JP2012241912A - 地中熱利用システム - Google Patents

地中熱利用システム Download PDF

Info

Publication number
JP2012241912A
JP2012241912A JP2011108908A JP2011108908A JP2012241912A JP 2012241912 A JP2012241912 A JP 2012241912A JP 2011108908 A JP2011108908 A JP 2011108908A JP 2011108908 A JP2011108908 A JP 2011108908A JP 2012241912 A JP2012241912 A JP 2012241912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
branch
underground
pump
heat medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011108908A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Komatsu
俊二 小松
Shinji Takasugi
真司 高杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HONJO KOKUSAI RES PARK KENKYU SUISHIN KIKO
HONJO KOKUSAI RESEARCH PARK KENKYU SUISHIN KIKO
Geo System Co Ltd
Original Assignee
HONJO KOKUSAI RES PARK KENKYU SUISHIN KIKO
HONJO KOKUSAI RESEARCH PARK KENKYU SUISHIN KIKO
Geo System Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HONJO KOKUSAI RES PARK KENKYU SUISHIN KIKO, HONJO KOKUSAI RESEARCH PARK KENKYU SUISHIN KIKO, Geo System Co Ltd filed Critical HONJO KOKUSAI RES PARK KENKYU SUISHIN KIKO
Priority to JP2011108908A priority Critical patent/JP2012241912A/ja
Publication of JP2012241912A publication Critical patent/JP2012241912A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】複数の地中熱交換器からの熱媒体を複数のヒートポンプで利用する場合に、各ヒートポンプでの熱交換能力のばらつきを抑制すること。
【解決手段】本発明の地中熱利用システム12は、各地中熱交換器15〜19がそれぞれ接続され、各地中熱交換器15〜19で熱交換される熱媒体を循環させる循環路21と、循環路21から分岐し、ヒートポンプ11を経由して循環路12に戻る複数の分岐路23と、各分岐路23を通過する熱媒体の流れ状態を調整する調整手段29,40とを備えている。調整手段29,40は、熱媒体が循環路21から分岐路23に流入する際の圧力と熱媒体が分岐路23から循環路21に流出する際の圧力との間の差圧、及び/又は、分岐路23内の熱媒体の流量を所望の値に調整可能に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は地中熱利用システムに係り、更に詳しくは、複数箇所に設置された地中熱交換器を複数の住宅で有効活用することに好適な地中熱利用システムに関する。
