JP2012247559A - 光学シート及びその製造方法、光学シートを用いたel素子及びそれを備えた照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学シート3は、透光性基材12の表面に互いに直交する方向に大きさの異なるプリズムレンズ15A、15Bからなるレンズ群14を配列した。レンズ群14は、活性エネルギー線硬化性樹脂に硬化収縮率と離型性を調整する微粒子状の成形補助剤が添加されたものを硬化して形成する。活性エネルギー線硬化性樹脂及び成形補助剤の体積Vに対する成形補助剤の体積をfとし、f/V=Eは0.5%≦E≦31%の範囲に設定した。成形補助剤は、平均粒子径rの微粒子であり、レンズ群14の最も微小なプリズムレンズ15Bの高さをhとした場合、1/50≦r/h≦1/2とした。
【選択図】図2
Description
しかしながら、このような製造方法で光学シートを製造した場合、切削や腐食等の手法を用いて母型の表面に凹凸パターン形状を付与する段階において錆などを含む表面面質の悪化が生じることがある。すると、母型の表面面質が悪化することに起因して、転写時に母型から凹凸パターン製品を離型させる際、版離れが悪く成形性が低下する等の問題が生じている。
本発明による光学シートは、レンズ群の素材である活性エネルギー線硬化性樹脂に、硬化収縮率と離型性を調整できる成形補助剤を予め添加することで、これらの素材を母型に相対的に圧着してレンズ群を硬化させて成形する際、硬化収縮に際して成形樹脂が硬化前に母型から離れるデラミ現象を防ぎ、母型に樹脂が残ったりせず樹脂取られを生じないから、転写率が良好で成形の安定性が高い光学シートが得られる。
0.5%≦E≦31%
従って、活性エネルギー線硬化性樹脂及び成形補助剤の総体積Vに対する成形補助剤の総体積をfの割合E(=f/V)が0.5%≦E≦31%の範囲内であれば、成形補助剤を添加しない場合と比較して、成形補助剤の微粒子が表面に露出するために硬化した活性エネルギー線硬化性樹脂と母型との密着力が低下して離型性が向上する。しかも、硬化した上記樹脂と透光性基材との密着力が顕著に高くて製品の信頼性が向上すると共に、母型の細かいパターンに上記樹脂が入り込んで転写性が良好である。
従って、r/hを上述の範囲に設定することで、活性エネルギー線硬化性樹脂の粘度を適度に抑えて転写率を確保すると共に、レンズ形状が微粒子によって変形することなく良好な光学特性を確保して母型からの離型時に活性エネルギー線硬化性樹脂の離型性が良好で離型時に母型側に樹脂が残存してしまう樹脂取られという現象を生じないという利点がある。
なお、活性エネルギー線硬化性樹脂に添加する成形補助剤の平均粒子径rは0.5μm〜12μmの範囲が良好であり、この範囲を外れると特に成形安定性を損なう割合が高い。
成形補助剤を添加した活性エネルギー線硬化性樹脂をレンズ群の母型によって圧着することで母型の形状を転写して成形し、透光性基材の一方の表面に部分的もしくは全面的に且つ一次元方向または二次元方向に単位レンズを配列させてレンズ群を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明による光学シートの製造方法によれば、レンズ群の素材である活性エネルギー線硬化性樹脂に、硬化収縮率と離型性を調整できる成形補助剤を予め添加することで、これらの素材を母型等に圧着してレンズ群を硬化させて成形する際、硬化収縮に際して成形樹脂が硬化前に母型から離れるデラミ現象を防ぎ、母型に樹脂が残ったりせず樹脂取られを生じないから、転写率が良好で成形の安定性が高い光学シートが得られる。
レンズ群の素材である活性エネルギー線硬化性樹脂に成形補助剤を予め添加したものを、母型に圧着してレンズ群を硬化させて転写成形することで、透光性基材上にレンズ群が転写して形成され、成形樹脂が硬化前に母型から離れるデラミ現象や母型に離型時に樹脂が残る樹脂取られを生じないから、転写率が良好で成形の安定性が高い光学シートが得られる。
また、成形補助剤は、その平均粒子径をrとした微粒子であり、レンズ群の最も微小なレンズパターンの前記透光性基材からの高さをhとした場合、1/50≦r/h≦1/2であることが好ましい。
