JP2012235276A - 符号化装置、復号装置、符号化方法、復号方法、送信装置、送信方法 - Google Patents

符号化装置、復号装置、符号化方法、復号方法、送信装置、送信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012235276A
JP2012235276A JP2011101932A JP2011101932A JP2012235276A JP 2012235276 A JP2012235276 A JP 2012235276A JP 2011101932 A JP2011101932 A JP 2011101932A JP 2011101932 A JP2011101932 A JP 2011101932A JP 2012235276 A JP2012235276 A JP 2012235276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
matrix
unit
check matrix
message
size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011101932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5582088B2 (ja
Inventor
Masafumi Iwasa
雅文 岩佐
Atsushi Hayamizu
淳 速水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JVCKenwood Corp
Original Assignee
JVCKenwood Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JVCKenwood Corp filed Critical JVCKenwood Corp
Priority to JP2011101932A priority Critical patent/JP5582088B2/ja
Publication of JP2012235276A publication Critical patent/JP2012235276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5582088B2 publication Critical patent/JP5582088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

【課題】復号特性の悪化を抑制しながら処理量を削減する技術を提供する。
【解決手段】LDPC符号化部44は、符号化の対象となるメッセージを入力する。第1生成部40、第2生成部42は、入力したメッセージに対する検査行列であって、かつイレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を取得する。第1生成部40、第2生成部42において取得した検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列である。LDPC符号化部44は、検査行列と、メッセージとの演算を実行することによって、メッセージを符号化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信技術に関し、特にLDPC符号化を使用すべき符号化装置、復号装置、符号化方法、復号方法、送信装置、送信方法に関する。
近年、低S/Nの伝送路でも強力な誤り訂正能力をもつ誤り訂正符号として、LDPC(Low Density Parity Check Code)が注目され、多くの分野で適用されている。LDPCでは、送信側において、疎な検査行列をもとに生成される符号化行列によって、データが符号化される。ここで、疎な検査行列とは、要素が1または0からなる行列であって、1の数が少ない行列である。一方、受信側において、検査行列をもとにして、データの復号とパリティ検査とがなされる。特に、BP(Belief Propagation)法等による繰り返し復号によって復号性能が向上する。
この復号では、検査行列の行列要素が「1」である部分を対象にして、行方向に復号するチェックノード処理と、列方向に復号する変数ノード処理とを繰り返し実行する。したがって、復号処理の演算量は検査行列の行列数と行列要素が「1」の数によって決まる。LDPCの検査行列のひとつが、LDGM(Low Density Generation Matrix)構造の検査行列である。当該LDGM構造の検査行列は、検査行列から生成行列を求めることなく符号化可能な特殊な行列である。具体的には、検査行列のパリティビットに作用される部分の行列の例として、右上三角が「0」とした構造や2重対角部分を「0」とした構造を有する。この構造によると上位のパリティから順にパリティが計算されるので、生成行列と検査行列とが同一の行列になる。
例えば、LDGM構造の検査行列は、単位行列とその巡回行列との組み合わせで生成される。このような検査行列では、パリティビットに演算される部分の行列(以下、「パリティ部検査行列」という)が三角形状に「0」になっているので、この部分で列重みと行重みが変化する。これは、行列全体として、列重み次数と行重み次数が一定ではないイレギュラー型の行列であるといえる。イレギュラー型の行列では、列重み次数と行重み次数がそれぞれ一定なレギュラー型の行列よりもウォーターホール特性が優れていることが知られている。イレギュラー型の検査行列を生成するために、符号長、符号化率から決まる検査行列よりも行数が大きな基本行列を作成し、そこから余分な行を削除する際に行の並び替えが実行される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−266463号公報
符号語長やメッセージ長が複数種類規定される場合、検査行列のサイズも複数種類規定される。そのような状況下において、処理量の増加を抑制しながら、復号特性を改善するために、検査行列のうち、パリティ部検査行列以外の部分(以下、「メッセージ部検査行列」という)をレギュラー型からイレギュラー型に変形することが有効である。なお、メッセージ部検査行列は、検査行列のうち、メッセージ部分に演算される部分ともいえる。さらに、処理量の増加を抑制するためには、行や列を削除した後になされる並び替えの処理を省略することが望まれる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、復号特性の悪化を抑制しながら処理量を削減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の符号化装置は、符号化の対象となるメッセージを入力する入力部と、入力部において入力したメッセージに対する検査行列であって、かつイレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を取得する取得部と、取得部において取得した検査行列と、入力部において入力したメッセージとの演算を実行することによって、メッセージを符号化する符号化部とを備える。取得部において取得した検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列である。
この態様によると、レギュラー型のメッセージ部を有した行列であって、かつ所定のサイズよりも大きな行列から、一部の行成分と列成分とを削除することによってイレギュラー型のメッセージ部を有した検査行列を生成するので、復号特性の悪化を抑制しながら処理量を削減できる。