地中の温度は、昼夜間、また、季節間における差が少なく、年間を通して15℃から18℃の間でほぼ一定に保たれている。このような地中の熱特性を活かし、地中熱をヒートポンプの熱源として利用した地中熱利用システムが種々知られている(例えば、特許文献1参照)。この地中熱利用システムは、資源の浪費、環境破壊の防止、二酸化炭素排出の抑制、ヒートアイランド現象の抑制等、昨今の様々な環境問題の対策上、有益なシステムである。ところが、地中熱を利用する場合、地中熱交換器を地下百メートル程度の場所に埋設しなければならず、地中熱利用システムの施工時のコストが莫大となる。このため、各住宅単位で地中熱交換器を設置すると、各住宅での金銭的負担が大きくなり、これが、地中熱利用システムの普及を阻害する要因となっている。そこで、自治体等の公共団体が、複数の地中熱交換器を予め地中に埋設しておき、当該自治体内の複数の住宅でこれら地中熱交換器を共用可能にする取り組みも考えられるところである。ここで、複数の地中熱交換器を用いて複数のヒートポンプの熱源にするための従来技術としては、特許文献2に開示された地中熱利用装置がある。
特開2001−147056号公報 特開2006−313034号公報
しかしながら、前記特許文献2の地中熱利用装置にあっては、各ヒートポンプで交換される熱量にばらつきが生じ易いという問題がある。つまり、この地中熱利用装置では、各地中熱交換器を通過して各ヒートポンプに供給される熱媒体の流量や圧力が、各ヒートポンプの配置状況や使用状況の相違等により、ヒートポンプ毎に異なってしまう。その結果、各ヒートポンプの使用状況等により、各ヒートポンプの間で、地中熱交換器からの熱媒体に対する熱交換能力に差が生じ、全てのヒートポンプを常時安定して作動させることができなくなる。また、従来の前記地中熱利用装置では、各ヒートポンプの入口側の熱媒体の温度と同出口側の熱媒体の温度との温度差が、所定範囲よりも小さくなった場合、熱媒体の流量が必要以上にヒートポンプに供給されることになり、不要な電力使用を招来する一方、前記温度差が前記所定範囲よりも大きくなった場合、ヒートポンプの運転効率が低下することになる。
本発明は、このような問題に着目して案出されたものであり、その目的は、複数の地中熱交換器からの熱媒体を複数のヒートポンプで利用する場合に、各ヒートポンプでの熱交換能力のばらつきを抑制し、状況に拘らず、各ヒートポンプを安定して作動させることを可能にする地中熱利用システムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の主たる特徴としては、複数のヒートポンプの熱源として、複数の地中熱交換器で採取した地中熱を利用する地中熱利用システムにおいて、前記各地中熱交換器がそれぞれ接続され、当該各地中熱交換器で熱交換される熱媒体を循環させる循環路と、当該循環路から分岐し、前記ヒートポンプを経由して前記循環路に戻る複数の分岐路と、前記各分岐路を通過する前記熱媒体の流れ状態を調整する調整手段とを備え、前記調整手段は、前記熱媒体が前記循環路から前記分岐路に流入する際の圧力と前記熱媒体が前記分岐路から前記循環路に流出する際の圧力との間の差圧、及び/又は、前記分岐路内の前記熱媒体の流量が、前記ヒートポンプへの入口温度と出口温度の温度差を所定範囲内にするように調整可能に設けられる、という構成を採っている。
本発明によれば、各分岐路を通過する熱媒体の流れ状態が調整手段で調整され、各ヒートポンプに配置状況や使用状況等の相違があっても、ヒートポンプへの入口温度と出口温度の温度差が所定範囲内に収まるように、各ヒートポンプにそれぞれ供給される熱媒体の圧力差や流量差が調整される。その結果、前記温度差が極端に小さくなって、ヒートポンプに必要以上の熱媒体の流量が供給されて不要な電力使用を招来したり、前記温度差が極端に大きくなって、ヒートポンプの運転効率が低下することを抑制することができる。このため、各ヒートポンプに安定的に熱源を供給することができ、各ヒートポンプでの熱交換能力のばらつきを効果的に抑制することができる。
また、複数の地中熱交換器を一体的にまとめた地中熱交換器として、それぞれのヒートポンプで利用することができ、各地中熱交換器の利用をバランス良く効率的に行うことができる。すなわち、何等かの理由で、ある地中熱交換器の熱交換効率が低下しても、他の地中熱交換器でのバックアップが可能になり、ヒートポンプの熱交換能力の極端な低下を抑制することができる。
更に、住宅の増設等によってヒートポンプを増設した場合でも、新たな地中熱交換器を地中に埋設せずに、既存の地中熱交換器を利用することができ、施工コストを抑え、エネルギーペイバックタイムを従来の地中熱利用の場合よりも短縮することができる。
また、複数の地中熱交換器を使って各ヒートポンプの熱交換を行う第1のモードと、ヒートポンプ1台につき地中熱交換器を1台利用して、各ヒートポンプの熱交換を行う第2のモードとの間で切り替え可能にすることで、例えば、各ヒートポンプがフル稼働するようなときには、第2のモードを利用することで、各ヒートポンプ間での熱交換能力のばらつきを一層効果的に抑制することができる。
