JP2012226553A - 診療データ入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】共通の画面構成と操作性で医師も看護スタッフも医事職員も使用できる診療データ入力装置を提供する。
【解決手段】所定の期間に渡る日付を表示し、指示入力に応じて診療行為を実施する日付に所定の印を表示するようにした診療データ入力装置であって、所定の印として、医師による診療行為の指示と、看護スタッフによる指示受けと、診療行為の実施済みとをそれぞれ示す印を表示するものであり、更に、表示する所定の期間を任意に設定して表示可能とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、患者の所定の期間に渡る日付に対応させて診療情報を入力し、表示することができる診療データ入力装置に関する。
医療機関において、患者の診療情報をコンピュータで管理することが行われる。そこでは、患者に施した診療行為を入力する際、それぞれの診療行為を表わすコードを使って入力し、そのコード化された診療データを患者毎に診療データファイルに記憶している。またその際、その診療行為を施した日付とその回数も、診療行為に付加して記憶するようにしている。入院患者の場合、当日の診療データを入力するだけでなく、将来の予定も入力するので、例えば1ヶ月間といった所定の期間に渡る日付に対応させて投薬等の診療行為を入力するものがある。例えば、特許文献1のものは、所定の期間にわたる日付に対応させて記憶した診療行為の回数を表示するようになした装置において、所定の期間のうちの所望の日付を指示する手段と、指示された日付に回数を入力する手段と、入力された回数を前記指示された日付とともに診療行為に追加して記憶するようにしたものである。
特開平9−251487
ところで、入院患者の場合、医師が治療計画に沿って投薬や点滴、食事等に係る指示を出すと、それを看護士らの看護スタッフが受けて実際に患者に薬を服用させたり、点滴をしたり、食事を提供する。また、その実施された医療行為に基づいて医事(医療事務)職員が診療費用を算定し、請求業務を行っていた。従来は、医師から看護スタッフへの指示は指示簿を介して行われ、実施された医療行為は看護日誌に記録されていた。これらは従来、紙書面により行われていたものをコンピュータ上のシステムでそれぞれの業務として実現されている。具体的に指示簿は、実施すべき診療内容を医師が指示入力し、その内容を看護師が指示受け/実施入力を行う業務であり、看護日誌は看護実践の一連の過程を記録する業務である。また、この外に温度板と呼ばれるものがあり、患者の体温や血圧等のバイタルデータをグラフ表示したり、検査/食事/処方等の看護記録を表示するための業務もある。これら業務はそれぞれの画面構成と操作性を備えていたので、システム構築時の導入訓練が面倒であった。そこで、共通の画面構成と操作性で医師も看護スタッフも医事職員も使用できる診療データ入力装置を提供することを目的とする。

本発明は、所定の期間に渡る日付を表示し、指示入力に応じて診療行為を実施する日付に所定の印を表示するようにした診療データ入力装置であって、所定の印として、医師による診療行為の指示と、看護スタッフによる指示受けと、診療行為の実施済みとをそれぞれ示す印を表示するものであり、更に、表示する所定の期間を任意に設定して表示可能として、上記課題を解決するものである。
本発明の診療データ入力装置によれば、使用者がそれぞれ所望する期間をカレンダー表示できるので、使い勝手が向上するものである。
実施形態の診療データ入力装置の構成を示すブロック図である。 実施形態の診療データ入力画面の表示例を示す図である。 実施形態の診療データ入力画面の表示例を示す図である。 実施形態の診療データ入力画面の表示例を示す図である。
図1は、実施例の診療データ入力装置の構成を示すブロック図であり、各種の演算や処理を実行する処理装置10に、ディスク装置30と、入力手段であるキーボード16及びマウス17と、ディスプレイ装置18とが接続された構成である。キーボード16とマウス17は入力制御部15を介して接続されている。
そして、処理装置10は、装置の動作全体を制御する主制御部11と、後述するディスク装置30内のファイルを検索する検索部13と、メモリ12とによって構成されていて、これらは相互にバス14によって接続されている。
