JP2012249084A - 情報処理装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信装置の基地局情報に基づいた位置測位システムにおいて、位置精度の低下を低減する。
【解決手段】位置情報の取得に使用可能な基地局であるかを基地局情報に基づいて判定を行い、位置情報の取得に使用可能な基地局の基地局情報にのみ基づいてサーバに位置の問い合わせを行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、基地局情報を用いた位置測位システムを構成する情報処理装置に関する。
従来、Global Positioning System(以下、GPSと記載)の衛星情報や携帯電話の基地局の情報に基づいて、通信装置の位置を特定する技術が存在する。例えば特許文献1では、GPSの衛星情報に基づいて特定した位置と基地局情報に基づいて特定した位置の各々の誤差を判断し、どちらの情報に基づいて特定した位置をユーザに通知するかを決定している。
また、通信装置が周辺の無線LANの基地局であるアクセスポイント(以下、APと記載)の基地局情報(例えばAPの識別子)を取得してサーバに送信する。そして、サーバは基地局情報に対応付けられて登録されているAPの位置情報と照合して、通信装置に位置情報を通知する位置測位システムが存在する。
また、昨今、AP機能を有する携帯電話やモバイルコンピュータ等の携帯性を有する移動無線通信装置(モバイルAP)が普及しつつある。
特開2003−78943
上述した、APの基地局情報に基づいて、通信装置に位置情報を通知する技術はAP自身が移動しないことを前提としている。しかしながら、モバイルAPの基地局情報に基づいて通信装置に位置情報を通知しようとした場合、モバイルAP自体が移動しているため正しい位置情報を通信装置に通知できなくなる問題がある。
また、モバイルAPが通信装置の周りに多く存在する場合、通信装置が複数の基地局情報を取得した結果、位置情報取得に使用可能な基地局の基地局情報が何れかが分からず、正確な位置情報取得に時間がかかる可能性がある。
本発明は、上述の課題を鑑みて、基地局の種別に応じて、基地局情報に対応付けられた位置情報を利用するための処理を行うことにより、位置精度の低下を低減することを目的とする。
課題を解決するための手段として、
基地局が報知する基地局情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記基地局情報を報知している前記基地局の種別を判定する判定手段と、
前記判定手段により判定した前記基地局の種別に応じて、当該基地局の前記基地局情報に対応付けられた位置情報をユーザに通知するか否かの制御を行う制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置を提供する。
基地局の種別に応じて、基地局情報に対応付けられた位置情報をユーザに通知するか否かの制御を行うので、位置精度の低下を低減することが出来る。
通信装置のハードウェア構成例を示す図である。 通信装置の機能ブロック構成例を示す図である。 位置測位システムの構成図である。 実施例1、2に係る位置測位システムのシーケンス図である。 通信装置の動作を示すフローチャートである。 基地局の受信信号情報及び自装置の移動量情報を用いた判定処理を示すフローチャートである。 基地局の電源情報を用いた判定処理を示すフローチャートである。 通信インターフェース(バックボーンネットワーク)情報を用いた判定処理を示すフローチャートである。 基地局のMACアドレス情報を用いた判定処理を示すフローチャートである。 実施例3に係る位置測位システムのシーケンス図である。 実施例3に係る通信装置の登録処理を示すフローチャート図である。 実施例4に係るサーバの構成を示す図である。 実施例4に係るサーバの動作を示すフローチャートである。
(実施例1)
以下、本実施例に係る位置測位システムについて説明する。本実施例の位置測位システムでは、クライアントである通信装置が無線LANのアクセスポイント(AP)の基地局情報をサーバ(外部装置)に送信し、サーバが基地局情報に対応づいた位置情報を通信装置に提供する。本実施例においてはクライアントである通信装置が取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定する。また、本実施例では、AP機能を有する移動無線通信装置は、自装置の種別をデバイスタイプとして報知し、この情報に基づいて、通信装置は取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定する。
本実施例に係る位置測位システムのシステム構成の一例を図3に示す。通信装置300は、周辺に存在するAPの基地局情報に基づいて、現在の通信装置300の位置情報をサーバ304に要求する。ここで、周辺とはAPの報知信号が受信可能な範囲である。301はAP機能を有する携帯電話である。携帯電話301はAP機能を利用してインフラストラクチャーモードの無線LAN305を構築している。同時に携帯電話301は、携帯電話基地局303を介して、公衆網ネットワーク307に接続している。なお、本実施例において、携帯性を有するAP(モバイルAP)として携帯電話を例として説明を行うが、ノートPC、カメラ、プリンタ等のモバイル装置やモバイルAP専用の端末であっても構わない。また、モバイル装置とは持ち運びながら使用することを前提として設計された装置である。302は固定設定装置である携帯性を有しないアクセスポイント(固定AP)、すなわち、備え付けて固定設置することを前提としているAPである。AP302は、インフラストラクチャーモードの無線LAN306を構築している。同時にAP302は、公衆網ネットワーク307に接続している。サーバ304は、基地局情報と位置情報とを対応づけて管理し、他の装置に該位置情報を提供する情報処理装置である。サーバ304は、通信装置300からの要求に応じて、通信装置300から受信した基地局情報と対応づけられて管理している位置情報を通信装置300に送信する。サーバ304は、公衆網ネットワーク307に接続されているため、通信装置300は公衆網ネットワーク307を介してサーバ304に位置情報を要求する。
