JP2012229742A - 密封装置 - Google Patents

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義浩 矢野
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健二 近藤
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Abstract

【課題】シール本体とスリンガとの間における摺動抵抗を低減することが可能となる密封装置を提供する。
【解決手段】同心状に配置される回転軸2と固定輪3との間に形成される環状空間Sに装着され、当該環状空間Sの外部側A1からの異物の浸入を防止する。スリンガ11と、シール本体12とを備えている。スリンガ11は、回転軸2に取り付けられる円筒部21と、この円筒部21から弾性体23を介して径方向外側に延びているフランジ部22とを有する。シール本体12は、円筒部21に摺接可能な主リップ33と、フランジ部22の外部側A1の側面22aに摺接可能なサイドリップ35とを有する。フランジ部22の断面における重心位置G1は、弾性体23の断面における重心位置G2よりも外部側A1に位置している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、同心状に配置された内側回転部材と外側部材との間に形成される環状空間に装着される密封装置に関する。
例えば、自動車などの車両に搭載され車輪を回転可能に支持する車輪用転がり軸受装置は、同心状に配置された径方向内側の回転軸(内側回転部材)と径方向外側の固定輪(外側部材)とを備えており、これら回転軸と固定輪との間に介在する転動体(玉)により、固定輪に対して回転軸が回転可能となる。
そして、回転軸と固定輪との間に形成される環状空間の軸方向両端部に、密封装置が装着されており、この密封装置は、環状空間の軸方向外側から、転動体が設けられている内側へ、泥水などの異物が浸入するのを防止している。
このような密封装置は、例えば特許文献1に開示されているように、回転軸に取り付けられるスリンガと、固定輪に取り付けられるシール本体とを備えている。スリンガは、回転軸に嵌合される円筒部と、この円筒部から径方向外側に延びている円環板状のフランジ部とを有しており、断面L字形である。シール本体は、前記円筒部の外周面に摺接可能なラジアルリップと、前記フランジ部の側面に摺接可能なサイドリップとを有している。
この密封装置において、軸方向外側からの異物の浸入を防止するためには、シール本体のリップをスリンガに所定の締め代で接触させる必要があるが、この締め代が過大となると、当該リップによるスリンガへの押圧力が大きくなる。この場合、密封装置における摺動抵抗が高くなり、固定輪と回転軸との間で生じる回転抵抗(回転トルク)が大きくなってしまう。
特開2006−161858号公報(図1参照)
近年、車両における燃費の向上を目的として、車輪用転がり軸受装置における回転抵抗のさらなる低減が要求されている。したがって、この車輪用転がり軸受装置に装着される密封装置においても、シール本体とスリンガとの間における摺動抵抗を低減することが必要とされている。
そこで、本発明では、シール本体とスリンガとの間における摺動抵抗を低減することが可能となる密封装置を提供することを目的とする。
本発明は、同心状に配置される内側回転部材と外側部材との間に形成される環状空間に装着され、当該環状空間の軸方向外側からの異物の浸入を防止する密封装置であって、前記内側回転部材の外周に取り付けられる円筒部と、この円筒部から弾性体を介して径方向外側に延びている円環板状のフランジ部とを有するスリンガと、前記外側部材の内周に取り付けられ、前記円筒部に摺接可能なラジアルリップと、前記フランジ部の軸方向内側の側面に摺接可能なサイドリップとを有するシール本体とを備え、前記フランジ部の断面における重心位置は、前記弾性体の断面における重心位置よりも軸方向外側に位置していることを特徴とする。
