JP2012225013A - 手摺ブラケット - Google Patents

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Abstract

【解決手段】壁に対して手摺を取り付けるための手摺ブラケットであって、手摺を固定する手摺支持部と、壁面に固定される壁面固定部と、これらを連結するアーム部からなる。前記アーム部から立設されるアーム補強部と、該アーム補強部を延長して手摺支持部と当接する手摺支持補強部と、アーム補強部の他端から連続して壁面固定部と当接する壁面固定補強部とを有する。
【効果】アーム部から立設されるアーム補強部の存在により、手摺を握ることにより荷重に対して補強され、高い強度を保つことができる。
アーム補強部、壁面固定補強部、手摺支持補強部は、アーム部、壁面固定部、手摺支持部を折曲して一つの部材から形成されているので、別部材の補強部によることなく製造費を安くすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に建造物の内装のときに使用されるもので、手摺として使用する手摺棒を壁面に固定するための手摺ブラケットに関する。
この手摺ブラケットとして、壁面に固定される壁面取付座の両側から一対に延設されたアーム部を有し、これらのアーム部を先端部で合わせて固定して、手摺支持部とする先行技術が存在する。
これは、プレス加工で簡易に製造することができるようにすることにより、製造コストを低廉化するとともに強度を保つことができるようにしたものであった(例えば特許文献1参照)。
特開2008−308904号公報
しかし、特許文献1に記載の発明も強度が十分であるとは言えなかった。材料として安価であるが曲がり易いものを使った場合でも、十分な強度を保つ手摺ブラケットが望まれていた。すなわち、安価に製造可能であり、十分に強度を保つことができる手摺ブラケットが望まれていた。
本発明の手摺ブラケットは、壁に対して手摺を取り付けるための手摺ブラケットであって、手摺を固定する手摺支持部と、壁面に固定される壁面固定部と、前記手摺支持部と前記壁面固定部とを連結するアーム部と、からなり、アーム部から立設されるアーム補強部を有することを特徴とするものである。
また、アーム補強部は、アーム部の幅方向両側を延長し、アーム部に対して垂直方向へ折曲して立設されており、該アーム補強部の一端から連続して手摺支持部と当接する手摺支持補強部と、アーム補強部の他端から連続して壁面固定部と当接する壁面固定補強部とを有することが好ましい。
また、手摺支持補強部は、手摺支持部と手摺とを固定する固定手段により、手摺支持部と手摺とに固定され、壁面固定補強部は、壁面固定部と壁面とを固定する固定手段により、壁面固定部と壁面に固定されることが好ましい。
また、手摺支持補強部は、アーム部に対して直立するアーム補強部の手摺支持部側縁からアーム部中心方向へ折曲されて手摺支持部に当接しており、壁面固定補強部は、アーム部に対して直立するアーム補強部の壁面固定部縁側からアーム部中心方向へ折曲されて壁面固定部に当接していることが好ましい。
また、アーム部と手摺支持部との境界部分でアーム部の両側方において、アーム補強部と手摺支持補強部との境界部分を一部切除した位置を、手摺ブラケットにカバーを取り付けるためのカバー取付凹部とし、前記カバーには、カバー取付凹部に対応する位置にカバー取付突部を有し、前記カバー取付突部を前記カバー取付凹部に嵌入し、手摺ブラケットをカバーで覆ったことが好ましい。
また、壁面固定部に大径孔と小径孔とが連続する仮固定孔を有することが好ましい。
また、仮固定孔は、壁面固定部に1つのみ開孔することが好ましい。
請求項1に記載の発明によれば、手摺ブラケットの高い強度を保つことができる。手摺は使用者が手摺棒に掴まって使用するものであり、手摺棒を支持する手摺ブラケットに荷重がかかるため、手摺ブラケットのうち、手摺支持部と壁面固定部との間を連結するアーム部に特に荷重がかかり、その部分の破損・変形の可能性が最も高く、補強の必要性が高い。請求項1に記載の発明によれば、前記アーム部の荷重方向へ立設されるアーム補強部により、上から下への荷重に対して強度が補強され、高い強度を保つことができる。
