JP2012223046A - 無停電電源装置および無停電電源システム - Google Patents

無停電電源装置および無停電電源システム Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電池の劣化診断を簡単に行なえ、小型で低価格の無停電電源装置を提供する。
【解決手段】この無停電電源装置は、直流電力を蓄える蓄電池B1と、停電時に蓄電池B1の直流電力を交流電力に変換して負荷5に供給するインバータ3と、負荷5の消費電力、蓄電池セルCの放電特性などから参照値VR1を求める演算部12と、停電時に蓄電池B1の放電が開始されてから所定時間経過後における蓄電池B1の端子間電圧の検出値VB1と参照値VR1とを比較し、比較結果に基いて蓄電池B1が正常か否かを判定する判定部13とを備える。したがって、劣化診断用の負荷を別途設ける必要がない。
【選択図】図3

Description

この発明は無停電電源装置および無停電電源システムに関し、特に、停電時に直流電力をインバータに供給する蓄電池を備えた無停電電源装置および無停電電源システムに関する。
従来の無停電電源装置は、商用交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、コンバータによって生成された直流電力を蓄える蓄電池と、通常時はコンバータによって生成された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給し、停電時は蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータとを備えている。
また、蓄電池の劣化診断時に、コンバータを停止させてインバータの出力ノードを劣化診断用の負荷に接続し、蓄電池の端子間電圧の時間変化を検出し、その検出結果に基いて蓄電池が正常か否かを診断するものもある(たとえば、特許文献1参照)。劣化診断時は、商用交流電源から負荷に交流電力が直接供給される。
特開平6−98471号公報
しかし、特許文献1では、蓄電池の劣化診断用の負荷を別途設ける必要があり、装置の大型化、コスト高を招くと言う問題があった。
また、所定期間毎に無停電電源装置から負荷への電力供給を止めて蓄電池の劣化診断を行なう必要があり、そのための手間が大きいと言う問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、蓄電池の劣化診断を簡単に行なうことができ、小型で低価格の無停電電源装置および無停電電源システムを提供することである。
この発明に係る無停電電源装置は、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、コンバータによって生成された直流電力を蓄える蓄電池と、交流電源から交流電力が供給されている通常時はコンバータによって生成された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給し、交流電源からの交流電力の供給が停止した停電時は蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータと、蓄電池の端子間電圧を検出する電圧検出器と、停電時に蓄電池の放電が開始されてから所定時間経過後における電圧検出器の検出値と、負荷の消費電力に応じて予め求められた参照値とを比較し、比較結果に基いて蓄電池が正常か否かを判定する判定部とを備えたものである。
好ましくは、さらに、蓄電池またはその周辺の温度を検出する温度検出器を備え、判定部は、温度検出器の検出結果に基いて参照値を補正し、補正した参照値と電圧検出器の検出値とに基いて、蓄電池が正常か否かを判定する。
また好ましくは、さらに、判定部によって蓄電池が正常でないと判定された場合は、その旨を報知する報知部を備える。
また、この発明に係る無停電電源システムは、交流電源と負荷の間に並列接続された複数の無停電電源装置を備えたものである。各無停電電源装置は、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、コンバータによって生成された直流電力を蓄える蓄電池と、交流電源から交流電力が供給されている通常時はコンバータによって生成された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給し、交流電源からの交流電力の供給が停止した停電時は蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータとを含む。この無停電電源システムは、さらに、それぞれ複数の蓄電池に対応して設けられ、各々が、対応の蓄電池の端子間電圧を検出する複数の電圧検出器と、停電時に複数の蓄電池の放電が開始されてから所定時間経過後における複数の電圧検出器の検出値同士を比較し、その比較結果に基いて複数の蓄電池が正常か否かを判定する判定部とを備える。
