JP2012217586A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係る遊技機1は、遊技球の入賞が可能な入賞口210,220と、入賞口210,220に入賞した遊技球を用いた演出を行うことが可能な演出装置600と、を備える。そして、演出装置600は、遊技球を遊技者による視認が可能な状態で保持する保持部678と、遊技球を排出する排出部676と、入賞口210,220に入賞した遊技球を保持部678又は排出部676に振り分ける振分手段674と、を備える。
【選択図】 図4
Description
この遊技機では、大入賞口に入賞した遊技球を停留させる停留部を有している。ここで、停留部には、遊技球を1つのみ停留させることが可能となっている。そして、停留部に遊技球が停留されている場合には、後続の遊技球は、停留部に停留されている遊技球の上方を通過することによって、背面側に排出される。
すなわち、従来の遊技機では、停留部に停留されている遊技球によって、後続の遊技球を背面側に排出する構成となっているため、後続の遊技球が、停留部に停留されている遊技球上に留まる場合がある。
本発明の課題は、演出装置において、保持する遊技球と排出する遊技球との振り分けをより確実に行うことにある。
第一の発明に係る遊技機では、振分手段が、遊技球を保持部又は排出部に振り分ける。
したがって、第一の発明に係る遊技機によれば、演出装置において、保持する遊技球と排出する遊技球との振り分けをより確実に行うことが可能となる。
第二の発明に係る遊技機では、振分手段が、保持部における遊技球の存在に応じて、入賞口に入賞した遊技球を保持部又は排出部に振り分ける。
したがって、第二の発明に係る遊技機によれば、演出装置において、保持する遊技球と排出する遊技球との振り分けをより適切に行うことが可能となる。
ここで、検出手段としては、例えば、後述する第二排出球検出スイッチ316bが該当する。
したがって、第二の発明に係る遊技機によれば、演出装置において、保持する遊技球と排出する遊技球との振り分けをさらに適切に行うことが可能となる。
ここで、判定手段としては、例えば、後述する副制御装置500(ステップS604)が該当する。
第四の発明に係る遊技機では、記憶手段に記憶されている抽選の結果の数と保持部に保持されている遊技球の数とを一致させることができる。
したがって、第四の発明に係る遊技機によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面10の構成を説明する。
図1は、遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1に示すように、遊技盤面10には、遊技球の発射路20を構成する外レール21及び内レール22が設けられている。遊技盤面10では、外レール21及び内レール22によって囲まれた円形状の領域が、遊技球を転動させる遊技領域30となっている。
役物装置100は、外周壁101と、外周壁101の内側に構成された中央転動経路31と、遊技球を中央転動経路31へ流入させる流入口102と、中央転動経路31を通過した遊技球を排出する排出口103と、を有している。
役物装置100では、流入口102以外の部分からは、遊技球が中央転動経路31に流入することはない。また、役物装置100では、排出口103以外の部分からは、遊技球が排出されることはない。
中央転動経路31には、遊技球を搬送することが可能な2つの回転部材111,112と、遊技球を滞留させることが可能なステージ113と、排出口103における遊技球の排出位置を左右方向(図1に示す左右方向)に変化させることが可能な振分部材114と、が配設されている。
役物装置100の下方には、第一始動入賞口210が配設されている。本実施形態では、第一始動入賞口210は、後述する演出装置600に設けられている。第一始動入賞口210は、上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)であり、常時、遊技球の入賞が可能な状態を形成している。
第二始動入賞口220は、通常時は、開閉部材221が閉止状態とされることにより、遊技球の入賞が不可能な状態を形成する。そして、第二始動入賞口220は、普通図柄抽選に当選した場合に、開閉部材221が所定パターンで開放状態されることにより、遊技球の入賞が可能な状態を形成する。
大入賞口240は、通常時は、開閉部材241が閉止状態とされることにより、遊技球の入賞が不可能な状態を形成する。そして、大入賞口240は、特別図柄抽選に当選して特賞状態が生起された場合に、開閉部材241が所定パターンで開放状態とされることにより、遊技球の入賞が可能な状態を形成する。
演出装置600の左方には、左中一般入賞口250a及び左下一般入賞口250bが配設されている。また、演出装置600の右方には、右中一般入賞口260a及び右下一般入賞口260bが配設されている。各一般入賞口250a,250b,260a,260bは、上向きに開口した入賞口であり、常時、遊技球が入賞可能な状態を形成している。
役物装置100の左方には、パチンコ機1の遊技状態を表示する遊技状態表示装置280が配設されている。遊技状態表示装置280は、LEDランプ、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成される。遊技状態表示装置280は、特別図柄表示部281と、普通図柄表示部282と、を有している。
