JP2012218167A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1ライン上の全画素を1回の主走査で印刷する場合に複数のサイズのインク滴の記録位置ずれを抑制する技術の提供。
【解決手段】印刷ヘッドが備える複数のノズルから複数のサイズのインク滴を吐出して印刷を行う印刷装置において、前記複数のサイズの一つを基準サイズ、当該基準サイズ以外のサイズを補正対象サイズとし、前記補正対象サイズの前記インク滴と前記基準サイズの前記インク滴とにおける相対的な記録位置のずれを抑制するように前記補正対象サイズの画素データを移動させる場合に、画素データ同士の重複が生じないように前記画素データの配置を変更する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ノズルからインクを吐出して印刷を行う印刷装置に関する。
ノズルからインクを吐出して印刷媒体に記録する、いわゆるインクジェットプリンターにおいては、印刷ヘッドを主走査方向に移動させながら所定周期の吐出タイミングでインク滴を吐出させる。近年のインクジェットプリンターにおいては、複数のサイズのインク滴を吐出可能であるとともに、主走査方向の解像度が高解像度化している。主走査方向の解像度が高解像度化すると、主走査方向の画素の大きさが小さくなり、吐出タイミングの周期も短くなる。
一般に、複数のサイズのインク滴のそれぞれは重量が異なるため、同一周期の吐出タイミングでインク滴を吐出するとインク滴のサイズによってインク滴が記録される位置が異なってしまう。すなわち、複数のサイズのインク滴のそれぞれにおいては、記録位置が相対的にずれてしまう。そこで、サイズ毎にインク滴の吐出タイミングを変動させることによって記録位置の相対的なずれを解消する技術が開発されているが、吐出タイミングの周期が短いと、ずれ量が1周期を超えるオーバーラップが生じてしまい、吐出タイミングを変動させることができない。そこで、特許文献1に開示された技術においては、1ラインを2回の主走査で印刷する構成とし、吐出タイミングの周期以上に吐出タイミングを変動させてもオーバーラップが生じないように構成している。
特開2002−86766号公報
従来の技術においては、オーバーラップが生じないように構成するため、1ラインを2回の主走査で印刷する構成となっている。従って、印刷に要する期間が長期化され、高速に印刷を行うことができない。
本発明は前記課題にかんがみてなされたもので、1ライン上の全画素を1回の主走査で印刷する場合に複数のサイズのインク滴の記録位置ずれを抑制する技術を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては、複数のサイズのインク滴を吐出して印刷を行う印刷装置において、複数のサイズの一つを基準サイズ、当該基準サイズ以外のサイズを補正対象サイズとし、補正対象サイズのインク滴と基準サイズのインク滴とにおける相対的な記録位置のずれを抑制するように補正対象サイズの画素データを移動させる。そして、当該移動における移動先の画素に既に画素データが存在する場合には、画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更して、印刷を行う。
すなわち、複数のサイズのインク滴における相対的な記録位置のずれを抑制するように画素データを移動させ、画素データを移動させる場合に画素データ同士の重複が生じるのであれば、画素データの配置を変更する。この構成によれば、画素データ同士の重複が生じていない状態を生成することができるので、移動および配置変更後の画素データで印刷を行えば、1ライン上の全画素を1回の主走査で印刷することができるとともに複数のサイズ間のインク滴の相対的な記録位置ずれを抑制することができる。
画素データ取得手段は、インク滴を記録すべき画素と記録すべきインク滴のサイズとを示す画素データを取得することができればよい。すなわち、画素データに基づいて、印刷媒体上に形成され得る複数の画素のそれぞれにおいて、インク滴の記録の有無とインク滴のサイズとを特定できればよい。このような画素データとしては、例えば、ハーフトーン処理後の画像データ等が挙げられる。
移動量取得手段は、補正対象サイズのインク滴と基準サイズのインク滴とにおける相対的な記録位置のずれを抑制するように補正対象サイズの画素データを移動させる場合の移動量を画素単位で取得することができればよい。すなわち、本発明においては、画素データを画素単位で移動させることによって補正対象サイズのインク滴の、基準サイズのインク滴に対する記録位置ずれを抑制する構成を採用しており、当該記録位置ずれを抑制するための画素単位での移動量を取得すればよい。当該移動量は補正対象サイズに応じて予め決められていても良いし、補正対象サイズ毎の吐出速度等のパラメータに基づいて算出されても良い。移動量やパラメータは印刷装置が搭載するメモリに記録されていても良いし、印刷装置として機能するコンピューターが利用するメモリに記録されていても良い。
なお、基準サイズは複数のサイズの一つであり、補正対象サイズは基準サイズ以外のサイズであればよい。すなわち、複数のサイズのインク滴は、インク滴の量が異なることに起因して吐出量が異なり、吐出量が異なることに起因して吐出速度が異なる。このため、予め決められた所定周期内の期間で複数のサイズのインク滴を吐出すると、各サイズの記録位置にずれが生じる。そこで、任意の一つのサイズを基準にすれば、サイズ間での相対的な記録位置のずれを定義することができる。なお、基準サイズは、複数のサイズのうちの最大サイズあるいは最小サイズであることが好ましい。最大サイズあるいは最小サイズを基準サイズとすれば、ずれの方向を一定の方向とすることができる。
画素移動手段は、補正対象サイズの画素データを移動量だけ移動させることができればよく、移動先の画素に画素データが存在しない場合、当該移動後の画素データに基づいて印刷を実行する。移動先の画素に画素データが存在する場合、配置変更後の画素データに基づいて印刷が行われる。
配置変更手段は、移動先の画素に画素データが存在する場合、画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更することができればよい。すなわち、画素データの移動や置換、交換等を行って、画素データ同士の重複を防止することによって画素データの配置が1回の主走査で印刷可能な配置となればよい。なお、ここでは、移動後の画素データと移動先の画素データとによって印刷されるインク滴に近似する状態に配置を変更することが好ましい。すなわち、画素データの位置やインク滴の量が配置変更前の状態に最も近くなるようにインク滴のサイズおよび位置を選択して画素データの配置を決定する構成を採用可能である。
印刷ヘッド制御手段は、基準サイズの画素データについては、取得した画素データを利用して印刷を実行し、補正対象サイズの画素データについては、移動後および配置変更後の画素データに基づいて印刷を行うことができればよい。すなわち、画素データに基づいてノズルからインクを吐出させることができればよい。
さらに、画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更する構成例として、インク滴のサイズを変更する構成を採用しても良い。例えば、複数のサイズに第1サイズと第2サイズと第3サイズとが含まれる(第1サイズ<第2サイズ<第3サイズ)構成において、補正対象サイズと移動先の画素のインク滴のサイズとの一方が第1サイズであり他方が第2サイズである場合、第1サイズの画素データを削除するとともに第2サイズの画素データの移動前の画素に第3サイズの画素データを対応づける構成を採用しても良い。すなわち、配置変更前に移動先の画素において第1サイズの画素データと第2サイズの画素データとが重なっている状態において、大きい方のサイズである第2サイズの画素データが移動前に存在していた画素におけるインク滴のサイズを第1サイズと第2サイズのインク量の和に近い第3サイズとする。この構成によれば、第1サイズと第2サイズとで表現されるべき2個の画素をインク量の近い1個の画素で近似して表現することが可能である。
