JP2012251416A - ドレントラップ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドレンを貯留可能な本体容器部1と、本体容器部1の対向面1a,1bに対し、上方から見て一直線上に位置するよう設けられた流入口2および流出口3と、本体容器部1内に設置されて、流入口2に取付けられたトラップ部4および流出口3に取付けられたフロート弁部5とを備えたドレントラップ装置Cに関する。そして、トラップ部4とフロート弁部5とを、上方から見て互いに反対側へ向くように屈曲配置させている。
【選択図】図1
Description
そして、このような大型の空調装置のドレン配管に対し、近年、ドレントラップ装置を設ける必要性が高まっている。このドレントラップ装置は、ドレン配管内における汚染空気の空調装置への逆流や害虫の侵入を防止して、衛生的環境を確保し得るようにしたものである。
請求項2の発明は、前記トラップ部と前記フロート弁部とを、相互に支持させたことを特徴としている。
請求項3の発明は、前記流入口とトラップ部との間、または、前記流出口とフロート弁部との間の少なくとも一方に、互いの周方向の位置ズレを目視確認可能な位置ズレ確認部を設けたことを特徴としている。
請求項4の発明は、前記位置ズレ確認部が、前記流入口とトラップ部との間、または、前記流出口とフロート弁部との間の少なくとも一方に設けられた、対を成す位置合用指標であることを特徴としている。
請求項5の発明は、前記流入口または流出口に外部のドレン管を接続するための接続用部材が取付けられ、該接続用部材に前記トラップ部またはフロート弁部が螺着され、前記接続用部材が、前記流入口または流出口に挿通配置可能なスリーブ部と、該スリーブ部の内方端部またはその近傍の外周面に設けられて、本体容器部の内面に係止可能なフランジ部と、前記スリーブ部の外周面に形成されて、本体容器部の外面側からナット部材を螺着することにより、ナット部材と前記フランジ部との間で本体容器部を挟着固定可能な雄ネジ部と、前記スリーブ部の内周面に形成されて、前記トラップ部またはフロート弁部の端部を螺合可能な雌ネジ部とを備えたフランジ付スリーブ部材を有し、前記位置ズレ確認部が、前記フランジ付スリーブ部材のフランジ部と、トラップ部またはフロート弁部とに対して、周方向の位置が合致した時に連続するよう互いに指し示し合う位置に設けられたことを特徴としている。
請求項2の発明によれば、トラップ部とフロート弁部とを相互に支持させることにより、トラップ部やフロート弁部のフラ付きを防止したり、両者の強度を落して軽量化を図ることなどが可能となる。
請求項3の発明によれば、流入口とトラップ部との間、または、流出口とフロート弁部との間の少なくとも一方に位置ズレ確認部を設けたことにより、互いの周方向の位置ズレを目視確認することが可能となる。これにより、流入口や流出口に外部のドレン管を接続する際に、トラップ部やフロート弁部が連れ回りによって傾いてしまうことを防止し、トラップ部やフロート弁部が機能を充分に果たせなくなるのを防止することができる。
請求項4の発明によれば、位置ズレ確認部として、流入口とトラップ部との間、または、流出口とフロート弁部との間の少なくとも一方に、対を成す位置合用指標を設けたことにより、対の位置合用指標が合うようにトラップ部やフロート弁部を周方向へ動かすことによって、簡単にこれらの周方向の位置ズレを修整することが可能となる。
請求項5の発明によれば、位置ズレ確認部を、フランジ付スリーブ部材のフランジ部と、トラップ部またはフロート弁部とに対して、周方向の位置が合致した時に連続するよう互いに指し示し合う位置に設けられたことにより、最も見易い位置に直感的に分かり易いように位置ズレ確認部を設けることが可能となり、位置ズレの修整忘れを無くすことや減らすことが可能となる。