請求項2に記載の発明によれば、アーム補強部はアーム部から延長して形成されるものであり、一つの素材を屈曲して形成されている。したがって、別部材とすることなく、一つの部材により形成されているので製造費を安くすることができる。
また、手摺支持補強部及び壁面固定補強部もアーム補強部を屈曲して形成されているので、一つの部材により形成されており、製造費を安くすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、手摺支持補強部は、手摺支持部と手摺とを固定する固定手段により手摺支持部と手摺とに、また、壁面固定補強部は壁面固定部と壁面とを固定する固定手段により壁面固定部と壁面に固定されているので、それぞれの固定手段により手摺支持補強部と壁面固定補強部とを固定することができ、取り付けが容易となる。さらに、手摺支持補強部及び壁面固定補強部が手摺ブラケットの手摺支持部及び壁面固定部に別の固定手段により固定されることとなり、アーム部や手摺支持部、壁面固定部が一部破損した場合でも、各補強部により手摺を支持、固定することが可能になる。
請求項4に記載の発明によれば、手摺支持補強部はアーム補強部の手摺支持部側縁から、また、壁面固定補強部はアーム補強部の壁面固定部側縁から、いずれもアーム部中心方向へ折曲されているので、アーム補強部の外方からの衝撃に対して強度を保つことができる。
また、アーム補強部をアーム部から直立させることで、アーム部に対する荷重に対して強度が補強され、十分な強度を保つことができる。
請求項5に記載の発明によれば、アーム補強部と手摺支持補強部との境界部分を一部切除した部分にカバー取付突部を嵌めることにより、カバーを取り付けて固定することができる。これにより、外観のよい手摺ブラケットとすることができる。
また、一つの部材を折曲して補強部を含む手摺ブラケットとし、折曲する位置を一部切除することによりカバー取付凹部とすることができ、簡単な成型でカバーを取り付けることが可能になる。
また、カバーの色彩・形状のバリエーションを増やすことができる。
請求項6に記載の発明によれば、壁面固定部に大径孔と小径孔が連続する仮固定孔を形成し、ネジ等の固定手段を大径孔に通してから小径孔に仮固定することができ、手摺ブラケットを持ち上げて大径孔から外すと仮固定した手摺ブラケットを容易に外すことができる。
手摺ブラケットは一旦壁面に取り付けられ、壁紙張り付け業者がその手摺ブラケットを取り外して壁面に壁紙を張る作業を行い、その後取り外した手摺ブラケットを壁紙が貼られた壁面に再度取り付ける。そのため、仮固定が必要となるが、請求項6に記載の発明の仮固定孔により簡単な方法で仮固定が可能になる。
請求項7に記載の発明によれば、仮固定孔を壁面固定部に1つだけ開孔しても仮固定を行うことができる。複数の仮固定孔を設けた場合には各仮固定孔それぞれにより手摺ブラケットの位置を安定させる必要があるが、仮固定孔が1つのみの場合には、1つの仮固定孔のみで手摺ブラケットを仮固定すれば十分であり、仮固定された複数の手摺ブラケットに手摺棒を固定すると、各手摺ブラケットの位置をさらに安定させることができる。
これは、一つの部材で補強部を含む手摺ブラケットとする本発明においては、比較的軽い素材で手摺ブラケットを形成することができるから、この少ない重量の手摺ブラケットの仮固定は1つの仮固定孔で十分であり、仮固定された複数の手摺ブラケットに手摺棒を固定すると、各手摺ブラケットを直ちに安定させて固定することが可能になる。
本発明の手摺ブラケットの使用状態を示す斜視図である。 本発明の手摺ブラケットの一例を示す斜視図である。 本発明の手摺ブラケットの一例を示す左側面図である。 本発明の手摺ブラケットの一例を示す正面図である。 本発明の手摺ブラケットに使用するカバーの一例を示す斜視図である。 本発明の手摺ブラケットの下側カバー取付凹部の変形例を示す左側面図であって、(a)は下側カバー取付凹部が壁面固定部の上縁付近とした状態であり、(b)は下側カバー取付凹部が下側幅広部分とした状態を示す。 本発明の手摺ブラケットを壁面に仮固定する場合の一例を示す斜視図であって、(a)は仮固定ネジを壁面に固定する状態を、(b)は仮固定部に手摺ブラケットを引っ掛けた状態であって、仮固定ネジを絞め付けた状態を示す。 本発明の手摺ブラケットを壁面に仮固定及び固定する場合の一例を示す斜視図であって、(a)は各手摺ブラケットに手摺棒を固定する状態を、(b)は固定手段により手摺ブラケットを固定する状態を示す。