普通図柄表示部282は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。普通図柄表示部282では、普通図柄抽選が実行された場合に、普通図柄の変動表示が行われ、その後、当該普通図柄抽選の結果に応じた態様による普通図柄の停止表示が行われる。
パチンコ機1には、遊技者による操作に応じて、遊技球を発射することが可能な発射装置(図示せず)が配設されている。そして、発射装置によって発射された遊技球は、発射路20を介して、遊技領域30に打ち出される。
遊技領域30に打ち出された遊技球は、中央転動経路31、左側転動経路32及び右側転動経路33のうちいずれかの転動経路を、下方に向かって転動する。
なお、遊技領域30には、第一始動入賞口210、第二始動入賞口220、始動ゲート230、大入賞口240等に向かって遊技球を導くように、複数の釘nが配設されている。
次に、演出装置600の構成を説明する。
図2は、可動部材が初期位置に配置されている演出装置の正面図である。図3は、図2に示す演出装置の平面図である。図4は、図2に示すA−A線に沿う断面図である。図5は、可動部材が第一排出位置に配置されている演出装置の正面図である。図6は、図5に示すB−B線に沿う断面図である。図7は、可動部材が第二排出位置に配置されている演出装置の正面図である。図8は、図7に示すC−C線に沿う断面図である。
図3、図4、図6及び図8に示すように、入賞球誘導路形成ユニット610は、装飾板620と、装飾板620の左右方向の中央部に取り付けられたカバー部材630と、カバー部材630の背面側に取り付けられた誘導路形成部材640と、を備えている。
第二カバー板632の背面における第一流入孔635aと第二流入孔635bとの間の位置には、ストッパー636が設けられている。ストッパー636は、背面側に向かって立上る板状体により構成されている。
図3、図4、図6及び図8に示すように、演出可動ユニット650は、台座660と、台座660に対して回転することが可能に取り付けられた可動部材670と、を備えている。
第一設置面661には、可動部材670が取り付けられる回転軸664が設けられている。回転軸664は、上下方向に沿って延びている。第二設置面663には、可動部材670を駆動するモータ550が配設されている。本実施形態では、モータ550として、ステッピングモータが用いられている。モータ550の回転軸550aは、上下方向に沿って延びている。回転軸550aには、モータギア550bが取り付けられている。
回転板671には、回転軸664が挿通される軸受け孔671aが設けられている。軸受け孔671aは、上下方向に沿って延びている。回転板671の背面における左右方向の中央部には、モータギア550bに嵌合するドライブギア671bが設けられている。また、回転板671の背面におけるドライブギア671bの両側方のそれぞれには、規制面675a,675bが形成されている。
第三排出路676には、第一排出球検出スイッチ316aが配設されている。第一排出球検出スイッチ316aは、第三排出路676を通過する遊技球を検出(演出装置600からの遊技球の排出を検出)する。そして、第一排出球検出スイッチ316aは、遊技球の検出に応じて、検出信号を後述する副制御装置500に対して出力する。
保持部678は、正面側に向かって傾斜する保持面678aと、保持面678aの裏面側に配設された第二排出球検出スイッチ316bと、を有している。
ここで、所定保持数が「2」以上となるように保持部678を構成しても構わない。この場合にも、所定保持数は、RAM430の始動情報記憶領域において記憶することが可能な始動情報の数(所定記憶数)と一致させる。
振分可動片674は、左右方向に沿って延びる回転軸674aにより揺動するシーソー部材である。振分可動片674は、遊技球を誘導する誘導面674bを有している。振分可動片674は、誘導面674bが背面側に向かって傾斜する第一状態と、誘導面674bが正面側に向かって傾斜する第二状態と、を形成することが可能となっている。振分可動片674は、落下孔677bの下方であって、第三排出路676と受入孔673aとの間に配設されている。
振分可動片674は、可動片ソレノイド560の非通電時には、第一状態を形成する。そして、第一状態を形成している振分可動片674では、背面側に向かって傾斜する誘導面674bが、落下孔677bから落下してきた遊技球を、第三排出路676に誘導する。なお、振分可動片674が第一状態を形成している際には、遊技球が受入孔673aに進入することができない状態となっている。
演出装置600では、第一始動入賞口210に入賞した遊技球が、第一始動入賞球誘導路N1(遊技球誘導路621及び遊技球誘導路641)を通過して、遊技球誘導路643の上端に流入する。また、第二始動入賞口220に入賞した遊技球が、第二始動入賞球誘導路N2(遊技球誘導路642)を通過して、遊技球誘導路643の上端に流入する。