本発明によれば、内側回転部材に取り付けられるスリンガにおいて、フランジ部の断面における重心位置が、弾性体の断面における重心位置よりも軸方向外側に位置しているので、内側回転部材(スリンガ)の回転数が高くなるにつれて、フランジ部は遠心力により軸方向外側へ倒れることができる。このため、フランジ部の側面とサイドリップとの間の締め代を小さくすることができ、フランジ部の側面とサイドリップとの間の摺動抵抗を小さくすることが可能となる。
また、前記弾性体には、軸方向外側へ開いている凹部が形成されているのが好ましい。
この場合、弾性体は、凹部を径方向に狭くするように弾性変形することができる。したがって、フランジ部は、作用する遠心力によって弾性体を基点として軸方向外側へ倒れるが、この際、弾性体に前記凹部が形成されていることで、このフランジ部が軸方向外側へ倒れる方向に弾性体は弾性変形しやすくなる。
さらに、この凹部によって、弾性体の断面における重心位置を軸方向内側へ寄せることが可能となり、相対的にフランジ部の断面における重心位置を弾性体の断面における重心位置よりも軸方向外側に位置させることができる。
また、前記フランジ部は、前記弾性体と接合されている径方向内側部と、この径方向内側部よりも軸方向外側に位置している径方向外側部とを有しているのが好ましい。
この場合、径方向内側部と径方向外側部との間に段差が形成される。径方向外側部が軸方向外側に位置していることで、フランジ部の断面における重心位置を、軸方向外側に寄せることが可能となり、フランジ部は遠心力により軸方向外側へ倒れやすくなる。
本発明の密封装置によれば、内側回転部材の回転数が高くなるにつれて、フランジ部は遠心力により軸方向外側へ倒れ、フランジ部の側面とサイドリップとの間の締め代を小さくすることができる。このため、フランジ部の側面とサイドリップとの間の摺動抵抗を小さくすることが可能となる。
本発明の密封装置が装着されている回転機器の実施の一形態を示す縦断面図である。 密封装置の断面図である。 スリンガ及びサイドリップの一部の断面図である。 回転状態におけるスリンガ及びサイドリップの一部の断面図である。 スリンガを回転させたときの、フランジ部の外部側への倒れをFEM解析した結果を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の密封装置が装着されている回転機器の実施の一形態を示す縦断面図である。本実施形態の回転機器は、車両に搭載され車輪を回転可能に支持する車輪用転がり軸受装置1であり、この転がり軸受装置1は、同心状に配置された径方向内側の回転軸(内側回転部材)2と径方向外側の固定輪(外側部材)3とを備えている。
固定輪3は円筒形状の部材であり、車体側の懸架装置40に固定される部材である。回転軸2は、軸本体部5と、この軸本体部5の端部に外嵌している環状の内輪部材6とからなる。これら固定輪3と回転軸2との間に転動体(玉)4が介在しており、固定輪3と回転軸2とは同心状に配置され、固定輪3に対して回転軸2は回転可能となる。
なお、回転軸2の組み立てに関して説明すると、軸本体部5の端部に内輪部材6を外嵌させてから、軸本体部5の最端部(かしめ加工前は円筒形状の部分)を径方向外側へ広げるように塑性変形させる加工(かしめ加工)を行うことにより、図1の形態とされる。
そして、本発明の密封装置は、固定輪3と回転軸2との間に形成されている環状空間Sの軸方向両端部に装着されており、各密封装置は、この環状空間Sの軸方向外側から、転動体4が設けられている軸方向内側(軸受部)へ、水(泥水)などの異物が浸入するのを防止する。なお、以下の実施形態において、密封装置を基準として、環状空間Sの軸方向外側を外部側A1(A2)と呼び、軸方向内側を内部側Bと呼ぶ。
具体的に説明すると、車両内側(右側)に設けられている密封装置10は、外部側A1から内部側Bへ異物が浸入するのを防止する。そして、車両外側(左側)に設けられている密封装置9は、外部側A2から内部側Bへ異物が浸入するのを防止する。
なお、車両内側に設けられている密封装置10と、車両外側に設けられている密封装置9とは(左右で反対向きとなっているが)同じ構成であり、以下において、車両内側に設けられている密封装置10を説明する。
図2は、密封装置10の断面図である。この密封装置10は、異物が外部側A1から内部側Bへ侵入するのを防止する機能を有していると共に、内部側Bに設けられている(転動体4用の)潤滑剤が外部側A1へ漏れるのを防止する機能も有している。
