JP2012249187A - イヤホン - Google Patents

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宗一 瀧川
Shinichi Kato
信一 加藤
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Abstract

【課題】非密閉状態における再生音質の低下が少ないカナル型イヤホンを提供する。
【解決手段】フロントキャビティを前方に設けた状態でスピーカを収納する第1の空間を有するとともに、当該空間を使用者の外耳道に連通させる第1の開口部が先端に設けられた本体部を有するカナル型イヤホンにおいて、第1の開口部付近に設けられた第2の開口部を介して第1の空間と連通する第2の空間と当該空間を外部の空間に連通させる第3の開口部とを上記本体部に設ける。そして、第2の開口部と第3の開口部の少なくとも一方に対して開閉自在な蓋部と、当該蓋部を開閉するための開閉制御部とを上記第2の空間内に設け、第1の開口部から第2および第3の開口部を経て外部の空間に至る空気の流通路の途中に通気抵抗体を設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、イヤホンに関し、特に、外耳道に挿入して使用されるカナル型のイヤホンに関する。
一般に、イヤホンの本体部(ハウジング部)は、フロントキャビティおよびバックキャビティを前後に設けた状態でスピーカを収納し、フロントキャビティに連通する開口部を先端に有している。この開口部からフロントキャビティへと至る上記本体部内の空間は、スピーカからフロントキャビティへ放射される音を使用者の外耳道へと案内する音道の役割を果たす。カナル型イヤホンとは、エラストマやシリコンゴムなどの軟性の弾性体により形成されたイヤーピースを上記本体部の先端に装着してなるものである。図7は、カナル型イヤホンの使用態様を示す図である。図7に示すように、カナル型イヤホンは、使用者の外耳道84にイヤーピースEPが押し込まれることによって当該使用者の耳に装着される。カナル型イヤホンのイヤーピースEPは軟性の弾性体で形成されているため、使用者の外耳道84へ押し込まれる過程で外耳道84の形状に合わせて変形し外耳道84の壁面に密着する。
カナル型イヤホンは、その装着の際にイヤーピースEPが使用者の外耳道84の壁面に密着するため、周囲への音漏れが少なく、周囲の音によって楽音の受聴が妨げられない、といった特徴を有している。また、カナル型イヤホンは、楽音を聴きながらスポーツなどの運動を行ったとしても使用者の耳から外れ難い、といった特徴も有している。しかし、音漏れが少なく周囲の音によって楽音の受聴が妨げられない、といったカナル型イヤホンの特徴は、その使用状況によっては欠点にもなり得る。例えば、カナル型イヤホンを用いて楽音を聴きながら食事を取る場合には、頭骸骨を介して伝わる咀嚼音が外耳道内にこもり、くぐもった様な聴感となってしまう。また、屋外においてカナル型イヤホンを用いて楽音を聴きながらジョギングをするような場合には、車両の発する走行音や警告音が聴こえず、予期せぬ危険にさらされる虞もある。
特許文献1には、カナル型イヤホンの上記欠点を解消するための技術が開示されている。特許文献1に記載のイヤホンは、一端が外耳道に向って開口し他端が外部の空間に向って開口するチャネルと、当該チャネルの他端を開放または閉鎖する手段と、をハウジング部に有している。上記チャネルを開放することによって当該イヤホンの使用者は外部の音を聴くことができ、逆に、上記チャネルを閉鎖することによって、外部の音を遮断することができるのである。
特表2009−525629号公報 特許第4320629号 実公平06−023112号公報 特許3154214号 WO2009/031238
しかし、上記チャネルを開放した状態(すなわち、チャネルを介して外耳道が外部の空間と連通し密閉されていない状態:以下、「非密閉状態」と呼ぶ。逆に、外耳道が外部の空間と連通していない状態を「密閉状態」と呼ぶ)では、スピーカによる再生音の周波数応答が低音域で大きく落ち込み、楽音の再生音質が大きく低下するという問題がある。
本発明は以上に説明した課題に鑑みて為されたものであり、非密閉状態における再生音質の低下が少ないカナル型イヤホンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、フロントキャビティを前方に設けた状態でスピーカを収納する第1の空間を内部に有するとともに、前記第1の空間を使用者の外耳道に連通させる第1の開口部が先端に設けられている本体部であって、前記第1の開口部付近に設けられた第2の開口部を介して前記第1の空間と連通する第2の空間を内部に有し、前記第2の空間を外部の空間に連通させる第3の開口部が設けられている本体部と、前記第2の開口部と前記第3の開口部の少なくとも一方に対して開閉自在に設けられる蓋部と、前記蓋部を開閉する開閉制御部と、を有し、前記蓋部と前記開閉制御部は前記第2の空間内に設けられており、前記第1の開口部から前記第2の開口部および前記第3の開口部を経て外部の空間に至る空気の流通路に設けられる通気抵抗体をさらに有することを特徴とするイヤホンを提供する。
