JP2012246322A - バルサラジドの製剤ならびにその製造および使用 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、バルサラジドの製剤および投薬スケジュールに関する。本発明は、さらに、バルサラジドの医薬製剤を製造する方法に関する。例えば、本発明により、約6グラム/日のバルサラジドまたはその医薬として許容され得るプロドラッグ、塩、溶媒和物、もしくは包接化合物の1日2回の投薬量を含む、胃腸疾患を治療するための医薬製剤が提供される。本発明により、約6.6グラム/日のバルサラジドまたはその医薬として許容され得るプロドラッグ、塩、溶媒和物、もしくは包接化合物の1日2回の投薬量を含む、胃腸疾患を治療するための医薬製剤もまた提供される。
【選択図】なし
Description
バルサラジドは、胃腸疾患、例えば、能動的潰瘍性大腸炎、結腸癌、およびクローン病の治療に有用である非ステロイド性抗炎症性アミノサリチル酸塩誘導体である。例えば、参照により本明細書中に全体として援用される、WO95/18622、特許文献1および特許文献2を参照されたい。
本明細書では、より便利な投薬のために現在の産業的な必要性を満たし、被験体を治療するのに必要なバルサラジドの量を減らす、バルサラジドを製造する新規な方法、およびその投薬スケジュールが記載されている。
バルサラジド二ナトリウムおよび1以上の賦形剤を顆粒状にして、顆粒を形成し;
該顆粒をサイズによって分別し;
該顆粒を約20分間混和して、粉末混和物を形成し;
該粉末混和物をカプセル化する
ことを含む製造方法が示されている。
バルサラジドカプセルを溶解媒体中で撹拌し;
該溶液を濾過して、濾液を形成し;
該濾液をサンプリングし;
該濾液を希釈する
ことを含む溶解試験法が示されている。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
約6グラム/日のバルサラジドまたはその医薬として許容され得るプロドラッグ、塩、溶媒和物、もしくは包接化合物の1日2回の投薬量を含む、胃腸疾患を治療するための医薬製剤。
(項目2)
約6.6グラム/日のバルサラジドまたはその医薬として許容され得るプロドラッグ、塩、溶媒和物、もしくは包接化合物の1日2回の投薬量を含む、胃腸疾患を治療するための医薬製剤。
(項目3)
1日2回の投薬量が、それぞれ約3グラム〜約3.3グラムを含む、項目1または2に記載の医薬製剤。
(項目4)
前記胃腸疾患が、胃腸細菌感染もしくは細菌過剰増殖、直腸炎、または結腸癌のうちの1以上である、項目1または2に記載の医薬製剤。
(項目5)
注入可能な流体、エアゾール、クリーム、ゲル、錠剤、カプセル、シロップまたは経皮パッチの形態である、項目1または2に記載の医薬製剤。
(項目6)
担体、滑沢剤または着色剤のうちの1以上をさらに含む、項目1に記載の医薬製剤。
(項目7)
前記担体が、ヒプロメロース、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、第三硫酸カルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、セルロース、セルロース、デキストレート、デキストリン、デキストロース、フルクトース、ラクチトール、ラクトース、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、マチトール、マルトデキストリン、マルトース、ポリデキストロース、ソルビトール、スターチ、スクロース、糖、およびキシリトールである、項目6に記載の医薬製剤。
(項目8)
前記滑沢剤が、ステアリン酸マグネシウム、寒天、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、グリセリン、パルミトステアリン酸グリセリル、水素化植物油、マクロゴール、酸化マグネシウム、マンニトール、ポロキサマー、グリコール、安息香酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ナトリウムステアリル、ソルビトール、ステアリン酸、タルク、トリアセチン、ステアリン酸亜鉛のうちの1以上である、項目6に記載の医薬製剤。
