JP2012249882A - カート装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カート装置10は、天板支持部50の第一支持アーム53、第二支持アーム54、第三支持アーム55に囲まれるようにして、天板40の下方に、前方、左方及び右方に連続して開口し、デスクやカウンタ等の什器天板を収容可能な第一収容部60を形成した。また、第一支持アーム53、53および第二支持アーム54,54からなる第一支持部と、第三支持アーム55、55に取り付けられた天板40との間にスペースを確保し、天板40の下面に、物品を載置・収納可能な物品収容部等を備えることができるようにした。
【選択図】図1
Description
これらの提案によれば、多人数の執務者が複数台のカート装置を用いて執務を行う場合や、カート装置に載置した状態で電子機器への充電を行いたい場合には、テーブル什器の天板をカート本体の進入空間に収容することによって、テーブル什器とカート装置とを平面視において重合させて配設することができる。これにより、カート装置を設置するための場所を小さくすることが可能となり、執務空間を有効に活用することが可能となる。
また、テーブル什器とカート装置とを重合させた場合においても、電子機器を載置したカート装置の天板がテーブル什器の天板よりも上方に配置されるため、重合状態でも電子機器を使用することができ、什器としての利便性を高いものとすることができる。
そこでなされた本発明の目的は、天板を安定的に支持しつつ、執務空間内における設置位置を最小限として執務空間内を有効に活用することができると共に、執務者の使い勝手を良好とすることが可能なカート装置を提供することである。
本発明のカート装置は、床面上を走行可能な複数のキャスターが設けられたベース部と、このベース部から上方に向かって立設された支持基体と、この支持基体の上方に配された天板と、支持基体に取り付けられ、天板を支持する天板支持部とを備え、この天板支持部は、支持基体に側面視において後方に向けて片持ち状に取り付けられ、この支持基体から左右両側へと広がるように設けられるとともに、その左右の端部が支持基体よりも高い位置に配される第一支持部と、この第一支持部の左右両側の前記端部で側面視においてそれぞれ片持ち状に支持されて前方へと配され、前記天板が取り付けられた第二支持部とを有し、天板及び第二支持部と第一支持部とに囲まれるようにして、前方、左方及び右方に連続して開口する前部空間が形成されていることを特徴とする。
このように、天板及び第二支持部と第一支持部とに囲まれるようにして、前方、左方及び右方に連続して開口する前部空間を備えることで、この前部空間に、デスクやカウンタ等の什器の天板を収容し、カート装置の天板と什器の天板とを重合させることができる。このとき、第一支持部を支持基体から後方に向けて片持ち状に設け、第二支持部をこの第一支持部から前方に向けて片持ち状に設けているので、カート装置の天板と什器の天板とを深く重合させることができる。また、天板が左右両側に設けられた第二支持部に取り付けられていることにより、天板を安定的に支持することができる。そして、第二支持部は支持基体に取り付けられて左右両側へと広がるように設けられた第一支持部に支持されていることで、支持基体の構造に関係なく、左右両側で天板を安定的に支持することができる。このため、支持基体を、最小限の部材寸法として天板下の空間を有効に利用することができる。
支持基体は、幅広の壁状(ブロック状)等とすることもできるが、上記のように柱状とすることで、天板下の空間をより有効に利用することができ、その両側に執務者の下肢等を収容することもできる。
物品載置部はいかなる用途に用いてもよいが、物品載置部には、物品としてバッテリ装置を搭載することができる。このバッテリ装置を、天板上で用いる電子機器の電源として用いることで、電子機器を長時間にわたって使用することが可能となり、使用者の利便性を高める。
これにより、使用者の体格、姿勢、前部空間に収容する什器の天板の高さ等に合わせて天板の高さを調整できる。
なお、以下の説明において、天板40に対し、この天板40上で作業等を行う使用者が対向する側を後方、その反対側を前方とする。
また、各キャスター21は、それ自体が回転することにより床面状を走行可能となっている。各キャスター21は、支持基体取付部22に設けられた操作ペダル24により、その回転がロック・アンロックできるようになっている。
