JP2012243453A - 給電コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コネクタ本体2が受電側コネクタに電気接続されたときにコネクタ本体2と一体的に設けられたロック部92にプランジャ94を係合させる電磁ロック機構9を備え、前記ロック部92が、前記コネクタ本体2が前記受電側コネクタに対する全接続位置にあるときに前記プランジャ94を係合させる第一係合部と、前記コネクタ本体2が前記全接続位置に至る手前の半接続位置にあるときに前記プランジャ94を係合させる第二係合部とを有する。
【選択図】図1
Description
しかし、何らかの不具合でプランジャと係合孔との相対位置ずれが生じる等により、係合孔へのプランジャの挿入がなされない場合には、解除レバーの解除操作が可能となってしまうため、誤って充電中の給電コネクタを受電側コネクタから引き抜いてしまう虞がある。
このとき、前記第一係合部が、前記ロック部に形成された貫通孔、有底凹部又は切り欠きからなり、前記第二係合部が、前記第一係合部に前記軸線方向で隣接する貫通孔、有底凹部又は切り欠きからなるものであってもよい。
また、前記第一係合部が、前記軸線方向との直交方向に長い貫通孔からなり、前記第二係合部が、前記第一係合部に連なる座刳り状の有底凹部からなるものであってもよい。
また、本願発明に係る給電コネクタは、前記ケース体が前記受電側コネクタに接続された際に前記ケース体の前記受電側コネクタからの離脱を制限するロック機構と、前記コネクタ本体のケース内収容位置への移動に連動して前記ロック機構による離脱制限を解除するロック解除機構とを備えるものであってもよい。
逆に、給電コネクタを受電側コネクタから取り外す際には、まず、操作機構によりコネクタ本体をケース体内に後退させて受電側コネクタとの電気接続を解除し、その後にケース体ひいては受電側コネクタを受電側コネクタから取り外すことが可能となり、給電コネクタを受電側コネクタから安全に取り外すことができる。
また、コネクタ本体の受電側コネクタへの電気接続をトリガーとして電磁ロック機構を作動させることで、前記電機接続がなされた状態でのコネクタ本体の移動を制限でき、操作機構の誤操作等による電気接続の遮断を回避できる。
そして、例えば操作機構の作動不良等により、コネクタ本体が全接続位置に至りきる前に電磁ロック機構のプランジャが前進した場合でも、コネクタ本体が半接続位置にあるときにプランジャを係合させる第二係合部を有することで、ロック部ひいてはコネクタ本体の移動をより確実に制限でき、充電中の給電コネクタの引き抜きをより確実に防止することができる。
図1に示す給電コネクタAは、例えば電気自動車に電力を供給する充電スタンド等の充電装置に備えるもので、電気自動車に設けられる受電側コネクタB(図2,3参照)に接続して例えば急速充電を行うためのものである。給電コネクタAは、筒状(中空状)に形成された筒状ケース(筒状ケース1)1と、筒状ケース1の中心軸線L1に沿う方向(以下、中心軸線方向という)で摺動可能な状態で筒状ケース1内に収容されるコネクタ本体2と、筒状ケース1に対するコネクタ本体2の中心軸線方向の移動を操作する操作機構3とを備える。中心軸線L1は、受電側コネクタBに対する給電コネクタAの着脱方向に沿う軸線でもある。なお、説明都合上、中心軸線L1先端の矢印FRを前方として説明する。
これら給電側端子21の具体的な数や配置、端子収納部22の具体的な形状、また、前述した筒状ケース1の挿入部11の形状等は任意に設定することが可能であるが、例えば「日本電動車両規格:JEVS G 105」に定められているものが挙げられる。
凹部53は、中心軸線方向に互いに間隔をあけて二つ配列されている。各凹部53の内面は、ボールプランジャ52の球面に対応する断面円弧状に形成され、これら各凹部53内にボールプランジャ52の先端部が入り込む。
すなわち、コネクタ本体2がケース内収容位置に配されている状態では、筒状ケース1の前端側に位置する第一凹部53Aにボールプランジャ52が入り込むことで、コネクタ本体2の移動が規制される。また、コネクタ本体2がケース外突出位置に配されている状態では、筒状ケース1の後端側に位置する第二凹部53Bにボールプランジャ52が入り込むことで、コネクタ本体2の移動が規制される。
