JP2012221848A - 組電池の製造装置および組電池の製造方法 - Google Patents

組電池の製造装置および組電池の製造方法 Download PDF

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晃士 田丸
Kazutoshi Shuto
和敏 首藤
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剛志 矢野
Yuta Nemoto
雄太 根本
Shogo Shibai
彰吾 芝井
Hirokuni Sasaki
佐々木  博邦
Shigeki Ishii
茂樹 石井
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Abstract

【課題】短時間でバスバーを締結できる組電池の製造装置を提供する。
【解決手段】前後方向に沿って順に、各電池121〜136の端子121a〜136aに各バスバー150・150・・・を締結するナットランナー40と、各電池121〜136の個数と同一の個数だけ、前後方向に並べられる複数の各位置決めブロック21〜36と、前後方向に伸縮可能に構成され、各位置決めブロック21〜36を支持する伸縮部材13と、を具備し、各バスバー150・150・・・を締結する前に、組電池の長さ寸法Lに対応する長さ寸法に、伸縮部材13を伸縮させることで、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を調整し、各バスバー150・150・・・を締結するときに、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を調整した各位置決めブロック21〜36の位置と、締結位置とを合わせることにより、締結位置を補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は、厚み方向に積層される複数の電池を備える組電池に対して、積層方向に隣り合う各電池の端子に、各電池を電気的に接続する接続部材を締結する組電池の製造装置に関する。
従来から、自動車等において、略板状に形成されるとともに厚み方向に積層される複数の電池(リチウム電池等の二次電池)および複数のスペーサ(樹脂枠等)を有する組電池が使用されている。
このような組電池に関する技術として、例えば、特許文献1に開示される技術がある。特許文献1に開示される技術では、平板状の電池を並列に配置して、各電池の両端部にエンドプレートを配置し、各エンドプレートを複数の拘束用バンドにて拘束することで、組電池を構成している。
このとき、組電池に対して所定の大きさの荷重が印加され、積層方向に所定量だけ圧縮される。このような組電池の圧縮量にはバラツキがある。従って、積層方向に隣り合う各電池の端子の間隔は、組電池毎に異なる。つまり、端子の位置が組電池毎に異なる。
このため、各電池を電気的に接続するために、ナットランナー等によって各電池の端子に接続部材(バスバー等)を締結する場合、ナットランナー等による接続部材の締結位置と、各電池の端子の位置とを合わせる必要がある。つまり、締結位置を組電池毎に補正する必要がある。
このような締結位置を補正する構成としては、例えば、カメラで端子を撮影する→端子の位置を画像認識する→ナットランナーを前記認識した位置に移動させる→端子に接続部材を締結するというような、一連の動作を行う構成が考えられる。
しかし、このような構成では、ナットランナーを移動させる度に端子の位置を画像認識して締結位置を補正する必要がある。
つまり、従来技術においては、組電池を拘束したときに圧縮量にバラツキが生じ、当該バラツキに起因する締結位置の補正に時間がかかるため、接続部材を締結するまでに要する時間が長くなってしまう。
特開2001−68081号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、短時間で接続部材を締結できる組電池の製造装置および組電池の製造方法を提供するものである。
請求項1においては、厚み方向に積層される複数の電池を備える組電池に対して、前記積層方向に隣り合う各電池の端子に、各電池を電気的に接続する接続部材を締結する組電池の製造装置であって、前記組電池に対して離間した位置に配置され、前記積層方向に沿って順に、前記各電池の端子に前記接続部材を締結する締結手段と、前記各電池の個数と同一の個数だけ前記積層方向に並べられ、前記締結手段による前記接続部材の締結位置を規定する複数の位置決め手段と、前記積層方向に伸縮可能に構成され、前記各位置決め手段を支持するとともに、伸縮量に応じて前記各位置決め手段の前記積層方向の間隔を調整する伸縮手段と、を具備し、前記締結手段および前記組電池は、少なくともいずれか一方が、他方に対して前記積層方向に移動可能であるとともに、少なくともいずれか一方が、他方に対して近接離間方向に移動可能であり、前記組電池の製造装置は、前記接続部材を締結する前に、前記積層方向における前記組電池の一端部から他端部までの長さ寸法に対応する長さ寸法に、前記伸縮手段を伸縮させることで、前記各位置決め手段の前記積層方向の間隔を調整し、前記接続部材を締結するときに、前記積層方向の間隔を調整した前記各位置決め手段の位置と、前記締結位置とを合わせることにより、前記締結位置を補正する、ものである。
請求項2においては、前記各位置決め手段は、前記組電池側に配置されるとともに、前記締結手段に接近する側に溝が形成され、前記組電池の製造装置は、前記締結手段側に配置されるとともに、前記締結手段および前記組電池の近接離間方向および前記積層方向に、前記締結手段と一体的に移動可能であり、前記接続部材を締結するときに、一端部が前記各溝に進入する位置補正手段をさらに具備し、前記位置補正手段は、前記各位置決め手段の位置に対して前記締結位置が前記積層方向に位置ずれしているとき、前記一端部が前記各溝に進入することで、前記位置ずれに対応する方向に前記締結手段を移動させ、前記調整した前記各位置決め手段の位置に、前記締結位置を合わせる、ものである。
請求項3においては、前記組電池の製造装置は、前記接続部材を締結するときに、前記各位置決め手段を保持する保持手段、をさらに具備する、ものである。
