JP2012219756A - コンプレッサ - Google Patents

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Abstract

【課題】インペラ収容室内に流入する空気の流量が少ないときのコンプレッサ効率を上げると共に、該流量が多いときのコンプレッサ効率の低下を抑制することができるコンプレッサを得る。
【解決手段】コンプレッサ部30は、ディフューザ室54と、スクロール室56と、ディフューザベーン38とを有している。ディフューザベーン38は、単翼で、且つインペラ収容室52側の先端位置を表す角度θが0°≦θ≦180°となるように配置されている。ここで、流量が少ない場合には、インペラ32から出た空気の流れがディフューザベーン38で偏向されて減速し、圧力が上昇するため、コンプレッサ効率が上がる。一方、流量が多い場合は、ディフューザベーン38が単翼でスロート径が存在しないため、空気の流れがチョークしなくなり、コンプレッサ効率の低下を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ターボチャージャに用いられるコンプレッサに関する。
特許文献1には、案内羽根をディフューザ内に突出させ又はディフューザ内から退避させる構成としたコンプレッサが記載されている。
非特許文献1には、複数枚(6枚)の翼付きディフューザを用いたコンプレッサが記載されている。
非特許文献2には、ディフューザ内の空気の流路の開度を変更可能とする可変ベーン付きディフューザが記載されている。
特許第4389442号
日本ガスタービン学会誌、vol.33、No.4(2005.7)、p.288−294 「Garrett Electric Boosting Systems Program」Federal Grant DE-FC05-000R22809、U.S.DOEレポート(2005.6).p57−58
しかしながら、特許文献1、非特許文献1、及び非特許文献2のように、円周方向に複数枚の翼を配置しているディフューザでは、隣接する翼間に形成される流路の最小面積で流量が制限されるため、流量が最適流量から増加したときのコンプレッサ効率の低下を抑制することが困難であった。
また、翼無しのディフューザを用いた場合は、流量が最適流量から減少したとき、インペラからの流出角度が小さいため、流路がディフューザ内で長くなり、摩擦損失が増加して、コンプレッサ効率を上げることが困難であった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、インペラ収容室内に流入する空気の流量が少ないときのコンプレッサ効率を上げると共に、該流量が多いときのコンプレッサ効率の低下を抑制することができるコンプレッサを得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係るコンプレッサは、流入した空気を回転により加速するインペラが収容されるインペラ収容室の外周に沿って形成されると共に該インペラ収容室の内部と連通し、前記インペラの回転で加速された空気を減速させて加圧するディフューザ室と、前記ディフューザ室の外側に渦巻き状に形成されると共に前記ディフューザ室の内部と連通し、前記ディフューザ室で加圧された空気を外部へ流すスクロール室と、前記ディフューザ室内に設けられ、直線状又は曲線状のキャンバーラインを備えた単翼あるいは空気の流れる一方向に沿って並べられた複数の翼からなる翼列で構成され、前記翼列のうち空気の流れる方向における最も上流側に配置された翼あるいは前記単翼の前記インペラ収容室側の先端位置と前記インペラの回転中心位置とを結ぶ線分と、前記インペラの回転中心位置と前記スクロール室の空気の流れる方向と直交する断面積が最大となる基準位置とを結ぶ線分との成す角度θが、該基準位置から上流側へ向けて0°≦θ≦180°となるように配置され、前記インペラ収容室から流入した空気を前記スクロール室へ案内するディフューザベーンと、を有する。
上記構成によれば、インペラ収容室の外周に沿ってディフューザ室が形成され、インペラ収容室とディフューザ室は連通して空気が流通可能となっている。さらに、ディフューザ室の外側にスクロール室が形成され、ディフューザ室とスクロール室は連通して空気が流通可能となっている。これにより、インペラ収容室に流入した空気は、インペラの回転により加速され、運動エネルギーを与えられた状態でディフューザ室に流入する。そして、ディフューザ室で減速されることで加圧され、運動エネルギーが圧力エネルギーに変換される。そして、ディフューザ室で加圧された空気は、スクロール室で集められ、スクロール室の外部へ流される。
