JP2012237631A - 仮組み用ワイヤ残留検出装置および仮組み用ワイヤ残留検出方法 - Google Patents

仮組み用ワイヤ残留検出装置および仮組み用ワイヤ残留検出方法 Download PDF

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信久 豊田
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三郎 永井野
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Abstract

【課題】仮組み用ワイヤ残留の検出精度を高める。
【解決手段】ろう付けにより製造された熱交換器1に仮組み用ワイヤ6が残留しているか否かを検出する仮組み用ワイヤ残留検出装置であって、熱交換器1のチューブ2を撮影する撮影手段13と、撮影手段13が撮影した画像を処理する画像処理手段14とを備え、画像処理手段14は、撮影手段13が撮影した画像をチューブ2と平行な方向に収縮処理する第1の処理と、撮影手段13が撮影した画像をチューブ2と直交する方向に収縮処理する第2の処理と、第1の処理を行った画像に対して、チューブ2が分断されているか否かを判定する第1の判定と、第2の処理を行った画像に対して、仮組み用ワイヤ6があるか否かを判定する第2の判定とを行うものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換器仮組み用ワイヤの残留を検出する検出装置および検出方法に関する
従来、複数本のチューブが積層されてなる熱交換器は、各部材を仮組みした後、炉中において各部材を一体ろう付けすることによって製造される。この熱交換器の製造方法では、炉中で各部材の仮組み状態を維持するために、仮組み用ワイヤを用いている。
具体的には、各部材を仮組みした後に仮組み用ワイヤをチューブの積層方向に巻き付け、ろう付け後に仮組み用ワイヤを切断して除去する。仮組み用ワイヤを切断・除去する作業は機械によって自動化されている。
このような熱交換器の製造方法においては、ろう付けに用いられるろう材やフラックスの残渣によって、仮組み用ワイヤがチューブに接合されてしまうことがある。仮組み用ワイヤがチューブに接合されてしまうと、ろう付け後に仮組み用ワイヤを切断しても仮組み用ワイヤがチューブから外れないので、仮組み用ワイヤを自動で除去することができなくなってしまう。
そのため、従来では、仮組み用ワイヤの切断後に仮組み用ワイヤの残留状態を検出するための検出装置が用いられている。従来用いられている仮組み用ワイヤ残留検出装置では、熱交換器を撮影し、撮影した画像に基づいて仮組み用ワイヤの有無を判別するようになっている。
撮影した画像においては、チューブは光を反射するため白色になり、仮組み用ワイヤは光を反射しないため黒色になる。すなわち、仮組み用ワイヤは炉中で加熱されると黒色になるので、仮組み用ワイヤが残留している場合、チューブは仮組み用ワイヤによって断裂(分断)されて撮影される。このため、撮影した画像中のチューブの長さやブロッブの個数等を計測することによって、仮組み用ワイヤの有無を検出することができる。
因みに、特許文献1には、半導体装置用ボンディングワイヤの形状を検査する検査装置が記載されている。この従来技術では、ボンディングワイヤを撮影し、撮影した画像に対して画像処理を行うことによってボンディングワイヤの形状を検査する。
特許第2689505号公報
しかしながら、炉中で加熱された仮組み用ワイヤは必ずしも黒色になるとは限らず、例えば仮組み用ワイヤにろう材やフラックスが付着する等して白色になる場合がある。このため、従来の仮組み用ワイヤ残留検出装置では、仮組み用ワイヤの残留を正確に検出するのは困難であった。
本発明は上記点に鑑みて、仮組み用ワイヤ残留の検出精度を高めることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ろう付けにより製造された熱交換器(1)に仮組み用ワイヤ(6)が残留しているか否かを検出する仮組み用ワイヤ残留検出装置であって、
