JP2012233989A - 光学フィルムの製造方法、偏光板および画像表示装置 - Google Patents

光学フィルムの製造方法、偏光板および画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基材フィルム上の硬化樹脂の樹脂剥がれおよび鋳型への樹脂残りの発生を効果的に防止することができ、もって欠陥等の不具合を生じさせることなく、光学フィルムを連続的に効率良く製造できる方法を提供する。
【解決手段】連続して搬送される基材フィルム11上に、活性エネルギー線硬化性樹脂を含有する塗工液を塗工して、塗工層を形成する塗工工程;および、塗工層の表面を鋳型14の表面に押し当てた状態で、基材フィルム11側から活性エネルギー線を照射する硬化工程を含み、該硬化工程において、塗工層の表面を鋳型14の表面に押し当てたときに塗工層における幅方向の両端部領域に加わる圧力が、該両端部領域の間に位置する幅方向の中央部領域よりも小さい光学フィルムの製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、基材フィルム上に活性エネルギー線硬化性樹脂を含有する塗工液を塗工し、これを硬化させる光学フィルムの製造方法に関する。また本発明は、当該光学フィルムを用いた偏光板および画像表示装置に関する。
基材フィルム上に所定の光学機能を有する樹脂層をコーティングにより形成した光学フィルムは、たとえば、防眩フィルム、光拡散フィルム、ハードコートフィルムなどとして、液晶表示装置などの各種画像表示装置に利用されている。
一般に、光学フィルムが備える上記樹脂層は、活性エネルギー線硬化性樹脂を含有する塗工液を基材フィルム上に塗工し、得られた塗工層に活性エネルギー線を照射して硬化させることにより形成される。光学フィルムに要求される光学特性によっては、樹脂層表面に所望の形状を付与するために、所定の表面形状を有する鋳型に塗工層表面を押し当て、この状態で硬化させる場合もある。
たとえば、特許文献1には、基材フィルムに紫外線硬化性樹脂を塗工し、樹脂塗工面を基材フィルムに同期して回転する凹凸型ローラ(エンボスロール)に密着させた状態で紫外線を照射して樹脂を硬化させ、ついで、硬化樹脂と基材フィルムとの積層体を凹凸型ローラから剥離する方法が開示されている。
上記特許文献1に記載の方法のように、塗工層表面をエンボスロールのような所定の表面形状を有する鋳型に押し当てながら塗工層を硬化させることによって光学フィルムを製造する場合、得られた光学フィルムを鋳型から剥離する際に、塗工層における幅方向の両端部において、硬化樹脂が基材フィルムから剥離または剥離した硬化樹脂の少なくとも一部が脱離する「樹脂剥がれ」や、硬化樹脂が鋳型表面に残存する「樹脂残り」が発生することがあった。
樹脂剥がれが生じた部分はそれ自体欠陥となり得るだけでなく、剥離した硬化樹脂が基材フィルムから脱離した場合には、工程汚染を引き起こしたり、連続して生産される光学フィルムにさらなる欠陥を生じさせたりするおそれがある。また、鋳型表面への樹脂残りは、光学フィルムの連続生産において、得られる光学フィルムに連続的な欠陥(光学フィルム表面への硬化樹脂の転写や、光学フィルムの表面形状または光学特性の欠陥など)を生じさせるおそれがある。また、樹脂残りが発生するたびにこれを除去清掃することは、製造効率を大きく低下させる。
特許文献2〜4には、塗工層表面に凹凸を付与するためのロール(鋳型)において、その凹凸パターンの外側(ロールの幅方向両端部)に平滑な面を設けることによって、塗工層と鋳型との間の剥離性を向上させることが記載されている。
特開2007−76089号公報 特公平05−58788号公報 特許第3546485号公報 特許第3710901号公報
上記特許文献2〜4に記載されている鋳型の両端部に平滑面を設ける方法は、鋳型表面への樹脂残りの低減にある程度有効であるが、なお改善の余地がある。また、当該方法は、基材フィルム上の樹脂の樹脂剥がれに対しては有効な方法とはいえない。
一方、樹脂残りを防止する方法として、塗工層を形成する塗工液に離型剤を添加したり、鋳型表面にあらかじめ離型剤を塗布したりすることが考えられるが、離型剤の添加により光学フィルムの機械的強度や光学特性が損なわれるおそれがある。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、その目的は、樹脂剥がれおよび樹脂残りの発生を効果的に防止することができ、もって欠陥等の不具合を生じさせることなく、光学フィルムを連続的に効率良く製造できる方法を提供することにある。
本発明は、連続して搬送される基材フィルム上に、活性エネルギー線硬化性樹脂を含有する塗工液を塗工して、塗工層を形成する塗工工程と、塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てた状態で、基材フィルム側から活性エネルギー線を照射する硬化工程とを含み、該硬化工程において、塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てたときに塗工層における幅方向の両端部領域に加わる圧力が、該両端部領域の間に位置する幅方向の中央部領域よりも小さい光学フィルムの製造方法を提供する。
本発明の好ましい実施形態において塗工層の表面は、硬化工程において、塗工層を有する基材フィルムを介して鋳型と対向するように配置されるニップロールによって鋳型の表面に押し当てられる。このニップロールは、これによって塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てたときに塗工層における幅方向の両端部領域に加わる圧力が、該両端部領域の間に位置する幅方向の中央部領域よりも小さくなるように加工されたものである。このようなニップロールとしては、塗工層の上記中央部領域に対応する領域が、上記両端部領域に対応する領域よりも外側に突出するように加工されたものを好ましく用いることができる。
また本発明は、偏光フィルムと、基材フィルム側が該偏光フィルムに対向するように該偏光フィルム上に積層される上記本発明の方法により製造された光学フィルムとを備える偏光板を提供する。さらに本発明は、上記本発明の偏光板と画像表示素子とを備える画像表示装置を提供する。当該画像表示装置において、偏光板は、その偏光フィルムが画像表示素子側となるように画像表示素子上に配置される。