本発明の手摺ブラケットの一例について図面に沿って説明する。
図1は手摺ブラケット1、1の使用状態を示すもので、手摺ブラケット1、1は、適当な間隔を空けて壁面3に固定し、手摺棒2を支持、固定する。また、手摺ブラケット1、1にカバー4を装着することにより(図1の矢印線A)、外観のよいものとすることができる。
図2は手摺ブラケット1の斜視図、図3は手摺ブラケット1の左側面図、図4は手摺ブラケット1の正面図である。
図2、図3、図4に示すように、手摺ブラケット1は、壁面に固定するための壁面固定部11、手摺棒2を支持し、固定するための手摺支持部12、前記壁面固定部11と手摺支持部12とを連結するアーム部13とからなる。
本実施例の手摺ブラケット1は、一枚の金属板からなるもので、当該金属板を所定の形状に折曲して形成される。そのため、手摺ブラケット1を構成する壁面固定部11、手摺支持部12、アーム部13のみならず、後述するアーム補強部14、14、壁面固定補強部15、15、手摺支持補強部16、16も同じ厚みとなる。
また、本実施例の手摺ブラケット1の材質は、通常強度の高い鋼板としてもよいが、アーム補強部14、14、壁面固定補強部15、15、手摺支持補強部16、16からなる補強部によって強度が保たれるので、比較的強度が低く、かつ、折曲が容易な材質としてもよい。
図2、図4に示すように、壁面固定部11は長方形の所定厚みをもつ金属板からなり、その中央付近に大径孔21の上側に小径孔22が連続して逆鍵穴状となる仮固定孔23が開孔されている。この仮固定孔23の周囲に壁固定孔24、24が開孔されている。壁固定孔24、24は仮固定孔23の右上側、右下側、左上側、左下側に4つ開孔されている。
壁面固定部11は、壁面に固定するためのものであれば本実施例の形状に限定されるものではなく、多角形の金属板とする等、その他の形状としてもよい。また、壁固定孔24、24の開孔位置も、仮固定孔23の左側と右側に2つ、仮固定孔23の左側と右側と下側の3つとする等、他の位置であってもよい。
図2、図3に示すように、壁面固定部11の上縁31を延長し、その延長した部分を正面方向(図3の右側)へほぼ直角に折曲し、さらに延長してアーム部13とする。この折曲は直角であることが望ましいが、必ずしも直角である必要はなく、鈍角や鋭角等その他の角度であってもよい。
図4に示すように、アーム部13は壁面固定部11の上縁31を延長したもので、その幅は壁面固定部11と同じになる。後述のようにアーム部13の上縁33から延長して手摺支持部12とするので、手摺支持部12の幅も壁面固定部11、アーム部13と同じになる。
図2、図3に示すように、アーム部13は壁面固定部11と手摺支持部12とを連結するものである。図3に示すように、アーム部13は壁面固定部11の折曲された上縁31からアーム部13の折曲された上縁33にわたって、湾曲している。
本実施例のアーム部13の形状は、必ずしも図示のように湾曲させる場合のみに限定されるものではなく、側面からみて直線状となるような湾曲しない形態とする等、他の形態であってもよい。
アーム部13の上縁33を延長し、その延長した部分を正面方向(図3の右側)へほぼ直角に折曲して、手摺支持部12とする。
また、手摺支持部12は下方向(図3の下方向)に湾曲させて上面に凹みを有する形態とする。これは、手摺支持部12がその上側に円筒状の手摺棒2を支持し、固定するためのものであり、その支持、固定を行い易くするために、手摺棒2の形状に合わせた凹みを有するように湾曲させたものである。但し、手摺棒2は円筒状のものに限定されず、角棒状の手摺棒でも良く、その場合には手摺支持部12を湾曲させることなく、角棒状の形状にしてもよい。
手摺支持部12の幅方向両側に、手摺棒固定孔25、25を開孔する。