熱交換器(1)のチューブ(2)を撮影する撮影手段(13)と、
撮影手段(13)が撮影した画像を処理する画像処理手段(14)とを備え、
画像処理手段(14)は、
撮影手段(13)が撮影した画像をチューブ(2)と平行な方向に収縮処理する第1の処理と、撮影手段(13)が撮影した画像をチューブ(2)と直交する方向に収縮処理する第2の処理と、
第1の処理を行った画像に対して、チューブ(2)が分断されているか否かを判定する第1の判定と、
第2の処理を行った画像に対して、仮組み用ワイヤ(6)があるか否かを判定する第2の判定とを行うものであることを特徴とする。
これによると、仮組み用ワイヤ(6)が黒色の場合、第1の処理を行うことで仮組み用ワイヤ(6)によるチューブ(2)の分断箇所が明確になる。そのため、第1の判定を行うことで黒色の仮組み用ワイヤ(6)の残留を良好に検出できる。
また、仮組み用ワイヤ(6)が白色の場合、第2の処理を行うことで仮組み用ワイヤ(6)が明確になる。そのため、第2の判定を行うことで白色の仮組み用ワイヤ(6)の残留を良好に検出できる。
したがって、黒色の仮組み用ワイヤ(6)および白色の仮組み用ワイヤ(6)の両方について残留を良好に検出できるので、仮組み用ワイヤ残留の検出精度を高めることができる。
なお、本発明における「チューブ(2)と平行な方向」とは、厳密にチューブと平行な方向のみを意味するものではない。また、本発明における「チューブ(2)と直交する方向」も、厳密にチューブと直交する方向のみを意味するものではない。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の仮組み用ワイヤ残留検出装置において、画像処理手段(14)は、第2の判定では、仮組み用ワイヤ(6)があるか否かをブロブの面積に基づいて判定することを特徴とする。
これにより、第2の判定にて白色の仮組み用ワイヤ(6)の残留を確実に検出できる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の仮組み用ワイヤ残留検出装置において、画像処理手段(14)は、第1の判定では、チューブ(2)が分断されているか否かをブロブの周囲長に基づいて判定することを特徴とする。
これにより、第1の判定にて黒色の仮組み用ワイヤ(6)の残留を確実に検出できる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の仮組み用ワイヤ残留検出装置を用いて、熱交換器(1)に仮組み用ワイヤ(6)が残留しているか否かを検出する仮組み用ワイヤ残留検出方法であって、
撮影手段(13)によってチューブ(2)を撮影し、
画像処理手段(14)によって第1の処理、第2の処理、第1の判定および第2の判定を行うことを特徴とする。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
一実施形態における仮組み用ワイヤ残留検出装置の検出対象である熱交換器の正面図である。 一実施形態における仮組み用ワイヤ残留検出装置の全体構成図である。 一実施形態における画像処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 図3の残留黒ワイヤ検査処理の詳細を示すフローチャートである。 図3の残留白ワイヤ検査処理の詳細を示すフローチャートである。 一実施形態における画像の例を示す図であり、仮組み用ワイヤが残留していない場合の画像の例を示している。 一実施形態における画像の例を示す図であり、黒色の仮組み用ワイヤが残留している場合の画像の例を示している。 一実施形態における画像の例を示す図であり、白色の仮組み用ワイヤが残留している場合の画像の例を示している。
一実施形態について図1〜図8に基づいて説明する。まず、本実施形態における仮組み用ワイヤ残留検出装置の検出対象である熱交換器1について説明する。図1では、熱交換器1の例として、車両用空調装置の加熱用熱交換器であるヒータコアを示している。