好ましくは、判定部は、さらに、各電圧検出器の検出値と負荷の消費電力に応じて予め求められた参照値とを比較し、比較結果に基いて、その電圧検出器に対応する蓄電池が正常か否かを判定する。
また好ましくは、さらに、各蓄電池またはその周辺の温度を検出する温度検出器を備え、判定部は、温度検出器の検出結果に基いて参照値を補正し、補正した参照値と電圧検出器の検出値とに基いて、蓄電池が正常か否かを判定する。
また好ましくは、さらに、判定部によって少なくとも1つの蓄電池が正常でないと判定された場合は、その旨を報知する報知部を備える。
この発明に係る無停電電源装置では、停電時に蓄電池の放電が開始されてから所定時間経過後における蓄電池の端子間電圧の検出値と、負荷の消費電力に応じて予め求められた参照値とを比較し、比較結果に基いて蓄電池が正常か否かを判定する。したがって、蓄電池の劣化診断を簡単に行なうことができ、装置の小型化、低価格化を図ることができる。
また、この発明に係る無停電電源システムでは、停電時に複数の蓄電池の放電が開始されてから所定時間経過後における複数の蓄電池の端子間電圧の検出値同士を比較し、その比較結果に基いて複数の蓄電池が正常か否かを判定する。したがって、蓄電池の劣化診断を簡単に行なうことができ、装置の小型化、低価格化を図ることができる。
この発明の実施の形態1による無停電電源装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した蓄電池の構成および劣化した状態を示す図である。 図1に示した無停電電源装置のうちの蓄電池の劣化診断に関連する部分を示すブロック図である。 図2に示した蓄電池セルの放電特性を例示する図である。 図3に示した蓄電池の劣化診断に関連する部分の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による無停電電源装置の構成を示すブロック図である。 図6に示した無停電電源装置のうちの蓄電池の劣化診断に関連する部分を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による無停電電源装置のうちの蓄電池の劣化診断に関連する部分を示すブロック図である。 図8に示した蓄電池の劣化診断に関連する部分の動作を説明するためのタイムチャートである。 図8に示した蓄電池の劣化診断に関連する部分の動作を説明するための他のタイムチャートである。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1による無停電電源装置は、図1に示すように、無停電電源ユニットU1および蓄電池B1を備える。無停電電源ユニットU1は、コンバータ1、コンデンサ2、およびインバータ3を含む。コンバータ1およびインバータ3は、商用交流電源4と負荷5の間に直列接続される。
コンバータ1は、商用交流電源4から供給される商用周波数の交流電力を直流電力に変換する。コンデンサ2は、コンバータ1およびインバータ3間のノードN1と基準電圧のラインとの間に接続され、コンバータ1の出力電圧を平滑化する。蓄電池B1は、コンバータ1によって生成された直流電力を蓄える。インバータ3は、コンバータ2または蓄電池B1から供給される直流電力を商用周波数の交流電力に変換して負荷5に供給する。なお、コンバータ1およびインバータ3の各々は、図示しない制御部によって制御される。
商用交流電源4から交流電力が供給されている通常時は、コンバータ2によって生成された直流電力が蓄電池B1に蓄えられるとともに、インバータ3によって商用周波数の交流電力に変換されて負荷5に供給される。また、商用交流電源4からの交流電力の供給が停止した停電時は、コンバータ1の運転が停止され、蓄電池B1に蓄えられた直流電力がインバータ3によって商用周波数の交流電力に変換されて負荷5に供給される。したがって、この無停電電源装置によれば、停電時でも蓄電池B1に直流電力が蓄えられている間は負荷5の運転を継続することができる。
ここで、蓄電池B1は、図2(a)(b)に示すようにM×N個(ただし、M,Nの各々は2以上の整数である)の蓄電池セルCを含む。M×N個の蓄電池セルCはM個ずつグループ化されている。各グループのM個の蓄電池セルCは、直列接続されてセル直列接続体CSを構成している。N個(図2では、5個)のセル直列接続体CSは、正極端子T1と負極端子T2の間に並列接続されている。正極端子T1は、図1のノードN1に接続され、負極端子T2は基準電圧のラインに接続される。