ここで、受入部677aは、可動部材670の回転軸664の延長線上に位置している。これによって、可動部材670(遊技球誘導路677)は、自己が駆動中であるか否かに関らず、また、自己の回転位置に関らず、常時、第一始動入賞球誘導路N1及び第二始動入賞球誘導路N2から遊技球を受容する(流入させる)ことが可能となる。
この際、振分可動片674が第一状態を形成している場合には、誘導面674b上に落下した遊技球は、第三排出路676に流入する。そして、第三排出路676に流入した遊技球は、第三排出路676によって誘導され、演出装置600の下方に排出される。
すなわち、演出装置600では、保持部678及び第三排出路676の上流側に配設された振分可動片674が、遊技球を保持部678又は第三排出路676に振り分ける。
なお、第三排出路676、第一排出路634a及び第二排出路634bのそれぞれから排出された遊技球は、アウト口270から排出された遊技球と同様に、遊技機本体(図示せず)側に回収される。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図16は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図16に示すように、パチンコ機1は、制御部として、主制御装置400と、副制御装置500と、を備えている。
不正行為防止等のため、主制御装置400及び副制御装置500は、それぞれ別々の基板に実装される。また、制御部では、主制御装置400から副制御装置500への一方向にのみデータの送信が可能となっている。
具体的には、主制御装置400は、始動入賞口スイッチ310a,310bからの検出信号の入力に応じて、特別図柄抽選を実行する。また、主制御装置400は、始動ゲートスイッチ311からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
特別図柄抽選とは、大入賞口240の開閉部材241の開放動作が実行される特賞状態を生起させるか否かを決定するための抽選である。普通図柄抽選とは、第二始動入賞口220の開閉部材221を開放状態とする開放動作を実行するか否かを決定するための抽選である。
主制御装置400は、CPU410と、ROM420と、RAM430と、入力ポート440と、出力ポート450と、を備える。
入力ポート440は、始動入賞口スイッチ310a,310b、始動ゲートスイッチ311、大入賞口スイッチ313及び一般入賞口スイッチ314,315のそれぞれから入力された検出信号をCPU410に対して出力する。
RAM430は、主制御装置400に入力されたデータ、主制御装置400から出力されるデータ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。
副制御装置500のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。特に、副制御装置500のROMには、演出装置600(モータ550、可動片ソレノイド560及び表示部631a,631b)による演出動作を制御するためのプログラムが記憶されている。
次に、主制御装置400で実行される特別図柄抽選処理を説明する。
主制御装置400のCPU410は、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御処理(プログラム)を繰り返し実行する。
そして、特別図柄抽選処理は、遊技制御処理に含まれる処理である。
図17は、特別図柄抽選処理を示すフローチャートである。
図17に示すように、特別図柄抽選処理が実行されると、まず、ステップS100に移行する。
ステップS102では、始動入賞検出コマンド送信処理を実行し、ステップS104に移行する。
ステップS104では、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報の数が所定記憶数に達しているか否かを判定し、所定記憶数に達していないと判定した場合(No)は、ステップS106に移行する。一方、所定記憶数に達していると判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、RAM430には、始動情報を記憶することが可能な始動情報記憶領域が設けられている。始動情報(抽選の結果)とは、特別図柄抽選乱数値、変動時間抽選乱数値及び停止図柄抽選乱数値等をいう。始動情報記憶領域では、始動情報を、予め設定された所定記憶数まで記憶することが可能となっている。
したがって、ステップS104では、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報の数が「1」となっているか否かを判定する。なお、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報の数が「1」となっているときは、特別図柄表示部281において、特別図柄の変動表示が行われている。
ステップS106では、始動情報更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
始動情報更新処理では、始動情報を取得する。具体的には、特別図柄抽選乱数値、変動時間抽選乱数値及び停止図柄抽選乱数値のそれぞれを、対応の乱数カウンタから取得する。そして、取得した特別図柄抽選乱数値、変動時間抽選乱数値及び停止図柄抽選乱数値を、始動情報として、RAM430の始動情報記憶領域に記憶する。
