JP2012241123A - 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 - Google Patents
絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012241123A JP2012241123A JP2011113413A JP2011113413A JP2012241123A JP 2012241123 A JP2012241123 A JP 2012241123A JP 2011113413 A JP2011113413 A JP 2011113413A JP 2011113413 A JP2011113413 A JP 2011113413A JP 2012241123 A JP2012241123 A JP 2012241123A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating layer
- forming
- composition
- group
- filler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
Description
(1) 絶縁層を形成するのに用いられる絶縁層形成用組成物であって、
樹脂材料と、
無機材料で構成されたフィラーと、
下記式(1)で表わされるシラン系カップリング剤とを含んで構成されていることを特徴とする絶縁層形成用組成物。
前記フィラーの平均粒径をAとし、前記複数の1次粒子の平均粒径をBとしたときに、
A/Bは、1.0以上1.5以下であり、かつ、
Bは、2.5μm以上4.0μm以下である上記(2)に記載の絶縁層形成用組成物。
(12) 前記支持層は、金属箔である上記(11)に記載の絶縁層形成用フィルム。
前記金属板上に設けられ、上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の絶縁層形成用組成物を層状に成形した硬化物または固化物で構成された絶縁層と、
前記絶縁層の前記金属板とは反対側の面上に設けられた導体層とを有することを特徴とする基板。
図1に示す基板1は、金属板2と、導体層3と、絶縁層4とを有し、金属板2と導体層3とが絶縁層4を介して接合されている。すなわち、基板1は、金属板2、絶縁層4および導体層3がこの順で積層されている。
金属板2は、導体層3を支持する機能を有する。また、金属板2は、後述するように基板1を電子回路に用いたときに、基板1に搭載された電子部品からの熱を逃す放熱部としての機能も有する。
かかる金属材料としては、特に限定されないが、アルミニウムまたはアルミニウム合金を用いるのが好ましい。アルミニウムまたはその合金で金属板2を構成することにより、金属板2の熱伝導性を優れたものとすることができる。その結果、基板1の放熱性を優れたものとすることができる。
フィラー42は、樹脂部41の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有している。これにより、絶縁層4の熱伝導率を高めることができる。
次に、図3に基づいて、前述したような基板1の製造方法の一例について説明する。
まず、図3(a)に示すように、導体層3を用意する。より具体的には、例えば、導体層3として銅箔のような導体箔を用意する。
次に、図3(b)に示すように、導体層3上に絶縁層形成層4Aを形成する。これにより、絶縁層形成用フィルム10が得られる。
そして、フィラーの平均粒径をAとし、複数の1次粒子の平均粒径をBとしたときに、
A/Bは、1.0以上1.5以下であり、かつ、
Bは、2.5μm以上4.0μm以下であるのが好ましい。
次に、絶縁層形成層4Aと金属板2とを貼り合わせた後に、加熱および加圧する。これにより、図3(c)に示すように、基板1が得られる。
次に、図4に基づいて、前述した基板1の応用例について説明する。
1.基板の製造
以下のようにして基板を製造した。
1.1絶縁層形成用組成物(ワニス)の調製
ビスフェノールF/ビスフェノールAフェノキシ樹脂(三菱化学製、4275、重量平均分子量6.0×104、ビスフェノールF骨格とビスフェノールA骨格の比率=75:25)12.0質量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(DIC製、850S、エポキシ当量190)9.8質量部、4,4’−ジアミノジフェニルメタン(東京化成製)2.6質量部、2−フェニルイミダゾール(四国化成製2PZ)0.1質量部、シラン系カップリング剤として3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン(信越シリコーン製KBM−402)0.5質量部、アルミナ(日本軽金属製、平均粒径A:2.58μm、一次粒径B:2.50μm、平均粒径A/一次粒径B=1.03)75.0質量部をシクロヘキサノンに溶解・混合させ、高速撹拌装置を用い撹拌して、固形分70質量%の絶縁層形成用組成物(ワニス)を得た。
金属箔(導体層)として、厚さ70μmの銅箔(古河サーキットホイル製、GTSMP)を用い、その銅箔の粗化面に、上記1.1で得られた絶縁層形成用組成物をコンマコーターにて塗布し、100℃で3分、150℃で3分加熱乾燥し、絶縁層形成用組成物の厚さ100μmの絶縁層形成用フィルム(絶縁層形成用組成物付き銅箔)を得た。得られた絶縁層形成用フィルムにおけるフィラー(アルミナ)の含有量は、絶縁性樹脂組成物全体の47vol%であった。
上記1.2で得られた絶縁層形成用フィルムと、金属板として2mm厚のアルミニウム板を張り合わせ、真空プレスを用いて、プレス圧30kg/cm2で80℃30分、200℃90分の条件下でプレスし、基板を得た。
表1に示す配合で絶縁層形成用組成物を調製した以外は、実施例1と同様にして、絶縁層形成用組成物および基板を作製した。
各実施例および各比較例により得られた絶縁層形成用組成物および基板について、次の各評価を行った。
各実施例および各比較例の絶縁層形成用組成物について、E型粘度計を用いて、温度25℃、せん断速度5.0rpmの条件で粘度を測定した。