なお、第2サイズの画素データが補正対象サイズの画素データである場合、第2サイズの画素データの移動前の画素は補正対象サイズの画素データを画素移動手段によって移動させる前の画素である。一方、第2サイズの画素データが補正対象サイズの画素データでない場合(すなわち、第2サイズの画素データが補正対象サイズの画素データの移動先の画素の画素データである場合)、第2サイズの画素データが過去に移動済であるか否かによって第2サイズの画素データの移動前の画素は異なる。すなわち、過去に移動済でない場合、移動が行われていないので第2サイズの画素データが存在する画素自体が第2サイズの画素データの移動前の画素になり、過去に移動済である場合、当該移動の前に第2サイズの画素データが存在していた画素が第2サイズの画素データの移動前の画素となる。
さらに、補正対象サイズと移動先の画素のインク滴のサイズとが異なる場合、移動前の補正対象サイズの画素データと移動先の画素の画素データとを交換して補正対象サイズの画素データを移動量だけ移動させる構成としても良い。すなわち、補正対象サイズと移動先の画素のインク滴のサイズとが異なる場合、両サイズにおいて、相対的な記録位置のずれを抑制するように画素データを移動させる場合の移動量が異なる。従って、移動前の補正対象サイズの画素データと移動先の画素の画素データとを交換し、交換後の補正対象サイズの画素データを移動量だけ移動させれば、画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更することが可能である。
さらに、補正対象サイズが所定の閾値以下のサイズである場合、補正対象サイズの画素データを削除する構成としても良い。すなわち、所定の閾値以下のサイズであれば、削除しても画質に与える影響が小さいとみなし、画素データを削除する。この構成によれば、画質の低下を抑制しながら画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更することが可能である。
さらに、移動量を減じて補正対象サイズの画素データを移動させる構成としても良い。すなわち、サイズ間の記録位置のずれを抑制する移動量よりも少ない移動量を移動させる。この構成によれば、記録位置のずれの抑制程度は減殺されるものの、画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更することが可能である。
さらに、補正対象サイズの画素データおよび移動先の画素の画素データを、補正対象サイズにおけるインク量と移動先の画素のインク滴のサイズにおけるインク量との和に最も近いインク量となるサイズの画素データで置換するとともに、置換された画素データを、補正対象サイズの画素データと移動先の画素の画素データとでインク滴のサイズが大きい方の画素に対応づける構成を採用しても良い。すなわち、補正対象サイズと移動先の画素のインク滴のサイズとの双方で使用されるインク量に最も近いインク量となるサイズを複数のサイズから選択し、当該選択されたサイズで補正対象サイズと移動先の画素のインク滴のサイズとを置換する。例えば、第1サイズ<第2サイズ<第3サイズであって、補正対象サイズと移動先の画素のインク滴のサイズの一方が第1サイズ、他方が第2サイズである場合、第1サイズと第2サイズのインク量の和が第3サイズに最も近ければ第3サイズ、第2サイズに最も近ければ第2サイズによって置換が行われる。この構成によれば、画質の低下を抑制しながら画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更することが可能である。
さらに、本発明のように、画素データ同士が同一画素で重ならないように画素データを移動させることによってサイズ間の記録位置ずれを抑制する手法は、装置やプログラムとしても適用可能である。また、以上のような装置、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、複合的な機能を有する装置において共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。
本発明の実施形態にかかる印刷装置のブロック図である。 インク滴のサイズ毎の記録位置の相対的なずれを説明する図である。 (3A)は印刷制御処理のフローチャート、(3B)は画素データ移動処理のフローチャートである。 中インク移動処理のフローチャートである。 小インク移動処理のフローチャートである。 (6A)は画素データの例を示す図、(6B)(6C)(6D)は画素データとインク滴の記録位置の対比を示す図である。 (7A)〜(7M)は画素データの重複を防止する配置の変更例を示す図である。 (8A)〜(8M)は画素データの重複を防止する配置の変更例を示す図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)印刷装置の構成:
(1−1)印刷制御処理:
(1−2)画素データ移動処理:
(1−3)中インク移動処理:
(1−4)小インク移動処理:
(2)他の実施形態:
(1)印刷装置の構成:
図1は、本発明にかかる印刷装置10の構成を示すブロック図である。印刷装置10は、RAM,CPU等を備える制御部20とROM30とを備えており、ROM30に記録された印刷制御プログラム21を制御部20で実行することができる。ROM30には、さらに、印刷制御プログラム21の実行過程で使用されるデータである移動量データ30aおよび色変換テーブル30bが記録されている。色変換テーブル30bは、画像データにおいて各画素の色を指定するRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)階調値をインク色毎の階調値に変換するためのデータである。
本実施形態における印刷装置10は、CMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)の4色で印刷を行うインクジェットプリンターであり、印刷ヘッド41、駆動電圧生成部42、キャリッジドライバー43、モータードライバー44等からなる印刷機構と記憶媒体I/F部45とを備えている。すなわち、印刷装置10は、印刷媒体の搬送経路に沿って設置された図示しない搬送ローラーを備えており、当該搬送ローラーに接続された図示しないモーターの回転駆動力によって搬送ローラーを回転させ、印刷媒体を印刷ヘッド41と図示しないプラテンの間の印刷領域に搬送し、さらに、印刷後の印刷媒体を搬送して印刷装置10から排出させることが可能である。モータードライバー44は、当該モーターに対して印加する電圧を生成する回路を備えており、制御部20が出力する制御信号に応じて、制御部20が指示したタイミングおよび回転駆動力でモーターを回転させるための電圧を生成し、モーターに対して印加する。
印刷ヘッド41には、複数のノズルが形成されており、各ノズルからインク滴を吐出することができる。本実施形態においては、複数のノズルが一方向に並ぶノズル列が印刷ヘッド41に複数列形成されている。各ノズルは図示しないインクタンクに連結されたインク室の開口部であり、インク室の壁面はピエゾ素子の伸縮に応じて移動可能に構成されている。当該ピエゾ素子が伸縮すると、インク室の壁面の変動に連動してインク室の容積が変動し、インク室内のインクがノズルから吐出される。
複数のノズルに対応する複数のピエゾ素子には、駆動電圧生成部42が接続されている。当該駆動電圧生成部42は、所定の波形の周期的な電圧を生成する回路を備えており、当該電圧がピエゾ素子に印加されることにより、当該ピエゾ素子が駆動してインク滴を吐出する。また、本実施形態において、駆動電圧生成部42は複数のサイズのインク滴を吐出するための駆動電圧を周期的に生成するように構成されている。そして、制御部20が制御信号を出力して、駆動電圧生成部42が生成した電圧波形を選択し、任意のノズルのピエゾ素子に対して印加させることにより、複数のサイズのインク滴をノズルから吐出することができる。なお、本実施形態においては、大サイズ、中サイズ、小サイズの3種類のサイズのインク滴を吐出可能に構成されている場合について説明する。