本実施形態に係る地中熱利用システムが適用された住宅熱交換システムの概略構成図。 第1のモードのときの熱媒体の流れを説明するための前記住宅熱交換システムの一部拡大構成図。 第2のモードのときの熱媒体の流れを説明するための前記住宅熱交換システムの一部拡大構成図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施形態に係る地中熱利用システムが適用された住宅熱交換システムの概略構成図が示されている。この図において、住宅熱交換システム10は、複数の住宅H1〜H5にそれぞれ設けられたヒートポンプ11と、各住宅H1〜H5のヒートポンプ11の熱源として地中熱を利用するための地中熱利用システム12とを備えて構成されている。なお、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、5戸の住宅H1〜H5で、各住宅H1〜H5それぞれにつきヒートポンプ11が1台ずつ、住宅熱交換システム10全体で計5台のヒートポンプ11が設置されている例について説明する。また、説明の便宜上、各住宅H1〜H5について、図1中上部から下部に向かって、第1の住宅H1、第2の住宅H2、第3の住宅H3、第4の住宅H4、第5の住宅H5と称する。
前記ヒートポンプ11は、住宅H1〜H5内に設けられた冷暖房装置等の熱交換器(図示省略)に接続され、当該熱交換器との間で熱交換を行う公知の構造のものが採用されている。
前記地中熱利用システム12は、各住宅H1〜H5にそれぞれ設けられたヒートポンプ11の熱源として地中熱を利用するためのシステムであって、当該システム内を循環する水等の熱媒体と各ヒートポンプ11内の熱媒体との間で熱交換が可能となるように設けられている。
この地中熱利用システム12は、複数の地中熱交換器15〜19と、これら地中熱交換器15〜19がそれぞれ接続され、当該各地中熱交換器15〜19で熱交換される熱媒体を循環させる循環路21と、循環路21から分岐するとともに、ヒートポンプ11を経由して循環路21に戻るように複数箇所に設けられた分岐路23と、循環路21と各分岐路23の間の接続部分に設けられる三種類の第1、第2及び第3の切替弁25,26,27と、循環路21及び各分岐路23を流れる熱媒体の状態を制御する制御装置29とを備えている。
前記地中熱交換器15〜19は、地中の複数箇所(本実施形態では5箇所)に埋設されており、循環路21を流れる熱媒体と地中熱との間で熱交換を可能にする公知の構造のものが採用されている。これら地中熱交換器15〜19は、配管が接続可能な第1熱交換部C1及び第2熱交換部C2をそれぞれ備えており、これら各熱交換部C1,C2の2箇所で独立して熱交換が可能となっている。地中熱交換器15〜19のその他構成については、本発明の本質的部分でないため、詳細な説明を省略する。また、以下の説明の便宜上、図1中上部から下部に向かって、第1の地中熱交換器15、第2の地中熱交換器16、第3の地中熱交換器17、第4の地中熱交換器18、第5の地中熱交換器19と称する。
前記循環路21は、熱媒体を循環させるための循環路用ポンプ31と、循環路用ポンプ31の吐出口側に接続された上流側の第1の主配管33と、循環路用ポンプ31の流入側に接続され、第5の地中熱交換器19の下流側(図1中下端側)で第1の主配管33に繋がる第2の主配管34と、第1及び第2の主配管33,34の間を複数箇所でバイパスする複数のバイパス配管36と、各バイパス配管36の間の途中に設けられ、各バイパス配管36内の熱媒体の通過を許容又は阻止可能に動作するバイパス弁37と、第1及び第2の主配管33,34の間の圧力調整を可能に配置された差圧弁40とを備えている。
前記第1の主配管33は、特に限定されるものではないが、循環路21の配管のうち図1中右側半分を構成している。この第1の主配管33は、第1〜第5の地中熱交換器15〜19の各第1熱交換部C1が直列に繋がるように、第1〜第5の地中熱交換器15〜19に接続されており、循環路用ポンプ31から吐出された熱媒体を各第1熱交換部C1で熱交換して第2の主配管34に導くようになっている。
前記第2の主配管34は、特に限定されるものではないが、循環路21の配管のうち図1中左側半分を構成している。この第2の主配管34は、第1〜第5の地中熱交換器15〜19の各第2熱交換部C2が直列に繋がるように、第1〜第5の地中熱交換器15〜19に接続されており、第1の主配管33からの熱媒体を各第2熱交換部C2で熱交換して循環路用ポンプ31に戻すようになっている。