このようなイヤホンにおいては、蓋部を開いた状態では第1、第2および第3の開口部を経由する空気の流通路が形成される。このような空気の流通路が形成された状態では、当該イヤホンの使用者の外耳道は上記流通路を介して外部の空間と連通するため、密閉状態とはならない。本発明のイヤホンでは開閉制御部によって蓋部の開閉制御を行うことが可能であるため、弾性体により形成されたイヤーピースを上記本体部の先端に装着してカナル型イヤホンとして用いた場合であっても、蓋部の開閉によって密閉状態と非密閉状態とを切り換えることができる。非密閉状態においては、上記流通路内における気体分子の流動は通気抵抗体によって規制され、再生音の周波数応答は当該通気抵抗体が存在しない場合におけるものとは異なったものとなる。詳細については後述するが、上記蓋部を開いた状態では、当該イヤホン、使用者の外耳道および鼓膜によってヘルムホルツ共鳴器が形成され、上記通気抵抗体の通気抵抗が大きいほど、ヘルムホルツ共鳴周波数より低域の音の音圧低下が少なくなる。これにより、非密閉状態における再生音質の低下が少なくなるのである。なお、上記通気抵抗体の具体例としては、不織布、綿、または連続発泡樹脂により形成された部材を用いていることが考えられる。
特許文献2〜特許文献5には、ヘッドホンにおける音響特性を適宜調整することを可能にする技術が開示されている。例えば、特許文献2には、スピーカバッフルの一部に開閉穴を設け、この開閉穴を開閉することで音響特性を調整する技術が記載されている。特許文献3には、イヤーパッドに外部の空間と連通する開口と、この開口の大きさを調整する手段とを設けることで音響特性を調整する技術が開示されている。そして、特許文献4には、ヘッドホンに外部の空間と連通する空間を設けるとともに、その空間の開口部にダイヤフラムを設け、ダイヤフラム共振を利用して音響特性を調整する技術が開示されている。しかし、これらは何れもヘッドホンにおける音響特性の調整を可能にするものであって、カナル型イヤホンの改良に関する本願発明とは全く異なるものである。カナル型イヤホンではスピーカバッフルの一部に開閉穴を設けることはできず、また、カナル型イヤホンはイヤーパッドを有しないからである。また、前述したように本願発明はヘルムホルツ共鳴系であって、ダイヤフラム共振を利用する特許文献4に開示された技術とは全く異なるものである。特許文献5には、音道の役割を果たす音響制御管4(筒形状部41)の長さや径を変えることで音響特性の調整が可能なイヤホンが開示されている。しかし、特許文献5に記載のイヤホンは音道と外部の空間とを連通させる開口部を有しておらず、少なくともこの点において本願発明とは異なるのである。
より好ましい態様においては、前記第3の開口部は、前記第1の開口部の近傍に設けられていることを特徴とする。前述したように、本発明のイヤホン、当該イヤホンが挿入された外耳道および鼓膜からなる音響系はヘルムホルツ共鳴器として捉えることができ、第1の開口部の近傍(すなわち、上記ヘルムホルツ共鳴器においてキャビティの役割を果たす空間の主要な容積を占める外耳道の近傍)に第3の開口部が設けられているほうが、ヘルムホルツ共鳴を効率良く起こさせることができると考えられるからである。
さらに好ましい態様としては、前記蓋部が閉じていない状態において前記第1の開口部から前記第2の開口部および前記第3の開口部を経て外部の空間に至る空気の流通路における通気抵抗を変化させる手段をさらに設ける態様が考えられる。このような態様によれば、蓋部を閉じていない状態でイヤホンを使用する際に、第1の開口部から第2の開口部および第3の開口部を経て外部の空間に至る空気の流通路における通気抵抗を再生対象の楽曲の周波数分布に応じて調整することで再生音の周波数応答の最適化をはかることができると期待される。
さらに別の好ましい態様としては、前記開閉制御部としてラッチ型ソレノイドなどのラッチ型アクチュエータを用いる態様が考えられる。詳細については後述するが、このような態様によれば蓋部を開くとき、或いは蓋部を閉じるときだけ上記ラッチ型アクチュエータを通電させれば良く、蓋部を閉じた状態或いは同蓋部を開いた状態の維持に電力を要しない、といった利点があるからである。