インナー支柱32は、アウター支柱31に対し、上下方向に昇降自在に設けられている。このインナー支柱32をアウター支柱31に対して昇降させるため、ガススプリング33が備えられている。ガススプリング33は、その下端がアウター支柱31に固定され、上端がインナー支柱32に固定されている。天板支持部50に設けられた操作レバー51を操作することによりガススプリング33の全長(高さ)が変化することで、インナー支柱32をアウター支柱31に対して昇降させ、支持基体30を伸縮駆動させて天板40を昇降可能としている。
なお、支持基体30を上下方向に伸縮させず、その長さを固定とする構成とすることも可能である。
さらに、天板40の前部には、上面41上の物品が落下するのを防ぐため、柵体42や上方に立ち上がる縁壁等を設けてもよい。
本実施形態では、第二支持アーム54は、第一支持アーム53の傾斜角度よりも大きな傾斜角度で後方に向けて傾斜して設けられている。
ここで、本実施形態においては、第一支持アーム53、第二支持アーム54、第三支持アーム55は、それぞれ左右対称な二本一対で設けられている。そして、第一支持アーム53、53は、平面視において基部52から上方に行くにしたがい、前後方向と直交する左右方向に互いに離間する、いわゆるV字状に延びるよう設けられ、第三支持アーム55は、天板40の両側部に平行となるよう設けられている。
また、支持基体30を上下方向に伸縮させることで、天板40の高さを、任意の位置に変更できるようになっている。
ここで、天板40が左右両側に設けられた第二支持アーム54、54に連設された第三支持アーム55、55に取り付けられていることにより、天板40を安定的に支持することができる。そして、第二支持アーム54、54は支持基体30に取り付けられて左右両側へと広がるように設けられた第一支持アーム53、53に支持されていることで、支持基体30の構造に関係なく、左右両側で天板40を安定的に支持することができる。このため、支持基体30を、最小限の部材寸法として天板40下の空間を有効に利用することができる。
なお、傾斜している第一支持アーム53、53において、第一収容部60に臨む側のカバー56に、デスクやカウンタ等の什器天板100を突き当てることで、什器天板100の第一収容部60の前方から後方への挿入寸法を規制することもできる。
また、重心位置G1は、平面視して、支持基体30のなるべく近傍の位置、特に好ましくは支持基体30の断面内の位置に設定する。このようにすることで、より安定性を高めることができるとともに、支持基体30を伸縮させて天板40を昇降させるときに支持基体30に偏荷重がかかりにくくなり、支持基体30の昇降動作を円滑に行える。
そして、予め設定された設計重量の載置物が天板40の予め設定される所定位置に載置された場合における、天板40上の載置物を含んだ上部構造体Aの重心位置G1が、平面視して、下部構造体Bの支持基体30の重心位置近傍となるように設定する。ここで、載置物が載置される所定位置としては、天板40の中央、すなわち平面視して天板40の図心となる位置に設定するものとしても良いし、当該中央よりも前方もしくは後方となる位置に設定するものとしても良い。
この場合も、物品収容部70とともに、物品収容部70に収容される物品であるバッテリ装置71を上部構造体Aに含むものとして重心位置G1を設定するのが好ましい。
なお、物品収容部70には、言うまでもなく、バッテリ装置71以外の、各種電子機器等を収容することもできるし、通常の引き出し等を備えることもできる。
例えば、図7に示すように、ノートブック型のパーソナルコンピュータ装置110や、図8に示すように、タッチパネル式のコンピュータ装置111等を設置してカート装置10を利用することもできる。
図9に示すように、天板40上に、パーソナルコンピュータ装置のモニター120、キーボード121を載置することもできる。その場合、パーソナルコンピュータ装置の本体122は、支持基体30のアウター支柱31に固定して設置することもできる。
これら収容容器130や収容トレー131を支持基体30に取り付けるには、図2(c)に示すように、支持基体30のアウター支柱31の表面に、上下方向に間隔を隔てて複数の係止孔34を形成しておき、この係止孔34に、収容容器130や収容トレー131に設けた図示しないフック等を係止すればよい。