前記バイパス配管36は、5箇所に設けられており、具体的には、循環路用ポンプ31と第1の地中熱交換器15の間と、第1の地中熱交換器15,16の間と、第2及び第3の地中熱交換器16,17の間と、第3及び第4の地中熱交換器17,18の間と、第4及び第5の地中熱交換器18,19の間とに配置されている。
前記差圧弁40は、第1〜第5の地中熱交換器15〜19の近傍の5箇所に設けられており、前記制御装置29の制御により開閉量が調整されることで、各分岐路23に対する熱媒体の流入側及び流出側の圧力を所定の状態に調整するようになっている。
前記分岐路23は、第1〜第5の住宅H1〜H5のそれぞれのヒートポンプ11に繋がるように循環路21の5箇所で分岐している。すなわち、分岐路23は、それぞれ隣り合う第1〜第5の地中熱交換器15〜19の間から1箇所ずつヒートポンプ11に向かって分岐している。
これら各分岐路23は、何れも同一の構成となっており、それぞれ、第1の主配管33とヒートポンプ11とを接続する第1の分岐配管41と、ヒートポンプ11と第1及び第2の主配管33,34とを接続する第2の分岐配管42と、第1の分岐配管41の途中に設けられた分岐路用ポンプ44と、分岐路用ポンプ44を跨ぐように、第1の分岐配管41に接続された並列配管46と、並列配管46の途中に設けられた並列配管用開閉弁47とを備えている。
前記第1及び第2の分岐配管41,42は、住宅H1〜H5毎に、次のように、第1及び第2の主配管33,34に接続されている。すなわち、第1の住宅H1への分岐路23では、第1の主配管33と第1の分岐配管41の第1接続部P1が、第1の地中熱交換器15とバイパス配管36の間に位置し、第1の主配管33と第2の分岐配管42の第2接続部P2が、第1接続部P1とバイパス配管36の間に位置し、第2の主配管34と第2の分岐配管42の第3接続部P3が、第1の地中熱交換器15とバイパス配管36の間に位置するように、各主配管33,34と各分岐配管41,42とが接続されている。第2〜第5の住宅H2〜H5に接続される各分岐路23についても、第1の住宅H1に接続される分岐路23と実質的に同一の接続状態となっている。
前記各分岐路用ポンプ44は、前記制御装置29によって駆動が制御されるようになっており、分岐路用ポンプ44の駆動時には、第1の主配管33からの熱媒体を第1の分岐配管41に導き、ヒートポンプ11で熱交換された後の熱媒体を第2の分岐配管42から第2の主配管34に戻すようになっている。
前記並列配管用開閉弁47は、電磁弁からなり、制御装置29による制御によって、並列配管46内の熱媒体の流れを許容する位置と、並列配管46内の熱媒体の流れを遮断する位置との間で開閉動作するようになっている。
前記第1の切替弁25は、三方弁からなり、第1の分岐配管41が第1の主配管33に接続する第1接続部P1に配置され、制御装置29の切り替え制御によって、後述するように、相互に接続された第1の主配管33と第1の分岐配管41内の熱媒体の流れ方向を切り替えるようになっている。
前記第2の切替弁26は、四方弁からなり、第2の分岐配管42が第1の主配管33に接続する第2接続部P2に配置され、制御装置29の切り替え制御によって、後述するように、相互に接続された第1及び第2の主配管33,34及び第2の分岐配管42内の熱媒体の流れ方向を切り替えるようになっている。
前記第3の切替弁27は、三方弁からなり、第2の分岐配管42が第2の主配管34に接続する第3接続部P3に配置され、制御装置29の切り替え制御によって、後述するように、相互に接続された第2の主配管34と第2の分岐配管42内の熱媒体の流れ方向を切り替えるようになっている。
なお、第1の分岐配管41における第1接続部P1の近傍には、ヒートポンプ11に流入する熱媒体の温度となる入口温度を計測する入口温度センサ49が設けられている。また、第2の分岐配管42における第2接続部P2の近傍には、ヒートポンプ11から流出する熱媒体の温度となる出口温度を計測する出口温度センサ50が設けられている。これら各センサ49,50は、各住宅H1〜H5への各分岐路23にそれぞれ設けられている。また、図面の錯綜を回避するため、図示省略しているが、循環路21及び分岐路23の他の部位には、温度、圧力、流量等を計測可能な各種センサが設けられており、各温度センサ49,50や前記各種センサの計測値は制御装置29に逐次送られるようになっている。