各実施例および各比較例の基板について、銅箔(導体層)をエッチングにより除去し、絶縁層の外観を目視で観察し、ボイドやカスレの有無を評価した。また、フロー量(絶縁層のプレス前の外周縁とプレス後の外周縁との間の距離)の長さを測定した。
各実施例および各比較例の基板について、50mm×50mmにグラインダーソーでカットした後に、その銅箔を1/4だけ残すようにエッチングにより除去することにより、試料を作製し、JIS C 6481に準拠して半田耐熱性を評価した。かかる評価は、前処理をしない場合と、121℃、100%、(PCT処理)を4時間行った後の場合において、それぞれ、288℃の半田槽に30秒間浸漬した後の外観の異常の有無に基づいて、下記の評価基準により行った。
評価基準:異常なし(フクレの箇所がない)
:膨れあり(全体的にフクレの箇所がある)
各実施例および各比較例の基板について、100mm×100mmにグラインダーソーでカットした後に、その端縁部から約30mmの位置から外側部分の銅箔をエッチングにより除去することにより、試料を作製し、絶縁破壊電圧を評価した。かかる評価は、耐電圧試験器(MODEL7473、EXTECH Electronics社製)を用いて、銅箔と金属板に電極を接触せしめて、両電極に1kV/秒の速度で電圧を上昇させていきながら交流電圧を印加し、絶縁層が破壊したときの電圧を絶縁破壊電圧とした。
表1に示す評価結果から明らかなように、各実施例では、半田耐熱性に優れ、絶縁破壊電圧値が十分に高く、また、高い熱伝導率を有する。
2 金属板
3、3A 導体層
4 絶縁層
4A 絶縁層形成層
41 樹脂部
42 フィラー
51、52 半導体素子
512、522 モールド部
53 コネクタ
531 ピン(端子)
532 ハウジング
6 回路
7 被覆層
8 保護部材
10 絶縁層形成用フィルム
20 自動車
100 制御装置
201 ヘッドライト
202 発光ダイオード素子
204 中継ケーブル
205 コネクタ
Claims (13)
- 絶縁層を形成するのに用いられる絶縁層形成用組成物であって、
樹脂材料と、
無機材料で構成されたフィラーと、
下記式(1)で表わされるシラン系カップリング剤とを含んで構成されていることを特徴とする絶縁層形成用組成物。
- 前記フィラーは、酸化アルミニウムおよび窒化アルミニウムのうちの少なくとも1種で構成されている請求項1に記載の絶縁層形成用組成物。
- 前記フィラーは、複数の1次粒子で構成され、
前記フィラーの平均粒径をAとし、前記複数の1次粒子の平均粒径をBとしたときに、
A/Bは、1.0以上1.5以下であり、かつ、
Bは、2.5μm以上4.0μm以下である請求項2に記載の絶縁層形成用組成物。 - 前記シラン系カップリング剤の含有量は、樹脂材料100質量部に対して0.01〜10質量部である請求項1ないし3のいずれかに記載の絶縁層形成用組成物。
- 前記フィラーの含有量は、全体の30vol%以上70vol%以下である請求項1ないし4のいずれかに記載の絶縁層形成用組成物。
- 前記樹脂材料の含有量は、全体の30vol%以上70vol%以下である請求項1ないし5のいずれかに記載の絶縁層形成用組成物。
- 前記樹脂材料は、硬化性樹脂である請求項1ないし6のいずれかに記載の絶縁層形成用組成物。
- 前記フィラーの比表面積(BET比表面積)は、0.5m2/g以上3.0m2/g以下である請求項1ないし7のいずれかに記載の絶縁層形成用組成物。
- 粘度が3.0Pa・s以下である請求項1ないし8のいずれかに記載の絶縁層形成用組成物。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載の絶縁層形成用組成物を層状に成形した絶縁層形成層を有することを特徴とする絶縁層形成用フィルム。
- 前記絶縁層形成層を支持する支持層を有する請求項10に記載の絶縁層形成用フィルム。
- 前記支持層は、金属箔である請求項11に記載の絶縁層形成用フィルム。
- 金属材料で構成された金属板と、
前記金属板上に設けられ、請求項1ないし9のいずれかに記載の絶縁層形成用組成物を層状に成形した硬化物または固化物で構成された絶縁層と、
前記絶縁層の前記金属板とは反対側の面上に設けられた導体層とを有することを特徴とする基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011113413A JP5768496B2 (ja) | 2011-05-20 | 2011-05-20 | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011113413A JP5768496B2 (ja) | 2011-05-20 | 2011-05-20 | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012241123A true JP2012241123A (ja) | 2012-12-10 |
JP5768496B2 JP5768496B2 (ja) | 2015-08-26 |
Family
ID=47463181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011113413A Active JP5768496B2 (ja) | 2011-05-20 | 2011-05-20 | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5768496B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016017124A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-01 | 日立金属株式会社 | 含フッ素エラストマー組成物、並びにこれを用いた絶縁電線及びケーブル |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000239486A (ja) * | 1999-02-18 | 2000-09-05 | Hitachi Chem Co Ltd | 難燃性エポキシ樹脂組成物及びこの組成物を用いた電気部品 |