取得部において取得した検査行列は、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列のうちのパリティ部に対して、対角成分にて交差する行成分と列成分とが削除されるとともに、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列のうちのメッセージ部に対して、所定の行成分と列成分とが削除された行列であってもよい。この場合、パリティ部に対して、対角成分にて交差する行成分と列成分とが削除されるとともに、メッセージ部に対して、所定の行成分と列成分とが削除されるので、レギュラー型のメッセージ部を有した行列から、イレギュラー型のメッセージ部を有した検査行列を生成できる。
取得部において削除した行成分と列成分とに関する情報を復号装置に通知する通知部をさらに備えてもよい。この場合、削除した行成分と列成分とに関する情報を通知するので、削除すべき行成分と列成分とを柔軟に設定できる。
取得部において取得した検査行列は、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、連続した行成分が削除され、かつパリティ部の対角成分が1に維持された行列であってもよい。この場合、連続した行成分が削除されるので、検査行列を容易に生成できる。
取得部において取得した検査行列は、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、符号化部において最初に符号化されるパリティビット側の最下行または最上行から連続した行成分が削除され、かつ最右列側または最左列側の連続した列成分が削除された行列であってもよい。この場合、最下行または最上行から連続した行成分が削除され、かつ最右列側または最左列側の連続した列成分が削除されるので、検査行列を容易に生成できる。
取得部において取得した検査行列は、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、符号化部において最後に符号化されるパリティビット側の最下行または最上行から連続した行成分が削除され、かつ最右列側および最左列側の連続した列成分が削除された行列であってもよい。この場合、最下行または最上行から連続した行成分が削除され、かつ最右列側および最左列側の連続した列成分が削除されるので、検査行列を容易に生成できる。
取得部は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列および当該第1単位行列を巡回させた巡回行列を組み合わせることによって、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列を生成する第1生成部と、第1生成部において生成したレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列および当該第2単位行列を巡回させた巡回行列を組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とを削除することによって、イレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を生成する第2生成部と、を備えてもよい。この場合、使用時に検査行列を生成するので、メモリ量を削減できる。
取得部は、イレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列が予め記憶されたメモリから、検査行列を取得してもよい。この場合、メモリに検査行列を記憶しておくので、使用時の処理量を低減できる。
本発明の別の態様は、復号装置である。この装置は、LDPC符号化されたメッセージを入力する入力部と、入力部において入力したメッセージに対する検査行列であって、かつイレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を取得する取得部と、取得部において取得した検査行列と、入力部において入力したメッセージとの演算を実行することによって、メッセージを復号する復号部とを備える。取得部において取得した検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列である。
この態様によると、レギュラー型のメッセージ部を有した行列であって、かつ所定のサイズよりも大きな行列から、一部の行成分と列成分とを削除することによってイレギュラー型のメッセージ部を有した検査行列を生成するので、復号特性の悪化を抑制しながら処理量を削減できる。
本発明のさらに別の態様は、符号化方法である。この方法は、符号化の対象となるメッセージを入力するステップと、入力したメッセージに対する検査行列であって、かつイレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を取得するステップと、取得した検査行列と、入力したメッセージとの演算を実行することによって、メッセージを符号化するステップとを備える。取得するステップにおいて取得した検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列である。
本発明のさらに別の態様は、復号方法である。この方法は、LDPC符号化されたメッセージを入力するステップと、入力したメッセージに対する検査行列であって、かつイレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を取得するステップと、取得した検査行列と、入力したメッセージとの演算を実行することによって、メッセージを復号するステップとを備える。取得するステップにおいて取得した検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列である。
本発明のさらに別の態様は、送信装置である。この装置は、検査行列とメッセージとの演算を実行することによって符号化されたメッセージが含まれた信号を変調する変調部と、変調部において変調した信号を送信する送信部とを備える。変調部において変調される信号でのメッセージに対する検査行列は、イレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列であり、かつ当該検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列である。
本発明のさらに別の態様は、送信方法である。この方法は、検査行列とメッセージとの演算を実行することによって符号化されたメッセージが含まれた信号を変調するステップと、変調した信号を送信するステップとを備える。変調するステップにおいて変調される信号でのメッセージに対する検査行列は、イレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列であり、かつ当該検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列である。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、復号特性の悪化を抑制しながら復号処理の処理量を削減できる。