この制御装置29では、複数の地中熱交換器15〜19を一体的に使って各ヒートポンプ11の熱交換を行う第1のモードと、住宅H1〜H5毎で地中熱交換器15〜19を1台ずつ独立して利用し、各住宅H1〜H5のヒートポンプ11の熱交換を行う第2のモードとが状況に応じて選択され、これら選択に応じて、循環路用ポンプ31及び分岐路用ポンプ44の駆動制御と、第1〜第3の切替弁25〜27、バイパス弁37、差圧弁40、及び並列配管用開閉弁47の開閉若しくは切替制御を行うようになっている。
すなわち、入口温度センサ49、出口温度センサ50、及び前記各種センサ(図示省略)では、第1及び第2の分岐配管41,42にそれぞれ繋がる住宅H1〜H5毎に、第1及の分岐配管41における前記入口温度と第2の分岐配管42における前記出口温度との温度差、第1及び第2の分岐配管41,42の間の圧力差、及びそれら配管41,42を流れる熱媒体の流量を逐次計測可能になっている。そして、このセンサの計測結果により、制御装置29では、各住宅H1〜H5間の状況に応じて、前記第1及び第2のモードの切り替えを行うようになっている。
すなわち、例えば、住宅H1〜H5内に設置されているヒートポンプ11のうち、全体の半数未満の住宅H1〜H5が同時に使用するとき等のように、ヒートポンプ11を使用する住宅H1〜H5の間で、ヒートポンプ11への熱媒体の入口温度とヒートポンプ11からの熱媒体の出口温度との温度差の各分岐路23の間でのばらつき、各分岐路23の間での熱媒体の流入側と流出側の圧力差のばらつき、或いは、各分岐路23の間での熱媒体の通過流量のばらつきが予め設定された閾値未満である場合、制御装置29で第1のモードでの熱媒体の流路が選択される。その一方で、例えば、同時にヒートポンプ11を使用する住宅H1〜H5の戸数が全体の半数以上のとき等のように、前記入口温度と前記出口温度の温度差の各分岐路23の間でのばらつき、各分岐路23の間での熱媒体の流入側と流出側の圧力差のばらつき、或いは、各分岐路23の間での熱媒体の通過流量のばらつきが予め設定された閾値以上になる場合、制御装置29で第2のモードでの熱媒体の流路が選択される。
次に、前記第1及び第2のモードにおける熱媒体の流れについて説明する。なお、以下の説明での熱媒体について、特に明記しない限り、各地中熱交換器15〜19で熱交換された後のものを熱媒体(使用前)と称し、ヒートポンプ11で熱交換された後のものを熱媒体(使用後)と称する。
前記第1のモードでは、制御装置29により、図2中太線で示した循環路21及び分岐路23の部分を熱媒体が流れるように、第1〜第3の切替弁25〜27、循環路用ポンプ31、分岐路用ポンプ44、バイパス弁37、及び並列配管用開閉弁47の動作指令が行われる。すなわち、このときは、循環路用ポンプ31が駆動する一方で、各分岐路用ポンプ44が全て停止するとともに、各バイパス弁37が全て閉塞し、各並列配管用開閉弁47が全て開放される。
先ず、循環路用ポンプ31から吐出された熱媒体は、第1の主配管33を通って第1の地中熱交換器15の第1熱交換部C1を通過して熱交換される。そして、第1の地中熱交換器15で熱交換された熱媒体(使用前)は、第1接続部P1に設けられた第1の切替弁25の切り替えにより、そのまま第2接続部P2に向かって第1の主配管33を図2中下方に流れと、第1接続部P1から第1の分岐配管41に流入する流れとに分流される。
このとき、並列配管用開閉弁47が開放し、分岐路用ポンプ44が停止していることから、第1の分岐配管41に流入した熱媒体(使用前)は、並列配管46を通過し、ヒートポンプ11の図示しない熱交換部に供給される。そして、ヒートポンプ11で熱交換された後の熱媒体(使用後)は、第2の分岐配管42から第2接続部P2に流れる。このとき、第2接続部P2に設けられた第2の切替弁26の切り替えにより、第2の分岐配管42からの熱媒体(使用後)は、そのまま第3接続部P3に向かう図2中左方への流れと、第1接続部P1から図2中下方に第1の主配管33内を流れる熱媒体(使用前)に合流して第2の地中熱交換器16に向かう流れとに分流される。
第2の分岐配管42から第3接続部P3に達した熱媒体(使用後)は、第3接続部P3に設けられた第3の切替弁27の切り替えにより、第2の地中熱交換器16の第2熱交換部C2を通過した第2の主配管34内の熱媒体(使用前)に合流して図2中上方に流れ、第1の地中熱交換器15に向かい、第1の地中熱交換器15の第2熱交換部C2で熱交換される。そして、第1の地中熱交換器15を通過した第2の主配管34内の熱媒体(使用前)は、循環路用ポンプ31に戻されることになる。
