JP2012229898A - 冷却装置、冷却システムおよび冷却ユニット - Google Patents

冷却装置、冷却システムおよび冷却ユニット Download PDF

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一泰 梅澤
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Abstract

【課題】冷却効率を高めることが可能な冷却装置、冷却システムを提供する。
【解決手段】本発明の冷却コイル部30は、次亜塩素酸ナトリウムに浸漬されることにより次亜塩素酸ナトリウムを冷却する冷却装置であって、中空構造をなし、内部に冷却媒体を流すコイル27と、次亜塩素酸ナトリウムを攪拌して、次亜塩素酸ナトリウムに流れを形成する攪拌プロペラ37および軸流ファン39とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却装置、冷却システムおよび冷却ユニットに関し、特に次亜塩素酸ナトリウムの冷却に適した冷却装置、冷却システムおよび冷却ユニットに関する。
近年、水道水の消毒は、水道法の規定により塩素を用いるものとなっている。このため、浄水施設に用いられる消毒剤として、現在は次亜塩素酸ナトリウムが主として使用されている。次亜塩素酸ナトリウムは、反応性が高い液体であり、温度変化による反応や時間経過による自己分解により有毒な塩素を発生する。保管温度としては、20℃以下が望ましいとされている。
浄水施設においては、次亜塩素酸ナトリウムを常時保管しておく必要があり、使用量によっては、長期間保管することにもなる。例えば、都市の浄水施設では、供給する水の量が多いため使用量が多く、保管期間は短い傾向にある。これに対して、地方の浄水施設では、供給する水の量が少ないため使用量が少なく、保管期間が長くなる傾向にある。このため、次亜塩素酸ナトリウムを長期間保管していても、安定して維持できるように、適切な維持管理が必要とされている。
次亜塩素酸ナトリウムを安定して維持するための装置としての冷却装置が知られている。この冷却装置は、槽内に注入された次亜塩素酸ナトリウムの温度を所定の温度以下に保ち、分解を抑制する機能を有する。槽内の次亜塩素酸ナトリウムの温度を所定の温度以下に保つ冷却機構として、次亜塩素酸ナトリウムに筒状のコイルを浸漬し、コイル内に冷却媒体を流すものがある。これによれば、コイル内を流れる冷却媒体がコイル外の次亜塩素酸ナトリウムの熱を吸収することで、槽内の次亜塩素酸ナトリウムを冷却することが可能となる。
株式会社タクミナ、「タクミナ製品情報 次亜冷却ユニット HJシリーズ」、[online]、[平成 23年 4月 11日検索]、インターネット〈 URL:http://www.tacmina.co.jp/products/sakkin/hj.html〉
上述のような従来の冷却装置は、槽内の次亜塩素酸ナトリウムに冷却媒体が流れるコイルを浸漬させるだけであるため、自然対流を利用して冷却している。このため、コイル表面と接触する次亜塩素酸ナトリウムが入れ替わる機会が少なく、冷却効率が低い。したがって、十分な冷却効果が得られないといった問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的の1つは、冷却効率を高めることが可能な冷却装置、冷却システムを提供することである。
この発明の他の目的は、冷却に掛かる費用を低減しつつ、効率的に冷却することが可能な冷却ユニットを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の冷却装置は、被冷却液に浸漬されることにより被冷却液を冷却する冷却装置であって、中空構造をなし、内部に冷却媒体を流す冷却管と、被冷却液を攪拌して、被冷却液に流れを形成する攪拌手段とを備える。
上記の構成によれば、攪拌手段により被冷却液が攪拌されることにより被冷却液に流れが形成されるので、自然対流を利用して冷却する構成に比べて、被冷却液が冷却管に接触する機会を増やすことができる。これにより、冷却管の内部を流れる冷却媒体と冷却管に接触する被冷却液との間で熱交換を効率的に行なうことができる。したがって、冷却効率を高めることが可能な冷却装置を提供することができる。
また、本発明の冷却装置において、冷却管は、攪拌手段により形成される被冷却液の流れの上流側から下流側に向かって、又は下流側から上流側に向かって、冷却媒体を移動させる部分を有する。
上記の構成によれば、冷却管の一部分を移動する冷却媒体の方向と攪拌手段により形成される被冷却液の流れの方向とが対向する。これにより、冷却管の一部分を移動する冷却媒体と攪拌手段により形成される被冷却液とは対向流接触の状態となる。このため、攪拌手段により形成される被冷却液は、未だ熱交換により暖められていない冷却媒体との間で熱交換する機会が増える。これにより、冷却効率を高めることができる。
また、本発明の冷却装置において、冷却管は、少なくとも一部がらせん状の構造である。
上記の構成によれば、冷却管が占有するスペースを小さくすることができる。また、被冷却液と冷却管とが接触する面積を大きくすることができる。
また、本発明の冷却装置において、攪拌手段は、らせん状の構造におけるらせんの中心軸方向に沿った被冷却液の流れを形成するように設けられている。
上記の構成によれば、被冷却液を効果的に冷却管に接触させることができる。
さらに、上記の課題を解決するために、本発明の冷却システムは、上記冷却装置と、冷却管において、被冷却液の流れの下流側から上流側に向かって冷却媒体を移動させるように、冷却管に対して冷却媒体を供給する冷媒供給装置とを備える。
上記の構成によれば、冷却管を移動する冷却媒体の方向と攪拌手段により形成される被冷却液の流れの方向とが対向する。これにより、冷却管を移動する冷却媒体と攪拌手段により形成される被冷却液とは対向流接触の状態となる。このため、攪拌手段により形成される被冷却液は、未だ熱交換により暖められていない冷却媒体との間で熱交換する機会が増える。これにより、冷却効率を高めることができる。したがって、冷却効率を高めた冷却システムを提供することができる。
さらに、本発明の冷却ユニットは、上記何れかの冷却装置と、被冷却液を貯留する貯留槽とを備えた冷却ユニットであって、貯留槽の外表面に対して冷却液を供給する冷却液供給手段と、貯留槽の外表面に対して所定の間隔をおいて設けられ、冷却液供給手段によって供給された冷却液に接することにより、当該冷却液を貯留槽の外表面のより広い面に行き渡らせる側板とを備える。
上記の構成によれば、貯留槽の外表面に対して所定の間隔をおいて設けられた側板は、供給された冷却液に接することにより、当該冷却液を貯留槽の外表面のより広い面に行き渡らせるので、貯留槽の外表面全てに行き渡らせるために必要な冷却液の量を少なくすることができる。このため、冷却液の使用量を少なくした場合であっても、貯留槽内の被冷却液の冷却を低減させず、効率的に冷却することができる。したがって、冷却に費やす費用を低減しつつ、効率的に冷却することが可能な冷却ユニットを提供することができる。