本発明の実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の符号化処理部の構成を示す図である。 図3(a)−(b)は、図2の符号化処理部の処理概要を説明するための単位行列および巡回行列を示す図である。 図4(a)−(b)は、図2の符号化処理部の処理概要を説明するための検査行列生成テーブルを示す図である。 図2の符号化処理部の処理概要を説明するための検査行列を示す図である。 図2の検査行列サイズテーブル部に記憶された検査行列サイズテーブルのデータ構造を示す図である。 図2の拡大検査行列生成部において生成される拡大検査行列を示す図である。 図2の検査行列数削減部において生成される検査行列を示す図である。 図1の復号処理部の構成を示す図である。 図1の符号化処理部による検査行列の生成手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る検査行列数削減部において生成される検査行列を示す図である。 本発明の実施例2に係る検査行列数削減部において生成される別の検査行列を示す図である。 図13(a)−(f)は、本発明の実施例2に係る検査行列数削減部において生成されるさらに別の検査行列を示す図である。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例1は、LDPC符号化を実行する送信装置と、送信装置において符号化されたデータ(以下、「符号化データ」という)に対して検査行列をもとに繰り返し復号を実行する受信装置とを含む通信システムに関する。通信システムでは、LDGM構造の検査行列を使用する。前述のごとく、復号特性を向上するためには、検査行列として、メッセージ部検査行列がイレギュラー型になっているLDGM構造の行列の使用が望ましい。そのような検査行列を簡易に生成するために、送信装置および受信装置は、次の処理を実行する。
適正サイズよりも大きいサイズの単位行列と、当該単位行列の巡回行列を組み合わせることによって、使用すべき検査行列のサイズよりも大きなサイズの検査行列(以下、「拡大検査行列」という)が生成される。ここで、拡大検査行列もLDGM構造を有しているが、これのメッセージ部検査行列はレギュラー型である。次に、拡大検査行列のサイズが検査行列のサイズになるまで、拡大検査行列から行成分と列成分とが削除される。その結果、メッセージ部検査行列がイレギュラー型であるLDGM構造の検査行列が生成される。つまり、行成分と列成分との削除だけによって、検査行列のサイズの適正化がなされるとともに、レギュラー型行列からイレギュラー型行列への変換もなされる。
図1は、本発明の実施例1に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、送信装置10、受信装置12を含む。送信装置10は、情報データ生成部20、符号化処理部22、変調部24を含む。受信装置12は、復調部26、復号処理部28、情報データ出力部30を含む。
情報データ生成部20は、送信すべきデータを取得し、情報データを生成する。なお、取得したデータがそのまま情報データとされてもよい。情報データ生成部20は、情報データを符号化処理部22へ出力する。符号化処理部22は、情報データ生成部20から、情報データを入力する。符号化処理部22は、LDPCでの検査行列をもとにしたパリティ(以下、「LDPCパリティ」という)を情報データに付加する。LDPCパリティを付加した情報データが、前述の符号化データに相当する。LDPCでの検査行列については後述する。符号化処理部22は、符号化データを変調部24に出力する。なお、符号化データに対してインタリーブがなされてもよい。
変調部24は、符号化処理部22から符号化データを入力する。変調部24は、符号化データを変調する。変調方式として、PSK(Phase Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)等が使用される。変調部24は、変調した符号化データを変調信号として送信する。復調部26は、変調部24から通信路、例えば無線伝送路を介して変調信号を受信する。復調部26は、変調信号を復調する。復調には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。復調部26は、復調結果(以下、「復調データ」という)を復号処理部28へ出力する。
復号処理部28は、復調部26からの復調データを入力する。復号処理部28は、符号化処理部22においてインタリーブがなされている場合、復調データに対してデインタリーブを実行する。復号処理部28は、復調データに対して、LDCPでの検査行列による復号処理を繰り返し実行する。復号処理として、例えば、sum−productアルゴリズムが実行される。sum−productアルゴリズムは、次の手順で実行される。
1.初期化:事前値比を初期化し、最大復号繰り返し回数を設定する。
2.チェックノード処理:検査行列の行方向に対して外部値比を更新する。
3.変数ノード処理:検査行列の列方向に対して事前値比を更新する。
4.一時推定語を計算する。
なお、復号処理部28において使用される検査行列は、符号化処理部22において使用される検査行列と同一である。
復号処理部28は、復号結果(以下、「復号データ」という)を情報データ出力部30へ出力する。情報データ出力部30は、復号処理部28からの復号データを入力する。情報データ出力部30は、復号データをもとに情報データを生成する。なお、復号データがそのまま情報データとされてもよい。情報データ出力部30は、外符号復号部を含み、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)等の外符号を復号してもよい。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図2は、符号化処理部22の構成を示す。符号化処理部22は、第1生成部40、第2生成部42、LDPC符号化部44を含む。第1生成部40は、検査行列生成テーブル部46、拡大検査行列生成部48、単位行列サイズ変更部50、検査行列サイズテーブル部52を含み、第2生成部42は、検査行列数削減部54を含む。
符号化処理部22での処理を説明する前に、ここでは、LDPCでの検査行列、特にLDGM構造の検査行列の生成処理を説明する。アレー符号と呼ばれる検査行列では、単位行列とその巡回行列とが行方向と列方向に配置されている。図3(a)−(b)は、符号化処理部22の処理概要を説明するための単位行列および巡回行列を示す。ここでは、図3(a)−(b)に示すような5行5列(p=5)の行列を一例とするが、これに限定されない。図3(a)は、5行5列の単位行列(I)を示す。図3(b)は、図3(a)の単位行列(I)に対する巡回行列αを示す。αは単位行列を1回左あるいは右に巡回した行列を意味するが、図3(b)は右に巡回した場合に相当する。α^iは単位行列をi回左あるいは右に巡回した行列を意味しており、例えば、α^2(2乗)は単位行列を2回左あるいは右に巡回した行列に相当する。
図4(a)−(b)は、符号化処理部22の処理概要を説明するための検査行列生成テーブルを示す。図4(a)は、図3(a)−(b)に示された単位行列とその巡回行列を行方向に5個(j=5)、列方向に12個(k=12)配置した場合の構成例である。ここで、0は、全ての構成要素が0である零行列を示す。図4(b)は、図4(a)に対応したシフトパターンを示しており、当該シフトパターンが検査行列生成テーブルにて示される。検査行列生成テーブルにおける0が単位行列に対応し、検査行列生成テーブルにおける−1が零行列に対応する。
図5は、符号化処理部22の処理概要を説明するための検査行列を示す。これは、単位行列サイズ(p=5)と行方向(j=3)、列方向(k=6)の配置にて構成され、かつ図4(b)に示された検査行列生成テーブルにもとづくシフトがなされた検査行列である。図示のごとく、検査行列は、左側のパリティ部検査行列と右側のメッセージ部検査行列とによって構成される。前述のごとく検査行列はLDGM構造を有しているので、パリティ部検査行列のうち、左上から右下への対角成分が「1」で構成され、右上三角あるいは左下三角の部分が「0」で構成されている。なお、図5に示した検査行列のうち、メッセージ部検査行列は、各行とも重みが「3」であるとともに、各列とも重みが「3」であるので、各行、各列で重みが一定のレギュラー型の行列になっている。図2に戻る。