図2、図3、図4に示すように、アーム補強部14、14は、アーム部13の幅方向の両側方縁32、32を延長し、その延長した部分を当該縁32、32から折曲してアーム部13から立設させる。
図3に示すように、本実施例のアーム補強部14、14は、湾曲した平板状のアーム部13に対して直角方向に直立している。
アーム補強部14、14はアーム部13を補強するものである。図1に示すように、手摺ブラケット1を使用したとき、使用者は手摺棒2に掴まるので、手摺ブラケット1に荷重がかかる。特に、アーム部13は壁面固定部11と手摺支持部12とを連結するものであるから、この強度を保つことが必要になる。
図2、図3、図4に示すアーム補強部14、14は、アーム部13にかかる荷重に対して強度を保つように補強するためのものである。アーム部13は平板状であるために、この平板状の部分に対して折曲して立設されているアーム補強部14、14により、アーム部13が下方向へ曲がったり、破損したりすることが少なくなる。
このアーム補強部14、14の立設は、図2、図3、図4に示す平板状のアーム部13に対して垂直方向に折曲(直立)する場合のみを指すのではない。直立させた場合にはアーム部13への強度を十分に保持することができるので、直立させることが望ましいが、直立ではないように立設させてもよい。具体的には、アーム部13の下方向の荷重に対する補強となればよいのであって、図4に示すアーム補強部14、14が外方若しくは内方に傾斜していてもよい。また、図3に示すアーム補強部14、14はアーム部13から右側(図3の右側)へ直立しているが、これも左側(図3の左側)に立設する等、その他の折曲形態としてもよい。
図2、図3に示すように、アーム補強部14、14の上縁35、35と下縁34、34には、その付近からアーム補強部14、14の幅が幅広になる上縁幅広部分36、36、下縁幅広部分37、37が形成されている。
上縁幅広部分36、36は、アーム補強部14、14の幅がアーム補強部14、14の上縁35、35の下側付近から徐々に広くなり、当該上縁35、35では手摺支持部12の幅(図3の左右方向長さ)とほぼ同じになるように形成されている。
一方、下縁幅広部分37、37は、アーム補強部14、14の幅がアーム補強部14、14の下縁36、36付近から徐々に広くなり、当該下縁34、34では壁面固定部11の高さ(図3の上下方向長さ)の約5分の4程度になるように形成されている。
この上縁幅広部分36、36と下縁幅広部分37、37とを有することで、アーム補強部14、14にかかる荷重に耐えて、さらに強度を保つことが可能になる。
図2、図4に示すように、壁面固定補強部15、15は、アーム補強部14、14の下縁34、34を延長し、その延長した部分を壁面固定部11に沿わせて直角に各々折曲し、壁面固定部11に当接させたものである。つまり、アーム補強部14、14の下縁34、34が壁面固定部11に接する付近からアーム部13の中心方向へ向かって折曲している。
このように直角に折曲することは十分な強度を保つうえで望ましいが、直角に折曲する必要はなく、鋭角又は鈍角に折曲してもよい。
壁面固定補強部15、15の壁面固定部11への当接は、壁面固定部11の仮固定孔23を覆ってしまうことがないようにし、壁面固定部11の中央に仮固定孔23が、また、この仮固定孔23の周囲に壁固定孔24、24が開孔されており、壁面固定補強部15、15はこの壁固定孔24、24を覆うように当接させてある。
なお、この形態は仮固定孔23によって手摺ブラケット1を仮固定部品43に引っ掛けることができるものであればよく、壁面固定補強部15、15が壁面固定部11の仮固定孔23までも覆って、その部分の仮固定孔23に対応する位置に開孔する形態としてもよい。
ここでは、図3に示すように、壁面固定補強部15、15に、壁に固定するための補強部壁固定孔26、26が仮固定孔23に対応させて開孔された場合が例示されている。すなわち、この補強部壁固定孔26、26は、壁面固定部11の壁固定孔24、24と同じ直線状の位置で壁面固定補強部15、15に開孔されている。
したがって、図8(b)に示すように、固定手段としてのネジ41、41を使用した場合において、補強部壁固定孔26、26と壁固定孔24、24とを介して、手摺ブラケット1を壁面3に固定することができる。