(項目9)
前記着色剤が、オパドリーIIイエロー、D&Cイエロー#10アルミニウムレーキ、またはFD&Cイエロー#6アルミニウムレーキのうちの1以上である、項目6に記載の医薬製剤。
(項目10)
前記ヒプロメロースが、前記製剤の全重量の約1%〜約5%である、項目6に記載の医薬製剤。
(項目11)
前記ステアリン酸マグネシウムが、前記製剤の全重量の約0.5%〜約2.5%である、項目6に記載の医薬製剤。
(項目12)
二酸化チタン、ポリデキストロース、トリアセチン、マクロゴール、D&Cイエロー#10アルミニウムレーキ、またはFD&Cイエロー#6アルミニウムレーキのうちの1以上をさらに含む、項目1に記載の医薬製剤。
(項目13)
被覆溶液をさらに含む、項目1に記載の医薬製剤。
(項目14)
前記被覆溶液が、ヒプロメロースおよびヒドロキシプロピルセルロースを含む、項目13に記載の医薬製剤。
(項目15)
約6グラム/日に相当するバルサラジドの1日2回の投薬量を含む、胃腸疾患を治療するための医薬製剤を含むパッケージ。
(項目16)
それぞれ約3.3グラムのバルサラジドの1日2回の投薬量を含む、胃腸疾患を治療するための医薬製剤を含むパッケージ。
(項目17)
胃腸疾患のうちの1以上を治療するための使用説明書をさらに含む、項目16に記載のパッケージ。
(項目18)
前記投薬量が、注入可能な流体、エアゾール、クリーム、ゲル、錠剤、カプセル、シロップまたは経皮パッチの形態である、項目16に記載のパッケージ。
(項目19)
1日2回の投薬量において約6グラム/日〜約6.7グラム/日のバルサラジドを、治療を必要とする被験体に投与することを含む、胃腸疾患を治療する方法。
(項目20)
前記1日2回の投薬量が、それぞれ約3.3グラムである、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記1日2回の投薬量が、それぞれ3錠を含む、項目19に記載の方法。
(項目22)
前記3錠が、それぞれ約1100mgのバルサラジドを含む、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記投薬量が、注入可能な流体、エアゾール、クリーム、ゲル、丸薬、カプセル、シロップまたは経皮パッチの形態である、項目19に記載の方法。
(項目24)
胃腸疾患または直腸炎のうちの1以上の治療を必要とする前記被験体を識別することをさらに含む、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記被験体が動物である、項目19に記載の方法。
(項目26)
前記被験体がヒトである、項目19に記載の方法。
(項目27)
カプセルを製造する方法であって、
前記バルサラジド二ナトリウムおよび1以上の賦形剤を顆粒状にして、顆粒を形成し;
該顆粒をサイズによって分別し;
該顆粒を約20分間混和して、粉末混和物を形成し;
該粉末混和物をカプセル化する
ことを含む製造方法。
(項目28)
前記1以上の賦形剤が、コロイド状二酸化ケイ素またはステアリン酸マグネシウムのうちの1以上を含む、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記賦形剤が、顆粒のうちの約2重量%〜約3重量%を構成する、項目27に記載の方法。
(項目30)
前記サイズによる分別が、12メッシュスクリーンを用いてなされる、項目27に記載の方法。
(項目31)
前記混和が、ダブルコーンブレンダーを用いてなされる、項目27に記載の方法。
(項目32)
前記カプセル化した粉末混和物を研磨することをさらに含む、項目27に記載の方法。
(項目33)
約700mg〜約1200mgの粉末混和物がカプセル化される、項目27に記載の方法。
(項目34)