本発明は、攪拌手段により被冷却液が攪拌されることにより被冷却液に流れが形成されるので、自然対流を利用して冷却する構成に比べて、被冷却液が冷却管に接触する機会を増やすことができる。これにより、冷却管の内部を流れる冷却媒体と冷却管に接触する被冷却液との間で熱交換を効率的に行なうことができる。したがって、冷却効率を高めることができるという効果を奏する。
本実施の形態における冷却システムの全体概要を示す図である。 (a)は冷却コイル部の平面図であり、(b)は冷却コイル部の正面図、(c)は冷却コイル部の縦断面図である。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1のパターンを示す図である。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第2のパターンを示す図である。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第4のパターンを示す図である。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第5のパターンを示す図である。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1〜第3,第5のパターンの実験方法に対応する実験装置を示す図である。(a)は、実験装置の上面図である。(b)は、(a)に示す実験装置のA−A断面図である。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1のパターンに対応する実験結果を示すグラフである。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第2のパターンに対応する実験結果を示すグラフである。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第3のパターンに対応する実験結果を示すグラフである。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第5のパターンに対応する実験結果を示すグラフである。 冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1〜第3,第5のパターンの実験結果をまとめた表である。 制御盤の一部の構成を示すブロック図である。 速度切換制御処理の流れを示すフローチャートである。 本変形例における貯留装置が備える貯留槽の一側壁を示す第1の図である。 本変形例における貯留装置が備える貯留槽の一側壁を示す第2の図である。 パドルファンの一例を示す図である。
図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態における冷却システムの全体概要を示す図である。冷却システムの一例としての次亜冷却システム1は、浄水施設において水を浄化するための消毒剤として次亜塩素酸ナトリウムを維持管理するシステムである。次亜塩素酸ナトリウム(被冷却液)は、反応性の高い液体として知られており、特に温度変化により分解が進み、温度の上昇とともに消毒に有効な塩素の濃度が低下する。このため、消毒に有効な塩素の濃度が低下するのを抑えるために、次亜塩素酸ナトリウムを適切な温度に保つことが必要とされている。なお、次亜塩素酸ナトリウムは、水道用薬品等基準に関する調査により20℃以下で管理することが適切であるとされている。
図1に示されるように、次亜冷却システム1は、システム全体を制御するための制御盤200と、次亜塩素酸ナトリウムを管理するための貯留装置100,100Aと、冷却媒体である冷媒を冷却しつつ供給する冷媒冷却装置(冷媒供給装置)300とを含む。冷媒冷却装置300と貯留装置100,100Aとは、循環部61を介して接続されており、冷媒冷却装置300により送り出された冷媒が循環部61を循環することにより、貯留装置100,100Aにより管理されている次亜塩素酸ナトリウムを冷却することが可能である。ここでは、冷媒冷却装置300、貯留装置100および貯留装置100Aが、直列に接続されている場合を例に説明する。この場合、1つの冷媒冷却装置300で、冷媒を貯留装置100、貯留装置100Aに循環させることができるので、循環部61の取り回しをシンプルにすることができる。なお、貯留装置は、貯留装置100,100Aに限定されるものではなく、1台以上であればよい。また、冷媒冷却装置300の冷却方式は、空冷式であってもよいし、水冷式であってもよい。さらに、比較的低温が保たれる天然の地下水を利用できるような環境では、その地下水を冷媒として利用することにより、冷媒冷却装置300自体を省略することも可能である。また、循環部61は、金属製のパイプ、樹脂製のホースまたはそれらの組合せで構成されていてもよい。
貯留装置100,100Aは、制御盤200により制御され、各種の処理を実行する。ここで、貯留装置100,100Aの機能および構成は同じであるので、特に言及しない限り貯留装置100の場合を例に説明する。貯留装置100は、次亜塩素酸ナトリウムを溜めておくための貯留槽10と、点検口20と、貯留槽10に溜められた次亜塩素酸ナトリウムに浸漬された冷却コイル部(冷却装置)30、注入ポンプ40、液位計50とを含む。
点検口20は、開閉式の扉が設けられており、管理者が扉を開けることにより貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムの状態を目視で確認することが可能である。
冷却コイル部30は、制御盤200の指示に従って動作し、貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムの冷却を制御する。具体的には、冷却コイル部30は、制御盤200が出力する運転制御信号に基づいて、運転または停止する。ただし、冷却コイル部30に故障がある場合、運転制御信号を受け付けた冷却コイル部30は、制御盤200に故障信号を出力する。
注入ポンプ40は、水を浄化するための浄化設備(図示せず)と次亜注入管63を介して接続される。制御盤200は、注入ポンプ40を制御して、浄化設備に注入する次亜塩素酸ナトリウムの量を制御する。具体的には、管理者が制御盤200に単位時間当たりに注入する注入量を設定し、運転を指示すると、制御盤200が注入制御信号を注入ポンプ40に出力する。注入制御信号を受け付けた注入ポンプ40は、注入制御信号に応じて設定された単位時間当たりの注入量で浄化設備に次亜塩素酸ナトリウムを送り込む。また、管理者が制御盤200に注入の停止を指示すると、制御盤200はその旨を示す注入制御信号を注入ポンプ40に出力する。注入の停止を示す注入制御信号を受け付けた注入ポンプ40は、浄化設備への注入を停止する。ただし、注入ポンプ40に故障がある場合、注入制御信号を受け付けた注入ポンプ40は、制御盤200に故障信号を出力する。