さらに、本実施形態において印刷ヘッド41は、図示しないキャリッジによって所定方向に往復動可能に構成されている。すなわち、キャリッジは、キャリッジドライバー43の制御によって、所定方向に印刷ヘッド41を移動させることが可能である。また、所定方向に対して垂直な方向に移動可能な範囲の端部まで印刷ヘッド41が達した場合、制御部20は、モータードライバー44に対して制御信号を出力し、印刷ヘッド41の移動方向に対して垂直な方向に印刷媒体を単位距離だけ搬送する。
さらに、制御部20は、所定方向に印刷ヘッド41が単位距離だけ移動する度に、駆動電圧生成部42に対して制御信号を出力して所定の電圧波形を選択してピエゾ素子に当該電圧波形を印加してノズルから3種類のサイズのインク滴を吐出させる。この結果、制御部20は、印刷媒体にインクを記録して画像を印刷することができる。本明細書においては、所定方向に印刷ヘッド41を移動させる動作を主走査と呼ぶ。また、主走査の方向に垂直な方向に印刷媒体を搬送する動作を副走査と呼ぶ。
本実施形態における印刷装置10において、印刷ヘッド41は、上述のように3種類のサイズのインク滴を吐出させることができるが、インク滴のサイズが異なるとインクの吐出速度が異なるため、インクの記録位置に相対的なずれが生じてしまう。当該記録位置の相対的なずれはインクの吐出タイミングを変動させることによって低減されるが、本実施形態においては、1画素に対応するインク滴を吐出する周期が短く、1画素分のインク滴を吐出するための周期内で吐出タイミングをずらしても記録位置の相対的なずれを解消することはできない。
図2は、インク滴のサイズ間の記録位置の相対的なずれを説明するための図であり、印刷ヘッド41から大インクを吐出する様子を上段、印刷ヘッド41から中インクを吐出する様子を中段、印刷ヘッド41から小インクを吐出する様子を下段に示している。図2においては、左から右に向かう方向が印刷ヘッド41の主走査方向であり、1画素分のインクを吐出するための周期Tp内で印刷ヘッド41が移動する範囲を一点鎖線の矢印で示している。すなわち、図2においては、印刷ヘッド41の上部にある周期Tp1と当該周期Tp1に続く周期Tp2とで印刷ヘッド41が移動する範囲を一点鎖線の矢印で示しており、印刷ヘッド41は当該一点鎖線の矢印で示す範囲のそれぞれでインク滴を1個吐出することが可能である。
そして、図2の上段においては、周期Tp1と周期Tp2とのそれぞれにおいて印刷ヘッド41から大インクを吐出する例を示している。印刷ヘッド41から大インクが吐出されると、大インクは、主走査方向に印刷ヘッド41の移動速度と等しい速度VH、印刷ヘッド41から印刷媒体Pに対して延びる垂線方向にサイズが大インクであることに対応した吐出速度VLを持つ状態で印刷媒体Pに向けて飛翔することになる。すなわち、大インクは速度VHと吐出速度VLとのベクトルでの和である速度VLHで印刷媒体Pに向けて飛翔することになる。図2の上段においては、周期Tp1と周期Tp2とのそれぞれにおいて印刷ヘッド41から大インクを吐出する例を示しており、この場合印刷媒体Pにおいて主走査方向に並ぶ画素P1,P2に大インクIL1,IL2が記録される。
一方、図2の中段においては、周期Tp2において印刷ヘッド41から中インクを吐出する例を示している。印刷ヘッド41から中インクが吐出されると、中インクは、主走査方向に印刷ヘッド41の移動速度と等しい速度VH、印刷ヘッド41から印刷媒体Pに対して延びる垂線方向にサイズが中インクであることに対応した吐出速度VMを持つ状態で印刷媒体Pに向けて飛翔することになる。すなわち、中インクは速度VHと吐出速度VMとのベクトルでの和である速度VMHで印刷媒体Pに向けて飛翔することになる。
図2の中段においては、周期Tp2において印刷ヘッド41から中インクを吐出する例を示しており、この場合印刷媒体Pにおいて画素P3に中インクIM2が記録される。すなわち、周期Tp2において印刷ヘッド41から大インクを吐出した場合と中インクを吐出した場合とではインク滴が記録される記録位置が異なり、図2の中段に示す例においては、周期Tp2において印刷ヘッド41から大インクを吐出した場合に大インクIL2が記録される記録位置と中インクIM2が記録される記録位置とが1画素分ずれている。
さらに、図2の下段においては、周期Tp2において印刷ヘッド41から小インクを吐出する例を示している。印刷ヘッド41から小インクが吐出されると、小インクは、主走査方向に印刷ヘッド41の移動速度と等しい速度VH、印刷ヘッド41から印刷媒体Pに対して延びる垂線方向にサイズが小インクであることに対応した吐出速度VSを持つ状態で印刷媒体Pに向けて飛翔することになる。すなわち、小インクは速度VHと吐出速度VSとのベクトルでの和である速度VSHで印刷媒体Pに向けて飛翔することになる。
図2の下段においては、周期Tp2において印刷ヘッド41から小インクを吐出する例を示しており、この場合印刷媒体Pにおいて画素P4に小インクIS2が記録される。すなわち、周期Tp2において印刷ヘッド41から大インクを吐出した場合と小インクを吐出した場合とではインク滴が記録される記録位置が異なり、図2の下段に示す例においては、周期Tp2において印刷ヘッド41から大インクを吐出した場合に大インクIL2が記録される記録位置と小インクIS2が記録される記録位置とが2画素分ずれている。
以上のように、大インクと中インクと小インクとでは相対的に記録位置が異なるが、図2に示すような本実施形態においては、1画素の大きさに比較してサイズ毎の記録位置の相対的なずれが大きく、ある画素に対して大インクを記録する周期内で吐出タイミングを変更してもずれを解消することができない。例えば、図2に示す中段において、周期Tp2において印刷ヘッド41から吐出される中インクIM2と大インクIL2との記録位置を一致させるために中インクの吐出タイミングを大インクよりも早くする場合、中インクの吐出タイミングを1画素分早くする必要がある。この場合、中インクの吐出タイミングは周期Tp1内になってしまうが、周期Tp1には他のインク滴を吐出すべきである場合がある。この場合、単に吐出タイミングを早めることはできず、インクサイズ間の相対的な記録位置のずれを抑制できないことになる。
そこで、本実施形態においては、大中小のインク滴を吐出させるか否かを画素毎に規定する画素データ(詳細は後述)において、吐出タイミングの変更に相当する画素数の移動を実行してインクサイズ間の相対的な記録位置のずれを抑制する構成としつつ、画素データを移動させた場合に移動先の画素に画素データが存在する(画素データが重複する)のであれば、画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更する構成とした。
このため、本実施形態においては、インクサイズ間の相対的な記録位置のずれを抑制するための画素単位の移動量を予め特定し、ROM30に移動量データ30aとして記録しておく。本実施形態においては、大インクに対する中インクおよび小インクの記録位置の相対的なずれを抑制する構成とするため、大インクを基準サイズとし、中インクおよび小インクを補正対象サイズとする。従って、移動量データ30aには、中インクの移動量Dmを示すデータと、小インクの移動量Dsを示すデータとが含まれており、本実施形態では、図2に示すとおり、Dm=1,Ds=2とする。なお、基準サイズは大インクに限定されず、中インクや小インクを基準サイズとする構成を採用することも可能である。
(1−1)印刷制御処理:
印刷装置10においては、制御部20が印刷制御プログラム21を実行することにより、インクサイズ間の相対的な記録位置のずれを抑制するための画素データの移動および画素データの配置変更を実行して印刷を行う。このために印刷制御プログラム21は、画像データ取得部21aと移動量取得部21bと画素移動部21cと配置変更部21dと印刷ヘッド制御部21eとを備えており、図3〜図5に示すフローチャートに従って印刷制御処理を実行する。