本発明の実施形態のイヤホン1Aの外観および使用態様を示す図である。 同イヤホン1Aの構成を示す断面図である。 同イヤホン1Aの開閉制御部30の構成および動作を模式的に示した図である。 本発明の原理を説明するための模式図である。 同イヤホン1Aの効果を説明するための図である。 本発明の変形例を説明するための図である。 カナル型イヤホンの使用態様を説明するための図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<A:実施形態>
図1は、本発明の一実施形態のイヤホン1Aの外観および使用態様を示す図である。
イヤホン1Aはカナル型イヤホンであり、図1に示すように、従来のカナル型イヤホン(図7参照)と同様にイヤーピースEPを外耳道84に押し込むようにして使用者の左右の耳に装着される。図1には、使用者の左右の耳のうちの一方に対する装着態様が示されている。図1に示すように、イヤホン1Aは、本体部10と、この本体部10の先端に装着されるイヤーピースEPとを含でおり、本体部10には信号線を介して携帯型音楽プレイヤなどの楽音再生装置から左右の何れか一方のチャネルのオーディオ信号が供給される。イヤーピースEPは、エラストマやシリコンゴムなどの軟性の弾性体で形成されている。イヤーピースEPは、使用者の外耳道84に押し込まれる過程において当該外耳道84の形状に合わせて変形し当該外耳道84の壁面に密着する。また、本体部10には、イヤホン1Aの作動制御を行うコントローラ320が接続される。
図2(A)および図2(B)は、図1のXX´線におけるイヤホン1Aの断面を示す断面図である。図2(A)および図2(B)に示すように、本体部10内部は、大きく2つの空間に区画されている。これら2つの空間のうちの一方(以下、第1の空間)には、フロントキャビティ110およびバックキャビティ120を前後に設けた状態でスピーカSPが収納される。図2に示すように、本体部10の先端部には、上記第1の空間を使用者の外耳道に連通させる開口部130(第1の開口部)が設けられている。開口部130と上記第1の空間のうち開口部130からフロントキャビティ110に至る部分は、スピーカSPの音振動をイヤホン1Aの使用者の外耳道へと案内する音道86の役割を果たす。本体部10において上記第1の空間と他方の空間(以下、第2の空間)とを仕切る部材には両空間を連通させる開口部170(第2の開口部)が開口部130の近傍に設けられており、この開口部170には通気抵抗体170aがつめられている。通気抵抗体170aは、例えば不織布や綿、または連続発泡樹脂により形成された部材である。さらに、本体部10の筐体には、上記第2の空間を外部の空間に連通させる開口部160(第3の開口部)が設けられている。これら開口部160、170および通気抵抗体170aを設けた理由については後に明らかにする。この第2の空間には、開口部160に対して開閉自在に設けられた蓋部20と、この蓋部20の開閉を行うラッチ型ソレノイド310とが収納される。
図2(A)は、蓋部20を閉じて開口部160を塞いだ状態のイヤホン1Aの断面を示す図であり、図2(B)は、蓋部20によって開口部160が塞がれていない状態(以下、「開口部160が開いた状態」と呼ぶ)のイヤホン1Aの断面を示す図である。本実施形態では、ラッチ型ソレノイド310によって蓋部20を図2(A)における矢印MA方向、または図2(B)における矢印MB方向にスライドさせることで開口部160の開閉が行われる。
例えば、図2(A)に示すように、開口部160が蓋部20によって塞がれている状態においては、蓋部20を同図2(A)の矢印MA方向にスライドさせることによって、開口部160が開いた状態へと遷移させることができる。逆に、図2(B)に示すように、開口部160が開いた状態においては、蓋部20を同図2(B)の矢印MB方向にスライドさせることによって、開口部160を蓋部20によって閉じた状態へと遷移せることができる。本実施形態では、開口部160が閉じた状態では、図2(A)に示すように、蓋部20によって開口部170も塞がれ、開口部160が開いた状態では、図2(B)に示すように、開口部170も開放される。このため、図2(B)に示すように、開口部160が開いた状態では、上記第1の空間(すなわち、フロントキャビティ110および音道86の役割を果たす空間)は開口部170につめられた通気抵抗体170aおよび160を介して外部の空間に連通する。したがって、イヤホン1Aが使用者の耳に装着された状態で蓋部20を開いた状態にすると、当該使用者の鼓膜、同外耳道、音道86およびフロントキャビティ110により区画される空間は外部の空間と連通する。その結果、当該空間は密閉状態とはならず、イヤホン1Aの使用者はスピーカSPの再生音に加えて周囲の音を聴くことができる。
図3は、ラッチ型ソレノイド310の構成および動作を模式的に示した図である。
