ1620、第2のアッテネータ1622、第3アッテネータ1626、ローパス・フィルタ1628及び第2増幅器1606がある。ミキサ1616は、LO(図示せず)からの高調波信号1618と第3信号とを受けて混合し、混合信号1624を出力する。
図13〜16における各構成要素の出力信号は、次の式を用いて計算できる。ミキサの出力信号IF(中間周波数信号)は、数式5に示すように、局部発振器(LO)からの高調波信号LOと、入力信号RFの掛け算で示される。
IF=RF・LO (5)
数式5は、高調波信号LOの複数の周波数成分を用いて、数式6に示すように書き直すことができる。
IF=RF・(1.0+H+H+…H) (6)
数式6におけるMは、マルチパス(multi-way)インターリーブ構成で必要となる高調波の最高次数である。
1、及びHは、第1次高調波周波数Fを用いて、次の数式7、8及び9のように表すことができる。
=2cos(2・π・F・t) (7)
=2cos(4・π・F・t) (8)
=2cos(2M・π・F・t) (9)
図13〜16の実施形態は、標準的なトリプル・バランス・ミキサ(triple balanced mixer)を利用しており、これは、直流までは動作しない。しかし、複数の高調波を含むLO入力高調波信号の中の1.0項(数式6参照)は、入力信号と乗算されても入力信号を周波数変換せず、よって入力信号はミキサをそのまま通過する。よって、1.0項は、入力部では、パワー分配器(スプリッタ)1302を用いて実現され、出力部ではパワー結合器1330を用いて実現される。従って、入力部は、物理的には存在しないが、この項は、入力部において適用される。入力信号は、高調波ミキサをそのまま通過する。
1、及び更に高次の高調波は、高調波信号1318及び1618として供給される。これらの項は、周波数変換を実行し、これで生じるエイリアスは、複数の帯域をベースバンドへと落としたものになる。よって、これら帯域は、互いに重なると共に、直流から、高調波ミキサが出力信号を供給するデジタイザのサンプリング・レートの1/2程度までの範囲をカバーする。
高調波ミキサへ入力されるLO入力高調波及び入力信号は、直流まで動作範囲である必要はない一方で、3パス(3-way)、4パス(4-way)、更には、もっと多数のパスというインターリーブ係数において、高調波ミキサの出力信号は、直流まで動作範囲である必要がある。しかし、この出力信号は、2パス・インターリーブ構造では、直流まで動作範囲である必要はない。図13〜16の高調波ミキサは、直流から、その入力信号において望ましい最高周波数まで動作する。暗に1.0項(implied 1.0 term)を含んでいるLO入力高調波信号は、基本的には、同じ範囲について動作しなければならない。出力信号は、直流から、高調波ミキサが出力信号を供給するデジタイザのサンプリング・レートの1/2程度まで動作しなければならない。
上述のように、図16と同様にして、追加の周波数変換パスを加えても良い。周波数変換パスを追加することによって、複数のミキサを用いて、より広い帯域幅の高調波ミキサを実現できる。各ミキサ、例えば、図16のミキサ1316及び1616は、入力信号スペクトラムの異なる部分をそれぞれ扱う。図16の1つ目のミキサ及び増幅器では、入力信号スペクトラムの25GHzから50GHzまでの範囲についてだけ動作すれば良い。もう1つのミキサ及び増幅器では、入力信号スペクトラムの50GHzから75GHzまでの範囲について動作する必要がある。これらミキサは、市場で入手可能なものであるが、単体で25GHzから100GHzまで動作するミキサは、現時点では市場には存在していない。75GHzから100GHzまでをカバーするために、第4のパス(つまり、第3の周波数変換パス)を追加することも可能である。この第4のパスは、上述した第1パス1305及び第3パス1604と同じ構成とすれば良いであろう。
図13〜16における高調波ミキサは、上述した非同期時間インターリーブ・システム以外に、高調波時間インターリーブ(HTI:Harmonic time interleave)システムでも利用できる。つまり、図13〜16の高調波ミキサは、直流から極めて高い周波数帯域まで動作する必要のある任意のシステムで利用できる。
図13〜16では、特定の値を用いて説明したきたが、これらの値は、例として示したに過ぎない。特定の利得及び損失は、入手可能な部品、コストとのトレードオフ、などに基いて、調整可能である。同様に、帯域幅の値は、市場ニーズに合わせて柔軟に変更可能である。