バルサラジドカプセルの溶解試験法であって、
項目19に従って調製されたバルサラジドカプセルを溶解媒体中で撹拌し;
該溶液を濾過して、濾液を形成し;
該濾液をサンプリングし;
該濾液を希釈する
ことを含む溶解試験法。
(項目35)
前記溶解媒体が、約pH6.8の50mMリン酸緩衝液を含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記濾液を希釈することが、2mLを約98mLの溶解媒体中に希釈することを含む、項目34に記載の方法。
(項目37)
前記希釈した濾液を分析することをさらに含む、項目34に記載の方法。
(項目38)
前記撹拌が50rpmにおいてである、項目34に記載の方法。
(項目39)
バルサラジド二ナトリウム供給粉末および1以上の賦形剤を顆粒状にして、顆粒を形成し;
該顆粒を約20分間混和して、粉末混和物を形成し;
該粉末混和物をカプセル化する
ことを含むプロセスによって製造されるバルサラジドの医薬製剤であって、
ここで、約6グラム/日のバルサラジドまたはその医薬として許容され得るプロドラッグ、塩、溶媒和物、もしくは包接化合物の1日2回の投薬量が投与される、医薬製剤。
(項目40)
前記方法が、混和する前に前記顆粒をサイズによって分別することをさらに含む、項目39に記載の医薬製剤。
(項目41)
前記供給粉末が、約8〜約30μmの平均粒子径を有する、項目39に記載の方法。
(項目42)
前記粉末混和物が、約300〜約675μmの平均粒子径を有する、項目39に記載の方法。
(項目43)
前記粉末混和物が、約3500〜約8500cm 2 /mlの比表面積を有する、項目39に記載の方法。
(項目44)
前記粉末混和物が、約85〜約90(60メッシュ)の硬度(保持力)を有する、項目39に記載の方法。
(項目45)
前記粉末混和物が、約0.67〜約0.69g/ccのルーズ嵩密度(LBD)を有する、項目39に記載の方法。
(項目46)
前記バルサラジド二ナトリウム供給粉末が、約1.28〜約1.47g/ccの圧縮20Kを有する、項目39に記載の方法。
(項目47)
前記バルサラジド二ナトリウム供給粉末が、約0.57〜約0.63g/ccのタップ嵩密度(TBD)を有する、項目39に記載の方法。
(項目48)
前記バルサラジド二ナトリウム供給粉末が、約0.10%〜約0.15%の水分を有する、項目39に記載の方法。
(項目49)
バルサラジド二ナトリウムおよび1以上の賦形剤を顆粒状にして、顆粒を形成し;
該顆粒を約20分間混和して、粉末混和物を形成し;
該粉末混和物をカプセル化する
ことを含むプロセスによって製造されるバルサラジドの医薬製剤であって、
ここで、該粉末混和物が、約300〜約675μmの平均粒子径を有する医薬製剤。
(項目50)
前記方法が、混和する前に前記顆粒をサイズによって分別することをさらに含む、項目49に記載の医薬製剤。
(項目51)
前記方法が、混和する前に前記顆粒をサイズによって分別することをさらに含む、項目49に記載の医薬製剤。
(項目52)
前記供給粉末が、約8〜約30μmの平均粒子径を有する、項目49に記載の方法。
(項目53)
前記粉末混和物が、約3500〜約8500cm 2 /mlの比表面積を有する、項目49に記載の方法。
(項目54)
前記粉末混和物が、約85〜約90(60メッシュ)の硬度(保持力)を有する、項目49に記載の方法。
(項目55)
前記粉末混和物が、約0.67〜約0.69g/ccのルーズ嵩密度(LBD)を有する、項目49に記載の方法。
(項目56)
前記バルサラジド二ナトリウム供給粉末が、約1.28〜約1.47g/ccの圧縮20Kを有する、項目49に記載の方法。
(項目57)
前記バルサラジド二ナトリウム供給粉末が、約0.57〜約0.63g/ccのタップ嵩密度(TBD)を有する、項目49に記載の方法。
(項目58)
前記バルサラジド二ナトリウム供給粉末が、約0.10%〜約0.15%の水分を有する、項目49に記載の方法。