ここで、ディフューザベーンは、単翼(1枚の翼)又は一方向に沿って並べられた複数の翼からなる翼列(単翼と同様の作用となる)であり、且つディフューザベーンのインペラ収容室側の先端位置が規定されている。これにより、予め設定された流量よりも少ない流量の空気がインペラ収容室内に流入する場合には、インペラから出た空気の流れが、ディフューザ室内の単翼(又は翼列)のディフューザベーンでインペラの接線方向から半径方向に偏向されて減速し、圧力が上昇するため、ディフューザベーンを設けていないコンプレッサに比べて、少流量側のコンプレッサ効率を上げることができる。
一方、予め設定された流量よりも多い流量がインペラ収容室内に流入する場合には、ディフューザベーンが単翼で隣接する翼が無く(又は翼列において翼と翼の間が狭く)スロート径が存在しないため、空気の流れがチョークしなくなる(翼と翼の間で空気の流れが詰まるチョーク現象が起こらない)。これにより、複数のディフューザベーンをそれぞれ異なる方向に沿って設けたコンプレッサに比べて、流量が多い側のコンプレッサ効率の低下を抑制することができる。
本発明の請求項2に係るコンプレッサは、前記翼列を構成する前記複数の翼において、前記インペラ収容室側の先端位置と前記インペラの回転中心位置とを結ぶ線分の距離は、前記一方向における下流側にある前記翼の方が上流側にある前記翼よりも長い。
上記構成によれば、翼列において、インペラ収容室側の先端位置とインペラの回転中心位置とを結ぶ線分の距離は、下流側にある翼の方が上流側にある翼よりも長いので、空気の流れは、インペラの接線方向に対して半径方向により多く偏向され減速することになる。これにより圧力が上昇するため、少流量側のコンプレッサ効率を上げることができる。
本発明の請求項3に係るコンプレッサは、前記ディフューザベーンは、前記ディフューザ室内に対する突出及び退避が可能とされ、前記ディフューザベーンを前記ディフューザ室内に移動する移動手段が設けられている。
上記構成によれば、一例として、インペラ収容室内に流入する空気の流量が多いとき、移動手段によって、ディフューザベーンをディフューザ室内から退避させる。これにより、ディフューザベーンにおける境界層剥離による圧力損失を抑制し、コンプレッサ効率の低下を抑制することができる。
本発明の請求項4に係るコンプレッサは、前記ディフューザベーンは、前記インペラの回転軸方向に沿った回転軸を備え、前記回転軸を回して前記ディフューザベーンの前縁部のキャンバーラインと前記インペラの外周の接線との成す角度を変更する変更手段が設けられている。
上記構成によれば、流量により変化するディフューザベーンへの空気の流入角度に合わせて、変更手段がディフューザベーンの回転軸を回し、ディフューザベーンの角度を変更する(例えば、角度を揃える)。これにより、ディフューザベーンの前縁部の迎角が適正範囲内となり、前縁部での境界層剥離や衝突によるエネルギー損失が抑制されるので、コンプレッサ効率の低下を抑制することができる。
本発明は、上記構成としたので、インペラ収容室内に流入する空気の流量が少ないときのコンプレッサ効率を上げると共に、該流量が多いときのコンプレッサ効率の低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るターボチャージャの概略構成を示す全体図である。 (A)本発明の第1実施形態に係るコンプレッサ部の概略構成を示す説明図である。(B)本発明の第1実施形態に係るコンプレッサ部の部分断面図である。 (A)本発明の第1実施形態に係るディフューザベーンの模式図である。(B)本発明の第1実施形態に係るディフューザベーンの他の実施例の模式図である。 (A)〜(D)本発明の第1実施形態に係るディフューザベーンの配置位置を0°、45°、90°、180°と変更したときのコンプレッサ部の模式図である。 本発明の第1実施形態に係る1枚のディフューザベーンによるコンプレッサハウジング内の圧力上昇領域を示す模式図である。 (A)比較例としてのディフューザベーンの無いコンプレッサ部における圧力分布を示す模式図である。(B)本発明の第1実施形態に係るコンプレッサ部における圧力分布を示す模式図である。 (A)本発明の第1実施形態のコンプレッサ部と比較例のコンプレッサ部(ディフューザベーン無し、ディフューザベーン7枚)について、コンプレッサ部内に流入する空気流量とコンプレッサ効率との関係を計算により求めたグラフである。(B)本発明の第1実施形態のコンプレッサ部と比較例のディフューザベーン無しのコンプレッサ部について、コンプレッサ部内に流入する空気流量とコンプレッサ効率との関係を実測したグラフである。 本発明の第1実施形態のコンプレッサ部と比較例のコンプレッサ部(ディフューザベーン無し)におけるディフューザベーン配置角度とコンプレッサ効率の関係を計算により求めたグラフである。 (A)、(B)本発明の第1実施形態の他の第1実施例に係るコンプレッサ部のディフューザベーンをディフューザ室内に突出させた状態又はディフューザ室内から退避させた状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の他の第2実施例に係るコンプレッサ部の角度変更可能なディフューザベーンを示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るコンプレッサ部の概略構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るディフューザベーン列の配置を示す模式図である。