図3に示すように、ラッチ型ソレノイド310は、このラッチ型ソレノイド310の駆動制御を行うコントローラ320とともに、蓋部20の開閉制御を行う開閉制御部30を構成する。ラッチ型ソレノイド310の構成および機能は一般的なラッチ型ソレノイドと何ら変るところはない。具体的には、ラッチ型ソレノイド310は、図3に示すように、プランジャ310a、付勢部材310b、励磁コイル310c、固定鉄芯310d、および永久磁石310eを含んでいる。
励磁コイル310cはコントローラ320による制御の下で通電し、固定鉄芯310dとともに電磁石として機能する。固定鉄芯310dは軸方向の長さが励磁コイル310cよりも短く、励磁コイル310cの一端から永久磁石310eの厚みの分だけ突出するように励磁コイル310cに挿入されている。永久磁石310eは、励磁コイル310cの外径と略同一の外径を有し、かつ励磁コイル310cの内径と略同一の内径を有するドーナッツ型永久磁石である。本実施形態では、永久磁石310eの2つのドーナッツ状の面のうち一方がN極、他方がS極となっている。この永久磁石310eは、図3に示すように、一方のドーナッツ面(本実施形態では、N極側の面)が励磁コイル310cに接するように固定鉄芯310dにはめ込まれている。
このような構成としたため、図3に示すラッチ型ソレノイド310においては、例えば図3(A)に示す向きの電流を励磁コイル310cに通電させることによって永久磁石310eの磁場と同じ方向の磁場を上記電磁石に発生させ、逆向きの電流(図3(B)参照)を励磁コイル310cに通電させることによって、永久磁石310eの磁場を相殺する方向の磁場を上記電磁石に発生させることができる。本実施形態では、永久磁石310eとして一方のドーナッツ面がN極、他方のドーナッツ面がS極となっているドーナッツ型永久磁石を用いたが、例えば外周面が一方の磁極になっており、内周面が他方の磁極となっているドーナッツ型永久磁石を永久磁石310eとして用いても良い。このような構成のドーナッツ型永久磁石であっても、励磁コイル310cに通電させる電流の方向によって、当該永久磁石の磁場と同じ方向、或いは相殺する方向の磁場を励磁コイル310cに発生させることができるからである。
付勢部材310bは、励磁コイル310cの内径よりもやや大きな内径を有する弦巻ばねである。プランジャ310aは、励磁コイル310cの内径よりもやや小さい直径を有する円筒状のプランジャ軸と、励磁コイル310cの内径よりもやや大きい直径を有する扁平な円筒状の頭部と、により構成されている。このプランジャ310aは例えば鉄などの強磁性材料により形成されている。プランジャ310aの頭部は蓋部20に連接されており、同プランジャ軸は付勢部材310bを介して励磁コイル310cに挿入されている。図3に示すように、付勢部材310bはプランジャ310aの頭部と励磁コイル310cに挟まれている。
プランジャ310aは強磁性材料で形成されているため、図3(A)に示すように、永久磁石310eにより形成される磁場と同じ方向の磁場を励磁コイル310cに発生させると、プランジャ310aは、永久磁石310eおよび上記電磁石による磁力によって吸引されて付勢部材310bを押し縮め、固定鉄芯310dに吸着する。したがって、蓋部20が閉じた状態から開いた状態に遷移させる際には、永久磁石310eにより形成される磁場と同じ方向の磁場を励磁コイル310cに発生させる電流を励磁コイル310cに通電させれば良い。本実施形態では、永久磁石310eによる磁力のほうが付勢部材310bによる付勢力を上回るように構成されている。このため、プランジャ310aが固定鉄芯310dに吸着した状態で励磁コイル310cに流れる電流をオフにしても、プランジャ310aは固定鉄芯310dに吸着されたままの状態となる。
これに対して、プランジャ310aが固定鉄芯310dに吸着した状態において、図3(B)に示すように永久磁石310eにより形成される磁場を相殺する方向の磁場を励磁コイル310cに発生させると、付勢部材310bが自然長となるまで伸張し、その付勢力によってプランジャ310aを復位させる。したがって、蓋部20が開いた状態から閉じた状態に遷移させる際には、永久磁石310eにより形成される磁場を相殺する方向の磁場を励磁コイル310cに発生させる電流を励磁コイル310cに通電させれば良い。そして、付勢部材310bが自然長まで伸びきった後は、励磁コイル310cに流れる電流をオフにしてもこの状態が維持されるのである。つまり、本実施形態のイヤホン1Aにおいては、蓋部20を開けるとき、または同蓋部20を閉じるときのみ励磁コイル310cを通電させればよく、電力の消費を伴わずに蓋部20を開いた状態、または同蓋部20を閉じた状態を維持することができるのである。
コントローラ320は、CPU(Central Processing Unit)と、例えばRAM(Random Access Memory)により構成された揮発性メモリと、例えばROM(Read