本発明の方法によれば、鋳型から光学フィルムを剥離する際の硬化樹脂の樹脂剥がれおよび鋳型への樹脂残りの発生を効果的に防止することができる。これにより、長尺の基材フィルム上に連続的に樹脂層を形成する光学フィルムの連続生産において、欠陥等の不具合や工程汚染を生じさせることなく、光学フィルムを連続的に効率良く製造することができる。本発明により得られる光学フィルムは、偏光板や、液晶表示装置等の画像表示装置に好適に適用することができる。
本発明の光学フィルムの製造方法およびこれに用いられる製造装置の好ましい一例を模式的に示す図である。 本発明において好適に用いることができるニップロールの形状の一例を示す概略図である。 本発明において好適に用いることができるニップロールの形状の他の一例を示す概略図である。 本発明において好適に用いることができるニップロールの形状のさらに他の一例を示す概略図である。 塗工層の両端部領域に対応する領域に切り欠き部を有するニップロールを用いて基材フィルム上の塗工層表面を鋳型表面に押し当てたときの状態を示す概略断面図である。 クラウン加工されたニップロールを用いて基材フィルム上の塗工層表面を鋳型表面に押し当てたときの状態を示す概略断面図である。
<光学フィルムの製造方法>
本発明の光学フィルムの製造方法は、下記工程:
〔1〕連続して搬送される基材フィルム上に、活性エネルギー線硬化性樹脂を含有する塗工液を塗工して、塗工層を形成する塗工工程、および
〔2〕塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てた状態で、基材フィルム側から活性エネルギー線を照射し、塗工層を硬化させる硬化工程、
を含む。
以下、図面を参照しながら、各工程について詳細に説明する。図1は、本発明の光学フィルムの製造方法およびこれに用いられる製造装置の好ましい一例を模式的に示す図である。図中の矢印は、フィルムの搬送方向またはロールの回転方向を示す。
〔1〕塗工工程
本工程では、連続して搬送される基材フィルム上に、活性エネルギー線硬化性樹脂を含有する塗工液を塗工して、塗工層を形成する。塗工工程は、たとえば図1に示されるように、フィルム巻き出し装置31に取り付けられた原反(長尺の基材フィルムの巻回品)から、基材フィルム11を連続的に巻き出し、塗工装置32を用いて塗工液を基材フィルム11上に塗工することにより行なうことができる。
塗工液の基材フィルム11への塗工は、たとえば、グラビアコート法、マイクログラビアコート法、ロッドコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、キスコート法、ダイコート法などによって行なうことができる。
(基材フィルム)
基材フィルム11は透光性のものであればよく、たとえばガラスやプラスチックフィルムなどを用いることができる。プラスチックフィルムとしては適度の透明性、機械強度を有していればよい。具体的には、たとえば、TAC(トリアセチルセルロース)等のセルロースアセテート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。基材フィルム11の厚みは、たとえば10〜500μmであり、光学フィルムの薄膜化等の観点から、好ましくは10〜300μmであり、より好ましくは20〜300μmである。
塗工液の塗工性の改良または塗工層との接着性の改良を目的として、基材フィルム11の表面(塗工層側表面)には、各種表面処理を施してもよい。表面処理としては、コロナ放電処理、グロー放電処理、酸表面処理、アルカリ表面処理、紫外線照射処理などが挙げられる。また、基材フィルム11上に、たとえばプライマー層等の他の層を形成し、この他の層の上に、塗工液を塗工するようにしてもよい。
また、光学フィルムを、後述する偏光フィルムに接着して使用する場合には、基材フィルムと偏光フィルムとの接着性を向上させるために、基材フィルムの表面(塗工層とは反対側の表面)を各種表面処理によって親水化しておくことが好ましい。この表面処理は、光学フィルムの製造後に行なってもよい。
(塗工液)
塗工液は、活性エネルギー線硬化性樹脂を含有し、通常は、光重合開始剤(ラジカル重合開始剤)をさらに含む。必要に応じて、透光性微粒子、有機溶剤等の溶剤、レベリング剤、分散剤、帯電防止剤、防汚剤、界面活性剤等のその他の成分を含有させてもよい。
(1)活性エネルギー線硬化性樹脂
活性エネルギー線硬化性樹脂は、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などであることができ、たとえば、多官能(メタ)アクリレート化合物を含有するものを好ましく用いることができる。多官能(メタ)アクリレート化合物とは、分子中に少なくとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物である。多官能(メタ)アクリレート化合物の具体例としては、たとえば、多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化合物、ウレタン(メタ)アクリレート化合物、ポリエステル(メタ)アクリレート化合物、エポキシ(メタ)アクリレート化合物等の(メタ)アクリロイル基を2個以上含む多官能重合性化合物等が挙げられる。
多価アルコールとしては、たとえば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2’−チオジエタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノールのような2価のアルコール;トリメチロールプロパン、グリセロール、ペンタエリスリトール、ジグリセロール、ジペンタエリスリトール、ジトリメチロールプロパンのような3価以上のアルコールが挙げられる。
