JP2012226985A - 押しボタン装置及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 押しボタン装置100は、操作部110と、操作部110と所定の間隔をおいて配置され、オン/オフ信号を生成するスイッチ基板150と、操作部110とスイッチ基板150との間に介在され、押下操作をスイッチ基板150に伝達可能な長さを有する押圧棒142と、押圧棒142が挿通可能に形成されるとともに、押圧棒142を押下方向に沿って移動可能にガイドするガイド孔135と、を備え、押圧棒142をスイッチ基板150への静電気の侵入を遮断する所定の絶縁部材で形成した。
【選択図】 図2
Description
例えば、スロットマシンには、内部的にクレジットされたメダルをゲームに投じるためのベットボタン、回転する複数のリールを停止させる停止ボタンなどの複数の押しボタンが設けられ、これらの押しボタンがスイッチとして動作して、遊技者による押下操作を電気信号に変換して出力することで、スロットマシンゲームを進行させることができるようになっている。
また、このような押しボタンは、遊技者が直接操作可能に、外部に露出されていることから、電気回路内への静電気の進入が懸念される。
不正行為者の中には、このような誤動作を悪用して、例えば、電子ライター等を用いて静電気を発生させ、押しボタンから静電気を進入させようとする者も見受けられる。
以下、本発明に係る押しボタン装置の好ましい実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態に係る押しボタン装置100は、図1に示すように、上面に複数の操作部110a〜110dが配設され、それぞれを押下操作することで、内蔵するスイッチ基板から電気信号を出力するスイッチであり、操作部110とスイッチ基板との距離を十分に保つとともに、これらの間に絶縁部材からなる押圧棒を介在させることで、スイッチ基板への静電気の侵入を遮断しながら、押圧棒をガイドするガイド孔によって押圧棒の倒れ込みを防止することで、操作性を損なうことなく、確実に押下操作をスイッチ基板に伝達することができるようになっている。
このような作用効果を発揮すべく、本実施形態の押しボタン装置100は、以下に示すように、複数の部品により構成されている。
各操作部110は、上カバー120に形成された挿通孔121に下方から挿入されるものの、操作部110外周に形成された抜け止めリブ111により挿通孔121から脱抜不能となることで、上下動可能に上カバー120と本体ケース130との間に挟持される。
また、各操作部110の底面には、スイッチ基板150に向かって突出する押圧片112が形成されている。
垂下片122には、本体ケース130の係止爪134と係合する係止孔122aが形成され、垂下片122の貫通孔133への挿入に伴う押し込み操作により、係止孔122aと係止爪134とが係合して、上カバー120を本体ケース130に脱抜不能に固定することができるようになっている。
この固定により、各操作部110が上カバー120と本体ケース130との間に挟持される。
これにより、ゴムからなる押圧棒142が押圧片112により押されて倒れ込むことがなくなり、操作部110の押下操作が押圧棒142に確実に伝達されるとともに、ガイド孔135内における押圧棒142の円滑な上下動が図られる。
また、凹設された上側部分は、挿通孔121から侵入する粉塵、水滴などのスイッチ基板150への経路を遮断するように作用する。
また、弾性カバー部141には、図3(a)に示すように、スイッチ基板150との対向面側であって、各押圧棒142の底部(固定端子151との対向位置)には、操作部110の押下操作の有無に応じて、固定端子151に接触/離間する可動接点144が配置されている。
この可動接点144は、所定の導電部材で形成されるとともに、スイッチ基板150との対向面側に形成された凹部143に埋設され、押圧棒142が押圧されない限り、凹部143から突出することなく、固定端子151に接触しないようになっている。
各押圧棒142は、押圧片112とスイッチ基板150との間に介在され、その間を埋めるとともに、その上面において押圧片112と当接しながら、操作部110を支持する。
このような押圧棒142は、操作部110からの押下操作を弾性カバー部141に伝えることで弾性カバー部141を弾性変形させるとともに、押下操作の解除による弾性カバー部141の復元力を操作部110に伝えることで、操作部110を無負荷状態の定位置に戻す。
弾性カバー部141の弾性変形は、凹部143が押圧棒142により押し潰されることで達成され、この押し潰しにより、押圧棒142は凹部143内に押し込まれる。
その結果、可動接点144が凹部143から突出して、固定端子151に接触することになる。