続いて、通信装置300のハードウェア構成について図1を参照して説明する。101は通信装置300全体の動作を制御する制御部であり、情報の演算や加工を行う。102は通信装置300の動作プログラムや後述する各機能構成を実現するプログラムが格納されているROMである。103は、制御部101のワークメモリであるRAMである。104は、高周波信号を送受信するために用いられるアンテナである。105は、アンテナ104が得た信号を通信装置300に入力し、通信装置300からの信号をアンテナ104に供給するアンテナ制御部である。106は、通信部であり、周辺のネットワークの検索、ネットワークの構築、ネットワークへの接続等の通信処理の制御を行う。107は、通信装置300の各ハードウェアへ電源を供給する電源部107である。108は、各種データを記憶する記憶部である。記憶部108は、例えばHDD等から構成される。109は、各種情報の表示を行う表示部である。表示部109は、例えば液晶ディスプレイから構成される。110は操作部であり、ユーザの入力を受け付ける。111は、時間を計測する計時部である。112は自装置の移動の検知や移動量を計測するための情報を出力する移動センサー部である。例えばジャイロスコープ、加速度センサー等で構成される。上述のように、通信装置300は、通信機能を有する情報処理装置である。なお、図1に示したハードウェア構成図は、本実施例における一つの事例であって、必ずしもこれに限定されるものではない。
本実施例に係る通信装置300の機能構成を図2を参照して説明する。なお、通信装置300の機能構成は、ROM102に記憶されているプログラムを制御部101が実行し、各ハードウェアを制御することにより実現される。なお、通信装置300の各機能構成の一部乃至全部がハードウェアとして構成されていても構わない。図2の201は、周辺に存在するAPの基地局情報の検索制御を行う検索部である。202は、検索部201により検索された基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定するために用いる情報を取得する取得部である。また、取得部202は、基地局情報を受信した際の受信信号強度(Receive Signal Strength Indication)を取得する。なお、本実施例において、基地局情報にはデバイスタイプ情報、MACアドレス、電源情報、通信インターフェースの情報、ネットワーク名などの情報が格納されているとする。ここで、通信インターフェースの情報とは、APが公衆網ネットワーク307(バックボーンネットワーク)にどのように接続しているかに関する情報である。また、デバイスタイプとは、装置の種別を示す情報である。APが報知するデバイスタイプに基づいて携帯性を有する移動無線通信装置であるか否か、すなわち、モバイルAPであるか、固定APであるかを判定する。
203は通信部106を制御して、例えばTCP/IP等の通信処理を制御する通信制御部である。204は位置情報取得の制御を行う位置取得部である。位置取得部204は、検索部201により検索されたAPを一意に示す情報(MACアドレス、ネットワーク名等)を通信制御部203によりサーバ304に送信し、サーバ304から位置情報を取得する。205はサーバ304にAPの登録を行う登録制御部である。登録制御部205は、検索部201により検索された基地局情報を通信制御部203によりサーバ304に送信し、サーバ304に登録せさるよう制御を行う。なお、登録処理については後述する実施例3に詳細を述べる。206は移動センサー部112の出力から自装置の移動の検知や移動量の計測を行う計測部である。207は、タイマ制御部である。タイマ制御部207は、計時部111を利用して、タイマの起動やタイムアウトを制御する。208は、取得部202が取得した情報に基づいて、位置取得部204や登録制御部205を動作させるか否かを判断する判断部である。なお、上述した通信装置300の機能構成は一つの事例であって、必ずしも全ての機能構成を有していなければならないわけではない。本発明を実施可能な機能ブロック構成であれば全て本発明の範囲内である。
以上の構成からなる本実施例に係る通信装置300の動作を図4、図5を参照して説明する。図4は、本実施例に係る位置測位システムの動作を示すシーケンス図である。通信装置300は、ユーザの操作部110の操作による位置情報取得処理の開始指示を検出して、位置情報取得処理を開始する。(F401)。通信装置300の検索部201は、周辺に無線ネットワークが存在するか否かを検索するために、プローブリクエストを送信する(F402)(F404)。携帯電話301は、通信装置300からのプローブリクエストを受信すると、基地局情報を包含してプローブレスポンスを返信する(F403)。携帯電話301が送信する基地局情報には、携帯電話301のデバイスタイプがモバイルAPであることを示す情報が含まれている。一方、AP302は、通信装置300からのプローブリクエストを受信すると、基地局情報を包含してプローブレスポンスを返信する。(F405)。AP302が送信する基地局情報には、AP302のデバイスタイプが固定APであることを示す情報が含まれている。
通信装置300の取得部202は、プローブレスポンスに包含している基地局情報から、位置情報の取得に使用可能かを判断するための情報を取得する。本実施例においては、基地局情報に包含されているデバイスタイプ情報を取得する。判断部208は、取得した情報(デバイスタイプ)に基づいて、固定APであるAP302の基地局情報のみサーバに送信することを決定する(F406)。そして、通信装置300の通信制御部203を起動して、AP302と接続処理を行う。(F407,F408)。なお、通信装置300がサーバ304と通信するために中継局として接続する先は携帯電話301でもよい。通信装置300の位置取得部204は、通信制御部203を用いて、AP302の基地局情報のみをサーバ304に送信する。(F409)。サーバ304は、AP302の基地局情報が登録されているかを判別し、登録されている場合、基地局情報と対応づけられた位置情報を通信装置300に返信する。(F410)。