図2、図4に示すように、手摺支持補強部16、16は、アーム補強部14、14の上縁35、35を延長し、その延長した部分を手摺支持部12の付近で直角に各々折曲して、手摺支持部12に当接させてある。つまり、手摺支持部12付近でアーム部13の中心方向へ各々折曲させてある。
このように直角に折曲することは十分な強度を保つうえで望ましいが、直角に折曲する必要はなく、鋭角又は鈍角に折曲してもよい。
図3に示すように、手摺支持補強部16、16には補強部手摺棒固定孔27、27が開孔されている。この補強部手摺棒固定孔27、27は、手摺支持部12の手摺棒固定孔25、25と一直線状の位置に開孔されている。したがって、図8(a)に示すように、固定手段としてのネジ41、41を使用した場合において、補強部手摺棒固定孔27、27と手摺棒固定孔25、25とを介して手摺棒2を手摺支持部12に支持、固定することができる。
このように、本実施例の手摺ブラケット1にあっては、手摺支持部12、壁面固定部11、アーム部13による壁面3への固定と、手摺棒2の支持、固定のみならず、アーム補強部14、14、壁面固定補強部15、15、手摺支持補強部16、16による補強がなされているので、手摺棒2の壁面3への固定において、十分な強度を保つことができる。
また、アーム補強部14、14と壁面固定補強部15、15と手摺支持補強部16、16とが、壁面固定部11、手摺支持部12、アーム部13と一体の金属板からなるものであるため、他の補強部材を要さないので、製造コストを抑えることが可能になる。
図2、図3に示すように、アーム部13の上縁33を折曲する付近であって、アーム補強部14、14のうち上縁35、35を折曲する部分を一部切除した位置に、上側カバー取付凹部51、51が形成されている。
また、アーム補強部14、14のうち下縁34、34を折曲する部分のうち上下方向中央付近を一部切除した位置に、下側カバー取付凹部52、52が形成されている。
図1、5において符号4で示すように、各々のアーム補強部14、14の外側から手摺ブラケット1の周囲を覆うようなカバーが備えられている。このカバー4を手摺ブラケット1に取り付けるために、カバー4のうち上側カバー取付凹部51、51に相当する位置に突起状の上側カバー取付突部53、53が形成され、下側カバー取付凹部52、52に相当する位置に突起状の下側カバー取付突部54、54が形成されている。
このカバー4の上側カバー取付突部53、53と下側カバー取付突部54、54とを、手摺ブラケット1の上側カバー取付凹部51、51と下側カバー取付凹部52、52に嵌め込むことで、カバー4を手摺ブラケット1に固定することができる。
この上側カバー取付凹部51、51、アーム部13とアーム補強部14、14とを折曲するときに生じる隙間を巧みに利用したものである。補強部と一体として形成される手摺ブラケット1のうち、アーム補強部14、14の上縁35、35付近を一部切除するように形成すれば、上側カバー取付凹部51、51を簡単に形成することができる。これにより、本実施例の手摺ブラケット1にあっては、カバー4を嵌め込んで固定するためのカバー取付凹部を簡単に形成することができる。
また、カバー4は色彩、形状のバリエーションを増やすことができ、意匠上優れた手摺ブラケット1を提供することができる。
また、図6(a)に示すように、下側カバー取付凹部52、52は、アーム部13の下縁であって壁面固定部11の上縁31を折曲する付近であって、アーム補強部14、14のうち下縁34、34を折曲する部分を一部切除した位置に形成することができる。
この位置に下側カバー取付凹部52、52を形成することは、上側カバー取付凹部51、51と同じく、アーム部13とアーム補強部14、14とを折曲するときに生じる隙間を巧みに利用したものである。補強部と一体として形成される手摺ブラケット1のうち、アーム補強部14、14の下縁34、34付近を一部切除するように形成すれば、上側カバー取付凹部51、51と下側カバー取付凹部52、52とを簡単に形成することができる。
