JP2014079364A - 歩行訓練補助器 - Google Patents

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靖 西畑
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Abstract

【課題】車いす利用者が歩行訓練をすることが、より少ない介助で容易に行えるようにするとともに、歩行訓練中の訓練者の安全を確保する。
【解決手段】起立姿勢の人体の前方と左右両側を囲み、後方が開放された形状の支持枠体21と、支持枠体21に設けられて人体の上体を起立姿勢に支持可能な腕支持部32及び脇支持部33と、支持枠体21の前方の下端部に設けられたキャスタ42と、支持枠体21の後部に設けられて車いす61の前部に対して着脱自在に取り付ける車いす連結部51を備えた歩行訓練補助器11。歩行訓練補助器を車いすに連結した状態では、車いすに着座した訓練者が車いすから起立すればそのまま歩行訓練ができるようにする。また、支持枠体21と車いす61で訓練者を取り囲んで訓練者が倒れたりすることを防止し、万が一訓練者が後方に倒れても車いすで受け止めて、訓練者がケガをしないようする。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば老人や身障者などのような車いす使用者であって歩行困難な状態にある者が歩行訓練を行うのに好適な歩行訓練補助器に関する。
歩行訓練器として、たとえば下記特許文献1、2、3に開示されたようなものがある。
特許文献1の歩行訓練器は、訓練者の足にかかる体重負荷を軽減させて自力歩行を補助するもので、訓練者の体を吊り下げるべく、上方に支持した吊支フレームに、訓練者の腰や大腿部に巻きつける保持部を吊り下げた構成である。
特許文献2の歩行訓練器は、訓練者の全周を囲む円形(ドーナツ型)の支持部を上下に二段備えて、下端には全方向機能を実現するオムニホイールを備えた構成である。訓練にあたって訓練者は、円形の支持部内に入らなければならないため、支持部の一部を開いて訓練者が出入りできるように構成されている。
特許文献3の歩行訓練器は、下端の前後左右の4カ所にキャスタを備えた歩行器に、訓練者の腰部と股間部を保持するベルトを備えた構成である。
これらいずれの歩行訓練器も、歩行訓練は行えるものの、車いすから自力で降りるのもままならず歩行訓練が必要な訓練者が、自らの力で歩行訓練器に取り付くことはできない。歩行訓練できるように1人の訓練者を歩行訓練器に乗せたりするのに、最低2人の介助者を必要とするのが現状であった。
このため、人手を要するうえに、その作業は困難で、重労働であった。また、訓練者が自らの力で歩行訓練器を使用できないので、訓練者にとっては訓練自体が気軽には行えず、おっくうになるという難点もあった。
そのうえ、特許文献3の歩行訓練器では、訓練者の腰部等を支えるベルトを備えるものの、そのベルトは、同じくベルトからなる連結具でつながっている構成であるので、一歩を繰り出すのに臆病になっていて腰砕け状態になりやすい訓練者の体重を十分に支えることはできず、不安定である。しかも、腰部等を支えるベルトは歩行器の後端位置にあるので、後方に荷重がかかったときのバランスはよくない。
特開2007−111382号公報 特許第4780435号公報 特開平7−8526号公報
そこでこの発明は、訓練者が一人でも歩行訓練を開始できるようにするとともに、安全性を高めることができるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、起立姿勢の人体の前方と左右両側を囲み、後方が開放された形状の支持枠体と、該支持枠体に設けられて人体の上体を起立姿勢に支持可能な上体支持部と、前記支持枠体の少なくとも前方の下端部に設けられる走行手段と、前記支持枠体の後部に設けられ、当該歩行訓練補助器を車いすの前部に対して着脱自在に取り付ける車いす連結部を備えた
歩行訓練補助器である。