押下操作の解除においても、ガイド孔135が押圧片112と押圧棒142を押下方向に沿って上方にガイドするので、操作部110が無負荷状態の定位置に確実に戻ることになる。
また、弾性カバー部141のみならず、押圧棒142も弾性部材により形成されていることから、強く押下操作されたときに、これらが押圧力を減衰させるように作用するため、押しボタン装置としての耐久性が向上する。
各固定端子151には、可動接点144がそれぞれ同時に接触可能な二つの固定端子を有し、接触した可動接点144により二つの固定端子が電気的に導通する。
これにより、一方の端子をプラス側に接続するとともに、他方の端子をマイナス側(グランド)に接続することで、可動接点144の接離に応じて、各端子から、例えば、電位の高低を示すオン/オフ信号が出力されることになる。
このオン/オフ信号は、スイッチ基板150裏面に配置されたコネクタ152から取り出すことができる。
また、基板ホルダー160上面は、スイッチ基板150の裏面側周縁に当接し、係止爪161と係止孔136との係合により、本体ケース130の下側部分に収容された弾性カバー140とスイッチ基板150を取り出し不能に支持する。
以上のような構成からなる押しボタン装置100は、以下のように動作する。
さらに、絶縁カバー140(弾性カバー部141)は、スイッチ基板150の固定端子151側を覆うのみならず、その周縁をすべて包囲する。これにより、静電気の操作部110からの侵入のみならず、本体ケース130から周り込んで侵入する経路も遮断されることになる。また、静電気の侵入に加え、粉塵や水滴の侵入も阻まれることになる。
このため、各操作部110は、他の操作部110から何ら影響を受けることなく、上記の作用効果を発揮することになる。
さらに、二以上の操作部110を同時に操作することもできるので、各操作部110に対応した四つの信号に加え、同時に押下操作する操作部110の組合せに応じて、新たな複数の信号を出力することができ、押下操作に対応する演出のバリエーションを広げることができる。
一方、特許文献1に記載のコントロールキーは、複数の操作部が一体に形成された十字キーからなるため、キーを傾動操作、すなわち斜めに押下操作することから、傾動により斜めに倒れ込み易い押圧棒のみならず、ガイド孔を設けることも極めて困難であるとともに、複数の操作部を同時に操作することもできない。
次に、本発明に係る押しボタン装置を備える遊技機の好ましい実施形態について、図4〜図6を参照して説明する。
遊技機には、スロットマシン、パチンコ機など様々な種類があるが、本実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
本実施形態のスロットマシン1は、複数のリールを回転させることによって遊技媒体であるメダルを獲得できる一般的な回胴式遊技機でありながら、本発明に係る押しボタン装置100を備えることで、押しボタン装置100からの静電気の侵入が遮断されるようになっている。
以下、本実施形態に係るスロットマシン1の各部の構成について詳述する。
さらに、前扉1aには、各リール41a,41b,41cに表示された図柄を視認可能とする表示窓6が、各操作手段の上側に設けられている。また、前扉1a上部には、効果音等の出力されるスピーカ9が設けられている。
また、筐体1bの下部には、メダルの貯留・払出しを行うメダル払出装置7が設けられる。メダル払出装置7には、メダルを貯留するホッパー7aが設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ2bにより検出されるとともに、ホッパー7aに誘導されるようになっている。
ゲーム可能なメダル数となったときに、スタートレバー3が操作されると、制御部10は、ドラムユニット4を駆動して、各リール41a,41b,41cを回転させる制御を行う。
また、演出制御部20には、押しボタン装置100が接続され、遊技者による操作部110の押下操作を検出して遊技演出に反映させる。
具体的には、演出制御部20は、制御部10からの制御信号にもとづいてスロットマシン1のそのときの状態を判定し、その状態に応じた演出を行うように表示制御部20aと音制御部20bとに指示し、この指示を受けた表示制御部20aと音制御部20bが、この指示に従った画像データ、音声データを以下のように出力するようになっている。
演出制御部20は、操作部110a〜110dの操作にもとづいて、押しボタン装置100からそれぞれ独立して入力されるオン/オフ信号により、表示器8に表示されたキャラクタ等を移動制御や、複数のキャラクタから特定のキャラクタを選択する選択制御などを行う。すなわち、押しボタン装置100は、操作部110a〜110dの押下操作にもとづいてそれぞれ独立してオン/オフ信号を出力するコントロールキーとして動作するようになっている。
