JP2012247155A - ヒートポンプ空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の送風機12および複数の空気熱交換器13が設置された送風機室1と、送風機室1に密接して設置される機械室2と、を備え、機械室2は、空気熱交換器13に接続される冷凍回路を構成するのに必要な一部の機器類、配管類、配線類を具備するエレメント3を構成単位として、複数のエレメント3の組み合わせで構成する。
【選択図】図1
Description
図8に示すように、複数台の機器(モジュール200)を設置する場合、周囲に空気の吸込みスペースやメンテナンススペース210を確保する必要があり、複数台設置の場合は機器設置スペースが大きくなるという課題があった。
また、従来のヒートポンプ空調装置は工場内での組立生産において、必要な部品を組み込む際に、上側から台枠上に設置された機械室枠の上に直接順次部品を取り付けて作業をすすめていくため、枠を取り付ける組立作業と冷媒配管をロウ付けで水熱交換器等に接続する作業とが混在し、それぞれの作業の段取りがその都度必要となるため、作業性が悪いという課題があった。
また、特許文献1、2においても上記同様、機器の設置スペースが大きくなり、メンテナンス性や組立作業性が悪くなるという課題があった。
前記機械室は、前記空気熱交換器に接続される冷凍回路を構成するのに必要な一部の機器類、配管類、配線類を具備するエレメントを構成単位として、複数のエレメントの組み合わせで構成されていることを特徴とするものである。
このヒートポンプ空調装置は、上部に送風機室1、下部に冷凍回路を構成するように接続される機械室2を設置した構造となっており、機械室2内に後述するエレメント3が複数設置された構成となっている。送風機室1と機械室2と複数のエレメント3とでヒートポンプ空調装置を構成する1つのモジュール100が構成される。
エレメント3は、冷媒を圧縮する圧縮機31、水(冷温水)と冷媒との間で熱交換を行い水を加熱または冷却する水熱交換器32、冷媒量を制御する膨張弁(図示せず)、制御装置33、制御に必要な温度と圧力を検知するセンサー類(図示せず)、配管類(図示せず)、配線類(図示せず)等の冷凍回路を構成するのに必要な一部の機器類、配管類、配線類がエレメント支持台30上にまとめて設置されている。なお、図2において、34は冷温水導入管、35は冷温水排出管、36は冷凍回路部品設置スペースである。
機械室2は、図3に示すように、台枠21、柱22、および横枠23により複数の分室2a、2b、2cを有する枠体20により構成されている。そして、各分室2a、2b、2cには両側の下部に引き抜き用のガイド部材24が取り付けられている。この両側のガイド部材24の上に前述のエレメント支持台30を載せ、このエレメント支持台30をある特定の方向(例えば、制御装置33の方向である前方)へ摺動自在に引き抜き可能になっている。なお図中、25はガイド部材24を固定するボルト、26は配管ジョイント、27は客先配管である。
図4では、2つのモジュール101、102を連続して設置した機械室と、を備え、前記機械室は、前記空気熱交換器に接続される機械室と、を備え、前記機械室は、前記空気熱交換器に接続される場合のヒートポンプ空調装置をあらわしている。2つのモジュール101、102は、本例では同一の構成および同一の冷凍能力のものとなっており、それぞれ、前述した送風機室1と、構成単位としてのエレメント3を複数備えた機械室2とから構成されている。
図5では、同様の構成を持つ5つのモジュール101〜105を連続して設置した場合のヒートポンプ空調装置である。なお、50は建物である。
また、異なる構成および異なる冷凍能力のモジュールを組み合わせて連続設置とすることもできる。また、設置スペースによっては複数のモジュールを背中合わせで連続設置とすることもできる。
ヒートポンプ空調装置のメンテナンスを行う際には、各エレメント3を機械室2より前方に引き出すことで対応することができる。したがって、従来のような重量物の取り扱いが不要となるため、メンテナンス作業のための準備や時間、労力が削減可能となる。また、メンテナンス作業のための広いスペースも必要としない。
まず手順1にて、エレメント支持台30の上に、ヒートポンプ空調装置を構成する主要機器(圧縮機31、水熱交換器32、制御装置33等)をまとめて設置することによって、各機器を接続する配管のロウ付け作業および配線作業をまとめて実施する。
一方、送風機室1および機械室2は別作業で手順2において組立を実施し、枠体20の組立とエレメント引き抜き用のガイド部材24を取り付けたのち、送風機室1を設置する。
次に手順3において、複数台のエレメント3を枠体20の分室2a、2b、2cにそれぞれのガイド部材24に沿って順次挿入する。そして、送風機室1内の空気熱交換器13と各エレメント3の冷媒配管とを接続することによってモジュールが組立完了となる。なお、空気熱交換器13とエレメント3とは着脱可能なジョイント(図示せず)を介して冷媒配管同士が接続される。
また、軽量であるエレメント単位でのメンテナンスが可能となり、メンテナンス時間および費用が大幅に削減できる効果が見込める。
また、エレメント支持台30は枠体20に対して引き出し可能な構造となっていることにより、送風機室1を含めたモジュール全体の枠部品を組み立てた後に、エレメント3を内部に挿入することでモジュールとして組み立てることができ、例えば10馬力エレメント3台を横方向に3台組み合わせた30馬力モジュールを効率よく容易に組み立てることが可能である。
また、エレメント支持台30への機器取り付け時にロウ付け等の配管組立、配線組立作業をまとめて実施することができ、枠の組立作業と分離して生産を行うことができることにより、組立作業の高効率化が可能となり、安価に機器を生産することができる。
また、エレメント支持台30に機器を高密度に設置することでモジュールの機器スペース及び重量の低減が可能となる。
また、壁際などの、従来はメンテスペースや吸込みスペースが確保できないために機器の設置ができなかった場所へも機器の設置が可能となり、機器の設置自由度が拡大し、敷地スペースの有効活用を図ることが可能となる。
Claims (5)
- 複数の送風機および複数の空気熱交換器が設置された送風機室と、
前記送風機室に密接して設置される機械室と、を備え、
前記機械室は、前記空気熱交換器に接続される冷凍回路を構成するのに必要な一部の機器類、配管類、配線類を具備するエレメントを構成単位として、複数のエレメントの組み合わせで構成されていることを特徴とするヒートポンプ空調装置。 - 前記複数のエレメントは、前記機械室より個々に引き抜き可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ空調装置。
- 前記機械室は下部に、前記送風機室はその上部に、設置されていることを特徴とする請求項1または2記載のヒートポンプ空調装置。
- 前記エレメントは、支持台上に設置されており、
前記機械室を構成する枠体の下部に前記支持台を摺動自在に支持するガイド部材を設けたことを特徴とする請求項2記載のヒートポンプ空調装置。 - 前記送風機室および前記機械室を1つのモジュールとして構成され、
前記モジュールが複数連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒートポンプ空調装置。
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