請求項4においては、厚み方向に積層される複数の電池を備える組電池に対して、前記積層方向に隣り合う各電池の端子に、各電池を電気的に接続する接続部材を締結する組電池の製造方法であって、前記組電池に対して離間した位置に配置され、前記積層方向に沿って順に、前記各電池の端子に前記接続部材を締結する締結手段と、前記各電池の個数と同一の個数だけ前記積層方向に並べられ、前記締結手段による前記接続部材の締結位置を規定する複数の位置決め手段と、前記積層方向に伸縮可能に構成され、前記各位置決め手段を支持するとともに、伸縮量に応じて前記各位置決め手段の前記積層方向の間隔を調整する伸縮手段と、を用い、前記締結手段および前記組電池は、少なくともいずれか一方が、他方に対して前記積層方向に移動可能であるとともに、少なくともいずれか一方が、他方に対して近接離間方向に移動可能であり、前記組電池の製造方法は、前記接続部材を締結する前に、前記積層方向における前記組電池の一端部から他端部までの長さ寸法に対応する長さ寸法に、前記伸縮手段を伸縮させることで、前記各位置決め手段の前記積層方向の間隔を調整する調整工程を行い、前記接続部材を締結するときに、前記積層方向の間隔を調整した前記各位置決め手段の位置と、前記締結位置とを合わせることにより、前記締結位置を補正する補正工程を行う、ものである。
本発明は、接続部材を締結する前に補正後の締結位置を予め設定できるため、短時間で接続部材を締結できる、という効果を奏する。
組電池の製造装置の全体的な構成を示す斜視図。 位置決め治具を示す平面図。 位置決め治具に組電池をセットした状態を示す平面図。 ナットランナーおよび位置補正機構を示す側面図。(a)バスバーを締結する前の状態を示す図。(b)バスバーを締結する後の状態を示す図。 図3における各電池の間隔と各位置決めブロックの間隔との関係を示す説明図。 各電池のピッチの変動度合いを示す説明図。 ナットランナーを移動させる状態を示す説明図。(a)移動前の状態を示す図。(b)移動後の状態を示す図。 締結位置を補正する状態を示す説明図。(a)補正前の状態を示す図。(b)補正完了時の状態を示す図。(c)補正完了後の状態を示す図。 位置決めブロックの部分的な変位を示す説明図。 位置決めブロックの部分的な変位を抑制するための構成を示す平面図。 位置決めブロックの部分的な変位を抑制している状態を示す説明図。 組電池の製造装置の変形例を示す平面図。 変形例の組電池の製造装置の位置決め治具に組電池をセットした状態を示す平面図。 変形例の組電池の製造装置の位置決めブロックの間隔を調整している最中の状態を示す平面図。 組電池を示す平面図。 組電池の圧縮量のバラツキと各電池の前後方向の間隔との関係を示す説明図。
以下では、本実施形態の組電池の製造装置1について説明する。
図1に示すように、組電池の製造装置1は、組電池110に複数のバスバー150・150・・・(接続部材)を締結する際に用いられる。
以下では、図2における紙面左方向を前方向として、「組電池の製造装置1の前後方向」を規定する。また、図2における紙面下方向を左方向として、「組電池の製造装置1の左右方向」を規定する。そして、図1における紙面上下方向を基準として、「組電池の製造装置1の上下方向」を規定する。
まず、組電池110について説明する。図15に示すように、組電池110は、略板状に形成される複数の電池121〜136(リチウム電池等の二次電池)および複数のスペーサ140・140・・・(樹脂枠等)を備える。
本実施形態では、十六個の電池を積層するものとするが、これに限定されるものでない。
各電池121〜136および各スペーサ140・140・・・は、それぞれその厚み方向に沿って交互に積層される。本実施形態の各電池121〜136および各スペーサ140・140・・・は、それぞれ前後方向に沿って積層される。
各電池121〜136に対しては、最も前側に位置する電池から順に、電池121、電池122というように符号を付して表記する。
電池121には、左右方向に所定の間隔を空けた状態で、正極および負極に対応する二つの端子121a・121aが形成される。各端子121a・121aは、それぞれ電池121の上面より上方向に突出し、その外周面に雄ネジ部が形成される(図1参照)。
なお、各電池122〜136の構成は、それぞれ電池121の構成と同様である。
前後方向に隣り合う各電池121〜136の各端子121a〜136aは、それぞれ正極と負極とが順に並んでいる。つまり、組電池110においては、左方に位置する端子121a〜136aが正極または負極の一方に対応し、右方に位置する端子121a〜136aが正極または負極の他方に対応する電池121〜136と、右方に位置する端子121a〜136aが正極または負極の一方に対応し、左方に位置する端子121a〜136aが正極または負極の他方に対応する電池121〜136とが、積層方向(前後方向)に交互に配置されている。
組電池110は、各電池121〜136および各スペーサ140・140・・・に対して市販のプレス機等により、前後方向に所定の荷重を印加して、拘束用バンドにて拘束することで構成される。このとき、組電池110は、前後方向に所定量だけ圧縮される。
拘束後の組電池110には、各電池121〜136を電気的に接続するために、各バスバー150・150・・・が締結される。各バスバー150・150・・・は、それぞれ略板状に形成され、その厚み方向(上下方向)に貫通する二つの貫通孔151・151が形成される。
各貫通孔151・151は、それぞれ前後方向に所定の間隔を空けた状態で配置され、各端子121a〜136aの外径よりもやや大きな内径を有する。
このような各バスバー150・150・・・は、それぞれ前後方向に隣り合う各電池121〜136の各端子121a〜136aに各貫通孔151・151を嵌めることで、各電池121〜136にセットされる。
そして、市販のナットランナー等によって、前後方向に沿って順に、各端子121a〜136aにナット152を螺合することで、各バスバー150・150・・・は、それぞれ各端子121a〜136aに締結される(図8(c)参照)。