密封装置10は、内輪部材6の外周面6aに取り付けられ回転軸2と一体回転するスリンガ11と、固定輪3の内周面3aに固定されているシール本体12とを備えている。
スリンガ11は、全体が環状の部材であり、内輪部材6の外周面6aに嵌合されている円筒部21と、弾性体23と、フランジ部22とを有している。スリンガ11及びシール本体12それぞれは、周方向同じ断面形状を有している。
円筒部21は、直線円筒形状である筒本体部21aと、この筒本体部21aの外部側A1の端部から径方向外向きに屈曲している屈曲部21bとを有している。フランジ部22は、円環板形状であり、屈曲部21bの径方向外側の端部から、弾性体23を介して、さらに径方向外側へ延びて設けられている。これにより、スリンガ11は断面略L字形となる。スリンガ11は、円筒部21とフランジ部22とが一つの金属部材から一体的に構成されているのではなく、径方向内側と外側とに分断されており、弾性体23が円筒部21とフランジ部22とを連結している構成である。
円筒部21とフランジ部22とは、例えば金属製からなるが、弾性体23は、合成ゴム(例えば、ニトリルゴム)からなり、この弾性体23と円筒部21との接合、及び、弾性体23とフランジ部22との接合は、例えば加硫による接着、焼き付け等による。
フランジ部22は、断面が径方向に延びた形状ではあるが、その中間部において折れ曲がり部29を有している。つまり、フランジ部22は、折れ曲がり部29を間に挟んで、径方向に直線的な径方向内側部27と、径方向に直線的な径方向外側部28とを有している。径方向内側部27は、弾性体23と接合されている部分であり、径方向外側部28は、径方向内側部27よりも外部側A1(軸方向外側)に偏心して位置している。
シール本体12は、全体が環状の部材であり、断面略L字形の環状の芯金31と、この芯金31に固定されているシール部材32とを有している。芯金31は、金属製の環状部材であり、固定輪3の内周面3aに嵌合している円筒形状の筒部31aと、この筒部31aの内部側Bの端部から径方向内向きに屈曲している環状板部31bとを有している。
シール部材32は、合成ゴム(例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、フッ素ゴム(FKM))等の弾性部材からなり、加硫による接着、焼き付け等により芯金31に固定されている。
シール部材32は、芯金31の筒部31aの内周側及び環状板部31bの外部側A1及び径方向内側を覆う本体部32aを有しており、さらに、この本体部32aの内周側から内輪部材6側でかつ外部側A1へ延伸している主ラジアルリップ(以下、主リップという)33と、本体部32aの内周側から内輪部材6側でかつ内部側Bへ延伸している副ラジアルリップ(以下、副リップという)34と、本体部32aの径方向途中部から外部側A1へ斜めに延伸しているサイドリップ35とを有している。
シール本体12及びスリンガ11を環状空間Sに組み付けた状態で、主リップ33の先端は筒本体部21aの外周面21cに摺接し、副リップ34の先端は筒本体部21aの外周面21cとの間に隙間をあけて対向しており、これらにより内部側Bの潤滑剤が外部側A1へ漏れるのを防止している。主リップ33の基部は先端部よりも薄くなっており、径方向の変位を容易としている。これにより、主リップ33と筒本体部21aとの間に生じる摺動抵抗が小さくなるようにしている。
また、サイドリップ35の先端35aは、フランジ部22(径方向外側部28)の内部B側の側面22aと接触可能であり、回転軸2が静止している状態、及び、回転軸2が回転している状態において、サイドリップ35はフランジ部22に対して所定の締め代を有している。なお、この締め代は、フランジ部22を弾性的に支持している弾性体23の後述する機能により変化する。そして、このサイドリップ35の先端35aとフランジ部22の側面22aとの間において、外部側A1から異物が内部側Bへ侵入するのを防止する。なお、主リップ33は、外部側A1から異物が内部側Bへ侵入するのを防止する機能も有している。