これによって、レンズ群の母型を形成する際にも、成形樹脂が硬化前に母型から離れるデラミ現象を防ぐと共に母型に樹脂が残ったりせず樹脂取られを生じないという特性が得られる。
EL素子の光射出側に積層した光学シートは、活性エネルギー線硬化性樹脂に予め成形補助剤が添加されて硬化成形されているため、成形安定性がよく転写率が良好であり、しかも成形補充剤の微粒子を分散させたことで光の拡散性が向上する。
これによって、光学シートの成形時にデラミ現象や樹脂取られを生じないから、成形性と転写性と光拡散性が良好であり、EL素子から射出された光の光学特性が均一で良好な照明装置が得られる。
また、そのような製法で製造された光学シートを用いたEL素子や照明装置によって、発光性が良好で輝度の高い照明が得られる。
図1乃至図4は本発明の第一実施形態による光学シートとその製造方法、光学シートを備えたEL照明素子(EL素子)を示す図である。このEL照明素子は、例えば発光手段として、EL照明装置、ディスプレイ装置、または液晶素子等の画像表示素子の背面に配設して液晶ディスプレイ装置等の各種のディスプレイ装置を含む照明装置に具備されて使用される。
図1に示すEL照明素子1(EL素子)は、ELパネル2の光射出側の面に第一実施形態による光学シート3が積層されて構成されている。
発光構造体7は、発光層10が陽極8と陰極9に電圧を印加することにより発光するものであり、従来公知のさまざまな構成を採用することができる。ELパネル2は、陽極8と陰極9の間に電圧を印加して発光層10から光を出射させ、この光が第1基板5を透過して光学シート3に入射し、さらに光学シート3を透過して外部へ出射することになる。
また、レンズ群14は、単位レンズ13が一次元方向に配列されて構成されていてもよいが、上述のように二次元方向に配列されて構成されていることが好ましい。単位レンズ13の二次元方向配列とは、一方向に延びるシリンドリカル形状の単位レンズ13が直交する方向に平行に配列された構成だけでなく、単位レンズ13がドット状で互いに直交する方向に配列された構成やハニカム状に配列された構成等が一例として挙げられる。
透光性基材12として、例えばポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、シクロオレフィンポリマーやこれらの複合体などの合成樹脂が用いられる。
透光性基材12の少なくとも一方の面に易接着層のような表面処理が施されているものを使用することもできる。このような構成を採用すれば、ELパネル2の第1基板5との接着性やレンズ群14との接着性が高くなる。
レンズ群14を製造するには、活性エネルギー線硬化性樹脂として、例えば紫外線硬化型フォトポリマー、具体的にはアクリル系ポリマー、アクリル系モノマー及び光開始剤等を含んだものを用いて後述する成形補助剤を混入して、透光性基材12上に紫外線硬化型フォトポリマーを塗布する。そして、予めレンズ群14のパターンが賦型された金型の母型(版)を圧着させた状態で硬化させることで、所望のレンズ群14を有する光学シート3を得ることができる。
また、レンズ群14の成形方法では、母型の凹凸パターン部(レンズパターン)においても腐食などに起因した表面が錆びた部位や、単位レンズ13の高さと幅の比である高アスペクトの凹凸部位などにおいては、活性線硬化性樹脂が硬化した後の母型からの剥離が困難であり、母型側に樹脂が残ってしまう「樹脂取られ」という現象が発生するおそれがある。
そこで、本発明の第一実施形態では、レンズ群14を形成する活性エネルギー線硬化性樹脂に成形補助剤を予め所定の範囲で添加するようにしてデラミや樹脂取られを抑制するようにした。成形補助剤は活性エネルギー線硬化性樹脂の硬化収縮率と離型性を調整する機能を発揮できる。
また、母型に成形されたレンズ群14の表面に成形補助剤の微粒子による微細な凹凸が形成されることになり、硬化したレンズ群14の母型からの離型が容易となり、母型側に樹脂が残ってしまうといった樹脂取られ現象を防止できる。