図3Aは印刷制御処理のメインフローチャートであり、まず、制御部20が、画像データ取得部21aの処理により、印刷対象の画像を示す画像データを取得する(ステップS100)。すなわち、制御部20は、記憶媒体I/F部45を参照して当該記憶媒体I/F部45に挿入された記憶媒体に記憶されている画像データを取得して印刷対象とし、所定の印刷解像度で印刷されるように画像データの画素数を調整する。さらに、制御部20は、色変換テーブル30bに基づいて色変換を行う。すなわち、制御部20は、画像データが示す画素毎のRGB階調値をCMYKインク毎のCMYK階調値に変換する。
色変換が実行されると、制御部20は、ハーフトーン処理を実行する。すなわち、制御部20は、色変換後のCMYK階調値に基づいて、インク滴を記録すべき画素と記録すべきインク滴のサイズとを示す画素データを生成する。図6Aは、ハーフトーン処理後の画素データの例を示す図である。同図6Aにおいては正方形によって画素を示しており、縦横に複数の画素によって画素データが構成される。また、画素を示す正方形内に大中小の文字を記すことによって該当画素において記録すべきインク滴のサイズを示している。従って、図6Aに示された画素データにおいては、大と記された画素には大インク、中と記された画素には中インク、小と記された画素には小インクを記録することを規定している。なお、大中小のいずれの文字も記されていない画素はインクを記録しない画素である。
以上のようにして生成された画素データにおいて、大中小の文字がいずれも記されていない画素には他の画素から画素データを移動させることによってインクサイズ間の相対的な記録位置のずれを抑制することができる。例えば、図6Bは、図6Aに示す領域R1とその周辺の画素を抜き出して示しており、図6Cにおいては、径の大きさを調整した丸によって画素毎に記録されるインク滴の大きさを示しており、図6Bに示す領域R1のように上から順に小インク、中インク、大インクを指定する画素データに基づいて印刷が行われると、図6Cに示すように上から順に小インクIS、中インクIM、大インクILが配列すべきである。
しかし、吐出タイミングを変動させることなく図6Bに示す画素データに応じて小インク、中インク、大インクを吐出した場合、上述の図2によって説明した通りに記録位置ずれが発生し、図6Dに示すように小インクが本来の位置より2画素分主走査方向にずれ、中インクが本来の位置より1画素分主走査方向にずれ、大インクが本来の位置に記録されることになる。
このような記録位置のずれは、小インクの画素データを主走査方向と逆向きに2画素分移動させ、中インクの画素データを主走査方向と逆向きに1画素分移動させることによって解消可能である。しかし、移動先の画素に画素データが存在する場合には単純に移動をさせることはできない。例えば、図6Aの領域R2に示すように中インクの画素データが大インクの画素データの右側に存在する場合、中インクの移動先である1個左の画素データに大インクの画素データが存在するため、単純に移動させることはできない。そこで、本実施形態においては移動先の画素に画素データが存在する場合に、画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更する。
図3Aに示す印刷制御処理において、ステップS100の画像データ取得が行われた後、制御部20は、移動量取得部21bと画素移動部21cと配置変更部21dとの処理により、画素データの移動と配置の変更とを含む画素データ移動処理を実行する(ステップS105)。当該画素データ移動処理の詳細は後述する。画素データ移動処理が実行されると、画素データにおいて画素データ同士が重複することなく3種類のインク滴を記録すべき画素が特定された状態となる。そこで、制御部20は、印刷ヘッド制御部21eの処理により、1主走査分の画素データを抽出する(ステップS110)。
本実施形態においては、主走査方向に並ぶ1ライン上の全画素を1回の主走査で印刷することとし、印刷ヘッド41において副走査方向に並ぶノズル数と同数のラインを1回の主走査で印刷する。そこで、制御部20は、ループ処理の過程でステップS110を初めて実行する場合には、ステップS105における画素データ移動処理後の画素データの1番目のラインから、印刷ヘッド41において副走査方向に並ぶノズルと同数のライン数のデータを順次抽出する処理をインク色毎に実行する。一方、ループ処理の過程で2回目以降にステップS110を実行する場合には、印刷に使用されていない残りの画素データの最も上に位置するラインから、副走査方向に並ぶノズルと同数のライン数のデータを抽出する処理をインク色毎に実行する。
次に、制御部20は、印刷ヘッド制御部21eの処理により、1主走査分の印刷を実行する(ステップS115)。すなわち、制御部20は、ステップS110にて抽出された画素データを図6Aにて左側に存在する画素から順に抽出し、各画素データが示すサイズのインク滴が吐出されるように駆動電圧生成部42に制御信号を出力する。この結果、抽出された画素データが示すサイズのインク滴がノズルから吐出されて印刷が行われる。
次に、制御部20は、印刷ヘッド制御部21eの処理により、全データが印刷済であるか否かを判定し(ステップS120)、全データが印刷済であると判定されるまでステップS110以降の処理を繰り返す。以上の処理によれば、複数のサイズのインク滴における相対的な記録位置のずれを抑制しながら1ライン上の全画素を1回の主走査で印刷することが可能であり、高速に印刷を実行することができる。
(1−2)画素データ移動処理:
次に、上述のステップS105における画素データ移動処理を詳細に説明する。図3Bは画素データ移動処理のフローチャートである。当該画素データ移動処理において、制御部20は、まず、画素移動部21cの処理により、画素データの全画素数(N:自然数)を取得する(ステップS200)。次に、制御部20は、画素移動部21cの処理により、画素を特定するための変数mを1に初期化する(ステップS205)。
次に、制御部20は、画素移動部21cの処理により、最も左上の画素からm番目の画素のインク滴のサイズを取得する(ステップS210)。本実施形態においては画素を番号で特定することとし、最も左上の画素の番号が1であり、左から右へ画素の位置が変わる度に番号が1増加することとし、画素データの右端に達したら次の番号の画素が1ライン1ライン下のラインの最も左の画素であるとすることで画素を指定する構成となっている。そこで、ステップS210において、制御部20は、変数mに現在代入されている数値に対応する画素を処理対象とし、処理対象の画素の画素データを参照して当該画素のインク滴のサイズを取得する。例えば、図6Aに示す例において、m=1であればインク滴のサイズが指定されていないため、インク滴のサイズは大インク、中インク、小インクのいずれでもないとされる。一方、図6Aに示す例において、m=3であれば、インク滴のサイズが小インクとされる。
次に、制御部20は、画素移動部21cの処理により、ステップS210で取得されたインク滴のサイズが大インクであるか否かを判定する(ステップS215)。ステップS215にて、インク滴のサイズが大インクであると判定された場合、ステップS220〜S235がスキップされ、画素データの移動は行われない。すなわち、大インクは基準サイズのインクであるため画素データの移動は行われない。
一方、ステップS215にて、インク滴のサイズが大インクであると判定されない場合、制御部20は、画素移動部21cの処理により、処理対象の画素が左端の画素であるか否かを判定する(ステップS220)。すなわち、本実施形態においては、主走査方向の逆向きに画素データを移動させるために画素データを左側に移動させることになり、左端の画素を移動することができない。このため、ステップS220にて、処理対象の画素が左端の画素であると判定された場合、ステップS220〜S235をスキップし、処理対象の画素は移動させない。