当たり判定処理は、上述した遊技制御処理に含まれる処理である。
図18は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
図18に示すように、当たり判定処理が実行されると、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、特別図柄の変動表示中か否かを判定し、特別図柄の変動表示中でないと判定した場合(No)は、ステップS202に移行する。一方、特別図柄の変動表示中であると判定した場合(Yes)は、ステップS212に移行する。
ステップS204では、RAM430の始動情報記憶領域に記憶されている特別図柄抽選乱数値が当たり値と一致しているか否かを判定し、当たり値と一致していると判定した場合(Yes)は、ステップS206に移行する。一方、当たり値と一致していないと判定した場合(No)は、ステップS210に移行する。
ステップS206では、当たり時表示設定処理を実行し、ステップS208に移行する。
当たり時表示設定処理では、特別図柄の変動時間を決定するとともに、停止図柄を決定する。
ステップS208では、特別図柄変動表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
特別図柄変動表示開始処理では、特別図柄変動時間タイマにおいて、ステップS206又は後述するステップS210で決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示部281において特別図柄の変動表示を開始するとともに、設定したタイマによる変動時間の計測を開始する。
この際、主制御装置400は、ステップS204における判定結果に基づいて、特別図柄抽選の結果に対応する特別図柄変動表示開始コマンドを副制御装置500に対して送信する。すなわち、特別図柄変動表示開始コマンドには、特別図柄の抽選の結果が「当たり」又は「はずれ」であることを指定する情報が含まれている。
はずれ時表示設定処理では、特別図柄の変動時間を決定するとともに、停止図柄を決定する。
ここで、ROM420には、変動時間抽選乱数値と変動時間との対応が登録されたはずれ時変動時間抽選テーブルが格納されている。そして、主制御装置400は、始動情報記憶領域に記憶されている変動時間抽選乱数値及びはずれ時変動時間抽選テーブルに基づいて、特別図柄の変動時間を決定する。
ステップS214では、停止表示処理を実行し、ステップS216に移行する。
停止表示処理では、特別図柄表示部281において、特別図柄の停止表示を行う。この際、ステップS206又はステップS210で決定した停止図柄によって、特別図柄の停止表示を行う。これにより、停止表示された特別図柄によって、特別図柄抽選の結果が表示(報知)される。
ステップS216では、始動情報更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
始動情報更新処理では、RAM430の始動情報記憶領域に記憶されている始動情報を削除する。これにより、特別図柄抽選の結果が報知されたことに応じて、当該報知に係る始動情報が、RAM430の始動情報記憶領域から削除される。
次に、副制御装置500で実行される処理を説明する。
副制御装置500のCPUは、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な演出制御処理(プログラム)を繰り返し実行する。
図19は、演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、副制御装置500のCPUにおいて実行されると、図19に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS302では、特別図柄変動表示開始コマンド受信処理を実行し、ステップS304に移行する。特別図柄変動表示開始コマンド受信処理については、後述する。
ステップS304では、検出信号受信処理を実行し、ステップS306に移行する。検出振動受信処理については、後述する。
ステップS306では、特別図柄変動表示終了コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。特別図柄変動表示終了コマンド受信処理については、後述する。
図20は、始動入賞検出コマンド受信処理を示すフローチャートである。
始動入賞検出コマンド受信処理では、ステップS300において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、始動入賞検出コマンドを受信したか否かを判定し、始動入賞検出コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS402に移行する。一方、始動入賞検出コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS402では、流入球数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
流入球数カウンタ更新処理では、流入球数カウンタのカウント値kiを更新する。具体的には、現在のカウント値kiに1を加算した値を、新たに、カウント値kiとして設定する。