上述した位置情報取得シーケンスにおける通信装置300の動作を図5に示すフローチャートを用いて説明する。通信装置300は、ユーザの操作部110の操作による位置情報取得処理の開始指示を検出して、位置情報取得処理を開始する。(S501)。検索部201は、周辺に無線ネットワークが存在するか否かを検索するために、プローブリクエストを送信する(S502)。検索部201が周辺のネットワークを検出できなかった場合は、エラー処理を行う(S503、S512)。周辺に無線ネットワークが存在することを検出した場合、取得部202は、検出したネットワークを構成するAPの基地局情報をプローブレスポンスから取得する(S503、S504)。ここでは、取得部202は携帯電話301とAP302の基地局情報を取得する。通信装置300は、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定する判定処理を開始する(S505)。本実施例において、位置情報の取得当該判定は基地局情報を送信したAPのデバイスタイプ基づいて、当該APがモバイルAPかを判定することにより行う。まず、判断部208は、基地局情報にデバイスタイプが格納されているかを判断する。デバイスタイプが格納されていない場合の処理は後述する他の実施例において説明を行う。
判断部208は、取得した基地局情報にデバイスタイプが格納されている場合、基地局が固定APかモバイルAPかをデバイスタイプによって判断する。本実施例ではAP302は固定AP、携帯電話301はモバイルAPを示すデバイスタイプに関する情報を基地局情報に含めて報知している。したがって、判断部208は、AP302を固定AP、携帯電話301をモバイルAPと判断する。また、判断部208は、AP302が固定APであると判断したため、AP302の基地局情報を位置情報の取得に使用可能な基地局情報と判定する。また、携帯電話301をモバイルAPと判断したため、携帯電話301の基地局情報を位置情報の取得に使用すべきでない基地局情報と判定する。続いて、通信装置300は、S505における判定結果によって処理を異ならせる(S506)。通信装置300は、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能と判定した場合、当該基地局情報をサーバ304に送信する基地局情報として記憶部108に記憶する(S507)。また、通信装置300は、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用すべきでないと判定した場合、当該基地局情報をサーバ304に送信を行わない送信除外情報として、記憶部108に記憶する(S508)。
続いて、通信装置300は、取得部202により取得した全ての基地局情報について、位置情報の取得に使用可能な基地局情報かの判定が行われたかを判断する(S509)。全ての基地局情報について判定処理が終了した場合、S510に進み、判定処理が終了していない場合は、ステップS505に戻り判定処理を繰り返す。通信装置300は、取得した全ての基地局情報について、判定処理が終了したと判断された場合、記憶部108に送信する基地局情報として記憶してある基地局情報のみサーバ304に送信する。本実施例ではAP302の情報のみ、サーバ304に送信する(S510)。通信装置300は、レスポンスとしてサーバ304から位置情報を受信したか否かを判断し、位置情報を受信しない場合はエラー処理を行う(S511、S512)。なお、位置情報を受信したか否かは、所定時間以内に位置情報を受信できたかにより、判断を行うとする。また、エラー処理としては、ユーザインターフェースにエラーメッセージの表示を行う。通信装置300は、サーバ304から位置情報を受信した場合、受信した位置情報を表示部109に表示する。以上で通信装置300は、位置情報取得処理を終了する。
本実施例では、デバイスタイプの一例としてモバイルAPか固定APを示す情報が含まれる場合について述べた。しかしながら、デバイスタイプとして携帯電話、プリンタ、プロジェクタ、デジタルテレビ、デジタルカメラ、カムコーダなどの装置の種別が設定されている構成でもよい。このような構成の場合、予め装置の種別とモバイルAPであるか固定APであるかを関連付けたテーブルを保持し、テーブルに基づいてモバイルAPか固定APであるかを判定する。
以上説明したように、本実施例では、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定し、位置情報の取得に使用可能な基地局情報のみに基づいて、位置情報を取得する。したがって、例えば携帯性を有するモバイルAPの基地局情報に基づいて、位置情報を要求しないので、位置精度の低下を軽減する効果が得られる。また、位置情報の取得に使用すべきではないと判定した基地局情報は、サーバに送信しないので、不必要な情報の送受信処理を防ぎ、処理が高速化される効果が得られる。例えば、周辺にAPが乱立している場合であっても、位置情報の取得に使用可能な基地局情報にのみ基づいて、位置情報を要求するので不必要な送受信処理が行われず、ユーザが位置情報を取得するまでの期間が低減されることが期待できる。
(実施例2)
本実施例においては、実施例1で説明した位置情報の取得に使用可能な基地局情報かの判定処理(S505)の、基地局情報にデバイスタイプが格納されていない場合の処理について説明する。なお、実施例2における装置のハードウェア構成、機能ブロック構成、構成図、シーケンス図は実施例1と同様であるため、説明は省略する。また、実施例1と異なる点について詳細に説明を行う。
図6は、本実施例における通信装置300の位置情報の取得に使用可能な基地局情報かを判定する判定処理を示すフローチャートである。通信装置300は、受信した基地局情報にデバイスタイプが格納されていない場合、取得部202により基地局情報を受信した際の受信信号強度を所定期間分取得する。(S601)。続いて計測部206は、S601において基地局情報を受信した際の受信信号強度を取得した所定期間の自装置の移動量と移動方向とを計測する(S602)。判断部208は、受信信号強度の時系列の変化と自装置の移動量情報を基に、基地局が移動しているかを判断する(S603)。例えば、通信装置300は移動していないにも関わらず、受信信号強度の強弱に変化が生じている場合は、基地局が移動していると判断する。通信装置300が行う処理は、判断部208によって、基地局が移動していると判断した場合はS605に遷移する。また、通信装置300が行う処理は、判断部208によって、移動していないと判断した場合はS606に遷移する(S604)。S604において、基地局が移動していると判断した場合、判断部208は、基地局をモバイルAPと判断する。(S605)。S604において、基地局が移動していないと判断した場合、基地局を固定APと判断する。(S606)。また、判断部208は、固定APであると判断した基地局の基地局情報を位置情報の取得に使用可能な基地局情報と判定する。また、モバイルAPと判断した基地局の基地局情報を位置情報の取得に使用すべきでない基地局情報と判定する。取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定した後は実施例1のS506から同じ処理となる。