液位計50は、液位(液面の高さ位置)を測定するセンサであり、貯留槽10に溜められた次亜塩素酸ナトリウムの液位を測定する。液位計50は、液位が下限L及び最下限LLに達したことをそれぞれ検知し、それぞれに応じた信号を制御盤200に出力する。
制御盤200は、貯留装置100,100Aの動作状態および貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムの液位を通知する。具体的には、制御盤200は、点灯部201〜207の点灯および消灯を制御し、点灯部201,202,205,206の点灯する位置で特定される状態識別情報により、貯留装置100,100Aの動作状態を通知し、点灯部203,204の点灯する位置で特定される液位識別情報により、貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムの液位を通知する。
点灯部201,202はそれぞれ、貯留装置100Aが備える注入ポンプ40、貯留装置100が備える注入ポンプ40に対応する。点灯部203,204はそれぞれ、貯留装置100Aが備える液位計50、貯留装置100が備える液位計50に対応する。点灯部205,206はそれぞれ、貯留装置100Aが備える冷却コイル部30、貯留装置100が備える冷却コイル部30に対応する。点灯部207は、冷媒冷却装置300に対応する。
ここでは、貯留装置100が出力する各種の信号に基づいて、制御盤200が貯留装置100の動作状態および貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムの液位を通知する場合を例に説明する。点灯部202は、制御盤200が運転を示す注入制御信号を出力する場合、状態識別情報としての「運転」が示された位置を点灯し、制御盤200が停止を示す運転制御信号を出力する場合、状態識別情報としての「停止」が示された位置を点灯する。また、制御盤200が運転制御信号を出力した結果、注入ポンプ40から故障信号が出力された場合、状態識別情報としての「故障」が示された位置を点灯する。これにより、管理者は、制御盤200における点灯部202の点灯する位置を見ることにより注入ポンプ40の動作および故障の有無を確認することができる。
点灯部204は、制御盤200が貯留装置100の液位計50から下限Lに対応する信号が入力されると、液位識別情報としての「下限」が示された位置を点灯し、制御盤200が貯留装置100の液位計50から最下限LLに対応する信号が入力されると、液位識別情報としての「最下限」が示された位置を点灯する。これにより、管理者は、貯留槽10内の液位を目視で確認することなく、制御盤200における点灯部204の点灯する位置を見ることにより貯留槽10内の液位を確認することができる。
点灯部206は、制御盤200が運転を示す運転制御信号を出力する場合、状態識別情報としての「運転」が示された位置を点灯し、制御盤200が停止を示す運転制御信号を出力する場合、状態識別情報としての「停止」が示された位置を点灯する。制御盤200が運転制御信号を出力した結果、冷却コイル部30から故障信号が出力される場合、状態識別情報としての「故障」が示された位置を点灯する。これにより、管理者は、制御盤200における点灯部206の点灯する位置を見ることにより冷却コイル部30の運転および故障の有無を確認することができる。
点灯部207は、制御盤200が冷媒冷却装置300に電力を供給している状態において、点灯する。
図2は、冷却コイル部の一例を示す図である。図2(a)は冷却コイル部の平面図であり、図2(b)は冷却コイル部の正面図であり、図2(c)は冷却コイル部の縦断面図である。図2(a)〜(c)に示されるように、冷却コイル部30は、制御盤200により回転が制御されるモーター21と、ホース口23A,23Bと、ホース口23A,23Bと接続されたコイル(冷却管)27と、モーター21と接続されたシャフト29と、シャフト29にそれぞれ取り付けられた攪拌用プロペラ37及び軸流ファン39と、上板31と、下板33と、上板31に対して下板33を支持する支軸35とを備える。なお、モーター21、シャフト29、攪拌用プロペラ37及び軸流ファン39によって攪拌手段が構成される。
上板31の上面には、モーター21およびホース口23A,23Bが配置される。また、上板31の下方には、コイル27と、攪拌用プロペラ37と、軸流ファン39と、シャフト29と、下板33が設けられている。コイル27は、らせん状の構造であり、らせん部分の内側にシャフト29、攪拌用プロペラ37および軸流ファン39が設けられている。さらに、上板31と下板33との間には、支軸35が設けられ、支軸35は上板31と下板33とを支える。なお、ここでは、冷媒を流す管がらせん状のコイル27である場合を例に説明したが、これに限定するものではない。冷媒を流す管は、攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により形成される次亜塩素酸ナトリウムの流れの上流側から下流側に向って、または下流側から上流側に向って、冷媒を移動させる部分を有していればよい。
ホース口23A,23Bは、その一端が冷媒冷却装置300または貯留装置100Aが備える冷却コイル部30と循環部61を介して接続され、他端がコイル27と接続される。コイル27は、中空構造をなし、冷媒を循環させることが可能である。なお、コイル27の材質としては、例えばチタンまたは樹脂が好適である。
冷媒冷却装置300により供給される冷媒は、貯留装置100Aが備える冷却コイル部30のコイル27の内部を循環した後、さらに貯留装置100が備える冷却コイル部30のコイル27の内部を循環し、冷媒冷却装置300へ戻される。冷媒冷却装置300は、排出された冷媒を再び10℃以下に冷却し、上述した循環を繰り返させる。これにより、貯留装置100,100Aを循環する冷媒を所定の温度以下に保つことができる。
貯留装置100Aを循環した冷媒がホース口23Aに流入する場合、流入した冷媒は、コイル27を循環した後、ホース口23Bから冷媒冷却装置300へと排出される。この場合、ホース口23Aに流入する冷媒は、下板33側から上板31側に向かって、コイル27のらせん部分を循環する(以下、「循環パターンA」という)。このとき、コイル27のらせん部分を循環する冷媒は、下板33側から上板31側へ時計回りに上昇する。
一方、貯留装置100Aを流れる冷媒がホース口23Bに流入する場合、流入した冷媒は、コイル27を循環した後、ホース口23Aから冷媒冷却装置300へと排出される。この場合、ホース口23Bに流入する冷媒は、上板31側から下板33側に向かって、コイル27のらせん部分を循環する(以下、「循環パターンB」という)。このとき、コイル27のらせん部分を循環する冷媒は、上板31側から下板33側へ反時計周りに下降する。