Only Memory)により構成された不揮発性メモリとを含んでいる(図3(A)および(B)では何れも図示略)。このコントローラ320は、例えばボリュームコントローラなどとともに、イヤホン1Aと楽音再生装置とを接続するケーブル上に設けられている。上記不揮発性メモリには、本実施形態の特徴を顕著に示す態様で蓋部20を開閉するようにラッチ型ソレノイド310を駆動する処理を上記CPUに実行させる開閉制御プログラムが予め記憶されている。上記揮発性メモリは、この開閉制御プログラムを実行する際のワークエリアとして上記CPUによって利用される。そして、この開閉制御プログラムにしたがって作動しているCPUは、図示せぬ操作部に対してイヤホン1Aの使用者により為された操作に応じて、蓋部20を開閉する処理を実行する。つまり、イヤホン1Aの使用者により蓋部20を閉じることを指示する操作が為された場合には、上記CPUは図3(B)に示すように永久磁石310eにより形成される磁場を相殺する方向の磁場を形成させる電流を励磁コイル310cに通電し、逆に、蓋部20を開くことを指示する操作が為された場合には、図3(A)に示すように永久磁石310eにより形成される磁場と同一方向の磁場を形成させる電流を励磁コイル310cに通電させる。これにより蓋部20の開閉が行われるのである。
以上が本実施形態のイヤホン1Aの構成である。
前述したように、本実施形態では、イヤホン1Aが使用者の耳に装着された状態で蓋部20を開いた状態とすると、当該使用者の外耳道は開口部130、開口部170(通気抵抗体170a)および開口部160を介して外部の空間と連通し(すなわち、密閉状態とはならず)、使用者はスピーカSPの再生音に加えて周囲の音を聴くことができる。ここで、通気抵抗体170aが設けられていなかったとすると、蓋部20を開くことによってスピーカSPの再生音の低音域の音圧が大きく低下することは前述したとおりである。通気抵抗体170aは、蓋部20を開いた状態における再生音の低音域の音圧低下を抑えるために設けられているのである。通気抵抗体170aを設けることによって、蓋部20を開いた状態における再生音の低音域の音圧低下を抑えることができる理由は以下の通りである。
本出願人は、蓋部20が開いた状態のイヤホン1A、外耳道84および鼓膜82により形成される音響系を図4(A)に示すヘルムホルツ共鳴器モデルにより表すことができることを発見した。より詳細に説明すると、図4(A)に示すヘルムホルツ共鳴器モデルでは、イヤホン1Aを装着している使用者の外耳道、音道およびフロントキャビティで構成される空間がキャビティ40aの役割を果たし、開口部130および開口部160を経て外部の空間に至る空気の流通路がネック40bの役割を果たす。本発明は、この発見に基づくものである。
図4(A)に示すヘルムホルツ共鳴器モデルは、さらに、図4(B)に示す力学モデルにより表すことができる。図4(B)に示す力学モデルにおいて、外力に応じて振動する質点40d、およびこの質点40dに一端が固定され、鼓膜82、イヤホン1Aの筐体および外耳道の壁面で構成される空間の壁面に対応する固定端40cに他端が固定されたバネ40eは、スピーカSPの振動板に対応する。同様に、質点40dと固定端40cとの間に直列に介挿されたバネ40f、質点40g、およびダンパ40hは、キャビティ40a内の空気のバネ、ネック40b内の空気の質量、および通気抵抗体170aを含むネック40bの抵抗に各々対応する。以下、スピーカSPの固有振動数よりも低い周波数fの音を当該スピーカSPに放射させた場合におけるキャビティ40a内の音圧pの周波数応答を図4(B)に示す力学モデルに基づいて考察する。
数1は図4(B)に示す力学モデルにおいて質点40dに働く力の釣り合いの式であり、数2は質点40gに着目した運動方程式である。なお、数1において、kはバネ40eのばね定数であり、kはバネ40fのばね定数である。数2においても同様である。また、数2におけるcはダンパ40hの抗力とその押し込み速度との間の比例関係を示す比例定数であり、mは質点40gの質量であり、jは虚数単位である。ここで、数1および数2のx,xおよびFを数3のようにおくと(ただし、ω=2πf)、数1は数4と等価となり、数2は数5と等価となる。数4および数5は代数方程式であり、これらを連立させて解くと、数3のXおよびXは以下の数6のように求まる。一方、キャビティ40a内の音圧pは質点40gの変位xと剛壁40dの変位xとの差に比例するのであるから、以下の数7のように表される。ここで、数7における減衰比ζは以下の数8により表される値である。また、数7のfは、通気抵抗体170aがない(換言すれば、c=0)とした場合におけるヘルムホルツ共鳴周波数であり、以下の数9により表される。数9においてSはネック40bの開口部の面積であり、lは同ネック40bの長さである。そして、同数9のVはキャビティ40aの体積であり、cは音速である。