本実施例では、基地局情報にデバイスタイプを示す情報が含まれていない場合であっても、基地局の受信信号強度情報及び自装置の移動量に基づいて、基地局がモバイルAPか固定APかを判断することが可能となる。
また、位置情報の取得に使用可能な基地局情報かを判定する他の判定処理として、基地局情報に含まれる基地局の電源情報から、取得した基地局情報を報知する基地局がモバイルAPか固定APかを判断しても良い。基地局の電源情報から、基地局がモバイルAPか固定APかを判断する場合の通信装置300の動作フロー図を図7に示す。
通信装置300は、基地局の基地局情報にデバイスタイプが格納されていない場合、取得部202により基地局情報に格納されている基地局の電源情報を取得する。(S701)。通信装置300は、基地局の電源情報を取得すると、判断部208によって、基地局の電源情報を基に、商用電源に接続されているか、または電池が電源かを判断する。通信装置300は基地局に商用電源が接続されている場合、ステップS703に遷移し、電池が電源である場合、ステップS704に遷移する(S702)。基地局に商用電源が接続されている判断した場合、判断部208は、基地局を固定設置されているとみなし、固定APと判断する。(S703)。基地局の電源が電池と判断した場合、基地局が携帯性を有すると判定し、基地局をモバイルAPと判断する。(S704)。また、判断部208は、固定APであると判断した基地局の基地局情報を位置情報の取得に使用可能な基地局情報と判定する。また、モバイルAPと判断した基地局の基地局情報を位置情報の取得に使用すべきでない基地局情報と判定する。取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定した後は実施例1のS506から同じ処理となる。以上説明したように基地局の電源情報から、基地局がモバイルAPか固定APかを判断することができる。したがって、自装置の移動量をセンシングする手段(移動センサー部)を設けなくとも取得した基地局情報を報知するAPが携帯性を有するか否かを判定することができる。
また、位置情報の取得に使用可能な基地局情報かを判定する他の判定処理として、基地局の通信インターフェース情報から、基地局がモバイルAPか固定APかを判断しても良い。基地局の通信インターフェース情報から、基地局がモバイルAPか固定APかを判断する場合の通信装置300の動作フロー図を図8に示す。
通信装置300は、基地局の基地局情報にデバイスタイプが格納されていない場合、取得部202により基地局情報に格納されている基地局の通信インターフェース情報を取得する。(S801)。判断部208は、通信インターフェース情報に基づいて、基地局が有線で公衆網ネットワーク307に接続しているか否かを判断する。通信装置300は基地局が有線で公衆網ネットワーク307に接続していると判断した場合、ステップS803に遷移する。また、有線で公衆網ネットワーク307に接続していないまたは無線通信を利用して公衆網ネットワーク307に接続している場合、ステップS804に遷移する。(S802)。基地局が有線で公衆網ネットワークに接続していると判断された場合、固定設置されている基地局とみなし、固定APと判断する。(S803)。有線で公衆網ネットワークに接続していない、あるいは無線通信を利用して公衆網ネットワーク307に接続している判断された場合、基地局を携帯性を有する移動無線通信装置とみなし、モバイルAPと判断する。(S804)。また、判断部208は、固定APであると判断した基地局の基地局情報を位置情報の取得に使用可能な基地局情報と判定する。また、モバイルAPと判断した基地局の基地局情報を位置情報の取得に使用すべきでない基地局情報と判定する。取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定した後は実施例1のS506から同じ処理となる。以上説明したように基地局の通信インターフェース情報から、基地局がモバイルAPか固定APかを判断することができる。したがって、自装置の移動量をセンシングする手段(移動センサー部)を設けなくとも取得した基地局情報を報知するAPが携帯性を有するか否かを判定することができる。
また、位置情報の取得に使用可能な基地局情報かを判定する他の判定処理として、位置情報の取得基地局のMACアドレスから、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定する構成としてもよい。基地局のMACアドレスから、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定する判定処理のフローチャートを図9に示す。図5のS505の判定処理が開始されると、取得部202は、基地局情報に格納されている基地局のMACアドレスを取得する。(S901)。なお、MACアドレスでなくとも、基地局を一意に識別可能な情報であれば構わない。判断部208は、基地局のMACアドレス情報を取得したら、除外MACアドレス情報と比較する。除外MACアドレス情報はあらかじめ記憶部108に記憶されているとする。
