JP2012245017A - 移動支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高齢者など、筋力が弱いために立ち上がり動作が難しい人や、立ち上がることができても、歩行時に転倒する危険性の高い人が、巻き揚げ機構30により自分を吊り上げて立ち上がり、安全に歩行することを可能とする移動支援装置を得ることを目的とする。
【解決手段】移動支援装置本体の支持基底面を小さくすることによって移動動作の邪魔にならないようにし、移動支援装置本体が転倒する危険性の高い巻き上げ動作時には移動支援装置本体をピッチング方向およびローリング方向に動かないように固定し、転倒しないようにした。
【選択図】図1
【解決手段】移動支援装置本体の支持基底面を小さくすることによって移動動作の邪魔にならないようにし、移動支援装置本体が転倒する危険性の高い巻き上げ動作時には移動支援装置本体をピッチング方向およびローリング方向に動かないように固定し、転倒しないようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、高齢者など、筋力が弱いために立ち上がり動作が難しい人や、立ち上がることができても、歩行時に転倒する危険性の高い人が、自分で立ち上がり、安全に歩行することを可能とする移動支援装置に関するものである。
従来、高齢者など、筋力が弱く、自力で立ち上がることが困難な人を移動させたり、車いす等に移乗させたりするための装置としては、特開平08−224278号広報に記載されたものが有る。この装置は、主に介護者が自力ではほとんど動くことのできない被介護者を移動させるために使用するものであり、電動のホイスト機構で被介護者を吊り上げて移動させるしくみになっている。
使用者を上から吊り上げるための巻き揚げ機構と車輪を備え、安全に使用者の自立歩行を支援する装置としては、特開2005−312600号広報に記載されたものが有る。この発明によれば、使用者は、万が一躓いたときにも装置に吊られた状態になって転倒を防ぐことが出来るため、歩行能力の弱い人でも自力で歩行することが出来、安全に歩行の訓練をすることが可能である。
上記特許文献1の発明は、4隅に車輪を備えた大きな基部を備えており、吊り上げる対象の被介護者の重心を鉛直に投影した点が、この4つの車輪の接地点に囲まれた4辺形からなる支持基底面の中に十分収まるようにすることで、被介護者を吊り上げたり下降させたりする巻き揚げ動作時に装置自体が被介護者の方向やローリング方向に転倒するのを防いでいる。従って、転倒を防ぐための十分に広い、大きな基部が必要であるため、吊り上げられた被介護者がその状態で自力歩行するには、基部が邪魔になって不便であるという課題が有った。
上記特許文献2の発明は、自力歩行を支援する装置であるため、基部が狭く、歩行の邪魔になりにくいようになっている。しかし、基部が小さく、支持基底面が狭いため、巻き揚げ動作時には装置自体が転倒する危険性が高いという課題が有った。
本発明は、巻き揚げ動作時に装置自体が転倒する危険性が低く、かつ使用者が自力歩行するときにも安全かつ邪魔になりにくい移動支援装置を得ることを目的とする。
本発明による移動支援装置は、移動支援装置本体の支持基底面を小さくすることによって移動動作の邪魔にならないようにし、移動支援装置本体が転倒する危険性の高い巻き上げ動作時には移動支援装置本体をピッチング方向およびローリング方向に動かないように固定し、転倒しないようにしたことを最も大きな特徴とする。
本発明の移動支援装置を用いると、筋力が弱り、器具無しでは自力で立ち上がることが困難な使用者でも自分自身の力で立ち上がり、トイレや浴室まで自力で歩行することが可能になるため、最小限の自分の世話は自分でできるようになる。これにより、介護者の負担を大きく軽減し、被介護者の尊厳を保つことができるだけでなく、被介護者の自助努力を促し、寝たきりになるのを防ぐ効果も期待できる。
簡単な構造で、極めて筋力の弱い使用者でも自力で立ち上がり、安全に移動することを可能とする移動支援装置を実現した。
図2(a)は本発明の移動支援装置本体の歩行動作状態を示す正面図、図2(b)は同状態の側面図である。本体とは、移動支援装置の、歩行時に使用者とともに移動する部分を指し、後に述べる定置側固定部と区別するための呼称である。図2(a)、(b)において、10は主に丸パイプ材とジョイント部材よりなるフレーム、13aはフレーム10に固定された1対の前輪、13bはフレーム10に固定された1対の後輪、16、14,15,12、11、21は、それぞれフレーム10の一部であって、16は後輪13bの後方に設けられ、先端にゴム製のキャップを備えた左右1対のストッパー、15は使用者が前腕部を載せるための左右1対の前腕支持部であり、肘を載せやすいように、後方に行くに従って左右にハの字状に広がっている。
14は左右の前腕支持部15にそれぞれ固定された1対のハンドル、12は、フレーム10の、巻き揚げ動作時に人を吊り上げたり下降させたりする側と反対側となる前部に設けられた、本体を固定物に固定するための本体側固定部であり、梁状に横方向に伸びた丸パイプ材よりなっている。11はフレーム10の前部に設けられた、柔らかい素材よりなる左右1対のバンパー、21は上方に伸びたマストである。51はロープ、30はマスト21に固定された、ロープ51を巻き取るための巻き揚げ機構、54はロープ51に接続されたハンガー、55はハンガー54に引っ掛けられたスリング、56はスリング55の一部である座部である。