ヒータコアは、車両のエンジンの発熱により温められたエンジン冷却水(温水)と、車室内に送風する空気とを熱交換させて、車室内に送風する空気を加熱するものである。なお、本実施形態における仮組み用ワイヤ残留検出装置は、ヒータコアに限らず、例えば、ラジエータ、エバポレータ(蒸発器)、コンデンサ(凝縮器)等の種々の熱交換器を検出対象とすることができる。
熱交換器1は、複数本のチューブ2およびフィン3からなる熱交換コア部と、各チューブ2と連通するヘッダタンク4と、熱交換コア部の補強部材をなすサイドプレート5とを有している。
複数本のチューブ2は、直管状に形成され、その内部にエンジン冷却水(内部流体)が流れるようになっている。また、複数本のチューブ2は、その長手方向と直交する方向に積層配置されており、隣り合うチューブ2同士の間には、空気(外部流体)が流通する空気通路が形成されている。
フィン3は、隣り合うチューブ2同士の間に配置され、チューブ2の外表面に接合されている。これにより、車室内に送風する空気(チューブ周りを流れる空気)との伝熱面積(熱交換面積)を増大させてエンジン冷却水と空気との熱交換を促進させるようになっている。
本例では、複数本のチューブ2は断面扁平形状になっており、その短径方向に積層されている。したがって、チューブ2の長径方向が空気流れ方向と一致している。本例のフィン3は、薄板材を波状に曲げ成形することで形成されたコルゲートフィンであり、その頂部がチューブ2の平坦面(扁平面)にろう付け接合されている。
なお、図1では、フィン3を一部のみ図示しているが、フィン3は、隣り合うチューブ2同士の間の略全域にわたって配置されている。以下では、熱交換コア部のうち空気流れ方向両端側(図1の紙面表裏方向両端側)の面をコア面と言う。
ヘッダタンク4は、チューブ2の長手方向両端側にてチューブ2の長手方向(紙面左右方向)と直交する方向に延びて各チューブ2と連通している。サイドプレート5は、熱交換コア部の両端側(チューブ2の積層方向両端側)に配置され、ヘッダタンク4にろう付け接合されている。
本例では、チューブ2、フィン3、ヘッダタンク4及びサイドプレート5を金属(例えばアルミニウム合金)で成形し、これらの部材2〜5をろう付けにて接合している。
次に、熱交換器1の製造方法について説明する。まず、上述した各部材2〜5をカシメ等によって仮固定した後、仮組み用ワイヤ6を、熱交換コア部およびサイドプレート5の外側にきつく巻き付ける(仮組み工程)。より具体的には、仮組み用ワイヤ6をチューブ2の長手方向と直交する方向(チューブ2の積層方向)に巻き付ける。
例えば、仮組み用ワイヤ6として針金を用いることができる。仮組み用ワイヤ6としては、表面に酸化被膜が形成された黒なましワイヤが好適であるが、表面の酸化被膜が薄い白色のワイヤを用いてもよい。
次いで、仮組みされた各部材2〜5を炉中で一体ろう付けする(ろう付け工程)。これにより、各部材2〜5が接合されて熱交換器1が出来上がる。このとき、各部材2〜5は、ろう付け時の加熱により熱収縮する。このため、ろう付け後の状態では、仮組み用ワイヤ6は熱交換器1のコア面から浮き上がった状態となる。
次いで、熱交換器1のコア面から浮き上がった仮組み用ワイヤ6を、ワイヤ切断装置(図示せず)で切断する(ワイヤ切断工程)。このとき、仮組み用ワイヤ6が熱交換器1(より具体的にはチューブ2)に接合されていなければ、仮組み用ワイヤ6が熱交換器1から除去されることとなる。
次いで、熱交換器1に対して仮組み用ワイヤ6の残留状態を仮組み用ワイヤ残留検出装置で検出し(ワイヤ残留検出工程)、仮組み用ワイヤ6が残留していないという検出結果であれば熱交換器1が良品であると判定する。
次に、仮組み用ワイヤ残留検出装置について説明する。図2は、本実施形態における仮組み用ワイヤ残留検出装置の全体構成図である。
仮組み用ワイヤ残留検出装置は、熱交換器1を把持するロボットチャック(図示せず)、熱交換器1を照明する照明装置12(照明手段)、熱交換器1を撮影するカメラ13(撮影手段)、およびカメラ13が撮影した画像を処理する画像処理装置14(画像処理手段)を備えている。なお、図2の例では、熱交換器1は、チューブ2の長手方向が図2の紙面表裏方向と一致するように把持されている。