除外MACアドレス情報とは、位置情報の取得に使用すべきでないとされる基地局のMACアドレスをリストしているテーブルデータである。なお、除外MACアドレス情報は、最新の除外MACアドレス情報を蓄積している外部装置(例えばサーバ304)にアクセスして、適宜取得しても良い。また、過去に利用した基地局情報で位置情報が取得できなかった、もしくは、取得した位置情報が実際の位置と誤差が所定値以上であった基地局情報のMACアドレスを記憶部108に記憶しても良い。(S902)。判断部208は、取得したMACアドレスが除外されているか否かを判断する。取得した基地局のMACアドレスが除外されていた場合、ステップS904に遷移し、除外されていない場合、ステップS905に遷移する。(S903)。基地局のMACアドレスが除外されていると判断された場合、判断部208は、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用すべきではないすべきでないと判定する(S904)。また、基地局のMACアドレスが除外されていないと判断された場合、判断部208は、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能であると判定する。取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定した後は実施例1のS506から同じ処理となる。以降は実施例1と同様な処理を行うので説明は省く。以上説明したように基地局を一意に識別可能な情報により、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能であるか否かを判断するので判定処理における判定結果の精度が向上することができる。また、基地局のMACアドレスから、基地局が固定APかモバイルAPかを判断してもよい。
また、取得した基地局情報に含まれるネットワーク名(ESSID)が、機器間通信であることを明示する特定の情報を含む場合は、取得した基地局情報を位置情報の取得に使用すべきではないと判定する構成としても良い。また、基地局のネットワークタイプがインフラストラクチャーではなく、アドホックネットワークを示す場合には、取得した基地局情報が使用すべきではないであるとする判断を行っても構わない。
なお、上述の実施例においては、取得した基地局情報をサーバ304に送信する前に、位置情報の取得に使用可能かの判定を行っていたがこれに限られるものではない。即ち、通信装置300は、取得した基地局情報に基づいた位置をサーバ304から取得した後に、取得した位置を利用すべきかの判定を行う構成としてもよい。例えば、モバイルAPの基地局情報に対応づいた位置が既にサーバ304に登録されていたとする。この場合、このモバイルAPの基地局情報に対応づいた位置は登録処理が行われていた過去の当該モバイルAPが位置していた場所の情報である。したがって、モバイルAPが移動した場合、このモバイルAPの基地局情報に対応づいた位置は、信頼性に欠け、位置精度の低下を招く恐れがある。しかしながら、通信装置300がこのモバイルAPの基地局情報を取得し、取得した基地局情報に対応する信頼性の欠ける位置情報をサーバ304に要求可能な状態となる。
このような信頼性の欠ける位置情報を取得したとしても、通信装置300は、ユーザに表示する前に上述したS505における位置情報の取得に使用可能な基地局情報かの判定処理を行う。そして、通信装置300は位置情報の取得に使用すべきでないと判定された基地局情報に対応づいた位置は破棄し、ユーザに表示しない構成とする。このように、位置情報の取得に使用すべきでない基地局情報に対応づいた位置を取得したとしても、ユーザに表示しない、破棄する等、取得した位置を利用しないことで、ユーザに提供する位置情報の精度の低下を防げる効果が得られる。また、取得した基地局情報をサーバ304に送信することで、サーバ304の処理結果を受信する間に判定処理を行うことができる。したがって、ユーザに提供する位置情報の精度の低下を低減しつつも、取得した基地局情報が使用可能である場合により早く位置情報をユーザに通知することが可能となる。以上、基地局情報に基づいた位置を要求しないことで利用しないのみではなく、位置情報の取得に使用すべきでない基地局情報に対応づいた位置を取得したとしても、ユーザに表示しない、破棄する等で取得した位置を利用しないようにする例を述べた。
(実施例3)
実施例1、2においては、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定し、位置情報の取得に使用すべきでない基地局情報に対応づいた位置情報を取得しないまたはユーザに提供しない等で利用しない実施例を説明した。本実施例では、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定し、位置情報の取得に使用すべきでないと判定された基地局情報に対応する位置情報をサーバに登録しない不登録処理について説明を行う。本実施例における各装置のハードウェア構成、機能ブロック構成、構成図は実施例1、実施例2と同様であるため、説明は省略する。
通信装置300がサーバ304にアクセスして、位置情報を登録する場合の各装置の動作を示すシーケンス図を図10に示す。図10において、ユーザの操作部110の操作による位置情報登録処理の開始指示を検出して、位置情報登録処理を開始する。(F1001)。通信装置300の検索部201は、周辺に無線ネットワークが存在するか否かを検索するために、プローブリクエストを送信する(F1002)(F1004)。携帯電話301は、通信装置300からのプローブリクエストを受信したら、基地局情報を包含してプローブレスポンスを返信する。(F1003)。AP302は、通信装置300からのプローブリクエストを受信したら、基地局情報を包含してプローブレスポンスを返信する。(F1005)。
通信装置300の取得部202は、プローブレスポンスに包含している基地局情報から、位置情報の取得に使用可能かを判断するための情報を取得する。判断部208は、取得した情報から固定APであるAP302の情報に対応付けて位置情報をサーバに登録し、携帯電話301の情報に対応付けて位置情報を登録しないことを決定する。なお、基地局情報に対応づける位置としては、通信装置300のユーザに現在位置の入力を指示し、入力結果を基地局情報に対応づいた位置とする。また、通信装置300にGPS等の位置情報を取得する機能が備わっている場合は、位置情報を取得する機能が取得した位置情報を用いる構成とする。
また、判断部208は、携帯電話301に関する情報を位置情報の取得に使用すべきでないことを登録することを決定する。(F1006)。通信装置300の通信制御部203は、AP302と接続処理を行う。(F1007,F1008)。なお、なお、通信装置300がサーバ304と通信するために中継局として接続する先は携帯電話301でもよい。通信装置300の登録制御部205は、通信制御部203を用いて、登録情報をサーバ304に送信し、登録を行う。(F1009)。サーバ304は、受信した登録情報を登録し、登録結果を通信装置300に返信する。(F1010)。