このような構成の歩行訓練補助器は、支持部材における開放された後方部分を、車いす連結部を用いて車いすの前部に対して取り付けると、車いすと一体となって歩行訓練器となる。支持枠体は車いすと共に、車いすに乗った人体(訓練者)の四方全周を囲む。
車いすに腰掛けた訓練者は、車いすの肘掛けや支持枠体を用いて立ち上がり、上体支持部で体を支えると起立姿勢になる。この起立姿勢において、キャスタ等からなる走行手段は、訓練者の歩行を促す。また、支持枠体と上体支持部は訓練者が前や左右に倒れるのを防止し、万が一訓練者が腰砕け状態になって後方に倒れたときには、車いすが訓練者の体を受ける。
車いすから自力で立ち上がれる訓練者は、歩行訓練補助器を車いすなしでも歩行訓練器として使用でき、この場合には、支持枠体と上体支持部は訓練者が前や左右に倒れるのを防止する。
この発明によれば、歩行訓練補助器は車いすに取り付けて使用され、車いすに対して接続した状態で車いすに座った訓練者が立ち上がれば、歩行訓練補助器の支持枠体と上体支持部が訓練者を起立姿勢に支えるので、訓練者は一人でも歩行訓練を開始することができる。このため、介助者の負担を軽減できるうえに、訓練者がおっくうにならずに気軽に訓練をするように促すことができる。
また、訓練者は支持枠体と上体支持部で前や左右に倒れることが防止される上に、歩行訓練補助器には車いすが接続されるので、一歩の踏み出しすらおぼつかない状態で、腰がひけたようになって後方に倒れるようなことがあったとしても、訓練者の後方には車いすが存在するので、たとえ訓練者が後方に倒れても訓練者の体を受け止めることができ、訓練者の安全を確保できる。
車いすは歩行訓練を要する誰もが持っており、その車いすで医療や介護の施設にやってくるので、車いすを活用して前記のように自力による訓練を促し、高い安全性を得られるということは、介助者にとっても訓練者にとっても有益である。
歩行訓練補助器の斜視図。 歩行訓練補助器の平面図。 歩行訓練補助器の車いすに対する連結状態を示す側面図。 組み重ね状態の歩行訓練補助器の平面図。 組み重ね状態の歩行訓練補助器の側面図。 幅調節構造部の分解状態の斜視図。 高さ調節構造部の分解状態の斜視図。 図2におけるA−A切断部端面図と連結状態の断面図。 車いす連結部の一部の分解斜視図。 車いすに対する連結方法を示す側面図。 他の例に係る歩行訓練補助器の斜視図。 他の例に係る歩行訓練補助器の側面図。 図12の歩行訓練補助器の車いすに対する連結状態を示す側面図。 図12の歩行訓練補助器における車いす連結部の断面図。 図12の歩行訓練補助器の車いすに対する連結方法を示す側面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は歩行訓練補助器11の斜視図であり、図2はその平面図である。歩行訓練補助器11は、主として、図3に示したように後部に車いす61を連結して使用されるものであり、起立姿勢の人体Xの前方と左右両側を囲み、後方が開放された形状の支持枠体21と、この支持枠体21に設けられて人体Xの上体を起立姿勢に支持可能な上体支持部31と、前記支持枠体21の前方の下端部に設けられる走行手段41としてのキャスタ42と、前記支持枠体21の後部に設けられ、歩行訓練補助器11を車いす61の前部に対して着脱自在に取り付ける車いす連結部51を備えている。
前記支持枠体21は、金属パイプ等の線状部材を縦横に組んで構成されている。支持枠体21は、全体として平面視略逆U字状で、後部側ほど幅広に開くような形状であり、図4、図5に示したように、別の歩行訓練補助器11との間で前後方向に組み重ね可能な形状に形成されている。支持枠体21の後部の幅は、車いす61の幅よりも幅広である。支持枠体21の高さは、図3に示したように、人体Xが起立したときに人体Xの前腕Xaを支えられる高さである。
支持枠体21における上下方向に離間配置された3本の横杆22(22a,22b,22c)のうち最上段の横杆22aは最も短く形成され、この最上段の横杆22aの左右両側の後端から、中段の横杆22bに対して、後方斜め下に向けて延びるつかまり部23が形成されている。このつかまり部23は、接続される車いす61の肘掛け62高さよりも高い位置にあり、車いす61に着座した状態の人体Xが立ち上がるときにつかまる部分である。