一方、ステップS220にて、処理対象の画素が最も左上の画素であると判定されない場合、制御部20は、画素移動部21cの処理により、ステップS210で取得されたインク滴のサイズが中インクであるか否かを判定する(ステップS225)。ステップS225にて、インク滴のサイズが中インクであると判定された場合、制御部20は、中インク移動処理を実行する(ステップS230)。ステップS225にて、インク滴のサイズが中インクであると判定されない場合、制御部20は、小インク移動処理を実行する(ステップS235)。
次に、制御部20は、画素移動部21cの処理により、変数mが全画素数Nと一致するか否かを判定し(ステップS240)、一致すると判定された場合には画素データ処理を終了して図3Aに示す処理に復帰する。一方、ステップS240にて変数mが全画素数Nと一致すると判定されない場合、制御部20は、画素移動部21cの処理により、変数mを1増加させ(ステップS245)、ステップS210以降の処理を繰り返す。
(1−3)中インク移動処理:
次に、上述のステップS230における中インク移動処理を詳細に説明する。図4は中インク移動処理のフローチャートであり、当該中インク移動処理において、制御部20は、移動量取得部21bの処理により、中インクの画素データの移動量Dmを取得する(ステップS300)。すなわち、制御部20は、移動量データ30aを参照して中インクの画素データの移動量Dmを特定する。なお、ここでは、上述のように中インクの画素データの移動量Dmが1であることを想定している。
次に、制御部20は、画素移動部21cの処理により、移動量Dmが0であるか否かを判定する(ステップS305)。すなわち、図4に示す中インク移動処理においては、移動量Dmが処理対象の画素(図3Bの処理で設定されたm番目の画素)毎の変数とされ、ループ処理の過程で減算が行われ得るため、現在において移動量Dmが0になっているか否かを判定する。そして、ステップS305にて、移動量Dmが0であると判定された場合、制御部20は、ステップS310〜S350をスキップする。すなわち、制御部20は、移動量Dmの初期値が1以上である場合において、ループ処理の過程で移動量Dmが減じられて0になった場合には処理対象の画素において中インクの画素データを移動させることができないとみなし、中インクの記録位置が大インクに対してずれることを許容し、画素データの移動は行わない。むろん、移動量Dmの初期値が0の場合には、中インクの画素データを移動させないことで画質の低下を防止することができるため、この場合にもステップS310〜S305をスキップすることとなる。
ステップS305にて、移動量Dmが0であると判定されない場合、制御部20は、画素移動部21cの処理により、処理対象の画素が存在するライン上で最も左側に位置する画素から処理対象までの画素数が移動量Dmより大きいか否かを判定し(ステップS310)、左端からの画素数が移動量Dmより大きいと判定されない場合にはステップS315〜S350をスキップする。すなわち、制御部20は、処理対象の画素が存在するライン上で最も左側に位置する画素から処理対象までの画素数が移動量Dm以下である場合、移動を行うと画素データが左端よりさらに左側に存在することになり、画素データが定義できなくなるため、画素データの移動は行わない。
ステップS305にて、左端からの画素数が移動量Dmより大きいと判定された場合、制御部20は、画素移動部21cの処理により、移動先の画素に画素データが存在するか否かを判定する(ステップS315)。すなわち、処理対象の画素から移動量Dmだけ左側に画素データを移動させる場合の画素を移動先の画素とし、当該移動先の画素に大中小インクいずれかを記録することを示す画素データが既に存在するか否かを判定する。例えば、図6Aに示す例において、処理対象の画素が最も上のラインの左から9番目の画素(m=9で示される画素)であり、移動量Dmが1である場合、1個左側の画素に画素データが存在するか否かが判定される。
ステップS315にて、移動先の画素に画素データが存在すると判定されない場合、制御部20は、画素移動部21cの処理により、画素データを移動させる(ステップS320)。すなわち、制御部20は、処理対象の画素の画素データを移動量Dmだけ移動させることにより、移動先の画素に画素データを移動させる。例えば、図6Aに示す例において、処理対象の画素が最も上のラインの左から9番目の画素(m=9で示される画素)であり、移動量Dmが1である場合、1個左側の画素に画素データは存在しないため、最も上のラインの左から8番目の画素に中インクの画素データが移動される。ステップS320にて、画素データを移動させると、制御部20は、中インク移動処理を終了し、図3Bに示すフローチャートに復帰する。
ステップS315にて、移動先の画素に画素データが存在すると判定された場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動量Dmが1であるか否かを判定する(ステップS325)。すなわち、移動量Dmは後述するステップS335にて減算が行われ得る変数であり、印刷装置10の機種や印刷条件によっては、移動量Dmの初期値が2以上であることもあり得る。そこで、制御部20は、ステップS325において、現在の移動量Dmが、画素データを移動させる場合の下限の移動量であるDm=1となっているか否かを判定する。
ステップS325において、移動量Dmが1であると判定されない場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動量Dmを1減じ(ステップS335)、ステップS305以降の処理を繰り返す。すなわち、本実施形態においては、中インクの移動先の画素に他の画素データが存在する場合、まず、移動量Dmを抑制して移動可能になるか否かを移動量Dmが下限値(=1)になるまで試行し、その過程で移動可能と判定された場合には抑制された移動量によって中インクの画素データを移動させるように構成されている。この処理によれば、移動量を減じて補正対象サイズの画素データを移動させることになる。
一方、ステップS325において、移動量Dmが1であると判定された場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動先の画素が中インクであるか否かを判定する(ステップS330)。すなわち、制御部20は、移動先の画素に中インクの画素データが既に対応づけられているか否かを判定する。ステップS330において、移動先の画素が中インクであると判定された場合、制御部20は、ステップS335以降を実行する。すなわち、ステップS335を経て移動量Dmが0となるため、ステップS305の判別を経て移動を実行せず処理を終了する。このように、本実施形態においては、中インクの画素データが対応づけられた画素の左隣の画素に中インクの画素データが対応づけられており、移動量が下限値まで減じられた場合には画素データの移動と配置変更とを実行しないことになる。
一方、ステップS330において、移動先の画素が中インクであると判定されない場合、配置変更部21dの処理によりステップS340以降にて配置変更を実行する。すなわち、本実施形態においては、中インクの画素データが対応づけられた画素の左隣に大インク、あるいは小インクの画素データが対応づけられている場合に配置変更を行う。このため、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動先の画素が小インクであるか否かを判定する(ステップS340)。すなわち、制御部20は、移動先の画素に小インクの画素データが既に対応づけられているか否かを判定する。ステップS340において、移動先の画素が小インクであると判定されない場合、すなわち、移動先の画素が大インクである場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動先の大インクと移動元の中インクのサイズを交換して中インクを移動量Dmだけ移動させる(ステップS345)。すなわち、移動先の画素における大インクの画素データと移動前の処理対象の画素における中インクの画素データとを交換し、交換後の中インクの画素データを移動量Dmだけ移動させる。