上述した位置情報取得シーケンスにおける通信装置300の動作を図11に示すフローチャートを用いて説明する。通信装置300の操作部110を操作して、位置情報登録処理の開始指示を検出する。(S1101)。検索部201は、周辺に無線ネットワークが存在するか否かを検索するために、プローブリクエストを送信する(S1102)。検索部201が周辺のネットワークを検出できなかった場合は、エラー処理を行う(S1103、S1112)。周辺に無線ネットワークが存在することを検出した場合、取得部202は、検出したネットワークを構成するAPの基地局情報をプローブレスポンスから取得する(S1103,S1104)。取得部202は携帯電話301とAP302の基地局情報を取得する。通信装置300は、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定する判定処理を開始する(S1105)。実施例1、2において説明をした判定処理と同様なため説明を省略する。判定処理の結果として、判断部208は、AP302が固定APであると判断したため、AP302の基地局情報に対応づいた位置を登録すると判定する(S1106)。
そして、登録する基地局情報として記憶し、当該基地局情報と対応付ける位置情報取得をユーザの入力またはGPS等の位置情報を取得する機能により取得し、当該基地局情報と対応づけて記憶する(S1107)。また、携帯電話301をモバイルAPと判断したため、携帯電話301の基地局情報に対応づいた位置を登録しない、かつ、携帯電話301の基地局情報を除外情報として登録すると判定する(S1106)。そして、携帯電話301の基地局情報を登録除外登録除外基地局情報として記憶し、当該基地局情報を登録除外とすることをユーザに通知を行う(S1108)。
続いて、通信装置300は、取得部202により取得した全ての基地局情報について、位置情報の取得に使用可能な基地局情報かの判定が行われたかを判断する(S1109)。全ての基地局情報について判定処理が終了した場合、かつ、S1107において登録する基地局情報として記憶してある基地局情報が少なくとも一つ以上ある場合はS1110に進む。また、判定処理が終了していない場合は、ステップS1105に戻り判定処理を繰り返す。全ての基地局情報について判定処理が終了した場合、かつ、取得した全ての基地局情報がS1108において、登録除外基地局情報として記憶している場合はS1112に進み、エラー処理を行って処理を終了する。S1110において、通信装置300は、取得した全ての基地局情報について、判定処理が終了したと判断された場合、記憶部108に登録基地局情報として記憶してある基地局情報と基地局情報に対応づける位置をサーバ304に送信する。また、除外情報(位置情報取得には使用すべきではない基地局に関する情報)として記憶されている基地局情報を除外情報としてサーバ304に登録する。また、除外情報として記憶された基地局情報についてはサーバ304に送信を行なわないことで非登録とする構成としても良い。(S1110)通信装置300は、サーバ304からレスポンスとして登録結果を受信したか否かを判断し、登録結果を受信しない場合はエラー処理を行う(S1111、S1112)。なお、登録結果を受信したか否かは、所定時間以内に位置情報を受信できたかにより、判断を行うとする。また、エラー処理としては、例えばユーザインターフェースにエラーメッセージを表示するなどがある。サーバ304から登録結果を受信した場合、受信した登録結果を表示部109に表示を行う。(S1112、S1113)。なお、本実施例において登録処理を開始してから、基地局情報を取得する構成としたが、取得した基地局情報を登録する処理としても構わない。
以上本実施例では、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かを判定し、位置情報の取得に使用可能と判定された基地局の基地局情報のみをサーバに登録する。したがって、位置の整合性がとれなくなる恐れがある基地局に、位置情報を対応付けてサーバに登録されることを防げる。また、位置情報の取得に使用すべきではないと判定された基地局の基地局情報をサーバに登録しない、または除外情報としてサーバに登録する。除外情報として、サーバに登録することで、以後他の通信装置が同様に位置情報の取得に使用すべきでない基地局に、位置情報を対応づけて登録する機会を低減することが出来る。したがって、他の位置測位システムのユーザにも位置精度の低下を招く情報を提供する機会がより低減されるので、システムとして信頼性を向上することが出来る。
(実施例4)
実施例1、2、3においては、取得した基地局情報が位置情報の取得に使用可能かの判定をクライアントである通信装置300が行う構成を説明した。本実施例においては、上述の判定処理をサーバ304で行う。なお、本実施例におけるシステム構成図は図3と同様である。本実施例におけるサーバ304におけるハードウェア構成と機能構成を図12に示す。図12(a)は、サーバ304のハード構成である。1202は、CPUであり、後述するROM1203に記憶されるプログラムを実行し、サーバ304の全体の動作を制御する。また、後述する動作フローや各機能構成はCPU1202の情報の演算や各ハードウェアを制御することにより実現される。1203は、ROMであり、プログラムを格納している。1204は、RAMであり、CPU1202のワークメモリとして動作する。1205は、記憶部であり、基地局情報と対応づけて位置情報を記憶している。記憶部1205は、例えばHDDにより構成される。1206は通信部であり、公衆網ネットワーク307に接続している。また、通信部1206は、公衆網ネットワーク307を介してクライアントである通信装置300へ位置情報の要求や提供、基地局情報に対応づいた位置情報の登録要求の受信を行う。1201はバスであり、各ハードウェアを通信可能に接続する。
続いて、本実施例におけるサーバ304の機能構成を図12(b)に示す。1207は、通信部1206が受信した基地局情報や基地局情報と対応付ける位置情報をクライアントである通信装置300から取得する取得部である。1208は、取得部1207が取得した基地局情報が除外情報(位置情報の提供に使用すべきでない基地局情報)として登録されているかを判断する判断部である。また、判断部1208は、取得した基地局情報を除外情報として登録するかを判断する。また、登録部1209は、判断部1208の判断結果に基づいて、取得した基地局情報に対応付けて位置情報を登録する。また、登録部1209は、取得した基地局に関する情報を除外情報として登録する。1210は、通知部であり、クライアントにサーバ304の処理結果を通知する。