多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物として、具体的には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタグリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレート化合物としては、1分子中に複数個のイソシアネート基を有するイソシアネートと、水酸基を有する(メタ)アクリル酸誘導体のウレタン化反応物を挙げることができる。1分子中に複数個のイソシアネート基を有する有機イソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレリンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等の1分子中に2個のイソシアネート基を有する有機イソシアネート、それら有機イソシアネートをイソシアヌレート変性、アダクト変性、ビウレット変性した1分子中に3個のイソシアネート基を有する有機イソシアネート等が挙げられる。水酸基を有する(メタ)アクリル酸誘導体としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレートが挙げられる。
ポリエステル(メタ)アクリレート化合物として好ましいものは、水酸基含有ポリエステルと(メタ)アクリル酸とを反応させて得られるポリエステル(メタ)アクリレートである。好ましく用いられる水酸基含有ポリエステルは、多価アルコールとカルボン酸や複数のカルボキシル基を有する化合物および/またはその無水物のエステル化反応によって得られる水酸基含有ポリエステルである。多価アルコールとしては前述した化合物と同様のものが例示できる。また、多価アルコール以外にも、フェノール類としてビスフェノールA等が挙げられる。カルボン酸としては、ギ酸、酢酸、ブチルカルボン酸、安息香酸等が挙げられる。複数のカルボキシル基を有する化合物および/またはその無水物としては、マレイン酸、フタル酸、フマル酸、イタコン酸、アジピン酸、テレフタル酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、トリメリット酸、シクロヘキサンジカルボン酸無水物等が挙げられる。
以上のような多官能(メタ)アクリレート化合物の中でも、硬化物の強度向上や入手の容易性の点から、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のエステル化合物;ヘキサメチレンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの付加体;イソホロンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの付加体;トリレンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの付加体;アダクト変性イソホロンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの付加体;およびビウレット変性イソホロンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとの付加体が好ましい。さらに、これらの多官能(メタ)アクリレート化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上を併用して用いることができる。
活性エネルギー線硬化性樹脂は、上記の多官能(メタ)アクリレート化合物のほかに、単官能(メタ)アクリレート化合物を含有していてもよい。単官能(メタ)アクリレート化合物としては、たとえば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルフォリン、N−ビニルピロリドン、テトラヒドロフルフリール(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アセチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性フェノキシ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド(メタ)アクリレート、ノニルフェノール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類を挙げることができる。これらの化合物はそれぞれ単独でまたは2種類以上を併用して用いることができる。
また、活性エネルギー線硬化性樹脂は重合性オリゴマーを含有していてもよい。重合性オリゴマーを含有させることにより、硬化物の硬度を調整することができる。重合性オリゴマーは、たとえば、前記多官能(メタ)アクリレート化合物、すなわち、多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化合物、ウレタン(メタ)アクリレート化合物、ポリエステル(メタ)アクリレート化合物またはエポキシ(メタ)アクリレート等の2量体、3量体などのようなオリゴマーであることができる。
その他の重合性オリゴマーとしては、分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと、少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する多価アルコールとの反応により得られるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを挙げることができる。ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレリンジイソシアネートの重合物等が挙げられ、少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する多価アルコールとしては、多価アルコールと(メタ)アクリル酸のエステル化反応によって得られる水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルであって、多価アルコールとして、たとえば、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等であるものが挙げられる。この少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する多価アルコールは、多価アルコールのアルコール性水酸基の一部が(メタ)アクリル酸とエステル化反応しているとともに、アルコール性水酸基が分子中に残存するものである。