照明装置12は、電源20から供給された電力を用いて熱交換器1のコア面を照明する。より具体的には、照明装置12は、熱交換器1の表裏両側のコア面のうち一方のコア面を照明する。本例では、照明装置12として、LEDバー照明が用いられている。
本例では、照明装置12の光軸(一点鎖線で示す)は、熱交換器1のコア面に対して斜めになっている。より具体的には、照明装置12の光軸と熱交換器1のコア面とがなす角度θが40°程度になっている。
カメラ13は、熱交換器1の表裏両側のコア面のうち、照明装置12によって照明されるコア面を撮影する。カメラ13としては、CCDカメラが好適である。本例では、カメラ13の光軸(一点鎖線で示す)は、熱交換器1のコア面に対して直角になっている。換言すれば、カメラ13は、熱交換器1のコア面の真正面に配置されている。
画像処理装置14は、カメラ13で撮影された画像を取り込み、取り込んだ画像に基づいて、仮組み用ワイヤ6の残留の有無を判定する。画像処理装置14としては、一般的なパーソナルコンピュータを用いることができる。
画像処理装置14は、仮組み用ワイヤ6の残留の有無の判定結果を、熱交換器1の製造工程で用いられる制御装置21に出力する。制御装置21としては、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を有しているものが一般的に用いられている。
次に、画像処理装置14が行う画像処理について説明する。図3〜図5は、画像処理装置14が行う画像処理のアルゴリズム(仮組み用ワイヤ残留検出方法)を示すフローチャートであり、図6〜図8は、画像処理装置14が処理する画像の例を模式的に示す図である。図6は仮組み用ワイヤ6が残留していない場合の画像の例を示し、図7、図8は仮組み用ワイヤ6が残留している場合の画像の例を示している。
図6〜図8の例では、画像処理装置14は、カメラ13で撮影された画像のうち、仮組み用ワイヤ6が存在する可能性のある一部の領域(ワイヤ抽出領域)のみに対して画像処理を行い、残余の領域に対しては画像処理を行っていない。
図3に示すように、まずステップS100にて、カメラ13で撮影された画像を取り込む(画像入力)。図6(a)、図7(a)、図8(a)は、ステップS100で取り込んだ画像の例を示している。
ステップS100で取り込んだ画像では、チューブ2は光を反射するため白色になっている。図7(a)の例では、仮組み用ワイヤ6は炉中で加熱されて黒色になっているが、図8(a)の例では、仮組み用ワイヤ6にろう材やフラックスが付着する等して仮組み用ワイヤ6が白色になっている。以下、黒色になった仮組み用ワイヤ6を黒ワイヤと言い、白色になった仮組み用ワイヤ6を白ワイヤと言う。
次いでステップS110に進み、残留黒ワイヤ検査処理(第1の処理)を行う。残留ワイヤ黒検査処理の詳細を図4に示す。残留黒ワイヤ検査処理では、まずステップS111にて、ステップS100で取り込んだ画像を膨張処理してチューブ2を強調する。本例では、行:3×列:3のウインドウで膨張処理する。
次いでステップS112に進み、ステップS111でチューブ2を強調した画像をオープン処理(収縮→膨張処理)してフィン3を消す。本例では、行:12×列:1の縦長のウインドウでオープン処理する。
次いでステップS113に進み、ステップS112でチューブ2を強調した画像を二値化処理する。
次いでステップS114に進み、ステップS113で二値化処理した画像をチューブ2の長手方向(チューブ2と平行な方向)に収縮処理して、ワイヤ干渉部のチューブ2を分離する。本例では、行:12×列:1のウインドウで収縮処理する。
次いでステップS115に進み、ステップS114で収縮処理した画像を膨張処理して、チューブ2を強調する。本例では、行:1×列:10のウインドウで膨張処理する。