図3は、スリンガ11及びサイドリップ35の一部の断面図である。図3に示しているように、スリンガ11において、フランジ部22の断面(縦断面)における重心位置G1は、弾性体23の断面(縦断面)における重心位置G2よりも、外部側A1(軸方向外側)に位置している。図3では、重心位置G1と重心位置G2との軸方向距離をWで示している。なお、図3は、回転軸2及びスリンガ11は静止した状態である。
スリンガ11は回転軸2に取り付けられ一体回転するが、このようなスリンガ11において、フランジ部22の断面における重心位置G1が、弾性体23の断面における重心位置G2よりも外部側A1に位置しているので、スリンガ11が回転軸2と共に回転すると、図4に示しているように、フランジ部22は遠心力により弾性体23を基点として外部側A2(軸方向外側)へ倒れることができる。
また、図3において、この弾性体23には、外部側A1(軸方向外側)へ開いている凹部19が形成されている。
弾性体23の構成を具体的に説明すると、弾性体23は、円筒部21の屈曲部21bの端部と接合されている第1接合部24と、フランジ部22の径方向内側部27の端部と接合されている第2接合部25と、第1接合部24と第2接合部25とを連結している連結部26とを有している。第1接合部24は、屈曲部21bと径方向に突き合わせ状として接合されており、第2接合部25は、径方向内側部27と径方向に突き合わせ状として接合されている。
そして、回転軸2が静止している状態(図3の状態)で、フランジ部22の径方向内側部27と、円筒部21の屈曲部21bとは、軸方向についての位置が一致するようにして配置されているが、連結部26は、これら径方向内側部27及び屈曲部21bに対して内部側Bに位置ずれして設けられている。なお、本実施形態では、屈曲部21bと径方向内側部27との軸方向寸法は同じである。
この連結部26についてさらに説明すると、連結部26の内部側Bの側面26aは、フランジ部22及び円筒部21の屈曲部21bよりも内部側Bに位置しており、また、連結部26の外部側A1の側面26bは、フランジ部22の外部側A1の側面22b及び円筒部21の屈曲部21bの外部側A1における側面21dよりも内部側Bに位置している。
以上より、第1接合部24、第2接合部25及び連結部26により、弾性体23は、外部側A1に向かって開口している凹部を有する凹形状となる。
以上の前記実施形態に係る密封装置10によれば、回転軸2と一体回転するスリンガ11において、フランジ部22の断面における重心位置G1が、弾性体23の断面における重心位置G2よりも外部側Bに位置しているので、回転軸2の回転数が高くなるにつれて、フランジ部22は遠心力により外部側Bへ倒れ(図4の状態)、フランジ部22の側面22aとサイドリップ35の先端35aとの間の締め代が、図3の状態に比べて、小さくなる。なお、回転時における前記締め代は、ゼロとなってもよい。
このため、フランジ部22の側面22aとサイドリップ35の先端35aとの間の摺動抵抗を小さくする(又はゼロとする)ことが可能となり、固定輪3に対する回転軸2の回転抵抗の低減に貢献することができる。
さらに、密封装置10のサイドリップ35における摺動抵抗が低減される(又はゼロとなる)ことから、サイドリップ35の摩耗が抑えられ長寿命化が可能となる。
また、本実施形態では、弾性体23には、外部側A1へ開いている凹部19が形成されていることから、この弾性体23は、凹部19を径方向に狭くするように容易に弾性変形することができる。したがって、フランジ部22は、作用する遠心力によって弾性体23を基点として外部側A1へ倒れるが(図4参照)、この際、弾性体23に上記のような凹部19が形成されていることで、このフランジ部22が外部側A1へ倒れる方向に弾性体23は弾性変形しやすくなっている。
さらに、本実施形態によれば、弾性体23の断面を凹形ではなく矩形とした場合に比較して、弾性体23は前記凹部19を有する断面形状であることから、重心位置G2を内部側Bへ寄せることが可能となる。この結果、相対的にフランジ部22の断面における重心位置G1を、重心位置G1よりも外部側A2に位置させることができ、フランジ部22は、作用する遠心力によって外部側A1へ倒れやすくなる。
また、フランジ部22においては、径方向内側部27と、この径方向内側部27よりも外部側A1に位置している径方向外側部28とを有し、段付き形状としていることから、段付き形状としていない場合に比べて、フランジ部22の断面における重心位置G1を、外部側A1に寄せることが可能となり、フランジ部22は遠心力により外部側A1へ倒れやすくなる。