検査行列サイズテーブル部52は、符号語長とメッセージ長に対する検査行列のサイズを規定するためのテーブルである。符号語長とメッセージ長とは、可変に設定される。図6は、検査行列サイズテーブル部52に記憶された検査行列サイズテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、符号語長欄200、メッセージ長欄202、単位行列サイズ欄204、行方向構成数欄206、列方向構成数欄208を含む。このテーブルによると、
符号語長が30ビットのパターンでデータを送受信するときには、単位行列を5行5列(p=5)とし、行方向に3個(j=3)、列方向に6個(k=6)配置した構成になる。また、符号語長が348ビットのパターンでデータを送受信するときには、単位行列を29行29列(p=29)とし、行方向に5個(j=5)、列方向に12個(k=12)配置した構成になる。図2に戻る。
単位行列サイズ変更部50は、第1段階として、符号語長をもとに検査行列サイズテーブル部52を参照することによって、単位行列サイズ(p)、行方向(j)、列方向(k)の構成数を決定する。なお、単位行列サイズ変更部50は、符号語長およびメッセージ長に関する情報を図示しない制御部から入力する。単位行列サイズ変更部50は、第2段階として、決定した単位行列サイズよりも大きなサイズの単位行列(以下、「拡大単位行列」という)、および決定した単位行列サイズよりも大きなサイズの巡回行列(以下、「拡大巡回行列」という)を生成する。拡大単位行列のサイズおよび拡大巡回行列のサイズは、所定のサイズよりも大きいといえる。
なお、拡大単位行列のサイズおよび拡大巡回行列のサイズは同一である。単位行列サイズ変更部50は、検査行列サイズテーブル部52から下記式により、変更が可能な拡大単位行列および拡大巡回行列の限界値を導出する。拡大単位行列および拡大巡回行列のサイズがこの範囲内に設定されるので、これから作成する行列の列重みの平均(小数点以下を四捨五入)が予め検討されている最適な列重みと同じ値となり、基本的な特性が維持される。
単位行列変更可能サイズr=
行方向構成数j×単位行列サイズp/(行方向構成数j−0.5)
符号語長が30ビットの場合には、下記のごとく、単位行列変更可能サイズrが6になる。
単位行列変更可能サイズr=3(j)×5(p)/(3(j)−0.5)=6
拡大単位行列サイズp´は単位行列サイズpから単位行列変更可能サイズrの範囲内の整数値が選択可能である。符号語長に合わせてpからrの範囲のどの辺りの数値にするのか任意に選択してもよいが、ここではrに近い整数値が選択される。前述の例では、拡大単位行列サイズp´は6になる。
検査行列生成テーブル部46は、前述の図4(b)に示したデータ構造を記憶する。ここでは、拡大検査行列を生成するための拡大単位行列と拡大巡回行列との組合せ方が示されている。検査行列生成テーブル部46にて示された拡大単位行列と拡大巡回行列との組合せ方は、検査行列を生成するための単位行列と巡回行列との組合せ方と同一である。拡大検査行列生成部48は、単位行列サイズ変更部50において特定した行方向(j)、列方向(k)の構成数をもとに、検査行列生成テーブル部46に示された情報にしたがって、拡大単位行列および拡大巡回行列を組み合わせる。組み合わせた結果が拡大検査行列である。拡大検査行列は、LDGM構造をもつとともに、レギュラー型のメッセージ部検査行列を有する。図7は、拡大検査行列生成部48において生成される拡大検査行列を示す。単位行列のサイズが拡大されたことによって、パリティ部検査行列、メッセージ部検査行列ともに適正サイズよりも大きな行列となる。図2に戻る。
検査行列数削減部54は、検査行列生成テーブル部46において生成した拡大検査行列から、一部の行成分と列成分とを削除することによって、検査行列を生成する。ここで、所定のサイズの単位行列と当該単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせて検査行列を組み合わせた場合のサイズになるまで、行成分と列成分とが削除される。検査行列数削減部54は、パリティ部検査行列について下記式により行列削減数を導出する。
パリティ部行列削減数=
(拡大単位行列サイズp´−単位行列サイズp)×行方向構成数j
前述の例の場合は、パリティ部行列削減数={6(p´)−5(p)}×3(j)=3になる。
検査行列数削減部54は、パリティ部検査行列の行番号(1〜18)もしくは列番号(1〜18)から、計算で求まった削減数分の数値(例では3個)をランダムに選び、その番号に対応するパリティ部検査行列の行および列を削除する。つまり、検査行列数削減部54は、レギュラー型のメッセージ部検査行列を有したLDGM構造の拡大検査行列のうちのパリティ部検査行列に対して、対角成分にて交差する行成分と列成分とを削除する。図8は、検査行列数削減部54において生成される検査行列を示す。ここでは、拡大検査行列のうち、3、11、14の番号を選んだ場合に相当する。図8において、パリティ部検査行列の塗り潰し部分の行列が削除される。図2に戻る。
次に、検査行列数削減部54は、メッセージ部検査行列について下記式により行列削減数を求める。
メッセージ部行列削減数=(拡大単位行列サイズp´−単位行列サイズp)×
(列方向構成数k−行方向構成数j)
前述の例の場合、メッセージ部行列削減数={6(p´)−5(p)}×{6(k)−3(j)}=3になる。検査行列数削減部54は、メッセージ部の行番号(1〜18)から、計算で求まった削減数分の数値(例では3個)をランダムに選び、その番号に対応するメッセージ部検査行列の行を削除する。図8では、拡大検査行列のうち、3、11、14の番号が選ばれている。この場合、メッセージ部検査行列の行方向に塗り潰された部分の行が削除される。図2に戻る。
検査行列数削減部54は、メッセージ部の列番号(19〜36)から、計算で求まった削除数分の数値(例では3個)をランダムに選び、その番号に対応するメッセージ部検査行列の列を削除する。つまり、検査行列数削減部54は、レギュラー型のメッセージ部検査行列を有したLDGM構造の行列のうちのメッセージ部検査行列に対して、所定の行成分と列成分とを削除する。図8では、拡大検査行列のうち、24、28、33の番号が選ばれている。この場合、メッセージ部検査行列の列方向に塗り潰された部分の列が削除される。図2に戻る。
検査行列数削減部54におけるランダムな選択手順は、図1の受信装置12でも同様に決定されている。その結果、送信側、受信側とにおいて共通して同一の検査行列が生成される。つまり、検査行列数削減部54は、レギュラー型のメッセージ部検査行列を有したLDGM構造の拡大検査行列から、単位行列および巡回行列を組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とを削除する。その結果、行成分と列成分の削除のみで、イレギュラー型のメッセージ部検査行列を有したLDGM構造の検査行列が生成される。
LDPC符号化部44は、図1に示された情報データ生成部20から、情報データを入力する。情報データが、符号化の対象となるメッセージに相当する。また、LDPC符号化部44は、検査行列数削減部54から検査行列を入力する。LDPC符号化部44は、検査行列と、入力した情報データとの演算を実行することによって、符号化データを生成する。符号化には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。符号化データは、メッセージビットとパリティビットによって構成される。