蓄電池B1が正常である場合、すなわち5個のセル直列接続体CSの全てが正常である場合は、5個のセル直列接続体CSの各々に直流電力が蓄えられ、図2(a)に示すように、停電時には5個のセル直列接続体CSの各々から負荷電流ILの1/5の電流が供給される。
これに対して、蓄電池B1が正常でない場合、たとえば5個のセル直列接続体CSのうちの1つのセル直列接続体CSが劣化、故障した場合は、4個のセル直列接続体CSだけに直流電力が蓄えられ、図2(b)に示すように、停電時には4個のセル直列接続体CSの各々から負荷電流ILの1/4の電流が供給される。なお、蓄電池セルCの劣化が進行すると内部抵抗が増大し、故障した蓄電池セルCの正極と負極の間はオープン状態(絶縁状態)となる。
したがって、蓄電池B1が正常でない場合における蓄電池B1の蓄電量は、蓄電池B1が正常である場合における蓄電池B1の蓄電量よりも小さくなってしまう。蓄電池B1の蓄電量が小さくなると、停電時に負荷5の運転を継続できる時間が短くなり、無停電電源装置の性能が低下してしまう。そのため、蓄電池B1が正常であるか否かを検出する必要がある。
また、停電したとき、蓄電池B1が正常でない場合におけるセル直列接続体CSの放電電流IL/4は、蓄電池B1が正常である場合におけるセル直列接続体CSの放電電流IL/5よりも大きくなる。このため、蓄電池B1が正常でない場合における蓄電池B1の端子間電圧の低下速度は、蓄電池B1が正常である場合における蓄電池B1の端子間電圧の低下速度よりも速くなる。したがって、停電時における蓄電池B1の端子間電圧の低下速度を検出することにより、蓄電池B1が正常であるか否かを判定することができる。また、蓄電池B1の端子間電圧の低下速度は蓄電池B1の温度に依存して変化するので、蓄電池B1の温度も考慮する。
図3は、この無停電電源装置のうちの蓄電池B1の劣化診断に関連する部分を示すブロック図である。図3において、この無停電電源装置は、温度センサTS1、電圧センサVS1、入力部10、記憶部11、演算部12、判定部13、および報知部14を備える。
温度センサTS1は、蓄電池B1またはその周辺の温度を検出し、検出値を示す信号を演算部12に与える。電圧センサVS1は、蓄電池B1の端子間電圧を検出し、検出値を示す信号を判定部13に与える。
入力部10、記憶部11、演算部12、および判定部13は、たとえばパーソナルコンピュータで構成される。入力部10は、たとえばキーボード、マウスで構成され、蓄電池セルCの放電特性、温度特性、直列数M、並列数N、負荷5の消費電力(負荷量)などパラメータを入力するために使用される。記憶部11は、入力部10を用いて入力されたパラメータを記憶する。
図4は、蓄電池セルCの放電特性を例示する図である。図4において、放電を開始すると、蓄電池セルCの端子間電圧VCは急に低下した後、徐々に低下する。蓄電池放電率(CA)が高くなるほど、端子間電圧VCの初期値(図4では、2.23V)からの低下電圧ΔVCが大きくなる。たとえば、蓄電池放電率が1.5CAの場合は、放電開始から2秒間に端子間電圧VCが2.23Vから0.15V低下して2.08Vになる(ΔVC=0.15V)。
なお、この放電特性から蓄電池セルCの等価回路は、多数のコンデンサおよび抵抗素子を直列および並列接続したものであることが分かる。蓄電池セルCが充電されている状態から放電状態に移行すると、充電電流が無くなるために端子間電圧VCが急に低下し、さらに放電電流値に応じた速度で端子間電圧VCが低下する。放電特性は蓄電池セルCの種類によって異なり、また蓄電池セルCの温度に応じて変化する。蓄電池B1が正常である場合は、停電時に全蓄電池セルCから均等に放電されるので、蓄電池セルCの端子間電圧VCの時間変化を予想することができる。
図3に戻って、演算部12は、記憶部11に記憶されたパラメータと温度センサVS1からの信号とに基いて、放電を開始してから所定時間後における蓄電池B1の端子間電圧の下限値である参照値VR1を求める。判定部13は、放電を開始してから所定時間後における電圧センサVS1の検出値VB1と、演算部12で求められた参照値VR1とを比較し、VB1≧VR1である場合は蓄電池B1は正常であると判定し、VB1<VR1である場合は蓄電池B1は正常でないと判定し、判定結果を示す信号を報知部14に与える。
報知部14は、たとえばスピーカ、ランプ、ディスプレイなどで構成され、判定部13から蓄電池B1が正常でないことを示す信号が与えられた場合は、その旨を音、光、映像などを用いて無停電電源装置の使用者に報知する。