本明細書に開示されるバルサラジドおよび製剤の投薬処方計画は、被験体に大きな意味のある予期しない利益をもたらす。新規の投薬製剤は、従来知られている製剤よりも少ないバルサラジドを含み、より安全であり、その上、本発明の処方計画で得られる、腹痛、鼓腸および筋痙攣における症状緩和は、3回/日で与えられる処方計画に対する症状緩和と実質的に等しく、この場合、有効成分レベルがより高い。本発明は、より便利な投薬を提供し、有害事象の発生によって測定される患者のコンプライアンスの深刻な障害を減少させる。より頻繁であって、より高いレベルで与えられる利点を越えて、本発明の別の利点は、より低い薬物レベルのため、安全性の限界を広げることである。新規な投薬製剤は、バルサラジドをパッケージングする方法を再度考案することが必要となり、したがって、本明細書では、バルサラジドのカプセルおよび錠剤を製造する新規な方法が示されている。
バルサラジドの医薬製剤は、本明細書に記載されている。調合物は、胃腸障害、例えば、細菌感染または細菌過剰増殖を治療するのに適しており、適した非全身性送達経路には、例えば、摂取送達経路または結腸送達経路が含まれる。好ましい送達経路は、摂取送達経路であり、それにより、バルサラジドは、口を通じて自発的または強制的な摂取の手段により、胃腸または消化管に入る。胃腸管の臓器には、食道、胃、大腸、小腸、および直腸が含まれる。当業者は、ヒト以外の脊椎動物において、消化管には、瘤胃、素嚢、咽喉(gullet)、盲腸、または特定の脊椎動物種に関係のある他の特殊な臓器が挙げられてもよいことを承知する。
B.Molinhoff and Raymond W.Ruddon eds.,9thed 1996)、およびGlen R.Hanson,Analgesic,Antipyretic and Anti−Inflamatory Drugs in Remington:The Science and Practice of Pharmacy Vol II 1196−1221(A.R.Gennaro ed.19th ed.1995)を参照されたい。
本明細書に示されている胃腸疾患を治療する方法は、従来知られている方法と比較して有利である。この治療方法は、予防的にまたは診断後に用いることができる。診断(治療を必要とする被験体の同定)方法が下記に検討され、治療をモニターすることも検討されている。
accuracy of the carbon−14D−xylose breath test in detecting amall−intestinal bacterial overgrowth by correction with the
gatric emptying rate,Eur.J.Nucl.Med.22(10):1118−22[1995];A.Schneiderら,Value of the 14C−D−xylose breath test in patients
with intestinal bacterial overgrowth,Digestion 32(2):86−91[1985])。
バルサラジド錠を製造する典型的な方法を下記に示す。
適量のバルサラジド二ナトリウム、および任意の適切な賦形剤、例えば、ヒプロメロース、およびステアリン酸マグネシウムを調剤する。
バルサラジド二ナトリウムおよびヒプロメロースは、低せん断(プラネタリー(Planetary))ミキサーを用いて顆粒状にされる。湿式顆粒は、約2.0%以下の湿度レベルまでオーブン中でトレイ乾燥させる。
乾燥させた顆粒は、例えば、#2AAメッシュステンレススチールスクリーン、中速で前方にナイフを付けたフィッツパトリックミル(Fitzpatrick mill)を通過させて製粉される。
製粉後、圧縮された顆粒は、V−ブレンダーに満たされ、ステアリン酸マグネシウムとともに混和される。
自動錠剤プレスを用いて、最終混合物は、1100mgの錠剤に圧搾される。
圧搾された錠剤を被覆する。
バルサラジド錠は、ホイルブリスターユニットまたはHDPEボトルにパッケージングされる。