本発明の第1実施形態に係るコンプレッサの一例について説明する。
図1には、第1実施形態のターボチャージャ10の概略構成が示されている。ターボチャージャ10は、一例として、車のエンジン(図示省略)の排気通路12に設けられたタービン部20と、該内燃機関の吸気通路14に設けられたコンプレッサの一例としてのコンプレッサ部30と、タービン部20及びコンプレッサ部30を連結する連結部40とを有している。連結部40内には、回転シャフト42が回転可能に設けられており、回転シャフト42の一端側(タービン部20側)にはタービン22が連結され、回転シャフト42の他端側(コンプレッサ部30側)にはインペラ32が連結されている。
タービン22は、複数枚のタービン翼23を有しており、タービン翼23は、平面視で円盤状をなすタービン22上で周方向に所定の間隔をあけて立設されている。そして、タービン22は、タービンハウジング24内に回転可能に収容されている。タービンハウジング24は、内燃機関から排出された高温の排ガスG1が流入する排ガス入口26と、タービンハウジング24内でタービン22を回転させる仕事を行った後の排ガスG2が排出される排ガス出口28とを有している。
一方、インペラ32は、複数枚のインペラ翼33を有しており、インペラ翼33は、平面視で円盤状をなすインペラ32上で周方向に所定の間隔をあけて立設されている。そして、インペラ32は、コンプレッサハウジング50内に回転可能に収容されている。コンプレッサハウジング50は、大気圧の空気A1を内部に取り込むための空気入口部34と、高速回転するインペラ32によって圧縮された圧縮空気A2が噴出する空気出口36とを有している。なお、空気出口36から噴出した圧縮空気A2は、前述のエンジンに燃焼用の過給気として供給されるようになっている。
ここで、排ガス入口26から高速で噴出された排ガスG2がタービン翼23に衝突することにより、タービン22が高速回転し、回転シャフト42を介して連結されているインペラ32が高速回転する。これにより、コンプレッサ部30に空気が流入し、この流入した空気が、インペラ32の回転で圧縮されると共に空気出口36から上記エンジンへ圧送される構成となっている。
図2(A)に示すように、コンプレッサハウジング50は、インペラ32が収容されたインペラ収容室52と、インペラ収容室52の外周に沿って形成され該インペラ収容室52の内部と連通したディフューザ室54と、ディフューザ室54の外側に形成されると共にディフューザ室54の内部と連通したスクロール室56と、ディフューザ室54内に設けられた1枚の(単翼の)ディフューザベーン38と、を含んで構成されている。
図2(B)に示すように、インペラ収容室52は、インペラ32の軸方向(以後、矢印Z方向と記載する)で回転シャフト42とは反対側に開口部58が形成されており、開口部58は、空気入口部34(図1参照)に接続されている。これにより、空気入口部34から開口部58を通ってインペラ収容室52内に空気が流入する構成となっている。また、インペラ32は、タービン22(図1参照)の回転によって回転し、流入した空気を加速してディフューザ室54内に送り込むようになっている。
図2(A)に示すように、ディフューザ室54は、矢印Z方向に見てインペラ収容室52の外側に略環状に形成されている。また、ディフューザ室54は、矢印Z方向における高さがインペラ収容室52の高さよりも低くなっており、インペラ収容室52から加速状態で流入した空気が減速され、加圧されるようになっている。さらに、ディフューザ室54は、矢印Z方向に見て略環状の底壁55を有している。なお、本実施形態では、底壁55とディフューザベーン38が一体形成されているが、別体で設けられていてもよい。
スクロール室56は、矢印Z方向に見てディフューザ室54の外側に渦巻き状に形成されており、ディフューザ室54で加圧された空気を集めると共に外部(下流側)へ流すようになっている。なお、矢印Z方向に見たときのスクロール室56におけるスクロール開始点(渦巻きの開始位置)の近傍であり、且つスクロール面積が最大面積S1となる位置を点PA(基準位置)とする。また、スクロール面積とは、スクロール室56内における空気(流体)の流れる方向と直交する断面積である。