ここで、組電池110の圧縮量にはバラツキがある。例えば、図16に示すように、同じように組電池110A・110Bを構成しても、組電池110の前後方向の長さ寸法L(以下、単に「組電池の長さ寸法L」と表記する)は、互いに異なる。
従って、前後方向に隣り合う各電池121〜136の各端子121a〜136aの間隔(以下、「各電池のピッチP・P・・・」と表記する)も、組電池110毎に異なる。
例えば、組電池110A・110Bの前端部の位置を合わせた場合、後側に位置する電池に対して、徐々に各電池のピッチP・P・・・の変動度合い(バラツキ)が積み重なる。このため、最も後側に位置する電池136の各端子136a・136aの位置は、組電池110Aと組電池110Bとで大きく異なるものとなる。
すなわち、各電池121〜136の各端子121a〜136aの位置は、組電池110毎に異なる。
仮に、同じ移動量だけナットランナー等を後方向に移動させて各バスバー150・150・・・の締結を行う場合、後側に位置する電池の端子の位置に対してナットランナー等の位置が大きく離間してしまい、各バスバー150・150・・・の締結を行うことができない可能性がある。
このため、ナットランナー等による各バスバー150・150・・・の締結位置(つまり、ナットランナー等の位置、以下、「締結位置」と表記する)と、各電池121〜136の各端子121a〜136aの位置とを合わせる必要がある。つまり、締結位置を組電池110毎に補正する必要がある。
組電池の製造装置1は、このような締結位置の補正を行いながら各バスバー150・150・・・を締結するものである。
以下では、組電池の製造装置1の構成について説明する。図1および図2に示すように、組電池の製造装置1は、位置決め治具10、二つのナットランナー40・40、および位置補正機構50を具備する。
位置決め治具10は、組電池110毎に締結位置を規定するためのものである。位置決め治具10は、固定プレート11、可動プレート12、伸縮部材13、および複数の位置決めブロック21〜36を備える。
固定プレート11は、平面視において各位置決めブロック21〜36よりも右方に延出し、組電池110の前側に固定的に配置される。固定プレート11の後端部には、伸縮部材13が取り付けられる。
可動プレート12は、平面視において各位置決めブロック21〜36よりも右方に延出する。可動プレート12は、その前端部に伸縮部材13が取り付けられ、伸縮部材13を介して固定プレート11と連結される。可動プレート12は、所定のシリンダのロッドに連結され、シリンダの駆動により前後方向に往復移動可能に構成される(図2に示す矢印参照)。
図2および図3に示すように、伸縮部材13は、その前端部から後端部までが全体的に前後方向に伸縮可能に構成され、その上部にて各位置決めブロック21〜36を支持する。このような伸縮部材13は、例えば、パンタグラフ式のリンク機構等によって構成される。
図1および図2に示すように、位置決め手段としての各位置決めブロック21〜36は、それぞれ締結位置を規定するためのものである。各位置決めブロック21〜36は、それぞれその上面に溝21a〜36aが形成された略直方体状の部材である。
溝21aは、位置決めブロック21の前後中央部に形成される。溝21aは、位置決めブロック21の左端部から右端部まで左右方向に長く伸びるとともに、位置決めブロック21の上面から下面に向かって所定の長さだけ窪んでいる。
溝21aの上側には、下方向に向かうにつれて、徐々に溝21aの前後方向の幅が小さくなるようなテーパ部21bが形成される(図5参照)。テーパ部21bは、溝21aの形状に沿って、左右方向に連続して形成される。
なお、各溝22a〜36aの構成は、それぞれ溝21aの構成と同様である。
各位置決めブロック21〜36は、それぞれ組電池110の左方に位置し、左右方向へ交互に二列に分けられた状態で並べられる。なお、各位置決めブロック21〜36は、一列に並べる構成や三列以上に分けて並べる構成であっても構わない。
各位置決めブロック21〜36の個数は、各電池121〜136の個数と同一の個数(つまり、十六個)である。
本実施形態では、右側の列の各位置決めブロックに対して、最も前側に位置する位置決めブロックから順に、位置決めブロック21、位置決めブロック23というように、奇数の符号を付して表記する。
また、左側の列の各位置決めブロックに対して、最も前側に位置する位置決めブロックから順に、位置決めブロック22、位置決めブロック24というように、偶数の符号を付して表記する。
右側の列において前後方向に隣り合う各位置決めブロック21・23・・・の前後略中央部には、位置決めブロック36を除く左側の列の各位置決めブロック22・24・・・が位置する。
右側の列において前後方向に隣り合う各位置決めブロック21・23・・・の間隔と、左側の列において前後方向に隣り合う各位置決めブロック22・24・・・の間隔とは、互いに同一の間隔である。
従って、右側の列の位置決めブロック21と左側の列の位置決めブロック22の間隔というように、付される符号が連続している二つの位置決めブロックの前後方向の間隔は、全て同一の間隔となる。
このような付される符号が連続している二つの位置決めブロックは、互いに前後方向において最も近い位置にある位置決めブロックである。
すなわち、各位置決めブロック21〜36は、それぞれ左右方向へ交互に二列に分けられた状態で、付される符号の順番に前後方向に所定の同一間隔を空けて並べられる。
以下では、付される符号が連続している二つの位置決めブロックの溝の前後中央部までの間隔を、「位置決めブロックのピッチP1」と表記する。
図2および図3に示すように、各位置決めブロック21〜36は、それぞれ伸縮部材13の伸縮に伴って、一体的に移動する。伸縮部材13が伸びた場合には、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・が大きくなり、伸縮部材13が縮んだ場合には、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・が小さくなる。
このときの各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・一つ分の変動度合いは、互いに同一である。
