JP2007309996A - デジタルカメラシステム - Google Patents

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雄史 山本
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Abstract

【課題】 ストロボを長時間、連続的に発光させると、ストロボのフレネルレンズが発光により発生する熱により溶ける恐れがある。
【解決手段】 デジタルカメラに装着可能なストロボ装置に、フレネルレンズがストロボ発光により溶ける危険性を検知する危険検知手段とその情報をカメラに送信する手段を持っていて、カメラは、ストロボ装置からフレネルレンズの危険情報を受信するとISO感度を自動的に上げることを特徴としたデジタルカメラシステムとすることで、フレネルレンズの破壊防止をしながら撮影画像が撮影者の意図しない画像とならずに撮影が可能とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ストロボ装置とデジタルカメラ装置に関係したデジタルカメラシステムに関するものです。
従来は、ストロボのフレネルレンズが発光により溶ける危険性が発生した場合は、ストロボ装置自体でズーム位置を望遠側(フレネルレンズから離れる方向)に移動させることで、フレネルレンズの破壊を防止していた。
又、別の従来例としては、特許文献1をあげることが出来る。
特開平08-050318号公報
しかしながら、従来のフレネルレンズの破壊防止方法では、ストロボのズーム位置が望遠側に移動してしまう為、その状態で撮影すると撮影する範囲にストロボの配光が合わないので、画面の周辺にストロボ光が行きわたらずに、撮影者が意図しない画像となってしまう。
デジタルカメラに装着可能なストロボ装置に、フレネルレンズがストロボ発光により溶ける危険性を検知する危険検知手段とその情報をカメラに送信する手段を持っていて、カメラは、ストロボ装置からフレネルレンズの危険情報を受信するとISO感度を自動的に上げることを特徴としたデジタルカメラシステム。
フレネルレンズの危険情報により、ISO感度を上げて発光量を抑えて撮影を可能にする為、ストロボの配光は、撮影範囲と一致するので、撮影者が意図しない画像とならず、フレネルレンズの破壊を防止しながら、撮影ができる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
本発明の実施例を図1から図5を使って、詳細に説明する。図1は、本発明の概略構成ブロック図、図2はストロボ装置から受信するデータ、図3、図4と図5は、カメラ動作のフローチャート図である。
図1において、1はシステム制御部であり、後述する撮像部制御回路、メモリ制御部、モータ制御回路、シャッター制御回路、測光回路、焦点検出回路、液晶表示部、画像表示部、操作部、レンズ制御回路、ストロボ回路と通信を行いシステム全体の制御を行っている。
2は撮像部であり、撮像素子(CCD等)等の撮像に関するモジュール群である。
3は撮像部制御回路であり、撮像素子(CCD等)の駆動等の制御を行う。
4は一時記憶領域である前バッファメモリである。
5は2で撮影された画像データとその画像情報をもとに画像処理を行う画像処理部である。7は処理された画像を蓄積する後バッファメモリである。
6は前バッファメモリ4と後バッファメモリ7とハードディスク9を制御するメモリ制御部である。
8は画像処理後の画像データを後バッファメモリからハードディスク9に記憶させるためのインターフェース(I/F)である。
9は画像データを記憶するハードディスクである。
10は不図示のミラーやシャッターをチャージ等する為のモータを駆動するモータ制御回路である。
11はシステム制御部からの信号に従って、不図示のシャッターの先幕やシャッターの後幕を走行させ、撮像素子に被写体からの光を露光させる為のシャッター制御回路である。
12は不図示の測光センサーからの出力をシステム制御部に出力する為の測光回路である。
13は不図示のフォーカス検出用センサーを蓄積制御、読み出し制御を行って、フォーカスの画像情報をシステム制御部に出力する。システム制御部は、周知の位相差検出方法により焦点検出を行い、脱着可能なレンズ内部にある17のレンズ制御回路と通信を行いレンズの駆動をし、焦点調節を行う。
14はカメラのシャッター秒時、絞り値、ISO値等の設定表示等やカメラの各種情報を表示する液晶表示部で、不図示の表示パネルを制御している。
15は撮影された画像を表示する為の画像表示部で、画像の他にも液晶表示部で表示されない細かいカメラ情報等を表示し、不図示のTFTを制御している。
