JP2012216131A - 検査作業支援装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検査グループ変更検出部106は、作業者から音声入力された検査項目を、検査テーブル108に格納されている検査項目とマッチングしてこの検査項目が属する検査グループを識別し、検査作業中の検査グループと異なる場合に検査グループが変更されたと判定する。検査制御部105は、識別した検査グループに属する検査項目のうち検査結果が検査結果格納部107に格納されていない未実施のものがあれば、作業漏れを知らせる警告の音声ガイダンスを生成して作業者へ通知する。
【選択図】図1
Description
図1は、この発明の実施の形態1に係る検査作業支援装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す検査作業支援装置は、音声入力部101と、音声認識部102と、音声合成部103と、音声出力部104と、検査制御部105と、検査グループ変更検出部106と、検査結果格納部107と、検査テーブル108とから構成される。
音声合成部103は、検査制御部105から入力された文字情報に応じた音声データを生成する。音声出力部104はスピーカ等を具備し、音声合成部103から入力された音声データをスピーカ等から出力して、作業者に音声として聴取させる。
検査グループ変更検出部106は、検査制御部105から入力された情報を検査テーブル108の情報と照合して、検査中のグループが変更されたか否かを判定し、結果を検査制御部105へ出力する。
検査結果格納部107は、検査制御部105から入力された検査項目と検査結果の文字情報をセットにして格納する。
検査テーブル108は、検査制御部105および検査グループ変更検出部106において音声認識部102から入力された文字情報と照合するための、検査グループ、検査項目、および検査結果の種別に関する情報を格納する。
図2に示すように、検査テーブル108は、検査項目毎に固有の番号を格納する識別番号201と、検査項目が所属するグループの名称を表す文字情報を格納する検査グループ202と、検査項目の名称を表す文字情報を格納する検査項目203と、検査項目の検査結果の入力形式を指定する情報を格納する検査結果入力形式204とから構成される。
この例では検査項目を作業場所(例えば機械室、ピット)のまとまり毎にグループ化した検査グループを設定する。例えば識別番号201が「1」の場合、検査グループ202は「機械室」であり、検査項目203が「電流」のため検査結果入力形式204は電流値を示す「数値」を検査結果の入力形式に指定している。
まず、作業者が検査作業支援装置の音声入力部101(マイク等)から検査項目を音声で入力する(例えば“でんりゅう”)。すると、音声入力部101が音声を音声データに変換して、音声認識部102へ出力する。音声認識部102は、公知の音声認識処理によって、入力された音声データを文字情報に変換し(例えば“電流”)、検査制御部105へ出力する(ステップST1)。
検査制御部105は、音声認識部102から文字情報(例えば“電流”)が入力された場合、検査テーブル108の各行の検査項目203に格納されている文字情報とマッチングを行い、文字情報が一致した行の識別番号(例えば“1”)を取得する(ステップST2)。入力された文字情報と一致した検査項目の識別番号を取得した場合、検査制御部105は取得した識別番号を検査グループ変更検出部106へ出力する。
まず、検査制御部105から検査項目の識別番号(例えば“1”)が入力された場合、検査グループ変更検出部106は、図2に示す検査テーブル108の識別番号201の中から、同一の識別番号(例えば“1”)が格納されている行を選択し、選択した行の検査グループ202に格納されている文字情報(例えば“機械室”)を取得する(ステップST101)。
続いて検査グループ変更検出部106は、現在作業者が検査作業中の検査グループが設定されているか否か判定する(ステップST102)。検査グループ変更検出部106へ最初に識別番号の入力が行われた場合は、検査作業中の検査グループは未設定と判定して(ステップST102“NO”)、識別番号(例えば“1”)の検査グループ(例えば“機械室”)を検査作業中の検査グループとして新規に設定し(ステップST105)、さらに検査制御部105に検出結果として“検査グループの変更なし”を示す信号を出力する(ステップST106)。
検査グループ変更検出部106による検査グループの変更検出動作の後(図3のステップST3)、検査制御部105はこの検出結果を用いて検査グループの警告(検査項目の実施漏れ)を行う必要性を判定し、必要に応じて音声ガイダンスの生成を行う(ステップST4)。
検査制御部105は、検査グループ変更検出部106の検査結果が“検査グループの変更なし”であった場合(ステップST201“NO”)、検査グループの変更に関する警告の音声ガイダンスは出力せず、入力された検査項目の検査結果が入力されるのを待つ状態に遷移する。
作業者が音声入力部101から検査項目に続けて検査結果を音声で入力する(例えば“ひゃく”)。音声入力部101に入力された音声は検査項目の入力時と同様に、音声認識部102によって文字情報(例えば“100”)に変換され、検査制御部105へ出力される(ステップST5)。
検査制御部105は、検査項目の検査結果が入力されるのを待つ状態に遷移している場合、図2に示す検査テーブル108の検査結果入力形式204から検査項目に対応する入力形式の情報を取得する(ステップST6)。例えば、検査項目“電流”の検査結果入力形式204が“数値”に設定されており、入力された文字情報“100”も数値であると判定した場合は、入力された文字情報を検査結果とみなす。そして、検査結果格納部107に検査項目の識別番号“1”と共に入力された文字情報“100”を格納する(ステップST7)。
このようにして検査項目の検査結果を格納した場合、検査制御部105はこの検査項目の作業を完了した旨を通知する音声ガイダンスの文字情報(例えば“電流100完了”)を生成し、音声合成部103へ出力する(ステップST8)。そして、検査制御部105は検査項目の結果が入力されるのを待つ状態から初期状態に遷移する。
そして、検査制御部105は、音声認識部102から入力された文字情報と、検査テーブル108に格納された検査項目203の文字情報とのマッチングを行い、例えば入力された文字情報“スイッチ”と一致する検査項目に対応する識別番号“4”を取得し、検査グループ変更検出部106へ出力する(ステップST2)。
例えば、検査作業中の検査グループが“機械室”に設定されており、取得した検査グループの文字情報も“機械室”であれば検査グループは同一であると判定し(ステップST103“YES”)、検査制御部105に検出結果として“検査グループの変更なし”を示す信号を出力する(ステップST106)。一方、検査作業中の検査グループが“機械室”に設定されており、取得した検査グループの文字情報が“ピット”であれば、検査グループが不一致であると判定し(ステップST103“NO”)、検査制御部105に検出結果として“検査グループの変更あり”を示す信号を出力する(ステップST104)。
図2に示す例では、検査作業中の検査グループが“機械室”であり、検査グループ“機械室”に属する2つの検査項目(“電流”、“電圧”)のうち、検査項目“電圧”の検査結果が検査結果格納部107に格納されていない場合、検査制御部105は検査グループの変更に関する警告の音声ガイダンスの文字情報(例えば“機械室の検査項目が未完了”)を生成して、音声合成部103へ出力する(ステップST203)。一方、例えば検査作業中の検査グループ“機械室”に属する2つの検査項目(“電流”、“電圧”)の検査結果が全て検査結果格納部107に格納されている場合は(ステップST202“YES”)、検査グループの警告に関する音声ガイダンスは出力しない。
そして、検査制御部105は、検査グループ変更検出部106の検査結果が“検査グループの変更あり”であった場合、検査グループを変更(例えば“機械室”から“ピット”へ変更)し(ステップST204)、入力された検査項目(例えば“スイッチ”)の検査結果が入力されるのを待つ状態に遷移する。
例えば、作業者が“きかいしつ”と入力した場合、検査制御部105はこの文字情報を受け付けて検査グループ“機械室”を検査作業中の検査グループに設定する。この構成の場合には、作業者にとって最適な操作が可能となり、利便性が向上するという効果が得られる。
例えば、検査作業中の検査グループに属する未実施の検査項目が2つ以上存在する場合、検査制御部105は警告の音声ガイダンスとして未実施の検査項目の数のみ通知するようにし(例えば“機械室の検査項目が2件未完了”)、一方、検査作業中の検査グループに属する未実施の検査項目が1つのみであれば、警告の音声ガイダンスとして未実施の検査項目の名称を通知するようにする(例えば“機械室の電流の検査が未完了”)。この構成の場合には、音声ガイダンスの情報量が抑制され、作業者が内容を理解しやすくなり、利便性が向上するという効果が得られる。
例えば、検査対象、検査方法、使用する計測器などの条件によって検索項目をグループ化して検査テーブル108に格納することにより、作業者にとって適切な条件で警告の音声ガイダンスを再生することができ、作業効率が向上するという効果が得られる。
同様に、音声合成部103および音声出力部104を用いて音声によって作業者に警告等の通知を行う構成にしたが、これに限定されるものではなく、音声以外の手段で通知を行う構成にしてもよい。例えば、検査作業支援装置がモニタ(表示部)などの出力部を備え、警告等の文字情報を表示することで作業者へ通知する。
このような構成の場合には、作業者によって適切な方法で操作することが可能となり、利便性が向上するという効果が得られる。
上記実施の形態1では、作業者から入力される検査項目それぞれについて検査グループの変更を検出するようにしたが、本実施の形態2では一部の検査項目に対してのみ検査グループの変更を検出する構成にする。
図6は、本実施の形態2に係る検査作業支援装置の構成を示すブロック図である。なお、図6において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
検査グループ変更検出部302は、検査テーブル301のグループ変更検出の要否401で判定が必要と指定された検査項目のみ、検査グループが変更されたか否かを判定する。
図7に示すように、検査テーブル301は、識別番号201、検査グループ202、検査項目203および検査結果入力形式204の情報に加え、グループ変更検出の要否401の情報を格納する。このグループ変更検出の要否401は、各行の検査項目203に対して検査グループの変更を検出するか否かを選択する情報(例えば“要”、“否”)である。また、図7に示す検査グループ202では、検査グループが設定されていない箇所を“―”で示している。
なお、作業者が検査作業支援装置の音声入力部101に検査項目および検査結果を音声で入力し、音声出力部104から検査項目の作業完了を音声によって通知する基本的な動作は上記実施の形態1の図3に示すフローチャートと同様であるため説明を省略し、ここでは検査グループ変更検出部302による検査グループの変更検出動作を中心に説明する。この動作は、図3のステップST3において行うものである。
まず、検査グループ変更検出部302は、検査制御部105から入力された識別番号を用いて図7に示す検査テーブル301から対応する検査グループの情報を取得する(ステップST301)。例えば、検査制御部105から識別番号“1”が入力された場合、図7に示す検査テーブル301の識別番号201の中から、“1”が格納されている行を選択し、選択した行の検査グループ202に格納されている文字情報“機械室”を取得する。
検査グループ変更検出部302に最初に識別番号(例えば“1”)が入力された場合、検査作業中の検査グループが未設定であると判定する(ステップST302“NO”)。検査作業中の検査グループが未設定であると判定した場合、検査グループ変更検出部302は、検査制御部105から入力された識別番号に対応する検査グループが有効か否かを判定する(ステップST304)。例えば、検査制御部105へ最初に入力(識別番号“1”)が行われた場合、図7に示す例では、同じ識別番号に対応する検査グループとして、検査テーブル301の検査グループ202に“機械室”が格納されているため、検査グループが有効であると判定する(ステップST304“YES”)。そして、検査テーブル301から取得した検査グループ202の情報(例えば“機械室”)を検査作業中の検査グループとして新規に設定し(ステップST305)、さらに、検査制御部105に検出結果として“検査グループの変更なし”を示す信号を出力する(ステップST309)。
他方、ステップST304において、検査制御部105から検査テーブル301への入力が識別番号“5”であった場合は、検査テーブル301の検査グループ202の該当箇所が未設定のため(ステップST304“NO”)、検査作業中の検査グループが設定されていない状態に初期化し(ステップST306)、さらに検査制御部105に検出結果として“検査グループの変更なし”を示す信号を出力する(ステップST309)。
一方、検査作業中の検査グループが“機械室”であり、ステップST301で取得した検査グループの文字情報が“ピット”の場合は、検査グループが不一致と判定し(ステップST307“NO”)、検査制御部105に“検査グループの変更あり”を示す信号を出力する(ステップST308)。
例えば、検査対象として複数の作業場所があり、その中に距離が離れている特性の作業場所が存在する場合、特定の作業場所の検査項目に対してのみ検査グループの変更有無を判定することにより、頻繁な警告の音声ガイダンスを再生することによる作業の停滞を防ぎつつ、検査項目の実施漏れによる作業場所への移動を最小限に抑えることができ、作業効率が向上するという効果が得られる。
また、例えば同一の測定器を用いる検査作業のような、連続して実施することで効率化が図れる複数の検査項目が存在する場合、これらの検査項目を1つの検査グループにまとめて管理し、これらの検査項目に対してのみ検査グループの変更有無を判定することにより、頻繁な警告の音声ガイダンスを再生することによる作業の停滞を防ぎつつ、検査項目の実施漏れによる検査作業のやり直しを最小限に抑えることができ、作業効率が向上するという効果が得られる。
この構成の場合には、階数が同じであれば検査グループが変更しても警告の音声ガイダンスを再生しないようにできるので、適切な条件で警告を通知することが可能になり、作業者の利便性が向上するという効果が得られる。
例えば、作業者が“きかいしつ”と入力した場合、検査制御部105はこの文字情報を受け付けて検査グループ“機械室”を検査作業中の検査グループに設定する。この構成の場合には、作業者にとって最適な操作が可能となり、利便性が向上するという効果が得られる。
例えば、検査対象、検査方法、使用する計測器などの条件によって検索項目をグループ化して検査テーブル301に格納することにより、作業者にとって適切な条件で警告の音声ガイダンスを再生することができ、作業効率が向上するという効果が得られる。
さらに、音声によって入出力する構成に加えて、または代えて、タッチパネルおよびキーボードなどの入力部とモニタ(表示部)などの出力部を備える構成にしてもよい。
上記実施の形態1,2では、作業者からの音声入力時に検査グループの変更有無を判定するようにしたが、本実施の形態3では作業者からの音声入力が無い場合においても検査グループの変更有無を判定する構成にする。
図9は、本実施の形態3に係る検査作業支援装置の構成を示すブロック図である。なお、図9において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
音声未入力時間検出タイマ502は、作業者からの音声未入力時間を測定するタイマである。
なお、作業者が検査作業支援装置の音声入力部101に検査項目および検査結果を音声で入力し、音声出力部104から検査項目の作業完了を音声によって通知する基本的な動作は上記実施の形態1の図3に示すフローチャートと同様であるため説明を省略し、ここでは検査制御部501による検査グループの変更タイムアウト検出動作を中心に説明する。この動作は、図3のフローチャートに示す動作とは別に、一定周期で実施するものである。
まず、検査制御部501は、音声認識部102から文字情報が入力される毎に(例えば図3のステップST1またはステップST5)、作業者から音声が入力されたと判定し(ステップST401“YES”)、音声未入力時間検出タイマ502の値を初期化する(ステップST404)。
その後は、図3のフローチャートに従い、検査制御部501は入力された検査項目の文字情報に一致する識別番号を検査テーブル108から取得し(ステップST2)、検査グループ変更検出部106がその識別番号に対応する検査グループの変更検出動作を行って(ステップST3)、必要に応じて検査項目の実施漏れを警告する音声ガイダンスを実施する(ステップST4)。
または、検査制御部501が入力された検査項目の検査結果の文字情報に一致する入力形式を検査テーブル108から取得し(ステップST6)、その検査結果を検査結果格納部107に格納し(ステップST7)、検査項目の作業完了を知らせる音声ガイダンスを実施する(ステップST8)。
そして、検査制御部501は、音声未入力時間検出タイマ502の値が閾値を超える場合にタイムアウトと判定して(ステップST402“YES”)、検査作業の実施状況を判定する(ステップST403)。具体的には、上記実施の形態1の図5に示す検査グループの警告動作と同様に、検査制御部501が、検査作業中の検査グループに属する検査項目に未完了のものがあるか判定し、未完了のものがあれば検査グループの警告に関する音声ガイダンスの文字情報(例えば“機械室の検査項目が未完了”)を生成して音声合成部103へ出力する。なお、検査作業中の検査グループに属する検査項目が全て完了している場合は、検査グループの警告に関する音声ガイダンスは出力しない。
また、検査制御部501は、音声未入力時間検出タイマ502の値が閾値を超えない場合は(ステップST402“NO”)、音声未入力時間検出タイマ502の値を更新する(ステップST405)。
ステップST403〜ステップST405の後は、状況に応じて、検査項目が入力されるのを待つ状態(初期状態)に遷移するか、検査項目の検査結果が入力されるのを待つ状態に遷移する。
まず、検査グループ変更検出部106は、検査制御部501から入力された識別番号(例えば“1”)を用いて検査テーブル108から対応する検査グループの情報(例えば“機械室”)を取得する(ステップST501)。
そして、検査グループ変更検出部106は、検査作業中の検査グループが設定されているか否かを判定し(ステップST502)、続いて、取得した検査グループが検査作業中の検査グループと一致するか否かを判定する(ステップST503)。なお、続くステップST506,ST507の動作は図4のステップST105,ST106と同じであるため説明を省略する。
さらに、音声によって入出力する構成に加えて、または代えて、タッチパネルおよびキーボードなどの文字入力部とモニタ(表示部)などの出力部を備える構成にしてもよい。この構成の場合には、音声未入力時間検出タイマ502が、音声入力部101からの音声データの未入力時間または文字入力部からの文字情報の未入力時間を測定する構成にすればよい。
上記実施の形態1〜3では、作業者の音声入力の認識結果の情報を利用して検査グループの変更有無を判定するようにしたが、本実施の形態4では作業者の音声入力時の背景音の情報を利用して検査グループの変更有無を判定する構成にする。
図12は、本実施の形態4に係る検査作業支援装置の構成を示すブロック図である。なお、図12において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
検査グループ変更検出部602は、検査制御部105から入力された情報と騒音種別算出部601から入力された騒音種別の情報に基づいて、検査グループが変更されたか否かを判定する。
検査テーブル603は、検査制御部105および検査グループ変更検出部602が音声認識部102から入力された検査項目および検査結果の文字情報と照合するための検査グループ、検査項目および検査結果入力形式、ならびに騒音種別算出部601から入力された騒音種別の情報と照合するための騒音種別に関する情報を格納する。
図13に示すように、検査テーブル603は、識別番号201、検査グループ202、検査項目203および検査結果入力形式204の情報に加え、騒音種別701の情報を格納する。この騒音種別701は、各行の検査項目203に対して作業環境の騒音の大きさを示す情報(例えば“1”〜“10”の10段階)である。
なお、作業者が検査作業支援装置の音声入力部101に検査項目および検査結果を音声で入力し、音声出力部104から検査項目の作業完了を音声によって通知する基本的な動作は上記実施の形態1の図3に示すフローチャートと同様であるが、一部の動作が異なるため、ここでは異なる動作(ステップST1,ST3)を中心に説明する。
以下、図14に示すフローチャートに従って、本実施の形態4における検査グループ変更検出部602の動作を説明する。
まず、検査グループ変更検出部602は、検査制御部105から入力された識別番号(例えば“1”)を用いて、図13に示す検査テーブル603から対応する検査グループの情報(例えば“機械室”)を取得する(ステップST601)。
そして、検査グループ変更検出部602は、検査作業中の検査グループが設定されているか否かを判定し(ステップST602)、最初の入力の場合は検査グループを検査作業中の検査グループとして新規に設定し(ステップST606)、検査制御部105に検出結果として“検査グループの変更なし”を示す信号を出力する(ステップST607)。
一方、騒音種別の値が不一致の場合(ステップST604“NO”)、検査制御部105に“検査グループの変更なし”を示す信号を出力する(ステップST607)。
例えば、検査対象として複数の作業場所があり、その中に距離が離れている特定の作業場所が存在する場合、特定の作業場所のみが高騒音であり、その他の作業場所が低騒音であれば、特定の作業場所に移動した場合のみ検査グループの変更有無を判定することができるため、頻繁な警告の音声ガイダンスを再生することによる作業の停滞を防ぎつつ、検査項目の実施漏れによる作業場所の移動を最小限に抑えることができるため、作業効率が向上する。
さらに、検査項目の誤入力が発生した場合においても、騒音種別が一致する環境であれば検査グループが変更されたとは判定しないため、不要な警告の音声ガイダンスを再生することによる作業の停滞を防ぐことができ、作業効率が向上する。
また、実施の形態4では、音声によって入力する構成(音声入力部101および音声認識部102)に加えて、タッチパネルおよびキーボードなどの文字入力部を備える構成にしてもよい。また、音声によって出力する構成(音声合成部103および音声出力部104)に加えて、または代えて、モニタ(表示部)などの出力部を備える構成にしてもよい。
Claims (12)
- 検査対象物について予め定まった検査項目を検査する作業を支援する検査作業支援装置において、
前記検査項目を所定のまとまり毎にグループ化した検査グループの情報を格納した検査テーブルと、
作業者から受け付けた入力データに含まれる検査項目および当該検査項目の検査結果を表す文字情報をセットにして保存する検査結果格納部と、
前記作業者からの入力データに基づいて検査作業中の検査グループが変更されたか否かを判定する検査グループ変更検出部と、
前記検査グループ変更検出部が検査作業中の検査グループの変更を判定した場合、当該検査作業中の検査グループに属する検査項目とセットになった検査結果が前記検査結果格納部に保存されているか否かを判定し、検査結果のない検査項目があれば作業漏れを知らせるガイダンスの文字情報を生成する検査制御部と、