このように、伸縮部材13は、各位置決めブロック21〜36を前後方向に沿って互いに等間隔に支持するとともに、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を調整する伸縮手段として機能する。
図1、図4(a)、および図4(b)に示すように、各ナットランナー40・40は、それぞれ後述する位置補正機構50のベースプレート51によって、左右方向に互いに所定の間隔を空けた状態で支持されるとともに、互いに前後方向にずれがない状態で支持される。各ナットランナー40・40は、それぞれその下端部にてナット152(図7(a)参照)を支持する。
図1に示す状態の各ナットランナー40・40は、それぞれ組電池110の上方、つまり、組電池110に対して離間した位置に配置される。
各ナットランナー40・40は、それぞれ各電池121〜136の各端子121a〜136aに接近し、一つの電池の端子毎にバスバー150・150を締結する。
各ナットランナー40・40は、最も前側に位置するバスバー150・150から順に締結する。このような各ナットランナー40・40には、それぞれ市販のナットランナーが用いられる。
このように、各ナットランナー40・40は、それぞれ前後方向に沿って順に、各電池121〜136の各端子121a〜136aに各バスバー150・150・・・を締結する締結手段として機能する。
位置補正機構50は、前後方向において各位置決めブロック21〜36の位置に各ナットランナー40・40をガイドするためのものである。位置補正機構50は、ベースプレート51および二つのローラーガイド52・52を備える。
ベースプレート51は、組電池110の上方に位置する略板状の部材であり、各ナットランナー40・40および各ローラーガイド52・52を支持する。
図1に示す状態の各ナットランナー40・40および各ローラーガイド52・52は、それぞれ組電池110の上方に配置される。
すなわち、位置補正機構50は、各ナットランナー40・40側に配置される。
また、各位置決めブロック21〜36は、それぞれ組電池110側に配置される。
そして、各溝21a〜36aは、それぞれ各ナットランナー40・40に接近する側に形成される。
ベースプレート51は、前後方向および上下方向に沿って移動可能に構成される(図1に示す矢印参照)。ベースプレート51の前後方向および上下方向の移動に伴って、各ナットランナー40・40および各ローラーガイド52・52は、それぞれ一体的に移動する。
つまり、位置補正機構50は、上下方向(各ナットランナー40・40および組電池110の近接離間方向)および前後方向に、各ナットランナー40・40と一体的に移動可能である。
各ローラーガイド52・52は、それぞれ固定部材53およびローラー54を有する。
固定部材53は、下端部がローラー54の形状に合わせて窪んでいる略円柱状の部材である。固定部材53は、その下端部が各ナットランナー40・40の下端部よりも下側に位置するように、その上下方向の長さ寸法が設定されている。
ローラー54は、図4(a)における時計回り方向および反時計回り方向に回動可能となるように、固定部材53の下端部に支持される。
各ローラーガイド52・52は、それぞれ左側のナットランナー40の左方に位置する。各ローラーガイド52・52は、それぞれ左右方向に互いに所定の間隔を空けた状態で配置されるとともに、互いに前後方向にずれがない状態で配置される。
図4(b)に示すように、各ローラーガイド52・52は、それぞれベースプレート51を下方向へ移動させたとき、各位置決めブロック21〜36の各溝21a〜36aに、ローラー54が進入する。
より詳細には、各ローラーガイド52・52の下方に右側の列の各位置決めブロック21・23・・・が位置している場合、右側のローラーガイド52のローラー54が各溝21a・23a・・・に進入する。また、各ローラーガイド52・52の下方に左側の列の各位置決めブロック22・24・・・が位置している場合、左側のローラーガイド52のローラー54が各溝22a・24a・・・に進入する。
このとき、各ローラーガイド52・52のローラー54は、それぞれ各溝21a〜36aに形成される各テーパ部21b〜36bよりも下側まで進入する。
なお、位置補正機構50は、必ずしも二つのローラーガイド52・52を備える必要はない。例えば、位置補正機構50は、左右方向に長く伸びた形状のローラー54を有する一つのローラーガイド52によって、左右両列の各位置決めブロック21〜36の各溝21a〜36aに、ローラー54を進入させるような構成であっても構わない。
次に、組電池の製造方法について説明する。組電池の製造方法では、組電池の製造装置1を用いて各バスバー150・150・・・を締結する。
なお、組電池110は、拘束後に各バスバー150・150・・・がセットされているものとする。
また、組電池の製造装置1による各バスバー150・150・・・の締結動作は、左右両側の端子121a〜136aにセットされる各バスバー150・150・・・において差異はない。このため、左側の端子121a〜136aにセットされる各バスバー150・150・・・の締結動作についてのみ説明する。
まず、組電池の製造装置1の位置決め治具10に組電池110をセットする。
すなわち、図2に示すように、各プレート11・12の間隔が、組電池の長さ寸法Lよりも長くなるように、伸縮部材13を伸ばした状態で、組電池110の前端部を固定プレート11に押し当てる。
そして、図3に示すように、可動プレート12を前方向へ移動させることで伸縮部材13を縮め、可動プレート12を組電池110の後端部に押し当てる。
このように、組電池の製造装置1は、各バスバー150・150・・・を締結する前に、組電池の長さ寸法L(積層方向における組電池110の一端部から他端端部までの長さ寸法)に対応する長さ寸法に伸縮部材13を伸縮させる。
伸縮部材13は、この伸縮量に応じて、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を調整する。