ラック34は、筒状ケース1内においてケーブル収納部23に固定されるもので、平歯車32に噛み合うラック34の歯が中心軸線方向に配列されている。ラック34の歯の形成面は、グリップ部12の突出方向と同じ側(図1においては下側)に向いている。なお、ラック34は、例えばケーブル収納部23の後端に固定されてもよいが、ケーブル収納部23の後端から延出するケーブル4との干渉を考慮すると、図示例のようにケーブル収納部23の外周面に固定されていることが好ましい。
レバー軸35は中心軸線方向に直交しており、このレバー軸35を中心に操作レバー31が回動可能とされている。
平歯車32は、筒状ケース1内において、ラック34に噛み合うようにラック34の歯の形成面の下方に配され、操作レバー31と一体回動可能に筒状ケース1にレバー軸35を介して軸支されている。
各ロックアーム6は、中心軸線方向に延びる棒状に形成されている。各ロックアーム6の前端部には、筒状ケース1の径方向外側に突出する係止爪61が形成されている。各ロックアーム6の後端部は、中心軸線方向に直交するピン62によって筒状ケース1に軸支されている。すなわち、各ロックアーム6は、筒状ケース1に対して揺動可能に取り付けられている。
ピン62にはトーションバネ63が取り付けられ、このトーションバネ63の付勢力によって、各ロックアーム6がその前端側を筒状ケース1の径方向外側に移動させる側に付勢されている。このとき、後述するロック解除機構7によるロック解除動作が無ければ、係止爪61が筒状ケース1の挿通孔11aから外部に突出することになる。
第二突起部73は、延長部71に向けて突出しているが、コネクタ本体2がケース外突出位置近傍に配された状態(図3参照)では、第一突起部72及び延長部71に接触しない。
すなわち、ロック解除機構7は、操作レバー31の操作に連動して、一のロックアーム6Aの係止爪61を、筒状ケース1内への退避位置(図1に示す位置)と、挿通孔11aから筒状ケース1外に突出する突出位置(図3に示す位置)との間で移動させる。
なお、各ロックアーム6における例えば図1下側のもの(以下、他のロックアーム6Bという)は延長部71及び第一突起部72を有さず、これに対応する第二突起部73も無い。
図7〜9に示す各ロック部192,292,392も、図4に示すロック部92と同様、中心軸線方向と平行かつ紙面と平行な所定厚さの平板状(壁状)をなし、これら各ロック部192,292,392よりも紙面奥側に前記ソレノイド91が配置される。
図4に示すロック部92は、係合孔92a及び有底凹部96を内側に配置可能な前後幅を、図中上下方向で一定に有するものであるが、図7,8に示すロック部192,292は、図中上側の部位(係合孔等の形成部位)の前後幅を図4に示すロック部92と同等とし、図中下側の部位はその前側を切り欠いて前後幅を狭めることで、部品重量の低減を図っている。
まず、図1に示す如くコネクタ本体2がケース内収容位置に配されている状態において、作業者がグリップ部12を把持して筒状ケース1の前端部(挿入部11)を受電側コネクタBのシェル101内に差し込む。このとき、他のロックアーム6Bの係止爪61がシェル101の内周面に摺接し、他のロックアーム6Bをトーションバネ63の付勢力に抗して揺動させる。挿入部11がシェル101内に所定量差し込まれると、図3に示す如く他のロックアーム6Bの係止爪61が受電側コネクタBの係止凹部103に係合し、給電コネクタAが受電側コネクタBに仮嵌合した状態となる。このとき、コネクタ本体2がケース内収容位置にあれば、給電コネクタAと受電側コネクタBとの電気接続は遮断されている。
このように、給電コネクタAと受電側コネクタBとが機械的及び電気的に接続された状態で、電気自動車の充電が開始される。
コネクタ本体2が半接続位置にあるときには、給電用端子21aの電気接続は維持しつつも通信用端子21bの電気接続は解除されるので、これに応じて例えば前記表示ランプ13を点滅させる等の周囲への警告を行うことも可能であり、コネクタ本体2の受電側コネクタBへの完全接続を促すことが可能である。
その後、作業者が操作レバー31の一端部31aを把持して筒状ケース1の後端側に移動するように操作レバー31を回動させることで、コネクタ本体2が筒状ケース1の後端側に移動してケース内収容位置に配される。これにより、給電コネクタAと受電側コネクタBとの電気接続が遮断された状態となる。