さらに、その他の重合性オリゴマーの例として、複数のカルボキシル基を有する化合物および/またはその無水物と、少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する多価アルコールとの反応により得られるポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマーを挙げることができる。複数のカルボキシル基を有する化合物および/またはその無水物としては、前記多官能(メタ)アクリレート化合物のポリエステル(メタ)アクリレートで記載したものと同様のものが例示できる。また、少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する多価アルコールとしては、上記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーで記載したものと同様のものが例示できる。
以上のような重合性オリゴマーに加えて、さらにウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの例として、水酸基含有ポリエステル、水酸基含有ポリエーテルまたは水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルの水酸基にイソシアネート類を反応させて得られる化合物が挙げられる。好ましく用いられる水酸基含有ポリエステルは、多価アルコールとカルボン酸や複数のカルボキシル基を有する化合物および/またはその無水物のエステル化反応によって得られる水酸基含有ポリエステルである。多価アルコールや、複数のカルボキシル基を有する化合物および/またはその無水物としては、それぞれ、多官能(メタ)アクリレート化合物のポリエステル(メタ)アクリレート化合物で記載したものと同様のものが例示できる。好ましく用いられる水酸基含有ポリエーテルは、多価アルコールに1種または2種以上のアルキレンオキサイドおよび/またはε−カプロラクトンを付加することによって得られる水酸基含有ポリエーテルである。多価アルコールは、前記水酸基含有ポリエステルに使用できるものと同じものであってよい。好ましく用いられる水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルとしては、重合性オリゴマーのウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーで記載したものと同様のものが例示できる。イソシアネート類としては、分子中に1個以上のイソシアネート基を持つ化合物が好ましく、トリレンジイソシアネートや、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの2価のイソシアネート化合物が特に好ましい。
これらの重合性オリゴマー化合物はそれぞれ単独でまたは2種以上を併用して用いることができる。
(2)光重合開始剤
光重合開始剤としては、たとえば、アセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾイン系光重合開始剤、ベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサントン系光重合開始剤、トリアジン系光重合開始剤、オキサジアゾール系光重合開始剤などが用いられる。また、光重合開始剤として、たとえば、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアントラキノン、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、フェニルグリオキシル酸メチル、チタノセン化合物等も用いることができる。光重合開始剤の使用量は、通常、活性エネルギー線硬化性樹脂100重量部に対して0.5〜20重量部であり、好ましくは1〜5重量部である。
(3)透光性微粒子
透光性微粒子としては、特に限定されるものではなく、たとえば、アクリル系樹脂、メラミン樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、有機シリコーン樹脂、アクリル−スチレン共重合体等からなる有機微粒子や、炭酸カルシウム、シリカ、酸化アルミニウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化チタン、ガラス等からなる無機微粒子などを使用することができる。また、有機重合体のバルーンや中空ビーズを使用することもできる。これらの透光性微粒子は、1種類を単独で使用してもよく、2種類以上を混合して使用してもよい。透光性微粒子の形状は、球状、扁平状、板状、針状、不定形状等のいずれであってもよい。
透光性微粒子の粒子径や屈折率は特に制限されるものではないが、光学フィルムが光拡散フィルムや防眩フィルムである場合は、効果的に内部ヘイズを発現させる点から、粒子径は0.5μm〜20μmの範囲であることが好ましい。また、同様の理由から、硬化後の活性エネルギー線硬化性樹脂の屈折率と透光性微粒子の屈折率との差は0.04〜0.15の範囲であることが好ましい。透光性微粒子の含有量は、活性エネルギー線硬化性樹脂100重量部に対して、通常3〜60重量部であり、好ましくは5〜50重量部である。透光性微粒子の含有量が、活性エネルギー線硬化性樹脂100重量部に対して3重量部未満の場合は、光拡散性または防眩性が充分に付与されない。一方、60重量部を超えると、光学フィルムの透明性が損なわれる場合があり、また、防眩性や光拡散性が過度に高くなり、光学フィルムを液晶表示装置等の画像表示装置に適用した際に、表示画面のコントラストが低下する傾向にある。
なお、透光性微粒子を使用する場合、光学フィルムの光学特性および表面形状を均質なものとするために、塗工液中の透光性微粒子の分散は等方分散であることが好ましい。
(4)溶剤
塗工液は、有機溶剤等の溶剤を含むことができる。有機溶剤としては、ヘキサン、シクロヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、シクロヘキサノールなどのアルコール類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなどのエステル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエステル化グリコールエーテル類;2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール等のセルソルブ類;2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール等のカルビトール類などから、粘度等を考慮して選択して用いることができる。これらの溶剤は、単独で用いてもよいし、必要に応じて数種類を混合して用いてもよい。塗工後は、上記有機溶剤を蒸発させる必要がある。そのため、沸点は60℃〜160℃の範囲であることが望ましい。また、20℃における飽和蒸気圧は0.1kPa〜20kPaの範囲であることが好ましい。