また、組電池の製造方法では、各バスバー150・150・・・を締結する前に、組電池の長さ寸法Lに対応する長さ寸法に伸縮部材13を伸縮させることで、当該伸縮量に応じて、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を調整する調整工程を行う。
これにより、図5に示すように、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・は、それぞれ各電池のピッチP・P・・・に合わされる。
ここで、図16に示すように、圧縮量にバラツキがある場合、一箇所の電池のピッチPだけが大きく変動するということはない。すなわち、圧縮量のバラツキによる各電池のピッチP・P・・・一つ分の変動度合いは、互いに同程度のものとなる。
従って、各電池のピッチP・P・・・に対して、圧縮量のバラツキ度合いを均等割することで、各電池のピッチP・P・・・一つ分の変動度合いを算出できる。
このような各電池のピッチP・P・・・一つ分の変動度合いは、各端子121a〜136aの位置の変動度合いである。つまり、圧縮量にバラツキがない場合の締結位置に対する補正量(以下、「補正量C」と表記する)である。
仮に、図6の紙面上側に示す組電池110にあるように、圧縮量にバラツキがない場合の組電池の長さ寸法Lを組電池長設定値L0とし、各電池121〜136の個数をnとした場合、補正量Cは、以下の式1を用いることにより算出できる。
式1:C=(L−L0)/(n−1)
また、圧縮量にバラツキがない場合の各電池のピッチP・P・・・一つ分の間隔を、ピッチ設定値P0とした場合、ピッチ設定値P0に補正量Cを反映させることで、組電池110毎の各電池のピッチP・P・・・を算出できる(図6の紙面下側に示す各電池のピッチP・P参照)。
従って、最初の締結位置(最も前側に位置する電池121の端子121aの位置)を基準位置X0とし、その次の締結位置(電池121の後側に位置する電池122の端子122aの位置)を「1番目の締結位置X1」とした場合、m番目の締結位置Xmは、以下の式2を用いることにより算出できる。
式2:Xm=X0+m(P0+C)
各位置決めブロック21〜36は、それぞれ各プレート11・12の間隔が組電池長設定値L0である場合、そのピッチP1・P1・・・がピッチ設定値P0となるように、伸縮部材13に支持されている。
従って、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・は、それぞれ組電池の長さ寸法Lに対応する補正量Cを反映させることで、各電池のピッチP・P・・・に合わせることができる。
図5および図6に示すように、各プレート11・12の間隔は、位置決め治具10に組電池110をセットしたときに、組電池の長さ寸法Lとなる。
仮に圧縮量にバラツキがある場合、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・は、それぞれ圧縮量のバラツキに応じて同じ調整量だけ調整される。
このとき、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・一つ分の調整量は、圧縮量のバラツキ度合いを均等割したものとなる。すなわち、前記式1の補正量Cに相当する。
つまり、位置決め治具10に組電池110をセットすることで、位置決め治具10は、組電池の長さ寸法Lを自動的に測定するとともに、前記式1に基づいて、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を自動的に調整する。
これにより、位置決め治具10は、各電池のピッチP・P・・・に合うように、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を調整する。
また、位置決めブロック21は、各プレート11・12の間隔が組電池長設定値L0である場合、最も前側に位置する電池121の端子121aの左方に、最も前側に位置する位置決めブロック21の溝21aが位置するように、伸縮部材13に支持されている。
従って、位置決めブロック21の位置は、基準位置X0に相当する。また、各位置決めブロック22〜36の位置は、前記式2の締結位置Xmに相当する。
つまり、位置決め治具10に組電池110をセットすることで、位置決め治具10は、前記式2に基づいて、各位置決めブロック21〜36の位置を自動的に調整する。
これにより、位置決め治具10は、各端子121a〜136aの位置に合うように、各位置決めブロック21〜36の位置を調整する。
従って、組電池の製造装置1では、ナットランナー40を、各位置決めブロック21〜36の右方まで移動させることで、各電池121〜136の端子121a〜136aの位置に締結位置を合わせることができる。つまり、各バスバー150・150・・・を確実に締結できる。
位置決め治具10に組電池110をセットした状態で、図4(a)に示すように、組電池の製造装置1は、ナットランナー40を最も前側に位置する電池121の上方に移動させる。このとき、位置補正機構50は、例えば、所定のレーザ変位計等により、電池121の端子121aの位置を検出し、ベースプレート51を検出位置まで移動させることで、ナットランナー40を移動させる。
そして、図4(b)に示すように、ベースプレート51を下方向へ移動させ、電池121の端子121aにナットランナー40を接近させて、ナットランナー40によってバスバー150を締結する。
その後、図7(a)に示すように、組電池の製造装置1は、電池121の端子121aからナットランナー40を離間させ、所定の供給装置によりナットランナー40にナット152を供給する。そして、組電池の製造装置1は、ナットランナー40を所定の移動量だけ後方向へ移動させる。
このときの移動量は、例えば、圧縮量にバラツキがない場合の各電池のピッチP、つまり、ピッチ設定値P0等が設定される。
例えば、図7(b)に示すように圧縮量がやや小さい組電池110に対して各バスバー150・150・・・を締結する場合、ナットランナー40の移動量がピッチ設定値P0だけでは足りない。従って、締結位置は、位置決めブロック22の溝22aの位置に対して前方向にずれた状態となる(図7(b)に示す線L1・L2参照)。