図5は、この無停電電源装置の動作を示すフローチャートである。ステップS1において、入力部10を用いて蓄電池セルCの放電特性などのパラメータをインプットし、記憶部11に格納する。ステップS2において演算部12は、負荷量から蓄電池B1の放電電流を算出する。ステップS3において演算部12は、蓄電池セルC当たりの放電電流を算出する。ステップS4において演算部12は、温度センサTS1の検出値に基いて、温度補正した蓄電池セルCの放電特性を算出する。
ステップS5において演算部12は、蓄電池セルC当たりの電圧降下ΔVCを算出する。ステップS6において演算部12は、蓄電池セルCの直列接続数Mに基いて、放電開始から所定時間経過後の蓄電池B1の端子間電圧の下限値である参照値VR1を算出する。
たとえば、負荷量が500kWであり、インバータ3の効率が0.95であり、蓄電池セルCの公称電圧が2Vであり、蓄電池B1の電池容量が100Ah/10HRであり、M=300,N=5であるものとする。この場合、蓄電池B1の放電電流は、(500kW×1000)/(2V×300S×0.95)=877Aとなる。したがって、蓄電池放電率は、877A/(100Ah×5並列)=1.75CAとなる。蓄電池放電率と温度補正した放電特性曲線とから、放電開始から所定時間経過後の蓄電池セルCの端子間電圧が分かる。さらに、上記蓄電池セルの端子間電圧×セル直列数300より、蓄電池B1の参照値VR1を算出できる。
ステップS7において、判定部13は、放電開始から所定時間経過後に電圧センサVS1によって検出された蓄電池B1の端子間電圧の検出値VB1と、演算部12によって求められた蓄電池B1の端子間電圧の参照値VR1とを比較し、比較結果に基いて蓄電池B1が正常か否かを判定する。判定部13は、VB1≧VR1である場合は蓄電池B1は正常であると判定し、VB1<VR1である場合は蓄電池B1は正常でないと判定する。ステップS8において報知部14は、判定部13によって蓄電池B1が正常でないと判定された場合は、その旨を音、光、映像などによって使用者に報知する。
この実施の形態1では、停電時における蓄電池B1の放電開始から所定時間経過後に蓄電池B1の端子間電圧を検出し、その検出値VB1と参照値VR1の比較結果に基いて蓄電池B1が正常であるか否かを判定する。したがって、従来例のように蓄電池B1の劣化診断用の負荷などを別途設ける必要がない。よって、蓄電池B1の劣化診断を簡単に行なうことができ、装置の小型化、低価格化を図ることができる。
[実施の形態2]
図6は、この発明の実施の形態2による無停電電源装置の構成を示す回路ブロック図であって、図1と対比される図である。図6において、この無停電電源装置は、n台(ただし、nは2以上の整数である)の無停電電源ユニットU1〜Unと、n台の蓄電池B1〜Bnと、切換回路20とを備える。無停電電源ユニットU1〜Unの各々は、図1で示したように、コンバータ1、コンデンサ2、およびインバータ3を含む。切換回路20は、n個のスイッチSW1〜SWnを含む。
無停電電源ユニットU1〜Unのコンバータ1の入力ノードは、ともに商用交流電源4からの商用周波数の交流電力を受ける。蓄電池B1〜Bnの正極端子T1は、それぞれ無停電電源ユニットU1〜Unのコンバータ1およびインバータ3間のノードN1に接続される。蓄電池B1〜Bnの負極端子T1は、ともに基準電圧のラインに接続される。無停電電源ユニットU1〜Unのインバータ3の出力ノードはそれぞれスイッチSW1〜SWnの一方端子に接続され、スイッチSW1〜SWnの他方端子はともに負荷5に接続される。
この無停電電源装置では、負荷5の消費電力を供給するために必要な台数k(ただし、kは1以上でn以下の整数である)の無停電電源ユニットU1〜Ukが選択され、選択された無停電電源ユニットU1〜Ukが運転され、選択された無停電電源ユニットU1〜Ukに対応するスイッチSW1〜SWkがオンされる。
商用交流電源4から交流電力が供給されている通常時は、無停電電源ユニットU1〜Ukの各々において、コンバータ2によって生成された直流電力が蓄電池B1に蓄えられるとともに、インバータ3によって商用周波数の交流電力に変換されて負荷5に供給される。また、商用交流電源4からの交流電力の供給が停止した停電時は、無停電電源ユニットU1〜Ukの各々において、コンバータ1の運転が停止され、蓄電池B1に蓄えられた直流電力がインバータ3によって商用周波数の交流電力に変換されて負荷5に供給される。したがって、この無停電電源装置によれば、停電時でも蓄電池B1に直流電力が蓄えられている間は負荷5の運転を継続することができる。
図7は、この無停電電源装置のうちの蓄電池B1〜Bnの劣化診断に関連する部分を示すブロック図であって、図3と対比される図である。図7において、この無停電電源装置は、温度センサTS1〜TSn、電圧センサVS1〜VSn、入力部10、記憶部11、演算部12、判定部13、および報知部14を備える。