塗工液が溶剤を含む場合、上記塗工工程の後、後述する硬化工程の前に、溶剤を蒸発させて乾燥を行なう乾燥工程を設けることが好ましい。乾燥は、たとえば図1に示される例のように、塗工層を備える基材フィルム11を、乾燥炉33内を通過させることによって行なうことができる。乾燥温度は、使用する溶剤や基材フィルムの種類により適宜選択される。一般に20〜120℃の範囲であるが、これに限定されない。また、乾燥炉が複数ある場合は、乾燥炉毎に温度を変えてもよい。
〔2〕硬化工程
本工程は、塗工層の表面を、所定の表面形状を有する鋳型の表面に押し当てた状態で、基材フィルム側から活性エネルギー線を照射し、上記塗工工程で形成した塗工層を硬化させることにより、基材フィルム上に硬化された樹脂層を形成する工程である。本工程により、塗工層が硬化されるとともに、鋳型の表面形状が塗工層表面に転写される。
本発明においては、塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てたときに塗工層における幅方向(基材フィルムの搬送方向と直交する方向)の両端部領域に加わる圧力が、該両端部領域の間に位置する幅方向の中央部領域よりも小さくなるようにする。これにより、鋳型から光学フィルムを剥離する際の硬化樹脂の樹脂剥がれおよび鋳型への樹脂残りの発生を効果的に防止することができる。
上記のような効果の発現は、次の理由によるものと考えられる。すなわち、塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てたときには、塗工層における幅方向の両端部領域では塗工層が押し広げられる。この押し広げられた部分においては、塗工層と基材フィルムとが接触してから硬化するまでの時間が短く、また塗工層が溶剤を含む場合には、基材フィルムが溶剤による浸漬を受けないため、硬化された樹脂と基材フィルムとの密着性が比較的低く、そのため樹脂剥がれや樹脂残りが生じやすいと考えられる。塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てる際に、塗工層における幅方向の両端部領域に加わる圧力を中央部領域よりも小さくすることにより、塗工層が押し広げられなくなるため、樹脂剥がれおよび鋳型への樹脂残りの発生が有効に防止されると考えられる。
塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てたときに塗工層の中央部領域に加わる圧力は、0.2MPa以上であることが好ましく、0.4MPa以上であることがより好ましい。圧力が0.2MPa未満であると、鋳型に押し当てたときに、塗工層と鋳型との界面に微小な気泡が混入したり、鋳型の表面形状を塗工層表面に良好に転写できなかったりすることがある。
塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てたときに塗工層の両端部領域に加わる圧力は、0.2MPa以下であることが好ましく、0.1MPa以下であることがより好ましい。当該圧力をこの範囲に調整することにより、両端部領域に発生し得る樹脂剥がれおよび樹脂残りを有効に防止することができる。
本硬化工程は、たとえば図1に示されるように、塗工工程を経た基材フィルム11と塗工層との積層体の塗工層表面を、塗工層を有する基材フィルム11を介してロール形状の鋳型14と対向するように配置されたニップロール13を用いて、鋳型14の表面に押し当て、この状態で活性エネルギー線照射装置15を用いて、基材フィルム11側から活性エネルギー線を照射して塗工層を硬化させることに行なうことができる。ニップロール13は、塗工層表面を鋳型14の表面に押し当てるための圧着装置であり、ニップロール13による塗工層と鋳型との圧着は、これらの界面への気泡混入を防止するうえでも有効である。なお、活性エネルギー線照射装置15は、1機もしくは複数機を使用することができる。
ニップロール13を用いて塗工層表面を鋳型14の表面に押し当てる場合においては、ニップロール13として、所定の形状に加工されたものを用いることにより、塗工層における幅方向の両端部領域に加わる圧力が、中央部領域よりも小さくなるようにすることができる。所定の形状に加工されたニップロールとしては、塗工層の中央部領域に対応する領域が、塗工層の両端部領域に対応する領域よりも外側に突出するように加工されたものであることができ、具体的には次のようなものを挙げることができる。
a)図2に示されるような、塗工層の幅(有効幅)〔基材フィルムの搬送方向と直交する方向の長さ〕よりも短い幅(ロール長さ)を有するニップロール。このようなニップロールを用いると、塗工層の両端部領域に対応する領域にニップロールが存在せず、塗工層の両端部領域直下の基材フィルム部分にニップロールが接触しなくなるため、当該両端部領域に加わる圧力を中央部領域より小さくすることができる。
b)図3に示されるような、塗工層の両端部領域に対応する領域(両端部領域直下の領域)に凹形状の切り欠き部を有するニップロール。図5は、塗工層12の両端部領域に対応する領域に切り欠き部を有するニップロール13を用いて、基材フィルム11上の塗工層12の表面を鋳型14の表面に押し当てたときの状態を示す概略断面図である。切り欠き部を有するニップロールを用いると、上記a)のニップロールと同様、塗工層の両端部領域直下の基材フィルム部分にニップロールが接触しなくなるため、当該両端部領域に加わる圧力を中央部領域より小さくすることができる。