軸流ファン39は、攪拌用プロペラ41と、ケーシング43とを備える。ケーシング43は、コイル27のらせん部分の内側に収められる。具体的には、ケーシング43の形状は、円筒状である。攪拌用プロペラ41は、ケーシング43よりも半径が小さく、その内部に収められる。
シャフト29には、軸流ファン39の攪拌用プロペラ41と攪拌用プロペラ37とが取り付けられる。具体的には、攪拌用プロペラ37,41は、中心に穴が設けられ、設けられた穴にシャフト29が挿通され、攪拌用プロペラ37,41の取り付け位置において、固定部材等により固定されている。ここで、攪拌用プロペラ37,41を取り付ける向きは、攪拌用プロペラ41による攪拌の方向と、攪拌用プロペラ37による攪拌の方向とが同じとなる向きとしている。すなわち、シャフト29を回転させることにより攪拌用プロペラ37,41を同一方向に回転させた場合、これら攪拌用プロペラ37,41の回転によって生じる流れの向きが揃うように、攪拌用プロペラ37,41がシャフト29に取り付けられている。
なお、攪拌用プロペラ37についても、その外周にケーシング43と同様のケーシングを設けることにより、軸流ファンを構成してもよい。軸流ファンを構成する場合、半径方向よりも軸方向への攪拌効率を高めることが可能であり、軸流ファンを構成せずにプロペラ単体とする場合、半径方向への攪拌効率もある程度高めることが可能である。また、攪拌用プロペラ37,41の羽根の枚数を多くして、攪拌する力を強くするようにしてもよい。
シャフト29は、上板31および下板33にそれぞれ設けられた軸受部45,47に回転可能に取り付けられている。シャフト29は、モーター21の駆動により回転し、攪拌用プロペラ37および攪拌用プロペラ41は、シャフト29の回転に応じて回転する。軸流ファン39は、攪拌用プロペラ41がケーシング43内で回転するため、貯留槽10内に溜められた次亜塩素酸ナトリウムをシャフト29の軸方向へ攪拌する効率を高めることができる。なお、モーター21は、可逆回転可能であってもよい。この場合、制御盤200の指示により、順方向に駆動または逆方向に駆動し、シャフト29は、モーター21の駆動する向きに応じて、時計周りまたは反時計周りに回転する。
なお、攪拌用プロペラ37が取り付けられる位置は、軸流ファン39より上方であってもよいし、軸流ファン39より下方であってもよいが、ここでは、軸流ファン39より上方としている。この場合において、攪拌用プロペラ37は、攪拌の向きが軸流ファン39による軸流の方向に揃うように取り付けられる。具体的には、攪拌用プロペラ37および軸流ファン39を取り付ける向きは、攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌の向きが下板33側から上板31側の方向に攪拌する向き(以下、「攪拌パターンA」という)と、攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌の向きが上板31側から下板33側の方向に攪拌する向き(以下、「攪拌パターンB」という)とを含む。
攪拌パターンAの場合、軸流ファン39は下板33側に滞留する次亜塩素酸ナトリウムを上板31側に攪拌することができる。特に、軸流ファン39は、下板33に設けられた開口33aから次亜塩素酸ナトリウムを吸引し、攪拌することができる。これにより、下板33側から上板31側の方向に強制対流を生じさせることができる。攪拌パターンBの場合、軸流ファン39は上板31側に滞留する次亜塩素酸ナトリウムを下板33側に攪拌することができる。このため、上板31側から下板33側の方向に強制対流を生じさせることができる。
上述したように、冷媒が流れるコイル27は、らせん状の構造である。このため、コイル27に流れる冷媒には、上板31側から下板33側または下板33側から上板31側の垂直方向に沿った流れの方向に加えて、渦を形成する流れが生じる。また、貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムには、上板31側から下板33側または下板33側から上板31側への垂直方向に沿った流れの方向に加えて、攪拌用プロペラ37および軸流ファン39の攪拌によって渦を形成する流れが生じる。攪拌用プロペラ37および軸流ファン39の攪拌によって次亜塩素酸ナトリウムに生じる渦は、攪拌用プロペラ37,41の形状により向きが異なる。このため、本実施の形態においては、攪拌用プロペラ37,41の形状を適宣変更している。
ここで、コイル27が冷媒を循環させる方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39の攪拌によって生じる強制対流の方向との組合せをパターン別に説明する。図3は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1のパターンを示す説明図である。第1のパターンは、循環パターンAと攪拌パターンAとの組合せである。
図3に示されるように、矢印71は、循環パターンA、つまりホース口23Aに流入する冷媒によるコイル27のらせん部分の循環が、下板33側から上板31側の方向であることを示している。矢印73は、攪拌パターンA、つまり攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により次亜塩素酸ナトリウムが下板33側から上板31側の方向に攪拌される方向であることを示している。このように、コイル27内を循環する冷媒の方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが揃う。
矢印75は、攪拌パターンAに対応する軸流ファン39および攪拌用プロペラ37の攪拌により次亜塩素酸ナトリウムに生じる渦の平面的な流れの方向を示している。図に示すように、矢印75が示す方向は、シャフト29を中心とする時計周りの方向である。さらに、循環パターンAの場合において冷媒がコイル27のらせん部分を循環する方向は、平面的に時計周りの方向である。このように、第1のパターンでは、コイル27内を循環する冷媒の方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが平面的に揃う。
なお、循環パターンAと攪拌パターンAとの組合せにおいて、次亜塩素酸ナトリウムに生じる渦が反時計周りの方向となるように軸流ファン39が備える攪拌用プロペラ39および攪拌用プロペラ37の形状を変更してもよい。この場合のパターンを、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第3のパターンという。