ディスク装置30はハードディスク装置などの高速大容量の二次記憶装置であって、その内部には、患者の氏名や保険者番号、患者コードなどの患者固有の情報を患者別に記憶する頭書データファイル31と、患者に施した診療行為を同じく患者別に記憶する診療データファイル32と、診療行為についての名称や診療点数、診療コード等のマスタデータを記憶するマスタファイル33とが格納されている。
診療データは、マスタファイル33において定義されているその診療行為を表わす診療コードを用いて、オペレータがキーボード16から入力するようにしており、診療データファイル32には入力された診療コードとその日の日付と、さらに回数とを一緒にして記憶するものである。そして、頭書データファイル31に記憶された患者と、診療データファイル32に記憶されたその患者の診療データとは患者コードによって関連付けされている。
図2は実施形態の診療データ入力画面20の表示例である。左側が診療内容表示欄であり、右側がカレンダー表示欄である。診療内容表示欄には、医師が治療計画に沿って入力した診療行為の名称やその量、回数等が表示される。例えば、処方や食事に関する内容である。カレンダー表示欄には、所定の期間の日付が表示され、診療内容表示欄に表示された診療行為を実施する日付に所定の印が付けられて表示されるものである。
図示の例は1ケ月分、即ち1日から31日までの日付が表示されて、当月1ケ月の診療実績および予定が一覧できるようになっている。この1ケ月のカレンダー表示を基本とするが、本実施形態では、任意の期間を表示できるようにしている。例えば、医師が診療行為を指示入力する場合、1週間表示や10日間表示、あるいは2週間表示に切り替えることができる。その表示例を図3に示す。これは10日間表示の例である。このようにすることで、患者の容態/病態に応じて1〜2週間のスパンで治療計画を立て易くなり、それに沿って細かな指示、即ち診療行為を入力できるようになる。診療行為の入力の方法は、先ず、診療行為を選択して診療内容表示欄にその名称を表示させ、次に、カレンダー表示欄の上でその診療行為を実施すべき日をマウスでクリックする。これに応じてシステム(主制御部11)は、その診療行為が指示入力されたことを示す「○」印を当該欄に表示する。尚、ここで診療行為を入力できるのは基本的にはログインIDが医師として登録された者だけである。
看護スタッフの場合は、例えば、1日表示あるいは2日間表示が使いやすい。これにより、1日のうちでも細かい時間帯に分けた指示受けができるようになる。2日間表示の表示例を図4に示す。例えば、点滴が1日3回指示されていた場合、1ケ月表示の場合は回数の「3」のみがカレンダーのその日の欄に表示されるが、1日表示や2日間表示であれば朝、昼、夕にそれぞれ指示を示す「○」印が表示される。このように期間を短く設定して表示させるほど、それに応じてカレンダー表示欄に表示される情報は多く詳細になる。
そこで今回指示受けする該当の「○」印を所定の操作で指示受け入力する。これに応じてシステムは「○」印の表示を、指示受けを示す「◎」印に変える。指示受けとは、医師が指示した診療行為を特定の看護スタッフが受任することを言い、システムにログインした際のログインIDが看護スタッフとして登録された者が基本的に指示受け入力をすることができる。そして、そのログインIDが記録されるので、看護スタッフの誰が指示受けしたかが分かるものである。
看護スタッフは指示受け入力の後その診療行為を実施し、その後、「◎」印を所定の操作で実施入力する。つまり、その診療行為を実施したことをシステムに登録する。これに応じてシステムは「◎」印の表示を、実施済みを示す「●」印に変えるものである。またその際も、実施入力した看護スタッフのログインIDが記録される。即ち、誰が実施したかが記録される。この誰が指示受けして誰が実施したかはカレンダー上の丸印をクリックすることで表示させることができるので、医師はいつでも実施状況を確認できる。このように、カレンダー表示欄には、指示入力された実施予定の診療行為(実施する診療行為)と、指示受けされた診療行為と、実施された診療行為がそれぞれ所定の印で表示されるものである。尚、本実施形態では丸印を用いているがこれに限るものではない。四角でも三角でもよく、また、形状ではなく色を変える等、表示態様を変えてもよく、要はその状態の違いを使用者が判別できるようにすればよいものである。