図8(a)に示すように、組電池の製造装置1は、このような位置ずれした状態のままで、ナットランナー40を電池122に接近させる。
このとき、左側のローラーガイド52のローラー54が位置決めブロック22の溝22aのやや前側に当接する。つまり、ローラー54は、テーパ部22bに当接する。
なお、可動プレート12は、このときの衝撃で伸縮部材13が伸縮しない程度の力で、組電池110に押し当てられている。
そして、図8(b)に示すように、左側のローラーガイド52は、ローラー54がテーパ部22b上を転がりながら、下方向へ移動する。つまり、左側のローラーガイド52は、テーパ部22bにガイドされて徐々に後方向へ移動しながら、下方向へ移動する。この後方向への移動に伴って、ナットランナー40も、徐々に後方向へ移動する。
テーパ部22bよりも下側まで左側のローラーガイド52のローラー54が移動したとき、左側のローラーガイド52の後方向への移動が完了する(図8(b)に示す線L1・L2参照)。このとき、締結位置は、位置決めブロック22の溝22aの位置に合わされる。このときの締結位置は、前記式2に基づいて算出される締結位置Xm(図6参照)に相当する。
これにより、締結位置と電池122の端子122aの位置とが合わされて、締結位置の補正が完了する。
図8(c)に示すように、締結位置の補正が完了した後で、ナットランナー40が端子122aの上端部まで下降する。そして、ナットランナー40は、バスバー150を電池122の端子122aに締結する。
以降は、組電池の製造装置1は、上述したような、端子122aからの離間→ナット152の供給→後方向への移動→下方向への移動→締結位置の補正→バスバー150の締結という動作を繰り返す。
このように、組電池の製造装置1は、各バスバー150・150・・・を締結するときに、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を調整した各位置決めブロック21〜36の位置と、締結位置とを合わせることにより、締結位置を補正する。
また、組電池の製造方法では、各バスバー150・150・・・を締結するときに、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を調整した各位置決めブロック21〜36の位置と、締結位置とを合わせることにより、締結位置を補正する補正工程を行う。
これによれば、各バスバー150・150・・・の締結を行う前に補正後の締結位置を予め設定できるとともに、各位置決めブロック21〜36の位置が締結位置の目安となる。
つまり、各電池121〜136の端子121a〜136aの位置を検出することなく、締結位置を補正できる構成となるため、ナットランナー40を移動させる度に締結位置の検出を行う必要がなくなる。
このため、短時間で各バスバー150・150を締結できる。
また、位置補正機構50は、各バスバー150・150・・・を締結するときに、ローラー54(一端部)が各溝21a〜36aに進入する位置補正手段として機能する。
位置補正機構50は、各位置決めブロック21〜36の位置に対して締結位置が前後方向に位置ずれしているとき、ローラー54(一端部)が各溝21a〜36aに進入する。
これにより、位置補正機構50は、前後方向(位置ずれに対応する方向)にナットランナー40を移動させ、調整した各位置決めブロック21〜36の位置に、締結位置を合わせる。
このような組電池の製造装置1によれば、位置決め治具10に組電池110をセットした後は、単に(ある決まった移動量だけ)ナットランナー40を後方向および上下方向へ移動させるだけで、締結位置の補正を自動的に行いながら、各バスバー150・150・・・を締結できる。
このため、より短時間で各バスバー150・150・・・を締結できる。
なお、締結位置を補正する構成は、本実施形態に限定されるものでない。例えば、各位置決めブロック21〜36に各ローラーガイド52・52を取り付けるとともに、ベースプレート51に位置決めブロック21に形成したような溝21aを形成しても構わない。
また、組電池110の前後方向の寸法をレーザ変位計等で測定し、測定結果と前記式1と式2とに基づいて締結位置を算出し、当該算出した締結位置にナットランナー40を移動させるような構成であっても構わない。
本実施形態では、各バスバー150・150・・・を締結するときに、ナットランナー40を上下方向および前後方向へ移動させる構成としたが、これに限定されるものでない。
すなわち、ナットランナー40および組電池110は、少なくともいずれか一方が、他方に対して前後方向に移動可能であるとともに、少なくともいずれか一方が、他方に対して上下方向に移動可能であればよい。
例えば、組電池の製造装置1は、組電池110が前後方向へ移動可能であるとともに、ナットランナー40が上下方向へ移動可能な構成や、組電池110が上下方向および前後方向へ移動可能な構成であっても構わない。
また、ナットランナー40および組電池110が、それぞれ上下方向および前後方向へ移動可能な構成であっても構わない。
ここで、各位置決めブロック21〜36は、それぞれ各ローラーガイド52・52が当接したときの衝撃により、前後方向に部分的に変位してしまう可能性がある。
例えば、図9に示すように、位置決めブロック24のテーパ部24bに右側のローラーガイド52のローラー54を当接させたとき、その衝撃により、位置決めブロック24が前方向へ移動してしまう可能性がある(図9に二点鎖線で示す位置決めブロック24参照)。
この場合、位置決めブロック24が、電池124の端子124aの位置に対して前方向にずれてしまうため、圧縮量のバラツキ度合いが大きい場合には、電池124の端子124aにバスバー150を締結できない可能性がある。
このような各位置決めブロック21〜36の部分的な変位を抑制するために、図10に示すように、各位置決めブロック21〜36には、複数のスプリング60・60・・・等の付勢部材を連結することが好ましい。
各スプリング60・60・・・は、互いに同一のスプリング(バネ定数等が同一のスプリング)であり、各位置決めブロック21〜36を均等なバランスで保持する。