そして、このような大型の空調装置Aのドレン配管Bの中途部に対し、ドレントラップ装置Cが備えられる。このドレントラップ装置Cは、ドレン配管B内における汚染空気の空調装置Aへの逆流や害虫の侵入を防止して、衛生的環境を確保し得るようにしたものである。
そして、エルボ部材4cと短管部4dとの境界部分近傍またはそれよりも上方の側面には、図5に示すように、トラップ部4の内部と本体容器部1の内部とを連通可能な側部開口部4eが設けられると共に、エルボ部材4cと短管部4dとの境界部分近傍の内部には、トラップ部4内部の封水の水位に応じて昇降することにより、上記側部開口部4eを開閉可能なフロートボール4fが挿入設置されている。
この側部開口部4eは、流入口2と流出口3とのほぼ中間位の高さに単数または複数個設けられる。フロートボール4fは、内部の封水に浮かんだ状態で設置されると共に、側部開口部4eから出られないように、側部開口部4eよりも大きなものとされる。
そして、フロートボール4fは、側部開口部4eが常時閉となる状態とされており、ドレンの排出時にフロートボール4fが浮上してドレンを本体容器部1内へ流出させるように機能する。
更に、軸線を上下方向へ向けて設置された短管部4dの上端開口部には、メンテナンス時に開閉可能な蓋部18が取付けられている。この蓋部18と短管部4dの上端開口部との間には、図示しないネジ部が設けられている。
このフロート弁5bは、フロート状の弁体(フロート板)が水位に応じて昇降することにより弁座を開閉し得るようにしたものであり、このフロート弁5bは、流出口3よりも低い位置に設けられる。
そして、フロート弁5bは、本体容器部1内に一定量以上のドレンが貯留された時に開弁してドレンを本体容器部1外へ排出させるように機能する。
更に、短管部5aの上端開口部には、メンテナンス時に開閉可能な蓋部19が取付けられている。この蓋部19と短管部5aの上端開口部との間には、図示しないネジ部が設けられている。
図4、図5に示すように、トラップ部4とフロート弁部5とを、上方から見て互いに反対側(または逆方向)へ向くように屈曲配置する。
そのために、トラップ部4については、エルボ部材4aとエルボ部材4bとの間の水平接続部分21の固定角度を周方向に所要量ズラせるようにする。この場合には周方向に45度ズラせているが、これに限るものではない。
必要に応じて、トラップ部4とフロート弁部5とを、相互に支持させるようにする。
トラップ部4とフロート弁部5とを、上方から見て、互いに反対側へ向くように屈曲配置させたことにより、トラップ部4とフロート弁部5とが、流入口2と流出口3との対向方向に対して一部重複されるようになるので、その分、本体容器部1をコンパクトなものとすることができる。
トラップ部4とフロート弁部5とを相互に支持させることにより、トラップ部4やフロート弁部5のフラ付きを防止したり、両者の強度を落して軽量化を図ることなどが可能となる。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
なお、この実施例は、上記実施例1と基本的に同じ構造を有しているので、実施例1と同一の部分については説明を省略すると共に、実施例1と異なる部分についてのみ説明する。但し、実施例1と同一の部分については実施例1の記載を持ってこの実施例の記載とする。
図9〜図11に示すように、上記した流入口2とトラップ部4との間、または、流出口3とフロート弁部5との間の少なくとも一方に、互いの周方向の位置ズレを目視確認可能な位置ズレ確認部31を設ける。
ここで、位置ズレ確認部31は、目視確認が行えるのであれば、どのようなものであっても良い。
そして、上記した位置ズレ確認部31を、流入口2とトラップ部4との間、または、流出口3とフロート弁部5との間の少なくとも一方に設けられた、対を成す位置合用指標32,33とする。
ここで、位置合用指標32,33は、点や線や矢印やその他の形状のマークなどとすることができる。この位置合用指標32,33は、平面的なものや、立体的なもの(凹形状や凸形状など)とすることができる。