JP2002012653A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-15 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 硬化性樹脂組成物及びそれを用いた金属ベース回路基板 |
-
2011
- 2011-05-20 JP JP2011113413A patent/JP5768496B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000239486A (ja) * | 1999-02-18 | 2000-09-05 | Hitachi Chem Co Ltd | 難燃性エポキシ樹脂組成物及びこの組成物を用いた電気部品 |
JP2002012653A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-15 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 硬化性樹脂組成物及びそれを用いた金属ベース回路基板 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016017124A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-01 | 日立金属株式会社 | 含フッ素エラストマー組成物、並びにこれを用いた絶縁電線及びケーブル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5768496B2 (ja) | 2015-08-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20150366054A1 (en) | Metal foil-clad substrate, circuit board and electronic-component mounting substrate | |
JP2016004841A (ja) | 金属箔張基板、回路基板および発熱体搭載基板 | |
KR102579149B1 (ko) | 방열용 수지 조성물, 방열 부재 및 전자기기 | |
WO2018173945A1 (ja) | 回路基板用樹脂組成物とそれを用いた金属ベース回路基板 | |
JP2014098055A (ja) | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルム及び基板 | |
JP2017098376A (ja) | 樹脂組成物、回路基板、発熱体搭載基板および回路基板の製造方法 | |
JP6575321B2 (ja) | 樹脂組成物、回路基板、発熱体搭載基板および回路基板の製造方法 | |
JP5680997B2 (ja) | フレキシブルプリント配線板用接着剤組成物およびそれを用いたカバーレイフィルム | |
JP2017188667A (ja) | 絶縁材料及び電子部品 | |
WO2016063695A1 (ja) | 金属箔張基板、回路基板および発熱体搭載基板 | |
JP5736711B2 (ja) | 接着体 | |
WO2020137339A1 (ja) | 樹脂組成物および金属ベース銅張積層板 | |
JP5768496B2 (ja) | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 | |
WO2015178393A1 (ja) | 金属箔張基板、回路基板および電子部品搭載基板 | |
JP5857736B2 (ja) | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 | |
KR101254035B1 (ko) | 고효율 방열 인쇄회로기판용 금속베이스 동박적층판 접착제 조성물 | |
JP6617710B2 (ja) | 金属箔張基板、回路基板および発熱体搭載基板 | |
JP5867047B2 (ja) | フィラー、絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 | |
JP5938849B2 (ja) | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 | |
JP2012214598A (ja) | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 | |
JP2013253126A (ja) | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルム及び基板 | |
JP2015180738A (ja) | 絶縁層形成用組成物、絶縁層形成用フィルムおよび基板 | |
WO2015178392A1 (ja) | 金属箔張基板、回路基板および発熱体搭載基板 | |
KR100707254B1 (ko) | 접착성 수지 조성물 및 그 용도 | |
JP6617711B2 (ja) | 金属箔張基板、回路基板および発熱体搭載基板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140916 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140917 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150526 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150608 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5768496 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |