JP2012216256A - 情報記録システム及びマガジン - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース内に設けられた一対のリール間で記録テープを走行させる構成において、ヘッドを良好にクリーニングすることができる情報記録システム、及びこの情報記録システムを製造する際に用いるマガジンを得る。
【解決手段】情報記録システム10は、ケース12内に設けられた一対のリール14,16の回転によって該ケース内で走行される記録テープTと、ケース12内で記録テープTに対し情報の書き込み及び読み取りの一方を行う磁気ヘッド20と、記録テープTを磁気ヘッド20から厚み方向に離隔させるテープ離隔機構24と、記録テープTが磁気ヘッド20から離隔されている状態で供給リール40に巻き取られたクリーニングテープ38を巻き出しつつ該クリーニングテープ38にて磁気ヘッド20をクリーニングするクリーニング装置22とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケース内で一対のリールに記録テープが巻き回された情報記録システム、及びこの情報記録システムを製造する際に用いるマガジンに関する。
記録・再生時に記録テープと摺接するヘッドから記録テープを離間させつつ遥動して該ヘッドをクリーニングするクリーニング装置が、該ヘッドを収容したケース内に設けられたテープドライブが知られている。
特開平11−328633号公報
上記の技術では、クリーニング装置が遥動に伴ってヘッドと摺接されるため、クリーニングストロークが短い等の制約が生じる。
本発明は、ケース内に設けられた一対のリール間で記録テープを走行させる構成において、ヘッドを良好にクリーニングすることができる情報記録システム、及びこの情報記録システムを製造する際に用いるマガジンを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る情報記録システムは、ケース内に設けられた一対のリールによって該ケース内で走行され、該ケース内に設けられたヘッドに接触されながら該ヘッドによって情報の書き込み及び読み取りの少なくとも一方が行われる記録テープと、前記ケース内における前記ヘッドに対する前記記録テープの走行方向の両側に配置され、該ヘッドのクリーニングの際に前記記録テープを前記ヘッドから厚み方向に離間させるテープ逃がし機構と、クリーニングテープが巻き回され、前記ケース内における前記ヘッドに対し前記記録テープの走行方向の一方側に配置された供給ロールと、前記テープ逃がし機構によって前記記録テープが前記ヘッドから厚み方向に離間された状態で、前記ヘッドが前記クリーニングテープにて擦られつつクリーニングされるように該クリーニングテープを前記供給ロールから巻き出す巻き出し機構と、を備えている。
請求項1記載の情報記録システムでは、記録テープに対する情報の書き込み又は読み取りの際には、一対のリールの回転によって記録テープが走行される。ヘッドは、走行する記録テープに接触しつつ、該記録テープに対する情報の書き込み又は記録テープに書き込まれている情報の読み込みを行う。ヘッドをクリーニングする際には、テープ逃がし機構によって記録テープがその厚み方向にヘッドから離間される。すると、巻き出し機構によって供給ロールからクリーニングテープが巻き出され、このクリーニングテープはヘッドを擦りつつクリーニングする。
本情報記録システムでは、クリーニング装置がケース内に配置されているため、該ケース内に一対のリール、ヘッドが設けられた構成において、ヘッドをクリーニングすることができる。そして、記録テープをヘッドから離間させた状態でクリーニングテープが走行しつつヘッドをクリーニングするため、ヘッドのクリーニングの範囲やストローク等が、記録テープをヘッドから離す機構の動作ストロークによって制約を受けることがない。
このように、請求項1記載の情報記録システムでは、ケース内に設けられた一対のリール間で記録テープを走行させる構成において、ヘッドを良好にクリーニングすることができる。
請求項2記載の発明に係る情報記録システムは、ケース内に設けられた一対のリールによって該ケース内で走行され、該ケース内に設けられたヘッドに接触されながら該ヘッドによって情報の書き込み及び読み取りの少なくとも一方が行われる記録テープと、前記ケース内における前記ヘッドに対する前記記録テープの走行方向の両側に配置され、該ヘッドのクリーニングの際に前記記録テープを前記ヘッドから厚み方向に離間させるテープ逃がし機構と、クリーニングテープが巻き回され、前記ケース内における前記ヘッドに対し前記記録テープの走行方向の一方側に配置された供給ロールと、前記クリーニングテープの先端に取り付けられたリーダ部材と、前記ケース内において前記ヘッドに対し前記記録テープの走行方向の他方側に前記リーダ部材が着脱可能に配置され、前記リーダ部材が装着された状態で前記供給ロールから巻き出されたクリーニングテープを巻き取る巻取ロールと、前記リーダ部材が、前記テープ逃がし機構によって前記ヘッドから離間された前記記録テープと前記ヘッドとの間を通って、前記供給ロール側の待機位置と前記巻取ロールへの装着位置との間で移動するように、該リーダ部材を前記ケース内で案内するガイド部材と、前記リーダ部材を前記待機位置から装着位置へ移動させる駆動装置と、を備えている。
請求項2記載の情報記録システムでは、記録テープに対する情報の書き込み又は読み取りの際には、一対のリールの回転によって記録テープが走行される。ヘッドは、走行する記録テープに接触しつつ、該記録テープに対する情報の書き込み又は記録テープに書き込まれている情報の読み込みを行う。ヘッドをクリーニングする際には、テープ逃がし機構によって記録テープがその厚み方向にヘッドから離間される。次いで、駆動装置によってリーダ部材が待機位置から装着位置へ移動される。リーダ部材が装着された巻き取りリールが回転されると、クリーニングテープは供給ロールから巻き(繰り)出されながらヘッドをクリーニングし、巻取ロールに巻き取られる。このように、供給ロールと巻取ロールとの間を走行するクリーニングテープに擦られることによって、ヘッドがクリーニングされる。
本情報記録システムでは、クリーニング装置がケース内に配置されているため、該ケース内に一対のリール、ヘッドが設けられた構成において、ヘッドをクリーニングすることができる。そして、記録テープをヘッドから離間させた状態でクリーニングテープが走行しつつヘッドをクリーニングするため、ヘッドのクリーニングの範囲やストローク等が、記録テープをヘッドから離す機構の動作ストロークによって制約を受けることがない。
このように、請求項2記載の情報記録システムでは、ケース内に設けられた一対のリール間で記録テープを走行させる構成において、ヘッドを良好にクリーニングすることができる。
請求項3記載の発明に係る情報記録システムは、請求項2記載の情報記録システムにおいて、少なくとも前記クリーニングテープと前記供給ロールと前記リーダ部材とを含む交換ユニットが、前記ケースの外側から交換可能に構成されている。
請求項3記載の情報記録システムでは、先端にリーダ部材が取り付けられたクリーニングテープが供給ロールに巻き回された交換ユニットが交換可能とされている。これにより、例えばクリーニングテープがヘッドのクリーニングより消耗された場合には、新規のクリーニングテープに取り替えることができる。
請求項4記載の発明に係る情報記録システムは、請求項2又は請求項3記載の情報記録システムにおいて、前記ガイド部材と前記駆動装置の少なくとも一部とが前記ケースに対し着脱可能な共通のフレームに設けられている。
請求項4記載の情報記録システムでは、リーダ部材を待機位置から装着位置に駆動、案内する部材の全部又は一部が共通のフレームに組み付けられている。ケースに対し容易にクリーニング機構を設けることが可能となる。
請求項5記載の発明に係る情報記録システムは、請求項4記載の情報記録システムにおいて、前記テープ逃がし機構の少なくとも一部は、前記フレームに設けられている。
請求項5記載の情報記録システムでは、さらにテープ逃がし機構が共通のフレームに組み付けられている。このため、クリーニング機構と共にテープ逃がし機構を設けることが容易になる。
請求項6記載の発明に係る情報記録システムは、請求項2〜請求項5の何れか1項記載の情報記録システムにおいて、前記駆動装置は、前記リーダ部材を前記巻き取りリールの軸心部である前記装着位置で回転可能に支持し、該リーダ部材を該装着位置から待機位置へ移動させ得る構成とされている。
請求項6記載の情報記録システムでは、リーダ部材を待機位置から装着位置に駆動した後の駆動装置は、該装着位置でリーダ部材を回転可能に支持する。これにより、リーダ部材を支持したまま巻取ロールの回転が許容される。そして、ヘッドのクリーニング後には、駆動装置によってリーダ部材を装着位置から待機位置に復帰させることができる。
請求項7記載の発明に係るマガジンは、共通の記録テープが巻き取り繰り出し可能に連結された一対のリールと、情報記録システムに設けられ前記記録テープに対し情報の書き込み及び読み取りの少なくとも一方を行うヘッドを、該ヘッドに接触しつつクリーニングするクリーニング装置と、前記一対のリール及び前記クリーニング装置を、それぞれの受け渡し位置で前記情報記録システムに受け渡されるように保持する上カートリッジと、前記上カートリッジに対し着脱可能とされ、該上カートリッジとの間に前記一対のリール及び前記クリーニング装置を収容する下カートリッジと、を備えている。
請求項7記載のマガジンは、一対のリールを情報記録システムのケースに組み込む際に使用される。具体的には、マガジンの下カートリッジを上カートリッジから取り外し、上カートリッジを情報記録システムの受け部にセットすると、一対のリール及びクリーニング装置が情報記録システムの受け部に対しそれぞれの受け渡し位置に位置決めされる。この状態で、一対のリール及びクリーニング装置を情報記録システムに受け渡し、上カートリッジへの保持状態を解除する。これにより、一対のリール及びクリーニング装置を容易に情報システムの受け部に組み付けることができる。すなわち、情報記録システムの製造が簡素化される。
請求項8記載の発明に係るマガジンは、請求項7記載のマガジンにおいて、前記ヘッドから前記記録テープを厚み方向に離間させるテープ逃がし機構と、前記テープ逃がし機構及び前記クリーニング装置を保持すると共に前記上カートリッジに離脱可能に保持されたフレームと、をさらに備えた。
請求項8記載のマガジンでは、クリーニング装置とテープ逃がし機構とが共通のフレームに支持されているので、テープ逃がし機構をクリーニング装置と共に容易に情報システムの受け部に組み付けることができる。すなわち、情報記録システムの製造が簡素化される。
以上説明したように本発明に係る情報記録システムは、ケース内に設けられた一対のリール間で記録テープを走行させる構成において、ヘッドを良好にクリーニングすることができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る情報記録システムの概略全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る情報記録システムを構成するヘッドクリーニングアセンブリを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る情報記録システム内の一部、及びヘッドクリーニングアセンブリを模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る情報記録システムを構成するヘッドクリーニングアセンブリを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る情報記録システムを構成するクリーニング装置を示す図であって、(A)はリーダピンが待機位置に位置する状態の平面図、(B)はリーダピンが装着位置に位置する状態の平面図である。 本発明の実施形態に係る情報記録システムを構成するヘッドクリーニングアセンブリの動作を説明する図であって、(A)は記録テープに対する情報の読み書き状態を示す斜視図、(B)はクリーニングの準備状態を示す斜視図、(C)はクリーニングテープによる磁気ヘッドのクリーニング状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る情報記録システムを構成するリーダピン着脱機構46によるリーダピンの保持状態を説明するための図であって、(A)は拡大平面図、(B)は図7(A)7B−7B線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る情報記録システムを製造する際に用いるマガジンを示す図であって、(A)はマガジンが機構部への組み付け位置に運搬されてきた状態を模式的に示す断面図、(B)はマガジンを用いてリール及びヘッドクリーニングアセンブリを機構部に組み付ける工程を模式的に示す断面図である。
本発明の実施形態に係る情報記録システム10について、図1〜図7に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、矢印UPを上方向、矢印DNを下方向とする。
(情報記録システムの概略全体構成)
図1に示される如く、情報記録システム10は、ケース12と、ケース12に内に収容された一対のリール14、16とを備えている。ケース12には、リール14、16をユーザ等が出し入れするための開口部が形成されておらず、リール14、16は、情報の記録又は再生時、保管時を含む常時、ケース12内で収容されている。
リール14には、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが繰り出し可能に巻き回されており、リール16には、記録テープTの端部が巻き取り可能に接続されている。情報記録システム10では、上下方向に沿った回転軸周りに回転するリール14から繰り出された記録テープTが上下方向に沿った回転軸周りに回転するリール16によって巻き取られ、またリール16からリール14に記録テープTが巻き戻されるようになっている。すなわち、リール14は、記録テープTの繰り出し用リールとされ、リール16は、記録テープTの巻き取り用のリールとされ、これらは記録テープTの巻き方向が逆向きとされている。
図3に示される如く、リール14、16は、ケース12内に設けられた回転部材14A、16Aに一体回転するように固定的に結合されている。なお、図3は、後述するヘッドクリーニングアセンブリ28が装着される前の情報記録システム10の一部を模式的に示す断面図である。回転部材14A、16Aは、ケース12の底部を成すドライブベース12Aに設けられ、それぞれの直下でドライブベース12Aに設けられた図示しないモータに直結されている。これらの回転部材14A、16Aは、後述する磁気ヘッド20を通過する記録テープTの走行速度が略一定となるように同期して回転駆動されるようになっている。
また、図1に示される如く、ケース12内には、複数のテープガイド18が設けられており、該複数のテープガイド18は、ケース12内において記録テープTの走行経路(図4の矢印A参照)を規定している。ケース12内における複数のテープガイド18で規定された記録テープTの走行経路の中央部(隣り合う2つのテープガイド18間の部分)には、ヘッドとしての磁気ヘッド20が設けられている。磁気ヘッド20は、記録テープTに対する情報の記録(書き込み)、記録テープTに記録された情報の再生(読み取り)の少なくとも一方を行う構成とされている。
この実施形態に係る情報記録システム10では、磁気ヘッド20は、上記走行経路を走行する記録テープTと摺接しつつ、該記録テープTへの情報の記録、該記録テープTに既得された情報の再生を行い得る構成とされている。以上により、情報記録システム10は、記録テープT(が巻き回されたリール14、16)を交換することなく、内蔵した記録テープTの記録容量の範囲内で、該記録テープTに対する情報の記録、再生を行う構成とされている。
このようにケース12に対し記録テープTの出し入れが行われない情報記録システム10では、ケース12内に磁気ヘッド20をクリーニングするためのクリーニング装置22が内蔵されている。また、ケース12内には、クリーニング装置22によってケース12内に磁気ヘッド20をクリーニングする際に記録テープTを磁気ヘッド20から離間させるテープ逃がし機構としてのテープ離隔機構24が内蔵されている。
この実施形態では、クリーニング装置22及びテープ離隔機構24は、ドライブベース12Aに対し着脱可能なフレーム26に組み付けられてヘッドクリーニングアセンブリ28を構成している。以下、これらについて具体的に説明する。
(フレームの構成)
図2に示される如く、フレーム26は、ドライブベース12A上に載せられる底板26Lと、底板26Lの上面に対向する天板26Uと、これら底板26L及び天板26Uを連結する側壁26Sとを主要部として構成されている。底板26Lは、磁気ヘッド20を記録テープTの走行経路側から囲むように切欠部26Cが形成されて平面視で略「コ」字状を成している。天板26Uは、平面視で略矩形状に形成されている。側壁26Sは、天板26Uと底板26Lとを記録テープTの走行経路側とは反対側において繋いでいる。
このフレーム26は、底板26Lがドライブベース12Aに形成された凹部12Bに収容されるようにして位置決め状態でドライブベース12Aに取り付けられている。この状態で磁気ヘッド20は、底板26Lの切欠部26C内に位置している。天板26Uと底板26Lとの対向間隔は、記録テープTの幅に対し十分に大とされている。
(テープ離隔機構の構成)
図2及び図4に示される如く、テープ離隔機構24は、記録テープTの厚み方向における磁気ヘッド20側に配置された一対の押圧ロール30を備えている。押圧ロール30は、磁気ヘッド20に対し記録テープTの走行方向の上流側及び下流側のそれぞれに配置されている。各押圧ロール30は、記録テープTの走行経路から磁気ヘッド20側に離間した離間位置と、記録テープTを磁気ヘッド20側から記録テープTの厚み方向(図4の矢印B方向)押圧する押圧位置とを取り得る構成とされている。
これにより、記録テープTは、押圧ロール30が離間位置に位置する状態でテープガイド18のみに巻き掛けられて磁気ヘッド20との接触(可能と)される読み書き許容位置に位置され(図6(A)参照)、押圧ロール30が押圧位置に位置する状態で磁気ヘッド20に対し厚み方向に離隔された離隔位置に位置される(図6(B)参照)ようになっている。
また、テープ離隔機構24は、押圧ロール30を離間位置と押圧位置との間で駆動する離隔駆動部32を備えている。この実施形態では、離隔駆動部32は、各押圧ロール30の上下端を一端側で回転可能に支持する上下一対のアーム34を有して構成されている。上下一対のアーム34は、押圧ロール30に対して磁気ヘッド20から遠い側である他端側において、連結軸34Aにて一体回転可能に連結されると共に、該連結軸34A周りに回転可能にフレーム26に支持されている。なお、連結軸34Aを設けず、上側のアーム34をフレーム26の天板26Uに支持させる構成としても良い。
各一対のアーム34は、図2に示される駆動モータ36によって駆動力が付与されることで、押圧ロール30を離間位置と押圧位置との間で駆動するようになっている。この実施形態では、駆動モータ36はドライブベース12A側に設けられており、フレーム26をドライブベース12Aに装着すると駆動モータ36の回転軸36Aが下側のアーム34に対し駆動力の伝達可能に連結されるようになっている。
なお、テープ離隔機構24の離隔駆動部32としては、押圧ロール30を矢印B方向に直線的に押圧する構造、押圧ロール30を該押圧ロール30に対し記録テープTを挟んで反対側から引っ張る構造、押圧ロール30の往復動作の一方をスプリング等の付勢力にて行う構造等を採用し得る。ただし、後述する如く一対の押圧ロール30がクリーニングテープ38の供給リール40と巻取リール42との間に配置される構成においては、離隔駆動部32がクリーニングテープ38の走行を邪魔しない構成の採用が要求される。
(クリーニング装置の構成)
クリーニング装置22は、記録テープTが離隔位置に位置する状態で、クリーニングテープ38を磁気ヘッド20に巻き掛けつつ該クリーニングテープ38を水平方向(略矢印A方向)に走行させることで、磁気ヘッド20を擦りながらクリーニングする構成とされている。
具体的には、図2に示される如く、クリーニング装置22は、クリーニングテープ38を繰り出し可能に巻き回した供給ロールとしての供給リール40と、供給リール40から繰り出されたクリーニングテープ38を巻き取る巻取ロールとしての巻取リール42と、供給リール40に巻き回されたクリーニングテープ38の先端に取り付けられたリーダ部材としてのリーダピン44と、リーダピン44を巻取リール42に対し着脱させるリーダピン着脱機構46とを主要部として構成されている。
供給リール40は、巻軸40Aの両端にフランジ40Bが設けられており、巻軸40Aに所要の長さを有するクリーニングテープ38が巻き回されている。リーダピン44は、クリーニングテープ38の幅よりも長い軸部44Aの上端にフランジ44Bが形成されており、クリーニングテープ38は幅方向両端から長い軸部44Aの端部が突出するように、該長い軸部44Aに連結されている。
この実施形態では、クリーニングテープ38が巻き回された供給リール40とリーダピン44とで、交換可能な交換ユニットとしてのクリーニングテープアセンブリ48が構成されている。図示は省略するが、フランジ40Bには、リーダピン44を係止する切欠部等を形成しても良い。この構成により、クリーニングテープアセンブリ48の交換が容易になる。また、クリーニングテープアセンブリ48は、供給リール40及びリーダピン44を保持するホルダを有して構成されても良い。
このクリーニングテープアセンブリ48は、フレーム26における磁気ヘッド20に対する記録テープTの走行方向の上流側(この実施形態では押圧ロール30よりも上流側)で、供給リール40が回転可能に支持されている。この実施形態では、天板26Uには供給リール40の通過可能な貫通孔52が形成されている。供給リール40は、貫通孔52を通過した状態で、後述する駆動モータ62における底板26L上に突出された駆動軸62Aに同軸的かつ一体に回転するように支持される構成とされている。すなわち、交換部品であるクリーニングテープアセンブリ48の供給リール40は、フレーム26には直接的に支持されない簡素な構成とされている。
一方、巻取リール42は、フレーム26における磁気ヘッド20に対する記録テープTの走行方向の下流側(この実施形態では押圧ロール30よりも下流側)で回転可能に支持されている。巻取リール42には、リーダピン44の軸部44Aが装着される凹部42Aが形成されている。凹部42Aは、軸部44Aが巻取リール42の軸心部に装着されるように、軸部44Aの径と略幅の溝部の末端が巻取リール42の軸心で軸部44Aと同径の円弧状に丸められている。
この供給リール40側から巻取リール42側へリーダピン44を着脱させるリーダピン着脱機構46は、該リーダピン44を供給リール40と巻取リール42との間でガイドするガイド溝50を有する。ガイド溝50は、フレーム26の底板26Lに形成されて軸部44Aの下端をガイドする下ガイド溝50Lと、後述するアームを介して軸部44Aの上部をガイドするように天板26Uに形成された上ガイド溝50Uとを有する。
上ガイド溝50U及び下ガイド溝50Lは、図4に示される如く、平面視で矢印B側に凸となるように一対の円弧が矢印A方向に沿う直線にて繋がれた如く形成されている。図7(A)に示される如く、上ガイド溝の供給リール40側の端部は、スリット54を介して貫通孔52に連設されている。これにより、クリーニングテープアセンブリ48を装着する際には、供給リール40、クリーニングテープ38、リーダピン44が貫通孔52、54、ガイド溝50を通じて天板26Uと底板26Lとの間には進入されるようになっている。
リーダピン44は、上ガイド溝50U、下ガイド溝50Lによってガイドされることで、磁気ヘッド20に対する供給リール40側の待機位置と、巻取リール42に装着される装着位置との間を移動するようになっている。装着位置でリーダピン44は、上記の通り軸部44Aを巻取リール42の軸心に位置させるようになっている。そして、図2に示される如く、巻取リール42は、後述する駆動モータ64における底板26L上に突出された駆動軸64Aに同軸的かつ一体に回転する連結されている。
これにより、クリーニング装置22は、リーダピン44が装着位置に位置する状態で巻取リール42及び供給リール40を同期させつつ回転駆動させると、クリーニングテープ38が供給リール40から繰り出されつつ巻取リール42に巻き取られる構成である。
このようにして矢印A方向に略沿って走行するクリーニングテープ38が巻き掛かって磁気ヘッド20がクリーニングされるように、供給リール40、巻取リール42の最大巻時の外周は、読み書き許容位置に位置する記録テープT(の走行経路)に対し、該記録テープTの厚み方向で磁気ヘッド20側に位置している。この構造は、走行する記録テープTに対し供給リール40(クリーニングテープ38)が干渉しないための配置によって構成されている。
図2及び図4に示される如く、リーダピン着脱機構46は、フレーム26に対し上下方向の軸周りに回転可能に支持された第1アーム56と、第1アーム56の他端に相対回転可能に連結された第2アーム58とを有する。図7(B)に示される如く、第2アーム58の先端部には、上ガイド溝50Uに入り込んで該上ガイド溝50Uにてガイドされる被ガイド部58Aが設けられている。
これにより、リーダピン着脱機構46では、第1アーム56が図4の矢印C方向に回転されると、被ガイド部58Aが上ガイド溝50Uにガイドされつつ該上ガイド溝50Uの供給リール40側の端部(図5(A)参照)から巻取リール42側の端部(図5(B)参照)まで移動されるようになっている。また、第1アーム56が図4の矢印C方向とは反対向きの矢印D方向に回転されると、被ガイド部58Aが上ガイド溝50Uにおける巻取リール42側の端部から供給リール40側の端部まで移動されるようになっている。第1アーム56と第2アーム58とは、相対回転することで被ガイド部58Aが上ガイド溝50Uの直線部を通過するのを許容する構成とされている。
図7(A)に示される如く、第2アーム58における被ガイド部58Aを含む先端部には、リーダピン44の軸部44Aが挿通される貫通孔58Bと、クリーニングテープ38の通過を許容するスリット58Cとが形成されている。第2アーム58は、被ガイド部58Aが上ガイド溝50Uの供給リール40側の端部に位置する状態では、スリット58Cが平面視でスリット54に一致するように構成されている。これにより、供給リール40を貫通孔52に通しながら、リーダピン44の軸部44Aを貫通孔58Bに挿入する際に、クリーニングテープ38がスリット58C、54を通過するようになっている。
軸部44Aがスリット58Cに挿入されたリーダピン44は、該軸部44Aの下端が下ガイド溝50Lに挿入されると共に、フランジ44Bが第2アーム58上に載置されるようになっている。すなわち、リーダピン44は第2アーム58の先端に保持される構成である。なお、スリット58Cの幅は貫通孔58Bの直径よりも小とされており、軸部44Aがスリット58C側に位置ずれすることがない構成とされている。
このように第2アーム58の先端に保持されたリーダピン44は、被ガイド部58Aが上ガイド溝50Uの両端間を移動することで、上記した供給リール40側に位置する待機位置と、巻取リール42の凹部42Aに装着された装着位置との間を移動する構成となっている。リーダピン44が装着位置に位置する状態において、図5(B)に示される如く第2アーム58はリーダピン44を保持する状態に維持されるようになっている。すなわち、貫通孔58Bに軸部44Aが挿入されることで、リーダピン44は、該軸部44Aが巻取リール42の軸心で回転するのが許容される構成とされている。
第1アーム56からはドライブベース12Aに向けて被駆動軸60が延びている。被駆動軸60は、フレーム26がドライブベース12Aに装着されると、後述する駆動モータの駆動軸66Aに連結されるようになっている。第1アーム56は、駆動モータ66の駆動力によって矢印C、矢印D方向に回転されるようになっている。
以上説明したクリーニング装置22では、ガイド溝50が設けられたフレーム26が本発明のガイド部材に相当する。また、第1アーム56、第2アーム58、被駆動軸60、及び駆動モータ66が本発明の駆動装置に相当する。さらに、巻取リール42、駆動モータ64、ガイド溝50が設けられたフレーム26、第1アーム56、第2アーム58、被駆動軸60、及び駆動モータ66が本発明の巻き出し機構に相当する。
(ヘッドクリーニングアセンブリの補足)
以上説明した如く、ヘッドクリーニングアセンブリ28は、フレーム26にクリーニング装置22及びテープ離隔機構24(の機能)が組み込まれて構成されている。この実施形態では、アーム34、供給リール40、巻取リール42、第1アーム56の被駆動軸60は、それぞれ図2に示される如くドライブベース12A側に設けられた駆動モータ36、62、64、66にて駆動されるようになっている。
なお、これら駆動モータ36、62、64、66の一部又は全部をフレーム26に組み込む構成としても良い。この場合、例えば、フレーム26のドライブベース12Aへの装着に伴ってフレーム26側の駆動モータの電気接点がドライブベース12A側の電気接点と導通される構成とすることができる。
また、上記した通り、情報記録システム10では、クリーニングテープアセンブリ48が交換可能とされている。このため、ケース12におけるドライブベース12Aと対向する上壁12Cには、図示しない開口部と、該開口部を開閉するドア部材とが設けられている。開口部はクリーニングテープアセンブリ48が通過可能な寸法形状を有すれば足りる。一方、ドア部材は、クリーニングテープアセンブリ48が通過可能な開度まで開口部を開く状態と、該開口部を閉止する状態とを取り得る構成であれば足りる。ドア部材としては、例えばヒンジドア、直線又は回転スライドドア等を採用することができる。
(マガジンの構成)
以上説明した情報記録システム10は、記録テープT、リール14、16、及びヘッドクリーニングアセンブリ28を有しないドライブベース12Aに対し、記録テープT、リール14、16、及びヘッドクリーニングアセンブリ28(クリーニングテープアセンブリ48を除いたものでも良い)、及びケース12を組み付けて構成(製造)されるようになっている。この実施形態では、記録テープT、リール14、16、及びヘッドクリーニングアセンブリ28は、ドライブベース12Aへの組み付け前に、共通のカートリッジ72に組み付けられてマガジン70を構成している。以下、具体的に説明する。
図8(A)に示される如く、カートリッジ72は、上カートリッジ72Uと下カートリッジ72Lとの接合により成る。下カートリッジ72Lは、上カートリッジ72Uに対し着脱可能とされている。リール14、16は、上カートリッジ72Uに対し、回転ハンドル74を介して回転可能に支持されている。各回転ハンドル74は、図示しない共通のロック部材にてケース12に対する回転が規制ロックされている。これにより、カートリッジ72内での記録テープTの弛みや過緊張が抑制されている。
また、リール14、16は、押さえ部材76と下カートリッジ72Lの押さえ部72LAとの間で上下に挟み込まれている。これにより、リール14、16の上下のフランジ14F、16Fがカートリッジ72の内面に干渉しない構成とされている。下カートリッジ72Lは、押さえ部材76を通じて押さえ部72LAにねじ込まれた押さえねじ78によって、上カートリッジ72Uに保持されている。図示は省略するが、押さえ部材76は、下カートリッジ72Lの取り外し状態で、リール14、16を上カートリッジ72Uに対し保持(抜け止め)する係合爪を有する。
上カートリッジ72Uには、ドライブベース12Aの位置決めピン80が嵌合して位置決めされる位置決め孔72UAが形成されている。位置決め孔72UAにおいてドライブベース12Aに対し位置決めされた上カートリッジ72Uは、保持したリール14、16を回転部材14A、16Aに嵌合する受け渡し位置に位置させるように寸法形状が決められている。この受け渡し位置でリール14、16は、図3に示される如くビス82によって回転部材14A、16Aに固定される構成である。
また、上カートリッジ72Uには、ヘッドクリーニングアセンブリ28がビス84にて保持されている。ヘッドクリーニングアセンブリ28のリール14、16との相対位置は、情報記録システム10(ドライブベース12A上)におけるヘッドクリーニングアセンブリ28のリール14、16との相対位置と同じに設定されている。すなわち、ヘッドクリーニングアセンブリ28は、上カートリッジ72Uが位置決め孔72UAにおいて位置決めピン80により位置決めされた状態で、ドライブベース12Aへの受け渡し位置に位置されるようになっている。
この実施形態におけるドライブベース12Aに対するヘッドクリーニングアセンブリ28の受け渡し位置は、フレーム26の底板26Lがドライブベース12Aの凹部12Bに嵌入されると共に、各駆動モータ36、62、64、66の回転軸36A、62A、64A、66Aが対応する被駆動部材に連結される位置とされる。そして、ビス84による上カートリッジ72Uへの保持が解除されたヘッドクリーニングアセンブリ28は、図示しないビス等によってドライブベース12Aに固定的に保持されるようになっている。
以上説明したように、マガジン70は、カートリッジ72に、少なくともリール14、リール16、及びヘッドクリーニングアセンブリ28が組み込まれて構成されている。また、この実施形態では、テープ離隔機構24の押圧ロール30は、カートリッジ72の上カートリッジ72Uに形成された図示しない係合部に係合されることで押圧位置に保持されている。したがって、マガジン70において記録テープTは離隔位置で保持される構成である。ヘッドクリーニングアセンブリ28のドライブベース12Aへの受け渡し後に、リール14、16を同期して記録テープTの緊張方向に駆動すると共に、押圧ロール30を離間位置に移動させることで、記録テープTがテープガイド18に巻き掛けられる構成とされている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の情報記録システム10の製造の際には、ドライブベース12Aを準備する工程と、図8(A)に示される如きマガジン70をドライブベース12Aへの組み込み位置へ運搬する工程とを経る。この運搬の工程において、記録テープTを含むリール14、16がカートリッジ72に保持されているため、記録テープT、リール14、16(フランジ14F、16F)が保護される。
上記運搬の工程の後、図8(B)に示される如く、カートリッジ72の上カートリッジ72Uから下カートリッジ72Lを取り外し、上カートリッジ72Uの位置決め孔72UAに位置決めピン80が嵌合(挿入)されるように上カートリッジ72Uをドライブベース12A上にセットする。すると、リール14、16、クリーニングテープアセンブリ28は、それぞれの受け渡し位置で位置決めされる。
この状態で、押さえ部材76によるリール14、16の保持状態を解除すると共に、ロック部材による各回転ハンドル74の回転ロックを解除する。次いで、各回転ハンドル74を回転させてリール14、16の回転位相を回転部材14A、16Aの位相に合わせ(ビス82のビス孔の位置を一致させ)、ビス82にてリール14、16を回転部材14A、16Aに固定する。
一方、ヘッドクリーニングアセンブリ28は、上記した上カートリッジ72Uのドライブベース12Aへのセットに伴って、フレーム26の底板26Lが凹部12Bに嵌入されると共に、各駆動モータ36、62、64、66の回転軸36A、62A、64A、66Aにアーム34、供給リール40、巻取リール42、被駆動軸60が連結される。この状態からビス84によるヘッドクリーニングアセンブリ28(天板26U)の上カートリッジ72Uへの保持状態を解除する。そして、上カートリッジ72Uを取り除いた後に、フレーム26を図示しないビスにてドライブベース12Aに固定する。
この状態で、ケース12の上壁12Cを含む上側部材をドライブベース12Aに被せて、情報記録システム10が製造される。なお、記録テープTの初期(通常)位置を読み書き許容位置とする場合には、リール14、16を同期して記録テープTの緊張方向に駆動すると共に、押圧ロール30を離間位置に移動させる。これにより、記録テープTは離隔位置からテープガイド18に巻き掛けられる読み書き許容位置に移動される。
この情報記録システム10では、記録テープTへの情報の記録、又は記録テープTからの情報の再生に際には、リール14、リール16が同期して回転駆動される。すると、図4の実線及び破線、図6(A)にて示される如く、記録テープTは、読み書き許容位置においてテープガイド18にて規定される走行経路を矢印A方向に走行し、磁気ヘッド20によって情報が書き込まれ、又は情報が読み取られる。