図5(b)、図6(b)は、ステップS115で膨張処理した画像の例を示している。図6(b)からわかるように、黒ワイヤ6が残留している場合、黒ワイヤ6によって形成されたチューブ2の分離箇所(分断箇所)が強調される。
次いでステップS116に進み、ステップS115で膨張処理した画像を対象にウインドウ(wind)内の白ブロブ処理を実施して、抽出ブロブの周囲長を計測する。図6(b)を図5(b)と比較するとわかるように、黒ワイヤ残留時はチューブ2の白ブロブが分断されるので抽出ブロブの周囲長が長くなる。このため、抽出ブロブの周囲長により、黒ワイヤ残留を検出することができる。以上により、残留黒ワイヤ検査処理(ステップS110)を終了する。
次いでステップS120に進み、残留白ワイヤ検査処理(第2の処理)を行う。残留白ワイヤ検査処理の詳細を図5に示す。残留白ワイヤ検査処理では、まずステップS121にて、ステップS100で取り込んだ画像をチューブ2の積層方向(チューブ2と直交する方向)に収縮処理してチューブ2を消す。本例では、行:1×列:25の横長のウインドウで収縮処理する。
次いでステップS122に進み、ステップS121でチューブ2を消した画像を白穴埋め処理してフィン3を消す。
次いでステップS123に進み、ステップS121、S122でチューブ2およびフィン3を消した画像を対象にウインドウ(wind)内の明るさのヒストグラムを計測し、明るい方から指定パーセンテージの輝度値を算出する。これにより、熱交換器1の焼け具合(ろう付けの際の加熱による変色の具合)に対応した二値化レベルを抽出する。
次いでステップS124に進み、ステップS122でチューブ2を強調した画像を引き伸ばし処理して白ワイヤ6を強調した濃淡画像にする。本例では、最小値側を、ステップS123で抽出した二値化レベルに設定する。
次いでステップS125に進み、ステップS124で白ワイヤ6を強調した画像を、ステップS123で抽出した二値化レベルで二値化処理する。
次いでステップS126に進み、ステップS125で二値化処理した画像を膨張処理して、白ワイヤ6を強調する。本例では、行:1×列:25のウインドウで膨張処理する。
図5(c)、図6(b)は、ステップS126で膨張処理した画像の例を示している。図6(b)からわかるように、白ワイヤ6が残留している場合、白ワイヤ6が強調される。
次いでステップS127に進み、ステップS126で膨張処理した画像を対象にウインドウ(wind)内の白ブロブ処理を実施して、抽出ブロブの面積を計測する。図6(b)を図5(c)と比較するとわかるように、白ワイヤ残留時は抽出白ブロブの面積が大きくなる。このため、抽出白ブロブの面積により、白ワイヤ残留を検出することができる。以上により、残留白ワイヤ検査処理(ステップS120)を終了する。
次いで、図3に示すステップS130へ進み、照明状態検査処理を行う。照明状態検査処理では、ステップS100で取り込んだ画像を対象にウインドウ(wind)のヒストグラムを計測し、コントラストを算出する。照明装置12が熱交換器1を照明していない場合(照明OFF)、または照明装置12が熱交換器1を照明していても照度が不足している場合(照度不足)はコントラストが低くなるので、コントラストを算出することで照明状態を把握することができる。
次いでステップS140に進み、検査結果判定処理を行う。検査結果判定処理では、黒ワイヤ残留判定(第1の判定)と白ワイヤ残留判定(第2の判定)と照明状態判定とを行う。
黒ワイヤ残留判定では、ステップS116で計測した抽出ブロブの周囲長が規格以下の場合、残留黒ワイヤなしと判定し、抽出ブロブの周囲長が規格を超えている場合、残留黒ワイヤありと判定する。
なお、黒ワイヤ残留判定の他の方法として、ステップS116において白ブロブの個数を計測し、白ブロブの個数が規格以下の場合、残留ワイヤなしと判定し、白ブロブの個数が規格を超えている場合、残留ワイヤありと判定するようにしてもよい。
白ワイヤ残留判定では、ステップS127で計測した抽出白ブロブの面積が規格以下の場合、残留白ワイヤなしと判定し、抽出白ブロブの面積が規格を超えている場合、残留白ワイヤありと判定する。