16は不図示のカメラ各種ボタンやスイッチ、ダイヤルの検出をしている操作部である。ダイヤルは位相差検出タイプで回転数と回転方向が判る仕組みとなっている。
また、不図示のシャッターボタンも操作部に接続されているが、このシャッターボタンは2段階のストロークスイッチとなっていて、カメラの動作では、この第一ストローク(測光/AF開始SW)で測光とAFを開始し、第二ストローク(撮影操作SW)で撮影動作を開始する。
17は不図示の脱着可能なレンズ内部にあるレンズ制御回路で、カメラ内部であるシステム制御部からの指示にしたがい、レンズ内部の焦点調節や絞り駆動を行う。
18は不図示の脱着可能なストロボ内部にあるストロボ制御回路で、カメラと通信を行い、カメラ内部であるシステム制御部からの指示にしたがい、ストロボ発光等を行なう。
19はストロボ内部にある温度検知回路で、ストロボのフレネルレンズ近辺に設置されていて、温度検出を行い、ストロボ制御回路に情報を伝えている。
また、カメラがストロボ制御回路から受信しているデータとしては、図2であるように、ストロボモード情報、ストロボズーム位置情報(ワイド端、テレ端、現在位置)、ストロボGNo情報、フレネルレンズの温度危険レベル情報(LEVEL1、LEVEL2、LEVEL3)がある。
図3、図4と図5は、カメラの動作フローを表したフローチャートであり、カメラの動作フローを詳細に説明する。
S001において、カメラはレジスタの初期化やデータの初期化、及び周辺回路の初期化等の初期設定を行う。
S002において、不図示のカメラ設定ボタンや撮影操作ボタン、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル等の状態検出を行う。
S003において、測光/AF開始SWがオフならば、S013へ移行し、そうでなければS004へ移行する。
S004において、外部ストロボが装着されている場合は、外部ストロボと通信を行い、図2で示すように、ストロボ情報を受信する。
また、このストロボ情報の中には、フレネルレンズの温度危険レベル情報が含まれていて、危険度によりレベルを変えていて、レベルの内容としては、LEVEL1:危険度小、LEVEL2:危険度中、LEVEL3:危険度大、としている。
S005において、被写体に焦点を合わせる為に、周知の位相差検出方式による測距動作を行う。
S006において、前記測距動作によるデータをもとに、レンズを駆動する。
S007において、演算ISO決定手段によりS008にて測光演算する為のISOを決定する。
ここで、演算ISO決定手段を図4により、詳細に説明する。
図4のS101において、ストロボが未装着ならばS102へ移行し、そうでなければS103へ移行する。
S102において、演算ISOを設定ISO(撮影者が任意に設定するISO値)に決定する。
S103において、ストロボ情報であるフレネルレンズの温度危険レベル情報がLEVEL1ならば、S104へ移行し、そうでなければS105へ移行する。
S104において、演算ISOを設定ISO(撮影者が任意に設定するISO値)に決定する。
S105において、危険レベル情報がLEVEL2ならば、S106へ移行し、そうでなけばS107に移行する。
S106において、演算ISOを設定ISO+1段に決定して、ISO感度を設定ISOより1段高感度側にアップさせる。
S107において、LEVEL3なので演算ISOを設定ISO+2段に決定して、ISO感度を設定ISOより2段高感度側にアップさせる。
S108において、ストロボズーム位置がワイド端ならば、S109に移行して、演算ISOを更に+1段する。そうでなければ、S110へ移行する。
S110において、演算ISOが最大ISOよりも大きければ、S111に移行して、演算ISOを最大ISOに決定し、そうでなければ、演算ISOは変更せずに、この演算ISO決定手段のフローチャートを終了する。
図3に戻って、S008において、測光回路からの出力や演算ISO、撮影モード等のカメラ設定から、シャッター秒時(CCD蓄積時間)、絞り値等を決定するための測光演算処理を行う。
S009において、測光演算等により求められたシャッター秒時、絞り値等、カメラの情報を表示部により、表示する。
S010において、撮影操作SWがオンならば、S011へ移行し、周知であるCCDのゲイン設定、CCD蓄積動作、CCD読み出し、画像処理、画像書き込み等、撮影動作を行う。
ここで、図5の撮影動作フローチャートにより詳細に説明する。
S201において、ストロボをプリ発光させその時の測光回路出力とストロボ非発光時の出力との出力差と測光演算で算出したシャッタースピード、絞り値からストロボの発光量を算出し、ストロボへ発光量を送信する。