また、第2の地中熱交換器16の第1熱交換部C1を通過した第1の主配管33内の熱媒体(使用前)は、第1の住宅H1に熱媒体が供給される前述の流れと同様の流れで、循環路21と分岐路23を流れ、第2の住宅H2のヒートポンプ11に熱媒体が供給される。第3、4及び第5の住宅H2〜H5の場合の熱媒体の流れも同様になる。
前記第1のモードでは、各入口温度センサ49及び各出口温度センサ50で計測された値に基づき、ヒートポンプ11への入口温度と出口温度の温度差が、各分岐路23間で、予め設定された一定範囲内(例えば、5℃程度)に収まるように、制御装置29により各差圧弁40の開閉量が制御され、第1及び第2の分岐配管41,42を流れる熱媒体の差圧が調整される。従って、制御装置29、差圧弁40、入口温度センサ49及び出口温度センサ50は、各分岐路23を通過する熱媒体の流れ状態を調整する調整手段を構成する。
前記第2のモードでは、制御装置29により、図3中太線で示した循環路21及び分岐路23の部分を熱媒体が流れるように、第1〜第3の切替弁25〜27、循環路用ポンプ31、分岐路用ポンプ44、バイパス弁37、及び並列配管用開閉弁47の動作指令が行われる。すなわち、このときは、循環路用ポンプ31が停止する一方で、各分岐路用ポンプ44が駆動し、各バイパス弁37が全て開放され、各並列配管用開閉弁47が全て閉塞された状態となる。そして、各分岐路用ポンプ44の駆動により、第1〜第5の住宅H1〜H5それぞれに対し、第1〜第5の地中熱交換器15〜19をそれぞれ一個ずつ使って、熱媒体の供給が各住宅H1〜H5間で独立して行われる。
先ず、第1の住宅H1への熱媒体の供給については、分岐路用ポンプ44の駆動によって、当該熱媒体が循環路21及び分岐路23を次のように流れる。すなわち、第1の地中熱交換器15の第1熱交換部C1の通過後に、第1の主配管33を通って第1接続部P1に達した熱媒体(使用前)は、第1の切替弁25の切り替えにより、第1接続部P1から第1の分岐配管41への流入のみが許容され、第1の主配管33内を第2接続部P2に向かう図3中下方の流れが遮断される。
第1の分岐配管41に流入した熱媒体(使用前)は、分岐路用ポンプ44を通じて、ヒートポンプ11の図示しない熱交換部に供給される。ヒートポンプ11で熱交換された後の熱媒体(使用後)は、第2の分岐配管42から第2接続部P2に流れる。そして、第2の切替弁26の切り替えにより、第2の分岐配管42からの熱媒体(使用後)は、そのまま第3接続部P3に向かう図3中左方への流れのみが許容され、第1の主配管33に流入する流れが遮断される。
第2の分岐配管42から第3接続部P3に達した熱媒体(使用後)は、第3の切替弁27の切り替えにより、第2の主配管34を通って第1の地中熱交換器15に向かう。この際、第2の地中熱交換器16の第2熱交換部C2を通過した熱媒体(使用前)が、第3接続部P3から第2の主配管34に流入しないように、その方向の熱媒体の流れが第3の切替弁27で遮断される。
第1の地中熱交換器15の第2熱交換部C2を通過した第2の主配管34内の熱媒体(使用前)は、バイパス弁37の開放により、第1の地中熱交換器15の図3中上方に位置するバイパス配管36を通過し、第1の主配管33内に流入する。その後の熱媒体(使用前)は、第1の地中熱交換器15の第1熱交換部C1を通過し、前述した流路範囲で熱媒体が循環する。第2〜第5の住宅H2〜H5についても、前述した第1の住宅H1における熱媒体の流れと同様に、熱媒体が循環路21内及び分岐路23内を流れる。
以上により、第1〜第3の切替弁25,26,27と、制御装置29と、バイパス弁37と、並列配管用開閉弁47とにより、循環路21及び分岐路23における熱媒体の循環状態を切り替える切替手段が構成されることになる。
従って、このような実施形態によれば、複数の地中熱交換器15〜19を複数の住宅H1〜H5で効率良く共用することができ、しかも、各住宅H1〜H5におけるヒートポンプ11の使用状況に応じて、各住宅H1〜H5間の熱媒体の供給状態のばらつきを抑制できるという効果を得る。
また、従来の地域冷暖房システムのように、ヒートポンプで熱交換された冷気や暖気を各住宅H1〜H5に分配するのではなく、地中熱を利用した水等の熱媒体を住宅H1〜H5に供給するようになっているため、従来の地域冷暖房システムに比べ、各住宅H1〜H5への配管についての断熱を厳重に行う必要がなく、施設の設置コストを大幅に節減することができる。