温度センサTS1〜TSnは、それぞれ蓄電池B1〜Bnまたはそれら周辺の温度を検出し、検出値を示す信号を演算部12に与える。電圧センサVS1〜VSnは、それぞれ蓄電池B1〜Bnの端子間電圧を検出し、検出値を示す信号を判定部13に与える。
入力部10、記憶部11、演算部12、および判定部13は、たとえばパーソナルコンピュータで構成される。入力部10は、たとえばキーボード、マウスで構成され、運転する無停電電源ユニットの番号(U1〜Uk)、蓄電池セルCの放電特性、温度特性、直列数M、並列数N、負荷5の消費電力(負荷量)などパラメータを入力するために使用される。記憶部11は、入力部10を用いて入力されたパラメータを記憶する。
演算部12は、記憶部11に記憶されたパラメータと、運転中の無停電電源ユニットU1〜Ukに対応する温度センサVS1〜VSkからの信号とに基いて、放電を開始してから所定時間後における蓄電池B1〜Bkの端子間電圧の下限値である参照値VR1〜VRkを求める。
判定部13は、放電開始から所定時間経過後の電圧センサVS1〜VSkの検出値VB1〜VBkと演算部12で求められた参照値VR1〜VRnとをそれぞれ比較し、VB≧VRである場合はその蓄電池は正常であると判定し、VB<VRである場合はその蓄電池は正常でないと判定し、判定結果を示す信号を報知部14に与える。
報知部14は、たとえばスピーカ、ランプ、ディスプレイなどで構成され、判定部13から蓄電池B1〜Bkのうちの特定の蓄電池が正常でないことを示す信号が与えられた場合は、その旨を音、光、映像などを用いて無停電電源装置の使用者に報知する。この実施の形態2でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
[実施の形態3]
図8は、本実施の形態3の無停電電源装置のうちの蓄電池B1〜Bnの劣化診断に関連する部分を示すブロック図であって、図7と対比される図である。無停電電源装置の全体構成は、図6で示したものと同じである。図8において、この無停電電源装置は、電圧センサVS1〜VSn、判定部21、および報知部14を備える。負荷5の消費電力に基いて、k台の無停電電源ユニットU1〜Ukが使用されるものとする。
電圧センサVS1〜VSnは、それぞれ蓄電池B1〜Bnの端子間電圧を検出し、検出値を示す信号を判定部21に与える。判定部21は、放電開始から所定時間経過後における蓄電池B1〜Bkの端子間電圧の検出値VB1〜VBk同士を比較し、比較結果に基いて蓄電池B1〜Bkが正常であるか否かを判定する。
k台の無停電電源ユニットU1〜Ukは負荷電流を均等に分担するので、蓄電池B1〜Bkが正常である場合は、VB1〜VBkは略等しくなるはずである。したがって、判定部21は、VB1〜VBnが略等しい場合は蓄電池B1〜Bkは正常であると判定し、VB1〜VBnが略等しくない場合は蓄電池B1〜Bkは正常でないと判定する。また判定部21は、VB1〜VBkのうちの(k−1)個の電圧が略等しく、1個の電圧が(k−1)個の電圧よりも低い場合は、その低い電圧に対応する蓄電池B1は正常でないと判定する。
報知部14は、たとえばスピーカ、ランプ、ディスプレイなどで構成され、判定部21から蓄電池B1〜Bk(または特定の蓄電池)が正常でないことを示す信号が与えられた場合は、その旨を音、光、映像などを用いて無停電電源装置の使用者に報知する。
次に、k=3の場合について具体的に説明する。図9(a)〜(c)および図10(a)〜(c)は、停電時(放電時)における蓄電池B1〜B3の端子間電圧の時間変化を示すタイムチャートである。特に、図9(a)〜(c)は蓄電池B1〜B3が正常である場合を示し、図10(a)〜(c)は蓄電池B1〜B3のうちの蓄電池B2が正常でない場合を示している。
3台の無停電電源ユニットU1〜U3は負荷電流を均等に分担するので、蓄電池B1〜B3が正常である場合は、図9(a)〜(c)に示すように、VB1〜VB3は略等しくなる。判定部21は、VB1〜VB3が略等しいので、蓄電池B1〜B3は正常であると判定する。
これに対して蓄電池B1〜B3のうちの蓄電池B2が正常でない場合は、図10(a)〜(c)に示すように、VB2はVB1,VB3よりも明らかに低くなる。判定部21は、VB1〜VB3が等しくないので、蓄電池B1〜B3は正常でないと判定する。あるいは判定部21は、VB2はVB1,VB3よりも明らかに低いので、蓄電池B2は正常でないと判定する。