中段の横杆22bの左右両端部は、前記つかまり部23よりも後方に突出している。この中段の横杆22bの左右両側の後部からは、前記支持枠体21における周方向に離間配置された6本の縦杆24(24a,24b,24c)のうち後部の左右2本の縦杆(以下「後脚24a」という)が垂設され、最下段の横杆22cと連結され、後脚24aの下端は最下段の横杆22cよりも下に延びている。後脚24aは、車いす61に連結したときに車いす61のホイール63との干渉を防ぐために一部が湾曲しており、下端には脚キャップ25を備えている。
前記縦杆24のうち前部の左右2本の縦杆(以下「前脚24b」という)は、前記最上段の横杆22aから中段の横杆22b、最下段の横杆22cを経て、最下段の横杆22cよりも下に延設されている。
前記縦杆24のうち前記前脚24bと前記後脚24aの間の縦杆(以下「間柱24c」という)は、最上段の横杆22aから最下段の横杆22cまでの間を連結一体化するものである。
このような支持枠体21には、幅を調節する幅調節構造部26と、高さを調節する高さ調節構造部27が設けられている。
幅調節構造部26は、図6に示したように、左右に分割可能な横杆担体26aと、これら横杆担体26aの間に介装される調節部材26bで構成される。つまり、長さが異なる複数の調節部材26bを備え、これらのうち適切なもので横杆担体26aを連結して、支持枠体21を構成する。
調節部材26bは筒状である。横杆担体26aの端部には、調節部材26bに挿入可能な挿入軸部26cを有し、この挿入軸部26cには、外周方向に突出するように付勢された嵌合突起26dが形成されている。この嵌合突起26dは、調節部材26bに横杆担体26aの挿入軸部26cを挿入したときに、調節部材26bに形成された嵌合穴26eに嵌って抜け止めと回り止めをするものである。このような幅調節機構部26は、図1に示したように、前記最上段の横杆22aと中段の横杆22bと最下段の横杆22cの中間部、すなわち最も前方に位置する部分に設けられている。
高さ調節構造部27は、前記前脚24bの下端に設けられている。つまり、図7に示したように、前脚27の下端に設けられる前記キャスタ42として、軸部42aの長さが異なる複数種類のキャスタ42を備え、必要な長さの軸部42aを有するキャスタ42を取り付けることで、支持枠体21の高さを調節する構成である。
前脚24bの下端は中空の筒状に形成され、キャスタ24の軸部24aには、前脚24bの内部に挿入可能な挿入軸部27cを有する。この挿入軸部27cには、前記幅調節構造部26と同様に、外周方向に突出するように付勢された嵌合突起27dが形成されており、挿入軸部27cを前脚24bに挿入したときに嵌合突起27dが前脚24bに形成された嵌合穴27eに嵌って抜け止めと回り止めをするように構成されている。
前記上体支持部31は、図1に示したように、前記支持枠体21の上に一体に設けられている。この上体支持部31は、人体Xの腕を支える腕支持部32と、人体Xの脇の下を支える脇支持部33を有する。
腕支持部32は、人体Xの腕のうち前腕Xaを支持するもので、支持枠体21の最上段の横杆22aの上に左右一対の細幅板状の部材を固定して構成される。最上段の横杆22aの左右両側部分は、図2にも示したように平面視「ハ」字状であり、人体Xの左右の前腕Xaをより自然な形で置けるように構成されている。
この腕支持部32の前方に、前記脇支持部33が形成される。脇支持部33は、腕支持部32の前方位置から棒状の部材、すなわち金属パイプ等の前記線状部材を延ばして形成されている。つまり、下から順に略垂直に起立する起立部33a、後方に延びながら後方ななめ上に延びる延長部33b、略水平に延びる遊端部33cを備える。遊端部は、起立姿勢の人体Xの脇の下に挟み込み可能な位置に支持されている。この遊端部33cには、緩衝のための略円柱状の緩衝材33dが固定されており、棒状の外観を呈する。