以上の構成からなるサーバ304の動作を図13に示すフローチャートを用いて説明する。サーバ304は、処理を開始すると、まず通信装置300からの基地局情報の受信を待つ待機状態となる(S1301)。サーバ304は、通信装置300から基地局情報を受信し、基地局情報を取得すると、基地局情報と共に受信された処理要求の種別を判定する(S1302)。処理要求が、位置情報の登録要求である場合は、取得した基地局情報が位置の提供に使用可能な基地局情報かの判定処理を行う(S1303)。ここで、判定処理は、上述の実施例において説明した図5のS505により行われる判定処理と同様の処理をサーバ304が行えばよい。なお、受信信号強度を用いた判定処理をサーバ304が行う場合は、通信装置300に受信信号強度と移動量も併せて送信させる構成とすればよい。また、上述の実施例において判定処理の結果が位置情報の取得に使用可能と判定された場合を本実施例においては位置の提供に使用可能な基地局情報と判定することとする。
ここで、判定処理の他の一例を説明する。サーバ304は、取得した基地局情報に対応付けて記憶している位置情報と当該基地局情報と共に通信装置300から受信した位置情報に誤差が生じているかを判断する。判断部1208は、誤差が所定の閾値を超えていない場合は取得した基地局情報を使用可能な基地局情報と判定する。また、判断部1208は、誤差が所定の閾値を超えている場合は取得した基地局情報を使用すべきではない基地局情報と判定する。このように、構成することで固定APであっても設置場所を変更した直後であった場合は、位置情報をユーザに提供しない。したがって、以前の設置場所での位置情報をユーザに提供しないので、位置精度と信頼性を向上することが出来る。
S1302において、位置の提供に使用可能な基地局情報と判定された場合、取得した基地局情報と対応づけて通信装置300の現在位置を記録する(S1304、S1305)。なお、通信装置300の現在位置は、基地局情報と併せて取得しているとする。通信装置300は、ユーザに現在位置の入力を指示し、入力結果を基地局情報に対応づける位置として、サーバ304に送信する。また、通信装置300にGPS等の位置情報を取得する機能が備わっている場合は、位置情報を取得する機能が取得した位置情報を用いる構成としても良い。
一方、位置の提供に使用すべきでない基地局情報と判定された場合、取得した当該基地局情報を除外情報として記憶する(S1306)。続いて、通知部1210は処理結果を通信装置300に通知する(S1307)。例えば、S1305の処理が行われた場合は、「位置情報を登録しました」とのメッセージを通信装置300に通知する。また、例えば、S1306の処理が行われた場合は、「この基地局情報がモバイルAPであるため、位置情報を登録できません」とのメッセージを通信装置300に通知する。
S1302において、サーバ304は、要求種別が位置情報の要求である場合は、取得した基地局情報が除外情報として既に登録されているかを判断する(S1308)。サーバ304は、取得した基地局情報が除外情報として既に登録されている場合は、エラー処理を行う。エラー処理とは、例えば「この基地局情報は使用できません」、「この基地局はモバイル装置です」といようなメッセージや警告を通信装置300に通知する構成とすればよい。一方、取得した基地局情報が除外情報として登録されていない場合、サーバ304は、取得した基地局情報に対応づけた位置情報が登録されているかを判断する(S1309)。取得した基地局情報に対応づけた位置情報が登録されている場合は、登録されている位置情報を通信装置300に送信する(S1310)。また、取得した基地局情報に対応づいた位置情報が登録されていない場合は、エラー処理を行う(S1311)。
以上説明したように、本実施例によれば、位置測位システムのサーバが取得した基地局情報が位置の提供に使用可能かを判定し、位置の提供に使用可能な基地局情報にのみ位置情報を対応づけて登録する。したがって、位置の整合性がとれなくなる恐れがある基地局の位置情報を登録しないので、クライアントに位置精度の低下を招く情報を提供する機会が低減される。また、位置の提供に使用すべきでないと判定された基地局情報を除外情報として登録する。したがって、位置の整合性がとれなくなる恐れがある位置情報のサーバ登録を防げる。総じて、位置測位システムのユーザへ位置精度の低下を招く情報を提供する機会が低減されるので、システムとして信頼性を向上することが出来る。
(その他の実施例)
上述の実施例において、使用すべきでないと判定された基地局情報に対応づいた位置は取得しない、または取得してもユーザに対して通知を行わない等の例を説明したがこれに限られるものではない。例えば、使用すべきでないと判定された基地局情報に対応づいた位置をユーザに対して通知する場合は、モバイルAPに基づいた位置情報である旨を併せて通知し、警告を行う構成としても構わない。すなわち、基地局の種別に関する情報を位置情報と共にユーザに通知する。このように構成することでユーザは、通知された位置情報が信頼性があるかを判断することができる。
また、上述の実施例において、判定処理は基地局情報に含まれる情報に基づいて、位置情報に使用可能な基地局情報であるか、または、基地局の種別の判定を行っていたがこれに限られるものではない。例えば、基地局で当該基地局の電源情報、通信インターフェース情報、基地局のネットワーク名、基地局のネットワークタイプ情報または基地局を一意に識別可能な情報を保持し、通信装置からの問い合わせに応じて、基地局が通信装置に送信する構成として良い。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 制御部
102 ROM
103 RAM
104 アンテナ
105 アンテナ制御部
106 通信部
107 電源部
108 記憶部
109 表示部
110 操作部
111 計時部
112 移動センサー部

Claims (18)

  1. 情報処理装置であって、