また、光学シート3に光の拡散性を付与したい場合には、微粒子の種類を適宜選択して活性エネルギー線硬化性樹脂との屈折率差をつけることでレンズ群14に所望の光拡散性を付与することも可能となる。
0.5%≦E≦31% …(1)
(1)式の範囲内であれば、成形補助剤を添加しない場合と比較して、成形補助剤の微粒子が表面に露出するために硬化した活性エネルギー線硬化性樹脂と母型との密着力が低下して離型性が向上する。しかも、硬化した上記樹脂と透光性基材12との密着力が顕著に高くて製品の信頼性が向上すると共に、母型の細かいパターンに上記樹脂が入り込んで転写性が良好である。
なお、0.5%≦E≦30%の範囲であれば更に良好である。
1%≦E≦25% …(1)′
ここで、(1)′式に関し、25%<E≦31%では樹脂への微粒子の分散状態が悪化し、溶融樹脂の送液時のフィルターの詰まりや母型に微粒子の凝集物が付着することによる母型傷やパターンの目詰まりといった現象を引き起こす可能性があり、レンズ群14に光拡散性を付与したい場合などには1%≦Eであることが望ましい。
従って、1%≦E≦25%の場合においては、活性エネルギー線硬化性樹脂への微粒子の分散混合が比較的容易に行えるため所望のパターン形状や光拡散性能、母型と樹脂との密着性能などの諸物性に併せて微粒子の添加量を適宜選択することが可能となるとともに微粒子や活性エネルギー線硬化性樹脂の選定が簡便となる。
まず、成形補助剤としての微粒子の粒径について説明する。本発明者らの後述する試験により、活性エネルギー線硬化性樹脂に添加する成形補助剤の平均粒子径rは0.5μm〜12μmの範囲が良好であり、この範囲を外れると特に成形安定性を損なう割合が高い。成形補助剤の平均粒子径は0.5μm〜10μmの範囲がより好ましく、2.0μm〜10.0μmの範囲がレンズ群14の成形安定性と転写率の両方が最も好ましかった。
成形補助剤としての微粒子の平均粒径をrとし、光学シート3に形成したレンズ群14のうちで単位レンズ13の最も小さいプリズムレンズ15Bの透光性基材12からの高さをhとする。
この場合、成形補助剤の微粒子の平均粒径rと最小の単位レンズ13の高さhの比r/hは、
1/50≦r/h≦1/2 …(2)
であることが望ましい。
(2)式の範囲内であれば、活性エネルギー線硬化性樹脂の粘度を適度に抑えて転写率を確保すると共に、レンズ形状が微粒子によって変形することなく良好な光学特性を確保して母型からの離型時に活性エネルギー線硬化性樹脂の離型性が良好で離型時に母型側に樹脂が残存してしまう樹脂取られという現象を生じないという利点がある。
1/20≦r/h≦1/4 …(2)′
ここで、1/4<r/h≦1/2の場合においては、凹凸パターン部に微粒子が挟まってしまい成形安定性が低下する可能性があり、1/50≦r/h<1/20においては添加する微粒子の個数が増加するため活性エネルギー線硬化性樹脂の粘度が上昇して転写率が低下してしまう可能性がある。
従って、(2)′式の範囲内においては安定な成形条件を決定するのが容易で所望のパターン形状や光の拡散性能、製造時における母型への密着性能などの諸物性に併せて微粒子の添加量を適宜選択することが可能となるとともに微粒子や活性エネルギー線硬化性樹脂の選定が簡便となるため、(2)式の範囲よりも一層好ましい。
図4は本実施形態による光学シート3の製造装置の模式図である。
この光学シート3の製造装置16は、シート状に連続する透光性基材12を透光性基材シート12Aとして繰り出す透光性基材ロール17と、透光性基材シート12Aに予め微粒子の成形補助剤を混入させた活性エネルギー線硬化性樹脂を塗布する樹脂供給ノズル18と、レンズ群14の転写形状が円筒状の表面に形成されている金型をなす金属製シリンダー状母型19と、この母型19に圧着された母型圧着用ロール20と、金属製シリンダー状母型19に塗布された活性エネルギー線硬化性樹脂に紫外線を照射して樹脂を硬化させる紫外線露光装置21と、レンズ群14が成形された透光性基材シート12Aを巻き取る光学シートロール22とを備えている。