Figure 2012249187

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Figure 2012249187
図5(A)は、ζ=0.2、1.0、10、および∞とした場合の各々について数7にしたがって算出される周波数応答(すなわち、各周波数における音圧の大きさ)のグラフS1〜S4を描画した図である。より詳細に説明するとグラフS1はζ=0.2に、グラフS2はζ=1.0に、グラフS3はζ=10に、グラフS4はζ=∞に夫々対応する。前掲数8を参照すれば明らかように、mおよびkが一定であるとすると、cが大きいほど(すなわち、通気抵抗体170aにおける通気抵抗が大きい)ほどζは大きくなる。そして、ζ=∞は蓋部20が閉じた状態に対応する。図5(A)を参照すれば明らかように、cが大きいほど(すなわち、通気抵抗体170aにおける通気抵抗が大きい)ほど、ヘルムホルツ共鳴周波数fより低い周波数帯域の音圧の落ち込みは小さくなっている。つまり、通気抵抗体170aとして通気抵抗が大きいものを用いるほど、蓋部20を開いた状態におけるヘルムホルツ共鳴周波数fより低い周波数帯域の音圧の低下を抑えることができると予想される。
図5(B)は、蓋部20を閉じた場合、通気抵抗体170aを設けない状態で蓋部20を開いた場合、通気抵抗体170aとして不織布1を用いた状態で蓋部20を開いた場合、および通気抵抗体170aとして不織布2を用いた状態で蓋部20を開いた場合の各々における外耳道内の再生音の周波数応答の実測値をプロットして得られるグラフR1〜R4を描画した図である。より詳細に説明すると、グラフR1は通気抵抗体170aを設けない状態で蓋部20を開いた場合の周波数応答を、グラフR2は通気抵抗体170aとして不織布1を用いた状態で蓋部20を開いた場合の周波数応答を、グラフR3は通気抵抗体170aとして不織布2を用いた状態で蓋部20を開いた場合の周波数応答を、グラフR4は蓋部20を閉じた場合の周波数応答を夫々表す。なお、不織布2は、不織布1と同一素材で不織布1よりも厚く形成されている。つまり、不織布2の通気抵抗は不織布1の通気抵抗よりも大きいのである。図5(B)を参照すれば明らかように、通気抵抗体170aの通気抵抗が大きいほど、ヘルムホルツ共鳴周波数fより低い周波数帯域の音圧の落ち込みが小さくなっており、上記理論計算に基づく予測が正しいことが裏付けられた。つまり、通気抵抗体170aとして適度な大きさの通気抵抗を有するものを用いれば、蓋部20を開いた状態における再生音の低音域の音圧低下をその通気抵抗に応じて抑えることができるのである。これが、蓋部20を開いた状態では通気抵抗体170aを介して上記第1の空間および使用者の外耳道を外部の空間と連通させるようにした理由である。
このような構成としたため、本実施形態のイヤホン1Aによれば、例えば、当該イヤホン1Aを耳に装着して楽音を聴きながら食事を取る場合には、操作部に対する操作により蓋部20を開く処理をコントローラ320に行わせ、蓋部20を開いておくことにより、頭骸骨を介して伝わる咀嚼音が外耳道内にこもることを回避しつつ、再生音質の劣化(低音域の音圧低下)を抑えた状態で楽音を聴くことができる。また、屋外において当該イヤホン1Aを用いて楽音を聴きながらジョギングなどを行う場合においても、同様に蓋部20を開いておけば、再生音質の劣化を抑えながら楽音を聴きつつ、開口部160および通気抵抗体170aを介して周囲の音(車両の発する走行音や警告音など)を聴くことができ、危険な状況を予め回避することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、密閉状態と非密閉状態の切り換えが可能で、かつ、非密閉状態における低音域の音圧の低下が少ないカナル型イヤホンを提供することができるのである。なお、本実施形態では、蓋部20の開閉によって、開口部160が開いている状態では開口部170も開いている状態とし、開口部160が閉じている状態では開口部170も閉じている状態としたが、開口部160と開口部170の何れか一方を蓋部20により開閉し、他方を常時開けておく態様によっても、本実施形態と同一の効果が得られる。
<B:他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、この実施形態に以下に述べる変形を加えても勿論良い。