図3(A)に示すように、ディフューザベーン38は、矢印Z方向に見て、直線状のキャンバーライン(中心線)M1を挟んで外側(インペラ32とは反対側)に凸の外形線L1と、内側(インペラ32側)に凸の外形線L2とを備えている。なお、ディフューザベーン38のインペラ32側の先端位置を点PB、インペラ32側とは反対側の後端位置を点PCとする。
また、インペラ32の半径方向を矢印X方向、インペラ32の接線方向を矢印Y方向とし、矢印Y方向とディフューザベーン38の前縁部(先端側)のキャンバーラインM1との間の角度をαとする。角度αは、0°≦α≦30°の範囲で設定される。このように、ディフューザベーン38は、先端位置を表す角度θと配置角度を表す角度αを決定することで、配置が決定される。なお、キャンバーラインは、外形線L1、L2に内接する円の中点を結ぶことによって得られる。
ここで、図2(A)において、インペラ32の回転中心位置を点Oとして、点PAと点Oを結ぶ線分と、点Oと点PBを結ぶ線分との成す角度をθとする。この角度θは、基準位置である点PAから上流側に向かう方向(空気が流れる方向とは逆方向であり、図示の反時計回り方向)に設定される角度である。つまり、角度θは、ディフューザベーン38のインペラ32側の先端位置を表している。なお、図2(A)では、θ=135°の場合のディフューザベーン38の配置が示されているが、図4(A)、(B)、(C)、(D)に一例として示すように、θ=0°、45°、90°、180°となるようにディフューザベーン38を配置してもよい。また、図3(A)、(B)では、θ=90°の場合を示している。
図3(B)に示すように、本実施形態のディフューザベーン38(図3(A)参照)の他の実施例として、曲線状のキャンバーラインM2を有するディフューザベーン62を用いてもよい。ディフューザベーン62は、矢印Z方向に見て、キャンバーラインM2を挟んで外側(インペラ32とは反対側)に凸の外形線L3と、同じく外側に凸の外形線L4とを備えている。また、矢印Y方向とディフューザベーン62の前縁部(先端側)のキャンバーラインM2との間の角度はβとなっている。角度βについても0°≦β≦30°の範囲で設定される。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
図1に示すように、ターボチャージャ10において、排ガス入口26から高速で噴出された排ガスG2がタービン翼23に衝突することで、タービン22が高速回転し、回転シャフト42を介して連結されているインペラ32が高速回転する。
続いて、図2に示すように、インペラ収容室52に流入した空気は、インペラ32の回転により加速された状態でディフューザ室54に流入すると共に、ディフューザ室54で減速されることで加圧(圧縮)される。そして、ディフューザ室54で加圧された空気は、スクロール室56で集められ、空気出口36からコンプレッサハウジング50の外部にあるエンジン(図示省略)へ圧送される。
図5に示すように、コンプレッサ部30では、インペラ32が矢印R方向(図示の時計回り方向)に回転し、インペラ収容室52からディフューザ室54内に空気が流入したとき、この空気の流れがディフューザベーン38でスクロール室56の出口方向に偏向され、図示の流線Qaで示す流れとなる。そして、偏向された空気の流れが減速する結果、図示の領域SAにおいて速度エネルギーが圧力エネルギーに変換され、ディフューザ室54の出口の圧力が高まる。
続いて、領域SAで空気の流れが減速する結果、領域SAに連なる領域SBの流れも減速し、圧力が上昇する。そして、領域SA及び領域SBで流れが減速する結果、スクロール室56内の領域SCにおいても流れが減速して圧力が上昇する。さらに、領域SCで流れが減速する結果、領域SCの上流側にあたる領域SDにおいても流れが減速し、圧力が上昇する。このようにして、コンプレッサ部30内での圧力が上昇する。
ここで、予め設定された流量よりも少ない流量の空気がインペラ収容室52内に流入する場合には、上記のように、インペラ32からの流れが、ディフューザ室54内の1枚のディフューザベーン38でインペラ32の接線方向から半径方向に偏向されて減速し、圧力が上昇するため、ディフューザベーン38を設けていないコンプレッサに比べて、少流量側のコンプレッサ効率を上げることができる。
なお、比較例であるディフューザベーン38を設けていないコンプレッサの場合は、流線が破線表示した流線Qbとなり、流路がディフューザ室54内で長くなって摩擦損失が増加し、さらに減速もしにくいため、速度エネルギーから圧力エネルギーへの変換率が低下し、コンプレッサ効率が低下することになる。
