JP2012225246A - 内燃機関の冷却通路構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のシリンダボアの周りにブロック冷却通路が形成されたシリンダブロック10と、ヘッド冷却通路が形成されたシリンダヘッド30と、シリンダブロック10及びシリンダヘッド30間に介在されたシリンダヘッドガスケット20とを備える内燃機関において、隣合うシリンダボア間でシリンダブロック10の幅方向に延びるボア間領域13に形成されたボア間冷却通路14、シリンダヘッドガスケット20を貫通するガスケット孔23、及びシリンダヘッド30に形成されたヘッド孔31を通じて、ブロック冷却通路とヘッド冷却通路との間で冷却液を流通させてボア間領域13を冷却する。ガスケット孔23はボア間冷却通路14のシリンダヘッド側開口15よりもシリンダブロック10の幅方向外側に設けられ、ヘッド孔31はガスケット孔23よりもさらに同幅方向外側に設けられている。
【選択図】図2
Description
請求項1に記載の発明は、長さ方向に沿って複数のシリンダボアが並設されるとともに、前記シリンダボアの周りにブロック冷却通路が形成されたシリンダブロックと、ヘッド冷却通路が形成されたシリンダヘッドと、前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッド間に介在されたシリンダヘッドガスケットとを備える内燃機関に適用されるものであり、隣合う前記シリンダボア間で前記シリンダブロックの幅方向に延びるボア間領域に形成されたボア間冷却通路、前記シリンダヘッドガスケットを貫通するガスケット孔、及び前記ヘッド冷却通路に連通され、かつ自身の中心軸線が前記ボア間冷却通路のシリンダヘッド側開口での中心軸線に交差するヘッド孔を通じて、前記ブロック冷却通路と前記ヘッド冷却通路との間で冷却液を流通させることにより前記ボア間領域を冷却する内燃機関の冷却通路構造において、前記ガスケット孔は、前記ボア間冷却通路の前記シリンダヘッド側開口よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に設けられ、前記ヘッド孔は、前記ガスケット孔よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明において、前記ボア間冷却通路の前記シリンダヘッド側開口、前記ガスケット孔及び前記ヘッド孔の各々に関し、前記シリンダブロックの幅方向についての外側の端縁を外端縁とした場合、前記ガスケット孔の外端縁は、前記シリンダヘッド側開口の外端縁よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に位置し、前記ヘッド孔の外端縁は、前記ガスケット孔の外端縁よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に位置していることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記シリンダヘッドガスケットには、前記シリンダヘッド側開口よりも前記シリンダブロックの幅方向内側で前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッド間をシールするビードが設けられており、前記ガスケット孔及び前記ヘッド孔は、それらの内壁面が前記ビードによるシールラインに接近する位置まで拡径されていることを要旨とする。
本実施形態の内燃機関は、シリンダブロック10と、シリンダブロック10のトップデッキ部11上に配置されたシリンダヘッドガスケット20と、シリンダヘッドガスケット20上に配置されたシリンダヘッド30とを備えている。トップデッキ部11は、シリンダブロック10のうちシリンダヘッド30側の端部(図2の上端部)を構成する部位である。
各ボア間領域13は燃焼熱の影響を受けやすく、内燃機関の運転に伴って高温になりやすい。このことから、各ボア間領域13に形成されたボア間冷却通路14、シリンダヘッドガスケット20を貫通するガスケット孔23、及びシリンダヘッド30に形成されたヘッド孔31を通じて、ブロック冷却通路からヘッド冷却通路へ冷却液を流れさせることにより、ボア間領域13を冷却する冷却通路構造が採用されている。
ブロック冷却通路を流れる冷却液の一部はボア間領域13のボア間冷却通路14に流入し、同ボア間冷却通路14、ガスケット孔23及びヘッド孔31を通り、ヘッド冷却通路へ向けて流れる。冷却液がこのようにブロック冷却通路とヘッド冷却通路との間で流れることにより、ボア間領域13と冷却液との間で熱交換が行なわれ、ボア間領域13が冷却される。
さらに、ボア間領域13毎のガスケット孔23及びヘッド孔31が、内側シールライン21に近い位置まで拡径されていることから、拡径が行なわれない場合に比べ、冷却液の流量が増加し流速が上昇する。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(3)ガスケット孔23の内端縁23Iを、シリンダヘッド側開口15の内端縁15Iよりもシリンダブロック10の幅方向外側に設定する。また、ヘッド孔31の内端縁31Iを、ガスケット孔23の内端縁23Iよりもさらに同幅方向外側に設定している(図1、図2)。
そのため、単にシリンダブロック10の幅方向の位置がずらされただけ(拡径が行なわれていない)の場合に比べて、冷却液の流量増加及び流速上昇を図り、ボア間領域13の冷却性能をさらに向上させることができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・ガスケット孔23が冷却液の流通方向に複数の領域に分けられ、下流側の領域が上流側の領域よりもシリンダブロック10の幅方向外側に設けられてもよい。
Claims (5)
- 長さ方向に沿って複数のシリンダボアが並設されるとともに、前記シリンダボアの周りにブロック冷却通路が形成されたシリンダブロックと、ヘッド冷却通路が形成されたシリンダヘッドと、前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッド間に介在されたシリンダヘッドガスケットとを備える内燃機関に適用されるものであり、
隣合う前記シリンダボア間で前記シリンダブロックの幅方向に延びるボア間領域に形成されたボア間冷却通路、前記シリンダヘッドガスケットを貫通するガスケット孔、及び前記ヘッド冷却通路に連通され、かつ自身の中心軸線が前記ボア間冷却通路のシリンダヘッド側開口での中心軸線に交差するヘッド孔を通じて、前記ブロック冷却通路と前記ヘッド冷却通路との間で冷却液を流通させることにより前記ボア間領域を冷却する内燃機関の冷却通路構造において、
前記ガスケット孔は、前記ボア間冷却通路の前記シリンダヘッド側開口よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に設けられ、
前記ヘッド孔は、前記ガスケット孔よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に設けられていることを特徴とする内燃機関の冷却通路構造。 - 前記ボア間冷却通路の前記シリンダヘッド側開口は、前記シリンダブロックの前記シリンダヘッド側の端部であるトップデッキ部に形成されている請求項1に記載の内燃機関の冷却通路構造。
- 前記ボア間冷却通路の前記シリンダヘッド側開口、前記ガスケット孔及び前記ヘッド孔の各々に関し、前記シリンダブロックの幅方向についての内側の端縁を内端縁とした場合、前記ガスケット孔の内端縁は、前記シリンダヘッド側開口の内端縁よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に位置し、前記ヘッド孔の内端縁は、前記ガスケット孔の内端縁よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に位置している請求項1又は2に記載の内燃機関の冷却通路構造。
- 前記ボア間冷却通路の前記シリンダヘッド側開口、前記ガスケット孔及び前記ヘッド孔の各々に関し、前記シリンダブロックの幅方向についての外側の端縁を外端縁とした場合、前記ガスケット孔の外端縁は、前記シリンダヘッド側開口の外端縁よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に位置し、前記ヘッド孔の外端縁は、前記ガスケット孔の外端縁よりも前記シリンダブロックの幅方向外側に位置している請求項1〜3のいずれか1つに記載の内燃機関の冷却通路構造。
- 前記シリンダヘッドガスケットには、前記シリンダヘッド側開口よりも前記シリンダブロックの幅方向内側で前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッド間をシールするビードが設けられており、
前記ガスケット孔及び前記ヘッド孔は、それらの内壁面が前記ビードによるシールラインに接近する位置まで拡径されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の冷却通路構造。
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