図9は、復号処理部28の構成を示す。復号処理部28は、第1生成部60、第2生成部62、LDPC復号部64を含む。第1生成部60は、検査行列生成テーブル部66、拡大検査行列生成部68、単位行列サイズ変更部70、検査行列サイズテーブル部72を含み、第2生成部62は、検査行列数削減部74を含む。ここで、検査行列生成テーブル部66、拡大検査行列生成部68、単位行列サイズ変更部70、検査行列サイズテーブル部72、検査行列数削減部74は、図2の検査行列生成テーブル部46、拡大検査行列生成部48、単位行列サイズ変更部50、検査行列サイズテーブル部52、検査行列数削減部54にそれぞれ対応しており、同様の処理を実行する。ここでは、これらの説明を省略する。
LDPC復号部64は、図1の復調部26からの復調データを入力する。また、LDPC復号部64は、検査行列数削減部74から検査行列を入力する。LDPC復号部64は、チェックノード処理と変数ノード処理とを繰り返すことによって、sum−productアルゴリズムを実行する。なお、sum−productアルゴリズムの代わりに、min−sumアルゴリズムが実行されてもよい。sum−productアルゴリズムやmin−sumアルゴリズムには公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。LDPC復号部64は、復号結果である復号データを図1の情報データ出力部30へ出力する。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図10は、符号化処理部22による検査行列の生成手順を示すフローチャートである。単位行列サイズ変更部50は、符号語長に合わせて単位行列サイズ(p)、行方向構成数(j)、列方向構成数(k)を検査行列サイズテーブル部52から読み込む(S10)。単位行列サイズ変更部50は、拡大単位行列サイズp’=行方向構成数j×単位行列サイズp/(行方向構成数j−0.5)を計算することによって、拡大単位行列サイズp´を求める(S12)。拡大検査行列生成部48は、行方向構成数(j)×列方向構成数(k)分のシフト量を検査行列生成テーブル部46から読み込む(S14)。
拡大検査行列生成部48は、拡大単位行列サイズp´と読み込んだシフト量から単位行列とその巡回行列による適正サイズよりも大きな検査行列を生成する(S16)。適正サイズよりも大きな検査行列が、前述の拡大検査行列に相当する。検査行列数削減部54は、パリティ部行列削減数=(拡大単位行列サイズp´−単位行列サイズp)×行方向構成数j、メッセージ部行列削減数=(拡大単位行列サイズp´−単位行列サイズp)×(列方向構成数k−行方向構成数j)より、パリティ部検査行列とメッセージ部検査行列の行列削減数を求め、削減数分ランダムに行列番号を選び、その行列を削除する(S18)。
本発明の実施例によれば、所定のサイズよりも大きな拡大単位行列と拡大巡回行列を組み合わせた拡大検査行列から一部の行成分と列成分とを削除することによって検査行列を生成するので、処理量を削減しながら検査行列を作成できる。また、レギュラー型のメッセージ部を有した拡大検査行列から、イレギュラー型のメッセージ部を有した検査行列が生成されるように行成分および列成分が削除されるので、復号特性の悪化を抑制しながら処理量を削減できる。また、パリティ部検査行列に対して、対角成分にて交差する行成分と列成分とが削除されるので、拡大検査行列から検査行列を生成できる。また、メッセージ部検査行列に対して、所定の行成分と列成分とが削除されるので、削除すべき行成分と列成分との自由度を向上できる。
また、メッセージ部検査行列に対して、所定の行成分と列成分とが削除されるので、レギュラー型のメッセージ部を有した行列から、イレギュラー型のメッセージ部を有した検査行列を生成できる。また、使用時に検査行列を生成するので、複数種類の検査行列のいずれかを使用する場合に、メモリ量を削減できる。また、適正サイズよりも大きな単位行列とその巡回行列から生成したLDGM構造の検査行列から所定数の行列を削除して適正サイズの行列に変形することにより、簡単な処理でメッセージ部検査行列をレギュラー型からイレギュラー型に変形できる。また、イレギュラー型化されることによって、復号特性を向上できる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を説明する。本発明の実施例2は、実施例1と同様に、拡大検査行列のうち、一部の行と列とを削除することによって検査行列を生成する送信装置および受信装置に関する。実施例2では、実施例1と比較して、削除すべき行と列とが異なる。具体的に説明すると、実施例2に係る送信装置および受信装置は、拡大検査行列から、連続した行成分と列成分とを削除することによって、検査行列を生成する。実施例2に係る通信システム100、符号化処理部22、復号処理部28は、図1、図2、図9と同様のタイプである。ここでは、差異を中心に説明する。
検査行列数削減部54は、拡大検査行列から、連続した行成分を削除する。その際、検査行列数削減部54は、パリティ部検査行列の対角成分を「1」に維持させる。検査行列数削減部54は、拡大検査行列から、LDPC符号化部44において最初に符号化されるパリティビット側の最下行または最上行から連続した行成分を削除し、かつ最右列側または最左列側の連続した列成分を削除することによって、検査行列を生成する。図11は、本発明の実施例2に係る検査行列数削減部54において生成される検査行列を示す。ここでは、拡大検査行列の下側から行成分が削除される。つまり、LDPC符号化部44において最初に符号化されるパリティビットが最下行に相当する。また、パリティ部検査行列が左側に配置され、メッセージ部検査行列が右側に配置される。さらに、パリティ部検査行列の左上から右下への対角成分が「1」になっている。この場合、検査行列数削減部54は、最下行から3行を削除した後、メッセージ部検査行列側の端、つまり右側から6列を削除する。その結果、検査行列において、パリティ部検査行列の対角成分が「1」に維持される。
次に、実施例2において生成される別の検査行列を説明する。検査行列数削減部54は、拡大検査行列から、LDPC符号化部44において最後に符号化されるパリティビット側の最下行または最上行から連続した行成分を削除し、かつ最右列側および最左列側の連続した列成分を削除することによって、検査行列を生成する。図12は、本発明の実施例2に係る検査行列数削減部54において生成される別の検査行列を示す。ここでは、拡大検査行列の上側から行成分が削除される。また、パリティ部検査行列が左側に配置され、メッセージ部検査行列が右側に配置される。さらに、パリティ部検査行列の左上から右下への対角成分が「1」になっている。この場合、検査行列数削減部54は、最上行から3行を削除した後、右側の3列および左側の3列を削除する。その結果、検査行列において、パリティ部検査行列の対角成分が「1」に維持される。
図13(a)−(f)は、本発明の実施例2に係る検査行列数削減部54において生成されるさらに別の検査行列を示す。これらでは、図11および図12と比較して、パリティ部検査行列とメッセージ部検査行列との配置や、パリティ部検査行列において1になる対角成分の方向が異なっている。また、説明を明瞭するために、拡大検査行列のうち、対角成分の「1」以外の要素は省略されている。