S202において、ミラー制御回路に指示を出し、ミラーアップを開始しミラーアップ完了後にS203に移行する。
S203において、イメージセンサーの蓄積を開始する。
S204において、シャッター先幕を走行させて、露光を開始し、シャッター秒時後にシャッター後幕を走行させる。
また、ストロボは、シャッター先幕走行完了の信号を検知して、S201で指示された発光量を発光する。
S205において、シャッターの後幕走行完了するまでループする。
S206において、イメージセンサーの蓄積を終了する。
S207において、ミラー制御回路、モータ制御回路に指示を出し、ミラーダウン及び、シャッターチャージを開始する。
S208において、イメージセンサーの信号読み出し処理を行う。
S209において、信号補正処理では、読み出した信号に補正処理を行う。
S210において、画像圧縮処理では、補正処理後の信号(画像信号)を所定の方法により圧縮を行う。
S211において、ヘッダー情報の作成を行う。
S212において、ヘッダー情報や画像信号等から、画像ファイルを作成する。
S213において、作成した画像ファイルをハードディスクに書き込み、この撮影動作フローを終了する。
図3に戻って、S012において、測光/AF開始SWがオンならばS002へ戻り、そうでなければ、S013へ移行する。
S013において、不図示のカメラ設定釦が押されていれば、S104へ移行しカメラの各種設定処理を行い、S002へ戻る。
S015において、カメラの動作電源SWがオンであれば、S002に戻り、そうでなければ、S013において、カメラの動作を終了させるために、周辺回路への電源オフの指示やデータの退避等の終了設定を行い、動作を終了する。
以上の動作により、外部ストロボからフレネルレンズの温度危険レベル情報を受け取り、危険と判断するとISO感度を自動的に高感度側にアップさせることで、発光量を抑えることが可能となる。
更に、ストロボのズーム位置が、ワイド端ならば最もフレネルレンズに近いので、更にISO感度を自動的に高感度側にアップさせることで、発光量を抑えることが可能である。
以上が実施例1の内容である。
本発明の実施例を図1、図2、図5、図6、図7を使って、詳細に説明する。図1は、本発明の概略構成ブロック図、図2はストロボ装置から受信するデータ、図5、図6と図7は、カメラ動作のフローチャート図である。
図1と図2は、実施例1と同じなので、説明を省略する。
図5、図6と図7は、カメラの動作フローを表したフローチャートであり、カメラの動作フローを詳細に説明する。
図6のS301において、カメラはレジスタの初期化やデータの初期化、及び周辺回路の初期化等の初期設定を行う。
S302において、不図示のカメラ設定ボタンや撮影操作ボタン、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル等の状態検出を行う。
S303において、測光/AF開始SWがオフならば、S313へ移行し、そうでなければS304へ移行する。
S304において、外部ストロボが装着されている場合は、外部ストロボと通信を行い、図2で示すように、ストロボ情報を受信する。
また、このストロボ情報の中には、フレネルレンズの温度危険レベル情報が含まれていて、危険度によりレベルを変えていて、レベルの内容としては、LEVEL1:危険度小、LEVEL2:危険度中、LEVEL3:危険度大、としている。
S305において、被写体に焦点を合わせる為に、周知の位相差検出方式による測距動作を行う。
S306において、前記測距動作によるデータをもとに、レンズを駆動する。
S307において、測光回路からの出力や設定ISO、撮影モード等のカメラ設定から、シャッター秒時(CCD蓄積時間)、絞り値等を決定するための測光演算処理を行う。
S308において、ストロボ情報の危険レベルにより、撮影時の絞り値を変更させる為のTvAv歳演算を行なう。
ここで、図7により、詳細に説明する。
図7のS401において、ストロボが未装着ならば、フレネルレンズの危険レベル対応処置が不要な為、この処理を終了する。
S402において、ストロボ情報であるフレネルレンズの温度危険レベル情報がLEVEL1ならば、S406へ移行し、そうでなければS403へ移行する。
S403において、危険レベル情報がLEVEL2ならば、S404へ移行し、そうでなけばS405に移行する。
S404において、測光演算により算出された演算後Av値から−1段(開放側)したAv値を撮影Av値に決定する。
S405において、LEVEL3なので、測光演算により算出された演算後Av値から−2段(開放側)したAv値を撮影Av値に決定する。