図21は、特別図柄変動表示開始コマンド受信処理を示すフローチャートである。
特別図柄変動表示開始コマンド受信処理では、ステップS302において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、特別図柄変動表示開始コマンドを受信したか否かを判定し、特別図柄変動表示開始コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS502に移行する。一方、特別図柄変動表示開始コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS504では、当たりフラグ設定処理を実行し、ステップS506に移行する。
ステップS506では、変動表示中動作開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
変動表示中動作開始処理では、演出装置600による変動表示中動作を開始する。ここで、変動表示中動作開始処理は、第二排出球検出スイッチ316bから入力されている検出信号がHiレベルとなった後に開始される。
具体的には、副制御装置500は、変動表示中動作として、演出装置600の可動部材670が初期位置で左右方向に揺動するように、モータ550に対して制御信号を出力する。また、副制御装置500は、変動表示中動作として、演出装置600のはずれ表示部631aと当たり表示部631bとが交互に点灯するように、ランプ530を制御する。
図22は、検出信号受信処理を示すフローチャートである。
検出信号受信処理では、ステップS304において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、第一排出球検出スイッチ316aから検出信号が入力されたか否かを判定し、検出信号が入力されたと判定した場合(Yes)は、ステップS602に移行する。一方、検出信号が入力されていないと判定した場合(No)は、ステップS604に移行する。
ステップS602では、排出球数カウンタ更新処理を実行し、ステップS604に移行する。
排出球数カウンタ更新処理では、排出球数カウンタのカウント値koを更新する。具体的には、現在のカウント値koに1を加算した値を、新たに、カウント値koとして設定する。
ステップS606では、第一振分可動片制御処理を実行し、ステップS608に移行する。
ステップS608では、遊技球保持フラグが設定されているか否かを判定し、遊技球保持フラグが設定されていないと判定した場合(No)は、ステップS610に移行する。一方、遊技球保持フラグが設定されていると判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS610では、排出球数カウンタ更新処理を実行し、ステップS612に移行する。
ステップS612では、遊技球保持フラグ設定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
遊技球保持フラグ設定処理では、副制御装置500のRAMの所定領域において、遊技球保持フラグを設定(記憶)する。
第二振分可動片制御処理では、可動片ソレノイド560への通電を開始して、振分可動片674を第二状態とする。
ステップS616では、遊技球保持フラグが設定されているか否かを判定し、遊技球保持フラグが設定されていると判定した場合(Yes)は、ステップS618に移行する。一方、遊技球保持フラグが設定されていないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS618では、遊技球保持フラグ解除処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
遊技球保持フラグ解除処理では、副制御装置500のRAMの所定領域における遊技球保持フラグの設定を解除(消去)する。
図23は、特別図柄変動表示終了コマンド受信処理を示すフローチャートである。
特別図柄変動表示終了コマンド受信処理では、ステップS306において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、特別図柄変動表示終了コマンドを受信したか否かを判定し、特別図柄変動表示終了コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS702に移行する。一方、特別図柄変動表示終了コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS704では、第一排出動作開始処理を実行し、ステップS706に移行する。
具体的には、副制御装置500は、第一排出動作として、演出装置600の可動部材670が第一排出位置に配置された後、初期位置に配置されるように、モータ550に対して制御信号を出力する。また、副制御装置500は、第一排出動作として、はずれ表示部631aが点灯するように、ランプ530を制御する。
ステップS708では、カウンタリセット処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
カウンタリセット処理では、流入球数カウンタのカウント値ki及び排出球数カウンタのカウント値koをリセット(「0」にする)する。