脇支持部33の前記起立部33aには、高さ調節構造部34が設けられている。この高さ調節構造部34は、支持枠体21に設けた前記幅調節構造部26と同様の構成であるので、高さ調節構造部34の詳しい説明は省略する。
前記車いす連結部51は、支持枠体21における前記中段の横杆22bの左右両側の後端部に設けられている。車いす連結部51は、車いす61の肘掛け62に固定されるものであり、図8(b)に示したように、肘掛け62の上に被さって肘掛け62との間で左右方向に相対移動しないように動きを規制する断面横「コ」字状の嵌合部材52と、この嵌合部材52を前記中段の横杆22bの後端部に接続するための取り付け部材53と、これら嵌合部材52と取り付け部材53の回転を規制する規制部材54を有する。
前記中段の横杆22bは、平面視において後方ほど開くように傾斜しているのに対して車いす61の肘掛け62は前後方向に真っ直ぐであるので、前記取り付け部材53は、嵌合部材52を肘掛け62と同じように前後方向に真っ直ぐにするため、平面視略三角形状に形成されている。
嵌合部材52は、図8(b)に示したように、車いす61の肘掛け62を覆ったときに、肘掛け62部分全体が入り込まない深さに設定されている。また、嵌合部材52は、異なる複数種類の大きさの肘掛け部62に対応できるように、図9に示したように幅等の大きさが異なる複数の嵌合部材52のうちから適切なものが選択され、取り付け部材53に固定される。この固定は、溶接等で分離不可能に行ってもよいが、図示しない係合やボルト止め等で着脱可能に行ってもよい。
取り付け部材53は、嵌合部材52に対して一体に固定されるもので、嵌合部材52と同様に断面横「コ」字状に形成されている。取り付け部材53の左右両側のうちの横杆22b側の一側面には、図9に示したように、複数個の連結枝部54を長手方向に沿って離間配置して、この連結枝部54の先端に、前記横杆22b内において横杆22bの軸心と同一軸線上で回転する回転軸部56を備えている。この回転軸部56を、図8(a)に示したように嵌合部材52が下に下がった垂下位置から、内側に90度上がった水平位置までの間を回転可能にすべく、横杆22bには、下端位置から一直角の位置まで延びる回転ガイド溝57が形成されている。
図9中、58は、前記垂下位置において嵌合部材52や取り付け部材53が前記支持枠体21の後脚24aと干渉するのを防止するための切欠である。
前記規制部材54は、図8に示したように、前記水平位置よりも上に嵌合部材52が回転しないように規制するもので、断面横L字状に形成されている。この規制部材54は、横杆22bの外側面と上面を覆うように、横杆22bの外側の上の角に固定される。規制部材54における横杆22bの上面を覆う片54aは、他方の片よりも長く形成され、横杆22bの内側方向に水平に突出するように設定されている。つまり、嵌合部材52が水平位置に回転したときに、規制部材54における横杆22bの上面を覆う片54aの下面が取り付け部材53の上面に当接して、それ以上の回転を阻止する。
また規制部材54は、図8(a)に示したように、外表面の一部に、面ファスナの一方54bを有する。この面ファスナの一方54bは、肘掛け62に対する嵌合部材52の結合状態を保持するためのもので、前記嵌合部材52の左右方向の内側の側面に帯状のバンド部材59が固定され、このバンド部材59に、前記面ファスナの一方54bに係脱する面ファスナの他方59aが設けられている。
バンド部材59には、滑りにくく伸縮可能で柔軟な素材のものが用いられ、車いすの肘掛け62から前記規制部材54に巻きつけることができるような長さに設定されている。前記面ファスナの他方59aは、バンド部材59における前記面ファスナの一方54bに対向する面に設けられている。バンド部材59自体を、相互に係脱する面ファスナのいずれか一方を構成する材質のもので構成してもよい。
車いす連結部51の嵌合部材52の高さは、車いす61の肘掛け62の高さよりも若干低い高さになるように設定され、車いす連結部51を車いす61の肘掛け62に連結したときに支持枠体21の後脚24aが床面から浮くようにされている。