先ず、透光性基材ロール17から透光性基材12がシート状に連続する透光性基材シート12Aを繰り出し、受けロール23に対向して配置された樹脂供給ノズル18から透光性基材シート12A上に微粒子の成形補助剤を予め添加して均一に分散させた活性エネルギー線硬化性樹脂を塗布する。
そして、金属製シリンダー状母型19で成形された透光性基材シート12Aは紫外線露光装置21から照射される紫外線等の活性エネルギー線によって硬化させられ、テンションロールを介して光学シートロール22に巻き取られる。その後、透光性基材シート12Aは別工程でレンズ群14が形成された透光性基材12の単位毎に切断されることで光学シート3が得られる。
この製法で製作された光学シート3は、デラミや樹脂取られといった現象を生じないで外観形状が良好なものを得られる。
また、そのような製法で製造された光学シート3を用いてEL照明素子1やこのEL照明素子1を発光装置として用いた照明装置を得られて、発光性が良好で照度の高い照明が得られる。
図5は本発明の第二実施形態による光学シート3の製造方法を説明する製造装置24を示す模式図である。
本第二実施形態による光学シート3の製造装置24において、金型となる母型は上述した第一実施形態による金属製シリンダー状母型19とは異なり、レンズ群14の凹凸パターン(レンズパターン)を形成したシートが母型となる母型シート25を用いている。
ここで母型シート25に予め成形補助剤として微粒子を添加することで繰り返し母型シート25を使用することができ、また反転転写についても複数回一体型光学シートに反転させることも可能となる。
凹凸パターンを有する母型シート25を形成する熱可塑性樹脂として、アクリル系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、アクリロニトリルポリスチレン共重合体、ポリカーボネート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル/スチレン系共重合樹脂等の公知のものを使用することができる。
先ず、透光性基材ロール17から透光性基材シート12Aを繰り出し、受けロール23に対向する樹脂供給ノズル18から透光性基材シート12A上に微粒子の成形補助剤を予め均一に分散混入させた活性エネルギー線硬化性樹脂を塗布する。
透光性基材シート12Aの活性エネルギー線硬化性樹脂が塗布された面に、シート状母型ロール28からくり出した母型シート25を重ねて、母型圧着ロール20と第二母型圧着ロール26との間に通して圧着させる。これによって、透光性基材シート12A上の活性エネルギー線硬化性樹脂に母型シート25の凹凸パターンを成形し、紫外線露光装置21から照射される紫外線等の活性エネルギー線によって硬化させる。
その後、分割ロール27で透光性基材シート12Aから母型シート25を分離して第二シート状母型ロール29に巻き取り、レンズ群14が形成された透光性基材シート12Aは光学シートロール22に巻き取られる。
また、活性線エネルギー硬化性樹脂を用いて作製した光学シート3の母型を1回反転転写させ、これを母型として所望の製品を溶融樹脂成形などで得ることもできる。
図6及び図7に示す第一変形例による光学シート32は、構造層31として透光性基材12の表面に断面略三角形のプリズムレンズ33が互いに直交する方向に交差して配列されており、プリズムレンズ33に重ねて所定間隔を開けてマイクロレンズ34が配列されている。これらプリズムレンズ33とマイクロレンズ34はそれぞれ単位レンズ13を構成し、これらの組合せでレンズ群14を構成する。そして、マイクロレンズ34はプリズムレンズ33よりも高さが大きく形成されている。
そして、構造層31は、光学シート40の射出面において、透光性基材12上に形成された単位レンズ13の集合体であるレンズ群14と、色ずれ低減部42とを備えている。
また、色ズレ低減部42の形状である略平坦とは、表面粗度RmaxをR-hとした場合にR-hの絶対値が3μm以下程度の部位を示している。
(実施例1)