使用者1は、スリング55には体重をかけずに自力で歩くことが出来るが、躓いて体勢を崩した場合には、左右のハンドル14や前腕支持部15、スリング55に体重を預けることにより、転倒を防ぐことが出来る。
また、疲れたときには、ロープ51をもう少し巻き揚げ機構30から引き出し、座部56を下げてその上に腰掛けた状態で、足で漕いで進むようにしてもよい。
図1は、移動支援装置でベッド2から使用者1を吊り上げたり下降させたりする巻き揚げ動作中の状態を示す側面図である。使用者1は向こう側を向いてベッド2に腰掛けた状態になっている。60は本体側固定部12を係止することにより移動支援装置本体を固定するための定置側固定部であり、水や金属片等を蓄蔵することにより十分に重量を持たせたベース61と、ベース61の中心から上方に立てられたポール62と、ポール62の上端に、本体側固定部12がちょうど楽に挿入可能な程度の幅のギャップを隔てて固定された、それぞれ丈夫な円盤状の上板64と下板63より構成されている。
移動支援装置本体は、前輪13aを浮かせた状態で、人を吊り上げたり下降させたりする側と反対側になる前部に設けられた本体側固定部12を定置側固定部60の上板64と下板63のギャップで構成されるスリット65に挟み込んでいる。このとき、ストッパー16は床に接地しており、ゴムの滑り止め効果で移動支援装置本体が後退しないようになっている。
移動支援装置本体の前部の動きがスリット65によって上下方向に制限されているため、使用者1が巻き揚げ機構に体重をかけても、ストッパー16を支点にして移動支援装置本体の前側が浮いてピッチング方向に動き、使用者側に倒れてくることはない。
スリット65は、上面から見ると円形であるため、本体側固定部12をあらゆる方向から挿入することが出来、また、凸形状の効果で、本体側固定部12を挿入した状態で、定置側固定部60を中心に、移動支援装置本体を持ち上げて回転移動させることが出来る。このため、使用者が歩行動作を終え、ベッドに戻りたいときには、安全な方向からとりあえず本体側固定部12をスリット65に差し込んでおき、その後にベッドに対して最適な角度になるように移動支援装置本体を回転移動させることが出来る。
また、回転移動中は、常に本体側固定部12が、中央部分のみならず両端付近までスリット65に挟まれた状態を維持するため、固定部のローリング方向の腕の長さを大きく取れ、移動支援装置本体をローリング方向に倒そうとするモーメントが働いたとしても、十分に転倒を防ぐことが出来る。左右のバンパー11は、左右から定置側固定部60の下板63を挟み込む構造になっているため、本体側固定部12の挿入時や回転移動時のガイド役を果たす。
ベース61は、巻き揚げ動作中に移動支援装置本体の姿勢を安定させるのに十分な重量を備えているが、建造物に固定されているわけではないので、定置側固定部60を別の部屋や場所に移動させることも出来る。このとき、ベース61に蓄蔵されている水や金属片等を抜いてから移動させるようにすると、力のない人でも容易に移動させることが可能である。
歩行動作状態では、使用者がスリングに体重をかけても移動支援装置本体が転倒しない必要があるが、このためには、巻き揚げ機構を鉛直下方に投影した点は、移動支援装置の4つの車輪の接地点に囲まれた4辺形の支持基底面の中に十分収まっている必要がある。一方、巻き揚げ動作状態では、巻き揚げ機構を鉛直下方に投影した点は、吊り上げ対象の人の重心近傍に有ることが望ましい。
本発明では、巻き揚げ動作状態では移動支援装置本体を斜めに傾けて固定するので、マスト21の先端に固定された巻き揚げ機構は、移動支援装置本体の後方に張り出しており、後方の使用者1の上方に来る。このため、使用者1をほぼ真っ直ぐ上方に吊り上げることが可能になる。
なお、上記実施例では、重量のある定置側固定部で移動支援装置本体を固定したが、重量のあるベースを備える代わりに、天井その他に突っ張るように固定したり、釘やボルトで固定しても良い。また、定置側固定部を部屋や建物に造りつけにしても良い。
また、上記実施例では、移動動作を容易化するための手段として4つの車輪を用いたが、3輪や6輪であってもよく、スキッドやクローラーを用いてもよい。
スリング55は、着脱の容易さを重視する場合には、図1、図2に示すような、バックル等を使用しない簡便なものであっても良いし、万が一バランスを崩した場合の安全性を重視する場合には、使用者の身体をしっかり保持する構造にしても良い。
また、上記実施例では、本体側固定部12は、梁状に横方向に伸びた1本の丸パイプ材で構成したが、本体側固定部全体で横方向に幅を持ち、固定部のローリング方向の腕の長さを大きく取れるような構成であれば、例えば、横幅の有る丈夫な板材や、左右方向に間隔を置いて並べられた、複数本の前後方向に伸びるパイプ材で構成しても良い。
また、上記実施例では、本体側固定部12と定置側固定部60によって、移動支援装置本体をピッチング方向およびローリング方向にのみ動かないように固定したが、本体側固定部12を定置側固定部60に挿入した後に移動支援装置本体の位置を調整する必要が無い場合は、前後方向や左右方向、ヨーイング方向にも動かないように固定しても良い。