c)図4に示されるような、両端がクラウン加工されているニップロール。クラウン加工とは、ロール径がロール端部に向かうに従い徐々に小さくされた加工である。図6は、両端がクラウン加工されたニップロール13を用いて、基材フィルム11上の塗工層12の表面を鋳型14の表面に押し当てたときの状態を示す概略断面図である。このような両端がクラウン加工されたニップロールを用いることによっても、塗工層の両端部領域に加わる圧力を中央部領域より小さくすることができる。とりわけ、両端がクラウン加工されたニップロールの使用は、塗工層に加わる圧力が急激に変化する箇所が生じることなく、中央部領域から両端部に向かうに従い徐々に小さくなるため、上記急激に圧力が変化する箇所のような急激な膜厚変化が生じる箇所で発生し得る樹脂残りを有効に防止できる点で好ましい。
本工程での塗工層の硬化後、基材フィルムと硬化した樹脂層との積層体は、図1を参照して、出口側のニップロール16を支点として鋳型14から剥離される。得られた基材フィルムと硬化した樹脂層からなる光学フィルムは、通常、フィルム巻き取り装置34によって巻き取られる。この際、樹脂層を保護する目的で、再剥離性を有した粘着剤層を介して、樹脂層表面にポリエチレンテレフタレートやポリエチレン等からなる保護フィルムを貼着しながら巻き取ってもよい。
なお、鋳型14から剥離した後に、追加の活性エネルギー線照射を行なってもよい。また、鋳型14に押し当てた状態で活性エネルギー線照射を行なう代わりに、未硬化の塗工層が形成された基材フィルムを鋳型14から剥離した後に、活性エネルギー線を照射して硬化させてもよい。
活性エネルギー線としては、塗工液に含まれる活性エネルギー線硬化性樹脂の種類に応じて紫外線、電子線、近紫外線、可視光、近赤外線、赤外線、X線などから適宜選択することができるが、これらの中で紫外線および電子線が好ましく、取り扱いが簡便で高エネルギーが得られることから紫外線が特に好ましい。
紫外線の光源としては、たとえば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を用いることができる。また、ArFエキシマレーザー、KrFエキシマレーザー、エキシマランプまたはシンクロトロン放射光等も用いることができる。これらの中でも、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、キセノンアーク、メタルハライドランプが好ましく用いられる。
また、電子線としては、コックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器から放出される50〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーを有する電子線を挙げることができる。
活性エネルギー線が紫外線である場合、紫外線のUVAにおける積算光量は、好ましくは40mJ/cm2以上2000mJ/cm2以下であり、より好ましくは70mJ/cm2以上1800mJ/cm2以下である。積算光量が40mJ/cm2未満である場合、塗工層の硬化が不十分となり、得られる樹脂層の硬度が低くなったり、未硬化の樹脂がガイドロール等に付着し、工程汚染の原因となったりする場合がある。また、積算光量が2000mJ/cm2を超える場合、紫外線照射装置から放射される熱により、基材フィルムが収縮して皺の原因になることがある。
本工程で用いる鋳型は、基材フィルム上に形成される樹脂層表面に所望の形状を付与するためのものであり、当該所望の形状の転写構造からなる表面形状を有している。該表面形状に塗工層表面を押し当てながら(または押し当てた後)塗工層を硬化させることにより、鋳型の表面形状を樹脂層表面に転写することができる。鋳型としては、鏡面からなる表面を有する鋳型(たとえば鏡面ロール)および凹凸表面を有する鋳型(たとえばエンボスロール)を挙げることができる。
鋳型が凹凸表面を有する場合において、凹凸形状のパターンは、規則的なパターンであってもよいし、ランダムパターン、あるいは特定サイズの1種類以上のランダムパターンを敷き詰めた、擬似ランダムパターンであってもよいが、得られる光学フィルムを液晶表示装置等の画像表示装置に適用した際に、表面形状に起因する反射光の干渉により、反射像が虹色に色づくことを防止する点から、ランダムパターンまたは擬似ランダムパターンであることが好ましい。
鋳型の外形形状は特に制限されるものではなく、平板状であってもよいし、図1に示されるような円柱状または円筒状のロールであってもよいが、連続生産性の点から、鏡面ロールやエンボスロール等の、円柱状または円筒状の鋳型であることが好ましい。この場合、円柱状または円筒状の鋳型の側面に所定の表面形状が形成される。
鋳型の基材の材質は特に制限されるものではなく、金属、ガラス、カーボン、樹脂、あるいはそれらの複合体から適宜選択できるが、加工性等の点から金属が好ましい。好適に用いられる金属材料としては、コストの観点からアルミニウム、鉄、またはアルミニウムもしくは鉄を主体とする合金などが挙げられる。
鋳型を得る方法としては、たとえば、基材を研磨し、サンドブラスト加工を施した後、無電解ニッケルめっきを施す方法(特開2006−53371号公報);基材に銅めっきまたはニッケルめっきを施した後、研磨し、サンドブラスト加工を施した後、クロムめっきを施す方法(特開2007−187952号公報);銅めっきまたはニッケルめっきを施した後、研磨し、サンドブラスト加工を施した後、エッチング工程または銅めっき工程を施し、ついでクロムめっきを施す方法(特開2007−237541号公報);基材の表面に銅めっきまたはニッケルめっきを施した後、研磨し、研磨された面に感光性樹脂膜を塗布形成し、該感光性樹脂膜上にパターンを露光した後、現像し、現像された感光性樹脂膜をマスクとして用いてエッチング処理を行ない、感光性樹脂膜を剥離し、さらにエッチング処理を行ない、凹凸面を鈍らせた後、形成された凹凸面にクロムめっきを施す方法;および旋盤等の工作機械を用いて、切削工具により鋳型となる基材を切削する方法(国際公開第2007/077892号パンフレット)等が挙げられる。
ランダムパターンまたは擬似ランダムパターンからなる鋳型の表面凹凸形状は、たとえば、FMスクリーン法、DLDS(Dynamic Low−Discrepancy Sequence)法、ブロック共重合体のミクロ相分離パターンを利用する方法またはバンドパスフィルター法等によって生成されたランダムパターンを感光性樹脂膜上に露光、現像し、現像された感光性樹脂膜をマスクとして用いてエッチング処理を行なうことにより形成することができる。