このように構成された歩行訓練補助器11は、次のように使用される。すなわち、図10に示したように、訓練者は車いす61に座ったままの状態で、歩行訓練補助器11に近づき、あるいは歩行訓練補助器11を近づけて、歩行訓練補助器11の後部を若干上に上げて傾けたのち、車いす連結部51の嵌合部材52を車いす61の肘掛け62に被せる。このあと、バンド部材59を車いす61の肘掛け62から規制部材54に対して強固に巻き付け、面ファスナ54b,59aを利用して巻き付け状態を保持する。
バンド部材59の巻き付け作業は容易な作業であるとともに面ファスナ54b,59aによる係合作業も容易であるので、連結作業は老人等でも可能である。この連結操作は介助者が行っても、手助けしてもよい。
このような作業で車いすの連結は完了する。このあと、訓練者は、歩行訓練補助器11のつかまり部23などに手でつかまって立ち上がり、体を上体支持部31で支える。上体の支持は、訓練者の体の状態に応じて適宜行える。例えば脇支持部33を手で持ったり、腕支持部32のみで支持したり、脇支持部33の起立部33aを手でつかんだりすることができる。
上体支持部31にかかる訓練者の荷重は、支持枠体21を介してキャスタ42と、車いす61で支えられた車いす連結部51で支持される。車いす連結部51は、車いす61の肘掛け62に被さっているので、前すぎもせず後すぎもせず、バランスよく荷重を車いす61に伝達でき、安定性がよい。
訓練者は上体を適宜支えたのち、歩行訓練を行う。訓練者が歩行すると、支持枠体21と車いす61が訓練者の全周を取り囲んだ状態で訓練者を支えながら移動し、前脚24bの下端のキャスタ42と車いす61のホイール63等が、訓練者の荷重を支えながら歩行を促す。歩行訓練時には、車いす61が一緒に移動することになるが、車いす61は軽量化されている上に、前脚24bにキャスタを備えるので、訓練に支障はない。
歩行訓練補助器11は車いす61に連結する構成であり、しかも連結操作は車いす61に座った状態でもできる簡単なものであるため、歩行訓練ができるような状態を訓練者が自力で作出することができる。歩行訓練補助器11の後部につかまり部23が形成されているため、立ち上がりも自力で行うように仕向けることができる。
そのうえ、上体支持部31は、棒状または板状に形成されているので、立ち上がってから体を支持させる動作は、歩行訓練をしなければならないような訓練者にとっても一人で、あるいは簡単な介助があれば行える。
このため、介助者の負担を軽減するとともに、訓練者が気兼ねなく頻繁に歩行訓練をするように促すことができる。
訓練時において訓練者が歩行に恐怖を感じ、うまく歩けずに後方に倒れたとしても、歩行訓練補助器11の後方には車いす61があるので、訓練者は車いす61に支えられ、倒れて頭を打ったりするような不都合を回避できる。
このため、高い安全性が得られる。
また、車いす61は歩行訓練が必要な訓練者がみんな持っているものであり、医療や介護の施設へは車いすでやってくる。このため、その車いす61に着座した状態のまま、その車いす61を利用して歩行訓練ができるので、効率が良い。しかも前記のように訓練者が自力で、あるいはわずかな介助で歩行訓練を実行できる状態にすることができる。従来であれば、歩行訓練には車いす61とは全く別に専用の歩行訓練器が利用されており、歩行訓練器への移動に介助者の負担や訓練者のおっくうな気持ちがつきものであったが、そのようなマイナス面を一挙に解消でき、介助者にも訓練者にも有益である。
しかも、歩行訓練補助器11は、図4、図5に示したように組み重ね状態で収納できので、保管時にはコンパクトになるとともに、訓練者が乗ってきた車いす61は歩行訓練に利用できるので、歩行訓練時に車いす61の保管場所を確保する必要もなく、スペースの問題も解消できる。
また、車いす連結部51は、車いす61の肘掛け62に連結するものであり、肘掛け62部分は、大きさの異なるものがある車いす61の中でも、大きさ等にばらつきの少ない部分であるので、多くの車いす61に適用させることができる。この効果は、幅調節機構部26や高さ調節機構部27を備えたり、大きさの異なる複数種類の嵌合部材52を備えたりしたことによって、更に高まる。上体支持部31の脇支持部33には高さ調節機構部34も備えているので、訓練者の清朝の違いにも対応できる。