これにより、二以上の操作部110を同時に操作することもできるので、各操作部110に対応した四つの信号に加え、同時に押下操作する操作部110の組合せに応じて、新たな複数の信号を出力することができ、押下操作に対応する演出のバリエーションを広げることができる。
また、演出制御部20は、制御信号の伝送されるケーブルにより直接、又は図示しない電源基板との接続ケーブル(電源ライン、GNDライン)を介して間接的に、制御部10と接続されている。
ところが、本実施形態に係る押しボタン装置100は、弾性カバー部141と押圧棒142とが設けられているので、スイッチ基板150への静電気の侵入経路が遮断され、これに接続された演出制御部20のみならず、制御部10への静電気の移動が阻止されることになり、これらの制御部品を静電気による誤動作から保護することができる。
この場合、押圧棒142は、さらに耐電圧特性に優れた絶縁部材で形成することもできる。例えば、押圧棒142を絶縁被覆部材(例えば、溶射法などによりアルミナ、セラミックなどの絶縁部材を被覆させる)でコーティングすることもできる。
また、このコーティングは、押圧棒142と一体又は別体に形成された弾性カバー部141にも施すことができる。
また、本実施形態では、本発明に係る押しボタン装置を、スロットマシンに適用したが、パチンコ機やその他の遊技機にも適用可能であることはいうまでもない。
2 メダル投入口
3 スタートレバー
4 ドラムユニット
5(5a,5b,5c) 停止ボタン
6 表示窓
7 メダル払出装置
8 表示器
9 スピーカ
10 制御部
20 演出制御部
100 押しボタン装置
110(110a〜110d) 操作部
135(135a〜135d) ガイド孔
141 弾性カバー部
142(142a〜142d) 押圧棒
144 可動接点
150 スイッチ基板
151(151a〜151d) 固定端子
Claims (6)
- 遊技機に取り付けられ、押下操作にもとづいて信号を出力する遊技機用の押しボタン装置であって、
押下操作される操作部と、
前記操作部と所定の間隔をおいて配置され、前記押下操作の有無に応じてオン/オフ信号を生成するスイッチ基板と、
前記操作部と前記スイッチ基板との間に介在され、前記押下操作を前記スイッチ基板に伝達可能な長さを有する押圧棒と、
前記押圧棒が挿通可能に形成されるとともに、前記押圧棒を押下方向に沿って移動可能にガイドするガイド孔と、を備え、
前記押圧棒を、前記スイッチ基板への静電気の侵入を遮断する所定の絶縁部材で形成した
ことを特徴とする遊技機用の押しボタン装置。 - 前記押圧棒と前記スイッチ基板との間において、前記スイッチ基板の前記押圧棒と対向する面を覆うとともに前記スイッチ基板の周縁を囲み、前記押圧棒を前記操作部側に付勢する弾性カバー部を介在させ、
前記弾性カバー部を前記絶縁部材で形成した
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機用の押しボタン装置。 - 前記スイッチ基板は、離間して配置された二つの固定端子を有し、
前記弾性カバー部は、
前記押下操作の有無に応じて前記二つの固定端子に接離可能に配置された可動接点を、前記スイッチ基板に面する対向面側に有するとともに、
前記可動接点を前記対向面から突出させることなく埋設する凹部が形成され、
前記凹部の形成された部分の裏面側には、前記押圧棒が配置され、
前記可動接点は、前記押下操作により、前記対向面から前記スイッチ基板側に突出して前記二つの固定端子のそれぞれに接触する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機用の押しボタン装置。 - 前記押圧棒は、
前記弾性カバー部と一体に形成されるとともに、
前記弾性カバー部表面から前記操作部に向かって突出形成された
ことを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機用の押しボタン装置。 - それぞれ別体に形成された複数の前記操作部と、前記複数の各操作部それぞれに対応する前記押圧棒と、前記複数の押圧棒それぞれに対応する前記ガイド孔と、一の前記スイッチ基板と、を備え、
前記スイッチ基板は、前記各操作部における押下操作の有無に応じてそれぞれ前記オン/オフ信号を生成する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技機用の押しボタン装置。 - 遊技者により押下操作される押しボタン装置を備える遊技機であって、
前記押しボタン装置は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の押しボタン装置からなる
ことを特徴とする遊技機。
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