更には、デジタル的なフィルタ処理、混合処理及び結合処理は、別々の動作として説明してきたが、こうした動作を組み合わせて、他の機能などに組み入れても良い。加えて、上述の説明は、理想的な成分を仮定していたので、こうした処理に追加の補償を適切に導入し、理想的でない成分を補正するようにしても良い。更には、デジタル化信号を処理するとき、周波数範囲の変更、混合処理などは、そうした変化を表すのに、より高いサンプル・レートが必要ということになる。このとき、デジタル化信号であれば、必要に応じて、アップサンプル、補間などができる。
本発明の他の実施形態としては、コンピュータ読み出し可能な媒体上に記録されたコンピュータ読み出し可能なコードがあり、これは、実行されると、コンピュータに上述した動作のいずれかを実行させる。ここで、コンピュータとは、コードを実行できる任意のデバイスである。マイクロプロセッサ、プログラマブル・ロジック・デバイス、マルチプロセッサ・システム、デジタル・シグナル・プロセッサ、パーソナル・コンピュータなどは、全てこうしたコンピュータの例である。コンピュータ読み出し可能な媒体は、有形のコンピュータ読み出し可能な媒体であり、これは、コンピュータ読み出し可能なコードを非一時的なやり方で蓄積するよう構成される。
具体的な実施形態を説明してきたが、本発明の原理は、これら実施形態に限定されるものではないと理解されたい。以下の請求項に記載される本発明の原理から離れることなく、変形及び変更を行うことができるであろう。
10 スプリッタ
12 入力信号
14 分配信号
16 分配信号
18 高調波ミキサ
20 高調波信号
22 混合信号
24 高調波ミキサ
26 高調波信号
28 混合信号
30 デジタイザ
32 デジタイザ
34 デジタル化混合信号
36 フィルタ
38 フィルタ処理デジタル化混合信号
40 デジタル化混合信号
42 フィルタ
44 フィルタ処理デジタル化混合信号
46 高調波ミキサ
48 高調波信号
50 再混合信号
52 高調波ミキサ
54 高調波信号
56 再混合信号
58 結合器
60 再構成入力信号
1300 高調波ミキサ
1302 入力信号
1304 パワー分配器(スプリッタ)
1306 第1パス
1308 第2パス
1310 アッテネータ
1312 ハイパス・フィルタ
1314 増幅器
1316 ミキサ
1318 高調波信号
1320 バンドパス・フィルタ
1322 アッテネータ
1324 混合信号
1326 アッテネータ
1328 ローパス・フィルタ
1330 パワー結合器
1332 出力信号
1334 アッテネータ
1336 剛性同軸遅延回路
1402 増幅器
1404 増幅器
1600 パワー結合器
1602 パワー分配器(スプリッタ)
1604 第3パス
1606 増幅器
1610 アッテネータ
1612 ハイパス・フィルタ
1614 増幅器
1616 ミキサ
1618 高調波信号
1620 バンドパス・フィルタ
1622 アッテネータ
1624 混合信号
1626 アッテネータ
1628 ローパス・フィルタ

Claims (2)

  1. 入力信号を第1パスへの第1信号と第2パスへの第2信号に分配するよう構成された入力信号スプリッタと、
    上記第1信号を高調波信号と混合し、上記第1パスにおいて混合信号を生成するミキサと、
    上記第2パスからの上記第2信号と、上記第1パスからの上記混合信号を結合し、出力信号を生成するよう構成された結合器と
    を具える高調波ミキサであって、
    上記混合信号は、第1混合信号であり、上記高調波信号は、第1高調波信号であって、
    上記入力信号スプリッタは、上記入力信号を上記第1信号、上記第2信号及び第3パスへの第3信号に分配するよう更に構成され、
    上記高調波ミキサは、上記第1高調波信号と異なる第2高調波信号と上記第3信号とを混合し、第2混合信号を上記第3パスにおいて生成するよう構成された第2ミキサを更に具え、
    上記結合器は、上記第2信号、上記第1混合信号及び上記第2混合信号を結合するよう更に構成される上記高調波ミキサ
  2. 入力信号を第1パスへの第1信号と第2パスへの第2信号に分配する処理と、
    上記第1信号を高調波信号と混合し、上記第1パスにおいて混合信号を生成する処理と、
    上記第2パスからの上記第2信号と、上記第1パスからの上記混合信号を結合し、出力信号を生成する処理と
    を具える信号処理方法であって、
    上記混合信号は、第1混合信号であり、上記高調波信号は、第1高調波信号であって、
    上記入力信号を上記第1信号、上記第2信号及び第3パスへの第3信号に分配する処理と、
    上記第1高調波信号と異なる第2高調波信号と上記第3信号とを混合し、第2混合信号を上記第3パスにおいて生成する処理と、
    上記第2信号、上記第1混合信号及び上記第2混合信号を結合する処理と
    を更に具える上記信号処理方法
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