バルサラジドカプセルを作製する典型的な方法が下記に示される。
バルサラジド二ナトリウムおよび賦形剤(例えば、コロイド状二酸化ケイ素およびステアリン酸マグネシウム)を計量し、調合領域(単数または複数)に移す。
バルサラジド二ナトリウムは、ローラ圧縮を介して顆粒状にされる。バルサラジド二ナトリウムは、2つの水平対向型ローラドラムに、水平のらせん状の刃先を用いて強制供給される。この圧縮プロセスは、バルサラジド二ナトリウムの圧縮した顆粒のリボンに薬剤を変換する。造粒は、例えば、フィッツパトリックローラ圧縮機によって行うことができる。
バルサラジド二ナトリウムの圧縮した顆粒のリボンは、例えば、12メッシュステンレススチールスクリーンを用いて、振動機を介してサイズを減少させ、均一なサイズの顆粒を与える。コロイド状二酸化ケイ素およびステアリン酸マグネシウムも12メッシュステンレススチールスクリーンによって選り分けられる。他の適したスクリーンは、11メッシュスクリーンおよび13メッシュスクリーンを含む。サイズによる分別に適した振動機は、例えば、#12メッシュスクリーンを有するコルトンオシレーター(Colton Oscillator)#1を含む。
先に選り分けられたコロイド状二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、およびバルサラジド二ナトリウムの顆粒は、ダブルコーンブレンダーに移され、約15分〜約20分間混和される。適したブレンダーは、例えば、ジェムコ(Gemco)ダブルコーンブレンダーを含む。
粉末ブレンドは、半自動または全自動カプセル装置を用いて、硬質ゼラチン00カプセルにカプセル化される。次に、充填されたカプセルは、バルク容器に分配する前に研磨される。適した半自動カプセル装置は、例えば、パークデイビス(Parke Davis)8型を含む。適した全自動カプセル装置は、例えば、ボッシュ(Bosch)1500を含む。
(コラザールカプセル750mgの溶解試験)
(材料)
高純度水(18MΩ以上の抵抗率)
バルサラジド二ナトリウム参照標準
リン酸2水素カリウム、ACS試薬等級
10N水酸化ナトリウム
316型ステンレススチール製スパイラル線ケージ、クオリティーラボアクセサリーズ(Quality Lab Accessories)、カタログ番号:CAPWHT−4S
ゲルマン(Gelman)ナイロンフィルター、25mm、0.2μm細孔サイズ、品番4436T
ヴァンケル(Vankel)10−μmフルフローフィルター(Full Flow Filter)、品番17−400
(仕様(現在のUSP第<711>章を参照))
ステージ1 各投薬単位は、30分後に75%未満溶解されてはならない(Q=70%)。
ステージ2 ステージ1およびステージ2からの12投薬単位の平均は、30分後に70%未満溶解されてはならない。個々の投薬単位は、30分後に55%未満溶解されるべきではない。
ステージ3 ステージ1、2、および3からの24投薬ユニットの平均は、30分後に70%未満溶解されてはならない。2未満の投薬ユニットは、30分後に55%未満溶解されなければならない。個々の投薬単位は、30分後に45%未満溶解させるべきではない。
調製される溶解媒体の各1リットルに対しては、6.8グラムのリン酸2水素カリウムを1000mLの高純度水に溶解させ、十分に混合する。10N水酸化ナトリウムを用いてpHを6.8±0.05に調整する。調製される各6リットル媒体に対して、約15分間、ヘリウム拡散を通じて溶解媒体を脱気する。
ストック標準溶液を二重で調製する。各調製については、約35mgのバルサラジド二ナトリウム参照標準を正確に計量して、200mL容量フラスコに移す。150mLの溶解媒体を添加し、回転させ、短時間超音波処理して、フラスコ内容物を溶解させる。溶解媒体で希釈し、体積を合わせ、十分に混合する。ストック標準製剤Aは、溶解試料の分析に用いられなければならない。製剤Bは、標準チェック製剤として用いられなければならない。ストック標準製剤は、室温で保存され、光から保護されない場合には、4日間安定である。