図6(A)には、ディフューザベーン38が設けられていない比較例のコンプレッサ部200におけるインペラ32回転時の圧力分布(計算結果)が示されている。また、図6(B)には、本実施形態のコンプレッサ部30におけるインペラ32回転時の圧力分布(計算結果)が示されている。なお、図中の圧力P1、P2、P3、P4の大きさは、P1<P2<P3<P4となっており、圧力P4の占有領域が広いほど、コンプレッサ部内の圧力が高いことを表している。また、図6(B)では、ディフューザベーン38の位置が、θ=90°(図4(C)参照)となっている。
図6(A)に示すように、ディフューザベーン38が無い比較例のコンプレッサ部200では、インペラ収容室52(内側)からスクロール室56(外側)までの圧力分布が、圧力P1の領域、圧力P2の領域、圧力P3の領域となっており、最大圧力はP3となっている。
一方、図6(B)に示すように、第1実施形態のコンプレッサ部30では、インペラ収容室52(内側)からスクロール室56(外側)までの圧力分布が、圧力P2の領域、圧力P3の領域、圧力P4の領域となっており、最大圧力はP4となっている。このことからも、ディフューザベーン38が1枚の本実施形態のコンプレッサ部30の方が、ディフューザベーン38が無い比較例のコンプレッサ部200に比べて出口圧力が高くなり、即ち、コンプレッサ効率が高くなることが分かる。
図7(A)には、第1実施形態の1枚のディフューザベーン38を設けた場合(グラフA)と、比較例として、ディフューザベーン38が無い場合(グラフB)、ディフューザベーン38がディフューザ室54の周方向に均等な間隔で7枚配置された場合(グラフC)とにおける、空気流量とコンプレッサ効率との関係(計算結果)が示されている。なお、コンプレッサ効率は、一例として、公知の技術(特開2006−009767数式(6))を用いて、コンプレッサ部30の入口側における温度及び圧力と、出口側における温度及び圧力と、コンプレッサ部30に流入する空気の比熱比とに基づいて求めている。また、第1実施形態のディフューザベーン38の配置は、θ=90°に設定されている。
図7(A)において、予め設定された空気流量(図示省略)よりも少ない空気流量をV1とし、予め設定された空気流量よりも多い空気流量をV2とする。ここで、空気流量がV1のとき、第1実施形態のコンプレッサ部30(図2(A)参照)では、コンプレッサ効率がK3となり、ディフューザベーン38(図2(A)参照)が無い比較例のコンプレッサ部のコンプレッサ効率K2よりも大きくなっている。即ち、第1実施形態のコンプレッサ部30では、少流量側のコンプレッサ効率が上がることが分かる。
一方、空気流量がV2のとき、第1実施形態のコンプレッサ部30では、コンプレッサ効率がK3となっており、ディフューザベーン38(図2(A)参照)が7枚の比較例のコンプレッサ部のコンプレッサ効率K1よりも大きくなっている。即ち、第1実施形態のコンプレッサ部30では、流量が多い側でのコンプレッサ効率の低下が抑制されることが分かる。
ディフューザベーン38を7枚設けた多翼構成の比較例の場合にコンプレッサ効率が低下する要因としては、隣接する翼間にスロート面積が存在するため、流量が増加したときに流れがチョークして効率が悪化するためと考えられる。また、第1実施形態のコンプレッサ部30のコンプレッサ効率が高い要因としては、ディフューザベーン38が単翼でスロート径が存在せず、チョークしないこと、及びディフューザベーン38の境界層剥離に起因する圧力損失が、単翼のため、多翼に比べて少なくなることが考えられる。
図7(B)には、第1実施形態の1枚のディフューザベーン38を設けた場合(グラフD)と、比較例として、ディフューザベーン38が無い場合(グラフE)とにおける、空気流量とコンプレッサ効率との関係(実験結果)が示されている。第1実施形態のディフューザベーン38の配置は、θ=90°に設定されている。ここで、グラフDとグラフEの比較から、コンプレッサ効率の差分ΔKは3ポイント程度であることが分かった。
次に、ディフューザベーン38の配置の最適範囲について説明する。
図8には、ディフューザベーン38(図2(A)参照)の配置(空気が流れる方向の上流側に向けた角度θ)を変更したときのコンプレッサ効率の変化のグラフFが示されている。なお、グラフGはグラフFの平均効率を表しており、グラフHは、ディフューザベーン38が無い比較例のコンプレッサ効率である。
図8では、比較例のコンプレッサ効率がKaと低いままであるのに対し、第1実施形態のコンプレッサ効率は、角度θが変わっても比較例のコンプレッサ効率Kaより高くなっている(Ka<Kb<Kc<Kd)。なお、第1実施形態のコンプレッサ平均効率はKcとなっている。
一方、第1実施形態のグラフFを見ると、角度θが0°から180°までの範囲で平均効率Kcを上回っており、角度θが180を越えて360°までの範囲で平均効率Kcを下回っていることが分かる。即ち、ディフューザベーン38の配置の角度θにより、コンプレッサ効率の大きさは変化し、角度θは、0°≦θ≦180°の範囲で設定することが好適であることが分かる。なお、第1実施形態では、θ=90°のときにコンプレッサ効率が最大値(Kd)となった。