筋力が弱り、器具無しでは自力で立ち上がることが困難な使用者が、自力で移動することを支援するとともに、さらに重度な人を介護する場合の介護者の道具としても利用可能である。
10 フレーム
11 バンパー
12 本体側固定部
13a 前輪
13b 後輪
14 ハンドル
15 前腕支持部
16 ストッパー
21 マスト
30 巻き揚げ機構
51 ロープ
54 ハンガー
55 スリング
56 座部
60 定置側固定部
61 ベース
62 ポール
63 上板
64 下板
65 スリット
11 バンパー
12 本体側固定部
13a 前輪
13b 後輪
14 ハンドル
15 前腕支持部
16 ストッパー
21 マスト
30 巻き揚げ機構
51 ロープ
54 ハンガー
55 スリング
56 座部
60 定置側固定部
61 ベース
62 ポール
63 上板
64 下板
65 スリット
Claims (3)
- 車輪やクローラ、スキッド等の、移動支援装置本体の移動動作を容易化するための手段を備えたフレームと、フレームの上部に備えられた、人を吊り上げたり下降させたりするための巻き揚げ手段と、巻き上げ動作時には移動支援装置本体をピッチング方向およびローリング方向に動かないように固定する固定手段を備えることを特徴とする移動支援装置。
- 移動動作時の移動支援装置本体の姿勢を基準としたとき、巻き揚げ動作時には、移動支援装置本体を床面に対して斜めの姿勢に固定し、巻き揚げ手段の平面位置を、移動支援装置本体の支持基底面から張り出す方向に移動させる固定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の移動支援装置。
- 巻き揚げ動作時に移動支援装置本体が転倒するのを防止するのに十分な重量を備えるか、または固定物に固定されて動かないようになっており、床面から所定の高さの位置に、上面から見ると凸形状で水平方向に伸びるスリットを備えた定置側固定部を備え、移動支援装置本体に設けられた、横方向に幅のある本体側固定部を定置側固定部のスリットに差し込むことによって移動支援装置本体をピッチング方向およびローリング方向に動かないように固定することを特徴とする請求項1に記載の移動支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011116408A JP2012245017A (ja) | 2011-05-25 | 2011-05-25 | 移動支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011116408A JP2012245017A (ja) | 2011-05-25 | 2011-05-25 | 移動支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012245017A true JP2012245017A (ja) | 2012-12-13 |
Family
ID=47466076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011116408A Withdrawn JP2012245017A (ja) | 2011-05-25 | 2011-05-25 | 移動支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012245017A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5571819B1 (ja) * | 2013-04-05 | 2014-08-13 | 健司 名雪 | 自動布団掛け装置 |
CN108803202A (zh) * | 2017-05-02 | 2018-11-13 | 深圳市道通智能航空技术有限公司 | 一种拍摄组件 |
CN111166586A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-05-19 | 河南省中医院(河南中医药大学第二附属医院) | 一种护理吊举装置 |
-
2011
- 2011-05-25 JP JP2011116408A patent/JP2012245017A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108803202A (zh) * | 2017-05-02 | 2018-11-13 | 深圳市道通智能航空技术有限公司 | 一种拍摄组件 |
CN111166586A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-05-19 | 河南省中医院(河南中医药大学第二附属医院) | 一种护理吊举装置 |
CN111166586B (zh) * | 2019-12-30 | 2021-08-17 | 河南省中医院(河南中医药大学第二附属医院) | 一种护理吊举装置 |
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