この処理によれば、補正対象サイズと移動先の画素のインク滴のサイズとが異なる場合、移動前の補正対象サイズの画素データと移動先の画素の画素データとを交換して補正対象サイズの画素データを移動量だけ移動させることになる。すなわち、補正対象サイズが中インクであり、移動先の画素のインク滴のサイズが大インクであるためインク滴のサイズが異なる。そして、中インクの画素データと大インクの画素データとが交換されるため、移動前の中インクの画素データと移動先の画素の画素データである大インクの画素データとが交換されることになる。さらに、交換後の中インクの画素データを移動量Dmだけ移動させるため、補正対象サイズの画素データを移動量だけ移動させることになる。
例えば、図6Aの領域R2においては、当該領域R2内で左から3番目に存在する画素には中インクの画素データが対応づけられ、左から2番目に存在する画素には大インクの画素データが対応づけられている。図7Aには、図6Aの領域R2を抜き出して示しており、同図7Aに示す画素データによるインク滴の適正な記録位置は、図7Bに示すように、画素P21の位置に大インク、画素P22の位置に中インクが記録されるような記録位置である。そして、同図7Aに示すように、中インクの移動量Dmが1の場合、中インクの画素P22の移動先の画素P21には大インクが対応づけられていることになる。
ステップS345においては、移動先の画素における大インクの画素データと移動前の処理対象の画素における中インクの画素データとが交換されるため、当該交換を行うと、図7Cに示すように画素P21の位置に中インク、画素P22の位置に大インクを記録するような画素データとなる。さらに、ステップS345においては、交換後の中インクの画素データが移動量Dmだけ移動されるため、当該移動を行うと、図7Dに示すように画素P20の位置に中インク、画素P22の位置に大インクを記録するような画素データとなる。すなわち、図7Cと比較して中インクの位置が左側に1画素ずれた位置となる。当該図7Dのような画素データによって印刷を行うと、図7Eに示すように、画素P21の位置に中インク、画素P22の位置に大インクが印刷される。従って、図7Bに示す適正なインク滴の記録位置とは異なるが、インク滴の記録位置が交換された図7Eのように印刷が行われ、図7Bとほぼ同様の画像を印刷することが可能である。
一方、ステップS340において、移動先の画素が小インクであると判定された場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動元の画素に大インクの画素データを対応づけ、移動先の画素に存在していた小インクの画素データを削除する(ステップS350)。すなわち、移動先の画素における小インクの画素データと移動前の処理対象の画素における中インクの画素データとを結合して大インクとする。さらに、小インクより中インクの方が大きいため、移動前の中インクの位置の画素に大インクの画素データが対応づけられる。
この処理によれば、補正対象サイズと移動先の画素のインク滴のサイズとの一方が第1サイズであり他方が第2サイズである場合、第1サイズの画素データを削除するとともに第2サイズの画素データの移動前の画素に第3サイズの画素データを対応づけることになる。すなわち、大中小インクのそれぞれを第3,第2,第1サイズとみなした場合、補正対象サイズが中インクであるため第2サイズであり、移動先の画素のインク滴のサイズが小インクであるため第1サイズである。そして、小インクの画素データが削除されるため第1サイズの画素データが削除されることになり、移動前の中インクの位置の画素に大インクの画素データが対応づけられるため、第2サイズの画素データの移動前の画素に第3サイズの画素データが対応づけられることになる。
さらに、本実施形態においては、第1サイズのインク量と第2サイズのインク量との和は、第2サイズのインク量よりも第3サイズのインク量に近い。従って、ステップS350においては、第1サイズの画素データと第2サイズの画素データとが双方のインク量の和に最も近い第3サイズの画素データに置換されたとみなすこともできる。
図6Aの領域R3はステップS350が適用される例である。図7Fには、図6Aの領域R3を抜き出して示しており、当該領域R3内では、左から3番目に存在する画素に中インクの画素データが対応づけられ、左から2番目に存在する画素に小インクの画素データが対応づけられている。同図7Fに示す画素データによるインク滴の適正な記録位置は、図7Gに示すように、画素P31の位置に小インク、画素P32の位置に中インクが記録されるような記録位置である。そして、図7Fに示すように、移動量Dmが1の場合、中インクの画素P32の移動先の画素P31には小インクが対応づけられていることになる。
ステップS350においては、移動先の画素における小インクの画素データが削除され、移動前の処理対象の画素における中インクの画素データが大インクの画素データに置換されるため、この処理の結果、図7Hに示すように画素P31の位置にインク滴を記録せず、画素P32の位置に大インクが記録されるような画素データになる。当該図7Hに示す画素データによって印刷を行うと、図7Iに示すように、画素P32の位置に大インクが印刷される。従って、図7Gに示す適正なインク滴の記録位置とは異なるが、図7Gとほぼ同様の画像を印刷することが可能である。以上のように、ステップS345あるいはステップS350にて画素データの配置変更を行った後、制御部20は、中インク移動処理を終了して図3Bに示すフローチャートに復帰する。
(1−4)小インク移動処理:
次に、上述のステップS235における小インク移動処理を詳細に説明する。図5は小インク移動処理のフローチャートであり、同図5に示すように小インク移動処理のステップS400〜S420は移動量が中インクの移動量Dmではなく小インクの移動量Dsであることを除き、中インク移動処理のステップS300〜S320と同様であるため、ステップS420までの説明は省略する。
ステップS415にて、移動先の画素に画素データが存在すると判定された場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動量Dsが1であるか否かを判定する(ステップS425)。すなわち、移動量Dsは後述するステップS440にて減算が行われ得る変数であるため、制御部20は、ステップS425において、現在の移動量Dsが、画素データを移動させる場合の下限の移動量であるDs=1となっているか否かを判定する。
ステップS425において、移動量Dsが1であると判定されない場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動量Dsを1減じ(ステップS440)、ステップS405以降の処理を繰り返す。すなわち、本実施形態においては、小インクの移動先の画素に他の画素データが存在する場合、まず、移動量Dsを抑制して移動可能になるか否かを移動量Dsが下限値(=1)になるまで試行し、その過程で移動可能と判定された場合には抑制された移動量によって小インクの画素データを移動させるように構成されている。この処理によれば、移動量を減じて補正対象サイズの画素データを移動させることになる。
図7J〜図7Mは、移動量Dsを抑制する試行を行う様子を説明する説明図である。図7Jは図6Aの領域R4を抜き出して示す図であり、同図7Jに示すように、領域R4においては左から1番目の画素P41に大インクの画素データが対応づけられ、左から3番目の画素P43に小インクの画素データが対応づけられている。この場合、図7Kに示すように、画素P41に大インク、画素P43に小インクを記録すると適正な記録位置にインク滴が記録された状態となる。
この状態において、画素P43が処理対象の画素となった場合、まず、ステップS400で移動量Ds=2が特定され、ステップS405〜S410の判別を経てステップS415の判別が行われる。この場合、ステップS415では、画素P43に対応づけられた画素データを左側に2個移動させる場合の移動先の画素P41には大インクの画素データが対応づけられていると判定される。この結果、ステップS425の判別が実行され、ステップS425にてDs=1であると判定されないため、ステップS440にてDsが1減じられ、Ds=1となる。