この情報の書き込み、読み取りによって磁気ヘッド20は汚れる。この汚れを落とす要求があった場合には、先ず記録テープTの走行が停止され、又は停止状態が維持される。次いで、テープ離隔機構24が作動される。すなわち、駆動モータ36によってアーム34が駆動されることで、押圧ロール30が離間位置から図4の想像線、図6(B)に示される押圧位置に移動される。この際、リール14、16は記録テープTの張力が緩む方向に駆動される。これにより、記録テープTは、張力が略一定に保たれつつ読み書き許容位置から離隔位置へ移動され、磁気ヘッド20に対し厚み方向に離間される。
次いで、駆動モータ66によって被駆動軸60が矢印C方向に回転される。すると、第2アーム58の先端に保持されたリーダピン44は供給リール40側の待機位置(図5(A)、図6(A)参照)から、図6(B)に示される中途位置を経て、図5(B)及び図6(C)に示される如く巻取リール42に装着される装着位置に至る。これにより、クリーニングテープ38が磁気ヘッド20に巻き掛けられる。
この状態から駆動モータ62、64によって供給リール40、巻取リール42が同期して回転駆動されると、クリーニングテープ38は、供給リール40から繰り出されつつ巻取リール42に巻き取られ、磁気ヘッド20を擦りながら該磁気ヘッド20をクリーニングする。
クリーニング(又はクリーニングの半分)が終了すると、駆動モータ62、64によって供給リール40、巻取リール42が同期して逆回転駆動され、クリーニングテープ38は供給リール40に巻き戻される。この巻き戻しの際にも磁気ヘッド20がクリーニングテープ38によりクリーニングされる(残りの半分のクリーニングが行われる)ものと捉えても良い。
クリーニングテープ38が供給リール40に巻き戻されると、駆動モータ66によって第1アーム56が矢印D方向に回転される。すると、第2アーム58の先端に保持されたリーダピン44は、ガイド溝50にガイドされつつ装着位置から待機位置に復帰する。次いで、駆動モータ36によってアーム34が逆回転駆動されると、供給リール40が押圧位置から離間位置に復帰する。この際、リール14、16が同期して記録テープTを緊張する方向に回転されることで、記録テープTは離隔位置から読み書き許容位置に復帰する。
なお、テープ離隔機構24は、磁気ヘッド20による記録テープTへの情報の記録、又は記録テープTからの情報の再生を行う場合以外には、記録テープTを離隔位置に保持する構成としても良い。この構成では、例えば単なる記録テープTのリール14、16間での繰り出し巻き取り、巻き戻しの際等に、記録テープTと磁気ヘッド20とが擦れることがない。このため、該記録テープTと磁気ヘッド20との擦れに起因して磁気ヘッド20が汚れることが抑制される。また、磁気ヘッド20のクリーニング装置22によるクリーニング回数(クリーニングテープアセンブリ48の交換頻度)の低減にも寄与する。
(クリーニングテープアセンブリの交換)
磁気ヘッド20のクリーニングに伴ってクリーニングテープ38が消耗された(と判断される)場合、クリーニングテープアセンブリ48を交換する。先ず、ドア部材を移動して上壁12Cの開口部を開放させる。この状態から工具等を用いて、クリーニングテープ38がスリット54、スリット58Cを通過するように、供給リール40を貫通孔52経由で抜き出すと共にリーダピン44を貫通孔58Bから抜き出す。すなわち、消耗したクリーニングテープアセンブリ48を排出する。
そして、新規の或いは消耗状態から回復されたクリーニングテープアセンブリ48を、上壁12Cに形成された図示しない開口部からケース12内に挿入する。具体的には、クリーニングテープ38がスリット54、スリット58Cを通過するように、供給リール40を貫通孔52に挿入すると共にリーダピン44を貫通孔58Bに挿入する。これにより、供給リール40は駆動モータ62の駆動軸62Aに連結され、リーダピン44は第2アーム58に保持される。すなわち、リーダピン44が待機位置に位置するクリーニング準備状態とされる。
ここで、情報記録システム10では、クリーニング装置22がケース12内に配置されているため、該ケース12内に一対のリール14、16、磁気ヘッド20が外部からのアクセス(出し入れを含む)ができないように設けられた構成において、磁気ヘッド20をクリーニングすることができる。
そして、記録テープTを磁気ヘッド20から離間させた状態でクリーニングテープ38が走行しつつ磁気ヘッド20をクリーニングする構成であるため、磁気ヘッド20のクリーニングの範囲やストローク等が、記録テープTを磁気ヘッド20から離す機構の動作ストローク等によって制約を受けることがない。換言すれば、情報記録システム10では、テープ離隔機構24により記録テープTを読み書き許容位置から離隔位置へ移動する動作と、クリーニングテープ38による磁気ヘッド20のクリーニング動作とが独立した動作であるため、テープ離隔機構24の動作ストロークに依存することなく、クリーニングテープ38の走行により磁気ヘッド20をクリーニングすることができる。
このように、本実施形態に係る情報記録システム10では、ケース12内に設けられた一対のリール14、16間で記録テープTを走行させる構成において、磁気ヘッド20を良好にクリーニングすることができる。
また、情報記録システム10では、クリーニングテープアセンブリ48の交換が可能とされている。これにより、クリーニングテープ38が磁気ヘッド20のクリーニングよって消耗された場合には、新規の又は消耗回復後のクリーニングテープ38を有するクリーニングテープアセンブリ48に取り替えることができる。
さらに、情報記録システム10では、クリーニング装置22の主要部(駆動モータ62、64、66を除く部分)がフレーム26に組み付けられている。クリーニング装置22のドライブベース12Aへの組み付けが容易である。特に、情報記録システム10では、テープ離隔機構24の主要部(駆動モータ36を除く部分)が上記クリーニング装置22と共通のフレーム26に組み付けられている。これにより、クリーニング装置22を設ける場合に、テープ離隔機構24を共に設けることが容易になる。すなわち、テープ離隔機構24及びクリーニング装置22の設置が容易になる。すなわち、テープ離隔機構24及びクリーニング装置22の設置が容易になる。
また、情報記録システム10では、リーダピン着脱機構46によってリーダピン44の巻取リール42への装着(装着位置への移動)、及び装着位置から待機位置への復帰が可能である。このため、クリーニングテープアセンブリ48の設置(交換)、排出(抜き出し)が共に容易である。また、クリーニングテープアセンブリ48の交換用の開口部、ドア部材の小型化にも寄与する。