なお、前記実施形態では、5台の地中熱交換器15〜19を5戸の住宅H1〜H5で利用した例を説明したが、本発明はこれに限らず、複数の地中熱交換器を利用して複数のヒートポンプの熱交換を行える限り、地中熱交換器及びヒートポンプの台数は限定されず、また、地中熱交換器及びヒートポンプを同数設置していなくても良い。
また、前記調整手段としては、前述の構成に限定されるものではなく、ヒートポンプ11に対する入口温度と出口温度の温度差が各分岐路23間で予め設定された範囲内になるように、熱媒体が循環路21から分岐路23に流入する部分と熱媒体が分岐路23から循環路21に流出する部分との間の差圧、及び/又は、分岐路23を通過する熱媒体の流量を所望の値に調整可能であれば、種々の構成を採用することができる。例えば、前記差圧弁40を設けずに、並列配管用開閉弁47として、通過する熱媒体の流量調整が可能となる流量調整弁を採用し、各分岐路23を通過する熱媒体の流量を調整することで、各ヒートポンプ11での熱交換能力のばらつきを抑制することも可能である。
更に、前記実施形態では、各地中熱交換器15〜19が第1及び第2の主配管33,34の双方に独立して接続されているが、本発明はこれに限らず、各地中熱交換器15〜19の第1熱交換部C1のみを第1の主配管33のみに接続しても良い。
また、前記実施形態では、第1及び第2のモードを選択できるようになっているが、本発明はこれに限らず、バイパス配管36を省略し、第1のモードの状態のみで、熱媒体が循環路21及び分岐路23を流れるようすることもできる。
更に、第1の分岐配管41に設けたセンサを使って、当該第1の分岐配管41を流れる熱媒体の流量と温度変化を計測することにより、各住宅H1〜H5における熱交換時の熱媒体の使用量を算出し、当該使用量に応じて各住宅に課金するシステムを採用することもできる。
また、前記住宅熱交換システム10は、井水、太陽熱等を併用したシステムにすることもできる。
その他、前記地中熱交換器をまとめて一箇所に配置する等、地中熱交換器の配置や個数、その他部品や機器等の配置や個数を含む配管構成は、前記実施形態の態様に限定されるものではなく、実質的に同様の作用を奏する限りにおいて、種々の変更が可能である。
10 住宅熱交換システム
11 ヒートポンプ
12 地中熱利用システム
15 第1の地中熱交換器
16 第2の地中熱交換器
17 第3の地中熱交換器
18 第4の地中熱交換器
19 第5の地中熱交換器
21 循環路
23 分岐路
25 第1の切替弁(切替手段)
26 第2の切替弁(切替手段)
27 第3の切替弁(切替手段)
29 制御装置(調整手段、切替手段)
37 バイパス弁(切替手段)
40 差圧弁(調整手段)
47 並列配管用開閉弁(切替手段)
49 入口温度センサ(調整手段)
50 出口温度センサ(調整手段)

Claims (5)

  1. 複数のヒートポンプの熱源として、複数の地中熱交換器で採取した地中熱を利用する地中熱利用システムにおいて、
    前記各地中熱交換器がそれぞれ接続され、当該各地中熱交換器で熱交換される熱媒体を循環させる循環路と、当該循環路から分岐し、前記ヒートポンプを経由して前記循環路に戻る複数の分岐路と、前記各分岐路を通過する前記熱媒体の流れ状態を調整する調整手段とを備え、
    前記調整手段は、前記熱媒体が前記循環路から前記分岐路に流入する際の圧力と前記熱媒体が前記分岐路から前記循環路に流出する際の圧力との間の差圧、及び/又は、前記分岐路内の前記熱媒体の流量が、前記ヒートポンプへの入口温度と出口温度の温度差を所定範囲内にするように調整可能に設けられていることを特徴とする地中熱利用システム。
  2. 前記循環路及び分岐路は、複数の前記地中熱交換器で熱交換された前記熱媒体を前記各ヒートポンプにそれぞれ供給可能に配管されていることを特徴とする請求項1記載の地中熱利用システム。
  3. 前記調整手段は、前記差圧及び/又は前記流量が前記各分岐路でほぼ一定となるように圧力及び/又は流量の調整をすることを特徴とする請求項1又は2記載の地中熱利用システム。
  4. 前記熱媒体の循環状態を切り替える切替手段を更に備え、
    前記切替手段は、複数の前記地中熱交換器を使って前記各ヒートポンプの熱交換を行う第1のモードと、前記ヒートポンプ1台につき前記地中熱交換器を1台利用して、前記各ヒートポンプの熱交換を行う第2のモードとの間で切り替え可能に設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の地中熱利用システム。