    基地局が報知する基地局情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した前記基地局情報を報知している前記基地局の種別を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定した前記基地局の種別に応じて、当該基地局の前記基地局情報に対応付けられた位置情報をユーザに通知するか否かの制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記基地局情報に対応付けられた位置情報をユーザに通知しない制御を行う場合、前記基地局情報に対応付けられた位置情報を取得しないよう制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記基地局のデバイスタイプ情報に基づいて、前記基地局の種別を判定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置の移動量を取得する移動量の取得手段を更に有し、
    前記判定手段は、取得した前記移動量と前記基地局情報を受信した際の受信信号強度に基づいて、前記基地局の種別を判定すること特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記判定手段は、前記基地局の電源情報、前記基地局の通信インターフェース情報、前記基地局のネットワーク名、前記基地局のネットワークタイプを示す情報または当該基地局を一意に識別可能な情報の何れかに基づいて、前記基地局の種別を判定すること特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 外部装置から前記基地局の基地局情報に対応付けられた位置情報を取得する取得手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記基地局情報に対応付けられた位置情報をユーザに通知する制御を行う場合、前記取得手段により取得した位置情報をユーザに通知することを特徴とする請求項1乃至5何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記判定手段により判定した前記基地局の種別に応じて、当該基地局の基地局情報と位置情報との対応付けの登録を行うか否かの制御を行う登録の制御手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至6何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記判定手段により判定した前記基地局の種別に応じて、当該基地局の基地局情報を位置情報の取得に使用しない除外情報として記憶する記憶手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至7何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御手段は、前記基地局情報に対応付けられた位置情報を提供する外部装置に、取得した前記基地局情報に対応付けられた位置情報を要求しないことを特徴とする請求項1乃至8何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記制御手段は、前記基地局情報に対応付けられた位置情報をユーザに通知する制御を行う場合、前記判定手段により判定した前記基地局の種別に関する情報をユーザに更に通知することを特徴とした請求項1乃至8何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記判定手段は、前記受信手段により受信した前記基地局情報を報知している前記基地局がモバイル装置であるかを判定することを特徴とする請求項1乃至10何れか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記判定手段は、前記受信手段により受信した前記基地局情報を報知している前記基地局が固定設置装置であるかを判定することを特徴とする請求項1乃至10何れか1項に記載の情報処理装置。
  13. 基地局の基地局情報と位置情報とを対応付けて管理する情報処理装置であって、
    前記基地局情報を他の情報処理装置から取得する基地局情報の取得手段と、
    前記基地局情報の取得手段により取得した基地局情報を報知した前記基地局の種別に応じて、当該基地局情報の位置情報の提供に関する登録を行う登録手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  14. 前記基地局情報の取得手段により取得した基地局情報に対応付けたと位置情報を他の情報処理装置に提供する提供手段と、
    前記登録手段は、前記基地局情報の取得手段により取得した基地局情報を報知した前記基地局の種別に応じて、当該基地局情報に基づいて前記提供手段による位置情報の提供を行わないように当該基地局情報を登録することを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記基地局情報の取得手段により取得した前記基地局情報を報知している前記基地局の種別を判定する判定手段と、
    前記登録手段は、前記判定手段により判定した前記基地局の種別に応じて、当該基地局情報の位置情報の提供に関する登録を行うことを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置
  16. 情報処理装置の制御方法であって、
    基地局が報知する基地局情報を受信する受信工程と、
    前記受信工程において受信した前記基地局情報を報知している前記基地局の種別を判定する判定工程と、
    前記判定工程において判定した前記基地局の種別に応じて、当該基地局の前記基地局情報に対応付けられた位置情報をユーザに通知するか否かの制御を行う制御工程と、
    を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  17. 基地局の基地局情報と位置情報とを対応付けて管理する情報処理装置の制御方法であって、
    前記基地局情報を他の情報処理装置から取得する基地局情報の取得工程と、
    前記基地局情報の取得工程において取得した基地局情報を報知した前記基地局の種別に応じて、当該基地局情報の位置情報の提供に関する登録を行う登録工程とを有することを特徴とする情報処理装置。
  18. 請求項16または請求項17に記載の制御方法を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
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