以下、その他の例について説明する。この説明において、先の構成と同一又は同等の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図11は、他の例に係る歩行訓練補助器11の斜視図である。この歩行訓練補助器11は、後脚24aの下端の脚キャップ25が取り外し可能に構成され、後脚24aの下端部に走行手段としての車輪43が取り付け可能である。車輪43からなる後輪は、走行のための車輪43の回転を防止するためのロックスイッチ43aを有している。
このような構成の歩行訓練補助器11では、例えば立ち上がることができ、起立姿勢である程度の安定感を得られるような訓練者が、必要に応じて車いす61を連結せずに歩行訓練補助器11を単独で歩行訓練に使用することができる。
図12は、他の例に係る歩行訓練補助器11の側面図である。この歩行訓練補助器11は、走行手段41を前後に2個ずつ合計4個有している。また車いす連結部51が、図13に示したように車いす61のフットレスト64に固定するものである。
支持枠体21は基本的には図1に示した歩行訓練補助器11と同様であるが、後部への突出をなくし、前記つかまり部23の下に後脚24aを備えた構成である。後脚24aの下端には走行手段41としての車輪43が設けられている。
車いす連結部51は、支持枠体21の最下段の横杆22cの左右両側の後端部に設けられ、フットレスト64の左右両側の支持棒64aを両側から挟み付けるように構成されている。具体的には、図14(b)にも示したように、前記支持棒64aに嵌合可能な断面U字状をなし適宜の長さを有する嵌合規制部材71を備え、この嵌合規制部材71を内側に向けて付勢手段72で付勢する構成である。
最下段の横杆22cの外側面には添え木のように補助杆73を固定して、これら横杆22cと補助杆73に軸部材74が回転可能に挿入保持される。補助杆73は軸部材74を安定して保持するためのものであり、横杆22cの断面形状によっては省略することができる。
軸部材74の先端(歩行訓練補助器11の内側)には、図14(a)に示したように、前記嵌合規制部材71の長手方向の中間部が固定され、この嵌合規制部材71と横杆22cとの間に、圧縮コイルばね75が保持されている。軸部材74の後端(歩行訓練補助器11の外側)には、手でつかむ操作部76が固定されている。すなわち、操作部76を引っ張ると、軸部材74が引っ張られて圧縮コイルばね75が圧縮され、嵌合規制部材71が車いす61のフットレスト64の支持棒64aから離れる方向に移動し、操作部76を離すと、図14(b)に示したように嵌合規制部材71が支持棒64aに嵌合する構成である。図14(b)中、64bは、支持棒64aに固定されて人体Xのふくらはぎ部分を支える支持布を示している。
このように構成された歩行訓練補助器11では、図15に示したように、訓練者は車いす61に座ったままの状態で、歩行訓練補助器11に近づき、あるいは歩行訓練補助器11を近づけて、車いす61のフットレスト64が歩行訓練補助器11の後部に入り込むようにする。この状態で、車いす61又は歩行訓練補助器11をわずかに動かしながら、前記付勢手段72の操作部76を引っ張ってから離し、嵌合規制部材71でフットレスト64の支持棒64aを左右両側から挟み込む。このような作業で車いすの連結は完了する。
操作部76を引っ張ってから離すような簡単な操作で連結できるので、この操作は老人等にとっても容易である。また、嵌合規制部材71を保持している軸部材74は支持枠体21に対して回転可能であるので、車いす61のフットレスト64の傾きの違いに柔軟に対応することができる。
車いす連結部51は、車いす61のフットレスト64の支持棒64aを挟むように連結するものであり、この支持棒64a部分は、大きさの異なるものがある車いすの中でも、大きさ等にばらつきの少ない部分である上に、前記のように嵌合規制部材71の角度が調節できるので、多くの車いす61に適用させることができる。