次に、第1実施形態のコンプレッサ部30の他の実施例について説明する。
第1実施形態のディフューザベーン38は、ディフューザ室54の底壁55と一体化させて固定するだけでなく、図9(A)、(B)に示すように、ディフューザ室54内に突出又はディフューザ室54内から退避するように構成してもよい。
図9(A)に示すように、第1実施形態のコンプレッサ部30の他の第1実施例であるコンプレッサ部70は、ディフューザベーン72が移動可能に設けられたコンプレッサハウジング74と、ディフューザベーン72を移動させる移動手段の一例としての偏心カム76と、を含んで構成されている。コンプレッサハウジング74内は、ディフューザベーン72を移動させる部位を除いてコンプレッサハウジング50(図1参照)と同様の構成となっており、インペラ収容室52、ディフューザ室54、及びスクロール室56を有している。
ディフューザベーン72は、ディフューザ室54内に突出した部分が前述のディフューザベーン38(図2(A)参照)と同様の大きさ、形状となっている。また、偏心カム76は、モータ(図示省略)により矢印+R方向(図示の時計回り方向)に揺動してディフューザベーン72をディフューザ室54内に突出させるようになっている。さらに、ディフューザベーン72の偏心カム76側の面には、引張りバネ78の一端が取付けられて戻り力が付与されている。これにより、偏心カム76がモータにより矢印−R方向(図示の反時計回り方向)に揺動すると、ディフューザベーン72がディフューザ室54から外側へ退避するようになっている。
ここで、コンプレッサ部70内に流入する空気流量が、例えば、図7(A)に示す空気流量V3より多い場合に、図9(B)に示すように、偏心カム76を動作させてディフューザベーン72をディフューザ室54から退避させる。これにより、ディフューザ室54内にディフューザベーンが無くなるため、コンプレッサ効率のグラフは、図7(A)の単翼のディフューザベーン38のときのグラフAではなく、グラフBとなる。即ち、図9(B)において、ディフューザベーン38における境界層剥離による圧力損失がなくなるので、コンプレッサ効率の低下を抑制することができる。
なお、コンプレッサ部70内に流入する空気流量のデータを得る方法としては、例えば、エンジン回転数、アクセル開度と対応させた空気流量のデータ表を予め設定しておき、得られたエンジン回転数、アクセル開度に基づいて、空気流量を決定してもよい。また、このように間接的に流量データを得るだけでなく、吸気通路14(図1参照)に流量センサを設けて、直接、流量データを得るようにしてもよい。
一方、ディフューザベーン38は、ディフューザ室54内で固定するだけでなく、ディフューザ室54内で設置角度を変更可能に設けてもよい。
図10に示すように、第1実施形態のコンプレッサ部30の他の第2実施例であるコンプレッサ部80は、前述のコンプレッサ部30(図2(A)参照)において、ディフューザベーン38に換えて、ディフューザベーン82が設けられた構成となっている。ディフューザベーン82は、基本的にディフューザベーン38と同様の大きさとなっているが、インペラ32の回転軸方向(矢印Z方向)と平行な軸方向を有する回転軸84が設けられている点が異なる。回転軸84は、モータ及びリンク機構(図示省略)を含んで構成された変更手段の一例としての角度変更部86によって回転(回動)され、前述の角度α(図3(A)参照)が変更可能となっている。
ここで、コンプレッサ部80では、流入する空気の流量が異なると、ディフューザベーン82の前縁部への流入角度が変化するが、予め、流量と流入角度との関係を設定しておき、流入する空気の流量を前述の方法(エンジン回転数、アクセル開度、流量測定)で得ることで、角度変更部86が流入角度のデータを得ることができる。そして、角度変更部86がディフューザベーン82の角度αを流入角度に対して0°≦α≦30°の範囲で変更することで、前縁部での境界層剥離や衝突によるエネルギー損失が抑制されるので、コンプレッサ効率の低下を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るコンプレッサの一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する場合がある。
図11には、第2実施形態のコンプレッサの一例としてのコンプレッサ部90が示されている。コンプレッサ部90は、第1実施形態のコンプレッサ部30(図2(A)参照)において、単翼のディフューザベーン38に換えて、翼列の一例としてのディフューザベーン列92が設けられており、さらに、インペラ32、インペラ収容室52、ディフューザ室54、及びスクロール室56を含んで構成されている。