図13(a)−(b)では、パリティ部検査行列が左側に配置され、メッセージ部検査行列が右側に配置されているとともに、パリティ部検査行列の右上から左下への対角成分が「1」になっている。図13(a)において、検査行列数削減部54は、拡大検査行列から、LDPC符号化部44において最初に符号化されるパリティビット側の最上行から連続した行成分を削除し、かつ最右列側の連続した列成分を削除することによって、検査行列を生成する。図13(b)において、検査行列数削減部54は、拡大検査行列から、LDPC符号化部44において最後に符号化されるパリティビット側の最下行から連続した行成分を削除し、かつ最右列側および最左列側の連続した列成分を削除することによって、検査行列を生成する。
図13(c)−(d)では、パリティ部検査行列が右側に配置され、メッセージ部検査行列が左側に配置されているとともに、パリティ部検査行列の右上から左下への対角成分が「1」になっている。図13(c)において、検査行列数削減部54は、拡大検査行列から、LDPC符号化部44において最初に符号化されるパリティビット側の最下行から連続した行成分を削除し、かつ最左列側の連続した列成分を削除することによって、検査行列を生成する。図13(d)において、検査行列数削減部54は、拡大検査行列から、LDPC符号化部44において最後に符号化されるパリティビット側の最上行から連続した行成分を削除し、かつ最右列側および最左列側の連続した列成分を削除することによって、検査行列を生成する。
図13(e)−(f)では、パリティ部検査行列が右側に配置され、メッセージ部検査行列が左側に配置されているとともに、パリティ部検査行列の左上から右下への対角成分が「1」になっている。図13(e)において、検査行列数削減部54は、拡大検査行列から、LDPC符号化部44において最初に符号化されるパリティビット側の最上行から連続した行成分を削除し、かつ最左列側の連続した列成分を削除することによって、検査行列を生成する。図13(f)において、検査行列数削減部54は、拡大検査行列から、LDPC符号化部44において最後に符号化されるパリティビット側の最下行から連続した行成分を削除し、かつ最右列側および最左列側の連続した列成分を削除することによって、検査行列を生成する。
本発明の実施例によれば、連続した行成分が削除されるので、拡大検査行列から検査行列を容易に生成できる。また、最下行または最上行から連続した行成分が削除され、かつ最右列側または最左列側の連続した列成分が削除されるので、検査行列を容易に生成できる。また、最下行または最上行から連続した行成分が削除され、かつ最右列側および最左列側の連続した列成分が削除されるので、検査行列を容易に生成できる。また、削除すべき行列をランダムに抽出する必要がなくなるので、検査行列を容易に生成できる。また、特定の行列の重みが偏って減るということがなくなるので、行列削除後の重みの確認を不要にできる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、通信システム100は無線通信システムを前提としているので、送信装置10および受信装置12は、無線通信装置に含まれる。しかしながらこれに限らず例えば、通信システム100は有線通信システムを前提としてもよい。その際、送信装置10および受信装置12は、有線通信装置に含まれる。本変形例によれば、本発明をさまざまな装置に適用できる。
本発明の実施例において、送信装置10における検査行列数削減部54と、受信装置12における検査行列数削減部74とは、行成分と列成分とを削除するための規則を共有しており、同一の行成分と列成分とを削除する。しかしながらこれに限らず例えば、送信装置10は、図示しない通知部を備えており、通知部は、検査行列数削減部54において削除した行成分と列成分とに関する情報を受信装置12に通知してもよい。本変形例によれば、削除した行成分と列成分とに関する情報を通知するので、削除すべき行成分と列成分とを柔軟に設定できる。
本発明の実施例において、送信装置10における符号化処理部22と、受信装置12における復号処理部28とは、使用時に検査行列を生成している。しかしながらこれに限らず例えば、符号化処理部22と復号処理部28とは、イレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列が予め記憶されたメモリから、検査行列を取得してもよい。本変形例によれば、メモリに検査行列を記憶しておくので、使用時の処理量を低減できる。
本発明の実施例において、情報データ生成部20と符号化処理部22は送信装置10に含まれているが、これらを別の符号化装置に含み、送信装置10は符号化装置で符号化されたデータを伝送路に適した変調信号に変換して、送信する処理を行うのみの構成であってもよい。また、受信装置12も同様であり、復号処理部28と情報データ出力部30とが別の復号装置に含まれ、受信装置12は受信した信号を復調するのみの構成であってもよい。本変形例によれば、装置設計の自由度を向上できる。
10 送信装置、 12 受信装置、 20 情報データ生成部、 22 符号化処理部、 24 変調部、 26 復調部、 28 復号処理部、 30 情報データ出力部、 40 第1生成部、 42 第2生成部、 44 LDPC符号化部、 46 検査行列生成テーブル部、 48 拡大検査行列生成部、 50 単位行列サイズ変更部、 52 検査行列サイズテーブル部、 54 検査行列数削減部、 60 第1生成部、 62 第2生成部、 64 LDPC復号部、 66 検査行列生成テーブル部、 68 拡大検査行列生成部、 70 単位行列サイズ変更部、 72 検査行列サイズテーブル部、 74 検査行列数削減部、 100 通信システム。

Claims (13)

  1. 符号化の対象となるメッセージを入力する入力部と、
    前記入力部において入力したメッセージに対する検査行列であって、かつイレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を取得する取得部と、
    前記取得部において取得した検査行列と、前記入力部において入力したメッセージとの演算を実行することによって、メッセージを符号化する符号化部とを備え、
    前記取得部において取得した検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列であることを特徴とする符号化装置。
  2. 前記取得部において取得した検査行列は、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列のうちのパリティ部に対して、対角成分にて交差する行成分と列成分とが削除されるとともに、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列のうちのメッセージ部に対して、所定の行成分と列成分とが削除された行列であることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記取得部において削除した行成分と列成分とに関する情報を復号装置に通知する通知部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の符号化装置。
  4. 前記取得部において取得した検査行列は、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、連続した行成分が削除され、かつパリティ部の対角成分が1に維持された行列であることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  5. 前記取得部において取得した検査行列は、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、前記符号化部において最初に符号化されるパリティビット側の最下行または最上行から連続した行成分が削除され、かつ最右列側または最左列側の連続した列成分が削除された行列であることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  6. 前記取得部において取得した検査行列は、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、前記符号化部において最後に符号化されるパリティビット側の最下行または最上行から連続した行成分が削除され、かつ最右列側および最左列側の連続した列成分が削除された行列であることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  7. 前記取得部は、