医事職員は、カルテに記載された診療行為に基づいて診療費を算定するが、これは1ケ月単位に実施する。そこで1ケ月表示にすることで1ケ月分の診療行為を一覧できる。この表示では、その日のいつ実施されたかや、食事の細かな違い等は分からないが、実施された診療行為の数が表示されるので、それに基づいて容易に医療費を算定することができる。
尚、医事職員の場合、暦月単位に表示するのが便利であるが、医師や看護スタッフの場合はそれより短い向こう数日間を表示させることが多いので、その場合は暦月をまたいで所定の期間を表示するものである。
システムは医師用の端末、看護スタッフ用の端末、医事職員用の端末を備えるが、使用者はそれぞれログインIDを割り当てられているので、そのログインIDによりその使用者が医師属性なのか、看護スタッフ属性なのか、また医事職員属性なのかその属性をシステムは判定可能である。そこで、本実施形態では、属性に応じてカレンダー表示欄に表示する期間のデフォルト値(初期値)を予め設定して登録しておけるようにしている。例えば、管理設定業務において、医師属性ならばカレンダー表示欄のデフォルト(初期表示)を10日間表示とし、看護スタッフ属性ならば2日間表示とし、医事職員ならば1ケ月表示とするよう設定しておく。これにより、システムは、診療データ入力画面20を表示する際、ログインIDの属性により設定されたデフォルト値を参照し、使用者が医師であればカレンダー表示欄を最初から10日間表示にし、看護スタッフならカレンダー表示欄を最初から2日間表示にし、医事職員ならば最初から1ケ月表示にするのである。この結果、基本の1ケ月表示がされた後に改めて表示期間を切り換える作業が不要になるので使い勝手が向上する。
ところで、医師が入院患者に薬剤を処方するとき、1週間単位で処方指示することが多い。また、院内の薬局が特定の曜日に締日、あるいは休日を設けている場合、その日を期日末としてその日まで一括して(連続して)処方指示するようなこともある。そこで、本実施形態では、特定の曜日あるいは日を予め期日設定しておき、所定の入力操作1回に応じて、指示された日から設定した期日までの全日に一括してその診療行為を指示入力することができるようにしている。これを期日指定入力と呼んでいる。具体的には、毎週火曜日を期日として設定しておき、診療行為を選んで所定の入力操作、例えば、シフトキーを押しながら所望の日付をクリックすると、その日付から次の火曜日までのすべての日にその診療行為を指示入力するのである。この結果、その日から火曜日まで連続して「○」印が表示される。
また、システムは、期日が設定されているときはカレンダー表示欄のその期日に合せて点線を表示する。図中に符号21で示す。従って、使用者(医師)は容易にそれとわかるものである。また、この点線は少なくとも直近の期日に合せて表示すればよい。例えば、火曜日が期日ならば次に到来する火曜日に点線を表示すればよい。あるいは、毎週火曜日に表示するようにしてもよいし、点線でなくてもよい。要は期日がいつに設定されているか使用者に分かればよいものである。
10 処理部
11 主制御部
13 検索部
30 ディスク装置
32 診療データファイル

Claims (3)

  1. 所定の期間に渡る日付を表示し、指示入力に応じて診療行為を実施する前記日付に所定の印を表示するようにした診療データ入力装置であって、前記所定の印として、医師による診療行為の指示と、看護スタッフによる指示受けと、診療行為の実施済みとをそれぞれ示す印を表示するものであり、更に、前記表示する所定の期間を任意に設定して表示可能としたことを特徴とする診療データ入力装置。
  2. 使用者の属性に対応させて前記所定の期間を任意に設定して登録しておき、使用者の属性に応じて登録されている期間に渡る日付を表示することを特徴とする請求項1に記載の診療データ入力装置。
  3. 前記使用者の属性として医師属性と看護スタッフ属性とを少なくとも備えることを特徴とする請求項2に記載の診療データ入力装置。
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