図12に示すように、ディフューザベーン列92は、空気の流れる一方向(図示の矢印T方向)に沿って並べられた上流側の翼の一例としての第1ディフューザベーン92Aと、下流側の翼の一例としての第2ディフューザベーン92Bとで構成されている。第1ディフューザベーン92Aと第2ディフューザベーン92Bは、一例として、同じ形状(同じキャンバーライン形状)、同じ大きさとなっており、第1ディフューザベーン92Aは、インペラ32(図2(A)参照)の回転方向である矢印R方向において、全体が第2ディフューザベーン92Bよりも上流側に配置されている。また、第1ディフューザベーン92Aの後端部と第2ディフューザベーン92Bの先端部は、矢印T方向と直交する矢印W方向から見て、重なるように配置されている。
ここで、第1ディフューザベーン92Aのインペラ32側(矢印T方向における上流側)の先端位置を点PD、インペラ32側とは反対側(矢印T方向における下流側)の後端位置を点PEとする。そして、第2ディフューザベーン92Bの矢印T方向における上流側の先端位置を点PF、下流側の後端位置を点PGとする。なお、矢印T方向は、一例として、点PD及び点PGを通り、ディフューザ室54からスクロール室56側(外側)へ向かう方向となっている。また、図12では、インペラ32(図2(A)参照)の図示を省略しており、コンプレッサハウジング50については、一部のみを二点鎖線で図示している。
コンプレッサ部90では、一例として、点PAと点Oを結ぶ距離R0の線分と、点Oと点PDとを結ぶ距離R1の線分とのなす角度θA(点PAから上流側への角度)が、θA=135°に設定されている。また、点PAと点Oを結ぶ距離R0の線分と、点Oと点PFとを結ぶ距離R2の線分とのなす角度θB(点PAから上流側への角度)が、θB=112.5°(即ち、θA>θB)に設定されている。そして、矢印T方向における下流側にある第2ディフューザベーン92Bの距離R2の方が、上流側にある第1ディフューザベーン92Aの距離R1よりも長くなっている。
さらに、コンプレッサ部90において、点PAと点Oを結ぶ線分と平行で且つ点PDを通る線をN1とし、第1ディフューザベーン92Aの先端側(点PD側)のキャンバーライン(図示省略)と線N1とのなす角度をθaとする。同様に、点PAと点Oを結ぶ線分と平行で且つ点PFを通る線をN2とし、第2ディフューザベーン92Bの先端側(点PF側)のキャンバーライン(図示省略)と線N2とのなす角度をθbとする。ここで、角度θa、θbについて、θa>θbとなるように、第1ディフューザベーン92A及び第2ディフューザベーン92Bが配置されている。
一方、第1ディフューザベーン92Aの後端部(点PE側)と第2ディフューザベーン92Bの先端部(点PF側)との間には、隙間94が形成されている。隙間94の大きさは、第1ディフューザベーン92A及び第2ディフューザベーン92Bが、1枚(単翼)のディフューザベーンと同様に空気を流すように、予め実験によって設定されている。
次に、第2実施形態の作用について説明する。
図11に示すように、コンプレッサ部90では、インペラ32が矢印R方向に回転し、インペラ収容室52からディフューザ室54内に空気が流入したとき、この空気の流れが、ディフューザベーン列92によってスクロール室56の出口方向に偏向され、図示の流線Qcで示す流れとなる。そして、偏向により空気の流れが減速する結果、速度エネルギーが圧力エネルギーに変換され、ディフューザ室54の出口の圧力が高まり、コンプレッサ部90内での圧力が上昇する。
ここで、ディフューザベーン列92は、第1ディフューザベーン92Aのインペラ収容室52側の先端位置が規定されており、且つ矢印T方向(図12参照)に沿って並べられた第1ディフューザベーン92A及び第2ディフューザベーン92Bが、単翼と同様に作用して空気を流す。これにより、予め設定された流量よりも少ない流量の空気がインペラ収容室52内に流入する場合は、インペラ32から出た空気の流れが、ディフューザ室54内のディフューザベーン列92でインペラ32の接線方向から半径方向に偏向されて減速し、ディフューザ室54の出口の圧力が上昇する。このため、コンプレッサ部90では、ディフューザベーン列92又は単翼のディフューザベーンを設けていないコンプレッサに比べて、少流量側のコンプレッサ効率を上げることができる。
一方、予め設定された流量よりも多い流量の空気がインペラ収容室52内に流入する場合は、ディフューザベーン列92において、第1ディフューザベーン92Aと第2ディフューザベーン92Bの間隔が狭く、且つディフューザベーン列92に隣接する他のディフューザベーンが無いため、スロート径が存在せず、空気の流れがチョークしなくなる(空気の流れが詰まるチョーク現象が起こらない)。これにより、コンプレッサ部90では、複数のディフューザベーンをそれぞれ異なる方向に沿って設けたコンプレッサに比べて、流量が多い側のコンプレッサ効率の低下を抑制することができる。