そして、再びステップS405以降が実行されると、ステップS405〜S410の判別を経てステップS415が実行される。この段階ではDs=1であるため、移動先の画素は図7Jに示す画素P42となる。画素P42には大中小インクのいずれの画素データも対応づけられていないため、ステップS415では移動先の画素P42に画素データが存在しないと判定される。従って、この場合、ステップS420にて画素データ移動され、図7Lに示すように、画素P41に大インクの画素データ、画素P42に小インクの画素データが対応づけられた状態となる。
当該図7Lに示す画素データによって印刷を行うと、図7Mに示すように、画素P41の位置に大インクが印刷され、画素P44の位置に小インクが印刷される。従って、図7Kに示す適正なインク滴の記録位置とは異なるが、図7Kとほぼ同様の画像を印刷することが可能である。
一方、ステップS415にて、移動先の画素に画素データが存在すると判定され、さらに、ステップS425において、移動量Dsが1であると判定された場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動先の画素が大インクであるか否かを判定する(ステップS430)。すなわち、制御部20は、移動先の画素に大インクの画素データが既に対応づけられているか否かを判定する。ステップS430において、移動先の画素が大インクであると判定された場合、制御部20は、ステップS440を実行する。この結果、移動量Dsが1の状態でステップS440が実行されてDs=0となる。従って、移動先の画素が大インクである場合には、処理対象の画素の画素データの移動や配置変更を行わない。
一方、ステップS430において、移動先の画素が大インクであると判定されない場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、移動先の画素が中インクであるか否かを判定する(ステップS435)。すなわち、制御部20は、移動先の画素に中インクの画素データが既に対応づけられているか否かを判定する。ステップS435において、移動先の画素が中インクであると判定されない場合(移動先の画素が小インクである場合)、制御部20は、ステップS440を実行する。この結果、移動量Dsが1の状態でステップS440が実行されてDs=0となる。従って、移動量Dsが1の状態で移動先の画素が小インクである場合には、処理対象の画素の画素データの移動や配置変更を行わない。
一方、ステップS435において、移動先の画素が中インクであると判定された場合、制御部20は、配置変更部21dの処理により、中インクを移動する前の画素に大インクの画素データを対応づけ、処理対象の画素における小インクの画素データを削除する(ステップS445)。すなわち、中インクの画素データの移動前の画素(中インクが移動されていないのであれば移動先の画素、移動されたのであれば当該移動前の画素)の画素データを、小インクと中インクを結合した大インクの画素データとする。
この処理によれば、補正対象サイズと移動先の画素のインク滴のサイズとの一方が第1サイズであり他方が第2サイズである場合、第1サイズの画素データを削除するとともに第2サイズの画素データの移動前の画素に第3サイズの画素データを対応づけることになる。すなわち、大中小インクのそれぞれを第3,第2,第1サイズとみなした場合、補正対象サイズが小インクであるため第1サイズであり、移動先の画素のインク滴のサイズが中インクであるため第2サイズである。そして、小インクの画素データが削除されるため第1サイズの画素データが削除されることになり、移動前の中インクの位置の画素に大インクの画素データが対応づけられるため、第2サイズの画素データの移動前の画素に第3サイズの画素データが対応づけられることになる。
さらに、本実施形態においては、第1サイズのインク量と第2サイズのインク量との和は、第2サイズのインク量よりも第3サイズのインク量に近い。従って、ステップS445においては、第1サイズの画素データと第2サイズの画素データとが双方のインク量の和に最も近い第3サイズの画素データに置換されたとみなすこともできる。
例えば、図6Aの領域R5においては、当該領域R5内で左から3番目に存在する画素P53には小インクの画素データが対応づけられ、左から2番目に存在する画素P52には中インクの画素データが対応づけられている。図8Aには、図6Aの領域R5を抜き出して示しており、図8Bには、当該図8Aに示す画素データが示す中インクの適正な記録位置(画素P52)および小インクの適正な記録位置(画素P53)を示している。
本実施形態においては、左側に存在する画素についての移動および配置変更が先に実行されるため、同図8Aに示す例において、画素P53が処理対象となる前に画素P52が処理対象となり、中インクについての処理が実行される。従って、画素P52において中インクの移動量Dmが1の場合、図8Cに示すように画素P52に存在する中インクが移動先の画素P51に移動される。
次に画素P53が処理対象となって小インク移動処理が行われると、画素P53において移動量Dsが2の場合、画素P53の画素データの移動先は画素P51となる。この場合、図8Cに示すように、移動先の画素に中インクの画素データが対応づけられている。従って、ステップS435の処理が実行され、図8Dに示すように中インクの画素データの移動前の画素P52に大インクの画素データが対応づけられる。当該図8Dに示す画素データによって印刷を行うと、図8Eに示すように、画素P52の位置に大インクが印刷される。従って、図8Bに示す適正なインク滴の記録位置とは異なるが、図8Bとほぼ同様の画像を印刷することが可能である。以上のように、ステップS445にて画素データの配置変更を行った後、制御部20は、小インク移動処理を終了して図3Bに示すフローチャートに復帰する。
(2)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、画素データ同士が同一画素で重ならないように画素データを移動させることによってサイズ間の記録位置ずれを抑制することができる限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、画像データ取得部21a、移動量取得部21b、画素移動部21c、配置変更部21dがコンピューターに備えられ、当該コンピューターとプリンターとによって本発明の一実施形態にかかる印刷装置が構成されても良い。
さらに、補正対象サイズの画素データを移動量だけ移動させる場合の移動先の画素に画素データが存在する場合に、画素データ同士の重複が生じないように画素データの配置を変更するための手法は上述の手法以外にも種々の手法を採用可能である。例えば、中インクと小インクとの双方について移動を行った状態を考慮して画素データの重複を防止する構成としても良い。
図8Fには、図6Aの領域R6を抜き出して示しており、同図8Fに示すように領域R6内で左から3番目に存在する画素P63には小インクの画素データが対応づけられ、左から2番目に存在する画素P62には中インクの画素データが対応づけられ、最も左に存在する画素P61には大インクの画素データが対応づけられている。このような配置において、中インクと小インクとの双方について移動を行った状態を考慮して画素データの重複を防止する構成を採用することが可能である。
具体的には、図8Fに示す画素データにおいては、図8Gに示すように、画素P61に大インク、画素P62に中インク、画素P63に小インクが記録される場合にその記録位置が適正な記録位置となる。そして、中インクの移動量Dmが1、小インクの移動量Dsが2である場合、中インクの画素データが対応づけられた画素P62の移動先は画素P61、小インクの画素データが対応づけられた画素P63の移動先も画素P61で同一である。