また、図6(b)に示すように、下側カバー取付凹部52、52を、アーム部14、14のうち、下縁幅広部分37、37を一部切除して形成することができる。このように、下側カバー取付凹部52、52は上側取付凹部51、51と対になるものであり、手摺ブラケット1の下側に取り付けられることが望ましいが、図3に示す位置に限定されず、その他の位置であってもよい。
次に、手摺ブラケット1の固定方法について説明する。
手摺ブラケット1の固定については、通常、一旦施工業者が壁面3に手摺ブラケット1を取り付け、手摺棒2を取り付けて仮固定する。そして、施工業者の仮固定後、壁紙を貼り付ける壁紙業者が壁面3から仮固定後の手摺棒2と手摺ブラケット1とを取り外して壁紙を貼り付ける。その後、壁紙業者がもう一度、壁面3に手摺棒2と手摺ブラケット1を固定する。このように、施工業者と壁紙業者の作業内容が異なるので、手摺ブラケット1は、仮固定後、容易に取り外すことができ、さらに、もう一度同じところに取り付けて固定し易くすることが望まれる。
手摺ブラケット1の仮固定は、図7(a)に示すように、壁面3に固定手段である仮固定ネジ42を螺入する(図7(a)の矢印線B)。この螺入は、仮固定ネジ42全体を壁面3に螺入するのではなく、半分程度を螺入する。これは、仮固定ネジ42のネジ頭と壁面3との間が、ブラケット1の厚み以上を確保する程度に螺入すればよく、仮固定ネジ42に仮固定孔23を引っ掛けることができればよい。この状態にすれば、仮固定ネジ42のうち、壁面3から突出した部分を仮固定部43とすることができる。
次に、図7(b)に示すように、手摺ブラケット1の仮固定孔23のうち大径孔21に仮固定部43を通した後、仮固定部43が大径孔21の上側の小径孔22に位置するように手摺ブラケット1を移動させ、仮固定ネジ42を絞め付ける。この状態であれば、手摺ブラケット1は壁面固定部11の中央に一つのみ開孔されている仮固定孔23に仮固定部43で仮固定したのみなので、手摺ブラケット1は仮固定部43を中心に回動してしまう(図7(b)の矢印線C、C)。
しかし、図8(a)に示すように、複数の手摺ブラケット1、1の各固定孔23、23に仮固定部43、43を通した後、手摺ブラケット1、1の手摺支持部12、12の手摺棒固定孔25、25と補強部手摺棒固定孔27、27に固定手段であるネジ41、41をねじ込んで1本の手摺棒2を支持、固定させると(図8(a)の矢印線D、D)、手摺ブラケット1は仮固定部43を中心に回動することがなく、仮固定することができる。
本実施例では固定手段としてネジ41、41を使用した場合を例示するものであるが、この場合にのみ限定されるものではなく、金属釘やその他のものであってもよい。
また、本実施例における仮固定方法は、先に複数の手摺ブラケット1、1に1本の手摺棒2を固定しておいてから、壁面3の適宜所定の位置に螺入された仮固定部43、43を各手摺ブラケット1、1の仮固定孔23、23に通すようにしてもよい。
この仮固定方法は手摺ブラケット1がアーム補強部14、14などの補強部を有することでその強度を保つことができるために、手摺ブラケット1の材質を比較的軽い素材にすることができ、その軽い材質による各手摺ブラケット1の仮固定は一つのみ開孔された仮固定孔23を利用するだけで十分であり、極めて簡単に各手摺ブラケット1の仮固定が可能となる。
一旦仮固定された手摺ブラケット1、1は壁紙業者により手摺棒2ごと取り外される。つまり、仮固定孔23、23の小径孔22、22に仮固定部43、43で仮固定された状態から、仮固定ネジ42を少し緩め、手摺棒2を握って持ち上げれば仮固定部43、43を小径孔22、22から大径孔21、21に移動さることができ、この大径孔21、21の位置において、手摺棒2付の各手摺ブラケット1、1を仮固定部43、43から引き抜けば、仮固定状態から容易に取り外すことができる。
次に、図8(b)に示すように、手摺棒2の付いたの手摺ブラケット1、1を本固定するに当たっては、一旦取り外された手摺ブラケット1、1の大径孔21、21に仮固定部43、43を通し、しかる後、手摺棒2を握って各手摺ブラケット1、1を押し下げれば、大口径21、21から小径孔22、22に移動させることができる。このとき、仮固定部43が所定の位置で位置決めされているので、一旦取り外してもう一度取り付けるときに、仮固定位置と同じ位置に容易に取り付けることが可能になる。