また、図2において、外部側A1から泥水などの異物が密封装置10に接近し、スリンガ11の外部側A1の側面に付着しても、回転軸2(スリンガ11)の回転数が高くなると、その異物には遠心力が働くため、スリンガ11とシール本体12との間に形成されている隙間gから当該異物は浸入せずに、スリンガ11の外周側端部からさらに径方向外側へ、当該異物を振り切ることが可能となる。このため、回転軸2(スリンガ11)の回転数が高くなるにつれて、上記のとおり、サイドリップ35のフランジ部22における締め代が小さくなるが、異物が内部側Bへ浸入するのを防ぐことができる。
そして、回転数が低くなると、前記締め代が大きくなるため、たとえ異物が前記隙間gから浸入したとしても、サイドリップ35による密封機能により、異物が内部側Bへ浸入するのを防ぐことが可能となる。以上より、密封性能を確保しつつ、摺動抵抗の低減が可能となる。
なお、回転軸に外嵌している円筒部から弾性体を介してフランジ部が径方向外側に延びているスリンガを備えている密封装置がある(特開2006−233991号公報)。しかし、この密封装置は、フランジ部の断面における重心位置が、弾性体の断面における重心位置よりも内部側(軸方向内側)に位置しており、本発明と反対の構成である。なお、この密封装置(特開2006−233991号公報)は、スリンガの回転に伴い、ジャイロ効果により軸心角度の変動を抑えるものであり、回転軸の回転数が高くなるにつれて、フランジ部を遠心力により軸方向外側へ倒し、フランジ部とサイドリップとの間の締め代を小さくするものではない。
本発明の密封装置は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。
例えば、弾性体23の形状は、他の形状であってもよく、例えば、連結部26の厚さを変更してもよい。なお、この連結部26の厚さ(軸方向寸法)を変更することにより、弾性体23によるフランジ部22の倒れ量(変位量)を調整することができる。
図5は、スリンガ11を回転させたときの、フランジ部22の外部側A1への倒れをFEM解析した結果を示した図である。二点鎖線が、回転前の状態であり、実線が回転状態である。なお、スリンガ11の回転数は2000min−1である。この図5からも明らかなように、スリンガ11が回転すると、フランジ部22は外部側A1へ倒れる(変位する)ことができる。
2:回転軸(内側回転部材)、 3:固定輪(外側部材)、 9:密封装置、 10:密封装置、 11:スリンガ、 12:シール本体、 19:凹部、 21:円筒部、 22:フランジ部、 22a:側面、 23:弾性体、 27:径方向内側部、 28:径方向外側部、 33:主リップ(ラジアルリップ)、 35:サイドリップ、 A1:外部側、 A2:外部側、 B:内部側、 G1:重心位置、 G2:重心位置、 S:環状空間

Claims (3)

  1. 同心状に配置される内側回転部材と外側部材との間に形成される環状空間に装着され、当該環状空間の軸方向外側からの異物の浸入を防止する密封装置であって、
    前記内側回転部材の外周に取り付けられる円筒部と、この円筒部から弾性体を介して径方向外側に延びている円環板状のフランジ部と、を有するスリンガと、
    前記外側部材の内周に取り付けられ、前記円筒部に摺接可能なラジアルリップと、前記フランジ部の軸方向内側の側面に摺接可能なサイドリップと、を有するシール本体と、
    を備え、
    前記フランジ部の断面における重心位置は、前記弾性体の断面における重心位置よりも軸方向外側に位置していることを特徴とする密封装置。
  2. 前記弾性体には、軸方向外側へ開いている凹部が形成されている請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記フランジ部は、前記弾性体と接合されている径方向内側部と、この径方向内側部よりも軸方向外側に位置している径方向外側部とを有している請求項1又は2に記載の密封装置。
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