なお、白ワイヤ残留判定の他の方法として、ステップS127において白ブロブの幅サイズを計測し、白ブロブの幅サイズが規格以下の場合、残留白ワイヤなしと判定し、白ブロブの幅サイズが規格を超えている場合、残留白ワイヤありと判定するようにしてもよい。
照明状態判定では、ステップS130で算出したコントラストが規格以上の場合、照明装置12が熱交換器1を照明しており、かつ照度が足りていると判定する(照明ON判定)。
次いでステップS150に進み、ステップS140で判定した検査結果を制御装置21に出力する。以上により、熱交換器1に対する仮組み用ワイヤ6の残留検出が終了する。
本実施形態によると、仮組み用ワイヤ6が黒色の場合、残留黒ワイヤ検査処理を行うことで仮組み用ワイヤ6によるチューブ2の分断箇所が明確になる。そのため、黒ワイヤ残留判定を行うことで黒色の仮組み用ワイヤ6の残留を良好に検出できる。
また、仮組み用ワイヤ6が白色の場合、残留白ワイヤ検査処理を行うことで仮組み用ワイヤ6が明確になる。そのため、白ワイヤ残留判定を行うことで白色の仮組み用ワイヤ6の残留を良好に検出できる。
したがって、黒色の仮組み用ワイヤ6および白色の仮組み用ワイヤ6の両方について残留を良好に検出できるので、仮組み用ワイヤ残留の検出精度を高めることができる。
ちなみに本実施形態では、カメラ13の光軸が熱交換器1のコア面に対して直角になっているが、カメラ13の光軸が熱交換器1のコア面に対して斜めになっていても、黒ワイヤおよび白ワイヤの残留検出を支障なく行うことができる。そのため、カメラ13の配置位置の制約が少なく、装置設計上の自由度が高いという利点がある。
(他の実施形態)
上記各実施形態は、画像処理装置14が行う画像処理のアルゴリズムの具体例を示したものであり、これに限定されることなく、画像処理装置14が行う画像処理のアルゴリズムの細部を種々変更可能である。
1 熱交換器
2 チューブ
6 仮組み用ワイヤ
13 カメラ(撮影手段)
14 画像処理装置(画像処理手段)

Claims (4)

  1. ろう付けにより製造された熱交換器(1)に仮組み用ワイヤ(6)が残留しているか否かを検出する仮組み用ワイヤ残留検出装置であって、
    前記熱交換器(1)のチューブ(2)を撮影する撮影手段(13)と、
    前記撮影手段(13)が撮影した画像を処理する画像処理手段(14)とを備え、
    前記画像処理手段(14)は、
    前記撮影手段(13)が撮影した画像を前記チューブ(2)と平行な方向に収縮処理する第1の処理と、前記撮影手段(13)が撮影した画像を前記チューブ(2)と直交する方向に収縮処理する第2の処理と、
    前記第1の処理を行った画像に対して、前記チューブ(2)が分断されているか否かを判定する第1の判定と、
    前記第2の処理を行った画像に対して、前記仮組み用ワイヤ(6)があるか否かを判定する第2の判定とを行うものであることを特徴とする仮組み用ワイヤ残留検出装置。
  2. 前記画像処理手段(14)は、前記第2の判定では、前記仮組み用ワイヤ(6)があるか否かをブロブの面積に基づいて判定することを特徴とする請求項1に記載の仮組み用ワイヤ残留検出装置。
  3. 前記画像処理手段(14)は、前記第1の判定では、前記チューブ(2)が分断されているか否かをブロブの周囲長に基づいて判定することを特徴とする請求項1または2に記載の仮組み用ワイヤ残留検出装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の仮組み用ワイヤ残留検出装置を用いて、前記熱交換器(1)に前記仮組み用ワイヤ(6)が残留しているか否かを検出する仮組み用ワイヤ残留検出方法であって、
    前記撮影手段(13)によって前記チューブ(2)を撮影し、
    前記画像処理手段(14)によって前記第1の処理、前記第2の処理、前記第1の判定および前記第2の判定を行うことを特徴とする仮組み用ワイヤ残留検出方法。
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