より具体的には、図10に示すように、上記流入口2または流出口3に、外部のドレン管14,15を接続するための接続用部材(接続用ソケット16,17(図1参照)、接続用ソケット24(図6参照))が取付けられる。この接続用部材に上記トラップ部4またはフロート弁部5が螺着される。
そして、上記接続用部材が、流入口2または流出口3に挿通配置可能なスリーブ部34と、このスリーブ部34の内方端部またはその近傍の外周面に設けられて、本体容器部1の内面に係止可能なフランジ部35と、上記スリーブ部34の外周面に形成されて、本体容器部1の外面側からナット部材36を螺着することにより、ナット部材36と上記フランジ部35との間で本体容器部1を挟着固定可能な雄ネジ部37と、上記スリーブ部34の内周面に形成されて、上記トラップ部4またはフロート弁部5の端部を螺合可能な雌ネジ部38とを備えたフランジ付スリーブ部材39を有している。なお、トラップ部4またはフロート弁部5の端部外周には、トラップ部4またはフロート弁部5の端部の螺じ込み量を概略規制するためのフランジFが形成されている。
そして、上記位置ズレ確認部31(の対を成す位置合用指標32,33)が、上記フランジ付スリーブ部材39のフランジ部35と、トラップ部4またはフロート弁部5とに対して、周方向の位置が合致した時に連続するよう互いに指し示し合う位置に設けられる。
そして、位置合用指標32は、フランジ部35の内面上部に位置するよう設けられている。この場合、位置合用指標32は、上下方向へ延びる直線状の突条などとされている。また、位置合用指標33は、トラップ部4またはフロート弁部5の端部の外周面上部に位置するよう設けられている。この場合、位置合用指標33は、軸線方向へ延びる直線状の突条などとされている。
本体容器部1の流入口2や流出口3に対して接続用部材(接続用ソケット16,17、接続用ソケット24)を取付ける場合、先ず、本体容器部1の内側から流入口2または流出口3へフランジ付スリーブ部材39を通して、フランジ付スリーブ部材39のフランジ部35を本体容器部1の内面に対し面直方向に係止させる。次に、スリーブ部34の外周面に形成された雄ネジ部37に本体容器部1の外面側からナット部材36を螺着する。この際、流入口2または流出口3の縁部に設けられた凹部42に、フランジ付スリーブ部材39の外周面に設けられた係合凸部43を係合させて、位置合用指標32を、フランジ部35の内面上部に位置させるようにする。
こうして、流入口2や流出口3に対して接続用部材(接続用ソケット16,17、接続用ソケット24)が取付けられたら、フランジ付スリーブ部材39の内周面にトラップ部4またはフロート弁部5を螺着する。この際、位置合用指標33を、トラップ部4またはフロート弁部5の端部の外周面上部に位置させるようにする。この時、位置合用指標32と位置合用指標33とは、予め周方向の位置を合わせておくようにするのが好ましい。なお、流入口2や流出口3に螺着されるトラップ部4またはフロート弁部5は、完成状態のものであっても、分解状態のものであっても良い。
この際、接続用部材(接続用ソケット16,17、接続用ソケット24)にドレン管14,15が螺着されるが、この時、流入口2または流出口3の縁部に設けられた凹部42と、フランジ付スリーブ部材39に設けられた係合凸部43との間には若干のガタ隙間があるので、ガタ隙間の分だけ、フランジ付スリーブ部材39が回動され、これに伴って、フランジ付スリーブ部材39に螺着されたトラップ部4またはフロート弁部5も連れ回りされる。そして、接続用部材(接続用ソケット16,17、接続用ソケット24)へのドレン管14,15の螺着が完了した時に、上記した僅かな連れ回りの蓄積により、トラップ部4またはフロート弁部5が、気づかないうちに周方向へ位置ズレしているおそれがある。このように、トラップ部4またはフロート弁部5が周方向へ位置ズレしていると、トラップ部4やフロート弁部5が傾いて機能を充分に果たせなくなるおそれがある。
(効果3)