以上のようにして得られる本発明に係る光学フィルムは、液晶表示装置などの画像表示装置に好適に適用されるものであり、たとえば、基材フィルム上の樹脂層が様々な外力に起因する傷付きを防止するためのハードコート層であるハードコートフィルム(透光性微粒子を含有する場合がある);樹脂層が液晶セルから出射する光を拡散させて視野角を改善するための光拡散層(光拡散剤としての透光性微粒子を含有する)である視認側光拡散フィルム;樹脂層が外光の映り込みやギラツキを防止するための表面凹凸を有する防眩層(透光性微粒子を含有する場合がある)である防眩フィルム;樹脂層が液晶セルに入射する光を拡散させ、バックライトユニットに起因するモアレ等を防止するための光拡散層(光拡散剤としての透光性微粒子を含有する)である背面側光拡散フィルム(拡散板)などであることができる。ハードコートフィルム、視認側光拡散フィルムおよび防眩フィルムは、通常、視認側偏光板の視認側保護フィルムとして偏光フィルムに貼合して用いられる(すなわち、画像表示装置の表面に配置される。)。背面側光拡散フィルムは、通常、バックライト側偏光板のバックライト側保護フィルムとして偏光フィルムに貼合される。
本発明に係る光学フィルムは、樹脂層上(基材フィルムとは反対側の面)に積層された反射防止層をさらに備えていてもよい。反射防止層は、反射率を限りなく低くするために設けられるものであり、反射防止層の形成により、表示画面への映り込みを防止することができる。反射防止層としては、樹脂層の屈折率よりも低い材料から構成された低屈折率層;樹脂層の屈折率より高い材料から構成された高屈折率層と、この高屈折率層の屈折率より低い材料から構成された低屈折率層との積層構造などを挙げることができる。反射防止層の積層方法には特に制限はなく、樹脂層上に直接積層してもよいし、別途あらかじめ基材フィルム上に反射防止層を積層したものを用意し、粘着剤等を用いて樹脂層の上に貼合してもよい。
<偏光板>
本発明の偏光板は、偏光フィルムと、基材フィルム側が該偏光フィルムに対向するように該偏光フィルム上に積層される前述の製造方法により得られる光学フィルムとを備えるものである。偏光フィルムは、入射光から直線偏光を取り出す機能を有するものであって、その種類は特に限定されない。好適な偏光フィルムの例として、ポリビニルアルコール系樹脂に二色性色素が吸着配向している偏光フィルムを挙げることができる。ポリビニルアルコール系樹脂としては、酢酸ビニルのケン化物であるポリビニルアルコールのほか、部分ホルマール化ポリビニルアルコール、エチレン/酢酸ビニル共重合体のケン化物などが挙げられる。二色性色素としては、ヨウ素または二色性の有機染料が用いられる。また、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物のポリエン配向フィルムも、偏光フィルムとなり得る。偏光フィルムの厚さは、通常5〜80μm程度である。
本発明の偏光板は、上記偏光フィルムの片面または両面(通常は片面である)に本発明に係る光学フィルムを積層したものであってもよく、上記偏光フィルムの一方の面に透明保護層を積層し、他方の面に本発明に係る光学フィルムを積層したものであってもよい。この際、光学フィルムは、偏光フィルムの透明保護層(保護フィルム)としての機能も有する。透明保護層は、透明樹脂フィルムを、接着剤等を用いて貼合する方法や透明樹脂含有塗工液を塗布する方法などによって偏光フィルム上に形成することができる。同様に、本発明に係る光学フィルムは、接着剤等を用いて偏光フィルムに貼合することができる。
透明保護層となる透明樹脂フィルムは、透明性や機械強度、熱安定性、水分遮蔽性などに優れることが好ましく、このようなものとしては、たとえば、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロースアセテートなどのセルロース系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレートなどの(メタ)アクリル系樹脂;ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレンなどの鎖状ポリオレフィン系樹脂;環状ポリオレフィン系樹脂;スチレン系樹脂;ポリサルフォン;ポリエーテルサルフォン;ポリ塩化ビニル系樹脂などからなるフィルムが例示される。これらの透明樹脂フィルムは、光学的に等方性のものであってもよいし、画像表示装置に組み込んだ際の視野角の補償を目的として、光学的に異方性を有するものであってもよい。
<画像表示装置>
本発明の画像表示装置は、上記本発明の偏光板と、種々の情報を画面に映し出す画像表示素子とを組み合わせたものである。本発明の画像表示装置の種類は特に限定されず、液晶パネルを使用した液晶ディスプレイ(LCD)のほか、ブラウン管(陰極線管:CRT)ディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP)、電解放出ディスプレイ(FED)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED)、有機ELディスプレイ、レーザーディスプレイ、プロジェクタテレビのスクリーン等が挙げられる。
たとえば、本発明の偏光板を液晶セル上に配置して液晶パネルを製造する場合、偏光板は、その偏光フィルムが液晶セル側となるように(その樹脂層を外側にして)液晶セル上に配置される。他の画像表示装置についても同様である。光学フィルムは、画像表示素子の視認側に配してもよいし、バックライト側に配してもよいし、あるいはその両方に配してもよい。光学フィルムを視認側に配した場合、光学フィルムは、ハードコートフィルム、光拡散フィルム、防眩フィルムまたは反射防止フィルムなどとして機能し得る。一方、光学フィルムをバックライト側に配した場合、光学フィルムは、液晶セルに入射する光を拡散させ、モアレ等を防止する光拡散フィルム(拡散板)などとして機能し得る。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
以下の成分を混合して紫外線硬化性の塗工液を調製する。
・紫外線硬化性樹脂:ペンタエリスリトールトリアクリレート60重量部および多官能ウレタン化アクリレート(ヘキサメチレンジイソシアネートとペンタエリスリトールトリアクリレートの反応生成物) 40重量部、
・光重合開始剤:「ルシリン TPO」(BASF社製、化学名:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド) 5重量部、