第二排出動作開始処理では、演出装置600による第二排出動作を開始する。
具体的には、副制御装置500は、第二排出動作として、演出装置600の可動部材670が第二排出位置に配置された後、初期位置に配置されるように、モータ550に対して制御信号を出力する。また、副制御装置500は、第二排出動作として、当たり表示部631bが点灯するように、ランプ530を制御する。
エラー報知処理では、ランプ530及びスピーカ540によるエラー報知を実行する。具体的には、ランプ530を所定のパターンで点滅させるとともに、スピーカ540よりエラー報知用の警告音を出力する。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
なお、以下の説明では、パチンコ機1の稼働中において特別図柄の変動表示が行われていない状態(保持部678に遊技球が保持されていない状態)を初期状態と定義する。
初期状態の演出装置600では、図2に示すように、可動部材670が初期位置に配置されているとともに、図15に示すように、振分可動片674が第二状態を形成している。
第一始動入賞口210又は第二始動入賞口220に遊技球が入賞すると、特別図柄抽選が実行され、特別図柄表示部281において、特別図柄の変動表示が開始される。
具体的には、第一始動入賞口210に入賞した遊技球は、遊技球誘導路621及び遊技球誘導路641を通過して、遊技球誘導路643の上端に流入する。
また、第二始動入賞口220に入賞した遊技球は、遊技球誘導路642を通過して、遊技球誘導路643の上端に流入する。
ここで、受入部677aは、可動部材670の回転軸664の延長線上に位置している。これによって、可動部材670(遊技球誘導路677)は、自己が駆動中であるか否かに関らず、また、自己の回転位置に関らず、常時、始動入賞口210,220に入賞した遊技球を受容する(流入させる)ことが可能となる。
そして、誘導面674b上に落下した遊技球は、装飾部材673の保持部678の保持面678a上に流入する。この際、保持面678a上に流入した遊技球は、第二カバー板631の背面に設けられたストッパー636によって正面側への転動が抑止され、保持面678a上に保持される。なお、演出装置600では、保持部678に保持された遊技球を視認することが可能となっている。
これによって、その後、演出装置600に流入した遊技球(振分可動片674の誘導面674b上に落下した遊技球)は、第三排出路676に流入する。そして、第三排出路676に流入した遊技球は、第三排出路676によって誘導され、演出装置600の下方に排出される。
この際、特別図柄抽選の結果が「はずれ」である場合には、演出装置600による第一排出動作が開始される。具体的には、第一排出動作として、図5に示すように、可動部材670が第一排出位置に配置されるとともに、はずれ表示部631aが点灯する。
一方、特別図柄抽選の結果が「当たり」である場合には、演出装置600による第二排出動作が開始される。具体的には、第二排出動作として、図7に示すように、可動部材670が第二排出位置に配置されるとともに、当たり表示部631bが点灯する。
さらに、装飾部材673の保持部678に保持されていた遊技球が第一流入孔635a又は第二流入孔635bに流入すると、図15に示すように、振分可動片674が第一状態から第二状態に切り換わる。
また、パチンコ機1では、特別図柄の停止表示が行われた際に、演出装置600に流入した遊技球の数と演出装置600から排出された遊技球の数とが一致しているか否かが判定される。そして、演出装置600に流入した遊技球の数と演出装置600から排出された遊技球の数とが一致していないと判定された場合には、エラー報知処理が実行される。
以上のように、パチンコ機1では、演出装置600において、振分可動片674が、始動入賞口210,220に入賞した遊技球を保持部678又は第三排出路676に振り分ける。
したがって、パチンコ機1によれば、演出装置600において、保持する遊技球と排出する遊技球との振り分けをより確実に行うことが可能となる。
具体的には、振分可動片674は、保持部678に保持されている遊技球の数が所定保持数(本実施形態では、「1」)に達していないと判定された場合には、遊技球を保持部678に振り分け、保持部678に保持されている遊技球の数が所定保持数に達していると判定された場合には、遊技球を第三排出路676に振り分ける。
したがって、パチンコ機1によれば、演出装置600において、保持する遊技球と排出する遊技球との振り分けをより適切に行うことが可能となる。
これにより、パチンコ機1では、RAM430の始動情報記憶領域に記憶されている始動情報の数と演出装置600の保持部678に保持されている遊技球の数とを一致させることができる。
したがって、パチンコ機1によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、第一始動入賞口210への遊技球の入賞及び第二始動入賞口220への遊技球の入賞に応じて、特別図柄抽選を実行している。しかしながら、第一始動入賞口210への遊技球の入賞に応じて実行される特別図柄抽選と、第二始動入賞口220への遊技球の入賞に応じて実行される特別図柄抽選と、を異なるものとしても構わない。