(1)上述した実施形態では、軟性の弾性体により形成されたイヤーピースEPがイヤホン1Aの本体部10に予め装着されていた。しかし、イヤホン1AからイヤーピースEPを除いた部分をイヤホンとして流通させても良い。イヤーピース部分は使用に伴って劣化する消耗品であるとともに、使用者の嗜好が強く表れる部分でもあるため、イヤーピースのみ単体で様々な種類のものが市場に流通している。これら一般に流通しているイヤーピースのうちから使用者の嗜好に則したものを選択し、そのイヤーピースを装着することでカナル型イヤホンとして使用することができるようにするためである。このように、イヤホン1AからイヤーピースEPを除いて流通させる態様であっても上記実施形態と同一の効果が得られることは言うまでもない。本発明の特徴である開口部160、開口部170、通気抵抗体170a、蓋部20および蓋部20を開閉するためのラッチ型ソレノイド310は何れも本体部10に内蔵されており、蓋部20の開閉制御を行うコントローラ320は例えばボリュームコントローラなどとともにイヤホン1Aと楽音再生装置とを接続するケーブル上に設けられているからである。
(2)上述した実施形態では、蓋部20を開閉するためのアクチュエータとしてラッチ型のもの(ラッチ型ソレノイド)を用いたが、プル型ソレノイド(或いはプッシュ型ソレノイド)などプル型(或いはプッシュ型)のものを用いるようにしても勿論良い。また、ソレノイド以外の電磁式のもの、静電式、圧電式、或いは高分子式など他の方式のアクチュエータを用いても良い。ただし、プル型(或いはプッシュ型)のアクチュエータを用いて蓋部20の開閉制御を行う場合、それらアクチュエータを通電させた状態における蓋部20の位置をその通電前の位置に復位させる機構を別途設ける必要がある。また、プル型(或いはプッシュ型)のアクチュエータを用いて蓋部20の開閉制御からを行う態様では、蓋部20が開いた状態(或いは閉じた状態)を維持するのにそれらアクチュエータを通電させ続ける必要があり、この点においてラッチ型のものを用いた場合に比較して劣る。
(3)上述した実施形態では、蓋部20を開閉するためにアクチュエータ(ラッチ型ソレノイド)を用いたが、手動で蓋部20を開閉するようにしても勿論良い。具体的には、図2(A)および図2(B)に示すイヤホン1Aからラッチ型ソレノイド310を取り去り、当該ラッチ型ソレノイド310が格納されていた空間方向に蓋部20を延在させてその一端を本体部10から貫通させ、蓋部20のうち本体部10から突出している部分を図2(A)の矢印MA方向に引き出す、或いは図2(B)の矢印MB方向に押し込むことにより蓋部20の開閉を行うようにすれば良い。
(4)上述した実施形態では、第1の空間と第2の空間とを連通させる開口部170が開口部130の近傍に設けられており、第2の空間を外部の空間に連通させる開口部160も開口部130の近傍に設けられていた。これは、イヤホン1A、使用者の外耳道84および鼓膜82からなる音響系をヘルムホルツ共鳴器として捉えた場合に、開口部160が開口部130の近くに設けられているほど(すなわち、ネックの開口部がキャビティの役割を果たす外耳道の近くに設けられているほど)、ヘルムホルツ共鳴を効率良く起こさせることができると考えられるからである。このように、開口部160が開口部130の近くに設けられている態様が最良であると考えられるが、開口部160を設ける位置は開口部130の近傍に限定されるものではないことは言うまでもない。
(5)上述した実施形態では、蓋部20を開いた状態における開口部130から開口部160を経て外部の空間に至る空気の流通路の通気抵抗が固定されていたが、この通気抵抗を使用者の操作に応じて変化させる手段を設けても良い。図6(A)は、本変形例に係るイヤホンの構成例を示す側断面図である。図6(A)に示すように、このイヤホンの構成は、通気抵抗体170aに換えて仕切り板180を設けた点と、蓋部20およびラッチ型ソレノイド310に換えて蓋部190を設けた点がイヤホン1Aの構成と異なっている。蓋部190は、円筒状部材であって、その中心軸CC´方向の長さは、一端が仕切り板180に当接した状態において他端が本体部10から突出する長さとなっている。図6(A)および図6(B)に示す蓋部190は、中心軸CC´を回転軸として回転可能なように仕切り板180に軸止されている。当該イヤホンの使用者は本体部10から突出している蓋部190の端部をつまんで図中矢印方向に蓋部190を回転させることができる。
図6(B)は、仕切り板180および蓋部190の詳細構成を示す分解斜視図である。図6(B)に示すように、仕切り板180には、蓋部190の円形状の面の半径よりも小さい直径を有する円形の開口部180aが設けられており、この開口部180aは薄膜状の通気抵抗体180bにより覆われている。一方、蓋部190には、円筒面を貫通するように回転軸Cと直交する貫通孔190aが穿設されている。図6(A)および図6(B)に示すように、中心軸CC´方向の開口部160の長さがDであるとすると、貫通孔190aは、蓋部190の一端(仕切り板180に当接するほうの端部)から中心軸CC´方向にD1(D1<D)だけ隔てた位置に穿設されている。そして、蓋部190の仕切り板180に当接する円形状の面には、貫通孔190aと連通し、開口部180aと同じ直径を有する2つの孔部190bおよび190cが当該円形状の面の直径方向に間隔を開けて穿設されている。これら孔部190bおよび190cのうち、孔部190cは、通気抵抗体180bと同じ通気抵抗を有する通気抵抗体190dにより覆われている。