実施例1として、活性エネルギー線硬化性樹脂に対する成形補助剤の添加割合を試験した。実施例1では、図6及び図7に示す光学シート32を、図4に示す金属製シリンダー状母型19を用いた製造方法によって製造した。金属製シリンダー状母型19を製作するに際して、マイクロレンズ34の反転形状を腐食方式で、プリズムレンズ33の反転形状を切削方式で形成した。そして、レンズ群14の材料となる活性エネルギー線硬化性樹脂としてウレタンアクリレート系樹脂を用い、成形補助剤としてPMMA微粒子を用い、樹脂の全体積Vに対して成形補助剤の体積fの含有割合E(%)を、表1に示すように変化させて、それぞれ光学シート32を製造した。
(1)プリズムレンズ33について
プリズムレンズ33の頂角90°
プリズムレンズ33のピッチ測定値:50μm
プリズムレンズ33の高さ測定値:25μm
(2)マイクロレンズ34について
マイクロレンズ34の形状:アスペクト40%
マイクロレンズ34の最大直径測定値:100μm
マイクロレンズ34の高さ測定値:40μm
単位レンズの面積比率:プリズムレンズ33/マイクロレンズ34=1
活性エネルギー線硬化性樹脂:ウレタンアクリレート系樹脂
成形補助剤:PMMA微粒子
成形補助剤の平均粒子径r:4μm
評価基準は下記通りである。合否の判定基準として、評価に×がなく、最低でも○で、少なくとも一方は◎であることとした。
(1)外観評価
◎:外観不良部無し
○:外観不良部1000m2に10個未満
×:外観不良部1000m2に10個以上
(2)転写率評価
◎:転写率99%以上
○:転写率95%以上99%未満
×:転写率95%未満
実施例2として、成形補助剤としての微粒子の平均粒子径r(μm)について試験した。
実施例2では、実施例1と同様に図6及び図7に示す光学シート32を、図4に示す金属製シリンダー状母型19を用いた製造方法によって製造した。金属製シリンダー状母型19は実施例1と同様に製作し、レンズ群14の材料となる活性エネルギー線硬化性樹脂としてウレタンアクリレート系樹脂を用い、成形補助剤としてPMMA微粒子を用い、成形補助剤の添加率Eは10%に設定した。光学シート32の各単位レンズ13の製造基準も実施例1と同様である。
そして、成形補助剤の平均粒子径(μm)を、表2に示すように変化させて、それぞれ光学シート32を製造した。
(1)成形安定性評価
◎:外観不良部無し
○:外観不良部1000m2に10個未満
×:外観不良部1000m2に10個以上
(2)転写率評価
◎:転写率99%以上
○:転写率95%以上99%未満
×:転写率95%未満
実施例3として、活性エネルギー線硬化性樹脂に対する成形補助剤の添加割合を試験した。
実施例3では、実施例1、2と同様に図6及び図7に示す光学シート32を、図4に示す金属製シリンダー状母型19を用いた製造方法によって製造した。金属製シリンダー状母型19は実施例1と同様に製作し、レンズ群14の材料となる活性エネルギー線硬化性樹脂としてウレタンアクリレート系樹脂を、成形補助剤としてPMMA微粒子を用い、成形補助剤の平均粒子径は4μmとした。光学シート32の各単位レンズ13の製造基準も実施例1と同様である。
そして、成形補助剤の添加率Eを表3に示すように変化させて、それぞれ光学シート32を製造した。
(1)成形安定性評価
◎:外観不良部無し
○:外観不良部1000m2に10個未満
×:外観不良部1000m2に10個以上
(2)転写率評価
◎:転写率99%以上
○:転写率95%以上99%未満
×:転写率95%未満
実施例4として、成形補助剤の微粒子の添加率Eと略平面部を含むレンズ群14の硬化収縮率(5)とについて試験した。
実施例4では、実施例1〜3と同様に図6及び図7に示す光学シート32を、図4に示す金属製シリンダー状母型19を用いた製造方法によって製造した。金属製シリンダー状母型19は実施例1と同様に製作し、レンズ群14の材料となる活性エネルギー線硬化性樹脂としてウレタンアクリレート系樹脂を、成形補助剤としてPMMA微粒子を用い、成形補助剤の平均粒子径は4μmとした。光学シート32の各単位レンズ13の製造基準も実施例1と同様である。
また、レンズ群14の表面積とレンズ群14中の略平面部の比率は、レンズ群14/略平面部=4とし、レンズ群14に使用した成形補助剤を含む活性エネルギー線硬化性樹脂の硬化収縮率は10%を基準とした。