また、上記実施形態においては、本発明をパチンコ機1に適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
10 遊技盤面
30 遊技領域
100 役物装置
210 第一始動入賞口
220 第二始動入賞口
230 始動ゲート
240 大入賞口
280 遊技状態表示装置
281 特別図柄表示部
282 普通図柄表示部
310a 第一始動入賞口スイッチ
310b 第二始動入賞口スイッチ
311 始動ゲートスイッチ
313 大入賞口スイッチ
316a 第一排出球検出スイッチ
316b 第二排出球検出スイッチ
320 始動入賞口ソレノイド
321 大入賞口ソレノイド
400 主制御装置
500 副制御装置
530 ランプ
540 スピーカ
550 モータ
550a 回転軸
550b モータギア
560 可動片ソレノイド
N1 第一始動入賞球誘導路
N2 第二始動入賞球誘導路
600 演出装置
610 入賞球誘導路形成ユニット
620 装飾板
621 遊技球誘導路
630 カバー部材
631 第一カバー板
631a はずれ表示部
631b 当たり表示部
632 第二カバー板
633a 第一区画壁
633b 第二区画壁
634a 第一排出路
634b 第二排出路
635a 第一流入孔
635b 第二流入孔
636 ストッパー
640 誘導路形成部材
641 遊技球誘導路
642 遊技球誘導路
643 遊技球誘導路
664 回転軸
650 演出可動ユニット
660 台座
661 第一設置面
662 規制面
663 第二設置面
670 可動部材
671 回転板
671a 軸受け孔
671b ドライブギア
672 誘導路形成部材
673 装飾部材
673a 受入孔
674 振分可動片
674a 回転軸
674b 誘導面
675a 規制面
675b 規制面
676 第三排出路
677 遊技球誘導路
677a 受入部
678 保持部
678a 保持面
Claims (4)
- 遊技球の入賞が可能な入賞口と、
前記入賞口に入賞した遊技球を用いた演出を行うことが可能な演出装置と、を備える遊技機であって、
前記演出装置は、
遊技球を遊技者による視認が可能な状態で保持する保持部と、
遊技球を排出する排出部と、
前記入賞口に入賞した遊技球を前記保持部又は前記排出部に振り分ける振分手段と、を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記保持部における遊技球の存在を検出する検出手段を備え、
前記振分手段は、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記入賞口に入賞した遊技球を前記保持部又は前記排出部に振り分けることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記検出手段による検出結果に応じて、前記保持部に保持されている遊技球の数が所定保持数に達しているか否かを判定する判定手段を備え、
前記振分手段は、
前記判定手段により前記保持部に保持されている遊技球の数が前記所定保持数に達していないと判定された場合には、前記入賞口に入賞した遊技球を前記保持部に振り分け、
前記判定手段により前記保持部に保持されている遊技球の数が前記所定保持数に達していると判定された場合には、前記入賞口に入賞した遊技球を前記排出部に振り分けることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記入賞口への遊技球の入賞に応じて抽選を実行する抽選手段と、
前記抽選の結果を所定記憶数まで記憶することが可能な記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記抽選の結果を報知する報知手段と、
前記報知手段により前記抽選の結果が報知されたことに応じて、当該抽選の結果を前記記憶手段から削除する削除手段と、を備え、
前記演出装置は、前記報知手段により前記抽選の結果が報知されたことに応じて、前記保持部に保持されている遊技球を排出する排出手段を有し、
前記所定保持数は、前記所定記憶数と一致していることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005342349A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Samii Kk | 弾球遊技機の入賞装置 |
JP2008023031A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Heiwa Corp | 入賞装置及び遊技機 |
JP2010200996A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
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2011
- 2011-04-07 JP JP2011085694A patent/JP2012217586A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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