このような構成としたため、図6(A)に示すイヤホンにおいては、蓋部190を回転軸CC´を中心に回転させ、孔部190bが開口部180aと重なるようにすることで開口部130→開口部180a(通気抵抗体180b)→孔部190b→貫通孔190a→開口部160といった空気の流通路が形成される。これに対して、孔部190cが開口部180aと重なるよう蓋部190を回転軸CC´を中心に回転させると、開口部130→開口部180a(通気抵抗体180b)→通気抵抗体190d→孔部190c→貫通孔190a→開口部160といった空気の流通路が形成される。前述したように通気抵抗体190dは通気抵抗体180bと同じ通気抵抗を有しているのであるから、孔部190cを開口部180aに重ね合わせた状態のほうが、孔部190bを重ね合わせた状態よりも、開口部130から開口部160を経て外部の空間に至る空気の流通路における通気抵抗は大きくなる。
また、孔部190bおよび190cの何れもが開口部180aに重なり合わない状態(例えば、孔部190b或いは190cが開口部180aに重なっている状態から時計周り、或いは反時計周りに90度だけ蓋部190を回転させた状態)とすれば、蓋部190によって開口部160を塞いだ状態とすることができることは言うまでもない。つまり、本変形例の蓋部190は、密閉状態と非密閉状態とを切り換える蓋部の役割を果たすとともに、蓋部が閉じていない状態において開口部130から開口部160を経て外部の空間に至る空気の流通路における通気抵抗を使用者の操作に応じて変化させる手段として機能するのである。なお、図6に示す例では、蓋部190を手動で回転させることで、開口部130から開口部160を経て外部の空間に至る空気の流通路における通気抵抗を変化させたが何等かのアクチュエータを用いて蓋部190を回転させるようにしても良い。
このように、開口部130から開口部160を経て外部の空間に至る空気の流通路の通気抵抗を変化させることができれば、再生対象の楽曲の周波数分布に応じて上記通気抵抗の大きさを調整し、外耳道内における周波数応答を最適化しつつその楽曲を聴くことが可能になる。また、本変形例では、開口部130から開口部160を経て外部の空間に至る空気の流通路の通気抵抗を使用者の操作に応じて変化させたが、楽曲選択に連動させて通気抵抗を変化させるようにしても勿論良い。
1A…イヤホン、10…本体、110…フロントキャビティ、120…バックキャビティ、130,160,170…開口部、170a…通気抵抗体、20…蓋部、30…開閉制御部、310…ラッチ型ソレノイド、310a…プランジャ、310b…付勢部材、310c…励磁コイル、310d…固定鉄芯、310e…永久磁石、320…コントローラ、82…鼓膜、84…外耳道、86…音動、EP…イヤーピース。

Claims (4)

  1. フロントキャビティを前方に設けた状態でスピーカを収納する第1の空間を内部に有するとともに、前記第1の空間を使用者の外耳道に連通させる第1の開口部が先端に設けられている本体部であって、前記第1の開口部付近に設けられた第2の開口部を介して前記第1の空間と連通する第2の空間を内部に有し、前記第2の空間を外部の空間に連通させる第3の開口部が設けられている本体部と、
    前記第2の開口部と前記第3の開口部の少なくとも一方に対して開閉自在に設けられる蓋部と、
    前記蓋部を開閉する開閉制御部と、を有し、
    前記蓋部と前記開閉制御部は前記第2の空間内に設けられており、
    前記第1の開口部から前記第2の開口部および前記第3の開口部を経て外部の空間に至る空気の流通路に設けられる通気抵抗体をさらに有する
    ことを特徴とするイヤホン。
  2. 前記通気抵抗体は、不織布、綿、または連続発泡樹脂により形成された部材であることを特徴とする請求項1に記載のイヤホン。
  3. 前記第3の開口部は、前記第1の開口部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のイヤホン。
  4. 前記蓋部が閉じていない状態において前記第1の開口部から前記第2の開口部および前記第3の開口部を経て外部の空間に至る空気の流通路における通気抵抗を変化させる手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のイヤホン。
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