前記検査制御部が生成したガイダンスを前記作業者へ通知する出力部とを備えることを特徴とする検査作業支援装置。 - 前記検査グループ変更検出部は、前記作業者からの入力データに含まれる検査項目が属する検査グループを前記検査テーブルに基づいて識別し、当該識別した検査グループが検査作業中の検査グループと異なる場合に検査グループが変更されたと判定することを特徴とする請求項1記載の検査作業支援装置。
- 前記検査テーブルは、検査グループおよび検査項目の情報に加え、検査グループ変更の判定の要否を指定した情報を格納し、
前記検査グループ変更検出部は、前記作業者からの入力データに含まれる検査項目のうち、前記検査グループ変更の判定の要否を指定した情報に基づいて判定が必要と指定された検査項目について当該検査項目が属する検査グループが検査作業中の検査グループから変更されたか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の検査作業支援装置。 - 前記検査テーブルは、検査グループおよび検査項目の情報に加え、検査グループの検査の作業場所を示す情報を格納し、
前記検査グループ変更検出部は、前記作業者からの入力データに含まれる検査項目が属する検査グループが検査作業中の検査グループと異なる場合に加え、前記検査グループの検査の作業場所を示す情報に基づいた当該検査グループの作業場所が前記検査作業中の検査グループの作業場所と異なる場合に、検査グループが変更されたと判定することを特徴とする請求項2または請求項3記載の検査作業支援装置。 - 前記作業者から入力データを受け付けてから次の入力データを受け付けるまでの未入力時間を測定する第1の未入力時間検出タイマを備え、
前記検査グループ変更検出部は、前記作業者からの入力データに含まれる検査項目が属する検査グループが検査作業中の検査グループと異なる場合に加え、前記第1の未入力時間検出タイマの値が所定の閾値を超えた場合に、検査グループが変更されたと判定することを特徴とする請求項2から請求項4のうちのいずれか1項記載の検査作業支援装置。 - 前記作業者から入力データを受け付けてから次の入力データを受け付けるまでの未入力時間を測定する第2の未入力時間検出タイマを備え、
前記検査制御部は、前記第2の未入力時間検出タイマの値が所定の閾値を超えた場合、検査作業中の検査グループに属する検査項目のうちの検査結果のないものがあれば作業漏れを知らせるガイダンスの文字情報を生成することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の検査作業支援装置。 - 前記検査制御部は、検査作業中の検査グループに属する検査項目のうちの検査結果のない検査項目数に応じてガイダンスの内容を変更することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の検査作業支援装置。
- 前記作業者が発した音声を入力して音声データに変換する音声入力部と、
前記音声入力部が変換した音声データを認識して、当該音声データに含まれる検査項目または当該検査項目の検査結果を表す文字情報を生成する音声認識部とを備えることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の検査作業支援装置。 - 前記音声入力部が変換した音声データに含まれる背景音から騒音の大きさを算出する騒音種別算出部を備え、
前記検査テーブルは、少なくとも、検査グループの検査の作業場所の騒音の大きさを指定した情報を格納し、
前記検査グループ変更検出部は、前記騒音種別算出部が算出した当該検査グループの騒音の大きさが前記検査作業中の検査グループの前記騒音の大きさを指定した情報と異なる場合、検査グループが変更されたと判定することを特徴とする請求項8記載の検査作業支援装置。 - 前記作業者の操作により入力される文字情報を受け付ける文字入力部を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の検査作業支援装置。
- 前記出力部は、
前記検査制御部が生成したガイダンスの文字情報に対応する音声データを生成する音声合成部と、
前記音声合成部が生成した音声データを出力する音声出力部とを有することを特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載の検査作業支援装置。 - 前記出力部は、
前記検査制御部が生成したガイダンスの文字情報を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか1項記載の検査作業支援装置。
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