またさらに、情報記録システム10では、その製造の際にマガジン70が用いられる。これにより、リール14、16の組み付けが容易とされる他、クリーニング装置22及びテープ離隔機構24を含むヘッドクリーニングアセンブリ28を容易に機構部50(の支持駆動機構32)に組み付けることができる。
なお、上記した実施形態では、クリーニングテープ38を含むクリーニングテープアセンブリ48が交換可能である例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、クリーニングテープ38の交換ができない構成であっても良い。この場合、クリーニングテープ38、供給リール40、リーダピン44がアセンブリ化されていない構成としても良い。
また、上記した実施形態では、クリーニング装置22及びテープ離隔機構24がドライブベース12Aに対し着脱可能なフレーム26に組み付けられた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、クリーニング装置22、テープ離隔機構24の一方又は双方(の主要部)がドライブベース12Aを含む12に直接的に組み込まれた構成としても良い。
10 情報記録システム
12 ケース
14、16リール
20 磁気ヘッド(ヘッド)
22 クリーニング装置
24 テープ離隔機構(テープ逃がし機構)
26 フレーム(ガイド部材、巻き出し機構)
38 クリーニングテープ
40 供給リール(供給ロール)
42 巻取リール(巻取ロール、巻き出し機構)
44 リーダピン(リーダ部材)
46 リーダピン着脱機構(駆動装置)
48 クリーニングテープアセンブリ(交換ユニット)
50 ガイド溝(ガイド部材、巻き出し機構)
56 第1アーム(巻き出し機構)
58 第2アーム(巻き出し機構)
60 被駆動軸(巻き出し機構)
66 駆動モータ(巻き出し機構)
70 マガジン
72U 上カートリッジ
72L 下カートリッジ
T 記録テープ

Claims (8)

  1. ケース内に設けられた一対のリールによって該ケース内で走行され、該ケース内に設けられたヘッドに接触されながら該ヘッドによって情報の書き込み及び読み取りの少なくとも一方が行われる記録テープと、
    前記ケース内における前記ヘッドに対する前記記録テープの走行方向の両側に配置され、該ヘッドのクリーニングの際に前記記録テープを前記ヘッドから厚み方向に離間させるテープ逃がし機構と、
    クリーニングテープが巻き回され、前記ケース内における前記ヘッドに対し前記記録テープの走行方向の一方側に配置された供給ロールと、
    前記テープ逃がし機構によって前記記録テープが前記ヘッドから厚み方向に離間された状態で、前記ヘッドが前記クリーニングテープにて擦られつつクリーニングされるように該クリーニングテープを前記供給ロールから巻き出す巻き出し機構と、
    を備えた情報記録システム。
  2. ケース内に設けられた一対のリールによって該ケース内で走行され、該ケース内に設けられたヘッドに接触されながら該ヘッドによって情報の書き込み及び読み取りの少なくとも一方が行われる記録テープと、
    前記ケース内における前記ヘッドに対する前記記録テープの走行方向の両側に配置され、該ヘッドのクリーニングの際に前記記録テープを前記ヘッドから厚み方向に離間させるテープ逃がし機構と、
    クリーニングテープが巻き回され、前記ケース内における前記ヘッドに対し前記記録テープの走行方向の一方側に配置された供給ロールと、
    前記クリーニングテープの先端に取り付けられたリーダ部材と、
    前記ケース内において前記ヘッドに対し前記記録テープの走行方向の他方側に前記リーダ部材が着脱可能に配置され、前記リーダ部材が装着された状態で前記供給ロールから巻き出されつつ前記ヘッドをクリーニングする前記クリーニングテープを巻き取る巻取ロールと、
    前記リーダ部材が、前記テープ逃がし機構によって前記ヘッドから離間された前記記録テープと前記ヘッドとの間を通って、前記供給ロール側の待機位置と前記巻取ロールへの装着位置との間で移動するように、該リーダ部材を前記ケース内で案内するガイド部材と、
    前記リーダ部材を前記待機位置から装着位置へ移動させる駆動装置と、
    を備えた情報記録システム。
  3. 少なくとも前記クリーニングテープと前記供給ロールと前記リーダ部材とを含む交換ユニットが、前記ケースの外側から交換可能に構成されている請求項2記載の情報記録システム。
  4. 前記ガイド部材と前記駆動装置の少なくとも一部とが前記ケースに対し着脱可能な共通のフレームに設けられている請求項2又は請求項3記載の情報記録システム。
  5. 前記テープ逃がし機構の少なくとも一部は、前記フレームに設けられている請求項4記載の情報記録システム。
  6. 前記駆動装置は、前記リーダ部材を前記巻取ロールの軸心部である前記装着位置で回転可能に支持し、該リーダ部材を該装着位置から待機位置へ移動させ得る構成とされている請求項2〜請求項5の何れか1項記載の情報記録システム。
  7. 共通の記録テープが巻き取り繰り出し可能に連結された一対のリールと、
    情報記録システムに設けられ前記記録テープに対し情報の書き込み及び読み取りの少なくとも一方を行うヘッドを、該ヘッドに接触しつつクリーニングするクリーニング装置と、
    前記一対のリール及び前記クリーニング装置を、それぞれの受け渡し位置で前記情報記録システムに受け渡されるように保持する上カートリッジと、
    前記上カートリッジに対し着脱可能とされ、該上カートリッジとの間に前記一対のリール及び前記クリーニング装置を収容する下カートリッジと、
    を備えたマガジン。
  8. 前記ヘッドから前記記録テープを厚み方向に離間させるテープ逃がし機構と、
    前記テープ逃がし機構及び前記クリーニング装置を保持すると共に前記上カートリッジに離脱可能に保持されたフレームと、
    をさらに備えた請求項7記載のマガジン。
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