なお、前記仮嵌合状態では、他のロックアーム6Bの係止爪61が受電側コネクタBに係合しているものの、一のロックアーム6Aの係止爪61と受電側コネクタBとの係合が解除されていることで、給電コネクタAと受電側コネクタBとの係合力が弱められているため、給電コネクタAを容易に引き抜くことができる。
逆に、給電コネクタAを受電側コネクタBから取り外す際には、まず、操作機構3によりコネクタ本体2を筒状ケース1内に後退させて受電側コネクタBとの電気接続を解除し、その後に筒状ケース1ひいては受電側コネクタBを受電側コネクタBから取り外すことが可能となり、給電コネクタAを受電側コネクタBから安全に取り外すことができる。
また、コネクタ本体2の受電側コネクタBへの電気接続をトリガーとして電磁ロック機構9を作動させることで、前記電機接続がなされた状態でのコネクタ本体2の移動を制限でき、操作機構3の誤操作等による電気接続の遮断を回避できる。
そして、例えば操作機構3の作動不良等により、コネクタ本体2が全接続位置に至りきる前に電磁ロック機構9のプランジャ94が前進した場合でも、コネクタ本体2が半接続位置にあるときにプランジャ94を係合させる第二係合部を有することで、ロック部92ひいてはコネクタ本体2の移動をより確実に制限でき、充電中の給電コネクタAの引き抜きをより確実に防止することができる。
そして、上記実施形態においては、電気自動車用の充電装置に備える給電コネクタAについて説明したが、本発明の給電コネクタは、電力によって駆動する各種電動機械用の充電装置に適用することが可能である。
Claims (6)
- 電動機械に電力を供給する充電装置に備えられ、電動機械に設けられた受電側コネクタに着脱可能に接続される給電コネクタであって、
前記受電側コネクタに機械的に接続可能なケース体と、
前記ケース体内に前記受電側コネクタとの着脱方向に沿う軸線方向で移動可能に収容されると共に前記軸線方向の一端側に前記受電側コネクタへの電気接続が可能な端子を有するコネクタ本体と、
前記ケース体に対する前記コネクタ本体の前記軸線方向の移動を操作可能とする操作機構と、
前記コネクタ本体が前記一端側に所定量移動して前記受電側コネクタに電気接続されたときに前記コネクタ本体と一体的に設けられたロック部にプランジャを係合させて前記コネクタ本体の移動を制限する電磁ロック機構とを備え、
前記ロック部が、前記コネクタ本体が前記受電側コネクタに対する全接続位置にあるときに前記プランジャを係合させる第一係合部と、前記コネクタ本体が前記全接続位置に至る手前の半接続位置にあるときに前記プランジャを係合させる第二係合部とを有することを特徴とする給電コネクタ。 - 前記電磁ロック機構が、前記ロック部における前記軸線方向に沿う壁面との直交方向で前記プランジャを進退させることを特徴とする請求項1に記載の給電コネクタ。
- 前記第一係合部が、前記ロック部に形成された貫通孔、有底凹部又は切り欠きからなり、前記第二係合部が、前記第一係合部に前記軸線方向で隣接する貫通孔、有底凹部又は切り欠きからなることを特徴とする請求項2に記載の給電コネクタ。
- 前記第一係合部が、前記軸線方向との直交方向に長い貫通孔からなり、前記第二係合部が、前記第一係合部に連なる座刳り状の有底凹部からなることを特徴とする請求項2に記載の給電コネクタ。
- 前記コネクタ本体が、給電用端子及び通信用端子を有し、前記コネクタ本体が前記半接続位置にあるときには、前記給電用端子が前記受電側コネクタとの接続状態を維持する一方、前記通信用端子の少なくとも一つが前記受電側コネクタとの接続状態を解除することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の給電コネクタ。
- 前記ケース体が前記受電側コネクタに接続された際に前記ケース体の前記受電側コネクタからの離脱を制限するロック機構と、前記コネクタ本体のケース内収容位置への移動に連動して前記ロック機構による離脱制限を解除するロック解除機構とを備えることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の給電コネクタ。
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