ストック標準製剤のそれぞれについて、50mLの容量フラスコに5.0mLのストック溶液をピペットで入れ、溶解媒体で希釈し、体積を合わせ、十分に混合する。実施標準製剤は、室温で保存され、光から保護されない場合には、4日間安定である。
下記に列挙される溶解条件を利用して、6個の個々のカプセルに関して、USP装置2溶解試験を行う。直に、0.2μmのゲルマンナイロンフィルターまたは10μmのヴァンケルフルフローフィルターを用いて試料を濾過し、試料の最初の2mLを捨てる。100mLの容量フラスコに2.0mLの試料濾液をピペットで入れ、溶解媒体で希釈し、体積を合わせ、十分に混合する(名目上の濃度:0.017mgバルサラジド二ナトリウム/mL)。試料製剤は、室温で保存され、光から保護されない場合には、4日間安定である。
装置: USP回転パドル(装置2)
試料サイズ: 錘(sinker)を有する6個の単一のカプセル
温度: 37℃±0.5℃
撹拌速度: 50RPM
媒体: 900mL
引き上げ容積: 10mL
サンプリング時間: 10、20、および30分
(手法)
352nmの適したUV分光光度計および1.0cmパス長さの石英セルを用いて、溶解媒体ブランク読取り、5回の反復標準読取り、および2回の反復標準チェック読取りを入手して、システム適合性を実施する(下記のシステム適合性要件を参照されたい)。試料ブラケットが6回毎の試料製剤読取り後に用いられるような順番で、標準および試料を分析する。試料は、一度読まれるだけでなけらばならない。下記に示されるように、溶解したバルサラジド二ナトリウムの割合(%LC)を計算する。個々の結果および全体数に対する平均を記録する。%RSDを小数点第1位まで記録する。
分析中のバルサラジド二ナトリウム吸光度読取りの相対的標準偏差(relative
standard deviation:RSD)は、2.0パーセントを超えてはならなない。バルサラジド二ナトリウム標準および標準チェック製剤は、98.0〜102.0%内で承認されなければならない。
各時間点(n)でバルサラジド二ナトリウムの測定される試料濃度(Ci)を計算する:
Aspl=試料溶液の吸光度(AU)
Astd=分析中の全ての標準読取りの平均吸光度(AU)
Wstd=標準の重量(mg)
Pstd=分析の証明書で見られる標準の純度係数(少数)\
Vstd=ストック標準溶液の体積(mL)
Dstd=実施標準溶液の希釈係数(mL/mL)
Dspl=実施試料溶液の希釈係数(mL/mL)
各時間点で溶解したバルサラジド二ナトリウムの量を計算する。
Ci=時間nでの試料の濃度(mg/mL)
V=試験の開始での溶解容器中の溶解媒体の体積(mL)
Vr=試料加工中の各時間点で取り出された溶解媒体の体積(mL)
n=時間点ナンバー
LC=ラベルクレーム(label claim)
100=百分率に変換
注記:結果を計算する代替の手段は、計算が均等である限り可能である。
図2は、試料1に関して、1ロットの薬物原料(供給材料)の表面積、粒子サイズ、および累積体積を表す演算統計量を示し、下記のデータはそれらを一覧にする。このロットの粒子サイズ分布は、図2に示されている。
図3は、試料2に関して、第2ロットの薬物原料(供給材料)の表面積、粒子サイズ、および累積体積を表す演算統計量を示し、下記のデータはそれらを一覧にする。このロットの粒子サイズ分布は、図3に示されている。
図4は、試料3に関して、第3ロットの薬物原料(供給材料)の表面積、粒子サイズ、および累積体積を表す演算統計量を示し、下記のデータはそれらを一覧にする。このロットの粒子サイズ分布は、図4に示されている。
図5は、試料4に関して、第4ロットの薬物原料(供給材料)の表面積、粒子サイズ、および累積体積を表す演算統計量を示し、下記のデータはそれらを一覧にする。このロットの粒子サイズ分布は、図5に示されている。
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