本実施形態のように左右方向に二列に分けて各位置決めブロック21〜36を配置した場合、右側の列において前後方向に隣り合う位置決めブロック21・23の間等に各スプリング60を連結するというように、左右両列において前後方向に隣り合う各位置決めブロック21〜36に各スプリング60・60・・・を連結する。
これによれば、図11に示すように、右側のローラーガイド52の衝撃により各位置決めブロック24が部分的に変位しようとした際に、スプリング60による付勢力が作用し、各位置決めブロック24の部分的な変位を抑制できる(図11に二点鎖線で示す右側のローラーガイド52参照)。
すなわち、各位置決めブロック21〜36に対してある程度の剛性を持たせることができるため、締結位置の補正を確実に行うことができる。従って、各バスバー150・150・・・の締結を確実に行うことができる。
このように、各スプリング60・60・・・は、それぞれ各バスバー150・150・・・を締結するときに、各位置決めブロック21〜36を保持する保持手段として機能する。
なお、本実施形態では、パンタグラフ式のリンク機構によって伸縮部材13を構成したが、これに限定されるものでない。
以下では、組電池の製造装置1の変形例について説明する。
図1および図12に示すように、変形例の組電池の製造装置1は、主に伸縮部材13に代えて伸縮部材70を用いる点が、本実施形態の組電池の製造装置1と異なる。このため、以下では、伸縮部材70の説明を中心に行う。
図12に示すように、伸縮部材70は、複数の台形プレート71〜86、一対のプレート固定バー90・90を備える。
各台形プレート71〜86は、それぞれ平面視において、左右両端部が成す辺が上底および下底に対応するような略台形状に形成される。前後方向に隣り合う各台形プレート71〜86は、それぞれ平面視において、上底および下底の位置関係が反対となるように配置される。
各台形プレート71〜86の上面には、それぞれ各位置決めブロック21〜36が相対移動不能に取り付けられる。
つまり、各台形プレート71〜86の個数と、各位置決めブロック21〜36の個数と、各電池121〜136の個数とは、互いに同一である。
なお、図12から図14においては、各台形プレート71〜86を見易くするために、各位置決めブロック21〜36を二点鎖線で表記している。
最も前側および最も後側に位置する台形プレート71・86は、それぞれ各プレート11・12に固定される。
各台形プレート71〜86は、例えば、水平面に載置されただけの状態であり、互いに連結されていない。従って、可動プレート12を後方向へ移動させたとき、最も後側に位置する台形プレート86だけが、可動プレート12とともに後方向へ移動する。
前後方向に隣り合う各台形プレート71〜86が互いに接触するとともに、各台形プレート71〜86の左右両端部の位置が揃っている(左右方向にずれがない)とき、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・の間隔は、互いに同じ間隔となる(図14参照)。
各位置決めブロック21〜36は、各プレート11・12の間隔が組電池長設定値L0であるとともに、そのピッチP1・P1・・・が互いに同じ間隔であるとき、そのピッチP1・P1・・・一つ分の間隔がピッチ設定値P0となるように、各台形プレート71〜86に支持されている。
また、最も前側に位置する位置決めブロック21は、圧縮量のバラツキがない場合、溝21aの右方に電池121の端子121aが位置するように、最も前側に位置する台形プレート71に支持されている。
各プレート固定バー90・90は、それぞれ各台形プレート71〜86の左方および右方に配置される。各プレート固定バー90・90は、それぞれ所定のシリンダのロッドに連結され、各台形プレート71〜86に対して近接離間可能に構成される。
このような変形例の組電池の製造装置1による、各バスバー150・150・・・の締結動作について説明する。
まず、位置決め治具10に組電池110をセットする。
すなわち、可動プレート12を組電池110の後端部よりも後方向へ移動させた状態で、組電池110の前端部を固定プレート11に押し当てる。
そして、図13に示すように、可動プレート12を前方向へ移動させ、可動プレート12を組電池110の後端部に押し当てる。
このとき、図12に示すように組電池の長さ寸法Lよりも各台形プレート71〜85の前後方向の間隔が長い場合には、最も後側に位置する台形プレート86によって、各台形プレート71〜85が前方向に押される。
これにより、図13に示すように、各台形プレート71〜85は、その前後方向の間隔が組電池の長さ寸法Lに合うように、前後方向および左右方向へ移動する。
前述のように、各台形プレート71〜86は、互いに連結されていないため、このときの左右方向への移動量は、各台形プレート71〜85毎に異なる。従って、この時点では、各台形プレート71〜86の左右両端部の位置が揃っておらず、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・は、互いに異なる間隔である。
可動プレート12を組電池110に当接させた後で、図14に示すように、各プレート固定バー90・90を各台形プレート71〜86に接近させ、各台形プレート71〜86を左右両側から押し当てる(図14に示す矢印参照)。
このとき、可動プレート12は、各台形プレート71〜86が前後方向へ広がらない程度の力で、組電池110に押し当てられている。
これにより、各台形プレート71〜86は、それぞれその左右両端部の位置が揃えられる。従って、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・は、互いに同一の間隔となる。
つまり、各位置決めブロック21〜36の位置は、各電池121〜136の端子121a〜136aの位置に合わされる。
図14に示す状態となったときに、位置決め治具10へのセットが完了する。
組電池110をセットした後は、各プレート固定バー90・90による各台形プレート71〜86への押し当て動作を継続した状態で、ナットランナー40によって各バスバー150・150・・・を締結する(図3(a)および図3(b)参照)。