    所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列および当該第1単位行列を巡回させた巡回行列を組み合わせることによって、レギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列を生成する第1生成部と、
    前記第1生成部において生成したレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列および当該第2単位行列を巡回させた巡回行列を組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とを削除することによって、イレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を生成する第2生成部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の符号化装置。
  8. 前記取得部は、イレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列が予め記憶されたメモリから、検査行列を取得することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の符号化装置。
  9. LDPC符号化されたメッセージを入力する入力部と、
    前記入力部において入力したメッセージに対する検査行列であって、かつイレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を取得する取得部と、
    前記取得部において取得した検査行列と、前記入力部において入力したメッセージとの演算を実行することによって、メッセージを復号する復号部とを備え、
    前記取得部において取得した検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列であることを特徴とする復号装置。
  10. 符号化の対象となるメッセージを入力するステップと、
    入力したメッセージに対する検査行列であって、かつイレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を取得するステップと、
    取得した検査行列と、入力したメッセージとの演算を実行することによって、メッセージを符号化するステップとを備え、
    前記取得するステップにおいて取得した検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列であることを特徴とする符号化方法。
  11. LDPC符号化されたメッセージを入力するステップと、
    入力したメッセージに対する検査行列であって、かつイレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列を取得するステップと、
    取得した検査行列と、入力したメッセージとの演算を実行することによって、メッセージを復号するステップとを備え、
    前記取得するステップにおいて取得した検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列であることを特徴とする復号方法。
  12. 検査行列とメッセージとの演算を実行することによって符号化されたメッセージが含まれた信号を変調する変調部と、
    前記変調部において変調した信号を送信する送信部とを備え、
    前記変調部において変調される信号でのメッセージに対する検査行列は、イレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列であり、かつ当該検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列であることを特徴とする送信装置。
  13. 検査行列とメッセージとの演算を実行することによって符号化されたメッセージが含まれた信号を変調するステップと、
    変調した信号を送信するステップとを備え、
    前記変調するステップにおいて変調される信号でのメッセージに対する検査行列は、イレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の検査行列であり、かつ当該検査行列は、所定のサイズよりも大きなサイズの第1単位行列と当該第1単位行列を巡回させた巡回行列との組合せによるレギュラー型のメッセージ部を有したLDGM構造の行列から、所定のサイズの第2単位行列と当該第2単位行列を巡回させた巡回行列とを組み合わせた場合のサイズになるまで行成分と列成分とが削除された行列であることを特徴とする送信方法。
JP2011101932A 2011-04-28 2011-04-28 符号化装置、復号装置、符号化方法、復号方法、送信装置、送信方法 Active JP5582088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011101932A JP5582088B2 (ja) 2011-04-28 2011-04-28 符号化装置、復号装置、符号化方法、復号方法、送信装置、送信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011101932A JP5582088B2 (ja) 2011-04-28 2011-04-28 符号化装置、復号装置、符号化方法、復号方法、送信装置、送信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012235276A true JP2012235276A (ja) 2012-11-29
JP5582088B2 JP5582088B2 (ja) 2014-09-03

Family

ID=47435188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011101932A Active JP5582088B2 (ja) 2011-04-28 2011-04-28 符号化装置、復号装置、符号化方法、復号方法、送信装置、送信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5582088B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117744128A (zh) * 2024-02-21 2024-03-22 广州久零区块链技术有限公司 基于区块链的电商交易数据安全管理方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004006444A1 (ja) * 2002-07-02 2004-01-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 検査行列生成方法および検査行列生成装置