車いす61の連結後は、前記と同様に歩行訓練ができる。
歩行訓練において、訓練者からかかる荷重は、支持枠体21を介してキャスタ42と車輪43で支えられる。荷重を4カ所で支えるので、安定した支持ができる。
訓練者の歩行訓練が進み、訓練者が比較的安定して起立できるようになったなど、車いす61が必要でない場合には、歩行訓練補助器11のみで歩行訓練をすることもできる。
この発明の構成と、前記一形態の構成との対応において、
この発明の上体支持部は、前記腕支持部26、前記脇支持部27に対応し、
同様に、
走行手段は、キャスタ42、車輪43に対応するも、
この発明は前記の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
例えば、腕支持部26や脇支持部27は、左右一対の構造ではなく、左右に連続した一体型であってもよい。脇支持部27は、水平方向に回転可能で、適宜位置に位置固定できるように構成して、訓練者の体型にさらに一層合わせやすくしてもよい。
走行手段は、キャスタ42や車輪43のほか、電動で動く自走式のものであってもよい。
走行手段には制動装置を備え、支持枠体21や上体支持部31において操作できるようにしてもよい。
車いす連結部51は、肘掛け62やフットレスト64のほかの部位に連結するものであってもよい。連結のための機構も、前記のような巻き付けや挟み付けのほか、係合等の適宜の機構を採用できる。
車いす連結部51が肘掛け62とフットレスト64の双方に連結するものであれば、車いす61とのより強力な一体化を図ることができる。
高さ調節構造部27は、支持枠体21自体の上下方向の長さを変えて支持枠体21の高さを調節するように構成することもできる。また、幅調節構造部26も、高さ調節構造部27も、脇支持部33の高さ調節構造部34も、段階的または連続的に調節できる構造であってもよい。
11…歩行訓練補助器
21…支持枠体
23…つかまり部
26…幅調節構造部
27…高さ調節構造部
31…上体支持部
32…腕支持部
33…脇支持部
41…走行手段
42…キャスタ
43…車輪
51…車いす連結部
61…車いす
62…肘掛け
64…フットレスト

Claims (7)

  1. 起立姿勢の人体の前方と左右両側を囲み、後方が開放された形状の支持枠体と、
    該支持枠体に設けられて人体の上体を起立姿勢に支持可能な上体支持部と、
    前記支持枠体の少なくとも前方の下端部に設けられる走行手段と、
    前記支持枠体の後部に設けられ、当該歩行訓練補助器を車いすの前部に対して着脱自在に取り付ける車いす連結部を備えた
    歩行訓練補助器。
  2. 前記支持枠体の後部に、前記車いすの肘掛けの高さよりも高い位置に設けられて人体がつかまるつかまり部が形成された
    請求項1に記載の歩行訓練補助器。
  3. 前記上体支持部が、人体の腕及び/又は脇の下を支える棒状又は板状の部材からなるものである
    請求項1または請求項2に記載の歩行練補助器。
  4. 前記車いす連結部が、前記車いすの肘掛けに固定されるものである
    請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の歩行訓練補助器。
  5. 前記車いす連結部が、前記車いすのフットレストに固定するものである
    請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の歩行訓練補助器。
  6. 前記支持枠体が、幅及び/又は高さを調節する調節構造部を有する
    請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の歩行訓練補助器。
  7. 前記支持枠体が、別の歩行訓練補助器との間で前後方向に組み重ね可能な形状である
    請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の歩行訓練補助器。
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