第3のパターンでは、コイル27内を循環する冷媒の方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが平面的に向かい合う。換言すれば、コイル27内を循環する冷媒と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により攪拌される次亜塩素酸ナトリウムとは、平面的に対向流接触の状態になる。このため、コイル27表面と接触する次亜塩素酸ナトリウムとコイル27内を循環する未だ熱交換により暖められていない冷媒との間で熱交換をする機会が増える。したがって、コイル27内の冷媒と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により攪拌される次亜塩素酸ナトリウムとの熱交換を、第1のパターンよりも効率的に行なうことができる。
図4は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第2のパターンを示す説明図である。第2のパターンは、循環パターンBと攪拌パターンAとの組合せである。図4に示されるように、矢印71は、循環パターンB、つまりホース口23Bに流入する冷媒によるコイル27のらせん部分の循環が、上板31側から下板33側の方向であることを示している。矢印73は、攪拌パターンA、つまり攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により次亜塩素酸ナトリウムが下板33側から上板31側の方向に攪拌される方向であることを示している。このように、第2のパターンでは、コイル27内を循環する冷媒の方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが向かい合う。換言すれば、コイル27内を循環する冷媒と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により攪拌される次亜塩素酸ナトリウムとは、垂直方向において対向流接触の状態になる。このため、コイル27表面と接触する次亜塩素酸ナトリウムとコイル27内を循環する未だ熱交換により暖められていない冷媒との間で熱交換をする機会が増える。したがって、コイル27内の冷媒と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により攪拌される次亜塩素酸ナトリウムとの熱交換を、第1のパターンよりも効率的に行なうことができる。
矢印75は、攪拌パターンAに対応する軸流ファン39および攪拌用プロペラ37の攪拌により次亜塩素酸ナトリウムに生じる渦の平面的な流れの方向を示している。図に示すように、矢印75が示す方向は、シャフト29を中心とする反時計周りの方向である。さらに、循環パターンBの場合において冷媒がコイル27のらせん部分を循環する方向は、平面的に反時計周りの方向である。このように、第2のパターンでは、コイル27内を循環する冷媒の方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが平面的に揃う。
図5は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第4のパターンを示す説明図である。第4のパターンは、循環パターンBと攪拌パターンBとの組合せである。図5に示されるように、矢印71は、循環パターンB、つまりホース口23Bに流入する冷媒によるコイル27のらせん部分の循環が、上板31側から下板33側の方向であることを示している。矢印73は、攪拌パターンB、つまり攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により次亜塩素酸ナトリウムが上板31側から下板33側の方向に攪拌される方向であることを示している。このように、コイル27内を循環する冷媒の方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが揃う。
矢印75は、攪拌パターンBに対応する軸流ファン39および攪拌用プロペラ37の攪拌により次亜塩素酸ナトリウムに生じる渦の平面的な流れの方向を示している。図に示すように、矢印75が示す方向は、シャフト29を中心とする反時計周りの方向である。さらに、循環パターンBの場合において冷媒がコイル27のらせん部分を循環する方向は、平面的に反時計周りの方向である。このように、第4のパターンでは、コイル27内を循環する冷媒の方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが平面的に揃う。
図6は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第5のパターンを示す説明図である。第5のパターンは、循環パターンAと攪拌パターンBとの組合せである。図6に示されるように、矢印71は、循環パターンA、つまりホース口23Aに流入する冷媒によるコイル27のらせん部分の循環が、下板33側から上板31側の方向であることを示している。矢印73は、攪拌パターンB、つまり攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により次亜塩素酸ナトリウムが上板31側から下板33側の方向に攪拌される方向であることを示している。このように、コイル27内を循環する冷媒の方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが向かい合う。換言すれば、コイル27内を循環する冷媒と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により攪拌される次亜塩素酸ナトリウムとは、垂直方向において対向流接触の状態になる。これにより、コイル27表面と接触する次亜塩素酸ナトリウムとコイル27内を循環する未だ熱交換により暖められていない冷媒との間で熱交換をする機会が増える。したがって、コイル27内の冷媒と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により攪拌される次亜塩素酸ナトリウムとの熱交換を効率的に行なうことができる。
矢印75は、攪拌パターンBに対応する軸流ファン39および攪拌用プロペラ37により次亜塩素酸ナトリウムに生じる渦の平面的な流れの方向を示している。図に示すように、矢印75が示す方向は、シャフト29を中心とする反時計周りの方向である。さらに、循環パターンAの場合において冷媒がコイル27のらせん部分を循環する方向は、平面的に時計周りの方向である。このように、第5のパターンでは、コイル27内を循環する冷媒の方向と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが平面的に向かい合う。換言すれば、コイル27内を循環する冷媒と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により攪拌される次亜塩素酸ナトリウムとは、平面的に対向流接触の状態になる。このため、コイル27表面と接触する次亜塩素酸ナトリウムとコイル27内を循環する未だ熱交換により暖められていない冷媒との間で熱交換をする機会が増える。したがって、コイル27内の冷媒と攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により攪拌される次亜塩素酸ナトリウムとの熱交換を効率的に行なうことができる。