この実施の形態3では、蓄電池VB1〜VBkの放電開始から所定時間後の端子間電圧の検出値VB1〜VBk同士を比較し、その比較結果に基いて蓄電池B1〜Bkが正常であるか否かを判定する。したがって、実施の形態2よりも、蓄電池B1〜Bkが正常であるか否かを簡単に判定することができる。
なお、実施の形態2,3を組み合わせ、判定部13,21の両方を設けてもよい。たとえば、実施の形態3の判定部21によって蓄電池B1〜Bkが正常であるか否かを簡単に判定し、蓄電池B1〜Bkが正常でないと判定された場合は、実施の形態2の判定部13によって蓄電池B1〜Bkのうちの劣化した蓄電池を特定するとよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 コンバータ、2 コンデンサ、3 インバータ、4 商用交流電源、5 負荷、10 入力部、11 記憶部、12 演算部、13,21 判定部、14 報知部、20 切換回路、U1〜Un 無停電電源ユニット、B1〜Bn 蓄電池、C 蓄電池セル、CS セル直列接続体、T1 正極端子、T2 負極端子、TS1〜TSn 温度センサ、VS1〜VSn 電圧センサ、SW1〜SWn スイッチ。

Claims (7)

  1. 交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータによって生成された直流電力を蓄える蓄電池と、
    前記交流電源から交流電力が供給されている通常時は前記コンバータによって生成された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給し、前記交流電源からの交流電力の供給が停止した停電時は前記蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して前記負荷に供給するインバータと、
    前記蓄電池の端子間電圧を検出する電圧検出器と、
    前記停電時に前記蓄電池の放電が開始されてから所定時間経過後における前記電圧検出器の検出値と、前記負荷の消費電力に応じて予め求められた参照値とを比較し、比較結果に基いて前記蓄電池が正常か否かを判定する判定部とを備える、無停電電源装置。
  2. さらに、前記蓄電池またはその周辺の温度を検出する温度検出器を備え、
    前記判定部は、前記温度検出器の検出結果に基いて前記参照値を補正し、補正した前記参照値と前記電圧検出器の検出値とに基いて、前記蓄電池が正常か否かを判定する、請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. さらに、前記判定部によって前記蓄電池が正常でないと判定された場合は、その旨を報知する報知部を備える、請求項1または請求項2に記載の無停電電源装置。
  4. 交流電源と負荷の間に並列接続された複数の無停電電源装置を備え、
    各無停電電源装置は、
    前記交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータによって生成された直流電力を蓄える蓄電池と、
    前記交流電源から交流電力が供給されている通常時は前記コンバータによって生成された直流電力を交流電力に変換して前記負荷に供給し、前記交流電源からの交流電力の供給が停止した停電時は前記蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して前記負荷に供給するインバータとを含み、
    さらに、それぞれ複数の前記蓄電池に対応して設けられ、各々が、対応の蓄電池の端子間電圧を検出する複数の電圧検出器と、
    前記停電時に複数の前記蓄電池の放電が開始されてから所定時間経過後における前記複数の電圧検出器の検出値同士を比較し、その比較結果に基いて複数の前記蓄電池が正常か否かを判定する判定部とを備える、無停電電源システム。
  5. 前記判定部は、さらに、各前記電圧検出器の検出値と前記負荷の消費電力に応じて予め求められた参照値とを比較し、比較結果に基いて、その電圧検出器に対応する前記蓄電池が正常か否かを判定する、請求項4に記載の無停電電源システム。
  6. さらに、各前記蓄電池またはその周辺の温度を検出する温度検出器を備え、
    前記判定部は、前記温度検出器の検出結果に基いて前記参照値を補正し、補正した前記参照値と前記電圧検出器の検出値とに基いて、前記蓄電池が正常か否かを判定する、請求項5に記載の無停電電源システム。
  7. さらに、前記判定部によって少なくとも1つの前記蓄電池が正常でないと判定された場合は、その旨を報知する報知部を備える、請求項4から請求項6までのいずれかに記載の無停電電源システム。
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