この場合、移動先の画素データは大インクであるため、移動量Dm,Dsを1減じることになるが、移動量Dm,Dsから1減じると、中インクの画素データは移動させないこととなり、小インクの画素データは左に1個移動させる状態となる。従って、小インクの画素データの移動先の画素P62に中インクの画素データが対応づけられている状態となる。そこで、図8Hに示すように、中インクと小インクとを結合して画素P62に大インクの画素データを対応づける構成とする。当該図8Hに示す画素データによって印刷を行うと、図8Iに示すように、画素P62の位置に大インクが印刷される。従って、図8Gに示す適正なインク滴の記録位置とは異なるが、図8Gとほぼ同様の画像を印刷することが可能である。
さらに、補正対象サイズが所定の閾値以下のサイズである場合、補正対象サイズの画素データを削除する構成としても良い。例えば、上述の実施形態において小サイズが所定の閾値以下のサイズであって、削除による画質低下の程度が所定の程度以下である場合、画素データの重複が生じた小サイズの画素データを削除する構成としても良い。例えば、図6Aに示す領域R4においては、図8Jに示すように、画素P41に大インクの画素データが対応づけられ、画素P43に小インクの画素データが対応づけられている。この場合、図8Kに示すように、画素P41に大インク、画素P43に小インクを記録すると適正な記録位置にインク滴が記録された状態となる。
この例において画素P43の画素データが小インクの画素データであるため図8Jに示すように移動量Dsが2とされ、移動先の画素は画素P41となる。従って、小インクの画素データと大インクの画素データとが重なるため、図8Lに示すように小インクの画素データを削除する。当該図(Lに示す画素データによって印刷を行うと、図8Mに示すように、画素P41の位置に大インクが印刷される。従って、図8Kに示す適正なインク滴の記録位置とは異なるが、図8Kとほぼ同様の画像を印刷することが可能である。
さらに、上述のステップS335,S440による移動量の抑制を伴う配置変更と、ステップS345による画素データの位置の交換を伴う配置変更と、ステップS350,S445による画素データの結合を伴う配置変更と、図8L等に示す閾値以下のサイズの削除を伴う配置変更とはその全てを組み合わせても良いし、1以上の配置変更を実行しても良い。また、処理順序も任意であり、上述のように移動量の抑制を伴う配置変更を実行するか否かを最初に判定する構成の他、移動量の抑制を伴う配置変更を実行するか否かを判定する前に、画素データの位置の交換を伴う配置変更や画素データの結合を伴う配置変更等を実行するか否かを判定する構成であっても良い。
10…印刷装置、20…制御部、21…印刷制御プログラム、21a…画像データ取得部、21b…移動量取得部、21c…画素移動部、21d…配置変更部、21e…印刷ヘッド制御部、30a…移動量データ、30b…色変換テーブル、41…印刷ヘッド、42…駆動電圧生成部、43…キャリッジドライバー、44…モータードライバー、45…記憶媒体I/F部

Claims (7)

  1. 印刷ヘッドが備える複数のノズルから複数のサイズのインク滴を吐出して印刷を行う印刷装置であって、
    前記インク滴を記録すべき画素と記録すべき前記インク滴のサイズとを示す画素データを取得する画素データ取得手段と、
    前記複数のサイズの一つを基準サイズ、当該基準サイズ以外のサイズを補正対象サイズとし、前記補正対象サイズの前記インク滴と前記基準サイズの前記インク滴とにおける相対的な記録位置のずれを抑制するように前記補正対象サイズの前記画素データを移動させる場合の移動量を画素単位で取得する移動量取得手段と、
    前記補正対象サイズの前記画素データを前記移動量だけ移動させる画素移動手段と、
    前記補正対象サイズの前記画素データを前記移動量だけ移動させる場合の移動先の画素に前記画素データが存在する場合、前記画素データ同士の重複が生じないように前記画素データの配置を変更する配置変更手段と、
    前記基準サイズの前記画素データと、移動後および配置の変更後の前記補正対象サイズの前記画素データとに基づいて前記印刷ヘッドに備えられた前記複数のノズルから前記インク滴を吐出させて印刷を行う印刷ヘッド制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記複数のサイズには第1サイズと当該第1サイズよりも大きい第2サイズと当該第2サイズよりも大きい第3サイズとが含まれ、
    前記配置変更手段は、前記補正対象サイズと前記移動先の画素の前記インク滴のサイズとの一方が前記第1サイズであり他方が前記第2サイズである場合、前記第1サイズの前記画素データを削除するとともに前記第2サイズの前記画素データの移動前の画素に前記第3サイズの前記画素データを対応づけることを特徴とする、
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記配置変更手段は、前記補正対象サイズと前記移動先の画素の前記インク滴のサイズとが異なる場合、移動前の前記補正対象サイズの前記画素データと前記移動先の画素の前記画素データとを交換して前記補正対象サイズの前記画素データを前記移動量だけ移動させることを特徴とする、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷装置。
  4. 前記配置変更手段は、前記補正対象サイズが所定の閾値以下のサイズである場合、前記補正対象サイズの前記画素データを削除することを特徴とする、
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記配置変更手段は、前記移動量を減じて前記補正対象サイズの前記画素データを移動させることを特徴とする、
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記配置変更手段は、前記補正対象サイズの前記画素データおよび前記移動先の画素の前記画素データを、前記補正対象サイズにおけるインク量と前記移動先の画素の前記インク滴のサイズにおけるインク量との和に最も近いインク量となるサイズの前記画素データで置換するとともに、置換された前記画素データを、前記補正対象サイズの前記画素データと前記移動先の画素の前記画素データとで前記インク滴のサイズが大きい方の画素に対応づけることを特徴とする、
    請求項1〜請求項5に記載の印刷装置。
  7. 印刷ヘッドが備える複数のノズルから複数のサイズのインク滴を吐出して印刷を行う印刷方法であって、
    前記インク滴を記録すべき画素と記録すべき前記インク滴のサイズとを示す画素データを取得する画素データ取得工程と、
    前記複数のサイズの一つを基準サイズ、当該基準サイズ以外のサイズを補正対象サイズとし、前記補正対象サイズの前記インク滴と前記基準サイズの前記インク滴とにおける相対的な記録位置のずれを抑制するように前記補正対象サイズの前記画素データを移動させる場合の移動量を画素単位で取得する移動量取得工程と、
    前記補正対象サイズの前記画素データを前記移動量だけ移動させる画素移動工程と、
    前記補正対象サイズの前記画素データを前記移動量だけ移動させる場合の移動先の画素に前記画素データが存在する場合、前記画素データ同士の重複が生じないように前記画素データの配置を変更する配置変更工程と、
    前記基準サイズの前記画素データと、移動後および配置の変更後の前記補正対象サイズの前記画素データとに基づいて前記印刷ヘッドに備えられた前記複数のノズルから前記インク滴を吐出させて印刷を行う印刷ヘッド制御工程と、
    を含むことを特徴とする印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110077112A (zh) * 2018-04-18 2019-08-02 广东聚华印刷显示技术有限公司 打印喷嘴的墨滴偏移校正方法、装置和系统

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