なお、本発明のカート装置は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、天板支持部50は、図2に示したような構成に限らず、以下に示すような変形例が考えられる。
図13(a)に示すように、側面視において基部52から後方に向けて片持ち状に設けられる第一支持アーム53、53を、斜め上方ではなく、ほぼ水平方向に延ばして設けることもできる。このようにすると、天板40と第一支持アーム53、53との間のスペースの上下方向の寸法が大きく確保でき、ここに物品収容部70を設ける場合に、その収容容積を拡大することが可能となる。
ここで、図13(b)、(d)に示したように、連結部材59は適宜省略することもできる。
図13に示した各例においては、いずれも、第一アーム53が、支持基体30に側面視において後方に向けて片持ち状に取り付けられ、この支持基体30から左右両側へと広がるように設けられるとともに、その左右両端から第二支持アーム54、54が斜め上方に延びて設けられることで、第二支持アーム54、54の左右の端部が支持基体30よりも高い位置に位置する第一支持部を構成している。これにより、第一支持アーム53、53および第二支持アーム54,54からなる第一支持部と、第三支持アーム55、55に取り付けられた天板40との間にスペースが確保されている。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、適宜組み合わせたり、他の構成に適宜変更することが可能である。
20 ベース部
21 キャスター
22 支持基体取付部
23 ベースアーム
24 操作ペダル
30 支持基体
31 アウター支柱
32 インナー支柱
33 ガススプリング
34 係止孔
40 天板
40a 後端部
40b 前端
41 上面
42 柵体
50 天板支持部
51 操作レバー
52 基部
53 第一支持アーム(第一支持部)
53a 溝
54 第二支持アーム
55 第三支持アーム(第二支持部)
56 カバー
57 連結ロッド
58 サポートプレート
59 連結部材
60 第一収容部
62 第二収容部
63 ストッパ
70 物品収容部
71 バッテリ装置
80 連結具
100 什器天板
110 パーソナルコンピュータ装置
111 コンピュータ装置
120 モニター
121 キーボード
122 本体
130 収容容器
131 収容トレー
150 壁体
200 運搬カート
A 上部構造体
B 下部構造体
Claims (5)
- 床面上を走行可能な複数のキャスターが設けられたベース部と、
該ベース部から上方に向かって立設された支持基体と、
該支持基体の上方に配された天板と、
前記支持基体に取り付けられ、前記天板を支持する天板支持部とを備え、
該天板支持部は、前記支持基体に側面視において後方に向けて片持ち状に取り付けられ、該支持基体から左右両側へと広がるように設けられるとともに、その左右の端部が前記支持基体よりも高い位置に配される第一支持部と、
該第一支持部の左右両側の前記端部で側面視においてそれぞれ片持ち状に支持されて前方へと配され、前記天板が取り付けられた第二支持部とを有し、
前記天板及び第二支持部と前記第一支持部とに囲まれるようにして、前方、左方及び右方に連続して開口する前部空間が形成されていることを特徴とするカート装置。 - 請求項1に記載のカート装置において、
前記支持基体は、柱状の部材であり、
前記第一支持部は、前記支持基体の上端から、上方に向かうに従って次第に離間するように延設された一対のアーム部材を有し、
前記第二支持部は、一対の前記アーム部材のそれぞれで支持されていることを特徴とするカート装置。 - 請求項1または請求項2に記載のカート装置において、
前記前部空間内で前記天板の下面に支持されて、物品を載置可能な物品載置部を備えることを特徴とするカート装置。 - 請求項3に記載のカート装置において、
前記物品載置部には、前記物品としてバッテリ装置が搭載されていることを特徴とするカート装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のカート装置において、
前記支持基体は、上下に伸縮可能に設けられていることを特徴とするカート装置。
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