上述したように第5のパターンにおいては、垂直方向に対向流接触が生じ、平面的にも対向流接触が生じている。これにより、第1〜第5のパターンの中で、冷媒と次亜塩素酸ナトリウムとの熱交換の効率を最も高めることができる。
ここで、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1〜第3,第5のパターンにおける貯留装置100内の次亜塩素酸ナトリウムの温度変化を計測するための実験方法について説明する。
図7は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1〜第3,第5のパターンの実験方法に対応する実験装置を示す図である。図7(a)は、実験装置の上面図である。図7(b)は、図7(a)に示す実験装置のA−A断面図である。図7(a),(b)に示されるように、実験装置150は、図1に示す貯留装置100が液温測定部101,102を備えた装置である。液温測定部101,102は、貯留装置100が備える貯留槽10内の所定の位置に取り付けられている。なお、液温測定部101の取付位置と液温測定部102の取付位置とは離れていることが好ましい。貯留槽10内全体の次亜塩素酸ナトリウムの液温を測定するためである。
ここでは、液温測定部101の取付位置を冷却コイル部30の近傍としており、液温測定部102の取付位置を冷却コイル部30から遠い位置であって、貯留槽10の4隅のいずれかに近い位置としている。また、液温測定部101と液温測定部102との位置関係は、液温測定部101が冷却コイル部30に対して液温測定部102の反対側であり、冷却コイル部30と液温測定部101と液温測定部102とが同一直線上である。
液温測定部101,102は、液体の温度を測定する複数の液温センサを有する。液温測定部101と液温測定部102とが異なる点は、取付位置が異なる点であるので、ここでは、液温測定部101の場合を例に説明する。
液温測定部101は、液温センサ101a,101bを備える。液温センサ101aは、液温測定部101が貯留槽10内に浸漬された状態において、その上部に位置する。このため、貯留槽10の上部に滞留する次亜塩素酸ナトリウムの液温を測定することが可能である。液温センサ101bは、液温測定部101が貯留槽10内に浸漬された状態において、その下部に位置する。このため、貯留槽10の下部に滞留する次亜塩素酸ナトリウムの液温を測定することが可能である。
次に、実験条件について説明する。貯留槽10内に注入する液体を40℃の水とし、冷却コイル部30に循環させる冷媒を冷却水とし、貯留槽10の外表面を断熱性の高い発泡スチロールで覆うようにした。なお、冷却水の温度は8℃とした。
本願発明者は、上述した実験方法により、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1〜第3,第5のパターンそれぞれにおける貯留槽10内の液温の変化とともに、室温の変化および湿度の変化を計測し、実験結果を得た。
図8〜11は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1〜第3,第5のパターンにそれぞれ対応する実験結果を示すグラフである。グラフの縦軸を温度および湿度とし、横軸を時間としている。実験結果を示す折れ線91〜96はそれぞれ、液温センサ102bの計測結果、液温センサ102aの計測結果、室温の変化、液温センサ101bの計測結果、液温センサ101aの計測結果、湿度の変化を示す。なお、ここでは、第1〜第3,第5のパターンの実験結果をまとめた図12を参照しつつ説明する。図12に示す記号「○」は、対向流接触が生じていることを示し、記号「×」は、対向流接触が生じていないことを示す。
図8は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第1のパターンに対応する実験結果(sample01)を示すグラフである。図8,12に示されるように、貯留槽10内の水の温度が40℃から10℃以下になるのに要した時間は、137分であり、1時間当りの冷却効率としては、−13.0℃である。
図9は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第2のパターンに対応する実験結果(sample02)を示すグラフである。図9,12に示されるように、貯留槽10内の水の温度が40℃から10℃以下になるのに要した時間は、129分であり、1時間当りの冷却効率としては、−14.0℃である。
図10は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第3のパターンに対応する実験結果(sample03)を示すグラフである。図10,12に示されるように、貯留槽10内の水の温度が40℃から10℃以下になるのに要した時間は、131分であり、1時間当りの冷却効率としては、−14.4℃である。
図11は、冷媒及び次亜塩素酸ナトリウムそれぞれの流れに関する第5のパターンに対応する実験結果(sample04)を示すグラフである。図11,12に示されるように、貯留槽10内の水の温度が40℃から10℃以下になるのに要した時間は、約117分であり、1時間当りの冷却効率としては、−16.0℃である。
以上の実験結果より、平面でも垂直方向でも対向流接触とはなっていない場合(図8:第1のパターン)よりも、平面、垂直方向の何れかで対向流接触となっている場合(図9:第2のパターン、図10:第3のパターン)において冷却速度が高く、また、平面、垂直方向の両方で対向流接触となっている場合(図11:第5のパターン)においてさらに冷却速度が高いことが確認できた。
また、貯留槽10内の温度ばらつきについては、特に、平面、垂直方向の両方で対向流接触となっている場合(図11:第5のパターン)において、上部と下部との温度ばらつきを小さくできることが確認できた。
<変形例1>
本実施の形態における冷却コイル部30は、制御盤200が出力する運転制御信号に基づいて、モーター21を回転または停止させるものである。本変形例においては、貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムの温度に応じてモーター21の回転を変化させるものである。
本変形例においては、制御盤200を制御盤200Aに変更し、図1に示す貯留装置100の貯留槽10内に液温センサ65を浸漬している。その他の構成および機能は、図1から図6に基づいて説明したものと同じであるので、ここでは説明を繰り返さない。