流入口2とトラップ部4との間、または、上記流出口3とフロート弁部5との間の少なくとも一方に位置ズレ確認部31を設けたことにより、互いの周方向の位置ズレを正確に目視確認することが可能となる。これにより、流入口2や流出口3に外部のドレン管14,15を接続する際などに、トラップ部4やフロート弁部5が連れ回りによって傾いてしまうことを防止し、トラップ部4やフロート弁部5が機能を充分に果たせなくなるのを防止することができる。
位置ズレ確認部31として、流入口2とトラップ部4との間、または、流出口3とフロート弁部5との間の少なくとも一方に、対を成す位置合用指標32,33を設けたことにより、対の位置合用指標32,33が互いに合致するようにトラップ部4やフロート弁部5を周方向へ動かすことによって、簡単にこれらの周方向の位置ズレを修整することが可能となる。
位置ズレ確認部31を、フランジ付スリーブ部材39のフランジ部35と、トラップ部4またはフロート弁部5とに対して、周方向の位置が合致した時に連続するよう互いに指し示し合う位置に設けられたことにより、最も見易い位置に直感的に分かり易いように位置ズレ確認部31を設けることが可能となり、位置ズレの修整忘れを無くすことや減らすことが可能となる。
B ドレン配管
C ドレントラップ装置
1 本体容器部
1a,1b 対向面
2 流入口
3 流出口
4 トラップ部
5 フロート弁部
16 接続用ソケット(接続用部材)
17 接続用ソケット(接続用部材)
24 接続用ソケット(接続用部材)
31 位置ズレ確認部
32 位置合用指標
33 位置合用指標
34 スリーブ部
35 フランジ部
36 ナット部材
37 雄ネジ部
38 雌ネジ部
39 フランジ付スリーブ部材
Claims (5)
- ドレンを貯留可能な本体容器部と、該本体容器部の対向面に対し、上方から見て一直線上に位置するよう設けられた流入口および流出口と、前記本体容器部内に設置されて、前記流入口に取付けられたトラップ部および前記流出口に取付けられたフロート弁部とを備えたドレントラップ装置において、前記トラップ部と前記フロート弁部とを、上方から見て互いに反対側へ向くように屈曲配置したことを特徴するドレントラップ装置。
- 前記トラップ部と前記フロート弁部とを、相互に支持させたことを特徴とする請求項1記載のドレントラップ装置。
- 前記流入口とトラップ部との間、または、前記流出口とフロート弁部との間の少なくとも一方に、互いの周方向の位置ズレを目視確認可能な位置ズレ確認部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のドレントラップ装置。
- 前記位置ズレ確認部が、前記流入口とトラップ部との間、または、前記流出口とフロート弁部との間の少なくとも一方に設けられた、対を成す位置合用指標であることを特徴とする請求項3記載のドレントラップ装置。
- 前記流入口または流出口に外部のドレン管を接続するための接続用部材が取付けられ、該接続用部材に前記トラップ部またはフロート弁部が螺着され、
前記接続用部材が、
前記流入口または流出口に挿通配置可能なスリーブ部と、
該スリーブ部の内方端部またはその近傍の外周面に設けられて、本体容器部の内面に係止可能なフランジ部と、
前記スリーブ部の外周面に形成されて、本体容器部の外面側からナット部材を螺着することにより、ナット部材と前記フランジ部との間で本体容器部を挟着固定可能な雄ネジ部と、
前記スリーブ部の内周面に形成されて、前記トラップ部またはフロート弁部の端部を螺合可能な雌ネジ部とを備えたフランジ付スリーブ部材を有し、
前記位置ズレ確認部が、前記フランジ付スリーブ部材のフランジ部と、トラップ部またはフロート弁部とに対して、周方向の位置が合致した時に連続するよう互いに指し示し合う位置に設けられたことを特徴とする請求項3または請求項4記載のドレントラップ装置。
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