さらに、図11及び図12に示すように、コンプレッサ部90の第1ディフューザベーン92A及び第2ディフューザベーン92Bにおいて、インペラ収容室52側の先端位置(点PD、点PF)とインペラ32の回転中心位置(点O)とを結ぶ線分の距離は、下流側にある第2ディフューザベーン92B(距離R2)の方が、上流側にある第1ディフューザベーン92A(距離R1)よりも長いので、空気の流れは、インペラ32の接線方向に対して半径方向により多く偏向され、減速することになる。これによりディフューザ室54の出口の圧力が上昇するため、少流量側のコンプレッサ効率をさらに上げることができる。
ここで、ディフューザベーン列92が単翼として作用するように、第1ディフューザベーン92A及び第2ディフューザベーン92Bの形状、大きさ、隙間94を設定することで、第1実施形態におけるディフューザベーン38(図2(A)参照)を用いた場合の図6〜図8の結果と同様の結果(作用)が得られることが分かっている。即ち、ディフューザベーン列92の配置を、図4(A)〜(D)に示す単翼のディフューザベーン38の配置と同様の角度θの範囲に設定することで、インペラ収容室52内に流入する空気の流量が少ないときのコンプレッサ効率を上げると共に、該流量が多いときのコンプレッサ効率の低下を抑制する効果がある。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
ディフューザベーン列92は、単翼として作用する範囲であれば、2枚の翼からなる翼列(第1ディフューザベーン92A、第2ディフューザベーン92B)に限らず、3枚以上の翼からなる翼列としてもよい。また、ディフューザベーン列92を、図9(A)、(B)に示す偏心カム76のような移動手段でディフューザ室54内に出し入れするように構成してもよい。さらに、第1ディフューザベーン92A及び第2ディフューザベーン92Bの配置角度を図10に示す角度変更部86を用いて変更するようにしてもよい。
30 コンプレッサ部(コンプレッサの一例)
32 インペラ
38 ディフューザベーン
52 インペラ収容室
54 ディフューザ室
56 スクロール室
70 コンプレッサ部
72 ディフューザベーン
76 偏心カム(移動手段の一例)
80 コンプレッサ部
82 ディフューザベーン
84 回転軸
86 角度変更部(変更手段の一例)
90 コンプレッサ部(コンプレッサの一例)
92 ディフューザベーン列(翼列の一例)
92A 第1ディフューザベーン(翼の一例)
92B 第2ディフューザベーン(翼の一例)
M1 キャンバーライン

Claims (4)

  1. 流入した空気を回転により加速するインペラが収容されるインペラ収容室の外周に沿って形成されると共に該インペラ収容室の内部と連通し、前記インペラの回転で加速された空気を減速させて加圧するディフューザ室と、
    前記ディフューザ室の外側に渦巻き状に形成されると共に前記ディフューザ室の内部と連通し、前記ディフューザ室で加圧された空気を外部へ流すスクロール室と、
    前記ディフューザ室内に設けられ、直線状又は曲線状のキャンバーラインを備えた単翼あるいは空気の流れる一方向に沿って並べられた複数の翼からなる翼列で構成され、前記翼列のうち空気の流れる方向における最も上流側に配置された翼あるいは前記単翼の前記インペラ収容室側の先端位置と前記インペラの回転中心位置とを結ぶ線分と、前記インペラの回転中心位置と前記スクロール室の空気の流れる方向と直交する断面積が最大となる基準位置とを結ぶ線分との成す角度θが、該基準位置から上流側へ向けて0°≦θ≦180°となるように配置され、前記インペラ収容室から流入した空気を前記スクロール室へ案内するディフューザベーンと、
    を有するコンプレッサ。
  2. 前記翼列を構成する前記複数の翼において、前記インペラ収容室側の先端位置と前記インペラの回転中心位置とを結ぶ線分の距離は、前記一方向における下流側にある前記翼の方が上流側にある前記翼よりも長い請求項1に記載のコンプレッサ。
  3. 前記ディフューザベーンは、前記ディフューザ室内に対する突出及び退避が可能とされ、前記ディフューザベーンを前記ディフューザ室内に移動する移動手段が設けられている請求項1又は請求項2に記載のコンプレッサ。
  4. 前記ディフューザベーンは、前記インペラの回転軸方向に沿った回転軸を備え、
    前記回転軸を回して前記ディフューザベーンの前縁部のキャンバーラインと前記インペラの外周の接線との成す角度を変更する変更手段が設けられている請求項1又は請求項2に記載のコンプレッサ。
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