液温センサ65は、液体の温度を計測するセンサであり、貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムの温度を計測し、計測により生成された計測データを制御部211に出力する。
操作部67は、複数のボタンを備え、ボタンに対するユーザの操作による各種の指示、数字などのデータの入力を受け付ける。
図13は、制御盤の一部の構成を示すブロック図である。ここでは、制御盤200Aが冷却コイル部30の動作状態を制御する機能について説明する。その他の構成および機能は、図1に示す制御盤200と同じであるので、説明を繰り返さない。図13に示されるように、制御盤200Aは、その全体を制御する制御部211と、メモリ221とを含む。制御部211は、RAMを作業領域として用いることにより、ROM等またはメモリ221に記憶されたプログラムを実行する。
制御部211は、駆動制御部213と、比較部215と、設定部217とを含む。設定部217は、ユーザにより指定された温度を比較対象温度に設定する。具体的には、ユーザが操作部67を操作することにより数値を入力すると、入力された数値を受け付ける。複数の数値が入力される場合、複数の数値を受け付け、受け付けられた複数の数値を比較対象温度としてメモリ221に記憶する。これにより、温度データ223がメモリ221に記憶される。ここでは、比較対象温度として温度t1および温度t2が設定されている場合を例に説明する。ただし、温度t2は、温度t1より大きいとする。また、温度t2は、20℃付近であることが好ましい。
比較部215は、液温センサ65が出力する計測データで示される温度と、設定部217により設定された比較対象温度とを比較する。比較部215は、液温センサ65から計測データが入力されると、メモリ221に記憶された温度データ223を読出し、温度データ223で示される比較対象温度と計測データで示される温度との大小を判断する。計測データで示される温度が温度t2より大きいならば「温度t2より大」を示す比較結果を駆動制御部213に出力するが、そうでなければ「温度t2より小」を示す比較結果を駆動制御部213に出力する。また、計測データで示される温度が温度t1より大きいならば「温度t1より大」を示す比較結果を駆動制御部213に出力するが、そうでなければ「温度t1より小」を示す比較結果を駆動制御部213に出力する。
駆動制御部213は、比較部215により比較された比較結果に基づいて、モーターの駆動を制御する。具体的には、比較結果に応じて、モーターの駆動速度の設定を変更する。駆動速度は、通常駆動と、高速駆動とを含む。高速駆動は、通常駆動よりも攪拌力が高い駆動である。
駆動制御部213は、比較部215から入力された比較結果が「温度t2より大」を示す場合、既に通常駆動に設定されているならば、高速駆動に設定を変更するが、そうでなければ設定を変更しない。また、比較部215から入力された比較結果が「温度t1より小」を示す場合、既に高速駆動に設定されているならば、通常駆動に設定を変更するが、そうでなければ設定を変更しない。駆動制御部213は、設定された駆動速度で特定されるパラメータを、運転を示す運転制御信号に含めて冷却コイル部30に出力する。これにより、次亜塩素酸ナトリウムの温度が温度t2より高い場合、駆動制御部213が高速駆動に設定することにより、モーター21が高速に回転するので、攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌力を高めることができる。このため、コイル27内の冷却水とコイル27外の次亜塩素酸ナトリウムとの熱交換を早くすることができる。
一方、次亜塩素酸ナトリウムの温度が温度t1より低い場合、駆動制御部213が通常駆動に設定することにより、モーター21が高速駆動のときよりも遅く回転するので、攪拌用プロペラ37および軸流ファン39による攪拌力を弱めることができる。このため、強い攪拌による次亜塩素酸ナトリウムの分解を抑制することができるとともに、コイル27内の冷却水とコイル27外の次亜塩素酸ナトリウムとの熱交換を行なうことができる。
したがって、貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムの温度に適したモーター21の回転に基づいて、次亜塩素酸ナトリウムを攪拌用プロペラ37および軸流ファン39により攪拌させることができるので、コイル27内の冷却水とコイル27外の次亜塩素酸ナトリウムとの熱交換を効率的に、次亜塩素酸ナトリウムの分解を抑制しつつ行なうことができる。
図14は、速度切換制御処理の流れを示すフローチャートである。速度切換制御処理は、制御部211がROM等またはメモリ221に記憶された速度切換制御プログラムを実行することにより、制御部211により実行される処理である。図8に示されるように、液温センサ65が出力する計測データを受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。計測データを受け付けたならば処理をステップS02に進めるが、そうでなければ速度切換制御処理を終了する。
ステップS02においては、メモリ221から温度データ223を読み出し、液温センサ65が出力する計測データで示される温度とステップS02において読み出された温度データ223で示される温度t2との大小を判断する(ステップS03)。計測データで示される温度が温度データ223で示される温度t2より大きいならば処理をステップS04に進めるが、そうでなければ処理をステップS06に進める。
ステップS04においては、設定されている駆動速度が通常駆動か否かを判断する。設定されている駆動速度が通常駆動であるならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS06に進める。
ステップS05においては、駆動速度の設定を高速駆動に変更し、処理をステップS06に進める。ステップS06においては、液温センサ65が出力する計測データで示される温度とステップS02において読み出された温度データ223で示される温度t1との大小を判断する。計測データで示される温度が温度データ223で示される温度t1より小さいならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS08に進める。
ステップS07においては、設定されている駆動速度が高速駆動か否かを判断する。設定されている駆動速度が高速駆動であるならば処理をステップS08に進めるが、そうでなければ速度切換制御処理を終了する。
ステップS08においては、駆動速度の設定を通常駆動に変更し、速度切換制御処理を終了する。
<変形例2>
本変形例における貯留装置100,100Aは、その表面に保冷機構が設けられたものである。ここでは、貯留装置100の表面に保冷機構が設けられた場合を例に説明する。