  5. 前記切替手段では、前記各ヒートポンプが同時に稼働する台数が全体の半数未満のときに前記第1のモードを選択し、そうでないときに前記第2のモードを選択することを特徴とする請求項4記載の地中熱利用システム。
JP2011108908A 2011-05-14 2011-05-14 地中熱利用システム Withdrawn JP2012241912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011108908A JP2012241912A (ja) 2011-05-14 2011-05-14 地中熱利用システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011108908A JP2012241912A (ja) 2011-05-14 2011-05-14 地中熱利用システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012241912A true JP2012241912A (ja) 2012-12-10

Family

ID=47463823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011108908A Withdrawn JP2012241912A (ja) 2011-05-14 2011-05-14 地中熱利用システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012241912A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015001348A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 株式会社ワイビーエム 地中熱ヒートポンプ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015001348A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 株式会社ワイビーエム 地中熱ヒートポンプ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101568847B1 (ko) 지중 열교환기를 포함하는 히트 펌프 시스템
JP2019500565A (ja) ヒートポンピングの方法およびシステム
KR101519340B1 (ko) 지중 열교환기를 포함하는 축열식 히트 펌프 시스템
JP2019500566A (ja) ヒートポンピングの方法およびシステム
CN108885013A (zh) 热泵系统和用于控制热泵系统的方法
JP2011501089A (ja) ヒート・ポンプ装置
CN113775488B (zh) 冷却系统及风力发电机组
KR101403451B1 (ko) 지열 히트펌프 시스템
CN102192616B (zh) 一种空调热水装置
JP4864587B2 (ja) 熱媒体配管システム
JP3733371B2 (ja) 温度制御系
JP2008224155A (ja) 氷蓄熱式熱源機装置及びその制御方法
KR101966137B1 (ko) 히트펌프를 갖는 냉난방 시스템
JP2012167838A (ja) 温水暖房装置
JP2012241912A (ja) 地中熱利用システム
JP2010286144A (ja) 蓄熱式給湯空調システム
CN102498347B (zh) 热交换器组件及用于传递热能的方法
KR101558242B1 (ko) 해수 취수량 제어를 이용한 해수열원 히트펌프 시스템
KR101265937B1 (ko) 건물용 냉난방 시스템
KR101360266B1 (ko) 지열을 이용한 냉난방 시스템
CN204176824U (zh) 水冷空调系统
KR20150035012A (ko) 축열식 히트펌프 보일러 시스템
KR102053572B1 (ko) 폐열 회수 장치 기반의 하이브리드 지열 냉난방 시스템 및 방법
KR101283252B1 (ko) 열매체 균등분할 공기조화기
CN104676962B (zh) 冷热共生热泵设备

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140805