このとき、可動プレート12は、各台形プレート71〜86が後方向に広がらない程度の力で、組電池110へ押し当てられている。
ここで、最も前側に位置する位置決めブロック21は、固定プレート11に取り付けられているため、前後方向へ移動しない。
つまり、圧縮量にバラツキがある場合、位置決めブロック21は、電池121の端子121aに対して前後方向に僅かにずれる可能性がある。これに伴って、各位置決めブロック22〜36も、各電池122〜136の端子122a〜136aに対して、前後方向に僅かにずれる可能性がある。
しかし、このようなずれ量は、僅かなものであるため、ナットランナー40の締結に影響を与えるものではない。
このように、伸縮部材70は、可動プレート12を組電池110の後端部に押し当てるとともに、各プレート固定バー90・90を各台形プレート71〜86に押し当てることにより、組電池の長さ寸法Lに対応する長さ寸法に全体的に前後方向に伸縮する。
また、伸縮部材70は、各位置決めブロック21〜36を前後方向に沿って互いに等間隔に支持するとともに、各位置決めブロックのピッチP1・P1・・・を調整する。
このような変形例の組電池の製造装置1によれば、各プレート11・12および各プレート固定バー90・90により各台形プレート71〜86をある程度の力で保持できる。つまり、各位置決めブロック21〜36に対してある程度の剛性を持たせることができる。
このため、各位置決めブロック21〜36にローラーガイド52・52が当接したときに生じる、各位置決めブロック21〜36の部分的な変位(図9参照)を抑制できる。
この場合、各プレート11・12および各プレート固定バー90・90が、各バスバー150・150・・・を締結するときに、各位置決めブロック21〜36を保持する保持手段として機能する。
1 組電池の製造装置
13 伸縮部材(伸縮手段)
21〜36 位置決めブロック(位置決め手段)
40 ナットランナー(締結手段)
110 組電池
121〜136 電池
121a〜136a 端子
150 バスバー(接続部材)
P1 位置決めブロックのピッチ(位置決め手段の積層方向の間隔)

Claims (4)

  1. 厚み方向に積層される複数の電池を備える組電池に対して、前記積層方向に隣り合う各電池の端子に、各電池を電気的に接続する接続部材を締結する組電池の製造装置であって、
    前記組電池に対して離間した位置に配置され、前記積層方向に沿って順に、前記各電池の端子に前記接続部材を締結する締結手段と、
    前記各電池の個数と同一の個数だけ前記積層方向に並べられ、前記締結手段による前記接続部材の締結位置を規定する複数の位置決め手段と、
    前記積層方向に伸縮可能に構成され、前記各位置決め手段を支持するとともに、伸縮量に応じて前記各位置決め手段の前記積層方向の間隔を調整する伸縮手段と、
    を具備し、
    前記締結手段および前記組電池は、
    少なくともいずれか一方が、他方に対して前記積層方向に移動可能であるとともに、少なくともいずれか一方が、他方に対して近接離間方向に移動可能であり、
    前記組電池の製造装置は、
    前記接続部材を締結する前に、
    前記積層方向における前記組電池の一端部から他端部までの長さ寸法に対応する長さ寸法に、前記伸縮手段を伸縮させることで、前記各位置決め手段の前記積層方向の間隔を調整し、
    前記接続部材を締結するときに、
    前記積層方向の間隔を調整した前記各位置決め手段の位置と、前記締結位置とを合わせることにより、前記締結位置を補正する、
    組電池の製造装置。
  2. 前記各位置決め手段は、
    前記組電池側に配置されるとともに、前記締結手段に接近する側に溝が形成され、
    前記組電池の製造装置は、
    前記締結手段側に配置されるとともに、前記締結手段および前記組電池の近接離間方向および前記積層方向に、前記締結手段と一体的に移動可能であり、前記接続部材を締結するときに、一端部が前記各溝に進入する位置補正手段をさらに具備し、
    前記位置補正手段は、
    前記各位置決め手段の位置に対して前記締結位置が前記積層方向に位置ずれしているとき、前記一端部が前記各溝に進入することで、前記位置ずれに対応する方向に前記締結手段を移動させ、前記調整した前記各位置決め手段の位置に、前記締結位置を合わせる、
    請求項1に記載の組電池の製造装置。
  3. 前記組電池の製造装置は、
    前記接続部材を締結するときに、前記各位置決め手段を保持する保持手段、
    をさらに具備する、
    請求項1または請求項2に記載の組電池の製造装置。
  4. 厚み方向に積層される複数の電池を備える組電池に対して、前記積層方向に隣り合う各電池の端子に、各電池を電気的に接続する接続部材を締結する組電池の製造方法であって、
    前記組電池に対して離間した位置に配置され、前記積層方向に沿って順に、前記各電池の端子に前記接続部材を締結する締結手段と、
    前記各電池の個数と同一の個数だけ前記積層方向に並べられ、前記締結手段による前記接続部材の締結位置を規定する複数の位置決め手段と、
    前記積層方向に伸縮可能に構成され、前記各位置決め手段を支持するとともに、伸縮量に応じて前記各位置決め手段の前記積層方向の間隔を調整する伸縮手段と、
    を用い、
    前記締結手段および前記組電池は、
    少なくともいずれか一方が、他方に対して前記積層方向に移動可能であるとともに、少なくともいずれか一方が、他方に対して近接離間方向に移動可能であり、
    前記組電池の製造方法は、
    前記接続部材を締結する前に、
    前記積層方向における前記組電池の一端部から他端部までの長さ寸法に対応する長さ寸法に、前記伸縮手段を伸縮させることで、前記各位置決め手段の前記積層方向の間隔を調整する調整工程を行い、
    前記接続部材を締結するときに、
    前記積層方向の間隔を調整した前記各位置決め手段の位置と、前記締結位置とを合わせることにより、前記締結位置を補正する補正工程を行う、
    組電池の製造方法。
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