・希釈溶剤:酢酸エチル 100重量部。
次に、上記塗工液を、厚さ80μmのトリアセチルセルロース(TAC)フィルム(基材フィルム)上に、硬化後の膜厚が10μmとなるようにグラビアコーターを用いて塗工し、基材フィルムと塗工層との積層体を得る〔塗工工程〕。ついで、得られる積層体を乾燥炉で乾燥させる。次に、表面が鏡面となるように研磨処理したクロムめっきロール(鋳型)に、積層体を介してクロムめっきロールと対向するように平行に配置され、両端がクラウン加工された図4に示されるようなニップロール(塗工層の幅方向両端部の直下にロール径がロール端部に向かうに従い徐々に小さくされたクラウン加工部分が配置されるようにする)を使用して塗工層表面を押し当て密着させる。この状態で基材フィルム側より、UVAにおける最大照度が700mW/cm2、UVAにおける積算光量が300mJ/cm2となるように紫外線を照射し、塗工層を硬化させる〔硬化工程〕。その後、クロムめっきロールから積層体を剥離することで、紫外線硬化性樹脂の硬化物からなる樹脂層の平均膜厚が10μmである光学フィルムを得る。
<実施例2>
図3に示されるような、塗工層の有効幅における両端部領域に対応する領域(両端部領域直下の領域)に凹形状の切り欠き部を有するニップロールを使用すること以外は、実施例1と同様にして光学フィルムを作製する。
<実施例3>
図2に示されるような、塗工層の有効幅よりも短い幅(ロール長さ)を有するニップロールを使用すること以外は、実施例1と同様にして光学フィルムを作製する。
<比較例1>
塗工層の有効幅よりも長い幅(ロール長さ)を有する円筒状のニップロール(ロール表面は凹凸のない平滑面からなり、加工を施していない)を使用すること以外は、実施例1と同様にして光学フィルムを作製する。
(樹脂残りの評価)
光学フィルムを作製した後のクロムめっきロールの表面をルーペで観察し、硬化した樹脂層の両端部に相当する位置A、および、実施例1〜3においては、塗工層に加わる圧力が変化する位置B(実施例1:クロムめっきロールにおけるクラウン加工されていない中央領域とクラウン加工された両端部領域との境界位置、実施例2:両切り欠き部における中央寄りの段差位置、実施例3:クロムめっきロールの幅方向両端部)での樹脂残りの有無を確認する。いずれの位置においても樹脂残りが確認されない場合を○、いずれかの位置において樹脂残りが確認されるが、樹脂残りの生じている部分が、ロール全周の1/3未満である場合を△、いずれかの位置において樹脂残りが確認され、樹脂残りの生じている部分が、ロール全周の1/3以上である場合を×とする。結果は表1に示すとおりとなる。
(樹脂剥がれの評価)
得られた光学フィルムの硬化した樹脂層における幅方向の両端部領域にテープ(ニチバン株式会社製「セロテープ(登録商標)」、24mm幅)を貼り付け、樹脂層表面に対して45度の角度で引き剥がす操作を3回繰り返した後、上記両端部領域をルーペで観察し、樹脂剥がれ(樹脂層の基材フィルムからの剥離または樹脂層の基材フィルムからの脱離)の有無を確認する。樹脂剥がれが確認されない場合を○、確認される場合を×とする。なお、上記テープを用いた操作は、基材フィルムから脱離はしていないが、基材フィルムから剥離しており、脱離しやすい状態にある樹脂層部分(このような部分は樹脂剥がれの範疇に含まれる)の存在を確認しやすくするためのものである。結果は表1に示すとおりとなる。
Figure 2012233989
表1に示されるとおり、塗工層における幅方向の両端部領域に加わる圧力が、中央部領域よりも小さくなるように加工されたニップロールを用いることにより、何らの加工を施していないニップロールを用いる場合(比較例1)と比較して、樹脂剥がれおよび樹脂残りを有効に抑制できる。とりわけ、両端がクラウン加工されたニップロールを用いる場合には、塗工層に加わる圧力が中央部領域から両端部に向かうに従い徐々に小さくなるため、塗工層に加わる圧力が変化する位置Bにおいても効果的に樹脂残りを防止することができる。実施例2および3においては、位置Aでは樹脂残りは確認されないが、位置Bにおいて、わずかな樹脂残りが確認される。
11 基材フィルム、12 塗工層、13,16 ニップロール、14 鋳型、15 活性エネルギー線照射装置、31 フィルム巻き出し装置、32 塗工装置、33 乾燥炉、34 フィルム巻き取り装置。

Claims (5)

  1. 連続して搬送される基材フィルム上に、活性エネルギー線硬化性樹脂を含有する塗工液を塗工して、塗工層を形成する塗工工程と、
    前記塗工層の表面を鋳型の表面に押し当てた状態で、前記基材フィルム側から活性エネルギー線を照射する硬化工程と、
    を含み、
    前記硬化工程において、前記塗工層の表面を前記鋳型の表面に押し当てたときに前記塗工層における幅方向の両端部領域に加わる圧力が、前記両端部領域の間に位置する幅方向の中央部領域よりも小さい光学フィルムの製造方法。
  2. 前記硬化工程において、前記塗工層の表面は、前記塗工層を有する基材フィルムを介して前記鋳型と対向するように配置されるニップロールによって前記鋳型の表面に押し当てられ、
    前記ニップロールは、これによって前記塗工層の表面を前記鋳型の表面に押し当てたときに前記塗工層における幅方向の両端部領域に加わる圧力が、前記両端部領域の間に位置する幅方向の中央部領域よりも小さくなるように加工されたものである請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
  3. 前記ニップロールは、前記塗工層の中央部領域に対応する領域が、前記両端部領域に対応する領域よりも外側に突出するように加工されたものである請求項2に記載の光学フィルムの製造方法。
  4. 偏光フィルムと、
    前記基材フィルム側が前記偏光フィルムに対向するように、前記偏光フィルム上に積層される請求項1〜3のいずれかに記載の方法により製造された光学フィルムと、
    を備える偏光板。
  5. 請求項4に記載の偏光板と、画像表示素子とを備え、
    前記偏光板は、その偏光フィルムが前記画像表示素子側となるように前記画像表示素子上に配置される画像表示装置。
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