図15は、本変形例における貯留装置が備える貯留槽の一側壁を示す第1の図である。図15に示されるように、貯留装置100は、その側壁10aの上部に散水パイプ(冷却液供給手段)400が設けられる。散水パイプ400は、パイプ表面に所定の間隔で穴400a〜400cが設けられたものである。散水パイプ400には、冷却媒体としての冷却水が供給される。そして、散水パイプ400内に供給された冷却水は、穴400a〜400cから外部に漏れ、貯留槽10の側壁10aを伝わる。図には、穴400a〜400cから外部に漏れ出た冷却水が、貯留槽10の側壁10aの上部から下部に伝わっていることを示している。これにより、貯留槽10の側壁10aに冷却水を伝わせることにより、貯留槽10内の次亜塩素酸ナトリウムを冷却することができる。
図16は、本変形例における貯留装置が備える貯留槽の一側壁を示す第2の図である。貯留装置100は、図15の構成に加え、その側壁10aに樹脂製の側板403が設けられている。貯留槽10と、側板403と、散水パイプ400とにより冷却ユニットが構成されている。図16に示されるように、側板403は、貯留槽10の側壁10aと同じ程度の面積を有し、貯留槽10の側壁10aと平行に所定の間隙を設けて取り付けられる。この間隙の距離は、0.1mm以下としており、貯留槽10の表面に設けられたスペーサー(図示せず)により一定に保たれている。
なお、側板403としては、例えばフィルムであってもよいし、板状の部材であってもよい。また、側板403がフィルムである場合、その厚みは0.2mm程度が好ましいが、この厚みに限定するものではない。
散水パイプ400の穴400a〜400cから漏れ出た冷却水は、貯留槽10の側壁10aと側板403との間隙に伝わり、側壁10aおよび側板403それぞれの表面に接触する。そして、側壁10aおよび側板403それぞれの表面に接触した冷却水は、表面張力によって側壁10aと側板403との間の間隙に広がっていき、貯留槽10の底部近くにおいて、側壁10aおよび側板403の間隙より抜け出て、排出または回収される。このように、貯留槽10の全面に行き渡らせるのに必要な冷却水の量を少なくすることができるので、冷却に掛かる費用を、図15に示す構成に比べて低減することができる。また、使用する冷却水が少量ですむので、貯留槽10の側壁10aのより広範な面積、望ましくは全面に冷却水を到達させることができ、これにより冷却効率を高めることができる。
なお、散水パイプ400および側板403を取り付ける位置は、貯留槽10の側壁に限らず、正面や背面など他の面であってもよい。この場合、散水パイプ400を、取り付けの対象となる面に応じた長さに設定すればよいし、側板403を、取り付けの対象となる面に応じた面積に設定すればよい。また、貯留槽10の外表面は凸凹のない形状であることが好ましい。貯留槽10の外表面と側板403とを平行に所定の間隙を保つためである。
上述したように、変形例2における貯留槽10に注入される次亜塩素酸ナトリウムは、冷却コイル部30が浸漬されることにより、貯留槽10の表面に設けられた保冷機構による冷却に加えて、冷却コイル部30によっても冷却される。これにより、冷却効果をより一層高めることができる。
<変形例3>
本変形例における冷却コイル部30は、攪拌用プロペラ37に代えて、パドルファンを設けたものである。図17は、パドルファンの一例を示す図である。図17に示されるように、パドルファン37Aは、回転軸36から外方に向かって延びる複数のパドル38を備える。各パドル38は、それぞれ同一形状であり、所定の面積を持った面を有し、面の形状は典型的には四角形であるが、これ以外の形状であってもよい。
パドルファン37Aの回転軸36は、中心に穴が設けられ、設けられた穴にシャフト29が挿通され、パドルファン37Aの取り付け位置において、固定部材等により固定されている。ここで、複数のパドル38それぞれは、その面がシャフト29の回転方向に垂直となる向きとなっている。このため、パドルファン37Aが回転することにより、軸方向より半径方向の攪拌効率を高めることができる。これにより、貯留槽10内に対流を生じさせることができるので、コイル27内の冷却水とコイル27外の次亜塩素酸ナトリウムとの熱交換を効率的に行なうことができる。
なお、パドル38の面を平面ではなく湾曲した面とし、パドルファン37Aの回転によって軸方向の流れを形成するようにしてもよい。この場合、パドルファン37Aの回転により、半径方向のみならず軸方向の攪拌効率を高めることができる。これにより、コイル27内を循環する冷媒の方向とパドルファン37Aおよび軸流ファン39による攪拌により生じる強制対流の方向とが向かい合う、対向流接触の状態をより積極的に生じさせることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、次亜塩素酸ナトリウムの冷却に利用することができる。
1 次亜冷却システム
10 貯留槽
27 コイル(冷却管)
30 冷却コイル部(冷却装置)
37 攪拌用プロペラ
37A パドルファン
39 軸流ファン
50 液位計
100,100A 貯留装置
101,102 液温測定部
101a,101b 液温センサ
150 実験装置
200,200A 制御盤
300 冷媒冷却装置(冷媒供給装置)
400 散水パイプ(冷却液供給手段)
403 側板

Claims (6)

  1. 被冷却液に浸漬されることにより被冷却液を冷却する冷却装置であって、
    中空構造をなし、内部に冷却媒体を流す冷却管と、
    被冷却液を攪拌して、被冷却液に流れを形成する攪拌手段と、を備えた冷却装置。
  2. 前記冷却管は、前記攪拌手段により形成される被冷却液の流れの上流側から下流側に向かって、又は下流側から上流側に向かって、冷却媒体を移動させる部分を有する、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記冷却管は、少なくとも一部がらせん状の構造である、請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 前記攪拌手段は、前記らせん状の構造におけるらせんの中心軸方向に沿った被冷却液の流れを形成するように設けられている、請求項3に記載の冷却装置。
  5. 請求項2に記載の冷却装置と、
    前記冷却管において、前記被冷却液の流れの下流側から上流側に向かって冷却媒体を移動させるように、前記冷却管に対して冷却媒体を供給する冷媒供給装置と、を備えた冷却システム。
  6. 請求項1から4の何れか1項に記載の冷却装置と、
    被冷却液を貯留する貯留槽とを備えた冷却ユニットであって、
    前記貯留槽の外表面に対して冷却液を供給する冷却液供給手段と、
    前記貯留槽の外表面に対して所定の間隔をおいて設けられ、前記冷却液供給手段によって供給された冷却液に接することにより、当該冷却液を前記貯留槽の外表面のより広い面に行き渡らせる側板と、を備えた冷却ユニット。
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