S406において、ストロボズーム位置がワイド端ならば、S407に移行して、撮影Av値から−1段(開放側)したAv値を撮影Av値に決定する。
S408において、撮影Avが最小Avよりも小さければ(レンズの開放F.Noより開放ならば)、S409に移行して、撮影Avを最小Avに決定し、そうでなければ、撮影Avは変更せずに、このTvAv再演算フローチャートを終了する。
図6に戻って、S309において、算出されたシャッター秒時、絞り値等、カメラの情報を表示部により、表示する。
S310において、撮影操作SWがオンならば、S311へ移行し、周知であるCCDのゲイン設定、CCD蓄積動作、CCD読み出し、画像処理、画像書き込み等、撮影動作を行う。
図5が撮影動作フローチャートだが、実施例1と同じなので、説明を省略する。
S312において、測光/AF開始SWがオンならばS302へ戻り、そうでなければ、S313へ移行する。
S313において、不図示のカメラ設定釦が押されていれば、S104へ移行しカメラの各種設定処理を行い、S302へ戻る。
S315において、カメラの動作電源SWがオンであれば、S302に戻り、そうでなければ、S313において、カメラの動作を終了させるために、周辺回路への電源オフの指示やデータの退避等の終了設定を行い、動作を終了する。
以上の動作により、外部ストロボからフレネルレンズの温度危険レベル情報を受け取り、危険と判断すると絞り値を自動的に開放側にさせることで、発光量を抑えることが可能となる。
更に、ストロボのズーム位置が、ワイド端ならば最もフレネルレンズに近いので、更に絞り値を自動的に開放側にさせることで、発光量を抑えることが可能である。
以上が実施例2の内容である。
実施例1,2のカメラ構成図。 実施例1,2のストロボ通信データ(カメラ受信データ)。 実施例1のカメラ動作のフローチャート。 実施例1の演算ISOを決定するフローチャート。 実施例1,2の撮影動作のフローチャート。 実施例2のカメラ動作のフローチャート。 実施例2のTvAv再演算のフローチャート。
符号の説明
1 システム制御部
2 撮像部
3 撮像部制御回路
4 バッファメモリ1
5 画像処理部
6 メモリ制御部
7 バッファメモリ2
8 I/F
9 ハードディスク
10 モータ制御回路
11 シャッター制御回路
12 測光回路
13 焦点検出回路
14 液晶回路
15 画像表示回路
16 操作部
17 レンズ制御回路
18 ストロボ制御回路
19 温度検知回路

Claims (4)

  1. デジタルカメラに装着可能なストロボ装置に、フレネルレンズがストロボ発光により溶ける危険性を検知する危険検知手段とその情報を前記デジタルカメラに送信する手段を持っていて、前記デジタルカメラは、ストロボ装置からフレネルレンズの危険情報を受信するとISO感度を自動的に上げることを特徴としたデジタルカメラシステム。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラシステムにおいて、ストロボ装置に、ストロボのズーム情報を送信する手段があり、前記デジタルカメラは、ストロボ装置からのフレネルレンズの危険情報とストロボズーム情報を受信するとISO感度を自動的に上げる量をストロボズーム位置により変えることを特徴としたデジタルカメラシステム。
  3. デジタルカメラに装着可能なストロボ装置に、フレネルレンズがストロボ発光により溶ける危険性を検知する危険検知手段とその情報を前記デジタルカメラに送信する手段を持っていて、前記デジタルカメラは、ストロボ装置からフレネルレンズの危険情報を受信すると絞り設定値を開放側に自動的に変更することを特徴としたデジタルカメラシステム。
  4. 請求項3に記載のデジタルカメラシステムにおいて、ストロボ装置に、ストロボのズーム情報を送信する手段があり、前記デジタルカメラは、ストロボ装置からのフレネルレンズの危険情報とストロボズーム情報を受信すると絞り設定値を開放側に変更する量をストロボズーム位置により変えることを特徴としたデジタルカメラシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011137959A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Panasonic Corp ストロボ装置
JP2012225246A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却通路構造

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