そして、成形補助剤の添加率Eを表4に示すように変化させて、それぞれ光学シート32を製造した。
(1)成形安定性評価
◎:外観不良部無し
○:外観不良部1000m2に10個未満
×:外観不良部1000m2に10個以上
(2)転写率評価
◎:転写率99%以上
○:転写率95%以上99%未満
×:転写率95%未満
成形補助剤の体積添加率は(%)はる。
2 ELパネル
3 光学シート
12 透光性基材
12A 透光性基材シート
13 単位レンズ
13A、13B プリズムレンズ
14 レンズ群
17 透光性基材母型ロール
18 樹脂供給ノズル
19 金属製シリンダー状母型
20 母型圧着用ロール
21 紫外線露光装置
22 第二シート状母型ロール
25 母型シート
26 第二母型圧着用ロール
Claims (10)
- 透光性基材の一方の表面に、少なくとも1または2種類以上の異なる形状の単位レンズからなるレンズ群が部分的もしくは全面に一次元方向または二次元方向に配列されており、
前記レンズ群は、活性エネルギー線硬化性樹脂に硬化収縮率と離型性を調整できる成形補助剤が添加されたもので形成されていることを特徴とする光学シート。 - 前記レンズ群を形成する活性エネルギー線硬化性樹脂及び成形補助剤の総体積Vに対する成形補助剤の総体積をfとした場合、前記総体積Vに対する成形補助剤の体積fの割合f/V=Eは次式の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載された光学シート。
0.5%≦E≦31% - 前記成形補助剤は、その平均粒子径をrとした微粒子であり、前記レンズ群の最も微小なレンズパターンの高さをhとした場合、1/50≦r/h≦1/2であることを特徴とする請求項1または2に記載された光学シート。
- 透光性基材の一方の表面に少なくとも1種類または2種類以上の異なる形状の単位レンズからなるレンズ群を配列してなる光学シートの製造方法において、
前記レンズ群を形成するための活性エネルギー線硬化性樹脂に硬化収縮率と離型性を調整できる成形補助剤を予め添加する工程と、
前記成形補助剤を添加した前記活性エネルギー線硬化性樹脂を前記レンズ群の母型によって圧着することで前記母型の形状を転写して成形し、前記透光性基材の一方の表面に部分的もしくは全面的に且つ一次元方向または二次元方向に前記単位レンズを配列させて前記レンズ群を形成する工程と、
を有することを特徴とする光学シートの製造方法。 - 前記レンズ群のレンズパターンが転写して形成された金型を前記レンズ群の母型として、前記レンズ群は前記母型の形状を転写することによって前記透光性基材上に形成されていることを特徴とする請求項4に記載された光学シートの製造方法。
- 前記レンズ群を形成するための活性エネルギー線硬化性樹脂及び成形補助剤の総体積Vに対する成形補助剤の体積をfとした場合、レンズ群の総体積Vに対する成形補助剤の体積fの割合f/V=Eは次式の範囲に設定することを特徴とする請求項4または5に記載された光学シートの製造方法。
0.5%≦E≦31% - 前記成形補助剤は、その平均粒子径をrとした微粒子であり、前記レンズ群の最も微小なレンズパターンの前記透光性基材からの高さをhとした場合、1/50≦r/h≦1/2であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載された光学シートの製造方法。
- 前記レンズ群の母型を形成する活性エネルギー線硬化性樹脂にも、前記成形補助剤が予め添加されていることを特徴とする請求項7に記載された光学シートの製造方法。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載された光学シートが、透光性の第1基板とその背面側の第2基板の間に発光構造体が配設されてなるELパネルの光射出側の最表面に積層されてなることを特徴とするEL素子。
- 請求項9に記載されたEL素子を発光手段として備えたことを特徴とする照明装置。
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