そして、仮固定ネジ42を再度絞め付けて仮固定状態と同じ状態にして、壁面固定部11の壁固定孔24、24と壁面固定補強部15の補強部壁固定孔26、26に固定手段であるネジ41、41を差し込むことで(図8(b)の矢印線E、E)、容易に本固定することができる。
そして、図1に示すようにカバー4を手摺ブラケット1に装着すると(図1の矢印線A)、外観上優れた施行作業を行うことができる有益な手摺ブラケット1を提供することができる。
この固定方法によると、仮固定が1本の仮固定ネジ42によるものであるため、簡易な仮固定方法となり、仮固定が極めて容易になる。そして、従来は複数本のネジ等で仮固定していたため、一本の仮固定ネジ42によって仮固定する本実施例は、仮固定状態から手摺ブラケット1を外すときに簡単に取り外すことができ、さらに本固定の場合にも簡単に再度取り付けることができる。
また、アーム補強部14、14の上下両端部から手摺支持補強部16、16と壁面固定補強部15、15とが設けられ、これらにより手摺棒2が取り付けられた手摺支持部12を支持し、また、壁面3に固定された壁面固定部11を支えているので、壁面固定部11、手摺支持部12、アーム部13の一部にひび割れ等の破損が生じた場合でも、手摺棒2の固定や壁面3への固定を継続することができる。
また、壁面固定部11、手摺支持部12を壁面3、手摺棒2に固定する固定手段であるネジ41により壁面固定補強部15、15、手摺支持補強部16、16を固定するので、補強部自体の固定の手作業が不要となり、取付が簡単になる。
1…手摺ブラケット、2…手摺棒、3…壁面、4…カバー、11…壁面固定部、12…手摺支持部、13…アーム部、14…アーム補強部、15…壁面固定補強部、16…手摺支持補強部、23…仮固定孔、32…アーム部の側方縁

Claims (7)

  1. 壁に対して手摺を取り付けるための手摺ブラケットであって、
    手摺を固定する手摺支持部と、壁面に固定される壁面固定部と、前記手摺支持部と前記 壁面固定部とを連結するアーム部と、からなり、
    アーム部から立設されるアーム補強部を有することを特徴とする手摺ブラケット。
  2. アーム補強部は、アーム部の幅方向両側を延長し、アーム部に対して垂直方向へ折曲して立設されており、
    該アーム補強部の一端から連続して手摺支持部と当接する手摺支持補強部と、アーム補強部の他端から連続して壁面固定部と当接する壁面固定補強部とを有することを特徴とする請求項1に記載の手摺ブラケット。
  3. 手摺支持補強部は、手摺支持部と手摺とを固定する固定手段により、手摺支持部と手摺とに固定され、
    壁面固定補強部は、壁面固定部と壁面とを固定する固定手段により、壁面固定部と壁面に固定されることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の手摺ブラケット。
  4. 手摺支持補強部は、アーム部に対して直立するアーム補強部の手摺支持部側縁からアーム部中心方向へ折曲されて手摺支持部に当接しており、
    壁面固定補強部は、アーム部に対して直立するアーム補強部の壁面固定部縁側からアーム部中心方向へ折曲されて壁面固定部に当接していることを特徴とする請求項3に記載の手摺ブラケット。
  5. アーム部と手摺支持部との境界部分でアーム部の両側方において、アーム補強部と手摺支持補強部との境界部分を一部切除した位置を、手摺ブラケットにカバーを取り付けるためのカバー取付凹部とし、
    前記カバーには、カバー取付凹部に対応する位置にカバー取付突部を有し、前記カバー取付突部を前記カバー取付凹部に嵌入し、手摺ブラケットをカバーで覆ったことを特徴とする請求項4に記載の手摺ブラケット。
  6. 壁面固定部に大径孔と小径孔とが連続する仮固定孔を有することを特徴とする請求項1、2、3、4または5のいずれかに記載の手摺ブラケット。
  7. 仮固定孔は、壁面固定部に1つのみ開孔することを特徴とする請求項6に記載の手摺ブラケット。
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