JP2006100941A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd 信号処理装置、低密度パリティ検査符号の符号化方法および復号方法
JP2008521263A (ja) * 2004-06-24 2008-06-19 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 無線通信システムにおける低密度パリティチェックコードを用いた符号化、復号化方法及びその装置
JP2008263566A (ja) * 2007-03-20 2008-10-30 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 符号化器及び復号器、並びに送信装置及び受信装置
JP2009044702A (ja) * 2007-08-13 2009-02-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 情報伝送システム、送信装置、受信装置、生成行列の作成方法及びコンピュータプログラム
JP2010124401A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ntt Docomo Inc 符号化装置、復号化装置、符号化方法および復号化方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004006444A1 (ja) * 2002-07-02 2004-01-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 検査行列生成方法および検査行列生成装置
JP2008521263A (ja) * 2004-06-24 2008-06-19 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 無線通信システムにおける低密度パリティチェックコードを用いた符号化、復号化方法及びその装置
JP2006100941A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd 信号処理装置、低密度パリティ検査符号の符号化方法および復号方法
JP2008263566A (ja) * 2007-03-20 2008-10-30 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 符号化器及び復号器、並びに送信装置及び受信装置
JP2009044702A (ja) * 2007-08-13 2009-02-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 情報伝送システム、送信装置、受信装置、生成行列の作成方法及びコンピュータプログラム
JP2010124401A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ntt Docomo Inc 符号化装置、復号化装置、符号化方法および復号化方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117744128A (zh) * 2024-02-21 2024-03-22 广州久零区块链技术有限公司 基于区块链的电商交易数据安全管理方法
CN117744128B (zh) * 2024-02-21 2024-05-14 广州久零区块链技术有限公司 基于区块链的电商交易数据安全管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5582088B2 (ja) 2014-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100641052B1 (ko) Ldpc 부호기 및 복호기, 및 ldpc 부호화 방법 및복호화 방법
JP5976960B2 (ja) 高並列性、低エラーフロア、および簡単な符号化原理を有するリフトされたldpc符号のための設計
JP4598085B2 (ja) 検査行列生成方法
JP7152394B2 (ja) Ldpcコードを符号化および復号化するための方法および装置
CN107370490B (zh) 结构化ldpc的编码、译码方法及装置
JP7565976B2 (ja) データ符号化方法及び装置、記憶媒体、並びにプロセッサ
JP4677447B2 (ja) 無線通信システムにおける低密度パリティチェックコードを用いた符号化、復号化方法及びその装置
JP4602418B2 (ja) 検査行列生成方法、符号化方法、復号方法、通信装置、符号化器および復号器
JP4820368B2 (ja) Ldpcコードを用いた符号化及び復号化方法
JP4901871B2 (ja) 検査行列生成方法、符号化方法、通信装置、通信システムおよび符号化器
RU2450442C2 (ru) Способ и устройство для кодирования и декодирования канала в системе связи с использованием кодов с низкой плотностью проверок на четность
JP5307137B2 (ja) 検査行列生成装置、検査行列生成方法、検査行列生成プログラム、送信装置、受信装置及び通信システム
JP5436688B2 (ja) 線形ブロック符号を使用する通信システムにおけるパリティ検査行列を生成する方法及び装置とそれを用いる送受信装置及び方法
JP2008503975A (ja) Ldpcコードを用いた可変コードレート適応符号化及び復号化方法
JP2010528522A (ja) 可変符号化率を有するldpc符号生成方法、装置及びその情報記録媒体
JP2004266463A (ja) 検査行列生成方法および検査行列生成装置
WO2015135298A1 (zh) 一种支持低码率编码的方法及装置、计算机存储介质
JP4832447B2 (ja) チャネルコードを用いた復号化装置及び方法
KR101077552B1 (ko) 복수의 기본 패리티 검사행렬을 이용한 저밀도 패리티 검사부호의 복호화 장치 및 그 방법
WO2019001263A1 (zh) 准循环低密度奇偶校验编码设计方法、装置及存储介质
US8443254B2 (en) Method of generating a parity check matrix for LDPC encoding and decoding
KR102059002B1 (ko) 무선 통신 시스템에서 ldpc 부호의 패리티 검사 행렬을 기반으로 부호화를 수행하는 방법 및 이를 이용한 단말
JP5582088B2 (ja) 符号化装置、復号装置、符号化方法、復号方法、送信装置、送信方法
KR20090064709A (ko) Ldpc 부호의 패리티 검사 행렬 생성 장치 및 그방법과, 그를 이용한 ldpc 부/복호화 장치
WO2006062351A1 (en) Ldpc encoder and decoder and ldpc encoding and decoding methods

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140617

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5582088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150